JP2016002915A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で確実に可動パネルの端縁部と車体パネルの端縁部の間に蛇腹状筒部が挟まれることを防止することができる、新規な構造のグロメットを提供すること。
【解決手段】ワイヤハーネス12が挿通配置される蛇腹状筒部14と、蛇腹状筒部14の両端部に連結されて車体パネル40と可動パネル42にそれぞれ設けられた貫通孔に嵌合装着される一対の嵌合筒部16a,16bと、蛇腹状筒部14の外周面上に突出して設けられており、可動パネル42が車体パネル40に対する閉位置に向かって回動される際に、可動パネル42の端縁部46が接近する車体パネル40の端縁部44に対して当接して、当接により生じる当接反力により蛇腹状筒部14を車体パネル40の端縁部44から離隔する方向に押圧する当接押圧部18と、を含んでいるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の車体パネルと可動パネルとの間に架け渡されるワイヤハーネスに外装されるグロメットに関するものである。
従来から、自動車の車体パネルと、該車体パネルに対して開閉自在にヒンジ連結されたドアやトランクリッド等の可動パネルとの間には、ワイヤハーネスが架け渡されており、かかるワイヤハーネスには、保護や防塵・防水等の目的からグロメットが装着されている。このようなグロメットは、特開2010−182501号公報(特許文献1)に記載のとおり、ワイヤハーネスが挿通配置されて山部と谷部が連続形成されてなる蛇腹状筒部と、かかる蛇腹状筒部の両端部に連結されて車体パネルと可動パネルにそれぞれ設けられた貫通孔に嵌合装着される一対の嵌合筒部とを含んで構成されている。
ところで、このようなグロメットにおいては、ワイヤハーネスの最大寸法に併せて蛇腹状筒部の長さが確保されている。具体的には、車体パネルに対して可動パネルが最も大きく回動される開位置端に位置した際のワイヤハーネスの最大寸法を収容し得る長さ寸法が確保されている。それ故、車体パネルに対して可動パネルが閉位置に配設された場合には、蛇腹状筒部の両端部に設けられた一対の嵌合筒部間の離隔距離が最小となり、蛇腹状筒部に余長が生じることとなる。
それ故、可動パネルが車体パネルに対する開位置端から閉位置に向かって回動される際には、蛇腹状筒部がその余長により湾曲し易くなり、閉位置において相互に接近当接する可動パネルの端縁部と車体パネルの端縁部の間に蛇腹状筒部が挟まれて、ワイヤハーネスの損傷等が発生するおそれがあった。
これに対して、特許文献1では、蛇腹状筒部の山部を大径山部と小径山部により構成し、大径山部を設けた部位が小径山部を設けた部位よりも、屈曲容易性が高いことを利用して、蛇腹状筒部を所望の方向に屈曲させて、可動パネルの端縁部と車体パネルの端縁部の間に蛇腹状筒部が挟まれることを防止する構造が提案されている。
しかしながら、このような従来構造では、あくまでも蛇腹状筒部の屈曲容易性を利用して所望の方向への屈曲を促すに過ぎず、確実な防止策とは言い難かった。すなわち、例えば蛇腹状筒部の内部を挿通するワイヤハーネスに曲り癖があるような場合にあっては、そのような屈曲容易性の違いを超えてワイヤハーネスの曲り癖の方向に屈曲してしまう場合もあったのである。
特開2010−182501号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、簡易な構造で確実に可動パネルの端縁部と車体パネルの端縁部の間に蛇腹状筒部が挟まれることを防止することができる、新規な構造のグロメットを提供することにある。
本発明の第一の態様は、車体パネルと、該車体パネルに対して開閉自在にヒンジ連結された可動パネルとの間に亘って架け渡されるワイヤハーネスに外装されるグロメットであって、前記ワイヤハーネスが挿通配置される蛇腹状筒部と、前記蛇腹状筒部の両端部に連結されて前記車体パネルと前記可動パネルにそれぞれ設けられた貫通孔に嵌合装着される一対の嵌合筒部と、前記蛇腹状筒部の外周面上に突出して設けられており、前記可動パネルが前記車体パネルに対する閉位置に向かって回動される際に、前記可動パネルの端縁部が接近する前記車体パネルの端縁部に対して当接して、該当接により生じる当接反力により前記蛇腹状筒部を前記車体パネルの前記端縁部から離隔する方向に押圧する当接押圧部と、を含んでいることを特徴とする。
本態様によれば、蛇腹状筒部の外周面上に突出する当接押圧部が設けられていることから、可動パネルが車体パネルに対する閉位置に向かって回動される際に、かかる当接押圧部が蛇腹状筒部よりも先に車体パネルの端縁部に当接する。そして、当接押圧部の車体パネルへの当接により生じる当接反力により、蛇腹状筒部が車体パネルの端縁部から離隔する方向に押圧される。このような状態で可動パネルが車体パネルに対する閉位置にまで回動されることにより、蛇腹状筒部が可動パネルの端縁部と車体パネルの端縁部との間に入り込んで挟持されることを確実に防止することができる。特に、当接押圧部の車体パネルへの当接により生じる当接反力を利用していることから、従来の如き蛇腹状筒部の屈曲変形の容易性を利用している場合等に比して、仮に電線に曲り癖がある場合でも、蛇腹状筒部を大きな当接反力を利用して確実に車体パネルの端縁部から離隔する方向に変位させることが可能である。
しかも、可動パネルの閉位置に向かう回動に伴って、当接押圧部が車体パネルの端縁部に当接され、その当接反力を利用して蛇腹状筒部を車体パネルの端縁部から離隔する方向に押圧することが可能であることから、特別の動作や力を必要とすることなく、可動パネルの閉動作をすることのみにより、確実に蛇腹状筒部の車体パネルと可動パネルの端縁部間への挟み込みを防止することができるのである。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記当接押圧部が、前記蛇腹状筒部の前記外周面上の周方向の一部領域から扇状に広がって突出する扇状突部を有しており、前記可動パネルが前記車体パネルに対して開位置端に保持された状態で、前記当接押圧部の前記扇状突部の円弧状端面が、前記車体パネルの前記端縁部側に対向するようになっているものである。
本態様によれば、当接押圧部が扇状突部を含んでおり、且つ可動パネルが車体パネルに対する最大開位置である開位置端に保持された状態で、扇状突部の円弧状端面が車体パネルの端縁部側に対向するようになっている。それ故、可動パネルが車体パネルに対する閉位置に向かって回動される際には、当接押圧部は、蛇腹状筒部よりも広範囲に亘って広がる扇状突部の円弧状端面において、一層確実に車体パネルの端縁部に当接することができる。
しかも、当接押圧部の扇状突部の円弧状端面が車体パネルの端縁部に当接することから、可動パネルの回動に伴って当接押圧部に対して可動パネル側から加えられる力を、当接押圧部の車体パネルの端縁部への当接部位を中心とした回転力に変換することができる。かかる回転力を利用して蛇腹状筒部をさらに車体パネルの端縁部から離隔する側に変位させることができ、蛇腹状筒部の可動パネルの端縁部と車体パネルの端縁部の間への挟み込みを一層確実に防止することができる。加えて、扇状筒部の円弧状端面により、当接押圧部の車体パネルの端縁部からの離脱もスムーズに行うことができる。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記扇状突部が設けられていない前記蛇腹状筒部の前記外周面上の周方向の他の領域には、前記蛇腹状筒部の前記外周面に沿って円環状に突出する円環状部が設けられているものである。
本態様によれば、車体パネルの端縁部に直接当接する扇状突部と反対側に位置する蛇腹状筒部の領域に円環状部が設けられていることから、蛇腹状筒部において当接反力が及ぼされる部位の剛性が確保されている。これにより、グロメットの耐久性の向上を図ることができる。
本発明によれば、可動パネルが車体パネルに対する閉位置に向かって回動される際に、当接押圧部が蛇腹状筒部よりも先に車体パネルの端縁部に当接することから蛇腹状筒部が車体パネルの端縁部から離隔する方向に押圧されることにより、蛇腹状筒部が可動パネルの端縁部と車体パネルの端縁部との間に入り込んで挟持されることを確実に防止できる。特に、当接押圧部の車体パネルへの当接により生じる当接反力を利用していることから、従来の如き蛇腹状筒部の屈曲変形の容易性を利用している場合等に比して、仮に電線に曲り癖がある場合でも確実に車体パネルの端縁部から離隔する方向に変位させることができる。しかも、特別の動作や力を必要とすることなく、可動パネルの閉動作をするだけで、確実に蛇腹状筒部の車体パネルと可動パネルの端縁部間への挟み込みを防止できる。
本発明の一実施形態としてのグロメットの側面図。 図1におけるII−II断面拡大図。 図1に示したグロメットのバックドアへの組付状態を示す説明図(バックドアは開位置)。 図3に示したグロメットの組付状態を示す図(図3中、A矢視)であって、バックドアを閉位置に向かって回動する際のグロメットの挙動を説明するための図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1及び図2には、本発明の一実施形態としてのグロメット10がワイヤハーネス12に外装された状態が示されている。グロメット10は、ワイヤハーネス12が挿通配置される蛇腹状筒部14と、蛇腹状筒部14の両端部に連結されて後述する車体パネル40と可動パネルであるバックドアのドアパネル42にそれぞれ設けられた貫通孔41,43にそれぞれ嵌合装着される一対の嵌合筒部16a,16bと、蛇腹状筒部14の外周面上に突出して設けられた当接押圧部18と、を含んで構成されており、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、SI(シリコンゴム)等のゴム材料によって一体的に形成されている。なお、理解を容易とするため、ワイヤハーネス12は仮想線で記載されている。また、以下の説明において、前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方、また上方とは、図2中の上方、下方とは、図2中の下方を言うものとする。
蛇腹状筒部14は蛇腹形状とされており、伸縮および屈曲が可能となっている。また、蛇腹状筒部14の両側には形状保持筒部20a,20bが形成されており、かかる形状保持筒部20a,20bを介して蛇腹状筒部14と一対の嵌合筒部16a,16bがそれぞれ連結されるようになっている。形状保持筒部20a,20bは、略一定の断面形状をもって直線状に延びる筒形状とされており、蛇腹状筒部14に比して厚肉に形成されることにより、形状が容易に変化しないようにされている。なお、形状保持筒部20aは、形状保持筒部20bに比して、長さ寸法が大きくされている。
加えて、蛇腹状筒部14の中間部分やや前方(図1中、左方)の外周面上には、略円環平板形状の当接押圧部18が突設されている。当接押圧部18は、蛇腹状筒部14の外周面上の周方向の一部領域すなわち正面視(図2参照)において左斜め上方の略半周に亘る領域から扇状に広がって突出する扇状突部22を有している。また、扇状突部22が設けられていない蛇腹状筒部14の外周面上の周方向の他の略半周に亘る領域には、蛇腹状筒部14の外周面に沿って円環状に突出する円環状部24が設けられている。なお、図2に示されているように、扇状突部22の円弧状端面26の長さ寸法:L1は、蛇腹状筒部14の直径寸法:L2よりも大きくされている。
一対の嵌合筒部16a,16bは全体として筒形状とされており、嵌合筒部16aが蛇腹状筒部14の軸直方向上方に向かって開口されている一方、嵌合筒部16bは蛇腹状筒部14の軸方向前方斜め下方に向かって開口されている。かかる嵌合筒部16a,16bは、後述する固定片34a,34bを除いて互いに略同様の構造とされていることから、共通する構造については、図中に同一の符号を付して、嵌合筒部16aを例に説明する。
嵌合筒部16aは、台座部28と、台座部28から突出する嵌合部30とを有している。台座部28は、平面視の外形状がオーバル状の長円形状とされている一方、嵌合部30は、平面視の外形状が台座部28よりも一回り小さなオーバル状の長円形状とされている。なお、嵌合部30は、台座部28からの突出基端部において、台座部28に向けて窄む逆テーパ形状とされている。これにより、嵌合部30の基端部には、嵌合溝32が形成されている。
嵌合筒部16aの嵌合部30における突出先端部の軸方向(図1中、左右方向)中央部分には、略長手矩形の突片形状とされた固定片34aが斜め前方に向かって突設されている。固定片34aの突出先端部と突出基端部には、一対のテープ位置決めリブ36,36が形成されている。一対のテープ位置決めリブ36,36は、固定片34aの外面に突出して、固定片34aの全幅に亘って形成されており、固定片34aの突出方向で所定の間隔を隔てて互いに平行に形成されている。一方、嵌合筒部16bの嵌合部30における突出先端部の軸直方向(図1中、奥行方向)中央部分にも、略長手矩形の突片形状とされた固定片34bが前方斜め下方に向かって突設されている。なお、固定片34bには、その突出先端縁部のみにテープ位置決めリブ36が形成されている(図1参照)。
そして、ワイヤハーネス12が、一対の嵌合筒部16a,16bのそれぞれにおいて、固定片34a,34bに重ねられて固定片34a,34bと共に図示しないテープでテープ巻きされることで、固定片34a,34bに固定されて、ワイヤハーネス12の配索経路が規制されるようになっている。なお、固定片34a,34bの先端部に形成されたテープ位置決めリブ36により、図示しないテープの固定片34a,34bからの抜けが防止されている。特に、固定片34aにおいては、一対のテープ位置決めリブ36,36の間で容易に位置決めしてテープ巻きをすることが可能とされている。また、ワイヤハーネス12が蛇腹状筒部14内に引っ張られた場合には、図示しないテープが基端側(嵌合部30側)のテープ位置決めリブ36で係止されることにより、ワイヤハーネス12の固定力をより強固に得ることができるようになっている。
このようなグロメット10が、ワイヤハーネス12が挿通された状態で、図3に示すように車両に組み付けられる。なお、図3は、バックドアの開状態を車体後方から見たものである。グロメット10は、嵌合筒部16aの嵌合部30が、自動車の車体パネル40に貫設された貫通孔41に差し込まれて、車体パネル40が嵌合溝32と係合されることにより、車体パネル40に取り付けられている。一方、可動パネルであるバックドアのドアパネル42に対しては、嵌合筒部16bの嵌合部30がドアパネル42に貫設された貫通孔43に差し込まれることにより、ドアパネル42が嵌合筒部16bの嵌合溝32と係合されて、ドアパネル42に取り付けられるようになっている。このようにして、グロメット10が、車体パネル40とバックドアのドアパネル42との間に亘って架け渡されるように配設される。なお、ドアパネル42は車体パネル40に対して開閉自在に図示しないヒンジ機構によりヒンジ連結されている。また、ドアパネル42が車体パネル40に対して最大開位置である開位置端に保持された状態(図3参照)で、当接押圧部18の扇状突部22の円弧状端面26が、車体パネル40の端縁部44側に対向するように、グロメット10が車体パネル40とドアパネル42に対して組み付けられている。
次に、このように車体パネル40とドアパネル42との間に配設されたグロメット10が、ドアパネル42が車体パネル40に対する開位置端に保持された状態(図3参照)から閉位置に向かって回動される際に、どのような動きを示すのかについて図4を用いて説明する。ドアパネル42を車体パネル40に対する閉位置に向かって回動させると、最初に、図4(a)に示されているように、当接押圧部18の扇状突部22の円弧状端面26が車体パネル40の端縁部44に対して当接する。すなわち、ドアパネル42が車体パネル40に対して開位置端に保持された状態(図3参照)で、当接押圧部18の扇状突部22の円弧状端面26が車体パネル40の端縁部44側に対向するようになっており、しかも扇状突部22の円弧状端面26が蛇腹状筒部14よりも広範囲に亘って広がって構成されている(図2中、L1>L2)ことから、当接押圧部18が確実に車体パネル40の端縁部44に当接されるようになっているのである。加えて、扇状突部22と反対側に位置する蛇腹状筒部14の領域に円環状部24が設けられていることから、蛇腹状筒部14において当接反力が及ぼされる部位の剛性が確保されており、グロメット10の耐久性の向上が図られている。
続いてドアパネル42を回動させると、図4(b)に示されているように、上記当接により生じる当接反力により蛇腹状筒部14が車体パネル40の端縁部44から離隔する方向に押圧される。さらにドアパネル42を回動させると、図4(c)に示されているように、引き続き上記当接により生じる当接反力により蛇腹状筒部14が車体パネル40の端縁部44からさらに離隔する方向に押圧される。要するに、当接押圧部18の扇状突部22の円弧状端面26が車体パネル40に当接されていることから、図4(a)〜(c)に示されているように、ドアパネル42の回動に伴って当接押圧部18に対してドアパネル42側から加えられる力を、当接押圧部18の車体パネル40の端縁部44への当接部位を中心とした回転力に変換することができるのである。それ故、かかる回転力を利用して蛇腹状筒部14をさらに車体パネル40の端縁部44から離隔する側に変位させることができるのである。加えて、図4(a)及び図4(b)に示されているように、扇状突部22の円弧状端面26により、当接押圧部18の車体パネル40の端縁部44からの離脱もスムーズに行うことができるようになっている。
以上の結果、最後には、図4(d)に示されているように、ドアパネル42が車体パネル40に対する閉位置に保持された状態、すなわちドアパネル42の端縁部46が車体パネル40の端縁部44に接近した状態で、蛇腹状筒部14がドアパネル42の端縁部46と車体パネル40の端縁部44との間に入り込んで挟持されないようにすることができるのである。なお、理解を容易とするため、図4では、グロメット10の蛇腹状筒部14は仮想線で記載されている。
このような構造とされたグロメット10によれば、当接押圧部18の車体パネル40への当接により生じる当接反力を利用していることから、従来の如き蛇腹状筒部の屈曲変形の容易性を利用している場合等に比して、仮に電線に曲り癖がある場合でも、蛇腹状筒部14を大きな当接反力を利用して確実に車体パネル40の端縁部44から離隔する方向に変位させることができるのである。しかも、ドアパネル42の閉位置に向かう回動に伴って、当接押圧部18が車体パネル40の端縁部44に当接され、その当接反力を利用して蛇腹状筒部14を車体パネル40の端縁部44から離隔する方向に押圧できるようになっていることから、特別の動作や力を必要とすることなく、ドアパネル42の閉動作をすることのみにより、確実に蛇腹状筒部14の車体パネル40とドアパネル42の端縁部44,46間への挟み込みを防止することができるのである。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの具体的な記載によって限定されない。例えば、当接押圧部18は、蛇腹状筒部14の外周側に突出して蛇腹状筒部14よりも先に車体パネル40の端縁部44に当接して、当該当接反力により車体パネル40の端縁部44から離隔する方向に蛇腹状筒部14を押圧するものであればよく、蛇腹状筒部14の外周面上を一定の厚さ寸法で環状に突出する円環形状でもよい。これにより、当接押圧部18は全体として大型化するものの、グロメット10を車体パネル40とドアパネル42に組み付ける際の当接押圧部18の方向性を無くすことができる。また、本実施形態では、当接押圧部18が蛇腹状筒部14に一体成形されていたが、蛇腹状筒部14と当接押圧部18を別体に設けてもよく、蛇腹状筒部14の任意の位置に1つ又は複数外装装着するようにしてもよい。加えて、当接押圧部18を複数設けて、蛇腹状筒部14のドアパネル42の端縁部46と車体パネル40の端縁部44の間への挟み込みを一層確実に防止できるようにしてもよい。
加えて、上記実施形態では本発明のグロメット10を車体パネル40とバックドアのドアパネル42の間に亘って架け渡されるワイヤハーネス12に外装した例を示したが、可動パネルは車体パネル40に対して開閉自在にヒンジ連結されたものであればいずれでもよい。従って、本発明のグロメット10は、サイドドアと車体パネルの間のワイヤハーネスに外装しても同様の作用効果を得ることができる。
10:グロメット、12:ワイヤハーネス、14:蛇腹状筒部、16a,b:嵌合筒部、18:当接押圧部、22:扇状突部、24:円環状部、26:円弧状端面、40:車体パネル、41,43:貫通孔、42:ドアパネル(可動パネル)、44:端縁部、46:端縁部

Claims (3)

  1. 車体パネルと、該車体パネルに対して開閉自在にヒンジ連結された可動パネルとの間に亘って架け渡されるワイヤハーネスに外装されるグロメットであって、
    前記ワイヤハーネスが挿通配置される蛇腹状筒部と、
    前記蛇腹状筒部の両端部に連結されて前記車体パネルと前記可動パネルにそれぞれ設けられた貫通孔に嵌合装着される一対の嵌合筒部と、
    前記蛇腹状筒部の外周面上に突出して設けられており、前記可動パネルが前記車体パネルに対する閉位置に向かって回動される際に、前記可動パネルの端縁部が接近する前記車体パネルの端縁部に対して当接して、該当接により生じる当接反力により前記蛇腹状筒部を前記車体パネルの前記端縁部から離隔する方向に押圧する当接押圧部と、を含んでいることを特徴とするグロメット。
  2. 前記当接押圧部が、前記蛇腹状筒部の前記外周面上の周方向の一部領域から扇状に広がって突出する扇状突部を有しており、前記可動パネルが前記車体パネルに対して開位置端に保持された状態で、前記当接押圧部の前記扇状突部の円弧状端面が、前記車体パネルの前記端縁部側に対向するようになっている請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記扇状突部が設けられていない前記蛇腹状筒部の前記外周面上の周方向の他の領域には、前記蛇腹状筒部の前記外周面に沿って円環状に突出する円環状部が設けられている請求項2に記載のグロメット。
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