JP2016009775A - 積層フィルムコンデンサ、及び積層フィルムコンデンサの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】切断面の良好な絶縁性が確保された積層フィルムコンデンサを提供する。【解決手段】積層フィルムコンデンサ10は、複数の縦マージン15により複数の領域に分離された金属層13が樹脂フィルム12の表面に形成された金属化フィルム11を積層してなるコンデンサ素子20と、当該素子の縦方向端面21a,21bに露出する金属層13に接続された外部電極30a,30bとを備える。なお、金属層13は、コンデンサ素子20の横方向端面21c,21dに露出する第1領域13c,13d、及び縦マージン15により第1領域13c,13dから分離された第2領域13zを含む。外部電極30a,30bは、コンデンサ素子20の縦方向端面21a,21bにおいて、金属層13の第1領域13c,13dと接触しない範囲に形成される。【選択図】図3
Description
本発明は、積層フィルムコンデンサに関し、より詳しくは金属化フィルムを積層して製造される積層フィルムコンデンサに関する。
金属化フィルムを用いて積層フィルムコンデンサを製造する場合、巻芯に金属化フィルムを巻き付けながら積層することが一般的である。巻芯の周りに形成されたリング状のフィルム積層体は、任意のサイズに切断され、端面(例えば、切断面ではない端面)に外部電極が形成される。この場合、積層体の切断面には内部電極となる金属化フィルムの金属層が露出するため、切断面の絶縁性を確保する必要がある。
かかる状況に鑑みて、フィルム積層体の切断面に酸化皮膜を形成して絶縁化する積層フィルムコンデンサの製造方法が提案されている(特許文献1参照)。また、所定の間隔で金属化フィルムの金属層を除去しながらフィルムを巻き取った後、金属層を除去した部分が同じ位置に重なるようにフィルムを積層し、金属層が除去された部分を切断する方法も提案されている(特許文献2参照)。
上記特許文献の方法によれば、切断面の絶縁性が確保された積層フィルムコンデンサを製造可能である。しかし、上記特許文献の方法は、製造工程の簡略化や低コスト化、また品質面についても未だ改良の余地がある。例えば、特許文献2の方法では、金属層を除去した部分が同じ位置に重なるようにフィルムを積層するが、このような積層は容易ではなく、一部の金属層が切断面に露出することが想定される。
また、リング状のフィルム積層体から切り出された小片状の積層体を、フィルムを構成する樹脂が溶融する条件で再度切断して、当該溶融した樹脂により切断面の金属層を被覆する方法も知られているが、工程の簡略化、低コスト化等の観点から改良が望まれる。
本発明に係る積層フィルムコンデンサは、複数の縦マージンにより複数の領域に分離された金属層が樹脂フィルムの表面に形成された金属化フィルムを積層してなるコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の縦方向端面に露出する前記金属層に接続された外部電極と、を備え、前記金属層は、前記コンデンサ素子の横方向端面に露出する第1領域、及び前記縦マージンにより前記第1領域から分離された第2領域を含み、前記外部電極は、前記コンデンサ素子の縦方向端面において、前記金属層の前記第1領域と接触しない範囲に形成されることを特徴とする。
本発明に係る積層フィルムコンデンサの製造方法は、複数の縦マージンにより複数の領域に分離される金属層を長尺状の樹脂フィルムの表面に形成して、長尺状の金属化フィルムを作製する工程と、前記長尺状の金属化フィルムを積層して、積層体を作製する工程と、前記積層体を前記縦マージンが延びる縦方向に切断して、コンデンサ素子を作製する工程と、前記積層体又は前記コンデンサ素子の縦方向端面において、当該縦方向端面に露出する前記金属層に接続される外部電極を形成する工程と、を含み、前記金属層は、前記積層体を縦方向に切断して形成される前記コンデンサ素子の横方向端面に露出する第1領域、及び前記縦マージンにより前記第1領域から分離される第2領域を含み、前記外部電極を形成する工程では、前記積層体又は前記コンデンサ素子の縦方向端面において、前記金属層の前記第1領域となる領域又は前記第1領域と接触しない範囲に前記外部電極を形成することを特徴とする。
本発明の好適な一態様において、前記縦マージンは、前記コンデンサ素子の横方向に略一定の間隔で形成され、前記外部電極は、前記コンデンサ素子の縦方向端面において、少なくとも当該縦方向端面の横方向両端から前記縦マージンの間隔に相当する長さだけ離れて形成される。
本発明によれば、縦マージンによりコンデンサ素子の横方向端面(例えば、切断面)に露出する金属層(第1領域)を他の領域(第2領域)から分離し、当該第1領域と接触しないように外部電極を形成することで、切断面に露出する金属層を絶縁する。
したがって、本発明に係る積層フィルムコンデンサでは、切断面の良好な絶縁性が確保されている。また、本発明に係る製造方法によれば、切断面が絶縁された積層フィルムコンデンサを、例えば簡便且つ低コストで製造することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
本明細書では、金属化フィルムの金属層を複数の領域に分離する細線状のマージン(縦マージン)が延びる方向を、積層フィルムコンデンサを構成する各構成要素(コンデンサ素子、金属化フィルム等)の「縦方向」とする。縦方向に直交する方向が「横方向」である。また、コンデンサ素子の縦方向端面とは、コンデンサ素子の縦方向の両端に位置する側面であり、コンデンサ素子の横方向端面とは、コンデンサ素子の横方向の両端に位置する側面である。また、本明細書において、「略・・」との記載は、「略一定」を例に挙げて説明すると、完全に一定はもとより実質的に一定と認められるものを含む意図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態の一例である積層フィルムコンデンサ10について詳細に説明する。図1は、積層フィルムコンデンサ10を示す斜視図である。図2は、図1のAA線断面図であって、当該コンデンサの縦方向の断面を示す。
図1及び図2に示すように、積層フィルムコンデンサ10は、金属化フィルム11を積層してなるコンデンサ素子20と、コンデンサ素子20の縦方向端面21a,21bに露出する金属層13に接続された外部電極30a,30bとを備える。金属化フィルム11は、複数の縦マージン15(後述の図3,4参照)により複数の領域に分離された金属層13が樹脂フィルム12の表面に形成されたフィルムである。
金属化フィルム11は、上記のように、樹脂フィルム12と、金属層13とで構成される。金属化フィルム11には、縦方向一端縁に沿って横方向に延びる横マージン14(後述の図3参照)が設けられている。横マージン14は、金属層13が形成されない帯状の領域であって、他のマージンよりも幅広に形成されることが好適である。詳しくは後述するように、横マージン14を設けることで、1つの金属層13は外部電極30a,30bの一方のみと接続される。
樹脂フィルム12は、コンデンサ素子20の誘電体として機能する。樹脂フィルム12を構成する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエチレンナフタレート等が例示できる。樹脂フィルム12の厚みは、例えば1μm〜10μm程度である。
金属層13は、コンデンサ素子20の内部電極として機能する。金属層13は、各マージン部分を除く、樹脂フィルム12の表面全域に形成される。即ち、金属化フィルム11の横方向両端縁、及び横マージン14と反対側の縦方向他端縁にも金属層13が形成される。金属層13は、樹脂フィルム12の一方の表面にアルミニウムや亜鉛等の金属材料を蒸着して形成されることが好ましい。蒸着により形成される金属層13の厚みは、例えば数nm〜数十nm程度である。
コンデンサ素子20は、樹脂フィルム12及び金属層13が交互に1層ずつ配置されるように金属化フィルム11を積層して構成される。金属化フィルム11の積層数は特に限定されず、コンデンサ素子20は、10〜50層程度の積層構造を有していてもよく、100層以上の積層構造を有していてもよい。以下では、金属化フィルム11が積層される方向をコンデンサ素子20の上下方向という。
コンデンサ素子20は、例えば横方向端面21c,21dが上下方向に対して傾斜しており、上部よりも下部に積層される金属化フィルム11の方が大面積である。かかる傾斜面は、巻芯42(後述の図5参照)を用いてフィルムを積層した場合に形成される。コンデンサ素子20の最上面及び最下面には、保護フィルム22,23を設けることが好適である。保護フィルム22,23には、例えば樹脂フィルム12と同様のフィルムが用いられる。
コンデンサ素子20は、各金属化フィルム11の横マージン14が縦方向端面21a側、縦方向端面21b側に交互に配置されるように、複数の金属化フィルム11を重ね合わせて構成されることが好適である。即ち、金属化フィルム11は、隣接するフィルム間でフィルムの向きを180°変えて積層され、コンデンサ素子20の縦方向端面21a,21bには、それぞれ2枚の金属化フィルム11毎に1層の金属層13が露出している(後述の図4参照)。なお、コンデンサ素子20の横方向端面21c,21dには、各金属化フィルム11の金属層13が露出している。本実施形態では、コンデンサ素子20の横方向端面21c,21dを切断面とする。
外部電極30a,30bは、コンデンサ素子20の縦方向端面21a,21bにそれぞれ形成される。例えば、外部電極30aは縦方向端面21aに露出する金属層13と接続されて陽極となり、外部電極30bは縦方向端面21bに露出する金属層13と接続されて陰極となる。外部電極30a,30bは、金属溶射(メタリコン)により形成されることが好ましく、メタリコン電極とも呼ばれる。メタリコン電極の材料には、例えば亜鉛−錫合金が適用される。詳しくは後述するように、一対の外部電極30a,30bは、縦方向端面21a,21bの横方向両端から所定長さ離れた位置に形成される。
以下、図3及び図4をさらに参照しながら、金属層13の形成パターン、及び縦方向端面21a,21bにおける外部電極30a,30bの形成範囲について詳説する。図3は、コンデンサ素子20を構成する金属化フィルム11を抜き出して示す図であり、金属層13の形成パターン及び金属化フィルム11の積層配置を示す。図4は、図1のB部拡大図(縦方向端面21aの拡大図)である。図4では、図面の明瞭化のため、縦方向端面21aの外部電極30aで隠れる範囲も実線で示している。
図3及び図4に示すように、金属化フィルム11には、金属層13を複数の領域に分離する複数の縦マージン15が設けられている。縦マージン15は、横マージン14と同様に金属層13が形成されない領域であるが、横マージン14よりも幅が狭い細線状とすることが好適である。本実施形態では、縦マージン15に略直交する横マージン16が設けられている。横マージン16は、金属層13を縦方向に分断するものではなく、ヒューズとして機能する部分(金属層13のつながり)を残して設けられる。
縦マージン15は、金属化フィルム11の縦方向の全長に亘って設けられる。図3に示す例では、金属化フィルム11の一端縁に沿って設けられた横マージン14と略直交する縦マージン15が設けられている。縦マージン15は、途中で分断されることなく、横マージン14から金属化フィルム11の他端まで直線状に延びている。各縦マージン15は、互いに略平行に設けられることが好適である。金属層13は、複数の縦マージン15によって、例えば縦方向(金属化フィルム11の長手方向)に長く延びた複数の帯状領域に分離される。分離された金属層13の各領域同士は、電気的な接続が遮断される。
なお、コンデンサ素子20において、各金属化フィルム11の縦マージン15の方向は揃っており、いずれも縦方向に延びているが、各金属化フィルム11の縦マージン15は、コンデンサ素子20の上下方向に重なっている必要はない。また、図3に示す例では、縦マージン15が金属化フィルム11の長手方向に延びているが、縦マージン15は金属化フィルム11の短手方向に延びていてもよい(この場合、短手方向が縦方向となる)。
縦マージン15は、コンデンサ素子20の横方向端面21c,21dにそれぞれ露出する金属層13の第1領域13c,13dを他の領域(第2領域13z)から分離する。即ち、金属層13は、コンデンサ素子20の横方向端面21c,21dに露出する第1領域13c,13d、及び縦マージン15により第1領域13c,13dから分離された第2領域13zを含む。第2領域13zは、第1領域13c,13dの間に位置する中間領域である。本実施形態では、縦マージン15が3本以上(図3では5本)設けられ、複数の第2領域13zが形成されている。
縦マージン15は、コンデンサ素子20の横方向に略一定の間隔P15で設けられることが好適である。後述するように、間隔P15を略一定とすることで、外部電極30a,30bの形成が容易になる。間隔P15は、金属層13の第2領域13zの幅(横方向長さ)に相当するから、各第2領域13zの幅が略一定であるとも言える。なお、切断面である横方向端面21c,21dに露出する第1領域13c,13dの幅は、間隔P15よりも狭くなる。
縦マージン15の間隔P15は、コンデンサ容量等の観点から、縦マージン15の幅よりも大きいことが好ましい。間隔P15は、積層フィルムコンデンサ10の寸法等によっても異なるが、金属化フィルム11の横方向長さの3%〜10%程度が好ましく、例えば2mm〜5mm程度である。縦マージン15の幅は、例えば0.1mm〜0.3mm程度である。
外部電極30a,30bは、コンデンサ素子20の縦方向端面21a,21bにおいて、第1領域13c,13dと接触しない範囲にそれぞれ形成される。つまり、外部電極30a,30bは、縦方向端面21a,21bにおいて、第2領域13zと接触する範囲のみにそれぞれ形成される。さらに換言すると、縦方向端面21a,21bに露出する金属層13のうち、第2領域13zのみと接続されるように、当該各端面に外部電極30a,30bをそれぞれ形成する。積層フィルムコンデンサ10の容量は、外部電極30a,30bに接続された金属層13の面積が大きくなるほど増加するため、外部電極30a,30bは、全ての第2領域13zと接触するように(接続されるように)形成されることが好適である。
外部電極30a,30bは、縦マージン15の間隔P15が略一定である場合、少なくとも縦方向端面21a,21bの横方向両端から間隔P15に相当する長さだけ離れて形成される。但し、縦方向端面21aの横方向一端から外部電極30aまでの長さL30(コンデンサ素子20の最上面における長さ)は、切断位置のズレ等を考慮して、間隔P15の1.5倍〜5倍程度に設定することが好ましい。
以下、図5を参照しながら、上記構成を備えた積層フィルムコンデンサ10の製造方法の一例について詳説する。
図5に示すように、積層フィルムコンデンサ10の製造工程は、長尺状の金属化フィルム40の作製工程(以下、「第1工程」とする)と、積層体41の作製工程(以下、「第2工程」とする)と、コンデンサ素子20の作製工程(以下、「第3工程」とする)と、外部電極30a,30bの形成工程(以下、「第4工程」とする)とを含む。ここで、長尺状の金属化フィルム40(以下、「長尺フィルム40」という)とは、後工程で幅方向(縦方向)に切断されて金属化フィルム11となるものであり、積層体41とは、長尺フィルム40の積層体であって、当該切断によりコンデンサ素子20となるものである。
図5に示す例では、積層体41を縦方向に切断して得られるコンデンサ素子20の縦方向端面21a,21bに外部電極30a,30bをそれぞれ形成するが、積層体41の状態で外部電極30a,30bを形成することも可能である。
図5(a)に示す第1工程では、複数の縦マージン15により複数の領域に分離される金属層13を長尺状の樹脂フィルム12の一方の表面に形成して、長尺フィルム40を作製する。長尺フィルム40には、長手方向(横方向)に沿った一端縁に横マージン14を設け、横マージン14から当該フィルムの他端に亘って直線状に複数の縦マージン15を設ける。縦マージン15は、当該フィルムの横方向に略一定の間隔P15で設けることが好適である。また、本実施形態では、横マージン16を設けている。
金属層13は、上記のように、アルミニウムや亜鉛等の金属材料の蒸着により形成することが好ましい。縦マージン15等のマージンを形成する方法は、特に限定されず、例えば樹脂フィルム12の表面にマージンのパターンに合わせてマスク材を塗工する方法やメタルマスクを用いる方法が挙げられる。
図5(b)に示す第2工程では、長尺フィルム40を積層して積層体41を作製する。積層体41は、生産性等の観点から、巻芯42に長尺フィルム40を巻き付けながら積層して作製することが好適である。より詳しくは、隣接するフィルム間で横マージン14の位置が互いに縦方向反対側に位置するように、縦方向の向きを180°変えた2つの長尺フィルム40(縦マージン15の向きは揃っている)を用いて積層体41を作製する。これにより、各金属化フィルム11の横マージン14が積層体41の縦方向一端側、縦方向他端側に交互に配置される。
図5では、回転軸に直交する方向の断面形状が真円形状である巻芯42を示しているが、図6(巻芯以外は図5と同じ)に示すように、八角形の巻芯43を用いてもよい。また、巻芯は八角形以外の多角形状であってもよい。
図5(c)に示す第3工程では、積層体41を縦マージン15が延びる縦方向に切断してコンデンサ素子20を作製する。切り出されたコンデンサ素子20は、必要により押圧処理される。第3工程において、金属層13が露出した切断面である横方向端面21c,21dが形成される。なお、コンデンサ素子20では、横方向端面21c,21dにそれぞれ露出する金属層13の第1領域13c,13dが、複数の縦マージン15により他の領域(第2領域13z)から分離されている。
図5(d)に示す第4工程では、コンデンサ素子20の縦方向端面21a,21bにおいて、当該縦方向端面に露出する金属層13に接続される外部電極30a,30bを形成する。この工程では、縦方向端面21a,21bにおいて、金属層13の第1領域13c,13dと接触しない範囲に限定して外部電極30a,30bを形成する。好ましくは、全ての第2領域13zと接触するように外部電極30a,30bを形成する。
縦マージン15の間隔P15が略一定である場合、縦方向端面21a,21bにおいて、少なくとも当該端面の横方向両端から間隔P15に相当する長さだけ離れた位置に、外部電極30a,30bを形成する。巻芯42を用いたフィルムの積層では、各金属化フィルム11の縦マージン15を上下方向に重ね合わせることは難しいが、縦マージン15の間隔P15を一定とすれば、縦マージン15の位置の確認することなく、外部電極30a,30bを容易に形成できる。
外部電極30a,30bは、上記のように、金属溶射により形成することが好ましい。外部電極30a,30bを縦方向端面21a,21bの特定の範囲に限定して形成する方法は、特に限定されず、例えば金属溶射工程でコンデンサ素子20に取り付けられる治具を用いて電極を形成しない領域を覆う方法や種々のマスク材を用いる方法が挙げられる。
以上のように、上記製造方法によれば、コンデンサ素子20の切断面に酸化皮膜を形成する、金属化フィルムの金属層を所定間隔で除去する、切断面の樹脂を溶融させる、といった煩雑な絶縁化処理を行うことなく、コンデンサ素子20の切断面を絶縁できる。ゆえに、上記製造方法によれば、切断面が絶縁された積層フィルムコンデンサ10を、例えば簡便且つ低コストで製造することができる。積層フィルムコンデンサ10では、切断面である横方向端面21c,21dに露出する金属層13の第1領域13c,13dが、外部電極30a,30bと接続される金属層13の第2領域13zから分離されているため、切断面の良好な絶縁性が確保されている。
上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。
例えば、図7に示すように、2本の縦マージン15が設けられた金属化フィルム11xを用いてコンデンサ素子を構成してもよい。当該コンデンサ素子の縦方向端面には、上記実施形態と同様に、金属層13の第1領域13c,13dと接触しない範囲に外部電極30a,30bが形成される。即ち、少なくとも2本の縦マージン15を設けることにより、切断面の絶縁性が確保された積層フィルムコンデンサを得ることができる。
例えば、図7に示すように、2本の縦マージン15が設けられた金属化フィルム11xを用いてコンデンサ素子を構成してもよい。当該コンデンサ素子の縦方向端面には、上記実施形態と同様に、金属層13の第1領域13c,13dと接触しない範囲に外部電極30a,30bが形成される。即ち、少なくとも2本の縦マージン15を設けることにより、切断面の絶縁性が確保された積層フィルムコンデンサを得ることができる。
10 積層フィルムコンデンサ、11,11x 金属化フィルム、12 樹脂フィルム、13 金属層、13c,13d 第1領域、13z 第2領域、14,16 横マージン、15 縦マージン、20 コンデンサ素子、21a,21b 縦方向端面、21c,21d 横方向端面、22,23 保護フィルム、30a,30b 外部電極、40 長尺状の金属化フィルム(長尺フィルム)、41 積層体、42,43 巻芯
Claims (3)
- 複数の縦マージンにより複数の領域に分離された金属層が樹脂フィルムの表面に形成された金属化フィルムを積層してなるコンデンサ素子と、
前記コンデンサ素子の縦方向端面に露出する前記金属層に接続された外部電極と、
を備え、
前記金属層は、前記コンデンサ素子の横方向端面に露出する第1領域、及び前記縦マージンにより前記第1領域から分離された第2領域を含み、
前記外部電極は、前記コンデンサ素子の縦方向端面において、前記金属層の前記第1領域と接触しない範囲に形成される、積層フィルムコンデンサ。 - 前記縦マージンは、前記コンデンサ素子の横方向に略一定の間隔で設けられ、
前記外部電極は、前記コンデンサ素子の縦方向端面において、少なくとも当該縦方向端面の横方向両端から前記縦マージンの間隔に相当する長さだけ離れて形成される、請求項1に記載の積層フィルムコンデンサ。 - 複数の縦マージンにより複数の領域に分離される金属層を長尺状の樹脂フィルムの表面に形成して、長尺状の金属化フィルムを作製する工程と、
前記長尺状の金属化フィルムを積層して、積層体を作製する工程と、
前記積層体を前記縦マージンが延びる縦方向に切断して、コンデンサ素子を作製する工程と、
前記積層体又は前記コンデンサ素子の縦方向端面において、当該縦方向端面に露出する前記金属層に接続される外部電極を形成する工程と、
を含み、
前記金属層は、前記積層体を縦方向に切断して形成される前記コンデンサ素子の横方向端面に露出する第1領域、及び前記縦マージンにより前記第1領域から分離される第2領域を含み、
前記外部電極を形成する工程では、前記積層体又は前記コンデンサ素子の縦方向端面において、前記金属層の前記第1領域となる領域又は前記第1領域と接触しない範囲に前記外部電極を形成する、積層フィルムコンデンサの製造方法。
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