JP2015526522A - 1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’h−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態 - Google Patents

1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’h−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態 Download PDF

Info

Publication number
JP2015526522A
JP2015526522A JP2015529970A JP2015529970A JP2015526522A JP 2015526522 A JP2015526522 A JP 2015526522A JP 2015529970 A JP2015529970 A JP 2015529970A JP 2015529970 A JP2015529970 A JP 2015529970A JP 2015526522 A JP2015526522 A JP 2015526522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
degrees
isobenzofuran
spiro
azetidine
crystalline form
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015529970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6109942B2 (ja
Inventor
ビレン,デニス
バーチマイヤー,マシュー・ジョセフ
ヴァンダールースト,ロナルド・ジェイ
Original Assignee
ゾエティス・エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゾエティス・エルエルシー filed Critical ゾエティス・エルエルシー
Publication of JP2015526522A publication Critical patent/JP2015526522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6109942B2 publication Critical patent/JP6109942B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/10Spiro-condensed systems
    • C07D491/107Spiro-condensed systems with only one oxygen atom as ring hetero atom in the oxygen-containing ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/42Oxazoles
    • A61K31/422Oxazoles not condensed and containing further heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/10Anthelmintics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P33/00Antiparasitic agents
    • A61P33/14Ectoparasiticides, e.g. scabicides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/13Crystalline forms, e.g. polymorphs

Abstract

本発明は、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの新規の結晶性変化に関する。本発明はまた、それを必要とする動物における寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する組成物及び方法も記載する。本発明はまた結晶形態を作製する方法にも関する。【選択図】なし

Description

本発明は、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの新規の結晶形態、特に形態A、その調製方法、前記結晶形態を含む組成物、及びそれを必要とする動物の治療のための寄生虫駆除剤としての前記結晶形態の使用に関する。本発明はまた、駆虫剤としてのその組成物及びその使用方法のための、形態Aから調製される非晶質の(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの使用も熟考する。
キラル化合物1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンは以下の構造:式(1)を有し、それは本明細書では化合物1とも呼ばれる。「*」はキラル炭素を表す。
化合物1及びその調製は国際公開第WO2012/120399号(その全体が本明細書に組み入れられる)の実施例9に記載されている。該WO公開はさらに、式(1)の化合物がキラルであり、寄生虫感染又は寄生虫侵入のある動物を治療するのに使用するための寄生虫駆除剤として使用することができることを開示している。多段階の方法にて、化合物は、約90%の非晶質のS−エナンチオマーと約10%の非晶質のR−エナンチオマーとを含む沈殿剤として遊離させられた。非晶質のS−エナンチオマーは等モル量のS−エナンチオマー及びR−エナンチオマー、すなわち、ラセミ体を析出させることによって得られた。さらにラセミ体をキラルHPLCによって分離した。調製から得られたS−エナンチオマー及びR−エナンチオマーをHPLC(溶出時間)、1H−NMR解析及び質量分光分析によって性質決定した。
化合物が医薬品又は動物用薬品として開発される場合、大規模で確実に調製し、精製することができ、且つ保存の際、分解しないその化合物(一般に原体又は活性のある医薬品/動物用医薬成分/剤として知られる)の形態を提供することが重要である。従って、高融点の結晶性固体は結晶化によって精製し易い傾向があり、非結晶性(非晶質)形態よりも安定であるので、好ましくは高融解形態の化合物の結晶形態が望ましい。
1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶性態は以前記載されるか、又は性質決定されている。
医薬化合物又は動物用医薬化合物の異なる固体形態は実質的に異なる物性を有することができる。物性におけるそのような差異は、たとえば、医薬化合物又は動物用医薬化合物はどのように作製され、処理され、製剤化され又は投与されるかに影響を及ぼすことができる。たとえば、1つの化合物の結晶形態は非常に異なる特性:溶解度、溶解の速度、懸濁液の安定性、粉砕中の安定性、蒸気圧、光学的及び機械的な特性、吸湿性、結晶サイズ、濾過特性、乾燥性、密度、融点、分解安定性、他の結晶形態への相転移に対する安定性、色、並びに化学反応性までをも有し得る。従って、化合物を作製する、処理する、製剤化する又は投与することにおいて他の固体形態に比べて利点を提供する1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの新しい固体形態(すなわち、結晶形態又は多形体)の同定が望まれる。
記載されたように、合成された際、固体のキラル化合物1は約90:10(S:R)である。固体(結晶)のラセミ体(S−エナンチオマー及びR−エナンチオマーの等モル部分)の分離は、元々合成されていた化合物の約80%である、ほぼ純粋な非晶質S−エナンチオマーを生じ、次いでそれをほぼ純粋な(約97+%)結晶状態へ容易に結晶化することができる。ラセミ体のS−エナンチオマー及びR−エナンチオマーはさらにキラルHPLCによって分離し、結晶化することができる。
結晶化すると、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンのS−エナンチオマー及びR−エナンチオマーのそれぞれは、単一の無水結晶形態を形成する。S−エナンチオマーの結晶形態を形態Aと名付ける。R−エナンチオマーの結晶形態は形態Aのそれに類似しており、S/Rラセミ体の固体結晶形態を「結晶ラセミ体」と名付ける。
本発明は、以下に示す1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン(すなわち、式1;化合物1)の新規の結晶形態に関する。
「*」はキラル炭素を表す。
本発明の態様の1つでは、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態Aである。
本発明の別の態様では、形態A(S−エナンチオマー)の結晶形態に類似する結晶形態である(R)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態である。
本発明の別の態様では、ラセミ体、(S/R)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態である。
本発明の別の態様では、結晶形態Aから調製される、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの非晶質S−エナンチオマーである。
本発明の別の態様では、非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、その組成物、及びそれを必要とする動物における寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療するのに使用する方法である。
好ましい態様では、本発明は化合物1の特定の結晶形態を提供する。これらの結晶形態のそれぞれは、とりわけ、結晶格子回折電磁放射(たとえば、粉末X線回折(PXRD又はpxrd)及びフーリエ変換赤外線(FT−IR)分光分析)、及びその融解特性(たとえば、示差走査熱量測定(DSC))によって特徴づけることができる独特の三次元結晶構造を有する。便宜上、これらの結晶形態のそれぞれを性質決定用の記述子に割り当てているが、これらの記述子は固有の技術的な意味を有しない。本明細書で記載されるように、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶の形態には、S−エナンチオマーから結晶化する形態A、及びラセミ体の固体結晶形態が含まれる。R−エナンチオマーの結晶形態は形態Aに類似する。形態Aは、(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの好ましい結晶形態である。
形態Aは実質的に図1で示されるような粉末X線回折のパターンを示す。度2θ(2シータ°)(±0.2°)、格子面間隔(d−間隔)及び各強度(%)で表される形態Aの特徴的なピークを以下の表1に示す。当業者は、回折図におけるピークの強度は試料における結晶の配向の関数であるので、たとえば、製粉又は手による粉砕、又は異なる溶媒からの結晶化のような物理的な改変がピークの強度に影響し得る一方で、その位置は同一結晶形態について不変のままであることを認識するであろう。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下の位置:4.70、9.39、14.10、15.70、17.18、18.83、19.12、20.07、20.97、21.42、22.03、22.54、23.62、及び28.42の約1つ以上にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、そのすべては少なくとも30%の相対強度を有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54、及び28.42の約1つ以上にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、そのすべては少なくとも40%の相対強度を有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、及び28.42の約1つ以上にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、そのすべては少なくとも50%の相対強度を有する。本発明のさらに別の態様では、結晶の形態Aは、以下の位置:17.18、18.83及び20.07の約1つ以上にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、そのすべては少なくとも58%の相対強度を有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに、約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、22.03、21.42、22.54、23.62、及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに、約21.42及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07及び21.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.41及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、22.03、及び23.62でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:4.70、17.18、18.83、20.07、21.42、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:4.70、9.39、17.18、18.83、20.07、21.42、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:4.70、9.39、17.18、18.83、19.12、20.07、21.42、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:4.70、9.39、14.10、17.18、18.83、19.12、20.07、21.42、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:4.70、9.39、14.10、15.70、17.18、18.83、19.12、20.07、21.42、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:4.70、9.39、14.10、15.70、17.18、18.83、19.12、20.07、20.97、21.42、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:4.70、9.39、14.10、15.70、17.18、18.83、19.12、20.07、20.97、21.42、22.03、22.54、23.62及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図2に示されるように、1800〜600cm−1の範囲でフーリエ変換赤外線(FT−IR)スペクトルを示す。形態Aの特徴的なFT−IRピークを以下の表2に示す。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下:1662、1459、1352、1304、1191、1166、1133、1023、984、912、815、757、721、659、及び625cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示す。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下:1662、1459、1352、1304、1191、1166、1133、1023、984、912、815、757、721、659、及び625cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示し、以下の位置:4.70、9.39、14.10、15.70、17.18、18.83、19.12、20.07、20.97、21.42、22.03、22.54、23.62、及び28.42の約1つ以上にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下:1662、1459、1352、1304、1191、1166、1133、1023、984、912、815、757、721、659、及び625cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに、約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、22.03、21.42、22.54、23.62、及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下:1662、1459、1352、1304、1191、1166、1133、1023、984、912、815、757、721、659、及び625cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに、約21.42及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下:1662、1459、1352、1304、1191、1166、1133、1023、984、912、815、757、721、659、及び625cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下:1662、1459、1352、1304、1191、1166、1133、1023、984、912、815、757、721、659、及び625cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、以下:1662、1459、1352、1304、1191、1166、1133、1023、984、912、815、757、721、659、及び625cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、22.03、及び23.62でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.1で示されるような示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムも示し、それは、約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とする。本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、自室的に図3.1で示されるようなDSCサーモグラムも示し、それは、約135.26℃にて吸熱を開始する約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とする。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.2で示されるようなDSCサーモグラムも示し、それは、それぞれ約133.95、136.29、137.54及び137.96℃にて吸熱を開始する伴った約144.01、144.82、146.32、及び146.92℃での主要な吸熱ピークを特徴とする。平均して、4つの試料のDSCサーモグラム(図3.2)は約136.44℃にて吸熱を開始する約145.52℃での主要な吸熱ピークを特徴とする。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、それぞれ約133.95、136.29、137.54及び137.96℃にて吸熱を開始するDSCサーモグラム(図3.2)も示す。平均して、4つの試料のDSCサーモグラムは約136.44℃にて吸熱を開始する約145.52℃での主要な吸熱ピークを特徴とする。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.1で示されるような示差走査熱量測定サーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は実質的に図3.2で示される、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示し、以下の位置:4.70、9.39、14.10、15.70、17.18、18.83、19.12、20.07、20.97、21.42、22.03、22.54、23.62、及び28.42の約1つ以上にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.1で示されるようなDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は実質的に図3.2で示される、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、22.03、21.42、22.54、23.62、及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.1で示されるようなDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は実質的に図3.2で示される、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約21.42及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.1で示されるようなDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は実質的に図3.2で示される、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.1で示されるようなDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は実質的に図3.2で示される、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有する。本発明の別の態様では、結晶の形態Aはまた、実質的に図3.1で示されるようなDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は実質的に図3.2で示される、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示し、ほぼ以下の位置:17.18、18.83、20.07、21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、22.03、及び23.62でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを示し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、22.03、21.42、22.54、23.62、及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含み、図2で実質的に示される特徴的なFT−IRピーク、並びに図3.1で実質的に示される特徴的なDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は図3.2で実質的に示すように、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示す。本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、ほぼ以下の位置:17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なPXRDピークを示し、さらに約21.42、22.54及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含み、図2で実質的に示される特徴的なFT−IRピーク、並びに図3.1で実質的に示される特徴的なDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は図3.2で実質的に示すように、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示す。
本発明の別の態様では、結晶の形態Aは、図2で実質的に示される特徴的なFT−IRピーク及び図3.1で実質的に示される特徴的なDSCサーモグラムを示し、それは約145.53℃での主要な吸熱ピークを特徴とし、又は図3.2で実質的に示すように、約144.01〜146.92℃での主要な吸熱ピークの範囲を示す。
本発明の別の態様では、形態Aの単一結晶は単斜晶であり、空間群P2(1)を有する基本結晶構造を示す。結晶の形態Aの結晶構造の特徴的なデータを以下の表3に示す。
本発明の別の態様では、ラセミ体として名付けられた1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンのラセミ体結晶の形態である。ラセミ体は、沈殿したほぼ等モルのS−エナンチオマー及びR−エナンチオマーのラセミ混合物の結晶状態である。結晶のラセミ体は実質的に図4に示されるようなPXRDパターンを示す。度2θ(±0.2°θ)、面間隔(d)及び各強度で表される結晶のラセミ体の特徴的なPXRDピークを以下の表4に示す。
本発明のさらに別の態様では、結晶のラセミ体は以下の位置:3.4、4.47、4.74、5.23、17.03、18.94、19.77、20.18、21.17、22.63、及び24.18の1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表される特徴的なPXRDピークを有する。
本発明のさらに別の態様では、結晶のラセミ体は以下の位置:3.4、4.47、4.74、18.94、19.77、20.18、及び22.63の約1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表される特徴的なPXRDピークを有し、そのすべては少なくとも30%の相対強度を有する。本発明のさらに別の態様では、結晶のラセミ体は以下の位置:3.40、4.47、4.74、18.94、及び20.18の約1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表される特徴的なPXRDピークを有し、そのすべては少なくとも50%の相対強度を有する。本発明のさらに別の態様では、結晶のラセミ体は以下の位置:3.40、18.94及び20.18の約1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表される特徴的なPXRDピークを有し、そのすべては少なくとも75%の相対強度を有する。本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は以下の位置:3.40、18.94及び20.18の約1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約4.47及び4.74でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°θ)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は以下の位置:3.40、18.94及び20.18の約1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約4.47、4.74、19.77及び22.63でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°θ)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は以下の位置:3.40、18.94及び20.18の約1以上にて度2θ(±0.2°θ)で表される特徴的なPXRDピークを有し、さらに約4.47、4.74、5.23、17.03、19.77、21.17、22.63及び24.18でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°θ)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含む。
本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は、実質的に図5に示すように1800〜600cm−1の範囲でのFT−IRスペクトルも示す。結晶のラセミ体の特徴的なFT−IRピークを以下の表5に示す。
本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は、以下:1662、1465、1352、1301、1190、1175、1132、1024、983、912、811、757、722、686、及び658cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲で特徴的なFT−IRピークを示す。
本発明の別の態様では、結晶のラセミ体はまた、実質的に図6で示すようなDSCサーモグラムも示し、それは約233.63℃にて吸熱を開始する約241.77℃での主要な吸熱ピークを特徴とする。
本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は、以下の位置:3.4、4.47、4.74、5.23、17.03、18.94、19.77、20.18、21.17、22.63、及び24.18の1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表されるPXRDピークを特徴とし、以下:1662、1465、1352、1301、1190、1175、1132、1024、983、912、811、757、722、686、及び658cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲での特徴的なFT−IRピークを伴い、約233.63℃にて吸熱を開始する約241.77℃での主要な吸熱ピークを伴う。
本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は、以下の位置:3.4、4.47、4.74、18.94、19.77、20.18及び22.63の1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表されるPXRDピークを特徴とし、以下:1662、1465、1352、1301、1190、1175、1132、1024、983、912、811、757、722、686、及び658cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲での特徴的なFT−IRピークを伴い、約233.63℃にて吸熱を開始する約241.77℃での主要な吸熱ピークを伴う。
本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は、以下の位置:3.40、4.47、4.74、18.94及び20.18の1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表されるPXRDピークを特徴とし、以下:1662、1465、1352、1301、1190、1175、1132、1024、983、912、811、757、722、686、及び658cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲での特徴的なFT−IRピークを伴い、約233.63℃にて吸熱を開始する約241.77℃での主要な吸熱ピークを伴う。
本発明の別の態様では、結晶のラセミ体は、以下の位置:3.40、18.94及び20.18の1つ以上にて度2θ(±0.2°θ)で表されるPXRDピークを特徴とし、以下:1662、1465、1352、1301、1190、1175、1132、1024、983、912、811、757、722、686、及び658cm−1の1つ以上にて1800〜600cm−1のスペクトル範囲での特徴的なFT−IRピークを伴い、約233.63℃にて吸熱を開始する約241.77℃での主要な吸熱ピークを伴う。
本発明の別の態様では、治療上有効な量の結晶形態A及び薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物を含む組成物である。
本発明の別の態様では、結晶形態Aから調製される治療上有効な量の(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、及び薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物を含む組成物である。
本発明のさらに別の態様では、結晶形態Aから調製される治療上有効な量の非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、及び薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物を含む組成物である。
本発明のさらに別の態様では、治療上有効な量の結晶形態A、及び結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、並びに薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物を含む組成物である。
本発明のさらに別の態様では、治療上有効な量の結晶形態A、結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、結晶形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、若しくは1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶ラセミ体、又はそれらの混合物、及び薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物を含む組成物である。
本発明のさらに別の態様では、組成物は薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な組成物である。
本発明のさらに別の態様では、それを必要とする動物に治療上有効な量の結晶形態Aを投与することを含む、動物にて寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する方法である。
本発明のさらに別の態様では、それを必要とする動物に、結晶形態Aから調製される治療上有効な量の(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)−エタノンを投与することを含む、動物にて寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する方法である。
本発明のさらに別の態様では、それを必要とする動物に、結晶形態Aから調製される治療上有効な量の非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンを投与することを含む、動物にて寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する方法である。
本発明のさらに別の態様では、それを必要とする動物に、治療上有効な量の結晶形態A、及び結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンを投与することを含む、動物にて寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する方法である。
本発明のさらに別の態様では、それを必要とする動物に、治療上有効な量の結晶形態A、結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、結晶形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、若しくは1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶ラセミ体、又はそれらの混合物を投与することを含む、動物にて寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する方法である。
本発明のさらに別の態様では、それを必要とする動物において寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療するための、治療上有効な量の、結晶形態A、結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、結晶形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、若しくは1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンのラセミ体、又はそれらの混合物、の化合物を含む薬物の使用である。
本発明のさらに別の態様では、少なくとも1つの追加の動物用薬剤及び少なくとも1つの薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物との併用で治療上有効な量の結晶形態Aを含む医薬組成物又は動物用医薬組成物である。
本発明のさらに別の態様では、少なくとも1つの追加の動物用薬剤及び少なくとも1つの薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤、又はそれらの混合物との併用で治療上有効な量の、結晶形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンを含む医薬組成物又は動物用医薬組成物である。
本発明のさらに別の態様では、少なくとも1つの追加の動物用薬剤及び少なくとも1つの薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤、又はそれらの混合物との併用で治療上有効な量の、結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンを含む医薬組成物又は動物用医薬組成物である。
本発明のさらに別の態様では、少なくとも1つの追加の動物用薬剤及び少なくとも1つの薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤、又はそれらの混合物との併用で治療上有効な量の結晶形態A及び結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンを含む医薬組成物又は動物用医薬組成物である。
本発明のさらに別の態様では、少なくとも1つの追加の動物用薬剤及び少なくとも1つの薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤、又はそれらの混合物との併用で治療上有効な量の結晶形態A、結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、結晶形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、若しくは1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンのラセミ体、又はそれらの混合物を含む医薬組成物又は動物用医薬組成物である。
本発明のさらに別の態様では、追加の動物用薬剤は、アバメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、イベルメクチン、エマメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン、ピランテル、アミトラズ、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、フェバンテル、オクタデプシペプチド、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、パラヘルクアミド、パルベンダゾール、プラジカンテル、チアベンダゾール、テトラアミゾール、トリクラベンダゾール、レバミソール、オキサンテル、ノバルロン、モランテル、ミルベマイシン、ミルベマイシンオキシム、デミジトラズ、ジエチルカルバマジン、フィプロニル、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、メタフルミゾン、ニクロサミド、ペルメトリン、ピレトリン、ピリプロキシフェン、スピノサド、アミノアセトニトリル誘導体、又はそれらのいずれかの混合物から成る群から選択される。
本発明のさらに別の態様では、追加の動物用薬剤は、モキシデクチン若しくはピランテル又はそれらの混合物から選択される。本発明のさらに別の態様では、追加の動物用薬剤は、セラメクチンから選択される。本発明のさらに別の態様では、追加の動物用薬剤は、モキシデクチン、ピランテル及びプラジカンテル又はそれらの混合物から選択される。本発明のさらに別の態様では、追加の動物用薬剤は、ピランテル及びミルベマイシンオキシム又はそれらの混合物から選択される。本発明のさらに別の態様では、追加の動物用薬剤は、アミノアセトニトリル誘導体である。
本発明のさらに別の態様では、動物はペット動物、家畜又は鳥である。本発明のさらに別の態様では、ペット動物はウマ、イヌ又はネコである。本発明のさらに別の態様では、家畜はウシ、ブタ又はヒツジである。
本発明のさらに別の態様では、組成物は経口、局所、又は注射によって投与される。本発明のさらに別の態様では、組成物は経口で投与される。本発明のさらに別の態様では、組成物は局所的に投与される。本発明のさらに別の態様では、組成物は注射によって投与される。本発明のさらに別の態様では、注射は皮下、筋肉内、又は静脈内の投与による。
本発明のさらに別の態様では、形態Aは、エタノール、n−ヘプタン若しくはヘプタンの混合した異性体、n−ブタノール、酢酸エチル若しくは酢酸イソプロピル、又はそれらの混合物を含む溶媒から1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンを結晶化することによって調製することができる。さらに、形態Aはメタノールとジイソプロピルエーテルとの間での蒸気拡散によって調製することができる。本発明のさらに別の態様では、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態Aの調製方法である。形態Aは、酢酸エチル(5%)、n−ヘプタン(35%)及びエタノール(60%)を含有する反応容器に非晶質の(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンを添加することによって調製された。反応混合物を約60℃に加熱し、次いで約15〜20分の時間にわたって約45℃に冷却した。次いで結晶の形態Aの種を混合物に添加することができる。[種は、非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンをメタノールに溶解し、ジイソプロピルエーテルの外層を蒸気拡散させ、室温にて約5日の期間をかけてゆっくり非晶質形態を形態Aに変換することによって作製した。]反応混合物を約45℃で約2時間維持し、次いで1時間当たり約1.5℃の比率で約30℃に冷却し、次いで3時間かけて10℃に直線的に冷却し、次いで10℃で約4.5時間保持する。白色スラリーを20分間かけて約0〜1℃に冷却し、約0〜1℃で一晩(およそ23時間)保持する。或いは、反応混合物を12.5時間かけて直線的に(約2℃/時間)約20℃に冷却し、次いでn−ヘプタンを1時間かけて添加しながら20℃で保持することができる。混合物を20℃で約1時間保持し、次いで冷却し、その後、10時間かけて−10℃に冷却し、−10℃で3時間保持する。予備冷却した焼結ガラスのフィルターに混合物を加え、真空下で濾過する。約40/60〜約20/80のエタノール/n−ヘプタンを含有する溶媒混合物の混合によって残りの固形物をすすぐ。溶媒混合物を約0℃に予備冷却することができる。残りの固形物をn−ヘプタンで再び洗浄することができる。本明細書で記載される手順で使用されるエタノールは0.5%トルエンで変性させた。次いで固形物を室温にて真空下で約1時間乾燥させ、次いで40℃で一晩真空下にて乾燥させることができる。或いは、窒素スイープ(sweep)による約150〜160トールの圧力で2.5日の期間にわたって30℃で真空オーブンにて固形物を乾燥させることができる。得られる固形物は、DSCによって確認されるような1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態Aである。
結晶形態Aの実例となるPXRDパターンを示す図である。 結晶形態Aの実例となるFT−IRスペクトルを示す図である。 単一ロットの結晶形態Aの実例となるDSCサーモグラムを示す図である。 4ロットの結晶形態Aの実例となるDSCサーモグラムを示す図である。 結晶のラセミ体の実例となるPXRDパターンを示す図である。 結晶のラセミ体の実例となるFT−IRスペクトルを示す図である。 結晶のラセミ体の実例となるDSCサーモグラムを示す図である。
医薬又は動物用医薬の活性化合物/剤の固体形態を結晶化する当業者は、一般的なアプローチには、所望の活性のある医薬品/動物用薬剤が可溶性である条件及び同じ化合物が不溶性である条件を見つけ出すこと、並びに溶解性が下がり、結晶が成長するように条件を改変することが関与することを理解するであろう。方法には、温度を変えること、逆溶媒の添加、逆溶媒への化合物の濃縮溶液の添加、pHの修正、溶媒の蒸留、又はそれらの幾つかの組み合わせが含まれる。種を加えて結晶化を促してもよい。一般的な方法はたとえば、Crystallization,4thEd,J.W.Mullin,Butterworth−Heinemann,2001、又はCrystallization of Organic Compounds:An Industrial Perspective,by H.−H.Tung et al.,2009,Wiley−AIChEのような普及している文献にて見いだすことができる。そのようなものとして当業者は、他の可能性のある結晶形態を含む結晶形態A及び結晶のラセミ体が得られ得る種々の方法を見いだし得る。
化合物の固体形態は、(1)モル体積、密度及び吸湿性のような充填特性、(2)融解温度、蒸気圧及び溶解度のような熱力学特性、(3)溶解速度及び安定性(周囲条件での特に湿気に対する条件及び保存条件下での安定性を含む)のような力学特性、(4)表面積、濡れ性、界面張力及び形状のような表面特性、(5)硬度、引張強度、成形性、取り扱い、流れ及び混合のような機械的特性、又は(6)濾過特性を含む化合物の物性に実質的に影響を及ぼすことができる。固体形態の選択及び制御は、医薬品又は動物用薬剤として使用される化合物にとって特に重要である。固体形態の慎重な選択及び制御により、化合物に関連する合成、処理、処方及び/又は投与の問題を軽減することができる。
式(1)の化合物の結晶化は、逆溶媒の添加による冷却又は溶媒の蒸留のいずれかによって多数の適当な溶媒及び逆溶媒並びにそれらの混合物と共に予想される。溶媒の非限定例には、メタノール、エタノール、他のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、他のケトン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、他の酢酸塩、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、2,2,2−トリクロロエタノール、他の塩素化有機溶媒、等が挙げられる。逆溶媒の非限定例には、水、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、t−アミルアルコール、シクロヘキサン、t−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、エチルエーテル、他のエーテル類及び他のアルカン類が挙げられる。
本発明に係る(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの特異的な結晶の形態である、形態Aは、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶のラセミ体又は個々の非晶質エナンチオマーに比べて有機物質の処理の間に利点を示すことが見いだされている。
結晶のラセミ体の溶解度は室温(すなわち、およそ22℃)でアセトン中にて10mg/mL未満である。対照的に、結晶形態Aの溶解度はアセトン中にて300mg/mLを上回る。さらにメチルt−ブチルエーテル中における結晶のラセミ体及び形態Aの溶解度はそれぞれ、<1mg/mL及び11mg/mLである。溶解度におけるこの差異は同様に他の溶媒でも特徴的である。
溶解度におけるこの大きな差異は2、3の利点を有する。第1に、エナンチオピュアなS−エナンチオマーからのラセミ体の分離は溶液からのラセミ体の濾過によって行われる。従って、エナンチオマーの純度は約80%エナンチオマー過剰(90:10)から約98%エナンチオマー過剰(99:1)に向上する。第2に、S−エナンチオマーの高い溶解性によってどんな液体製剤の作用に対してもはるかに高い濃度の溶液が可能になる。たとえば、S−エナンチオマーのスプレー乾燥した分散物を作製するには結晶形態Aの溶解を必要とする。溶解度が高ければ高いほど、必要とされる処理時間は短く、必要とされる溶媒は少ない。第3に、形態Aは結晶のラセミ体よりもはるかに可溶性なので、これはさらに大きな生体利用能と相関し得る。
結晶のラセミ体と結晶の形態Aとの間の別のカギとなる差異は粒度である。結晶のラセミ体は、凝集する一般に1ミクロン未満の非常に小さな一次粒子を作り出す。これらの粒子は小さな一次粒度のために濾過するのが非常に難しい。セライトのような濾過助剤を用いて結晶のラセミ体の濾過を実施することが多い。結晶の形態Aは10ミクロンを超える、長軸では100ミクロンさえ超える一次粒子を示すさらに大きな粒子として結晶化する。たとえば、エタノール/ヘプタン混合物又はn−ブタノール中の懸濁液からこれらの粒子を濾過するのに濾過助剤又は遠心機のような特殊な機器は必要でない。最終的な形態Aを単離するのに濾過助剤を使用することは、有効成分(すなわち、形態A)から濾過助剤を取り除く周辺で大きな難題を提示する。粒度は結晶をどれほど迅速に形成するか、採用される溶媒系、播種、及び他の因子の関数である一方で、結晶のラセミ体と結晶の形態Aとの間の粒度の大きな差異は多数の結晶化の至るところで存続する。
泡状固体を生じる溶媒の蒸発によって単離される非晶質状態とは対照的に、結晶の形態Aは流動性を有する粉体である。結晶の形態Aはまた非晶質相よりも高い融点を有し、ホットステージ顕微鏡で見られるように112〜124℃で融解するので残りの溶媒の乾燥が容易である。
略語及び定義
略語「DSC」は示差走査熱量測定を指す。
略語「PXRD」又は「pxrd」は粉末X線回折を指し、X線粉末回折(XRPD)とも呼ぶことができる。
略語「FT−IR」はフーリエ変換赤外線分光分析を指す。
「追加の動物用薬剤」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、本明細書で記載されるような、動物にて寄生虫感染又は寄生虫侵入の治療又は制御に有用である治療上有効な量の(薬理学的に活性のある及び/又は寄生虫駆除上活性のある)前記薬剤を提供する、他の動物用の又は医薬の化合物又は生成物を指す。
「動物」は、本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、哺乳類、鳥類又は魚類である個々の動物を指す。特に哺乳類は、分類学上哺乳類綱のメンバーであるヒト及び非ヒトである脊椎動物を指す。非ヒト哺乳類の包括的な例にはペット動物及び家畜が挙げられる。ペット動物の包括的な例にはイヌ、ネコ、ラマ及びウマが挙げられる。好ましいペット動物はイヌ、ネコ及びウマである。さらに好ましいのはイヌである。家畜の包括的な例にはブタ、ラクダ、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、シカ、ヘラジカ、ウシ(ウシ)及びバイソンが挙げられる。好ましい家畜はウシ及びブタである。特に、鳥は分類学上鳥綱の脊椎動物を指す。鳥類は、羽毛があり、翼があり、二足歩行し、内温性であり、卵を産む。鳥類の包括的な例には、家禽(poultry)(たとえば、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル及びガチョウ)が挙げられ、そのすべては本明細書では家禽(fowl)とも呼ばれる。特に、魚類は分類学上、軟骨魚綱(軟骨魚類、たとえば、サメ及びエイ)及び硬骨魚綱(硬骨魚類)を指し、これらは水中に住み、呼吸のために鰓又は粘膜で覆われた皮膚を有し、ひれを有し、鱗を有し得る。魚類の包括的な例には、サメ、サケ、マス、ホワイトフィッシュ、ナマズ、テラピア、シーバス、マグロ、オヒョウ、ターボット、ヒラメ、シタビラメ、シマスズキ、ウナギ、ブリ、ハタ等が挙げられる。
「キラル」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、その鏡像と重ね合わせることを不可能にする分子の構造的な特徴を指す(たとえば、R−エナンチオマー及びS−エナンチオマー)。該用語はまた実施例及び調製の一部で星印(すなわち、*)として描かれる。
「本発明の化合物」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、結晶形態の1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、本明細書では結晶の形態A及び結晶のラセミ体を指す。語句はまた、たとえば、スプレー乾燥分散適用の結果固形製剤で存在する場合、その後結晶の形態Aから調製される化合物の非晶質S−エナンチオマーの形態も指す。
「結晶形態」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの特異的な固体形態を指し、分子は、(i)識別できる単位格子を含み、(ii)X線照射に供した場合、識別できる回折ピークを生じる、識別できる結晶格子を形成するように配置される。
「形態A」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの(S)−エナンチオマーの特異的な結晶の固体形態を指し、分子は、(i)識別できる単位格子を含み、(ii)X線照射に供した場合、識別できる回折ピークを生じる、識別できる結晶格子を形成するように配置される。
「結晶のラセミ体」又は「結晶性ラセミ体」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの(S/R)ラセミ体の特異的な結晶の固体形態を指し、分子は、(i)識別できる単位格子を含み、(ii)X線照射に供した場合、識別できる回折ピークを生じる、識別できる結晶格子を形成するように配置される。
「寄生虫」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、内部寄生虫及び外部寄生虫を指す。内部寄生虫はその宿主の体内に住む寄生虫であり、それには、寄生蠕虫(たとえば、吸虫、条虫及び線虫)及び原虫が挙げられる。外部寄生虫は、その宿主の皮膚を介して又は皮膚の上で摂食する節足動物門の生物(たとえば、クモ形類及び昆虫)である。好ましいクモ形類はダニ目であり、たとえば、マダニ類及びコダニ類である。好ましい昆虫は、小昆虫、ノミ、カ、刺すハエ(サシバエ、ノサシバエ、クロバエ、ウマバエ等)、ナンキンムシ及びシラミである。本発明の化合物を寄生虫の治療、すなわち、寄生虫感染又は寄生虫侵入の治療に使用することができる。
「治療上有効な量」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、(i)特定の寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する、(ii)特定の寄生虫感染又は寄生虫侵入の1以上の症状を減弱させる、寛解する若しくは排除する、又は(iii)本明細書で記載される特定の寄生虫感染又は寄生虫侵入の1以上の症状の発症を防ぐ若しくは遅らせる、本発明の化合物単独の量又は少なくとも1つの他の追加の動物用薬剤との併用での本発明の化合物の量を指す。
「治療」、「治療すること」等は本明細書で使用されるとき、別段指示されない限り、寄生虫の感染、侵入又は状態を回復する、緩和する又は抑制することを指す。本明細書で使用されるとき、これらの用語は、動物の状態に応じて、前記感染又は侵入による苦痛に先立ってそれらに関連する障害又は状態又は症状の重症度を軽減することを含む、障害又は状態に関連する、障害若しくは状態の発生、又は症状の発症を防ぐことも包含する。従って、治療は、感染又は侵入に苦しむ投与の時期ではない動物への本発明の化合物の投与を指すことができる。治療することはまた、「対照」への参照(たとえば、殺傷する、撃退する、排出する、無能力にする、阻止する、排除する、緩和する、最小化する、及び撲滅する)と同様に、感染若しくは侵入の再発、又はそれらに関連する症状の再発を防ぐことも包含する。
動物薬剤的に(又は薬剤的に)許容可能な」は本明細書で使用されるとき、別段に指示されない限り、物質(たとえば、賦形剤、キャリア、希釈剤又はそれらの混合物)が製剤、組成物及び/又はそれらで治療されている動物を含む他の成分と化学的に及び/又は毒物学的に適合性でなければならないこと、並びに該動物に対して有害ではないことを示す。賦形剤、キャリア、希釈剤の目的で、該用語は、最終剤形、たとえば、錠剤、局所用溶液又は懸濁液又は注射用溶液を処方するのに使用される本発明の化合物又は追加の動物用薬剤以外のあらゆる許容可能な成分を指す。
結晶形態の性質決定
化合物の結晶状態は、単結晶構造、粉末X線回折パターン(PXRD)、フーリエ変換赤外線(FT−IR)吸収分光分析のパターン及び示差走査熱量測定(DSC)を含む幾つかの結晶学的なパラメータによって記載することができる。
単結晶X線解析
形態Aの単結晶の結晶構造を単結晶X線回折の解析によって測定した。室温にてBruker APEX回折計にてデータの回収を行った。空間群P2(1)に適したSHELXソフトウエアを用いた直接法によって構造を解析した。その後、完全行列最小二乗法によって構造を純化した。非水素原子をすべて見つけ出し、異等方性原子変位パラメータを用いて純化した。窒素及び酸素上に位置する水素原子をフーリエ示差マップから見つけ出し、自由に純化した。残りの水素原子を計算された位置に置き、そのキャリア原子に載せた。最終的な純化には、水素原子すべてに対する等方性変位パラメータが含まれた。絶対構成の解析はフラックパラメータの試験によって行った。この場合、パラメータ=0.002であり絶対構成の決定の範囲内で0.0018の推定標準偏差を伴う。最終的なR指標は3.7%だった。最終的な示差フーリエは、不明の又は見当外れの電子密度がないことを示した。
フーリエ変換赤外線(FT−IR)分光分析の機器及び方法
結晶の形態A及び結晶のラセミ体のFT−IRスペクトルは、本明細書で記載される場合、Pike TechnologiesのMIRacle ATR単反射ATR付属品(ゲルマニウム単反射板)を備えたBruker FT−IR Vertex70分光光度計を用いて取得した。16走査の同時添加と共に4cm−1の分解能でスペクトルを集めた。FT−IRのスペクトルは単反射ATRを用いて記録されたので、試料調製は必要なかった。ATR FT−IRを使用することは、赤外線バンドの相対強度をKBrディスク又はヌジョールマル試料調製を用いた透過FT−IRスペクトルで見られるものとは異なるものをもたらすであろう。ATR FT−IRの性質のために、低い波数でのバンドは高い波数よりもさらに強かった。ブランク試行からスペクトルを差し引き、雰囲気の補正及びベクトルの基準化を行った。
粉末X線回析(PXRD)の機器及び方法
結晶の形態A及び結晶のラセミ体の結晶構造は、本明細書で記載される場合、粉末X線回折(PXRD)を用いて解析した。固定スリットで操作されるLynxEye検出器、並びに40kV及び40mA、K2a波長1.5406オングストロームで操作されるCu源を備えたBruker AXS[英国、Coventry]Endeavor D4を用いてX線回折図を得た。回折図は3〜50度2θの領域で得られた。刻み幅は0.020度2θであり、刻み当たりの取得時間は0.5秒だった。取得の間、試料ホルダーを20rpmで回転させた。解析のために平らな表面を提供するような方法でバックグラウンドゼロのシリカウエハー上に固くない固形物を広げることによって解析用の試料を調製した。Bruker AXSから得たEVAソフトウエアパッケージにてデータを解析した。
技量のある結晶学者が十分に理解するように、本明細書の表及び図で報告される種々のピークの相対強度は、たとえば、X線ビームにおける結晶の配向効果又は解析されている物質の純度又は試料の結晶化度の程度のような多数の因子のために変化し得る。PXRDのピークの位置も試料の高さの変動で移動し得るが、ピークの位置は、それぞれ形態A及び結晶のラセミ体について実質的に表1及び表4で定義されたままであろう。技量のある結晶学者はまた、異なる波長を用いた測定がBraggの方程式−nA=2ci sinθに応じて異なるシフトを生じることを理解するであろう。代わりの波長の使用によって生成されるそのようなさらなるPXRDパターンは本発明の結晶性物質のPXRDパターンを代わりに表すと見なされ、そのようなものとして本発明の範囲内にある。
示差走査熱量測定(DSC)の機器及び方法
解析は、対応する参照蒸発皿と共に40μLのアルミニウム製の蒸発皿にてMettler ToledoのDSC823eで実施した。1分当たり10℃で25℃から十分に高い温度に試料を加熱し、試料の融解を達成した。StarEソフトウエアパッケージバージョン11にてデータの評価を実施した。
一般的なスキーム/調製
以下のスキーム、調製及び実施例では、以下の触媒/反応物質及び様々な略語には、移動相(MP);N,N−ジメチルホルムアミド(DMF);エタノール(EtOH);メチルtert−ブチルエーテル(MTBE);メタノール(MeOH),テトラヒドロフラン(THF);酢酸エチル(EtOAc);トリフルオロ酢酸(TFA);1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(DPPP);アミドカルボニルジイミダゾール(CDI);塩化イソプロピルマグネシウム/塩化リチウム(iPrMgCl−LiCl);t−ブチルオキシカルボニル(BOC);酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc));水素化ホウ素リチウム(LiBH);tert−ブチルメチルエーテル(TBME);及び1,2−ジクロロエタン(DCE)が含まれる。
式(1)の化合物、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンは国際公開第WO2012/130399号にて記載されたような調製及び手順に従って調製することができる。代わりの、その上類似した予備のスキームを以下に示す。
1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの合成。カルコンはアキラルである。キラル相転移触媒を用いて、約90%のS−エナンチオマー及び約10%のR−エナンチオマーを生じる方法で5員環の環を近づける。ベンゼンスルホン酸及びメタノールの存在下でBoc基(tert−ブトキシカルボニル)の脱保護が生じ、その際、キラル純度は維持される。次いで中和されたアミンを2−(メチルスルホン酸)酢酸に結合させ、依然として約90%のS−エナンチオマー及び約10%のR−エナンチオマーである所望の化合物を提供する。ラセミ体は、たとえば、濾過助剤(セライト)の助けを借りて濾別される等モルのS−エナンチオマー及びR−エナンチオマーを結晶化するので、非晶質固体としてのエナンチオマーとして純粋なS−エナンチオマーが残る。
医薬/動物用医薬組成物
本発明の化合物は単独で投与することができるか、又は治療されている特定の種の宿主動物、及び寄生虫が関与する、予想される特定の用途に適する剤形にて投与することができる。一般に、それは、1つ以上の薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物と関連する製剤として投与されるであろう。用語「賦形剤」、「希釈剤」又は「キャリア」は本発明の化合物又はあらゆる追加の動物用薬剤(たとえば、寄生虫駆除剤)以外のあらゆる成分を記載するのに本明細書で使用される。賦形剤、希釈剤、又はキャリアの選択は、かなりの程度まで、たとえば、投与の特定の方式、賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物の効果のような因子、溶解性及び安定性、並びに剤形の性質に左右される。賦形剤に加えて、投与される本発明の化合物の量及び化合物で状態又は障害を治療する投与計画は、動物の年齢、体重、性別及び病状、疾患の重症度、投与の経路及び回数を含む種々の因子に左右されるので、大きく変化し得る。
態様の1つでは、医薬組成物は形態A、及び薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤又はそれらの混合物を含む。別の態様では、医薬組成物は形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの非晶質形態、及び薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤又はそれらの混合物を含む。濃度範囲は組成物(たとえば、経口、局所又は注射用)に応じて変化するであろう。活性剤(すなわち、式(1)の化合物)の経口投与範囲は、約0.1〜50mg/kg、好ましくは約0.5〜25mg/kg、及び一層さらに好ましくは約0.5〜10mg/kg、及び最も好ましくは約1〜5mg/kgである。投与には、小分けした量を含めて1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、及び5mg/kgの投薬計画が企図される。局所溶液については、活性剤の範囲は、約0.1〜1000mg/mL、及び好ましくは約0.5〜500mg/mL、及びさらに好ましくは約1〜250mg/mL、及び一層さらに好ましくは約2〜200mg/mLである。予想される局所用量は、約1〜50mg/kg、約2〜40mg/kgの好ましい用量、及び約5〜30mg/kgのさらに好ましい用量、約10〜25mg/kgの一層さらに好ましい用量の範囲にまで及ぶであろう。局所溶液の最終容量に応じて、活性剤の濃度は上述されたものから変化することができる。一般に注射用量は、常ではないが、濃度が低い傾向がある。
従来の溶解及び混合の手順を用いて製剤を調製することができる。そのような組成物及び調製方法は、たとえば、‘Remington’s Veterinary Sciences’,19th Edition(Mack Publishing Company,1995;及び“Veterinary Dosage Forms:Tablets,Vol.1”,by H.Lieberman and L.Lachman,Marcel Dekker,N.Y.,1980(ISBN0−8247−6918−X)にて見いだされ得る。
典型的な製剤は、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの形態Aを薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤又はそれらの混合物と混合することによって調製することができる。典型的な製剤は、結晶の形態Aから調製される化合物の非晶質S−エナンチオマーを薬剤的に又は的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤又はそれらの混合物と混合することによって調製することができる。好適な賦形剤、キャリア及び希釈剤は当業者に周知であり、それには、たとえば、炭水化物、ワックス、水、可溶性及び/又は膨潤可能なポリマー、親水性又は疎水性の物質、ゼラチン、油、溶媒、水等のような物質が挙げられる。特定の賦形剤、キャリア、希釈剤又はそれらの混合物は、本発明の化合物が適用されている手段及び目的に左右される。溶媒は一般に動物に投与するのに安全として当業者によって認識されている溶媒に基づいて選択される。製剤は、1つ以上の緩衝液、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、滑剤、処理助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、風味剤、及び薬剤の洗練された提示を提供する他の既知の添加剤(すなわち、本発明の化合物又はその動物用医薬組成物)又は動物用医薬製品(すなわち、薬物)を製造することにおける助剤を含み得る。本発明の化合物は通常、動物用薬剤形に製剤化されて投与のために容易に制御できる剤形を提供するであろう。
さらに、1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶の形態A又は形態Aから調製される化合物の非晶質S−エナンチオマーをスプレー乾燥分散物で用いて固体非晶質分散物を形成することができる。本発明の化合物は、純粋相として、ポリマー全体にわたって均質に分布する薬剤の固溶体として固体非晶質分散物の中に又はこれらの状態のあらゆる組み合わせ若しくはそれらの中間にあるそれらの状態の中に存在することができる。分散物は好ましくは、非晶質の薬剤がポリマー全体にわたってできるだけ均質に分散するように実質的に均質である。本明細書で使用されるとき、「実質的に均質な」は、固体分散物の中での相対的に純粋な非晶質ドメインに存在する薬剤の分画が相対的に小さい、薬剤の総量のおよそ20%未満、好ましくは10%未満であることを意味する。「非晶質」によって分散物における薬剤が非結晶性状態であることが単に意味される。次いでこの固体非晶質分散物を用いて他の薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、キャリア、希釈剤又はそれらの混合物と共に本発明の化合物を製剤化することができる。
本発明の化合物が投与され得る方法には、経口投与、局所投与及び注射(たとえば、非経口及び皮下)投与が挙げられる。
本発明の化合物は、カプセル、ボーラス、錠剤、粉剤、トローチ、咀嚼剤、多重粒子及びナノ粒子、ジェル、固溶体、膜、スプレー又は液体形態によって経口で投与することができる。これは投与の好ましい方法であり、そのようなものとして化合物を経口投与用に開発することが望ましい。そのような製剤は、通常、キャリア、たとえば、水、エタノール、ポリエチレングリコール、N−メチルピロリドン、プロピレングリコール、メチルセルロース、又は好適な油、及び1つ以上の乳化剤、風味剤及び/若しくは懸濁剤を含む、軟質又は硬質のカプセル、軟質又は硬質の口当たりの良い咀嚼剤における充填剤として採用され得る。液体形態には、懸濁液、溶液、シロップ、水薬及びエリキシルが挙げられる。液体製剤は、たとえば、サシェからの固形物の再構成によっても調製され得る。経口水薬は一般に、本発明の化合物を好適な媒体(たとえば、トリエチレングリコール、ベンジルアルコール等)に溶解する又は懸濁することによって調製される。本発明の化合物はまた、食物物質、たとえば、食物性混合剤(鳥類用の食物ペレット又は粉体)と共に製剤化することもできる。
本発明の化合物は皮膚又は粘膜に局所的に投与することができ、それは皮膚に対してであるか、又は経皮である。これは投与の別の好ましい方法であり、そのようなものとして、本発明の化合物をそのような製剤、たとえば、液体形態に適するように開発することが望ましい。この目的のための典型的な製剤には、ポアオン、スポットオン、マルチスポットオン、ストライプオン、コームオン、ロールオン、浸漬、スプレー、ムース、シャンプー、粉製剤、ジェル、ヒドロゲル、ローション、溶液、クリーム、軟膏、散布剤、包帯剤、泡状物、膜、皮膚貼付剤、ウエハー、インプラント、スポンジ、繊維、救急絆、及びマイクロエマルジョンが挙げられる。リポソームも使用され得る。典型的なキャリアには、アルコール、水、鉱物油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、N−メチルホルムアミド、グリコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。浸透増強剤も組み込まれ得る。たとえば、J Pharm.Sci,88(10),955−958 by Finnin and Morgan(October 1999)を参照のこと。ポアオン製剤又はスポットオン製剤は、任意で、たとえば、プロパン−2−オール又はグリコールエーテルのような揮発性成分の添加と共に、たとえば、ブチルジゴール、流動パラフィン又は非揮発性エステルのような許容可能な液体キャリア溶媒中にて有効成分を溶解することによって調製され得る。あるいは、ポアオン製剤又はスポットオン製剤又はスプレー製剤は、カプセル化によって調製されて動物の表面に活性剤の残りを残すことができ、この効果は、本発明の化合物が作用の持続性を高め、さらにより耐久性であること、たとえば、さらに耐水性であることを確実にすることができる。
本発明の化合物はまた、首かせ又は耳標の形状での支持マトリクス、たとえば、合成の又は天然の樹脂、プラスチック、布、皮革又は他のそのようなポリマー系を介して局所的に投与することもできる。前記首かせ又は耳標は、単独で、又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤若しくはキャリア、及び任意で、追加の動物用薬剤若しくは動物薬剤的に許容可能なその塩と共に、動物薬剤的に許容可能な量の本発明の化合物を提供するためのあらゆる手段によって被覆され、含浸され、層化され得る。そのような製剤は、標準の医学又は獣医学の実践に従って従来の方法で調製される。さらにこれらの製剤は、治療されている宿主動物の種、感染又は侵入の重症度及び種類、並びに動物の体重に応じて、その中に含有される活性化合物の重量に関して変化するであろう。適用される組成物の体積は約0.2mL/kg〜5mL/kg、及び好ましくは約1mL/kg〜3mL/kgであることができる。
本発明の製剤に剤を添加してそれが適用される動物の表面におけるそのような製剤の持続性を改善し得、たとえば、動物の被毛における持続性を改善し得る。ポアオン製剤又はスポットオン製剤として塗布される製剤にてそのような剤を含めることが特に好ましい。そのような剤の例にはアクリル系コポリマー、及び特にフッ素化アクリル系コポリマーが挙げられる。特に好適な試薬は商標試薬「Foraperle」(米国テキサス州、Redline Products社)である。特定の局所製剤は口当たりの良くない添加剤を含めて経口暴露をできるだけ抑え得る。
注射用(たとえば、皮下及び非経口)製剤は、他の物質、たとえば、溶液を血液と等張にするのに十分な塩又はグルコースを含有し得る無菌の溶液の形態で調製され得る。許容可能な液体キャリアには、ゴマ油のような植物油、トリアセチンのようなグリセリド、安息香酸ベンジル、ミリスチン酸イソプロピル及びプロピレングリコールの脂肪酸誘導体のようなエステル、並びにピロリジン−2−オン及びグリセロールホルマルのような有機溶媒が挙げられる。製剤は、最終製剤が約0.01〜30重量%の有効成分を含有するように本発明の化合物を単独で、又は追加の動物用薬剤と共に液体キャリアにて溶解する又は懸濁することによって調製される。
注射投与に好適な用具には、針(顕微針を含む)付き注射器、針なし注射器及び点滴法が挙げられる。注射用製剤は通常、たとえば、塩、炭水化物及び緩衝化剤(好ましくはpHを3〜9に)のような賦形剤を含有し得る水溶液であるが、一部の適用では、それらは、たとえば、無菌の非水性溶液として又は無菌の発熱物質を含まない水のような好適な溶媒と併せて使用するための乾燥粉末としてさらに好適に製剤化され得る。無菌条件下での、たとえば、凍結乾燥による注射用製剤の調製は、当業者に周知の標準の獣医学的な技法を用いて容易に達成され得る。注射用溶液の調製で使用される本発明の化合物の溶解性は、適当な製剤化法、たとえば、溶解性向上剤の取り込みの使用によって高められ得る。
本発明の化合物の投与が1カ月に1回であることが企図れる。しかしながら、持続時間の延長された製剤によって2、3、4、5又は6カ月に1回の投与が可能になる。1年に1回の投与も企図される。
使用方法
本発明はさらに、それを必要とする動物に治療上有効な量の本発明の化合物を投与することによって寄生虫感染又は寄生虫侵入を有する又はそれに感受性である動物にてそのような感染又は侵入を治療する方法を含む。
化合物1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンは駆虫剤として有用であるので、本発明の別の態様は、動物にて寄生虫の感染又は侵入を治療するための、治療上有効な量の形態A又は結晶の形態Aから調製される非晶質S−エナンチオマー、及び任意に薬剤的に又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア、若しくはそれらの混合物を含む医薬組成物又は動物用医薬組成物の使用である。同様に1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの形態A又は結晶の形態Aから調製される化合物の非晶質S−エナンチオマーは本明細書で記載される治療適用のための駆虫剤薬物の製造で使用することができる。
本発明の化合物、並びに治療上有効な量の前記化合物及び動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物を含む組成物は、動物における前記外部寄生虫によって示される感染又は侵入の制御及び治療のための外部寄生虫駆除剤として有用である。本発明の化合物は外部寄生虫駆除剤として、特に、ダニ駆除剤及び殺虫剤として有用性を有する。本発明の化合物は特に、脊椎動物、特に、ペット動物、家畜及び家禽を含む温血脊椎動物に寄生性であるコナダニ及び昆虫に対して、獣医学、畜産の分野及び公衆衛生の維持で使用され得る。外部寄生虫の一部の非限定例には、マダニ類(たとえば、Ixodes spp.(たとえば、I.scapularis、I.ricinus、I.hexagonus)、Rhipicephalus spp.(たとえば、R.sanguineus)、Boophilus spp.、Amblyomma spp.(たとえば、A.maculatum、A.triste、A.parvum、A.ovale、A.oblongoguttatum、A.aureolatum、A.cajennense、A.americanum)、Hyalomma spp.、Haemaphysalis spp.、Dermacentor spp.(たとえば、D.variabilis、D.andersoni、D.marginatus)、Ornithodorus spp.等);ダニ類(たとえば、Dermanyssus spp.、Cheyletiella spp.、Sarcoptes spp.(たとえば、S.scabiei)、Psoroptes spp.(たとえば、P.bovis)、Otodectes spp.、Chorioptes spp.、Demodex spp.、(たとえば、D.folliculorum、D.canis、及びD.brevis)等);噛み、吸うシラミ(たとえば、Damalinia spp.、Linognathus spp.、Haematopinus spp.、Solenoptes spp.、Trichodectes spp.、Felicola spp.、等);ノミ(たとえば、Ctenocephalides spp.、等);噛むハエ、小昆虫、及びカ(たとえば、Tabanus spp.、Haematobia spp.、Musca spp.、Stomoxys spp.、Cochliomyia spp.、Simuliidae spp.、Ceratopogonidae spp.、Psychodidae spp.、Aedes spp.、Culex spp.、Anopheles spp.、等);ナンキンムシ(たとえば、Cimex属及びCimicidae科の中の昆虫);並びに地虫(たとえば、Dermatobia spp.、Hypoderma bovis、H.lineatum)が挙げられる。
本発明の化合物は、内部寄生虫、たとえば、条虫類(条虫)、線形動物(回虫)、及び吸虫類(吸虫)の治療にも使用することができる。線形動物の包括的な例には回虫、鉤虫、鞭虫及び糸状虫が挙げられる。消化管の回虫の包括的な例には、Ostertagia ostertagi(抑制幼虫を含む)、O.lyrata、Haemonchus placei、H.similis、H.contortus、Toxascaris leonine、Toxocara canis、T.cati、Trichostrongylus axei、T.colubriformis、T.longispicularis、Cooperia oncophora、C.pectinata、C.punctata、C.surnabada(syn.mcmasteri)、C.spatula、Ascaris suum、Hyostrongylus rubidus、Bunostomum phlebotomum、Capillaria bovis、B.trigonocephalum、Strongyloides papillosus、S.ransomi、Oesophagostomum radiatum、O.dentatus、O.columbianum、O.quadrispinulatum、Trichuris spp.等が挙げられる。鉤虫(たとえば、Ancylostoma caninum、A.tubaeforme、A.braziliense、Uncinaria stenocephala、等);肺虫(たとえば、Dictyocaulus viviparus及びMetastrongylus spp);眼虫(たとえば、Thelazia spp.);寄生ステージの地虫(たとえば、Hypoderma bovis、H.lineatum、Dermatobia hominis);腎臓虫(たとえば、Stephanurus dentatus);螺旋虫(たとえば、Cochliomyia hominivorax(幼虫);Filarioidea上科及びOnchocercidae科のフィラリア性線形動物の包括的な例。Onchocercidae科の中のフィラリア性線形動物の包括的な例には、Brugia spp.(すなわち、B.malayi、B.pahangi、B.timori、等)、Wuchereria spp.(すなわち、W.bancrofti、等)、Dirofilaria spp.(すなわち、D.immitis、D.ursi、D.tenuis、D.spectans、D.lutrae、等)、Dipetalonema spp.(すなわち、D.reconditum、D.repens、等)、Onchocerca spp.(すなわち、O.gibsoni、O.gutturosa、O.volvulus、等)、Elaeophora spp.(すなわち、E.bohmie、E.elaphie、E.poelie、E.sagitta、E.schneideri、等)、Mansonella spp.(すなわち、M.ozzardi、M.perstans、等)、及びLoa spp.(すなわち、L.loa)が挙げられる。条虫の包括的な例には:Taenia saginata、T.solium、T.taeniaformis、Hymenolepsis nana、H.diminuta、Dipylidium caninum;Diphyllobothrium latum;Echinococcus spp.、Mesocestoides spp.、及びSpirometra spp.が挙げられる。吸虫の包括的な例には:Paragonimus kellicotti、Alaria spp.、Nanophyetus salmincola、Heterobiharzia Americana、Platynosomum fastosum、Schistosoma spp.、及びFasciola spp.が挙げられる。
本発明の化合物は、標準の獣医学的実践に従って、想定される特定の用途、特定の宿主動物及び治療されている宿主動物の体重、関与する寄生虫(単数)又は寄生虫(複数)、侵入の程度等に適する方法で投与することができる。獣医師又は当業者は、種、年齢、体重、及び応答で変化し得る、特定の動物に好適な投与量を決定することができるであろう。平均用量は、平均的な事例の典型である。従って、上記の因子に応じてさらに高い又はさらに低い投与量範囲が保証され、それらは本発明の範囲内である。
本発明の化合物又は本発明の化合物と少なくとも1つの追加の動物用薬剤との好適な併用は動物に直接投与され得る。動物が居住する局所環境(たとえば、寝床、囲い等)も直接又は間接的に(たとえば、動物への投与)処理することができる。動物への直接投与には、対象動物の皮膚、毛皮又は羽毛を本発明の化合物に接触させること、又は摂取(たとえば、カプセル、錠剤、美味なマトリクス、食物混合剤等)によること、又は注射が挙げられる。本発明の化合物、及び少なくとも1つの他の生物活性剤を含む組成物を含むその組成物は、卵、若虫、幼虫、子虫及び成虫の段階を含む昆虫及び寄生虫の種々の生活環ステージの処理及び制御に価値がある。
本発明の組成物は上述のように単独で投与するか、又は少なくとも1つの追加の駆虫剤との併用で投与して、医薬及び/又は動物用医薬の有用性の一層広いスペクトルを提供する多成分の寄生虫駆除剤を形成してもよい。従って、本発明はまた、少なくとも1つの他の追加の駆虫剤との併用で有効量の本発明の化合物を含む併用動物用医薬組成物を想定し、さらに少なくとも1つの動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア又はそれらの混合物を含むことができる。
本発明の化合物が一緒に使用され得る追加の動物用薬剤の以下のリストは、考えられる併用を説明するように意図されるのであって、限定を課すものではない。追加の動物用薬剤の非限定的な例には、アミトラズ、アリールピラゾール、アミノアセトニトリル、駆虫薬(たとえば、アルベンダゾール、カンベンダゾール、ジクロロルボス、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、レバミソール、メベンダゾール、モネパンテル、モランテル、オクタデプシペプチド、オキサンテル、オクスフェンダゾール、オクスベンダゾール、パラヘルクアミド、パルベンダゾール、ピペラジン、プラジカンテル、ピランテル、チアベンダゾール、テトラアミゾール、トリクラベンダゾール、等)、エバーメクチン及びその誘導体(たとえば、アバメクチン、ドラメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、イベルメクチン、モキシデクチン、セラメクチン、ミルベマイシン、ミルベマイシンオキシム、等)、DEET、デミジトラズ、ジエチルカルバマジン、フィプロニル、昆虫成長調節剤(たとえば、ルフェヌロン、ノバルロン、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、等)、メタフルミゾン、ニクロサミド、ニテンピラム、ペルメトリン、ピレトリン、ピリプロキシフェン、スピノサド等が挙げられる。特定の例では、本発明の化合物の少なくとも1つの追加の動物用薬剤との併用は超相加効果を生じることができる。併用の非限定例には、ピランテルを伴った本発明の化合物、大環状ラクトンを伴った本発明の化合物、大環状ラクトン及びレバミソールを伴った本発明の化合物、大環状ラクトン及びピランテルを伴った本発明の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
動物に適用するための動物用医薬組成物は、本発明の化合物又はその併用を投与するのに使用される方法に応じて種々の方法で包装され得る。一般に、流通のための物品には適当な形態でその中に配置される医動物用薬組成物を有する容器が含まれる。好適な容器は当業者に周知であり、それには、たとえば、ビン(プラスチック及びガラス)、サシェ、アンプル、ビニール袋、金属筒等のような物質が挙げられる。容器は不正開封防止機構を含んで、容器の内容物への無分別な到達を防ぎ得る。加えて容器は容器の内容物を記載しその中に配置されるラベルを有する。ラベルは適当な警告も含み得る。
実施例
調製1:5’−ブロモ−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸tert−ブチル
4−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−ヨードベンゼン(500g、1.509モル)をテトラヒドロフラン(3750mL)に溶解し、−20℃に冷却した。i−PrMgCl−LiCl(THF中で1.3M溶液)(1275ml、1.66モル)を−15℃未満で加えた。反応混合物を−20℃に冷却した。3−オキソ−アゼチジン−1−カルボン酸、tert−ブチルエステル(310g、1.81モル)をテトラヒドロフラン中溶液(750mL)として加えた。反応物を90分間かけて室温に温め、次いで一晩撹拌した。1Mのクエン酸水溶液(2L)を加え、その後、tert−ブチルメチルエーテル(2L)を加えた。混合物を振盪した。有機相を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、乾燥するまで蒸発させて橙色の油を得た。油をエタノール(2.5L)に溶解し、溶液を水(1L)で希釈した。室温で混合を一晩止めた。得られた5’−ブロモ−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸tert−ブチルの結晶を減圧下で濾過し、50℃での真空下で乾燥させて290gを得た。H−NMR(CDCl)dppm:1.49(9H,s),4.15(2H,d),4.34(2H,d),5.11(2H,s),7.38(2H,m),7.56(1H,d)。
調製2:5’−アセチル−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸tert−ブチル
15mLのエタノールを含有するシンチレーションバイアルに、Pd(OAc)(8.3mg、0.037ミリモル)及びDPPP(31mg、0.073ミリモル)を加えた。反応容器を窒素ガスでパージし、栓をして60℃で18時間加熱した。これに5’−ブロモ−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸tert−ブチル(調製1、250mg、0.74ミリモル)及びトリエチルアミン(205μL、1.5ミリモル)を加え、混合物を90℃で5分間加熱した。その後、ブチルビニルエーテル(190μL、1.5ミリモル)を加え、窒素のもとで反応物を90℃まで4時間加熱した。反応物を冷却し、室温で1.0NのHCl(2mL)を加え、2時間撹拌した。反応物を飽和NaHCOで中和し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥(NaSO)させ、真空下で濃縮した。粗精製物質を、100%ヘキサンから35:65のEtOAc:ヘキサンに溶出して、クロマトグラフ(12gのRedi-Sepカラム)し、固形物として中間体(172mg、77%)を得た。HNMR(CDCl)dppm:8.01(1H),7.83(1H),7.58(1H),5.17(2H)4.35(2H),4.16(2H),2.64(3H),1.51(9H);m/z(CI)204([M+H−100]
調製3:1−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン
窒素のもとTHF中で室温にて5−ブロモ−2−クロロ−1,3−ジフルオロベンゼン(2000mg、8.2ミリモル)を撹拌し、約1分かけてi−PrMgCl−LiCl(THF中で1.3M溶液)を加えた−約30℃までと気付く非常に軽微な発熱。反応物を室温で30分間撹拌し、その後トリフルオロ酢酸メチル(1580mg、12.3ミリモル、1.24mL)を1分かけて加えた−約40℃までの軽い発熱。減圧下で溶媒を蒸発させて所望の生成物を得た。H−NMR(CDCl)δppm:8.05(s,2H)。
調製4:5’−(3−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,4,4−トリフルオロブト−2−エノイル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸tert−ブチル
1Lの三口フラスコにてトルエンとトリフルオロメチルベンゼン(250mL)との1:1混合物中で1−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(調製3、59.4g、227ミリモル)及び5’−アセチル−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸tert−ブチル(調製2、60.0g、198ミリモル)を混合した。口の1つに上にコンデンサの付いた改変短経路Dean−Starkヘッドを備え、他の口に非常に少ない流れの窒素の流入口(窒素の流入は反応開始時には切る)を備えた。反応物を110℃に加熱した。出発物質を素早く溶解し、次いでCsCO(5g、16ミリモル)を加えた。激しい発泡が見られ、窒素の流れを接続した。必要に応じてDean−Starkトラップを空にして反応物を1時間撹拌した。HPLC/MSは約75%の進行を示す。粗混合物に別の1gのCsCOを加え、反応物をさらに1時間撹拌した。HPLC/MSは>95%の変換を示す。次いで粗反応物を500mLのTBMEに注ぎ、シリカの2”ケーキを介して濾過した。真空下で溶媒を取り除き、得られた茶色のゴムをTBME:ヘキサンの1:1混合物に再溶解し、5インチのシリカケーキ上で濾過し、2Lの同じ溶液で溶出する。有機物を乾燥するまで濃縮した。固形物を熱いヘプタン:TBME(約250mL)の95:5混合物に溶解した。次いで溶液を撹拌しながらゆっくり0℃に冷却し、以前のバッチからの固形物で播種した。30分後ベージュ色の固形物が生じた。0℃で2時間スラリーを撹拌したままにした。淡いベージュ色の固形物を濾過し(90g、収率83%)、HPLCによって>99%純度を示し、85:15の比の二重結合異性体であった。残りの母液を油(約30g)に濃縮し、シリカカートリッジ(400g、12CVにわたってヘキサン中10〜100%TBME、100mL/分、約254nm)で精製した。追加の13gの物質を単離する。分析法:Xbridgeフェニルカラム(250mm×3.0mm);25分間かけて70%〜100%、0.1%TFAを有する水中にて0.1%TFAを有するメタノール、約254nm:16.019分(84.5%の主異性体)及び16.439分(14.9%の副異性体)。LC−MS法:XbridgeC18カラム;90%〜100%の水を有するアセトニトリル/メタノール1:1;[546]Ms+約4.970分、約254nm(単一ピーク)。
調製5:キラル−tert−ブチル5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸
(Z)−tert−ブチル5’−(3−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,4,4−トリフルオロブト−2−エノイル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸(調製4、1.0g、1.83ミリモル)のジクロロエタン(8mL)中溶液を−2℃に冷却した。結晶、臭化(2S)−1−(アクリジン−9−イルメチル)−2−((R)−ヒドロキシ(6−メトキシキノリン−4−イル)メチル)−5−ビニルキヌクリジン−1−イウム(180mg、0.37ミリモル)を加え、撹拌して溶解した。別のフラスコで10Nの水酸化ナトリウム水溶液(0.42mL)を5℃に冷却し、50重量%のヒドロキシルアミン水溶液(254mg、3.84ミリモル)を加え、10分間撹拌した。この塩基性溶液を1回で反応溶液に加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(2×10mL)で洗浄した。溶液を3mLの体積に濃縮し、次いで15mLのメチルtert−ブチルエーテルを加え、不均一な混合物を常温で15分間撹拌した。沈殿した触媒を濾過によって取り除いた。この時点での有機溶液はイソオキサゾリンのエナンチオマーの90:10混合物を含有した。有機物を3mLの体積に濃縮し、生成物を常温でゆっくり結晶化させ、次いで0℃に冷却した。濾過によって生成物を単離し、910mg(89%)の白色結晶を得た。結晶化は一般に活性異性体が>95%の割合であるようにエナンチオマーの改善を提供した。キラルLC:Chiralpak AD、250×3.0mmのカラム、70:30のヘキサン:エタノール(0.2%ジエチルアミン)、1.0mL/分、260nmの検出。保持時間:5.4分及び12.4分。H−NMR,600MHz(CDCl)δppm:7.70(d,1H),7.60(m,4H),5.18(s,2H),4.36(d,2H),4.15(m,3H),3.72(d,1H),1.55(s,9H).m/z462([M+H]−Boc)。星印(*)はキラル中心を示す。
調製6:キラル−5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]塩酸塩
キラル−tert−ブチル5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸(調製5、1.1g、2.0ミリモル)をメタノール(50mL)に溶解した。HClのメタノール溶液(5mLの1.25M溶液)を加え、反応物を18時間65℃に加熱した。反応物を冷却し、真空下で濃縮して中間体(980mg、100%)の固形物を得た。H−NMR,300MHz(d−DMSO)δppm:9.86(1H),9.45(1H),8.14(1H),7.82(3H),7.70(1H),5.15(2H),4.41−4.30(6H);m/z(CI)461[M+H](遊離アミン)。星印(*)はキラル中心を示す。
調製7:キラル−5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]パラ−トルエンスルホネート
キラル−tert−ブチル5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸(調製29、162g、289ミリモル)をエタノール(1800mL)及び水(200mL)に溶解した。p−トルエンスルホン酸一水和物(113g、577ミリモル)を加え、溶液を3時間75℃に加熱した。反応物を20℃に冷却し、濾過して生成物を単離した。生成物を乾燥させて167.4g(92%)の白色粉末を得た。H−NMR,600MHz(d−DMSO)δppm:8.98(brs,2H),7.92(d,1H),7.80(m,3H),7.70(s,1H),7.50(d,2H),7.15(d,2H),5.15(s,2H),4.40(m,6H),2.25(s,3H);m/z(CI)461[M+H](遊離アミン)。星印(*)はキラル中心を示す。
調製8:キラル−5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]ベンゼンスルホネート
キラル−tert−ブチル5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−カルボン酸(調製5、80g、140ミリモル)をエタノール(280mL)に溶解した。ベンゼンスルホン酸(28.5g、178ミリモル)を加え、溶液を30分間62℃に加熱した。反応物を5℃に冷却し、濾過して生成物を単離した。生成物を乾燥させて81g(92%)の白色粉末を得た。H−NMR,600MHz(d−DMSO)δppm:9.10(brs,1H),8.90(brs,1H)7.95(d,1H),7.82(m,3H),7.70(s,1H),7.62(d,2H),7.34(m,3H),5.13(s,2H),4.35(m,6H);m/z(CI)461[M+H](遊離アミン)。星印(*)はキラル中心を示す。
実施例1:1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン
常温にてキラル−5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]のp−トルエンスルホン酸塩(調製7、157g、248ミリモル)をスラリーとしてメチルtert−ブチルエーテル(700mL)中で撹拌した。これに0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液(600mL、300ミリモル)を加え、混合物を15分間撹拌し、その時点で2つの層が明瞭だった。水層を分離し、有機物を飽和ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(5g)で乾燥させた。有機物を濾過して固形物を取り除いた。
別のフラスコにて、常温で43.2g(297ミリモル)の2−メタンスルホニル酢酸をDMF(300mL)に溶解した。カルボニルジイミダゾール(45.1g、271ミリモル)を15分かけて少しずつ溶液に加え、発泡を制御した。添加の後、常温で溶液を15分間撹拌した。アミンの上記エーテル溶液をこの反応物に一気に加えた。得られた溶液を常温で30分間撹拌した。水(800mL)を加えて反応を止めた。2分間撹拌した後、水層を定着させ、取り除く。有機層を常温で1時間撹拌する。この時間の間に、反応混合物からラセミ体が析出した。次いで濾過助剤(セライト545)を介して混合物を濾過し、ラセミ物質を取り除いた。溶液に残っているスルホンアミドは99%を超える単一異性体(すなわち、S)である。有機溶液を水(2×1L)で2回洗浄し、白っぽい固形物(109.5g、76%)に濃縮する。エタノールに物質を溶解し、10重量%の木炭(Darco G−60)と共に撹拌し、濾過し、固形物に濃縮することによって残りの色を取り除くことができる。星印(*)はキラル中心を示す。
或いは、CDIツーポット法の代わりに単純化したワンポット法を介して無水プロピルリン酸を用いてキラル5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]のベシル酸塩をメタンスルホニル酢酸に結合することができる。9.3mLの酢酸エチル(EtOAc)におけるメタンスルホニル酢酸(0.615g、1.3当量)及びキラル−5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン](調製8、2.1g、3.39ミリモル)に約18〜22℃にてトリエチルアミン(0.825g、1.3当量)を1分かけて一滴ずつ加えた。添加漏斗を0.5mLのEtOAcですすぎ、得られた混合物を最低2時間撹拌し、<10℃に冷却した。この混合物に、EtOAc中50%の無水n−プロピルリン酸(4.313g、2.0当量)を<10℃で15分かけて一滴ずつ加えた。次いで添加漏斗を1.5mLのEtOAcですすいだ。反応混合物を35℃に温め、一晩撹拌した(HPLCは<1%の出発物質を伴って>97%)。反応物に1.0gのセライト濾過助剤を加え、15mLの粗いフリットガラス漏斗にて1gのセライトプラグを介して濾過し、4mLのEtOAcですすいだ(2×)。進行中で、キラルHPLCは98.8%のS−エナンチオマー及び1.2%のR−エナンチオマーだった;HPLC>97%。濾液を4mLの水(3×)、4mLの10%NHCl、4mLの水で洗浄し、有機層を1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの非晶質S形態に濃縮した(泡状物、70〜80%の収率)。H−NMR,600MHz(d−CDCl3)δppm:7.65(m,5H),5.19(brs,2H),4.70(m,2H),4.48(d,1H),4.38(d,1H),4.12(d,1H),3.90(d,2H),3.72(d,1H),3.23(s,3H);m/z(CI)581[M+H]。
実施例2:1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶の形態Aの調製−非晶質S−エナンチオマーの結晶化
元々、結晶の形態Aの種は、100mg〜200mgの間の1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの非晶質S形態を室温でメタノールに溶解することによって調製した。少量のこの溶液をキャップを外した4mLのガラス製バイアルに入れた。数mLのジイソプロピルエーテルを含有するさらに大きい20mLの琥珀色のバイアルに4mLのガラス製バイアルを入れ、次いで20mLバイアルにキャップをした。溶媒の蒸気を5日間、蒸発/拡散させ、この時点で固形物に気付いた。偏光顕微鏡下での固形物の検査は高度に複屈折性の結晶粒子を示した。ホットステージ顕微鏡による分析は130〜170℃の間での融点を示した。さらなる検査によって形態A(たとえば、種結晶)を確認した。
オーバーヘッド撹拌器、温度のプローブ/読み取り、プログラム可能な冷却装置、窒素ヘッドスペースパージ及び水冷オーバーヘッドコンデンサを備え、予備加熱した1Lのジャケット反応器に、92mLのエタノール及び7.7mLの酢酸エチルに溶解した15.4gの上述の非晶質S−エナンチオマーを充填することによって結晶の形態Aを調製することができる。次に、54mLのn−ヘプタンを加える。得られた系を60℃に加熱し、溶液が生じる。溶液を15分かけて45℃に冷却し、結晶固形物の形成の兆候なしに、濁った又は乳状の溶液が生じる。乳鉢と乳棒によって手で粉砕した308mgの結晶形態Aを次いで加える。種は反応器の中で残る。系を45℃に保持し、次いで反応器の内容物を1時間当たり1.5℃で直線的に30℃まで冷却し、次いで3時間かけて直線的に10℃まで冷却し、10℃で4.5時間保持する。白色の撹拌可能なスラリーが生じる。スラリーを20分かけて0〜1℃に冷却し、一晩(約23時間)0〜1℃で保持する。反応器の内容物を焼結したガラスフィルターに移し、固形ケーキが認められるまで真空に適用する。約40mLの60%n−ヘプタン/0.5%トルエンで変性させた40%エタノールでフィルター上にてケーキを洗浄する。およそ300mLのn−ヘプタンでケーキをさらに洗浄する。真空を解除することによってケーキを約1時間風乾し、次いで40℃の真空オーブンにて一晩ケーキをさらに乾燥させる。得られた9.26gの1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの形態AをDSCによって確認した。
或いは、結晶の形態Aは、ジャケット付き加熱/冷却、オーバーヘッド撹拌器、熱電対及び分配ボックスを備えた50mLのMultiMax反応器に4gの非晶質S−エナンチオマー(回転蒸発により泡状物に単離された)を充填することによって調製することができる。60体積%のエタノール(0.5体積%のトルエンで変性させた)、35%のヘプタン及び5%の酢酸エチルから成る24mLの溶媒混合物を加える。混合物を60℃に加熱し、透明な溶液が生じる。20分かけて45℃に冷却し、次いで結晶の形態A(およそ40mg)の種を加える。種は反応容器内に残る。2時間45℃で保持し、次いで12.5時間かけて20℃(約2℃/時間)に直線的に冷却し、次いで分配ボックスを用いて1時間かけてヘプタン(16mL)を加えながら、20℃で保持する。この時点で白色スラリーが生じている。次いで20℃で1時間保持し、その後10時間かけて−10℃に冷却し、−10℃で3時間保持する。予備冷却した焼結ガラスフィルター上で得られたスラリーを濾過し、次いでおよそ0℃に予備冷却した10mLの80%ヘプタン/20%エタノール(0.5体積%のトルエンで変性させた)で洗浄する。30℃にて、窒素スイープによる約150〜160トールの絶対圧で2.5日にわたって真空オーブンにてケーキを乾燥させる。フィルターから得られた1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの得られた3.45gの形態AはDSCによって確認した。
或いは、結晶の形態Aは、約18mLのジイソプロピルエーテル、1.1mLのメタノール、及び結晶Aの種を含有するバイアルに非晶質S形態を充填することによって調製することができる。反応混合物を撹拌した。6回の加熱及び冷却のサイクルの間、約4時間かけて冷却し、約1時間かけて加熱することによって反応混合物を加熱し、40℃から2℃に冷却した。反応混合物を約1℃で1日保持した。混合物を1℃から55℃に再加熱し、次いで約3.3時間(およそ200分)の時間をかけて約25℃に冷却し、約1時間の時間をかけて約1℃に再冷却した。混合物を室温で約24時間保持し、次いで約30分かけて約1℃に冷却した。反応混合物を1℃で数時間保持した。固形物を焼結ガラスフリット漏斗に移し、シクロヘキサンで洗浄した。固形物を真空乾燥させた。
実施例3:(R)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶の形態の調製−非晶質R−エナンチオマーの結晶化
結晶形態は、ジエチルエーテルを有する20mLのガラス製バイアルに上記からの非晶質R−エナンチオマー50mgを添加して調製することができる。試料を加熱し、超音波槽にておよそ1時間超音波処理した。非晶質固形物は加熱/超音波処理で溶解すると思われ、次いで固形物が溶液から析出するのが認められた。偏光顕微鏡による固形物の検査は複屈折(結晶化度の指標)を示し得る非常に小さな粒子を示した。懸濁液を20mLのガラス製バイアルから取り出し、PTFE(テフロン(商標))コーティングした磁気撹拌子を有する15mLの密封圧力管に入れた。磁気撹拌しながら、約1時間にわたって加熱し、約3時間にわたって冷却する合計5回の加熱/冷却サイクルで、この管を約20時間にわたって60℃から−10℃に繰り返し加熱及び冷却した。偏光顕微鏡による得られた懸濁液の検査は、加熱/冷却サイクルの前よりもはるかに大きな結晶を示した。少量の得られた固形物を濾過によって懸濁液から単離し、およそ160トールの絶対圧で真空下にて一晩30℃で乾燥させ、PXRDによって分析し、形態Aに類似する回折パターンを得た。固形物をDSCによってまた分析し、146℃(ピーク吸熱)前後の広い融点を示した。
HPLCアッセイ法
およそ(90/10(S/R)のスルホンアミドエナンチオマーのキラルHPLC:ChiralpakIAカラム(250×3.0mm)、定組成50/50メチルtert−ブチルエーテル/0.2%ジエチルアミンを有するエタノール、流速1.0mL/分、260nmでの検出。保持時間:8.5分(Sエナンチオマー)及び16.5分(Rエナンチオマー)。単離された固形物は約99%のS及び1%以下の不活性異性体(R)である。さらなるエナンチオマーの濃縮は、MTBE(たとえば)にて撹拌し、形成するあらゆる固形物を濾過することによって得ることができる。生成物は、以前記載された分取用キラルSFC条件下でラセミ体のエナンチオマーを溶出する最初のものと同一であった。H−NMR,600MHz(d−DMSO):7.88(d,2H),7.82(d,1H),7.73(m,2H),5.18(s,2H),4.62(dd,2H),4.42(dd,2H),4.28(m,4H),3.20(s,3H);m/z(CI)582[M+H]。
追加のキラルHPLCアッセイ法
ChiracelAD−3R、150×4.6mm、3ミクロンのカラム、75:25のメタノール:アセトニトリルの定組成溶媒混合物を用いた1.5mL/分の流速。カラム温度40℃。260nmでの検出。保持時間は:S−異性体(4.0分)、R−異性体(7.8分)。実施時間15分。
S−異性体のためのHPLCアッセイ法
ACE Excel、2 C18−AR、150×4.6mmカラム。カラム温度50℃。260nmでの検出。流速は1.5mL/分である。移動相A:水中0.1%トリフルオロ酢酸。移動相B:アセトニトリル中0.1%TFA。勾配での実行:開始時間45%B、4.5分55%B、20分100%B。S−異性体の溶出時間は9.8分である。

Claims (19)

  1. 1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態Aであって、以下の特性:
    (a)約17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有するX線回折パターン;
    (b)約17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、21.42、22.03、22.54、23.62、及び28.42でのピークから成る群から選択される度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターン;
    (c)約17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターン;
    (d)約17.18、18.83、20.07、21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有するX線回折パターン;
    (e)実質的に図2で示される、1800〜600cm−1の範囲でのフーリエ変換赤外線スペクトル;
    (f)実質的に図3.1で示される、10℃/分の走査速度で約145.53℃にて単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量測定のサーモグラム;及び
    (g)実質的に図3.2で示される、10℃/分の走査速度で144.01〜146.92℃の範囲内で単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量測定のサーモグラム、
    の少なくとも1つを示す結晶形態A。
  2. (i)以下
    (a)約17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有するX線回折パターン;
    (b)約17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターン;
    (c)約17.18、18.83、20.07、21.42及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有するX線回折パターン、
    から選択される以下のX線回折パターンの少なくとも1つ;及び
    (ii)実質的に図2で示される、1800〜600cm−1の範囲でのフーリエ変換赤外線スペクトル;又は
    (iii)実質的に図3.1で示される、10℃/分の走査速度で約145.53℃にて単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量計のサーモグラム若しくは実質的に図3.2で示される、10℃/分の走査速度で144.01〜146.92℃の範囲内で単一の主要な吸熱を有する前記示差走査熱量測定のサーモグラム、
    を示す請求項1記載の結晶形態。
  3. 以下の特性:
    (a)約17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、21.42、22.03、22.54、23.62、及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターン;及び
    (b)実質的に図2で示される、1800〜600cm−1の範囲でのフーリエ変換赤外線スペクトル、
    を示す請求項1記載の結晶形態。
  4. 以下の特性
    (a)約17.18、18.83及び20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約4.70、9.39、14.10、15.70、19.12、20.97、21.42、22.03、22.54、23.62、及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターン;及び
    (b)図3.1で示すような実質的に10℃/分の走査速度で約145.53℃にて単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量測定のサーモグラム又は図3.2で示すような実質的に10℃/分の走査速度で144.01〜146.92℃の範囲内で単一の主要な吸熱を有する前記示差走査熱量測定のサーモグラム、
    を示す請求項1記載の結晶形態。
  5. 以下の特性:
    (a)実質的に図2で示される、1800〜600cm−1の範囲でのフーリエ変換赤外線スペクトル;及び
    (b)実質的に図3.1で示される、10℃/分の走査速度で約145.53℃にて単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量測定のサーモグラム又は実質的に図3.2で示される、10℃/分の走査速度で144.01〜146.92℃の範囲内で単一の主要な吸熱を有する前記示差走査熱量測定のサーモグラム、
    を示す請求項1記載の結晶形態。
  6. 約17.18、18.83、20.07にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約21.42、22.54及び28.42にて度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターンを示す請求項1記載の結晶形態。
  7. 実質的に図2で示される、1800〜600cm−1の範囲でのフーリエ変換赤外線スペクトルを示す請求項1記載の結晶形態。
  8. 実質的に図3.1で示される、10℃/分の走査速度で約145.53℃にて単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量測定のサーモグラム又は実質的に図3.2で示される、10℃/分の走査速度で144.01〜146.92℃の範囲内で単一の主要な吸熱を有する前記示差走査熱量測定のサーモグラムを示す請求項1記載の結晶形態。
  9. 組成物であって、治療上有効な量の結晶形態A、結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、結晶形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、若しくは1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶ラセミ体、又はそれらのいずれかの混合物、及び薬剤的又は動物薬剤的に許容可能な賦形剤、希釈剤、キャリア若しくはそれらの混合物を含む組成物。
  10. さらに、アバメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、イベルメクチン、エマメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン、ピランテル、アミトラズ、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、フェバンテル、オクタデプシペプチド、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、パラヘルクアミド、パルベンダゾール、プラジカンテル、チアベンダゾール、テトラアミゾール、トリクラベンダゾール、レバミソール、オキサンテル、ノバルロン、モランテル、ミルベマイシン、ミルベマイシンオキシム、デミジトラズ、ジエチルカルバマジン、フィプロニル、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、メタフルミゾン、ニクロサミド、ペルメトリン、ピレトリン、ピリプロキシフェン、スピノサド、アミノアセトニトリル誘導体、又はそれらのいずれかの混合物を含む請求項9記載の組成物。
  11. 動物にて寄生虫感染又は寄生虫侵入を治療する方法であって、それを必要とする動物に治療上有効な量の結晶形態A、結晶形態Aから調製される非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、結晶形態Aから調製される(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン、若しくは1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶ラセミ体、又はそれらのいずれかの混合物を投与することを含む方法。
  12. さらに、アバメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、イベルメクチン、エマメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン、ピランテル、アミトラズ、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、フェバンテル、オクタデプシペプチド、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、パラヘルクアミド、パルベンダゾール、プラジカンテル、チアベンダゾール、テトラアミゾール、トリクラベンダゾール、レバミソール、オキサンテル、ノバルロン、モランテル、ミルベマイシン、ミルベマイシンオキシム、デミジトラズ、ジエチルカルバマジン、フィプロニル、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、メタフルミゾン、ニクロサミド、ペルメトリン、ピレトリン、ピリプロキシフェン、スピノサド、アミノアセトニトリル誘導体、又はそれらのいずれかの混合物から選択される少なくとも1種の追加の動物用薬剤を投与することを含む請求項11記載の方法。
  13. 前記動物がペット動物又は家畜であり、投与が経口、局所又は注射による請求項11又は12記載の方法。
  14. 結晶形態Aを調製する方法であって、
    (a)非晶質(S)−1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノン固形物を溶媒に充填すること;
    (b)前記混合物を約60℃に加熱すること;
    (c)前記混合物を約45℃に冷却すること;
    (d)形態Aの種を加え、約45℃で保持すること;
    (e)前記混合物をゆっくり冷却すること;及び
    (f)前記固形物を濾過し、洗浄し、乾燥させること、を含む方法。
  15. 前記溶媒が、約60%のエタノール、約5%の酢酸エチル、及び約35%のn−ヘプタン、又はそれらの混合物を含む請求項14記載の方法。
  16. 前記混合物を約15〜20分の時間にわたって約60℃から約45℃に冷却し、形態Aの種を加え、前記混合物を約2時間45℃で保持し、次いで直線的に10℃に冷却し、約4.5時間10℃で保持し、さらに0〜1℃に冷却し、約23時間0〜1℃で保持してスラリーを得る請求項15記載の方法。
  17. 前記スラリーを真空下で濾過し、n−ヘプタンとエタノールとを含む溶液で前記固形物を洗浄し、さらに真空下で前記固形物を乾燥させて結果として得られる形態Aを得る請求項16記載の方法。
  18. 以下の特性:
    (a)約3.40、18.94及び20.18にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約4.47、4.74、5.23、17.03、19.77、21.17、22.63及び24.18にて度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターン;
    (b)約3.40、4.47、4.74、18.94及び20.18にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有するX線回折パターン;
    (c)約3.40、18.94及び20.18にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有するX線回折パターン;
    (d)実質的に図5で示される、1800〜600cm−1の範囲でのフーリエ変換赤外線スペクトル;及び
    (e)実質的に図6で示される、10℃/分の走査速度で約241.77℃にて単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)のサーモグラム、
    の少なくとも1つを示す1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’H−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶ラセミ体。
  19. 以下の特性:
    (a)約3.40、18.94及び20.18にて度2θ(±0.2°)で表される特徴的なピークを有し、さらに約4.47、4.74、5.23、17.03、19.77、21.17、22.63及び24.18にて度2θ(±0.2°)で表される少なくとも1つの追加の回折ピークを含むX線回折パターン;
    (b)実質的に図5で示される、1800〜600cm−1の範囲でのフーリエ変換赤外線スペクトル;又は
    (c)実質的に図6で示される、10℃/分の走査速度で約241.77℃にて単一の主要な吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)のサーモグラムの少なくとも2つを示す請求項18記載の結晶形態。
JP2015529970A 2012-08-31 2013-08-28 1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’h−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態 Active JP6109942B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261695410P 2012-08-31 2012-08-31
US61/695,410 2012-08-31
PCT/US2013/056945 WO2014036056A1 (en) 2012-08-31 2013-08-28 Crystalline forms of 1-(5'-(5-(3,5-dichloro-4-fluorophenyl)-5-(trifluoromethyl)-4,5-dihydroisoxazol-3-yl)-3'h-spiro[azetidine-3,1'-isobenzofuran]-1-yl)-2-(methylsulfonyl)ethanone

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015526522A true JP2015526522A (ja) 2015-09-10
JP6109942B2 JP6109942B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=49115603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015529970A Active JP6109942B2 (ja) 2012-08-31 2013-08-28 1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’h−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態

Country Status (29)

Country Link
US (1) US9200003B2 (ja)
EP (1) EP2890699B1 (ja)
JP (1) JP6109942B2 (ja)
KR (1) KR101736643B1 (ja)
CN (1) CN104812758B (ja)
AR (1) AR092409A1 (ja)
AU (1) AU2013308887B2 (ja)
BR (1) BR112015004135B8 (ja)
CA (1) CA2881467C (ja)
CL (1) CL2015000332A1 (ja)
CY (1) CY1120611T1 (ja)
DK (1) DK2890699T3 (ja)
ES (1) ES2671271T3 (ja)
HK (1) HK1209125A1 (ja)
HR (1) HRP20180861T1 (ja)
HU (1) HUE037667T2 (ja)
LT (1) LT2890699T (ja)
MX (1) MX351463B (ja)
NO (1) NO2931268T3 (ja)
NZ (1) NZ704175A (ja)
PH (1) PH12015500441B1 (ja)
PL (1) PL2890699T3 (ja)
PT (1) PT2890699T (ja)
RS (1) RS57284B1 (ja)
RU (1) RU2614978C2 (ja)
SI (1) SI2890699T1 (ja)
TR (1) TR201807735T4 (ja)
WO (1) WO2014036056A1 (ja)
ZA (1) ZA201500728B (ja)

Families Citing this family (68)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ704627A (en) 2012-09-07 2016-01-29 Zoetis Services Llc Spirocyclic isoxazoline parasiticidal combinations
AU2013312896A1 (en) * 2012-09-07 2015-02-26 Zoetis Services Llc Spirocyclic derivatives as antiparasitic agents
AR096346A1 (es) * 2013-05-20 2015-12-23 Zoetis Llc Composiciones antiparasitarias de espiro-isoxazolina de acción prolongada
EP3204390B1 (en) 2014-10-06 2019-06-05 Basf Se Substituted pyrimidinium compounds for combating animal pests
US20180368404A1 (en) 2014-11-06 2018-12-27 Basf Se 3-pyridyl heterobicyclic compound for controlling invertebrate pests
US11064696B2 (en) 2015-04-07 2021-07-20 Basf Agrochemical Products B.V. Use of an insecticidal carboxamide compound against pests on cultivated plants
WO2016198613A1 (en) 2015-06-11 2016-12-15 Basf Se N-(thio)acylimino compounds
WO2016198611A1 (en) 2015-06-11 2016-12-15 Basf Se N-(thio)acylimino heterocyclic compounds
WO2017016883A1 (en) 2015-07-24 2017-02-02 Basf Se Process for preparation of cyclopentene compounds
EP3356341B1 (en) 2015-10-02 2020-04-01 Basf Se Imino compounds with a 2-chloropyrimidin-5-yl substituent as pest-control agents
CA3003956A1 (en) 2015-11-30 2017-06-08 Basf Se Mixtures of cis-jasmone and bacillus amyloliquefaciens
US20190077809A1 (en) 2016-03-09 2019-03-14 Basf Se Spirocyclic Derivatives
CN108697089A (zh) 2016-03-11 2018-10-23 巴斯夫欧洲公司 防除植物害虫的方法
BR112018068851B1 (pt) 2016-04-01 2022-11-22 Basf Se Composto de fórmula i, composição, métodos de combate ou controle de pragas invertebradas e de proteção de plantas, semente revestida e uso de pelo menos um composto
WO2018082962A1 (en) * 2016-11-02 2018-05-11 Basf Se Process for preparation of tetrahydrothiophene derivatives
MX2019007120A (es) 2016-12-16 2019-09-16 Basf Se Compuestos plaguicidas.
WO2018162312A1 (en) 2017-03-10 2018-09-13 Basf Se Spirocyclic derivatives
WO2018166855A1 (en) 2017-03-16 2018-09-20 Basf Se Heterobicyclic substituted dihydroisoxazoles
MX2019011626A (es) 2017-03-28 2019-12-05 Basf Se Compuestos plaguicidas.
CN116102580A (zh) 2017-03-31 2023-05-12 巴斯夫欧洲公司 用于防除动物害虫的嘧啶鎓化合物及其混合物
WO2018192793A1 (en) 2017-04-20 2018-10-25 Basf Se Substituted rhodanine derivatives
RU2019136972A (ru) 2017-04-26 2021-05-26 Басф Се Замещенные сукцинимидные производные в качестве пестицидов
IL270403B (en) 2017-05-10 2022-06-01 Basf Se Cyclical pesticidal compounds
WO2018224455A1 (en) 2017-06-07 2018-12-13 Basf Se Substituted cyclopropyl derivatives
WO2018229202A1 (en) 2017-06-16 2018-12-20 Basf Se Mesoionic imidazolium compounds and derivatives for combating animal pests
CN110678469B (zh) 2017-06-19 2023-03-03 巴斯夫欧洲公司 用于防除动物害虫的取代嘧啶鎓化合物和衍生物
WO2018234488A1 (en) 2017-06-23 2018-12-27 Basf Se SUBSTITUTED CYCLOPROPYL DERIVATIVES
WO2019042932A1 (en) 2017-08-31 2019-03-07 Basf Se METHOD FOR CONTROLLING RICE PARASITES IN RICE
EP3453706A1 (en) 2017-09-08 2019-03-13 Basf Se Pesticidal imidazole compounds
EP3694852A1 (en) 2017-10-13 2020-08-19 Basf Se Imidazolidine pyrimidinium compounds for combating animal pests
WO2019099669A1 (en) * 2017-11-16 2019-05-23 Avista Pharma Solutions, Inc. Single enantiomer antiparasitic compounds
BR112020012018A2 (pt) 2017-12-15 2020-11-24 Tarsus Pharmaceuticals, Inc. formulações de parasiticida de isoxazolina e métodos para tratar blefarite
WO2019121143A1 (en) 2017-12-20 2019-06-27 Basf Se Substituted cyclopropyl derivatives
MX2020006566A (es) 2017-12-21 2020-09-25 Basf Se Compuestos plaguicidas.
AU2019211978A1 (en) 2018-01-09 2020-07-09 Basf Se Silylethynyl hetaryl compounds as nitrification inhibitors
WO2019137995A1 (en) 2018-01-11 2019-07-18 Basf Se Novel pyridazine compounds for controlling invertebrate pests
EP3758491A1 (en) 2018-02-28 2021-01-06 Basf Se Use of pyrazole propargyl ethers as nitrification inhibitors
MX2020009022A (es) 2018-02-28 2020-10-12 Basf Se Uso de alcoxipirazoles como inhibidores de la nitrificacion.
US11578012B2 (en) 2018-02-28 2023-02-14 Basf Se Use of N-functionalized alkoxy pyrazole compounds as nitrification inhibitors
WO2019175713A1 (en) 2018-03-14 2019-09-19 Basf Corporation New catechol molecules and their use as inhibitors to p450 related metabolic pathways
WO2019175712A1 (en) 2018-03-14 2019-09-19 Basf Corporation New uses for catechol molecules as inhibitors to glutathione s-transferase metabolic pathways
WO2019185413A1 (en) 2018-03-27 2019-10-03 Basf Se Pesticidal substituted cyclopropyl derivatives
CN112423590B (zh) 2018-05-15 2022-07-08 巴斯夫欧洲公司 包含benzpyrimoxan和oxazosulfyl的混合物和用途以及它们的施用方法
WO2019224092A1 (en) 2018-05-22 2019-11-28 Basf Se Pesticidally active c15-derivatives of ginkgolides
WO2020002472A1 (en) 2018-06-28 2020-01-02 Basf Se Use of alkynylthiophenes as nitrification inhibitors
US20210340073A1 (en) 2018-07-23 2021-11-04 Basf Se Use of substituted 2-thiazolines as nitrification inhibitors
EP3826982B1 (en) 2018-07-23 2023-11-01 Basf Se Use of a substituted thiazolidine compound as nitrification inhibitor
EP3613736A1 (en) 2018-08-22 2020-02-26 Basf Se Substituted glutarimide derivatives
AU2019348280A1 (en) 2018-09-28 2021-04-22 Basf Se Method of controlling pests by seed treatment application of a mesoionic compound or mixture thereof
EP3628156A1 (en) 2018-09-28 2020-04-01 Basf Se Method for controlling pests of sugarcane, citrus, rapeseed, and potato plants
EP3628158A1 (en) 2018-09-28 2020-04-01 Basf Se Pesticidal mixture comprising a mesoionic compound and a biopesticide
EP3628157A1 (en) 2018-09-28 2020-04-01 Basf Se Method of controlling insecticide resistant insects and virus transmission to plants
EP3643705A1 (en) 2018-10-24 2020-04-29 Basf Se Pesticidal compounds
WO2020109039A1 (en) 2018-11-28 2020-06-04 Basf Se Pesticidal compounds
WO2020126591A1 (en) 2018-12-18 2020-06-25 Basf Se Substituted pyrimidinium compounds for combating animal pests
EP3696177A1 (en) 2019-02-12 2020-08-19 Basf Se Heterocyclic compounds for the control of invertebrate pests
EP3769623A1 (en) 2019-07-22 2021-01-27 Basf Se Mesoionic imidazolium compounds and derivatives for combating animal pests
US20220202017A1 (en) 2019-05-29 2022-06-30 Basf Se Mesoionic imidazolium compounds and derivatives for combating animal pests
EP3766879A1 (en) 2019-07-19 2021-01-20 Basf Se Pesticidal pyrazole derivatives
WO2022061914A1 (zh) * 2020-09-28 2022-03-31 台州臻挚生物科技有限公司 一种3,5-二卤三氟苯乙酮及其衍生物的制备方法
CN116829521A (zh) 2021-02-02 2023-09-29 巴斯夫欧洲公司 Dcd和烷氧基吡唑作为硝化抑制剂的协同增效作用
AR125955A1 (es) 2021-05-21 2023-08-30 Basf Se Uso de un compuesto de alcoxi pirazol n-funcionalizado como inhibidor de nitrificación
CA3219022A1 (en) 2021-05-21 2022-11-24 Barbara Nave Use of ethynylpyridine compounds as nitrification inhibitors
EP4358725A1 (en) 2021-06-21 2024-05-01 Basf Se Metal-organic frameworks with pyrazole-based building blocks
EP4358847A1 (en) 2021-06-23 2024-05-01 Kimtron, Inc. System and method for ultra-close proximity irradiation of rotating biomass
WO2023203066A1 (en) 2022-04-21 2023-10-26 Basf Se Synergistic action as nitrification inhibitors of dcd oligomers with alkoxypyrazole and its oligomers
WO2024028243A1 (en) 2022-08-02 2024-02-08 Basf Se Pyrazolo pesticidal compounds
CN117263825A (zh) * 2023-11-23 2023-12-22 内蒙古百灵科技有限公司 一种双甲脒结晶的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011104089A1 (en) * 2010-02-25 2011-09-01 Syngenta Participations Ag Process for the preparation of isoxazoline derivatives
WO2012017359A1 (en) * 2010-08-05 2012-02-09 Pfizer Inc. Isoxazoline derivatives as antiparasitic agents
WO2012086462A1 (ja) * 2010-12-20 2012-06-28 日本曹達株式会社 イソオキサゾリン化合物および有害生物防除剤
JP5806743B2 (ja) * 2011-03-10 2015-11-10 ゾエティス・エルエルシー 抗寄生虫薬としてのスピロ環式イソオキサゾリン誘導体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102292331A (zh) * 2009-01-22 2011-12-21 先正达参股股份有限公司 杀虫化合物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011104089A1 (en) * 2010-02-25 2011-09-01 Syngenta Participations Ag Process for the preparation of isoxazoline derivatives
WO2012017359A1 (en) * 2010-08-05 2012-02-09 Pfizer Inc. Isoxazoline derivatives as antiparasitic agents
WO2012086462A1 (ja) * 2010-12-20 2012-06-28 日本曹達株式会社 イソオキサゾリン化合物および有害生物防除剤
JP5806743B2 (ja) * 2011-03-10 2015-11-10 ゾエティス・エルエルシー 抗寄生虫薬としてのスピロ環式イソオキサゾリン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
LT2890699T (lt) 2018-06-25
US20150183795A1 (en) 2015-07-02
MX2015002679A (es) 2015-05-12
AR092409A1 (es) 2015-04-22
NO2931268T3 (ja) 2018-04-21
CN104812758A (zh) 2015-07-29
PH12015500441A1 (en) 2015-04-20
CA2881467A1 (en) 2014-03-06
EP2890699A1 (en) 2015-07-08
MX351463B (es) 2017-10-16
US9200003B2 (en) 2015-12-01
HUE037667T2 (hu) 2018-09-28
CA2881467C (en) 2017-08-29
HK1209125A1 (en) 2016-03-24
RU2015107052A (ru) 2016-10-20
KR101736643B1 (ko) 2017-05-16
WO2014036056A1 (en) 2014-03-06
CY1120611T1 (el) 2019-12-11
ZA201500728B (en) 2016-08-31
BR112015004135B1 (pt) 2020-12-08
ES2671271T3 (es) 2018-06-05
KR20150038366A (ko) 2015-04-08
TR201807735T4 (tr) 2018-06-21
EP2890699B1 (en) 2018-04-11
NZ704175A (en) 2015-10-30
DK2890699T3 (en) 2018-06-14
AU2013308887A1 (en) 2015-02-19
CN104812758B (zh) 2017-05-03
RU2614978C2 (ru) 2017-03-31
AU2013308887B2 (en) 2015-11-12
PL2890699T3 (pl) 2018-10-31
PT2890699T (pt) 2018-06-01
BR112015004135A2 (pt) 2017-07-04
HRP20180861T1 (hr) 2018-07-13
BR112015004135B8 (pt) 2022-11-22
SI2890699T1 (en) 2018-07-31
RS57284B1 (sr) 2018-08-31
PH12015500441B1 (en) 2015-04-20
CL2015000332A1 (es) 2015-05-15
JP6109942B2 (ja) 2017-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6109942B2 (ja) 1−(5’−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−3’h−スピロ[アゼチジン−3,1’−イソベンゾフラン]−1−イル)−2−(メチルスルホニル)エタノンの結晶形態
US9221835B2 (en) Spirocyclic derivatives as antiparasitic agents
JP5806743B2 (ja) 抗寄生虫薬としてのスピロ環式イソオキサゾリン誘導体
US9131697B2 (en) Spirocyclic isoxazolines as antiparasitic agents
US20160296499A1 (en) Spiroindoline Antiparasitic Derivatives
AU2013259847B2 (en) Azetidine derivatives as antiparasitic agents
JP2021503465A (ja) 単一エナンチオマーの抗寄生生物化合物
US9133172B2 (en) Dihydrofuran azetidine derivatives as antiparasitic agents

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150706

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6109942

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250