JP2015522279A - 液体試料中のatpを検出するための器具及び方法 - Google Patents

液体試料中のatpを検出するための器具及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015522279A
JP2015522279A JP2015520154A JP2015520154A JP2015522279A JP 2015522279 A JP2015522279 A JP 2015522279A JP 2015520154 A JP2015520154 A JP 2015520154A JP 2015520154 A JP2015520154 A JP 2015520154A JP 2015522279 A JP2015522279 A JP 2015522279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent composition
liquid reagent
sample
liquid
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015520154A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6377610B2 (ja
JP2015522279A5 (ja
Inventor
マーク ビー. ドリスコル,
マーク ビー. ドリスコル,
レイチェル イー. エヴァンス,
レイチェル イー. エヴァンス,
キャサリン エム. ラムゼイ,
キャサリン エム. ラムゼイ,
ニール パーシー,
ニール パーシー,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2015522279A publication Critical patent/JP2015522279A/ja
Publication of JP2015522279A5 publication Critical patent/JP2015522279A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377610B2 publication Critical patent/JP6377610B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/008Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions for determining co-enzymes or co-factors, e.g. NAD, ATP
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/66Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving luciferase

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

液体試料中のATPを検出するための器具及び方法液体試料中のATPを検出するための器具及びキットが提供される。この器具及びキットは、ルシフェリンを含む液体試薬組成物と、試料採取部及び操作部を有する試料採取装置とを備える。試料採取部は、繊維性又は発泡材料を含み、表面から所定の量の液体試料又は残留物の試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合される。試料採取装置は、ドライコーティング又は液体コーティングを含み、このコーティングは、pH 6.8以下を有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含む。器具又はキットの使用方法も提供される。【選択図】図5

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2012年7月6日に出願された米国仮特許出願第61/668,526号の利益を主張し、参照によりその全体が本明細書に援用される。
試料採取プログラムは、食品飲料産業において重要な原材料、中間材料、完成品、及び処理環境を監視するために使用される。定期的な試料採取及び検査により、品質保証担当者はごく初期の段階で、微生物等の望ましくない物質を検出し、設備及び/又は製品の続いて起こる汚染を防止するための処置をとることができる。不必要な物質を検出するために、様々な検査を実施することができる。このような検査の例としては、化学残留物検査(例えば、アデノシン三リン酸(ATP)生物発光検査及びタンパク質比色分析検査)、培養方法、遺伝子検査(例えば、PCR)、免疫診断検査、及び生物発光検査が挙げられる。
試料採取装置は、典型的に環境検査のための表面試料を採取するために使用される。市販の試料採取装置としては、スポンジ、スワブ等の吸収装置が挙げられる。加えて、ある特定の試料採取装置は、所定の量の液体試料を採取することができる。
ATPは、試料中の微生物の有無を定期的に検出するために使用される。ATPの破壊から生成された化学エネルギーは、光エネルギーに変換される。この反応で消費されるATPの各分子は、光の1つの光子を生成する。この光出力は、照度計内で定量化され得る。試料中のATPの存在は、微生物の存在の直接の指標であり得る(即ち、ATPは、微生物に由来する)か、あるいは、ATPは、微生物の存在の間接的な指標であり得る(即ち、ATPは、植物性又は動物性物質に由来し、微生物の成長を支援する栄養素が試料中に存在し得ることを示す)。加えて、試料中のATPの有無は、食品、飲料、他の工業的に加工されたもの、医療(例えば、内視鏡)、並びに冷却及びプロセス水等に対して洗浄プロセスの有効性を評価するために、及び/又は殺生物剤処理が微生物のレベルを減少させるのに有効であったかどうかを決定するために定期的に使用される。
本開示は、概して、ルシフェラーゼ酵素を用いる試料中のATPの検出に関する。具体的には、一態様では、本開示は、pH調整試薬を含むドライコーティングを含む多目的試料採取装置に関する。pH調整試薬は、ルシフェリンを含む液体試薬組成物と接触するとき、pH変化を引き起こすことができる。pH変化は、より低いpHでより短期間に実質的に定常状態の発光反応の実現を容易にすることができる。驚くべきことに、試料採取装置は、液体試料と接触することができ、ドライコーティングが液体試薬組成物中に可溶であり得る場合であっても、有効な量のpH調整試薬が試料採取装置上、及び/又はその中に保持され、この有効な量は、それが前述のpH変化をもたらす液体試薬組成物に移され得る。加えて、試料採取装置は、所定の量の液体試料を取得し、それによって操作者が液体試料中のATPの量を検出し、任意に定量化することを可能にする。
別の態様では、本開示は、pH調整試薬を含む液体コーティングを含む多目的試料採取装置に関する。pH調整試薬は、ルシフェリンを含む液体試薬組成物と接触するとき、pH変化を引き起こすことができる。pH変化は、より低いpHでより短期間に実質的に定常状態の発光反応の実現を容易にすることができる。試料採取装置は、液体及び/又は固体残留物を含み得る表面と接触することができる。驚くべきことに、表面との接触後、有効な量のpH調整試薬が試料採取装置上、及び/又はその中に保持され、この有効な量は、有効な量のpH調整試薬が前述のpH変化をもたらす液体試薬組成物に(試料採取装置によって採取された残留物によって)移され得る。pH調整試薬及び残留物を液体試薬組成物に移した後、操作者は、残留物中のATPの量を検出し、任意に定量化することができる。
一態様では、本開示は、キットを提供する。キットは、照度計に動作可能に結合されるように適合された開口部及びキュベット部を有する容器と、ルシフェリンを含む液体試薬組成物と、試料採取部を有する試料採取装置と、を備えることができる。液体試薬組成物は、閉鎖区画内に配設され得る。液体試薬組成物のpHは、約6.8以下である。試料採取装置の試料採取部は、試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合される。試料採取部は、繊維性又は発泡材料を含む。試料採取装置は、液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える。
別の態様では、本開示は、器具を提供する。器具は、照度計に動作可能に結合されるように適合された開口部及びキュベット部を有する容器と、ルシフェリンを含む液体試薬組成物と、試料採取部を有する試料採取装置と、を備えることができる。液体試薬組成物は、閉鎖区画内に配設され得る。液体試薬組成物のpHは、約6.8以下である。試料採取装置の試料採取部は、試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合される。試料採取部は、繊維性又は発泡材料を含む。試料採取装置は、液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える。
キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、試料採取部は、所定の量の液体を取得するように適合され得る。キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、コーティングの少なくとも一部分は、試料採取装置の試料採取部上に配設され得る。キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、pH調整試薬は、水溶性試薬を含むことができる。キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、コーティングは、ドライコーティング又は液体コーティングを含むことができる。キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、閉鎖区画は、脆弱な壁を含むことができる。上記実施形態のいずれかでは、脆弱な壁は、開口部とキュベット部との間の容器内に配設され得る。キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、pH調整試薬は、N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸](HEPES)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]グリシン(トリシン)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される緩衝成分を含むことができる。キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、コーティングは、有効な量の細胞抽出剤を更に含むことができる。キット又は方法の上記実施形態のいずれかでは、ルシフェラーゼ酵素は、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素を含むか、又はそれから本質的になり得る。キット又は器具の上記実施形態のいずれかでは、所定の量は、約0.01ミリリットル〜約0.25ミリリットルであり得る。
更に別の態様では、本開示は、方法を提供する。本方法は、試料採取装置を使用して、所定の量の試料を取得する工程と、所定の量の試料をpH調整試薬及び容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成する工程と、照度計を使用して、反応混合物から放出された光を検出する工程と、を含むことができる。試料採取装置は、繊維性材料又は発泡材料を含む試料採取部を備えることができる。試料採取装置は、約6.8以下のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える。液体試薬組成物は、ルシフェリンを含む。容器は、照度計に動作可能に結合されるように適合されたキュベット部を備える。
更に別の態様では、本開示は、方法を提供する。本方法は、表面を有する試料採取装置を使用して、表面から残留物の試料を取得する工程と、残留物の試料を取得した後、試料及びpH調整試薬を容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成する工程と、照度計を使用して、反応混合物から放出された光を検出する工程と、含むことができる。試料採取部は、繊維性材料又は発泡材料を含むことができる。試料採取装置は、約6.8以下のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える。容器は、照度計に動作可能に結合されるように適合されたキュベット部を備えることができる。
本方法の上記実施形態のいずれかでは、コーティングは、ドライコーティング又は液体コーティングを含むことができる。本方法の上記実施形態のいずれかでは、液体試薬組成物は、ルシフェラーゼ酵素を更に含むことができる。本方法の上記実施形態のいずれかでは、ルシフェラーゼ酵素は、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素から本質的になり得る。本方法の上記実施形態のいずれかでは、試料を含む試料採取装置を液体試薬組成物と接触させる工程は、10℃以上、35℃以下の範囲内の温度で試料採取装置を液体試薬組成物と接触させることを含むことができる。本方法の上記実施形態のいずれかでは、試料採取装置を液体試薬組成物と接触させた後、実質的に定常状態の量の光が、20秒未満でその組成物から放出され得る。
用語「好ましい」及び「好ましくは」とは、特定の状況下で、特定の利益をもたらすことができる、本発明の実施形態を指す。しかしながら、同一又は他の環境下で、他の実施形態も好ましい可能性がある。更に、1つ以上の好ましい実施形態の記載は、他の実施形態が有用でないことを示唆するものではなく、また、本発明の範囲から他の実施形態を排除することを意図するものでもない。
用語「含む(comprise)」及びこの変形は、これらの用語が現れる明細書及び請求項を制限する意図を持たない。
本明細書で使用するとき、「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つの」、及び「1つ以上の」は、互換可能に使用される。したがって、例えば、細胞抽出剤は、「1つ以上の」細胞抽出剤を意味すると解釈され得る。
用語「及び/又は」は、列挙された要素の1つ又は全てを、若しくは列挙された要素の任意の2つ以上の組み合わせを意味する。
また本明細書では、端点による数値範囲の記載は、その範囲に含まれるすべての数を含む(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5などを含む)。
上記の本発明の課題を解決するための手段は、本発明の開示されるそれぞれの実施形態又は本発明のすべての実施を説明することを目的としたものではない。以下の説明は、例示的な実施形態をより具体的に例示するものである。本出願の全体を通じて幾つかの箇所で、実施例のリストによって指針が与えられるが、これらの実施例は異なる組み合わせで使用することができる。いずれの場合も、記載される列挙は、あくまで代表的な群としてのみの役割を果たすものであって、排他的な列挙として解釈するべきではない。
これらの実施形態及び他の実施形態の更なる詳細を、添付の図面及び以下の説明文に記載する。他の特徴、目的、及び利点は、説明文及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかとなろう。
本開示による試料採取装置の一実施形態の側面図である。 本開示による試料採取装置の代替の実施形態の側面図である。 本開示による器具の一実施形態の部分断面分解図である。 互いに対して第1の動作可能位置における試料採取装置及び容器を示す図3の組み立てられた器具の部分断面側面図である。 互いに対して第2の動作可能位置における試料採取装置及び容器を示す図3の組み立てられた器具の部分断面側面図である。
本開示の何らかの実施形態が詳細に説明される前に、本発明はその用途で、以下の説明に記載される又は以下の図面に示される構成の詳細及び構成要素の配置に限定されないことを理解すべきである。本発明には他の実施形態が可能であり、本発明は様々な方法で実施又は実行することが可能である。また、本明細書で使用する語法及び専門用語は、説明を目的としたものであり、発明を限定するものとして見なされるべきでない点は理解されるべきである。「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変化形は、その後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を包むものである。別段の指定又は限定がない限り、用語「接続された」及び「結合された」並びにその変化形は、広義で使用され、直接的及び間接的な接続及び結合の両方を包含する。更に、「接続される」及び「結合される」は、物理的又は機械的な接続又は結合に限定されない。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、構造的又は論理的な変更がなされてもよいことを理解すべきである。更に、「前方」、「後方」、「上」、「下」といった用語は、各要素の互いに対する関係を説明するためにのみ用いられるものであり、装置の特定の向きを説明すること、装置に必要とされる若しくは求められる向きを指示又は示唆すること、又は本明細書に記載される発明が、使用時にどのように使用、装着、表示、又は配置されるかを特定することを目的とするものでは決してない。
本開示は、概して、試料中の有機残留物及び/又は細胞からATPを検出するための器具及び方法に関する。本開示によれば、細胞からのATPは、試料を細胞抽出剤と接触させて、ATPを解放し、かつルシフェリンの存在下でルシフェラーゼ酵素活性で解放されたATPの反応を伴う酵素反応を用いて解放されたATPを検出することによって検出され、測定可能な光の生成をもたらす。
具体的には、本開示は、1)所定の量の液体試料を捕捉し、それを解放可能に保持することができ、2)液体試料を使用して、有効な量の乾性の再水和性pH調整試薬を再水和することができ、3)ルシフェラーゼ触媒の発光反応を容易にするために、液体試料及び有効な量のpH調整試薬を容器に供給することができる、ように適合された試料採取装置を器具及び/又はキットに提供する。有利には、本開示は、グロー型ルシフェラーゼ酵素活性に必要とされる遅延時間を減少させて、ATP及びルシフェリンの存在下で、具体的には、より低い温度(例えば、20℃以下の温度)で安定した光出力(例えば、最大光出力)を実現するために、長期間にわたってルシフェリンを含む水性混合物を保管し、かつこの混合物のpHを瞬時に調整するために使用され得るキット及び器具を提供する。
図1は、本開示による器具、キット、及び/又は方法に使用され得る試料採取装置の一実施形態を示す。試料採取装置100は、操作部20と、試料採取部30とを備える。図解された実施形態では、試料採取部30は、任意のステム15を介して操作部20に結合される。典型的に、試料採取装置100は、対応する容器(図示せず)内に受容されるように成形され、寸法決めされる。操作部20は、当該技術分野において既知であるプロセスを用いて様々な材料(例えば、木材、金属、プラスチック、ガラス)から作製されてもよく、操作部20は、試料採取装置100が使用中に把持及び/又は操作され得る位置として機能する。任意に、操作部は、試料採取装置100の手動又は機械的つかみ機構を容易にするように成形及び/又は非平滑化されたハンドル24を備える。
試料採取部30は、試料供給源から試料を取得し(例えば、接触、毛細管圧、及び/又は吸収によって)、それを保持することができる繊維性材料又は発泡材料を含む。任意の実施形態では、試料採取部30は、液体試料を保持することができる。任意の実施形態では、試料採取部は、短繊維(例えば、ナイロン繊維)でコーティングされた先端を有するアプリケータシャフト(例えば、固体成型プラスチックアプリケータシャフト)を備えることができ、この繊維は、例えば、米国特許第8,114,027号に記載される植毛スワブ等の垂直様式で配置され、この特許は、参照によりその全体が本明細書に援用される。任意の実施形態では、試料採取部は、繊維性材料でコーティングされた先端を有するアプリケータシャフト(例えば、固体成型プラスチックアプリケータシャフト)を備えることができ、この繊維は、例えば、米国特許公開第2011/0262951号及び同第2011/0262952号に記載される海島の複合繊維(例えば、ポリエステル/ポリエステル複合繊維糸又はポリエステル/ナイロン複合繊維糸)等であり、この特許は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
任意の実施形態では、液体試料は、所定の最大試料容量を有する液体試料を含むことができる。試料採取部30は、適切な組成、寸法、多孔性、親水性、及びこれらの組み合わせを有する繊維性又は発泡材料を選択することによって所定の量の試料を取得及び保持するように適合され得る。最大試料量は、例えば、試料で実施された検査の所望の感受性に基づいて選択されてもよい。任意の実施形態では、試料採取部は、表面から残留物(例えば、液体及び/又は固体残留物)を取得(例えば、接触、毛細管圧、及び/又は吸収によって)し、それを保持することができる。
一般的に、試料採取部30は、所望の試料採取特性を実現する材料からなり、これは、捕捉された試料のタイプに依存してもよい(例えば、いくつかの液体試料は、液体の表面張力に影響を与える溶解又は浮遊固体を含んでもよい)。試料を捕捉及び保持する試料採取部30の能力に影響を与え得る材料特性としては、例えば、表面エネルギーが挙げられる。例えば、材料は、毛細管力又は吸収によって試料を、例えば、試料採取部30内に配設された複数の繊維間の1つ以上の空間に引き込むために、特定の表面エネルギーを有するように選択されてもよい。試料採取部が作製される材料の他の特性は、試料に対する実質的な不活性、又は、例えば、試料が試料採取部30から解放されるとき、ルシフェラーゼ酵素活性に影響を与え得る化学物質若しくは他の汚染物質の比較的低い溶出率を含んでもよい。
環境表面から試料を取得するための発泡物品(例えば、スポンジ、ハンドル上に取り付けられたスポンジ)は、当該技術分野において既知である。図2は、発泡材料を含む試料採取部30を備える試料採取装置100’を示す。発泡材料は、液体試料を取得及び保持することができる個々のセル又は空所を備える。本開示の試料採取装置は、発泡材料を含む試料採取部を備えることができる。本開示の試料採取装置に使用するための好適な発泡材料としては、例えば、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、及びポリスチレンフォームが挙げられる。いくつかの実施形態では、発泡体は、ポリマーの表面をより親水性にするために処理(例えば、コロナ処理、又は電子ビーム処理)されてもよい。発泡材料は、当該技術分野において既知の材料(例えば、接着剤、機械的締結具など)及びプロセスを用いてステム15及び/又は操作部20に結合され得る。任意に、試料採取装置100は、鋭い先端40を更に備えることができる。
任意に、本開示によるあらゆる試料採取装置は、本開示によるpH調整試薬を含むコーティングが配設され得るコーティング区域(図示せず)を更に備えることができる。コーティング区域は、例えば、試料採取装置のステム及び/又は任意の鋭い先端の一部分に位置してもよい。
本開示の試料採取装置は、ドライコーティングを含む。任意の実施形態では、ドライコーティングは、装置が液体試料に浸漬するとき、コーティングが液体試料と接触するように、装置の試料採取部上及び/又はその中(例えば、繊維性材料の繊維間の間質腔内、又は発泡材料の個々のセル内)に配設され得る。ドライコーティングは、本開示の液体試薬組成物と接触するとき、約6.8以下の初期のpHを有する液体試薬組成物のpHを約6.9以上の調整されたpHに変える有効な量のpH調整試薬を含む。任意の実施形態では、pH調整試薬は、水溶性試薬を含む。任意の実施形態では、pH調整試薬は、緩衝成分(例えば、N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸](HEPES)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]グリシン(トリシン)、及びこれらの組み合わせ)を含む。いくつかの実施形態では、pH調整試薬は、リン酸塩を含む有効な量の緩衝成分を含まない。液体試薬組成物のpHを6.8以下の初期のpHから約6.9以上の調整されたpHに変えるのに有効なある量のリン酸塩を含む緩衝成分はまた、ルシフェラーゼ酵素活性を少なくとも部分的に抑制するのに十分であり得る。任意の実施形態では、pH調整試薬は、金属塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)を更に含む。
任意の実施形態では、コーティングは、ルシフェラーゼ酵素活性を実質的に抑制しない細胞溶解剤を更に含むことができる。好適な細胞溶解剤の例としては、これらに限定されないが、グルコン酸クロルヘキシジン、TRITON X−100、リゾチーム、リソスタフィン、バクテリオファージ溶解素、四級アンモニウム化合物(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム)、塩化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム(DTAB)、TWEEN 20、TWEEN 80、前述の任意の2つ以上の組み合わせが挙げられる。
試料採取装置上にコーティングされたpH調整試薬の量は、液体試薬組成物のpHを6.8以下の初期(即ち、pH調整試薬との接触前)のpHから約6.9以上の調整されたpH(即ち、pH調整試薬との接触後)に変えるのに十分であるべきである。好ましくは、試料採取装置上にコーティングされたpH調整試薬の量は、液体試薬組成物のpHを6.8以下の初期のpHから約7.2以上のpHに変えるのに十分であるべきである。
本開示の試料採取装置を調製するために使用され得るコーティング溶液の非限定例が表1に示される。このコーティングは、任意の好適なコーティング方法を用いて試料採取装置に塗布され得る。任意の実施形態では、このコーティングは、液体コーティングとして試料採取装置に最初に塗布され得る(即ち、pH調整試薬は、例えば、水等の溶媒中に溶解又は懸濁される)。溶媒は、その後、試料採取装置上にコーティングされた実質的に乾燥したpH調整試薬を残すように乾燥される。任意の実施形態では、液体コーティングは、試料採取装置(例えば、試料採取装置の試料採取部)をpH調整試薬を含む液体に浸漬することによって塗布される。コーティング液体中に浸漬する間、試料採取装置は、試料採取部の1つ以上の空洞へのコーティング液体の移動を容易にするために撹拌され得る。装置をコーティングした後、コーティングされた部分は、pH調整試薬及び/又は細胞溶解剤を実質的に劣化させることなく、溶媒を蒸発させるのに十分な条件(例えば、周囲温度又は周囲を超える(温かい)温度)下で乾燥(例えば、気流、対流炉など内で)され得る。
本開示の試料採取装置の代替の実施形態では、このコーティングは、液体コーティングとして試料採取装置に塗布され、使用するまで実質的に液体状態で(例えば、実質的に耐湿性材料から作製された密封容器内に装置を包装することによって)保持され得る。任意に、液体コーティングは、国際特許公開第WO 2009/140356号に記載されるように、表面上に永続残留物を実質的に残さない濃度で保湿剤(例えば、プロピレングリコール)を含むことができ、この特許は、その全体が参照により本明細書に援用される。いくつかの実施形態では、保湿剤は、液体コーティングの約1重量パーセント〜約50重量パーセントを構成する。好ましくは、保湿剤は、液体コーティングの約2重量パーセント〜約10重量パーセントを構成する。液体コーティングを有する試料採取装置は、本開示の任意のキットに使用されてもよい。
本開示のキット及び器具は、容器を更に備える。容器は、試料を本明細書に記載される液体試薬組成物と接触させる管として機能する。容器は、開口部を備え、試料採取装置の少なくとも一部分(例えば、試料採取部)を受容するように構成される(例えば、成形及び寸法決めされる)。図3は、本開示による容器を備える器具の一実施形態の部分断面分解図を示す。器具1000は、本明細書に記載される実施形態のいずれかによるハンドル24及び試料採取部30を有する操作部20を備える試料採取装置100を備える。器具1000は、図3に断面で示される容器200を更に備える。
容器は、少なくとも1つの壁50と、試料採取装置100を受容するように構成された開口部52とを備える。後述されるように、図3の例示の実施形態に示される開口部52を有する器具1000は、試料採取装置100全体を受容するように成形及び寸法決めされる。容器は、照度計に動作可能に結合されるように適合されたキュベット部54を更に備える。典型的に、キュベット部54は、容器200のキュベット部54又は容器200全体を照度計の補完的形状の受容区画に配置することによって照度計に動作可能に結合される。キュベット部54は、光透過性材料(例えば、ガラス、又はポリマー材料、例としてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、若しくはポリスチレン)から製造され、この材料は、ルシフェラーゼ酵素によって触媒された反応の生成物として放出された光がキュベット部54を通って透過するのを可能にする。
容器200は、例えば、当該技術分野において既知の押し出し及び/又は成形プロセスを用いて単一物品(図示せず)として製造されてもよい。あるいは、図3の例示の実施形態の円筒形のスリーブ56及びキュベット55等の容器200の部分は、別個に製造され、好適な手段を用いて(例えば、接着剤、ヒートシールプロセス、音波溶接、及び/又はスリーブ56及びキュベット55を共に圧入することによって)共に結合されてもよい。スリーブ56は、例えば、ポリプロピレン又はポリエチレン等のプラスチックポリマーを用いて成形又は押し出しプロセスによって製造されてもよい。キュベット55は、立方体、直方体、円筒、円錐、切頭円錐、他の好適な幾何学形状、及びこれらの組み合わせ等、様々な幾何学形状で形成され得る。好ましくは、キュベット55の壁は、キュベット55に入る及び/又はキュベット55から出る光(例えば、可視光線)を透過させるように構成される。任意に、容器は、薄板60を更に備えることができる。薄板60は、キュベット55をスリーブ56と一緒にしっかりと保持することができる。薄板60は、例えば、紙又はプラスチックフィルムから作製することができ、ラベルとして使用されてよい。
本開示のキット及び器具は、液体試薬組成物(図3〜5に示される液体試薬組成物70)を更に備える。液体試薬組成物は、ルシフェラーゼ、好ましくは、グロー型ルシフェラーゼ、及びATPの供給源の存在下で発光反応を容易にするのに十分な濃度(例えば、0.3〜0.4mg/Lのルシフェリン)を含む。本開示の方法では、ATPの供給源は、本明細書に開示されるような試料、又は所定の量若しくは濃度のATPを含有する溶液(即ち、陽性対照又はATP基準)であり得る。任意の実施形態では、液体試薬組成物は、水溶液を含むことができる。本開示の器具又はキットに使用される液体試薬組成物は、6.8以下の初期(即ち、pH調整試薬との接触前)のpHを有する。好ましくは、液体試薬組成物は、6.4以下の初期(即ち、pH調整試薬との接触前)のpHを有する。
本開示による液体組成の非限定例を実施例の表2に列挙する。
本開示によるキット又は器具の任意の実施形態では、液体試薬組成物は任意に、緩衝剤を含むことができる。好適な緩衝剤は、液体試薬組成物のpHを6.8以下のpH、好ましくは、6.4以下のpHで維持するのに有効であるpKaを有する。N−(2−アセトアミド)−イミノ二酢酸(ADA)が好適な緩衝剤の非限定例である。緩衝剤は、液体試薬組成物のpHを有効に維持するのに十分に高いが、それが試料採取装置の試料採取部上にコーティングされたpH調整試薬によって仲介される液体試薬組成物のpHの変化を実質的に阻止しないように十分に低い、ある量(例えば、pH 6.4〜6.8で425マイクロリットルの液体試薬組成物中の約16mMのADA)で、液体試薬組成物中に存在するべきである。任意の実施形態では、液体試薬組成物は、ルシフェラーゼ酵素を更に含むことができる。任意の実施形態では、ルシフェラーゼ酵素は、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素から本質的になり得る。ルシフェラーゼ酵素は、例えば、約9mg/Lの濃度で液体試薬組成物中に存在することができる。任意の実施形態では、液体試薬組成物は、マグネシウムイオンの供給源(例えば、二酢酸マグネシウム四水和物)を更に含むことができる。マグネシウムイオンの供給源は、液体試薬組成物が液体試料と混合されるとき、ルシフェラーゼ酵素活性を実質的に妨げない濃度(例えば、約3mM)で存在し得る。任意の実施形態では、液体試薬組成物は、タンパク質(例えば、ウシ血清アルブミン)を更に含むことができる。理論に束縛されるものではないが、タンパク質は、長期保管中にルシフェラーゼ酵素を安定化させる、及び/又はルシフェラーゼ酵素がプロテアーゼ酵素活性の影響を受けにくくすることができる。その作業濃度では、タンパク質は、液体試薬組成物が液体試料と混合されるとき、ルシフェラーゼ酵素活性を実質的に妨げるべきではない。タンパク質は、例えば、約0.046重量パーセントの濃度で液体試薬組成物中に存在してもよい。任意の実施形態では、液体試薬組成物は、液体試薬組成物が液体試料と混合されるとき、ルシフェラーゼ酵素活性を実質的に妨げない濃度で防腐剤(例えば、0.046重量パーセントのアジ化ナトリウム)を更に含むことができる。任意の実施形態では、液体試薬組成物は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を更に含んでもよい。理論に束縛されるものではないが、EDTAは、液体試薬組成物中の防腐剤として作用することができ、液体試薬組成物及び/又は液体試料中に存在するイオンをキレート化するようにも機能することができる。
本開示によるキット又は器具の任意の実施形態では、液体試薬組成物は閉鎖区画内に配設され得る。いくつかの実施形態では、閉鎖区画は、脆弱な壁を含む。図4に例示の実施形態では、容器は、区画67を形成するキュベット55に近接して配設された、耐液性の脆弱な壁65を更に含む。脆弱な壁65は、例えば、プラスチックフィルム、金属箔、又は金属コーティングされたプラスチックフィルム等の耐水性材料から作製され得る。接着剤、ヒートシール、音波溶接、又は当該技術分野において周知の他の手段によって脆弱な壁65をキュベット55及び/又はスリーブ56に結合させて耐液性シールを形成し、液体試薬組成物70を区画67内に保持することができる。
本開示によるキット又は器具の代替の実施形態(図示せず)では、液体試薬組成物は、容器内に配設される脆弱なアンプル(例えば、ガラス又はポリマーアンプル)中に配設されてもよい。液体試薬組成物は、アンプルを破壊するのに十分な力で容器を圧搾することによって、又はアンプルを破壊するのに十分な力でアンプルに対して試料採取装置(例えば、試料採取装置の鋭い先端)を付勢することによって、脆弱なアンプルから解放され得る。
本開示によるキット又は器具の更に別の実施形態(図示せず)では、液体試薬組成物は、試料採取装置内に配設された区画内に配設されてもよい。Nason(米国特許第5,266,266号、その全体が参照により本明細書に援用される)は、中空ステムを備えるスワブ装置、及びスワブの少なくとも一部分が配設される管への供給のために液体を中空ステムに解放する作動可能な弁(離脱先端)を有する液体含有区画を開示している。本開示の試料採取装置は、Nasonの中空ステム及び試薬チャンバを含むように修正されてもよい。試薬チャンバは、本開示の液体試薬組成物を収容することができ、液体試薬組成物は、Nasonによって記載された技術を用いて本開示の容器の中に移されることができる。液体試薬組成物は、本開示による試料採取装置を用いて液体試料が捕捉される前又は後に容器に移され得る。反応(例えば、化学及び/又は酵素反応)に使用される液体試薬組成物を一時的に保管するための他の区画は、当該技術分野において既知であり、当業者であれば、このような区画が本開示の液体試薬組成物を一時的に収容するために使用され得ることを認識するであろう。このような区画の非限定例は、米国特許第7,399,984号、米国特許第6,548,018号、米国特許第5,965,453号、及び米国特許第6,524,530号に見出すことができ、当該特許は全て参照によりそれら全体が本明細書に援用される。
本開示は、キットを提供する。キットは、例えば、本明細書に記載される方法による液体試料中のATPの有無を検出するために使用されてもよい。任意の実施形態では、キットは、本明細書に開示される方法の一実施形態を開示する指示を含むことができる。
本開示のキットは、本明細書に開示される実施形態のいずれかによる容器を備える。容器は、照度計に動作可能に結合されるように適合された開口部及びキュベット部を備える。本開示のキットは、本明細書に開示される実施形態のいずれかによるルシフェリンを含む液体試薬組成物を更に備える。液体試薬組成物の初期のpH(即ち、本開示のpH調整試薬との接触前)は、約pH 6.8以下、好ましくは、約pH 6.4以下である。本開示のキットは、本明細書に開示される実施形態のいずれかによる試料採取部及び操作部を有する試料採取装置を更に備える。液体試薬組成物は、本明細書に開示されるように、容器又は試料採取装置内に配設された閉鎖区画内に配設される。試料採取装置の試料採取部は、繊維性材料又は発泡材料を含み、試料供給源から所定の量の液体試料を取得(例えば、毛細管圧又は吸収によって)し、それを保持するように構成される。試料採取装置の試料採取部は、液体試薬組成物と接触する(例えば、混合される)とき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に、好ましくは、約pH 7.2〜8.0に、より好ましくは、約pH 7.2〜7.8に変える有効な量のpH調整試薬を含むドライコーティングを含む。任意の実施形態では、pH調整試薬は、水溶性試薬を含む。
本開示のキット及び器具は、液体試料中のATPの有無を検出する方法で使用され得る。試料中のATPの存在は、試料中の有機残留物及び/又は微生物(例えば、病原微生物)が存在する可能性を示すことができる。更に、試料中のATPの量は、試料中の微生物の相対数の指標であり得る。
本開示の一方法では、試料採取装置は、液体試料中のATPの有無を検出するために続いて検査される液体試料を取得するために使用される。試料中のATPの量が試料の洗浄度及び/又は試料中の微生物の存在の指標であり得るため、それは、試料中のATPの絶対又は相対量を計算することが望ましくあり得る。したがって、試料の単位体積あたりのATPの量が決定され得るように、所定の量の試料を検査することが望ましい。試料の単位体積あたりのATPの量は、試料が特定の用途(例えば、食品又は飲料生産)に使用するのに許容できるかどうか、洗浄プロセスが有機残留物を除去するのに有効であったかどうか、及び/又は殺生物剤処理が微生物の数を減少させるのに有効であったかどうかを判定するために、所定の値と比較され得る。
したがって、本開示の第1の方法は、試料採取装置を使用して、所定の量の液体試料を取得することと、所定の量の試料を容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成する工程と、照度計を使用して、反応混合物から放出された光を検出することと、を含む。所定の量の液体試料は、約10マイクロリットル〜約250マイクロリットルであり得る。いくつかの実施形態では、所定の量の液体試料は、約100マイクロリットル〜約200マイクロリットルであり得る。いくつかの実施形態では、所定の量の液体試料は、約125マイクロリットル〜約175マイクロリットルであり得る。
本開示の第1の方法によれば、試料は液体を含む。液体は水を含み得る。試料は、液体中に溶解、分散、及び/又は懸濁する固体を更に含み得る。好適な試料の非限定例としては、定置洗浄(CIP)洗浄水試料、プロセス及び冷却水試料、並びに内視鏡洗浄水試料が挙げられる。
本開示の第1の方法に使用される試料採取装置は、本明細書に開示される任意の試料採取装置であり得る。試料採取装置は、試料採取部と、操作部とを備える。試料採取部は、所定の量の液体試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合される。試料採取部は、試料供給源から液体試料を取得し(例えば、毛細管圧又は吸収によって)、それを保持することができる繊維性材料又は発泡材料を含む。試料採取部は、所定の最大試料容量を保持する。第1の方法の任意の実施形態では、装置の試料採取部は、6.8以下の初期のpHを有する液体試薬組成物と接触する(例えば、混合される)とき(即ち、pH調整試薬に接触させる前)、液体試薬組成物のpHを6.9以上に調整する有効な量のpH調整試薬を含むドライコーティングを含む。第1の方法のいくつかの実施形態では、装置の試料採取部は、6.8以下の初期のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に調整する有効な量のpH調整試薬を含む湿潤(即ち、液体)コーティングを含む。
本開示は、試料中のATPを検出する第2の方法を更に提供する。第2の方法は、表面上の残留物(例えば、固体表面に見出される液体及び/又は固体残留物中に存在するATPを検出するために使用される。第2の方法は、例えば、表面を洗浄するために使用されるプロセスの有効性を検出するのに特に有用である。多くの環境(例えば、食品加工施設、病院)では、洗浄プロセスは、検査される表面から検出可能なATPを実質的に減少又は除去するべきである。本開示の第2の方法のための好適な試料としては、これらに限定されないが、処理設備(例えば、食品処理表面、管、ドレン、コンベヤ、保管容器)、環境表面(例えば、シンク、天板、引き出し、床、壁、天井、ドア、ベッドレール、リネン、コンピュータのタッチスクリーン、キーボード、モニタ)、及び医療設備又は装置(例えば、内視鏡、リトラクタ、トロカール、外科用メス、トレー)が挙げられる。本開示の第2の方法によれば、試料は、表面上に存在する液体及び/又は固体残留物を含むことができる。
本開示の第2の方法に使用される試料採取装置は、本明細書に開示される任意の試料採取装置であり得る。試料採取装置は、試料採取部と、操作部とを備える。試料採取部は、表面残留物の試料を捕捉するように適合される。試料採取部は、表面残留物を取得及び保持することができる繊維性材料又は発泡材料を含む。第2の方法の任意の実施形態では、装置の試料採取部は、6.8以下の初期のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に調整する有効な量のpH調整試薬を含むドライコーティングを含む。第2の方法のいくつかの実施形態では、装置の試料採取部は、6.8以下の初期のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に調整する有効な量のpH調整試薬を含む湿潤(即ち、液体)コーティングを含む。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態に使用される液体試薬組成物は、ルシフェリン(例えば、ホタルルシフェリン)を含む。ルシフェリンは、オキシルシフェリン及び光を生成するルシフェラーゼ酵素活性による酸化を受ける化合物である。ルシフェリン化合物は、6.8を超えるpHで溶液中に長期間にわたって保管されるときに不安定であり得る。したがって、本開示の方法に使用される液体試薬組成物は、6.8以下の初期のpHを有する。好ましくは、液体試薬組成物は、6.4以下の初期のpHを有する。
任意の実施形態では、液体試薬組成物は、ルシフェラーゼ酵素を更に含むことができる。好ましい実施形態では、ルシフェラーゼ酵素は、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素を含む。いくつかの実施形態では、ルシフェラーゼ酵素は、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素から本質的になる。
任意の実施形態では、液体試薬組成物は、任意に、緩衝剤を含むことができる。緩衝剤は、ルシフェリンを含有する溶液を保管するのに好適である初期pH(例えば、≦6.8)で液体試薬組成物を維持するために使用され得る。N−(2−アセトアミド)−イミノ二酢酸(ADA)が好適な緩衝剤の非限定例である。緩衝剤は、液体試薬組成物のpHを有効に維持するのに十分に高いが、それが試料採取装置の試料採取部上にコーティングされたpH調整試薬によって仲介される液体試薬組成物のpHの変化を実質的に阻止しないように十分に低い、ある量(例えば、pH 6.4〜6.8で425マイクロリットルの液体試薬組成物中の約16mMのADA)で液体試薬組成物中に存在するべきである。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態に使用される容器は、キュベット部を備える。キュベット部は、ルシフェラーゼ酵素によって触媒される反応の生成物として放出された光がキュベット部を通って透過するのを可能にする。キュベット部は、照度計に動作可能に結合されるように適合される(例えば、成形され、寸法決めされる)。いくつかの実施形態では、照度計を使用して、反応混合物から放出された光を検出することは、液体試料中のATPの有無を検出することを含む。いくつかの実施形態では、照度計を使用して、反応混合物から放出された光を検出することは、液体試料中に存在するATPの量(例えば、相対量又は絶対量)を測定することを含む。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、所定の量の試料を容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成することは、試料採取装置の試料採取部を容器内の液体試薬組成物と接触させることを含む。この接触は、例えば、液体試薬組成物中の試料採取装置の少なくとも一部、好ましくは、試料採取部全体を浸漬することによって実現されてもよい。この接触は、反応混合物を(例えば、液体試薬組成物への液体試料の少なくとも一部の拡散によって)形成する。それが液体試薬組成物中にまだ存在しない場合、ルシフェラーゼは、反応混合物に添加され得る。したがって、ATPが液体試料中に存在する場合、ATPは、ルシフェラーゼ酵素によって触媒される発光反応を容易にすることができる。発光反応は、前述の照度計内で検出され得る。
図4及び5は、所定の量の試料を容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成するプロセスの一実施形態を例示する。試料採取装置100を用いて試料を取得した後、試料採取装置は、容器200に挿入される。図4は、容器内にステム15及び試料採取部30を有する試料採取装置100を示す。この構成では、試料採取装置100及び容器200は、互いに対して第1の動作可能位置に配設され、器具1000は、試料を区画67に位置する液体試薬組成物70と接触させる準備ができている。試料採取装置100のハンドル24に対する手動又は機械的圧力を用いて、試料採取部30は、脆弱な壁65を断裂するまで区画67に向かって付勢され、図5に示されるように、試料採取部30と関連付けられた液体試料(図示せず)を液体試薬組成物70と接触させる。図5の図解された実施形態では、試料採取装置100及び容器200は、互いに対して第2の動作可能位置に配設される。この実施形態では、試料採取装置100は、容器200に完全に挿入され、試料採取装置の試料採取部30は、液体試薬組成物70に接触している。
本開示による第1又は第2の方法の任意の実施形態では、所定の量の試料を容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成することは、容器内の試料及び液体試薬組成物を撹拌する工程を更に含むことができる。これは、例えば、旋回運動、振り子のような運動で容器を急速に振動させることによって、又は容器を、容器を振動させる機械と接触させることによって、手動で又は機械的に行われ得る。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、容器のキュベット部は、ルシフェラーゼ酵素活性から生じる発光を検出するために照度計に動作可能に結合される。市販の照度計は、本開示の方法の任意の実施形態に使用するのに好適である。好適な照度計の非限定例は、3M Company,St.Paul,MNからの市販される3M(商標)Clean−Trace(商標)NG照度計である。典型的に、キュベットは、容器の一部分(例えば、キュベット部)又は容器全体を対応する照度計の受容区画の中に配置することによって動作可能に結合される。キュベット部は、反応混合物を形成する前又は後に照度計に動作可能に結合されてもよい。典型的に、キュベット部は、反応混合物が形成された後、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後5秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後10秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後15秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後20秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後30秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後45秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後60秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後90秒まで、照度計に動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、キュベット部は、反応混合物を形成した後2分まで、照度計に動作可能に結合される。好ましくは、キュベットは、反応混合物を形成した後約5〜10秒以の間、照度計に動作可能に結合される。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、キュベット部を照度計に動作可能に結合した後、発光は、照度計によって監視される。反応混合物が形成された後、反応が比較的安定した発光量に達するのに時間がかかる場合がある。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、液体試薬組成物は、ルシフェラーゼ及びATPの供給源の存在下で発光反応を促進するのに十分な濃度(例えば、約0.3〜0.4mg/Lのルシフェリン)でルシフェリンを含む。本開示の方法では、ATPの供給源は、本明細書に開示されるような液体試料、又は所定の量若しくは濃度のATP(即ち、陽性対照又はATP基準)を含有する溶液であり得る。任意の実施形態では、液体試薬組成物は、水溶液を含むことができる。本開示の器具又はキットに使用される液体試薬組成物は、6.8以下の初期のpHを有する。好ましくは、液体試薬組成物は、6.4以下の初期のpHを有する。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、液体試薬組成物は、任意に、緩衝成分を含んでもよい。好適な緩衝成分は、液体試薬組成物の初期のpHを6.8以下のpH、好ましくは、6.4以下のpHで維持するのに有効であるpKaを有する。N−(2−アセトアミド)−イミノ二酢酸(ADA)が好適な緩衝剤の非限定例である。緩衝成分は、液体試薬組成物のpHを有効に維持するのに十分に高いが、それが試料採取装置の試料採取部上にコーティングされたpH調整試薬によって仲介される液体試薬組成物のpHの変化を実質的に阻止しないように十分に低い、ある量(例えば、pH 6.4〜6.8で425マイクロリットルの液体試薬組成物中の約16mMのADA)で液体試薬組成物中に存在するべきである。第1又は第2の方法の任意の実施形態では、液体試薬組成物は、ルシフェラーゼ酵素を更に含んでもよい。第1又は第2の方法の任意の実施形態では、ルシフェラーゼ酵素は、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素から本質的になり得る。ルシフェラーゼ酵素は、例えば、約9mg/Lの濃度で液体試薬組成物中に存在し得る。第1又は第2の方法の任意の実施形態では、液体試薬組成物は、マグネシウムイオン(例えば、二酢酸マグネシウム四水和物)の供給源を更に含むことができる。マグネシウムイオンの供給源は、液体試薬組成物が液体試料と混合されるとき、ルシフェラーゼ酵素活性を実質的に妨げない濃度(例えば、約3mM)で存在し得る。第1又は第2の方法の任意の実施形態では、液体試薬組成物は、タンパク質(例えば、ウシ血清アルブミン)を更に含むことができる。タンパク質は、例えば、約0.046重量パーセントの濃度で液体試薬組成物中に存在してもよい。第1又は第2の方法の任意の実施形態では、液体試薬組成物は、液体試薬組成物が液体試料と混合されるとき、ルシフェラーゼ酵素活性を実質的に妨げない濃度で防腐剤(例えば、0.046重量パーセントのアジ化ナトリウム)を更に含むことができる。
本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、液体試料を含む試料採取装置を液体試薬組成物と接触させることは、特定の温度(例えば、周囲温度)で試料採取装置を液体試薬組成物と接触させることを含む。一般的に、接触がより低い温度で生じると、比較的安定した量の発光に達する発光反応のためにより長い期間が必要とされる。逆に、接触がより高い温度で生じると、比較的安定した量の発光に達する発光反応のためにより短い期間が必要とされる。本開示の方法の任意の実施形態では、液体試料を含む試料採取装置を液体試薬組成物と接触させることは、10℃以上、35℃以下の範囲内の温度で液体試料を液体試薬組成物と接触させることを含む。好ましくは、液体試料を含む試料採取装置を液体試薬組成物と接触させることは、15℃以上、30℃以下の範囲内の温度で液体試料を液体試薬組成物と接触させることを含む。
第1又は第2の方法の任意の実施形態では、試料採取装置を液体試薬組成物と接触させた後、ある期間の後、その組成物から実質的に定常状態の量の光が放出される。上述されるように、その期間は、接触が生じる温度の影響を受け得る。本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、実質的に定常状態の量の光は、25秒未満で(例えば、約10℃〜約20℃の温度で接触が生じるとき)、その組成物から放出される。本開示の第1又は第2の方法の任意の実施形態では、実質的に定常状態の量の光は、約22秒以下で(例えば、約10℃〜約20℃の温度で接触が生じるとき)、その組成物から放出される。いくつかの実施形態では、実質的に定常状態の量の光は、20秒未満で(例えば、約14℃〜約20℃の温度で接触が生じるとき)、その組成物から放出される。いくつかの実施形態では、実質的に定常状態の量の光は、約10秒以下で(例えば、約20℃の温度で接触が生じるとき)、その組成物から放出される。
本発明の方法は、ATP及び本開示による液体試薬組成物を含む試料と接触しているルシフェラーゼ酵素が、実質的に定常状態である発光反応を触媒するために必要な時間を、実質的に減少させる。
実施形態
実施形態Aは、
照度計に動作可能に結合されるように適合された開口部及びキュベット部を有する容器と、
ルシフェリンを含む液体試薬組成物であって、閉鎖区画内に配設され、そのpHが約6.8以下である、液体試薬組成物と、
試料採取部を有する試料採取装置であって、
試料採取部が、試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合され、
試料採取部が、繊維性材料又は発泡材料を含み、
試料採取装置が、液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える、試料採取装置と、を備える、キットである。
実施形態Bは、
照度計に動作可能に結合されるように適合された開口部及びキュベット部を有する容器と、
ルシフェリンを含む液体試薬組成物であって、閉鎖区画内に配設され、そのpHが約6.8以下である、液体試薬組成物と、
試料採取部を有する試料採取装置であって、
試料採取部が、試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合され、
試料採取部が、繊維性材料又は発泡材料を含み、
試料採取装置が、液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える、試料採取装置と、を備える、器具である。
実施形態Cは、試料採取部が、所定の量の液体を取得するように適合される、実施形態Aに記載のキット又は実施形態Bに記載の器具である。
実施形態Dは、コーティングの少なくとも一部が、試料採取装置の試料採取部上に配設される、実施形態A〜Cのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Eは、pH調整試薬が水溶性試薬を含む、実施形態A〜Dのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Fは、コーティングがドライコーティングを含む、実施形態A〜Eのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Gは、コーティングが液体コーティングを含む、実施形態A〜Eのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Hは、液体コーティングが保湿剤を含む、実施形態Gに記載のキット又は器具である。
実施形態Iは、閉鎖区画が脆弱な壁を含む、実施形態A〜Hのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Jは、脆弱な壁が、開口部とキュベット部との間の容器内に配設される、実施形態Iに記載のキット又は器具である。
実施形態Kは、試料採取装置が、閉鎖区画を含み、試料採取装置が、容器から流体組成物を選択的に解放する構造を更に含む、実施形態A〜Hのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Lは、pH調整試薬が、N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸](HEPES)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]グリシン(トリシン)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される緩衝成分を含む、実施形態A〜Kのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Mは、コーティングが、有効な量の細胞抽出剤を更に含む、実施形態A〜Lのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Nは、ルシフェラーゼ酵素が、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素を含む、実施形態A〜Mのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Oは、ルシフェラーゼ酵素が、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素から本質的になる、実施形態A〜Mのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Pは、コーティングが、リン酸塩を含む有効な量の緩衝成分を含まない、実施形態A〜Oのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Qは、所定の量は、約0.01ミリリットル〜約0.25ミリリットルである、実施形態A〜Pのいずれか一つに記載のキット又は器具である。
実施形態Rは、
試料採取装置を使用して、所定の量の液体試料を取得する工程であって、
試料採取装置が、繊維性材料又は発泡材料を含む試料採取部を備え、
試料採取装置が、約6.8以下のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備え、
液体試薬組成物が、ルシフェリンを含む、所定の量の試料を取得する工程と、
所定の量の試料をpH調整試薬及び容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成する工程と、
照度計を使用して、反応混合物から放出された光を検出する工程と、を含み、
容器が、照度計に動作可能に結合されるように適合されたキュベット部を備える、方法である。
実施形態Sは、
試料採取装置を使用して、表面から残留物の試料を取得する工程であって、
試料採取装置が、繊維性材料又は発泡材料を含む試料採取部を備え、
試料採取装置が、約6.8以下のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備え、
液体試薬組成物が、ルシフェリンを含む、表面から残留物の試料を取得する工程と、
残留物の試料を取得した後、試料及びpH調整試薬を容器内の液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成する工程と、
照度計を使用して、反応混合物から放出された光を検出する工程と、を含み、
容器が、照度計に動作可能に結合されるように適合されたキュベット部を備える、方法である。
実施形態Tは、コーティングが、ドライコーティングを含む、実施形態R又は実施形態Sに記載の方法である。
実施形態Uは、コーティングが、液体コーティングを含む、実施形態R又は実施形態Sに記載の方法である。
実施形態Vは、容器内の試料採取部及び液体試薬組成物を撹拌する工程を更に含む、実施形態Q〜Tのいずれか一つに記載の方法である。
実施形態Wは、液体試薬組成物が、ルシフェラーゼ酵素を更に含む、実施形態R〜Vのいずれか一つに記載の方法である。
実施形態Xは、ルシフェラーゼ酵素が、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素から本質的になる、実施形態Wに記載の方法である。
実施形態Yは、試料を含む試料採取装置を液体試薬組成物と接触させることは、10℃以上、35℃以下の範囲内の温度で試料採取装置を液体試薬組成物と接触させることを含む、実施形態R〜Xのいずれか一つに記載の方法である。
実施形態Zは、試料採取装置を液体試薬組成物と接触させた後、実質的に定常状態の量の光が、20秒未満でその組成物から放出される、実施形態R〜Yのいずれか一つに記載の方法である。
本発明の目的及び利点は、以下の実施例によって更に例示されるが、これらの実施例において列挙された特定の材料及びその量は、他の諸条件及び詳細と同様に本発明を過度に制限するものと解釈されるべきではない。
コーティング配合物1:
コーティング配合物1を表1に列挙される成分から溶液として調製し、実施例1〜5及び8〜12における試料採取装置の繊維性試料採取部をコーティングするために使用した。コーティング配合物1のpHは、約8.5であった。
Figure 2015522279
液体試薬組成物:
本明細書に記載される液体試薬組成物は、ルシフェリン及びルシフェラーゼ酵素を含む。液体試薬組成物を表2に列挙される成分を用いて溶液として調製した。配合物のpHは、約6.4であった。本開示の各容器の密封されたキュベット部内に収容された液体試薬組成物の総量は、約425マイクロリットルであった。
Figure 2015522279
コーティング配合物2:
コーティング配合物2を表3に列挙される成分から溶液として調製し、比較例1〜5及び8〜12における試料採取装置の繊維性試料採取部をコーティングするために使用した。コーティング配合物2のpHは、約7.2であった。
Figure 2015522279
ATP検査器具1の調製:
図4に記載される設計に類似する器具を使用した。2つの異なる市販の製品からの成分(試料採取装置成分及び容器成分)を組み合わせることによって器具を調製した。
器具の容器成分を3M Clean−Trace(商標)Water Plus−Total ATP検査装置(製品番号AQT200,3M Company,St.Paul,MN)から取得した。試料採取装置成分を装置から除去し、廃棄したが、容器成分を保存した。液体試薬組成物を収容した容器のキュベット部を表2に記載する。
繊維性試料採取部を有する試料採取装置を3M Clean−Trace(商標)Surface ATP検査装置(製品番号UXL−100,3M Company,St.Paul,MN)から取得した。繊維性試料採取部をポリエチレンテレフタレート繊維から調製した。試料採取装置成分を検査装置から除去し、残りの検査装置(即ち、容器成分)を廃棄した。次に、コーティング配合物1(表1)を用いて試料採取装置をコーティングした。試料採取装置の操作部を保持し、かつ繊維性試料採取部全体がコーティング配合物中に15秒間浸漬される地点まで、装置の反対端をコーティング配合物1を収容する容器の中に浸すことによって、試料採取装置をコーティングした。試料採取装置をコーティング配合物から取り出した。試料採取装置のステム部を容器の側面で軽く叩くことによって、過剰なコーティング配合物を除去した。試料採取装置を約170マイクロリットルの配合物に保持した。試料採取装置及び容器が互いに対して第1の動作可能位置(図4)で組み立てられるように、コーティングされた試料採取装置を3M Clean−Trace(商標)Water Plus−Total ATP検査装置の容器部と直ちに組み合わせた。
ATP検査器具2の調製:
試料採取装置をコーティングするために使用される手順を除いて、ATP検査器具2をATP検査器1と同じように調製した。ATP検査器2では、試料採取装置の操作部を保持し、かつ繊維性試料採取部全体がコーティング配合物中に15秒間浸漬される地点まで、装置の反対端をコーティング配合物1を収容する容器の中に浸すことによって、試料採取装置をコーティングした。試料採取装置をコーティング配合物から取り出した。試料採取装置のステム部を容器の側面で軽く叩くことによって、過剰なコーティング配合物を除去した。次に、試料採取装置を薄板フローキャビネット内に配置し、少なくとも3時間にわたり20℃で空気乾燥した。乾燥工程後、試料採取装置及び容器が互いに対して第1の動作可能位置で組み立てられる(図4)ように、コーティングされた試料採取装置を3M Clean−Trace(商標)Water Plus−Total ATP検査装置と組み合わせた。
(実施例1)
上述されるATP検査器具1を使用した。試料採取装置をATP検査器具から除去し、10マイクロリットルの1×10−7Mの水溶液のアデノシン三リン酸(ATP)をマイクロピペットを用いて繊維性試料採取部の中央部に添加した。試料採取装置を容器に再挿入した。試料採取装置を第1の動作可能位置から第2の動作可能位置まで移動させるために、試料採取装置のハンドルを押した。試料採取装置が容器中で移動することによって、脆弱なシールが破壊され、繊維性試料採取部は液体試薬組成物と直接接触した状態で位置付けられた。容器を垂直位置に保持し、激しく左右に(振り子運動)約5秒間振とうした。容器を振とうさせた後、器具のキュベット部を3M Clean−Trace(商標)NG照度計(3M Company,St.Paul,MNから市販される)に直ちに挿入し、測定値を相対発光量(RLU)で記録した。RLU測定値を70秒間およそ10秒毎に得た。前回の読み取り後、直ちにその照度計に対して新たな読み取りを開始することによってこれを達成した。計器が新しい読み取りをそれぞれ取得し、提示するのにおよそ10秒を要するので、約10秒毎にRLU測定値を得ることになった。全ての検査を10℃の環境チャンバ内で行った。全ての材料及び設備を検査前にチャンバ内で平衡化した。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表4に示す。
試料採取装置を、第1の操作位置から第2の操作位置に移動させることは、キュベットの液体試薬組成物のpHをpH約6.4からpH約7.2に上昇させる結果になった。
比較例1
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例1と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間10秒毎に得た。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表5に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例2)
検査が15℃で行われたことを除いて、実施例1に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表6に示す。
比較例2
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例2と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表7に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例3)
検査が20℃で行われたことを除いて、実施例1に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表8に示す。
比較例3
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例3と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表9に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例4)
検査が25℃で行われたことを除いて、実施例1に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表10に示す。
比較例4
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例4と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表11に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例5)
検査が30℃で行われたことを除いて、実施例1に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表12に示す。
比較例5
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例5と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表13に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例6)
実施例1〜5及び対応する比較例1〜5の検査試料に対して、第1の時点(10秒)から第2の時点(20秒)のRLU測定値の増加率を以下の等式を用いて計算した。
RLUの増加%={[(20秒におけるRLU)−(10秒におけるRLU)]/(10秒におけるRLU)}×100
RLU測定値の平均増加百分率(n=5)を表14に報告する。
Figure 2015522279
(実施例7)
実施例1〜5及び対応する比較例1〜5の検査試料に対して、最大RLU測定値に達するまでの平均時間(n=5)を決定した。その結果を表15に報告する。
Figure 2015522279
(実施例8)
ATP検査器具2がATP検査器具1の代わりに使用されたことを除いて、実施例1に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表16に示す。
比較例8
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例8と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表17に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例9)
検査が15℃で行われたことを除いて、実施例8に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの反復試験試料を検査し、結果を表18に提示する。
比較例9
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例9と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間10秒毎に得た。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表19に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例10)
検査が20℃で行われたことを除いて、実施例8に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表20に示す。
比較例10
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例10と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表21に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例11)
検査が25℃で行われたことを除いて、実施例8に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表22に示す。
比較例11
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例11と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表23に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例12)
検査が30℃で行われたことを除いて、実施例8に記載したのと同じ手順に従った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表24に示す。
比較例12
試料採取装置がコーティング配合物1の代わりにコーティング配合物2でコーティングされたことを除いて、実施例12と同じ手順を用いた。RLU測定値を70秒間にわたって10秒ごとに取った。合計5つの複製試料の試験を行い、結果を表25に示す。
Figure 2015522279
Figure 2015522279
(実施例13)
実施例8〜12及び対応する比較例8〜12の検査試料に対して、第1の時点(10秒)から第2の時点(20秒)のRLU測定値の増加率を以下の等式を用いて計算した。
RLUの増加%={[(20秒におけるRLU)−(10秒におけるRLU)]/(10秒におけるRLU)}×100
RLU測定値の平均増加百分率(n=5)を表26に報告する。
Figure 2015522279
(実施例14)
実施例8〜12及び対応する比較例8〜12の検査試料に対して、最大RLU測定値に達するまでの平均時間(n=5)を決定した。結果を表27に報告する。
Figure 2015522279
本明細書に引用するすべての特許、特許出願、及び公開公報、並びに電子的に入手可能な資料の開示内容の全体を、参照により援用する。本出願の開示内容と本明細書に援用されるいずれかの文書の開示内容との間になんらかの矛盾が存在する場合には、本出願の開示内容が優先するものとする。上記の詳細な説明及び実施例は、あくまで理解を助ける明確さのために示したものである。これらによって不要な限定をするものと理解されるべきではない。本発明は、示され記載された厳密な詳細事項に限定されるべきではないが、それは当業者に対して明らかな変形が特許請求の範囲において規定された本発明の範囲に包含されるからである。
全ての見出しは、読者の利便性のためであり、指定のない限り、その見出しに続く本文の意味を限定するために使用するべきではない。
本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な改変を行うことが可能である。これら及び他の実施形態は以下の「特許請求の範囲」に含まれる。

Claims (20)

  1. 試料採取装置を使用して、所定の量の試料を取得する工程であって、
    前記試料採取装置が、繊維性材料又は発泡材料を含む試料採取部を備え、
    前記試料採取装置が、約6.8以下のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、前記液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備え、
    前記液体試薬組成物が、ルシフェリンを含む、所定の量の試料を取得する工程と、
    前記所定の量の試料を前記pH調整試薬及び容器内の前記液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成する工程と、
    照度計を使用して、前記反応混合物から放出された光を検出する工程と、を含み、
    前記容器が、前記照度計に動作可能に結合されるように適合されたキュベット部を備える、方法。
  2. 表面を有する試料採取装置を使用して、表面から残留物の試料を取得する工程であって、
    前記試料採取部が、繊維性材料又は発泡材料を含み、
    前記試料採取装置が、約6.8以下のpHを有する液体試薬組成物と接触するとき、前記液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備え、
    前記液体試薬組成物が、ルシフェリンを含む、表面から残留物の試料を取得する工程と、
    前記残留物の試料を取得した後、前記試料及び前記pH調整試薬を容器内の前記液体試薬組成物と接触させて、反応混合物を形成する工程と、
    照度計を使用して、前記反応混合物から放出された光を検出する工程と、を含み、
    前記容器が、前記照度計に動作可能に結合されるように適合されたキュベット部を備える、方法。
  3. 前記容器内の前記試料採取部及び前記液体試薬組成物を撹拌する工程を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記液体試薬組成物が、ルシフェラーゼ酵素を更に含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記試料を含む前記試料採取装置を液体試薬組成物と接触させる工程が、10℃以上、35℃以下の範囲内の温度で前記試料採取装置を前記液体試薬組成物と接触させることを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記試料採取装置を液体試薬組成物と接触させた後、実質的に定常状態の量の光が、20秒未満後に前記組成物から放出される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 照度計に動作可能に結合されるように適合された開口部及びキュベット部を有する容器と、
    ルシフェリンを含む液体試薬組成物であって、閉鎖区画内に配設され、そのpHが約6.8以下である、液体試薬組成物と、
    試料採取部を有する試料採取装置であって、
    前記試料採取部が、試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合され、
    前記試料採取部が、繊維性又は発泡材料を含み、
    前記試料採取装置が、前記液体試薬組成物と接触するとき、前記液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える、試料採取装置と、を備える、器具。
  8. 照度計に動作可能に結合されるように適合された開口部及びキュベット部を有する容器と、
    ルシフェリンを含む液体試薬組成物であって、閉鎖区画内に配設され、そのpHが約6.8以下である、液体試薬組成物と、
    試料採取部を有する試料採取装置であって、
    前記試料採取部が、試料を捕捉し、それを解放可能に保持するように適合され、
    前記試料採取部が、繊維性又は発泡材料を含み、
    前記試料採取装置が、前記液体試薬組成物と接触するとき、前記液体試薬組成物のpHを6.9以上に変える有効な量のpH調整試薬を含むコーティングを備える、試料採取装置と、を備える、キット。
  9. 前記試料採取部が、所定の量の液体を取得するように適合される、請求項7に記載の器具又は請求項8に記載のキット。
  10. 前記コーティングの少なくとも一部分が、前記試料採取装置の前記試料採取部上に配設される、請求項7〜9のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  11. 前記pH調整試薬が、水溶性試薬を含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  12. 前記コーティングが、ドライコーティングを含む、請求項7〜11のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  13. 前記コーティングが、液体コーティングを含む、請求項7〜11のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  14. 前記液体コーティングが、保湿剤を含む、請求項13に記載の器具又はキット。
  15. 前記pH調整試薬が、N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸](HEPES)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]グリシン(トリシン)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される緩衝成分を含む、請求項7〜14のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  16. 前記コーティングが、有効な量の細胞抽出剤を含む、請求項7〜15のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  17. 前記ルシフェラーゼ酵素が、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素を含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  18. 前記ルシフェラーゼ酵素が、対応する非遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素よりも温度変化、イオン性洗剤及び還元剤に対して感受性が低いルシフェラーゼ活性を有する遺伝子組み換え型ルシフェラーゼ酵素から本質的になる、請求項7〜16のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  19. 前記コーティングが、リン酸塩を含む有効な量の緩衝成分を含まない、請求項7〜18のいずれか一項に記載の器具又はキット。
  20. 前記所定の量が、約0.01ミリリットル〜約0.25ミリリットルである、請求項7〜19のいずれか一項に記載の器具又はキット。
JP2015520154A 2012-07-06 2013-02-25 液体試料中のatpを検出するための器具及び方法 Active JP6377610B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261668526P 2012-07-06 2012-07-06
US61/668,526 2012-07-06
PCT/US2013/027631 WO2014007846A1 (en) 2012-07-06 2013-02-25 Apparatus and methods for detecting atp in a liquid sample

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015522279A true JP2015522279A (ja) 2015-08-06
JP2015522279A5 JP2015522279A5 (ja) 2016-04-14
JP6377610B2 JP6377610B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=47902344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015520154A Active JP6377610B2 (ja) 2012-07-06 2013-02-25 液体試料中のatpを検出するための器具及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US10240181B2 (ja)
EP (1) EP2870257B1 (ja)
JP (1) JP6377610B2 (ja)
WO (1) WO2014007846A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015523076A (ja) * 2012-07-06 2015-08-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 液体試料中のatpを検出する器具

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3693471B1 (en) 2013-02-22 2024-01-03 Promega Corporation Stabilized formulation for luminescent detection of luciferase and nucleoside phosphates
WO2016148922A1 (en) 2015-03-13 2016-09-22 3M Innovative Properties Company Light detection system and method of using same
USD758224S1 (en) 2015-03-13 2016-06-07 3M Innovative Properties Company Handheld luminometer
USD759520S1 (en) 2015-03-13 2016-06-21 3M Innovative Properties Company Handheld luminometer
EP3268722B1 (en) 2015-03-13 2019-10-30 3M Innovative Properties Company Light detection device and system
CN107407627A (zh) 2015-03-13 2017-11-28 3M创新有限公司 光检测系统及其使用方法
US10093960B2 (en) 2015-07-24 2018-10-09 Molecular Devices, Llc Luminescence measurement of biological samples utilizing dual reagents
CA3069984A1 (en) 2017-07-27 2019-01-31 Biomerieux, Inc. Isolation tube
CA3078541A1 (en) 2017-10-31 2019-05-09 Luminultra Technologies Ltd. Decision support system and method for water treatment

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001000170A (ja) * 1999-04-22 2001-01-09 Kikkoman Corp 検体検査用器具及び拭取検査用器具
US20010046687A1 (en) * 2000-03-31 2001-11-29 Dicesare Joseph L. Method for the enhancement of luminescence intensity from a reaction between adenosine triphosphate (ATP) and a luciferase/luciferin reactant system
US20090148852A1 (en) * 2004-05-11 2009-06-11 Charm Stanley E Sensitive method for detecting low levels of ATP
WO2011082309A1 (en) * 2009-12-30 2011-07-07 3M Innovative Properties Company Live bioload detection using microparticles
JP2011523358A (ja) * 2008-05-13 2011-08-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 試料採取装置及び使用方法

Family Cites Families (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3169905A (en) 1961-05-15 1965-02-16 William H Lambert Sanitizing composition and method of use
US3876503A (en) 1971-10-29 1975-04-08 Frederick C Mennen Method and instrument for the detection of neisseria gonorrheae without culture
US3792699A (en) 1972-05-30 1974-02-19 Medex Inc Disposable swab unit
DE2510633C3 (de) 1975-03-12 1978-07-13 Boehringer Mannheim Gmbh, 6800 Mannheim Diagnostisches Mittel zum Nachweis von Eiweiß in Körperflüssigkeiten und dafür geeignete Indikatorfarbstoffe
US4036212A (en) * 1975-12-22 1977-07-19 Karuhn Richard F Method of predetermining time of ovulation in women and in animals to control conception
GB2127962B (en) 1982-10-06 1986-06-18 Venturecare Ltd Hygiene-testing food-contacting surface
US4978504A (en) 1988-02-09 1990-12-18 Nason Frederic L Specimen test unit
US5266266A (en) 1988-02-09 1993-11-30 Nason Frederic L Specimen test unit
GB9114265D0 (en) 1991-07-02 1991-08-21 Amersham Int Plc Sampling device
GB9224058D0 (en) 1992-11-17 1993-01-06 Celsis Ltd Bioluminescence reagent formulation
US5827675A (en) 1995-07-12 1998-10-27 Charm Sciences, Inc. Test apparatus, system and method for the detection of test samples
JPH11514849A (ja) 1995-07-12 1999-12-21 チャーム サイエンシズ インコーポレイテッド 検査サンプルを検出するための検査装置、システム及び方法
GB9526204D0 (en) 1995-12-21 1996-02-21 Biotrace Ltd Sampling and assay device
US5879635A (en) 1997-03-31 1999-03-09 Nason; Frederic L. Reagent dispenser and related test kit for biological specimens
CN1263459A (zh) 1997-06-04 2000-08-16 普罗克特和甘保尔公司 温和的抗微生物擦巾
US6420622B1 (en) 1997-08-01 2002-07-16 3M Innovative Properties Company Medical article having fluid control film
JP2000146957A (ja) 1997-10-13 2000-05-26 Kikkoman Corp 検体採取具及び拭取検査用器具
US6413529B1 (en) 1999-04-13 2002-07-02 The Procter & Gamble Company Antimicrobial wipes which provide improved residual benefit versus gram negative bacteria
US6482423B1 (en) 1999-04-13 2002-11-19 The Procter & Gamble Company Antimicrobial wipes which provide improved residual benefit versus gram positive bacteria
US6488943B1 (en) 1999-04-13 2002-12-03 The Procter & Gamble Company Antimicrobial wipes which provide improved immediate germ reduction
US6501002B1 (en) 1999-06-29 2002-12-31 The Proctor & Gamble Company Disposable surface wipe article having a waste contamination sensor
US7572238B2 (en) 1999-10-04 2009-08-11 Dermanew, Inc. Handheld sonic microdermabrasion porous applicator
GB2358061B (en) 2000-01-09 2003-08-13 Sec Dep Of The Home Dept Improvements in and relating to the collection and storage of samples
US6548018B2 (en) 2000-03-31 2003-04-15 Neogen Corporation Apparatus for chemiluminescent assays
JP4477809B2 (ja) 2000-06-02 2010-06-09 バイオコントロール システムズ,インコーポレイティド 生物学的混入物を検出するための独立式デバイス
US6383804B1 (en) 2000-07-13 2002-05-07 International Bioproducts, Inc. Sampling device with snap-off head and method of use
US20070134740A1 (en) 2005-12-12 2007-06-14 David Brusilovsky Compositions and articles for detection of analytes exceeding a pre-set threshold
US7030403B2 (en) * 2001-12-06 2006-04-18 Biocontrol Systems, Inc. Sample collection and bioluminescent sample testing system
GB0202421D0 (en) 2002-02-01 2002-03-20 Celsis Internat Plc Polyols in bioluminescence assays
ITMI20030643A1 (it) 2003-04-01 2004-10-02 Copan Innovation Ltd Tampone per il prelievo di campioni biologici
US20040267181A1 (en) 2003-06-26 2004-12-30 Asd Swab sample collection and recovery device
US7556933B2 (en) * 2004-10-01 2009-07-07 Luminultra Technologies Ltd. Reagent system and process for adenosine triphosphate monitoring
WO2006069053A2 (en) 2004-12-22 2006-06-29 Charm Sciences, Inc. Sampling method and device
US20060216196A1 (en) 2005-03-23 2006-09-28 Neogen Corporation Narrow swab (access swab) for ATP Measurement
WO2009134509A2 (en) 2008-02-15 2009-11-05 3M Innovative Properties Company Sample acquisition device
BRPI0905942A2 (pt) 2008-02-15 2015-06-30 3M Innovative Properties Co "dispositivo de captura de amostra"
EP2379226B1 (en) 2008-12-31 2016-04-20 3M Innovative Properties Company Live bioload detection using microparticles
WO2010129727A1 (en) 2009-05-06 2010-11-11 3M Innovative Properties Company Coated substrates comprising a cell extractant and biodetection methods thereof
WO2010129726A1 (en) * 2009-05-06 2010-11-11 3M Innovative Properties Company Articles with matrix comprising a cell extractant and biodetection methods thereof
JP5453530B2 (ja) 2010-04-21 2014-03-26 ピュリタン・メディカル・プロダクツ・カンパニー・エルエルシー 採取デバイスおよび材料

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001000170A (ja) * 1999-04-22 2001-01-09 Kikkoman Corp 検体検査用器具及び拭取検査用器具
US20010046687A1 (en) * 2000-03-31 2001-11-29 Dicesare Joseph L. Method for the enhancement of luminescence intensity from a reaction between adenosine triphosphate (ATP) and a luciferase/luciferin reactant system
US20090148852A1 (en) * 2004-05-11 2009-06-11 Charm Stanley E Sensitive method for detecting low levels of ATP
JP2011523358A (ja) * 2008-05-13 2011-08-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 試料採取装置及び使用方法
WO2011082309A1 (en) * 2009-12-30 2011-07-07 3M Innovative Properties Company Live bioload detection using microparticles

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015523076A (ja) * 2012-07-06 2015-08-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 液体試料中のatpを検出する器具

Also Published As

Publication number Publication date
US20190153500A1 (en) 2019-05-23
US11085063B2 (en) 2021-08-10
EP2870257B1 (en) 2017-02-22
WO2014007846A1 (en) 2014-01-09
US10240181B2 (en) 2019-03-26
EP2870257A1 (en) 2015-05-13
JP6377610B2 (ja) 2018-08-22
US20150337358A1 (en) 2015-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6377610B2 (ja) 液体試料中のatpを検出するための器具及び方法
JP6257614B2 (ja) 液体試料中のatpを検出する器具
JP5525516B2 (ja) 試料採取装置及び使用方法
US6218176B1 (en) Method and apparatus for rapid hygiene testing
US6887681B2 (en) Apparatus and methods for chemiluminescent assays
US9027420B1 (en) Specimen collection, treating, and transporting system
US20020187076A1 (en) Polymeric medium for the retention of reagent species for use in a hand-held device for the relatively rapid detection of the presence of an analyte of interest in a sample
US5916802A (en) Device for measuring ATP
KR20180103945A (ko) 건조된 증폭 조성물
US20020001822A1 (en) Apparatus and methods for chemiluminescent assays
US20010046687A1 (en) Method for the enhancement of luminescence intensity from a reaction between adenosine triphosphate (ATP) and a luciferase/luciferin reactant system
US20020018986A1 (en) Method for the detection of the presence of chemical species known to inhibit a chemiluminescent reaction
EP3234179B1 (en) Luciferin-containing substrate and monitoring device including the substrate
JP2001000170A (ja) 検体検査用器具及び拭取検査用器具
JP3654956B2 (ja) 残留物の検出方法及び残留物検出キット
JP2009136205A (ja) 細胞内atp測定方法
JP4168867B2 (ja) 有機物汚染判定方法
BRPI0908669B1 (pt) A sample collection device, a sample collection article and a method for detecting an analyte in a sample

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170104

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170111

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170112

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6377610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250