JP2016004944A - 面発光レーザ素子 - Google Patents

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Masahito Suzuki
理仁 鈴木
舟橋 政樹
Masaki Funahashi
政樹 舟橋
喜瀬 智文
Tomofumi Kise
智文 喜瀬
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Abstract

【課題】応答が高速な面発光レーザ素子を提供する。
【解決手段】面発光レーザ素子は、低高屈折率層の組が積層され光共振器を構成する第1、第2反射鏡と、その間の活性層と、光共振方向で活性層を挟んで第1反射鏡側の第1電極、第2反射鏡側の第2電極と、活性層−第2反射鏡の最外表面間の、電流注入部と、その外周に形成され電流注入部より電気伝導率が低い電流狭窄部と、を有する1以上の電流狭窄層と、活性層−第2反射鏡の最外表面間の1以上の電流拡散層と、を備え、第2電極は第2反射鏡の最外表面より活性層側に配置され、第1、第2反射鏡は活性層−電極間の組が10以下とされ、電流拡散層はドーピング濃度が活性層−第2反射鏡間の他の層の10倍以上とされ層厚が10nm以上であり、電流狭窄部の少なくとも1つの内径の積層方向での極小位置と、電流拡散層の少なくとも1つの積層方向での中心と、の距離が光路長としてλ/4以下とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、面発光レーザ素子に関するものである。
光通信における信号光源として面発光レーザ素子(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が使用される場合がある。近年、信号光源には、たとえば変調速度20Gbpsを超える高速変調が求められている。そのため、面発光レーザ素子には、注入された変調電流に対する応答速度が高速であることが求められている。
面発光レーザ素子の応答速度を高速にする方法として、電流狭窄層を形成して活性層に注入される電流密度を高めることや、電流拡散層を形成して低抵抗化することが開示されている(たとえば特許文献1参照)。また、電流狭窄層は素子の寄生容量に寄与するので、電流狭窄層および電流拡散層を複数層形成して多段化することによって、さらに応答速度を高速にすることができる。
ここで、電流狭窄層および電流拡散層は、面発光レーザ素子の光共振器内に発生する光の定在波の節の位置に配置されることが好ましい。これは、電流狭窄層および電流拡散層の光散乱や光吸収による損失を低減するためである。
特開2002−217491号公報
しかしながら、電流狭窄層および電流拡散層を多段化すると、面発光レーザ素子のモード体積が増大し、かえって応答速度が遅くなる場合があるという課題がある。ここで、モード体積とは、光共振器内に発生した光の定在波の存在する体積に、その電界強度で重みをつけた体積であって、実効的な光共振器長を決定する特性値である。したがって、モード体積の増大は、実効的に光共振器長が長くなることに相当し、注入電流に対する面発光レーザ素子の応答速度を遅くする。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る面発光レーザ素子は、低屈折率層と高屈折率層との組が1組以上積層され、光共振器を構成する第1反射鏡および第2反射鏡と、前記第1反射鏡と前記第2反射鏡との間に配置された活性層と、前記光共振器の光共振方向において前記活性層を挟んで前記第1反射鏡側に配置される第1電極および前記第2反射鏡側に配置される第2電極と、前記活性層と前記第2反射鏡の前記活性層から最も離れた最外表面との間に配置され、電流注入部と、前記電流注入部の外周に形成され前記電流注入部より電気伝導率が低い電流狭窄部と、を有する1層以上の電流狭窄層と、前記活性層と前記第2反射鏡の前記最外表面との間に配置された1層以上の電流拡散層と、を備え、前記第2電極は、前記第2反射鏡の前記最外表面より前記活性層に近い位置に配置され、前記第1反射鏡および前記第2反射鏡は、前記活性層と前記電極との間に配置される前記組が10組以下とされており、前記電流拡散層は、ドーピング濃度が前記活性層と前記第2反射鏡との間に位置する他の半導体層のドーピング濃度の10倍以上とされ、層厚が10nm以上であり、前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の距離が光路長としてλ/4以下とされていることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記活性層に最も近い前記電流狭窄層よりも、前記活性層に最も近い前記電流拡散層が、前記活性層から離れて配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記光共振器内に生じる光の定在波の所定の隣接する腹の間に、前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の両方が配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の距離が光路長として0.2λ以下とされていることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記電流狭窄部の内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の前記積層方向の中心とのうち、少なくともいずれか一方が、前記定在波の節から光路長として0.1λ以内の位置に配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の距離が光路長として0.1λ以下とされていることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記電流狭窄部の内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の前記積層方向の中心とのうち、少なくともいずれか一方が、前記定在波の節から光路長として0.075λ以内の位置に配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記電流拡散層のドーピング濃度が1×1019cm−3以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記電流拡散層のドーピング濃度が1×1020cm−3以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記電流狭窄層の層厚は、50nm以下であり、前記電流拡散層の層厚は、50nm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、少なくとも1カ所以上で前記電流拡散層と前記電流狭窄部とが接していることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明において、前記第2反射鏡は、誘電体多層膜からなる外側反射部と、該外側反射部と前記活性層との間に配置された導電性多層膜からなる中間反射部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子を実現することができる。
図1は、実施の形態に係る面発光レーザ素子の模式的な断面図である。 図2は、図1に示す半導体層の一部の模式的な断面図である。 図3は、変形例1に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図4は、変形例2に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図5は、変形例3に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図6は、変形例4に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図7は、変形例5に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図8は、変形例6に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図9は、変形例7に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図10は、変形例8に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。 図11は、電流拡散層を多段化した面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る面発光レーザ素子の実施の形態を説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る面発光レーザ素子の模式的な断面図である。図1に示すように、面発光レーザ素子100は、面方位(001)のn型GaAsからなる基板1上に積層された、第1反射鏡として機能するアンドープの下部DBR(Distributed Bragg Reflector)ミラー2、n型コンタクト層3、第1電極としてのn側電極4、n型クラッド層5、活性層6、p型クラッド層7、電流狭窄層8、電流拡散層9、p型スペ−サ層10、p型コンタクト層11、第2電極としてのp側電極12、位相調整層13、および第2反射鏡として機能する上部誘電体DBRミラー14を備える。
p型コンタクト層11およびn型コンタクト層3は、下部DBRミラー2と上部誘電体DBRミラー14との間に配置されている。活性層6は、下部DBRミラー2と上部誘電体DBRミラー14との間に配置されている。電流狭窄層8および電流拡散層9は、活性層6と上部誘電体DBRミラー14との間に配置されている。p側電極12はp型コンタクト層11上に形成され、n側電極4はn型コンタクト層3上に形成されている。
n型クラッド層5からp型コンタクト層11までの積層構造は、エッチング処理等によって柱状に成形されたメサポストとして形成されている。メサポスト径はたとえば直径30μmである。また、n型コンタクト層3はメサポストの外周側に延在している。また、下部DBRミラー2と上部誘電体DBRミラー14とは光共振器を構成している。
下部DBRミラー2は、n型GaAsからなる基板1上に積層されたアンドープGaAsバッファ層(不図示)上に形成される。下部DBRミラー2は、低屈折率層として機能するAl0.9Ga0.1As層と、高屈折率層として機能するGaAs層とを1組とする複合半導体層がたとえば40.5組積層された、周期構造を有する半導体多層膜ミラーとして形成されている。下部DBRミラー2の複合半導体層を構成する各層の層厚は、λ/4n(λ:レーザ発振波長、n:屈折率、すなわち光路長としてはλ/4)の奇数倍である。たとえば、λが1060nmで層厚がλ/4nの場合、AlGaAs層の層厚は約88nmであり、GaAs層の層厚は約76nmである。
n型コンタクト層3およびn型クラッド層5は、n型GaAsやAlGaAsを材料として形成される。
p型クラッド層7およびp型スペ−サ層10は、p型GaAsやAlGaAsを材料として形成される。
電流拡散層9およびp型コンタクト層11は、p型GaAsやAlGaAsを材料として形成される。
p型クラッド層7およびp型スペ−サ層10のドーピング濃度は、p型ドーパントによる吸収損失の増加を防ぐため、たとえば3×1017cm−3程度となっている。また、電流拡散層9およびp型コンタクト層11のドーピング濃度は、活性層6と上部誘電体DBRミラー14との間に位置する他の半導体層のドーピング濃度の10倍以上とされていることが好ましく、低抵抗化の観点では、1×1019cm−3以上であることが好ましく、1×1020cm−3以上であることがさらに好ましい。
電流狭窄層8は、電流注入部8aと電流狭窄部8bとから構成されている。電流注入部8aはAl1−xGaAs(0≦x<0.1)からなり、電流注入部8aより電気伝導率が低い電流狭窄部8bは(Al1−xGaからなる。
電流狭窄層8は、Al1−xGaAsからなるAl含有半導体層を選択酸化熱処理することによって形成される。すなわち、電流狭窄部8bは、このAl含有半導体層がメサポストの外周部から積層面に沿って所定範囲だけ酸化されることで、電流注入部8aの外周にリング状に形成されている。電流狭窄部8bは、絶縁性を有し、p側電極12から注入される電流を狭窄して電流注入部8a内に集中させることで、活性層6における電流注入部8aの直下の領域に注入される電流密度を高める機能を有する。電流狭窄部8bの内径(図2における内径D)は、高速動作と信頼性の観点では、たとえば4μm〜15μmが好ましい。さらに、高次の横モード発振を抑制するためには、たとえば4μm〜8μmがさらに好ましい。
活性層6は、井戸層と障壁層とが交互に積層した多重量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)層の両側を分離閉じ込め(SCH:Separate Confinement Heterostructure)層で挟んだMQW−SCH構造を有する。この活性層6は、p側電極12から注入されて電流狭窄層8によって狭窄された電流により、電流注入部8aの直下付近の発光領域において自然放出光を発光する。活性層6は、たとえば1.0μm〜1.1μm(1.0μm帯とする)の波長の光を含む自然放出光を発するようにその半導体材料の組成および層厚が設定されている。たとえば、井戸層は所望の波長帯域の光を放出するように選択される材料であるGaInAs系の半導体材料からなる。障壁層は井戸層に対して障壁となるように、たとえばGaAsからなる。
p側電極12は、p型コンタクト層11上に開口部を有するリング状に形成されている。一方、n側電極4は、メサポストの外周側に延在したn型コンタクト層3の延在部分の表面に形成され、メサポストの周囲を取り囲むように開口部を有するC字状に形成されている。
p側電極12の開口部内には、たとえば誘電体である窒化珪素(SiN)からなる円板状の位相調整層13が形成されている。この位相調整層13は、光共振器を構成する下部DBRミラー2と上部誘電体DBRミラー14との間に形成される光の定在波の節や腹の位置を適正に調整する機能を有する。
さらに、位相調整層13上には、誘電体からなる上部誘電体DBRミラー14が形成されている。上部誘電体DBRミラー14は、低屈折率層として機能するSiO層と、高屈折率層として機能するSiN層とを1組とする複合誘電体層がたとえば10組積層された、周期構造を有する誘電体多層膜ミラーとして形成されており、下部DBRミラー2と同様に各低屈折率層および各高屈折率層の層厚が光路長としてλ/4の奇数倍とされている。
また、半導体層表面には、保護膜としてのパッシベーション膜(不図示)が形成される。このパッシベーション膜はn側電極4上に乗り上げるように形成されてもよい。
つぎに、この面発光レーザ素子100の動作について説明する。はじめに、不図示のレーザ制御器が、p側電極12とn側電極4との間に電圧を印加し電流を注入する。p側のキャリア(ホール)は、p型コンタクト層11とp型スペ−サ層10と電流拡散層9とを流れる。このとき、キャリアはp型コンタクト層11および電流拡散層9では層内を紙面横方向に流れる。さらに、キャリアは電流狭窄層8の電流注入部8a内に集中して密度が高められた状態で、活性層6の発光領域に注入される。一方、n側のキャリア(電子)については、n側電極4からn型コンタクト層3、n型クラッド層5を通過して、活性層6に注入される。
このように、本実施の形態に係る面発光レーザ素子100において、p側電極12は、光共振器の光共振方向(積層方向)において、上部誘電体DBRミラー14の活性層6から最も離れた最外表面より活性層6に近い位置に配置され、n側電極4は、光共振器の光共振方向(積層方向)において、下部DBRミラー2の活性層6から最も離れた最外表面より活性層6に近い位置に配置されている。すなわち、面発光レーザ素子100は、p側のキャリアおよびn側のキャリアのいずれもが、DBRミラーを経由しないで活性層6に注入される、いわゆるダブルイントラキャビティ構造を有する。
キャリアが注入された活性層6は、自然放出光を発生する。発生した自然放出光は、活性層6の光増幅作用と光共振器の作用とによって、1.0μm波長帯のいずれかの波長においてレーザ発振する。その結果、この面発光レーザ素子100は、上部誘電体DBRミラー14上からレーザ光L1を出力する。レーザ発振時には光共振器内にレーザ光L1の定在波が形成されている。このため、レーザ光L1の波長は光共振器長に依存する値である。
ここで、レーザ光L1の定在波の腹および節の位置と、面発光レーザ素子100の各層との位置関係について説明する。図2は、図1に示す半導体層の一部の模式的な断面図である。図2の右側には、光共振器内におけるレーザ光L1の定在波W1の電界強度の分布を模式的に図示している。定在波W1は、腹AN1、AN2と節N1、N2とを有する。
まず、発光領域である活性層6は、定在波W1の腹AN1の位置になるように配置されている。そして、電流狭窄層8および電流拡散層9は、節N1の位置の近傍に配置され、p型コンタクト層11は、節N2の位置の近傍に配置されている。そのため、電流狭窄層8、電流拡散層9、p型コンタクト層11の光散乱や光吸収による損失が低減されている。
このとき、電流狭窄層8と電流拡散層9とは、定在波W1の同一の節N1の位置の近傍に配置されている。そのため、電流狭窄層と電流拡散層とをそれぞれ定在波の異なる節の位置の近傍に配置させる場合に比べ、小さいモード体積で電流狭窄層8と電流拡散層9とを配置することができる。その結果、面発光レーザ素子100の変調電流に対する応答速度を速くすることができる。そして、電流狭窄層8は、活性層6に注入される電流密度を高め、面発光レーザ素子100の応答速度を高速にする。さらに、電流拡散層9は、注入されるホールに対して面発光レーザ素子100を低抵抗化し、面発光レーザ素子100の応答速度を高速にする。したがって、本実施の形態に係る面発光レーザ素子100は、変調電流に対する応答速度が高速になる。
これに対して、たとえば電流狭窄層8と電流拡散層9とをそれぞれ定在波W1の異なる節の位置の近傍に配置する場合は、図2に示す場合よりも定在波W1がさらに一つ以上の節を持つように半導体層をより多く積層しなければならないので、モード体積が増大する。
なお、電流狭窄層8と電流拡散層9とは、たとえば、電流狭窄部8bの内径Dが積層方向において極小となる位置(図2における位置P1)と、電流拡散層9の積層方向での中心(図2における位置P2)と、の距離dが光路長としてλ/4以下となるように配置されていることが好ましい。その結果、電流狭窄層8と電流拡散層9との両方を定在波の節近傍に配置し、かつモード体積を小さくすることができ、面発光レーザ素子100は、変調電流に対する応答速度が高速になる。さらに好適な例として、上記距離dが光路長として0.2λ以下であれば好ましく、0.1λ以下であればより好ましい。
また、光共振器内に生じる光の定在波W1の隣接する腹AN1、AN2の間に、電流狭窄部8bの内径Dが積層方向において極小となる位置(位置P1)と、電流拡散層9の積層方向での中心(位置P2)と、の両方が配置されていることが好ましい。その結果、電流狭窄層8と電流拡散層9とが離れて配置されることによりモード体積が増大することが抑制される。
また、電流狭窄層8と電流拡散層9とは、たとえば、電流狭窄層8の電流狭窄部8bの内径Dが積層方向において極小となる位置(位置P1)と、電流拡散層9の積層方向での中心(位置P2)とのうち、少なくともいずれか一方が、節N1から光路長として0.1λ以内の位置に配置されていることが好ましい。この範囲内において定在波W1の電界強度は、最大値から1/3以下となるため、電流狭窄層8および電流拡散層9の少なくともいずれか一方の光散乱や光吸収による損失がいっそう抑制される。また、位置P1および位置P2の両方が、節N1から光路長として0.1λ以内の位置に配置されているとより好ましい。
さらに、電流狭窄層8と電流拡散層9とは、たとえば、電流狭窄層8の電流狭窄部8bの内径Dが積層方向において極小となる位置(位置P1)と、電流拡散層9の積層方向での中心(位置P2)とのうち、少なくともいずれか一方が、節N1から光路長として0.075λ以内の位置に配置されていることがより好ましい。この範囲内において定在波W1の電界強度は、最大値から1/5以下となるため、電流狭窄層8および電流拡散層9の少なくともいずれか一方の光散乱や光吸収による損失がよりいっそう抑制される。また、位置P1および位置P2の両方が、節N1から光路長として0.075λ以内の位置に配置されているとより好ましい。
また、電流狭窄層8の層厚は、たとえば50nm以下であり、電流拡散層9の層厚は、たとえば50nm以下であることが好ましい。電流狭窄層8および電流拡散層9が十分に薄くされていると、定在波W1の電界強度が十分弱い領域に電流狭窄層8および電流拡散層9を配置することができるためである。また、電流拡散層9の層厚は、キャリアが面内方向へ十分に拡散するために、たとえば10nm以上であることが好ましい。
また、電流狭窄層8と電流拡散層9とが接するように配置されていることが好ましい。電流狭窄層8および電流拡散層9を、空間効率良く定在波W1の電界強度が十分弱い領域に配置するためである。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子を提供することができる。
(変形例1)
つぎに、本発明の変形例1に係る面発光レーザ素子について説明する。図3は、変形例1に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図3に示すように、本変形例1に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層205と、活性層206と、p型クラッド層207と、電流注入部208aと電流狭窄部208bとを有する電流狭窄層208と、電流拡散層209−1と、p型スペ−サ層210−1と、電流拡散層209−2と、p型スペ−サ層210−2と、p型コンタクト層211と、p側電極212とを備える。本変形例1に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、位相調整層、上部誘電体DBRミラー、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図3への図示を省略した。また、図3の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W2は、腹AN21、AN22、AN23と節N21、N22、N23とを有する。
ここで、上述したように、面発光レーザ素子の高速化のため、電流狭窄層、および電流拡散層を多段化して素子のCR時定数を小さくし、変調電流に対する応答速度をさらに高速にする技術が知られている。図11は、電流拡散層を多段化した面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図11に示す面発光レーザ素子は、電流注入部1008aと電流狭窄部1008bとを有する電流狭窄層1008と、電流拡散層1009−1と、電流拡散層1009−2とを備える。その他の構成は実施の形態と同一であるため図11への図示を省略した。図11の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W10は、腹AN101、AN102、AN103、AN104、と節N101、N102、N103、N104とを有する。
図11に示すように、イントラキャビティ構造の面発光レーザ素子において、電流狭窄層、および電流拡散層を多段化する場合、光の定在波の節の位置にそれぞれ一つの電流狭窄層、または電流拡散層を配置すると、モード体積が大きくなってしまい、応答速度が遅くなる、または高速化が制限されてしまうという課題があった。
一方、本変形例1に係る面発光レーザ素子においては、図3に示すように、電流狭窄層208および電流拡散層209−1は、隣接して1つの節N21の位置の近傍に配置されている。さらに、その節N21の位置より活性層206から離れた異なる節N22の位置の近傍に電流拡散層209−2が配置されている。その結果、変形例1に係る面発光レーザ素子は、電流拡散層を多段化しているにもかかわらず、モード体積の増加を抑え、面発光レーザ素子の応答速度を高速とすることができる。このモード体積の増加を抑える効果は、電流狭窄層、および電流拡散層を多段にするほど大きい。そして、電流狭窄部の内径が積層方向において極小となる位置と、電流拡散層の積層方向での中心と、の距離を、たとえば光路長としてλ/4以下とする構成を複数(多段)に設けることで、さらなる高速化が実現できる。
以上のように、本変形例1に係る面発光レーザ素子は、電流狭窄層208により活性層206に注入される電流密度を高め、多段化した電流拡散層209−1、209−2により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例1に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
このように、隣接して1つの節の位置の近傍に配置された電流狭窄層および電流拡散層の他に、さらに電流拡散層を配置してもよい。このとき、多段化された電流拡散層によって、さらなる低抵抗化を実現し、面発光レーザ素子の変調電流に対する応答速度を高速とすることができる。
(変形例2)
つぎに、本発明の変形例2に係る面発光レーザ素子について説明する。図4は、変形例2に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図4に示すように、本変形例2に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層305と、活性層306と、p型クラッド層307と、電流注入部308−1aと電流狭窄部308−1bとを有する電流狭窄層308−1と、電流拡散層309−1と、p型スペ−サ層310−1と、電流注入部308−2aと電流狭窄部308−2bとを有する電流狭窄層308−2と、電流拡散層309−2と、p型スペ−サ層310−2と、電流拡散層309−3と、p型スペ−サ層310−3と、p型コンタクト層311と、p側電極312とを備える。本変形例2に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、位相調整層、上部誘電体DBRミラー、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図4への図示を省略した。また、図4の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W3は、腹AN31、AN32、AN33、AN34と節N31、N32、N33、N34とを有する。
ここで、図4に示すように、電流狭窄層308−1および電流拡散層309−1は、隣接して1つの節N31の位置の近傍に配置されている。さらに、電流狭窄層308−2および電流拡散層309−2は、その節N31の位置より活性層306から離れた異なる節N32の位置の近傍に隣接して配置されている。そして、その節N32の位置より活性層306から離れた異なる節N33の位置の近傍に電流拡散層309−3が配置されている。その結果、多段化した電流狭窄層308−1、308−2により活性層306に注入される電流密度を高め、多段化した電流拡散層309−1、309−2、309−3により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例2に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
このように、隣接して1つの節の位置の近傍に配置された電流狭窄層と電流拡散層との組を複数組配置してもよい。電流狭窄層を多段化することは、面発光レーザ素子に含まれるキャパシタを複数に分割して直列に接続する構造とすることに相当し、素子容量を小さくできるため、面発光レーザ素子の変調電流に対する応答速度を高速とすることができる。
また、図4に示すように、電流狭窄層308−1の電流狭窄部308−1bの内径に対して、電流狭窄層308−2の電流狭窄部308−2bの内径を大きくしてもよい。その結果、p側電極312から活性層306に到る電流経路において複数の電流狭窄層によって徐々に電流が狭窄されることとなるので、素子抵抗の増大を抑制することができる。
(変形例3)
つぎに、本発明の変形例3に係る面発光レーザ素子について説明する。図5は、変形例3に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図5に示すように、本変形例3に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層405と、活性層406と、p型クラッド層407と、電流注入部408−1aと電流狭窄部408−1bとを有する電流狭窄層408−1と、p型スペ−サ層410−1と、電流注入部408−2aと電流狭窄部408−2bとを有する電流狭窄層408−2と、電流拡散層409−1と、p型スペ−サ層410−2と、電流拡散層409−2と、p型スペ−サ層410−3と、p型コンタクト層411と、p側電極412とを備える。本変形例3に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、位相調整層、上部誘電体DBRミラー、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図5への図示を省略した。また、図5の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W4は、腹AN41、AN42、AN43、AN44と節N41、N42、N43、N44とを有する。
ここで、図5に示すように、活性層406に最も近い節N41の位置の近傍に電流狭窄層408−1が配置されている。さらに、その節N41の位置より活性層406から離れた異なる1つの節N42の位置の近傍に隣接して電流狭窄層408−2および電流拡散層409−1が配置されている。そして、その節N42の位置より活性層406から離れた異なる節N43の位置の近傍に電流拡散層409−2が配置されている。その結果、多段化した電流狭窄層408−1、408−2により活性層406に注入される電流密度を高め、多段化した電流拡散層409−1、409−2により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例3に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
このように、隣接して1つの節の位置の近傍に配置された電流狭窄層および電流拡散層の他に、さらに電流狭窄層および電流拡散層を配置してもよい。
(変形例4)
つぎに、本発明の変形例4に係る面発光レーザ素子について説明する。図6は、変形例4に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図6に示すように、本変形例4に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層505と、活性層506と、p型クラッド層507と、電流注入部508aと電流狭窄部508bとを有する電流狭窄層508と、p型スペ−サ層510−1と、電流拡散層509−1と、p型スペ−サ層510−2と、電流拡散層509−2と、p型スペ−サ層510−3と、p型コンタクト層511と、p側電極512とを備える。本変形例4に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、位相調整層、上部誘電体DBRミラー、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図6への図示を省略した。また、図6の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W5は、腹AN51、AN52、AN53と節N51、N52、N53とを有する。
ここで、図6に示すように、電流狭窄層508と、電流拡散層509−1とは、p型スペ−サ層510−1を介して1つの節N51の位置の近傍に配置されているが、互いに接してはおらず、離間している。電流狭窄層508と、電流拡散層509−1との間には、p型スペ−サ層510−1が介在している。さらに、その節N51の位置より活性層506から離れた異なる節N52の位置の近傍に電流拡散層509−2が配置されている。その結果、電流狭窄層508により活性層506に注入される電流密度を高め、多段化した電流拡散層509−1、509−2により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例4に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
このように、電流狭窄層と、電流拡散層とは必ずしも接している必要はなく、1つの節の位置の近傍に近づけて配置されていれば、実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
(変形例5)
つぎに、本発明の変形例5に係る面発光レーザ素子について説明する。図7は、変形例5に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図7に示すように、本変形例5に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層605と、活性層606と、p型クラッド層607と、電流注入部608−1aと電流狭窄部608−1bとを有する電流狭窄層608−1と、p型スペ−サ層610−1と、電流拡散層609−1と、電流注入部608−2aと電流狭窄部608−2bとを有する電流狭窄層608−2と、p型スペ−サ層610−2と、電流拡散層609−2と、p型スペ−サ層610−3と、p型コンタクト層611と、p側電極612とを備える。本変形例5に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、位相調整層、上部誘電体DBRミラー、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図7への図示を省略した。また、図7の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W6は、腹AN61、AN62、AN63、AN64と節N61、N62、N63、N64とを有する。
ここで、図7に示すように、活性層606に最も近い節N61の位置の近傍に電流狭窄層608−1が配置されている。さらに、その節N61の位置より活性層606から離れた異なる1つの節N62の位置の近傍に隣接して電流拡散層609−1および電流狭窄層608−2が配置されている。そして、その節N62の位置より活性層606から離れた異なる節N63の位置の近傍に電流拡散層609−2が配置されている。その結果、多段化した電流狭窄層608−1、608−2により活性層606に注入される電流密度を高め、多段化した電流拡散層609−1、609−2により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例5に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
このように、隣接して1つの節の位置の近傍に配置された電流狭窄層および電流拡散層において、電流拡散層が電流狭窄層より活性層に近い位置に配置されていてもよい。ただし、このとき、より活性層に近い節の位置の近傍に別の電流狭窄層が配置されていることが好ましい。これは、電流狭窄層によって一度狭窄された電流が電流拡散層により再び拡散することを抑制するためである。したがって、活性層に最も近い電流狭窄層よりも、活性層に最も近い電流拡散層が、活性層から離れて配置されていることが好ましい。
(変形例6)
つぎに、本発明の変形例6に係る面発光レーザ素子について説明する。図8は、変形例6に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図8に示すように、本変形例6に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層705と、活性層706と、p型クラッド層707と、電流注入部708aと第1領域708baおよび第2領域708bbを有する電流狭窄部708bとを有する電流狭窄層708と、電流拡散層709−1と、p型スペ−サ層710−1と、電流拡散層709−2と、p型スペ−サ層710−2と、p型コンタクト層711と、p側電極712とを備える。本変形例6に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、位相調整層、上部誘電体DBRミラー、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図8への図示を省略している。また、図8の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W7は、腹AN71、AN72、AN73、AN74と節N71、N72、N73、N74とを有する。
ここで、図8に示すように、電流狭窄部708bにおいて、活性層706に2番目に近い節N72の位置の近傍に第1領域708baが配置され、第1領域708baより活性層706側に第2領域708bbが配置されている。また、第1領域708baの内径よりも第2領域708bbの内径が大きい。さらに、節N72の位置の近傍に電流拡散層709−1が配置されている。すなわち、第1領域708baにおいて電流狭窄層708の電流狭窄部708bの内径が積層方向において極小となる位置(図8の位置P71)と、電流拡散層709−1の積層方向での中心(図8の位置P72)とが、1つの節N72の位置の近傍に配置されている。また、その節N72の位置より活性層706から離れた異なる節N73の位置の近傍に電流拡散層709−2が配置されている。その結果、電流狭窄層708により活性層706に注入される電流密度を高め、多段化した電流拡散層709−1、709−2により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例6に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
ここで、第1領域708baは、活性層706に注入される電流密度を高めるとともに、節N72の位置に配置されているため第1領域708baによる光散乱や光吸収による損失が抑制されている。さらに、第2領域708bbは、第1領域708baによって狭窄された電流が拡がることを抑制するとともに、内径が広く定在波W7との重なりが十分小さいため第2領域708bbによる光散乱や光吸収による損失が抑制されている。また、第2領域708bbにより電流狭窄層708を厚く形成できるので、素子の容量を低減することができる。
このように、電流狭窄部は、内径の異なる複数の領域を有していてもよい。このとき、電流狭窄層の電流狭窄部の内径が積層方向において極小となる位置と、電流拡散層の積層方向での中心とが、1つの節の位置の近傍に配置されていれば、実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、内径の異なる複数の領域を有する電流狭窄部を形成することは、選択酸化熱処理するAl1−xGaAsからなるAl含有半導体層のAl組成を厚さ方向で領域毎に変えることにより実現することができる。すなわち、領域ごとにAl含有半導体層のAl組成を変えることにより、領域ごとの酸化の速度を異ならせることができる。そして、酸化時間を調整することにより、領域ごとに所望の内径を有する電流狭窄部を形成することができる。
(変形例7)
つぎに、本発明の変形例7に係る面発光レーザ素子について説明する。図9は、変形例7に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図9に示すように、本変形例7に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層805と、活性層806と、p型クラッド層807と、電流注入部808aと第1領域808ba、第2領域808bbおよび第3領域808bcを有する電流狭窄部808bとを有する電流狭窄層808と、電流拡散層809−1と、p型スペ−サ層810−1と、電流拡散層809−2と、p型スペ−サ層810−2と、p型コンタクト層811と、p側電極812とを備える。本変形例7に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、位相調整層、上部誘電体DBRミラー、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図9への図示を省略した。また、図9の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W8は、腹AN81、AN82、AN83、AN84と節N81、N82、N83、N84とを有する。
ここで、図9に示すように、電流狭窄部808bにおいて、活性層806に2番目に近い節N82の位置の近傍に第1領域808baが配置され、第1領域808baより活性層806側に第2領域808bbが配置され、活性層806に最も近い節N81の位置の近傍に第3領域808bcが配置されている。また、第1領域808baおよび第3領域808bcの内径よりも第2領域808bbの内径が大きい。さらに、節N82の位置の近傍に電流拡散層809−1が配置されている。すなわち、第1領域808baにおいて電流狭窄層808の電流狭窄部808bの内径が積層方向において極小となる位置(図9の位置P81)と、電流拡散層809−1の積層方向での中心(図9の位置P82)とが、1つの節N82の位置の近傍に配置されている。一方、第3領域808bcにおいて電流狭窄層808の電流狭窄部808bの内径が積層方向において極小となる位置(図9の位置P83)は、いずれの電流拡散層とも近接して配置されていない。また、節N82の位置より活性層806から離れた異なる節N83の位置の近傍に電流拡散層809−2が配置されている。その結果、電流狭窄層808により活性層806に注入される電流密度を高め、多段化した電流拡散層809−1、809−2により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例7に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
ここで、第1領域808baおよび第3領域808bcは、活性層806に注入される電流密度を高めるとともに、節N81、N82の位置に配置されているため第1領域808baおよび第3領域808bcによる光散乱や光吸収による損失が抑制されている。さらに、第2領域808bbは、第1領域808baによって狭窄された電流が拡がることを抑制するとともに、内径が広く定在波W8との重なりが十分小さいため第2領域808bbによる光散乱や光吸収による損失が抑制されている。また、第2領域808bbにより電流狭窄層808を厚く形成できるので、素子の容量を低減することができる。
このように、電流狭窄部は、内径の異なる複数の領域を有していてもよく、内径が極小となる位置が複数であってもよい。このとき、電流狭窄層の電流狭窄部の少なくとも1つの内径が積層方向において極小となる位置と、電流拡散層の少なくとも1つの積層方向での中心とが、1つの節の位置の近傍に配置されていれば、実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
(変形例8)
つぎに、本発明の変形例8に係る面発光レーザ素子について説明する。図10は、変形例8に係る面発光レーザ素子の一部の模式的な断面図である。図10に示すように、本変形例8に係る面発光レーザ素子は、n型クラッド層905と、活性層906と、p型クラッド層907と、電流注入部908−1aと電流狭窄部908−1bとを有する電流狭窄層908−1と、電流拡散層909と、p型スペ−サ層910−1と、電流注入部908−2aと電流狭窄部908−2bとを有する電流狭窄層908−2と、p型スペ−サ層910−2と、中間反射部920と、p側電極912とを備える。さらに、中間反射部920上に、外側反射部として機能する上部誘電体DBRミラー914を備える。本変形例8に係る面発光レーザ素子の基板、下部DBRミラー、n型コンタクト層、n側電極、およびパッシベーション膜は、実施の形態と同一であるため図10への図示を省略した。また、図10の右側に示した光共振器内におけるレーザ光の定在波W9は、腹AN91、AN92と節N91、N92とを有する。
中間反射部920は、たとえば低屈折率層として機能するp型Al0.9Ga0.1As層と、高屈折率層として機能するp型GaAs層とを1組とする複合半導体層が数組積層された、周期構造を有する半導体多層膜ミラーとして形成されており、下部DBRミラー2と同様に各層の層厚が光路長としてλ/4の奇数倍とされている。中間反射部920の最上層のp型GaAs層はp側電極912に対してコンタクト層として機能するようにキャリア濃度が設定されている。上部誘電体DBRミラー914は、実施の形態と同一であってよい。そして、誘電体多層膜からなる上部誘電体DBRミラー914と、上部誘電体DBRミラー914と活性層906との間に配置された導電性多層膜からなる中間反射部920とが第2反射鏡として機能する。
ここで、図10に示すように、電流狭窄層908−1および電流拡散層909は、隣接して1つの節N91の位置の近傍に配置されている。さらに、その節N91の位置より活性層906から離れた異なる節N92の位置の近傍に電流狭窄層908−2が配置されている。その結果、多段化した電流狭窄層908−1、908−2により活性層906に注入される電流密度を高め、電流拡散層909により低抵抗化を実現すると同時に、モード体積の増大を抑制している。したがって、本変形例8に係る面発光レーザ素子は、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子である。
このように、第2反射鏡の一部が半導体DBRミラーで構成されていてもよい。また、中間反射部920は、上部誘電体DBRミラー914と隣接して形成される場合に限られない。上部誘電体DBRミラー914と活性層906との間に配置されることで、モード体積を低減できるため、活性層906と電流狭窄層908−1との間、電流拡散層909と電流狭窄層908−2との間など、上部誘電体DBRミラー914と活性層906との間の任意の場所に配置することができる。また、中間反射部920は、電流拡散層909、電流狭窄層908−1、908−2を内包するように形成してもよい。
なお、中間反射部920は、電流経路に含まれるヘテロ界面の数を抑制するためには、高屈折率層と低屈折率層との組が10組以下とされていることが好ましい。また、誘電体DBRミラーの方が半導体DBRミラーに比べて1ペア当たりの反射率が高いので、中間反射部920が半導体からなり、上部誘電体DBRミラー914が誘電体からなる場合は、必要な反射率を実現しつつモード体積の増大を抑制する観点からも、中間反射部920の高屈折率層と低屈折率層との組を10組以下とすることが好ましい。
以上、説明したように、各変形例によれば、変調電流に対する応答速度が高速な面発光レーザ素子を提供することができる。
なお、本発明に対して使用できる面発光レ−ザ素子は、図1に示す構成のものに限定されない。たとえば、本発明は、イントラキャビティ構造でない面発光レーザ素子にも適用できる。すなわち、活性層に注入されるキャリアが、導電性の下部DBRミラーおよび/または上部DBRミラーのそれぞれを経由して活性層に注入される構造の面発光レーザ素子にも本発明は適用できる。
また、上記実施の形態では、活性層の下部にn型半導体層が配置され、活性層の上部にp型半導体層が配置されているが、活性層の上部にn型半導体層が配置され、活性層の下部にp型半導体層が配置されていてもよい。このとき、キャリアとしてホールが注入されるp側に電流拡散層が形成され、さらに活性層の下部において少なくとも1つの電流拡散層と少なくとも1つの電流狭窄層とが1つの節の位置の近傍に隣接して配置されていることにより、本発明の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、1.0μm波長帯用にその化合物半導体の材料、サイズ等が設定されている。しかしながら、各材料やサイズ等は、所望のレーザ光の発振波長に応じて適宜設定されるものであり、特に限定はされない。たとえば、各半導体層を構成する半導体材料としてInP系やGaN系の材料を用いてもよい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
100 面発光レーザ素子
1 基板
2 下部DBRミラー
3 n型コンタクト層
4 n側電極
5、205、305、405、505、605、705、805、905 n型クラッド層
6、206、306、406、506、606、706、806、906 活性層
7、207、307、407、507、607、707、807、907 p型クラッド層
8、208、308−1、308−2、408−1、408−2、508、608−1、608−2、708、808、908−1、908−2 電流狭窄層
8a、208a、308−1a、308−2a、408−1a、408−2a、508a、608−1a、608−2a、708a、808a、908−1a、908−2a 電流注入部
8b、208b、308−1b、308−2b、408−1b、408−2b、508b、608−1b、608−2b、708b、808b、908−1b、908−2b 電流狭窄部
9、209−1、209−2、309−1、309−2、309−3、409−1、409−2、509−1、509−2、609−1、609−2、709−1、709−2、809−1、809−2、909 電流拡散層
10、210−1、210−2、310−1、310−2、310−3、410−1、410−2、410−3、510−1、510−2、510−3、610−1、610−2、610−3、710−1、710−2、810−1、810−2、910−1、910−2 p型スペ−サ層
11、211、311、411、511、611、711、811 p型コンタクト層
12、212、312、412、512、612、712、812、912 p側電極
13 位相調整層
14、914 上部誘電体DBRミラー
708ba、808ba 第1領域
708bb、808bb 第2領域
808bc 第3領域
920 中間反射部
AN1、AN2、AN21、AN22、AN23、AN31、AN32、AN33、AN34、AN41、AN42、AN43、AN44、AN51、AN52、AN53、AN61、AN62、AN63、AN64、AN71、AN72、AN73、AN74、AN81、AN82、AN83、AN84、AN91、AN92 腹
D 内径
d 距離
L1 レーザ光
N1、N2、N21、N22、N23、N31、N32、N33、N34、N41、N42、N43、N44、N51、N52、N53、N61、N62、N63、N64、N71、N72、N73、N74、N81、N82、N83、N84、N91、N92 節
P1、P2、P71、P72、P81、P82、P83 位置
W1、W2、W3、W4、W5、W6、W7、W8、W9 定在波

Claims (12)

  1. 低屈折率層と高屈折率層との組が1組以上積層され、光共振器を構成する第1反射鏡および第2反射鏡と、
    前記第1反射鏡と前記第2反射鏡との間に配置された活性層と、
    前記光共振器の光共振方向において前記活性層を挟んで前記第1反射鏡側に配置される第1電極および前記第2反射鏡側に配置される第2電極と、
    前記活性層と前記第2反射鏡の前記活性層から最も離れた最外表面との間に配置され、電流注入部と、前記電流注入部の外周に形成され前記電流注入部より電気伝導率が低い電流狭窄部と、を有する1層以上の電流狭窄層と、
    前記活性層と前記第2反射鏡の前記最外表面との間に配置された1層以上の電流拡散層と、を備え、
    前記第2電極は、前記第2反射鏡の前記最外表面より前記活性層に近い位置に配置され、
    前記第1反射鏡および前記第2反射鏡は、前記活性層と前記電極との間に配置される前記組が10組以下とされており、
    前記電流拡散層は、ドーピング濃度が前記活性層と前記第2反射鏡との間に位置する他の半導体層のドーピング濃度の10倍以上とされ、層厚が10nm以上であり、
    前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の距離が光路長としてλ/4以下とされていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  2. 前記活性層に最も近い前記電流狭窄層よりも、前記活性層に最も近い前記電流拡散層が、前記活性層から離れて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ素子。
  3. 前記光共振器内に生じる光の定在波の所定の隣接する腹の間に、前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の両方が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の面発光レーザ素子。
  4. 前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の距離が光路長として0.2λ以下とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  5. 前記電流狭窄部の内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の前記積層方向の中心とのうち、少なくともいずれか一方が、前記定在波の節から光路長として0.1λ以内の位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  6. 前記電流狭窄部の少なくとも1つにおける内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の少なくとも1つにおける前記積層方向での中心と、の距離が光路長として0.1λ以下とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  7. 前記電流狭窄部の内径が前記積層方向において極小となる位置と、前記電流拡散層の前記積層方向の中心とのうち、少なくともいずれか一方が、前記定在波の節から光路長として0.075λ以内の位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  8. 前記電流拡散層のドーピング濃度が1×1019cm−3以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  9. 前記電流拡散層のドーピング濃度が1×1020cm−3以上であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  10. 前記電流狭窄層の層厚は、50nm以下であり、
    前記電流拡散層の層厚は、50nm以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  11. 少なくとも1カ所以上で前記電流拡散層と前記電流狭窄部とが接していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  12. 前記第2反射鏡は、誘電体多層膜からなる外側反射部と、該外側反射部と前記活性層との間に配置された導電性多層膜からなる中間反射部とを含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
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