JP2016009127A - 波長変換素子、光源装置、及びプロジェクター - Google Patents

波長変換素子、光源装置、及びプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】波長変換層が高温になることを抑制できる波長変換素子を提供する。
【解決手段】本発明の波長変換素子は、円板と、円板の第一面上に設けられた波長変換層と、円板と波長変換層との間に設けられた反射層と、を備え、以下の(式1)を満たすことを特徴とする。
(式1)−dρw(r0)/dr<dρs(r0)/dr
ただし、前記回転中心を原点とする円座標を前記円板の前記第一面と平行な面上に設定したとき、r:前記円座標における動径、r0:円板の半径、ρs(r):円板の第一面上における動径rの点と円板の全表面との間の、円板の内部、及び表面を経由する熱経路の熱抵抗、ρw(r):波長変換層の、動径rにおける波長変換層の厚さ方向の熱抵抗。
【選択図】図3

Description

本発明は、波長変換素子、光源装置、及びプロジェクターに関する。
例えば、特許文献1に記載されるように、励起光を受けて発光する蛍光体の層を円形状の透明基材上に配置し、その透明基材をモーターによって回転させる構成を有する光源装置が提案されている。
特開2009−277516号公報
上記のような光源装置において、励起光を強くすると蛍光体、すなわち、波長変換層の発熱量が増加し、蛍光体の温度が上昇する。蛍光体の温度が高温になると、蛍光体の変換効率の低下や、蛍光体の破損が生じる虞があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、波長変換層が高温になることを抑制できる波長変換素子、そのような波長変換素子を備えた光源装置、及びそのような光源装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の波長変換素子の一つの態様は、第一面を有し、回転中心の周りに回転可能な円板と、前記円板の前記第一面上に設けられた所定の厚さを有する波長変換層と、前記円板と前記波長変換層との間に設けられ、前記波長変換層が生成した光を反射する反射層と、を備え、以下の(式1)を満たすことを特徴とする。
(式1)−dρw(r0)/dr<dρs(r0)/dr
ただし、前記回転中心を原点とする円座標を前記円板の前記第一面と平行な面上に設定したとき、r:前記円座標における動径、r0:前記円板の半径、ρs(r):前記円板の前記第一面上における動径rの点と前記円板の全表面との間の、前記円板の内部、及び表面を経由する熱経路の熱抵抗、ρw(r):前記波長変換層の、動径rにおける前記波長変換層の厚さ方向の熱抵抗。
本発明の波長変換素子の一つの態様によれば、(式1)を満たすことにより、波長変換素子の熱抵抗が、円板の外周よりも内側で最小となる。そのため、熱抵抗が最小となる箇所に励起光を照射しやすく、波長変換層の熱を効率的に放熱できる。したがって、本発明の波長変換素子の一つの態様によれば、波長変換層が高温となることを抑制できる。
前記波長変換層は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲に含まれる領域を含むように設けられている構成としてもよい。ただし、r1は、以下の(式2)を満たす。
(式2)ρs(r1)+ρw(r1)=ρs(r0)+ρw(r0)
この構成によれば、波長変換層における動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲に含まれる領域に励起光を照射することで、波長変換層の熱を効率的に放熱できる。
前記波長変換層は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲内にのみ設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、波長変換層のいずれの位置に励起光を照射した場合であっても、波長変換層の熱を効率的に放熱できる。
前記波長変換層は、動径がr2である位置を含むように設けられている構成としてもよい。ただし、r2は、以下の(式3)を満たす。
(式3)−dρw(r2)/dr=dρs(r2)/dr
この構成によれば、波長変換層における動径がr2である位置に励起光を照射することで、波長変換層の熱をより効率的に放熱できる。
本発明の光源装置の一つの態様は、上記の波長変換素子と、励起光を射出する光源と、前記回転中心を中心として前記円板を回転させる回転機構と、を備え、前記励起光は、前記波長変換層に対して前記反射層とは逆側から入射することを特徴とする。
本発明の光源装置の一つの態様によれば、上記の波長変換素子を備えるため、波長変換層が高温となることを抑制できる。
前記波長変換層は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲に含まれる領域を含むように設けられ、前記波長変換層の前記励起光が照射される領域は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲に含まれる前記領域を含んでもよい。ただし、r1は、以下の(式2)を満たす。
(式2)ρs(r1)+ρw(r1)=ρs(r0)+ρw(r0)
この構成によれば、波長変換層の熱を効率的に放熱できる。
前記波長変換層は、動径がr2である位置を含むように設けられており、前記波長変換層の前記励起光が照射される領域の動径方向の中心の動径は、r2である構成としてもよい。ただし、r2は、以下の(式3)を満たす。
(式3)−dρw(r2)/dr=dρs(r2)/dr
この構成によれば、波長変換層の熱を効率的に放熱できる。
本発明のプロジェクターの一つの態様は、上記の光源装置と、前記光源装置から射出された光を変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、上記の光源装置を備えるため、波長変換層が高温となることを抑制できる。
本実施形態のプロジェクターを示す模式図である。 本実施形態の波長変換素子及びモーターを示す平面図である。 本実施形態の波長変換素子及びモーターを示す平面図であって、図2におけるIII−III断面図である。 本実施形態の円板の熱抵抗を示すグラフである。 本実施形態の波長変換層の熱抵抗を示すグラフである。 本実施形態の波長変換素子の熱抵抗を示すグラフである。 円板の熱抵抗の変化について説明するための説明図である。 実施例の円板の熱抵抗を示すグラフである。 実施例の波長変換層の熱抵抗を示すグラフである。 実施例の波長変換素子の熱抵抗を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
図1は、本実施形態のプロジェクター1000を示す模式図である。
本実施形態のプロジェクター1000は、光源装置100と、色分離導光光学系200と、光変調装置400Rと、光変調装置400Gと、光変調装置400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投射光学系600と、を備えている。光変調装置400R、光変調装置400G、及び光変調装置400Bは、特許請求の範囲における光変調素子に相当する。
光源装置100は、第1の光源装置100aと、第1集光レンズ60と、拡散部材としての回転拡散板70と、第1ピックアップ光学系80と、第2の光源装置100bと、フライアイインテグレーター90と、偏光変換素子93と、第2平行化レンズ94と、を備えている。
第1の光源装置100aは、第1光源50と、第1コリメーターレンズアレイ53と、を備えている。後で説明するように、第1の光源装置100aは、例えば、レーザー光を射出する。
第2の光源装置100bは、第2光源10と、第2コリメーターレンズアレイ13と、第2集光レンズ20と、第1平行化レンズ21と、ダイクロイックミラー22と、第2ピックアップ光学系40と、モーター33と、波長変換素子30と、を備えている。モーター33は、特許請求の範囲における回転機構に相当する。後で説明するように、第2の光源装置100bは、例えば、非レーザー光を射出する。
第1光源50は、第1基台51と、第1基台51上に並べて配置された複数の第1固体発光素子52とを備えた光源アレイである。第1固体発光素子52は、ダイクロイックミラー22によって反射可能な青色光を射出する光源である。本実施形態の場合、第1固体発光素子52は、例えば、青色(発光強度のピーク:450nm付近)のレーザー光を射出する半導体レーザーであるが、第1固体発光素子52は、ダイクロイックミラー22で反射される波長の光であれば、450nm以外のピーク波長を有する光を射出するものであっても構わない。
第1コリメーターレンズアレイ53は、各第1固体発光素子52と1対1に対応した複数の第1マイクロレンズ530を備えている。複数の第1マイクロレンズ530は、第1基台51上に並べて配置されている。各第1マイクロレンズ530は、対応する第1固体発光素子52から射出される青色光の光軸上に設置され、当該青色光を平行化して射出する。これにより、第1の光源装置100aから、複数の青色のレーザー光が射出される。
第1コリメーターレンズアレイ53から射出された複数の青色光、すなわち第1の光源装置100aから射出された複数の青色のレーザー光は、凸レンズからなる第1集光レンズ60で集光される。第1コリメーターレンズアレイ53と第1集光レンズ60によって、第1光源50から射出された複数の青色光を集光する第1集光光学系55が形成されている。
拡散部材としての回転拡散板70は、入射した青色光を拡散して入射側とは反対側の面から射出する透過型の回転拡散板である。回転拡散板70は、モーター73により回転駆動される拡散部材としての基板71を備えている。基板71としては、公知の拡散板、例えば、磨りガラスや、ホログラフィックディフューザー、透明基板の表面にブラスト処理を施したもの、透明基板の内部にビーズのような散乱材を分散させ、散乱材によって光を散乱させるものなどを用いることができる。本実施形態では基板71として円板を用いているが、基板71の形状は円板に限られない。回転拡散板70では、基板71を回転駆動することによって、青色光が照射された部分が、円を描くように、青色光が照射される領域S1に対して相対的に移動する。
回転拡散板70から射出された光は、第1ピックアップ光学系80に入射される。
第1ピックアップ光学系80は、ダイクロイックミラー22と回転拡散板70との間の光の光路上に配置されている。第1ピックアップ光学系80は、回転拡散板70からの光が入射するピックアップレンズとしての第1レンズ81と、第1レンズ81から射出される光を平行化する第2レンズ82とを含んで構成されている。第1レンズ81は、例えば、光入射面が平面状であり、光射出面が凸の曲面状をなす平凸レンズからなる。第2レンズ82は、例えば凸レンズからなる。第1ピックアップ光学系80は、回転拡散板70からの光を、略平行化してダイクロイックミラー22に入射させる。
なお、第1ピックアップ光学系80は、回転拡散板70から射出される青色光の広がりに応じて、使用するレンズの屈折率や形状が決められる。また、レンズの数も2つに限られず、1つまたは3つ以上の複数個とすることもできる。
ダイクロイックミラー22は、第1ピックアップ光学系80から射出された光の光路上に配置されている。ダイクロイックミラー22の第1ピックアップ光学系80から射出された光が入射する側の面は光路方向に対して約45°の角度をなし、フライアイインテグレーター90の側を向いている。ダイクロイックミラー22は、第1ピックアップ光学系80から入射する青色光を90°折り曲げてフライアイインテグレーター90側に反射する。
第2光源10は、第2基台11と、第2基台11上に並べて配置された複数の第2固体発光素子12と、を備えている。第2光源10は、特許請求の範囲における光源に相当する。
第2固体発光素子12は、後述する波長変換素子30に備えられた波長変換層32を励起させる励起光を射出する。本実施形態の場合、第2固体発光素子12は、例えば、励起光として青色(発光強度のピーク:450nm付近)の光を射出するLEDであるが、第2固体発光素子12は、波長変換層32を励起させることができる波長の光であれば、450nm以外のピーク波長を有する光を射出するものであっても構わない。
第2コリメーターレンズアレイ13は、各第2固体発光素子12と1対1に対応した複数の第2マイクロレンズ130を備えている。複数の第2マイクロレンズ130は、第2基台11上に並べて配置されている。各第2マイクロレンズ130は、対応する第2固体発光素子12から射出される励起光の光軸上に設置され、当該励起光を平行化する。第2コリメーターレンズアレイ13から射出された励起光は、凸レンズからなる第2集光レンズ20で集光される。
第2集光レンズ20とダイクロイックミラー22との間の励起光の光路上には、両凹レンズからなる第1平行化レンズ21が配置されている。第1平行化レンズ21は、第2集光レンズ20と、第2集光レンズ20の焦点位置との間に配置され、第2集光レンズ20から入射する励起光を平行化してダイクロイックミラー22に射出する。
ダイクロイックミラー22は、第1平行化レンズ21から射出された光の光路上に配置されている。ダイクロイックミラー22の、第1平行化レンズ21から射出された光が入射する側の面は、第1平行化レンズ21から射出された光の光路方向に対して約45°の角度をなし、第2ピックアップ光学系40の側を向いている。ダイクロイックミラー22は、第1平行化レンズ21から入射する励起光、すなわち、青色光を90°折り曲げて第2ピックアップ光学系40側に反射するとともに、第2ピックアップ光学系40から入射する蛍光、すなわち、赤色光及び緑色光を透過させる。
第2ピックアップ光学系40は、波長変換素子30からの蛍光を略平行化した状態でダイクロイックミラー22に入射させる。また、第2ピックアップ光学系40の第1レンズ41及び第2レンズ42は、ダイクロイックミラー22から入射する励起光を集光する機能を兼ねており、励起光を集光させた状態で波長変換素子30に入射させる。
なお、第2ピックアップ光学系40は、波長変換素子30から射出される蛍光の広がりに応じて、使用するレンズの屈折率や形状が決められ、レンズの数も2つに限らず、1つまたは3つ以上の複数個とすることもできる。
図2及び図3は、本実施形態の波長変換素子30及びモーター33を示す図である。図2は、平面図である。図3は、図2におけるIII−III断面図である。
モーター33は、図2及び図3に示すように、出力軸33aを備える。出力軸33aは、後述する波長変換素子30の円板31に同心で接続されている。モーター33は、波長変換素子30を回転中心Cまわりに回転させる。
波長変換素子30は、励起光Leが波長変換素子30へ入射する側に蛍光Lfを射出させる反射型の波長変換素子である。波長変換素子30は、円板31と、波長変換層32と、反射層34と、を備える。
円板31は、例えば、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料等からなることが好ましく、これにより円板31を放熱板として機能させることができる。円板31の第2ピックアップ光学系40側の上面31aには、波長変換層32が設けられている。なお、上面31aは、特許請求の範囲における第一面に相当する。以降の説明では、回転中心Cを原点とする円座標を上面31aと平行な面上に設定して説明する。
波長変換層32は、励起光が入射する領域に対応して設けられている。波長変換層32は、図2に示すように、平面視で円板31と同心の円環状である。波長変換層32は、円板31の外周から円板31の径方向の内側に離間した位置に設けられている。本実施形態の波長変換層32が設けられている位置については、後段において詳述する。
波長変換層32は、例えば、蛍光体と蛍光体を保持するバインダーとを含む。
波長変換層32の蛍光体は、第2固体発光素子12から射出される励起光を吸収し、蛍光を発する粒子状の蛍光体粒子を有する。本実施形態の波長変換層32の蛍光体は、例えば、波長が約450nmの励起光(青色光)を吸収し、概ね490nm〜750nm(発光強度のピーク:570nm)の蛍光に変換する機能を有する。蛍光には、緑色光(波長530nm付近)及び赤色光(波長630nm付近)が含まれる。
蛍光体粒子としては、例えば、通常知られたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。蛍光体粒子としては、例えば、平均粒径が10μmの(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceで示される組成のYAG系蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよく、2種以上の形成材料を用いて形成されている粒子を混合したものを蛍光体粒子として用いることとしてもよい。
波長変換層32のバインダーは、例えば、樹脂、ガラス、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭化ケイ素、窒化アルミニウム等の無機材料からなる。
反射層34は、円板31と波長変換層32との間に設けられている。反射層34は、波長変換層32によって生成された蛍光を反射する。
図1及び図3に示すように、波長変換素子30には、第1レンズ41及び第2レンズ42によって集光された励起光Le(青色光)が、波長変換層32の反射層34とは逆側の面から入射する。波長変換素子30は、励起光Leが入射する側に向けて、波長変換層32が発した赤色光及び緑色光の蛍光Lfを射出する。波長変換素子30では、円板31をモーター33によって回転駆動することで、波長変換層32の励起光が照射された部分が、円を描くように、励起光が照射される領域S2に対して相対的に移動する。
波長変換素子30から射出された光は、図1に示すように、第2ピックアップ光学系40で平行化され、ダイクロイックミラー22に入射する。ダイクロイックミラー22は、第2ピックアップ光学系40から入射する光のうち、励起光(青色光)を反射して除去し、緑色光及び赤色光を透過させる。これにより、第2の光源装置100bから、緑色光及び赤色光が射出される。
また、ダイクロイックミラー22には第1光源50から射出された青色光が入射し、第1光源50から射出された青色光は第2ピックアップ光学系40から射出された光の光軸と平行な方向に反射される。これにより、第2ピックアップ光学系40から射出された緑色光及び赤色光と、第1ピックアップ光学系80から射出された青色光とが合成されて白色光となる。
ダイクロイックミラー22で合成された緑色光、赤色光及び青色光は、第1フライアイレンズアレイ91及び第2フライアイレンズアレイ92からなるフライアイインテグレーター90に入射する。フライアイインテグレーター90から射出された緑色光、赤色光及び青色光は、偏光変換素子93によって、一の方向に偏光した直線偏光に変換され、第2平行化レンズ94により平行化され、光源装置100から射出される。なお、フライアイインテグレーター90及び偏光変換素子93は、例えば特開平8−304739号公報にその詳細が開示されている公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220、反射ミラー230、反射ミラー240、反射ミラー250及びリレーレンズ260を備えている。色分離導光光学系200は、光源装置100からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光をそれぞれ光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bに導光する機能を有する。
ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を透過させる誘電体多層膜からなる波長選択透過膜が形成されたミラーである。具体的には、ダイクロイックミラー210は、青色光を透過させ、赤色光及び緑色光を反射する。ダイクロイックミラー220は、緑色光を反射して、赤色光を透過させる。
反射ミラー230、反射ミラー240、反射ミラー250は、入射した光を反射するミラーである。具体的には、反射ミラー230は、ダイクロイックミラー210を透過した青色光を反射する。反射ミラー240、反射ミラー250は、ダイクロイックミラー220を透過した赤色光成分を反射する。
ダイクロイックミラー210を透過した青色光は、反射ミラー230で反射され、青色光用の光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、緑色光用の光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー220を透過した赤色光は、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ260、射出側の反射ミラー250を経て赤色光用の光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bは、通常知られたものを用いることができ、例えば、液晶素子410と液晶素子410を挟持する入射側偏光素子420と、射出側偏光素子430とを有した、透過型の液晶ライトバルブ等の光変調装置により構成される。入射側偏光素子420と、射出側偏光素子430とは、例えば透過軸が互いに直交する構成、すなわち、クロスニコル配置となっている。
光変調装置400R、光変調装置400G、及び光変調装置400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、光源装置100の照明対象となる。光変調装置400R、光変調装置400G及び光変調装置400Bによって、入射された各色光の光変調が行われる。
例えば、光変調装置400R、光変調装置400G、光変調装置400Bは、一対の透明基板に液晶を密閉封入した透過型の光変調装置であり、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に応じて、入射側偏光素子420から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光素子430から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合せた平面視略正方形状をなしている。直角プリズムを貼り合せた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、赤色光の進行方向及び青色光の進行方向が緑色光の進行方向に揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投射光学系600によって拡大投射され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
次に、波長変換素子30の熱抵抗について詳細に説明する。
本実施形態の波長変換素子30は、以下の(式1)を満たす。
(式1)−dρw(r0)/dr<dρs(r0)/dr
ただし、rは円座標における動径である。r0は、円板31の半径である。ρs(r)は、円板31の上面31a上における動径rの点(例えば、図3の点P)と円板31の全表面との間の、円板31の内部、及び表面を経由する熱経路の熱抵抗である。ρw(r)は、波長変換層32の、動径rにおける波長変換層32の厚さ方向の熱抵抗である。
ここで、円板31の表面とは、円板31の上面31aと、上面31aに対向する下面31bと、上面31a及び下面31bと交差する側面31cと、を含む。
以下の説明においては、ρsを円板31の熱抵抗と呼び、ρwを波長変換層32の熱抵抗と呼ぶ。
dρs(r0)/drは、動径r0、すなわち、円板31の外周における円板31の熱抵抗ρsの、動径rに関する微分係数である。dρw(r0)/drは、動径r0、すなわち、円板31の外周における波長変換層32の熱抵抗ρwの、動径rに関する微分係数である。
図4は、動径rに対する円板31の熱抵抗ρsの変化を示すグラフである。図5は、動径rに対する波長変換層32の熱抵抗ρwの変化を示すグラフである。図6は、動径rに対する波長変換素子30の熱抵抗ρの変化を示すグラフである。
円板31の熱抵抗ρsは、図4に示すように、円板31の外周よりも径方向内側の動径raにおいて、最小値ρsaとなる。
円板31の熱抵抗ρsは、0≦r≦raの範囲において単調減少し、ra<rの範囲において単調増加する。図4に示す例においては、円板31の熱抵抗ρsを示す曲線は、例えば、二次方程式で近似することができる。動径r0、すなわち、円板31の外周における円板31の熱抵抗ρsの微分係数は、正の値となる。
円板31の熱抵抗ρsが、図4に示すように、外周よりも内側で最小となるように曲線的に変化をすることは、本発明者らによって新たに得られた知見である。円板31の熱抵抗ρsが、外周よりも内側において最小となる原理について、図7を用いて説明する。
図7は、円板31の熱抵抗の変化について説明する図である。図7においては、点P1、点P2、及び点P3に、それぞれ波長変換層132a、波長変換層132b、及び波長変換層132cが設けられた場合を示している。図7において円板31の内部に示す矢印は、点P1、点P2、及び点P3からの放熱を模式的に示している。点P1、点P2、及び点P3の動径rは、この順に小さくなる。つまり、点P1の動径rが最も大きい。点P1は、ほぼ円板31の外周に位置する点であるものとする。また、点P2は、図4において円板31の熱抵抗が最小となる点に相当する、とする。
円板31上には円環状の波長変換層32が設けられており、円板31のうち波長変換層32の直下の温度が最も高い。波長変換層32が発する熱の放散について考える場合、円板31の周囲の空気への放熱と円板31の内部での熱移動と、を考慮する必要がある。
円板31から空気への放熱性能は、温度差と面積と空気への熱伝達率の積で決まる。円板31から空気への熱伝達率は動径rによらず一定であるため、放熱面積が大きい外周部において温度差がある方が、放熱面積が小さい内周部において温度差がある場合よりも放熱性能が高くなる。すなわち、熱抵抗は、動径rが小さいほど大きくなる。
一方で、円板31の外周よりも内側である点P2及び点P3の熱は、矢印で示したように、円板31の内部で動径方向の両側に向かって移動する。これに対して、点P1の熱は、点P1がほぼ円板31の外周の点であるため、円板31の径方向の内側に向かってしか移動しない。このように、円板31の外周よりも内側の方が、放熱経路が多くなる。
円板31から空気への放熱と円板31の内部での熱移動とを合わせると、次のような結果が得られる。円板31の外周の点P1においては、上面31a上の放熱面積は大きくなるものの、円板31の放熱経路が内側方向の一方のみであるため、点P2に比べ放熱されにくく、熱抵抗が大きくなる。また、点P3における放熱面積は点P2における放熱面積よりも小さくなるため、点P3における熱抵抗は点P2よりも大きくなる。したがって、円板31の熱抵抗ρsは、上面31a上の放熱面積がある程度大きく、かつ、円板31内の放熱経路を動径方向の両側に確保できる、外周よりもわずかに内側の点P2において、最小となる。
なお、円板31の動径方向の熱伝導が重要であるため、円板31の熱抵抗ρsは、円板31の厚さが大きいほど小さくなる。本実施形態においては、円板31の厚さ及び熱伝導率は一様である。
波長変換層32の熱抵抗ρwは、図5に示すように、円板31の外周、すなわち、動径r0に向かうに従って、曲線的に単調減少する。これは、円板31の外周に向かう程、動径rにおける波長変換層32の表面積、すなわち、動径rにおける波長変換層32の円周が大きくなり、放熱面積が増加するためである。これにより、動径r0、すなわち、円板31の外周における波長変換層32の熱抵抗ρwの微分係数は、負の値となる。
なお、波長変換層32の厚さは、励起光が照射される領域のサイズに比べて十分小さいため、波長変換層32における熱伝導は、波長変換層32の厚さ方向が主である、とみなしてよい。そのため、波長変換層32の熱抵抗ρwは、波長変換層32の厚さが大きいほど、大きくなり、波長変換層32の熱伝導率が大きいほど、小さくなる。本実施形態においては、波長変換層32の厚さ及び熱伝導率は一様である。
波長変換素子30の熱抵抗ρは、円板31の熱抵抗ρsと、波長変換層32の熱抵抗ρwと、円板31の表面と接する空気の熱抵抗と、を合わせた熱抵抗となる。なお、空気の熱抵抗は円板31における動径rによらずほぼ一定であると見なせるため、本明細書においては、図4に示した円板31の熱抵抗ρsと、図5に示した波長変換層32の熱抵抗ρwと、を合わせた値を波長変換素子30の熱抵抗ρとする。
波長変換素子30の熱抵抗ρは、動径rが大きくなるにしたがって単調減少するか、または、円板31の熱抵抗ρsと同様に動径r0よりも内側において最小となるように変化するか、のいずれかである。
ここで、本実施形態においては、波長変換素子30は、上記(式1)を満たすため、動径r0における円板31の熱抵抗ρsの微分係数は、動径r0における波長変換層32の熱抵抗ρwの微分係数の絶対値、すなわち、(式1)においては−dρw(r0)/drよりも大きい。したがって、波長変換素子30の熱抵抗ρの動径r0における微分係数dρ(r0)/drは、図6に示すように、正の値となる。さらに、動径がra以下の場合は、熱抵抗ρsの微分係数も熱抵抗ρwの微分係数も負である。これにより、本実施形態の波長変換素子30の熱抵抗ρは、動径r0よりも内側において最小となるように変化する。
波長変換素子30の熱抵抗ρが動径r0よりも内側において最小となる条件、すなわち、(式1)は、上述した円板31の熱抵抗ρsが図4に示すように変化するという新たな知見に基づいて得られたものである。
次に、本実施形態において波長変換層32が設けられている位置について詳細に説明する。
波長変換層32は、図3に示すように、回転中心Cからの距離がr1よりも大きく、円板31の半径r0よりも小さい範囲、すなわち領域AR3に含まれる領域を含むように設けられている。ただし、r1は、以下の(式2)を満たす。
(式2)ρs(r1)+ρw(r1)=ρs(r0)+ρw(r0)
(式2)は、動径r1における波長変換素子30の熱抵抗ρは、動径r0における波長変換素子30の熱抵抗ρと同じである、ということを表している。図6においては、動径r1における波長変換素子30の熱抵抗ρと動径r0における波長変換素子30の熱抵抗ρとは、共にρ1である。これより、領域AR3は、波長変換素子30の熱抵抗ρが、動径r0、すなわち、円板31の外周における熱抵抗ρの値ρ1よりも小さくなる領域である。
なお、(式2)は、(式1)を満たす本実施形態の波長変換素子30においてのみ成立する式である。(式1)を満たさない場合には、波長変換素子の熱抵抗ρは、動径rに対して単調減少するため、熱抵抗ρが動径r0における熱抵抗ρと同じとなる動径rは存在しないためである。
また、本実施形態においては、波長変換層32は、回転中心Cからの距離がr2である位置AR2を含むように設けられている。ただし、r2は、以下の(式3)を満たす。
(式3)−dρw(r2)/dr=dρs(r2)/dr
(式3)は、動径r2は、円板31の熱抵抗ρsの微分係数と波長変換層32の熱抵抗ρwの微分係数との和がゼロになる動径である、ということを表している。すなわち、動径r2は、波長変換素子30の熱抵抗ρの微分係数が、ゼロとなる動径である。したがって、(式1)を満たす本実施形態の波長変換素子30においては、動径r2は、波長変換素子30の熱抵抗ρが最小のρ2となる動径である。
本実施形態において波長変換層32は、回転中心Cからの径方向の距離がr1となる位置AR1よりも円板31の径方向の外側で、かつ、円板31の外周の内側となるように設けられている。言い換えると、波長変換層32は、領域AR3内にのみ設けられている。また、本実施形態においては、例えば、励起光Leの中心が動径r2の位置に照射されるように設計されている。言い換えると、本実施形態において、波長変換層32の励起光Leが照射される領域の動径方向の中心の動径は、r2である。
本実施形態によれば、上記の(式1)を満たすことにより、波長変換素子30の熱抵抗ρが円板31の外周よりも内側において最小となる。そのため、熱抵抗ρが最小となる箇所に励起光Leを照射しやすく、結果として波長変換層32の熱を効率的に放熱できる。これにより、波長変換層32が高温となることを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、波長変換層32の変換効率の低下や、波長変換層32の破損を抑制でき、信頼性に優れた波長変換素子、光源装置、及びプロジェクターが得られる。
また、従来の波長変換素子は、上記の(式1)を満たさないため、波長変換素子の熱抵抗は、円板の外周に向かうにしたがって単調減少する。これにより、円板の外周において波長変換素子の熱抵抗が最小となる。したがって、従来の波長変換素子においても、円板の外周に励起光が照射されるように設計すれば効率よく放熱することも可能であるが、そのように設計すると励起光の一部が円板から外れ、光の利用効率が低下してしまう。
これに対して本実施形態によれば、円板31の外周の内側において波長変換素子30の熱抵抗ρが最小となるため、励起光Leが円板31から外れて光の利用効率が低下することを抑制しつつ、波長変換層32の熱を効率的に放熱できる。
また、本実施形態によれば、波長変換層32は、回転中心Cからの距離が(式2)を満たすr1よりも大きく、円板31の半径r0よりも小さい領域AR3に含まれる領域を含むように設けられている。領域AR3における波長変換素子30の熱抵抗ρは、円板31の外周における波長変換素子30の熱抵抗ρよりも小さいため、波長変換層32のうち領域AR3に含まれる領域に励起光Leを照射することで、波長変換層32の熱を効率的に放熱でき、波長変換層32が高温となることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、波長変換層32は領域AR3内にのみ設けられているため、波長変換層32のいずれの箇所に励起光Leを照射した場合であっても、励起光Leが照射された箇所における波長変換素子30の熱抵抗ρは外周における熱抵抗ρよりも小さく、波長変換層32の熱を効率的に放熱できる。
また、本実施形態によれば、波長変換層32は、動径が(式3)を満たすr2である位置AR2を含むように設けられている。つまり、波長変換素子30の熱抵抗ρが最小となる位置に、波長変換層32が設けられている。そこで、波長変換層32の励起光Leが照射される領域の動径方向の中心の動径をr2とすることにより、発熱量が最も高い領域を波長変換素子30の熱抵抗ρが最小となる位置に配置することができる。これにより、波長変換層32の熱をより効率的に放熱でき、波長変換層32が高温となることをより抑制できる。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。
上記説明においては、波長変換層32が領域AR3内にのみ設けられた構成としたがこれに限られない。本実施形態においては、波長変換層32は、位置AR1より径方向の内側から領域AR3にまたがって設けられていてもよいし、円板31の上面31aの全体に設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、波長変換層32の励起光Leが照射される領域は、動径がr1より大きく、r0より小さい領域でもよい。この構成によれば、円板31の外周の熱抵抗ρよりも熱抵抗ρが小さい領域に発熱領域が位置するため、波長変換層32の熱を効率的に放熱できる。
本実施形態においては、波長変換層32は蛍光体のみからなる構成であってもよい。
本実施形態においては、反射層34は、円板31の上面31aの全体に設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、円板31が、波長変換層32の発する蛍光Lfを反射する材料で構成され、反射層として機能する構成としてもよい。
本実施例においては、動径rに対する波長変換素子の熱抵抗ρの変化をシミュレーションにより求めた。
円板の熱抵抗ρsは、円板の温度分布から求めることができる。発熱部位の発熱量をWwとし、円板の平均温度をTaveとし、発熱部位の温度をTmaxとすれば、円板の熱抵抗ρsは(式4)によって与えられる。
(式4)ρs=(Tmax−Tave)/Ww
シミュレーションでは、円板の半径r0、円板の厚さTs、円板の熱伝導率λs、円板から空気への熱伝達率h、発熱部位の発熱量Ww、発熱部位の動径r、をパラメーターとして用いた。具体的には、r0=60(mm)、Ts=1(mm)、h=72(W/(mK))、Ww=1(W)とした。また、円板の回転中心を中心とする半径rのリングを発熱部位とした。種々のrに対して円板の温度分布を求めることにより、円板の熱抵抗ρsをrの関数として求めることができる。このようにして、円板の熱伝導率λsが、10W/mK、50W/mK、147W/mKのそれぞれの場合について円板の熱抵抗ρsをrの関数として求めた。
波長変換層の熱抵抗ρwは、波長変換層の厚さをTp、波長変換層の熱伝導率をλw、リング状の発熱部位の幅をWpとすれば、(式5)によって与えられる。
(式5)ρw=Tp/(2πr×Wp×λw)
波長変換層は、蛍光体とバインダーとを含む構成として、波長変換層の熱伝導率λwが、0.2W/mK、1W/mKのそれぞれの場合について、波長変換層の熱抵抗ρwをrの関数として求めた。なお、Tp=0.1(mm)、Wp=1(mm)とした。熱伝導率λwが0.2W/mKの場合は、バインダーを樹脂とした場合に相当し、1W/mKの場合は、バインダーをガラスとした場合に相当する。
図8は、円板の熱抵抗ρsを示すグラフである。図8において、縦軸は、円板の熱抵抗ρs[℃/W]について示し、横軸は、円板の半径r0で規格化された動径rn、すなわち、動径r/円板の半径r0について示している。
図8に示すように、円板の熱抵抗ρsは、円板の熱伝導率λsがいずれの場合であっても、外周よりも内側、すなわち、規格化された動径rnが1より小さい範囲内で、最小となることが確かめられた。
図9は、波長変換層の熱抵抗ρwを示すグラフである。図9において、縦軸は、波長変換層の熱抵抗ρs[℃/W]について示し、横軸は、規格化された動径rnについて示している。
図9に示すように、波長変換層の熱伝導率λwがいずれの場合であっても、波長変換層の熱抵抗ρwは、円板の外周に向かうにしたがって単調減少することが確かめられた。
次に、求めた円板の熱抵抗ρsと波長変換層の熱抵抗ρwとのうち、(式1)を満たす組み合わせを選んで足し合わせ、波長変換素子の熱抵抗ρを求めた。結果を図10に示す。
図10は、波長変換素子の熱抵抗ρを示すグラフである。図10において、縦軸は、波長変換素子の熱抵抗ρ[℃/W]について示し、横軸は、規格化された動径rnについて示している。図10においては、(式1)を満たす組み合わせの一例として、円板の熱伝導率λsを147W/mK、波長変換層の熱伝導率λwを1W/mKとした場合の波長変換素子の熱抵抗ρを示している。この場合において、円板の材質はアルミニウム合金であり、波長変換層のバインダーの材質はガラスである。
ここで、図8において、熱伝導率λsが147W/mKの場合の動径rn=1における熱抵抗ρsの微分係数は、1.19であった。図9において、熱伝導率λwが1W/mKの場合の動径rn=1における熱抵抗ρwの微分係数は、−0.27であった。したがって、円板の熱伝導率λsを147W/mK、波長変換層の熱伝導率λwを1W/mKとした場合、波長変換素子は(式1)を満たす。
図10に示すように、波長変換素子の熱抵抗ρが最小となる位置AR2が、外周よりも内側、すなわち、動径rnが1より小さい位置に存在することが確かめられた。具体的には、動径rnが約0.85となる位置で、熱抵抗ρが最小となることが確かめられた。
また、円板の外周における波長変換素子の熱抵抗ρと同じ熱抵抗ρとなる位置AR1の動径rnは0.72であることが分かった。したがって、領域AR3は、0.72<rn<1となる範囲である。
以上のことから、(式1)を満たすことで、波長変換素子の熱抵抗ρが、外周よりも内側で最小となることが確かめられた。
なお、上記の実施例においては、円板の材質をアルミニウム合金とし、波長変換層のバインダーの材質をガラスとした場合についてのみ波長変換素子の熱抵抗ρを示したが、円板及び波長変換層の材質は、これに限られるものではない。(式1)を満たす範囲内において、円板及び波長変換層の材質がいかなる材質であっても、波長変換素子の熱抵抗ρが外周よりも内側において最小となることを実現可能である。例えば、円板の材質としては、銅、銀等であってもよいし、波長変換層のバインダーの材質としては、樹脂、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭化ケイ素、窒化アルミニウム等であってもよい。また、波長変換層としては、バインダーを用いない焼結体、あるいは多結晶体、単結晶体等を用いてもよい。
10…第2光源(光源)、30…波長変換素子、31…円板、31a…上面(第一面)、32,132a,132b,132c…波長変換層、34…反射層、100…光源装置、400R,400G,400B…光変調装置(光変調素子)、600…投射光学系、1000…プロジェクター、C…回転中心、Le…励起光、P,P1,P2,P3…点、r0…半径

Claims (8)

  1. 第一面を有し、回転中心の周りに回転可能な円板と、
    前記円板の前記第一面上に設けられた所定の厚さを有する波長変換層と、
    前記円板と前記波長変換層との間に設けられ、前記波長変換層が生成した光を反射する反射層と、
    を備え、
    以下の(式1)を満たすことを特徴とする波長変換素子。
    (式1)−dρw(r0)/dr<dρs(r0)/dr
    ただし、
    前記回転中心を原点とする円座標を前記円板の前記第一面と平行な面上に設定したとき、
    r:前記円座標における動径、
    r0:前記円板の半径、
    ρs(r):前記円板の前記第一面上における動径rの点と前記円板の全表面との間の、前記円板の内部、及び表面を経由する熱経路の熱抵抗、
    ρw(r):前記波長変換層の、動径rにおける前記波長変換層の厚さ方向の熱抵抗。
  2. 前記波長変換層は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲に含まれる領域を含むように設けられている、請求項1に記載の波長変換素子。
    ただし、r1は、以下の(式2)を満たす。
    (式2)ρs(r1)+ρw(r1)=ρs(r0)+ρw(r0)
  3. 前記波長変換層は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲内にのみ設けられている、請求項2に記載の波長変換素子。
  4. 前記波長変換層は、動径がr2である位置を含むように設けられている、請求項2または3に記載の波長変換素子。
    ただし、r2は、以下の(式3)を満たす。
    (式3)−dρw(r2)/dr=dρs(r2)/dr
  5. 請求項1に記載の波長変換素子と、
    励起光を射出する光源と、
    前記回転中心を中心として前記円板を回転させる回転機構と、
    を備え、
    前記励起光は、前記波長変換層に対して前記反射層とは逆側から入射することを特徴とする光源装置。
  6. 前記波長変換層は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲に含まれる領域を含むように設けられ、
    前記波長変換層の前記励起光が照射される領域は、動径がr1よりも大きくr0よりも小さい範囲に含まれる前記領域を含む、請求項5に記載の光源装置。
    ただし、r1は、以下の(式2)を満たす。
    (式2)ρs(r1)+ρw(r1)=ρs(r0)+ρw(r0)
  7. 前記波長変換層は、動径がr2である位置を含むように設けられており、
    前記波長変換層の前記励起光が照射される領域の動径方向の中心の動径は、r2である、請求項6に記載の光源装置。
    ただし、r2は、以下の(式3)を満たす。
    (式3)−dρw(r2)/dr=dρs(r2)/dr
  8. 請求項5から7のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を変調する光変調素子と、
    前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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