JP2016002827A - 車両の下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くのに適切な位置に配置しながら、ブレーキの冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制する。
【解決手段】デフレクタ3は、走行風をディスクブレーキ22に導くための開口30aが形成された本体部30と、この本体部30の上端から車両前方に延びて車体下部に固定される固定部31とを有している。車体下部は、デフレクタ3の車両前方において下方に膨出して走行風を開口30aに導くための膨出部50を有している。デフレクタ3は、本体部30と膨出部50との間で上方に窪む凹空間sにおいて車両前後方向に延びる遮風部32をさらに有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、ブレーキを有する前輪と、該前輪の車両前方に設けられて走行風を偏向するためのデフレクタとを備えた車両の下部構造に関するものである。
ブレーキを有する前輪と、この前輪の車両前方に設けられて走行風を偏向するためのデフレクタとを備えた車両の下部構造が従来技術として知られている。特許文献1のもののデフレクタには、走行風をブレーキに導くための開口が形成されている。これにより、ブレーキは冷却される。
特開2007−90976号公報
ところで、デフレクタの開口の配置は、前輪のブレーキの位置により決定される。そのため、例えば、車高が異なる2WD及び4WD等、前輪ブレーキと車体下面との間の距離が異なる車種に対応するために、デフレクタの開口から異なる高さ位置に走行風を導く必要がある。この場合、車高が高い車種では、車体下面に対して、車高が低い車種よりも下方に走行風を導かなければならない。この問題を解決するために、デフレクタの開口を下方に拡大することが考えられるが、そうすると、走行風のホイールハウスへの流入量が増加し、これに伴い、走行風のホイールハウスから車体側面への流出量が増加するため、空力性能が悪化する虞がある。
そこで、デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くのに適切な位置に配置するとともに、車体下部に、デフレクタの車両前方において下方に膨出して走行風をデフレクタの開口に導くための膨出部を設けることが考えられる。
このとき、デフレクタにおける開口が形成された本体部の上端から車両前方に延びる固定部を設けて、この固定部を車体下部に固定すると、デフレクタの本体部と膨出部との間で上方に窪む凹空間において走行風が渦巻き、空力性能が悪化する虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くのに適切な位置に配置しながら、ブレーキの冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、デフレクタの本体部と膨出部との間で上方に窪む凹空間において車両前後方向に延びる遮風部を設けたことを特徴とする。
具体的には、本発明は、ブレーキを有する前輪と、該前輪の車両前方に設けられて走行風を偏向するためのデフレクタとを備えた車両の下部構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、上記デフレクタは、走行風を上記ブレーキに導くための開口が形成された本体部と、該本体部の上端から車両前方に延びて車体下部に固定される固定部とを有しており、上記車体下部は、上記デフレクタの車両前方において下方に膨出して走行風を上記開口に導くための膨出部を有しており、上記デフレクタは、上記本体部と上記膨出部との間で上方に窪む凹空間において車両前後方向に延びる遮風部をさらに有していることを特徴とするものである。
これによれば、走行風をブレーキに導くための開口がデフレクタの本体部に形成されるとともに、デフレクタの車両前方において下方に膨出して走行風をデフレクタの開口に導くための膨出部が車体下部に設けられているので、デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くのに適切な位置に配置しながら、ブレーキの冷却性能を維持できる。
また、デフレクタの本体部と膨出部との間で上方に窪む凹空間において車両前後方向に延びる遮風部がデフレクタに設けられているので、この遮風部により、その凹空間において走行風が渦巻くことが抑制されるとともに、走行風が車幅方向外方に流れることが抑制される。このため、空力性能が悪化することを抑制できる。
以上により、デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くのに適切な位置に配置しながら、ブレーキの冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制できる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記開口の上端は、上記本体部の上端から所定距離だけ下方に位置しており、上記遮風部は、上記開口よりも上方に設けられていることを特徴とするものである。
これによれば、デフレクタの開口の上端がデフレクタの本体部の上端から所定距離だけ下方に位置しているので、デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くために必要最小限の大きさにすることができる。
また、遮風部がデフレクタの開口よりも上方に設けられているので、この遮風部によりその開口よりも上方の空間において走行風が渦巻くことが抑制される。このため、空力性能が悪化することを確実に抑制できる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記遮風部は、上記本体部と上記固定部とを互いに連結する略矩形状のリブであることを特徴とするものである。
これによれば、遮風部がデフレクタの本体部と固定部とを互いに連結する略矩形状のリブであるので、他の形状の場合と比較して、その遮風部によりデフレクタの本体部と膨出部との間で上方に窪む凹空間が車幅方向に確実に閉塞される。このため、遮風部により、その凹空間において走行風が渦巻くことが確実に抑制されるとともに、走行風が車幅方向外方に流れることが確実に抑制される。したがって、空力性能が悪化することを確実に抑制できる。
また、遮風部がデフレクタの本体部と車体下部に固定される固定部とを互いに連結するので、デフレクタの剛性を向上できる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記遮風部の前端部は、上記固定部の前端部から下方に延びていることを特徴とするものである。
これによれば、遮風部の前端部がデフレクタの固定部の前端部から下方に延びているので、その遮風部によりデフレクタの本体部と膨出部との間で上方に窪む凹空間が車幅方向に確実に閉塞される。このため、遮風部により、その凹空間において走行風が渦巻くことが確実に抑制されるとともに、走行風が車幅方向外方に流れることが確実に抑制される。したがって、空力性能が悪化することを確実に抑制できる。
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、上記遮風部の下端は、上記膨出部の後端部の下面と略同じ高さ位置にあることを特徴とするものである。
これによれば、遮風部の下端が膨出部の後端部の下面と略同じ高さ位置にあるので、外観を維持できる。
第6の発明は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、上記膨出部は、本体部と、該本体部の外周部における上記開口の車両前方の部分から車両後方に突出する突出部とを有していることを特徴とするものである。
これによれば、膨出部の本体部の外周部におけるデフレクタの開口の車両前方の部分から車両後方に突出する突出部が膨出部に設けられているので、この突出部を基準に、デフレクタの車体下部への組み付け時においてデフレクタの位置決めを容易に行うことができる。
また、突出部により膨出部がデフレクタの開口により一層近い位置まで設けられているので、走行風をデフレクタの開口に確実に導くことができる。
第7の発明は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、上記車体下部は、略水平な水平部を有する車体部材と、上記膨出部を有し且つ該水平部を下方から覆う上記車体部材とは別の導風部材とを有していることを特徴とするものである。
これによれば、略水平な水平部を有する車体部材を異なる車種で共用できる。このため、コストを抑制できる。
また、膨出部を有し且つ車体部材の水平部を下方から覆う車体部材とは別の導風部材とデフレクタとが設けられているので、これらの導風部材及びデフレクタにより、ブレーキの冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制できる。
本発明によれば、デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くのに適切な位置に配置しながら、ブレーキの冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両の下部構造を示す側面図である。 車両の下部構造を示す正面図である。 車両の下部構造を示す底面図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 車両の下部構造の要部を示す斜視図である。 デフレクタを車両前方から見た斜視図である。 デフレクタを車両後方から見た斜視図である。 遮風部の変形例を示す図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の下部構造を示す側面図である。図2は、車両の下部構造を示す正面図である。図3は、車両の下部構造を示す底面図である。図4は、図3のIV−IV線矢視断面図である。図5は、車両の下部構造の要部を示す斜視図である。図6は、デフレクタを車両前方から見た斜視図である。図7は、デフレクタを車両後方から見た斜視図である。
図1〜図7に示すように、車両の下部構造1は、ホイール20とタイヤ21とディスクブレーキ22のディスクロータ22a及びキャリパー22bとを有する前輪2と、この前輪2の車両前方に設けられて走行風を偏向するための板状のデフレクタ3とを備えている。タイヤ21は、図1〜図3に示すように、ホイール20の外囲に嵌めるゴム製の輪である。ディスクロータ22aは、図1に示すように、前輪2のホイールハブに取り付けられ、ホイール20と一体となって回転する。キャリパー22bは、ブレーキパッド(図示せず)を保持し、該ブレーキパッドをディスクロータ22aに押し付ける。なお、図1〜図7では、車両左方の下部構造1のみを示している。以下の説明では、車両左方の下部構造1について説明するが、車両右方の下部構造も車両左方の下部構造1と同様の構成である。
前輪2は、図1〜図5に示すように、板状のホイールハウス4(車体下部)(車体部材)に収容されている。このホイールハウス4は、前輪2を収容する本体部40と、この本体部40の前下端から車両前方に延びる略水平な水平部41とを有している。この水平部41は、底面視で略三角形状をなしている。水平部41の略全体は、ホイールハウス4とは別の板状の導風部材5(車体下部)により下方から覆われている。
この導風部材5は、デフレクタ3の車両前方においてホイールハウス4の水平部41から下方に膨出して走行風を該デフレクタ3の開口30aに導くための膨出部50と、この膨出部50の外周に設けられてホイールハウス4の水平部41に固定される固定部51とを有している。膨出部50は、本体部50aと、この本体部50aの外周部におけるデフレクタ3の開口30aの車両前方の部分から車両後方に突出する突出部50bとを有している。本体部50aの下面は、車両後方に行くに従って下方に傾斜した後に、略水平に延びている。本体部50aの車幅方向内方端部は、この端部以外の部分よりも車両後方に延びている。突出部50bは、底面視で略台形(略矩形)状をなしている。突出部50bの下面は、本体部50aと連続するように略水平に延びている。固定部51の前縁部及び車幅方向外方縁部は、ホイールハウス4の水平部41にボルト6やリベット7で締結されている。
上記デフレクタ3は、図1〜図7に示すように、車幅方向中央部に走行風をディスクブレーキ22のディスクロータ22a及びキャリパー22bに導くための開口30aが形成された本体部30と、この本体部30の上端から車両前方に延びてホイールハウス4の水平部41及び導風部材5の固定部51に固定される固定部31と、本体部30と導風部材5の膨出部50との間で上方に窪む凹空間sにおいて車両前後方向に延びる遮風部32とを有している。
本体部30は、上下方向に延びるとともに、ホイールハウス4の車幅方向内方端部からタイヤ21の幅方向中央部まで車幅方向に延びている。本体部30の車幅方向内方端部の上端は、この端部以外の本体部30の上端から下方に位置している。本体部30の車幅方向内方端部は、車両後方に湾曲している。本体部30の車幅方向外方端部の上端は、この端部以外の本体部30の上端から上方に位置している。本体部30の車幅方向外方端は、車幅方向内方に湾曲している。
本体部30の車幅方向両端部の後面には、略三角板状の補強リブ30bが形成されている。この補強リブ30bの上端は、固定部31の上面と略同じ高さ位置にある。本体部30における開口30aの上縁部を除く周縁部の後面には、略コ字板状の補強リブ30cが形成されている。この補強リブ30cは、走行風をディスクブレーキ22のディスクロータ22a及びキャリパー22bに導くためのものでもある。補強リブ30cの上端は、固定部31の上面と略同じ高さ位置にある。上記開口30aは、略矩形状をなしている。開口30aの上端は、本体部30の上端から所定距離だけ下方に位置している。
上記固定部31の車幅方向内方端部の上面は、この端部以外の固定部31の上面から下方に位置している。固定部31の車幅方向外方端部の上面は、この端部以外の固定部31の上面から上方に位置している。固定部31の前部における導風部材5の突出部50bに対応する部分には、略矩形状の切欠き31aが形成されている。この切欠き31aには、突出部50bが配置されている。固定部31の車幅方向内方端部は、導風部材5の膨出部50にリベット7で締結されている。固定部31の車幅方向外方端部は、ホイールハウス4の水平部41にボルト6で締結されている。固定部31の車幅方向中央部は、導風部材5の固定部51の後縁部とともにホイールハウス4の水平部41にリベット7で共締めされている。なお、図6及び図7では、図を簡略化するため、固定部31においてリベット7の挿通孔の図示を省略している。
上記遮風部32は、本体部30の前面と固定部31の下面とを互いに連結する略矩形板状のリブである。遮風部32は、開口30aよりも上方に設けられている。具体的に、遮風部32は、開口30aの上方で且つ切欠き31aの下方に2つ、開口30aよりも車幅方向外方に3つ、それぞれ車幅方向に並列配置されている。開口30aよりも車幅方向外方の遮風部32は、等間隔で配置されている。開口30aの上方の遮風部32同士の間隔は、開口30aよりも車幅方向外方の遮風部32同士の間隔よりも長い。開口30aの上方の遮風部32は、開口30aよりも車幅方向外方の遮風部32よりも車両前後方向長さが短い。遮風部32の前端部は、固定部31の前端部から下方に延びている(開口30aの上方の遮風部32の前端部は、切欠き31aの後縁部から下方に延びている)。遮風部32の下端は、導風部材5における膨出部50の後端部の下面と略同じ高さ位置にある。
以下、走行風が下部構造1を流れる様子について説明する。
車両の走行時に導風部材5の膨出部50に沿って車両前方から後方に流れてきた走行風は、デフレクタ3の開口30aを流れた後に、ホイール20の内方の、ディスクブレーキ22のディスクロータ22a及びキャリパー22bに行き着く。これにより、ディスクロータ22a及びキャリパー22bは冷却される。ここで、デフレクタ3の遮風部32により、デフレクタ3の本体部30と導風部材5の膨出部50との間の凹空間sにおいて走行風が渦巻かないとともに、走行風が車幅方向外方に流れない。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、走行風をディスクブレーキ22に導くための開口30aがデフレクタ3の本体部30に形成されるとともに、デフレクタ3の車両前方において下方に膨出して走行風をデフレクタ3の開口30aに導くための膨出部50が車体下部に設けられているので、デフレクタ3の開口30aを、車高が異なる車種において走行風をディスクブレーキ22に導くのに適切な位置に配置しながら、ディスクブレーキ22の冷却性能を維持できる。
また、デフレクタ3の本体部30と膨出部50との間で上方に窪む凹空間sにおいて車両前後方向に延びる遮風部32がデフレクタ3に設けられているので、この遮風部32により、その凹空間sにおいて走行風が渦巻くことが抑制されるとともに、走行風が車幅方向外方に流れることが抑制される。このため、空力性能が悪化することを抑制できる。
以上により、デフレクタ3の開口30aを、車高が異なる車種において走行風をディスクブレーキ22に導くのに適切な位置に配置しながら、ディスクブレーキ22の冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制できる。
また、デフレクタ3の開口30aの上端がデフレクタ3の本体部30の上端から所定距離だけ下方に位置しているので、デフレクタ3の開口30aを、車高が異なる車種において走行風をディスクブレーキ22に導くために必要最小限の大きさにすることができる。
また、遮風部32がデフレクタ3の開口30aよりも上方に設けられているので、この遮風部32によりその開口30aよりも上方の空間において走行風が渦巻くことが抑制される。このため、空力性能が悪化することを確実に抑制できる。
また、遮風部32がデフレクタ3の本体部30と固定部31とを互いに連結する略矩形状のリブであるので、他の形状の場合と比較して、その遮風部32によりデフレクタ3の本体部30と膨出部50との間で上方に窪む凹空間sが車幅方向に確実に閉塞される。このため、遮風部32により、その凹空間sにおいて走行風が渦巻くことが確実に抑制されるとともに、走行風が車幅方向外方に流れることが確実に抑制される。したがって、空力性能が悪化することを確実に抑制できる。
また、遮風部32がデフレクタ3の本体部30と車体下部に固定される固定部31とを互いに連結するので、デフレクタ3の剛性を向上できる。
また、遮風部32の前端部がデフレクタ3の固定部31の前端部から下方に延びているので、その遮風部32によりデフレクタ3の本体部30と膨出部50との間で上方に窪む凹空間sが車幅方向に確実に閉塞される。このため、遮風部32により、その凹空間sにおいて走行風が渦巻くことが確実に抑制されるとともに、走行風が車幅方向外方に流れることが確実に抑制される。したがって、空力性能が悪化することを確実に抑制できる。
また、遮風部32の下端が膨出部50の後端部の下面と略同じ高さ位置にあるので、外観を維持できる。
また、膨出部50の本体部50aの外周部におけるデフレクタ3の開口30aの車両前方の部分から車両後方に突出する突出部50bが膨出部50に設けられているので、この突出部50bを基準に、デフレクタ3の車体下部への組み付け時においてデフレクタ3の位置決めを容易に行うことができる。
また、突出部50bにより膨出部50がデフレクタ3の開口30aにより一層近い位置まで設けられているので、走行風をデフレクタ3の開口30aに確実に導くことができる。
また、略水平な水平部41を有するホイールハウス4を異なる車種で共用できる。このため、コストを抑制できる。
また、膨出部50を有し且つホイールハウス4の水平部41を下方から覆う該ホイールハウス4とは別の導風部材5とデフレクタ3とが設けられているので、これらの導風部材5及びデフレクタ3により、ディスクブレーキ22の冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制できる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、遮風部32を本体部30の前面と固定部31の下面とを互いに連結する略矩形板状のリブとしたが、これに限らず、例えば、図8に示すように、本体部30の前面と固定部31の下面とを互いに連結する略直方体状の部材としてもよい。
また、上記実施形態では、遮風部32を略矩形板状のリブとしたが、これに限らず、例えば、略三角板状のリブとしてもよい。
また、上記実施形態では、遮風部32の数を5つとしたが、これに限らず、1〜4つ又は6つ以上としてもよい。
また、上記実施形態では、遮風部32を、開口30aの上方で且つ切欠き31aの下方に2つ、開口30aよりも車幅方向外方に3つ、それぞれ配置したが、凹空間sに配置する限り、その位置はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、車体下部をホイールハウス4及び導風部材5で構成したが、これらとは別の車体部材で構成してもよい。
また、上記実施形態では、ホイールハウス4及び膨出部50(導風部材5)を別体としたが、これに限らず、例えば、膨出部をホイールハウス4の水平部41に一体に形成してもよい。
以上説明したように、本発明に係る車両の下部構造は、デフレクタの開口を、車高が異なる車種において走行風をブレーキに導くのに適切な位置に配置しながら、ブレーキの冷却性能を維持しつつ、空力性能が悪化することを抑制することが必要な用途等に適用することができる。
1 下部構造
2 前輪
22 ディスクブレーキ
3 デフレクタ
30 本体部
30a 開口
31 固定部
32 遮風部
4 ホイールハウス(車体下部)(車体部材)
40 本体部
41 水平部
5 導風部材(車体下部)
50 膨出部
50a 本体部
50b 突出部
s 凹空間

Claims (7)

  1. ブレーキを有する前輪と、該前輪の車両前方に設けられて走行風を偏向するためのデフレクタとを備えた車両の下部構造であって、
    上記デフレクタは、走行風を上記ブレーキに導くための開口が形成された本体部と、該本体部の上端から車両前方に延びて車体下部に固定される固定部とを有しており、
    上記車体下部は、上記デフレクタの車両前方において下方に膨出して走行風を上記開口に導くための膨出部を有しており、
    上記デフレクタは、上記本体部と上記膨出部との間で上方に窪む凹空間において車両前後方向に延びる遮風部をさらに有していることを特徴とする車両の下部構造。
  2. 請求項1記載の車両の下部構造において、
    上記開口の上端は、上記本体部の上端から所定距離だけ下方に位置しており、
    上記遮風部は、上記開口よりも上方に設けられていることを特徴とする車両の下部構造。
  3. 請求項1又は2記載の車両の下部構造において、
    上記遮風部は、上記本体部と上記固定部とを互いに連結する略矩形状のリブであることを特徴とする車両の下部構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両の下部構造において、
    上記遮風部の前端部は、上記固定部の前端部から下方に延びていることを特徴とする車両の下部構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両の下部構造において、
    上記遮風部の下端は、上記膨出部の後端部の下面と略同じ高さ位置にあることを特徴とする車両の下部構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両の下部構造において、
    上記膨出部は、本体部と、該本体部の外周部における上記開口の車両前方の部分から車両後方に突出する突出部とを有していることを特徴とする車両の下部構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両の下部構造において、
    上記車体下部は、略水平な水平部を有する車体部材と、上記膨出部を有し且つ該水平部を下方から覆う上記車体部材とは別の導風部材とを有していることを特徴とする車両の下部構造。
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