JP2016009783A - 貫通電極基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス基板と貫通電極との熱膨張係数の違いに関する考慮、貫通電極の形成後にガラス基板の研磨、が不要であり、気密性の高い貫通電極が形成できる貫通電極基板の製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係る貫通電極基板の製造方法は、平板状のガラスからなる基体の一面に対して、貫通孔を前記基体の内部に形成する第一工程と、前記第一工程を経た基体の他面に対してフィルム状の封止材を貼付することにより、該他面側において前記貫通孔を封止する第二工程と、前記第二工程を経た基体の一面側から前記貫通孔の内部に、導電性ナノ粒子を含む流動体Aを充填し、前記封止材の耐熱温度より低い温度で、該導電性ナノ粒子を焼結させることにより、貫通電極を形成する第三工程と、を含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、貫通電極を形成する際に、導電性ナノ粒子を含む流動体を用いる貫通電極基板の製造方法に関する。本発明により製造された貫通電極基板は、インターポーザー等のパッケージ分野、TSV等の半導体分野に用いられる。
従来の貫通電極付きガラス基板としては、たとえばタングステンの線材や鉄・ニッケル・コバルト合金の心材を電極材料として使用する構成が開示されている(特許文献1、特許文献2)。
上記構成をなす貫通電極付きガラス基板は、高気密性を特徴としているが、その製法上、基材となるガラスの溶融温度付近の高温まで加熱する必要がある。ゆえに、ガラスと電極材料との熱膨張係数の違いにより、ガラス基板が破損する虞があるため、熱膨張係数がガラスと近いタングステンなどの限られた金属が用いられている。つまり、上記製法により貫通電極を形成する場合には、電極材料の選択の幅が狭いという課題があった。
また、上記製法は、ガラスが変形する温度まで加熱する工程を必須とするため、ガラス基板の表面の平坦性が損なわれ易い。そこで、半導体やMEMSなどが形成された他の基板と貼り合わせて利用するためには、上記製法により得られた貫通電極付きガラス基板は、貫通電極を形成した後に、基板を研磨することが必要となる。しかしながら、このガラスの中に金属の電極が埋め込まれた基板の表面を研磨するには、特殊な研磨技術が必要となり工程が複雑になるという課題があった。
他に貫通電極付き基板(TSV、TGV)を形成する方法としては、メッキによる穴埋めもあるが、高アスペクトで微細な穴においては十分な気密性を得ることが難しい。
また、ナノサイズの粒径の粒径よりも大きな通常の導電性粒子、あるいは、これらを含むインク・ペーストの焼結温度は一般に500℃以上の高温が必要となり、ガラスとの熱膨張係数の違いによる問題が顕在化する。
フリットガラスなどの焼成後も残るバインダーを混合することにより、低温で電極を成形させる方法も可能であるが、バインダーを含むために抵抗値が高くなる。さらに貫通電極付き基板と半導体やMEMSなどを形成した他の基板との接合の際に、バインダの軟化が開始しないように、成形温度以下の低温で処理しなければならず、利用できる範囲が狭くなってしまう。(硼珪酸ガラスとシリコンウェハの陽極接合では一般的に400℃程度のプロセス温度が必要とされる。)
特開2011−151414号公報 特開2006−60119号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ガラス基板と貫通電極との熱膨張係数の違いを考慮する必要がなく、貫通電極の形成後にガラス基板の研磨が不要であり、気密性の高い貫通電極を形成することが可能な、貫通電極基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の貫通電極基板の製造方法は、平板状のガラスからなる基体の一面に対して、貫通孔を前記基体の内部に形成する第一工程と、前記第一工程を経た基体の他面に対してフィルム状の封止材を貼付することにより、該他面側において前記貫通孔を封止する第二工程と、前記第二工程を経た基体の一面側から前記貫通孔の内部に、導電性ナノ粒子を含む流動体Aを充填し、前記封止材の耐熱温度より低い温度で、該導電性ナノ粒子を焼結させることにより、貫通電極を形成する第三工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の貫通電極基板の製造方法は、請求項1において、前記第一工程において、前記基体の他面に対して凹部が予め形成された基体を用いることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の貫通電極基板の製造方法は、請求項1または2において、前記第二工程と前記第三工程との間に、前記第二工程により形成された貫通孔の内側面に対して、アルコキシランベースのゾルゲル溶液からなる流動体Cを用いて皮膜を形成する工程α、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の貫通電極基板の製造方法は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貫通電極基板の製造方法により形成された前記貫通電極の内部に微細孔が残存する場合、アルコキシランベースのゾルゲル溶液からなる流動体Cを用いて、該微細孔を埋めて修復する工程β、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の貫通電極基板の製造方法は、請求項4において、前記工程βは、前記第七工程を経た基体を密閉容器に入れて、前記密閉容器の内部を排気する工程β1と、前記工程β1を経た基体を内在する密閉容器に、該密閉容器の内部を排気しながら、該密閉容器の内部に前記流動体Eを導入し、該基体が該流動体Eに浸漬された状態とする工程β2と、前記工程β2を経た基体に該流動体Eを介して圧力を加える工程β3と、前記工程β3を経た基体を前記密閉容器から取出し、該基体の外面に付着した流動体Eを除去する工程β4と、前記工程β4を経た基体の他面側に第四加熱手段を設けて、前記基体をプリベーク処理する工程β5と、前記工程β5を経た基体の他面側に第五加熱手段を設けて、前記基体を焼成処理することにより、前記微細孔が修復された貫通電極を形成する工程β6と、前記工程β6を経た基体から前記第五加熱手段を外し、該基体を洗浄処理する工程β7と、から構成されることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の貫通電極基板は、基体に貫通電極を備えてなる貫通電極基板であって、前記貫通電極は前記基体の貫通孔内に設けられた導電性ナノ粒子からなることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の貫通電極基板は、請求項6において、前記貫通孔の内側面には、アルコキシランベースのゾルゲル溶液から形成された被膜からなる密着層が配されていることを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の貫通電極基板は、請求項6または7において、前記貫通電極に内在する微細孔には、アルコキシランベースのゾルゲル溶液を用いた形成物が充填されていることを特徴とする。
本発明では、ガラスからなる基体に設けた貫通孔に、導電性ナノ粒子を含む流動体Aを充填した後、該基体に対してプリベーク処理および焼成処理を施し、貫通電極を形成する。導電性ナノ粒子は、500℃以下の低温において焼成が可能である。ゆえに、基体をなすガラスと貫通電極をなす材料の熱膨張差が、従来より小さくて済むため、ガラス基板と貫通電極との熱膨張係数の違いを考慮する必要のない、貫通電極基板の製造方法が得られる。これにより、導電性ナノ粒子を構成する元素の限定が緩和されるので、タングステン以外の多用な材料を選択可能となる。したがって、本発明によれば、所望の導電性が得られる元素からなる貫通電極を有する貫通電極基板の製造が可能となる。
また、基体の一面上に付着した、導電性ナノ粒子を含む流動体Aを振り切ってから熱処理を行い、基体の貫通孔内部に貫通電極を形成した後、基体からフィルムを除去するだけで、基体の一面側と他面側に露呈する貫通電極の上下面は自ずと平坦性が確保される。ゆえに、本発明は、貫通電極の形成後にガラス基板の研磨が不要な、貫通電極基板の製造方法の提供に貢献する。
さらに、基体の貫通孔内部に充填された導電性ナノ粒子を含む流動体Aに対して、まずプリベーク処理により流動体Aに含まれる溶媒を揮発させる。その後、焼成処理により流動体Aに含まれる導電性ナノ粒子同士を焼結させることにより、貫通孔内に導電性を有する貫通電極が形成される。流動体Aが、たとえば導電性ナノ粒子を含むインク・ペーストの場合、粒子の分散安定性を発現させるために、粒子表面に分散剤を吸着させている。本発明では、プリベーク処理により溶媒を除去し、次工程である焼成処理により、この分散剤を離脱・除去させるので、粒子同士の焼結が効率よく進行し、気密性の高い貫通電極を形成することが可能となる。
なお、本発明に係る流動体Aは、上述した導電性ナノ粒子を含むインク・ペーストに限定されるものではなく、分散剤を吸着させた導電性ナノ粒子からなる粉体の状態で用いても良い。ただし、粉体の状態で用いる場合は、プリベーク処理の温度を分散剤が離脱を始める温度とし、より高温で次工程である焼成処理を行うことが好ましい。
本発明に係る貫通電極基板の製造方法を示すフローチャート。 図1に示す第三工程の一例を含むフローチャート(第一実施形態)。 図2に基づく製造方法を工程順に示す模式断面図。 図3に続く各工程を順に示す模式断面図。 図1に示す第三工程の他の一例を含むフローチャート(第二実施形態)。 図5に基づく製造方法の一例を工程順に示す模式断面図。 図6に続く各工程を順に示す模式断面図。 図1に示す第三工程の他の一例を含むフローチャート(第三実施形態)。 図8に基づく製造方法の一例を工程順に示す模式断面図。 図9に続く各工程を順に示す模式断面図。 図10に続く各工程を順に示す模式断面図。 図2、図5、図8の後段に設けられるフローチャート。 図4、図7、図11の最終工程の後に追加する工程を順に示す模式断面図。 図13に続く各工程を順に示す模式断面図。
以下では、本発明に係る貫通電極基板の製造方法について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る貫通電極基板の製造方法を示すフローチャートであり、以下の3工程を含んでいる。
・基体の一面から他面に向けて貫通孔を形成する第一工程。
・基体の他面にフィルムを貼付し、他面側で貫通孔を封止する第二工程。
・基体の一面に導電性ナノ粒子を含む流動体を導入し、貫通孔内において流動体に含まれる導電性ナノ粒子を焼結させて、貫通電極を形成する第三工程。
以上の3工程を経ることにより、本発明に係る貫通電極基板が得られる。
なお、本発明では、流動体に混入され、その後の熱処理により、貫通電極(または配線パターン)となる材料である、「導電性ナノ粒子」のことを、出発材料とも呼ぶ。
本発明は、上記3工程のうち、特に第三工程が特徴部である。第三工程の違いにより、以下に述べる3つのタイプの実施形態が挙げられる。
第一実施形態:導電性ナノ粒子を含む流動体を貫通孔へ充填し、焼結させて貫通電極を形成する場合(平板状の基体に適用)。
第二実施形態:凹部を加工した基体に対して第一実施形態の製法を適用した場合。
第三実施形態:ゾルゲル溶液により貫通孔の側面に皮膜を形成した後、第一実施形態の製法を適用した場合。
そして、第四実施形態は、上記3つの実施形態の追加工程(additional works)である。すなわち、第四実施形態においては、上記3つの実施形態により貫通電極が既に形成された基体を用い、貫通電極の内部に残存する微細孔を修復する。
以下では、第一実施形態〜第四実施形態を順に説明する。
<第一実施形態>
図2〜図4は、第一実施形態に係る図面であり、図2はフローチャートを、図3は図2に基づく製造方法の一例を工程順に示す模式断面図、図4は図3に続く各工程を順に示す模式断面図である。
第一実施形態の製造方法は、図1に示すように、以下の7工程を含んでおり、特にSA3〜SA6が第三工程に相当する。
・基体10の一面から他面に向けて貫通孔12を形成する[SA1(第一工程):図3(a)]。
その際、必要に応じて、基体10の一面にフィルム11を予め設ける。
・基体10の他面にフィルム13を貼付し、他面側で貫通孔12を封止する[SA2(第二工程):図3(b)]。
・基体10の一面に導電性ナノ粒子を含む流動体A14を塗布し、貫通孔12の内部に流動体A14を充填する[SA3(第三工程):図3(c)]。
・基体10を回転させて基体の一面上に付着した流動体A14を振り切る[SA4(第三工程):図3(d)]。
・加熱手段16aを用いて基体10をプリベーク処理する[SA5(第三工程):図4(e)]。
・加熱手段16bを用いて基体10を焼成処理することにより、貫通電極14Aを形成する[SA6(第三工程):図4(f)]。
・加熱手段16bを外し、基体10からフィルム11、13を除去した後、基体11を洗浄する[SA7(第四工程):図3(g)]。
以上の7工程を経ることにより、貫通電極基板SAが得られる。
第一工程(SA1)では、基体10としてガラスからなる基板を用意し、この基板の一面(図2において上面)から他面(図2において下面)に向けて、たとえばサンドブラスト加工(以下、ブラスト加工とも呼ぶ)により、貫通穴12を形成する。その際、基板の一面には、貫通穴に相当する位置に開口部を有する、マスキング用のドライフィルム11が多用される。また、ブラスト加工のマスキングに使用したドライフィルムを剥離せずに残しておき、後加工における保護膜・マスキング膜として使用することができる。さらに、保護膜・マスキング膜に用いる場合は耐熱性の高いポリイミドを用いると有効である。
上記のガラスからなる基板10としては、事前に研磨を行い、平坦で清浄な表面を有する物を用いた。なお、ガラスは他にソーダライムガラス・無アルカリガラス・白板・石英など種々のガラスを用いることができる。なお、本実施形態では、基体がガラスからなる基板の場合について詳述するが、基体として、ガラス以外の基板、たとえばシリコン、SiC、セラミックスなどの基板を用いても、本発明の製造方法は適用可能である。
貫通穴の加工方法は、上述したブラスト加工に限定されるものではなく、たとえば、ドライエッチング法や、レーザー加工、機械加工などを適宜採用することができる。加工方法によっては、ブラスト法において用いたドライフィルム11は設ける必要がない。また、貫通穴のサイズやピッチなどのデザインも自由である。レーザー加工では、φ0.02mm程度までの貫通穴が可能であり、より微細な貫通電極が必要な場合は望ましい。さらに微細な貫通電極が必要な場合は、ドライエッチング法を用いることができる。この時、予めポリイミドなどの耐熱性のある材料のフィルムまたは塗布液で表面を保護しておくことが望ましい。
第二工程(SA2)では、前工程(SA1)により貫通穴12を加工したガラス基板10の他面(図2において下面:ブラスト加工で貫通側となる面)に、ポリイミド製のフィルム13をたとえばラミネータを用いて貼付する。
第三工程は、次の4ステップ(SA3〜SA6)から構成される。
第一ステップ(SA3)では、前工程(SA2)によりフィルム13を他面に設けた基体10の一面に、導電性ナノ粒子を含む流動体A14を塗布することにより、貫通孔12の内部に流動体A14を充填する。その際、基体10の一面上において、流動体A14がパドル状にディスペンスされた状態とする。
インクの充填方法は、ディスペンス法に限定されるものではなく、印刷法や吸引法などの他の方法で貫通穴にインクを充填しても良い。
導電性ナノ粒子を含む流動体A14としては、たとえば、平均粒子径3.8nmのAg粒子を導電性粒子とするインク(固形成分濃度:58wt%、粘度:10mPs・s、密度:1.7g/cm、溶媒:テトラデカン)が好適に用いられる。このようなインクとしては、たとえば、株式会社アルバック製のナノメタルインクが挙げられる。
第二ステップ(SA4)では、前工程(SA3)により基体10の一面側から流動体A14が塗布された基体10を回転させて、基体10の一面上に付着した余分なインク(流動体A14)を振り切る。これにより、基体10の一面側に露呈する貫通孔12の上面をなすインク(流動体A14)が平坦化される。ただし、「回転させて振り切る手法」に代えて、スキージを用いて余分なインク(流動体A14)を除去、貫通孔12の上面をなすインク(流動体A14)の平坦化をなす方法等を用いてもよい。
第三ステップ(SA5)では、前工程(SA4)により貫通孔12の上面をなすインク(流動体A14)が平坦化された基体10を、加熱手段16aを用いてプリベーク処理する。その際、インク(流動体A14)が平坦化された基体10の一面が上面をなし、基体10の他面(フィルム13が貼付された面)が下面をなすように配置した上で、フィルム13を介して基体10に熱が伝導されるように、加熱手段16aを設ける。これにより、加熱手段16aを用いて基体10のプリベーク処理が行われる。
このようなプリベーク処理は、たとえば、ホットプレートからなる加熱手段16aを用いて行われる。プリベーク処理の目的は、インクに含まれる溶媒を揮発させることであり、たとえば、70℃、30分という条件で行われる。
なお、貫通孔12の内部に対する流動体A14の充填が十分でない場合は、充填からプリベークまでの工程(SA3、SA4、SA5)を、複数回繰り返しても良い。
また、図3〜図4には、ブラスト加工時にマスキングとして、基体10の一面(上面)に設けたドライフィルム11を残して各工程が行われる事例を示しているが、そのドライフィルム11が耐熱性の低いフィルムの場合は、この時点(プリベーク処理の前:SA4とSA5の間)で、フィルム11を剥がす。ファイル11が耐熱性の高いフィルムの場合には、そのままの状態で良い(フィルム11を剥がすことなく、SA5以降の工程に進む)。
第四ステップ(SA6)では、前工程(SA5)により貫通穴に充填されたインク(流動体A14)から溶媒が揮発した状態にある基体11を、加熱手段16bを用いて焼成処理することにより、貫通電極14Aを形成する。
このような焼成処理は、たとえば、ホットプレートからなる加熱手段16bを用いて行われる。焼成処理の目的は、貫通穴に充填されたインク(流動体A14)を固化させることであり、たとえば、ポリイミドの耐熱温度より低い300℃、1時間という条件で行われる。
上記第四ステップ(SA6)の説明においては、流動体A14がインク・ペーストからなる場合を詳述した。しかしながら、本発明に係る流動体Aは、上述した導電性ナノ粒子を含むインク・ペーストに限定されるものではなく、分散剤を吸着させた導電性ナノ粒子からなる粉体の状態で用いても良い。ただし、粉体の状態で用いる場合は、プリベーク処理の温度を分散剤が離脱を始める温度とし、より高温で次工程である焼成処理を行うことが好ましい。
第四工程(SA7)では、前工程(SA6)により貫通穴に充填されたインク(流動体A14)を固化させて貫通電極14Aが形成された状態にある基体10から、加熱手段16bを外し、基体10からフィルム11、13を除去した後、基体10を洗浄する。
基体10からフィルム11、13を除去(剥離)する作業は、所望の温度以下に基体10が冷却された後に行われる。基体10の洗浄処理は、たとえば、ガラス基板用洗剤・純水を用いて行われる。その後に、IPAベーパー乾燥を行うことが好ましい。
第一実施形態では、上述したSA1〜SA7を経ることにより、貫通電極14A(MA)を備えた貫通電極基板SAを作製した。ゆえに、第一実施形態に係る貫通電極基板SAは、基体に貫通電極を備えてなる貫通電極基板であって、前記貫通電極は前記基体の貫通孔内に設けられた導電性ナノ粒子から構成されている。
作製した貫通電極基板SAを構成する貫通電極14Aの気密性は、真空吹付け法(JIS Z2331、附属書1(→http://kikakurui.com/z2/Z2331-2006-01.html))を用いて評価した。その結果、貫通電極14Aの気密性は、1×10−9[Pa・m/sec]以下であり、良好な気密性を有することが確認された。
<第二実施形態>
図5〜図7は、第二実施形態に係る図面であり、図5はフローチャートを、図6は図5に基づく製造方法の一例を工程順に示す模式断面図、図7は図6に続く各工程を順に示す模式断面図である。
第二実施形態の製造方法は、図5に示すように、以下の8工程を含んでいる。
第二実施形態の製造方法は、図5に示すように、以下の8工程を含んでおり、特にSB4〜SB7が第三工程に相当する。
・基体20の他面に凹部20Cを形成する[SB1(前工程):図6(a)]。
・基体20の一面から他面に向けて貫通孔22を形成する[SB2(第一工程):図6(b)]。
その際、必要に応じて、基体20の一面にフィルム21を予め設ける。
・基体20の他面にフィルム23を貼付し、他面側で貫通孔22を封止する[SB3(第二工程):図6(c)]。
・基体20の一面に導電性ナノ粒子を含む流動体B24を塗布し、貫通孔22の内部に流動体B24を充填する[SB4(第三工程):図6(d)]。
・基体20を回転させて基体の一面上に付着した流動体B24を振り切る[SB5(第三工程):図7(e)]。
・加熱手段26aを用いて基体20をプリベーク処理する[SB6(第三工程):図7(ef]。
・加熱手段26bを用いて基体20を焼成処理することにより、貫通電極24Aを形成する[SB7(第三工程):図7(g)]。
・加熱手段26bを外し、基体20からフィルム21、23を除去した後、基体20を洗浄する[SB8(第四工程):図7(h)]。第8工程[SB8:図6(h)]。
以上の8工程を経ることにより、貫通電極24A(MA)を備えた貫通電極基板SBが得られる。
前工程(SB1)では、基体20としてガラスからなる基板を用意し、この基板の他面(図6において下面)から一面(図6において上面)に向けて、所望の深さの凹部20Cを形成する。凹部20Cの形成法としては、たとえば、特開2013−022534号公報に開示された手法が挙げられる。
上記のガラスからなる基板20としては、事前に研磨を行い、平坦で清浄な表面を有する物を用いた。なお、ガラスは他にソーダライムガラス・無アルカリガラス・白板・石英など種々のガラスを用いることができる。なお、本実施形態では、基体がガラスからなる基板の場合について詳述するが、基体として、ガラス以外の基板、たとえばシリコン、SiC、セラミックスなどの基板を用いても、本発明の製造方法は適用可能である。
第二工程(SB2)では、前工程(SB1)により凹部20Cを形成したガラス基板20の一面(図6において上面)から他面(図6において下面)に向けて、たとえばサンドブラスト加工(以下、ブラスト加工とも呼ぶ)により、貫通穴22を形成する。その際、基板の一面には、貫通穴に相当する位置に開口部を有する、マスキング用のドライフィルム21が多用される。また、ブラスト加工のマスキングに使用したドライフィルムを剥離せずに残しておき、後加工における保護膜・マスキング膜として使用することができる。さらに、保護膜・マスキング膜に用いる場合は耐熱性の高いポリイミドを用いると有効である。
第二工程(SB3)、第三工程(SB4、SB5、SB6、SB7)、第四工程(SB8)は各々、上述した第一実施形態における第二工程(SA2)、第三工程(SA3、SA4、SA5、SA6)、第四工程(SA7)と同様の処理を行った。第二実施形態は、ガラス基板20が凹部20Cを有する点のみ、第一実施形態と相違している。
第二実施形態では、上述した各工程(SB1〜SB8)を経ることにより、貫通電極24A(MA)を備えた貫通電極基板SBを作製した。ゆえに、第二実施形態に係る貫通電極基板SBは、上述した貫通電極基板SAと同様に、基体に貫通電極を備えてなる貫通電極基板であって、前記貫通電極は前記基体の貫通孔内に設けられた導電性ナノ粒子から構成されている。貫通電極基板SBは、凹部20Cを備える点のみ、貫通電極基板SAと異なる。
作製した貫通電極基板SBを構成する貫通電極24Aの気密性は、第一実施形態と同様に、真空吹付け法を用いて評価した。その結果、貫通電極24Aの気密性は、1×10−9[Pa・m/sec]以下であり、良好な気密性を有することが確認された。
<第三実施形態>
図8〜図11は、第三実施形態に係る図面であり、図8はフローチャートを、図9は図8に基づく製造方法の一例を工程順に示す模式断面図、図10は図9に続く各工程を順に示す模式断面図、図11は図10に続く各工程を順に示す模式断面図である。
第三実施形態の製造方法は、前述した「第三工程」が、ゾルゲル溶液により貫通孔の側面に皮膜を形成するステップと、貫通孔の内部に流動体を充填するステップと、を含むものである。
第三実施形態の製造方法は、図8〜図11に示すように、以下の各工程を含んでいる。
・基体30の一面から他面に向けて貫通孔32を形成する[SC1(第一工程):図9(a)]。
その際、必要に応じて、基体30の一面にフィルム31を予め設ける。
・基体30の他面にフィルム33を貼付し、他面側で貫通孔32を封止する[SC2(第二工程):図9(b)]。
・基体30の一面にアルコキシランベースのゾルゲル溶液からなる流動体C37を塗布し、貫通孔32の内部に流動体C37を充填する[SC3(第三工程):図9(c)]。
・基体30を回転させて基体の一面上に付着した流動体C37を振り切る[SC4(第三工程):図9(d)]。
・貫通孔32の側面に流動体C37からなる皮膜37Fを残し、貫通孔32の内部からゾルゲル溶液からなる流動体C37を除去す[SC5(第三工程):図10(e)]。
・加熱手段36aを用いて基体30をプリベーク処理する[SC6(第三工程):図10(f)]。
・基体30の一面に導電性ナノ粒子を含む流動体D34を塗布し、貫通孔32の内部に流動体D34を充填する[SC7(第三工程):図10(g)]。
・基体30を回転させて基体の一面上に付着した流動体D34を振り切る[SC8(第三工程):図10(h)]。
・加熱手段36bを用いて基体30をプリベーク処理する[SC9(第三工程):図11(i)]。
・加熱手段36cを用いて基体30を焼成処理することにより、貫通電極34を形成する[SC10(第三工程):図11(j)]。
・加熱手段36cを外し、基体30からフィルム31、33を除去した後、基体30を洗浄する[SC11(第四工程):図11(k)]。
以上の11工程を経ることにより、貫通電極34A(MA)を備えた貫通電極基板SCが得られる。
つまり、第三実施形態は、第一実施形態における第2工程(SA2)と第3工程(SA3)との間に、前記第2工程(SC2)により形成された貫通孔の内側面に対して、ゾルゲル溶液からなる流動体Cを用いて皮膜を形成する工程α[第3工程(SC3)〜第6工程(SC6)]を有する点において、第一実施形態と相違している。
以下、第一実施形態と相違する工程αについて詳細に説明する。なお、以下の説明では、第3工程(SC3)〜第6工程(SC6)を各々、工程α1〜工程α4とも呼ぶ。
工程α1[第3工程(SC3)]では、前工程(SC2)によりフィルム33を他面に設けた基体30の一面に、流動体C37を塗布することにより、貫通孔32の内部に流動体Cを充填する。これにより、貫通孔32の内側壁に対して流動体C37が接触した状態が得られる。
工程α2[第4工程(SC4)]では、前工程(α1)を経た基体30の一面に垂直をなす軸が回転軸をなすように、基体30を回転させることにより、基体30の一面上に付着した流動体C37を振り切る。これにより、基体30の一面上に残存した流動体C37は除去される。
工程α3[第5工程(SC5)]では、前工程(α2)を経た基体30の一面に対して液体または気体を吹き付けることにより、貫通孔32の内側壁に付着した皮膜37Fを残しつつ、貫通孔32の内部から流動体C37を除去する。これにより、基体30に残存する流動体C37は、貫通孔32の内側壁に付着した皮膜37Fのみとなる。
工程α4[第6工程(SC6)]では、前記工程(α3)を経た基体30の他面側に第三加熱手段36aを設けて、基体30をプリベーク処理する。これにより、基体30に設けた貫通孔32の内側壁に対して、流動体C37からなる皮膜37Fの密着性が高まる。
上記工程α(α1〜α4)により準備された、流動体C37からなる皮膜37Fが内側壁に付着した貫通孔32に対して、次工程[第7工程(SC7)]では、導電性ナノ粒子を含む流動体D34を塗布することにより、貫通孔32の内部に流動体D34を充填する。
第7工程(SC7)以降、第11工程(SC11)に至るまでの各工程は、上述したとおり、第一実施形態における第3工程(SA3)〜第7工程(SA7)と同様の処理が行なわれる。
第三実施形態では、上述した11工程(SC1〜SC11)を経ることにより、貫通電極34A(MA)を備えた貫通電極基板SCを作製した。ゆえに、第三実施形態に係る貫通電極基板SCは、基体に貫通電極を備えてなる貫通電極基板であって、前記貫通孔の内側面には、アルコキシランベースのゾルゲル溶液から形成された被膜からなる密着層が配されており、さらに前記貫通電極は前記基体の貫通孔内に前記密着層を介して設けられた導電性ナノ粒子から構成されている。
作製した貫通電極基板SCを構成する貫通電極34Aの気密性は、第一実施形態と同様に、真空吹付け法を用いて評価した。その結果、貫通電極34Aの気密性は、1×10−9[Pa・m/sec]以下であり、良好な気密性を有することが確認された。
<第四実施形態>
図12〜図14は、第四実施形態に係る図面であり、図12はフローチャートを、図13は図12に基づく製造方法の一例を工程順に示す模式断面図、図14は図13に続く各工程を順に示す模式断面図である。
第四実施形態の製造方法は、図12に示すように、以下の7工程を含んでいる。
第四実施形態は、上述した第一乃至第三実施形態の製造方法により、基体に形成された貫通電極の内部に微細孔が残存する場合に、ゾルゲル溶液からなる流動体Eを用いて、該微細孔を埋めて修復するものである。
第四実施形態における7工程は纏めて工程βとも呼ぶ。。なお、以下の説明では、第1工程(SD1)〜第7工程(SD7)を各々、工程β1〜工程β7とも呼ぶ。
以下、工程βについて詳細に説明する。
工程β1[第1工程(SD1)]では、上述した第一乃至第三実施形態の製造方法により、貫通電極44Aが形成された基体40を密閉容器C4に入れて、この密閉容器の内部を排気(P1)する。これにより、貫通電極44Aに内在する微細孔(空孔P)の内部を脱気する。
工程β2[第2工程(SD2)]では、前記工程β1を経た基体40を内在する密閉容器C4に、該密閉容器の内部(P2)を排気しながら、該密閉容器の内部に前記流動体E(SGS)を導入(P3)し、該基体40が該流動体Eに浸漬された状態とする。その際。流動体Eとしては、アルコキシランベースのゾルゲル溶液が用いられる。
工程β3[第3工程(SD3)]では、前記工程β2を経た基体40に該流動体Eを介して圧力(P4)を加える。これにより、貫通電極44Aに内在する空孔Pの内部へ流動体E注入する。
工程β4[第4工程(SD4)]では、前記工程β3を経た基体40を密閉容器C4から取出し、基体40の外面に付着した流動体Eを除去する。これにより、基体40の外面、特に、貫通電極の上下面に残存していた流動体Eを取り除く。
工程β5[第5工程(SD5)]では、前記工程β4を経た基体40の他面側に第四加熱手段46aを設けて、基体40をプリベーク処理する。
工程β6[第6工程(SD6)]では、前記工程β5を経た基体の他面側に第五加熱手段46bを設けて、基体40を焼成処理することにより、微細孔(空孔P)が修復された貫通電極44Aaを形成する。
工程β7[第7工程(SD7)]では、前記工程β6を経た基体40から第五加熱手段46bを外し、基体40を洗浄処理する。
第四実施形態では、上述した7工程(SD1〜SD7)を経ることにより、貫通電極44Aa(MA)を備えた貫通電極基板SDを作製した。ゆえに、第四実施形態に係る貫通電極基板SDは、基体に貫通電極を備えてなる貫通電極基板であって、前記貫通電極に内在する微細孔には、アルコキシランベースのゾルゲル溶液を用いた形成物が充填された構成を有する。
作製した貫通電極基板SDを構成する貫通電極44Aaの気密性は、第一実施形態と同様に、真空吹付け法を用いて評価した。その結果、貫通電極34Aの気密性は、5×10−10[Pa・m/sec]以下となり、気密性の向上が確認された。
なお、上述した各実施形態では、導電性ナノ粒子を含む流動体(たとえばA14)としては、株式会社アルバック製のナノメタルインクを用いた。具体的には、平均粒子径3.8nmのAg粒子を導電性粒子とするインク(固形成分濃度:58wt%、粘度:10mPs・s、密度:1.7g/cm、溶媒:テトラデカン)である。
本発明を実施するためには、粒径が10nm以下のナノサイズの導電性粒子またはその導電性粒子を含むインク・ペーストが好適である。導電性粒子の粒径が10nm以下になると、その物質本来の融点よりも融点が低くなり、焼結温度を下げることが可能になる。
ただし、一般に、10nm以下のナノサイズの導電性粒子を含むインク・ペーストでは、粒子の分散安定性を発現するために、粒子表面に分散剤を吸着させている。焼成により、この分散剤を離脱・除去させると、粒子同士が焼結するため、結果として、インク膜に導電性が発現するようになる。
たとえば、平均粒径が約3nmのAg粒子を含むインクでは、150℃以上の焼成温度で分散剤が脱離して、粒子同士が焼結し、200℃以上の焼成温度でほぼバルクのAgに匹敵する比抵抗値(約3μΩ・cm)を得ることができる。焼成後はAgの融点(962℃)以上でないと軟化はしない。
なお、Ag以外のすべての金属・合金およびITOなどの酸化物導電体を用いても同様の効果を得ることが可能である。
これにより、ガラスと熱膨張係数の差の問題を解決できる。
また、ナノサイズの導電性粒子を用いることで低温(500℃以下)での焼成が可能になり、ポリイミドなどの耐熱性樹脂(条件によっては通常のフォトレジストやドライフィルムでも利用可能)を基板表面の保護膜やマスキング膜として利用可能になる。導電性粒子の貫通穴への充填及びその後の仮焼成、本焼成の間に保護膜やマスキング膜を用いることで、基板表面を清浄・平滑に保つことができ、キズを防止したり、電極の高さを基板面と揃える効果がある。これにより、電極形成後の研磨を行う必要がなくなる。
ゆえに、本発明によれば、電極形成後の研磨が不要になることで凹凸加工がされた基板に電極を形成することが可能になる。
一般的に金属とガラスの密着性は高くない。そこで、アルコキシランベースのゾルゲル膜等のガラス質の材料を仮焼きの状態で貫通穴の側壁へ密着層として設け、その後、粒径が10nm以下のナノサイズの導電性粒子またはその導電性粒子を含むインク・ペーストを貫通穴に充填し、同時に焼成することでガラス基板と貫通電極材との密着性をより強固にすることができる。
ゆえに、本発明によれば、高い気密性を有する貫通電極を備えた、貫通電極基板を安定して製造することが可能となる。
粒径が10nm以下のナノサイズの導電性粒子またはその導電性粒子を含むインク・ペーストを高い温度で焼成(焼結)すると低い比抵抗値を得ることができるが、条件によっては、焼結体の中に微細孔(空孔(ポア))が生じる場合もある。そのような場合には、低粘度の同じ導電性粒子を含むインクを真空・吸引により、その空孔に含浸することを複数回繰り返すことで空孔を埋め、より高い気密性を得るとよい。または、粘度の低いアルコキシランベースのゾルゲル溶液等のガラス質の材料を同様の方法で含浸することでも高い気密性を得ることができる(第四実施形態)。
<実施例>
(実施例1)
ガラス基板として、硼珪酸ガラス(テンパックス:Schott社製)、厚さ0.3mm、直径100mmを使用した。また、ガラス基板は事前に研磨を行い平坦で清浄な表面を有する物を用いた。
ガラス基板に対してブラスト法を用いて、φ0.2mm、ピッチ0.5mmの貫通穴を形成した。その際、貫通穴は、ガラス基板の外周10mmを除くエリア全面に加工した。この時、ブラスト加工のマスキングに使用したドライフィルムを剥離せずに残しておき、後加工における保護膜・マスキング膜に使用することができる。さらに、保護膜・マスキング膜に用いる場合は耐熱性の高いポリイミドを用いると有効である。
貫通穴を加工したガラス基板のブラスト加工で貫通側となる面にポリイミド製のフィルムをラミネータを用いて貼り付けた。
その後、平均粒子径3.8nmのAg粒子を導電性粒子とするインク(固形成分濃度:58wt%、粘度:10mPs・s、密度:1.7g/cm、溶媒:テトラデカン)を、貫通穴付き基板のポリイミドフィルムを貼り付けた反対の面を上にして、パドル状にディスペンスした。
次に、基板を回転(スピン)させることにより、余分なインクを振り切ることで、貫通穴にインクを充填した。
次に、ホットプレートを用いて70℃、30分のプリベークを行い、溶媒を揮発させた。
さらに、基板を再びホットプレートに乗せ、ポリイミドの耐熱温度より低い300℃で1時間の本焼成を行った。
次いで、基板冷却後、表裏面の保護に貼り付けたポリイミドフィルムを剥離し、ガラス基板用洗剤・純水を用いて基板洗浄を行い、IPAベーパー乾燥で仕上げた。
以上の工程により作製した基板の貫通電極の気密性は、第一実施形態と同様に、真空吹付け法により計測し、≦1×10−9Pa・m/secと良好な値を示した。
(実施例2)
ガラス基板として、硼珪酸ガラス(テンパックス:Schott社製)、厚さ0.3mm、直径100mmを使用した。また、ガラス基板は事前に研磨を行い平坦で清浄な表面を有する物を用いた。
ガラス基板にはウェットエッチング法を用いて深さ50μmの窪みを加工した。ウェットエッチングには限定されず、機械加工やブラストなどその他方法で凹凸加工を行っても良い。
窪み付きガラス基板に対して、ブラスト法を用いて、φ0.2mm、ピッチ0.5mm」の貫通穴を形成した。その際、貫通穴は、基板外周10mmを除くエリア全面に加工した。
この時、ブラスト加工のマスキングに使用したドライフィルムを剥離せずに残しておき、後加工における保護膜・マスキング膜に使用することができる。さらに、保護膜・マスキング膜に用いる場合は耐熱性の高いポリイミドを用いると有効である。
貫通穴を加工したガラス基板のブラスト加工で貫通側となる面にポリイミド製のフィルムをラミネータを用いて貼り付けた。
その後、平均粒子径3.8nmのAg粒子を導電性粒子とするインク(固形成分濃度:58wt%、粘度:10mPs・s、密度:1.7g/cm、溶媒:テトラデカン)を貫通穴付き基板のポリイミドフィルムを貼り付けた反対の面を上にして、パドル状にディスペンスした。
次に、基板を回転(スピン)させることにより、余分なインクを振り切ることで、貫通穴にインクを充填した。
次に、ホットプレートを用いて70℃、30分のプリベークを行い、溶媒を揮発させた。
さらに、基板を再びホットプレートに乗せ、ポリイミドの耐熱温度より低い300℃で1時間の本焼成を行った。
次いで、基板冷却後、表裏面の保護に貼り付けたポリイミドフィルムを剥離し、ガラス基板用洗剤・純水を用いて基板洗浄を行い、IPAベーパー乾燥で仕上げた。
以上の工程により作製した基板の貫通電極の気密性は、第一実施形態と同様に、真空吹付け法により計測し、≦1×10−9Pa・m/secと良好な値を示した。
(実施例3)
実施例1と同様の手順で貫通穴付き基板を作製した。
貫通穴を加工したガラス基板のブラスト加工で貫通側となる面にポリイミド製フィルムをラミネーターを用いて貼り付けた。
ガラス基板(テンパックス)に近い組成となるように、Si:B:Al:Na=82:12:1:4のTEOSをベースとしたゾルゲル溶液(固形分率:10wt%、粘度:2mPa・s、溶媒:エタノール)を作製した。
ゾルゲル溶液を貫通穴付き基板のポリイミドフィルムを貼り付けた反対の面を上にして、パドル状にディスペンスした。
次に、基板を回転(スピン)させることにより、余分なインクを振り切った。さらに窒素ブローにより、貫通穴内部の余分なゾルゲル溶液を除去した。
次に、ホットプレートを用いて150℃、1分のプリベークを行い、溶媒を揮発させた。
なお、プリベークのみでは骨格形成が不十分な場合には、本焼成を加えてもよい。
その後、平均粒子径3.8nmのAg粒子を導電性粒子とするインク(固形成分濃度:58wt%、粘度:10mPs・s、密度:1.7g/cm、溶媒:テトラデカン)を貫通穴付き基板のポリイミドフィルムを貼り付けた反対の面を上にして、パドル状にディスペンスした。
次に、基板を回転(スピン)させることにより、余分なインクを振り切ることで、貫通穴にインクを充填した。
次に、ホットプレートを用いて70℃、30分のプリベークを行い、溶媒を揮発させた。
さらに、基板を再びホットプレートに乗せ、ポリイミドの耐熱温度より低い300℃で1時間の本焼成を行った。
次いで、基板冷却後、表裏面の保護に貼り付けたポリイミドフィルムを剥離し、ガラス基板用洗剤・純水を用いて基板洗浄を行い、IPAベーパー乾燥で仕上げた。
以上の工程により作製した基板の貫通電極の気密性は、ヘリウム吹き付け法により計測し、≦1×10−9Pa・m/secと良好な値を示した。
(実施例4)
実施例1,2,3で作製した貫通電極付き基板において、焼成温度を300℃以上(例えば350℃など)にした場合、比抵抗値が下がり、よりバルクに近い良好な値となる効果があるが、空孔(ポア)が成長する場合がある。
実施例1,2より高い焼成温度350℃で作製した基板に真空加圧含浸法を用いて実施例2で用いたTEOSベースのゾルゲル溶液を含浸させた。
ガラス基板を密閉容器に入れ、真空に排気後、含浸液となる実施例3で用いたのと同様のTEOSをベースとしたゾルゲル溶液を基板が十分に浸る高さまで密閉容器に注入、空気を入れる事で容器内を加圧し、含浸させた。
次に、スピン乾燥により含浸液を振り切った後に、ガラス基板の表面に残るゾルゲル溶液を有機溶剤を含む布で拭き取った。
次に、ホットプレートを用いて150℃、1分のプリベークを行い、溶媒を揮発させた。
さらに、基板を再びホットプレートに乗せ、350℃で1時間の本焼成を行った。
次いで、基板冷却後、表裏面の保護に貼り付けたポリイミドフィルムを剥離し、ガラス基板用洗剤・純水を用いて基板洗浄を行い、IPAベーパー乾燥で仕上げた。
以上の工程により作製した基板の貫通電極の気密性は、第一実施形態と同様に、真空吹付け法により計測し、≦5×10−10Pa・m/secと良好な値を示した。
上述した実施例1〜4より、以下の点が明らかとなった。
(1)500℃以下の低温で焼成可能である事より、ガラスと貫通電極材料の熱膨張差が小さくて済むため、タングステン以外の多様な材料を選択事が可能となる。
(2)500℃以下の低温で焼成可能である事より、ポリイミドなどの耐熱性樹脂によりガラス基板表面を保護・マスキングしながら、焼成まで含めたすべてのプロセスを行う事ができる。これにより、貫通電極形成に研磨を行わなくても平坦で清浄な表面を得る事ができる。
(3)さらに貫通電極形成後に研磨を行う必要が無いために凹凸の形成された基板に対しても容易に貫通電極を形成することが可能となる。
(4)500℃以下の低温で焼成可能である事より、半導体素子やMEMS素子が形成され、高温でのプロセスが出来ない基板においても貫通電極を形成する事が可能である。
(5)本発明によれば、焼成後にバインダーが残らないため、比抵抗の小さい貫通電極を安定して作製すること可能となる。
(6)アルコキシランベースのゾルゲル溶液等のガラス質の材料を貫通穴の側壁へ密着層として設け、貫通電極の導電性粒子と同時に焼成する事により、貫通電極とガラス基板の密着性を高くする事ができる。またこれにより、貫通電極とガラス基板間の隙間の発生を防止し、高い気密性を得ることが可能となる。
(7)本発明によれば、導電性粒子の焼結により生じる空孔(ポア)に低粘度のアルコキシランベースゾルゲル膜等のガラス質の材料を含浸させる事によって、より高い気密性を得る事ができる。
本発明は、貫通電極基板の製造方法に広く適用可能である。このような貫通電極基板は、インターポーザー等のパッケージ分野、TSV等の半導体分野などに好適に用いられる。
SA、SB、SC、SD 貫通電極基板、SGS 流動体E、P 微細孔(空孔)、10、20、30、40 基体、11、21、31 フィルム、12、22、32 貫通穴、13、23、33 フィルム、14A、24A、34A、44A(MA) 貫通電極、14 流動体A、24 流動体B、34 流動体D、37 流動体C。

Claims (8)

  1. 平板状のガラスからなる基体の一面に対して、貫通孔を前記基体の内部に形成する第一工程と、
    前記第一工程を経た基体の他面に対してフィルム状の封止材を貼付することにより、該他面側において前記貫通孔を封止する第二工程と、
    前記第二工程を経た基体の一面側から前記貫通孔の内部に、導電性ナノ粒子を含む流動体Aを充填し、前記封止材の耐熱温度より低い温度で、該導電性ナノ粒子を焼結させることにより、貫通電極を形成する第三工程と、
    を含むことを特徴とする貫通電極基板の製造方法。
  2. 前記第一工程において、前記基体の他面に対して凹部が予め形成された基体を用いること、
    を特徴とする請求項1に記載の貫通電極基板の製造方法。
  3. 前記第二工程と前記第三工程との間に、前記第二工程により形成された貫通孔の内側面に対して、アルコキシランベースのゾルゲル溶液からなる流動体Cを用いて皮膜を形成する工程α、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の貫通電極基板の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貫通電極基板の製造方法により形成された前記貫通電極の内部に微細孔が残存する場合、アルコキシランベースのゾルゲル溶液からなる流動体Cを用いて、該微細孔を埋めて修復する工程β、
    を備えることを特徴とする貫通電極基板の製造方法。
  5. 前記工程βは、
    前記第七工程を経た基体を密閉容器に入れて、前記密閉容器の内部を排気する工程β1と、
    前記工程β1を経た基体を内在する密閉容器に、該密閉容器の内部を排気しながら、該密閉容器の内部に前記流動体Eを導入し、該基体が該流動体Eに浸漬された状態とする工程β2と、
    前記工程β2を経た基体に該流動体Eを介して圧力を加える工程β3と、
    前記工程β3を経た基体を前記密閉容器から取出し、該基体の外面に付着した流動体Eを除去する工程β4と、
    前記工程β4を経た基体の他面側に第四加熱手段を設けて、前記基体をプリベーク処理する工程β5と、
    前記工程β5を経た基体の他面側に第五加熱手段を設けて、前記基体を焼成処理することにより、前記微細孔が修復された貫通電極を形成する工程β6と、
    前記工程β6を経た基体から前記第五加熱手段を外し、該基体を洗浄処理する工程β7と、
    から構成されることを特徴とする請求項4に記載の貫通電極基板の製造方法。
  6. 基体に貫通電極を備えてなる貫通電極基板であって、
    前記貫通電極は前記基体の貫通孔内に設けられた導電性ナノ粒子からなることを特徴とする貫通電極基板。
  7. 前記貫通孔の内側面には、アルコキシランベースのゾルゲル溶液から形成された被膜からなる密着層が配されていることを特徴とする請求項6に記載の貫通電極基板。
  8. 前記貫通電極に内在する微細孔には、アルコキシランベースのゾルゲル溶液を用いた形成物が充填されていることを特徴とする請求項6または7に記載の貫通電極基板。
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