JP2015520613A - 押出ペットフード組成物 - Google Patents

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Abstract

配合物の選択および/または加工パラメータを使用して、押出調理された食品のテキスチャーを改良することができる。配合物の選択と加工パラメータとの間の相互作用を協力して使用して、低密度および低硬度の押出調理された食品を製造してもよい。低密度および低硬度により、そのキブルのテキスチャーが、噛んだり飲み込んだりするのにより容易にまたはより快適になる。

Description

本発明は、広く、食品組成物に関し、より詳しくは、押出調理により製造される食品組成物に関し、さらにペットフードキブルと称されることもある、押出ペットフード組成物に関する。
ペットフードおよびおやつ(treats)を含む多くの食品は、押出調理により製造される。一般的に言えば、押出過程は、生地(dough)を形成する工程、およびその生地を高温および高圧下でダイに通して押し出す工程を含む。その押出製品は、小片に切断または分割されることがある。その小片はパフまたはキブルと称してよい。押出製品は、乾かしても、熱の印加により能動的に乾燥させてもよい。このようにして形成された食品は、15質量%未満の水などの、含水率が比較的低いであろう。
生地の成分に応じて、押出食品は、軽快さ、サクサク感、硬度などの様々なテキスチャー特性を有するであろう。しかしながら、集団としての押出食品、特に、含水率が非常に低い押出食品は、噛みにくい、飲み込みにくい、または不快なほど乾燥しているか、もしくはそのように感じられることがある。
これらの難題に対処する方法の1つに、缶詰食品などの柔らかいウェットタイプの食品を提供することがある。しかしながら、ウェットタイプの食品は、容器を開ける前および/または後のシェルフライフが短いであろう;ドライタイプの食品よりも栄養素密度が低いであろう;ドライタイプの食品よりも、取り扱う、提供する、または食べるのが厄介であろう。これらの難題に対処する別の方法は、セミソフトタイプのキブルを提供することであり、これは、ドライタイプのキブルに対して、キブルを小さい力(噛む力など)で変形し易くするために、可塑剤および/または比較的高い含水量を含むことがある。しかしながら、セミソフトタイプのキブルは、ドライタイプの食品よりも低い栄養素密度も有するであろう。これらの難題に対処するさらに別の方法は、別々に調製されたか、または食品を給仕する前に食品に水または別の液体を添加することにより形成される、肉汁またはソースと共にドライタイプの食品を給仕することである。しかしながら、これらのトッピングは、食品の調製を複雑にし、ドライタイプの食品よりもシェルフライフが短いかもしれず、および/またはドライタイプの食品よりも給仕したり食べたりするのが厄介であるかもしれない。
噛みつき易い、噛み易い、飲み込み易い、および/または高い栄養価を有するドライタイプのキブルが依然として必要とされている。
いくつかの態様において、本開示は、押出食品を製造するための生地に関する。この生地は、少なくとも4%のC型デンプンを含むことがある。その生地は、生地のタンパク質含有量の質量パーセントとして、少なくとも20%の天然タンパク質源を含むことがある。その生地は、増粘剤を含むことがある。その生地は、3%未満の遊離脂肪を含むことがある。その生地は、1%と5%の間の還元糖の供給源を含むことがある。
いくつかの態様において、本開示は、押出食品を製造するための生地を調理する方法に関する。この方法は、生地を前処理する工程を含むことがある。その方法は、その生地を調理する押出工程を含むことがある。この生地は、前処理中の含水率が19〜35%であることがある。その生地を押出調理して、キブルを形成してもよい。このキブルは、押出工程後に、8%未満の水分レベルまで乾燥させてもよい。そのキブルは、5%未満の水分レベルまで乾燥させてもよい。そのキブルは、加熱下で乾燥させてもよい。押出調理中に生地に印加されるSMEは、15と35W・h/kgの間であってよい。
いくつかの態様において、本開示は、糊化デンプンマトリクスを有するキブルを押出調理する方法に関する。この方法は、生地を提供するまたは形成する工程を含むことがある。その生地は、少なくとも4%のC型デンプンを含むことがある。その方法は、その生地を前処理する工程を含むことがある。その生地は、19〜35%の水分レベルで前処理してもよい。その方法は、その生地を押し出す工程を含むことがある。その生地は、19〜35%の含水率で押し出してもよい。その方法は、押出生地を乾燥させて、キブルを形成する工程を含むことがある。このキブルを、10%未満の含水率まで乾燥させてもよい。押出中のSMEは、15と35W・h/kgの間であってよい。そのキブルは、加熱下で乾燥させてもよい。そのキブルは、1%と8%の間の水分レベルまで乾燥させてもよい。そのキブルは、1%と5%の間の水分レベルまで乾燥させてもよい。その生地は、3%未満の遊離脂肪を含むことがある。
いくつかの態様において、本開示は、糊化デンプンマトリクスを含む押出キブルに関する。そのキブルは、245から350g/Lの密度を有することがある。そのキブルは、3から8kgf/cm2の硬度を有することがある。そのキブルは、約70%超の気孔率を有することがある。その糊化デンプンマトリクスは、少なくとも4%のC型デンプンを含むことがある。その糊化デンプンマトリクスは、トウモロコシまたはコーンミールを含んでよい。
いくつかの態様において、本開示は、押出食品を製造するための生地に関する。その生地は、少なくとも4%のC型デンプンを含むことがある。その生地は、生地のタンパク質含有量の質量パーセントとして、少なくとも20%の天然タンパク質源を含むことがある。その天然タンパク質源の少なくとも25%は、動物タンパク質であってよい。その動物タンパク質は、タンパク質を沸水中で調理することによって製造してもよい。その動物タンパク質は、動物タンパク質を100.6℃以下の温度に乾燥させることによって製造してもよい。その動物タンパク質は、タンパク質を粉砕することによって製造してもよい。その天然タンパク質の少なくとも20%は、動物源に由来してよく、1000cps超のピーク粘度を有してよい。
いくつかの態様において、本開示は、キブルを押出調理する方法に関する。そのキブルは、糊化デンプンマトリクスを有することがある。その方法は、生地を提供または形成する工程を含むことがある。その生地はタンパク質を含んでよい。そのタンパク質の少なくとも20%が天然のものであってよい。その方法は、生地を前処理する工程を含むことがある。その生地は、19〜35%の水分レベルで前処理してもよい。その方法は、その生地を押し出す工程を含むことがある。その方法は、押出生地を乾燥させて、キブルを形成する工程を含むことがある。そのキブルは、10%未満の含水率を有してよい。
いくつかの態様において、本開示は、キブルを押出調理する方法に関する。そのキブルは、糊化デンプンマトリクスを有してよい。その方法は、生地を提供または形成する工程を含むことがある。タンパク質の少なくとも20%が天然のものであってよい。その方法は、その生地を前処理する工程を含むことがある。その生地は、19〜35%の水分レベルで前処理してもよい。その方法は、その生地を押し出す工程を含むことがある。その生地は、15と40W・h/kgの間のSMEで押し出してもよい。その方法は、押出生地を乾燥させて、キブルを形成する工程を含むことがある。そのキブルは、10%未満の含水率を有してよい。その生地は、少なくとも4%のC型デンプンを含むことがある。
いくつかの態様において、本開示はキブルに関する。そのキブルは、245から350g/Lの密度を有してよい。そのキブルは、3から8kgf/cm2の硬度を有してよい。そのキブルは、方法によって製造されてもよい。その方法は、生地を提供または形成する工程を含むことがある。その生地は、21〜33%のタンパク質を含んでよい。その方法は、その生地を前処理する工程を含むことがある。その生地は、19〜35%の水分レベルで前処理してもよい。その方法は、その生地を押し出す工程を含むことがある。その生地は、15と40W・h/kgの間のSMEで押し出してもよい。その方法は、押出生地を乾燥させて、キブルを形成する工程を含むことがある。そのキブルは、10%未満の含水率を有してよい。
ここに開示されたキブルの3つの例示の実施の形態および従来のキブルに関する硬度対含水率のグラフ 従来のキブルの気孔率を示す画像 本開示による例示のキブルの気孔率を示す画像 天然タンパク質を含む例示の鶏肉粉に関する様々な温度での粘度のプロファイル 変性タンパク質を含む例示の鶏肉粉に関する様々な温度での粘度のプロファイル
ここに用いたように、「キブル」または「ドライタイプのキブル」は、食品の質量で、水分レベルが15%以下の押出食品を称する。「セミモイスト」は、食品の質量で、水分レベルが15%と50%の間の食品を称する。「ウェット」は、食品の質量で、含水率が50%以上の食品を称する。セミモイストまたはウェットタイプの食品は、少なくとも一部は、押出調理を使用して調製してもよく、または他の方法によって完全に調製してもよい。「非押出」は、フライ、焼く、網焼き、圧力調理、煮る、オーム加熱、蒸すなどの押出調理以外のいずれの方法によって調製された食品をも称する。
ここに用いたように、「食品」は、経口摂取を目的としたどのような組成物をも称し、全体で飲み込まれるか、砕かれて粉々で飲み込まれるか否かにかかわらず、PVC、変性PVC、またはビニール等の食べられない高分子から製造された玩具または小石などの飲み込めるが、一般に食用ではないと考えられるものを除く。
ここに用いたように、「飲み込み易い」は、ものの硬度を称し、これは、キブルが砕けたり粉々になったりする前に記録される最大圧力である。2つ以上のものを比べる場合、最低の圧力で砕けるものが、最も飲み込み易いと考えられる。
ここに用いたように、「血糖インデックス」は、血糖(グルコース)レベルおよびインスリンレベルへの食品または食品成分の影響の尺度を称する。そのインデックスは、純粋なグルコースを摂取する影響に対するものである。様々な状況下で、血糖インデックスが高い食品、血糖インデックスが低い食品、または血糖インデックスが高い成分と低い成分の混合物を有する食品を提供することが望ましいことがある。
ここに用いたように、「Aw」すなわち「水分活性」は、製品中の遊離水または未結合水の尺度であり、製品または組成物の上の上部空間内の水の蒸気圧を、室温(22℃±2℃)での純(蒸留)水の蒸気圧で割ることにより測定される。純蒸留水のAwは1である。
ここに用いたように、「ペット」は、イヌ、ネコ、および/または栄養必要量がイヌやネコと同程度である他の家畜を意味する。例えば、栄養必要量がネコと同程度の他の家畜としては、ミンクおよびフェレットが挙げられ、これらは、ネコの栄養必要量を満たすように設計された栄養組成物でいつまでも健康的に生存できる。当業者にとって当然のことながら、イヌとネコは、栄養必要量の重要な特徴が異なっている。基本レベルでは、イヌは雑食動物であるのに対し、ネコは肉食動物である。さらに、栄養必要量は、統計発生的分類または他の非栄養的分類と必ずしも一致しない。
ここに用いたように、「完全な栄養バランスのとれた」は、その組成物の供給指針にしたがって、または供給指針が提供されていない場合には、一般的な使用にしたがって与えられたときに、水を除く、動物の典型的な栄養必要量の全てを提供する組成物を称する。そのような栄養必要量は、例えば、米国飼料検査官協会(AAFCO)により発行されたイヌとネコの栄養成分一覧表に記載されている。
ここに用いたように、「天然」は、三次構造または四次構造にあるタンパク質を称する。「天然」は、特に、一次構造またはポリペプチド部分に分解されたタンパク質を除く。
ここに用いたように、特定のパラメータについて他に記載がない限り、「約」という語句は、サンプリング誤差を含む、分析またはプロセス制御における固有の変動性に関して業界で許容される範囲を包含する範囲を称する。AAFCOのモデル指針と一致して、固有の変動性は、ずさんな作業や欠陥手法に関連する変動を包含することを意味しないが、優れた実践と技術にさえ関連する固有の変動に対処することを意味する。
別記しない限り、全ての百分率は、乾燥物質基準の組成物の質量パーセントである。
先に述べたように、ドライタイプのキブルは、他の加工食品形態に勝る利点を示すであろう。例えば、ドライタイプのキブルは、セミモイストまたはウェットタイプの食品よりも、長いシェルフライフまたは高い栄養素密度を有するであろうし、提供する、貯蔵する、または取り扱うのが容易であろう。しかしながら、ドライタイプのキブルは、キブルのテキスチャーのために、より噛みにくいまたはより飲み込みにくいかもしれない。いくつかの態様において、本開示は、噛みやすいテキスチャーを形成できるであろうドライタイプのキブルの配合物に関する。いくつかの態様において、その配合物は、許容できる栄養分を維持し、より望ましいテキスチャーを可能にする。他の態様において、本開示は、より望ましいテキスチャーを有するドライタイプのキブルを製造する方法に関する。いくつかの態様において、その方法を使用して、改善されたテキスチャーおよび許容される栄養分を有するドライタイプのキブルを製造することができる。いくつかの態様において、本開示は、テキスチャーまたは栄養分において従来のキブルより優れたキブルに関する。
キブルの配合物
押出調理は、前処理シリンダまたは容器などで、押出し前に水と混合されるデンプン成分を使用することがある。そのデンプン含有生地が、高温および高圧で押出機に押し通されるときに、デンプンは糊化し膨張し、生地が押出機のダイを通り抜けながら、「パフ」または「キブル」を形成する。このキブルは、押出し前の生地よりもいくぶん密度が低い。異なる食品配合物は、数多くの要因に基づいて、様々な変化程度に膨張する。要因の1つは、配合物中のデンプンの種類である。3種類の異なる分類のデンプンがキブルのテキスチャーに関連するであろう。B型デンプンとしては、ジャガイモと他の塊茎、ビート、タピオカ、ユッカなど、およびそれらの組合せに由来するものが挙げられる。B型デンプンは、低密度の結晶構造を有し、水和に応答して、比較的迅速かつ効率的に膨張する。A型デンプンとしては、トウモロコシ(コーンミールを含む)、穀物、小麦、米など、およびそれらの組合せに由来するものが挙げられる。A型デンプンは、密集した結晶構造を有する。水分が分子レベルでA型デンプンに浸透することは難しいので、このデンプンは一般に、温度、圧力、および水分レベルの同様の条件下では、それほど迅速に、またはB型デンプンと同じほど膨張しない。C型デンプンは、「高アミロース」デンプンと記載されることがある。C型デンプンとしては、エンドウ豆、ヒヨコマメ、レンズ豆、ケツルアズキ、他の豆類のデンプン、およびそれらの組合せが挙げられ、C型デンプンは、A型デンプンに似た構造の部分と、B型デンプンに似た構造の部分とを有する結晶相の混合物を有する。温度、圧力、および水分レベルの同様の条件下で、C型デンプンは、典型的に、B型またはA型デンプンよりも、膨らまない、または水を吸収しない(もしくはそれほど迅速に膨らまない、または水を吸収しない)。
押出食品、特に、動物の栄養所要量の全てまたはかなり大きな割合を提供するように設計された押出食品は、典型的に、A型デンプンを含む。何故ならば、これらのデンプンは、良好な美味しさおよび良好な栄養分の組合せを提供する食品に関連しているからである。例えば、トウモロコシは、一般に、味がよく、比較的多量の炭水化物を含む、良好な健康状態にとって重要な多種多様なビタミン類と栄養素を提供する。
B型デンプンは、一般に、A型デンプンよりも高い血糖インデックスを有する。例えば、焼いたラセットジャガイモは85±12の血糖インデックスを有するのに対し、白米は64±7の血糖インデックスを有し、玄米は55±5の血糖インデックスを有する。B型デンプンの血糖インデックスが高いことは、猟犬や使役犬のために設計されたドッグフードやパワーバー(power bars)などの、激しい活動または長時間の活動の最中または後に血糖値を維持するまたは回復するのを補助するように設計された食品においては問題ではないであろう。しかしながら、B型デンプンの血糖インデックスが高いことは、より座りがちな動物にとって問題となり得、エネルギーレベル、血糖値、および/または血中インスリンレベルを一日中管理することが難しくなる。より高い血糖インデックスは、血液化学の急変を管理する能力が、より若いまたはより健康な動物と比べて低下しているであろう、高齢の動物または衰弱した動物にとって特に問題となるであろう。例えば、7歳以上のイヌなどの高齢のイヌ、または11歳以上のイヌなどの「超高齢」のイヌのためのドッグフードを配合する場合、血糖インデックスが低い成分を使用することが望ましいであろう。
C型デンプンは、一般に、A型デンプンよりも低い血糖インデックスを有し、特定の加工条件下で、A型デンプンに対する、テキスチャー形成の利点をいくつか提供できる。しかしながら、A型デンプンの代わりにC型デンプンを使用した場合、従来の加工条件下では、膨張の漸進的な改善は、特に、キブルにおいてA型デンプンの10%以下に代えてC型デンプンを使用する場合などの低レベルの置換の場合、一般に控えめである。これは、C型デンプン源に一般に関連する比較的高いアミロース含有量のためであると考えられる。アミロースは、密集した結晶構造を有し、C型デンプンの膨張を阻害する。すなわち、A型デンプンの代わりにC型デンプンを使用すると、テキスチャーが控えめに改善され、B型デンプンの代わりにC型デンプンを使用すると、血糖インデックスが著しく改善されるであろう。
キブル生地はタンパク質源を含んでよい。安価なタンパク質源としては、消化物などの加工タンパク質源が挙げられるであろう。鶏肉、豚肉、牛肉、または子羊の肉の副産物粉が、動物タンパク質の安価な供給源であるので、加工食品において有用であろう。これらの副産物粉は、典型的に、100℃超の公称温度などの高熱、およびタンパク質分子の自然構造を分断する剪断力を含む過程を使用して製造される。例えば、副産物を、約120℃以上さらには約175℃以上の温度で精製することがある。これらの温度では、加工されている材料中のどの脂肪も、精製されている材料を実質的に揚げ、比較的サクサクした製品をもたらす。副産物粉に典型的であるように、粉砕された場合、そのサクサクしたテキスチャーが高剪断力を生じる。高温と剪断の組合せにより、精製粉中のタンパク質の相当な割合が変性される。しかしながら、キブルのテキスチャーを管理するために、天然の三次または四次タンパク質構造がかなり保存されたタンパク質源を使用することが望ましいであろう。
天然の植物タンパク質が有用なことがあり、その例としては、エンドウ豆またはエンドウ粉、大豆タンパク濃縮物、レンズ豆、キノア、ヒヨコマメ、アマランス、トウモロコシ(トウモロコシグルテン粉を含む)、10質量%超のタンパク質含有量(乾燥物質基準ではない)を有する他の穀物、およびそれらの組合せが揚げられる。天然タンパク質の他の例示の供給源としては、動物の肉または動物粉、卵、ホエータンパク質濃縮物または単離物などの乳タンパク質、およびそれらの組合せが挙げられるであろう。適切な動物粉は、煮沸などの、100℃以下の公称温度で製造してもよい。副生成物または粉がこれらのより低い温度で回収される場合、その材料は、それ自体の脂肪において揚げられておらず、この「より軟らかい」またはそれほどサクサクしていない材料は、粉砕中により小さい剪断力を経て、従来の精製過程と比べて、より天然のタンパク質構造を維持するのに役立つ。天然タンパク質の適切な供給源は、120℃以上の温度、酵素を分断または消化するプロテアーゼまたは他の酵素処理、より高い剪断力過程、タンパク質構造を分断するヘキサンなどの化学物質による抽出または分離、極端なpH条件、およびそれらの組合せへの曝露がなく加工してよい。当業者には、異なる種類のタンパク質が異なるpH範囲に耐えられること、および異なるpH範囲が、温度などの異なる環境条件下で許容されることがあることが認識されるであろう。しかしながら、原則として、3未満(より酸性である)または7超(よりアルカリ性である)のpH値を利用する過程は、天然の動物タンパク質構造を維持するには問題であろう。動物タンパク質は、それらを生地に含ませる前に経験する部分変性の程度が様々であろう。
所望であれば、変性の程度は、ペーストの粘度、吸水指数、またはゲル強度の変化を評価することによって決定できる。例えば、鶏肉粉は、その粉のピーク粘度および最終粘度を測定することによって、特徴付けることができる。比較的高いベルで天然タンパク質を含有する粉は、より高温に曝露されたときに、より高い粘度値(より低いレベルで天然タンパク質を含有する粉と比べて)を有する。それゆえ、鶏肉粉を加熱し冷却する間の粘度プロファイルを使用して、天然タンパク質含有量に基づき鶏肉粉を区別することができる。図4に示されるように、より高レベルで天然タンパク質を有する鶏肉粉(変性レベルがより低い)は、1000から6000cpsのピーク粘度および3000から9000cpsの最終粘度を有するであろう。対照的に、図5に示されるように、より低いレベルで天然タンパク質を有する精製鶏肉副生成物粉(変性レベルがより高い)などの鶏肉粉は、100から300cpsのピーク粘度および100から300cpsの最終粘度を有するであろう。違う解釈をすると、変性タンパク質の粘度プロファイルにはそれほど変化はない。何故ならば、それらは、もはや、温度変化に応答して「関数」ではないからである。図4および5において、どの1つのサンプルの個々のプロファイルも必ずしも重要ではない−重要なことは、同じタイプ(例えば、天然または変性)の製品の曲線の形状である。
理論により縛ることを意図しないが、天然タンパク質構造は、生地の形成中に広がり、「伸び」、これにより、隣接する鎖の間の非共有結合およびジスルフィド結合を形成することができ、水を捕らえて、泡状構造中に気泡を形成すると現在考えられている。押出調理および/または乾燥中、気泡中の水が蒸発し、乾燥したキブル中に細孔が残され、これが軽い、空気を含むテキスチャーに寄与する。その上、天然タンパク質は、より高い生地密度、生地中への水分のより高い吸収または吸着(それによって、生地中のデンプンの水和をより多く促進する)に寄与し、および/または生地中の「伸縮性」結合剤として働き、生地の形成前にタンパク質の多くが変性されている場合よりも、より大きい程度、押出し中に生地が膨張することができるであろう。これにより、膨張比(ダイの直径で割った押出キブルの直径)が高く、嵩密度の低い製品が得られる。変性タンパク質は、それほど「伸縮性」ではないか、または温度変化に対してそれほど物理的に反応せず、したがって、それほど膨張を促進しないであろう。生地中の20質量%未満のタンパク質などの比較的少量の天然タンパク質を使用する影響は、別に、テキスチャーを控えめに改善する。しかしながら、より高レベルの天然タンパク質により、もしくはA型またはB型デンプンの使用と組み合わせた、および/または下記に記載される加工技法と組み合わせた、天然タンパク質の使用により、テキスチャーが著しくまたは極端に変化するであろう。
いくつかの実施の形態において、押出食品を製造するための生地であって、少なくとも4%、または少なくとも15%、または約16%のC型デンプンを含む生地。その生地は、50%未満、または40%未満、または30%未満のC型デンプンを含んでよい。その生地から製造されたキブルは、同様の割合のC型デンプンを有するであろう。いくつかの実施の形態において、前記生地またはキブルは、A型デンプンを含んでよいが、実質的にトウモロコシ(コーンミール、トウモロコシグルテン粉、またはトウモロコシに由来する他の製品を含む)は含まないであろう。例えば、その生地またはキブルは、トウモロコシを3%未満しか、またはさらにはトウモロコシを1%未満しか含まないであろう。いくつかの実施の形態において、その生地またはキブルは、トウモロコシまたはトウモロコシグルテン粉などのトウモロコシ誘導体を含有してよく、もしくは3%以上などの相当量でトウモロコシまたはトウモロコシ誘導体を含んでよい。
いくつかの実施の形態において、押出食品を製造するための生地は、その生地のタンパク質含有量の質量パーセントとして、少なくとも50%の天然タンパク質源、または少なくとも20%の天然タンパク質源を含む。その天然タンパク質源は、その生地のタンパク質含有量の90%未満、または80%未満、または60%未満を占めてよい。タンパク質含有量は、当該技術分野において一般に実践されているように、生地の窒素含有量を使用して推測してよい。この生地は、組成物の乾燥質量で少なくとも15%の天然タンパク質源を含んでよい。この生地は、組成物の乾燥質量で80%未満、または60%未満、または50%未満の天然タンパク質源を含んでよい。その生地から製造されたキブルは、タンパク質含有量で、または組成物の質量で、同様の割合の天然タンパク質源を有するであろう。
いくつかの実施の形態において、前記生地のタンパク質含有量の少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%が動物由来であってよい。残りのタンパク質は、植物源または微生物源に由来してよい。いくつかの実施の形態において、前記生地の天然タンパク質含有量の少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%が動物由来であってよい。残りのタンパク質は、植物源または微生物源に由来してよい。動物タンパク質は、特に、排他的ではないが、肉食動物の食餌において、植物源または微生物源よりも、動物にとってより栄養的に有用である、またはそのように考えられるであろう。いくつかの実施の形態において、前記生地のタンパク質含有量の少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%が植物由来であってよい。残りのタンパク質は、動物源または微生物源に由来してよい。いくつかの実施の形態において、前記生地の天然タンパク質含有量の少なくとも20%、または少なくとも30%、または少なくとも40%が植物由来であってよい。残りのタンパク質は、動物源または微生物源に由来してよい。植物タンパク質は、特に、排他的ではないが、雑食動物の食餌において、動物タンパク質よりも、環境にやさしい、またはより人道的である、もしくはそのように考えられるであろう。
いくつかの実施の形態において、前記生地は、遊離または添加脂肪を実質的に含まないことがある。すなわち、その生地は、肉または肉副産物などの原材料からの脂肪を含んでよいが、魚油、植物油、動物脂肪、脂肪系の旨味剤(palatants) 、または他の脂肪などの遊離脂肪を約2.5%未満しか、または遊離脂肪を約2%未満しか、または遊離脂肪を約1%未満しか含まないであろう。理論により縛ることを意図しないが、遊離脂肪は、潤滑剤として働き、加工中(以下により詳しく記載されている)に生地に印加される特定の機械的エネルギーの有効性を減少させるであろうと考えられている。もちろん、遊離脂肪をより高レベルで含むことも可能であるが、乾燥キブルにおいて匹敵するテキスチャー効果を達成するために、他の加工パラメータを調節する必要があるであろう。キブル上に脂肪系または脂肪含有コーティングを表面被覆することのように、押出し後に追加の脂肪を加えてもよい。生地に相当量の遊離脂肪を加えずに、少なくとも9%、または少なくとも14%、もしくは20%までなどの、ペットフードにとって慣例的な脂肪レベルに到達することが可能である。例えば、より高い含有レベルで脂肪を有する受入原材料を選択すること、および/または被覆キブルに補給脂肪を施すことも可能であろう。
前記生地またキブルは、組成物の乾燥質量の1%までで、キサンタンまたは他のガム(天然源由来、化学修飾、または完全な合成など)、カルボキシセチルセルロース(CMC)、ペクチン、寒天、ゼラチン、およびそれらの組合せなどの、増粘剤をさらに含んでもよい。この増粘剤は、組成物の乾燥質量で少なくとも0.01%、または少なくとも0.1%、または少なくとも0.2%などの、いかなる適切な量で存在してもよい。増粘剤の目的は、下記に記載されるように、例示の加工条件に関してさらに詳しく説明される。典型的に、生地に1%超の増粘剤を添加する必要はないであろう。様々な増粘剤の効果は、押出し中の比機械的エネルギー(SME)を増加させるその効果により測定できる。配合および加工パラメータは、所望のSMEが達成されるまで、相互に変更してよい。
いくつかの実施の形態において、前記生地またキブルは、保湿剤または可塑剤を含んでもよい。グリセリンなどの保湿剤または可塑剤は、軟質またはセミモイストタイプの食品にしばしば使用されており、押出キブルを含む食品に、より弾性のある歯ごたえのあるテキスチャーを与えることができる。5%以下の含水率まで乾燥したキブルなどのいくつかのドライタイプのキブルにおいて、食品の硬度を減少させる上での保湿剤または可塑剤の有効性は、5%未満の水分レベルでは、保湿剤または可塑剤も脱水されるかもしれないので、低下するかもしれない。しかしながら、デキストロースおよびフルクトースなどの還元糖が比較的高レベルで存在することは、取扱いおよび出荷中に、ドライタイプのキブルが粉々に砕けるのを防ぐための可塑剤として役立つであろう。例示の還元糖源としては、ニンジン粉、コーンシロップ固形物、モラセス、トマト粉、果汁、乾燥果物、カボチャ、サツマイモ粉、還元糖の含有量の多い他の塊茎、およびそれらの組合せが挙げられる。還元糖の適切な供給源は、乾燥物質基準で、20〜50質量パーセントの還元糖を含有するであろう。高還元糖源は、使用される場合、キブルまたは生地中に、組成物の1.5%と10%の間、または2%と5%の間で存在してよい。還元糖は、一般に、キブルまたは生地中に、組成物の0.75%と5%の間で存在してよい。
前記生地またキブルは、乾燥物質基準で10〜70質量パーセントのタンパク質、より好ましくは、乾燥物質基準で20〜50質量パーセントのタンパク質を含んでよい。いくつかの実施の形態において、その生地またキブルは、好ましくは、乾燥物質基準で27〜33質量パーセントのタンパク質を含んでよい。そのキブルは、完全であり、栄養的にバランスがとれているであろう。そのキブルは、ペットにとっての完全な、栄養的にバランスのとれた食餌であるか、またはペットにとっての完全な、栄養的にバランスのとれた食餌への添加物(混合された状態で、完全な、栄養的にバランスのとれた、予混された市販の食餌として含まれるいくつかの異なる種類のキブルの内の1つなど)であってよい。
前記生地またキブルは、ビタミン類とミネラル類、油、脂肪酸、アミノ酸、カロリー制限模倣剤、旨味剤、着色料、保存料、プレバイオティクス、補助繊維、プロバイオティクス、バクテリオファージ、薬物、ハーブ、植物性薬品など、またはそれらの組合せなどの他の添加剤を所望に応じていくつ含んでもよい。
生地の加工および押出し
押出調理過程は、実際の押出調理工程の前に、処理工程を含むことが多い。生地または生地の成分は、制御された条件下で蒸気および/または水を含む調節器内で混合して、生地を予備調理または予熱しても、全ての成分を混合して生地にしても、および/または押出調理中の所望の条件のために生地を(水和によるような)調製してもよい。一般に、ある程度の最小レベルの水和は、生地の配合と押出調理パラメータに依存するが、押出調理中に生地を膨張させるのに必要である。当該技術分野の見解では、この水分レベルは、押出調理後に要求される乾燥の量を最小にするために、できるだけ低く維持すべきである。周囲条件下でキブルを乾燥させる場合でさえ、調理工程での高い水分レベルにより、キブルを完全に乾燥させ、包装の準備をする前に、追加の保持時間が必要であろう。もちろん、キブルが熱および/または真空下で乾燥される場合、調理工程での高い水分レベルは、乾燥工程を完了するために、追加の加工時間および/またはエネルギー投入を必要とするであろう。その上、押出し前または最中に水分レベルを増加させると、押出し中のSMEが減少する。ペットフードを製造するための典型的な押出過程において、例えば、処理/押出し中に使用される水の量は、SMEを高く維持するために少なく、これにより、製品の膨張が増し、したがって、密度が減少する。しかしながら、その製品は、高い硬度も示す。さらに、押出調理後にキブルが耐えられる曝露の時間および温度に制限がある。ここで、過剰な熱の乾燥は、乾燥度(キブルが食べられるときの、美味しさまたは口当たりがよくない)、硬いテキスチャー(キブルを砕くまたは噛むのが硬いであろう)、および乾燥中にキブルが焦げた場合のまずさまたは美観の悪化の一因となる。これらの理由のいずれについても、押出前の生地の含水率は、通常、適度のレベルに維持される。
意外なことに、押出前の生地の水分レベルを増加させると、生地の水和が増加することにより、8%未満の水分、または約5%未満の水分、さらには約2%の水分まで乾燥させた場合でさえ、乾燥後により軟らかく噛みやすいキブルを実際に製造できることがある。生地中のデンプンは、押出調理後のある期間に亘り、糊化および膨潤し続けるので、その水分レベルは、押出調理前(例えば、前処理シリンダまたは容器内)、押出調理中、および押出調理後に関連する。いくつかの実施の形態において、水分は、特に、キブルが能動的な乾燥工程に施される場合、押出調理後に減少することを了解の下で、水分レベルを、押出調理の前と最中で、組成物の質量の18〜35%、または組成物の質量の20〜22質量%、または組成物の質量の23〜35%の範囲に維持することが有用であろう。水は、押出前(例えば、前処理シリンダまたは容器内)、または押出中、もしくはその両方で、組成物に積極的に加えてもよい。水以外に、蒸気を加えてもよい(例えば、加えられている温水に関連する蒸気だけでなく、主に水としてではなく、主に蒸気として加えられる蒸気)。押出中の水分レベルがより少ない低密度の製品を得ることも可能であるが、押出中の水分レベルがより多いと、低密度と低硬度の両方であるキブルの製造が促進される。
新たに押し出されたキブル(キブルが押出機のダイを出たばかりの)の含水率が、20%超、または19%と35%の間、または25%と35%の間、または25%と30%の間であることが望ましいであろう。生地が押出中に十分に水和されている場合、その生地中の気泡内に水が取り込まれる。高水分加工条件下で天然タンパク質および/またはC型デンプンを使用した場合に形成されるであろうような、大きな気泡は、押出中に完全には消えないであろう。それゆえ、新たに押し出されたキブルの含水率は、その生地が、低密度で低硬度の食品にとって望ましい泡状の開気孔構造を形成したか否かの表れとなるであろう。押出しから5分以内で測定された湿潤嵩密度も、生地が効果的に水和されており、「泡立っている」か否かを評価するためのプロセス制御または品質検査点として使用してよい。
押出調理に関する別のパラメータは、生地がダイプレートに押し通されているときに生地に印加される比機械的エネルギー(SME)である。全ての押出調理装置が、調理されている食品にある量のSMEを印加するが、SMEは、従来の製造操作中に計算または監視しても、しなくてもよい。何故ならば、SMEは、典型的に、特定の製品特徴を達成するための重要なプロセス変数として扱われないからである。むしろ、SMEは、プロセス速度または処理量を制御するために不注意にまたは間接的に調節されてもよい。典型的な設備の構成の1つである一軸スクリュー押出機において、SMEは、スクリュー速度を増加させることにより、またはスクリューの周期を増加させることなどの、スクリュー自体を修正することにより、増加させることができる。一軸スクリュー押出機において、有用なスクリュー速度は、350rpmまたは375rpmから600rpmに及ぶであろう。他の押出設備において、SMEを変更するための機構は、その設備に馴染みのある当業者には明白であろう。SMEの操作は、少なくとも2つの様式の一方または全てでテキスチャーの改善に寄与するであろう。第一に、より高いSMEは、デンプン粒を砕くのに役立ち、アミロースをデンプンから浸出させ、またデンプン粒からのアミロペクチンまたは他の分子をますます急激に膨張させることができるであろう。第二に、より高いSMEは、ダイプレートから押し通される前の最終的な瞬間に、生地を完全に混ぜ、水和させるのに役立ち、デンプンの糊化を促進させ、押出中に生地を膨張させる準備をさせるであろう。1つの機構または他の機構の存在または支配は、生地の配合および他のプロセスパラメータに基づいて様々であろう。中間のSMEは、低密度で低硬度の両方であるテキスチャーを達成する上で役立つであろう。より高いSMEは、低密度テキスチャー(水分レベルが適切である場合)にまだ寄与するかもしれないが、より高い硬度にも関連しているであろう。より低いSMEは、より低い硬度のテキスチャーに寄与するかもしれないが、水分が制限される場合には、より高い密度にも関連しているであろう。したがって、SMEおよび水分レベルは、密度と硬度を独立して変更するために操作することができる。
いくつかの実施の形態において、SMEが少なくとも約15W・h/kg、または少なくとも約20W・h/kgである、もしくはSMEが約20または25から30または33W・h/kgである、生地を押し出すことが有用であろう。1つの例示の実施の形態において、生地は、押出前(例えば、前処理シリンダまたは容器内)の水分が増加し、押出中に水が添加されずに、約20から25または30W・h/kgのSMEで押し出され、異なる条件下で加工された同じ配合物のキブルに対して、低密度および非常に低い硬度を有するキブルが得られる。別の例示の実施の形態において、生地は、押出前の水分が増加し、押出中に水が添加されずに、30W・h/kg超のSMEで押し出され、異なる条件下で加工された同じ配合物のキブルよりも高い密度と低い硬度のキブルが得られる。
押出後の乾燥
キブルは、空気乾燥または能動的乾燥(例えば、キブルから水分を除去するための熱または負の空気圧の印加)のいずれによって、押出し後に乾燥させてもよい。乾燥は、従来、製品の硬化に関連付けられている。すなわち、より長い乾燥時間およびより低い含水量が、硬化の増加に関連付けられる。押出前過程(生地の形成、前処理)中および押出し中に生地に加えられる水分を加減する場合、この関係を考慮しなければならない。しかしながら、意外なことに、硬度対乾燥度の曲線がおおよそ放物線状であることが分かった。すなわち、長期間の乾燥により、より短い期間に亘り乾燥した製品よりも硬度が低い製品が得られることがある。その曲線は、多量の天然タンパク質および調理済みBまたはC型デンプンを含有するキブルについて、より著しい。
したがって、より軟らかい/硬さの小さい製品を得るために、8%以下の水分、または5%以下の水分、または約2%以下の水分、または約2%から約5%の水分までキブルを乾燥させることが望ましいであろう。キブルの最終水分は、約1%以上の水分、または約2%以上の水分であってよい。
図1に示されているように、硬度は、意外なことに、キブルが非常の低い水分レベルまで乾燥された場合、低下することがある。従来のキブルを約10%未満、さらには約5%未満の含水率まで乾燥させることが都合よいであろう。キブルの硬度は初期乾燥中に増加するのに対し(例えば、30%の水分、または25%などの、押出し直後のキブルの水分レベルから)、キブルの硬度は、意外なことに、含水率が市販のドライタイプのキブルに典型的な6〜10%の含水率より低くなるまで乾燥が継続される場合に、低下することがある。上述した配合の変更の1つ以上を有するキブルを、約10%未満、または約8%未満、さらには約5%未満、または約2%から約10%の含水率、または約2%から約8%の含水率、または約2%から約5%の含水率まで乾燥させることがさらに都合よいであろう。表1には、図1に示された配合物が記載されている。
Figure 2015520613
配合、押出し、および押出後過程の間の相互作用
ここに開示された配合、押出し、および押出後の詳細は、個別に有用であろうが、それらを組合せで使用することが都合よいことがある。例えば、押出機内でSMEを増加させるために、配合物が遊離脂肪を著しいレベルで含まない場合が、最も効率的であろう。理論により縛ることを意図しないが、遊離脂肪は、加工中の生地を滑らかにし、目的のSME入力の効果を減少させ得ると考えられる。別の例として、押出しの前と最中の高い水分レベルは、食品中のデンプンの糊化を助け、それによって、膨張を増加させ、キブルの硬度を低下させ得る(しかし、必ずではない)密度のより低いキブルを生じることがある。デンプンの糊化とタンパク質のアンフォールディングの組合せ(より大きい細孔サイズおよび細孔間のより薄い壁の傾向がある)によるよりも、デンプンの糊化(直径が小さい細孔の数が多くなる傾向がある)のみにより得られた場合、キブルの気孔率が異なるであろう。しかしながら、押出しの前および/または最中の高い水分レベルは、キブルが押出し後に8%未満の含水率まで乾燥される場合、キブルの硬度を低下させる上で最も効果的であろう。
さらに別の例として、キブルを押出し後に8%未満の含水率まで乾燥させることは、より弾性の生地を、蒸気と空気を吸収または吸着させらせるようにし、新たに押し出されたキブルにおいて数多くの大きい細孔を伴う膨張を生じさせられる天然タンパク質を生地が含む場合、より効果的なことがある。キブルを低い含水率までゆっくりと乾燥させること(例えば、押出後乾燥機内での滞留時間を延長することにより)は、新たに押し出されたキブルの泡状多孔性を維持するのに役立ち得る。新たに押し出されたキブルにおける細孔壁が、水が完全に蒸発する前に乾燥し、強固になれるように、キブル中の水をゆっくりと蒸発させることが都合よいであろう。それゆえ、乾燥機内の温度を上昇させずに、乾燥機内の温度を低下させ、滞留時間を延長することが都合よいであろう。このことは、より小さい細孔を有し、乾燥機内にある期間中にキブルの中心から水を取り除くためにより高い温度を必要とする従来のキブルについては難しい。細孔がより大きいキブルについて、水はキブルからより容易に抜けることができ、よって、乾燥機内にある期間の延長は、思われるほど極端ではない。総熱入力は従来の乾燥条件とおおよそ同じであるが、当業者には、望ましい範囲は、プロセスの処理量、キブルのサイズ、およびここに開示されたように、キブルの気孔率などの数多くのパラメータにより異なるであろうことが認識されよう。
従来のキブルは、例えば、約400g/Lの密度および約12kgf/cm2以上の硬度を有することがあるのに対し、天然タンパク質を含み、5%未満の含水率まで乾燥したキブルは、約245g/Lの密度および約3.4kgf/cm2の硬度、または約6kgf/cm2の硬度、または約8kgf/cm2未満の硬度、または約3から6kgf/cm2もしくは約3から8kgf/cm2の硬度を有することがある。代わりの尺度として、従来のキブルは、33%と55%の間の気孔率を有することがあるのに対し、天然タンパク質を含み、5%未満の含水率まで乾燥したキブルは、70%超、さらには75%超の気孔率を有することがある。キブルが出荷中および取扱中に細粒を生じる傾向を低下させるために、キブルの気孔率を90%未満、または85%未満に維持することが望ましいであろう。54%の気孔率および365g/Lの嵩密度を有する従来のキブルが図2に示されている。対照的に、79%の気孔率および245g/Lの嵩密度を有する、ここに記載されたキブルが図3に示されている。
開示されたどの特徴も、以下の特徴が不足している配合物および/またはプロセスよりも、テキスチャーが少なくとも適度に改善されることを見込んで、配合内、プロセス内、または配合とプロセスの組合せとしてのいずれかで、どの他の特徴と組み合わせてもよいと考えられる。より詳しくは、ドライタイプのキブルの硬度と密度を独立して変更するなどの、新たな様式でテキスチャーを改善するために、ここに記載された配合の特徴および/またはプロセスの特徴の様々な組合せを使用してよい。
キブルの性質
先に開示されたように製造されたキブルは、従来のキブルに対して並外れた性質を有することがある。例えば、先に開示されたように製造されたキブルは、約245から約300g/Lの密度および/または約3から約8gkf/cm2の硬度を有するであろう。比較して、従来のキブルは、約400g/L超の密度、および約9と約20kgf/cm2の硬度を有するであろう。先に開示されたように製造されたキブルは、60%超、または70%超、または75%超、または60%と75%の間、または70%と75%の間の気孔率を有することがある。
試験方法
硬度
食品硬度試験は圧縮歪み試験である。1KNの荷重セルおよびプレート/アンビル構成を備えた、較正済みInstron圧縮テスター(または同等物)を使用して、キブル片を試験時点でできるだけ平らに配置する(これは、試験されるキブルの形状に応じて変わるであろう)。アンビルは、円柱状の平底試験固定具であり、試験されるキブルよりも直径が大きくなければならない。テスターがキブルを元の高さの33.33%まで圧縮するように構成する。試験されるキブルの各タイプについて少なくとも25個のキブル片について繰り返す。サンプル間のどのような破片または残留物も払拭する。最大荷重(kgf)圧力(最大の観察された荷重/キブルの表面積)を報告する。各組25個のサンプルについて、平均最大圧力を報告する。Instron圧縮テスターを使用する場合、以下のパラメータを使用する:
・試験パラメータ
○試験速度=6.35mm/分
○制御モード=圧縮伸張
○試験値1の終わり=33%の圧縮歪み
・圧縮試験結果は最大荷重(kgf)として報告される。
嵩密度
1グラム以上の分解能を有する較正済み秤を清浄にし、水平にする。清浄で乾燥した較正済み1リットルのカップを使用して、秤の風袋を量る。試験すべきキブルが自由に流れるほど十分な最小直径、およびキブルを1Lのカップまたは容器に向けるための同じ地点での最大直径を有する漏斗を、漏斗の底(出口)を塞いで1Lのカップの上端から約2インチ(約5.08cm)上に配置する。この漏斗に、1Lをわずかに上回る試験すべきキブルで穏やかに充填する。1Lのカップを漏斗の下に置いて、漏斗を通して、キブルを1Lのカップに流す。真っ直ぐな縁(定規または擦り切り棒など)を使用して、真っ直ぐな縁を1Lのカップの上端を平坦に横切るように滑らせることによって、過剰のキブルを取り除く。キブルは、1Lのカップの周縁と同じ高さにあるべきではない。風袋を測定した秤に1Lのカップを置き、結果を記録する。嵩密度は、1Lで割った秤の読み取り値(グラム)である。
気孔率
Scanco System
Scanco Medical AG(スイス国)社のmicro−CTシステムであるCT80シリアル番号06071200号をデータ収集に使用した。
サンプル選択
サンプルは、キブルの小袋から無作為に選択した個々のキブルであった。
サンプル調製
特注多層サンプル管を使用して、走査のためにサンプルをより容易に配置した。特注管は、1つのキブルを保持する、特別に設計された4層のインサートを有する直径約35mmのScanco管からなり、各層は、高さが約16mmであり、内径が28mmである。サンプルを、走査のために適所に保持するために、インサート内の2層の微細なスポンジの間に配置する。
Scanco CT80内で使用される画像収集パラメータ
3−Dの36マイクロメートルの等方走査の画像収集パラメータは以下を含む:
145μAの電流、8ワット、および55kVpのピークエネルギーのX線管セットに関する中分解能(500投影);
0.5mm厚のアルミニウムフィルタを使用した;
積分時間40ミリ秒、4で平均設定;
36マイクロメートルのスライス増分、キブルのサイズに応じて、約2.5〜4.5時間の撮像時間で、約7〜13mmの面積を覆う関心領域を有する;
これらのスライスを使用して、36マイクロメートルの画素分解能で、1024×1024の画素行列でCT画像を再現した。
画像解析
パーセントの気孔率は、関心のある3D領域におけるボクセルの総数で割った、固定閾値未満のボクセルのパーセントとて定義される。関心のある3D領域は、キブル内に全体が嵌まるであろう最大の単一の矩形の3D体積として手動で選択した。キブルはサイズが異なるので、関心のある領域の体積は、各キブルで異なる。キブルをバックグラウンドと区別するために使用した閾値は、0から1000の段階で49であった。再現に関するScanco換算係数は4096であった。そのソフトウェアは、閾値より大きいボクセルのパーセントを測定し、これは、その結果を1から引くことによって、パーセントの気孔率に変換できる。
粘度
RAPID VISCO ANALYZER(RVA)を使用したレオロジー特性
乾燥成分(鶏肉粉など)のレオロジー特性は、オーストラリア国、ウォリーウッド、NSW 2102所在のNewport Scientific Pty. Ltd.社により供給されるRapid Visco Analyzer(RVA)モデルRVA−4を使用して測定する。含水率補正を含む装置は、製造業者の使用説明書にしたがって(Standard Profile 1を使用)作動させるべきである。
本発明の成分を特徴付けるために使用されるパラメータは、ピーク粘度および最終粘度である。3つのサンプルのピーク粘度値の平均が材料の代表的なピーク粘度と考えられるのに対し、3つのサンプルの最終粘度値の平均が材料の最終粘度と考えられる。
乾燥成分のRVA法:
1.サンプルの%水分(M)を以下のように決定する:
a.)サンプルを最も近い0.01グラムで秤量する;
b.)サンプルを3時間に亘り130℃の対流式オーブン内で乾燥させる;
c.)サンプルをオーブンから取り出した直後に、サンプルを最も近い0.01グラムで秤量する;
d.)サンプルの乾燥質量をサンプル初期質量で割り、その結果に100をかける。これが、サンプルの%水分である。
2.1998年3月に発行されたRVA−4シリーズ取扱説明書(the RAV-4 Series Instruction Manuel)の20頁に見られるサンプルの質量および含水率について補正された付加水(Weight of Sample and Added Water Corrected for Moisture Content)と題する表1を使用して、サンプルの質量(S)およびサンプルの水質量(W)を計算する。
3.上の工程(2)で得られた水の質量と当量の蒸留脱イオン水を収容する小型容器にサンプルを入れ、サンプルの蒸留脱イオン水の混合物を、RVA羽根を使用して、その混合物内で羽根を10回回転させることによって撹拌する。
4.その小型容器をRVA塔に入れ、Standard Profile(1)を実行し、これにより、ペースト密度対時間のグラフを得る。
5.ペースト密度対時間のグラフから、Standard Profile(1)の加熱および保持サイクル中に得られた最大粘度を読み取る。この最大粘度がサンプルのピーク粘度である。
6.ペースト密度対時間のグラフから、試験の終わりに得られた粘度を読み取る。これが最終粘度である。
以下は、乾燥キブルの硬度および/または粘度への変数の様々なレベルまたは組合せの効果を示す非限定的実施例である。実施例1〜23は、Clextral EV−32押出機を使用して製造した。
Figure 2015520613
Figure 2015520613
Figure 2015520613
Figure 2015520613
Figure 2015520613
Figure 2015520613
実施例+、++、+++、および++++の詳細
これらの表は、配合にタンパク質を提供する配合中の成分を示す。他の成分が、配合中に存在するが、著しいタンパク質寄与はしない。
Figure 2015520613
ここに開示された寸法および値は、列挙された正確な数値に厳密に制限されると理解すべきではない。そうではなく、別記しない限り、そのような各寸法は、列挙された値およびその値を囲む機能的に同等な範囲の両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図されている。
任意の相互参照されたまたは関連する特許または出願を含む、ここに挙げられた全ての文献は、明白に排除されない限りまたは他に制限されない限り、全てがここに引用される。任意の文献の引用は、それが、ここに開示されたまたは請求されたどの発明に関して従来技術である、または任意の他の文献との任意の組合せにおいて、そのような発明を教示、示唆または開示していることを認めるものではない。さらに、この文書におけるある用語のどの意味または定義も、引用により含まれる文書における同じ用語のどの意味または定義とも矛盾する限りは、本文書におけるその容疑に割り当てられた意味または定義が支配するものとする。
本発明の特定の実施の形態を例証し、説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、様々な他の変更および改変を行えることが当業者には明白であろう。したがって、添付の特許請求の範囲において、本発明の範囲内であるそのような変更および改変の全てを包含することが意図されている。

Claims (15)

  1. 押出食品を製造するための生地であって、
    少なくとも4%のC型デンプン、および
    前記生地のタンパク質含有量の質量パーセントとして、少なくとも20%の天然タンパク質源、
    を含む生地。
  2. 増粘剤をさらに含む、請求項1記載の生地。
  3. 3%未満の遊離脂肪を含む、請求項1または2記載の生地。
  4. 1%と5%の間の還元糖の供給源を含む、請求項1から3いずれか1項記載の生地。
  5. 請求項1から4いずれか1項記載の生地を調理する方法において、前記生地を前処理する工程および該生地を押出調理する工程を有してなり、該生地が前処理条件中に19〜35%の含水率を有する、方法。
  6. 前記生地が押出調理されてキブルを形成し、該キブルが押出後に8%未満の水分レベルまで乾燥される、請求項5記載の方法。
  7. 前記キブルが5%未満の水分レベルまで乾燥される、請求項6記載の方法。
  8. 前記キブルが加熱下で乾燥される、請求項6記載の方法。
  9. 押出調理中に前記生地に印加されるSMEが15と35W・h/kgの間である、請求項6記載の方法。
  10. 糊化デンプンマトリクスを有するキブルを押出調理する方法において、
    少なくとも4%のC型デンプンを含む生地を提供または形成する工程、
    前記生地を19〜35%の水分レベルで前処理する工程、
    前記生地を19〜35%の含水率で押し出す工程、および
    押し出された生地を乾燥させて、10%未満の含水率を有するキブルを形成する工程、
    を有してなる方法。
  11. 押出中の前記SMEが15と40W・h/kgの間である、請求項10記載の方法。
  12. 前記キブルが加熱下で乾燥される、請求項10または11記載の方法。
  13. 前記キブルが1%と8%の間の水分レベルまで乾燥される、請求項10から12いずれか1項記載の方法。
  14. 前記キブルが1%と5%の間の水分レベルまで乾燥される、請求項13記載の方法。
  15. 前記生地が3%未満の遊離脂肪を含む、請求項10からか14いずれか1項記載の方法。
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