JP6997103B2 - 光学イメージング技術により行われる測定から水晶体の全形を推定する方法及び白内障手術における眼内レンズ位置を推定する方法 - Google Patents

光学イメージング技術により行われる測定から水晶体の全形を推定する方法及び白内障手術における眼内レンズ位置を推定する方法 Download PDF

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Description

本発明は、眼に関する分野内に包含され、より具体的には、水晶体の正確な幾何学的測定及び白内障手術における眼内レンズ位置の正確な推定を提供することに関する。
目の主な光要素は、水晶体及び角膜である。水晶体は、目の焦点調節能力(調節)を担う。従って、老眼に対する及び白内障に対する解決策についての設計及び評価のために、水晶体の特性を理解することが重要である。
エクスビボ及びインビボで両方のヒトの水晶体の形状に関する多くの研究がある。
水晶体のインビボでの測定は、通常、プルキニエ像又はシャインプルーフ画像、磁気共鳴画像(MRI)及び光干渉断層撮影(OCT)を用いて得られる。これらの測定は、レンズの曲率半径、レンズの傾斜及び分散、レンズの内部構造及び表面トポグラフィ、及びそれらの年齢及び調節を用いた変更を含む。
しかしながら、光学イメージング方法は、瞳を通じて見える情報を引き出すことを可能にするだけであり、その結果、赤道面の位置EPP、体積VOL、表面積SA又は赤道面DIAにおけるレンズの直径等のいくつかの重要なパラメータの直接的な推定ができない。
少数の研究では、インビボ(in-vivo)で、レンズ全体の形状、及び、EPP、VOL、SA又はDIAのような関連する興味深いパラメータが報告されている。これらの報告のうちの多くが、レンズのMRIに基づいており、レンズ全体の歪んでない画像をキャプチャすることが可能である。しかしながら、MRIベースの技術は、光学イメージング技術よりも、解像度が著しく低く(約20~30倍低い)、はるかに高い取得時間を有し、これは、必要な高精度のパラメータを取得することを実行可能でないものにしている。
光学イメージング技術からVOL、EPP、SA及びDIA等のレンズの幾何学的パラメータを推定する以前のアプローチでは、レンズの前方(AL)及び後方(PL)面の瞳孔の大きさ(PS)内で利用可能なデータに最もフィッティングする2つのパラメトリック曲面を交差させることによって、そのようなパラメータを推定する。しかしながら、これらの方法(以下、「交差アプローチ」と称する)結果として、パラメータVOL、SA及びDIAの過大評価、及び、EPPの過小評価(前方シフト)をもたらす。
他のアプローチでは、(レンズの厚みに対する)EPPの定数値を検討しているが、いくつかの報告では、EPPが被験者次第であることを示唆する。
特許文献WO2011/026068 A2は、シャインプルーフ画像により前もって決定された前方及び後方レンズ表面の曲率半径及びレンズの厚みを用いて、眼球レンズ被膜の幾何学的モデルを作り出すための方法を開示する。交差アプローチである場合、上記で説明した課題が対象となる。
また、特許文献US2010/121612Aは、前方及び後方半球だけでなく赤道領域も含むレンズ面全体を単一の連続的な数学的表現として特徴付けるための方法を開示する。方法が、完全なレンズの輪郭を提供する目の組織のシャドー写真測量法(shadow photogrammetry)に基づいて開示される。それは、有効なエクスビボにおいてだけである。
従って、特に、インビボにおける水晶体、及び/又は、水晶体嚢についての全ての幾何学又は形状の推定を提供し、同時に、既知の方法に関する推定誤差を低減する方法の必要性がある。
術後IOL位置の術前推定(ELP)が、最近のIOL度数計算に対する誤差の最大の寄与である("Sources of error in intraocular lens power calculation"Norrby S.,Journal of Cataract&Refractive Surgery 2008;34:368-376)。従って、術後IOL位置予測における何らかの改善が典型的な式又はレイトレーシングを利用したIOL度数計算を用いて、より適切なIOL度数選択、ひいては、屈折及び視覚結果をもたらすだろう。
異なる術前変数が、術後IOL位置の予測、いわゆる、推定されるレンズ位置(ELP)に関する公式の設計に用いられてきた。例えば、広く用いられるSRK/T式("Development of the SRK/T intraocular lens implant power calculation formula"、Retzlaff J.A.,Sanders D、Kraff M、Journal of Cataract&Refractive Surgery 1990;16:333-340)は、眼軸長及び前方角膜定量化を用いて、IOL位置を予測する:Haigis式("The Haigis formula"、 Haigis W、 In: Shammas HJ (ed).Intraocular lens power calculations. Thorofare、NJ:Slack Inc.2004;5-57)又は、オルセン式("Prediction of the effective postoperative (intraocular lens) anterior chamber depth"、Olsen T、Journal of Cataract&Refractive Surgery 2006;32:419-424)、それらは、入力パラメータが、眼軸長、術前ACD、レンズの厚み、平均角膜半径及び術前屈折である5つの変数モデルを採用する。包括的レビューが、("Calculation of intraocular lens power:a review"、Olsen T、 Acta Ophtalmologica 2007;85:472-485、Table5)から入手できる。多くの手法において、ELPは、水晶体の形状とは関連のないパラメータから推定されている。直感的に、術後IOL位置を正確に推定するのに欠かせないように思われ(IOLが、水晶体の水晶体嚢の内部に配置されるので)、水晶体についてのいくつかの情報を用いる報告されたアプローチは、水晶体の全形(full shape)を一切含まない軸方向測定(1次元)又は2次元モデル/測定を用いる。
本発明では、目のレンズの形状を推定するための方法が提供され、光干渉断層撮影(OCT)等の光学イメージング技術により行われる測定を用いて、形状が推定される。また、レンズの術前の形状からELPを推定するための方法が提供される。
本発明において、光学イメージング技術から推定される水晶体の3-Dの全形パラメータを用いて、IOL位置の推定、ひいては、IOL度数選択を向上させる。
本発明の第1態様は、光学イメージング技術によりインビボで行われるレンズの測定から、目のレンズの全形を推定する方法に関するものであり、測定は、レンズの可視部分を含み、方法は、インビボでの測定から分離するレンズの非可視部分を画定する段階と、エクスビボでの測定から以前に作られたレンズの幾何学的モデルを用いる段階とを備え、幾何学的モデルは、通常、パラメータのセットに応じて、レンズの幾何学を表現するモデルである。すなわち、方法は、エクスビボでの測定を用いて前もって画定し検証された幾何学的モデルによって与えられる範囲に対して、インビボでの測定を用いてレンズの非可視部分を画定する。エクスビボでの測定を用いて、幾何学的モデルの異なるパラメータがトレーニングされ得、当該モデルも検証され得る。
いくつかの実施形態において、方法は、好ましくは、レンズの前方面ALに対応する第1のパラメトリック曲面及びレンズの後方面PLに対応する第2のパラメトリック曲面にインビボでの測定をフィッティングさせる段階を備える。その上、レンズの非可視部分を画定する段階は、第1及び第2のパラメトリック曲面を第1のパラメータαにより与えられる範囲まで外挿して、レンズの中央領域を画定する段階であって、中央領域は、レンズの可視部分及び外挿された非可視領域を含む、段階と、
レンズの中央領域の一部からのデータを用いて、(少なくとも第3のパラメトリック曲面を有する)レンズの赤道領域を画定する段階であって、中央領域の一部は、第2のパラメータρにより与えられる、段階と
を有し、
第1及び第2のパラメータα、ρは、エクスビボでの測定から作られる幾何学的モデルにより提供される。
すなわち、レンズの非可視部分を推定するべく、
まず、第1及び第2のパラメトリック曲面が、レンズの中央領域を画定すべく、αにより与えられる範囲まで外挿され、次に、
前の段階で得られたその中央領域の部分ρ内のデータが、レンズの赤道領域を画定する少なくとも第3のパラメトリック曲面を得るべく用いられる。
最後の段階で用いられるデータは、中央領域全体(面Zext*(AL)、Zext*(PL)により画定される)であり得、又は、部分ρ内の外挿面のいくつかの選択ポイントだけを用いることができる。
次に、部分ρ内のレンズの中央領域を面とフィッティングさせることにより、少なくとも第3のパラメトリック曲面を得る(部分ρ内のレンズの中央領域のデータをより適切に表現する少なくとも第3のパラメトリック曲面を得る)ことができる。部分ρからのデータを用いて、外挿される第1及び第2のパラメトリック曲面と少なくとも第3のパラメトリック曲面との間の連続性及び微分可能性の条件を与えることもできる。
本発明の別の態様は、レンズの光学イメージング技術により行われる測定から目のレンズの全形を推定する方法に関するものであり、方法は、
レンズの前方面ALに対応する第1のパラメトリック曲面及びレンズの後方面PLに対応する第2のパラメトリック曲面に測定をフィッティングさせる段階と、
第1及び第2のパラメトリック曲面を第1のパラメータαにより与えられる範囲まで外挿して、レンズの中央領域を画定する段階と、
レンズの中央領域の一部からのデータを用いて、そのようなデータに適応する少なくとも第3のパラメトリック曲面を得ることにより、レンズの赤道領域を画定する段階であって、当該一部は、第2のパラメータρにより与えられる、段階と
を備える。
いくつかの実施形態において、レンズの中央領域の一部からのデータを用いる段階は、そのようなデータを少なくとも第3のパラメトリック曲面にフィッティングさせる段階を有してよい。
他の実施形態において、レンズの中央領域の一部からのデータを用いる段階は、外挿される第1及び第2のパラメトリック曲面と少なくとも第3のパラメトリック曲面との間の連続性及び微分可能性の条件を与える段階を有する。これらの条件は、自由度をより制限し、かつ、自由度をモデルから排除する一方、それらは、レイトレーシングの適用又はレンズの全形についての数学モデルが必要であるときに実に有用であり得る。
この場合、光学イメージング技術により行われるレンズの測定は、インビボ(好ましくは、ヒトの目)で行われ得、従って、目の一部(可視瞳孔の大きさ、PS)を通じて見えるレンズの前方及び後方面の各部分にだけ関する。従って、これらインビボでの測定は、所与の患者に移植される対象の最良のIOLを予測すべく、患者固有のモデルを構築することを可能にするので、最先端の白内障手術の実行を最適化するためのキーとなる。
本テキストにおいて、パラメトリック曲面とは、拡張された領域の任意のポイントで評価可能な任意の関数、又は、閉形式の数式を意味する。
好ましい実施形態では、レンズの中央領域を画定すべく、第1及び第2のパラメトリック曲面が外挿される範囲αは、レンズの形状、より具体的には、レンズの交差直径IDに応じて作成され、レンズ毎の瞳内の可視部分から得られる。好ましくは、αは、レンズの交差直径IDの割合として選択される。
好ましくは、αは、レンズの交差直径IDの0.55倍と0.95倍との間と等しく、ρは、0.1mmと3mmとの間と等しく、第2の部分ρは、第1の部分αの最外端から始まって内向きに測定される。これらの範囲は、低い推定誤差、ひいては、より現実的なレンズを生成する。
より好ましくは、第1の部分αは、レンズの直径交差直径IDの0.7倍と等しく、第2の部分ρは、0.5mmと等しい。
レンズの交差直径IDは、交差アプローチを、第1及び第2のパラメトリック曲面の交差における直径として用いて得られることができ、これは、レンズ毎に算出され得る。
レンズは、水晶体又は水晶体に代わる若しくは水晶体を補う補綴レンズ(prosthetic lens)であり得る。
いくつかの実施形態において、方法は、さらに、角膜及び前方のレンズ表面による屈折によって生じる任意の光及び/又はファン歪みを補正する段階を備える。これは、より正確な前方及び後方面レンズの測定をもたらす。
ひとたび、レンズの全形が推定されると、レンズ体積(VOL)、赤道直径(DIA)、赤道面の位置(EPP)、表面積(SA)といった幾何学的パラメータ、及び、側部(laterals)についてのパラメトリック表現、例えば、楕円フィッティングからの短軸の値、曲率半径及び円錐フィッティングからの非球面性を得ることができる。要するに、上記の方法は、好ましくは、これらの幾何学的パラメータのうちの1又は複数を得る段階を備える。
いくつかの実施形態において、開示される方法により提供されるEPP、VOL、DIA及びSAの正確な推定は、白内障手術の後に眼内レンズ(IOL)がどこに配置されるかを予測すべく用いられ(推定されるレンズ位置、ELP)、その結果、IOL度数計算式又はレイトレーシングIOL度数計算方法における入力パラメータとして、患者に移植されるべきIOL度数を選択するときに大きな価値がある。
本発明の方法は、ELPの推定、従って、患者に固有の目のモデル又は、ELP(術後ACDとも称される)が必要とされる典型的な度数計算式(例えば、SRK/T式)におけるレイトレーシング計算に基づくIOLの選択を改善するのに有利に用いられ得る。選択されたIOLは、より適切な屈折、光及び視覚結果を提供するのに有利である。
本発明の方法は、水晶体の体積VOLの術前推定を得るのに有利に用いられることができ、老眼の新たな治療法において高い価値がある。特に、レンズ体積の知識は、水晶体嚢の充填度が適切な屈折及び十分な振幅の調節を実現するのに不可欠であるレンズリフィリング技術において重要な意味をもつ。レンズ体積VOLはまた、一部の調節型IOL(A-IOL)の選択において非常に重要であり、DIA及びVOLの予備知識が屈折予測可能性を高めることができ、A‐IOLの動作の補正機構に対して重要な意味をもつ。
さらに、レンズ全体の形状の推定は、患者に応じた数学モデル及び目の有限要素のモデル化において採用されるのに有用であり得る。
開示される方法において用いられる光学イメージング技術は、プルキンエ又はシャインプルーフ画像技術、若しくは、光干渉断層撮影OCTのうちの1又は複数であり得る。
上記で示されるように、レンズの全形を推定する開示される方法は、エクスビボでの測定を用いてトレーニングされて検証され得る。この点において、方法は、さらに、メリット又はコスト関数を極小化する第1及び第2のパラメータα、ρの値のペアを前もって見つける段階を備える。
第1及び第2のパラメータ{α、ρ}の値のこのペアは、実際のレンズ(エクスビボレンズ)のデータと、本推定方法を用いて得られるようなレンズ(推定されたレンズ)のデータとの間の平均二乗誤差(又は一般には、誤差測定)を極小化することにより得られることができる。
具体的には、第1及び第2のパラメータ{α、ρ}の値のこのペアは、エクスビボでの測定を用いて、体積VOL、赤道直径DIA及び/又は赤道面の位置EPPといったレンズのパラメータの1又は複数についてのレンズ全体にわたる平均推定誤差を極小化することにより得られることができる。以下の式を極小化するα、ρに対する値のペアを求めることもできる。
J(α,ρ)=VOLe+DIAe+EPPe
ここで、VOLe+DIAe+EPPeは、幾何学的パラメータのレンズ体積VOL、赤道直径DIA及び赤道面の位置EPPの推定値と、それらの平均と標準偏差により正規化され、エクスビボでの測定から得られるようなそれらの値と間の平均推定誤差である。
本発明の別の態様は、目に移植されるレンズの推定されるレンズ位置(ELP)を予測する方法に関し、方法は、前述において画定されたレンズの全形を推定する方法を用いて、推定されるレンズ位置(ELP)を得する段階を備える。
すなわち、前もって画定された本発明の方法を用いて、水晶体の1又は複数のパラメータ(例えば、VOL、DIA、SA及びEPP)が得られ、それらの1つ(又は複数)が嚢内白内障手術において移植される眼内レンズが配置される位置を推定する(推定されるレンズ位置、ELP)ことに用いられる。
眼内レンズの推定されるレンズ位置(ELP)は、次式を用いて決定され得る。
Figure 0006997103000001
「a」及び「b」は係数であり、ACDpreは、後方角膜の頂点から前方レンズの頂点までの距離として測定された術前前房深度であり、THLはレンズの厚みである。
係数「a」は、5~15の間の範囲であってよく、係数「b」は、0~1の間の範囲であってよく、好ましくは、「a」は8.4966であり、「b」は0.2499であり、これらは、複数のレンズにわたるIOL位置の平均推定誤差を極小化する値である。
眼内レンズの推定されるレンズ位置(ELP)はまた、次式を用いて決定され得る。
Figure 0006997103000002
「a」及び「b」は係数であり、THLはレンズの厚みであり、SAは、レンズの表面積であり、VOLは、レンズの体積である。
この場合、係数「a」は、0と8との間範囲であり、係数「b」は、-2と2との間の範囲であり、好ましくは、「a」は1.72であり、「b」は-0.59である。
眼内レンズの推定されるレンズ位置(ELP)を予測する本方法は、目に移植される眼内レンズ(IOL)を選択することに用いられることができる点で有利である。水晶体の全形の正確な推定を行うことは、結果的に、白内障手術において移植されるレンズのIOL度数のより適切な選択をもたらす。IOL度数は、レイトレーシング又はIOL度数式に基づいて算出されてよい。
本発明はまた、目のレンズの全形を推定するための、前述において画定されたような方法を行うための処理手段を備えるデバイス、具体的には、OCT等の光学イメージングデバイスに関する。
目のレンズの全形を推定するためのデバイスが開示され、デバイスは、
光学イメージング技術によりインビボで行われるレンズの測定から、レンズの可視部分を有する測定を受信する手段と、
インビボでの測定から分離したレンズの非可視部分を画定して、エクスビボでの測定から以前に作られたレンズの幾何学的モデルを用いる処理手段と
を備える。
本発明はまた、光学イメージングデバイス(OCT等)に関し、
光学イメージング技術により行われるレンズの測定を受信する手段と、
前もって画定された方法のうちの1又は複数を行うための処理手段と
を備え、
レンズのパラメータのうちの1又は複数を推定することにより、目のレンズの全形を推定し、及び/又は
目に移植されるレンズの推定されるレンズ位置(ELP)を予測し、及び/又は
目に移植される眼内レンズ(IOL)を選択する。
前述において画定された本発明の異なる態様及び実施形態は、それらが互いに対応する限り、互いに組み合わせられることができる。
本発明のさらなる利点及び機能が、添付の特許請求の範囲に従い、かつ、具体的に指摘される詳細な説明から明らかになるだろう。
説明を完成させ、本発明についてのより適切な理解を提供するべく、図のセットが提供される。当該図面は、説明についての不可欠な部分を形成し、本発明の実施形態を示し、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではなく、どのように本発明が行われ得るかについての例としてだけ解釈されるべきである。図面は以下の図を有する。
38歳及び67歳のエクスビボレンズ用に再構成された体積の3-Dプロットを示す。 38歳及び67歳のエクスビボレンズ用に再構成された体積の3-Dプロットを示す。 3-Dプロットを用いた本発明に係るレンズ全形の推定における段階を示す。 3-Dプロットを用いた本発明に係るレンズ全形の推定における段階を示す。 3-Dプロットを用いた本発明に係るレンズ全形の推定における段階を示す。 3-Dプロットを用いた本発明に係るレンズ全形の推定における段階を示す。 3-Dプロットを用いた本発明に係るレンズ全形の推定における段階を示す。 3-Dプロットを用いた本発明に係るレンズ全形の推定における段階を示す。 対象のID、EPP及び他のパラメータが画定される水晶体の横断面を示す。 PROP及びρの最適な値を表すグラフを示す。 PROP及びρの最適な値を表すグラフを示す。 提案される方法及び交差アプローチを用いた平均VOL推定誤差を示す。 提案される方法及び交差アプローチを用いた平均DIA推定誤差を示す。 提案される方法及び他のアプローチを用いた対応する平均EPP推定誤差を示す。 重ね合わせられた前方部分3-D術前モデル及び術後IOLを示す。 提案される方法及び他のアプローチを用いたELP推定誤差、被験者にわたる平均±標準偏差を示す。 提案される方法及び他のアプローチを用いた目毎のELP推定誤差を示す。 提案される方法及びSRK/Tを用いた目毎の術後の誤差を示す。
以下の説明は、限定的な意味に受け取られるべきでないが、もっぱら、本発明の大まかな原則を説明する目的のために与えられる。次に、本発明の実施形態は、上記で挙げられた図を参照しながら例示の目的で説明される。
以下に示されるように、現在の研究では、レンズ全体の形状、従って、VOL、DIA、SA及びEPPが、インビボOCT測定から推定されていた。
水晶体の前方面AL及び後方面PLの測定は、ファン及び光学歪み補正アルゴリズムを有するOCTを用いて行われており、これは、その高解像度及び高速に起因して、目の前方部分を撮像するのに非常に優れた技術であることが示されていた。
本発明は、本明細書において以下で詳細に説明されるように、水晶体の幾何学的パラメータのセットを推定するための方法を提案する。
方法は、レンズ全体の情報が利用可能だった(19歳から71歳までの範囲の)27人の人間のドナーのエクスビボレンズについて、エクスビボでトレーニングされて検証された。所与の瞳孔の大きさ(PS)内の情報だけが利用可能であると仮定して、インビボの条件が3-D OCT体積についてシミュレーションされた。全体的なレンズの形状は、本発明の方法を用いて、制限された瞳孔について推定されており、レンズVOL、DIA及びEPPが、レンズ全体から計算されたこれらと比較された。最適なα、ρが、制限された瞳孔からの推定及び実際のレンズとの間の誤差を極小化することにより求められた。最後に、これらのモデルが、調節中の2つの若い目、及び、白内障手術前の7人の患者からの12個の目におけるインビボでの測定に適用された。
実験は、移植サービス財団(TSF)アイバンクから取得された、30人の人間のドナー(19歳と71歳との間の年齢範囲)からの27個の目を用いて行われた。目のこのセットについての一部のパラメータ(勾配屈折率(GRIN)、厚み、曲率半径及びトポグラフィ)は、以前の報告(参考、「Contribution of shape and gradient refractive index to the spherical aberration of isolated human lenses」Birkenfeld J、 De Castro A、Marcos S.Invest Ophthalmol Vis Sci 2014;55:2599-2607))から知られている。目は、4℃で封止されたバイアルで出荷され、保存培地([DMEM]/F‐12、HEPES、フェノールレッド無し;GIBCO(登録商標)、カールスバッド、カリフォルニア、米国)に浸したガーゼでラッピングされたものである。レンズは、目から慎重に抽出され、室温で同一の保存培地に浸されていた。測定中、レンズは、DMEMが充填されたキャベット内のリング上に配置された。測定は2時間行われた。損傷し、不完全な(レンズ全体からの情報は利用可能ではない)又は、過剰に偏向したレンズが、OCT画像から識別されて、研究から除外された。操作及び実験プロトコルは、TSF及びCSIC(スペイン科学研究高等評議会)からなる治験審査委員会により前もって許可されていた。ヒト組織を保護するための方法はヘルシンキ宣言に従う。
2人の若い被験者(33歳及び32歳)からの2つの目のインビボでの測定について、球面誤差0D及び-1.5D、及び、シリンダ<0.25Dが、調節中に測定された(緩和及び6D刺激)。7人の被験者(79±5歳)からの12個の白内障の目が、白内障手術の前後に測定された。本研究に含まれる全ての被験者は、ヘルシンキ宣言の教義に従って、研究の本質及び可能性のある結果について通知された後に、治験審査委員会により許可された同意書に署名した。
「Anterior segment imaging with Spectral OCT system using a high-speed CMOS camera」 Grulkowski I、 Gora M、 Szkulmowski M,et al.Opt Express 2009;17:4842-4858に詳細に説明されたカスタム開発型のスペクトルOCTシステムを用いて、OCT画像が取得された。つまり、セットアップは、スーパールミネッセントダイオード(λ=840nm、Δλ=50nm)を光源として、及び、体積回折格子及びCMOSカメラからなるスペクトロメータを検出器として用いたファイバー光マイケルソン干渉計構成に基づいている。有効な取得スピードは、25000A-Scans/sである。軸方向の範囲は、深さ7mmであり、結果として、3.4μmの理論上の画素解像度をもたらす。軸方向の解像度は6.9μmである。
ドナーの目に対し、1つの3D体積は、4.5秒内に取得された12X12mmの側面積における1168個のAスキャン及び60個のBスキャンから構成された。レンズは、まず、OCTビームと向かい合う前方面を用いて完全に画像化され、その上、予め決定された軸を中心に回転させ、OCTビームと向かい合う後方面を用いて再び画像化された。
インビボでの測定について、1つの3D体積は、0.6秒内に取得された300個のAスキャン及び50個のBスキャンから構成され、時間取得と解像度との間の良好なバランスを示す。調節測定について、11×11mmの側面積が測定され、モータ付きステージ(VXM-1、velmex社)に取り付けられたバダルシステムが焦点のずれを補償するために、かつ、調節を誘発するために用いられた。5回繰り返される測定は、フェニレフリンの1適で散瞳を誘発した後に、それぞれの調整状態(0D及び6D)で採取された。
白内障測定について、10×10mmの側面積が測定され、トロピカミドの1適を用いて散瞳を誘発させた後に、測定が行われた。スペクトロメータ及び光源の仕様は、十分な軸方向の範囲が、一回の取得で全ての前方部分の面をキャプチャすることを可能にするものではなかった。この課題を解決すべく、焦点面を軸方向にシフトするために、3-D画像の3つのセット:(1)角膜、(2)前方レンズ及び(3)後方レンズが、まばたきした後の5秒で連続的にキャプチャされ、全ての3-Dセットのデータは、虹彩を含んでいた。
エクスビボのヒトのレンズに関するOCT画像処理
レンズの全体積は、OCTビームと向かい合うレンズの前方面(「前方アップ」画像)及びOCTシステムと向かい合うレンズの後方面(「後方アップ」画像)の2つの条件で画像化された第1の面をセグメント化することにより得られ、次に、前方及び後方面の両方を位置合わせ(registering)した。Bスキャンは、半自動面分割アルゴリズム、及び、ファン及び光学歪み補正アルゴリズムを用いて処理された(解の群屈折率は、825nmで1.345とみなされた)。AL及びPLの両方について、最大エリア(すなわち、赤道面、ALからPLまでの湾曲が変化する)を示すXY平面に対して平行なレンズの横断面(すなわち、レンズの光軸Zに対して鉛直)を識別することにより、及び、両方(AL及びPL)の横断面間の交差エリアを最大化する3-D変位を見つけることにより、レジストレーションが達成された。図1及び図2は、38歳のレンズ67歳のレンズに関する再構成されたレンズの全体積をそれぞれ示す。
インビボのヒトのレンズに関するOCT画像処理
「OCT-based crystalline lens topography in accommodating eyes」、Perez-Merino P、Velasco-Ocana M、Martinez-Enriquez E、Marcos S、Biomed Opt Express 2015;6:5039-5054等、前述のカスタムアルゴリズムを用いて、角膜及びレンズ面が、Bスキャン毎に自動でセグメント化された。3-Dのセグメント化された角膜、AL及びPL面は、瞳の中央(異なる深度における3つのキャプチャ画像毎に自動で識別された虹彩の体積から得られる)を基準として用いて位置合わせされた。位置合わせされた体積は、3-Dレイトレーシングルーチンを用いて、光及びファン歪みについて補正された。角膜の群屈折率は、1.385とみなされ、房水の群屈折率は1.345のとみなされ、水晶体の屈折率は、Uhlhorn他("Refractive index measurement of the isolated crystalline lens using optical coherence tomography"Vision Res 2008;48:2732-2738)により導出された年齢に依存した平均群屈折率の式から得られた。
本発明に係るレンズ形状を推定するための方法の好ましい実施形態では、まず、レンズモデルが以下のように構成される。
エクスビボのレンズの全体積10(図3)から、それは、特定のPS内のデータ20(図3の網掛け部分)だけが利用可能であるものと仮定され、その結果、インビボの条件をシミュレーションする。これらのPSデータ20から、レンズ全体の3Dモデルの構造は、以下の段階を含む。
i)
Figure 0006997103000003
に従うパラメトリック曲面zcon-二次曲面、二次双曲面又は楕円に対して瞳孔の大きさPSに区切られた部分内に前方のレンズ表面AL及び後方レンズ表面PLがフィッティングされる(図4)。ここで、X及びYは、PS内のサンプリングポイントについての座標(すなわち、その結果、X+Y≦(PS/2))、及びベクトルθ、
[1]
Figure 0006997103000004
は、面のパラメータを含む。二次双曲面において、θ=1/R、θ=1/R、θ=Q及びθ=Qであり、二次曲面において、θ=θ=1/R及びθ=θ=Qであり、楕円において、θ=c/a、θ=c/b、θ=a/c-1及びθ=b/c-1であり、a、b及びcは、X、Y及びZ軸に沿う楕円の短軸であることに留意する。用語(x、y、z)は、パラメトリック曲面の中央の座標である。図に示されるように、Z(軸方向)軸は、レンズの光軸に対応する。フィッティングさせることは、非線形多次元最小化アルゴリズムを用いて行われる。
ii)前の段階のzcon*(AL)zcon*(PL)(*は、最良のフィッティングされた面であることを意味する)において、前方及び後方面を最もフィッティングさせるパラメトリック曲面を用いて、中央領域の利用可能でない部分内のデータが、パラメータαにより与えられる範囲まで外挿され、
ext=zcon(θ*、x、y) [2]
図5に示されるように、外挿面zext(AL)及びzext(PL)は、X+Y≦(α/2)内に画定される。
iii)次に、前の段階における外挿されたデータに対して4つのパラメトリック曲面をフィッティングさせることにより、レンズの赤道領域が推定される。具体的には、zext(AL)及びzext(PL)の最外端から始まり内向きに測定された中央領域の部分ρ(前の段階から得られたzext(AL)及びzext(PL))は、レンズ側面毎にフィッティングさせるように行われた。つまり、
レンズ側面#1:∀x、y≦-α/2+ρ、
レンズ側面#2:x≧α/2-ρ、∀y、
レンズ側面#3:∀x、y≧α/2-ρ、
レンズ側面#4:x≦-α/2+ρ、∀yである。
所望の軸に沿って方向付けられる面を得るべく、座標zをx(レンズ側面#2及び#4)又はy(レンズ側面#1及び#3)と交換する式[1]を用いいて、フィッティングさせることが行われる。再び、非線形多次元最小化アルゴリズムは(他の最小化アルゴリズムでも可能であるが)、パラメトリック曲面をフィッティングさせることに用いられる。
図7は、レンズの赤道領域を画定する4つのパラメトリック曲面のうちの1つのパラメトリック曲面(レンズ側面#1)30を示す。また、図8は、フィッティングさせることにより得られた4つのパラメトリック曲面を用いた最終レンズモデルを示す。
前に画定されたように、パラメータαは、レンズの中央領域の範囲を示し、パラメータρは、レンズの赤道領域をフィッティングさせるのに考慮されるべき中央領域の一部を示す。再構成されたレンズ形状は、選択されるα及びρの値にある程度依存し、αの大きな値は、DIA及びVOLの過大評価の原因となり、その逆もまた同様であり、ρの大きな値は、レンズの赤道領域をより滑らかにするが、急速な湾曲の変化に適応するべくモデルの低い能力の原因となる。最適なαは、レンズの形状、より具体的には、レンズの直径DIAに依存する。例えば、導関数の値、又は、厚み/ID(交差直径)比の値に応じてαを算出することもできる。レンズ直径DIAが先験的に知られていないので、αは、([1]から)前方及び後方面を最もフィッティングさせるパラメトリック曲面zcon*(AL)、zcon*(PL)の交差における直径(ID)の割合PROPとして選択され、これは、レンズ毎に算出、α=PROP*ID、され得る。
図9は、対象のID、EPP及び他のパラメータが画定される水晶体の横断面を示す。
トレーニングプロセスは、以下の式
{PROP、ρ}*=arg min{PROP、ρ}J(PROP、ρ) [3]
J(PROP、ρ)=VOL+DIA+EPP [4]
を極小化させるパラメータ、PROP及びρ、の値を見つる段階において構成され、ここで、VOL、DIA及びEPPは、比較できるように、それらの平均(μ)及び標準偏差(σ)により正規化された、27個のエクスビボレンズにわたる平均推定誤差(それらの推定値と、それらの実際の値との間の差の絶対値)である。
Figure 0006997103000005
前に画定された推定モデルの性能は、以下のように評価される。
面をフィッティングさせたレンズ形状の評価:最適なパラメトリック曲面(すなわち、これらは、式[1]におけるフィッティングの剰余の二乗平均平方根(RMS)を極小化したものである)が、レンズの中央及び赤道領域のフィッティングについて評価された。具体的には、楕円、二次曲面及び二次双曲面が評価された。PS内(4mmと5mmとの間の範囲のPS)のレンズの中央領域は、楕円(RMS<44μm)お帯二次曲面(RMS<50μm)に従う二次双曲面(RMS<40μm)によって、より適切に表された。しかしながら、二次双曲面は、外挿法ではあまり正確ではないので、レンズの中央領域をフィッティングすべく楕円が選択されていた。VOL誤差は、楕円(6.92mm)よりも、二次双曲面を用いてレンズ(6.62mm)の赤道領域をフィッティングさせる方がわずか低かったが、DIA誤差は、楕円(0.218mm)を用いるよりも、二次双曲面(0.222mm)を用いた方がわずかに高く、EPP誤差はほぼ同一であった。同様の性能及び最適化される少ない数のパラメータを考慮すると、楕円は、レンズの赤道領域をフィッティングさせることにも用いられていた。
モデルパラメータに応じた推定誤差の評価:図10及び図11に示されるように、レンズ体積VOL(図10)、赤道レンズ位置EPP(図11)及びレンズ直径DIA(不図示)の平均推定誤差が、パラメータPROP及びρのペアに応じて解析された。任意のρに対し、PROPが1である場合、モデルは交差モデルに近似する。PROP及びρが低いとき、VOL及びDIAは過小評価され、EPPは過大評価される。
図10及び図11は、式[3]を極小化したときに得られたPROP及びρの最適な値を示す。
VOL、DIA及びEPPの推定における誤差は、パラメータPROP及びρの最適な値を用いて、PS=4、4.5及び5mmに対して算出された。水晶体VOLは、96%の精度内で推定された(複数のレンズにわたる平均誤差:PS=4、4.5及び5mmについて、それぞれ、9.30 7.49、8.29 7.00及び6.92 6.43mm)。EPPは、<45μmで推定され(40±32、39±34及び36±32μmの誤差)、DIAの誤差は、0.26±0.22、0.24±0.23及び0.22±0.21mmであった。
他のアプローチとの比較
図12及び図13は、提案される方法(左の棒)及び交差アプローチ(右の棒)で推定されたエクスビボレンズのデータセットにおける平均VOL及びDIA推定誤差を示す。
図14は、提案される方法及びデータセットEPP/厚み=0.43からの平均値、交差アプローチ、同様に、定数値アプローチ(EPP/厚み=0.41)を用いた対応する平均EPP推定誤差を示し、EPP=厚み/2を考慮する。
調節によるインビボの水晶体形状の変更
VOL、DIA及びEPPは、(0D及び6D、PS5mmについて)調節中に、2人の若い被験者に関して推定された。インビボにおけるレンズVOLは、調節によらずほとんど一定(第1の被験者S#1において180.0(0D)から180.4(6D)mm及び第2の被験者S#2に関して156.1から156.2mm)のままであり、DIAは、S#1に関して9.5から9.36mmに、及びS#2に関して8.6から8.46mmに減少し、EPPは、S#1に関して1.72から1.82mmに、S#2に関して2.02から2.19mmに増加(後方シフト)した。
白内障の目に関する水晶体VOL、DIA、SA及びEPP
VOL、DIA、EPP及びSAは、12個の白内障の目に関する術前測定から推定された。複数の目にわたる平均の推定されたレンズの値は、VOL=208±29mm3、DIA=9.33±0.30mm、SA=184±14mm2及びEPP=2.14±0.25mmであった。
方法の精度
水晶体VOLは、96%の精度内で推定された。EPPは、<45μmで推定された。DIAに関する誤差は、0.26mmより小さい。提案される方法は、最新の方法と比較して向上した性能を示し、それぞれ約3倍及び6倍低いVOL及びDIAの推定誤差につながる。
以前の取り組みとの比較
調節性の目に関して、VOLが調節によらず一定のままであり、DIAが増加し、かつ、EPPが後方シフトすることが見い出され、これは、以前に報告された結果と一致する。画像診断法とレンズのパラメトリックモデル化における差異を除き、多くの以前の研究は、レンズの横断面画像に基づいている。最近の研究は、レンズ面の非点収差とレンズの回転対称の仮定に関連付けられる誤差との関連性が明らかにした。
上記の結果は、レンズ画像全体が利用可能な場合、エクスビボでの測定から実証されたときに、ヒトの水晶体の体積、形状及び赤道レンズ位置の正確な推定を得ることができることを示す。
前述したように、正確な定量的データを得て、従って、全体的なレンズ形状(VOL、DIA、EPP)の正確な推定するには、ファン及び光学歪み補正が非常に重要である。歪みが補正されなかった場合、AL及びPLの曲率半径が非常に過大評価される。レンズのパラメータ推定は、インビボで、複数のレンズにおけるファン及び光学歪み補正を用いた場合と用いない場合とで比較され、補正しない場合、これらの歪みを、VOLについて25%分、DIAについて15%分、及び、EPPの前方シフトについて8%分の過大評価をもたらすことが分かった。
EPP/厚みの比は、平均で0.43)、定数値(0.41)を用いた仮定とは異なり、前の報告と一致して、被験者に依存する(0.40から0.47の範囲)。
GRINの影響
OCT測定の2つのセットから構成されるエクスビボレンズの3-D体積が、前方のレンズ表面の上方及び後方面の上方で得られ、GRINによる影響はなかった。しかしながら、後方レンズ表面のインビボOCT測定は、前方面を通じて得られるので、光学歪み補正に関して一様な屈折率を仮定する。以前の取り組みは、屈折率に関して±0.01の不確実性が、レンズVOLに関して±1%のオーダーで生み出されることを示し、GRINを無視した場合、ごくわずかな誤差を導入することを示唆していた。また、以前の取り組みでは、GRINがレンズの曲率半径の推定に著しく影響しないが、後方レンズの非球面性の推定は、事のところ、GRINの存在を無視することにより影響を受けていた可能性があることを示していた。ヒトのレンズに関するGRIN分布プロファイルの最近の推定は、推定をさらに改良することに用いられ得る。
インビボでの適用に関するエクスビボレンズモデル構造の外挿法
レンズモデルは、形状の広範囲で分離されたエクスビボレンズを用いてトレーニングされてきた。多数の我々のレンズサンプルは、老眼に近いか又は老眼の目に対応し、これは、調節による最小の変更が期待され、ひいては、エクスビボ及びインビボレンズがほぼ同一の形状を有することが期待される。さらに、異なる年齢の複数のレンズにわたる最適なパラメータ(PROP*及びρ*)の依存性が分かっておらず、VOLがインビボの調節によらず一定であることが推定されるという事実は、トレーニングプロセスにおいてエクスビボレンズを用いることからバイアスがかけられていなかったということを示唆する。
白内障手術において推定されるレンズ位置
7人の患者(79±5歳)からの12個の目が、(トロピカミドの1適を用いて散瞳を誘発する)前及び白内障手術の後に測定された。移植された眼内レンズは、SRK/T式を用いて算出されたIOL度数を有する、全ての患者においてカールツァイス社 CT Asphina409M IOLであった。手術は、2mm切開を通じた水晶体超音波乳化吸引を用いて行われた。
ELPは、本発明のレンズの全形を推定する方法で得られたレンズの全形から算出されたEPPを用いて推定された。具体的には、ELPは、EPP/THL比を有するELPとACD術前とを線形的に関連付ける提案された式
Figure 0006997103000006
を用いて推定された。ここで、THLは、測定されたレンズの厚みであり、ACDpreは、後方角膜の頂点と前方レンズの頂点との間の距離として測定された術前前房深度である。
この式は、利用可能なデータを用いた線形回帰により得られた。
ELPはまた、レンズ推定に関する最新の方法を用いて得られた。すなわち:
オルセン及びホフマン("C constant:New concept for ray tracing‐assisted intraocular lens power calculation"、Olsen T、 Hoffmann P、Journal of Cataract&Refractive Surgery 2014;40:764-773):0.39により提案された、対応するレンズ(Asphina 409)のC定数を用いる、
我々のデータ:0.397で最適化されたオルセン及びホフマンにより提案されたC定数を用いる、
SRK/T式(術後ACDとも称される)からのELPを用いる、
交差アプローチを用いる。
推定の精度を評価すべく、IOLが、明確に見られかつ測定されることができる術後OCT測定(IOLの移植後)が、手術後のIOLの実際の位置(LP)を算出することに用られた。図15は、重ね合わせられた術前3-Dモデル構成(全形水晶体を含む)及び術後IOLを示す。
誤差は、上記で挙げられた異なる方法を用いた予測と、実際のレンズ位置(LP、術後測定から得られた)との間の差として算出された。すなわち、誤差=推定-LPである。12個の目にわたる誤差の絶対値についての平均誤差と標準偏差は、異なる方法に対して得られた。平均誤差は、提案された推定を用いて64.9μm±44.9、オルセンによるC定数を用いて158μm±91、我々のデータセットで最適化されたC定数を用いて145μm±101、SRK/T推定を用いて238μm±145、交差アプローチを用いて177μm±114であった。図16は、複数の目にわたる推定誤差の平均±標準偏差を示し、図17は、比較される推定方法に関する目毎の推定誤差を示す。
提案された発明を用いた推定誤差は、2倍より大きく、(たとえ、定数が我々のデータセットで最適化されたとしても)オルセンによるC定数を用いるより小さく、SRK又は交差アプローチを用いたよりも約3倍小さい。さらに、患者間の推定誤差における偏差は、提案された式と共にはるかに低く、これは、推定されるレンズ位置の適切な推定に関して、レンズの個々の全形測定の重要性を強調する。
術後の誤差に関する改善を評価すべく、提案された式を用いたIOL位置の推定(ELP)は、SRK/T IOL度数計算式で用いられ、提案されたELPを用いた正視に対するIOL度数につながる。得られた値は、SRK/T(ひいては、ELPのその推定(術後ACD))を用いて直接的に示唆したIOL度数と比較され、術後の屈折改善は、自動屈折計を用いて測定された対象の術後の誤差を用いて推定された。
図18は、提案される方法及びSRK/Tに関する術後の誤差を示す。
IOL度数が、提案された発明を用いて選択された場合、患者は、SRK/T式に適用される標準的なELP推定を用いるよりも、正視に近い平均0.29Dとなり、被験者のうちの1人において、0.86Dの改善(屈折誤差が0.86D減少される)、及び、4人の被験者において0.5Dより大きく、7人の被験者において0.4Dより大きい改善を得る。
これらの結果は、限定的な解剖学的情報(例えば、SRK/T ELPにおける前方角膜の曲率半径及び目の眼軸長)に基づくアプローチを超えた提案されたELPアプローチを用いて、IOL度数選択についての改善を示し、初回のレンズの厚みデータに含まれる以前の提案をさらに改善する。従って、特定のEPPにおけるレンズ全形の知識は、ELPを推定する上で非常に価値がある。
結果は、IOL度数選択に関して、SRK/T式において提案されたELPを用いて得られ、いくつかの単純化を想定する(例えば、後方角膜の曲率半径は、式について考慮されない)。さらなる改善は、白内障手術前に、患者毎の目の前方部分の全OCTベースの定量化(前方及び後方角膜トポグラフィ、3-Dバイオメトリ及び水晶体の全形に基づく提案されたELP)及びレイトレーシングベースのIOL度数選択を用いて得られる。
代替的に、推定されるレンズ位置ELPと、レンズの幾何学的パラメータのうちの1又は複数との間で見つけられた別の関係性は、
Figure 0006997103000007
であった。
要約すると、専用の画像処理アルゴリズムを用いた定量的なOCTは、レンズ画像全体が利用可能である場合、エクスビボでの測定から実証されたときに、ヒトの水晶体の体積、形状及び赤道レンズ位置の正確な推定を可能にする。レンズ体積及び赤道レンズ位置についての情報を含む患者に固有の目のモデルは、(レイトレーシング又は伝統的な式に基づいて)より適切なIOL選択のために重要な意味をもち、水晶体リフィリング及び調節型IOLを含む老眼補正パラダイムにおいて役立つだろう。
本テキストにおいて、用語「備える(comprises)」及びその派生語(「comprising」等)は、除く意味として理解されるべきでない、すなわち、これらの用語は、何が説明され、画定されるかは、要素、段階等をさらに含み得るという可能性を除くものとして解釈されるべきでない。
一方、本発明は、本明細書で説明された特定の実施形態に限定されるものでないだけでなく、当業者により考えられる任意のバリエーション(例えば、材料、寸法、構成要素、構成の選択に関する)を、特許請求の範囲で規定されるような本発明の一般的な範囲内に包含することは明らかである。
[項目1]
光学イメージング技術によりインビボで行われる目のレンズの測定から上記レンズの全形を推定する方法であって、上記測定は、上記レンズの可視部分を有し、上記方法は、上記インビボでの測定から分離した上記レンズの非可視部分を画定する段階と、エクスビボでの測定から前もって作られたレンズの幾何学的モデルを用いる段階とを備える、方法。
[項目2]
上記方法は、
上記レンズの前方面(AL)に対応する第1のパラメトリック曲面及び上記レンズの後方面(PL)に対応する第2のパラメトリック曲面に上記インビボでの測定をフィッティングさせる段階を備え、
上記レンズの上記非可視部分を画定する段階は、
上記可視部分及び外挿される非可視部分を含む上記レンズの中央領域を画定すべく、上記第1のパラメトリック曲面及び上記第2のパラメトリック曲面を第1のパラメータ(α)によって与えられる範囲まで外挿する段階と、
上記レンズの上記中央領域の一部からのデータを用いて、少なくとも第3のパラメトリック曲面により上記レンズの赤道領域を画定する段階であって、上記一部は、第2のパラメータ(ρ)により与えられる、段階と、
を有し、
上記第1のパラメータ(α)及び上記第2のパラメータ(ρ)は、上記エクスビボでの測定から作られる上記幾何学的モデルにより与えられる、項目1に記載の方法。
[項目3]
光学イメージング技術により行われる目のレンズの測定から上記レンズの全形を推定する方法であって、上記方法は、
上記レンズの前方面(AL)に対応する第1のパラメトリック曲面及び上記レンズの後方面(PL)に対応する第2のパラメトリック曲面に上記測定をフィッティングさせる段階と、
上記第1のパラメトリック曲面及び上記第2のパラメトリック曲面を第1のパラメータ(α)により与えられる範囲まで外挿して、可視部分及び外挿される非可視部分を含む上記レンズの中央領域を画定する段階と、
上記レンズの上記画定された中央領域の一部からのデータを用いて、上記データに適応する少なくとも第3のパラメトリック曲面を得ることにより、上記レンズの赤道領域を画定する段階であって、上記一部は、第2のパラメータ(ρ)により与えられる、段階と、
を備える方法。
[項目4]
上記レンズの上記中央領域の上記一部からのデータを用いる上記段階は、上記データを上記少なくとも第3のパラメトリック曲面にフィッティングさせる段階を有する、項目2又は3に記載の方法。
[項目5]
上記レンズの上記中央領域の上記一部からのデータを用いる上記段階は、上記外挿される第1及び第2のパラメトリック曲面と上記少なくとも第3のパラメトリック曲面との間の連続性及び微分可能性の条件を与える段階を有する、項目2又は3に記載の方法。
[項目6]
上記第1のパラメータ(α)は、上記レンズの交差直径(ID)の0.55~0.95倍と等しく、上記第2のパラメータ(ρ)は、0.1~3mmと等しい、項目2から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
上記第1のパラメータ(α)は、上記レンズの交差直径(ID)の0.7倍と等しく、上記第2のパラメータ(ρ)は、0.5mmと等しい、項目2から6のいずれか一項に記載の方法。
[項目8]
上記方法は、光学イメージング技術を用いてヒトの目の水晶体の前方面(AL)及び後方面(PL)の測定を行う段階をさらに備える、項目3及び項目3に従属する場合の項目4から7のうちのいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
上記測定は、インビボで行われる、項目8に記載の方法。
[項目10]
上記測定は、任意のファン及び/又は光学歪み補正方法を用いて前もって補正されている、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
メリット関数を極小化する上記第1のパラメータ(α)及び上記第2のパラメータ(ρ)の値のペアを前もって見つける段階をさらに備える、項目2から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目12]
次式:
J(α,ρ)=VOLe+DIAe+EPPe
を極小化する上記第1のパラメータ(α)及び上記第2のパラメータ(ρ)の値のペアを前もって見つける段階をさらに備え、
VOLe+DIAe+EPPeは、幾何学的パラメータの推定値間、すなわち、レンズ体積(VOL)、赤道直径(DIA)及び赤道面の位置(EPP)と、上記エクスビボでの測定から得られたときの平均と標準偏差により正規化された値との間、の平均推定誤差である、項目2に従属する場合の項目4から9及び11のうちのいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
上記エクスビボでの測定を用いて、体積(VOL)、赤道直径(DIA)、及び/又は赤道面の位置(EPP)である上記レンズのパラメータについての平均推定誤差を極小化する上記第1のパラメータ(α)及び上記第2のパラメータ(ρ)の値のペアを前もって見つける段階をさらに備える、項目2に従属する場合の項目4から9及び11のうちのいずれか一項に記載の方法。
[項目14]
目に移植されるレンズの推定されるレンズ位置(ELP)を予測する方法であって、項目1から13のいずれか一項に記載の方法を用いて、上記レンズの上記全形から、又は、体積(VOL)、赤道直径(DIA)、表面積(SA)、赤道面の位置(EPP)又はそれらの組み合わせである上記レンズのパラメータのうちの1又は複数から、上記推定されるレンズ位置(ELP)を得る段階を備える方法。
[項目15]
目に移植される上記レンズの上記推定されるレンズ位置(ELP)は、次式:
Figure 0006997103000008
を用いて決定され、a及びbは、係数であり、ACDpreは、後方角膜の頂点から前方レンズの頂点までの距離として測定される術前前房深度であり、THLはレンズの厚みである、項目14に記載の方法。
[項目16]
係数「a」は、5~15の間の範囲であり、係数「b」は、0~1の間の範囲であり、好ましくは、「a」は、8.4966であり、「b」は、0.2499である、項目15に記載の方法。
[項目17]
目に移植される上記レンズの上記推定されるレンズ位置(ELP)は、次式:
Figure 0006997103000009
を用いて決定され、a及びbは係数であり、THLは上記レンズの厚みであり、SAは上記レンズの上記表面積であり、VOLは上記レンズの体積である、項目14に記載の方法。
[項目18]
係数「a」は、0と8との間の範囲であり、係数「b」は、-2と2との間の範囲であり、好ましくは、「a」は、1.72であり、「b」は、-0.59である、項目17に記載の方法。
[項目19]
目に移植される眼内レンズ(IOL)を選択する方法であって、項目14から18のいずれか一項に記載の方法を用いて、上記眼内レンズの上記推定された上記レンズ位置(ELP)を算出する段階を備える方法。
[項目20]
項目1から19のいずれか一項に記載の方法のうちの1又は複数を行うための処理手段を備える光学イメージングデバイス。

Claims (19)

  1. 目の水晶体の全形を推定する方法であって、前記水晶体は、
    前記目の瞳を通じて見える可視部分と、
    前記目の前記瞳を通じて見えない非可視部分と、
    を備え、
    前記水晶体の前記全形を推定する方法は、
    光学イメージングを実行する技術により、インビボで行われる、前記目の前記瞳を通じて見える前記水晶体の前記可視部分の測定から、前記非可視部分を画定する段階と、
    エクスビボ水晶体の測定から前もって作られトレーニングされた、前記水晶体の幾何学的モデルを用いる段階であって、前記幾何学的モデルは、パラメータのセットに応じてエクスビボ水晶体の形状を表現するモデルである、段階と、
    前記水晶体の前方面(AL)に対応する第1のパラメトリック曲面及び前記水晶体の後方面(PL)に対応する第2のパラメトリック曲面に、インビボで行われる、前記水晶体の前記可視部分の前記測定をフィッティングさせる段階と、
    を備え、
    前記水晶体の前記非可視部分を画定する段階は、
    前記可視部分及び外挿される非可視部分を含む前記水晶体の中央領域を画定すべく、前記第1のパラメトリック曲面及び前記第2のパラメトリック曲面を第1のパラメータ(α)によって与えられる範囲まで外挿する段階と、
    前記水晶体の前記中央領域の一部からのデータを用いて、少なくとも第3のパラメトリック曲面により前記水晶体の赤道領域を画定する段階であって、前記一部は、第2のパラメータ(ρ)により与えられる、段階と、
    を有し、
    前記第1のパラメータ(α)及び前記第2のパラメータ(ρ)は、前記エクスビボ水晶体の前記測定から作られトレーニングされた前記幾何学的モデルにより与えられる、
    方法。
  2. 光学イメージングを実行する技術により、インビボで行われる水晶体の測定から目の前記水晶体の全形を推定する方法であって、前記方法は、
    前記水晶体の前方面(AL)に対応する第1のパラメトリック曲面及び前記水晶体の後方面(PL)に対応する第2のパラメトリック曲面に、インビボで行われる前記測定をフィッティングさせる段階と、
    前記第1のパラメトリック曲面及び前記第2のパラメトリック曲面を第1のパラメータ(α)により与えられる範囲まで外挿して、可視部分及び外挿される非可視部分を含む前記水晶体の中央領域を画定する段階と、
    前記水晶体の前記画定された中央領域の一部からのデータを用いて、前記データに適応する少なくとも第3のパラメトリック曲面を得ることにより、前記水晶体の赤道領域を画定する段階であって、前記一部は、第2のパラメータ(ρ)により与えられる、段階と、
    を備える方法。
  3. 前記水晶体の前記中央領域の前記一部からのデータを用いる前記段階は、前記データを前記少なくとも第3のパラメトリック曲面にフィッティングさせる段階を有する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記水晶体の前記中央領域の前記一部からのデータを用いる前記段階は、前記外挿される第1及び第2のパラメトリック曲面と前記少なくとも第3のパラメトリック曲面との間の連続性及び微分可能性の条件を与える段階を有する、請求項2に記載の方法。
  5. 前記第1のパラメータ(α)は、前記水晶体の交差直径(ID)の0.55~0.95倍と等しく、前記第2のパラメータ(ρ)は、0.1~3mmと等しい、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1のパラメータ(α)は、前記水晶体の交差直径(ID)の0.7倍と等しく、前記第2のパラメータ(ρ)は、0.5mmと等しい、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記方法は、光学イメージング技術を用いて前記目の前記水晶体の前方面(AL)及び後方面(PL)の測定を行う段階をさらに備える、請求項2及び請求項2に従属する場合の請求項3から6のうちのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記測定は、インビボで行われる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記測定は、学歪み補正方法を用いて前もって補正されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. メリット関数を極小化する前記第1のパラメータ(α)及び前記第2のパラメータ(ρ)の値のペアを前もって見つける段階をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 次式:
    J(α,ρ)=VOLe+DIAe+EPPe
    を極小化する前記第1のパラメータ(α)及び前記第2のパラメータ(ρ)の値のペアを前もって見つける段階をさらに備え、
    VOLe+DIAe+EPPeは、幾何学的パラメータの推定値間、すなわち、レンズ体積(VOL)、赤道直径(DIA)及び赤道面の位置(EPP)と、エクスビボ水晶体の測定から得られたときの平均と標準偏差により正規化された値との間、の平均推定誤差である、請求項8または10に記載の方法。
  12. エクスビボ水晶体の測定を用いて、体積(VOL)、赤道直径(DIA)、及び/又は赤道面の位置(EPP)である前記水晶体のパラメータについての平均推定誤差を極小化する前記第1のパラメータ(α)及び前記第2のパラメータ(ρ)の値のペアを前もって見つける段階をさらに備える、請求項8または10に記載の方法。
  13. 目に移植される眼内レンズの推定されるレンズ位置(ELP)を予測する方法であって、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を用いて、前記水晶体の前記全形を推定する段階と、
    前記水晶体の前記全形から前記推定されるレンズ位置(ELP)を得るか、又は、体積(VOL)、赤道直径(DIA)、表面積(SA)、赤道面の位置(EPP)又はそれらの組み合わせである前記水晶体のパラメータのうちの1又は複数から、前記推定されるレンズ位置(ELP)を得る段階を備える、
    方法。
  14. 目に移植される前記眼内レンズの前記推定されるレンズ位置(ELP)は、次式:
    Figure 0006997103000010
    を用いて決定され、a及びbは、係数であり、ACDpreは、後方角膜の頂点から前方水晶体の頂点までの距離として測定される術前前房深度であり、THLは前記水晶体の厚みである、請求項13に記載の方法。
  15. 係数「a」は、5~15の間の範囲であり、係数「b」は、0~1の間の範囲であり、好ましくは、「a」は、8.4966であり、「b」は、0.2499である、請求項14に記載の方法。
  16. 目に移植される前記眼内レンズの前記推定されるレンズ位置(ELP)は、次式
    Figure 0006997103000011
    を用いて決定され、a及びbは係数であり、THLは前記水晶体の厚みであり、SAは前記水晶体の前記表面積であり、VOLは前記水晶体の体積である、請求項14に記載の方法。
  17. 係数「a」は、0と8との間の範囲であり、係数「b」は、-2と2との間の範囲であり、好ましくは、「a」は、1.72であり、「b」は、-0.59である、請求項16に記載の方法。
  18. 目に移植される眼内レンズ(IOL)を選択する方法であって、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法を用いて、前記眼内レンズの前記推定されたレンズ位置(ELP)を算出する段階を備える方法。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載の方法のうちの1又は複数を行うための処理手段を備える光学イメージングデバイス。
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