JP2016003733A - 自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パック詰め制御の制御形態を適宜変えること。
【解決手段】パック詰め制御の目標実行時間とピストンストロークエンド圧とを実現させるためのパック圧の油圧指令値及び当該油圧指令値の出力時間を制御操作量として定めた油圧モデルであり、これらの組み合わせからなるパック詰め制御の油圧制御フェーズをn個(n≧2)備えたものを算出する油圧モデル算出部と、2n−1個の制御操作量を生成する制御操作量生成部と、パック詰め進行度に関わる拘束条件を2n−2個算出する拘束条件算出部と、を制御操作量生成ECU1に備え、制御操作量生成部は、目標実行時間とピストンストロークエンド圧と2n−2個の拘束条件とに基づいて2n−1個の制御操作量を生成すること。
【選択図】図5

Description

本発明は、作動油室の油圧調整によって制御される複数の係合装置を備えた自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置に関する。
従来、この種の自動変速機においては、それぞれの係合装置の係合状態と解放状態の調整によって変速比を切り替える。このような自動変速機の制御装置においては、作動油室の油圧を調整することによって、係合装置を係合状態となる直前で待機状態(いわゆるパック詰め状態)にするパック詰め制御を行う。そのパック詰め制御については、下記の特許文献1及び2に開示されている。尚、特許文献2の技術では、パック詰め制御を行うに際して、係合装置の入力軸回転数と作動油(ATF)の温度に基づいてパック詰め制御における目標時間(準備終了時間)とパック圧(準備圧)をマップ検索し、その準備終了時間を係合装置における作動油の残量に基づいて補正して、その補正後の準備終了時間に準備圧を供給している。
特開2012−102810号公報 特開2001−165290号公報
ところで、上記特許文献1の技術では、高い指示油圧を出力し、作動油室(油圧サーボ)に対して作動油を急速に充填すること(ファーストフィル制御)で、パック詰めの応答性を高めている。また、従来は、パック詰め制御の制御性を向上させるために、フィードバック制御を行っている。ここで、パック詰め制御の制御形態としては、変速制御の形態に応じた異なるものが求められる。例えば、素早い変速を行うためには、パック詰め制御の目標時間を短くした応答性の良いパック詰め制御の実施が望まれる。
そこで、本発明は、パック詰め制御の制御形態を適宜変えることのできる自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る自動変速機の油圧制御操作量生成装置は、作動油室のパック圧に応じて動作するピストンを備えた複数の係合装置と、前記パック圧を調整する油圧制御回路と、それぞれの前記係合装置を目標変速段に応じて係合又は解放させることによって、自動変速機の変速段を前記目標変速段に変速させる変速制御部と、係合制御対象の前記係合装置を係合状態となる直前で待機状態にするパック詰め制御を油圧モデルに基づいて行うパック詰め制御部と、を備えた自動変速機の油圧制御操作量生成装置であって、前記パック詰め制御の目標実行時間と前記待機状態を保持するためのピストンストロークエンド圧とを実現させるための前記パック圧の油圧指令値及び当該油圧指令値の出力時間を制御操作量として定めた前記油圧モデルであり、該油圧指令値及び当該出力時間の組み合わせからなる前記パック詰め制御の油圧制御フェーズをn個(n≧2)備えたものを算出する油圧モデル算出部と、n個の前記油圧制御フェーズにおける2n個の前記制御操作量の内、1つの前記油圧制御フェーズの前記出力時間を除いた2n−1個の制御操作量を生成する制御操作量生成部と、パック詰め進行度に関わる拘束条件を2n−2個算出する拘束条件算出部と、を備え、前記制御操作量生成部は、前記目標実行時間と前記ピストンストロークエンド圧と前記2n−2個の拘束条件とに基づいて前記2n−1個の制御操作量を生成することを特徴としている。
ここで、前記拘束条件は、n−1箇所の前記パック詰め進行度と当該n−1箇所のパック詰め進行度の時間微分値であることが望ましい。
また、前記拘束条件は、2n−2箇所の前記パック詰め進行度であることが望ましい。
また、前記パック詰め進行度は、0〜1の値であり、前記ピストンのストローク量と前記作動油室への作動油の供給量と前記パック圧の内の少なくとも1つに基づいて算出することが望ましい。
また、それぞれの前記油圧制御フェーズは、前記油圧指令値のステップ波形、前記油圧指令値のスイープ波形、又は、該ステップ波形と当該スイープ波形の組み合わせであることが望ましい。
また、前記スイープ波形における前記油圧指令値は、該油圧指令値の出力時間内における油圧の勾配情報を含むことが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る自動変速機の制御装置は、作動油室のパック圧に応じて動作するピストンを備えた複数の係合装置と、前記パック圧を調整する油圧制御回路と、それぞれの前記係合装置を目標変速段に応じて係合又は解放させることによって、自動変速機の変速段を前記目標変速段に変速させる変速制御部と、係合制御対象の前記係合装置を係合状態となる直前で待機状態にするパック詰め制御を油圧モデルに基づいて行うパック詰め制御部と、前記パック詰め制御の目標実行時間を算出する目標時間算出部と、前記目標実行時間と前記待機状態を保持するためのピストンストロークエンド圧とを実現させるための前記パック圧の油圧指令値及び当該油圧指令値の出力時間を制御操作量として定めた前記油圧モデルであり、該油圧指令値及び当該出力時間の組み合わせからなる前記パック詰め制御の油圧制御フェーズをn個(n≧2)備えたものを算出する油圧モデル算出部と、n個の前記油圧制御フェーズにおける2n個の前記制御操作量の内、1つの前記油圧制御フェーズの前記出力時間を除いた2n−1個の制御操作量を生成する制御操作量生成部と、パック詰め進行度に関わる拘束条件を2n−2個算出する拘束条件算出部と、を備え、前記制御操作量生成部は、前記目標実行時間と前記ピストンストロークエンド圧と前記2n−2個の拘束条件とに基づいて前記2n−1個の制御操作量を生成することを特徴としている。
本発明に係る自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置は、係合装置のパック詰め制御に関わるn個の油圧制御フェーズに応じた2n−2個の拘束条件の式を定めることによって、パック詰め制御の任意の目標実行時間の実現が可能な油圧モデルにおける制御操作量を生成することができる。この自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置においては、例えば変速制御の形態に応じた目標実行時間の実現が可能な油圧モデルにおける制御操作量を生成することができる。このため、この自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置は、パック詰め制御を行う際に、変速制御の形態に応じた応答性を確保しつつ、変速ショックを抑えることができる。
図1は、本発明に係る自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置が適用される自動変速機の一例を示す図である。 図2は、変速機における作動係合表を示す図である。 図3は、パワーオンダウンシフト時のパック詰め制御におけるタイムチャートである。 図4は、マニュアルアップシフト時のパック詰め制御におけるタイムチャートである。 図5は、油圧モデルの一例を示す図である。 図6は、油圧モデルの一例を示す図である。 図7は、油圧モデル生成に関するフローチャートの一例である。
以下に、本発明に係る自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置の実施例を図1から図7に基づいて説明する。
自動変速機の油圧制御操作量生成装置は、図1に示す電子制御装置(以下、「制御操作量生成ECU」という。)1を備え、自動変速機の係合装置の油圧制御に用いられる制御操作量の生成を行う。その制御操作量生成ECU1は、後述する拘束条件算出部、制御操作量生成部及び油圧モデル算出部を備える。この油圧制御操作量生成装置は、自動変速機の制御プログラムを作る際(つまり自動変速機や車両の開発時)に用いることもできれば、車両に搭載し、走行中の自動変速機の変速制御の形態に応じて制御操作量を適宜生成させるために用いることもできる。後者の適用例では、下記の自動変速機の制御装置の演算処理機能の1つとして油圧制御操作量生成装置が使われる。
また、自動変速機の制御装置は、電子制御装置(以下、「変速機ECU」という。)2を備え、自動変速機の目標変速段(目標変速比)への変速制御とニュートラル状態への変速制御とを行う。その変速機ECU2は、後述する変速制御部、クラッチ制御部、目標時間算出部及びパック詰め制御部を備える。この自動変速機の制御装置は、更に制御操作量生成ECU1も備えている。尚、自動変速機の制御装置においては、制御操作量生成ECU1における各種演算処理機能を変速機ECU2に持たせてもよい。
この油圧制御操作量生成装置や制御装置が適用される自動変速機について説明する。その自動変速機は、作動油室の油圧調整によって制御される複数の係合装置と、そのそれぞれの係合装置を係合又は解放させる油圧制御回路と、回転要素が係合装置の係合要素に繋がれた遊星装置と、を備える。変速機ECU2の変速制御部は、そのそれぞれの係合装置を目標変速段に応じて係合又は解放させることによって、自動変速機の変速段を目標変速段に変速させる。
ここでは、具体的に、図1に示す前進6段の自動変速機10を例示する。この自動変速機10は、図1に示すように、トルクコンバータ20と変速機本体30とを備える。
トルクコンバータ20は、ポンプインペラ21とタービンランナ22とステータ23とを備える。このトルクコンバータ20は、動力源100の出力トルクを変速機本体30に伝える。ポンプインペラ21には、自動変速機10の入力軸11が一体となって回転できるように接続されている。その入力軸11には、動力源100の出力軸101が連結されている。タービンランナ22には、中間軸12が一体となって回転できるように接続されている。このタービンランナ22は、その中間軸12を介して変速機本体30に接続される。ステータ23は、筐体CAにワンウェイクラッチ24を介して接続されている。また、このトルクコンバータ20には、ロックアップクラッチ25が設けられている。そのロックアップクラッチ25は、第1係合部と第2係合部との間の係合動作又は解放動作を油圧制御回路としてのアクチュエータ26に実施させる。
尚、動力源100とは、機関(内燃機関又は外燃機関等のエンジン)や回転機(電動機等)のことである。この動力源100の動作(始動制御や停止制御、出力制御等)は、電子制御装置(以下、「動力源ECU」という。)110によって制御される。
変速機本体30は、第1及び第2の遊星装置31,32と、係合装置としての第1及び第2のクラッチCL1,CL2並びに第1から第3のブレーキBK1,BK2,BK3と、ワンウェイクラッチFと、を筐体CA内に備える。
第1遊星装置31は、シングルピニオン型の遊星歯車機構であり、差動回転が可能な複数の回転要素として、サンギヤSとリングギヤRと複数のピニオンギヤPとキャリアCとを有する。第2遊星装置32は、ラビニヨ型の遊星歯車機構であり、差動回転が可能な複数の回転要素として、第1サンギヤS1と、第2サンギヤS2と、リングギヤRrと、第2サンギヤS2とリングギヤRrとに噛み合う複数のロングピニオンギヤPlと、第1サンギヤS1とロングピニオンギヤPlとに噛み合う複数のショートピニオンギヤPsと、各ロングピニオンギヤPlと各ショートピニオンギヤPsとを保持するキャリアCrと、を有する。この変速機本体30においては、第1遊星装置31のキャリアCと第2遊星装置32の第1サンギヤS1とが一体になって回転できるように接続されている。また、第2遊星装置32のキャリアCrの回転軸は、この自動変速機10の出力軸であり、図示しないが差動装置等を介して駆動輪に繋がっている。
第1クラッチCL1は、第2遊星装置32の第2サンギヤS2と一体になって回転することが可能な第1係合部と、中間軸12及び第1遊星装置31のサンギヤSと一体になって回転することが可能な第2係合部と、を備える。第2クラッチCL2は、第2遊星装置32のリングギヤRrと一体になって回転することが可能な第1係合部と、中間軸12及び第1遊星装置31のサンギヤSと一体になって回転することが可能な第2係合部と、を備える。
これら第1及び第2のクラッチCL1,CL2は、油圧駆動の摩擦係合装置(摩擦クラッチ)である。第1及び第2のクラッチCL1,CL2は、それぞれにクラッチパック33,34を備える。そのクラッチパック33(34)は、作動油室に作動油が供給され、パック圧が増圧させられることによって、ピストンを押し動かし、第1クラッチCL1(第2クラッチCL2)の第1係合部と第2係合部とを係合させる。また、このクラッチパック33(34)は、作動油室から作動油が排出されてパック圧が減圧させられることによって、ピストンが押し戻され、第1クラッチCL1(第2クラッチCL2)の第1係合部と第2係合部とを解放させる。
そのクラッチパック33,34のパック圧の調整は、油圧制御回路としてのアクチュエータ35に実施させる。そのアクチュエータ35は、変速機ECU2のクラッチ制御部又はパック詰め制御部の指令によって動作する第1クラッチCL1用の第1電磁弁と第2クラッチCL2用の第2電磁弁とを備える。このアクチュエータ35は、第1電磁弁(第2電磁弁)の弁開度を調整することによってクラッチパック33(34)のパック圧を調整する。例えば、このアクチュエータ35は、第1クラッチCL1(第2クラッチCL2)を係合させる際に、パック詰め制御部の指令により、クラッチパック33(34)のパック圧を増圧し、その第1クラッチCL1(第2クラッチCL2)を係合状態となる直前で待機状態(いわゆるパック詰め状態)にするパック詰め制御を行うことができる。第1クラッチCL1(第2クラッチCL2)は、そのパック詰め状態でクラッチ制御部がパック圧を更に増圧させることによって、係合状態に制御される。このため、そのような係合動作においては、係合に伴うショック(いわゆる変速ショック)の発生を抑えることができる。また、アクチュエータ35は、第1電磁弁(第2電磁弁)の閉弁に伴いクラッチパック33(34)のパック圧を減圧させることによって、第1クラッチCL1(第2クラッチCL2)を解放させることができる。
第1ブレーキBK1は、第1遊星装置31のキャリアCと一体になって回転することが可能な第1係合部と、筐体CAに固定された第2係合部と、を備える。第2ブレーキBK2は、第2遊星装置32のリングギヤRrと一体になって回転することが可能な第1係合部と、筐体CAに固定された第2係合部と、を備える。第3ブレーキBK3は、第1遊星装置31のリングギヤRと一体になって回転することが可能な第1係合部と、筐体CAに固定された第2係合部と、を備える。
これら第1から第3のブレーキBK1,BK2,BK3は、油圧駆動の摩擦係合装置(摩擦ブレーキ)である。第1から第3のブレーキBK1,BK2,BK3は、それぞれにブレーキパック36,37,38を備える。そのブレーキパック36(37,38)は、作動油室に作動油が供給され、パック圧が増圧させられることによって、ピストンを押し動かし、第1ブレーキBK1(第2ブレーキBK2,第3ブレーキBK3)の第1係合部と第2係合部とを係合させる。また、このブレーキパック36(37,38)は、作動油室から作動油が排出されてパック圧が減圧させられることによって、ピストンが押し戻され、第1ブレーキBK1(第2ブレーキBK2,第3ブレーキBK3)の第1係合部と第2係合部とを解放させる。
そのブレーキパック36(37,38)のパック圧の調整は、油圧制御回路としてのアクチュエータ39に実施させる。そのアクチュエータ39は、変速機ECU2のブレーキ制御部又はパック詰め制御部の指令によって動作する第1ブレーキBK1用の第1電磁弁と第2ブレーキBK2用の第2電磁弁と第3ブレーキBK3用の第3電磁弁とを備える。このアクチュエータ39は、第1電磁弁(第2電磁弁、第3電磁弁)の弁開度を調整することによってブレーキパック36(37,38)のパック圧を調整する。例えば、このアクチュエータ39は、第1ブレーキBK1(第2ブレーキBK2,第3ブレーキBK3)を係合させる際に、パック詰め制御部の指令により、ブレーキパック36(37,38)のパック圧を増圧し、その第1ブレーキBK1(第2ブレーキBK2,第3ブレーキBK3)をパック詰め状態にするパック詰め制御を行うことができる。第1ブレーキBK1(第2ブレーキBK2,第3ブレーキBK3)は、そのパック詰め状態でブレーキ制御部がパック圧を更に増圧させることによって、係合状態に制御される。このため、そのような係合動作においては、係合に伴うショック(変速ショック)の発生を抑えることができる。また、アクチュエータ39は、第1電磁弁(第2電磁弁、第3電磁弁)の閉弁に伴いブレーキパック36(37,38)のパック圧を減圧させることによって、第1ブレーキBK1(第2ブレーキBK2,第3ブレーキBK3)を解放させることができる。
ワンウェイクラッチFは、第2遊星装置32のリングギヤRr及び第2クラッチCL2の第1係合部及び第2ブレーキBK2の第1係合部と一体になって回転することが可能な第1係合部と、筐体CAに固定された第2係合部と、を備える。このワンウェイクラッチFは、そのリングギヤRr等の一方向への回転を禁止する。
図2は、その第1及び第2のクラッチCL1,CL2と第1から第3のブレーキBK1,BK2,BK3とワンウェイクラッチFの変速レンジ毎の作動係合表である。この作動係合表において、丸印は係合状態を表し、空欄は解放状態を表している。尚、本図の「P」は、駐車レンジを表している。「R」は、後退レンジを表している。「N」は、ニュートラルレンジを表している。「1st」、「2nd」、「3rd」、「4th」、「5th」及び「6th」は、それぞれに前進レンジDにおける1速から6速までの変速段を表している。
係合装置(第1及び第2のクラッチCL1,CL2並びに第1から第3のブレーキBK1,BK2,BK3)のパック詰め制御について詳述する。
変速機ECU2のパック詰め制御部は、係合制御対象の係合装置に対してパック詰め制御を実施する。
パック詰め制御を行う際には、パック詰め制御の目標実行時間(以下、「パック詰め目標時間」という。)TEを設定する。そのパック詰め目標時間TEとは、パック詰め制御部がパック詰め制御に関わるパック圧の指示油圧の指令値(以下、「油圧指令値」という。)pをアクチュエータ35(39)に与え始めてから、実際のパック圧(以下、「実パック圧」という。)Prがピストンストロークエンド圧PEになるまでの目標時間のことである。そのピストンストロークエンド圧PEとは、パック詰め状態を保持するためのパック圧のことである。
変速機ECU2の目標時間算出部は、パック詰め目標時間TEを算出する。パック詰め目標時間TEは、例えば変速制御の形態に応じて算出する。パック詰め目標時間TEは、変速制御の形態に対応させたものを予めマップとして用意している。例えば、2段以上の変速を続けて行う多重変速の場合には、それぞれの変速に要する時間の短縮が求められるので、それぞれの変速段で係合制御対象となる係合装置のトルク容量を素早く増加させる必要がある。このため、この場合、目標時間算出部は、例えば1段のみの変速(通常変速)の場合よりもパック詰め目標時間TEを短くする。より具体的な例を挙げるならば、パック詰め目標時間TEは、パワーオンダウンシフトの場合、例えば通常のダウンシフトの場合よりも長くし(図3)、マニュアルアップシフトの場合、例えば通常のアップシフトの場合よりも短くする(図4)。パワーオンダウンシフトとは、運転者のアクセルペダルに対するキックダウン操作に伴うスロットル開度の増加と共に行われるダウンシフトのことである。通常のダウンシフトとは、例えば運転者のアクセルオフ操作と車速の低下に伴い行われるダウンシフトのことである。マニュアルアップシフトとは、運転者のシフト操作部(シフトレバー等)に対するアップシフト操作が行われたときのアップシフトのことである。通常のアップシフトとは、キックダウン操作よりも緩やかな運転者のアクセルオン操作に伴うスロットル開度の増加と共に行われるアップシフトのことである。尚、その図3及び図4は、パック詰め制御におけるスロットル開度、目標変速段、タービン回転数、パック圧の油圧指令値、自動変速機10の出力軸トルクのタイムチャートである。このパック詰め目標時間TEは、変速制御の形態に応じた応答性を実現させるものであると共に、変速ショックを抑えることができる時間とすることが望ましい。
また、目標変速段で係合制御対象となる複数の係合装置が存在している場合には、パック詰め目標時間TEを算出する際に、それぞれの係合装置の間における係合時の応答性のばらつきを考慮することが望ましい。例えば、その係合制御対象の複数の係合装置のパック詰め目標時間TEは、そのばらつきの範囲内で求めてもよく、このばらつきの範囲内で求めた値から所定の時間だけ前後させた時間にしてもよい。具体的に、パック詰め目標時間TEは、目標変速段で係合制御対象となる複数の係合装置が存在している場合、係合時の応答性が低い係合装置ほど短い時間に設定する。これにより、応答性が低い係合装置の場合には、パック詰め状態から係合させる際の応答遅れを抑えることができる。一方、応答性が高い係合装置の場合には、想定よりも早いパック詰まりが起こりにくくなるので、変速ショックの発生を抑えることができる。よって、自動変速機10においては、目標変速段へと変速させる際に、変速の応答遅れを抑えつつ、変速ショックの発生を抑えることができる。
パック詰め制御部は、パック圧の油圧指令値pに関する油圧モデルに基づいてパック詰め制御を実施する。その油圧モデルとは、パック詰め目標時間TEとピストンストロークエンド圧PEとを実現させるための制御操作量を少なくとも定めたものである。その制御操作量とは、パック圧の油圧指令値pと当該油圧指令値pの出力時間tpのことである。つまり、この油圧モデルとは、変速制御の形態に応じたパック詰め制御における油圧指令値pの出力形態が定められたものである。
以下においては、その油圧モデルにおける制御操作量を生成するための制御操作量生成ECU1について説明する。尚、前述したように、油圧制御操作量生成装置は、自動変速機10や車両の開発段階で変速制御の形態に応じた油圧モデルにおける制御操作量を複数種類予め生成しておくために利用することもできれば、走行中に自動変速機10の変速制御の形態に応じた油圧モデルにおける制御操作量を適宜生成させるために利用することもできる。
油圧モデルは、制御操作量生成ECU1(変速機ECU2)の油圧モデル算出部に算出させる。また、この油圧モデルにおける制御操作量は、制御操作量生成ECU1(変速機ECU2)の制御操作量生成部に生成させる。
具体的に、この油圧モデルは、パック圧の油圧指令値p(m)及び当該油圧指令値p(m)の出力時間tp(m)の組み合わせからなるパック詰め制御の油圧制御フェーズmをn個(n≧2)備える(m=1,2,…,n)。このため、そのn個の油圧制御フェーズmには、n個の油圧指令値p(m)とn個の出力時間tp(m)による2n個の制御操作量が存在する。但し、その2n個の制御操作量の内、ある1つの油圧制御フェーズmxの出力時間tp(mx)については、残りの油圧制御フェーズmの出力時間tp(m)とパック詰め目標時間TEとから算出できる。よって、n個の油圧制御フェーズmを有するパック詰め制御の油圧モデルは、その1つの油圧制御フェーズmxの出力時間tp(mx)を除いた2n−1個の制御操作量が決まることで構築できる。従って、制御操作量生成部は、n個の油圧制御フェーズmにおける2n個の制御操作量の内、1つの油圧制御フェーズmxの出力時間tp(mx)を除いた2n−1個の制御操作量を生成する。例えば、ここでは、パック詰め制御で最後に実施される油圧制御フェーズnの出力時間tp(n)を除外対象にする。
その油圧制御フェーズmは、油圧指令値p(m)のステップ波形、油圧指令値p(m)のスイープ波形、又は、そのステップ波形とスイープ波形の組み合わせである。
例えば、図5には、ステップ波形とスイープ波形の組み合わせからなるパック詰め制御の油圧制御フェーズmがn個設けられた油圧モデルを示している。この油圧モデルにおいて、「Tdly(m)」は、それぞれの油圧制御フェーズmにおける油圧指令値p(m)に対する実パック圧Pr(m,t)の応答遅れ時間である。尚、「Tdly(n)」は、パック詰め制御終了直後の油圧制御フェーズにおける応答遅れ時間である。「Ps」は、パック詰め制御が開始される前の実パック圧である。パック詰め制御が開始される前は、係合装置が解放状態になっているので、実パック圧Psが油圧指令値pと共に0になっている。また、スイープ波形の油圧制御フェーズmにおける油圧指令値p(m)は、出力時間tp(m)内で時間tによって変化する油圧の勾配情報a(m)を含むものである。
この油圧モデルにおいて、時間tが「0≦t≦Tdly(1)」のときには、応答遅れにより、油圧指令値p(1)による実パック圧Pr(1,t)が供給されていないので、パック詰め制御開始前の油圧指令値pによる実パック圧Ps(=0)が供給されている。尚、ここでは、パック詰め制御の開始時を起点(t=0)にしている。また、それぞれの油圧制御フェーズmにおける実パック圧Pr(m,t)は、下記の式1で表される。但し、パック詰め制御の最初の油圧制御フェーズ1における実パック圧Pr(1,t){=Fin(1)+F1(t,p(1))}は、時間tが「Tdly(1)<t≦tp(1)+Tdly(2)」のときに供給される。一方、2つ目以降の油圧制御フェーズm(m≧2)における実パック圧Pr(m,t)は、時間tが下記の式2のときに供給される。
Figure 2016003733
Figure 2016003733
ここで、「Fin(m)」は、油圧制御フェーズmにおける実パック圧Pr(m,t)の初期値である。その初期値Fin(m)は、1つ前の油圧制御フェーズm−1における実パック圧Pr(m−1,t)の最終的な値になる。例えば、最初の油圧制御フェーズ1における初期値Fin(1)は、「0≦t≦Tdly(1)」のときの実パック圧Pr(=Ps)である。
また、「Fm(t,p(m))」は、油圧制御フェーズmの時間tにおける油圧指令値p(m)に応じた実パック圧Pr(m,t)の関数である。この関数Fm(t,p(m))については、油圧制御フェーズmをステップ波形にする際のものと、油圧制御フェーズmをスイープ波形にする際のものと、を用意すればよい。この関数Fm(t,p(m))を1次遅れ系とした場合、この関数Fm(t,p(m))は、下記の式3のように表される。「Tcst(m)」は、油圧制御フェーズmにおいての時定数である。
Figure 2016003733
本実施例においては、油圧指令値p(m)に対する実パック圧Pr(m,t)の応答遅れを考慮した所定時間tにおける実パック圧Pr(m,t)に関わる拘束条件を2n−2個算出する。その拘束条件は、上記の式1を用いて制御操作量生成ECU1(変速機ECU2)の拘束条件算出部が算出する。その拘束条件の算出に際しては、それぞれの油圧制御フェーズmをステップ波形にするのかスイープ波形にするのか予め決めておけばよい。このため、制御操作量生成ECU1には、大まかな油圧モデルの形態(油圧制御フェーズmの個数と波形形状の組み合わせ)を予め複数用意しておくことが望ましい。例えば、油圧モデル算出部は、制御操作量生成ECU1の図示しない記憶装置等からベースとなる油圧モデルを変速制御の形態等に基づいて読み込む。そして、制御操作量を生成する際には、そのベースとなる油圧モデルに基づいて拘束条件の設定等を行えばよい。
拘束条件算出部は、油圧制御フェーズmにおける所定時間tx(m)の実パック圧Pr(m,tx(m))を拘束条件の1つとして算出する(式4)。「β(m)」は、その油圧制御フェーズmにおいてのパック詰め進行度である。パック詰め進行度とは、パック詰め状態に対してパッククリアランスがどの程度まで詰められているのかを示すものである。つまり、言い換えるならば、拘束条件算出部は、油圧制御フェーズmにおける所定時間tx(m)でのパック詰め進行度β(m)を拘束条件の1つとして算出するものであるといえる。
Figure 2016003733
ここで、そのパック詰め進行度β(m)は、パック詰めの進行度合いを表す値であり、0〜1の値をとる。このパック詰め進行度β(m)は、実パック圧Pr(m,t(m))に基づいて算出される値である。但し、パック詰め進行度β(m)は、ピストンのストローク量や作動油室への作動油の供給量からも算出することができる。このため、パック詰め進行度β(m)は、ピストンのストローク量と作動油室への作動油の供給量と実パック圧Pr(m,t(m))の内の少なくとも1つに基づいて算出すればよい。
拘束条件算出部は、拘束条件として定めた実パック圧Pr(m,tx(m))の時間微分値d(m)を別の拘束条件として算出する(式5)。「d(m)」は、パック詰め進行度β(m)の時間微分値である。このため、拘束条件算出部は、油圧制御フェーズmにおける所定時間tx(m)でのパック詰め進行度β(m)の時間微分値d(m)を拘束条件の1つとして算出するものであるといえる。
Figure 2016003733
拘束条件算出部は、n個の油圧制御フェーズmの中からパック詰め進行度β(m)に関わる拘束条件(パック詰め進行度β(m)、パック詰め進行度β(m)の時間微分値d(m))を2n−2個算出すればよい。その算出に際して、拘束条件算出部は、例えば、それぞれの油圧制御フェーズmにおける油圧指令値p(m)の最終出力値に応じた実パック圧Pr(m,t)が出力される時間を所定時間tx(m)として定める。具体例として、パック詰め制御の最初の油圧制御フェーズ1においては、この油圧制御フェーズ1で実パック圧Pr(1,tx(1))を拘束するための所定時間tx(1)として「tp(1)+Tdly(2)」が設定される。
例えば、拘束条件算出部は、n−1個の油圧制御フェーズmから油圧制御フェーズm毎にそれぞれ2個ずつ拘束条件を求める。つまり、拘束条件算出部は、1つの油圧制御フェーズmにおいて、パック詰め進行度β(m)と、このパック詰め進行度β(m)の時間微分値d(m)と、を求める。そして、この拘束条件算出部は、そのパック詰め進行度β(m)と当該パック詰め進行度β(m)の時間微分値d(m)の算出をn−1個の油圧制御フェーズmに対して各々実施する。言い換えるならば、拘束条件算出部は、n−1箇所のパック詰め進行度β(m)と、そのn−1箇所のパック詰め進行度β(m)の時間微分値d(m)と、を拘束条件として算出する。そのn−1個から外れる油圧制御フェーズmは、例えば、前述した除外対象の出力時間tp(mx)を有する油圧制御フェーズmxに決めればよい。
この例示では、所定時間tx(m)における実パック圧Pr(m,tx(m))のパック詰め進行度β(m)に関わる拘束条件を求めた。しかし、拘束条件算出部は、油圧制御フェーズmの所定の実パック圧における所定時間を拘束条件にしてもよい。但し、前者と比較すると、後者の方が拘束条件の演算式が複雑になり、演算処理の負荷が高い。このため、拘束条件としては、前者の所定時間tx(m)における実パック圧Pr(m,tx(m))のパック詰め進行度β(m)に関わるものを求めることが望ましい。
制御操作量生成部は、その2n−2個の拘束条件とパック詰め目標時間TEとピストンストロークエンド圧PEとに基づいて、前述した2n−1個の制御操作量(パック圧の油圧指令値p(m)及び当該油圧指令値p(m)の出力時間tp(m))を生成する。
例えば、ある油圧制御フェーズmの油圧指令値p(m)と出力時間tp(m)は、この油圧制御フェーズmにおける拘束条件に基づいて設定すればよい。例えば他の油圧制御フェーズm+1との関わりを持たせないことで、この油圧制御フェーズmにおける上記の式の単純化が図れるからである。
また、例えば係合装置の仕様により、油圧指令値p(m)や出力時間tp(m)に上限値や下限値が設定されている場合もある。この場合、制御操作量生成部は、生成した制御操作量が上限値を上回っているならば、その上限値を最終的な制御操作量とし、生成した制御操作量が下限値を下回っているならば、その下限値を最終的な制御操作量とすればよい。
制御操作量生成部は、その2n−1個の制御操作量の中の出力時間tp(m)の和とパック詰め目標時間TEとに基づいて、これまでの演算処理から除外していた出力時間tp(mx)を算出する。
例えば、図6には、ステップ波形からなる油圧制御フェーズmが2個設けられた油圧モデルを示している。
油圧制御フェーズ1の油圧指令値p(1)に応じた実パック圧Pr(1,t)は、前述したように、時間tが「Tdly(1)<t≦tp(1)+Tdly(2)」のときに、「Pr(1,t)=Fin(1)+F1(t,p(1))」になる。その1次遅れ系の関数F1(t,p(1))は、式3に「m=1」を代入したものとなる。また、油圧制御フェーズ2の油圧指令値p(2)に応じた実パック圧Pr(2,t)は、式2に「m=2」を代入した時間tのときに、「Pr(2,t)=Fin(2)+F2(t,p(2))」になる(式1に「m=2」を代入)。その1次遅れ系の関数F2(t,p(1))は、式3に「m=2」を代入したものとなる。尚、「Pr(2,tp(1)+tp(2))」は、ピストンストロークエンド圧PEと同値である。
拘束条件算出部は、例えば、「m=1」を代入した式4から得られるパック詰め進行度β(1)と、「m=1」を代入した式5から得られるパック詰め進行度β(1)の時間微分値d(1)と、を油圧制御フェーズ1における拘束条件として設定する。そして、制御操作量生成部は、その2個の拘束条件とパック詰め目標時間TEとピストンストロークエンド圧PEとに基づいて、油圧制御フェーズ1における油圧指令値p(1)及び出力時間tp(1)と油圧制御フェーズ2における油圧指令値p(2)とを生成する。
自動変速機10等の開発段階においては、ここで説明したようにして生成された油圧モデルにおける制御操作量を変速制御の形態に応じて複数用意し、これを自動変速機10の制御プログラムに適用する。
また、油圧制御操作量生成装置が車両に搭載されている場合には、自動変速機10の変速制御の形態が把握された際に、上記のようにして油圧モデルにおける制御操作量を生成し、この油圧モデルに基づいてパック詰め制御を実施する。その際の制御について図7のフローチャートに基づき説明する。
目標時間算出部は、目標変速段への変速制御中であるのか否かを判定する(ステップST1)。変速中でない場合は、この演算処理を一旦終わらせる。
目標時間算出部は、変速制御中の場合、その目標変速段で新たに係合制御対象となる係合装置のパック詰め制御が開始される前なのか否かを判定する(ステップST2)。
パック詰め制御の開始前の場合、目標時間算出部は、その係合装置のパック詰め制御におけるパック詰め目標時間TEを算出する(ステップST3)。そして、拘束条件算出部は、拘束条件を算出する(ステップST4)。しかる後、制御操作量生成部は、この係合装置のパック詰め制御における2n−1個の制御操作量を生成する(ステップST5)。
パック詰め制御部は、その生成された制御操作量が含まれている油圧モデルを用いて係合装置のパック詰め制御を行う(ステップST6)。
その後、この車両においては、その係合装置をクラッチ制御部やブレーキ制御部が係合させると共に、動力源ECU110の出力制御部が動力源100の出力トルクを制御する(ステップST7)。
尚、ステップST2でパック詰め制御の開始前ではないと判定された場合、パック詰め制御部は、パック詰め制御が終了しているのか否かを判定する(ステップST8)。パック詰め制御が実行中の場合には、ステップST6に進んで、パック詰め制御を継続させる。一方、パック詰め制御が終了している場合には、ステップST7に進む。
以上示したように、本実施例における自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置は、係合装置(第1及び第2のクラッチCL1,CL2並びに第1から第3のブレーキBK1,BK2,BK3)のパック詰め制御に関わるn個の油圧制御フェーズに応じた2n−2個の拘束条件の式を定めることによって、任意のパック詰め目標時間TEの実現が可能な油圧モデルにおける制御操作量を生成することができる。この自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置においては、例えば変速制御の形態に応じたパック詰め目標時間TEの実現が可能な油圧モデルにおける制御操作量を生成することができる。このため、この自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置は、パック詰め制御を行う際に、変速制御の形態に応じた応答性を確保しつつ、変速ショックを抑えることができる。例えば、この自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置は、その油圧モデルにおける制御操作量によって、多重変速を行う際に、それぞれの変速段で係合制御対象となる係合装置のトルク容量を素早く増加させることができる。よって、多重変速時には、変速段の素早い切り替わりによって、駆動輪に向けて繋がり良く駆動力を出力することができる。
ここで、拘束条件については、先に説明したようなパック詰め進行度β(m)と当該パック詰め進行度β(m)の時間微分値d(m)の両方を用いずに、パック詰め進行度β(m)と当該パック詰め進行度β(m)の時間微分値d(m)の内の何れか一方であってもよい。
例えば、n個の油圧制御フェーズmを有する油圧モデルがベースとして選択されている場合には、パック詰め目標時間TE内の2n−2箇所の所定時間t(k)における実パック圧Pr(m,t(k))、つまり、その2n−2箇所のパック詰め進行度β(m,t(k))を拘束条件として設定する(k=1,2,…,2n−2)。下記の式6は、その実パック圧Pr(m,t(k))やパック詰め進行度β(m,t(k))を表したものである。
Figure 2016003733
「Fz(k)」は、実パック圧Pr(m,t(k))の推定値を求めるための関数である。例えば、ベースとしての油圧モデルが2個の油圧制御フェーズmを有するものであり、所定時間t(1)が油圧制御フェーズ1の出力時間tp(1)内に存在している場合、「k=1」のときの関数Fz(1)は、下記の式7で示されるように、油圧制御フェーズ1における油圧指令値p(1)及び出力時間tp(1)と、所定時間t(1)と、油圧制御フェーズ2における油圧指令値p(2)と、をパラメータとする関数になる。また、所定時間t(2)が油圧制御フェーズ2の出力時間tp(2)内に存在している場合、「k=2」のときの関数Fz(2)は、下記の式8で示されるように、油圧制御フェーズ1における油圧指令値p(1)及び出力時間tp(1)と、所定時間t(2)と、油圧制御フェーズ2における油圧指令値p(2)と、をパラメータとする関数になる。
Figure 2016003733
Figure 2016003733
このような拘束条件に設定しても、この自動変速機の油圧制御操作量生成装置及び自動変速機の制御装置は、先の例示と同様の効果を得ることができる。
1 制御操作量生成ECU
2 変速機ECU
BK1 第1ブレーキ(係合装置)
BK2 第2ブレーキ(係合装置)
BK3 第3ブレーキ(係合装置)
CL1 第1クラッチ(係合装置)
CL2 第2クラッチ(係合装置)
10 自動変速機
30 変速機本体
33,34 クラッチパック
35 アクチュエータ
36,37,38 ブレーキパック
39 アクチュエータ

Claims (7)

  1. 作動油室のパック圧に応じて動作するピストンを備えた複数の係合装置と、前記パック圧を調整する油圧制御回路と、それぞれの前記係合装置を目標変速段に応じて係合又は解放させることによって、自動変速機の変速段を前記目標変速段に変速させる変速制御部と、係合制御対象の前記係合装置を係合状態となる直前で待機状態にするパック詰め制御を油圧モデルに基づいて行うパック詰め制御部と、を備えた自動変速機の油圧制御操作量生成装置であって、
    前記パック詰め制御の目標実行時間と前記待機状態を保持するためのピストンストロークエンド圧とを実現させるための前記パック圧の油圧指令値及び当該油圧指令値の出力時間を制御操作量として定めた前記油圧モデルであり、該油圧指令値及び当該出力時間の組み合わせからなる前記パック詰め制御の油圧制御フェーズをn個(n≧2)備えたものを算出する油圧モデル算出部と、
    n個の前記油圧制御フェーズにおける2n個の前記制御操作量の内、1つの前記油圧制御フェーズの前記出力時間を除いた2n−1個の制御操作量を生成する制御操作量生成部と、
    パック詰め進行度に関わる拘束条件を2n−2個算出する拘束条件算出部と、
    を備え、
    前記制御操作量生成部は、前記目標実行時間と前記ピストンストロークエンド圧と前記2n−2個の拘束条件とに基づいて前記2n−1個の制御操作量を生成することを特徴とした自動変速機の油圧制御操作量生成装置。
  2. 前記拘束条件は、n−1箇所の前記パック詰め進行度と当該n−1箇所のパック詰め進行度の時間微分値であることを特徴とした請求項1に記載の自動変速機の油圧制御操作量生成装置。
  3. 前記拘束条件は、2n−2箇所の前記パック詰め進行度であることを特徴とした請求項1に記載の自動変速機の油圧制御操作量生成装置。
  4. 前記パック詰め進行度は、0〜1の値であり、前記ピストンのストローク量と前記作動油室への作動油の供給量と前記パック圧の内の少なくとも1つに基づいて算出することを特徴とした請求項2又は3に記載の自動変速機の油圧制御操作量生成装置。
  5. それぞれの前記油圧制御フェーズは、前記油圧指令値のステップ波形、前記油圧指令値のスイープ波形、又は、該ステップ波形と当該スイープ波形の組み合わせであることを特徴とした請求項1,2,3又は4に記載の自動変速機の油圧制御操作量生成装置。
  6. 前記スイープ波形における前記油圧指令値は、該油圧指令値の出力時間内における油圧の勾配情報を含むことを特徴とした請求項1,2,3,4又は5に記載の自動変速機の油圧制御操作量生成装置。
  7. 作動油室のパック圧に応じて動作するピストンを備えた複数の係合装置と、
    前記パック圧を調整する油圧制御回路と、
    それぞれの前記係合装置を目標変速段に応じて係合又は解放させることによって、自動変速機の変速段を前記目標変速段に変速させる変速制御部と、
    係合制御対象の前記係合装置を係合状態となる直前で待機状態にするパック詰め制御を油圧モデルに基づいて行うパック詰め制御部と、
    前記パック詰め制御の目標実行時間を算出する目標時間算出部と、
    前記目標実行時間と前記待機状態を保持するためのピストンストロークエンド圧とを実現させるための前記パック圧の油圧指令値及び当該油圧指令値の出力時間を制御操作量として定めた前記油圧モデルであり、該油圧指令値及び当該出力時間の組み合わせからなる前記パック詰め制御の油圧制御フェーズをn個(n≧2)備えたものを算出する油圧モデル算出部と、
    n個の前記油圧制御フェーズにおける2n個の前記制御操作量の内、1つの前記油圧制御フェーズの前記出力時間を除いた2n−1個の制御操作量を生成する制御操作量生成部と、
    パック詰め進行度に関わる拘束条件を2n−2個算出する拘束条件算出部と、
    を備え、
    前記制御操作量生成部は、前記目標実行時間と前記ピストンストロークエンド圧と前記2n−2個の拘束条件とに基づいて前記2n−1個の制御操作量を生成することを特徴とした自動変速機の制御装置。
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