JP2016003111A - 用紙搬送装置、用紙搬送装置の保守管理支援方法、及び画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置、用紙搬送装置の保守管理支援方法、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分離ローラ等の搬送部材の保守管理を、より適確に支援することが可能な用紙搬送装置を提供する。【解決手段】各ローラ32、33、34の記録用紙の搬送累積枚数Mを計数すると共に、各ローラ32、33、34による記録用紙の搬送ミスの度に、各ローラ32、33、34によって繰り返した搬送リトライ累積回数Nを計数しつつ、搬送リトライの頻度Naを求め、搬送累積枚数Mと累積枚数閾値Mtとの比較結果及び搬送リトライの頻度Naとリトライ閾値Ntとの比較結果に基づき、各ローラ32、33、34の交換不要という第1対応処理A、給紙カセット31のセット状態等の確認という第2対応処理B、各ローラ32、33、34への注意を促す通知をするという第3対応処理C、及び各ローラ32、33、34の交換を通知するという第4対応処理Dのうちいずれかを選択している。【選択図】図3

Description

本発明は、用紙を搬送する用紙搬送装置、用紙搬送装置の保守管理支援方法、及び画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置では、静電潜像を像担持体表面に形成し、現像剤により像担持体表面の静電潜像を現像して、像担持体表面にトナー像を形成し、像担持体と転写ローラとの間のニップ域に用紙を挟み込んで搬送しつつ、トナー像を像担持体から用紙に転写し、用紙を加熱及び加圧して、トナー像を用紙上に定着している。
このような画像形成装置は、用紙を供給搬送する用紙搬送装置を備えている。この用紙搬送装置では、複数の用紙を積み重ねてなる用紙束を給紙カセットに収容し、給紙カセットの用紙束の最上層の用紙にピックアップローラを押し当て、ピックアップローラを回転させることにより最上層の用紙を引き出して、給紙ローラにより用紙を搬送し、これを繰り返すことにより複数の用紙を間欠的に引き出して送り出す。また、給紙ローラに分離ローラを圧接させて、用紙を給紙ローラと分離ローラとの間に通しており、ピックアップローラにより複数の用紙が重なって引き出されたときには、分離ローラにより各用紙を1枚ずつに分離して搬送し、各用紙が重なったまま搬送されるという重送を防止している。
ところで、分離ローラ等の搬送部材は、その周面の磨耗により用紙の分離機能が徐々に低下することから、重送が発生し易くなる。このため、特許文献1では、給紙カセットからの用紙引き出しの遅延頻度を測定し、この測定した遅延頻度が所定の割合になったときにリタードローラ(分離ローラに対応する)がその寿命に達したと判定して、分離ローラの交換を促す旨を表示している。
特開平11−100148号公報
しかしながら、用紙搬送装置における分離ローラ等の交換は、ユーザではなく、サービスマンに託されることが多い。このため、特許文献1のように分離ローラ等の寿命のみを判定して、分離ローラ等の交換を促す旨を表示する場合は、その表示がサービスマンによる点検直前になされたならば、分離ローラ等の交換をタイミング良く行うことができるが、その表示がサービスマンによる点検直後になされたならば、次の点検まで分離ローラ等が交換されず、分離ローラ等の交換時期が大幅に遅れてしまう。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、分離ローラ等の搬送部材の保守管理を、より適確に支援することが可能な用紙搬送装置、用紙搬送装置の保守管理支援方法、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の用紙案内装置は、用紙を搬送する搬送部材を備えた用紙搬送装置であって、前記搬送部材によって搬送された用紙の枚数を累積して、搬送累積枚数を計測する累積枚数計測部と、前記搬送部材による用紙の搬送ミスが発生する度に、該搬送部材によって繰り返した搬送リトライの頻度を計測するリトライ計測部と、前記累積枚数計測部によって計測された前記搬送累積枚数と予め設定された累積枚数閾値とを比較し、且つ、前記リトライ計測部によって計測された前記搬送リトライの頻度と予め設定されたリトライ閾値とを比較し、前記搬送累積枚数と前記累積枚数閾値との比較結果及び前記搬送リトライの頻度と前記リトライ閾値との比較結果に基づいて、用紙の搬送に係る複数の対応処理のうちいずれかを選択して通知する通知制御部とを備えている。
このような本発明では、搬送回数から推測した搬送部材の磨耗状況と、搬送部材によって生じた搬送ミスとに基づいて、用紙の搬送に関する対応処理を通知することで、搬送部材や装置の保守管理を適確に支援することができる。
ここで、仮に、搬送リトライの頻度とリトライ閾値との比較結果のみに基づき用紙の搬送に係る対応処理を決める場合では、搬送部材の使用状況を判断する情報が少ないため、対応処理の選択肢が狭くなる。ところが、本発明のように、搬送累積枚数と累積枚数閾値との比較結果を加えた2つの比較結果に基づいて、用紙の搬送に係る対応処理を設定することで、対応処理の選択肢が広くなって、使用環境に応じた的確な対応を通知することができる。
本発明の用紙搬送装置では、前記搬送リトライの頻度は、前記搬送部材により搬送された用紙の単位枚数当たりの該搬送リトライの増加回数である構成としてもよい。
本発明の用紙搬送装置では、前記累積枚数閾値又は前記リトライ閾値を表示する表示部と、前記累積枚数閾値又は前記リトライ閾値を設定するために操作される入力操作部とを備えている構成としてもよい。
この場合は、累積枚数閾値又はリトライ閾値を自在に設定できるので、例えば、頻繁に使用する用紙の種類に応じた値にするなど、使用環境に応じた設定とすることができる。
本発明の用紙搬送装置では、それぞれの用紙を搬送する複数の搬送部材と、前記各搬送部材別に、前記搬送累積枚数又は前記搬送リトライの頻度を表示する表示部とを備えている構成としてもよい。
この場合は、各搬送部材別に、搬送累積枚数又は搬送リトライの頻度を知ることができる。
本発明の用紙搬送装置では、前記通知制御部は、前記各搬送部材別に、前記複数の対応処理のうちいずれかを選択して前記表示部に表示する構成としてもよい。
このような表示により対応処理を通知することができる。
本発明の用紙搬送装置では、前記対応処理は、前記搬送部材の交換を促す通知である構成としてもよい。
この場合は、搬送部材の交換時期が明確に通知される。
本発明の用紙搬送装置では、前記対応処理は、前記搬送部材への注意を促す通知である構成としてもよい。
この場合は、搬送部材の交換時期を予測することができる。
本発明の用紙搬送装置では、前記対応処理は、前記搬送部材の交換不要を示す通知である構成としてもよい。
この場合は、搬送部材の交換不要が明確に通知される。
本発明の用紙搬送装置では、前記対応処理は、前記搬送部材とは異なる部材のチェックを促す通知である構成としてもよい。
ここでは、搬送部材による用紙の搬送ミスが該搬送部材に原因があるとは限らないため、搬送部材とは異なる部材のチェックを通知している。
本発明の用紙搬送装置の保守管理支援方法は、用紙を搬送する搬送部材を備えた用紙搬送装置の保守管理支援方法であって、前記搬送部材によって搬送された用紙の枚数を累積して、搬送累積枚数を計測する累積枚数計測ステップと、前記搬送部材による用紙の搬送ミスが発生する度に、該搬送部材によって繰り返した搬送リトライの頻度を計測するリトライ計測ステップと、前記累積枚数計測ステップにおいて計測された前記搬送累積枚数と予め設定された累積枚数閾値とを比較し、且つ、前記リトライ計測ステップにおいて計測された前記搬送リトライの頻度と予め設定されたリトライ閾値とを比較し、前記搬送累積枚数と前記累積枚数閾値との比較結果及び前記搬送リトライの頻度と前記リトライ閾値との比較結果に基づいて、用紙の搬送に係る複数の対応処理のうちいずれかを選択して通知する通知ステップとを含んでいる。
本発明の画像形成装置は、本発明に係る用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置により搬送される用紙に画像を印刷する印刷部とを備えている。
このような本発明の用紙搬送装置の保守管理支援方法及び画像形成装置においても、本発明の用紙搬送装置と同様の作用効果を果すことができる。
本発明では、搬送回数から推測した搬送部材の磨耗状況と、搬送部材によって生じた搬送ミスとに基づいて、用紙の搬送に関する対応処理を通知することで、搬送部材や装置の保守管理を適確に支援することができる。
本発明の用紙搬送装置の第1実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 図1の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 用紙搬送装置の保守管理を支援するための制御手順を示すフローチャートである。 用紙搬送装置による搬送リトライの頻度を示すグラフである。 本発明の用紙搬送装置の第2実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 図5の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 図5の画像形成装置の操作パネルを示す平面図である。 第2実施形態の用紙搬送装置を適用した画像形成装置における表示部の画面を示す図である。 本発明の用紙搬送装置の第3実施形態を適用した画像形成装置における表示部の画面を示す図である。 本発明の用紙搬送装置の第4実施形態を適用した画像形成装置における表示部の画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]図1は、本発明の用紙搬送装置の第1実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1は、原稿を読取って記録用紙に印刷する複写機能を有する原稿読取り装置2、原稿搬送装置(ADF)3、印刷部4、及び第1実施形態の用紙搬送装置5等を備えている。
この画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、印刷部4においては、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電装置15等が各色に応じた4種類のトナー像を形成するためにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置11により感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
この後、中間転写ベルト21を矢印方向Hに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置22により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収し、各感光体ドラム13表面に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト21に転写して、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写ローラ23との間にはニップ域が形成されており、用紙搬送装置5におけるS字状の用紙搬送経路Sを通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、定着装置17から各排紙ローラ38へと搬送され、各排紙ローラ38を通じて排紙トレイ39へと排出される。
また、第1実施形態の用紙搬送装置5においては、用紙搬送経路Sに沿って、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙先端を揃えた後、中間転写ベルト21と2次転写ローラ23間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始する各レジストローラ36、記録用紙の搬送を促す各搬送ローラ37、各排紙ローラ38等が配置されている。
更に、用紙搬送装置5は、複数の記録用紙を積み重ねてなる用紙束を収容した給紙カセット31を備えている。この給紙カセット31は、その一端上側に設けられたピックアップローラ32、ピックアップローラ32よりも記録用紙の搬送方向下流側に設けられた給紙ローラ33、及び給紙ローラ33に圧接された分離ローラ34を有している。ピックアップローラ32を給紙カセット31の用紙束の最上層の記録用紙に押し当て、ピックアップローラ32を回転させることにより最上層の記録用紙を引き出して、給紙ローラ33により記録用紙を用紙搬送経路Sへと搬送する。また、ピックアップローラ32により複数の記録用紙が重なって引き出されると、各記録用紙が給紙ローラ33と分離ローラ34との間を通るときに、分離ローラ34により各記録用紙が1枚ずつに分離されて搬送され、各記録用紙が重なったまま搬送されるという重送が防止される。
例えば、分離ローラ34の軸にはトルクリミッタが設けられている。分離ローラ34が給紙ローラ33に直接圧接されているときには、あるいは分離ローラ34が1枚の記録用紙を介して給紙ローラ33に押圧されているときには、給紙ローラ33の回転力が分離ローラ34にそのまま伝達され、分離ローラ34のトルクリミッタに作用するトルクが大きくなって、分離ローラ34が空転状態となり、分離ローラ34が給紙ローラ33に従動回転する。
このため、1枚の記録用紙が給紙ローラ33と分離ローラ34との間に導かれて挟み込まれると、分離ローラ34が空転状態となって従動回転し、記録用紙Pが給紙ローラ33により搬送される。また、複数の記録用紙が給紙ローラ33と分離ローラ34との間に導かれて挟み込まれると、分離ローラ34のトルクリミッタに作用するトルクが大きくはならず、分離ローラ34が停止状態となって従動回転せず、給紙ローラ33に直接接触しない他の記録用紙の搬送が停止され、この他の記録用紙が給紙ローラ33により搬送されている記録用紙から分離される。
一方、原稿読取り装置2は、プラテンガラス41上に載置された原稿を照明して、原稿の画像を読取る。また、原稿搬送装置3は、ピックアップローラ42により原稿トレイ43上の原稿を引き出して、原稿を原稿搬送経路44を通じて搬送し、原稿を原稿読取りガラス45上に通して原稿排紙トレイ46へと排出する。このとき、原稿読取り装置2は、原稿を原稿読取りガラス45を介して照明して、原稿の画像を読取る。
こうして読取られた原稿の画像を示す画像データが画像形成装置1の光走査装置11に入力されて、光走査装置11により各感光体ドラム13表面に静電潜像が形成され、各感光体ドラム13表面の静電潜像が各色のトナー像に現像されて、各感光体ドラム13表面の各色のトナー像が中間転写ベルト21を介して記録用紙に転写され、記録用紙上のカラーのトナー像が定着されて、この記録用紙が複写原稿として出力される。
次に、画像形成装置1の制御系について説明する。図2は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。図2において、制御部51は、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース等からなり、原稿読取り装置2、原稿搬送装置3、印刷部4、及び第1実施形態の用紙搬送装置5等を統合的に制御する。
記憶装置52は、ハードディスク装置(HDD)等であり、種々のデータやプログラムを記憶する。画像メモリ53は、原稿読取り装置2により読取られた原稿の画像を示す画像データを記憶する。また、画像処理部54は、画像メモリ53内の画像データに対して画像処理を施す。
例えば、制御部51は、原稿読取り装置2により原稿の画像を読取らせて、原稿読取り装置2から原稿の画像を示す画像データを出力させ、この画像データを画像メモリ53に記憶させて、画像処理部54により画像データを処理させる。そして、制御部51は、画像データを画像メモリ53から光走査装置11へと出力させ、画像データによって示される画像を印刷部4で記録用紙に印刷させる。
次に、第1実施形態の用紙搬送装置5におけるピックアップローラ32、給紙ローラ33、及び分離ローラ34等の制御手順を説明する。
まず、図2に示すように用紙搬送装置5は、ピックアップローラ32、給紙ローラ33、及び分離ローラ34をギアユニット(図示せず)を介して回転駆動する搬送モータ61と、ピックアップローラ32に回転駆動力を伝達したり遮断したりする電磁クラッチ62と、用紙センサ63とを備えている。
用紙センサ63は、図1に示すように用紙搬送経路Sにおける給紙ローラ33及び分離ローラ34の近傍に配置され、給紙ローラ33と分離ローラ34との間を通過した直後の記録用紙の先端を検出する。例えば、用紙センサ63は、反射型の光学式センサであって、発光素子の光を記録用紙の用紙搬送経路Sに出射し、搬送中の記録用紙で反射された光を受光素子で受光するものであり、受光素子の受光出力の変化に基づき記録用紙の先端を検出する。
ここで、給紙カセット31のトレイ31aには、複数の記録用紙を積み重ねてなる用紙束が載せられている。このトレイ31aは、軸31bにより回転自在に支持されており、トレイ31aの先端部がバネ(図示せず)により上方向に付勢されて持ち上げられ、トレイ31a上の用紙束の最上層の記録用紙がピックアップローラ32に押し当てられる。
この状態で、制御部51は、搬送モータ61を回転駆動して、給紙ローラ33を回転させ、電磁クラッチ62を一定時間ΔTだけオンにして、ピックアップローラ32を一定時間ΔTだけ回転させ、ピックアップローラ32により用紙束の最上層の記録用紙を引き出させる。この記録用紙は、給紙ローラ33と分離ローラ34との間を通じて用紙搬送経路Sへと搬送される。
また、複数の記録用紙を間欠的に給紙することができる。この場合は、ピックアップローラ32により用紙束の最上層の記録用紙が引き出され、この記録用紙が給紙ローラ33と分離ローラ34との間を通じて用紙搬送経路Sへと搬送され、用紙センサ63により記録用紙の先端が検出されると、この記録用紙の先端の検出タイミングから所定の待機時間が経過した後に、ピックアップローラ32により用紙束の2枚目の記録用紙が引き出され、この2枚目の記録用紙が給紙ローラ33と分離ローラ34との間を通じて用紙搬送経路Sへと搬送される。3枚目以降も、2枚目と同様に引き出されて搬送される。
また、制御部51は、電磁クラッチ62を一定時間ΔTだけオンにして、ピックアップローラ32を一定時間ΔTだけ回転させ、この一定時間ΔTの終了時点より規定時間Δtの計時を開始する。そして、制御部51は、用紙センサ63の検出出力に基づき、その規定時間Δtが経過するまでに用紙センサ63により記録用紙の先端が検出された否かを判定し、用紙センサ63により記録用紙の先端が検出されたならば、記録用紙の搬送が正常に行われているとみなす。また、制御部51は、用紙センサ63の検出出力に基づき、その規定時間Δtが経過するまでに用紙センサ63により記録用紙の先端が検出されなければ、つまり記録用紙の搬送に遅延が生じたならば、記録用紙の搬送ミスが発生したものとみなして、ピックアップローラ32を再度一定時間ΔTだけ回転させ、この一定時間ΔTの終了時点より規定時間Δtが経過するまでに用紙センサ63により記録用紙の先端が検出された否かを再度判定する。そして、制御部51は、規定時間Δtが経過するまでに用紙センサ63により記録用紙の先端が検出されなかったときに限り、記録用紙の搬送ミスが発生したものとみなして、ピックアップローラ32を再び一定時間ΔTだけ回転させる。従って、記録用紙の搬送ミスが発生した場合は、ピックアップローラ32及び給紙ローラ33による記録用紙の引き出し及び搬送が繰り返される。以降、このような記録用紙の引き出し及び搬送の繰り返しを搬送リトライと称する。
更に、制御部51は、1枚の記録用紙について繰り返された搬送リトライ回数Nnを計数し、この搬送リトライ回数Nnが一定値Nhに達すると、搬送モータ61を停止すると共に電磁クラッチ62をオフにして、記録用紙の引き出し及び搬送を中断し、この中断の旨を表示部(図示せず)の画面に表示する。
ところで、用紙搬送装置5におけるピックアップローラ32、給紙ローラ33、及び分離ローラ34の表面が磨耗すると、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生するようになる。このため、各ローラ32、33、34を適宜のタイミングで交換する必要がある。
しかしながら、各ローラ32、33、34の交換は、ユーザではなく、サービスマンに託されることから、サービスマンによる点検が適時行われなかった場合は、各ローラ32、33、34の交換時期が遅れることになる
そこで、第1実施形態の用紙搬送装置5では、各ローラ32、33、34によって搬送された用紙の枚数を累積して、搬送累積枚数Mを計測すると共に、各ローラ32、33、34による記録用紙の搬送ミスの度に、各ローラ32、33、34によって繰り返した搬送リトライの頻度を求め、搬送累積枚数Mと予め設定された累積枚数閾値Mtとの比較結果及び搬送リトライの頻度Naと予め設定されたリトライ閾値Ntとの比較結果に基づいて、記録用紙の搬送に係る複数の対応処理のうちいずれかを選択し、この選択した対応処理を通知している。これにより、各ローラ32、33、34や用紙搬送装置5の保守管理を適確に支援して、各ローラ32、33、34の交換時期の遅れを防止することができる。
次に、そのような保守管理の支援を行うための制御手順を、図3のフローチャートに従って説明する。尚、ピックアップローラ32、給紙ローラ33、及び分離ローラ34は、1組のものとして扱われて、同時に交換されるものとする。
まず、先に述べたように制御部51は、電磁クラッチ62を一定時間ΔTだけオンにして、ピックアップローラ32を一定時間ΔTだけ回転させ、この一定時間ΔTの終了時点より規定時間Δtが経過するまでに用紙センサ63により記録用紙の先端が検出された否かを判定し、用紙センサ63により記録用紙の先端が検出されたならば、記録用紙の搬送が正常に行われているとみなす。そして、制御部51は、記録用紙の搬送が正常に行われたならば、記録用紙の搬送累積枚数Mをカウントアップして、搬送累積枚数Mを計数し、カウントアップされた搬送累積枚数Mと予め設定された累積枚数閾値Mtとを比較し、搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを超えたか否かを判定する(ステップS201)。
例えば、制御部51は、搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mt以下であると判定すると(ステップS201で「No」)、ピックアップローラ32及び給紙ローラ33による記録用紙の搬送リトライ累積回数Nを計数しつつ、搬送リトライの頻度Naを求め、この頻度Naが予め設定されたリトライ閾値Ntを超えたか否かを判定する(ステップS202)。
そして、制御部51は、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Nt以下であると判定すると(ステップS202で「No」)、各ローラ32、33、34の交換不要という第1対応処理Aを選択して、この第1対応処理Aを記憶装置52に記憶する(ステップS203)。
また、制御部51は、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Ntを超えていると判定すると(ステップS202で「Yes」)、給紙カセット31のセット状態等の確認という第2対応処理Bを選択して、この第2対応処理Bを記憶装置52に記憶する(ステップS204)。
ここで、搬送累積枚数Mは、画像形成装置1の工場出荷時又は各ローラ32、33、34の交換時に初期値「0」に設定され、各ローラ32、33、34の次の交換まで、記録用紙の搬送が正常に行われる度に、カウントアップされる。従って、未使用の1組の各ローラ32、33、34が装着されたときには搬送累積枚数Mが初期値「0」に設定され、記録用紙の搬送が正常に行われる度に、各ローラ32、33、34により引き出されて搬送された記録用紙の搬送累積枚数Mが計数される。
この記録用紙の搬送累積枚数Mが増加する程、各ローラ32、33、34の表面が磨耗することから、各ローラ32、33、34の交換時期が近づく。また、累積枚数閾値Mtは、未使用の1組の各ローラ32、33、34により正常に搬送可能な記録用紙の枚数である。例えば、未使用の1組の各ローラ32、33、34が装着されたときには搬送累積枚数Mが初期値「0」に設定され、各ローラ32、33、34により引き出されて搬送された記録用紙の搬送累積枚数Mが100K(100000)枚に到達したときに、各ローラ32、33、34の表面が磨耗して、各ローラ32、33、34の交換が必要になるものとすると、100Kに対して余裕を持って、累積枚数閾値Mtが80K(80000)に設定される。このため、記録用紙の搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mt=80Kを越えた場合は、記録用紙の搬送ミスや重送が発生し易くなる。
また、図4は、搬送リトライの頻度Naを示すグラフである。図4のグラフにおいては、横軸が記録用紙の搬送累積枚数Mに対応し、縦軸が記録用紙の搬送リトライ累積回数Nに対応する。搬送リトライ累積回数Nは、未使用の1組の各ローラ32、33、34が装着されたときに初期値「0」に設定され、各ローラ32、33、34の次の交換まで、記録用紙の搬送リトライが繰り返される度に、カウントアップされる。搬送リトライの頻度Naは、記録用紙の単位搬送枚数ΔM当たりの搬送リトライ増加回数ΔNである(Na=ΔN/ΔM)。制御部51は、ピックアップローラ32及び給紙ローラ33による記録用紙の搬送累積枚数M及び搬送リトライ累積回数Nを計数しつつ、随時、単位搬送枚数ΔM当たりの搬送リトライ増加回数ΔNを求めて、搬送リトライの頻度Na(Na=ΔN/ΔM)を求める。また、リトライ閾値Ntは、記録用紙の搬送ミスや重送の許容値を示す。例えば、単位搬送枚数ΔM=100かつ搬送リトライ増加回数ΔN=10に対応する頻度Na=0.1がリトライ閾値Ntとして設定される。従って、搬送リトライの頻度Naがそのリトライ閾値Nt=0.1を越えた状態では、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生する。
すなわち、各ローラ32、33、34の表面の磨耗が進行しておらず、かつ記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生していない場合は、各ローラ32、33、34による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mt(=80K)以下となり(ステップS201で「No」)、かつ搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Nt(=0.1)以下となることから(ステップS202で「No」)、各ローラ32、33、34の交換が不要であると判定されて、各ローラ32、33、34の交換不要という第1対応処理Aが選択されて記憶装置52に記憶される。
また、各ローラ32、33、34の表面の磨耗が進行していないにもかかわらず、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生している場合は、各ローラ32、33、34による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mt以下であるにもかかわらず(ステップS201で「No」)、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Ntを越えることから(ステップS202で「Yes」)、各ローラ32、33、34の磨耗が原因ではなく、給紙カセット31のセット状態等が原因となって、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生しているとみなされ、第2対応処理Bが選択されて記憶装置52に記憶される。
次に、制御部51は、搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越えたと判定したときにも(ステップS201で「Yes」)、ピックアップローラ32及び給紙ローラ33による記録用紙の搬送リトライの頻度Naを求めて、この頻度Naが予め設定されたリトライ閾値Ntを超えたか否かを判定する(ステップS205)。
そして、制御部51は、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Nt以下であると判定すると(ステップS205で「No」)、各ローラ32、33、34に対する注意を促す通知をするという第3対応処理Cを選択して、この第3対応処理Cを記憶装置52に記憶する(ステップS206)。
すなわち、各ローラ32、33、34の表面の磨耗が進行していながらも、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生していない場合は、各ローラ32、33、34による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越えて(ステップS201で「Yes」)、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Nt以下となることから(ステップS205で「No」)、各ローラ32、33、34の交換時期が近づいており、注意が必要であるとみなされ、第3対応処理Cが選択されて記憶装置52に記憶される。
また、制御部51は、搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越えたと判定し(ステップS201で「Yes」)、引き続いて搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Ntを超えていると判定すると(ステップS205で「Yes」)、各ローラ32、33、34の交換を通知するという第4対応処理Dを選択して、この第4対応処理Dを記憶装置52に記憶する(ステップS207)。
すなわち、各ローラ32、33、34の表面の磨耗が進行していて、しかも記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生している場合は、各ローラ32、33、34による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越えて(ステップS201で「Yes」)、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Ntを越えることから(ステップS205で「Yes」)、各ローラ32、33、34がその寿命に達していて、各ローラ32、33、34の交換を直ちに行う必要があるため、第4対応処理Dが選択されて記憶装置52に記憶される。
このように第1実施形態では、各ローラ32、33、34の記録用紙の搬送累積枚数Mを計数すると共に、各ローラ32、33、34による記録用紙の搬送ミスの度に繰り返される該各ローラ32、33、34による搬送リトライ累積回数Nを計数しつつ、搬送リトライの頻度Naを求め、搬送累積枚数Mと累積枚数閾値Mtとの比較結果及び搬送リトライの頻度Naとリトライ閾値Ntとの比較結果に基づき、各ローラ32、33、34の交換不要という第1対応処理A、給紙カセット31のセット状態等の確認という第2対応処理B、各ローラ32、33、34への注意を促す通知をするという第3対応処理C、及び各ローラ32、33、34の交換を通知するという第4対応処理Dのいずれかを選択して記憶装置52に記憶している。
ここで、サービスマンは、画像形成装置1の操作部(図示せず)を操作して、記憶装置52に記憶されている第1対応処理Aないし第4対応処理Dのいずれかの印刷処理を指示することができる。これに応答して制御部51は、印刷部4を制御して、記憶装置52に記憶されている第1対応処理Aないし第4対応処理Dのうちいずれかを記録用紙に印刷し、この記録用紙を出力させる。このため、サービスマンは、第1対応処理A又は第2対応処理Bが記録用紙に印刷されていたならば、各ローラ32、33、34の交換が不要であること、あるいは給紙カセット31のセット状態等を確認する必要があることを知ることができる。また、サービスマンは、第3対応処理Cが記録用紙に印刷されていたならば、各ローラ32、33、34への注意が必要であることを知って、各ローラ32、33、34の交換時期を事前に予測することができる。更に、サービスマンは、第4対応処理Dが記録用紙に印刷されていたならば、各ローラ32、33、34がその寿命に達していていることを知って、各ローラ32、33、34の交換を直ちに行うことができる。すなわち、各ローラ32、33、34や用紙搬送装置5を適確に保守管理して、各ローラ32、33、34の交換時期の遅れを防止することができる。
尚、給紙カセット31付近に未使用の1組の各ローラ32、33、34を収納するスペースを設けておくのが好ましい。この場合、サービスマンは、第4対応処理Dに応じて各ローラ32、33、34を交換するときに、そのスペースから未使用の1組の各ローラ32、33、34を取り出して交換に充当することができる。また、未使用の1組の各ローラ32、33、34を交換に充当したときには、別の未使用の1組の各ローラ32、33、34をそのスペースに収納して補充しておけば、次回の交換も速やかに行うことができる。
[第2実施形態]図5は、本発明の第2実施形態の用紙搬送装置を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置101は、原稿読取り装置102、原稿搬送装置103、印刷部104、及び第2実施形態の用紙搬送装置105等を備えている。
印刷部104においては、クリーニング装置112により感光体ドラム113表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置114により感光体ドラム113の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置111により感光体ドラム113表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置115により感光体ドラム113表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム113表面にトナー像を形成する。
転写ローラ116は、感光体ドラム113に圧接されて、該転写ローラ116と感光体ドラム113との間にニップ域を形成しており、用紙搬送装置105の用紙搬送経路Sを通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、感光体ドラム113表面のトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置117の加熱ローラ118と加圧ローラ119間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、定着装置117から各排紙ローラ121へと搬送され、各排紙ローラ121を通じて排紙トレイ122へと排出される。
また、第2実施形態の用紙搬送装置105においては、用紙搬送経路Sに沿って、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙先端を揃えた後、感光体ドラム113と転写ローラ116との間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始する各レジストロー123、記録用紙の搬送を促す各搬送ローラ124、各排紙ローラ121等が配置されている。
更に、用紙搬送装置105は、第1給紙カセット131、第2給紙カセット132、第3給紙カセット133、画像形成装置1に付設された大容量給紙カセット(LCC)125、及び手差し部137を備えている。そして、大容量給紙カセットには、第4給紙カセット134、第5給紙カセット135、及び第6給紙カセット136が内蔵されている。
ここで、第1乃至第6給紙カセット131〜136のいずれも、ピックアップローラ141、ピックアップローラ141よりも記録用紙の搬送方向下流側に設けられた給紙ローラ142、及び給紙ローラ142に圧接された分離ローラ143を有しており、ピックアップローラ141をそれぞれの給紙カセット131〜136に収納された用紙束の最上層の記録用紙に押し当て、ピックアップローラ141を回転させることにより最上層の記録用紙を引き出して、給紙ローラ142により記録用紙を用紙搬送経路Sへと搬送する。また、ピックアップローラ141により複数の記録用紙が重なって引き出されると、各記録用紙が給紙ローラ142と分離ローラ143との間を通るときに、分離ローラ143により各記録用紙が1枚ずつに分離されて搬送され、各記録用紙が重なったまま搬送されるという重送が防止される。
手差し部137は、記録用紙が載せられる手差しトレイ144、手差しトレイ144の一端上側に設けられたピックアップローラ141、ピックアップローラ141よりも記録用紙の搬送方向下流側に設けられた給紙ローラ142、及び給紙ローラ142に圧接された分離ローラ143を備え、ピックアップローラ141を手差しトレイ144上の記録用紙に押し当て、ピックアップローラ141を回転させることにより記録用紙を引き出して、給紙ローラ142により記録用紙を用紙搬送経路Sへと搬送し、また記録用紙を給紙ローラ142と分離ローラ143との間に通して、記録用紙の重送を防止している。この手差し部137から供給された記録用紙も、用紙搬送経路Sに沿って搬送されて、トナー像を転写されて定着され、排紙トレイ122へと排出される。
次に、画像形成装置101の制御系について説明する。図6は、画像形成装置101の制御系を示すブロック図である。図6において、制御部151は、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース等からなり、原稿読取り装置102、原稿搬送装置103、印刷部104、及び用紙搬送装置105等を統合的に制御するものである。
記憶装置152は、ハードディスク装置(HDD)等であり、種々のデータやプログラムを記憶する。画像メモリ153は、原稿読取り装置102により読取られた原稿の画像を示す画像データを記憶する。画像処理部154は、画像メモリ153内の画像データに対して画像処理を施す。この画像処理を施された画像データは、画像形成装置101の光走査装置111に入力されて、印刷部104により原稿の画像が記録用紙に記録される。
操作パネル155は、液晶表示装置等からなる表示部156と、複数の操作キー及び表示部156の画面に重ねられたタッチパネル等からなる入力操作部157とを備え、画像形成装置101の操作ガイダンスや動作状態等を表示部156の画面に表示したり、入力操作部157の操作により入力された指示や印刷条件等を制御部151に出力したりする。
図7は、操作パネル155を示す平面図である。図7に示すように操作パネル155は、表示部156と、入力操作部157とを備えている。入力操作部157は、スタートキー158及びテンキー159や、表示部156の画面に重ねられたタッチパネル(図示せず)等を有している。タッチパネルは、表示部156の画面上の各表示キー(各表示領域)のいずれかが操作されると、この操作された表示キーを検出する。入力操作部157は、操作されたキーやタッチパネルにより検出された表示キーを制御部151に通知する。
次に、第2実施形態の用紙搬送装置5における第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137の制御手順を説明する。
まず、図6に示すように用紙搬送装置105は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、ピックアップローラ141、給紙ローラ142、及び分離ローラ143を回転駆動する搬送モータ161、ピックアップローラ141に回転駆動力を伝達したり遮断したりする電磁クラッチ162、及び用紙センサ163を備えている。
図5に示すように用紙センサ163は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、用紙搬送経路Sにおける給紙ローラ142及び分離ローラ143の近傍に配置され、給紙ローラ142と分離ローラ143との間を通過した直後の記録用紙の先端を検出する。
ここで、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137のいずれについても、制御部151は、搬送モータ161を回転駆動して、給紙ローラ142を回転させ、電磁クラッチ162を一定時間ΔTだけオンにして、ピックアップローラ141を一定時間ΔTだけ回転させ、ピックアップローラ141により用紙束の最上層の記録用紙を引き出させる。この記録用紙は、給紙ローラ142と分離ローラ143との間を通じて用紙搬送経路Sへと搬送される。
また、制御部151は、電磁クラッチ162を一定時間ΔTだけオンにして、ピックアップローラ141を一定時間ΔTだけ回転させ、この一定時間ΔTの終了時点より規定時間Δtの計時を開始し、その規定時間Δtが経過するまでに用紙センサ163により記録用紙の先端が検出されたならば、記録用紙の搬送が正常に行われているとみなす。また、制御部151は、その規定時間Δtが経過するまでに用紙センサ163により記録用紙の先端が検出されなければ、記録用紙の搬送ミスが発生したものとみなして、ピックアップローラ141及び給紙ローラ142による記録用紙の搬送リトライを行い、用紙センサ163により記録用紙の先端が検出されるまで搬送リトライを繰り返す。
更に、制御部151は、1枚の記録用紙について繰り返された搬送リトライ回数Nnを計数し、この搬送リトライ回数Nnが一定値Nhに達すると、搬送モータ161を停止すると共に電磁クラッチ162をオフにして、記録用紙の引き出し及び搬送を中断し、この中断の旨を操作パネル155の表示部156の画面に表示する。
このような構成の画像形成装置101においては、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137のいずれも、ピックアップローラ141、給紙ローラ142、分離ローラ143、搬送モータ161、電磁クラッチ162、及び用紙センサ163を備えていることから、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、第1実施形態の用紙搬送装置5と同様に図3に示すフローチャートの制御手順を行うことにより、各ローラ141、142、143の交換不要という第1対応処理A、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137のいずれかのセット状態等の確認という第2対応処理B、各ローラ141、142、143への注意を促す通知をするという第3対応処理C、及び各ローラ141、142、143の交換を通知するという第4対応処理Dのいずれかを選択して記憶装置152に記憶することができる。
詳しくは、制御部151は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、記録用紙の搬送が正常に行われる度に、記録用紙の搬送累積枚数Mをカウントアップしつつ、搬送累積枚数Mと累積枚数閾値Mt(=80K)とを比較し、また記録用紙の搬送リトライが繰り返される度に、記録用紙の搬送リトライ累積回数Nをカウントアップしつつ、搬送リトライの頻度Na(Na=ΔN/ΔM)を求める。
そして、制御部151は、各ローラ141、142、143による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mt(=80K)以下であると判定し(ステップS201で「No」)、かつ搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Nt(=0.1)以下であると判定すると(ステップS202で「No」)、各ローラ141、142、143の交換が不要であることから、第1対応処理Aを選択して記憶装置152に記憶する。
また、制御部151は、各ローラ141、142、143による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mt以下であると判定し(ステップS201で「No」)、かつ搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Ntを越えていると判定すると(ステップS202で「Yes」)、各ローラ141、142、143の磨耗が原因ではなく、給紙カセットのセット状態等が原因となって、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生していることから、第2対応処理Bを選択して記憶装置152に記憶する。
更に、制御部151は、各ローラ141、142、143による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越えていると判定し(ステップS201で「Yes」)、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Nt以下であると判定すると(ステップS205で「No」)、各ローラ141、142、143の磨耗が進行していながらも、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生していないことから、各ローラ141、142、143の交換時期が近づいているとみなして、第3対応処理Cを選択して記憶装置152に記憶する。
また、制御部151は、各ローラ141、142、143による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越えていると判定し(ステップS201で「Yes」)、搬送リトライの頻度Naがリトライ閾値Ntを越えていると判定すると(ステップS205で「Yes」)、各ローラ141、142、143の磨耗が進行し、記録用紙の搬送ミスや重送が頻繁に発生していることから、各ローラ141、142、143がその寿命に達していて、各ローラ141、142、143の交換を直ちに行う必要があるため、第4対応処理Dを選択して記憶装置152に記憶する。
従って、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、第1対応処理A、第2対応処理B、第3対応処理C、及び第4対応処理Dのいずれかが選択されて記憶装置152に記憶される。
一方、サービスマンは、操作パネル155の入力操作部157を操作して、記憶装置152に記憶されている第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137の対応処理の表示を指示することができる。この指示に応答して制御部151は、記憶装置152に記憶されている第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137の対応処理を操作パネル155の表示部156に表示する。このため、サービスマンは、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、第1乃至第4対応処理A〜Dのいずれが選択されているかを知って、各ローラ141、142、143や用紙搬送装置105を適確に保守管理して、各ローラ141、142、143の交換時期の遅れを防止することができる。
尚、画像形成装置101に未使用の1組の各ローラ141、142、143を収納するスペースを設けておき、そのスペースから未使用の1組の各ローラ141、142、143を取り出して交換に充当することができるようにするのが望ましい。
ところで、第2実施形態では、記憶装置152に記憶されている第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137の対応処理を操作パネル155の表示部156に表示するだけではなく、搬送累積枚数Mと比較される累積枚数閾値Mtと、搬送リトライの頻度Naを求めるときに用いられる単位搬送枚数ΔM及び搬送リトライ増加回数ΔNとを表示部156に表示して調節することができる。
次に、累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNの表示並びに調節の手順を説明する。
まず、累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNのそれぞれのデフォルト値が記憶装置152に予め記憶されているものとする。サービスマンは、操作パネル155の入力操作部157を操作して、累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNの調節を指示する。この指示に応答して制御部151は、累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNのそれぞれのデフォルト値を記憶装置152から読み出して、これらのデフォルト値を操作パネル155の表示部156に表示する。
図8は、累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNのそれぞれのデフォルト値を表示した表示部156の画面G1を示している。この状態で、サービスマンは、操作パネル155の入力操作部157を操作することにより、画面G1上で、累積枚数閾値Mtのデフォルト値を変更して、累積枚数閾値Mtを任意の値に設定したり、単位搬送枚数ΔMのデフォルト値を変更して、単位搬送枚数ΔMを任意の値に設定したり、搬送リトライ増加回数ΔNのデフォルト値を変更して、搬送リトライ増加回数ΔNを任意の値に設定したりすることができる。これに応答して制御部151は、それぞれの任意の値を記憶装置152に記憶して、累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNを更新する。
例えば、各ローラ141、142、143による搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mt(=80K)を越えると、各ローラ141、142、143が磨耗していることとしているが、これは、普通紙が記録用紙として主に使用されることが前提となっている。このため、厚紙が記録用紙として主に使用される場合は、搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越える前に、各ローラ141、142、143の磨耗程度が大きくなることがある。一方、薄紙が記録用紙として主に使用される場合は、搬送累積枚数Mが累積枚数閾値Mtを越えても、各ローラ141、142、143の磨耗程度が小さいことがある。このため、画像形成装置101で主に使用されている記録用紙の種類に応じて累積枚数閾値Mtを適宜設定し、各ローラ141、142、143の交換時期等がより正確に判定されるようにするのが好ましい。
同様に、単位搬送枚数ΔM及び搬送リトライ増加回数ΔNについても、主に使用される記録用紙の種類に応じて適宜調節すると、各ローラ141、142、143の交換時期等をより正確に判定することが可能になる。
[第3実施形態]次に、本発明の第3実施形態の画像形成装置101について説明する。第3実施形態の画像形成装置101は、図5及び図6に示す第2実施形態の画像形成装置101と同様の構成を有するものであるが、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、記録用紙の搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、及び搬送リトライの頻度Na(Na=ΔN/ΔM)を操作パネル155の表示部156に表示する点が第2実施形態の画像形成装置101とは異なる。
ここで、制御部151は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、記録用紙の搬送が正常に行われる度に、記録用紙の搬送累積枚数Mをカウントアップし、また記録用紙の搬送リトライが繰り返される度に、記録用紙の搬送リトライ累積回数Nをカウントアップしつつ、搬送リトライの頻度Na(Na=ΔN/ΔM)を求めている。このとき、制御部151は、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、搬送リトライの頻度Naを求める度に、これらを記憶装置152に逐次記憶して更新する。
サービスマンは、操作パネル155の入力操作部157を操作して、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、及び搬送リトライの頻度Naの表示を指示する。この指示に応答して制御部151は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、及び搬送リトライの頻度Naを記憶装置152から読み出して、これらを操作パネル155の表示部156に表示する。
図9は、本発明の用紙搬送装置の第3実施形態を適用した画像形成装置101における操作パネル155の表示部156の画面G2を示す図である。図9に示すように画面G2には、図8の画面G1と同様に累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNが表示されるだけではなく、更に第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、及び搬送リトライの頻度Naが一覧表示されている。このため、サービスマンは、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、及び搬送リトライの頻度Naを参照して、各ローラ141、142、143の交換時期等をより正確に判定したり予測したりすることができる。
また、画面G2には、印刷用表示キー171及びUSB表示キー172が表示されている。例えば、印刷用表示キー171がタッチ操作されると、制御部151は、表示部156の画面に重ねられたタッチパネルを通じて印刷用表示キー171のタッチ操作を判定し、印刷部104を制御して、画面G2の表示内容を記録用紙に印刷させる。あるいは、USB表示キー172がタッチ操作されると、制御部151は、表示部156の画面に重ねられたタッチパネルを通じてUSB表示キー172のタッチ操作を判定し、画面G2の表示内容をUSB端子(図示せず)に接続されたUSBメモリに記憶させる。このため、サービスマンは、画面G2の表示内容を持ち帰って、この表示内容を画像形成装置101の保守管理の計画に役立てることができる。
[第4実施形態]次に、本発明の第4実施形態の画像形成装置101について説明する。第4実施形態の画像形成装置101は、図5及び図6に示す第2実施形態の画像形成装置101と同様の構成を有するものであるが、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137の対応処理を表示する点が第2及び第3実施形態の画像形成装置101とは異なる。
ここで、制御部151は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、記録用紙の搬送が正常に行われる度に、記録用紙の搬送累積枚数Mをカウントアップし、また記録用紙の搬送リトライが繰り返される度に、記録用紙の搬送リトライ累積回数Nをカウントアップしつつ、搬送リトライの頻度Na(Na=ΔN/ΔM)を求めて、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、搬送リトライの頻度Naを記憶装置152に逐次記憶して更新している。
また、制御部151は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、図3に示すフローチャートの制御手順を行って、第1対応処理A、第2対応処理B、第3対応処理C、及び第4対応処理Dのいずれかを選択して記憶装置152に記憶している。
サービスマンは、操作パネル155の入力操作部157を操作して、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、搬送リトライの頻度Na、及び対応処理の表示を指示する。この指示に応答して制御部151は、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、搬送リトライの頻度Na、対応処理を記憶装置152から読み出して、これらを操作パネル155の表示部156に表示する。
図10は、本発明の第3実施形態の画像形成装置101における操作パネル155の表示部156の画面G3を示す図である。図10に示すように画面G3には、図9の画面と同様に累積枚数閾値Mt、単位搬送枚数ΔM、及び搬送リトライ増加回数ΔNが表示されかつ第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、及び搬送リトライの頻度Naが一覧表示されるだけではなく、更に第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137の対応処理が一覧表示されている。
このため、サービスマンは、第1乃至第6給紙カセット131〜136及び手差し部137別に、搬送累積枚数M、搬送リトライ累積回数N、及び搬送リトライの頻度Naを参照して、各ローラ141、142、143の交換時期等をより正確に判定したり予測したりすることができるだけではなく、適確な対応処理を直ちに知ることができる。
また、サービスマンは、画面G3上の印刷用表示キー171及びUSB表示キー172を操作することにより画面G3の表示内容を記録用紙に印刷したりUSBメモリに記憶したりして、画面G3の表示内容を持ち帰り、この表示内容を画像形成装置101の保守管理の計画に役立てることができる。
尚、上記各実施形態では、用紙搬送装置5、105を例示しているが、原稿搬送装置3、103等にも本発明を適用可能である。また、搬送部材として、ピックアップローラ、給紙ローラ、分離ローラ等を例示しているが、搬送ベルトや分離パッドであっても、本発明を適用可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態及び変形例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1、101 画像形成装置
2、102 原稿読取り装置
3、103 原稿搬送装置
4、104 印刷部
5、105 用紙搬送装置
31 給紙カセット
32、141 ピックアップローラ(搬送部材)
33、142 給紙ローラ(搬送部材)
34、143 分離ローラ(搬送部材)
131〜136 第1〜第6給紙カセット
137 手差し部
51、151 制御部(累積枚数計測部、リトライ計測部、通知制御部)
52、152 記憶装置
53、153 画像メモリ
54、154 画像処理部
155 操作パネル
61、161 搬送モータ
62、162 電磁クラッチ
63、163 用紙センサ

Claims (11)

  1. 用紙を搬送する搬送部材を備えた用紙搬送装置であって、
    前記搬送部材によって搬送された用紙の枚数を累積して、搬送累積枚数を計測する累積枚数計測部と、
    前記搬送部材による用紙の搬送ミスが発生する度に、該搬送部材によって繰り返した搬送リトライの頻度を計測するリトライ計測部と、
    前記累積枚数計測部によって計測された前記搬送累積枚数と予め設定された累積枚数閾値とを比較し、且つ、前記リトライ計測部によって計測された前記搬送リトライの頻度と予め設定されたリトライ閾値とを比較し、前記搬送累積枚数と前記累積枚数閾値との比較結果及び前記搬送リトライの頻度と前記リトライ閾値との比較結果に基づいて、用紙の搬送に係る複数の対応処理のうちいずれかを選択して通知する通知制御部とを備えたこと
    を特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1に記載の用紙搬送装置であって、
    前記搬送リトライの頻度は、前記搬送部材により搬送された用紙の単位枚数当たりの該搬送リトライの増加回数であることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の用紙搬送装置であって、
    前記累積枚数閾値又は前記リトライ閾値を表示する表示部と、
    前記累積枚数閾値又は前記リトライ閾値を設定するために操作される入力操作部とを備えたことを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の用紙搬送装置であって、
    それぞれの用紙を搬送する複数の搬送部材と、
    前記各搬送部材別に、前記搬送累積枚数又は前記搬送リトライの頻度を表示する表示部とを備えたことを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項4に記載の用紙搬送装置であって、
    前記通知制御部は、前記各搬送部材別に、前記複数の対応処理のうちいずれかを選択して前記表示部に表示することを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の用紙搬送装置であって、
    前記対応処理は、前記搬送部材の交換を促す通知であることを特徴とする用紙搬送装置。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の用紙搬送装置であって、
    前記対応処理は、前記搬送部材への注意を促す通知であることを特徴とする用紙搬送装置。
  8. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の用紙搬送装置であって、
    前記対応処理は、前記搬送部材の交換不要を示す通知であることを特徴とする用紙搬送装置。
  9. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の用紙搬送装置であって、
    前記対応処理は、前記搬送部材とは異なる部材のチェックを促す通知であることを特徴とする用紙搬送装置。
  10. 用紙を搬送する搬送部材を備えた用紙搬送装置の保守管理支援方法であって、
    前記搬送部材によって搬送された用紙の枚数を累積して、搬送累積枚数を計測する累積枚数計測ステップと、
    前記搬送部材による用紙の搬送ミスが発生する度に、該搬送部材によって繰り返した搬送リトライの頻度を計測するリトライ計測ステップと、
    前記累積枚数計測ステップにおいて計測された前記搬送累積枚数と予め設定された累積枚数閾値とを比較し、且つ、前記リトライ計測ステップにおいて計測された前記搬送リトライの頻度と予め設定されたリトライ閾値とを比較し、前記搬送累積枚数と前記累積枚数閾値との比較結果及び前記搬送リトライの頻度と前記リトライ閾値との比較結果に基づいて、用紙の搬送に係る複数の対応処理のうちいずれかを選択して通知する通知ステップとを含むことを特徴とする用紙搬送装置の保守管理支援方法。
  11. 請求項1から請求項9までのいずれか1つに記載の用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置により搬送される用紙に画像を印刷する印刷部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2018100181A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2019026423A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
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