JP6164459B2 - 空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体 - Google Patents

空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体 Download PDF

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本発明は、室外機から複数の室内機へ冷媒を分配する空気調和機の冷媒分岐ユニットを外部に対して保護するためのカバー構造体に関する。
空気調和機の室外機から複数の室内機へ冷媒を分岐する冷媒分岐ユニット10は、図15に示すように、分岐ユニット本体10Aとそれに一体化された電装品箱10Bとで構成されている。分岐ユニット本体10Aは、一方の側面に室外機(図示せず)に接続される室外機側冷媒ペア配管11(ガス管11aと液管11b)が引き出され、他方の側面に例えば3個の室内機(図示せず)に接続される3組の室内機側冷媒ペア配管12(ガス管12aと液管12b),13(ガス管13aと液管13b),14(ガス管14aと液管14b)が引き出されている。電装品箱10Bは、その分岐ユニット本体10A内のガスや液体の分流を制御するために電磁弁やセンサ等を制御するのもので、分岐ユニット本体10Aに一体的に取り付けられ、図示しない室外機側配線と室内機側配線が引き出される(特許文献1)。
分岐ユニット本体10Aおよび電装品箱10Bは、一般的に天井裏の配管スペース等の屋内に設置される。分岐ユニット本体10Aは、内部が結露しないように防水構造となっていて外部から密閉されているが、そこに一体化されている電装品箱10Bには、特別な防水対策は採られていない。
したがって、屋内に設置スペースがない等の理由によって、冷媒分岐ユニット10の全体を屋外に設置しなければならないときは、防水がされていない電装品箱10Bについて、雨水の浸入を防ぎ、また虫、ヤモリ、カエル等の小動物の侵入を防ぐ防水対策と虫および小動物の侵入防止対策が必要であり、通常ではその電装品箱10B全体を防水カバーで覆うことが行われている。また、分岐ユニット本体10Aの外観を向上させるためにカバーで覆うことも行われる。
この防水カバーには、その一部に、1組の室外機側冷媒ペア配管を挿通させる室外機側配管引出板と、複数組の室内機側冷媒ペア配管を挿通させる室内機側配管引出板を設けなければならない。
このとき、室外機側配管引出板は、1組のペア配管を挿通させるだけであるので、そこに設ける挿通穴はガス管と液管の2本用であれば足り、半円形の挿通穴を設けた2枚の脇板を突き合わせることにより構成でき、その強度が大きな問題になることはない。
特開2012−013275号公報
しかしながら、室内機側配管引出板は、複数組のペア配管を挿通させなければならないので、例えば3組のペア配管を挿通させる場合は、ガス管用が3個と液管用が3個で合計6個もの挿通穴を設けなければならない。図16(a)はその一例の室内機側配管引出板50Aを示す図であり、縦方向に分割した4枚の横板55にそれぞれ半円形の3個の挿通穴55aを形成し、その挿通穴55aが対向するように4枚の横板55を突き合わせたものである。図16(b)は別の一例の室内機側配管引出板50Bを示す図であり、横方向に分割した3枚の脇板56にそれぞれ半円形の3個の挿通穴56aを形成し、その挿通穴56aが対向するように3枚の脇板56を突き合わせたものである。室内機側配管引出板50Aの場合、4枚の横板55のうち中央の2枚の横板は、左右両端でしか他の面に固定されていないため、横からの荷重に弱い。また、室内機側配管引出板50Bの場合、3枚の縦板56のうち中央の縦板56は、上下両端でしか他の面に固定されていないため、縦からの荷重に弱い。したがって、いずれの室内機側配管引出板50A,50Bも十分な強度を確保することが難しかった。
本発明の目的は、多数の配管を挿通する場合でも十分な強度を確保できるようにした室内機側配管引出板を備えた冷媒分岐ユニットのカバー構造体を提供することである。
上記した課題を解決するために、一方の側面から1組の室外機側冷媒ペア配管が延伸し、他方の側面から2組以上の室内機側冷媒ペア配管が延伸する直方体の分岐ユニット本体をカバーするカバー構造体であって、前記カバー構造体は、前記分岐ユニット本体の背面に対向する背面板および前面に対向する前面板と、前記分岐ユニット本体の底面に対向する底面板および天面に対向する天面板と、前記分岐ユニット本体の前記一方の側面に対向し、1組の前記室外機側冷媒ペア配管を引き出す室外機側配管引出板と、前記分岐ユニット本体の前記他方の側面に対向し、1又は2組以上の前記室内機側冷媒ペア配管を引き出す室内機側配管引出板とで、前記冷媒分岐ユニット本体を囲むように構成され、前記室内機側配管引出板は、一方の側に第1凹部が形成され他方の側に第2凹部が形成された中央板と、該中央板の前記第1凹部に突合せられ且つ前記室内機側冷媒ペア配管の一方の配管をガイドする第1脇板と、前記中央板の前記第2凹部に突合せられ且つ前記室内機側冷媒ペア配管の他方の配管をガイドする第2脇板とで構成され、前記中央板は、縦長の柱片と、該柱片の上側に連続形成され前記背面板と前記前面板とを接続する横長の上片と、前記柱片の下側に連続形成され前記背面板と前記前面板とを接続する横長の下片とを備え、前記柱片、前記上片、及び前記下片により、前記第1凹部及び前記第2凹部が形成されている、ことを特徴としている。
また、前記中央板は、前記上片および前記下片に前記背面板側の端部から前記前面板側の端部にわたってフランジが形成される、ことを特徴としている。
また、前記柱片、前記上片および前記下片の前記両側凹部側端部にフランジが形成される、ことを特徴としている。
また、前記中央板は、前記柱片の前記フランジにはスリットが形成され、両側の前記脇板は、それぞれ差込片が形成される、ことを特徴としている。
また、前記脇板の前記中央板へ当接する端部に、それぞれ切り取ることにより配管を引出し可能とする切除凹部が形成される複数の切取片が形成される、ことを特徴としている。
本発明のカバー構造体によれば、室内機側配管引出板は、中央板と、中央板の両側凹部にそれぞれ突き合わせる脇板とで構成し、脇板の突き合わせ側に、切り取ることにより配管を引き出し可能とする切除凹部が形成される複数の切取片を形成しているので、中央板には切取片を設ける必要がなく、その強度を十分確保することができる。
冷媒分岐ユニットへの本実施例の背面板の取り付けの説明図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の底面板の取り付けの説明図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の室内機側配管引出板の一部取り付けの説明図である。 本実施例の室内機側配管引出板の分解斜視図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の室外機側配管引出板の取り付けの説明図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の室内機側配線引出板の取り付けの説明図である。 本実施例の室内機側配線引出板の分解斜視図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の室外機側配線引出板の取り付けの説明図である。 本実施例の室外機側配線引出板の分解斜視図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の前面板と室内機側配管引出板の残り一部の取り付けの説明図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の電装品箱の上蓋の取り付けの説明図である。 冷媒分岐ユニットへの本実施例の天面板の取り付けの説明図である。 本実施例のカバー構造体の各部品をまとめて梱包する際のブロック化の説明図である。 本実施例のカバー構造体の各部品をまとめて梱包する際の説明図である。 従来の冷媒分岐ユニットの説明図である。 従来の室内機側配管引出板の説明図である。
図1〜図12において、10は前記した冷媒分岐ユニットであり、分岐ユニット本体10Aと電装品箱10Bとが一体化されている。本実施例では、分岐ユニット本体10Aは、一方の側面から室外機側冷媒ペア配管11が、他方の側面から3組の室内機側冷媒ペア配管12、13、14が延伸している直方体の形状を有している。この冷媒分岐ユニット10の背面15を背面板20で、前面19を前面板30で、室内機側冷媒ペア配管12,13,14が延伸する右側面18aを室内機側配線引出板40と室内機側配管引出板50で、室外機側冷媒ペア配管11が延伸する左側面18bを室外機側配線引出板60と室外機側配管引出板70で、天面17(電装品箱の上蓋)を天面板80で、底面を底面板90で、それぞれ覆うカバー構造体である。以下、詳しく説明する。
図1は冷媒分岐ユニット10への背面板20の取り付けを示す図であり、背面板20は4個のネジ1Aによって分岐ユニット本体10Aの背面15に取り付けられる。この背面板20は、その3辺に、内側に折り曲げたフランジ21が形成され、そのフランジ21が形成されていない辺(下辺)には、後記する図2(c)に示すように折曲爪22が形成されている。折曲爪22は、背面板20の平面から内側に折り曲げて形成され、奥端部には切欠部22aが設けられている。
図2は冷媒分岐ユニット10への底面板90の取り付けを示す図である。底面板90は、その4辺に、上側に折り曲げたフランジ91が形成されると共に、底面の4個のネジ止め位置にスリット92が形成されている。このスリット92の内側(分岐ユニット本体10Aの側)には、ネジ止め突起93aが分岐ユニット本体10A側に突出するように台座金具93(図2(b)参照)が溶着されている。
この底面板90の取り付けの際は、まず、図2(c)に示すように、底面板90のフランジ91の奥端部91aに形成されたスリット91a1に背面板20の折曲爪22を差し込んだ状態でスライドさせる。これによってスリット91a1が切欠部22aに引っかかり、底面板90が背面板20の下部に仮止めされる。この後、4個のネジ1Bをスリット92からネジ止め突起93aの孔を通して分岐ユニット本体10Aの底面16の孔(図示せず)にねじ込むことによって、底面板90を分岐ユニット本体10Aの底面16に固着する。これにより、分岐ユニット本体10Aは、台座金具93によって、底面板90から若干のスペースだけ浮いた状態になる。
また、底面板90は、冷媒分岐ユニット10に比べて、背面板20に接続する一方の端部から他方の端部までが長く形成されている。
図3(a)、(b)は背面板20と底面板90に対する室内機側配管引出板50一部の取り付けを示す図である。なお、図3(a),(b)では3組のペア配管12〜14には断熱保護材200が装着されている。
室内機側配管引出板50は、図4に示すように、中央板51とその両側に装着される脇板52,53からなる。中央板51は、平面視でI字形状(横にするとH形状)であり、縦長の柱片51a、横長の上片51b、横長の下片51cを備えている。そして、柱片51aの両側にはそれぞれ補強のためのフランジ51a1が、上片51bの上部に補強のためのフランジ51b1が、上片51bの下部に補強のためのフランジ51b2が、下片51cの上部に補強のためのフランジ51c1が、下片51cの下部に補強のためのフランジ51c2が形成され、これにより中央片51は単独で十分な強度を保持している。また、柱片51aのフランジ51a1奥端部には上下に離れた2個のスリット51a2が、他方にも上下に離れた2個のスリット51a3が形成されている。
一方の脇板52は、平面が中央板51の右脇の上片51b、柱片51a、下片51cで3辺が構成される右側凹部51d内に収まる大きさであり、中央板51と対向する側に3個の四角形状の切取片52aが形成され、各切取片52aの間で中央板51の柱片51aに当接する端部に2個の差込片52bが形成されている。他方の脇板53は、平面が中央板51の左脇の上片51b、柱片51a、下片51cで3辺が構成される左側凹部51eに収まる大きさであり、中央板51と対向する側に3個の四角形状の切取片53aが形成され、その各切取片53aの間で中央板51の柱片51aに当接する端部に2個の差込片53bが形成されている。
そして、例えば、脇板52,53の切取片52a,53aを除去した後に、中央板51の一方のスリット51a2に脇板52の差込片52bを差し込み、他方のスリット51a3に脇板53の差込片52bを差し込めば、中央板51と脇板52,53により四角形状の1枚板状の室内機側配管引出板50が組み立てられ、切取片52a,53aを除去した部分に、ペア配管をガイドする切除凹部が合計6個形成される。
取り付けの際は、中央板51は、図3(a)に示すように、まず、その上片51aと下片51bの奥端部が、背面板20のフランジ21の室内機側端部21aに、それぞれネジ1Cでネジ止めされる。次に、図3(b)に示すように、断熱保護材200が装着された3組のペア配管12〜14のガス管12a,13a,14a側が配置可能となるように、脇板52の3個の切取片52aを切り取って切除凹部を形成する。そして、切除凹部に断熱保護材200で保護されたガス管12a,13a,14aを配置してからその脇板52の2個の差込片52bを中央板51の2個のスリット51a2に差し込んで、中央板51に対して脇板52を面一に一体化する。さらに、奥端部の2カ所を背面板20のフランジ21の室内機側端部21aにネジ1Dでネジ止めする。以上により、室内機側配管引出板50の中央板51と脇板52が組み立てられる。
これにより、中央板51は、上片51bと下片51cにおいて背面板20と前面板30を接続しているので、カバー構造体の強度を十分確保することができる。さらに、中央板51には補強のフランジが形成されており、中央板51の強度をさらに向上させている。また、脇板52、53に切取片52a、53aを設けているので、中央板51に切欠きを設ける必要はなく、中央板51の強度を下げることはない。
図5(a)、(b)は背面板20と底面板90に対する室外機側配管引出板70の取り付けを示す図である。室外機側配管引出板70は、2個の脇板71,72からなり、それぞれには断熱保護材300が装着されたペア配管11のガス管11aと液管11bが配置可能な半円状の切欠部71a,72aが形成されている。
その室外機側配管引出板70の組み立てに当たっては、図5(a)に示すように、まず、断熱保護材300が装着されたガス管11aと液管11bを脇板71の2個の切欠部71aの内に配置してから、脇板71をネジ1Eによって背面板20のフランジ21の室外機側端部21bに取り付ける。次に、図5(b)に示すように、脇板72を、その2個の切欠部72aが断熱保護材300が装着されたガス管11aと液管11bの内に位置するように配置してから、ネジ1Fによって底面板90のフランジ91の室外機側端部91bに取り付ける。このとき、脇板72は、脇板71の切欠部71aが形成された辺にスリット71bが形成されているので、その脇板72の差込辺(図示せず)を、前述した室内機側配管引出板50においてスリット51a2に差込辺52bを差し込む手順と同様の手順により、そのスリット71bに差し込むことにより、脇板71,72が一体化された室外機側配管引出板70が組み立てられる。
図6は背面板20と室内機側配管引出板50と電装品箱10Bに対する室内機側配線引出板40の取り付けを示す図である。室内機側配線引出板40は室内機側配線が引き出される室内機側縦板41とカバー構造体の内部スペースを分岐ユニット本体10A側と電装品箱10B側とに区画する室内機側仕切板42から構成されている。室内機側縦板41は図7に示すように、開口することによって室内機側配線を通過可能な複数のめくら孔41a、上辺において内側に折れ曲がったフランジ41b、下辺において内側に折れ曲がったフランジ41c、外側の上端、右端、左端に装着された外側防水パッキン41d(図6(a)で図示)を有する。下辺のフランジ41cには、切欠41c1が2カ所形成されている。室内機側仕切板42は、室内機側縦板41と横幅が同一となっており、一方の端部に切起片42aが2カ所形され、他方の端部の右角に爪42bが形成されている。
この室内機側配線引出板40は、図7(c)に示すように、室内機側縦板41のフランジ41cの切欠41c1を、室内機側仕切板42の切起片42aに挿入し、図7(b)に示すように2個のネジ1Hによって取付けることで、室内機側縦板41と室内機側仕切板42がL字形状となるように組み立てられる。
そして、図6(b)に示すように、室内機側仕切板42の爪42bを電装品箱10Bの係合孔10B1に係合させて、室内機側仕切板42の先端部を電装品箱10Bと分岐ユニット本体10Aとの隙間に押し込む。さらに、図6(c)に示すように、ネジ1Gによって室内機側縦板41の右端を背面板20のフランジ21の室内機側端部21aの上部内側に、防水パッキン41dの一部を挟持した状態で固着する。この後、必要に応じて開口させておいた室内機側縦板41のめくら穴41aの一部又は全部に防水保護ブッシュ41fを装着してから電装品箱10Bの配線400をその防水保護ブッシュ41fに挿通して外部に引き出す。
図8は背面板20と室外機側配管引出板70と電装品箱10Bに対する室外機側配線引出板60の取り付けを示す図である。室外機側配線引出板60は室外機側縦板61と室外機側仕切板62から構成されている。室外機側縦板61は図9に示すように、開口することによって配線を通過可能な複数のめくら孔61a、上辺において内側に折れ曲がったフランジ61b、下辺において内側に折れ曲がったフランジ61c、外側の上端、右端、左端に装着された外側防水パッキン61d(図8(a)で図示)を有する。下辺のフランジ61cには、切欠61c1が2カ所形成されている。この室外機側縦板61は、前記した室内機側縦板41と同じ大きさ同じ形状である。室外機側仕切板62は、一方の端部2カ所に切起片62aが形成されている。この室外機仕切板62はその横幅が前記した室内機側仕切板42と同じである。
この室外機側配線引出板60は、図9(a)に示すように、室外機側縦板61のフランジ61cの切欠61c1を室外機側仕切板62の室外機側縦板61の切起片62aに挿入し、図9(b)に示すように、ネジ1Kによって取付けることで、前述した室内機側配線引出板40と同様に、室外機側縦板61と室外機側仕切板62がL字形状となるように組み立てられる。
そして、図8(a)に示すように、室外機側配管引出板60は、室外機側仕切板62の端部が分岐ユニット本体10Aと電装品箱10Bの間に位置する状態で室外機側縦板61の左縁を背面板20のフランジ21の室外機側端部21bの内側に押し込んでから、図8(b)に示すように、ネジJ1によって室外機側縦板61の左端を背面板20のフランジ21の室外機側端部21bの内側に防水パッキン41dの一部を挟持した状態で固着する。この後、必要に応じて、予め開口しておいた室外機側縦板61のめくら孔61aの一部又は全部に防水保護ブッシュ61fを装着してから、電装品箱10Bの配線500をその防水保護ブッシュ61fに挿通して外部に引き出す。
図10(a)、(b)は前面板30の取り付けを示す図である。前面板30は、背面板20と同じ大きさであり、その周囲4辺には内側に折れ曲がったフランジ31が形成されている。この前面板30には内側に閉鎖板32が設けられており、閉鎖板32は、室内機側仕切板42の端部から室外機側仕切板62の端部にわたって、冷媒分岐ユニット10と前面板との間に生じる隙間を閉鎖するためのものであり、前面板30を底面板90のフランジ91の前面側91cの内側に立ち上がるようにネジ1Lで取り付けることで、閉鎖板32が室内機側仕切板42の端部と室外機側仕切板62の端部に重なり、これによってカバー構造体内の分岐ユニット本体10Aを有する空間と電装品箱10Bを有する空間とが室内機側仕切板42、室外機側仕切板62および閉鎖板32によって区画される。
そして、室内機側の側面において、室内機側配線引出板40の外側防水パッキン41dがフランジ31の右端部31aとその室内機側配線引出板40とで挟持されるように、ネジ1Mにより室内機側配線引出板40に前面板30を固着する。また、前面板30のフランジ31の室内機側端部31aの下部に、ネジ1Nにより室内機側配管引出板50の中央板51の上片51bおよび下片51cを固着し、その後、脇板53を固着する。このとき、脇板53は、断熱保護材200で保護された液管12b,13b,14bをガイドできるよう切取片53aを予め切り取り切除凹部を形成しておく。また、中央板51の柱片51aのスリット51a3に、その脇板53の差込片53bを差し込むことで、脇板53が中央板51と一体化する。
さらに、室外機側の側面において、室外機側配線引出板60の外側防水パッキン61dがフランジ31の室外機側端部31bとその室外機側配線引出板60とで挟持されるように、ネジ1Pにより室外機側配線引出板60に前面板30を固着する。また、前面板30のフランジ31の室外機側端部31bの下部をネジ1Qにより室外機側配管引出板70の脇板72に固着する。なお、この図10では配線400、500の表示は省略したが、通常は配線400,500が接続されており、図11に示すように、電装品箱10Bの上蓋17を閉じる。
最後に、図12に示すように、背面板20、前面板30、室内機側配線引出板40、室外機側配線引出板60の上端に、天面板80を乗せて、ネジ1Rにより閉じることにより、組み立てが完了する。天面板80は周囲4辺に内側に折れ曲がったフランジ81が形成されている。このとき、室内機側配線引出板40の外側の防水パッキン41dは、そのフランジ81の室内機側端部81aによって圧着される。また、室外機側配線引出板60の外側の防水パッキン61dは、フランジ81の室内機側端部81bによって圧着される。
以上の組み立てにより、カバー構造体は背面板20、前面板30、天面板80、底面板90、室内機側配線引出板40、室内機側配管引出板50、室外機側配線引出板60、室外機側配管引出板70によって内部を外気に対して区画され、さらに、カバー構造体内の分岐ユニット本体10Aを有する空間と電装品箱10Bを有する空間とが室内機側仕切板42、室外機側仕切板62および閉鎖板32によって区画される。電装品箱10Bの上部は、天面板80およびその天面板80の周囲のフランジ81によってカバーされ、背面15側は背面板20によってカバーされ、前面19側は前面板30によってカバーされる。また、電装品箱10Bの室内機側は、外部に対して室内機側配線引出板40の室内機側縦板41によってカバーされるとともに分岐ユニット本体10Aに対して室内機側仕切板42によってカバーされる。さらに、電装品箱10Bの室外機側は、外部に対して室外機側配線引出板60の室外機側縦板61によってカバーされるとともに分岐ユニット本体10Aに対して室外機側仕切板62によってカバーされる。さらに、室内機側配線引出板40の室内機側縦板41と室外機側配線引出板60の室外機側縦板61は、背面板20と前面板30と天面板80とに当接する位置に防水パッキンを有しているので、電装品箱10Bを有する空間は外部に対して防水構造となる。一方、電装品箱10Aを有する空間の分岐ユニット本体10A側の面を区画している室内機側仕切板42、室外機側仕切板62、閉鎖板32は防水パッキン等の防水手段を有していないが、これは、水分が外部から分岐ユニット本体10Aを有する空間を介して電装品箱10Bを有する空間に吹き上がってくることは考えにくいためである。以上によって、簡単な構造で安価に電装品箱の防水対策と虫および小動物の侵入防止対策を実現することができる。
また、室内機側配管引出板50は、ネジを外すことにより、脇板52は背面板20と底面板90から、脇板53は前面板30と底面板90から、それぞれ独立して取り外すことが可能であるので、その取り外しによって室内機側のペア配管12〜14の冷媒漏れ等の確認を行うことができ、保守作業が簡単となる。このとき、中央板51はフランジ51a1,51b1,51c1によって補強されているので、その形状が崩れることはない。また、脇板52,53の切取片52a,53aは、そこにペア配管を挿通しないときはそのままの形態を保持する、つまり開口されないので、分岐ユニット本体10A側の水、虫および小動物の侵入を防止し、また、外観を良好に保持することができる。
なお、分岐ユニット本体10Aは台座金具93によって底面板から離れて配置されているので、外部から本実施例のカバー構造体内の分岐ユニット本体10Aを有する空間に浸入した水分が底面板付近に溜ったとしても、分岐ユニット本体10Aが水に浸かることはない。さらに、底面板90のフランジ91はその4隅の部分に切欠部を予め形成しておくことにより、分岐ユニット本体10A内に侵入した水分は、その切欠部から外部に排出される。
以上のようにして組み立てた背面板20、前面板30、室内機側配線引出板40、室内機側配管引出板50、室外機側配線引出板60、室内機側配管引出板70は、梱包時には平板状に重畳することができる。
すなわち、背面板20と前面板30は、外形が同じ大きさであり、図13(a)に示すように、前面板30の内側に発泡スチロール棒601,602,603を載せてから、その上に背面板20を、そのフランジ21が前面板30のフランジ31の内側に入るように重ね、平板ブロックB1とする。このとき、フランジ21,31の角部分に切欠きを設けておけば、そこに相手側のフランジを嵌め込むことができるので、両者を完全に重ねることができる。
また、天面板80と底面板90は、外形が同じ大きさであり、図13(b)に示すように、それらのフランジ81と91が向かい合ように重ね、平板ブロックB2とする。このときも、フランジ81,91の角部分に切欠きを設けておけば、そこに相手側のフランジを嵌め込むことができるので、両者を完全に重ねることができる。
また、室内機側縦板41と室外機側縦板61は、同一形状であり、図13(c)に示すように、それらのフランジ41b,41cと61b,61cが互い違いに向かい合うようにずらして重ね、平板ブロックB3とする。
また、室外機側配管引出板70の脇板71,72は脇板71のスリット71bに脇板72の差込片を挿入することで1枚板とする。室内機側仕切板42と室外機側仕切板62は、室内機側仕切板42の上に室外機側仕切板62を重ねる。室内機側配管引出板50は、中央板51のスリット51a2に脇板52の差込片52bを差し込み、スリット51a3に脇板53の差込片53bを差し込むことで、1枚板とする。そして、これらを重ねることで、平板ブロックB4とする。
以上の平板ブロックB1〜B4を扁平な梱包箱700に収納するときは、その梱包箱700にシート800を敷いておいてから、その上に、平板ブロックB1を載せ、その平板ブロックB1の上に平板ブロックB2、B3,B4を並べて載せる。そして、取扱説明書等の書籍900を残りスペースに載せて、シート800で全体を覆い、梱包箱700を閉じる。なお、書籍は大きさに応じて平板ブロックB1,B2,B3等の内側に挿入することもできる。
以上により、カバー構造体を構成する全ての部品が板状の部材からなっており、梱包時は全ての部品を平行に重畳し、且つ、背面板20または前面板30の上面視で投影面内に収めるようにすることで、扁平な梱包箱700内に整然と収納されることになる。
10:冷媒分岐ユニット、10A:分岐ユニット本体、11:室外機側冷媒ペア配管、12〜14:室内機側冷媒ペア配管、15:背面、16:底面、10B:電装品箱、17:上蓋
20:背面板、21:フランジ、21a:室内機側端部、21b:室外機側端部、22:折曲爪
30:前面板、31:フランジ、31a:室内機側端部、31b:室外機側端部、32:閉鎖板
40:室内機側配線引出板、41:室内機側縦板、41a:めくら孔、41b,41c:フランジ、41c1:切欠部、41d,41e:防水パッキン、41f:防水保護ブッシュ、42:室内機側仕切板、42a:切起片、42b:爪
50,50A,50B:室内機側配管引出板、51:中央板、51a:柱片、51a1:フランジ、51a2,51a3:スリット、51b:上片、51b1:フランジ、51c:下片、51c1:フランジ、51d:右側凹部、51e:左側凹部、52:脇板、52a:切取片、52b:差込片、53:脇板、53a:切取片、53b:差込片、55,56:脇板、55a,56a:挿通穴
60:室外機側配線引出板、61:室外機側縦板、61a:めくら孔、61b,61c:フランジ、61c1:切欠部、61d,61e:防水パッキン、62:室外機側仕切板、62a:切起片
70:室外機側配管引出板、71,72:脇板、71a,72a:切欠部、71b:スリット
80:天面板、81:フランジ,81a:室内機側端部、81b:室外機側端部
90:底面板、91:フランジ、91a:奥端部、91a1:スリット、91b:室外機側端部、92:スリット、93:台座金具、93a:ネジ止め突起
200:室内機側の断熱保護材、300:室外機側の断熱保護材、400:室内機側の配線、500:室外機側の配線、601〜603:発泡スチロール棒、604:フレーム、700:ダンボール箱、800:シート、900:書籍

Claims (5)

  1. 一方の側面から1組の室外機側冷媒ペア配管が延伸し、他方の側面から2組以上の室内機側冷媒ペア配管が延伸する直方体の分岐ユニット本体をカバーするカバー構造体であって、
    前記カバー構造体は、
    前記分岐ユニット本体の背面に対向する背面板および前面に対向する前面板と、
    前記分岐ユニット本体の底面に対向する底面板および天面に対向する天面板と、
    前記分岐ユニット本体の前記一方の側面に対向し、1組の前記室外機側冷媒ペア配管を引き出す室外機側配管引出板と、
    前記分岐ユニット本体の前記他方の側面に対向し、1又は2組以上の前記室内機側冷媒ペア配管を引き出す室内機側配管引出板とで、
    前記冷媒分岐ユニット本体を囲むように構成され、
    前記室内機側配管引出板は、一方の側に第1凹部が形成され他方の側に第2凹部が形成された中央板と、該中央板の前記第1凹部に突合せられ且つ前記室内機側冷媒ペア配管の一方の配管をガイドする第1脇板と、前記中央板の前記第2凹部に突合せられ且つ前記室内機側冷媒ペア配管の他方の配管をガイドする第2脇板とで構成され、
    前記中央板は、縦長の柱片と、該柱片の上側に連続形成され前記背面板と前記前面板とを接続する横長の上片と、前記柱片の下側に連続形成され前記背面板と前記前面板とを接続する横長の下片とを備え、前記柱片、前記上片、及び前記下片により、前記第1凹部及び前記第2凹部が形成されている、
    ことを特徴とする空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体。
  2. 前記中央板は、前記上片および前記下片に前記背面板側の端部から前記前面板側の端部にわたってフランジが形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体。
  3. 前記柱片、前記上片および前記下片の前記両側凹部側端部にフランジが形成される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体。
  4. 前記中央板は、前記柱片の前記フランジにはスリットが形成され、
    両側の前記脇板は、それぞれ差込片が形成される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体。
  5. 前記脇板の前記中央板へ当接する端部に、それぞれ切り取ることにより配管を引出し可能とする切除凹部が形成される複数の切取片が形成される、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の空気調和機の冷媒分岐ユニットのカバー構造体。
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