JP5434889B2 - 変速装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、それぞれ油圧制御装置からの油圧により作動する複数の油圧式摩擦係合要素の中の少なくとも何れか一つである係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることにより変速段を変更しながら入力軸に付与された動力を出力軸に伝達可能な変速装置およびその制御方法に関する。
従来、この種の変速装置の制御装置として、解放側摩擦係合要素の解放および係合側摩擦係合要素の係合により変速を達成するクラッチツークラッチ変速の実行が指示されると、変速装置の出力軸の回転速度と変速前の変速比とから算出される回転速度よりも動力源の実回転速度が所定値以上上昇する動力源の吹き上がりを検出し、当該吹き上がりを検出したときに解放側摩擦係合要素および係合側摩擦係合要素の定圧待機圧やファーストフィル時間等を学習補正するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この変速装置の制御装置は、クラッチツークラッチ変速の実行が指示されてから吹き上がりの開始までの吹き開始時間を求め、吹き開始時間に基づいて吹き上がりが解放側摩擦係合要素および係合側摩擦係合要素の何れに起因するかを判定する。そして、この制御装置は、クラッチツークラッチ変速における吹き上がりやタイアップが速やかに解消されるように、判定結果に基づいて吹き原因側の学習補正値が非原因側に比べて大きく変化するように学習補正を行い、非原因側の摩擦係合要素に関する学習補正値が不必要に増大することによる収束の遅延を抑制しながらクラッチツークラッチ変速における吹き上がりやタイアップの速やかな解消を図っている。
特開2008−25624号公報
上述のような動力源の吹き上がりは、解放側摩擦係合要素の解放に対して係合側摩擦係合要素の係合開始(トルク容量のもち始め)が遅れることに起因して発生するものであるが、係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れは、それ自体、係合側摩擦係合要素の急係合によるショックの要因となるものである。従って、変速装置では、係合側摩擦係合要素の係合開始に遅れを生じた際に、それを速やかに解消することが要求される。しかしながら、上記従来の変速装置のように動力源の吹き上がりの検出に応じて係合側摩擦係合要素に対する指令値を学習補正しても、係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れを良好に解消することができない。すなわち、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して解放側摩擦係合要素の解放に遅れを生じている場合、係合側摩擦係合要素の係合開始が遅れたとしても動力源の吹き上がりは発生しないことが多い。また、変速段のアップシフト前にワンウェイクラッチが解放側係合要素の役割を担っている場合には、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して係合側摩擦係合要素の係合開始が遅れたとしても動力源の吹き上がりは発生しない。更に、上述の動力源の吹き上がりは、動力源や変速装置の耐久性等の面で好ましいものでないことから、本来、変速装置は動力源の吹き上がりをできるだけ抑制するように設計されるべきである。このため、上記従来の変速装置のように動力源の吹き上がりの検出に応じて係合側摩擦係合要素の定圧待機圧等を学習補正したとしても、学習補正の機会自体がさほど確保されないことにより、係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れを良好に解消して当該係合側摩擦係合要素の急係合によるショックの発生を抑制することが困難となる。
そこで、本発明の変速装置およびその制御方法は、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れに起因した当該係合側摩擦係合要素の急係合によるショックの発生を良好に抑制することを主目的とする。
本発明による変速装置およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による変速装置は、
それぞれ油圧制御装置からの油圧により作動する複数の油圧式摩擦係合要素の中の少なくとも何れか一つである係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることにより変速段を変更しながら入力軸に付与された動力を出力軸に伝達可能な変速装置において、
アクセルオン状態で前記変速段をアップシフトするに際して、前記係合側摩擦係合要素の油圧サーボに作動油が充填されるように前記油圧制御装置を制御する充填制御と、該油圧サーボへの油圧が予め定められた待機圧に保持されるように前記油圧制御装置を制御する待機制御とを実行した後にトルクフェーズ制御を含む係合制御を実行する変速制御手段と、
前記待機制御の後に予め定められた判定基準を超える前記入力軸の回転加速度の変動が検出されたときに前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする。
この変速装置では、係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることによりアクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して、係合側摩擦係合要素の油圧サーボに作動油が充填されるように油圧制御装置を制御する充填制御と、当該油圧サーボへの油圧が予め定められた待機圧に保持されるように油圧制御装置を制御する待機制御との実行後にトルクフェーズ制御を含む係合制御が実行される。充填制御と待機制御とは、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して解放状態から係合状態へと切り替えられる係合側摩擦係合要素を待機制御中あるいはトルクフェーズの初期に係合ショックを生じさせることなく緩やかに係合させて当該係合側摩擦係合要素にトルク容量をもたせるために実行されるものである。ここで、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して、変速装置に接続される動力源の吹き上がりが生じることなく係合側摩擦係合要素の係合開始が遅れたままトルクフェーズ制御が実行されると、トルクフェーズ制御の実行により係合側摩擦係合要素への油圧が高まるのに伴って係合側摩擦係合要素が急激に係合してしまう。また、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して係合側摩擦係合要素の係合が開始されると、当該係合側摩擦係合要素がトルク容量をもつことにより入力軸の回転加速度(回転速度の単位時間あたりの変化量)に変動(一時的な低下)を生じる。そして、係合側摩擦係合要素が急激に係合するほど、係合側摩擦係合要素の係合開始に伴う入力軸の回転加速度の変動度合が大きくなる。本発明の変速装置では、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して、係合側摩擦係合要素の係合開始が遅れており、かつ変速装置に接続される動力源の吹き上がりがない場合の係合側摩擦係合要素の急係合と入力軸の回転加速度の変動との関係に着目し、待機制御の後に予め定められた判定基準を超える入力軸の回転加速度の変動が検出されたときに充填制御の実行時間および待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正することとした。これにより、ある係合側摩擦係合要素についての待機制御の後に判定基準を超える入力軸の回転加速度の変動が一旦検出されると、当該係合側摩擦係合要素についての充填制御の実行時間等がトルクフェーズ制御の開始までに油圧サーボへの作動油の充填が促進されるように補正されるので、その後、当該係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れを良好に解消することが可能となり、ひいてはトルクフェーズ制御の実行中における係合側摩擦係合要素の急係合に起因したショックを良好に抑制することができる。
また、前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始された後に前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えてから該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における前記入力軸の回転加速度の最小値を前記トルクフェーズ制御の開始時における前記入力軸の回転加速度から減じて得られる値が前記判定基準としての第1の閾値以上であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正するものであってもよい。これにより、トルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸の回転加速度の変動の大きさ(度合)をより正確に把握することが可能となり、当該入力軸の回転加速度の変動の大きさに基づいて充填制御の実行時間等の補正の要否をより適正に判断することができる。そして、このようにトルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸の回転加速度の変動が比較的小さいものであるときに充填制御の実行時間等を増加側に補正しないことにすれば、充填制御の実行時間等を必要以上に増加側に補正したことにより充填制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
更に、前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始された後に前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えてから該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における該入力軸の回転加速度の単位時間あたりの変化量の最小値が前記判定基準としての第2の閾値未満であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正するものであってもよい。これにより、トルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸の回転加速度の変動の急峻度(度合)をより正確に把握することが可能となり、当該入力軸の回転加速度の変動の急峻度に基づいて充填制御の実行時間等の補正の要否をより適正に判断することが可能となる。そして、このようにトルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸の回転加速度の変動の急峻度が比較的小さいものであるときに充填制御の実行時間等を増加側に補正しないことにすれば、充填制御の実行時間等を必要以上に増加側に補正したことにより充填制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
また、前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始された後に前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えてから該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における前記入力軸の回転加速度の最小値と該最小値の発生後における前記入力軸の回転加速度の最大値との差が前記判定基準としての第3の閾値以上であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正するものであってもよい。これにより、トルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸の回転加速度の変動の収束に伴う入力軸の回転加速度の変化量(より戻し)をより正確に把握した上で充填制御の実行時間等の補正の要否をより適正に判断することができると共に、充填制御の実行時間等が必要以上に増加側に補正されてしまうのを抑制可能となる。
更に、前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始されてから前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えるまでの時間が所定時間以上であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正するものであってもよい。このようにトルクフェーズ制御の開始後に入力軸の回転加速度が所定量だけ変化するのに要した時間を調べることで、トルクフェーズ制御の実行中に係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸の回転加速度の変動に伴ってショックが発生したか否かをより適正に判別することができる。そして、トルクフェーズの比較的初期に係合側摩擦係合要素が係合したとしてもショックの発生のおそれは比較的少ないことから、このようにトルクフェーズ制御が開始されてから入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えるまでの時間が所定時間未満であるときに充填制御の実行時間等を増加側に補正しないことで、充填制御の実行時間等を必要以上に増加側に補正したことにより充填制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
また、前記変速装置は、前記待機制御が実行される間に前記係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した前記入力軸の回転加速度の変動が発生したか否かを判定する判定手段を更に備えてもよく、前記補正手段は、前記判定手段により前記係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した前記入力軸の回転加速度の変動が発生していないと判断されたときに、前記待機制御の後に前記判定基準を超える前記入力軸の回転加速度の変動が検出されたか否かを判定するものであってもよい。すなわち、充填制御の実行時間等を必要以上に増加側に補正すると却って充填制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうおそれがある。従って、待機制御の実行中すなわちトルクフェーズ制御が開始されるまでに係合側摩擦係合要素が係合していないことを確認した上で、待機制御後の入力軸の回転加速度の変動を調べることで、充填制御の実行時間等を必要以上に増加側に補正したことにより充填制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのをより良好に抑制することが可能となる。
更に、前記判定手段は、前記充填制御が実行される間における前記入力軸の回転加速度の最大値から前記トルクフェーズ制御の開始時における該入力軸の回転加速度を減じて得られる値が予め定められた第4の閾値未満であるときに前記待機制御が実行される間に前記係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した前記入力軸の回転加速度の変動が発生していないと判断するものであってもよい。これにより、待機制御が実行された間に係合側摩擦係合要素が係合したか否かをより適正に判定することが可能となる。
本発明による変速装置の制御方法は、
それぞれ油圧制御装置からの油圧により作動する複数の油圧式摩擦係合要素の中の少なくとも何れか一つである係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることにより変速段を変更しながら入力軸に付与された動力を出力軸に伝達可能な変速装置の制御方法において、
(a)アクセルオン状態で前記変速段をアップシフトするに際して、前記係合側摩擦係合要素の油圧サーボに作動油が充填されるように前記油圧制御装置を制御する充填制御と、該油圧サーボへの油圧が予め定められた待機圧に保持されるように前記油圧制御装置を制御する待機制御とを実行した後にトルクフェーズ制御を含む係合制御を実行するステップと、
(b)前記待機制御の後に予め定められた判定基準を超える前記入力軸の回転加速度の変動が検出されたときに前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正するステップと、
と含むものである。
この方法によれば、ある係合側摩擦係合要素についての待機制御の後に予め定められた判定基準を超える入力軸の回転加速度の変動が一旦検出されると、当該係合側摩擦係合要素についての待機制御の実行時間等がトルクフェーズ制御の開始までに係合側摩擦係合要素の油圧サーボへの作動油の充填が促進されるように補正されるので、その後、当該係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れを良好に解消することが可能となり、ひいてはトルクフェーズ制御の実行中における係合側摩擦係合要素の急係合に起因したショックを良好に抑制することができる。
本発明の実施例に係る変速装置を含む動力伝達装置20を搭載した車両である自動車10の概略構成図である。 動力伝達装置20の概略構成図である。 本発明の実施例に係る変速装置を構成する自動変速機25の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。 自動変速機25を構成する回転要素間における回転速度の関係を例示する共線図である。 変速制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ブレーキB1を係合状態から解放状態へと切り替えると共にクラッチC3を解放状態から係合状態へと切り替えることにより自動変速機25を前進2速から前進3速へとアップシフトするときに、クラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブに対する油圧指令値、クラッチC3の油圧サーボにおける油圧、入力軸26の回転速度Ni、入力軸26の回転加速度dNiおよびGセンサにより検出されるショックのレベルが変化する様子を例示するタイムチャートである。 ファーストフィル時間補正ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図7のファーストフィル時間補正ルーチンが実行された後にブレーキB1を係合状態から解放状態へと切り替えると共にクラッチC3を解放状態から係合状態へと切り替えることにより自動変速機25を前進2速から前進3速へとアップシフトするときに、クラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブに対する油圧指令値、クラッチC3の油圧サーボにおける油圧、入力軸26の回転速度Ni、入力軸26の回転加速度dNiおよびGセンサにより検出されるショックのレベルが変化する様子を例示するタイムチャートである。 クラッチB1を解放状態から係合状態へと切り替えることにより自動変速機25を前進1速から前進2速へとアップシフトするときに、ブレーキB1に対応したリニアソレノイドバルブに対する油圧指令値、ブレーキB1の油圧サーボにおける油圧、入力軸26の回転速度Ni、入力軸26の回転加速度dNiおよびGセンサにより検出されるショックのレベルが変化する様子を例示するタイムチャートである。 図7のファーストフィル時間補正ルーチンが実行された後にクラッチB1を解放状態から係合状態へと切り替えることにより自動変速機25を前進1速から前進2速へとアップシフトするときに、ブレーキB1に対応したリニアソレノイドバルブに対する油圧指令値、ブレーキB1の油圧サーボにおける油圧、入力軸26の回転速度Ni、入力軸26の回転加速度dNiおよびGセンサにより検出されるショックのレベルが変化する様子を例示するタイムチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る変速装置を含む動力伝達装置20を搭載した車両である自動車10の概略構成図であり、図2は、動力伝達装置20の概略構成図である。これらの図面に示す自動車10は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を出力する内燃機関である動力源としてのエンジン12と、エンジン12を制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)14と、図示しない電子制御式油圧ブレーキユニットを制御するブレーキ用電子制御ユニット(以下、「ブレーキECU」という)16等を備える。また、動力伝達装置20は、トルクコンバータ23や有段の自動変速機25、これらを制御する変速用電子制御ユニット(以下、「変速ECU」という)21を有し、エンジン12のクランクシャフトに接続されると共にエンジン12からの動力を左右の駆動輪DWに伝達する。
図1に示すように、エンジンECU14には、アクセルペダル91の踏み込み量(操作量)を検出するアクセルペダルポジションセンサ92からのアクセル開度Accや車速センサ99からの車速V、クランクシャフトの回転数を検出する図示しない回転数センサといった各種センサ等からの信号、ブレーキECU16や変速ECU21からの信号等が入力され、エンジンECU14は、これらの信号に基づいて何れも図示しない電子制御式スロットルバルブや燃料噴射弁、点火プラグ等を制御する。ブレーキECU16には、ブレーキペダル93が踏み込まれたときにマスタシリンダ圧センサ94により検出されるマスタシリンダ圧や車速センサ99からの車速V、図示しない各種センサ等からの信号、エンジンECU14や変速ECU21からの信号等が入力され、ブレーキECU16は、これらの信号に基づいて図示しないブレーキアクチュエータ(油圧アクチュエータ)等を制御する。動力伝達装置20の変速ECU21は、トランスミッションケースの内部に収容される。変速ECU21には、複数のシフトレンジの中から所望のシフトレンジを選択するためのシフトレバー95の操作位置を検出するシフトレンジセンサ96からのシフトレンジSRや車速センサ99からの車速V、図示しない各種センサ等からの信号、エンジンECU14やブレーキECU16からの信号等が入力され、変速ECU21は、これらの信号に基づいてトルクコンバータ23や自動変速機25等を制御する。これらのエンジンECU14、ブレーキECU16および変速ECU21は、図示しないCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート(何れも図示せず)等を備える。そして、エンジンECU14、ブレーキECU16および変速ECU21は、バスライン等を介して相互に接続されており、これらのECU間では制御に必要なデータのやり取りが随時実行される。
動力伝達装置20は、トランスミッションケースの内部に収容されるトルクコンバータ23や、オイルポンプ24、自動変速機25、差動機構(デファレンシャルギヤ)29等を含む。トルクコンバータ23は、エンジン12のクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23aと、自動変速機25の入力軸26に接続された出力側のタービンランナ23bとを含み、更にロックアップクラッチ機能を有するものである。オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとからなるポンプアッセンブリと、ハブを介してトルクコンバータ23のポンプインペラ23aに接続された外歯ギヤとを備えるギヤポンプとして構成されている。エンジン12からの動力により外歯ギヤを回転させれば、オイルポンプ24によりオイルパン(図示省略)に貯留されている作動油(ATF)が吸引されて図示しない油圧制御ユニットへと圧送される。油圧制御ユニットは、トルクコンバータ23や自動変速機25により要求される油圧を発生すると共に、各種軸受などの潤滑部分に作動油を供給する。
自動変速機25は、6段変速の有段変速機として構成されており、図2に示すように、シングルピニオン式遊星歯車機構30と、ラビニヨ式遊星歯車機構35と、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための3つのクラッチC1,C2およびC3と2つのブレーキB1およびB2とワンウェイクラッチF1とを含む。シングルピニオン式遊星歯車機構30は、トランスミッションケースに固定された外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置されると共に入力軸26に接続された内歯歯車であるリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを有する。ラビニヨ式遊星歯車機構35は、外歯歯車である2つのサンギヤ36a,36bと、自動変速機25の出力軸27に固定された内歯歯車であるリングギヤ37と、サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、互いに連結された複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転かつ公転自在に保持すると共にワンウェイクラッチF1を介してケースに支持されたキャリア39とを有する。そして、自動変速機25の出力軸27は、ギヤ機構28および差動機構29を介して駆動輪DWに接続される。
クラッチC1は、シングルピニオン式遊星歯車機構30のキャリア34とラビニヨ式遊星歯車機構35のサンギヤ36aとを締結すると共に当該締結を解除することができる油圧サーボを備えた油圧クラッチである。クラッチC2は、入力軸26とラビニヨ式遊星歯車機構35のキャリア39とを締結すると共に当該締結を解除することができる油圧サーボを備えた油圧クラッチである。クラッチC3は、シングルピニオン式遊星歯車機構30のキャリア34とラビニヨ式遊星歯車機構35のサンギヤ36bとを締結すると共に当該締結を解除することができる油圧サーボを備えた油圧クラッチである。ブレーキB1は、ラビニヨ式遊星歯車機構35のサンギヤ36bをケースに固定すると共にサンギヤ36bのケースに対する固定を解除することができる油圧サーボを備えた油圧ブレーキである。ブレーキB2は、ラビニヨ式遊星歯車機構35のキャリア39をケースに固定すると共にキャリア39のケースに対する固定を解除することができる油圧サーボを備えた油圧ブレーキである。これらのクラッチC1〜C3、ブレーキB1およびB2は、油圧制御ユニットによる作動油の給排を受けて動作する。図3に、自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C3、ブレーキB1およびB2の作動状態との関係を表した作動表を示し、図4に自動変速機25を構成する回転要素間における回転速度の関係を例示する共線図を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C3、ブレーキB1およびB2を図3の作動表に示す状態とすることで前進1〜6速の変速段と後進1段の変速段とを提供する。
次に、自動変速機25における変速段の変更動作について説明する。
図5は、運転者によりアクセルペダル91が踏み込まれるアクセルオン状態で自動変速機25の変速段をアップシフト側に変更するときに変速ECU21により実行される変速制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。ここでは、前進2速から前進3速へのアップシフト指令に応じて係合側摩擦係合要素としてのクラッチC3を係合させる(オンする)場合を例にとって変速制御ルーチンを説明する。なお、前進2速から前進3速へのアップシフトに際しては、前進2速の設定に際して係合されているブレーキB1(解放側摩擦係合要素)の係合を解除するための図示しない他の変速制御ルーチンが併せて変速ECU21により実行される。また、変速段をアップシフト側へと変更するか否かの判定は、アクセルペダルポジションセンサ92からのアクセル開度Accや車速センサ99からの車速Vなどに基づいて変速ECU21により実行される。
図5の変速制御ルーチンの開始に際して、変速ECU21(図示しないCPU)は、まずファーストフィル制御(充填制御)を実行する(ステップS100)。ファーストフィル制御は、クラッチC3が係合直前の状態となるように当該クラッチC3の油圧サーボ(油圧シリンダ)に作動油を急速充填するように油圧制御ユニットに含まれるクラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブを比較的高いデューティ比で駆動制御するものである。かかるファーストフィル制御は、予め定められたファーストフィル時間tffだけ実行され、ファーストフィル制御の開始からファーストフィル時間tffが経過したと判断すると(ステップS110)、変速ECU21は、待機制御を実行する(ステップS120)。待機制御は、クラッチC3の油圧サーボへの油圧が所定の勾配をもって入力軸26の回転変化を生じさせないように予め定められた比較的低い待機圧まで低下すると共にクラッチC3の油圧サーボへの油圧が当該待機圧に所定時間だけ保持されるように油圧制御ユニット(クラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブ)を制御するものである(ステップS120)。
次いで、変速ECU21は、トルクフェーズ制御(ステップS130)、イナーシャフェーズ制御(ステップS140)および終期制御(ステップS150)を順次実行する。ステップS150のトルクフェーズ制御が開始されると、まず入力軸26への入力トルクと所定の関数とを用いて入力軸26の回転変化が開始される直前(イナーシャフェーズ開始直前)の目標圧が算出され、クラッチC3の油圧サーボへの油圧が比較的ゆるやかな勾配をもって当該目標圧まで上昇するように油圧制御ユニット(クラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブ)が制御される。そして、クラッチC3の油圧サーボへの油圧が目標圧に達すると、入力軸26の回転変化が開始されるときの目標回転変化率に対応した勾配が算出され、算出された勾配をもってクラッチC3の油圧サーボへの油圧が上昇するように油圧制御ユニット(クラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブ)が制御される。
トルクフェーズ制御が完了してステップS140のイナーシャフェーズ制御が開始されると、まず、入力軸26の回転速度の変化量に基づくフィードバック制御の関係式に従って勾配が算出され、算出された勾配をもってクラッチC3の油圧サーボへの油圧が上昇するように油圧制御ユニット(クラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブ)が制御される。そして、入力軸26の回転速度が変速前の変速段(2速)に応じた回転速度と変速後の変速段(3速)に応じた回転速度との差分の例えば7割程度だけ変化した段階でイナーシャフェーズ制御が完了し、終期制御(ステップS150)が開始される。ステップS150の終期制御は、イナーシャフェーズ制御における勾配よりも緩やかな勾配をもってクラッチC3の油圧サーボへの油圧が上昇するように油圧制御ユニット(クラッチC3に対応したリニアソレノイドバルブ)を制御するものであり、ステップS160にて、例えば入力軸26の回転速度と出力軸27の回転速度とに基づくギヤ比が目標変速段のギヤ比に概ね一致したと判断された段階で終了する。
ステップS160にて終期制御(クラッチC3の係合処理)が終了したと判断された段階では、入力軸26の回転速度と出力軸27の回転速度とに基づくギヤ比が目標変速段(3速)のギヤ比に概ね一致し、クラッチC3が完全係合したとみなすことができ、その後、完了制御(ステップS170)が実行される。ステップS170の完了制御は、所定時間内にクラッチC3の油圧サーボへの油圧が急峻に最大圧(ライン圧PL)まで上昇すると共にクラッチC3の油圧が当該最大圧に保たれるようにするものである。こうしてクラッチC3の油圧サーボにライン圧PLが供給されようになって、その状態が保持されると、本ルーチンが終了することになる。なお、アクセルオン状態では、前進1速から前進2速へのアップシフト変速や前進3速から前進4速へのアップシフト変速、前進4速から前進5速へのアップシフト変速、前進5速から前進6速へのアップシフト変速に際しては、上述のものと同様の変速制御と共に、必要に応じてそれまで係合されていたクラッチまたはブレーキの係合を解除する制御が実行される。
上述の充填制御と待機制御とは、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して解放状態から係合状態へと切り替えられるクラッチやブレーキ(係合側摩擦係合要素)を待機制御中あるいはトルクフェーズの初期に係合ショックを生じさせることなく緩やかに係合させて当該係合側摩擦係合要素にトルク容量をもたせるために実行される。ここで、例えばアクセルオン状態での前進2速から前進3速へのアップシフトに際してクラッチC3の係合開始が遅れたままトルクフェーズ制御が実行されると、図6において破線で示すように、トルクフェーズの初期にクラッチC3の油圧サーボへの作動油の充填が行われて当該油圧サーボへの作動油の充填が完了したとき(係合側摩擦係合要素が係合直前の状態になったとき)に油圧サーボ内の油圧が急激に高まることにより係合側摩擦係合要素が急激に係合して係合ショックが発生してしまう(図6における丸囲み部参照)。また、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して係合側摩擦係合要素の係合が開始されると、当該係合側摩擦係合要素がトルク容量をもつことにより入力軸26の回転加速度(回転速度の単位時間あたりの変化量)dNiに変動(一時的な低下、以下、この変動を適宜「入力軸26の回転加速度dNiの引き込み」という)を生じる。そして、例えばアクセルオン状態での前進2速から前進3速へのアップシフトに際してクラッチC3がトルクフェーズにおいて急激に係合するほど、図6において点線で示すように、クラッチC3と解放側のブレーキB1とのタイアップによりクラッチC3の係合開始に伴う入力軸26の回転加速度dNiの変動度合が大きくなる(図6における丸囲み部参照)。更に、このようなトルクフェーズにおける係合側摩擦係合要素の急係合に起因した入力軸26の回転加速度dNiの急変は、アクセルオン状態での変速段のアップシフト前にワンウェイクラッチが解放側係合要素の役割を担っている場合にも同様に発生する。このため、実施例の自動変速機25では、係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れを良好に解消すべく、ある係合側摩擦係合要素に対して図5の変速制御ルーチンが実行された後、当該係合側摩擦係合要素に対して再度図5の変速制御ルーチンが実行されるまでに、クラッチC3について定められたファーストフィル制御の実行時間であるファーストフィル時間を適宜学習補正するために変速ECU21により図7に示すファーストフィル時間補正ルーチンが実行される。
引き続き、図7を参照しながらファーストフィル時間補正ルーチンについて説明する。ここでは、前進2速から前進3速へのアップシフトに際してクラッチC3について図5の変速制御ルーチンが実行された後(例えば直後)に行われるファーストフィル時間補正ルーチンについて説明する。
図7のファーストフィル時間補正ルーチンの開始に際して、変速ECU21(図示しないCPU)は、まず、クラッチC3についての直近のファーストフィル制御の間における入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax1と、クラッチC3についての直近のトルクフェーズ制御の開始時における入力軸26の回転加速度dNisを入力する(ステップS200)。ステップS200にて入力される入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax1と入力軸26の回転加速度dNisとは、何れも、クラッチC3についての直近の変速制御ルーチン(ファーストフィル制御やトルクフェーズ制御)が実行された際に変速ECU21により自動変速機25の入力軸26に設けられた図示しない回転位置検出センサの検出値に基づいて計算されて変速ECU21のRAMに保持されるものである。
直近のファーストフィル制御の間における入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax1からトルクフェーズ制御の開始時における入力軸26の回転加速度dNisとを入力すると、変速ECU21は、最大値dNimax1から回転加速度dNisを減じて得られる値が予め実験・解析を経て定められた閾値dNi0(第4の閾値)未満であるか否かを判定する(ステップS210)。ここで、直近の待機制御の実行中にクラッチC3が係合しなければ、上述のような入力軸26の回転加速度dNiの引き込みが発生せず、しかもファーストフィル制御の開始から待機制御の終了までに入力軸26の回転速度Niは殆ど変化しないことから、ファーストフィル制御の間における入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax1とトルクフェーズ制御の開始時における入力軸26の回転加速度dNisとの差は比較的小さくなる。これに対して、直近の待機制御の実行中にクラッチC3が係合すると、上述のように入力軸26の回転加速度dNiの引き込みが生じることからトルクフェーズ制御の開始時における入力軸26の回転加速度dNisはファーストフィル制御の間における入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax1よりも小さくなり、ステップS210にて計算される値(dNimax1−dNis)は、ある程度の絶対値をもった正の値となる。これを踏まえて、実施例では、ステップS210にて用いられる閾値dNi0がファーストフィル制御の開始から待機制御の終了までにクラッチC3が係合したときに生じる入力軸26の回転加速度dNiの変動量として実験・解析により予め定められている。従って、ステップS210では、値(dNimax1−dNis)が閾値dNi0以上であれば、直近の待機制御の間に係合側摩擦係合要素であるクラッチC3が係合して入力軸26の回転加速度dNiの変動すなわち引き込みが発生していたと判断される。そして、変速ECU21は、値(dNimax1−dNis)が閾値dNi0以上である場合、クラッチC3の係合開始に遅れが生じていないとみなし、ファーストフィル時間tffを補正することなく、本ルーチンを終了させる。
また、ステップS210にて値(dNimax1−dNis)が閾値dNi0未満であって直近の待機制御の間に係合側摩擦係合要素であるクラッチC3が係合しなかったと判断した場合、変速ECU21は、RAMに格納されている引き込み開始時間tsを入力する(ステップS220)。引き込み開始時間tsは、クラッチC3についての直近の変速制御ルーチン(トルクフェーズ制御)が実行された際に計測されるものであり、直近のトルクフェーズ制御が開始されてから入力軸26の回転加速度dNiが所定量βを超えるまでの時間、すなわち入力軸26の回転加速度dNiが値(dNis−β)未満となるまでの時間を示す。ステップS220にて用いられる所定量βは、クラッチC3がトルクフェーズにおいて係合したときに生じる入力軸26の回転加速度dNiの変動量として実験・解析により予め定められる。
変速ECU21は、引き込み開始時間ts入力すると、入力した引き込み開始時間tsが予め定められた基準時間trefを上回っているか否かを判定する(ステップS230)。このように、直近のトルクフェーズ制御の開始後に入力軸26の回転加速度dNiが所定量βだけ変化するのに要した時間を調べることで、当該トルクフェーズ制御の実行中にクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動に伴ってショックが発生したか否かをより適正に判別することができる。そして、実施例の変速ECU21は、トルクフェーズの比較的初期にクラッチC3が係合したとしてもショックの発生のおそれは比較的少ないことから、引き込み開始時間tsが基準時間tref以下である場合にはファーストフィル時間tffを補正することなく、本ルーチンを終了させる。これにより、ファーストフィル時間tffを必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行に際してクラッチC3が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
また、ステップS230にて引き込み開始時間tsが基準時間trefを上回っており直近のトルクフェーズ制御の実行中にクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動に伴ってショックが発生したおそれがあると判断した場合、変速ECU21は、直近のトルクフェーズ制御が開始された後に入力軸26の回転加速度dNiの変化量が所定量βを超えてから(直近のトルクフェーズ制御の開始から引き込み開始時間tsが経過した時点から)当該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における入力軸26の回転加速度dNiの最小値dNiminを入力する(ステップS240)。当該最小値dNiminも、クラッチC3についての直近の変速制御ルーチン(トルクフェーズ制御)が実行された際に変速ECU21により自動変速機25の入力軸26に設けられた図示しない回転位置検出センサの検出値に基づいて計算されて変速ECU21のRAMに保持されるものである。
ステップS240の処理の後、変速ECU21は、ステップS200にて入力した直近のトルクフェーズ制御の開始時における入力軸26の回転加速度dNisからステップS240にて入力した最小値dNiminを減じて得られる値(dNis−dNimin)が実験・解析を経て予め定められた閾値dNi1(第1の閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS250)。ここで、ステップS250にて計算される値(dNis−dNimin)は、トルクフェーズ制御が開始されてからクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動により入力軸26の回転加速度dNisが最小になったときまでの回転加速度dNisの変化量を示す。従って、値(dNis−dNimin)と閾値dNi1とを比較することにより、トルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動の大きさ(度合)をより正確に把握することが可能となる。そして、変速ECU21は、値(dNis−dNimin)が閾値dNi1未満である場合、直近のトルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動が比較的小さいものであるとみなし、ファーストフィル時間tffを補正することなく、本ルーチンを終了させる。これにより、ファーストフィル時間tffを必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行に際してクラッチC3が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
また、ステップS250にて値(dNis−dNimin)が実験・解析を経て予め定められた閾値dNi1以上であって直近のトルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動が比較的大きいと判断した場合、変速ECU21は、直近のトルクフェーズ制御が開始された後に入力軸26の回転加速度dNiの変化量が所定量βを超えてから(直近のトルクフェーズ制御の開始から引き込み開始時間tsが経過した時点から)当該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における入力軸26の回転加速度dNiの単位時間あたりの変化量(微分値)ddNiの最小値ddNiminを入力する(ステップS260)。当該最小値ddNiminも、クラッチC3についての直近の変速制御ルーチン(トルクフェーズ制御)が実行された際に変速ECU21により自動変速機25の入力軸26に設けられた図示しない回転位置検出センサの検出値に基づいて計算されて変速ECU21のRAMに保持されるものである。
ステップS260の処理の後、変速ECU21は、入力した最小値ddNiminが実験・解析を経て予め定められた閾値ddNiref(負の値:第2の閾値)未満であるか否かを判定する(ステップS270)。ここで、直近のトルクフェーズ制御の開始後にクラッチC3が係合すると入力軸26の回転加速度dNiの低下により回転加速度dNiの単位時間あたりの変化量ddNiが負側に大きくなる。従って、回転加速度dNiの単位時間あたりの変化量ddNiの最小値ddNiminと閾値ddNirefとを比較することにより、トルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの急峻度(度合)をより正確に把握することが可能となる。そして、変速ECU21は、回転加速度dNiの単位時間あたりの変化量ddNiの最小値ddNiminが閾値ddNiref未満である場合、直近のトルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動が急峻ではないとみなし、ファーストフィル時間tffを補正することなく、本ルーチンを終了させる。これにより、ファーストフィル時間tffを必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行に際してクラッチC3が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
また、ステップS270にて上記最小値ddNiminが閾値ddNiref未満であって直近のトルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動が比較的急峻であると判断した場合、変速ECU21は、直近のトルクフェーズ制御が開始された後に入力軸26の回転加速度dNiの最小値dNiminが検出されてから当該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax2を入力する(ステップS280)。当該最大値dNimax2も、クラッチC3についての直近の変速制御ルーチン(トルクフェーズ制御)が実行された際に変速ECU21により自動変速機25の入力軸26に設けられた図示しない回転位置検出センサの検出値に基づいて計算されて変速ECU21のRAMに保持されるものである。
ステップS280の処理の後、変速ECU21は、入力した最大値dNimax2からステップS240にて入力した最小値dNiminを減じて得られる値(dNimax2−dNimin)が実験・解析を経て予め定められた閾値dNi3(第3の閾値)以上であるか否かを判定する(ステップS290)。ここで、ステップS280にて計算される値(dNimax2−dNimin)は、トルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動の収束に伴う入力軸26の回転加速度dNiの変化量(より戻し)を示す。従って、値(dNimax2−dNimin)と閾値dNi3とを比較することにより、当該より戻しの大きさ(度合)をより正確に把握することが可能となる。そして、変速ECU21は、値(dNimax2−dNimin)が閾値dNi3未満である場合、直近のトルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動のより戻しが比較的小さいものであるとみなし、ファーストフィル時間tffを補正することなく、本ルーチンを終了させる。これにより、ファーストフィル時間tffを必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行に際してクラッチC3が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
これに対して、ステップS290にて入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax2と最小値dNiminとの差が閾値dNi3以上であると判断した場合、すなわち上述のステップS210,S230,S250,S270およびS290のすべてにおいて肯定判断した場合には、クラッチC3についてファーストフィル時間tffを予め定められた時間(例えば、10〜20mSec程度)だけ増加側(延長側)に補正し(ステップS300)、本ルーチンを終了させる。すなわち、実施例では、直近の待機制御が実行された間に係合側摩擦係合要素としてのクラッチC3が係合しておらず、直近のトルクフェーズ制御の実行中にクラッチC3の係合開始(トルク容量のもち始め)に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動が発生しており、かつ直近の待機制御の後に予め定められた判定基準としての閾値dNi1,ddNirefおよびdNi3に基づく度合を超える入力軸26の回転加速度sNiの変動が検出されたときにファーストフィル制御の実行時間であるファーストフィル時間が増加側に補正される。これにより、図6における丸囲み部に示すようにクラッチC3についての待機制御の後に予め定められた判定基準を超える入力軸26の回転加速度dNiの変動が一旦検出されると、クラッチC3についてのファーストフィル時間tffがトルクフェーズ制御の開始までに油圧サーボへの作動油の充填が促進されるように補正され、その後、すなわちクラッチC3についての次の変速制御ルーチンの実行に際しては、図8における丸囲み部に示すように、クラッチC3の係合開始の遅れを良好に解消することが可能となる。この結果、トルクフェーズ制御の実行中におけるクラッチC3の急係合に起因したショックを良好に抑制すると共に、図8に示すように、クラッチC3における油圧を油圧指令値に良好に追従させながら、待機制御移行のトルクフェーズ制御等をスムースに実行することができる。
更に、上述のファーストフィル時間補正ルーチンは、アクセルオン状態で変速段をアップシフトする前にワンウェイクラッチが解放側係合要素の役割を担っている場合にも極めて有効なものである。例えばアクセルオン状態での前進1速から前進2速へのアップシフトに際してブレーキB1について図5の変速制御ルーチンが実行された後に上述のファーストフィル時間補正ルーチンを実行すれば、図9における丸囲み部に示すようにブレーキB1についての待機制御の後に予め定められた判定基準を超える入力軸26の回転加速度dNiの変動が一旦検出されると、ブレーキB1についてのファーストフィル時間tffがトルクフェーズ制御の開始までに油圧サーボへの作動油の充填が促進されるように補正され、その後、すなわちブレーキB1についての次の変速制御ルーチンの実行に際しては、図10における丸囲み部に示すように、ブレーキB1の係合開始の遅れを良好に解消することが可能となる。この結果、トルクフェーズ制御の実行中におけるブレーキB1の急係合に起因したショックを良好に抑制すると共に、図10に示すように、ブレーキB1における油圧を油圧指令値に良好に追従させながら、待機制御移行のトルクフェーズ制御等をスムースに実行することができる。
以上説明したように、実施例の自動変速機25では、クラッチC3といった係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることによりアクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して、係合側摩擦係合要素の油圧サーボに作動油が充填されるように油圧制御ユニットを制御するファーストフィル制御と、係合側摩擦係合要素の油圧サーボへの油圧が予め定められた待機圧に保持されるように油圧制御ユニットを制御する待機制御との実行後にトルクフェーズ制御やイナーシャフェーズ制御等を含む係合制御が実行される。そして、実施例の自動変速機25では、待機制御の後に予め定められた判定基準としての閾値dNi1,ddNirefおよびdNi3に基づく度合を超える入力軸26の回転加速度dNiの変動が検出されたときにファーストフィル時間tffが増加側に補正される(ステップS240ーS300)。これにより、ある係合側摩擦係合要素についての待機制御の後に予め定められた判定基準を超える入力軸26の回転加速度dNiの変動が一旦検出されると、当該係合側摩擦係合要素についてのファーストフィル時間tffがトルクフェーズ制御の開始までに油圧サーボへの作動油の充填が促進されるように補正されるので、その後、当該係合側摩擦係合要素の係合開始の遅れを良好に解消することが可能となり、ひいてはトルクフェーズ制御の実行中における係合側摩擦係合要素の急係合に起因したショックを良好に抑制することができる。そして、かかる制御は、クラッチC3の係合とブレーキB1の解放とを伴う前進2速から前進3速へのアップシフト時のような係合側摩擦係合要素の係合と他のクラッチやブレーキ(解放側摩擦係合要素)の解放とにより変速段のアップシフトが達成される場合だけではなく、アクセルオン状態で変速段をアップシフトする前にワンウェイクラッチが解放側係合要素の役割を担っている場合にも極めて有効である。
なお、上記実施例では、ステップS210およびS230の双方で肯定判断がなされた後にステップS250,S270およびS290のすべてで肯定判断がなされた場合にのみファーストフィル時間tffが増加側に補正されるが、これに限られるものではない。すなわち、ステップS210およびS230の双方で肯定判断がなされた後にステップS250,S270およびS290の何れか1ステップ、あるいは2ステップにおいて肯定判断がなされた場合にファーストフィル時間tffが増加側に補正されてもよい。更に、ステップS300では、上述のようにしてファーストフィル時間tffを増加側に補正する代わりに、待機制御により設定される待機圧を増加側に補正してもよく、ファーストフィル時間tffと待機圧との双方を補正してもよい。
また、上記実施例では、直近のトルクフェーズ制御が開始された後に入力軸26の回転加速度dNiの変化量が所定量βを超えてから当該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における入力軸26の回転加速度dNiの最小値dNiminを当該トルクフェーズ制御の開始時における入力軸26の回転加速度dNisから減じて得られる値(dNis−dNimin)が予め定められた閾値dNi1(第1の閾値)以上であることを条件にファーストフィル時間tffが増加側に補正される(ステップS240,S250,S300)。これにより、直近のトルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3といった係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動の大きさをより正確に把握することが可能となり、当該入力軸26の回転加速度dNiの変動の大きさに基づいてファーストフィル時間tffの補正の要否をより適正に判断することができる。そして、直近のトルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動が比較的小さいものであるときにファーストフィル時間tffを増加側に補正しないことにすれば、ファーストフィル時間tff等を必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
更に、上記実施例では、直近のトルクフェーズ制御が開始された後に入力軸26の回転加速度dNiの変化量が所定量βを超えてから当該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における入力軸26の回転加速度dNiの単位時間あたりの変化量ddNiの最小値ddNiminが予め定められた閾値ddNiref(第2の閾値)未満であることを条件にファーストフィル時間tffが増加側に補正される(ステップS260,S270,S300)。これにより、直近のトルクフェーズ制御の開始後におけるクラッチC3といった係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動の急峻度をより正確に把握することが可能となり、当該入力軸26の回転加速度dNiの変動の急峻度に基づいてファーストフィル時間tffの補正の要否をより適正に判断することが可能となる。そして、直近のトルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動の急峻度が比較的小さいものであるときにファーストフィル時間tffを増加側に補正しないことにすれば、ファーストフィル時間tffを必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。
また、上記実施例では、直近のトルクフェーズ制御が開始された後に入力軸26の回転加速度dNiの変化量が所定量βを超えてから当該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における入力軸26の回転加速度dNiの最小値dNiminと当該最小値の発生後における入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax2との差(dNimax2−dNimin)が予め定められた閾値dNi3(第3の閾値)以上であることを条件にファーストフィル時間tffが増加側に補正される(ステップS280,S290,S300)。これにより、直近のトルクフェーズ制御の開始後における係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動の収束に伴う入力軸26の回転加速度dNiの変化量(より戻し)をより正確に把握した上でファーストフィル時間tffの補正の要否をより適正に判断することができると共に、ファーストフィル時間tffが必要以上に増加側に補正されてしまうのを抑制可能となる。
更に、上記実施例では、直近のトルクフェーズ制御が開始されてから入力軸26の回転加速度dNiの変化量が所定量βを超えるまでの引き込み開始時間tsが基準時間tref以上であることを条件にファーストフィル時間tffが増加側に補正される(ステップS220,S230,S300)。このように直近のトルクフェーズ制御の開始後に入力軸26の回転加速度dNiが所定量βだけ変化するのに要した時間である引き込み開始時間tsを調べることで、直近のトルクフェーズ制御の実行中に係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動に伴ってショックが発生したか否かをより適正に判別することができる。そして、トルクフェーズの比較的初期に係合側摩擦係合要素が係合したとしてもショックの発生のおそれは比較的少ないことから、引き込み開始時間tsが基準時間tref未満であるときにファーストフィル時間tffを増加側に補正しないことで、ファーストフィル時間tffを必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのを抑制することが可能となる。ただし、図7のファーストフィル制御ルーチンにおいて、ステップS230の判定処理は省略されてもよい。
また、上記実施例では、直近の待機制御が実行される間にクラッチC3といった係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した入力軸26の回転加速度dNiの変動が発生していないと判断されたときに(ステップS210)、当該待機制御の後に予め定められた判定基準としての閾値dNi1,ddNirefおよびdNi3に基づく度合を超える入力軸26の回転加速度dNiの変動が検出されたか否か判定される(ステップS220−S290)。このように、直近の待機制御の実行中すなわち直近のトルクフェーズ制御が開始されるまでに係合側摩擦係合要素が係合していないことを確認した上で、当該待機制御後の入力軸26の回転加速度dNiの変動を調べることで、ファーストフィル時間tffを必要以上に増加側に補正したことにより次のファーストフィル制御や待機制御の実行中に係合側摩擦係合要素が急係合してしまうのをより良好に抑制することが可能となる。そして、直近のファーストフィル制御が実行される間における入力軸26の回転加速度dNiの最大値dNimax1から直近のトルクフェーズ制御の開始時における入力軸26の回転加速度dNisを減じて得られる値(dNimax1−dNis)と予め定められた閾値dNi0(第4の閾値)とを比較することにより、直近の待機制御が実行された間に係合側摩擦係合要素が係合したか否かをより適正に判定することが可能となる。ただし、図7のファーストフィル制御ルーチンにおいて、ステップS210の判定処理は省略されてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。すなわち、上記実施例では、それぞれ油圧制御ユニットからの油圧により作動する複数の油圧式摩擦係合要素であるクラッチC1−C3やブレーキB1,B2の中の少なくとも何れか一つである係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることにより変速段を変更しながら入力軸26に付与された動力を出力軸27に伝達可能な自動変速機25および変速ECU21が「変速装置」に相当し、アクセルオン状態で変速段をアップシフトするに際して、クラッチC3といった係合側摩擦係合要素の油圧サーボに作動油が充填されるように油圧制御ユニットを制御するファーストフィル制御と、当該係合側摩擦の油圧サーボへの油圧が予め定められた待機圧に保持されるように油圧制御ユニットを制御する待機制御とを実行した後にトルクフェーズ制御を含む係合制御を実行する変速ECU21が「変速制御手段」に相当し、図7のファーストフィル時間補正ルーチンを実行して直近の待機制御の後に予め定められた判定基準としての閾値dNi1,ddNirefおよびdNi3に基づく度合を超える入力軸26の回転加速度dNiの変動が検出されたときにファーストフィル時間を増加側に補正する変速ECU21が「補正手段」に相当する。ただし、これら実施例および変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施例はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、変速装置の製造産業において利用可能である。
10 自動車、12 エンジン、14 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、16 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、20 動力伝達装置、21 変速用電子制御ユニット(変速ECU)、23 トルクコンバータ、23a ポンプインペラ、23b タービンランナ、24 オイルポンプ、25 自動変速機、26 入力軸、27 出力軸、28 ギヤ機構、29 差動機構、30 シングルピニオン式遊星歯車機構、31,36a,36b サンギヤ、32,37 リングギヤ,33 ピニオンギヤ、34,39 キャリア、35 ラビニヨ式遊星歯車機構、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、91 アクセルペダル、92 アクセルペダルポジションセンサ、93 ブレーキペダル、94 マスタシリンダ圧センサ、95 シフトレバー、96 シフトレンジセンサ、99 車速センサ、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3 クラッチ、F1 ワンウェイクラッチ。

Claims (7)

  1. 油圧制御装置からの油圧により作動する複数の油圧式摩擦係合要素の中の少なくとも何れか一つである係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることにより変速段を変更しながら入力軸に付与された動力を出力軸に伝達可能な変速装置において、
    アクセルオン状態で前記変速段をアップシフトするに際して、前記係合側摩擦係合要素の油圧サーボに作動油が充填されるように前記油圧制御装置を制御する充填制御と、該油圧サーボへの油圧が予め定められた待機圧に保持されるように前記油圧制御装置を制御する待機制御とを実行した後にトルクフェーズ制御を含む係合制御を実行する変速制御手段と、
    前記待機制御の後に予め定められた判定基準を超える前記入力軸の回転加速度の変動が検出されたときに前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正する補正手段と、
    を備え
    前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始された後に前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えてから該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における前記入力軸の回転加速度の最小値を前記トルクフェーズ制御の開始時における前記入力軸の回転加速度から減じて得られる値が前記判定基準としての第1の閾値以上であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正することを特徴とする変速装置。
  2. 請求項に記載の変速装置において、
    前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始された後に前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えてから該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における該入力軸の回転加速度の単位時間あたりの変化量の最小値が前記判定基準としての第2の閾値未満であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正することを特徴とする変速装置。
  3. 請求項1からに記載の変速装置において、
    前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始された後に前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えてから該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における前記入力軸の回転加速度の最小値と該最小値の発生後における前記入力軸の回転加速度の最大値との差が前記判定基準としての第3の閾値以上であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正することを特徴とする変速装置。
  4. 請求項1からの何れか一項に記載の変速装置において、
    前記補正手段は、前記トルクフェーズ制御が開始されてから前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えるまでの時間が所定時間以上であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正することを特徴とする変速装置。
  5. 請求項1からの何れか一項に記載の変速装置において、
    前記待機制御が実行される間に前記係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した前記入力軸の回転加速度の変動が発生したか否かを判定する判定手段を更に備え、
    前記補正手段は、前記判定手段により前記係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した前記入力軸の回転加速度の変動が発生していないと判断されたときに、前記待機制御の後に前記判定基準を超える前記入力軸の回転加速度の変動が検出されたか否かを判定することを特徴とする変速装置。
  6. 請求項に記載の変速装置において、
    前記判定手段は、前記充填制御が実行される間における前記入力軸の回転加速度の最大値から前記トルクフェーズ制御の開始時における該入力軸の回転加速度を減じて得られる値が予め定められた第4の閾値未満であるときに前記待機制御が実行される間に前記係合側摩擦係合要素の係合開始に起因した前記入力軸の回転加速度の変動が発生していないと判断することを特徴とする変速装置。
  7. それぞれ油圧制御装置からの油圧により作動する複数の油圧式摩擦係合要素の中の少なくとも何れか一つである係合側摩擦係合要素を解放状態から係合状態へと切り替えることにより変速段を変更しながら入力軸に付与された動力を出力軸に伝達可能な変速装置の制御方法において、
    (a)アクセルオン状態で前記変速段をアップシフトするに際して、前記係合側摩擦係合要素の油圧サーボに作動油が充填されるように前記油圧制御装置を制御する充填制御と、該油圧サーボへの油圧が予め定められた待機圧に保持されるように前記油圧制御装置を制御する待機制御とを実行した後にトルクフェーズ制御を含む係合制御を実行するステップと、
    (b)前記待機制御の後に予め定められた判定基準を超える前記入力軸の回転加速度の変動が検出されたときに前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正するステップと、
    と含み、
    ステップ(b)は、前記トルクフェーズ制御が開始された後に前記入力軸の回転加速度の変化量が所定量を超えてから該トルクフェーズ制御が終了するまでの間における前記入力軸の回転加速度の最小値を前記トルクフェーズ制御の開始時における前記入力軸の回転加速度から減じて得られる値が前記判定基準としての第1の閾値以上であることを条件に前記充填制御の実行時間および前記待機圧の少なくとも何れか一方を増加側に補正することを特徴とする変速装置の制御方法。
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