JP2016003014A - キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造 - Google Patents

キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016003014A
JP2016003014A JP2014121994A JP2014121994A JP2016003014A JP 2016003014 A JP2016003014 A JP 2016003014A JP 2014121994 A JP2014121994 A JP 2014121994A JP 2014121994 A JP2014121994 A JP 2014121994A JP 2016003014 A JP2016003014 A JP 2016003014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cabinet
accessory
packing
toilet
accessory parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014121994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6366372B2 (ja
Inventor
智一 新美
Tomokazu Niimi
智一 新美
孝俊 春日
Takatoshi Kasuga
孝俊 春日
田中 雅子
Masako Tanaka
雅子 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2014121994A priority Critical patent/JP6366372B2/ja
Publication of JP2016003014A publication Critical patent/JP2016003014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6366372B2 publication Critical patent/JP6366372B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)

Abstract

【課題】狭い場所での開梱作業を可能にする。
【解決手段】便器に付設されるキャビネットの複数の付属部品は、少なくとも一部のものは一方向に長尺であり、全体として一方向へ長尺となるような形態で梱包される。付属部品を収容する梱包部材31は下梱包部32と下梱包部32に対し上方へ分離可能な上梱包部33とから構成されている。付属部品は、上梱包部33が下梱包部32から分離されたときに、長尺方向が上下方向となる姿勢を保持しつつ外部に露出される。また、付属部品全体の梱包形態では、各付属部品がそれぞれが施工される順で取り出し得るようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造に関するものである。
下記特許文献1には、キャビネット付き水洗式便器の一例が開示されている。ここに開示された水洗式便器は、便器本体と、この便器本体に洗浄水を供給する便器洗浄装置と、トイレルームの壁面に沿いつつ便器本体の後部側に配されて便器洗浄装置を収納するキャビネットを備えている。
上記の水洗式便器を施工する場合、便器洗浄装置、キャビネット等は便器本体の付属品として便器本体とは別個に施工現場へと搬入される。付属品の搬入形態は、複数のパーツに分解された状態で一つの梱包部材の内部に一括して収容された形態となっている。
特開2012−57294号公報
ところで、上記した付属部品の中で最も大型のものはキャビネットの本体であり、設置状態で上下方向に長い部品である。従来、キャビネット本体を含む付属部品は横置き姿勢で開梱することを想定して梱包されているため、狭い場所では開梱することが難しい。トイレルームは廊下先にあることが多いが、廊下で開梱が困難な場合には、広い玄関において行わねばならず、そうなると、付属部品をトイレルームへ運び込むのに時間がかかり、施工時間が長くなって作業が非効率となることが指摘されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、狭い場所での開梱を可能にすることができるキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造を提供することを目的とする。
本発明のキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造は、付属部品のうち少なくとも一部のものは一方向に長尺であり、梱包形態が全体として一方向へ長尺となっている一方、下梱包部と付属部品の上部及び側部を覆いつつ下梱包部に対し分離可能に被せ付けられる上梱包部とからなる梱包部材を有し、付属部品は、上梱包部が下梱包部から取り外されて付属部品が上方及び側方へ露出されたときにおいて、長尺方向が上下方向となる姿勢にて保持されていることを特徴とする。
本発明によれば、付属部品を開梱する際には、梱包部材のうち下梱包部を残して上梱包部が分離される。この状態において、付属部品は上部及び側部が露出され、かつ長尺方向である上下方向に沿った姿勢で倒れることなく保持されている。したがって、狭いスペースで開梱しても付属品部品の取り出しが可能となるため、開梱場所の制約を少なくできる。
本実施例におけるキャビネット付き便器が施工された状態を示す斜視図である。 付属部品が梱包部材によって梱包されている状態を示す斜視図である。 下梱包部から上梱包部を分離させた状態を示す斜視図である。 付属部品全体から上蓋部材とタンクを取り外した状態を示す斜視図である。 図4の状態からさらに手洗い器、給水ホース等を取り外した状態を示す斜視図である。 図5の状態からさらにキャビネット本体を取り外した状態を示す斜視図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
(1)キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造において、前記キャビネット本体は少なくとも3つの壁面を有して上下方向に長尺の部品であって、前記下梱包部に対し長尺方向が上下方向となる姿勢に自立して載置可能に形成されるようにするとよい。
このような構成によれば、付属部品の中でも大型の部品であるキャビネット本体の長尺方向が上下方向となる姿勢に自立されるようになっている。したがって、他の付属部品もこのキャビネット本体に支えられながら上下方向に自立させ易くなる。
(2)また、前記下梱包部には、長尺である前記付属部品を長尺方向が上下方向となる姿勢で保持するための支持部材が設けられるようにすると良い。
他の付属部品のうち自立できない部品の一部については、支持部材を介して長尺方向が上下方向となる姿勢で保持することができる。
(3)また、長尺方向が上下方向となる姿勢にて保持された前記付属部品に囲まれた空間内に他の前記付属部品が収容されるようにすると良い。
このような構成によれば、開梱した際、長尺方向が上下方向となる姿勢に保持された付属部品によって、それらに囲まれた空間内に収容された他の付属部品の外側への落下を防止することができる。
(4)また、前記各付属部品は、前記梱包部材内においてそれぞれが施工される順で取り出し得る形態で収容されるようにするとよい。
このような構成によれば、付属部品全体から施工の順番にしたがって必要とされる付属部品の取り出しが可能となる。したがって、開梱後に付属部品を個々にばらさずに済むため、開梱に必要な作業スペースが小さなものでよい。
<実施例>
本実施例のキャビネット付き便器は、図1に示すように、水洗式便器1にキャビネット2が付設された構成となっており、トイレルームの奥部に設置されている。なお、トイレルームは三方が壁で囲まれた構成であり、残りの前方は出入り用の扉が設けられている。
まず、水洗式便器1について説明する。水洗式便器1は、便器本体3と、この便器本体3の後方でキャビネット2内の上部に配置された洗浄タンク装置4とを備えている。便器本体3は、図示しない便鉢部とこの便鉢部の下流側に連通した図示しない便器排水路とを有している。また、便器本体3における両側面後部には一対のサイドカバー5が取付けられている(図1では片側のみが示されている。)。
洗浄タンク装置4は、上面が開口するボックス状に形成されたタンク本体6を有している。図4に示すように、タンク本体6の一方の短辺を構成する側面には幅方向外方へ張り出すようにして段部7が形成されている。図1に示すように、タンク本体6が設置された状態では、段部7は便器本体3の後面に対向するようにしてあり、逆に段部7の後方に凹んだ空間には後述するタンク用給水ホース8の接続部が位置するようにしてある。
図4に示すように、タンク本体6の下面には図示しない弁によって開閉可能に構成された排水筒9が突設されている。詳細には図示しないが、便器本体3の後部上面はタンク本体6の取付け部となっている。そして、この取付け部にタンク本体6が固定されると、排水筒9は便器本体3の内部に形成された流水通路(図示しない)に連通されるようになっている。タンク本体6は、その側面上部においてトイレルームの後壁下部に突設された給水栓11と、接続金具12及びタンク用給水ホース8を介して接続されていて、洗浄水をタンク本体6内に貯留させることができる。リモコンに設けられた洗浄ボタン(共に図示しない)が操作されると、排水筒9を介してタンク本体6内に貯留されている洗浄水が流出して便器本体3の流水通路を介して便鉢部へと供給されるようになっている。
また、タンク本体6への給水経路の途中であって、給水栓の近くには分岐管13が設けられている。この分岐管13には局部洗浄用給水ホース14の一端側が接続され、その他端側は局部洗浄装置3Aに接続されている。図1に示すように、タンク本体6の上面はタンク蓋15が被せ付けられて閉止されている。
次に、キャビネット2について説明する。キャビネット2は図6等に示すような、キャビネット本体2Aを有している。なお、図6に示されているキャビネット本体2Aは設置状態(図1に示す施工が完了した状態)とは上下逆の姿勢で示されている。つまり、キャビネット本体2Aは設置時とは上下反転した姿勢で梱包されている(図3乃至図5参照)。
図6に示すように、キャビネット本体2Aは、前面部材16とその両側縁に接続された一対の側面部材17と両側面部材17の後端部同士を連結する連結部材18とから構成されている。同図に示すように、キャビネット本体2Aは図示横方向に比べ上下方向に長く形成されている。前面部材16には便器本体3に対応する部位が干渉回避部19として開口している。このことにより、前面部材16には干渉回避部19を幅方向に挟んで一対の脚部20が形成される。両脚部20のうち一方の側(図6では右側)には局部洗浄用給水ホース14を挿通させるための挿通溝21が上下方向に延出して形成されている。
キャビネット本体2Aの下面(図6に示す状態での下面であり、設置状態では上面)は前面部材16、両側面部材17および連結部材18の各下端面によって四方から取り込まれて長方形状をなして開口している。これら各部材16〜18の下端面はほぼ面一をなすように形成されている。このことによって、キャビネット本体2Aが図6に示すような梱包形態にあるときには、同図に示す姿勢で上下方向に自立することができる。
キャビネット2が設置される場合には、キャビネット本体2Aが図6に示す梱包時の姿勢から上下反転した姿勢とされる。図6に示すように、両脚部20の上端面(施工時には下端面となる)には固定用ステー22がそれぞれ取付けられており、キャビネット本体2Aは両固定用ステー22がトイレルームの床面にねじ締めされることによって固定される。
一方、図1に示すように、キャビネット本体2Aの下面(設置状態では上面)にはキャビネット本体2Aより図示左右方向に関して幅広のカウンタープレート23が取付けられている。このカウンタープレート23の取付けにあたり、トイレルームの後壁にはキャビネット本体2Aを幅方向に挟んで一対のL字型ブラケット63が取付けられる(図1では、図示左側の手洗い器を支持する側のもののみが示されている)。より具体的には、両L字型ブラケット63はトイレルームの両側壁に近接した位置に取付けられている。
本実施例のカウンタープレート23は、キャビネット本体2Aの前後方向の寸法より若干大きめの奥行寸法をもって形成されている。キャビネット本体2Aの取付け時には図1における左端がキャビネット本体2Aの左端に揃えられた状態でキャビネット本体2Aの上端面に載置される。この状態で、カウンタープレート23はキャビネット本体2Aの図示上面を閉止しつつ、同方向に位置するL字型ブラケット63に載せられて固定がされる。そのときには、カウンタープレート23の図示右端はトイレルームの図示右側の側壁にほぼ隙間のない状態で臨むようにしてある(図1参照)。
カウンタープレート23の図示左端部側には手洗い器24が配置されている。手洗い器24はカウンタープレート23の図示左端部とキャビネット本体の図示左方に位置するL字型ブラケット63に橋渡された状態で支持されている。このときには、手洗い器24の図示左端部側がトイレルームの左側の側壁にほぼ隙間のない状態で臨むようにしてある(図1参照)。
手洗い器24は四方に側壁を有した矩形の鉢状に形成されている。そして、各側壁のうち後面に位置する側壁には図示しない給水管に接続された手洗い用吐水栓25が取付けられ、手洗い水を手洗い器24の底面に向けて吐水することができる。また、手洗い器24の底面はすり鉢状に形成され、最も低くなった部位には流出口26が開口している。流出口26には連絡管27の一端部が接続され、連絡管27の他端部はタンク本体6のタンク蓋15の上面中央部に接続されている。これにより、流出口26から流れ出た手洗い水は連絡管27を経てタンク本体6内に流れ落ちる。
キャビネット2は、キャビネット本体2Aの前面部材16の幅方向両側には一対の扉部材28が設けられている。両扉部材28は、本体扉28Aとこの本体扉28Aの背面に配される調整具28Bとを備えている。本体扉28Aはキャビネット本体2Aの前面部材16の上下方向の寸法とほぼ同じ寸法をもって形成されている。また、両本体扉28Aの背面側であってキャビネット本体2Aの前面部材16に近接する側の縁部には上下方向に一対ずつヒンジ29が設けられている(図6参照)。
各ヒンジ29は、キャビネット本体2Aの両側面部材17に設けられたヒンジ受け30に接続されている。このことによって、両扉部材28は各ヒンジ29を中心として幅方向両外端側を自由端として開閉可能となる。一方、調整具28Bは本体扉28Aと上下方向の寸法がほぼ同じに形成されるとともに、本体扉28Aに対する取付け位置を幅方向へ調整された状態で取り付けられる。つまり、調整具28Bは幅方向の外端部がトイレルームの両側壁にほぼ隙間のない状態で臨むような状態で取り付けがなされる。両調整具28Bは本体扉28Aの上下方向の寸法とほぼ同じ寸法をもって形成されている。また、両調整具28Bの一側縁には、L字状に屈曲する操作部28B−1が同縁に沿って形成されている。調整具28Bを本体扉28Aに取付けられた状態では、図1に示すように、操作部28B−1は本体扉28Aの幅方向両外方へ露出するようになっており、操作部28B−1に指を掛けることで両扉部材28の開閉操作をなし得る。
さて、本実施例のキャビネット付き便器を構成する各部品のうち、便器本体3を除くもの、具体的にはキャビネット本体2A、タンク本体6、手洗い器24、扉部材28、タンク用給水ホース8、局部洗浄用給水ホース14、カウンタープレート23、必要な配管接続用金具(ボルト、ナット等を含む)、およびその他小物類等を付属部品として梱包されている(図2参照)。
図2に示すように、本実施例の梱包部材31は下梱包部32と上梱包部33とから構成されており、これらは共に段ボール製である。下梱包部32は、方形状の底面部34とその周縁から立ち上がり形成された起立部35とから形成され、全体として浅いトレイ状をなしている。上梱包部33は下方へ開口するボックス形状に形成され、下梱包部32に対し上下方向に分離可能な状態で被せ付けられる。上梱包部33が下梱包部32に被せ付けられたときには、下梱包部32はその内側に上梱包部33が嵌まり込むような大きさをもって形成されている。上梱包部33が下梱包部32に被せ付けられた状態で、梱包部材31の内部には前記した付属部品全体を収容可能な収容空間が保有されるようにしてある。梱包部材31は、図2に示すように、搬送時には結束用のバンド36によって上下の梱包部32,33が分離しないように縛り付けられている。また、梱包部材31は下梱包部32の長辺および短辺のいずれの寸法よりも上下方向の寸法(高さ方向の寸法)の方が長尺の設定となっている。
図3は上梱包部33が取り外され、内部の付属部品全体が露出された状態を示している。同図に示すように、梱包状態での付属部品全体の形態は上下方向(高さ方向)が水平方向に比べて長尺となっている。各付属部品は、次のようにして上記梱包形態に組み上げられる。
図6に示すように、下梱包部32内の上面には手洗い器24が縦向き姿勢で載置され、この姿勢で自立している。下梱包部32内にはその一方の長辺に若干の隙間を設けつつ同長辺に沿うようにして第1支持部材37が配されている。第1支持部材37は段ボール材を折り曲げて形成したものであり、上下方向へ開放する薄い角筒状に形成されている。第1支持部材37は下梱包部32に対し倒れが規制された自立姿勢で保持されるように接続されている。前記した両本体扉28Aは一方向に長尺である。この両本体扉28Aは第1支持部材37内に間隔をおいて並列した状態でかつ長尺方向が上下方向となる姿勢でそれぞれ収容されている。両本体扉28Aの収容状態では、本体扉28Aの下部側のみが第1支持部材37内に差し込まれ、それより上部側は露出するようにしてあり、さらに各ヒンジ29が外向きとなる姿勢で収容されている。
図6に示すように、下梱包部32内にはその一方の短辺に位置する起立部35に対し若干の隙間を設けつつ同短辺に沿うようにして第2支持部材38が配されている。第2支持部材38は段ボール製であり、上下方向へ開口するボックス状に形成されている。第2支持部材38の内部には袋詰めされた状態でサイドカバー5が2枚収容されている。
また、下梱包部32内において、第2支持部材38の内側には第2支持部材38に沿うようにして段ボール製の保護部材39が上下方向に延びた姿勢で配されている。保護部材39の内部には両調整具28Bが重ねられた状態で収容されている。両調整具28Bは、一方向に長尺であり、長尺方向が上下方向となる姿勢で収容されている。保護部材39と第2支持部材38との間には隙間が保有されていて、この隙間にはカウンタープレート23が差し込まれている。カウンタープレート23は、一方向に長尺であり、図6に示すように、第2支持部材38より幅狭で保護部材39よりは若干幅広に形成されており、かつ両支持部材38,39との間に挟み付けられることで、長尺方向が上下方向となる姿勢で保持されている。
図5に示すように、下梱包部32の上面でかつ手洗い器24に近接した位置には小物収容箱40が載置されている。この小物収容箱40の内部には配管を接続するための金具、ナット、ワッシャ―等の締め具、その他連絡管27等を含む小物類を箱詰めされた状態で収容されている。
図6に示す梱包状態に続いて、以下の付属部品が収容される(図5参照)。すなわち、キャビネット本体2Aが設置状態の上下方向とは逆向き姿勢にして下梱包部32の上面に載置される。キャビネット本体2Aは、上下方向に長尺の部品であり、下梱包部32に対して長尺方向が上下方向となる姿勢に自立して載置される。その場合に、キャビネット本体2Aの前面部材16は下梱包部32の他方側(扉部材が配されている側と反対側)の長辺と若干の隙間を設けつつ同長辺に沿っている。キャビネット本体2Aの一方の側面部材17は保護部材39にほぼ密着して沿うようにしてあり、他方の側面部材17は下梱包部32の他方の短辺に位置する起立部35との間には充分な隙間が設けられている。キャビネット本体2Aが下梱包部に設置された状態では、前記した小物収容箱40は、キャビネット本体2Aと第1支持部材37内に収容された両本体扉28Aとに囲まれた空間内に収容され、キャビネット本体2Aを設置したままの状態で取り出すことができるようになっている。
また、図5に示すように、上記したキャビネット本体2Aの収容に先立ちあるいはその後において、第1支持部材37と手洗い器24との間には第3支持部材50が差し込まれる。第3支持部材50は段ボール製であり、背面壁51とその両側において略直角に折り曲げ形成された一対の側面壁52と背面壁51の上縁から折り曲げられた上面壁53とを備えた構成となっている。第3支持部材50はキャビネット本体2Aの内側に配される。また、第3支持部材50は両側面壁52と背面壁51の各下縁が下梱包部32の上面に支持されて自立可能である。このときにおいて、第3支持部材50の上面壁53は手洗い器24の上方に距離をおいて位置するようにしてある。上面壁53には開口を上方へ向けた姿勢でタンク本体6が載置される(図3参照)。キャビネット本体2Aが下梱包部に設置された状態では、タンク本体6は、キャビネット本体2Aと第1支持部材37内に収容された両本体扉28Aとに囲まれた空間内に収容され、キャビネット本体2Aを設置したままの状態で取り出すことができるようになっている。
図3、図4に示すように、タンク本体6の上面には段ボール製の上蓋部材58が被せ付けられる。上蓋部材58は、天井壁59とその周囲4面に形成された垂れ壁60とから形成されている。なお、上蓋部材58がタンク本体6に被せ付けられた状態では、天井壁59はキャビネット本体2Aの両脚部20(固定用ステー22を含む)の上端(設置状態では下端)よりも高位となっている。
こうして付属部品全体が梱包形態に組み上げられれば、上梱包部33が被せ付けられる。そして、最終的には図2に示すように、下梱包部32と上梱包部33とはバンド36にて結束されて搬送可能な状態となる。
次に、本実施例のキャビネット付き便器の組み立て手順について簡単に説明すると、トイレルーム内に便器本体を据え付ける一方で、トイレルームに近い場所に付属部品を梱包状態のまま搬入する。そして、結束用のバンド36を共に切断して開梱作業を行う。まず、上梱包部33を抜き上げて梱包形態となっている付属部品のほぼ全体を露出させる。このときに、梱包形態にある付属部品全体は、図3に示すように水平方向及び奥行方向に比べて上下方向(高さ方向)に長い姿勢を保持している。このため、開梱に必要な作業スペースは狭小なスペースで済んでいる。また、上梱包部33が抜き取られた時点で主たる付属部品は露出されているため、梱包形態のまま主たる付属部品の存在の有無を確認することができる。したがって、作業者は従来のように、各付属部品をばらさずとも確認作業を行うことができる。また、キャビネット本体2Aと第1支持部材37内に収容された両本体扉28Aとに囲まれた空間内に収容された他の付属部品(手洗い器24、小物収容箱40、タンク本体6、タンク用給水ホース8、及び局部洗浄用給水ホース14)は、キャビネット本体2Aと両本体扉28Aとによって外側へ落下しない。
また、以下に簡単に説明するように、各付属部品はその全体の梱包形態から施工順にしたがって取り外すことができるようになっている。図3の状態から、上蓋部材58を取り外すことによって、タンク本体6を抜き出すことができる。
次に、第3支持部材50を抜き外すことによって、タンク用給水ホース8と局部洗浄用給水ホース14を取り出すことができる。第3支持部材50が外されると、手洗い器24が露出されるため、小物収容箱40を取り出すことができる。前述したように、小物収容箱40の内部には連絡管27を含み配管の接続に必要な部材が収容されているため、タンク本体6と局部洗浄装置3Aに対する給水のための接続作業およびタンク本体6から便器本体3への排水のための接続作業を行うことができる。
次に、図5に示される状態に続いてキャビネット本体2Aの抜き取りを行うことができる。キャビネット本体2Aを設置する場合には、梱包形態とは上下逆向きにし、内部に施工済みのタンク本体6が収容されるようにして被せ付ける。そして、両脚部20の固定用ステー22をトイレルームの床面にねじ止めすることによってキャビネット本体2Aの固定がなされる。
続いて、図6に示される状態からはカウンタープレート23の抜き取りを行うことができる。取り出されたカウンタープレート23はトイレルームの後壁に取付けられたL字型ブラケット63(既に取り出されている小物収納箱40内に収容されている)によって支持される。
次に、図6に示されている状態から手洗い器24を取出し、吐水栓25の取付けおよびこれに対する配管を行う。また、流出口26とタンク本体6側とを連絡管27を介して接続する。
次に、扉部材28の施工がなされる。まず、第1支持部材37から本体扉28Aの抜き取りがなされるとともに、保護部材39から調整具28Bの取り出しがなされる。そして、本体扉28Aの背面側に調整具28Bを取付ける。この場合、扉部材28をキャビネット本体2Aに固定したときに、調整具28Bの幅方向外端がトイレルームの側壁にほぼ隙間なく臨むよう、本体扉28Aに対する取付け幅の調整が行われる。この後、両扉部材28のヒンジ29をキャビネット本体2A側のヒンジ受け30に接続すれば、両扉部材28がキャビネット本体2Aに開閉可能に取付けられる。最後に、第2支持部材38内に袋詰めされているサイドカバー5を取出して便器本体3の後部側両側面を閉止する作業を行う。かくして、キャビネット付き便器の施工が完了する。
本実施例の効果は次の通りである。
(1)上梱包部33を下梱包部32から分離させた状態で、付属部品は上部側が露出され、かつ長尺方向が上下方向となる姿勢で倒れることなく保持されている。したがって、狭いスペースで開梱しても付属品部品の取り出しが可能となるため、開梱場所の制約を少なくできる。
(2)付属部品の中でも大型の部品であるキャビネット本体2Aが長尺方向が上下方向となる姿勢に自立されるようになっているため、他の付属部品もこのキャビネット本体2Aに支えられながら上下方向に自立させ易くなる。
(3)キャビネット本体2A以外の付属部品であって、単独で自立できないものについても、第1乃至第3支持部材37,38,50を介して長尺方向が上下方向となる姿勢で保持されるようにしたため、キャビネット本体による支持と併せて付属部品全体として長尺方向が上下方向となるように支持を確実なものとすることができる。
(4)キャビネット本体2Aと第1支持部材37内に収容された両本体扉28Aとに囲まれた空間内に他の付属部品(手洗い器24、小物収容箱40、タンク本体6、タンク用給水ホース8、及び局部洗浄用給水ホース14)を収納するようになっているため、開梱した際、キャビネット本体2Aと両本体扉28Aとによって、他の付属部品の外側への落下を防止することができる。
(5)各付属部品の梱包形態は、それぞれが施工される順で取り出し得るようになっている。したがって、開梱後に付属部品全体を個々にばらさずに済み、梱包形態のまま施工順にしたがって取り出すことができるため、開梱に必要な作業スペースが小さなものでよい。
(6)上梱包部33は下梱包部32の内側に収まるようにして被せ付けられるようにしている。つまり、梱包部材31は、その外観上、下梱包部32が上梱包部33に対する受け皿として機能するように見える。したがって、作業者に両梱包部32、33が上下関係にあることを感覚的に理解させることができるため、梱包部材31、ひいて付属部品全体を誤りなく長尺方向が上下方向となるように設置させることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例ではキャビネット付き便器が手洗い器24を備えた形式のものを示したが、手洗い器を具備しない形式としてもよい。
(2)上記実施例では、上梱包部33を下梱包部32に対し上下方向で分れする形態を示したが、上梱包部33をさらに二分割してこれらが水平方向に分離するような形態としてもよい。
(3)上記実施例ではキャビネット本体2Aが連結部材18を有した形態であって、下梱包部32に対して前面部材16、両側面部材17の計4面で支持される場合について示したが、連結部材18を設けず計3面で支持されるような形態としてもよい。
1…水洗式便器
2…キャビネット
2A…キャビネット本体
31…梱包部材
32…下梱包部
33…上梱包部
37…第1支持部材
38…第2支持部材
50…第3支持部材

Claims (5)

  1. 便器に付設されるキャビネットのキャビネット本体を含み前記便器周りの複数の付属部品を梱包するためのキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造であって、
    前記付属部品のうち少なくとも一部のものは一方向に長尺であり、梱包形態が全体として一方向へ長尺となっている一方、下梱包部と前記付属部品の上部及び側部を覆いつつ前記下梱包部に対して分離可能に被せ付けられる上梱包部とからなる梱包部材を有し、
    前記付属部品は、前記上梱包部が前記下梱包部から取り外されて前記付属部品が上方及び側方へ露出されたときにおいて、長尺方向が上下方向となる姿勢にて保持されていることを特徴とするキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造。
  2. 前記キャビネット本体は、少なくとも3つの壁面を有して上下方向に長尺の部品であって、前記下梱包部に対し長尺方向が上下方向となる姿勢に自立して載置可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造。
  3. 前記下梱包部には、長尺である前記付属部品を長尺方向が上下方向となる姿勢で保持するための支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造。
  4. 長尺方向が上下方向となる姿勢にて保持される長尺の前記付属部品に囲まれた空間内に他の前記付属部品が収容されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造。
  5. 前記各付属部品は、前記梱包部材内においてそれぞれが施工される順で取り出し得る形態で収容されている請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のキャビネット付き便器における付属部品の梱包構造。
JP2014121994A 2014-06-13 2014-06-13 キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造 Active JP6366372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014121994A JP6366372B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014121994A JP6366372B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016003014A true JP2016003014A (ja) 2016-01-12
JP6366372B2 JP6366372B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=55222613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014121994A Active JP6366372B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6366372B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114194553A (zh) * 2021-12-27 2022-03-18 中国包装科研测试中心 一种马桶运输用包装结构及其制作方法
EP4357269A1 (de) * 2022-10-18 2024-04-24 GROHEDAL Sanitärsysteme GmbH Verpackungseinheit mit einem installationselement für einen sanitaerartikel

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5183155A (en) * 1990-12-20 1993-02-02 Vavra Paul P Packaging system for a toilet water tank and cover
JPH08175590A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Inax Corp 便器用梱包材
JPH0958666A (ja) * 1995-08-28 1997-03-04 Toto Ltd 機器の梱包箱および梱包構造
JPH09240729A (ja) * 1996-03-12 1997-09-16 Hitachi Ltd 食器洗い機用付属品のパッケージ構造
JP2003325383A (ja) * 2002-05-08 2003-11-18 Inax Corp 便器のキャビネット
JP2004123114A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Toyokon:Kk 梱包具、及びコーナークッション体
JP2006273423A (ja) * 2005-03-02 2006-10-12 Toto Ltd 包装箱
JP2010254324A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Toto Ltd 梱包方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5183155A (en) * 1990-12-20 1993-02-02 Vavra Paul P Packaging system for a toilet water tank and cover
JPH08175590A (ja) * 1994-12-22 1996-07-09 Inax Corp 便器用梱包材
JPH0958666A (ja) * 1995-08-28 1997-03-04 Toto Ltd 機器の梱包箱および梱包構造
JPH09240729A (ja) * 1996-03-12 1997-09-16 Hitachi Ltd 食器洗い機用付属品のパッケージ構造
JP2003325383A (ja) * 2002-05-08 2003-11-18 Inax Corp 便器のキャビネット
JP2004123114A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Toyokon:Kk 梱包具、及びコーナークッション体
JP2006273423A (ja) * 2005-03-02 2006-10-12 Toto Ltd 包装箱
JP2010254324A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Toto Ltd 梱包方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114194553A (zh) * 2021-12-27 2022-03-18 中国包装科研测试中心 一种马桶运输用包装结构及其制作方法
EP4357269A1 (de) * 2022-10-18 2024-04-24 GROHEDAL Sanitärsysteme GmbH Verpackungseinheit mit einem installationselement für einen sanitaerartikel

Also Published As

Publication number Publication date
JP6366372B2 (ja) 2018-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6366372B2 (ja) キャビネット付き便器における付属部品の梱包構造
CA2932228C (en) Window for bottom access to an electrical meter center
US7267138B2 (en) Manifold cabinet
JP2005296470A (ja) ユニットバスの配管構造
JP5680250B1 (ja) 化粧部材
WO2006013656A1 (ja) システムキッチン
JP7285077B2 (ja) トイレ用キャビネット
JP2014190054A (ja) 水槽付き家具及び水槽付き家具への水栓装置の取り付け方法
JP7037319B2 (ja) 収容空間形成体及び収容空間形成体の構築方法
US10034394B2 (en) Electrical component enclosure with a hygienic hinge
JP2005296360A (ja) ユニットバス
KR101728325B1 (ko) 배관 및 전선 가이드 기구
JP3206960U (ja) 蛍光灯収容ケース
JP2005313974A (ja) 梱包品
JP2014190676A (ja) 空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体
JP6164459B2 (ja) 空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体
JP2006070539A (ja) 配管化粧カバー
JP2014190675A (ja) 空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体
WO2011084055A1 (en) Sanitary space
JP7609428B2 (ja) カバー器具、及びlpガスボンベの設置方法
JP7100442B2 (ja) 間仕切り装置及び間仕切りシステム
JP2024047789A (ja) 梱包材
JP2015190198A (ja) 便器装置
JP2005296359A (ja) ユニットバス
JP6408917B2 (ja) 化粧部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6366372

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350