JP2016003727A - 取付部材の取付構造 - Google Patents

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宏 中里
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Abstract

【課題】取付座に対するクリップの保持力を高めて、取付座からクリップが脱落することを抑制できる取付部材の取付構造を提供する。【解決手段】取付座10とクリップ20とを備え、取付部材1を被取付部材5に取付ける取付構造であって、取付座10は、筒状壁11と、その内周面に設けた複数のリブ13とを有し、クリップ20は、取付座10に係合する基部21と、取付孔7に係合する係止脚25(係止部)とを有し、基部21は、筒状壁11内に挿入される軸部30と、その外周方向に沿って形成され、軸部30を筒状壁11の軸線回りに回転させたときに、各リブ13に食い込む複数の係止刃33と、軸部30の外周面にその軸方向に沿って形成され、複数の係止刃33に連結される連結壁部37とが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、被取付部材にクリップを介して取付部材を取付けるための、取付部材の取付構造に関する。
以前から、トリムボードやガーニッシュ等の取付部材を、車体パネルや車体フレーム等の被取付部材に取付ける際には、取付部材に設けられた取付座に予めクリップを装着しておき、該取付座をクリップごと被取付部材の取付孔に挿入して係合させることで、クリップを介して被取付部材に取付部材を取付けることが行われている。
例えば、下記特許文献1には、プレート部材に突設された座部にクリップを組み付けると共に、該クリップを相手部材の取付孔に挿入して係合させることで、プレート部材に相手部材を取付ける、二部材組付け構造が記載されている。前記座部は、筒状をなしており、その内周の対向した位置に、一対のリブが座部軸心に沿って延設されている。
一方、前記クリップは、前記座部に外装される筒状の本体と、該本体中央から突出し、前記座部内に挿入される連結軸と、取付孔に係合するアンカー部とを有している。前記本体の内周の対向する箇所には、その周方向に沿って伸びる締結刃が、本体の軸方向に沿って複数設けられている。また、前記連結軸の外周の対向する箇所にも、その周方向に沿って伸びる締結刃が、連結軸の軸方向に沿って複数設けられている。
そして、前記クリップの連結軸を座部内周に差し込んで、同クリップを軸線回りに回転させることで、本体内面の締結刃が座部外周に食い込むと共に、連結部外面の締結刃が座部内周のリブに食い込んで、座部にクリップが装着される。その後、クリップのアンカー部を相手部材の取付孔に挿入し係合させることで、被取付部材に相手部材が取付けられるようになっている。
特許第5214377号公報
上記特許文献1の二部材組付け構造では、各締結刃は、クリップの本体や連結軸の軸方向に沿って、それぞれ独立して設けられている。そのため、クリップのアンカー部が相手部材の取付孔に係合した状態で、プレート部材の座部に、取付孔の軸方向や斜め方向の引き抜き力が作用した場合に、各締結刃が変形しやすく、座部に対するクリップの保持力が十分に得られず、座部からクリップが脱落するおそれがあると考えられる。
したがって、本発明の目的は、取付座に対するクリップの保持力を高めて、取付座からクリップが脱落することをより確実に防止できる、取付部材の取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、取付部材に設けられた取付座と、該取付座に装着されるクリップとを備え、該クリップを前記取付座に装着して、被取付部材に形成された被係止部に係合させることにより、前記取付部材を前記被取付部材に取付ける取付構造であって、前記取付座は、前記取付部材の座面から突出した筒状壁と、該筒状壁の内周面に形成され、同筒状壁の突出方向に伸びる複数のリブとを有し、前記クリップは、前記取付座に係合する基部と、該基部に連設され前記被係止部に係合する係止部とを有し、前記基部は、前記取付座の筒状壁内に挿入される軸部と、該軸部の外周面にその周方向に沿って形成され、前記軸部を前記筒状壁の軸線回りに回転させたときに、前記各リブに食い込む複数の係止刃と、前記軸部の外周面にその軸方向に沿って形成され、前記複数の係止刃に連結される連結壁部とが設けられていることを特徴とする。
本発明に係る取付部材の取付構造においては、前記連結壁部は、前記軸部を前記筒状壁内に挿入しその軸線回りに回転させるとき、前記リブに当接可能とされて、最大回転角度を規制可能なように、前記リブと重なり合う突出高さで形成されていることが好ましい。
本発明に係る取付部材の取付構造においては、前記係止刃の、前記軸部の外周面からの突出高さは、前記連結壁部の、前記軸部の外周面からの突出高さよりも低く形成されていることが好ましい。
本発明に係る取付部材の取付構造においては、前記複数の係止刃は、前記軸部の軸方向に沿って所定間隔で整列して形成されており、軸方向に沿って並ぶ前記係止刃の周方向の、同じ向きに位置する一端部が、前記連結壁部にそれぞれ連結されており、同複数の係止刃の周方向他端部と、隣接する前記連結壁部との間には、前記軸部の軸方向に沿って隙間が形成されていることが好ましい。
本発明に係る取付部材の取付構造においては、前記取付座の筒状壁の軸中心部には、前記取付部材の座面から凸部が突設されており、前記クリップの軸部の先端面中心部には、前記凸部が挿入される凹部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、クリップの複数の係止刃が、軸部外周面に形成された連結壁部に連結されており、複数の係止刃の剛性を高めて、変形しにくくすることができるので、取付座に引き抜き力(軸方向や斜め方向の応力)が作用したときに、複数のリブに複数の係止刃が食い込んだ状態に維持して、取付座に対するクリップの保持力を高めて、取付座からクリップが脱落することを抑制することができる。
本発明に係る取付部材の取付構造の、第1実施形態を示す斜視図である。 同取付構造を構成するクリップの斜視図である。 同取付構造を構成するクリップの、一部を省略した正面図である。 同取付構造を構成するクリップの底面図である。 同取付構造において、取付座の筒状壁内にクリップの軸部を挿入した状態の説明図である。 図5に示す状態から、クリップの軸部を回転させた状態の説明図である。 同取付構造において、クリップを取付座に装着した状態の斜視図である。 同取付構造において、クリップを介して被取付部材に取付部材を取付けた状態の断面斜視図である。 同取付構造において、取付座のリブの他構造を示す説明図である。 本発明に係る取付部材の取付構造の、第2実施形態を示す斜視図である。 同取付構造において、クリップを取付座に装着した状態の斜視図である。 図11の断面斜視図である。 同取付構造において、取付座の凸部の他形状を示す斜視図である。 本発明に係る取付部材の取付構造の、第3実施形態を示す斜視図である。 同取付構造において、図14とは異なるツマミ片を有するクリップの斜視図である。 本発明に係る取付部材の取付構造の、第4実施形態を示しており、そのクリップを示す斜視図である。 同取付構造を構成するクリップを示しており、(a)は図17とは異なる方向から見た場合の斜視図、(b)は底面図である。 (a)は同取付構造において、取付座の筒状壁内にクリップの軸部を挿入した状態の説明図、(b)は(a)の状態からクリップの軸部を回転させた状態の説明図である。 同取付構造において、クリップを取付座に装着した状態の説明図である。
以下、図1〜9を参照して、本発明に係る取付部材の取付構造の、第1実施形態について説明する。
図1及び図8に示すように、この取付部材の取付構造は、クリップ20を介して、取付部材1を被取付部材5に取付けるためのものである。前記取付部材1としては、例えば、トリムボード、ガーニッシュ、アシストグリップ、バンパー、ランプ等が挙げられ、前記被取付部材5としては、例えば、車体パネルや車体フレーム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
図1に示すように、前記取付部材1には、クリップ20を装着するための取付座10が設けられている。この取付座10は、取付部材1の座面3(被取付部材5側の面)から突出し、上方が開口した円筒状の筒状壁11を有している。なお、筒状壁11は、図10に示すような四角形の角筒状や、その他の多角形の角筒状等をなしていてもよく、特に限定はない(図10に示す筒状壁については、第2実施形態として後述する)。
また、筒状壁11の内周面には、同筒状壁11の突出方向に伸びるリブ13が形成されている。図5及び図6に示すように、この実施形態においては、筒状壁11の内周に沿って均等な間隔を空けて、かつ、筒状壁11の軸中心に向けて、複数のリブ13がそれぞれ形成されている(ここでは4個)。また、図1に示すように、各リブ13の先端部(筒状壁11の開口部側)の内面13aは、リブ先端から基端側に向けて次第に肉厚となるテーパ状をなしている。
なお、このリブ13は、筒状壁11の内周に沿って均等な間隔で3個以上設けられていることが好ましい。また、図9に示すように、リブ13は、筒状壁11の内周面に沿って隣接した位置に複数個設けてもよい(ここでは一対のリブ13,13)。
上記取付座10は、この実施形態の場合、取付部材1に一体形成されているが、別体の取付座10を、接着剤やテープ、或いは、その他の嵌合構造等で取付部材1に固着させてもよい。
なお、以上説明した取付座10は、例えば、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料により形成されている。
一方、前記被取付部材5には、長孔状をなすと共に、前記クリップ20が挿入されて係合する取付孔7が形成されている。なお、取付孔7は、クリップ20の形状に応じて適宜設定され、特に限定はされない。この取付孔7が本発明における「被係止部」をなしている。また、被取付部材5に取付孔7を設けずに、例えば、正面側及び底面側が開口した略コ字状やU字状をなした枠状壁と、該枠状壁の底面側に配設され、鍵穴状の係止孔を有する底壁とからなる枠状部材を設けて、これにクリップを係合させるようにしてもよい。この場合は、前記枠状部材が本発明における「被係止部」をなす。
図1、図2及び図8に示すように、クリップ20は、前記取付座10に係合する基部21と、該基部21に連設され前記取付孔7に挿入されて係合する係止脚25とを有している。
この実施形態における前記基部21は、円板状の底壁23を有しており、これに係止脚25が連設されている。該係止脚25は、底壁23の一方の面(被取付部材5側の面)から立設した板状のステム部26と、該ステム部26の先端から底壁23側に向けて碇足状に延出し、その基端部が底壁23に連結された一対の係止片27,27とから構成されている。また、各係止片27の基端部側外周には、段状をなした係止肩部27a,27aが形成されており、該係止肩部27a,27aが被取付部材5の取付孔7の裏側周縁に係合する部分となる(図8参照)。
上記係止脚25が、被係止部(ここでは取付孔7)に係合する、本発明における「係止部」をなしている。なお、係止脚25は、上記形状に限定されるものではなく、例えば、柱状をなしその外周に係止肩部を設けた形状としたり、或いは、筒状部を有し、その外周にスリットを介して撓み可能な弾性片を設けた形状等としたりしてもよい。また、上述したように、「被係止部」を枠状部材とした場合には、枠状部材の底壁を挟み込む一対のフランジ部と、これらのフランジ部どうしを連結し、枠状部材の係止孔に挿入係止される軸部とからなる係止部を設けることとなる。
図2〜4及び図8に示すように、前記基部21の底壁23の、係止脚25とは反対側の面からは、前記取付座10の筒状壁11内に挿入される軸部30が突設されている。この実施形態の軸部30は、突出方向先端側が開口した円筒状をなしており、該軸部30の先端面中心部に、所定深さの凹部31が形成された構造となっている(図8参照)。なお、前記底壁23は角形板状等であってもよく、また、前記軸部30も角筒状や中実状等であってもよく、特に限定はされない。
図2〜4に示すように、軸部30の外周面には、同軸部30の周方向に沿って伸び、該軸部30を前記取付座10の筒状壁11内に挿入し、該筒状壁11の軸線回りに回転させたときに(図5の矢印参照)、前記取付座10の各リブ13に食い込む係止刃33が複数形成されている(図6及び図8参照)。
この実施形態では、軸部30の軸方向に沿って所定間隔で整列して複数の係止刃33が形成されていると共に、この軸方向に沿って並ぶ複数の係止刃33からなる列が、軸部30の周方向に沿って均等な間隔を空けて複数配列されている。この実施形態では、軸部30の軸方向に沿って4個の係止刃33からなる列が形成され、この列が周方向に4個配列されているが、この態様に限定されるものではない。
図3に示すように、各係止刃33は、底壁23側の面が、同底壁23の面方向に沿って平行で、かつ、その反対側の面が、係止刃先端側に向けて、係止刃33を次第に肉薄とする傾斜形状をなしており、係止刃33が取付座10のリブ13に食い込みやすくなっている。
更に各係止刃33は、図4に示すように、クリップ20の基部21を係止脚25とは反対側から見たとき、その周方向他端部34は、軸部30を前記筒状壁11内に挿入して回転させるときの、回転方向先端から基端側に向けて次第に幅広となるテーパ状をなしている。また、各係止刃33の周方向他端部34よりも基部側は、周方向一端部35に至るまで、軸部30の周方向に沿って一定幅で伸びている。
なお、係止刃33の形状は、クリップ20の軸部30を、取付座10の筒状壁11に挿入して回転させたときに、取付座10のリブ13に食い込み可能な形状であればよく、特に限定はされない。
また、前記軸部30の外周面には、その軸方向に沿って伸びる連結壁部37が形成されており、前記係止刃33の周方向一端部35が、この連結壁部37に連結されている。この実施形態では、前記係止刃33の周方向に並ぶ列数に応じて、4個の連結壁部37が、軸部30の周方向に沿って均等な間隔で設けられている。連結壁部37の数は、前記係止刃33の周方向に並ぶ列数及び前記取付座10のリブ13の個数に対応した数であることが好ましい。
また、各連結壁部37の軸部30の外周面からの高さは、軸部30を筒状壁11内に挿入するときに、筒状壁11の内周面との間で強い摩擦力が生じない程度のクリアランスが生じるように、筒状壁11の内周面と近接し、かつ、軸部30を回転したときに、前記リブ13に当接可能とされて、その最大回転角度を規制可能なように、前記リブ13と重なり合って係合可能な長さで、軸部30の外周面から突出している(図5参照)。その結果、筒状壁11内において軸部30の回転中心が定まり回転可能とされると共に、軸部30が最大限回転したときに、連結壁部37がリブ13に当接して、軸部30の回り止めが図られるようになっている(図6参照)。
なお、各係止刃33の、軸部30の外周面からの突出高さは、前記連結壁部37の、軸部30の外周面からの突出高さよりも低く形成されている(図4〜6参照)。
また、図2に示すように、各連結壁部37の軸方向先端部の外面には、先端側に向けて次第に高さが低くなるテーパ面37aが形成されており、前記取付座10の筒状壁11内への軸部30の挿入性が高められている。
前述したように、この取付構造においては、軸部30の軸方向に沿って並ぶ各列の複数の係止刃33の周方向一端部35、すなわち、各係止刃33の周方向の同じ向きに位置する一端部が、前記連結壁部37にそれぞれ連結されている。
そして、図2及び図3に示すように、各列の複数の係止刃33の周方向他端部34と、隣接する連結壁部37との間には、前記取付座10のリブ13が挿入可能な隙間39が、軸部30の軸方向に沿ってそれぞれ形成されている(図2〜5参照)。
なお、この実施形態において、各係止刃33は、その周方向一端部35が連結壁部37に連結されているが、係止刃33の周方向途中部分が連結壁部37に連結されていてもよく、特に限定はされない。
また、上記クリップ20は、上述した取付座10よりも硬い樹脂材料、例えば、ポリアセタール(POM)等の樹脂材料から形成されている。
次に、上記構成からなる取付部材の取付構造を用いて、取付部材1を被取付部材5に取付ける際の手順について説明する。
まず、図1に示すように、クリップ20の軸部30外周の複数の隙間39を、取付座10の筒状壁11内周の複数のリブ13に整合させた後、筒状壁11に対してクリップ20を押し込む。これにより、各リブ13が軸部30の各隙間39にそれぞれ挿入されて、筒状壁11内に軸部30が挿入される(図5参照)。
このように、この実施形態では、複数の係止刃33の周方向他端部34と、連結壁部37との間に隙間39が形成されているので、この隙間39を取付座10のリブ13に整合させて、筒状壁11に対してクリップ20を押し込むことで、筒状壁11内に軸部30を挿入することができる。
また、軸部30の隙間39を取付座10のリブ13に最初から整合させなくても、筒状壁11内に軸部30を差し込んで押し込み、リブ13が各係止刃33に当接したら、その状態で軸部30を回転させることにより、隙間39にリブ13が整合して、筒状壁11内に軸部30を挿入することができる。
このとき、この実施形態では、各リブ13の先端部の内面13aがテーパ状をなすと共に、各係止刃33の、リブ13に当接する側の外面が傾斜しているので、クリップ20への押し込み力がクリップ回転方向に変換されて、隙間39がリブ13に整合する方向に、軸部30が回転するため、筒状壁11内への軸部30の挿入作業をスムーズに行うことができる。
上記のように筒状壁11内に軸部30を挿入した状態で、図5の矢印に示す方向に、軸部30を回転させる。すると、軸部30の外周から、筒状壁11の内周面に近接する複数の連結壁部37によって、ガイドされながら軸部30が回転すると共に、各係止刃33が、その周方向他端部34側から複数のリブ13に食い込んでいく。
このとき、この実施形態では、係止刃33の周方向他端部34が、クリップ回転方向先端から基端側に向けて幅広となるテーパ状をなしているので、係止刃33がリブ13に食い込むときに、リブ13に対する係止刃33の食い込み量が、食い込み初めは少なく、その後増えることとなり、リブ13に対して係止刃33をスムーズに食い込ませることができる。
そして、軸部30を所定位置まで回転させると、複数のリブ13に各係止刃33の周方向一端部35側の部分が食い込んで(図6及び図8参照)、筒状壁11にクリップ20の基部21が係合して、取付座10にクリップ20を装着することができる(図7参照)。
このとき、この実施形態における各連結壁部37は、軸部30を筒状壁11内に挿入して回転したときに、前記リブ13に当接可能とされて、その最大回転角度を規制可能なように、前記リブ13と重なり合う長さで軸部外周面から突出しているので、筒状壁11内において軸部30が最大限回転したときに、各連結壁部37がリブ13に当接して、軸部30のそれ以上の回転を抑制して、軸部30の回り止めを図ることができる(図6参照)。また、軸部30を回転させすぎることにより、連結壁部37からの係止刃33の食い込みが解除されることを防止することができる。
更にこの実施形態においては、図4〜6に示すように、各係止刃33の、軸部30の外周面からの突出高さは、前記連結壁部37の、軸部30の外周面からの突出高さよりも低く形成されている。そのため、係止刃33よりも高い連結壁部37によって、筒状壁11内に軸部30を挿入したときに、同連結壁部37の先端を筒状壁11の内周面に近接させて、筒状壁11の軸心に対して軸部30の回転中心をなるべく整合するように定めることができ、各係止刃33の、筒状壁11のリブ13への食い込み量を略均等にすることができると共に、リブ13の先端側に各係止刃33を食い込ませるため、比較的低い回転力によって、リブ13に係止刃33を食い込ませることができ、取付座10に対するクリップ10の装着作業性を向上させることができる。
その後、クリップ20の係止脚25を、被取付部材5の取付孔7に挿入していく。すると、取付孔7の内周に係止片27,27が押圧されて撓んでいき、取付孔7の裏側から係止肩部27aが抜け出ると、係止片27,27が弾性復帰して、その係止肩部27aが取付孔7の裏側周縁に係合し、それと共に、取付孔7の表側周縁に、クリップ20の基部21の底壁23が当接して、クリップ20を介して被取付部材5に取付部材1を取付けることができる(図8参照)。
ところで、被取付部材5に取付部材1が取付けられた状態で、例えば、取付部材1に外部からの衝撃力や振動等が作用した場合に、取付座10を介してクリップ20に対して、クリップ20の軸部30の軸方向に沿った引き抜き力や、同軸方向に対して斜め方向の引き抜き力が作用することがあった。
また、修理やメンテナンス、交換等の理由で、被取付部材5から取付部材1を取外したい場合には、被取付部材5に対して取付部材1を強く引張って、係止脚25を取付孔7から引き抜くこととなるが、この場合も、取付座10を介してクリップ20に対して、クリップ20の軸部30の軸方向に沿った引き抜き力が作用する。更に、取付孔7の軸方向に沿って真直ぐに係止脚25を引き抜けない場合には、取付座10を介してクリップ20に対して、クリップ20の軸部30の軸方向に対して斜め方向の引き抜き力が作用する。
このとき、この取付構造においては、クリップ20の軸部30の外周に設けた複数の係止刃33が、軸部30外周面に形成された連結壁部37に連結されているので、各係止刃33の剛性を高めて変形しにくくすることができ、その結果、取付座10を介してクリップ20に対して、取付孔7の軸方向に沿った引き抜き力や斜め方向の引き抜き力が作用しても、複数のリブ13に複数の係止刃33が食い込んだ状態が維持され、取付座10に対するクリップ20の保持力を高めて、取付座10からクリップ20が脱落することを抑制することができる。
更にこの実施形態においては、取付座10のリブ13に複数の係止刃33が食い込んだ状態で、取付座10に対して斜め方向のこじり力が作用しても、リブ13は、筒状壁11の内周に周方向に沿って均等な間隔で3個以上設けられているので、こじり力に対する抵抗を周方向に均等に得ることができ、クリップ20の軸部30が斜めに傾くことを抑制して、各リブ13に対して各係止刃33をしっかりと食い込ませて、取付座10に対するクリップ20の保持力を維持することができる。なお、リブ13が2個以下であると、リブ13がない方向にこじり力が作用した場合に、クリップ20の軸部30が傾きやすく、取付座10に対するクリップ20の保持力が低下するおそれがある。
また、図9に示すように、筒状壁11の内周に沿って隣接した位置に複数のリブ13が設けられている場合には、これらの複数のリブ13に、クリップ20の軸部30の周方向に複数配置された係止刃33がそれぞれ食い込むので、リブ13に対する係止刃33の食い込み部分が増えて、取付座10に引き抜き力が作用したときの、取付座10に対するクリップ20の保持力をより高めることができる。なお、取付座10に対するクリップ20の保持力を、リブ13が単独の場合と同程度確保できればよい場合には、リブ13の高さを低くすることができ、取付座10の小型化を図ることができ、ひいてはクリップ20の軸部30の小型化も図ることができる。
また、取付座10は、取付部材1の座面3から突出する筒状壁11と、該筒状壁11の突出方向に伸びるリブ13だけで構成できるので、取付部材1に設けられる取付座10の成形に際して、スライド型等が必要なくなり、取付座10の成形を容易にして製造コストを低減することができる。
図10〜13には、本発明に係る取付部材の取付構造の、第2実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態では、取付座の形状が前記実施形態と異なっている。
すなわち、この第2実施形態における取付座10は、四角筒状の筒状壁11aを有しており、該筒状壁11の各辺の内周面からはリブ13が筒状壁11の軸中心に向けてそれぞれ突設されている。そして、筒状壁11の軸中心部には、前記取付部材1の座面3から円筒状の凸部15が突設されており、これがクリップ20の円筒状の軸部30の、先端面中心部に形成された凹部31に挿入されるようになっている(図12参照)。
なお、凸部の形状は円筒状に限定されるものはなく、例えば、図13に示すように、一対の突条片16a,16aが互いに直交してなる略十字状の凸部16であってもよく、クリップ20の凹部31内に挿入可能であればよい。
そして、この第2実施形態においては、取付座10の筒状壁11a内にクリップ20の軸部30を挿入すると、取付座10に設けた凸部15が軸部30の凹部31に挿入されるので、軸部30を回転させるときのガイドとなり、軸部30を傾くことなくスムーズに回転させることができる。
また、筒状壁11内に挿入された軸部30について、ガタツキや倒れを抑制することができると共に、軸部30の回転中心を定めることができ、それにより複数のリブ13に複数の係止刃33を偏りなく食い込ませることができ、取付座10に引き抜き力が作用したときの、取付座10に対するクリップ20の保持力を高めることができる。
図14及び図15には、本発明に係る取付部材の取付構造の、第3実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態では、クリップの形状が前記実施形態と異なっている。
すなわち、図14に示すクリップ20aは、基部21の底壁23の、軸部30と反対側の中心部から柱部41が突設されており、該柱部41の先端部に、前記底壁23に対して平行に配置された支持壁43が連結されており、該支持壁43に係止脚25が連設されている。そして、柱部41の対向する周面からは、前記底壁23及び前記支持壁43に支持されると共に、底壁23の外周から延出した、板状のツマミ片45,45が形成されている。
一方、図15に示すクリップ20bは、図4に示す前記クリップ20aと類似した形状をなし、ただツマミ片45a,45aが、軸部30の軸方向に沿って更に伸びて、係止脚25のステム部26の両側面に連結した形状をなしている。
上記のようなクリップ20a,20bによれば、ツマミ片45,45aが設けられていることにより、取付座10の筒状壁11に軸部30を挿入した後、ツマミ片45,45aを把持して軸部30を回転させることができるので、軸部30に回転力を加えやすくなり、係止刃33を取付座10のリブ13に比較的容易に食い込ませることができる。
図16〜19には、本発明に係る取付部材の取付構造の、第4実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この第4実施形態では、筒状壁内に軸部を挿入して回転させて、取付座のリブにクリップの係止刃が食い込んだ状態で、軸部の回転が戻ることを防止する構造が設けられている。
すなわち、この第4実施形態における取付座10の筒状壁11bの対向する外周面には、その軸方向に沿って突条の被係合部17,17が形成されている(図16参照)。また、取付座10の複数のリブ13は、筒状壁11b内にクリップ20cの軸部30を挿入し回転させたときに、複数の連結壁部37に当接するように構成されている。
一方、クリップ20cの基部21には、その底壁23の対向する箇所から、断面円弧状をなした係止片47,47が、軸部30の外周に対して所定隙間を設けて、垂設されている(図17参照)。また、図18(a),(b)に示すように、軸部30を筒状壁11b内に挿入して回転させるときの、各係止片47の回転方向先端側の内面からは、係合部48がそれぞれ突設されている。そして、筒状壁11b内に軸部30を挿入し、該軸部30を、連結壁部37が取付座10のリブ13に近接する方向に回転させたときに、係合部48,48が、筒状壁11bの被係合部17,17を乗り越えて、その回転方向とは反対側の側面48a,48aが被係合部17,17に係合するようになっている(図18(b)参照)。
この第4実施形態においては、取付座10の筒状壁11b内にクリップ20cの軸部30を挿入した後(図18(a)参照)、該軸部30を、連結壁部37が取付座10のリブ13に近接する方向に回転させると、複数の係止刃33がリブ13に食い込むと共に、各係合部48が筒状壁11bの各被係合部17を乗り越えると、図18(b)に示すように、各係合部48の側面48aが被係合部17に係合して、取付座10にクリップ20cを装着させることができる(図19参照)。そして、クリップ20cに、軸部30の回転方向とは反対方向に回転力が作用しても(図18(b)の矢印参照)、係合部48の側面48aに、被係合部17が係合しているので、軸部30の回転が規制されて、軸部30の回転が戻ってしまうことを抑制することができる。
1 取付部材
3 座面
5 被取付部材
7 取付孔
10 取付座
11,11a,11b 筒状壁
13 リブ
17,17 被係合部
20,20a,20b,20c クリップ
21 基部
23 底壁
25 係止脚
30 軸部
31 凹部
33 係止刃
34 周方向他端部
35 周方向一端部
37 連結壁部

Claims (5)

  1. 取付部材に設けられた取付座と、該取付座に装着されるクリップとを備え、該クリップを前記取付座に装着して、被取付部材に形成された被係止部に係合させることにより、前記取付部材を前記被取付部材に取付ける取付構造であって、
    前記取付座は、前記取付部材の座面から突出した筒状壁と、該筒状壁の内周面に形成され、同筒状壁の突出方向に伸びる複数のリブとを有し、
    前記クリップは、前記取付座に係合する基部と、該基部に連設され前記被係止部に係合する係止部とを有し、
    前記基部は、前記取付座の筒状壁内に挿入される軸部と、該軸部の外周面にその周方向に沿って形成され、前記軸部を前記筒状壁の軸線回りに回転させたときに、前記各リブに食い込む複数の係止刃と、前記軸部の外周面にその軸方向に沿って形成され、前記複数の係止刃に連結される連結壁部とが設けられていることを特徴とする取付部材の取付構造。
  2. 前記連結壁部は、前記軸部を前記筒状壁内に挿入しその軸線回りに回転させるとき、前記リブに当接可能とされて、最大回転角度を規制可能なように、前記リブと重なり合う突出高さで形成されている請求項1記載の取付部材の取付構造。
  3. 前記係止刃の、前記軸部の外周面からの突出高さは、前記連結壁部の、前記軸部の外周面からの突出高さよりも低く形成されている請求項1又は2記載の取付部材の取付構造。
  4. 前記複数の係止刃は、前記軸部の軸方向に沿って所定間隔で整列して形成されており、軸方向に沿って並ぶ前記係止刃の周方向の、同じ向きに位置する一端部が、前記連結壁部にそれぞれ連結されており、同複数の係止刃の周方向他端部と、隣接する前記連結壁部との間には、前記軸部の軸方向に沿って隙間が形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の取付部材の取付構造。
  5. 前記取付座の筒状壁の軸中心部には、前記取付部材の座面から凸部が突設されており、
    前記クリップの軸部の先端面中心部には、前記凸部が挿入される凹部が形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の取付部材の取付構造。
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