JP2016009792A - 巻鉄心 - Google Patents

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Abstract

【課題】コーナ部およびその周辺部における温度上昇を抑制することができる巻鉄心を提供する。【解決手段】巻鉄心10は、複数枚の鉄心材を巻回した鉄心本体部11を備え、鉄心本体部11は、鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロック11A〜11Dに区分されており、鉄心材ブロック11A〜11Dは、それぞれ、コーナ部13における折り曲げ角度が異なっている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、複数枚の鉄心材が巻回された巻鉄心に関する。
従来より、複数枚の鉄心材を巻回することにより構成された巻鉄心が考えられている。
特開2005−286169号公報
ところで、この種の巻鉄心は、コーナ部が曲げられていることから、当該コーナ部には曲げによる組成変形や弾性変形に起因する内部応力が発生する。そのため、コーナ部における電力損失、いわゆる「鉄損」が増大し、コーナ部およびその周辺部の温度が上昇しやすくなるという課題が生じる。
そこで、本実施形態は、コーナ部およびその周辺部における温度上昇を抑制することができる巻鉄心を提供する。
本実施形態に係る巻鉄心は、複数枚の鉄心材を巻回した鉄心本体部を備える。鉄心本体部は、鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロックに区分されている。鉄心材ブロックは、それぞれ、コーナ部における折り曲げ角度が異なっている。
第1実施形態に係る巻鉄心の一構成例を示す斜視図 コイルが組み付けられた巻鉄心の一構成例を示す斜視図 巻鉄心の一構成例を示す平面図 複数の鉄心材ブロックを組み合わせて巻鉄心を製造する状態を示す斜視図 (a)はコーナ部の折り曲げ角度が大きい鉄心材を拡大して示す図、(b)はコーナ部の折り曲げ角度が小さい鉄心材を拡大して示す図 (a)は第2実施形態に係る巻鉄心の一構成例を示す平面図、(b)は比較例に係る巻鉄心の一構成例を示す平面図 第3実施形態に係る図3相当図 第4実施形態に係る図1相当図 第5実施形態に係る図1相当図
以下、巻鉄心に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態で実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に例示する巻鉄心10は、例えば珪素鋼板などの金属板を切断することにより得られた複数枚の鉄心材により構成されている。巻鉄心10は、複数枚の鉄心材を巻回することにより鉄心本体部11を構成している。そして、巻鉄心10は、鉄心本体部11の中心に、ほぼ矩形状の窓部12を有している。巻鉄心10は、4つのコーナ部13と、これらコーナ部13の間をつなぐ4つの辺部14を有する。図2に例示するように、辺部14にはコイル15が組み付けられ、これにより、巻鉄心10は、変圧器などの鉄心として使用される。
図3にも例示するように、鉄心本体部11は、鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロック11A,11B,11C,11Dに区分されている。各鉄心材ブロック11A,11B,11C,11Dは、それぞれ、コーナ部13A,13B,13C,13Dを有している。そして、鉄心材ブロック11Aのコーナ部13Aと、鉄心材ブロック11Bのコーナ部13Bと、鉄心材ブロック11Cのコーナ部13Cと、鉄心材ブロック11Dのコーナ部13Dとにより、巻鉄心10全体のコーナ部13が構成されている。
そして、鉄心材ブロック11Aのコーナ部13Aにおける鉄心材の折り曲げ角度α1と、鉄心材ブロック11Bのコーナ部13Bにおける鉄心材の折り曲げ角度α2と、鉄心材ブロック11Cのコーナ部13Cにおける鉄心材の折り曲げ角度α3と、鉄心材ブロック11Dのコーナ部13Dにおける鉄心材の折り曲げ角度α4とは、それぞれ異なる角度で設定されている。
即ち、鉄心本体部11の最も内側に配置される鉄心材ブロック11Aのコーナ部13Aにおける鉄心材の折り曲げ角度α1は、この場合、22.5°に設定されている。即ち、鉄心材ブロック11Aは、1つのコーナ部13Aにおける鉄心材の折り曲げ箇所が4箇所であり、各折り曲げ箇所における鉄心材の折り曲げ角度α1がそれぞれ22.5°になっている。よって、鉄心材ブロック11Aは、1つのコーナ部13Aにおける鉄心材の折り曲げ角度の合計値が90°になっている。
鉄心材ブロック11Aの外側に隣接する鉄心材ブロック11Bのコーナ部13Bにおける鉄心材の折り曲げ角度α2は、この場合、30°に設定されている。即ち、鉄心材ブロック11Bは、1つのコーナ部13Bにおける鉄心材の折り曲げ箇所が3箇所であり、各折り曲げ箇所における鉄心材の折り曲げ角度α2がそれぞれ30°になっている。よって、鉄心材ブロック11Bは、1つのコーナ部13Bにおける鉄心材の折り曲げ角度の合計値が90°になっている。
鉄心材ブロック11Bの外側に隣接する鉄心材ブロック11Cのコーナ部13Cにおける鉄心材の折り曲げ角度α3は、この場合、45°に設定されている。即ち、鉄心材ブロック11Cは、1つのコーナ部13Cにおける鉄心材の折り曲げ箇所が2箇所であり、各折り曲げ箇所における鉄心材の折り曲げ角度α3がそれぞれ45°になっている。よって、鉄心材ブロック11Cは、1つのコーナ部13Cにおける鉄心材の折り曲げ角度の合計値が90°になっている。
鉄心材ブロック11Cの外側に隣接する鉄心材ブロック、即ち、鉄心本体部11の最も外側に配置される鉄心材ブロック11Dのコーナ部13Dにおける鉄心材の折り曲げ角度α4は、この場合、90°に設定されている。即ち、鉄心材ブロック11Dは、1つのコーナ部13Dにおける鉄心材の折り曲げ箇所が1箇所であり、その1箇所の折り曲げ箇所における鉄心材の折り曲げ角度α4が90°になっている。よって、鉄心材ブロック11Dは、1つのコーナ部13Dにおける鉄心材の折り曲げ角度の合計値が90°になっている。
このように、巻鉄心10は、最も内側に配置される鉄心材ブロック11Aから最も外側に配置される鉄心材ブロック11Dにかけて、各鉄心材ブロック11A〜11Dのコーナ部13A〜13Dにおける鉄心材の折り曲げ角度α1〜α4が大きくなっている。また、各鉄心材ブロック11A〜11Dは、1つのコーナ部13A〜13Dにおける鉄心材の折り曲げ角度の合計値が何れも90°となるように設定されている。
また、巻鉄心10は、この場合、最も外側に配置される鉄心材ブロック11Dに焼鈍処理が施されている構成である。なお、焼鈍処理は、鉄心材に発生している残留応力を緩和して鉄損特性を回復させるための処理であり、具体的には、鉄心材を例えば約800℃といった所定温度に加熱した後に冷却する処理である。
次に、巻鉄心10の製造方法の一例について説明する。即ち、図4に例示するように、まず、各鉄心材ブロック11A〜11Dを、それぞれ個別に作成する。なお、各鉄心材ブロック11A〜11Dは、それぞれ所定枚数の鉄心材を巻回することにより形成される。各鉄心材ブロック11A〜11Dを形成する鉄心材の枚数は、同じ枚数であってもよいし、異なる枚数であってもよい。即ち、各鉄心材ブロック11A〜11Dの厚さ寸法、換言すれば鉄心材の積層方向に沿う寸法は、全て同じ寸法であってもよいし、異なる寸法であってもよい。そして、鉄心材ブロック11Aの外側に鉄心材ブロック11Bを組み付け、鉄心材ブロック11Bの外側に鉄心材ブロック11Cを組み付け、鉄心材ブロック11Cの外側に鉄心材ブロック11Dを組み付ける。このように各鉄心材ブロック11A〜11Dを組み合わせることにより、巻鉄心10が製造される。なお、各鉄心材ブロック11A〜11Dの組み付け順は、適宜変更して実施することができる。
本実施形態に係る巻鉄心10によれば、鉄心本体部11は、鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロック11A〜11Dに区分されている。そして、鉄心材ブロック11A〜11Dは、それぞれ、コーナ部13A〜13Dにおける鉄心材の折り曲げ角度α1〜α4が異なっている。この構成によれば、隣接する鉄心材ブロック11A,11Bのコーナ部13A,13B間、鉄心材ブロック11B,11Cのコーナ部13B,13C間、鉄心材ブロック11C,11Dのコーナ部13C,13D間にそれぞれ隙間が形成される。従って、コーナ部13に発生する熱を、この隙間から放出することができ、コーナ部13およびその周辺部における温度上昇を抑制することができる。
また、巻鉄心10によれば、鉄心材ブロック11A〜11Dのコーナ部13A〜13D間にそれぞれ形成される隙間を、例えば空気や油などの冷却媒体を流すための通路として使用することができる。これにより、コーナ部13およびその周辺部における温度上昇を一層抑制することができる。さらに、巻鉄心10は、横置きで配置、つまり、隙間が上下方向に延びるように配置して使用するとよい。これにより、コーナ部13A〜13D間の隙間を冷却媒体が淀みなく流れるようになり、冷却効率を一層向上することができる。
また、巻鉄心10によれば、最も内側に配置される鉄心材ブロック11Aから最も外側に配置される鉄心材ブロック11Dにかけて、各鉄心材ブロック11A〜11Dのコーナ部13A〜13Dにおける鉄心材の折り曲げ角度α1〜α4が大きくなっている。即ち、巻鉄心10によれば、内側に配置されている鉄心材ブロックほど、コーナ部における鉄心材の折り曲げ数が多く、また、鉄心材の周長が短くなっている。また、巻鉄心10によれば、外側に配置されている鉄心材ブロックほど、コーナ部における鉄心材の折り曲げ数が少なく、また、鉄心材の周長が長くなっている。
ここで、この種の巻鉄心においては、鉄心材の折り曲げ数が多いほど磁気抵抗が大きくなり、また、鉄心材の長さが短いほど磁気抵抗が小さくなる。よって、巻鉄心10によれば、内側の鉄心材ブロックでは、コーナ部における鉄心材の折り曲げ数の多さによる磁気抵抗の増加を、鉄心材の周長の短さにより相殺することができる。また、巻鉄心10によれば、外側の鉄心材ブロックでは、鉄心材の周長の長さによる磁気抵抗の増加を、コーナ部における鉄心材の折り曲げ数の少なさにより相殺することができる。これにより、各鉄心材ブロック11A〜11Dの磁気抵抗を、ほぼ同じ大きさにすることができる。
従って、巻鉄心10によれば、内側に配置される鉄心材ブロックの磁気抵抗と外側に配置される鉄心材ブロックの磁気抵抗との差を抑えることができ、磁束の分布を鉄心材の積層方向に沿って一様化することができる。一般的に、この種の巻鉄心では、内側の鉄心材ほど磁束が集中しやすく、従って鉄損が大きくなる傾向がある。本実施形態に係る巻鉄心10によれば、内側から外側にわたって磁気抵抗を均一化することができ、内側の磁気抵抗が外側の磁気抵抗に比べて高くなることが抑えられる。そのため、内側の鉄心材における鉄損の増大を抑えることができ、ひいては、内側の鉄心材における発熱量の増加を抑えることができる。
また、図5(a)に例示するように、鉄心材のコーナ部における折り曲げ角度が大きいほど、鉄心材から磁束Bが漏れやすくなる。そして、磁束Bが鉄心材から漏れる際、および、その漏れた磁束Bが再び鉄心材内に入る際に、鉄心材の面部Sa,Sbに渦電流が発生する。そのため、鉄心材の折り曲げ角度が大きいほど、当該折り曲げ部における損失が大きくなる。また、巻鉄心においては、内側に配置される鉄心材ほど、その全長が短くなるため、磁束が集中して強くなる傾向がある。そのため、内側に配置される鉄心材ほど、磁束の漏れが大きくなり、従って、渦電流による損失も大きくなる。そこで、本実施形態に係る巻鉄心10では、図5(b)に示すように、内側に配置される鉄心材ブロック、つまり、鉄心材の全長が短く磁束が集中しやすい鉄心材ブロックほど、コーナ部における折り曲げ角度を小さく設定している。従って、鉄心材から磁束が漏れにくくなり、ひいては、渦電流による損失を抑えることができる。
また、巻鉄心10によれば、少なくとも、最も外側に配置される鉄心材ブロック11Dに焼鈍処理が施されている。そのため、鉄心材ブロック11Dの磁気抵抗が緩和され、内側の鉄心材に集中する傾向がある磁束を外側の鉄心材に誘導することができる。よって、巻鉄心10の内側に磁束が集中することを防止することができ、熱の発生源が内側に偏ることを回避することができ、巻鉄心10の全体から熱を分散させながら放出することができる。なお、巻鉄心10は、鉄心材ブロック11Dよりも内側に配置される鉄心材ブロック、例えば鉄心材ブロック11Cにも焼鈍処理を施した構成としてもよい。また、巻鉄心10は、最も外側に配置される鉄心材ブロック11Dに焼鈍処理を施さない構成としてもよい。
(第2実施形態)
図6(a)に例示する巻鉄心20は、鉄心材ブロックの1つのコーナ部における複数の折り曲げ箇所の折り曲げ角度がそれぞれ異なっている実施形態である。即ち、巻鉄心20は、鉄心本体部21が鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロック21A,21Bに区分されている。各鉄心材ブロック21A,21Bは、それぞれ、コーナ部23A,23Bを有しており、これらコーナ部23A,23Bにより巻鉄心20全体のコーナ部23が構成されている。そして、内側に配置される鉄心材ブロック21Aは、1つのコーナ部23Aにおける2箇所の折り曲げ角度α,βが、異なる角度、この場合、30°と60°に設定されている。
この構成においても、1つのコーナ部23Aにおける鉄心材の折り曲げ角度α,βの合計値は90°になっている。即ち、巻鉄心20は、1つのコーナ部23における鉄心材の折り曲げ角度が、合計90°となる範囲で異なる角度が組み合わされた構成である。なお、巻鉄心20は、この場合、コイル25が組み付けられる辺部24側の折り曲げ箇所の折り曲げ角度βが60°に設定され、コイル25が組み付けられない辺部24側の折り曲げ箇所の折り曲げ角度αが30°に設定されている。即ち、巻鉄心20は、コイル25が組み付けられる辺部24側の折り曲げ箇所の折り曲げ角度βの方が、コイル25が組み付けられない辺部24側の折り曲げ箇所の折り曲げ角度αよりも大きくなるように設定されている。
この構成によれば、コイル25が組み付けられる辺部24の長さL1を、図6(b)に示す構成、つまり、1つのコーナ部における折り曲げ箇所の折り曲げ角度γが同じである構成における辺部の長さL2に比べ長く確保することができる。これにより、巻鉄心20によれば、より大きなコイル25を組み付けることができる。
なお、折り曲げ角度α,βは、30°と60°の組み合わせに限られるものではなく、例えば15°と75°など、その組み合わせを適宜変更して実施することができる。また、1つのコーナ部における鉄心材の折り曲げ箇所の数が例えば3つである場合には、折り曲げ角度の組み合わせとして、例えば、15°と15°と60°を設定するなど、折り曲げ角度の組み合わせパターンを適宜変更して実施することができる。
(第3実施形態)
図7に例示する巻鉄心30は、鉄心本体部31が鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロック31A〜31Dに区分されている。各鉄心材ブロック31A〜31Dは、それぞれ、コーナ部33A〜33Dを有しており、これらコーナ部33A〜33Dにより巻鉄心30全体のコーナ部33が構成されている。そして、最も内側に配置される鉄心材ブロック31Aは、そのコーナ部33Aが円弧状になっている。即ち、鉄心材ブロック31Aのコーナ部33Aは折り曲げられていない。この構成によれば、鉄心材ブロック31Aが折り曲げられていないから、巻鉄心30の内側の折り曲げ点における局部的な損失の発生を抑えることができ、磁束が集中しやすい内側の鉄心材ブロック31Aからの発熱を抑えることができる。
(第4実施形態)
図8に例示する巻鉄心40は、鉄心本体部41が鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロック41A〜41Dに区分されている。各鉄心材ブロック41A〜41Dは、それぞれ、コーナ部43A〜43Dを有しており、これらコーナ部43A〜43Dにより巻鉄心40全体のコーナ部43が構成されている。そして、巻鉄心40は、隣接する鉄心材ブロック41C,41Dのコーナ部43C,43D間に形成された隙間、つまり最も大きく形成される隙間に、放熱ブロック48を設けた構成である。
放熱ブロック48は、放熱部の一例であり、例えば銅などといった熱伝導性に優れた材料で構成されている。そして、放熱ブロック48は、コーナ部43C,43D間の隙間の全体を埋めるようにブロック状に形成されている。また、放熱ブロック48は、鉄心材ブロック41Cのコーナ部43Cの外面と鉄心材ブロック41Dのコーナ部43Dの内面とに接触している。
この構成によれば、鉄心材ブロック41Cのコーナ部43Cおよび鉄心材ブロック41Dのコーナ部43Dに発生する熱を、放熱ブロック48に伝達しながら放出することができる。これにより、巻鉄心40のコーナ部43およびその周辺部における温度上昇を一層抑制することができる。また、放熱ブロック48が鉄心材ブロック41C,41Dのコーナ部43C,43D間の隙間全体を埋めていることから、特に、鉄心材ブロック41Cのコーナ部43Cおよび鉄心材ブロック41Dのコーナ部43Dに発生する熱が放熱ブロック48に伝達しやすくなっている。従って、巻鉄心40のコーナ部43およびその周辺部の放熱効率、換言すれば冷却効率が格段に向上する。
なお、巻鉄心40は、鉄心材ブロック41A,41Bのコーナ部43A,43B間の隙間、鉄心材ブロック41B,41Cのコーナ部43B,43C間の隙間にも放熱ブロックを設ける構成としてもよい。
(第5実施形態)
図9に例示する巻鉄心50は、鉄心本体部51が鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロック51A〜51Dに区分されている。各鉄心材ブロック51A〜51Dは、それぞれ、コーナ部53A〜53Dを有しており、これらコーナ部53A〜53Dにより巻鉄心50全体のコーナ部53が構成されている。そして、巻鉄心50は、隣接する鉄心材ブロック51C,51Dのコーナ部53C,53D間に形成された隙間、つまり最も大きく形成される隙間に、上述の放熱ブロック48に代えて、放熱管路58を設けた構成である。
放熱管路58は、放熱部の一例であり、例えば銅などといった熱伝導性に優れた材料で構成されている。そして、放熱管路58は、コーナ部53C,53D間の隙間を貫通するようにして配置されている。また、放熱管路58は、鉄心材ブロック51Cのコーナ部53Cの外面と鉄心材ブロック51Dのコーナ部53Dの内面とに接触している。そして、この放熱管路58には、例えば空気や油などといった冷却媒体が流される。
この構成によれば、鉄心材ブロック51Cのコーナ部53Cおよび鉄心材ブロック51Dのコーナ部53Dに発生する熱を、放熱管路58を流れる冷却媒体に伝達しながら放出することができる。これにより、巻鉄心50のコーナ部53およびその周辺部における温度上昇を一層抑制することができる。また、放熱管路58を介して冷却媒体が淀みなく流れるから、鉄心材ブロック51Cのコーナ部53Cおよび鉄心材ブロック51Dのコーナ部53Dに発生する熱が放出されやすくなっている。従って、巻鉄心50のコーナ部53およびその周辺部の放熱効率、換言すれば冷却効率が格段に向上する。
なお、巻鉄心50は、鉄心材ブロック51A,51Bのコーナ部53A,53B間の隙間、鉄心材ブロック51B,51Cのコーナ部53B,53C間の隙間にも放熱管路を設ける構成としてもよい。
以上に説明した実施形態に係る巻鉄心は、複数枚の鉄心材を巻回した鉄心本体部を備える。鉄心本体部は、鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロックに区分されている。鉄心材ブロックは、それぞれ、コーナ部における鉄心材の折り曲げ角度が異なっている。この構成によれば、コーナ部に隙間が形成され、その隙間による放熱作用が実現されるから、コーナ部およびその周辺部における温度上昇を抑制することができる。
なお、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は巻鉄心、11は鉄心本体部、11A〜11Dは鉄心材ブロック、13,13A〜13Dはコーナ部、20は巻鉄心、21は鉄心本体部、21A,21Bは鉄心材ブロック、23,23A,23Bはコーナ部、30は巻鉄心、31は鉄心本体部、31A〜31Dは鉄心材ブロック、33,33A〜33Dはコーナ部、40は巻鉄心、41は鉄心本体部、41A〜41Dは鉄心材ブロック、43,43A〜43Dはコーナ部、48は放熱ブロック(放熱部)、50は巻鉄心、51は鉄心本体部、51A〜51Dは鉄心材ブロック、53,53A〜53Dはコーナ部、58は放熱管路(放熱部)、を示す。

Claims (6)

  1. 複数枚の鉄心材を巻回した鉄心本体部を備え、
    前記鉄心本体部は、前記鉄心材の積層方向に沿って複数の鉄心材ブロックに区分されており、
    前記鉄心材ブロックは、それぞれ、コーナ部における折り曲げ角度が異なっている巻鉄心。
  2. 内側に位置する前記鉄心材ブロックから外側に位置する前記鉄心材ブロックにかけて、各鉄心材ブロックの前記折り曲げ角度が大きくなっている請求項1に記載の巻鉄心。
  3. 前記鉄心材ブロックは、1つの前記コーナ部における前記折り曲げ角度の合計値が90°となるように設定されている請求項1または2に記載の巻鉄心。
  4. 最も内側に位置する前記鉄心材ブロックは、前記コーナ部が円弧状になっている請求項1から3の何れか1項に記載の巻鉄心。
  5. 最も外側に位置する前記鉄心材ブロックは、焼鈍されている請求項1から4の何れか1項に記載の巻鉄心。
  6. 隣接する前記鉄心材ブロックの間に形成された隙間に放熱部を備える請求項1から5の何れか1項に記載の巻鉄心。
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