JP2015532980A - リソグラフィ方法及び装置 - Google Patents

リソグラフィ方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015532980A
JP2015532980A JP2015532385A JP2015532385A JP2015532980A JP 2015532980 A JP2015532980 A JP 2015532980A JP 2015532385 A JP2015532385 A JP 2015532385A JP 2015532385 A JP2015532385 A JP 2015532385A JP 2015532980 A JP2015532980 A JP 2015532980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
mask
exposure
pattern
patterned area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015532385A
Other languages
English (en)
Inventor
ループストラ,エリック
スホート,ジャン ヴァン
スホート,ジャン ヴァン
センガーズ,ティモテウス
ヴァレンティン,クリスティアーン
ディゼルドンク,アントニウス ヴァン
ディゼルドンク,アントニウス ヴァン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASML Netherlands BV
Original Assignee
ASML Netherlands BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASML Netherlands BV filed Critical ASML Netherlands BV
Publication of JP2015532980A publication Critical patent/JP2015532980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/7045Hybrid exposures, i.e. multiple exposures of the same area using different types of exposure apparatus, e.g. combining projection, proximity, direct write, interferometric, UV, x-ray or particle beam
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70466Multiple exposures, e.g. combination of fine and coarse exposures, double patterning or multiple exposures for printing a single feature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70475Stitching, i.e. connecting image fields to produce a device field, the field occupied by a device such as a memory chip, processor chip, CCD, flat panel display

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】より小さいクリティカルディメンションのパターンを投影することができるEUVリソグラフィ装置を提供する。【解決手段】約5xの縮小率及び約0.4の開口数を有するEUVリソグラフィ装置を使用して基板上でパターン付区域を露光する方法が開示される。本方法は、第1の露光を使用して基板上でパターン付区域の第1の部分を露光することであって、第1の部分の寸法は従来の露光の寸法より有意に小さいことと、1つ以上の追加露光を使用して基板上でパターン付区域の1つ以上の追加部分を露光することであって、追加部分は従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、基板上で第2のパターン付区域を露光するために上記を繰り返すことであって、第2のパターン付区域には第1のパターン付区域と同じパターンが設けられ第1のパターン付区域と第2のパターン付区域の中心間距離は従来の露光の寸法に対応することと、を含む。【選択図】図5b

Description

(関連出願の相互参照)
[0001] 本出願は、2012年9月21日出願の米国仮出願第61/704,144号及び2013年2月4日出願の米国仮出願第61/760,432号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0002] 本発明はリソグラフィ方法及び装置に関する。
[0003] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。
[0004] リソグラフィは、IC及びその他のデバイス及び/又は構造を製造する際の主要な工程の1つとして広く認識されている。しかし、リソグラフィを使用して製造される特徴の寸法がより微細になると共に、リソグラフィは小型IC又はその他のデバイス、及び/又は構造の製造を可能にするためのより決定的なファクタになってきている。
[0005] パターン印刷の限界の理論的な推定値は式(1)に示すようなレイリーの解像基準によって得られる。
但し、λは使用される放射の波長、NAはパターンを印刷するために使用される投影システムの開口数、k1はレイリー定数とも呼ばれるプロセス依存調整係数であり、CDは印刷される特徴のフィーチャサイズ(すなわちクリティカルディメンション)である。式(1)から、特徴の印刷可能な最小サイズの縮小は3つの方法で達成できることが分かる。すなわち、露光波長λの短縮によるもの、開口数NAの増加によるもの、又はk1の値の減少によるものである。
[0006] 露光波長を短縮し、印刷可能な最小サイズを縮小するため、極端紫外線(EUV)放射源を使用することが提案されてきた。EUV放射は5〜20nmの範囲内、例えば13〜14nmの範囲内の波長を有する電磁放射である。さらに、例えば6.7nm又は6.8nmなどの5〜10nmの範囲内の、10nm未満の波長を有するEUV放射を使用できることが提案されてきた。このような放射は極端紫外線放射、又は軟x線放射と呼ばれている。可能な放射源には例えば、レーザ生成プラズマ放射源、放電プラズマ放射源、又は電子蓄積リングにより与えられるシンクロトロン放射に基づく放射源が含まれる。
[0007] 従来のEUVリソグラフィ装置を使用して達成可能であるクリティカルディメンションより小さいクリティカルディメンションのパターンを投影することができるEUVリソグラフィ装置を提供することが望ましい場合がある。
[0008] 本発明の第1の態様によれば、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有するEUVリソグラフィ装置を使用して、基板上のパターン付区域を露光する方法であって、第1の露光を使用して基板上でパターン付区域の第1の部分を露光することであって、第1の部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、1つ以上の追加露光を使用して基板上でパターン付区域の1つ以上の追加部分を露光することであって、1つ以上の追加部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することとを含み、方法が、基板上で第2のパターン付区域を露光するために上記を繰り返すことであって、第2のパターン付区域に第1のパターン付区域と同じパターンが設けられ、第1のパターン付区域の中心点と第2のパターン付区域の中心点との間の距離が従来の露光の寸法に対応することをさらに含む方法が提供される。
[0009] 第1のパターン付区域と第2のパターン付区域との中心点間距離は、約26mm又は約33mmとすることができる。
[0010] 第1のパターン付区域の寸法は、従来の露光の寸法に対応することができる。
[0011] 第1のパターン付区域は、約26mm×約33mmという測定値であってもよい。
[0012] 各パターン付区域は複数のダイを含むことができる。
[0013] 各露光は複数のダイを含むことができる。
[0014] 第1の部分及び1つ以上の追加部分は、同じマスクを使用して露光することができる。
[0015] マスクは6インチマスクでよい。
[0016] 各パターン付区域は、第1の部分及び1つの追加部分を露光することによって形成することができる。
[0017] 各パターン付区域は、第1の部分及び3つの追加部分を露光することによって形成することができる。
[0018] 露光はスキャニング露光とすることができる。
[0019] 基板に露光された各部分は、スキャニング方向を横断する方向で約17mm未満という測定値とすることができる。
[0020] 第1の部分及び1つ以上の追加部分はダイの異なる部分を含むことができ、1つ以上の追加部分は、第1のパターン部分のフィーチャと接続するフィーチャを含む。
[0021] 第1のパターン部分及び第2のパターン部分は、同じマスクを使用して露光することができ、上記方法は、第1のパターン部分を基板上で露光した後に、第2のパターン部分を基板上で露光できるように、又はその逆もあり得るように、マスクを移動することをさらに含む。
[0022] 第1のパターン部分の露光後に第2のパターン部分を露光できるようにするマスクの移動は、第1のパターン部分を基板に複数回露光した後に実行することができ、その逆もあり得る。
[0023] マスクは450mmの半導体ウェーハとすることができる。
[0024] パターンはそれぞれ、2:1より大きいアスペクト比を有することができる。
[0025] 第1のパターン部分は第1のマスクを使用して露光することができ、第2のパターン部分は第2のマスクを使用して露光することができる。
[0026] 第1及び第2のマスクは、6インチマスクとすることができる。
[0027] リソグラフィ装置は、少なくとも約8xの縮小率を有することができる。
[0028] リソグラフィ装置は、少なくとも約0.6の開口数を有することができる。
[0029] リソグラフィ装置は、約17mm×約26mmという測定値である第1の部分を露光するように構成することができる。
[0030] リソグラフィ装置は、約17mm×約13mmという測定値である第1の部分を露光するように構成することができる。
[0031] 本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様の方法を実行するように構成されたリソグラフィ装置が提供される。
[0032] 本発明の第3の態様によれば、EUVリソグラフィ装置であって、パターン付放射ビームを形成するために、EUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持構造と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、を備え、投影システムが、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、EUVリソグラフィ装置が、第1の露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有するパターン付区域の第1の部分が基板上で露光され、1つ以上の追加露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有するパターン付区域の1つ以上の追加部分が基板上で露光されるように、支持構造及び基板テーブルを移動するように構成された制御システムをさらに備え、基板上で第2のパターン付区域を露光するように以上を繰り返し、第2のパターン付区域に第1のパターン付区域と同じパターンを設け、第1のパターン付区域の中心点と第2のパターン付区域の中心点間の距離が従来の露光の寸法に対応するEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0033] 本発明の第4の態様によれば、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有するEUVリソグラフィ装置を使用して、基板上のパターン付区域を露光する方法であって、第1の露光を使用して基板上でパターン付区域の第1の部分を露光することであって、第1の部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、1つ以上の追加露光を使用して基板上でパターン付区域の1つ以上の追加部分を露光することであって、1つ以上の追加部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、を含み、露光した第1の部分及び1つ以上の追加露光部分によって形成されたパターン付区域の寸法が従来の露光の寸法に対応する方法が提供される。
[0034] 本発明の第5の態様によれば、本発明の第4の態様の方法を実行するように構成されたリソグラフィ装置が提供される。
[0035] 本発明の第6の態様によれば、EUVリソグラフィ装置であって、パターン付放射ビームを形成するために、EUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持構造と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムとを備え、投影システムが、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、EUVリソグラフィ装置が、第1の露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有するパターン付区域の第1の部分が基板上に露光され、1つ以上の追加露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有するパターン付区域の1つ以上の追加部分が基板上で露光されるように、支持構造及び基板テーブルを移動するように構成された制御システムをさらに備え、露光した第1の部分及び1つ以上の追加露光部分によって形成されたパターン付区域の寸法が従来の露光の寸法に対応するEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0036] パターン付区域は、約26mm×約33mmという測定値であってもよい。
[0037] 本発明の第7の態様によれば、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有するEUVリソグラフィ装置を使用して基板上のパターンを露光する方法であって、第1のスキャニング露光を使用して基板上でパターンの第1の部分を露光することと、第2のスキャニング露光を使用して基板上でパターンの第2の部分を露光することとを含み、パターンの第2の部分がパターンの第1の部分のフィーチャと接続するフィーチャを含む方法が提供される。
[0038] 本発明の第8の態様によれば、EUVリソグラフィ装置であって、パターン付放射ビームを形成するために、EUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持構造と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムとを備え、投影システムが、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、EUVリソグラフィ装置が、第1のスキャニング露光によって第1のパターン部分が基板に投影され、第2のスキャニング露光によって第2のパターン部分が基板に投影されるように、支持構造及び基板テーブルを移動させるように構成された制御システムをさらに備え、第2のパターン部分が第1のパターン部分に隣接し、それによって組合せパターンを形成するEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0039] 制御システムは、第1のスキャニング露光の後にスキャニング方向を横断する方向に支持構造を移動させ、それによって第2のスキャニング露光を実行できるようにパターニングデバイスを位置決めするように構成することができる。
[0040] 支持構造は、1枚のマスクを支持するように構成することができる。
[0041] 支持構造は、全長約450mmという測定値であるマスクを支持するように構成することができる。
[0042] 支持構造は、同時に複数のマスクを支持するように構成することができる。
[0043] 支持構造は、全長約6インチという測定値であるマスクを支持するように構成することができる。
[0044] 支持構造には能動冷却システムを設けることができる。
[0045] 支持構造にはマスク受け表面に複数のアクチュエータを設けることができ、各アクチュエータは、使用時にマスクのパターン付表面に対して実質的に直角である方向にマスクの一部を移動するように構成される。
[0046] 投影システムは約8x以上の縮小率を有することができる。
[0047] 投影システムは、約0.6以上の開口数を有することができる。
[0048] 本発明の第9の態様によれば、パターン付放射ビームを形成するためにEUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持構造と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、を備え、投影システムは少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、支持構造には能動冷却装置が設けられるEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0049] 本発明の第10の態様によれば、パターン付放射ビームを形成するためにEUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持構造と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、を備え、投影システムは少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、支持構造はマスク受け表面に複数のアクチュエータを含み、各アクチュエータは、使用時にマスクのパターン付表面に実質的に直角である方向にマスクの一部を移動するように構成されるEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0050] 本発明の第11の態様によれば、パターン付放射ビームを形成するためにEUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持構造と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、を備え、投影システムは少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、支持構造は全長約450mmという測定値であるマスクを支持するように構成されるEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0051] 本発明の第12の態様によれば、EUV放射吸収及びEUV放射反射フィーチャを含むパターンが設けられた基板を含み、第1のパターン及び第2のパターンがリソグラフィマスク上に設けられ、第2のパターンは、第1のパターンとは異なり第1のパターンから離隔され、第2のパターンの縁部は、第1のパターンの縁部でフィーチャと接続するように配置されたフィーチャを含むリソグラフィマスクが提供される。
[0052] 基板は全長300mm以上という測定値とすることができる。
[0053] 基板はウェーハとすることができる。
[0054] ウェーハは約450mmの直径を有することができる。
[0055] 第1のパターンと第2のパターンは、使用中にスキャニング露光を実行する方向を横断する方向で、相互から離隔することができる。
[0056] 第1及び第2のパターンは、2:1より大きいアスペクト比を有することができる。
[0057] 第1及び第2のパターンはそれぞれ100mm以上の幅を有することができる。
[0058] 本発明の第13の態様によれば、EUVリソグラフィ装置によって投影された2つ以上のパターン部分を使用して形成されているパターンを有する第1の層を備え、それぞれが従来のリソグラフィ装置によって単一露光として投影されているパターンを含むその後の層を含む集積回路が提供される。
[0059] 集積回路は、約26mm×約33mmという測定値とすることができる。
[0060] 本発明の第14の態様によれば、パターン付放射ビームを形成するためにEUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持するように構築された支持構造と、基板を保持するように構築された基板テーブルと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、を備え、投影システムは少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、リソグラフィ装置は、従来の露光フィールドの分数に対応する最大露光フィールドを有するように構成されるEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0061] 最大露光フィールドは、従来の露光フィールドの2分の1、又は従来の露光フィールドの4分の1とすることができる。最大露光フィールドは、従来の露光フィールドの3分の1、6分の1又は8分の1としてもよく、又は従来の露光フィールドの他の何らかの分数としてもよい。
[0062] 従来の露光フィールドは、約26mm×約33mmという測定値としてもよい。
[0063] 本発明の第15の態様によれば、EUV放射にパターンを与えるためにパターンが設けられ、約300mmの直径を有するマスクが提供される。
[0064] マスクは、全体的に円形としてもよい。
[0065] マスクは約900ミクロン以下の厚さを有することができる。
[0066] マスク上に設けられたパターンは、約200mm×約150mmという測定値とすることができる。
[0067] マスクはシリコンから形成することができる。マスクはシリコンウェーハから形成することができる。
[0068] 本発明の第16の態様によれば、約300mmの直径を有するマスクを支持するように構築された支持構造を有するEUVリソグラフィ装置が提供される。
[0069] 支持構造は、300mmのウェーハを保持するように構築されたウェーハテーブルとしてもよい。
[0070] 本発明の実施形態のいずれかの特徴は、本発明の他の実施形態の適切な特徴と組み合わせることができる。
[0071] 対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照しながら以下に本発明の実施形態について説明するが、これは単に例示としてのものに過ぎない。
[0072]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示す。 [0073]リソグラフィ装置100のより詳細な図である。 [0074]図1及び図2の装置の放射源コレクタ装置SOのより詳細な図である。 [0075]EUV放射と反射マスクとの相互作用を概略的に示す。 [0076]図5A〜図5Dは、本発明の実施形態により露光することができる露光フィールドを概略的に示す。 [0077]図6A〜図6Bは、本発明の実施形態により露光することができる露光フィールドを概略的に示す。 [0078]本発明の実施形態によるマスクを概略的に示す。 [0079]本発明の実施形態によるマスクを概略的に示す。 [0080]本発明の実施形態による支持構造を概略的に示す。
[0081] 図1は、本発明の一実施形態による放射源コレクタ装置SOを含むリソグラフィ装置100を概略的に示したものである。この装置は、
[0082] 放射ビームB(例えばEUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
[0083] パターニングデバイス(例えばマスク又はレチクル)MAを支持するように構成され、パターニングデバイスMAを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
[0084] 基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、基板Wを正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
[0085] パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分F(例えば1つ以上のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば反射投影システム)PSと、を備える。ターゲット部分Fは露光フィールドとも呼ばれる。
[0086] 照明システムは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型等の光学コンポーネント、又はそれらの任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0087] 支持構造MTは、パターニングデバイスの配向、リソグラフィ装置の設計及び、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否か等の条件に応じた方法でパターニングデバイスMAを保持する。この支持構造は、パターニングデバイスを保持するために、機械式、真空式、静電式等のクランプ技術を使用することができる。支持構造は、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造は、パターニングデバイスが例えば投影システムに対して確実に所望の位置に来るようにしてもよい。
[0088] 「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
[0089] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0090] 照明システムのような投影システムは、使用する露光放射、又は真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型等の光学コンポーネント、又はそれらの任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。その他のガスは放射を吸収しすぎるため、EUV放射用には真空を使用することが望ましいことがある。したがって、真空壁及び真空ポンプを用いてビーム経路全体に真空環境を設けてもよい。
[0091] 本明細書で示すように、装置は(例えば反射マスクを使用する)反射型である。
[0092] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ以上の他のテーブルを露光に使用している間に1つ以上のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0093] 図1を参照すると、イルミネータILは、極端紫外線放射ビームを放射源コレクタ装置SOから受ける。EUV光を生成する方法には、EUV範囲内の1つ以上の放出線を有する、例えばキセノン、リチウム又はスズなどの少なくとも1つの元素を有するプラズマ状態に物質を変換することが含まれるが、これに限定されない。レーザ生成プラズマ(「LPP」)と呼ばれることが多いこのような方法の1つでは、必要な線発光元素を有する物質の液滴、流れ、又はクラスタをレーザビームで照射することによって必要なプラズマを生成することができる。放射源コレクタ装置SOは、燃料を励起するレーザビームを提供するための、図1には図示していないレーザを含むEUV放射システムの一部であってもよい。結果として生ずるプラズマは、例えばEUV放射などの出力放射を放出し、この放射は放射源コレクタ装置内に配置された放射コレクタを使用して収集される。燃料励起のためのレーザビームを供給するために、例えばCO2レーザが使用される場合には、レーザと放射源コレクタ装置は別個の要素であってもよい。
[0094] このような場合は、レーザはリソグラフィ装置の一部を形成するとは見なされず、例えば、適切な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダを備えるビームデリバリシステムを用いてレーザビームはレーザから放射源コレクタ装置へ渡される。
[0095] 放電生成プラズマ(「DPP」)と呼ばれることが多い代替方法では、放電を用いてEUV放出プラズマが生成され、燃料が気化される。燃料はEUV範囲に1つ以上の輝線を有するキセノン、リチウム、又はスズなどの元素でよい。放電は、放射源コレクタ装置の一部を形成してもよく、又は電気接続を介して放射源コレクタ装置に接続される別個の要素であってもよい電源によって生成されてもよい。
[0096] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタを備えていてもよい。通常、イルミネータの瞳面における強度分布の少なくとも外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調整することができる。また、イルミネータILは、ファセット型フィールド及び瞳ミラーデバイスなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータを用いて放射ビームを調節し、その断面に所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
[0097] 放射ビームBは、支持構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスク)MAに入射し、パターニングデバイスによってパターニングされる。パターニングデバイス(例えば、マスク)MAに反射した後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSはビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。ターゲット部分Fは露光フィールドとも呼ばれる。第2のポジショナPWと位置センサPS2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)を用いて、基板テーブルWTは、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めするように正確に移動できる。同様に、第1のポジショナPMと別の位置センサPS1を用いて、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えば、マスク)MAを正確に位置決めできる。パターニングデバイス(例えば、マスク)MA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせしてもよい。
[0098] リソグラフィ装置の動作は、制御システムCSによって制御することができる。制御システムCSは、例えばマイクロプロセッサ又は何らかの他の処理デバイスを備えてもよい。制御システムCSは、パターニングデバイスMA及び基板テーブルWTの位置決めを制御するように構成することができる。制御システムCSは、第1のポジショナPM及び第2のポジションPWの動作を制御することによってこれを実行することができる。
[0099] 図示の装置は、例えば放射ビームに与えられたパターンを基板Wに露光する間に(すなわち、動的露光中に)、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTを同時にスキャンするスキャンモードで使用することができる。支持構造(例えばマスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの縮小率及び像反転特性によって決定することができる。基板Wに入射するパターン付放射ビーム26は放射の帯域を含んでもよい。放射帯域を露光スリットと呼んでもよい。スキャン露光中に、基板テーブルWT及び支持構造MTの移動は、露光スリットが基板Wの露光フィールド上を進行するような移動とすることができる。
[00100] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[00101] 図2は、放射源コレクタ装置SOと、イルミネータシステムILと、投影システムPSと、制御システムCSと、を含むリソグラフィ装置100をより詳細に示す。放射源コレクタ装置SOは、放射源コレクタ装置SOの閉鎖構造220内に真空環境が保たれるように構築され、配置される。EUV放射放出プラズマ210は、放電生成プラズマ放射源によって形成されてもよい。EUV放射は、超高温プラズマ210が生成されて電磁スペクトルのEUV範囲内の放射が放出される例えばキセノンガス、リチウム蒸気、又はスズ蒸気などの気体又は蒸気によって生成されてもよい。超高温プラズマ210は、例えば少なくとも部分的にイオン化されたプラズマを生じる放電によって生成される。放射を効率的に生成するには、キセノン、リチウム、スズ蒸気、又はその他の適切な気体又は蒸気の、例えば10Paの分圧が必要である場合がある。ある実施形態では、EUV放射を生成するために励起したスズ(Sn)が提供される。
[00102] 高温プラズマ210によって放出された放射は、放射源チャンバ211から、放射源チャンバ211内の開口内、又はその裏側に位置する任意選択のガスバリア又は汚染物トラップ230(場合によっては汚染物バリア又はフォイルトラップとも呼ばれる)を介してコレクタチャンバ212内に送られる。汚染物トラップ230はチャネル構造を含んでもよい。汚染物トラップ230はまた、ガスバリア又はガスバリアとチャネル構造との組合せを含んでもよい。汚染物トラップ又は汚染物バリア230はさらに、本明細書では少なくとも当技術分野で公知のようにチャネル構造を含むことが示されている。
[00103] コレクタチャンバ212は、いわゆる斜入射コレクタであってもよい放射コレクタCOを含んでもよい。放射コレクタCOは、上流放射コレクタ側251と、下流放射コレクタ側252とを有する。コレクタCOを横切る放射は、格子スペクトルフィルタ240から反射して、仮想放射源ポイントIFで合焦することができる。仮想放射源ポイントIFは一般に中間焦点と呼ばれ、放射源コレクタ装置は、中間焦点IFが閉鎖構造220内の開口221に、又はその近傍に位置するように配置される。仮想放射源ポイントIFは、放射放出プラズマ210の像である。
[00104] その後、放射は、パターニングデバイスMAでの放射ビーム21の所望の角分散とパターニングデバイスMAでの放射強度の所望の均一性とを提供するように構成されたファセット型フィールドミラーデバイス22と、ファセット型瞳ミラーデバイス24とを含んでもよい照明システムILを横切る。支持構造MTに保持されたパターニングデバイスMAで放射ビーム21が反射すると、パターン付ビーム26が形成され、パターン付ビーム26は、投影システムPSによって、反射要素28、30を介して、ウェーハステージ又は基板テーブルWTによって保持された基板W上に結像される。
[00105] 一般に、照明光学系ユニットIL及び投影システムPS内には図示したよりも多くの要素があってもよい。格子スペクトルフィルタ240は、リソグラフィ装置のタイプに応じて任意選択で備えられてもよい。さらに、図示した以上のミラーがあってもよく、図2に示した以上の、例えば1〜6個の追加の反射要素が投影システムPS内にあってもよい。
[00106] 図2に図示されるように、コレクタ光学系COは、コレクタ(又はコレクタミラー)の例と同様に斜入射リフレクタ253、254及び255を有する入れ子式コレクタとして示されている。斜入射リフレクタ253、254及び255は、光軸Oを中心に軸対称に配置され、このタイプのコレクタ光学系COは好ましくは、DPP放射源と呼ばれることが多い放電生成プラズマ放射源と組み合わせて使用される。
[00107] あるいは、放射源コレクタ装置SOは、図3に示すようなLPP放射システムの一部であってもよい。レーザLAは、キセノン(Xe)、スズ(Sn)又はリチウム(Li)などの燃料にレーザエネルギーを蓄積して、数十電子ボルト(eV)の電子温度で高度にイオン化されたプラズマ210を生成するように構成される。これらのイオンの脱励起及び再結合中に生成される高エネルギーの放射は、プラズマから放射され、近垂直入射コレクタ光学系COによって収集され、閉鎖構造220内の開口221上に合焦する。
[00108] 本発明のある実施形態では、EUVリソグラフィ装置の投影システムPSに少なくとも約5xの縮小率を設ける。縮小率は、例えば約6x、例えば約8x、又は他の何らかの値とすることができる。「少なくとも約5x」という用語は、4.5x以上の縮小率を包含するものと解釈することができる。これは、4.9x以上の縮小率を包含すると解釈することができる。4xを超える縮小率を提供することができる投影システムの構成がUS6556648号に記載され、これは参照により本明細書に組み込まれる。本文書では、像反転は縮小率に言及する場合に考慮されておらず、したがって縮小値は大きさの値として表現される。
[00109] 投影システムの縮小率を上げると有利である。何故なら、投影システムのマスク側の開口数を増加させることなく、投影システムPSの基板側の開口数(NA)を増加させることができるからである。この文脈で、「投影システムの基板側」という用語は、基板テーブルWTに最も近い投影システムの部分を意味するものとする(これは投影システムの出口と呼ぶこともできる)。「投影システムのマスク側」という用語は、支持構造MTに最も近い投影システムの部分を意味するものとする(これは投影システムの入口と呼ぶこともできる)。
[00110] 例えば図2から認識されるように、放射ビーム21はマスクMAに直角に入射せず、ある角度でマスクに入射する。マスクMAから延びる垂線に放射ビームが対する角度を主光線角度と呼んでもよい。主光線角度は、投影システムの入口における投影システムPSの開口数を考慮に入れて、投影システムによって捕捉された放射の捕捉角度がマスクから延びる垂線と重ならないように選択することができる。投影システムの開口数が増加するにつれて投影システムPSの捕捉角度が増大するので、これは、投影システムの入口側の開口数の増加には、放射ビームの主光線角度の増大が付随しなければならないことを意味する。
[00111] 主光線角度が増大した場合に生じる問題が図4に概略的に表されている。図4は、マスクMAの断面部分を示す。マスクは、屈折率が異なる材料の交互する層2、4の列を有する。材料層2、4の厚さ及び屈折率は、材料が多層ミラー構造として作用するような値である。マスクMAに入射するEUV放射は、図4の光線の列によって概略的に表されているように、多層ミラー構造によって反射する。図示されたEUV放射の光線の主光線角度φが示されている。EUV放射の有効反射面は(例えば図の約16の層の後に)多層スタック内にあり、有効反射面は点線5で図示されている。
[00112] パターンは、多層ミラー構造の上部表面にEUV吸収材料を設けることによってマスクMA上に形成される。図4では、これは2つのブロック6a、6bによって概略的に表されている。ブロック6a、6bは幅wを有し、高さhを有する。EUV放射がマスクMAに垂直に入射する場合、EUV吸収材料のブロック6a、6bの高さhは、マスクMAから反射する放射に影響しない。多層ミラー構造に入射する放射は反射し、吸収ブロック6a、6bの上部表面に入射する放射は反射されない。しかしながら、EUV放射は、ある角度でマスクMAに入射するので、多層構造によって反射する多少のEUV放射が、吸収ブロック6a、6bの側部によって遮断される。このことは、EUV放射に対する影響に関する限り、ブロック6a、6bの有効幅を増加させる。また、EUV放射は多層構造の表面で反射せず、多層構造内で有効に反射するので、多層構造で反射している多少のEUV放射が、吸収材料6a、6bのブロックの下部表面によって遮断される。これが図4に概略的に図示されている。この場合も、これは放射吸収材料6のブロックの有効幅を増加させる。図4の太い光線は、放射吸収材料の第1のブロック6aで遮断されないEUV放射を示す。ここで分かるように、マスクMAからの反射の光線間の距離は、ブロック6aの幅よりはるかに大きい。したがって、ブロック6aはブロックの幅wよりはるかに大きい有効幅weffを有する。同様に、ブロック6aはブロックの高さよりはるかに大きい有効高さheffを有する。
[00113] 図4から理解されるように、入射EUV放射の主光線角度φが増加すると、マスクMA上の吸収ブロック6a、6bの有効幅weffが増加する。これは望ましくないことがある。何故なら、投影システムPSによって投影される像の達成可能なクリティカルディメンション(CD)にマイナスの影響を与えることがある、及び/又は、投影される像に他の望ましくない変更を引き起こすことがある、からである。しかしながら、以上で説明したように、投影システムの入口における開口数を増加する場合、主光線角度の増加が必要となることがある。
[00114] 投影システムPSによって提供される縮小率を増加させると、投影システムPSの入口にて開口数を増加させずに、達成可能なクリティカルディメンション(CD)を減少させ、それによって以上の問題を回避することができる。投影システムPSによって提供される縮小率の増加は、投影システムの入口における開口数を増加させずに、投影システムの出口における開口数を増加させる。縮小率の増加は、投影システムによって提供される像のサイズも減少させる。縮小率は、例えば4x(従来の値)から少なくとも約5xに増加させることができる。
[00115] ある実施形態では、リソグラフィ装置は、6インチ×6インチという測定値であるマスク(6インチマスクと呼んでもよい)を支持するように構成することができる。これは従来のマスクのサイズであり、このサイズのマスクを製造し、使用するために設定された十分なインフラが存在する。したがって、リソグラフィ装置が6インチマスクを使用できると有利である。
[00116] 6インチマスクを使用し、投影システムPSの縮小率が(従来の4xの縮小率ではなく)約5x以上である場合、露光中に基板(例えばウェーハ)に投影されるフィールドは相応して減少する。6インチマスクを使用して従来のEUVリソグラフィ装置によって達成される露光フィールドは、33mm×26mmという測定値である。この従来の露光フィールドAが図5aに概略的に示されている。両方向の矢印はスキャニング露光の方向、すなわち、露光中に基板に対してリソグラフィ装置の露光スリット10aが移動する方向を示す(移動は通常、露光スリットが静止した状態で基板テーブルWTがスキャン移動することによって生じる)。これは従来、y方向と呼ばれている(参照を容易にするために、図5ではデカルト座標が示されている)。基板と露光スリットとの間の動作は、プラス又はマイナスのy方向であってもよいので、矢印は図5aでは両方向である。露光スリット10aのサイズ及び基板のスキャン移動の長さは、露光フィールドA全体が単一スキャニング露光で露光されるような値である。露光スリット10aは長方形として表されているが、露光スリットは湾曲していてもよい。
[00117] 図5bは、本発明のある実施形態による基板露光方法を示す。露光方法は、例えば5xの縮小率を有する投影システムPSがあるEUVリソグラフィ装置で使用することができる。投影システムPSは、例えば約0.45の出口側開口数を有することができる。以上で説明したように、5xの縮小率は、従来の露光フィールド(33mm×26mm)が6インチマスクを使用した単一露光で露光できないような値である。代わりに、露光フィールドB1、B2が露光され、それにより従来の露光フィールドに対応するパターン付区域Bを露光する(これを組合せ露光フィールドと呼ぶこともできる)。露光フィールドB1、B2はそれぞれ約26mm×約17mm(例えば約16.5mm)という測定値であり、したがって2つの露光フィールドが一緒に、約26mm×約33mmという測定値である組合せパターン付区域Bを形成する。
[00118] 第1の露光フィールドB1はパターン付区域Bの第1の部分と見なすことができ、第2の露光フィールドB2はパターン付区域Bの第2の部分と見なすことができる。図5bでは、パターン付区域の第1の部分B1は、スクライブレーン13aに囲まれたダイ12aを含む。アラインメントマーク又は他のフィーチャなどのパターンをスクライブレーン13aに設けることができる。スクライブレーン13aはパターン付区域の第1の部分の一部を形成すると見なすことができる(及び、第1の露光フィールドB1の一部を形成すると見なすことができる)。同様に、パターン付区域の第2の部分B2は、スクライブレーン13bに囲まれたダイ12bを含む。アラインメントマーク又は他のフィーチャなどのパターンをスクライブレーン13bに設けることができる。スクライブレーン13bはパターン付区域の第2の部分の一部を形成すると見なすことができる(及び、第2の露光フィールドB2の一部を形成すると見なすことができる)。
[00119] ダイ12a、12bは相互に同じとすることができる。同様に、スクライブレーン13a、13bは相互に同じとすることができる。したがって、ある実施形態では、同じマスクを使用してパターン付区域Bの第1の部分B1及びパターン付区域の第2の部分B2を露光することができる。マスクは、例えば6インチマスクであってもよい。
[00120] 図5bには露光スリット10bも概略的に図示されている。露光スリット10bは長方形として提示されているが、露光スリットは湾曲していてもよい。図5bで分かるように、露光フィールドB1、B2は、スキャニング方向(y方向)が露光フィールドB1、B2の長手側に対応するように配向される。露光方向は、組合せパターン付区域B(組合せ露光フィールドと呼ぶこともできる)の長手側を横切る。
[00121] パターン付区域Bの第1の部分B1は、基板がy方向に移動するスキャニング露光を使用して露光することができ、パターン付区域の第2の部分B2は、基板が−y方向に移動するスキャニング露光を使用して露光することができる(又はその逆もあり得る)。
[00122] デバイス製造では、小さいクリティカルディメンションを有する集積回路又は他のデバイスの第1の機能層を設け、それより大きいクリティカルディメンションを有するデバイスのその後の層を設けることが普通である。これらのその後の層を投影するために、非EUVリソグラフィ装置などの他のリソグラフィ装置を使用することができる。これらの他のリソグラフィ装置は、33mm×26mmの露光フィールドサイズを有することができる。したがって、EUVリソグラフィ装置を使用して図5bのパターン付区域Bを形成するために、2つの露光部が必要であるが、パターン付区域のその後の露光は、従来の単一露光を使用し、従来の(例えばDUV)リソグラフィ装置を使用して実行することができる。従来の単一露光は、2つのダイを設けたマスクを使用することができ、ダイは図5bに示す構成に従って分離されている。
[00123] 隣接する組合せパターン付区域Bは、その縁部に沿って合わせることができる(図1の基板Wのターゲット部分F参照)。したがって、第1のパターン付区域の中心点と第2の隣接パターン付区域の中心点との間の距離は、1つの方向では33mm、他の方向では26mmになる。これは有利である。何故なら、デバイスのその後の層を露光する場合に、例えば基板をスキャニング露光する度に、従来のリソグラフィ装置がスキャニング方向を横断する方向に基板を26mm移動させるように構成されている場合、従来の(例えばDUV)リソグラフィ装置を都合よく使用できるようになるからである。したがって、リソグラフィ装置の「設定」(すなわち、スキャニング露光間に基板を移動させる距離)を変更することなく、EUVリソグラフィ装置を使用して、パターン付区域Bの頂部に露光部を投影するために、従来のリソグラフィ装置を使用することができる。
[00124] 以上では26mm×33mmという寸法に言及しているが、従来の露光はこれとは異なる寸法を有することができる。26mm×33mmという寸法は単なる例示の寸法である。
[00125] 図5cに示すある実施形態では、2つの露光フィールドC1、C2が露光され、それによって従来の露光フィールドに対応するパターン付区域Cを露光する。露光フィールドC1、C2はそれぞれ約26mm×約17mm(例えば約16.5mm)という測定値であり、したがって2つの露光フィールドが一緒になって約26mm×約33mmという測定値である組合せパターン付区域Cを形成する。
[00126] 第1の露光フィールドC1はパターン付区域Cの第1の部分と見なすことができ、第2の露光フィールドC2はパターン付区域Cの第2の部分と見なすことができる。図5cでは、パターン付区域の第1の部分C1は、スクライブレーン13cに囲まれた2つのダイ12c、dを含む。アラインメントマーク又は他のフィーチャなどのパターンをスクライブレーン13cに設けることができる。スクライブレーン13cはパターン付区域Cの第1の部分C1の一部を形成すると見なすことができる(及び、第1の露光フィールドC1の一部を形成すると見なすことができる)。同様に、パターン付区域の第2の部分C2は、スクライブレーン13dに囲まれたダイ12e、fを含む。アラインメントマーク又は他のフィーチャなどのパターンをスクライブレーン13dに設けることができる。スクライブレーン13dはパターン付区域Cの第2の部分C2の一部を形成すると見なすことができる(及び、第2の露光フィールドC2の一部を形成すると見なすことができる)。
[00127] ダイ12c〜fはすべて相互に同じとすることができる。同様に、スクライブレーン13c、13dは相互に同じとすることができる。ある実施形態では、同じマスクを使用してパターン付区域Cの第1の部分C1及びパターン付区域の第2の部分C2を露光することができる。マスクは、例えば6インチマスクであってもよい。
[00128] ダイ12cと12dは相互に異なってもよく、ダイ12eと12fは相互に異なってもよい。しかしながら、ダイ12cと12eが相互に同じであり、ダイ12dと12fが相互に同じである場合、これで同じマスクを使用してパターン付区域Cの第1の部分C1及びパターン付区域の第2の部分C2を露光することができる。マスクは、例えば6インチマスクであってもよい。
[00129] 図5bには露光スリット10bも概略的に図示されている。スキャニング方向(y方向)は露光フィールドC1、C2の長手側に対応する。露光方向は組合せパターン付区域Cの長手側を横切る。
[00130] パターン付区域Cの第1の部分C1は、基板がy方向に移動するスキャニング露光を使用して露光することができ、パターン付区域の第2の部分C2は、基板が−y方向に移動するスキャニング露光を使用して露光することができる(又はその逆もあり得る)。
[00131] EUVリソグラフィ装置を使用して図5cのパターン付区域Cを形成するために、2つの露光が必要であるが、パターン付区域のその後の露光は、従来の単一露光を使用し、従来の(例えばDUV)リソグラフィ装置を使用して実行することができる。従来の単一露光は、4つのダイを設けたマスクを使用することができ、ダイは図5cに示す構成に従って分離されている。
[00132] 図5bに示した実施形態と同様に、第1のパターン付区域Cの中心点と第2の隣接パターン付区域の中心点との間の距離は、1つの方向では33mm、他の方向では26mmになる。これは有利である。何故なら、デバイスのその後の層を露光する場合に、従来の(例えばDUV)リソグラフィ装置を都合よく使用できるようになるからである。
[00133] 図5dに示すある実施形態では、2つの露光フィールドD1、D2が露光され、それによって従来の露光フィールドに対応するパターン付区域Dを露光する。露光フィールドD1、D2はそれぞれ約26mm×約17mm(例えば約16.5mm)という測定値であり、したがって2つの露光フィールドが一緒になって約26mm×約33mmという測定値である組合せパターン付区域Dを形成する。この実施形態では、組合せパターン付区域Dはスクライブレーン13eに囲まれた単一のダイ12gである。
[00134] 第1の露光フィールドD1は第1のマスク(例えば6インチマスク)を使用して露光することができ、第2の露光フィールドD2は第2のマスク(例えば6インチマスク)を使用して露光することができる。第1のマスクには、露光されるパターンの第1の部分(すなわち、ダイ12gの半分)を設けることができ、第2のマスクには露光されるパターンの第2の部分(すなわち、ダイ12gの第2の半分)を設けることができる。したがって、第1及び第2のパターン部分は基板上に組み合わされて単一のダイ12gを形成する。パターンの第1の部分及び第2の部分は、例えば第1のパターンと第2のパターンの像が相互に隣接する縁部に沿って、相互に接続するフィーチャを含むことができる。
[00135] 相互に接続するフィーチャは、パターンの他の部分にあるフィーチャのクリティカルディメンションより大きいクリティカルディメンションを有することができる。クリティカルディメンションが大きい方のこれらのフィーチャは、露光されるパターンの間の接合部に生じる誤差又は他の効果の公差を大きくすることができる。これで、露光されるパターン間で、集積回路又は他のデバイスが適性に動作しなくなるような融合の失敗の可能性を低下させることができる。
[00136] 露光フィールド間の境界11にて、パターンのスティッチングを使用することができる。スティッチングは当技術分野でよく知られており、したがって本明細書では詳細に説明しない。
[00137] 図6aは、4つの露光部E1〜E4を使用してパターン付区域Eを露光する本発明の代替実施形態を示す。この方法は、例えば約8xの縮小率を有する投影システムPSがあるEUVリソグラフィ装置で使用することができる。投影システムPSは、例えば約0.6の出口側開口数を有することができる。各露光フィールドE1〜E4は約17mm(例えば約16.5mm)×約13mmという測定値であり、したがって4つの露光フィールドは一緒になって約26mm×約33mmという測定値である組合せパターン付区域Eを形成する。組合せパターン付区域Eは組合せ露光フィールドと呼ぶこともできる。
[00138] 第1の露光フィールドE1はパターン付区域Eの第1の部分と見なすことができ、第2の露光フィールドE2はパターン付区域Eの第2の部分と見なすことができ、以下同様である。図6aでは、パターン付区域の第1の部分C1は、スクライブレーン13Fに囲まれたダイ12hを含む。アラインメントマーク又は他のフィーチャなどのパターンをスクライブレーン13fに設けることができる。スクライブレーン13fはパターン付区域の第1の部分の一部を形成すると見なすことができる(及び、第1の露光フィールドE1の一部を形成すると見なすことができる)。同じことがパターン付区域Eの部分E2〜E4にも当てはまり、各部分はスクライブレーン13g〜iに囲まれたダイ12i〜kを含む。
[00139] ダイ12h〜kは、相互に同じであってもよい。同様に、スクライブレーン13f〜iは、相互に同じであってもよい。したがって、ある実施形態では、同じマスクを使用してパターン付区域Eの各部分E1〜E4を露光することができる。マスクは、例えば6インチマスクであってもよい。
[00140] 図6aには露光スリット10cも概略的に図示されている。露光スリット10cは長方形として表されているが、露光スリットは湾曲していてもよい。図6aで分かるように、露光フィールドE1〜E4は、スキャニング方向(y方向)が露光フィールドの長手側に対応するように配向される。露光方向は、組合せパターン付区域E(組合せ露光フィールドと呼ぶこともできる)の長手側に平行である。
[00141] 上にも説明したように、他のリソグラフィ装置は33mm×26mmの露光フィールドのサイズを有することができる。したがって、EUVリソグラフィ装置を使用して図6aのパターン付区域Eを形成するために、4つの露光部が必要であるが、パターン付区域のその後の露光は、従来の単一露光を使用し、従来の(例えばDUV)リソグラフィ装置を使用して実行することができる。従来の単一露光は、4つのダイを設けたマスクを使用することができ、ダイは図6aに示す構成に従って分離されている。
[00142] 第1のパターン付区域の中心点と第2の隣接パターン付区域の中心点との間の距離は、1つの方向では33mm、他の方向では26mmになる。これは有利である。何故なら、(上にも説明したように)デバイスのその後の層を露光する場合に、従来の(例えばDUV)リソグラフィ装置を都合よく使用できるようになるからである。
[00143] 図6bは、4つの露光部F1〜F4を使用してパターン付区域Fを再度露光する本発明の代替実施形態を示す。しかしながら、この場合は各露光部が4つのダイ121を含む。したがって、パターン付区域F(組合せ露光フィールドと呼ぶこともできる)は16のダイ121を含む。図6bに示す実施形態の他の態様は、図6aに関して上述した態様に対応することができる。
[00144] (図示されていない)ある実施形態では、4つの露光部を使用して、(図5bに関して上述したものと同様の方法で)単一のダイを形成することができる。
[00145] 幾つかの場合では、露光中のダイは、33×26mmという測定値であるパターン付区域にぴったり嵌らない寸法を有することがある。例えば、NANDダイは150mm〜175mmの表面積を有することができる(NANDダイのサイズは、本明細書では検討しない様々なパラメータによって決定することができる)。これが当てはまる場合、パターン付区域(組合せ露光フィールド)のサイズは33×26mm未満(すなわち、858mm未満)になるように調整することができる。パターン付区域のサイズは、ダイの複数の区域に対応するように選択することができるが、EUVリソグラフィ装置を使用して達成可能である露光のサイズも考慮に入れる。例えば図6aを参照すると、パターン付区域Eが4つの露光部E1〜E4に分割されると、各露光部の面積は約214mmとすることができる。これは、(NANDダイが以上の範囲内の面積を有すると仮定して)2つのNANDダイを収容するほど十分に大きくないが、単一のNANDダイの面積よりはるかに大きい。したがって、ウェーハ上に露光できるNANDダイの数を最大にするために、パターン付区域Eのサイズを小さくすることができる。例えば、パターン付区域Eのサイズは、露光されるNANDダイのサイズの約4倍まで小さくすることができる。例えば、NANDダイが150mmの表面積を有する場合、パターン付区域Eは約600mmの表面積を有することができる。同様に、NANDダイが175mmの表面積を有する場合、パターン付区域Eは約700mmの表面積を有することができる。NANDダイの表面積がこれら2つの値の間にある場合、パターン付区域Eの表面積は対応してこれら2つの値の間とすることができる。この状況では、パターン付区域Eは33×26mmという測定値ではないが、それにもかかわらず従来の露光寸法を有するものと見なすことができる(従来のDUVリソグラフィ装置を使用して実行されるパターン付区域Eのその後の露光は、従来のマスクで単一露光として実行することができる)。
[00146] 代替例では、露光されるダイはDRAMダイとしてもよい。これはNANDダイより小さくなる傾向があり、例えば約50mmの面積を有することができ、これは今後数年間に約30mmまで縮小すると予想される。この場合も、NANDダイに関して上述したような方法を使用することができ、可能な限り多数のDRAMダイを露光フィールドに適合させる。
[00147] ある実施形態では、DRAMダイは、EUVリソグラフィ装置によって実行される露光に複数のDRAMダイを適合させることが可能であるほど十分に小さくすることができる。例えば図6bに示すように、4つのDRAMダイを各露光部に適合させることが可能なことがある。この場合も、露光中のDRAMダイは、33×26mmという測定値であるパターン付区域にぴったり嵌らない寸法を有することがある。ウェーハに露光できるDRAMダイの数を最大にするために、パターン付区域F(組合せ露光フィールド)のサイズを、露光されるDRAMダイのサイズの約16倍まで小さくすることができる。この場合も、この状況ではパターン付区域Fは33×26mmという測定値ではないが、それにもかかわらず従来の露光寸法を有するものと見なすことができる(従来のDUVリソグラフィ装置を使用して実行されるパターン付区域Fのその後の露光は、従来のマスクで単一露光として実行することができる)。
[00148] 一般的に、所与のダイのサイズでは、計算を実行して、EUVリソグラフィ装置が提供することができる最大露光フィールドに複数のダイが嵌るか否かを判定することができる。これは例えば約26mm×約17mm(例えば約16.5mm)、又は例えば約13mm×約17mm(例えば約16.5mm)、又は何らかの他のサイズにすることができる。複数のダイが最大露光フィールドに嵌る場合は、これで露光フィールド内のダイの適切な構成が判定される。ダイの構成は、露光フィールド内に可能なダイの最大可能数を嵌めることができる。露光フィールドのサイズは、露光フィールド内のダイを組み合わせた面積に対応するように小さくすることができる。次に、露光フィールドを一緒のグループにして、パターン付区域に可能な最大数の露光フィールドを提供するパターン付区域を形成することができる(パターン付区域は、サイズが33×26mmなどの従来のサイズに制限される)。次に、EUVリソグラフィ装置の制御システムCSを使用して、露光フィールド及びパターン付区域をそれに応じて露光することができる。
[00149] 最大露光フィールドに単一のダイしか嵌らない場合は、露光フィールドのサイズをダイの面積に対応するように小さくすることができる。次に、露光フィールドを一緒のグループにして、パターン付区域に可能な最大数の露光フィールドを提供するパターン付区域を形成することができる(パターン付区域は、サイズが33×26mmなどの従来のサイズに制限される)。次に、EUVリソグラフィ装置の制御システムCSを使用して、露光フィールド及びパターン付区域をそれに応じて露光することができる。
[00150] 幾つかの場合では、ダイのサイズと露光フィールドの最大サイズとの一致が不良である場合がある。例えば、大のサイズが露光フィールドの最大サイズの66%に対応することがある。その場合は、ダイの一部とともに1つ以上の完全なダイを露光することができる。これで、次の露光で、1つ以上のダイとともにダイの他の部分を露光することができる。例えば、第1の露光で1つの完全なダイ及びダイの半分を露光し、次の露光でダイの他の半分を露光し、1つの完全なダイを露光することができる。スティッチングを使用して、2つの半分のダイ同士を接合することができる。このような実施形態では、複数のマスクを使用することができる。あるいは、複数のパターンを設けた単一のマスク(例えばオーバーサイズのマスク)を使用することができる。
[00151] 図5及び図6に関して以上で言及した投影システムの縮小率及び出口側開口数は、一緒にすると、従来のリソグラフィ装置で露光される露光フィールドに対応する寸法(及び/又は従来のリソグラフィ装置の露光フィールド間の距離に対応する距離)でパターン付区域(又は組合せ露光フィールド)を形成できるようにする縮小率及び開口数の例である。縮小率と出口側開口数の他の組合せを使用してもよい。
[00152] 26mm×33mmという寸法を、以上では従来の露光フィールドの寸法であると述べている。以上で説明したように、EUVリソグラフィ装置は、この従来の露光フィールドの半分に対応するか、又はこの従来の露光フィールドの4分の1(又は3分の1、6分の1、又は8分の1などの従来の露光フィールドの他の何らかの分数)に対応する最大露光フィールドを有するように構成することができる。これも以上で説明したように、幾つかの場合では、EUVリソグラフィ装置を使用して露光する露光フィールドは、従来の露光フィールドの分数より小さくすることができる。これは、例えばウェーハ上に露光されるダイの数を最大にしながら、最大露光フィールド内に良好に嵌らないダイのサイズに対応するためのものである。それにもかかわらず、EUVリソグラフィ装置によって達成可能な最大露光フィールドが従来の露光フィールドの分数に対応する事例が残ることがある。何故なら、EUV放射が最も効率的に使用されるのは、マスクからのパターンを基板に投影するために、使用可能なEUV放射の実質的にすべてを使用する場合だからである。すなわち、EUV放射の有意の量を遮断するマスキングブレード又は他の遮断装置を使用しない場合である。従来のリソグラフィ装置は通常、26mm×33mmという測定値である露光フィールドを提供するように構成されるので、EUVリソグラフィ装置は、実質的にこのサイズの分数に対応する最大露光フィールドを有するように構成することができる。これにより、EUV放射の有意の量を遮断せずに(したがってEUV放射の遮断により生じるようなスループットの減少を回避しながら)、従来のリソグラフィ装置(26mm×33mmの区域を実質的に満たすパターンを投影する場合に、最も効率的である)との最適な潜在的互換性を提供することができる。
[00153] 再度図5dを参照すると、ある実施形態では、第1のマスク(本明細書ではマスクD1と呼ぶ)を使用して露光されるD1露光フィールドはすべて、基板上で露光することができる。その後、マスクD1を第2のマスク(本明細書ではマスクD2と呼ぶ)とスワップすることができる。次に、マスクD2を使用して、D2露光フィールドのすべてを基板上で露光することができる。したがって、基板の露光中に1回のマスク交換しか必要でなくなる。次の基板を露光する前に再度マスクをスワップする必要がなくなるように、マスクD2を使用して次の基板上のフィールドを露光することができる。次に、マスクD2をマスクD1とスワップすることができ、その後にマスクD1を基板上で露光することができる。
[00154] 代替的方法では、露光する毎にマスクD1、D2をスワップすることができる。しかしながら、これはリソグラフィ装置のスループットに多大な影響を及ぼすことがある。マスクのスワップには有意の時間(例えば約30秒)がかかることがあるからである。露光する毎にマスクをスワップすることの利点は、(D2マスクの全露光の前にD1マスクの全露光を実行する場合の状況と比較して)第1のマスクD1と第2のマスクD2の露光間に基板上のレジストの状態が変化している可能性が低いことである。
[00155] ある実施形態では、支持構造MTはマスクD1、D2の両方を保持するように構成することができる。支持構造は、(例えばマスクD1、D2をx方向に移動させることによって)必要に応じて第1のマスクD1を投影システムPSと位置合わせし、次に必要に応じて第2のマスクD2を投影システムと位置合わせするように構成することができる。
[00156] リソグラフィ装置は、6インチ×6インチ(従来のマスクサイズ)という測定値であるマスクを使用するように構成することができる。リソグラフィ装置の支持構造MTは、単一の6インチマスクを支持するように構成することができる。リソグラフィ装置が6インチマスクを使用することは有利なことがある。何故なら、6インチマスクは既存の装置を使用して製造し取り扱うことができるからである。リソグラフィ装置の支持構造MTは、単一の6インチマスク、又は2つ以上の6インチマスクを支持するように構成することができる。
[00157] 代替実施形態が図7に概略的に図示されている。図7では、マスクMAに2つのパターン付領域G1、G2を設ける。パターン付領域G1、G2はそれぞれ異なるパターンを有する。パターン付領域G1、G2は相互から離隔される。パターン付領域G1、G2間に非パターン付領域が存在してもよい。アラインメントマーク(図示せず)をパターン付領域G1、G2間に配置することができる(及びマスクMA上の他の位置に配置することができる)。
[00158] パターン付領域G1、G2のパターンは、一緒になって単一のパターンを形成するように配置される。すなわち、第1のパターン付領域G1は第1のパターン部分を有し、第2のパターン付領域G2は第2のパターン部分を有して、第1のパターン部分と第2のパターン部分が一緒になって1つのパターンを形成する。したがって、単一の組合せ露光パターンを有する組合せ露光フィールドは、マスクMAのパターン付領域G1、G2を使用して基板上に露光することができる。例えば第1のパターンG1を使用して、約13mm×約33mmという測定値である露光フィールドを形成することができ、第2のパターンG2を同様に使用して、約13mm×約33mmという測定値である露光フィールドを形成することができる。これらの2つの露光フィールドは、一緒になって約26mm×約33mmという測定値である組合せ露光フィールドを形成するように、相互に隣接して配置することができる。2つのパターンG1、G2のフィーチャは、2つの露光フィールドの隣接する縁部にて相互に接続することができる。
[00159] マスクMAは、例えば約8xの縮小率を有するEUVリソグラフィ装置で使用することができる。EUVリソグラフィ装置は、例えば約0.6(例えば約0.60)の開口数を有することができる。マスク上の第1のパターンG1は、例えば約104mm×約264mmという測定値とすることができ、マスク上の第2のパターンG2は、同様に約104mm×約264mmという測定値とすることができる。
[00160] 図6のマスクMAを使用して露光する組合せ露光フィールドは約26mm×約33mmという測定値であるので、従来のリソグラフィ装置などの他のリソグラフィ装置を使用して、組合せ露光フィールドの頂部にその後の層を投影することができる。これらの他のリソグラフィ装置は、約33mm×約26mmの露光フィールドサイズを有することができる。したがって、図7のマスクMAを使用して組合せ露光フィールドを形成するためには2つの露光が必要であるが、露光フィールドのその後の露光は、従来の単一露光を使用して、及び従来のリソグラフィ装置を使用して実行することができる。
[00161] 両方の露光に同じマスクMAを使用するので、露光間に異なるマスクのためにマスクを交換する必要がない。したがって、図7に示す実施形態は、他の方法で達成できるよりも有意に高いEUVリソグラフィ装置のスループットを提供することができる。しかしながら、図7に示す実施形態には、マスクMAを支持するように構成された従来とは異なる支持構造MTが必要なことがある。何故なら、マスクが従来のマスクよりはるかに大きいからである。
[00162] リソグラフィ装置の露光スリット10dのサイズは、既知のEUVリソグラフィ装置と比較して実質的に変更しなくてもよい。したがって、パターンG1、G2はそれぞれ、スキャン方向を横切って(すなわち、図7のx方向で)従来のサイズを有することができる。しかしながら、(図7にy方向と示された)スキャニング方向におけるパターンG1、G2の長さは、従来の長さより有意に大きくすることができる。これで、リソグラフィ装置の光学系にいかなる修正もする必要がなくなるが、支持構造MTのポジショナPMが従来のポジショナより長く移動する必要があることがある。ポジショナPMの移動は、パターンG1(又はG2)の全長を基板上に露光するスキャニング露光を可能にするのに十分である。マスクMAの位置は、リソグラフィ装置の制御システムCSによって制御することができる。
[00163] パターンG1、G2のアスペクト比は、従来のマスク上のパターンのアスペクト比と有意に異なってもよい。例えば、従来のマスク上の従来のパターンは、1.27:1のアスペクト比を有することができる。パターンG1、G2は、例えばこの2倍である、例えば約2.5:1のアスペクト比を有することができる。パターンG1、G2のアスペクト比は、例えば1.5:1より大きくてもよく、例えば2:1より大きくてもよい。
[00164] 図7の両方向の矢印はスキャニング方向、すなわち、基板の露光中にマスクMAのスキャニング移動が実行される方向を示す。パターンG1、G2は非スキャニング方向に分離される。したがって、第1のパターンG1を使用して露光を実行した後に、第2のパターンG2を使用して露光を実行するために、スキャニング方向を横切るマスクMAの動作が必要になる。したがって、支持構造MTを移動させるポジショナPMは、第1の方向にマスクMAのスキャニング動作を提供し、マスクの横断運動も提供するように構成することができる。ポジショナPMは、例えば横断運動を提供する追加のアクチュエータを含むことができる。
[00165] 一般的に、マスク(例えばオーバーサイズのマスク)は、非スキャニング方向に分離された2つ以上のパターンを含むことができる。リソグラフィ装置は、支持構造MTをスキャニング方向に、及び非スキャニング方向を横切って移動させるように構成されたポジショナを含むことができる。これによって、マスクを使用して基板上に異なるパターンを露光することができる。
[00166] ある実施形態では、第1のパターンG1を受けるべき全露光フィールドを基板上で露光することができ、その後に第2のパターンG2を受けるべき全露光フィールドを基板上で露光することができる。これにより、基板の露光中にマスクMAの横断運動が1回のみ実行されるという利点が提供される。したがって、リソグラフィ装置のスループットに対する影響を小さくすることができる。この方法を使用する場合、次の基板に第2のパターンG2を使用して、基板を最初に露光し、その後に第1のパターンG1によって露光することができる。したがって、露光した基板を未露光基板と交換している時に、マスクの横断運動は不必要になる。
[00167] ある実施形態では、第1のパターンG1を受けるべき全露光フィールドを基板上で露光することができ、その後に第2のパターンG2を受けるべき全露光フィールドを基板上で露光することができる。これにより、基板の露光中にマスクMAの横断運動が1回のみ実行される。露光した基板を未露光基板とスワップする間に、マスクMAの横断運動を再度実行することができる。マスクの横断運動にかかる時間が基板のスワップに必要な時間より短い場合、横断運動はリソグラフィ装置のスループットにいかなる損失も引き起こさない。基板のスワップ中に横断運動を実行することの利点は、パターンG1、G2が各基板にて同じ順序で露光されることである。レジストは時間に依存する挙動を有することがあるので、これによって、基板スワップ中に横断運動が実行されなかった場合よりも露光した基板間の一貫性を向上させることができる。
[00168] 図7に示すマスクMAは、2つのパターンG1、G2に対応するために十分に大きく、従来の6インチマスクよりも有意に大きい。従来の6インチマスクよりも有意に大きい他のサイズを有するマスクを使用することができる。従来の6インチマスクより有意に大きいマスクをオーバーサイズのマスクと呼ぶこともできる。オーバーサイズのマスクMAは、例えば図7に示すようなパターンの配置を有するか、又は任意の他のパターンの配置を有することができる。オーバーサイズのマスクは任意の適切な材料から作成することができる。オーバーサイズのマスクMAは、例えば約6インチ×約12インチという測定値とすることができる。オーバーサイズのマスクは、例えば米国ニューヨークのCorningから入手可能なULE(超低膨張性ガラス)から、ドイツのマインツのSchott AGから入手可能なZerodur(商標)から、クォーツから、シリコンから、又は何らかの他の適切な半導体から形成することができる。オーバーサイズのマスクMAは、例えば約6インチ×約12インチという測定値であるクォーツ板から形成することができる。
[00169] 図8に概略的に示したある実施形態では、オーバーサイズのマスクMAはウェーハを使用して形成することができる。ウェーハは、例えば半導体ウェーハとしてもよく、例えばシリコンウェーハとしてもよい。ウェーハは、例えば実質的に円形であってもよく、約300mmの直径を有することができる。あるいは、オーバーサイズのマスクMAは、例えばULEなどの半導体以外の材料から形成することができるが、実質的に円形でもよく、約300mmの直径を有することができる。ULEなどの材料を使用すると、使用中にEUV放射ビームでマスクを加熱した場合に生じるマスクの膨張率が(シリコンと比較して)低いという利点を提供することができる。半導体又はULE(又は他の材料)は、EUVを反射する多層スタックが設けられた基板を提供することができる。次に、パターンフィーチャを多層スタック上に設けることができる。マスク上に設けたパターンHは、従来の配置(例えば従来のアスペクト比の単一の長方形)又は任意の他の適切な配置を有することができる。
[00170] 直径が約300mmのマスクMAを提供することの利点は、直径300mmのウェーハを取り扱うのに使用する装置と同じ、又は同様の装置を使用して取り扱えることである。直径300mmのウェーハは、リソグラフィ産業で長年広く使用されているので、このような装置は広く入手可能である。一例では、300mmのウェーハを保持するように構築されたウェーハテーブルWTを、直径300mmのマスクMAを保持する支持構造MTとして使用することができる(例えば図2参照)。同様に、ウェーハテーブルWTの位置を制御するように構成されたポジショナPWを使用して、マスクMAを保持する支持構造MTの位置を制御することができる。
[00171] 直径300mmのウェーハの代わりに直径300mmのマスクMAを取り扱うのに使用できるように、必要に応じて装置を修正することができる。例えば、直径300mmのマスクMAは直径300mmのウェーハより有意に厚いことがあり、装置はこの厚さの増加に対応するように修正することができる。
[00172] ある実施形態では、厚さ300mmのマスクMAは、従来のマスクの厚さよりも有意に小さい厚さを有することができる。直径300mmのマスクMAは、直径300mmのウェーハの厚さと同様、又は実質的に等しい厚さを有することができる。直径300mmのマスクMAは、例えば約900ミクロン以下の厚さを有することができる。直径300mmのマスクMAは、例えば約600ミクロン以上の厚さを有することができる。マスクMAを半導体ウェーハ(例えばシリコンウェーハ)を使用して形成する場合、これは本質的に600〜900ミクロンの範囲の厚さを有することができる。マスクMAを何らかの他の材料(例えばULE)を使用して形成する場合、最初は900ミクロンより有意に大きい厚さを有することができ、適切なプロセス(例えば機械的プロセス)を使用してこの厚さを減少させることができる。この厚さ減少は、パターンをマスクMAに設ける前に実行することができる。
[00173] 約900ミクロン以下の厚さを有するマスクMAを設けることは、はるかに厚いマスクを設けるという従来のやり方とは対照的である。リソグラフィ装置の従来のマスクは、例えば数ミリメートル(例えば約6mm)の厚さとすることができ、例えばULE又はガラスから形成することができる。十分な機械的強度を提供するために厚いマスクが必要であると従来は想定されていた。しかしながら、現在は、EUVリソグラフィ装置にこれより有意に薄いマスクを使用できることが認識されている。より薄いマスクを使用することは、冷却システムがマスクから熱を除去できる効率が上昇するので有利である。これは、開口数が高い(例えば0.4以上の)EUVリソグラフィ装置で特に有利である。何故なら、マスクに入射するEUV放射の強度が、これよりNAが低いEUVリソグラフィ装置より高く、その結果、EUV放射により引き起こされるマスクの加熱の程度がそれに応じて高くなるからである。マスクは、マスクから冷却システムへの伝熱を促進するために、良好な熱伝導体である材料から形成することができる。例えば、マスクはシリコンから形成することができる。
[00174] 最も簡単な形態では、マスクは直径300mmのシリコンウェーハを含んでもよく、その上に(例えば多層スタックを使用して)パターンが設けられる。
[00175] 直径300mmのマスクMAを、例えば9インチ×9インチという測定値であるマスク(9インチマスクと呼ぶこともできる)の代わりに使用することができ、9インチマスク上に見られるパターンと同様の寸法を有するパターンを設けることができる。直径300mmのマスク上のパターンは、(例えば約33mm×約26mmという測定値である像を形成するために縮小率が6のリソグラフィ装置を使用する場合に)例えば約200mm×約160mmの寸法値とすることができる。
[00176] 支持構造MT(例えば図2参照)は、能動冷却システムを使用して300mmのマスクMAの能動冷却を提供するように構成することができる。能動冷却システムは流体、例えば水などの液体を使用することができる。300mmのマスクMAの冷却は、従来のマスクの冷却よりも効果が高いことがある。何故なら、300mmのマスクMAは従来のマスクより有意に薄く、その結果、マスクの加熱された表面(すなわち、EUV放射を受けるマスクの表面)からマスクの冷却表面(すなわち、マスクの反対側の表面)への伝熱さらに効果的に実行できるからである。300mmのマスクMAの厚さ及び材料は、マスクの十分に効果的な冷却も達成できながら所望の量の構造的剛性を提供するように選択することができる。
[00177] マスクMAは、300mmよりわずかに(例えば5%)大きい、又は小さい直径を有することができるが、その直径は、直径300mmのウェーハを取り扱うように構成された装置を使用して取り扱えるような値でなければならない。したがって、このマスクMAは約300mmの直径を有すると言うことができる。
[00178] 同様に、マスクMAは従来の直径300mmのウェーハの厚さよりわずかに(例えば10%)大きい、又は小さい厚さを有することができるが、その厚さは、従来の直径300mmのウェーハを取り扱うように構成された装置を使用して取り扱えるような値でなければならない。したがって、マスクMAは従来の直径300mmのウェーハの直径と実質的に等しい直径を有すると言うことができる。
[00179] マスクMAは、300mmの直径を有すると言うことができるが、必ずしも完全に円形である必要はない。マスクは、直径300mmのウェーハを取り扱うように構成された装置を使用して取り扱えるほど、完全な円形に十分近くすることができる。マスクはほぼ円形であると言うことができる(これは、直径300mmのウェーハを取り扱うように構成された装置によって取り扱えるほど完全な円形に十分近いという意味に解釈することができる)。例えば、マスクは円形であるが、(幾つかのウェーハで従来設けられているように)その周囲の一部が平坦な縁部を有するようにすることができる。
[00180] ある実施形態では、マスクは約450mmの直径を有することができる。450mmのマスクは、材料、厚さなどの1つ以上の特徴を直径300mmのマスクと共有してもよい。
[00181] 本発明のある実施形態が、図9に断面で概略的に図示されている。図9は、オーバーサイズのマスクMAを保持するように構成された支持構造MTを示す。支持構造MTは、例えば図1及び図2に示すリソグラフィ装置の支持構造とすることができる。
[00182] 支持構造MTは、リソグラフィ装置のフレーム18に対してマスク支持構造を移動させるように構成されたポジショナ17を含む。ポジショナ17は、リソグラフィ装置のスキャニング露光方向を横断する方向に支持構造MTを移動させる(すなわち、図9のx方向に支持構造を移動させる)ように構成される。第2のパターンD2を基板に露光できるようにするために、第1のパターンD1を基板に露光した後にマスクMAを横断方向移動させるために、ポジショナ17を使用することができる(図7参照)。同様に、第1のパターンd1を基板に露光できるようにするために、第2のパターンD2を基板に露光した後にマスクMAを横断方向に移動させるために、ポジショナ17を使用することができる。
[00183] 支持構造MTは、支持構造から熱を除去し、それによりマスクMAのある程度の温度制御を提供するように構成された能動冷却システムを含む。能動冷却システムは、冷却流体が循環できる1つ以上の流路を備えてもよい。能動冷却システムには、流体リザーバ32に接続された導管33を介して冷却流体を提供することができる。導管は、支持構造MTの移動に対応するために可撓性とすることができる。冷却流体は液体であっても、又は気体であってもよい。代替構成(図示せず)では、能動冷却システムはマスクの表面に気体の流れを提供するように構成された気体出口を有してもよく、気体の流れはマスクを冷却するように作用する。
[00184] マスクMAはシリコン(又は何らかの他の適切な半導体)から、例えば半導体ウェーハの形態で形成することができる。その場合は、マスクMAは、ULEから形成されたマスクの厚さより有意に薄い厚さを有することができる。例えば、ウェーハは約900ミクロン(以下)の厚さを有することができる。これは、ULEマスクの厚さの10分の1でよい。ウェーハを使用して形成されたマスクの能動冷却は、ULEマスクの能動冷却より高い効果を有することができる。何故なら、マスクの一方側から反対側への伝熱を、ULEマスクの場合よりはるかに迅速に実行できるからである。
[00185] 支持構造MTをスキャニング露光方向を横切って移動させることに加えて、ポジショナ17は露光フィールドの露光中に支持構造をスキャニング露光方向に移動させることもできる。あるいは、異なるポジショナを使用して、支持構造をスキャニング方向に移動させることができる。
[00186] 支持構造MTのマスク受け表面に複数のアクチュエータ34を設ける。アクチュエータは、マスクMAを図9のz方向及び−z方向に(すなわち、マスクのパターン付表面に対して実質的に直角の方向に)移動させるように構成される。マスクMAのこの移動を使用して、スキャニング露光中にマスクMAのz方向の膨張を補償することができる。マスクMAのz方向の膨張は、露光中にEUV放射によって多量の熱がマスクに与えられることによって生じることがある。マスクMAは、この熱により支持構造MTから離れる方向に膨張することがある。アクチュエータ34は、反対方向に移動させること(例えばマスクMAの内向きの面を支持構造MTに向かって引っ張ること)によって、この膨張を補償することができる。アクチュエータ34は、例えばアレイとして設けることができ、マスクMAのパターン付領域全体に延在することができる。
[00187] ある実施形態では、制御システムCS(図1及び図2参照)は、ポジショナ17の制御に使用することができる。制御システムCSは、アクチュエータ34の制御にも使用することができる。アクチュエータ34の制御は、マスクMAのz方向膨張に関して以前に取得した測定値に基づく(すなわち、フィードフォワード補正)、又はセンサ(図示せず)を使用して取得したマスクのz方向膨張の実時間測定値に基づくもの(すなわち、フィードバック補正)とすることができる。
[00188] 代替実施形態では、支持構造MT全体をz方向に移動させるポジショナ又はアクチュエータを使用して、スキャニング露光中にマスクMAのz方向の膨張を補償する(又は実質的に補償する)ことができる。ポジショナ又はアクチュエータは、制御システムによって、例えばフィードフォワード補正又はフィードバック補正を使用して制御することができる。
[00189] 本発明の実施形態は、少なくとも約5xの縮小率を有する投影システムを使用することができる。本発明の実施形態は、約0.4以上(例えば約0.45以上、約0.50以上、約0.55以上、又は約0.6以上)の開口数を有する投影システムを使用することができる。
[00190] 以上では26mm×33mmという寸法に言及しているが、従来の露光部はこれとは異なる寸法を有することがある。26mm×33mmという寸法は、単なる例示的な寸法である。
[00191] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00192] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折、反射、磁気、電磁気及び静電気光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組合せを指すことができる。
[00193] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ以上のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。上記の説明は例示的であり、限定的ではない。それ故、下記に示す特許請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。

Claims (35)

  1. 少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有するEUVリソグラフィ装置を使用して基板上のパターン付区域を露光する方法であって、
    第1の露光を使用して前記基板上で前記パターン付区域の第1の部分を露光することであって、前記第1の部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、
    1つ以上の追加露光を使用して前記基板上で前記パターン付区域の1つ以上の追加部分を露光することであって、前記1つ以上の追加部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、を含み、
    前記方法が、前記基板上で第2のパターン付区域を露光するために上記を繰り返すことをさらに含み、前記第2のパターン付区域に前記第1のパターン付区域と同じパターンが設けられ、
    前記第1のパターン付区域の中心点と前記第2のパターン付区域の中心点との間の距離が従来の露光の寸法に対応する、方法。
  2. 前記第1のパターン付区域と前記第2のパターン付区域との前記中心点間距離が、約26mm又は約33mmである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のパターン付区域の前記寸法が、従来の露光の寸法に対応する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1のパターン付区域が、約26mm×約33mmという測定値である、請求項3に記載の方法。
  5. 各パターン付区域が、複数のダイを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 各露光部が、複数のダイを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の部分及び前記1つ以上の追加部分が、同じマスクを使用して露光される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記マスクが、6インチマスクである、請求項7に記載の方法。
  9. 各パターン付区域が、前記第1の部分及び1つの追加部分を露光することによって形成される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 各パターン付区域が、前記第1の部分及び3つの追加部分を露光することによって形成される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記露光が、スキャニング露光である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記基板上で露光される各部分が、前記スキャニング方向を横断する方向で約17mm未満という測定値である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1の部分及び前記1つ以上の追加部分が、ダイの異なる部分を含み、
    前記1つ以上の追加パターン部分が、前記第1のパターン部分のフィーチャに接続するフィーチャを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記第1のパターン部分及び第2のパターン部分が、同じマスクを使用して露光され、
    前記方法が、前記第1のパターン部分を前記基板に露光した後に前記第2のパターン部分を前記基板に露光できるように又はその逆もあり得るように、前記マスクを移動させることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記リソグラフィ装置が、少なくとも約8xの縮小率を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記リソグラフィ装置が、少なくとも約0.6の開口数を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記リソグラフィ装置が、約17mm×約26mmという測定値である第1の部分を露光する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記リソグラフィ装置が、約17mm×約13mmという測定値である第1の部分を露光する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の装置。
  19. 請求項1に記載の方法を実行する、リソグラフィ装置。
  20. EUVリソグラフィ装置であって、
    パターン付放射ビームを形成するために、EUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持する支持構造と、
    基板を保持する基板テーブルと、
    前記パターン付放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影する投影システムと、を備え、
    前記投影システムが、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、
    前記EUVリソグラフィ装置が、第1の露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有する前記パターン付区域の第1の部分が前記基板上で露光され、1つ以上の追加露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有する前記パターン付区域の1つ以上の追加部分が前記基板上で露光されるように、前記支持構造及び前記基板テーブルを移動させる制御システムをさらに備え、
    前記基板上で第2のパターン付区域を露光するように以上が繰り返され、前記第2のパターン付区域に前記第1のパターン付区域と同じパターンが設けられ、
    前記第1のパターン付区域の中心点と前記第2のパターン付区域の中心点との間の距離が、従来の露光の寸法に対応する、EUVリソグラフィ装置。
  21. EUVリソグラフィ装置であって、
    パターン付放射ビームを形成するために、EUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持する支持構造と、
    基板を保持する基板テーブルと、
    前記パターン付放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影する投影システムと、を備え、
    前記投影システムが、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、
    前記リソグラフィ装置が、従来の露光フィールドの分数に対応する最大露光フィールドを有する、EUVリソグラフィ装置。
  22. 前記最大露光フィールドが、前記従来の露光フィールドの2分の1、又は前記従来の露光フィールドの4分の1である、請求項21に記載のEUVリソグラフィ装置。
  23. 前記従来の露光フィールドが、約26mm×約33mmという測定値である、請求項21又は22に記載のEUVリソグラフィ装置。
  24. 少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有するEUVリソグラフィ装置を使用して、基板上のパターン付区域を露光する方法であって、
    第1の露光を使用して前記基板上で前記パターン付区域の第1の部分を露光することであって、前記第1の部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、
    1つ以上の追加露光を使用して前記基板上で前記パターン付区域の1つ以上の追加部分を露光することであって、前記1つ以上の追加部分が従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有することと、を含み、
    前記露光した第1の部分及び前記1つ以上の追加露光部分によって形成された前記パターン付区域の寸法が、従来の露光の寸法に対応する、方法。
  25. EUVリソグラフィ装置であって、
    パターン付放射ビームを形成するために、EUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持する支持構造と、
    基板を保持する基板テーブルと、
    前記パターン付放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影する投影システムと、を備え、
    前記投影システムが、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、
    前記EUVリソグラフィ装置が、第1の露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有する前記パターン付区域の第1の部分が前記基板上で露光され、1つ以上の追加露光を使用して従来の露光の寸法より有意に小さい寸法を有する前記パターン付区域の1つ以上の追加部分が前記基板上で露光されるように、前記支持構造及び前記基板テーブルを移動させえる制御システムをさらに備え、
    前記露光した第1の部分及び前記1つ以上の追加露光部分によって形成された前記パターン付区域の前記寸法が、従来の露光の寸法に対応する、EUVリソグラフィ装置。
  26. 少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有するEUVリソグラフィ装置を使用して基板上のパターンを露光する方法であって、
    第1のスキャニング露光を使用して前記基板上で前記パターンの第1の部分を露光することと、
    第2のスキャニング露光を使用して前記基板上で前記パターンの第2の部分を露光することと、を含み、
    前記パターンの前記第2の部分が、前記パターンの前記第1の部分のフィーチャと接続するフィーチャを含む、方法。
  27. EUVリソグラフィ装置であって、
    パターン付放射ビームを形成するために、EUV放射ビームの断面にパターンを与えることができるパターニングデバイスを支持する支持構造と、
    基板を保持する基板テーブルと、
    前記パターン付放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影する投影システムと、を備え、
    前記投影システムが、少なくとも約5xの縮小率及び少なくとも約0.4の開口数を有し、
    前記EUVリソグラフィ装置が、第1のスキャニング露光によって第1のパターン部分が前記基板に投影され、第2のスキャニング露光によって第2のパターン部分が前記基板に投影されるように、前記支持構造及び前記基板テーブルを移動させる制御システムをさらに備え、
    前記第2のパターン部分が前記第1のパターン部分に隣接し、それによって組合せパターンを形成する、EUVリソグラフィ装置。
  28. 前記制御システムが、前記第1のスキャニング露光後に前記スキャニング方向を横断する方向で前記支持構造を移動させ、それによって第2のスキャニング露光を実行できるように前記パターニングデバイスを位置決めする、請求項27に記載のEUVリソグラフィ装置。
  29. EUV放射にパターンを与えるためにパターンが設けられたマスクであって、
    前記マスクが、約300mmの直径を有する、マスク。
  30. 前記マスクが、約900ミクロン以下の厚さを有する、請求項29に記載のマスク。
  31. 前記マスクに設けた前記パターンが、約200mm×約150mmという測定値である、請求項29又は30に記載のマスク。
  32. 前記マスクが、シリコンから形成される、請求項29〜31のいずれか一項に記載のマスク。
  33. 前記マスクが、シリコンウェーハから形成される、請求項32に記載のマスク。
  34. 約300mmの直径を有するマスクを支持する支持構造を備える、EUVリソグラフィ装置。
  35. 前記支持構造が、300mmのウェーハを保持するウェーハテーブルである、請求項34に記載のEUVリソグラフィ装置。
JP2015532385A 2012-09-21 2013-09-17 リソグラフィ方法及び装置 Pending JP2015532980A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261704144P 2012-09-21 2012-09-21
US61/704,144 2012-09-21
US201361760432P 2013-02-04 2013-02-04
US61/760,432 2013-02-04
PCT/EP2013/069262 WO2014044670A1 (en) 2012-09-21 2013-09-17 Lithographic method and apparatus

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015532980A true JP2015532980A (ja) 2015-11-16

Family

ID=49274604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015532385A Pending JP2015532980A (ja) 2012-09-21 2013-09-17 リソグラフィ方法及び装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9958787B2 (ja)
EP (1) EP2898370B1 (ja)
JP (1) JP2015532980A (ja)
KR (1) KR20150058455A (ja)
CN (1) CN104641298B (ja)
NL (1) NL2011453A (ja)
TW (1) TWI643243B (ja)
WO (1) WO2014044670A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020046680A (ja) * 2014-02-24 2020-03-26 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ装置および方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017521697A (ja) 2014-07-08 2017-08-03 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ装置及び方法
JP6420895B2 (ja) * 2014-08-06 2018-11-07 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ装置及び物体位置決めシステム
NL2015639A (en) * 2014-11-28 2016-09-20 Asml Netherlands Bv Encoder, position measurement system and lithographic apparatus.
WO2017050508A1 (en) 2015-09-24 2017-03-30 Asml Netherlands B.V. Scanning measurement system
WO2017092986A1 (en) 2015-12-01 2017-06-08 Asml Netherlands B.V. Scanning measurement system
DE102017126395B4 (de) 2017-07-31 2022-03-31 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Masken für Mehrmasken-Mehrfachbelichtungs-Lithografie
US10620530B2 (en) 2017-07-31 2020-04-14 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Multiple-mask multiple-exposure lithography and masks
KR102374206B1 (ko) 2017-12-05 2022-03-14 삼성전자주식회사 반도체 장치 제조 방법
CN113379651B (zh) * 2021-08-11 2021-11-19 深圳市先地图像科技有限公司 一种激光成像过程中的图像处理方法、系统及相关设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000067302A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Nikon Corporation Procede d'exposition, dispositif d'exposition, systeme d'exposition, masque et procede de fabrication de composants
WO2004097911A1 (ja) * 2003-05-01 2004-11-11 Nikon Corporation 投影光学系、露光装置、および露光方法
JP2006060154A (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Nikon Corp 露光方法及び露光装置
JP2006179927A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
US20090027644A1 (en) * 2007-07-24 2009-01-29 Carl Zeiss Smt Ag Projection objective
JP2011066079A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toshiba Corp フレア補正方法及び半導体デバイスの製造方法
JP2011528128A (ja) * 2008-07-16 2011-11-10 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 結像光学系
JP2012502490A (ja) * 2008-09-10 2012-01-26 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 結像光学系

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2503572B2 (ja) * 1988-03-08 1996-06-05 株式会社ニコン 露光装置及び露光方法
US5281996A (en) * 1992-09-04 1994-01-25 General Signal Corporation Photolithographic reduction imaging of extended field
JPH07161603A (ja) 1993-12-02 1995-06-23 Hitachi Ltd 露光装置
JPH07211622A (ja) * 1994-01-27 1995-08-11 Nikon Corp 露光方法及び露光システム
US5686731A (en) * 1996-04-30 1997-11-11 Ati Systems, Inc. Multi-parameter scanning system with moveable field mask
TW448487B (en) 1997-11-22 2001-08-01 Nippon Kogaku Kk Exposure apparatus, exposure method and manufacturing method of device
JP2000049087A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Nikon Corp パターン転写方法
JP2001297976A (ja) 2000-04-17 2001-10-26 Canon Inc 露光方法及び露光装置
TW573234B (en) 2000-11-07 2004-01-21 Asml Netherlands Bv Lithographic projection apparatus and integrated circuit device manufacturing method
US6628372B2 (en) 2001-02-16 2003-09-30 Mccullough Andrew W. Use of multiple reticles in lithographic printing tools
TWI295070B (en) 2001-12-21 2008-03-21 Asml Netherlands Bv Semiconductor device manufacturing method,semiconductor device manufactured thereby and lithographic apparatus therefor
JP4777422B2 (ja) 2005-06-29 2011-09-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 接着接合した伸縮部材を含む使い捨て吸収性物品
WO2007029303A1 (ja) * 2005-09-05 2007-03-15 Tadahiro Ohmi 等倍x線露光方法及び等倍x線露光装置
US7626682B2 (en) 2006-04-13 2009-12-01 Infineon Technologies Ag Reticle stages for lithography systems and lithography methods
US8355113B2 (en) 2007-12-17 2013-01-15 Nikon Corporation Exposure apparatus, exposure method and device manufacturing method
US8153335B2 (en) * 2009-05-26 2012-04-10 Infineon Technologies Ag Lithography masks, systems, and manufacturing methods
NL2007615A (en) * 2010-11-30 2012-05-31 Asml Netherlands Bv Method of operating a patterning device and lithographic apparatus.
US8779556B2 (en) * 2011-05-27 2014-07-15 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Structure designs and methods for integrated circuit alignment
US8986911B2 (en) * 2012-12-20 2015-03-24 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Multiple-patterning photolithographic mask and method

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000067302A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Nikon Corporation Procede d'exposition, dispositif d'exposition, systeme d'exposition, masque et procede de fabrication de composants
WO2004097911A1 (ja) * 2003-05-01 2004-11-11 Nikon Corporation 投影光学系、露光装置、および露光方法
JP2006060154A (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Nikon Corp 露光方法及び露光装置
JP2006179927A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
US20090027644A1 (en) * 2007-07-24 2009-01-29 Carl Zeiss Smt Ag Projection objective
JP2011528128A (ja) * 2008-07-16 2011-11-10 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 結像光学系
JP2012502490A (ja) * 2008-09-10 2012-01-26 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 結像光学系
JP2011066079A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toshiba Corp フレア補正方法及び半導体デバイスの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020046680A (ja) * 2014-02-24 2020-03-26 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. リソグラフィ装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI643243B (zh) 2018-12-01
WO2014044670A1 (en) 2014-03-27
EP2898370A1 (en) 2015-07-29
EP2898370B1 (en) 2020-07-15
KR20150058455A (ko) 2015-05-28
CN104641298B (zh) 2018-06-01
NL2011453A (en) 2014-03-24
TW201417145A (zh) 2014-05-01
CN104641298A (zh) 2015-05-20
US20150253679A1 (en) 2015-09-10
US9958787B2 (en) 2018-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9958787B2 (en) Lithographic method and apparatus
USRE49066E1 (en) Chucks and clamps for holding objects of a lithographic apparatus and methods for controlling a temperature of an object held by a clamp of a lithographic apparatus
JP4248490B2 (ja) リソグラフィック装置、位置合せ装置、デバイス製造方法、位置合せ方法及び装置を変換する方法
JP5775530B2 (ja) 照明システム、リソグラフィ方法、コンピュータプログラム、デバイス製造方法、およびリソグラフィ装置
JP5732392B2 (ja) 放射源およびリソグラフィ装置
TWI534553B (zh) 收集器鏡總成及產生極紫外光輻射之方法
JP6487519B2 (ja) リソグラフィ装置用の汚染トラップ
JP2013516079A (ja) 照明システム、リソグラフィ装置および照明方法
JP2010062560A (ja) 放射源、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
JP5732257B2 (ja) リソグラフィ装置、デバイス製造方法およびコンピュータ読取可能媒体
KR101148959B1 (ko) 오염 방지 시스템, 리소그래피 장치, 방사선 소스 및 디바이스 제조방법
JP5689461B2 (ja) リソグラフィ装置、極端紫外線の反射を制御する方法、及びマスキングデバイス
JP5885418B2 (ja) リソグラフィ装置、収差ディテクタ、およびデバイス製造方法
US9285690B2 (en) Mirror, lithographic apparatus and device manufacturing method
JP2018500597A (ja) 不均一なガス流によるレチクル冷却
TW201928531A (zh) 微影裝置及使用該微影裝置而在基板上曝光一曝光區之方法
US8030628B2 (en) Pulse modifier, lithographic apparatus and device manufacturing method
TWI452440B (zh) 多層鏡及微影裝置
JP2013505593A (ja) スペクトル純度フィルタ、リソグラフィ装置、及びデバイス製造方法
JP4756004B2 (ja) 物品支持体、リソグラフィ装置、及び液浸リソグラフィ装置
KR20160091979A (ko) 장치, 디바이스 및 디바이스 제조 방법
JP2018500590A (ja) 熱調節方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180312