JP2015520203A - Lpar拮抗薬としてのn−アリールトリアゾール化合物 - Google Patents

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Abstract

本明細書において、式(I)(式中、置換基は、本明細書に開示されるとおりである)の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩を提供する。これらの化合物及びそれらを含有する医薬組成物は、例えば、肺線維症などの炎症性疾患及び障害の処置に有用である。

Description

本発明は、炎症性疾患又は障害の哺乳動物における治療及び/又は予防に有用な有機化合物、特に、N−アリールトリアゾール化合物、それらの製造、それらを含有する医薬組成物及びリゾホスファチジン酸(LPA)拮抗薬としてのそれらの使用に関する。
LPAは、生理活性を有するリン酸脂質ファミリーであり、Gタンパク質共役受容体(GPCR)ファミリーであるLPA受容体と相互作用することによって成長因子メディエーターのように機能する。その脂質ファミリーは、エステル結合を介してグリセロールに連結している長鎖の飽和(C18:0又はC16:0など)又は不飽和(C18:1又はC20:4)炭素鎖を有する。生体系において、LPAは、膜リン脂質の脱エステル化を介する多段階酵素経路によって産生される。LPA合成に寄与する酵素としては、リゾホスホリパーゼD(lysoPLD)、オートタキシン(ATX)、ホスホリパーゼA1(PLA1)、ホスホリパーゼA2(PLA2)及びアシルグリセロールキナーゼ(AGK)が挙げられる(British J. of Pharmacology 2012, 165, 829-844)。
少なくとも6種のLPA受容体(LPAR1〜6)が同定されている。LPAシグナル伝達は、多くの異なる細胞型に対して、細胞成長、細胞増殖、細胞移動及び細胞収縮をもたらしうる広範な生物学的応答を及ぼす。LPA経路のアップレギュレーションは、癌、アレルギー性気管支炎ならびに腎臓、肺及び肝臓の線維症を含む、多発性疾患と関係している。そのため、LPA受容体又はLPA代謝酵素を標的化することは、精神神経障害、神経因性疼痛、不妊症、心血管疾患、炎症、線維症及び癌を含む、医学的に重要な疾患の処置に対する新しいアプローチを提供しうる(Annu. Rev. Pharmacol. Toxicol. 2010, 50, 157-186; J. Biochem. 2011, 150, 223-232)。
線維症は、細胞外マトリックス(ECM)の過剰な蓄積をもたらす、未制御の組織治癒プロセスの結果である。最近になって、特発性肺線維症(IPF)患者においてLPA1受容体が過剰発現していることが報告された。LPA1受容体ノックアウトマウスは、ブレオマイシン誘発性肺線維症から保護された(Nature Medicine 2008, 14, 45-54)。従って、LPA1受容体に拮抗することは、腎線維症、肺線維症、動脈線維化及び全身性硬化症などの線維症の処置に有用でありうる。
本発明のある実施態様において、一般式(I):
Figure 2015520203

[式中、
は、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルは、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素、フッ素又は−OCHであり;
Xは、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;
は、水素又はハロゲンであり;
は、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
Figure 2015520203

であり;
及びRは、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいは
及びRは、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する]
で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、一般式(I)、(Ia)、(Ib)又は(Ic):
Figure 2015520203

[式中、
は、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルは、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素、フッ素又は−OCHであり;
Xは、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;
は、水素又はハロゲンであり;
は、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
Figure 2015520203

であり;
及びRは、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいは
及びRは、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する]
で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、一般式(I)、(Ia)、(Ib)又は(Ic):
Figure 2015520203

[式中、
は、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルは、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;
は、水素又は低級アルキルであり;
は、水素、フッ素又は−OCHであり;
Xは、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;
は、水素又はハロゲンであり;
は、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
Figure 2015520203

であり;
及びRは、互いに独立して、水素、低級アルキル又は低級アルケニルであるか;あるいは
及びRは、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する]
で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明のさらなる実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物と治療上不活性な担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明のなおさらなる実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物を投与する工程を含む方法を提供する。
以下に引用する又は依拠する全ての文献は、参照によって本明細書に明示的に組み入れられる。
特に他の指示がない限り、本明細書において使用されるように、以下の特定の用語「アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わされて、1〜20個の炭素原子、好ましくは、1〜16個の炭素原子、より好ましくは、1〜10個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素基を指す。
用語「低級アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わされて、1〜9個の炭素原子、好ましくは、1〜6個の炭素原子、より好ましくは、1〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖アルキル基を指す。この用語は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなどの基によってさらに例示される。
用語「シクロアルキル」は、3〜10個、好ましくは、3〜6個の炭素原子の一価の単環式又は多環式炭素環基を指す。この用語は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、アダマンチルなどの基によってさらに例示される。好ましい実施態様において、「シクロアルキル」部分は、1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されていてよいが、前記置換基は、次にさらに置換されないと理解されるものとする。特に指示がない限り、各置換基は、独立して、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル又は酸素(O=)であってよい。シクロアルキル部分の例としては、特に限定されないが、場合により置換されているシクロプロピル、場合により置換されているシクロブチル、場合により置換されているシクロペンチル、場合により置換されているシクロペンテニル、場合により置換されているシクロヘキシル、場合により置換されているシクロヘキシレン、場合により置換されているシクロヘプチルなど又は本明細書において具体的に例示するものが挙げられる。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、炭素環原子の1、2又は3個がN、O又はSなどのヘテロ原子に置き換わっている、単環式又は多環式アルキル環を示す。ヘテロシクロアルキル基の例としては、特に限定されないが、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキサニルなどが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基は、非置換であっても置換されていてもよく、連結は、必要に応じてそれらの炭素骨格を介してもそれらのヘテロ原子を介してもよいが、前記置換基は、次にさらに置換されないと理解されるものとする。
用語「アリール」は、少なくとも1個の芳香族環を有する、6〜12個の炭素原子の芳香族の単環式又は多環式炭素環基を指す。そのような基の例としては、特に限定されないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロナフタレン、インダニル、1H−インデニルなどが挙げられる。
用語「ヘテロアリール,」は、N、O及びSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含有しかつ残りの環原子がCである少なくとも1個の芳香族環を有する、5〜12個の原子の芳香族の単環式又は多環式基を指す。そのような基の例としては、特に限定されないが、ピリジン、チアゾール及びピラニルが挙げられる。
上述したアルキル、低級アルキル、アリール及びヘテロアリール基は、1、2又は3個の置換基で独立して置換されていてよいが、前記置換基は、次にさらに置換されないと理解されるものとする。置換基としては、例えば、ハロゲン、低級アルキル、−CF、−SOCH、アルコキシ、−C(O)CH、−OH、−SCH及び−CHCHOHを挙げることができる。
本明細書において使用されるように、用語「アルコキシ」は、アルキル−O−を意味し;そして、「アルコイル(alkoyl)」は、アルキル−CO−を意味する。アルコキシ置換基又はアルコキシ含有置換基は、例えば、1つ又は複数のアルキル基によって置換されていてよいが、前記置換基は、次にさらに置換されないと理解されるものとする。
本明細書において使用されるように、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素基、好ましくは、フッ素、塩素又は臭素基、より好ましくは、フッ素又は塩素基を意味する。
式Iの化合物は、1つ又は複数の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物(例えば、ラセミ体など)、光学的に純粋なジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマーのラセミ体又はジアステレオマーのラセミ体の混合物の形態で存在することができる。この光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割によって、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離剤を用いるクロマトグラフィー)によって得ることができる。本発明は、これらの形態の全てを包含する。
本明細書において使用されるように、用語「薬学的に許容しうる塩」は、式(I)の化合物の任意の薬学的に許容しうる塩を意味する。塩は、無機及び有機の酸及び塩基を含む薬学的に許容しうる無毒の酸及び塩基から調製することができる。そのような酸としては、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸(ethenesulfonic)、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。特に好ましいのは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸及びメタンスルホン酸である。許容しうる塩基の塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)及びアルミニウムの塩が挙げられる。
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のいずれか1つ又は本発明の化合物のいずれかの組み合わせ又はその薬学的に許容しうる塩を、当技術分野で公知の通常の許容しうる方法のいずれかを介して、単独又は組み合わせのいずれかで投与する。従って、本化合物又は本組成物は、経口(例えば、口腔)、舌下、非経口(例えば、筋肉内、静脈内又は皮下)、直腸(例えば、坐剤又は洗浄剤によって)、経皮(例えば、皮膚エレクトロポレーション)又は吸入(例えば、エアロゾルによって)によって、錠剤又は懸濁剤を含む、固体、液体又は気体の投与剤形で投与することができる。投与は、適宜、単回の単位投与剤形の持続的治療で、又は単回投与治療で実施することができる。治療組成物は、また、パモ酸などの脂溶性の塩と併せた油乳剤又は分散剤の形態であっても、皮下又は筋肉内投与用の生物分解性の徐放性組成物の形態であってもよい。
本発明の組成物の調製に有用な薬学的担体は、固体、液体又は気体であってよい。従って、本組成物を、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、粉剤、腸溶性コーティング製剤又は他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂に結合しているか又は脂質−タンパク質小胞に封入されている)、徐放性製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアロゾル剤などの形態にすることができる。担体は、石油、動物、植物又は合成起源の油を含む様々な油、例えば、落花生油、大豆油、鉱油、ゴマ油などから選択することができる。水、生理食塩水、デキストロース水溶液及びグリコールが、特に(血液と等張である場合)注射剤用の好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与用の製剤は、固体活性成分を水に溶解させて水溶液を生成し、その溶液を滅菌することにより調製される、活性成分の無菌水溶液を含む。適切な薬学的賦形剤としては、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、タルク、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが挙げられる。本組成物に、例えば、防腐剤、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧調整用の塩、緩衝剤などの従来の薬学的添加剤を添加してもよい。適切な薬学的担体及びそれらの製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences by E. W. Martin に記載されている。そのような組成物は、いずれにしても、受容者へ適切に投与するための適切な投与剤形を調製するように、有効量の活性化合物を適切な担体と共に含有する。
本発明の化合物の用量は、例えば、投与方法、被検体の年齢及び体重ならびに処置される被検体の状態などの多くの要因に依存し、最終的には、主治医又は獣医によって決定される。主治医又は獣医によって決定されるそのような活性化合物の量は、本明細書及び特許請求の範囲において、「治療有効量」と呼ぶ。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には、1日あたり約1〜約1000mgの範囲である。好ましくは、治療有効量は、1日あたり約1mg〜約500mgの量である。
本発明の1つの実施態様において、Rが、ジメチルプロピル、ブチル又はイソプロピルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、シクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、−CH(CH)−フェニル、−CH(CH)−フルオロフェニル、−CH(CH)−トリフルオロメチルフェニル、エチル−シクロプロピル又はエチル−シクロブチルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、低級アルキルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、メチルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、水素である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Xが、シクロヘキシル酢酸である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Xが、以下:
Figure 2015520203

である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、水素又はフッ素である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル又はメタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、以下:
Figure 2015520203

である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、R及びRが、互いに独立して、水素又はメチルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、R及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロプロピル基を形成する、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル又は非置換フェニルで置換されており;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいはR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいはR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;Rが、エチルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいはR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピルである、一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、低級アルキルであり;Xが、以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素であり、そして、Rが、以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、水素であるか、又はR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、低級アルキルであり;Rが、水素であり;Xが、以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素であり、そして、Rが、以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、水素であるか、又はR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(Ib)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、水素であり;Xが、以下:
Figure 2015520203

であり;Rが、水素であり、そして、Rが、以下:
Figure 2015520203

であり;R及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、一般式(Ic)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
式(I)の特定の化合物は、以下を含む:
1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−[4’−(5−イソ−プロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸;
1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−{3’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
{4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸;
(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸;
1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
(3−ビフェニル−4−イル−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
[3−(4’−シアノ−ビフェニル−4−イル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
(R)−1−フェニル−エチル−1−(4’−(1−(1H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート;
{3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
1−{4’−[3−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸;
(R)−2−{4’−[4−メチル−5−(−1−フェニルエトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸;
(R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸;又は
{3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル。
本発明の別の実施態様において、治療活性物質として使用するための、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物と治療上不活性な担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための、式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための医薬の調製のための、式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、以下のプロセスに従って製造される、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物を投与する工程を含む方法を提供する。
本発明の別の実施態様において、本明細書において上述した発明を提供する。
本発明において、一般式Iの化合物を官能基で誘導体化して、インビボで親化合物に変換し戻すことが可能な誘導体を提供してよいことが明らかであろう。インビボで一般式Iの親化合物を生成することが可能な、生理学的に許容可能でかつ代謝的に不安定な誘導体もまた、本発明の範囲内である。
本発明の化合物は、市販の出発物質から開始し、当業者に公知の一般的な合成技術及び手順を利用して調製することができる。化学薬品は、例えば、Aldrich, Argonaut Technologies, VWR, Lancaster, Princeton, Alfa, Oakwood, TCI, Fluorochem, Apollo, Matrix, Maybridge 又はMeinoahなどの販売会社から購入することができる。クロマトグラフィー用品及び機器は、例えば、AnaLogix, Inc, Burlington, WI; Biotage AB, Charlottesville, VA; Analytical Sales and Services, Inc., Pompton Plains, NJ; Teledyne Isco, Lincoln, NE; VWR International, Bridgeport, NJ; Varian Inc., Palo Alto, CA 及び Multigram II Mettler Toledo Instrument Newark, DE などの販売会社から購入することができる。BiotageのISCO及びAnalogixカラムは、標準的なクロマトグラフィーにおいて使用される充填済みシリカゲルカラムである。最終化合物及び中間体は、MDL ISIS DrawアプリケーションのAutoNom2000機能を使用して命名した。
本発明は、また、治療有効量の式Iの化合物を、炎症性又はアレルギー性の疾患及び障害の処置用の他の薬物又は活性剤と組み合わせて又は一緒に投与することに関する。1つの実施態様において、本発明は、そのような疾患又は障害の治療及び/又は予防のための方法であって、ヒト又は動物に、治療有効量の式Iの化合物と別の薬物又は活性剤(別の抗炎症性又は抗アレルギー性の薬物又は薬剤など)を同時に、連続的に又は別々に投与することを含む方法に関する。これらの他の薬物又は活性剤は、同じ作用機序、類似する作用機序又は完全に異なる作用機序を有していてよい。適切な他の薬物又は活性剤としては、特に限定されないが、β2−アドレナリン作動薬、例えば、アルブテロール又はサルメテロール;コルチコステロイド、例えば、デキサメタゾン又はフルチカゾン;抗ヒスタミン剤、例えば、ロラチジン(loratidine);ロイコトリエン拮抗薬、例えば、モンテルカスト又はザフィルルカスト;抗IgE抗体治療薬、例えば、オマリズマブ;抗感染薬、例えば、フシジン酸(特にアトピー性皮膚炎の処置用);抗真菌薬、例えば、クロトリマゾール(特にアトピー性皮膚炎の処置用);免疫抑制剤、例えば、タクロリムス及びピメクロリムス;他の受容体に作用するその他のPGD2の拮抗薬、例えば、DP拮抗薬;4型ホスホジエステラーゼの阻害薬、例えば、シロミラスト;サイトカイン産生を調節する薬物、例えば、TNF−α変換酵素(TACE)の阻害薬;Th2サイトカインIL−4及びIL−5の活性を調節する薬物、例えば、遮断モノクローナル抗体及び可溶性受容体;PPAR−γ作動薬、例えば、ロシグリタゾン;ならびに5−リポキシゲナーゼ阻害薬、例えば、ジロートンを挙げることができる。
本発明の化合物は、任意の従来手段によって調製することができる。これらの化合物を合成するための適切なプロセスは、実施例において提供する。一般的に、式Iの化合物は、以下に説明するスキームに従って調製することができる。例えば、本発明の特定の化合物は、スキーム1に概説するアプローチを使用して製造することができる。
Figure 2015520203
式10の本発明の化合物は、スキーム1に従って調製することができる。4−ブロモフェニルボロン酸1から開始して、メタノールなどのプロトン性溶媒中、室温にて、酢酸銅の存在下でアジ化ナトリウムを用いてカップリング反応を行って、アジド中間体2を提供することができる。反応混合物が大気に曝されたときに最高の収率を得ることができる。このアジド中間体は、低温条件下で安定であるが、理想的には付加環化反応にすぐさま使用すべきである。
アジド中間体2とアルキノエート3との重要な3+2付加環化反応は、トルエン中、より高い温度、好ましくは150℃で、2〜15時間かけて実施することができる。反応時間は、アルキノエートのR1基(水素、低級アルキル、好ましくは、メチル及びエチル基でありうる)に依存しうる。トリアゾール位置異性体の4と5の双方の比はR1基に依存し、R1基がメチル又はエチルである場合、その比は、一般的に、1:1.2であるが、R1が水素である場合は、その比は、1:4であり、不適切な異性体が主に形成されうる。反応が銅触媒の存在下で実施される場合は、反応温度を低下させることができる。
2つの位置異性体は、別々に最終化合物に変換することができる。エステル4の対応する酸6への加水分解は、不活性溶媒、例えば、テトラヒドロフラン及び水中、水酸化リチウムなどの塩基の存在下、室温で数時間かけて達成することができる。
酸6は、Curtis転位条件、例えば、トルエンなどの不活性溶媒中、アルコールR3OHの存在下で、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)及びトリエチルアミンなどの塩基を使用して、65〜80℃で数時間かけてカルバメート7に変換することができる。R3は、単純アルキル、シクロアルキル又はアリール置換アルキルであってよい。
ビアリール中間体9を提供する化合物7と8とのクロスカップリング反応は、溶媒の混合物、例えば、トルエンと水の混合物中、酢酸パラジウム(II)などのパラジウム触媒及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(S−Phos)などのホスフィン配位子の存在下、三塩基性リン酸カリウムなどの塩基の存在下で達成することができる。この反応は、より高い温度、好ましくは、100〜105℃で数時間かけて行うことができる。
本発明の最終化合物10は、不活性溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、エタノール及び水中、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムなどの塩基の存在下、室温で数時間かけてエステル9を加水分解することによって得ることができる。
Figure 2015520203
あるいは、スキーム2に記載するように、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)などのパラジウム触媒の存在下、酢酸カリウムなどの適切な塩基の存在下で、ビスピナコラトジボロン11を使用して、ブロモ中間体7を対応するピナコラトボロン酸エステル中間体12に変換することができる。この反応についての好ましい溶媒は、1,4−ジオキサンでよく、80℃で数時間かけてよい。次いで、ピナコラトボラン中間体12を、パラジウム介在カップリング条件下で、ブロモ中間体、例えば、13とクロスカップリング反応させると化合物9が得られ、次いで、これを常用の加水分解条件で処理すると、最終化合物10を与えることができる。
Figure 2015520203
スキーム3は、前述したものと同じ反応条件に従う、もう一方の位置異性体5の対応する最終化合物17への変換を記載する。
Figure 2015520203
スキーム4は、市販されていない置換アリールボロン酸エステル中間体の合成を記載する。4−ブロモフェニルアセトニトリル18は、塩化ベンジルトリエチルアンモニウムなどの相間移動触媒の存在下、50℃で数時間かけて、1−ブロモ−2−クロロエタン及び水酸化ナトリウムで処理することによって化合物19に変換することができる。次いで、19のシアノ基を加水分解して対応する酸にし、これを、炭酸カリウムなどの塩基の存在下、ヨウ化メチルで処理すると、化合物20を得ることができる。パラジウム介在反応条件を使用して、ブロモ中間体20をビスピナコラトジボロンと反応させると、ボロン酸エステル中間体21を形成することができる。
Figure 2015520203
スキーム5に示すように、1−(4−ブロモフェニル)シクロブタン又はシクロペンタンカルボン酸エステル中間体、例えば、23は、2−(4−ブロモフェニル)酢酸エチル22及び1,3−ジブロモプロパン又は1,4−ジブロモブタンから、DMFなどの非プロトン性溶媒中、水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下、0℃〜室温で数時間かけて調製することができる。
Figure 2015520203
式30の本発明の化合物は、スキーム6に従って調製することができる。所望の2−(4−ヨードシクロヘキシル)酢酸エチル25は、2−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)酢酸エチル24から、ジクロロメタン中、イミダゾールの存在下で、ヨウ素及びトリフェニルホスフィンを使用して調製することができる。次いで、2−(4−ヨードシクロヘキシル)酢酸エチル25を、無水THF中、60℃で数時間かけて、活性亜鉛末と反応させて亜鉛中間体を得て、これを、無水THF中、Pd(dba)及びトリ−o−トリルホスフィンの存在下、60℃で、ブロモ中間体27とクロスカップリング反応させると、カップリング生成物28を提供することができる。28のtert−ブチルエステルをTFAの存在下で加水分解して酸29にすることができる。次いで、スキーム1に記載したCurtius転位及び鹸化条件によって、化合物30を得た。
Figure 2015520203
式33の本発明の化合物は、スキーム7に従って調製することができる。ピナコラトボロン酸エステル中間体12を、トルエンと水のような混合溶媒系中、酢酸パラジウム(II)などのパラジウム触媒及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(S−phos)などのホスフィン配位子の存在下、105℃で、ブロモ中間体31と反応させると、化合物32を与えることができる。化合物32は、トルエン中、アジドトリメチルシラン及びジ−n−ブチルチンオキシドを使用して、100℃で数時間かけて対象の化合物33に変換することができる。
Figure 2015520203
スキーム8は、アシルメチルスルホンアミド及びそれらから得られる最終化合物の合成を記載する。酸34は、酸塩化物に変換することができ、これを水素化ナトリウムなどの塩基の存在下でメタンスルホンアミドと反応させると、N−アシルスルホンアミド35を与えることができる。アリールボロン酸エステル中間体36は、臭化アリール35から調製することができる。化合物7との最終クロスカップリング工程は、溶媒の混合物、例えば、DMFと水の混合物中、PdCl(dppf)CHClなどのパラジウム触媒、DPPF配位子及び炭酸ナトリウムなどの塩基の存在下で達成することができる。この反応は、より高い温度、好ましくは、85℃で数時間かけて行って、最終化合物37を生成することができる。
Figure 2015520203
N−アリール−1,2,4−トリアゾール誘導体の化合物47は、スキーム9に従って調製することができる。4−ブロモアニリンを塩基性条件下でチオホスゲンと反応させると、イソチオシアネート38を提供することができ、これをアンモニアと反応させることによってチオ尿素39に変換することができる。チオ尿素のメチル化は、ヨウ化メチルの存在下で達成して、中間体40を提供することができ、これを、ヒドラジンとの反応を介して1N−アミノ−2N−アリールグアニジン41に変換することができる。アミノグアニジン41をギ酸で処理して、重要な4N−アリール−4H−3−アミノ−1,2,3−トリアゾール42に導くことができる。Suzukiカップリング条件下、パラジウム触媒の存在下で42をボロン酸43とカップリングさせると、化合物44を提供することができる。化合物44をまずリチウムビス(ヘキサメチルジシリル)アミドによって脱プロトン化して、次いで、イミダゾールカルバメート45と反応させると、重要なカルバメート46を提供することができる。イミダゾールカルバメート45は、対応するフェニルエタノール及びカルボニルジイミダゾール(CDI)から調製することができる。塩基性条件下で46を加水分解して、4N−アリール−4H−1,2,3−トリアゾール誘導体47に導くことができる。この化学クラスの他の類似体は、スキーム9に記載の同じ方法を使用して調製することができる。
実施例
本明細書において、特定の例示的実施態様を記述及び記載しているが、適切な出発物質を使用し、本明細書に一般的に記載する方法に従って、かつ/又は当業者に利用可能な方法によって、本発明の化合物を調製することができる。
略語の定義:DPPA:ジフェニルホスホリルアジド;DPPF:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン;S−Phos:ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−ホスフィン;DBA:ジベンジリデンアセトン;DCM:ジクロロメタン;DMF:ジメチルホルムアミド;EA:酢酸エチル;ACN:アセトニトリル;LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド;TEA:トリエチルアミン;THF:テトラヒドロフラン;TLC:薄層クロマトグラフィー。
実施例1
1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:1−アジド−4−ブロモ−ベンゼン
350mLの反応バイアル中、4−ブロモ−フェニルボロン酸(21.17g、105mmol)、アジ化ナトリウム(10.3g、158mmol)及び酢酸銅(II)(1.91g、10.5mmol)をMeOH(200mL)と混ぜ合わせて褐色の懸濁液を得た。反応物を大気に曝して室温で一晩(23時間)撹拌した。反応物を濃縮し、エチルエーテル/ヘキサン(380/20mL、第一の有機層)で希釈し、水(100mL、第一の水層)及び飽和NHCl/濃NHOH(200/300mL、第二の水層)で洗浄した。第一の水層に、飽和NHCl及び濃NHOH(60/40mL)を加え、得られた有機層を分離し、第二の水層で洗浄して、第一の有機層と合わせた。第一の水層をエーテル(300mL)で2回抽出し、有機層を第二の水層で洗浄した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させて、冷蔵庫で一晩保存した。粗物質を室温まで温め、濾過し、赤/黄色の油状物まで濃縮して、ヘキサン(20mL)に溶解させ、シリカゲル(120g Redisep)によって精製し、ヘキサンで溶離させて、1−アジド−4−ブロモ−ベンゼン(19.5g、収率93.4%)を黄色の油状物として得た。LC/MS C6H4BrN3 (m/e) についての計算値197/199、観測値170/172 (M-N2+H, ES+)
工程2:3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
350mLの反応バイアル中、1−アジド−4−ブロモ−ベンゼン(10g、50.5mmol)及びブタ−2−イン酸メチル(5.45g、5.56mL、55.5mmol)をトルエン(106mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得た。バイアルを密閉し、油浴中150℃で4.5時間加熱した。冷却し室温で6日間保存した。反応物を濾過し、固体をトルエン及びEtOAc(3×15mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(4.5g、収率30.1%)を明褐色の固体として得た。LC/MS C11H10BrN3O2(m/e) についての計算値295/297、観測値296/298 (M+H, ES+)
工程3:3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
THF(200mL)に溶解させた3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(4.5g、11.5mmol)(褐色の溶液)を含有する1Lの丸底フラスコに、水(75mL、加熱して)にほとんど溶解させたLiOH(2.77g、115mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。反応物を濃縮し、水(総容量、400mL)中に希釈し、エチルエーテル(2×100mL)で抽出した。水層を1N HClで酸性化し、得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム(house vacuum)で乾燥させた。白色の固体をDCM及びACNに部分的に溶解させ、丸底フラスコに移し、乾燥させて、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(3.6g、収率110%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C10H8N3O2(m/e) についての計算値281/283、観測値281/284 (M+H, ES+)
工程4:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
350mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(3.6g、12.8mmol)、(R)−1−フェニルエタノール(3.04g、3mL、24.9mmol)及びトリエチルアミン(3.27g、4.5mL、32.3mmol)をトルエン(100mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルリン酸アジド(8.94g、7mL、32.5mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中65℃で2時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を黄色の粘性油状物として濃縮し、DCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(4.07g、収率79.5%)を白色の固体として得た。LC/MS C18H17BrN4O2(m/e) についての計算値400/402、観測値401/403 (M+H, ES+)
工程5:1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリル
1Lの丸底フラスコ中、2−(4−ブロモフェニル)アセトニトリル(59.57g、304mmol)(60℃で半溶解させて移した)、1−ブロモ−2−クロロエタン(65.4g、456mmol)及びN−ベンジル−N,N−トリエチルエタンアミニウムクロリド(5.54g、24.3mmol)を混ぜ合わせ、油浴中50℃で加熱して、明褐色の溶液を得た。これに、たった今調製した水72mL中のNaOH(72.9g、1.82mol)の溶液(完全に溶解していない)を滴下した。NaOHフラスコ及び滴下漏斗を水ですすぎ、洗浄物を同様に加えた。冷却器を取り付けて、この反応物を油浴中50℃で一晩(22時間)撹拌した。反応物を冷却し、水(500mL)で希釈し、DCM(2×300mL)で抽出した。有機層を水(2×300mL)、1N HCl(2×300mL)及びブライン(300mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、乾燥させて、1−(4−ブロモ−フェニル)シクロプロパンカルボニトリル(66.8g、収率99%)を黄色の固体として得た。LC/MS C10H8BrN (m/e) についての計算値221/223、観測値222/224 (M+H, ES+)、263/265 (M+ACN+H, ES+)
工程6:1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸
2Lの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモ−フェニル)シクロプロパンカルボニトリル(66.8g、301mmol)を水(1.1L)に部分的に溶解させたLiOH(144g、6.02mol)と混ぜ合わせて赤色の懸濁液を得て、これを油浴中で撹拌して、還流下で7時間加熱した。反応物を週末にかけて室温で冷ました。オフホワイト/灰色の混合物を水(約1L)で希釈し、固体を水層中に維持しながらEtOAc(2×400mL)で抽出した。水層を濃HClでpH約3まで酸性化し、得られた沈殿物を濾過し、ヘキサン(4×、合計0.9L)で洗浄して、1−(4−ブロモ−フェニル)シクロプロパンカルボン酸(73.3g、収率101%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C10H9BrO2(m/e) についての計算値240/242、観測値241/243 (M+H, ES+)、239/241 (M-H, ES-)
工程7:1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
2Lの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモ−フェニル)シクロプロパンカルボン酸(73.6g、305mmol)をDMF(0.5L)と混ぜ合わせて明褐色/赤色の溶液を得て、この磁気撹拌した溶液にKCO(127g、916mmol)を加えた。約10分後、白色の沈殿物が生じ、溶液が撹拌不能になった。その物質を3Lの三口フラスコに移し、DMF(1L)で希釈し、磁気撹拌した。これにDMF(0.1L)に溶解させたヨウ化メチル(217g、95.4mL、1.53mol)を1時間かけて滴下した。白色の懸濁液を室温で一晩撹拌した。反応物を半分に分け、半分をそれぞれ部分的に濃縮し(容量約300mLを除去し)、水(1L)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。各EtOAc層を水(500mL)及びブライン(250mL)で洗浄し、合わせて、MgSOで乾燥させ、濾過して、濃縮し、(他の半分と合わせ)、濃縮して、1−(4−ブロモフェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(73.3g、収率94.1%)を明褐色の油状物として得た。LC/MS C11H11BrO2(m/e) についての計算値254/256、観測値255/257 (M+H, ES+)
工程8:1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
350mLの反応バイアル中、1−(4−ブロモフェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(20g、78.4mmol)、BISPIN(23.9g、94.1mmol)及び酢酸カリウム(15.4g、157mmol)を1,4−ジオキサン(150mL)と混ぜ合わせて明褐色の懸濁液を得た。混合物を窒素で5分間パージして、PdCl(dppf)(3.2g、3.92mmol)を加え、バイアルを密閉し、油浴中80℃で4時間加熱した。反応物をセライトで濾過し(すすぎ/DCM)、濃縮し、エチルエーテル(500mL)で希釈し、水(2×500mL)及びブライン(250mL)で洗浄した。水層は黒色の固体を含有し、これを濾過して、固体をエチルエーテルで洗浄した。この濾液をエチルエーテル(500mL)で抽出し、同じブラインで洗浄した。エチルエーテル層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、赤色の油状物として濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜20%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCMから乾燥させて、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(20.83g、収率87.9%)を白色から白色/非常に薄い黄色の固体として得た。LC/MS C17H23BO4 (m/e) についての計算値302、観測値303 (M+H, ES+)
工程9:1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
350mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(2.49g、8.22mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(3.0g、7.48mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(921mg、2.24mmol)及び酢酸パラジウム(II)(252mg、1.12mmol)をトルエン(120mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。これに、水(30.0mL)に溶解させたリン酸三カリウム(4.76g、22.4mmol)(事前に窒素で20分間パージした)を加えた。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、油浴中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(50mL)及び水(100mL)で希釈し、濾過し、水(30mL)及びEtOAc(50mL)ですすいだ。濾液をブライン(50mL)の添加によって分離し、有機層をブライン(150mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×150mL)で抽出し、各有機層を同じブラインで洗浄した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(2.65g、収率71.4%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H28N4O4(m/e) についての計算値496、観測値497 (M+H, ES+)
工程10:1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
1Lの丸底フラスコ中、1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(2.65g、5.34mmol)をTHF(50mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、水(12.5mL、部分的に溶解させるために加熱した)に溶解させたLiOH(1.28g、53.4mmol)を滴下した。反応フラスコを密閉し、油浴中60℃で5時間加熱した。反応物を室温で一晩冷ました。反応物を水(100mL)で希釈し、濃縮し、さらなる水(500mL)で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させた。白色の固体としての粗生成物(2.8g)を温ACNからトリチュレートし、EtOAc、EtOH/水及びIPA/水から再結晶させた。これらの試みた精製は失敗に終わり、得られた固体(2.0g)をフラッシュ逆相クロマトグラフィー(C18 Silicycle 120g、60mL/分 20〜100%ACN/HO 20分)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、水で希釈し、得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄して、1.65gの白色の固体を得た。固体をACNから結晶化させて、1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(1.48g、収率57.5%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H26N4O4(m/e) についての計算値482、観測値483 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.40 (br. s., 1H), 9.69 (br. s., 1H), 7.83 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.00 - 7.42 (m, 5H), 5.71 (br. s., 1H), 2.18 (s, 3H), 1.29 - 1.69 (m, 5H), 1.13 - 1.26 (m, 2H)
実施例2
{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
Figure 2015520203

工程1:[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸エチルエステル
350mLの反応バイアル中、2−(4−ブロモフェニル)酢酸エチル(25g、103mmol)、BISPIN(31.3g、123mmol)及び酢酸カリウム(20.2g、206mmol)を1,4−ジオキサン(190mL)と混ぜ合わせて白色の懸濁液を得た。混合物を窒素で5分間パージして、PdCl(dppf)(4.2g、5.14mmol)を加え、バイアルを密閉し、油浴中80℃で3時間加熱した。反応物を濾過し、エチルエーテルですすぎ、濃縮し、水(500mL)で希釈し、エチルエーテル(2×300mL)で抽出し、有機層をブライン(250mL)で洗浄した。エチルエーテル層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、赤色の油状物として濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜20%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCMから乾燥させて、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸エチルエステル(25.14g、収率84.2%)を白色の固体/油状物として得た。LC/MS C16H23BO4 (m/e) についての計算値290、観測値291 (M+H, ES+)
工程2:{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル
20mLのバイアル中、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸エチルエステル(79.5mg、0.274mmol)、[1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(100mg、0.249mmol)、リン酸三カリウム(159mg、0.748mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(30.7mg、0.0748mmol)及び酢酸パラジウム(II)(8.4mg、0.037mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、ドライブロック中100℃で6時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)及びブラインで洗浄した。水層をEtOAc(50mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜60%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(40mg、0.0826mmol、収率33.1%)を無色のロウ状固体として得た。LC/MS C28H28N4O4(m/e) についての計算値484、観測値485 (M+H, ES+)
工程3:{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
200mLの丸底フラスコ中、{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(34mg、0.0702mmol)をTHF(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、水(0.5mL、部分的に溶解させるために加熱した)に溶解させたLiOH(16.8mg、0.702mmol)を滴下した。反応フラスコを密閉し、油浴中60℃で11時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキュームで乾燥させて、1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(40mg、収率62.4%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C26H24N4O4 (me) についての計算値456、観測値457 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.42 (br. s., 1H), 9.19 - 9.80 (m, 1H), 7.83 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.57 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.08 - 7.47 (m, 7H), 5.69 (br. s., 1H), 3.65 (s, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.13 - 1.64 (m, 3H)
実施例3
1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
20mLの反応バイアル中、1−アジド−4−ブロモ−ベンゼン(1.647g、8.32mmol)及びブタ−2−イン酸メチル(0.816g、0.8mL、8.32mmol)をトルエン(15mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、バイアルを密閉し、150℃で1時間マイクロ波処理した。反応において得られた固体を濾過し、トルエンで洗浄して、1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(0.33g、1.11mmol、収率13.3%)を得た。濾液を濃縮し、反応バイアルにトルエン(10mL)と共に移し、ブタ−2−イン酸メチル(816mg、0.8mL、8.32mmol)を加え、上記と同様に反応を実施した。ごくわずかの固体を含有する反応物をシリカゲルに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(0.87g、収率35.3%)を明褐色の固体として得た。反応からの沈殿物を、カラムから単離した生成物と合わせなかった。LC/MS C11H10BrN3O2(m/e) についての計算値295/297、観測値296/298 (M+H, ES+)
工程2:1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
THF(30mL)に溶解させた1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(0.87g、2.9mmol)(褐色の溶液)を含有する500mLの丸底フラスコに、水(7mL、加熱して)にほとんど溶解させたLiOH(0.71g、30mmol)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。反応物を濃縮し、水(総容量、100mL)中に希釈し、エチルエーテル(2×100mL)で抽出した。水層を1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及び凍結乾燥器で乾燥させて、1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(3.6g、収率110%)を褐色の固体として得た。LC/MS C10H8N3O2(m/e) についての計算値281/283、観測値281/284 (M+H, ES+)
工程3:[1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
20mLの反応バイアル中、1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.67g、2.38mmol)、(R)−1−フェニルエタノール(0.29g、0.29mL、2.4mmol)及びトリエチルアミン(0.24g、0.33mL、2.4mmol)をトルエン(100mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(0.65g、0.5mL、2.4mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜25%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(0.507g、収率53.2%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C18H17BrN4O2(m/e) についての計算値400/402、観測値401/403 (M+H, ES+)
工程4:1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(75.3mg、0.249mmol)、[1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(100mg、0.249mmol)、リン酸三カリウム(159mg、0.748mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(30.7mg、0.0748mmol)及びPd(OAc)(8.4mg、0.037mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中100℃で5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)及びブラインで洗浄した。水層をEtOAc(50mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜100%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(74mg、収率59.8%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H28N4O4(m/e) についての計算値496、観測値497 (M+H, ES+)
工程5:1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
200mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(66mg、0.133mmol)をTHF(3mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(1mL)中のLiOH(31.8mg、1.334mmol)を滴下した。反応フラスコを密閉し、油浴中60℃で11時間加熱した。反応物を室温まで冷まし、水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水、エチルエーテル及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキュームで乾燥させて、1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(40mg、収率62.4%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C28H26N4O4 (m/e) についての計算値482、観測値483 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br. s., 1H), 9.59 (br. s., 1H), 7.89 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.69 (dd, J = 8.3, 5.3 Hz, 4H), 7.28 - 7.49 (m, 7H), 5.79 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.43 - 1.63 (m, 5H), 1.14 - 1.25 (m, 2H)
実施例4
{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
Figure 2015520203

工程1:{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸メチルエステル
20mLのバイアル中、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸エチルエステル(86.8mg、0.299mmol)、[1−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(100mg、0.249mmol)、リン酸三カリウム(159mg、0.748mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(30.7mg、0.0748mmol)及びPd(OAc)(8.4mg、0.037mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中100℃で16時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をセライトで濾過し、濃縮して、DCM/EtOAc/MeOHに溶解させ、シリカゲルに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸メチルエステル(56.6mg、収率54.3%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H28N4O4(m/e) についての計算値484、観測値485 (M+H, ES+)
工程2:{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
200mLの丸底フラスコ中、{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸メチルエステル(59mg、0.122mmol)をTHF(3mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(1mL)のLiOH(29.2mg、1.22mmol)を滴下した。反応フラスコを密閉し、油浴中60℃で3.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物をEtOAc(2×75mL)で抽出した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸(50mg、収率90%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C26H24N4O4 (m/e) についての計算値456、観測値457 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.44 (br. s., 1H), 9.62 (br. s., 1H), 7.95 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 4H), 7.22 - 7.59 (m, 7H), 5.85 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 3.71 (s, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.60 (d, J = 6.0 Hz, 3H)
実施例5
1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エチルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(100mg、0.354mmol)、(R)−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(49.6mg、49μL、0.354mmol)及びトリエチルアミン(35.8mg、49.3μL、0.354mmol)をトルエン(2.5mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の試薬(R)−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(24.8mg、24.5μL、0.177mmol)、トリエチルアミン(72.6mg、100μL、0717mmol)及びジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で2時間加熱して、室温まで冷ました。反応物をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、12g Redisep、20mL/分、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エチルエステル(95.7mg、収率64.4%)を固体として得た。LC/MS C18H16BrFN4O2(m/e) についての計算値418/420、観測値419/421 (M+H, ES+)
工程2:1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(74.4mg、0.246mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エチルエステル(86mg、0.205mmol)、リン酸三カリウム(131mg、0.615mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(25.3mg、0.0615mmol)及びPd(OAc)(6.91mg、0.0308mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(8mL)で希釈し、セライトで濾過し、EtOAc(2×6mL)ですすぎ、乾燥させ、最少量のDCMに溶解させて、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(47.8mg、収率45.3%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H27FN4O4(m/e) についての計算値514、観測値515 (M+H, ES+)
工程3:1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
20mLの丸底フラスコ中、1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(42mg、0.0816mmol)をTHF(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(0.5mL)中のLiOH(34.3mg、0.816mmol)を滴下した。バイアルを密閉し、油浴中60℃で11時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を水(35mL)で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸(44mg、収率108%)を白色の固体として生成した。LC/MS C28H25FN4O4 (m/e) についての計算値500、観測値501 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br. s., 1H), 9.74 (br. s., 1H), 7.84 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.69 - 7.42 (m, 4H), 5.89 (br. s., 1H), 2.17 (br. s., 3H), 1.26 - 1.74 (m, 5H), 1.14 - 1.24 (m, 2H)
実施例6
1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(100mg、0.354mmol)、(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)エタノール(67.4mg、0.354mmol)及びトリエチルアミン(35.8mg、49.3μL、0.354mmol)をトルエン(2.5mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の試薬(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)エタノール(33.7mg、0.177mmol)、トリエチルアミン(72.6mg、100μL、0717mmol)及びジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で2時間加熱して、室温まで冷ました。反応物をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、12g Redisep、20mL/分、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(99.7mg、収率59.9%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C19H16BrF3N4O2(m/e) についての計算値468/470、観測値469/471 (M+H, ES+)
工程2:1−(4’−{5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(69.4mg、0.230mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(90mg、0.192mmol)、リン酸三カリウム(122mg、0.575mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(23.6mg、0.0575mmol)及びPd(OAc)(6.5mg、0.0288mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(8mL)で希釈し、セライトで濾過し、EtOAc(2×6mL)ですすぎ、乾燥させ、最少量のDCMに溶解させて、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−(4’−{5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(50.3mg、収率46.5%)を白色の固体として得た。LC/MS C30H27F3N4O4(m/e) についての計算値564、観測値565 (M+H, ES+)
工程3:1−(4’−{5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
20mLの丸底フラスコ中、1−(4’−{5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(45mg、0.0797mmol)をTHF(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(0.5mL)中のLiOH(33.5mg、0.797mmol)を滴下した。バイアルを密閉し、油浴中60℃で11時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を水(35mL)で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物をEtOAc(2×30mL)で有機層中に抽出し、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、38.8mgの不純な生成物を得た。その生成物をRP−HPLC(Gilson, Pursuit 10μm、20×100mm C18、30mL/分、30〜100%ACN/HO、8分)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させた。生成物をDCMに溶解させ、ヘキサンの添加によって沈殿させた。固体を濾別し、ヘキサンで洗浄し、ハウスバキュームで乾燥させて、1−(4’−{5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸(17.2mg、収率39.2%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C29H25F3N4O4(m/e) についての計算値550、観測値551 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.40 (br. s., 1H), 9.77 (br. s., 1H), 7.83 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.63 - 7.78 (m, 5H), 7.39 - 7.62 (m, 5H), 5.96 (br. s., 1H), 2.15 (br. s., 3H), 1.50 (d, J = 2.3 Hz, 5H), 1.20 (d, J = 2.0 Hz, 2H)
実施例7
1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(195mg、0.691mmol)、(R)−1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール(197mg、1.04mmol)及びトリエチルアミン(145mg、0.2mL、1.43mmol)をトルエン(10mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(383mg、0.3mL、1.39mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中65℃で2.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水、飽和塩化アンモニウム及びブラインで洗浄した。水層をEtOAcで1回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜30%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(118.1mg、収率36.4%)を無色のロウ状固体として得た。LC/MS C19H16BrF3N4O2(m/e) についての計算値468/470、観測値469/471 (M+H, ES+)
工程2:1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(89.6mg、0.297mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(116mg、0.247mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(30.4mg、0.0742mmol)、リン酸三カリウム(157mg、0.742mmol)及びPd(OAc)(8.3mg、0.0371mmol)をトルエン(4mL)及び水(1mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で3.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の試薬1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(45mg、0.149mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(32mg、0.0779mmol)、リン酸三カリウム(57mg、0.269mmol)及びPd(OAc)(10mg、0.0445mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(63.5mg、収率45.5%)を白色の固体として得た。LC/MS C30H27F3N4O4(m/e) についての計算値564、観測値565 (M+H, ES+)
工程3:1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
250mLの丸底フラスコ中、1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(214.5mg、0.452mmol)をTHF(8mL)及びエタノール(8mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これにNaOH(1N、4.5mL、4.5mmol)を滴下した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸(174mg、収率83.6%)を白色の固体として得た。LC/MS C26H28N4O4 (m/e) についての計算値460、観測値461 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br. s., 1H), 9.47 (br. s., 1H), 7.88 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.64 (dd, J = 18.7, 8.2 Hz, 4H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.67 (br. s., 1H), 2.36 (br. s., 1H), 2.20 (s, 3H), 1.54 - 2.02 (m, 6H), 1.43 - 1.53 (m, 2H), 1.17 - 1.31 (m, 2H), 1.05 (br. s., 3H)
実施例8
1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−インダン−1−イルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(100mg、0.354mmol)、(R)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール(47.6mg、0.354mmol)及びトリエチルアミン(35.8mg、49.3μL、0.354mmol)をトルエン(2.5mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の試薬(R)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール(23.8mg、0.177mmol)、トリエチルアミン(72.6mg、100μL、0717mmol)及びジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で2時間加熱して、室温まで冷ました。反応物をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、12g Redisep、20mL/分、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−インダン−1−イルエステル(81.6mg、収率55.7%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C19H17BrN4O2(m/e) についての計算値412/414、観測値413/415 (M+H, ES+)
工程2:1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(64.1mg、0.212mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−インダン−1−イルエステル(73mg、0.177mmol)、リン酸三カリウム(112mg、0.530mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(21.8mg、0.0530mmol)及びPd(OAc)(6.0mg、0.0265mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(8mL)で希釈し、セライトで濾過し、EtOAc(2×6mL)ですすぎ、乾燥させ、最少量のDCMに溶解させて、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(59.5mg、収率66.2%)を白色の固体として得た。LC/MS C30H28N4O4(m/e) についての計算値508、観測値509 (M+H, ES+)
工程3:1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
20mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(53mg、0.104mmol)をTHF(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(0.5mL)中のLiOH(43.8mg、1.04mmol)を滴下した。バイアルを密閉し、油浴中60℃で11時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を水(35mL)で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾別し、水及びヘキサンで洗浄して、ハウスバキュームで乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(28mg、収率54.3%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H26N4O4 (m/e) についての計算値494、観測値495 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.38 (br. s., 1H), 9.56 (br. s., 1H), 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.60 (br. s., 2H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.29 (br. s., 3H), 7.11 - 7.21 (m, 1H), 6.04 (br. s., 1H), 3.00 (br. s., 1H), 2.85 (br. s., 1H), 2.30 - 2.45 (m, 1H), 2.09 - 2.28 (m, 3H), 2.00 (br. s., 1H), 1.42 - 1.61 (m, 2H), 1.21 (d, J = 3.0 Hz, 2H)
実施例9
1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−2−ジメチル−プロピルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(100mg、0.354mmol)、(R)−3−メチルブタン−2−オール(31.2mg、38.6μL、0.354mmol)及びトリエチルアミン(35.8mg、49.3μL、0.354mmol)をトルエン(2.5mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の試薬(R)−3−メチルブタン−2−オール(15.6mg、19.3μL、0.177mmol)、トリエチルアミン(72.6mg、100μL、0.717mmol)及びジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で2時間加熱して、室温まで冷ました。反応物をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−2−ジメチル−プロピルエステル(93.6mg、収率71.9%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C15H19BrN4O2(m/e) についての計算値366/368、観測値367/369 (M+H, ES+)
工程2:1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(82.9mg、0.274mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1,2−ジメチル−プロピルエステル(84mg、0.229mmol)、リン酸三カリウム(146mg、0.686mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(28.2mg、0.0686mmol)及びPd(OAc)(7.7mg、0.0343mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、油浴中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(8mL)で希釈し、セライトで濾過し、EtOAc(2×6mL)ですすぎ、乾燥させ、最少量のDCMに溶解させて、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(80mg、収率75.6%)を白色の固体として得た。LC/MS C26H30N4O4(m/e) についての計算値462、観測値463 (M+H, ES+)
工程3:1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
20mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(45mg、0.0797mmol)をTHF(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(0.5mL)中のLiOH(33.5mg、0.797mmol)を滴下した。バイアルを密閉し、油浴中60℃で6時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を水(35mL)で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物をEtOAc(2×30mL)で有機層中に抽出し、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(42.4mg、収率58.3%)を白色の固体として得た。LC/MS C25H28N4O4 (m/e) についての計算値448、観測値 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.37 (br. s., 1H), 9.43 (br. s., 1H), 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.57 - 7.73 (m, 4H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.50 (br. s., 1H), 2.21 (s, 3H), 1.71 (br. s., 1H), 1.40 - 1.57 (m, 2H), 1.00 - 1.32 (m, 5H), 0.84 (br. s., 6H)
実施例10
1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−sec−ブチルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(100mg、0.354mmol)、(R)−ブタン−2−オール(26.3mg、32.6μL、0.354mmol)及びトリエチルアミン(35.8mg、49.3μL、0.354mmol)をトルエン(2.5mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の試薬(R)−ブタン−2−オール(13.2mg、16.3μL、0.177mmol)、トリエチルアミン(72.6mg、100μL、0717mmol)及びジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で2時間加熱して、室温まで冷ました。反応物をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−sec−ブチルエステル(99.5mg、収率79.5%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C14H17BrN4O2(m/e) についての計算値352/354、観測値353/355 (M+H, ES+)
工程2:1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(92.4mg、0.306mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−sec−ブチルエステル(90mg、0.255mmol)、リン酸三カリウム(162mg、0.764mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(31.4mg、0.0764mmol)及びPd(OAc)(8.6mg、0.0382mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、油浴中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(8mL)で希釈し、セライトで濾過し、EtOAc(2×6mL)ですすぎ、乾燥させ、最少量のDCMに溶解させて、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(53.6mg、収率46.9%)を白色の固体として得た。LC/MS C25H28N4O4(m/e) についての計算値448、観測値449 (M+H, ES+)
工程3:1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
20mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(37mg、0.0825mmol)をTHF(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(0.5mL)中のLiOH(34.6mg、0.825mmol)を滴下した。バイアルを密閉し、油浴中60℃で6時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を水(35mL)で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物をEtOAc(2×30mL)で有機層中に抽出し、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(40mg、収率112%)を白色の固体として得た。LC/MS C24H26N4O4 (m/e) についての計算値434、観測値435 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.37 (br. s., 1H), 9.44 (br. s., 1H), 7.88 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.56 - 7.72 (m, 4H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.61 (br. s., 1H), 2.21 (s, 3H), 1.38 - 1.66 (m, 4H), 1.03 - 1.34 (m, 5H), 0.85 (dd, J = 10.7, 6.9 Hz, 3H)
実施例11
1−[4’−(5−イソ−プロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸イソプロピルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(100mg、0.354mmol)、プロパン−2−オール(21.3mg、27.1μL、0.354mmol)及びトリエチルアミン(35.8mg、49.3μL、0.354mmol)をトルエン(2.5mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の試薬プロパン−2−オール(10.7mg、13.6μL、0.177mmol)、トリエチルアミン(72.6mg、100μL、0717mmol)及びジフェニルホスホリルアジド(97.4mg、76.3μL、0.354mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中80℃で2時間加熱して、室温まで冷ました。反応物をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸イソ−プロピルエステル(141mg、60%純粋、収率70.4%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS C13H15BrN4O2(m/e) についての計算値338/340、観測値339/341 (M+H, ES+)
工程2:1−[4’−(5−イソ−プロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(83.4mg、0.276mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸イソ−プロピルエステル(130mg、0.230mmol)、リン酸三カリウム(146mg、0.690mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(28.3mg、0.069mmol)及びPd(OAc)(7.7mg、0.0345mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、油浴中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(8mL)で希釈し、セライトで濾過し、EtOAc(2×6mL)ですすぎ、乾燥させ、最少量のDCMに溶解させて、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−[4’−(5−イソプロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(44.3mg、収率44.3%)を固体として得た。LC/MS C24H26N4O4(m/e) についての計算値434、観測値435 (M+H, ES+)
工程3:1−[4’−(5−イソ−プロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸
20mLの丸底フラスコ中、1−[4’−(5−イソ−プロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(39mg、0.0898mmol)をTHF(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(0.5mL)中のLiOH(37.7mg、0.898mmol)を滴下した。バイアルを密閉し、油浴中60℃で6時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を水(35mL)で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物をEtOAc(2×30mL)で有機層中に抽出し、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−[4’−(5−イソ−プロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸(32.5mg、収率86.1%)を白色の固体として得た。LC/MS C23H24N4O4 (m/e) についての計算値420、観測値421 (M+H+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.38 (br. s., 1H), 9.43 (br. s., 1H), 7.89 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.57 - 7.74 (m, 4H), 7.46 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.76 (br. s., 1H), 2.20 (s, 3H), 1.43 - 1.57 (m, 2H), 1.02 - 1.34 (m, 8H)
実施例12
1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−シクロプロピル−エチルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(300mg、1.06mmol)、1−シクロプロピルエタノール(139mg、1.61mmol)及びトリエチルアミン(218mg、0.3mL、2.15mmol)をトルエン(10mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(585mg、0.458mL、2.13mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中65℃で2.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水、飽和塩化アンモニウム及びブラインで洗浄した。水層をEtOAcで1回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−シクロプロピル−エチルエステル(267mg、収率68.9%)を無色のロウ状固体として得た。LC/MS C15H17BrN4O2(m/e) についての計算値364/366、観測値365/367 (M+H, ES+)
工程2:1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(238mg、0.789mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−シクロプロピル−エチルエステル(240mg、0.657mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(80.9mg、0.197mmol)、リン酸三カリウム(418mg、1.97mmol)及びPd(OAc)(22.1mg、0.0986mmol)をトルエン(8mL)及び水(2mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、ドライブロック中80℃で2.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(214.2mg、収率70.8%)を白色の固体として得た。LC/MS C26H28N4O4(m/e) についての計算値460、観測値461 (M+H, ES+)
工程3:1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
250mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(205mg、0.447mmol)をTHF(8mL)及びエタノール(8mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これにNaOH(1N、4.5mL、4.5mmol)を滴下した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(165.4mg、収率82.9%)を白色の固体として得た。LC/MS C25H26N4O4 (m/e) についての計算値446、観測値447 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.37 (br. s., 1H), 9.47 (br. s., 1H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.55 - 7.74 (m, 4H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.12 (br. s., 1H), 2.20 (s, 3H), 1.41 - 1.55 (m, 2H), 0.84 - 1.32 (m, 6H), -0.03 - 0.59 (m, 4H)
実施例13
1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−シクロブチル−エチルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(300mg、1.06mmol)、1−シクロブチルエタノール(170mg、1.70mmol)及びトリエチルアミン(218mg、0.3mL、2.15mmol)をトルエン(10mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(585mg、0.458mL、2.13mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中65℃で2.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水、飽和塩化アンモニウム及びブラインで洗浄した。水層をEtOAcで1回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−シクロプロピル−エチルエステル(295.2mg、収率73.2%)を無色のロウ状固体として得た。LC/MS C16H19BrN4O2(m/e) についての計算値378/380、観測値379/381 (M+H, ES+)
工程2:1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(258mg、0.854mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−シクロブチル−エチルエステル(270mg、0.712mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(87.7mg、0.214mmol)、リン酸三カリウム(453mg、2.14mmol)及びPd(OAc)(24.0mg、0.107mmol)をトルエン(8mL)及び水(2mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中80℃で2.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(223.6mg、収率66.2%)を白色の固体として得た。LC/MS C27H30N4O4(m/e) についての計算値474、観測値475 (M+H, ES+)
工程3:1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
250mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(214.5mg、0.452mmol)をTHF(8mL)及びエタノール(8mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これにNaOH(1N、4.5mL、4.5mmol)を滴下した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(174mg、収率83.6%)を白色の固体として得た。LC/MS C26H28N4O4 (m/e) についての計算値460、観測値461 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br. s., 1H), 9.47 (br. s., 1H), 7.88 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.64 (dd, J = 18.7, 8.2 Hz, 4H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.67 (br. s., 1H), 2.36 (br. s., 1H), 2.20 (s, 3H), 1.54 - 2.02 (m, 6H), 1.43 - 1.53 (m, 2H), 1.17 - 1.31 (m, 2H), 1.05 (br. s., 3H)
実施例14
1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
20mLの反応バイアル中、3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(500mg、1.77mmol)、2−メチルプロパン−2−オール(197mg、2.66mmol)及びトリエチルアミン(359mg、0.494mL、3.54mmol)をトルエン(10mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(946mg、0.764mL、3.54mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中65℃で2時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を濃縮し、DCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜40%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(420mg、収率67.1%)を白色の固体として得た。LC/MS C14H17BrN4O2(m/e) についての計算値352/3354、観測値353/355 (M+H, ES+)
工程2:1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(395mg、1.31mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(420mg、1.19mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(146mg、0.357mmol)、リン酸三カリウム(757mg、3.57mmol)及びPd(OAc)(40mg、0.178mmol)をトルエン(10mL)及び水(2mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を濾過し、水(5mL)及びEtOAc(60mL)ですすいだ。濾液を水(50mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。水層をEtOAc(40mL)で再度抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(420mg、収率78.8%)を白色の固体として得た。LC/MS C25H28N4O4(m/e) についての計算値448、観測値449 (M+H, ES+)
工程3:1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸
8mLのバイアル中、1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(22.1mg、0.047mmol)をTHF(4mL)と混ぜ合わせて、これにNaOH(1N、0.5mL、0.5mmol)を滴下した。反応物を室温で30分間撹拌し、水(2mL)を加え、次に、一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸(17.1mg、収率83.7%)を白色の固体として得た。LC/MS C24H26N4O4(m/e) についての計算値434、観測値435 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.40 (br. s., 1H), 9.24 (br. s., 1H), 7.90 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.58 - 7.71 (m, 4H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 2.20 (s, 3H), 1.16 - 1.55 (m, 13H)
実施例15
1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−シクロプロパンカルボニトリル
0.5Lの丸底フラスコ中、THF(50mL)に溶解させた2−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)アセトニトリル(10g、46.7mmol)を、窒素下で、DMF(100mL)中のNaH(鉱油中の60%分散物、4.11g、103mmol)のスラリーに滴下した。反応物を氷浴中で30分間撹拌した。この冷却した混合物に、1,2−ジブロモエタン(8.78g、5.71mL、46.7mmol)を加えた。反応物を氷浴中、窒素下で撹拌し、3時間かけて室温まで放温した。反応物をEtOAc(500mL)で希釈し、濾過し、水及びブラインで洗浄した。水層をEtOAc(250mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)シクロプロパンカルボニトリル(13.7g、収率122%)を赤色のロウ状/固体/油状物として得た。LC/MS C10H7BrFN (m/e) についての計算値239/241、観測値240/242 (M+H, ES+)
工程2:1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸
1Lの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボニトリル(11.2g、46.7mmol)及びLiOH(58g、1.38mol)を水(230mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得た。混合物を油浴中100℃で一晩加熱した。混合物を水及び氷で1Lまで希釈し、エチルエーテル(3×300mL)で抽出した。水層中に含まれない白色の不溶性の物質が相間に一部確認された。氷をゆっくり添加しながら水層を濃HCl(約110mL)で酸性化した。非常に微細な沈殿物が生じ、乳白色の溶液を濾過せず、DCM(4×250mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボン酸(10.87g、収率89.9%)を黄色の固体として得た。LC/MS C10H8BrFO2(m/e) についての計算値258/260、観測値259/261 (M+H, ES+)
工程3:1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
1Lの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)シクロプロパンカルボン酸(10.8g、41.7mmol)をDMF(180mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、この磁気撹拌した溶液にKCO(17.3g、125mmol)を加えた。これに、DMF(20ml)に溶解させたヨウ化メチル(47.3g、20.9mL、333mmol)を1時間かけて滴下した。黄色の懸濁液を室温で一晩撹拌した。反応物を濃縮し、水(500mL)で希釈し、EtOAc(2×500ml)で抽出した。EtOAc層を水ブライン(250ml)で洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(10.3g、収率90.5%)を明褐色の油状物として得た。LC/MS C11H10BrFO2(m/e) についての計算値272/274、観測値273/275 (M+H, ES+)
工程4:1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
350mLの反応バイアル中、1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸メチル(10.3g、37.7mmol)、BISPIN(11.5g、45.3mmol)及び酢酸カリウム(7.4g、75.4mmol)を1,4−ジオキサン(77.2mL)と混ぜ合わせて明褐色の懸濁液を得た。混合物を窒素でパージして(5分間)、PdCl(DPPF)−DCM(1.54g、1.89mmol)を加えた。バイアルを密閉し、油浴中80℃で4時間加熱した。反応物をセライトで濾過し、DCMですすぎ、濃縮し、エチルエーテル(500ml)で希釈し、水(2×500mL)で洗浄した。第一の水層を濾過して黒色の固体を除去し、エチルエーテルですすいだ。この濾液を第二の水層と合わせ、エチルエーテル(500mL)で抽出した。有機層をブライン(250mL)で洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、赤色の油状物として濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜20%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、粗生成物(12.32g)を黄色の油状物として得た。粗生成物は出発物質と生成物の混合物であった。そのため、これを再度同じ反応条件に供した。粗生成物及び1,4−ジオキサン(200mL)を含有する350mLの反応バイアルに、BISPIN(13.6g、53.6mmol)及び酢酸カリウム(8.77g、89.3mmol)を加え、明褐色の懸濁液を得た。混合物を窒素でパージして(5分間)、PdCl(DPPF)(3.65g、4.47mmol)を加えた。バイアルを密閉し、反応物を油浴中80℃で3.5時間加熱した。反応物を5日間室温で冷ました。反応物をEtOAc及び水で希釈し、濃縮し、さらなるEtOAc(200mL)及び水(200ml)で希釈した。得られた黒色の混合物は分離不能であった。水層(第一の水層)の一部(200mL)を分液漏斗から取り出し、残りの混合物をブライン(2×200mL、第二及び第三の水層/ブライン層)で洗浄した。分液漏斗中に残っている黒色の混合物を濾過すると、濾液中に二相が生じた。これを分離し、有機層(第一の有機層)をMgSOで乾燥させた。この第一の水層及び第二の水層/ブライン層に、EtOAc(200mL/各々)を加え、混合し、同じ漏斗で濾過して、分離し、各有機層を第三の水層/ブライン層で洗浄した。第二及び第三の有機層を、MgSOを含有する第一と合わせ、乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物(24g)を得た。その物質を最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜20%EtOAc)によって精製した。適切な分画を濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(6.9g、収率48.2%)を油状物として得て、これを室温まで冷ますと白色の固体として固化(結晶化)した。LC/MS C17H22BFO4(m/e) についての計算値320、観測値321 (M+H, ES+)
工程5:1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(383mg、0.320mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(400mg、0.997mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(123mg、0.299mmol)、リン酸三カリウム(635mg、2.99mmol)及びPd(OAc)(33.6mg、0.150mmol)をトルエン(10mL)及び水(2mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中80℃で4.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(380mg、収率74.1%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H27FN4O4(m/e) についての計算値514、観測値515 (M+H, ES+)
工程6:1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
200mLの丸底フラスコ中、1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(380mg、0.739mmol)をTHF(10mL)及びMeOH(10mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに1M NaOH(7.39mL、7.39mmol)を滴下した。反応物を室温で1.5日間撹拌し、冷蔵庫で2.5日間保存した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(303mg、収率82%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H25FN4O4 (m/e) についての計算値500、観測値501 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.50 (br. s., 1H), 9.70 (br. s., 1H), 7.89 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.43 - 7.71 (m, 5H), 6.86 - 7.42 (m, 5H), 5.70 (br. s., 1H), 2.17 (s, 3H), 1.26 - 1.64 (m, 5H), 1.16 - 1.25 (m, 2H)
実施例16
1−{3’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:1−アジド−4−ブロモ−2−メトキシ−ベンゼン
100mLの2口RBフラスコ中の4−ブロモ−2−メトキシフェニルボロン酸(5g、21.7mmol)、アジ化ナトリウム(2.11g、32.5mmol)及び酢酸銅(II)(393mg、2.17mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、メタノール(40mL)を加えた。得られた褐色の溶液を室温で15時間撹拌し、ストッパーの1つを取り外すことによってフラスコを空気に曝した。数分内に、色が変化し始めて褐色の懸濁液になり、次に、ストッパーで再度閉じた。室温で15時間後、その懸濁液はほとんど同じ褐色のままであった。次に、再度ストッパーを取り外すと、ゆっくりと暗色になった。TLC分析は、新しいスポットの存在を示した。次に、反応混合物をヒートガンで加熱して、反応を完了させた。この期間に、反応混合物は明黒色の懸濁液に変わり、周囲温度で1時間後、反応混合物を飽和塩化アンモニウムと水酸化アンモニウムの混合物に注いだ。有機化合物をジエチルエーテル(2×100mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって、粗油状物を得て、これをヘキサンで溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、1−アジド−4−ブロモ−2−メトキシ−ベンゼン(4.14g、収率84%)を明黄色の油状物として得た。
工程2:3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
トルエン(36mL)中の1−アジド−4−ブロモ−2−メトキシ−ベンゼン(3.95g、17.3mmol)及びブタ−2−イン酸メチル(1.7g、17.3mmol)の溶液を150℃まで加熱し、この温度で15時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は2つの新しいスポットの存在を示した。15時間の撹拌の間、溶液は明黄色の溶液から暗褐色の溶液へとゆっくり変化した。次に、加熱を停止し、トルエンを真空下で除去して暗褐色の油状物(約8.0g)を得て、これをヘキサン中の0〜50%EAで溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製して、スポットを全て得た。所望の位置異性体3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(250mg、収率4.5%)を暗褐色の粘性油状物として単離した。LC/MS C12H12BrN3O3(m/e) についての計算値326、観測値328 [M+H, ES+]
工程3:3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
THF(4mL)中の1−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸メチル(220mg、0.68mmol)の溶液に、室温で、水(1.0mL)中の過剰の水酸化リチウム一水和物(283mg、6.75mmol)を加えた。得られた褐色の溶液を油浴中50℃で3時間加熱したところ、その時点で、LCMS分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、これを室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去した。NaOH(約5mL)及び水(50mL)で希釈した後、中性の不純物をジエチルエーテル(2×50mL)中に抽出した。塩基性の水層を1N HClで中和し、得られた固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、155mg(収率74%)の3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸をオフホワイトの固体として単離した。LC/MS C11H10BrN3O3(m/e) についての計算値312、観測値314.0 [M+H, ES+]
工程4:[3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
バイアル中、トルエン(4mL)中の1−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(152mg、0.49mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で、トリエチルアミン(49.3mg、67.9μL、0.489mmol)を加えた。得られた褐色の溶液に、窒素雰囲気下、室温で、ジフェニルホスホリルアジド(134mg、105μL、0.49mmol)、続いて、(R)−1−フェニルエタノール(59.5mg、58.8μL、0.49mmol)を加えた。次に、ゴムセプタムを蓋に交換し、褐色の溶液を80℃まで加熱し、この温度で3時間撹拌した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去した。褐色の油状物を、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、[3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(173mg、収率82%)を白色の固体として得た。LC/MS C19H19BrN4O3(m/e) についての計算値431、観測値432.9 [M+H, ES+]
工程5:1−{3’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
[3−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(100mg、0.23mmol)、1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(105mg、0.35mmol)、酢酸パラジウム(II)(7.81mg、0.035mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(28.6mg、0.69mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(148mg、0.69mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、事前に脱気したトルエン(4.5mL)及び水(1.0mL)を加えた。得られた明黄色の懸濁液を105℃まで加熱し、2時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。1時間以内に、反応混合物は、黒色の反応混合物に変化した。2時間後、反応混合物を室温まで冷まし、水とブライン溶液の混合物に注いだ。有機化合物をEA(2×50mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(40g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、1−{3’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(95mg、収率75%)をオフホワイトの固体として単離した。LC/MS C30H30N4O5(m/e) についての計算値526、観測値527.1 [M+H, ES+]
工程6:1−{3’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
THF(4.5mL)及びエタノール(4.5mL)中の1−{2’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(87mg、0.17mmol)の溶液に、室温で、過剰の1M水酸化ナトリウム(1.65mL、1.65mmol)を加えた。得られた無色の溶液を15時間撹拌したところ、その時点で、LCMS分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、塩基性の水層を水で希釈して、1N HClで中和した。得られた固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、50mg(収率59%)の1−{3’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸を白色の固体として単離した。LC/MS C29H28N4O5 (m/e) についての計算値512、観測値513.1 [M+H, ES+]. 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.40 (br. s., 1H), 9.43 (br. s., 1H), 7.70 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.41 - 7.51 (m, 3H), 7.18 - 7.39 (m, 7H), 5.70 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 1.34 - 1.56 (m, 5H), 1.16 - 1.24 (m, 2H)
実施例17
1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
250mLの密閉管中、トルエン(50mL)中の1−アジド−4−ブロモベンゼン(5g、25.2mmol)の溶液に、原液の2−ペンチン酸エチルエステル(3.19g、25.2mmol)を加え、次に、窒素雰囲気下で2分間維持した。次に、フラスコを気密性の蓋(tight cap)で密閉し、得られた明黄色の溶液を150℃まで加熱し、2時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は2つの新しいスポットの存在を示し、LCMS分析は所望の質量の存在を示した。次に、暗褐色の反応混合物を室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去した。得られた暗褐色の残渣(8.3g)を、ヘキサン中の0〜50%EAで溶離するISCO(330g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。TLC中の上部のスポットを所望の3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.83g、収率34.6%)としてオフホワイトの固体として単離し、下部のスポットを不適切な位置異性体3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(3.44g、収率42%)であることを確認し、明褐色の油状物として単離した。LC/MS C13H14BrN3O2(m/e) についての計算値324、観測値326 [M+H, ES+]
工程2:3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
THF(40mL)中の3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.8g、8.64mmol)の褐色の溶液に、室温で、水(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(1.81g、43.2mmol)の溶液を加えた。得られた褐色の溶液を室温で15時間撹拌したところ、その時点で、LCMS分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去した。NaOH(約5mL)及び水(50mL)で希釈した後、中性の不純物をジエチルエーテル(100mL)中に抽出すると褐色も消えた。塩基性の水層を1N HClで中和し、得られた白色の固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、2.13g(収率83%)の3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸をオフホワイトの固体として単離した。LC/MS C11H10BrN3O2(m/e) についての計算値296、観測値297.7 [M+H, ES+]
工程3:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
バイアル中、トルエン(10mL)中の3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(592mg、2.0mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で、トリエチルアミン(202mg、279μL、2.0mmol)を加えた。得られた褐色の溶液に、窒素雰囲気下、室温で、ジフェニルホスホリルアジド(550mg、431μL、2.0mmol)、続いて、(R)−1−フェニルエタノール(244mg、241μL、2.0mmol)を加えた。次に、得られた明褐色の溶液を80℃まで加熱し、この温度で2時間撹拌した。次に、清澄な明褐色の反応混合物を室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去した。褐色の油状物を、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製して、所望の[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(696mg、収率89%)を白色の固体として得た。LC/MS C19H19BrN4O2(m/e) についての計算値415、観測値417 [M+H, ES+]
工程4:1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(300mg、0.72mmol)、1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(327mg、1.08mmol)、酢酸パラジウム(II)(24.3mg、0.11mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(89.0mg、0.22mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(460mg、2.17mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、事前に脱気したトルエン(9.0mL)及び水(2.0mL)を加えた。得られた明黄色の懸濁液を105℃まで加熱し、2時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、水とブライン溶液の混合物に注いだ。有機化合物をEA(2×50mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、所望の1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(240mg、収率65%)を単離した。LC/MS C30H30N4O4(m/e) についての計算値510、観測値511.1 [M+H, ES+]
工程5:1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
THF(10mL)及びエタノール(10mL)中の1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(234mg、0.46mmol)の溶液に、室温で、過剰の1.0M水酸化ナトリウム(4.58mL、4.58mmol)溶液を加えた。得られた無色の溶液を15時間撹拌したところ、その時点で、LCMS分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、塩基性の水層を水で希釈して、1N HClで中和した。得られた固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、193mg(収率85%)の1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸を白色の固体として単離した。LC/MS C29H28N4O4 (m/e) についての計算値496、観測値497.1 [M+H, ES+]. 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.40 (br. s., 1H), 9.66 (br. s., 1H), 7.83 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.34 (br. s., 5H), 5.71 (br. s., 1H), 2.56 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 1.36 - 1.60 (m, 5H), 1.16 - 1.23 (m, 5H)
実施例18
{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
Figure 2015520203

工程1:{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル
(R)−1−フェニルエチル1−(4−ブロモフェニル)−4−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(200mg、0.48mmol)、2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)酢酸エチル(210mg、0.72mmol)、酢酸パラジウム(II)(16.2mg、0.072mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(59.3mg、0.144mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(307mg、1.44mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、事前に脱気したトルエン(4.5mL)及び水(1.0mL)を加えた。得られた明黄色の懸濁液を105℃まで加熱し、1時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、水とブライン溶液の混合物に注いだ。有機化合物をEA(2×50mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(133mg、収率55%)を単離した。LC/MS C28H28N4O4(m/e) についての計算値498、観測値499.1 [M+H, ES+]
工程2:{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
THF(5mL)及びエタノール(5.0mL)中の{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(105mg、0.21mmol)の溶液に、室温で、過剰の1M水酸化ナトリウム水溶液(2.11mL、2.11mmol)を加えた。得られた無色の溶液を室温で15時間撹拌したところ、その時点で、LCMS分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、塩基性水溶液を1N HClで中和した。得られた固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、74mg(収率75%)の{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸を白色の固体として単離した。LC/MS C27H26N4O4 (m/e) についての計算値470、観測値470.1 [M+H, ES+]. 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.43 (br. s., 1H), 9.16 - 9.88 (m, 1H), 7.84 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 7.70 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.52 - 7.64 (m, 2H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.07 - 7.38 (m, 5H), 5.70 (br. s., 1H), 3.66 (s, 2H), 2.57 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.48 (br. s., 3H), 1.20 (t, J = 7.5 Hz, 3H)
実施例19
1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル
バイアル中、トルエン(10mL)中の1−(4−ブロモフェニル)−4−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(623mg、2.1mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で、トリエチルアミン(213mg、293μL、2.1mmol)を加えた。得られた褐色の溶液に、窒素雰囲気下、室温で、ジフェニルホスホリルアジド(579mg、453μL、2.1mmol)及び(R)−1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール(400mg、2.1mmol)を加えた。次に、得られた明褐色の溶液を80℃まで加熱し、この温度で2.5時間撹拌した。次に、清澄な明褐色の反応混合物を室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去した。得られた褐色の油状物を、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(735mg、収率72%)を白色の固体として得た。LC/MS C20H18BrF3N4O2(m/e) についての計算値483、観測値484.9 [M+H, ES+]
工程2:1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
バイアル中、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−エチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(300mg、0.62mmol)、1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(281mg、0.93mmol)、酢酸パラジウム(II)(20.9mg、0.09mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(76.5mg、0.19mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(395mg、1.86mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、新たに脱気したトルエン(4.5mL)及び水(1.0mL)を加えた。次に、蓋を閉じ、得られた明黄色の懸濁液を105℃まで加熱し、1時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、水とブライン溶液の混合物に注いだ。有機化合物をEA(2×50mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(245mg、収率68%)を単離した。LC/MS C31H29F3N4O4(m/e) についての計算値578、観測値579.4 [M+H, ES+]
工程3:1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
THF(5mL)及びエタノール(5mL)中の1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(240mg、0.42mmol)の溶液に、室温で、過剰の1.0N水酸化ナトリウム水溶液(4.15mL、4.15mmol)を加えた。得られた溶液を室温で15時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、これを水で希釈し、溶媒を真空下で除去した。中性の不純物をジエチルエーテル(100mL)中に抽出し、塩基性の水層を1.0N HClで中和した。得られた沈殿物をEA(2×45mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄した。乾燥及び濾過の後、溶媒を真空下で除去して、1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸(219mg、収率93.5%)を得た。LC/MS C30H27F3N4O4(m/e) についての計算値564、観測値565.3 [M+H, ES+]. 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.24 (br. s., 1H), 9.28 - 9.93 (m, 1H), 7.82 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.53 - 7.76 (m, 7H), 7.47 (d, J = 8.3 Hz, 3H), 5.80 (br. s., 1H), 2.54 - 2.64 (m, 2H), 1.37 - 1.61 (m, 5H), 1.13 - 1.23 (m, 5H)
実施例20
{4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
Figure 2015520203

工程1:{4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル
バイアル中、(R)−1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル1−(4−ブロモフェニル)−4−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(200mg、0.41mmol)、2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)酢酸エチル(120mg、0.41mmol)、酢酸パラジウム(II)(13.9mg、0.06mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(51.0mg、0.12mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(264mg、1.24mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、新たに脱気したトルエン(4.5mL)及び水(1.0mL)を加えた。次に、蓋を閉じ、得られた明黄色の懸濁液を105℃まで加熱し、1時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、水とブライン溶液の混合物に注いだ。有機化合物をEA(2×50mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、{4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(194mg、収率83%)を単離した。LC/MS C30H29F3N4O4(m/e) についての計算値566、観測値567.4 [M+H, ES+]
工程2:{4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
THF(5mL)及びエタノール(5mL)中の{4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(185mg、0.33mmol)の溶液に、室温で、過剰の1.0N水酸化ナトリウム水溶液(3.27mL、3.27mmol)を加えた。得られた無色の溶液を室温で15時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、これを水(約15mL)で希釈し、溶媒を真空下で除去した。塩基性の水層を1.0N HClで中和した。得られた沈殿物をEA(2×45mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄した。無水MgSOでの乾燥及び濾過の後、溶媒を真空下で除去して、所望の酸を得て、これをジクロロメタン(約5mL)に溶解させ、次に、ヘキサンで希釈した。結果として、固体が生じ、これらを濾過によって回収して、ヘキサンで洗浄した。風乾後、135mg(収率77%)の{4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸を白色の固体として単離した。LC/MS C28H25F3N4O4(m/e) についての計算値538、観測値539.3 [M+H, ES+]. 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.40 (s, 1H), 9.30 - 9.92 (m, 1H), 7.83 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.53 - 7.76 (m, 7H), 7.41 (d, J = 8.0 Hz, 3H), 5.79 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 2.55 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 1.51 (br. s., 3H), 1.18 (t, J = 7.4 Hz, 3H)
実施例21
1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
350mLの反応バイアル中、1−アジド−4−ブロモ−ベンゼン(5g、25.2mmol)及びプロピオン酸メチルエステル(2.12g、2.11mL、25.2mmol)をトルエン(50mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得た。バイアルを密閉し、油浴中150℃で5.5時間加熱した。反応物を濾過し、固体をトルエン及びEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.5g、収率21.1%)を明褐色の固体として得た。LC/MS C10H8BrN3O2(m/e) についての計算値281/283、観測値282/284 (M+H, ES+)
工程2:3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
THF(30mL)に溶解させた3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.0g、3.54mmol)(褐色の溶液)を含有する200mLの丸底フラスコに、部分的に溶解させるために加熱した水(10mL)中のLiOH(0.81g、34mmol)を加えた。溶液を室温で20時間撹拌した。反応物を濃縮し、水(総容量、200mL)中に希釈し、エチルエーテル(2×100mL)で抽出した。水層を1N HClで酸性化し、得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキュームで乾燥させて、3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.78g、収率81.7%)を明褐色の固体として得た。LC/MS C9H6N3O2(m/e) についての計算値267/269、観測値268/270 (M+H, ES+)
工程3:[3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
40mLの反応バイアル中に、3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(399mg、1.45mmol)、(R)−1−フェニルエタノール(265mg、0.83mL、2.17mmol)及びトリエチルアミン(293mg、0.4mL、2.9mmol)をトルエン(17mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(797mg、0.624mL、2.89mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中65℃で3.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を濃縮し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(408mg、収率72.8%)を白色の固体として得た。LC/MS C17H15BrN4O2(m/e) についての計算値386/388、観測値387/389 (M+H, ES+)
工程4:1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(93.6mg、0.310mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(100mg、0.258mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(31.8mg、0.0775mmol)、Pd(OAc)(8.7mg、0.039mmol)及びリン酸三カリウム(164mg、0.0775mmol)をトルエン(8mL)及び水(2mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、ドライブロック中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(70mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(50ml)で洗浄した。水層をEtOAc(60mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(45.1mg、収率36.2%)を明黄色の固体として得た。LC/MS C28H26N4O4(m/e) についての計算値482、観測値483 (M+H, ES+)
工程5:1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
200mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(40mg、0.0829mmol)をTHF(2mL)及びMeOH(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これにNaOH(1M、1mL、1mmol)を滴下した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(28.7mg、収率73.9%)を明褐色の固体として得た。LC/MS C27H24N4O4(m/e) についての計算値468、観測値469 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.38 (br. s., 1H), 10.04 (br. s., 1H), 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.62 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 - 7.41 (m, 5H), 5.74 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 1.34 - 1.62 (m, 5H), 1.21 (d, J = 2.5 Hz, 2H)
実施例22
{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
Figure 2015520203

工程1:{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル
20mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸エチルエステル(89.9mg、0.310mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(100mg、0.258mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(31.8mg、0.0775mmol)、Pd(OAc)(8.7mg、0.039mmol)及びリン酸三カリウム(164mg、0.0775mmol)をトルエン(7mL)及び水(2mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。追加の1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸エチルエステル(89.9mg、0.310mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(31.8mg、0.0775mmol)及びPd(OAc)(8.7mg、0.039mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAc(70mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(50ml)で洗浄した。水層をEtOAc(60mL)で抽出し、有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(46mg、収率37.9%)を明黄色の固体として得た。LC/MS (ES) C27H26N4O4(m/e) についての計算値470、観測値471 (M+H, ES+)
工程2:{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
200mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(41mg、0.087mmol)をTHF(2mL)及びMeOH(2mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これにNaOH(1M、1mL、1mmol)を滴下した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸(28.6mg、収率74.2%)を黄色の固体として得た。LC/MS C25H22N4O4(m/e) についての計算値442、観測値443 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br. s., 1H), 10.03 (br. s., 1H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.62 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 - 7.39 (m, 5H), 5.74 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 1.46 (br. s., 3H)
実施例23
2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸
Figure 2015520203

工程1:{5−メチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
20mLのバイアル中、(R)−1−フェニルエチル1−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(2.39g、5.96mmol)、BISPIN(1.82g、7.15mmol)及び酢酸カリウム(1.17g、11.9mmol)を1,4−ジオキサン(59.8mL)と混ぜ合わせて白色の懸濁液を得て、これを窒素で5分間パージした。この混合物に、PdCl(DPPF)(0.486g、0.596mmol)を加えた。バイアルを密閉し、ドライブロック中80℃で3.5時間撹拌し、室温で一晩冷ました。反応物を濾過し、EtOAcですすぎ、濃縮し、EtOAc(200mL)で希釈し、再度濾過した。濾液を水(200mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。水層をEtOAc(200mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせて、{5−メチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(2.24g、収率83%)を清澄な油状物として得て、これを室温まで冷ますと白色の結晶として固化した。LC/MS C24H29BN4O4(m/e) についての計算値448、観測値449 (M+H, ES+)
工程2:2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸メチルエステル
20mLのバイアル中、2−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−プロピオン酸メチルエステル(130mg、0.506mmol)、{5−メチル−3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(212mg、0.473mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(59mg、0.144mmol)、リン酸三カリウム(292mg、1.38mmol)及びPd(OAc)(17mg、0.075mmol)をトルエン(8mL)及び水(2mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、ドライブロック中80℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸メチルエステル(106mg、収率45%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H30N4O4(m/e) についての計算値498、観測値499 (M+H, ES+)
工程3:2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸
200mLの丸底フラスコ中、2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸メチルエステル(100mg、0.201mmol)をTHF(4mL)及びMeOH(4mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。これに1M NaOH(2mL、2.0mmol)を滴下した。反応物を室温で2日間撹拌し、冷蔵庫で1.5日間保存した。再度、反応物を室温で1日撹拌し、次に、さらなる1M NaOH(1mL、1mmol)を加えた。反応物をドライブロック中40℃で6時間加熱し、次に、室温で一晩冷ました。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸(79.6mg、収率81.9%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H28N4O4(m/e) についての計算値484、観測値485 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.43 (br. s., 1H), 9.68 (br. s., 1H), 7.84 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.06 - 7.43 (m, 5H), 5.70 (br. s., 1H), 2.18 (s, 3H), 1.33 - 1.73 (m, 9H)
実施例24
(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル
350mLの密閉したキャップ容器に、1−(3−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(3.56g、13.2mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.03g、15.9mmol)及び酢酸カリウム(2.6g、26.5mmol)を投入し、次に、1,4−ジオキサン(40mL)を加えて白色の懸濁液を得た。次に、反応混合物に窒素ガスを通して混合物を10分間泡立てた後、窒素雰囲気下、室温で、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(484mg、0.66mmol)を加えた。次に、フラスコを蓋で密閉し、褐色の反応混合物を油浴中80℃で5時間加熱した。次に、これを室温まで冷まし、水(100mL)及びブライン(100mL)の溶液に注ぎ、有機化合物をEA(2×150mL)中に抽出した(黒色の混合物であるため2つの層を確認することは困難であった)。合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって黒色の粗油状物(約11.11g)を得て、これを、ヘキサン中の0〜60%EAで溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画(20〜40)を合わせ、溶媒を真空下で除去して、1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(2.55g、収率61%)を粘性油状物として得た。LC/MS C18H25BO4 (m/e) についての計算値316、観測値317.2 [M+H, ES+]
工程2:(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル
50mLの密閉管中、1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチル(236mg、0.75mmol)、(R)−1−フェニルエチル1−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(200mg、0.5mmol)、酢酸パラジウム(II)(16.8mg、0.075mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(61.4mg、0.15mmol)及びリン酸三カリウム(317mg、1.5mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、新たに脱気したトルエン(4.5mL)及び水(1.0mL)を加えた。次に、ゴムセプタムを蓋に交換し、得られた明黄色の懸濁液を油浴で110℃まで加熱した。この期間に、黒色の懸濁液に変化した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、水及びブライン溶液に注いだ。有機化合物をEA(2×50mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗生成物を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(144mg、収率56.6%)を非晶質固体として得た。LC/MS C30H30N4O4(m/e) についての計算値510、観測値511.2 [M+H, ES+]
工程3:(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸
エタノール(6mL)中の(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(162mg、0.32mmol)の溶液に、室温で、過剰の1N水酸化ナトリウム水溶液(1.59mL、1.59mmol)を加えた。次に、得られた濁った溶液を20時間撹拌したところ、その時点で、LCMS分析は、出発物質の一部が依然として存在していることを示した。次に、濁った反応混合物を油浴中で55℃まで加熱し、3時間撹拌したところ、その時点で、LCMS分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、これを室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去し、残渣を水で希釈した。塩基性の水層を1N HClで中和した。得られた固体を濾過によって回収し、水で洗浄した。風乾後、130mg(収率81.6%)の(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸を白色の固体として単離した。LC/MS C28H26N4O4 (m/e) についての計算値482、観測値483.1 [M+H, ES+]. 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br. s., 1H), 9.32 - 10.31 (m, 1H), 7.80 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.70 (br. s., 2H), 7.53 - 7.64 (m, 2H), 7.39 - 7.52 (m, 4H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 5.80 (br. s., 1H), 3.05 - 3.57 (m, 3H), 1.35 - 1.74 (m, 5H), 1.25 (br. s., 2H)
実施例25
1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
350mLの反応バイアル中、1−アジド−3−ブロモ−ベンゼン(2.47g、12.5mmol)及びブタ−2−イン酸メチル(1.35g、1.37mL、13.7mmol)をトルエン(106mL)と混ぜ合わせて黄色の懸濁液を得た。バイアルを密閉し、油浴中150℃で間違って2.5日間(予定では4時間)加熱した。反応物を濾過し、固体をトルエンで洗浄した。濾液を濃縮し、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜30%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.04g、収率28.2%)を明褐色の固体として得た。LC/MS C11H10BrN3O2 についての計算値295/297、観測値296/298 (M+H, ES+)
工程2:3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸
THF(40mL)に溶解させた3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.0g、3.38mmol)(褐色の溶液)を含有する250mLの丸底フラスコに、部分的に溶解させるために加熱した水(10mL)中のLiOH(0.81g、34mmol)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。反応物を濃縮し、水(総容量、200mL)中に希釈し、エチルエーテル(2×100mL)で抽出した。水層を1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキューム及びデシケーター中で乾燥させて、3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.913g、収率95.8%)を明褐色の固体として得た。LC/MS C10H8N3O2(m/e) についての計算値281/283、観測値281/284 (M+H, ES+)
工程3:[3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
40mLの反応バイアル中に、3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(0.91g、3.2mmol)、(R)−1−フェニルエタノール(0.84g、0.83mL、6.9mmol)及びトリエチルアミン(0.91g、1.3mL、9.0mmol)をトルエン(28mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得て、これにジフェニルホスホリルアジド(2.5g、1.9mL、9.0mmol)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中65℃で2.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を黄色の粘性油状物として濃縮し、DCMで希釈し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(0.86g、収率66%)を明黄色の固体/ゴム状物として得た。LC/MS C18H17BrN4O2(m/e) についての計算値400/402、観測値401/403 (M+H, ES+)
工程4:1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
40mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(356mg、1.18mmol)、[3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(430mg、1.07mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(132mg、0.321mmol)及びPd(OAc)(36.1mg、0.161mmol)をトルエン(34mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。これに、水(9mL)に溶解させたリン酸三カリウム(682mg、3.21mmol)(事前に窒素で20分間パージした)を加えた。バイアル中の大気を窒素でパージして、密閉し、油浴中100℃で間違って2.5日間(予定では4時間)加熱し、室温で1時間冷ました。反応物を濾過し、EtOAc(50mL)で希釈し、水/ブライン(100/50mL)及びブライン(150ml)で洗浄した。水層をEtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜100%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(142g、収率26.7%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H28N4O4(m/e) についての計算値496、観測値497 (M+H, ES+)
工程5:1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
100mLの丸底フラスコ中、1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(141mg、0.284mmol)をTHF(10mL)と混ぜ合わせて無色の溶液を得た。これにNaOH(1M、2.8mL、2.8mmol)を滴下した。反応物を室温で撹拌し、追加の水及びTHFを加えた。18時間後、反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキュームで乾燥させて、1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(49mg、収率35.8%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H26N4O4(m/e) についての計算値482、観測値483 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br. s., 1H), 9.72 (br. s., 1H), 7.84 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.56 - 7.73 (m, 3H), 7.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.28 (br. s., 5H), 5.70 (br. s., 1H), 2.12 - 2.27 (m, 3H), 1.27 - 1.65 (m, 5H), 1.19 (d, J = 2.8 Hz, 2H)
実施例26
{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
Figure 2015520203

工程1:{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル
40mLのバイアル中、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−酢酸エチルエステル(311mg、1.07mmol)、[3−(3−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(430mg、1.07mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(132mg、0.321mmol)及びPd(OAc)(36.1mg、0.161mmol)をトルエン(12mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。これに、水(4mL)に溶解させたリン酸三カリウム(682mg、3.21mmol)(事前に窒素で20分間パージした)を加えた。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、油浴中100℃で間違って2.5日間(予定では4時間)加熱し、室温で1時間冷ました。反応物を濾過し、EtOAc(50mL)で希釈し、水/ブライン(100/50mL)及びブライン(150ml)で洗浄した。水層をEtOAc(2×150mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜100%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(96.7mg、収率18.6%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H28N4O4(m/e) についての計算値484、観測値485 (M+H, ES+)
工程2:{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
100mLの丸底フラスコ中、{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(90mg、0.186mmol)をTHF(5mL)と混ぜ合わせて無色の溶液を得た。これに、部分的に溶解させるために加熱した水(1mL)中のLiOH(78mg、1.86mmol)を滴下した。反応物を室温で17時間撹拌した。反応物を水で希釈し、濃縮し、さらなる水で希釈し、1N HClで酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水及びヘキサンで洗浄し、ハウスバキュームで乾燥させて、1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(64.7mg、収率76.3%)を白色の固体として得た。LC/MS C26H24N4O4(m/e) についての計算値456、観測値457 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.41 (br. s., 1H), 9.72 (br. s., 1H), 7.85 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.59 - 7.73 (m, 3H), 7.51 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.06 - 7.34 (m, 5H), 5.69 (br. s., 1H), 3.65 (s, 2H), 2.19 (s, 3H), 1.44 (br. s., 3H)
実施例27
(3−ビフェニル−4−イル−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
Figure 2015520203

20mLのバイアル中、フェニルボロン酸(6.9mg、0.057mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(18.9mg、0.0471mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(7.7mg、0.019mmol)、リン酸三カリウム(30mg、0.14mmol)及びPd(OAc)(2.0mg、0.0089mmol)をトルエン(4mL)及び水(1mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、ドライブロック中100℃で3.5時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物をセライトで濾過し、EtOAcですすぎ、濃縮し、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜100%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、(3−ビフェニル−4−イル−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(12.4mg、収率66.1%)を白色の固体として得た。LC/MS C24H22N4O2 (m/e) についての計算値398、観測値399 (M+H, ES+). H NMR (DMSO-d6) δ: 9.67 (br. s., 1H), 7.86 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.49 - 7.68 (m, 4H), 7.41 - 7.49 (m, 1H), 6.92 - 7.40 (m, 5H), 5.70 (br. s., 1H), 2.18 (s, 3H), 1.49 (br. s., 3H)
実施例28
[3−(4’−シアノ−ビフェニル−4−イル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
Figure 2015520203

20mLのバイアル中、4−シアノフェニルボロン酸(20.1mg、0.137mmol)、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(50mg、0.125mmol)、2−ジシクロヘキシホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(SPhos)(15.3mg、0.0374mmol)、リン酸三カリウム(79.4mg、0.374mmol)及びPd(OAc)(4.2mg、0.0187mmol)をトルエン(2mL)及び水(0.5mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。バイアル中の大気を窒素で置換して、密閉し、ドライブロック中100℃で4時間加熱し、室温で一晩冷ました。反応物を濾過し、水(5mL)及びEtOAc(60mL)ですすいだ。濾液を水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(60ml)で抽出した。有機層を同じブラインで洗浄した。有機層を合わせ、濃縮し、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%EtOAc)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[3−(4’−シアノ−ビフェニル−4−イル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(20mg、0.047mmol、収率38%)を白色の固体として得た。LC/MS C25H21N4O2(m/e) についての計算値423、観測値424 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.72 (br. s., 1H), 7.86 - 8.07 (m, 6H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.80 - 7.48 (m, 5H), 5.69 (br. s., 1H), 2.18 (s, 3H), 1.48 (br. s., 3H)
実施例29
(R)−1−フェニル−エチル−1−(4’−(1−(1H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート
Figure 2015520203

工程1:(R)−1−フェニル−エチル−1−(4’−(1−シアノシクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート
バイアル中の(R)−1−フェニルエチル4−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(485mg、1.08mmol)、1−(4−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボニトリル(360mg、1.62mmol)、酢酸パラジウム(II)(36.4mg、0.16mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(133mg、0.33mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(689mg、3.25mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、トルエン(9mL)及び水(2.0mL)を加えた。次に、蓋を閉じ、得られた明褐色の懸濁液を105℃まで加熱し、3時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は新しいスポットの存在を示した。次に、反応混合物を冷却し、これを水で希釈した。有機化合物をEA(2×50mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EAで溶離するISCO(80g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、(R)−1−フェニル−エチル−1−(4’−(1−シアノシクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(190mg、収率38%)を白色の固体として単離した。LC/MS C28H25N5O2(m/e) についての計算値463、観測値464.8 [M+H, ES+]
工程2:(R)−1−フェニル−エチル−1−(4’−(1−(1H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート
トルエン(5mL)中の(R)−1−フェニルエチル1−(4’−(1−シアノシクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(50mg、0.11mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、室温で、ジ−n−ブチルチンオキシド(5.37mg、0.22mmol)及びアジドトリメチルシラン(12.4mg、14.3μL、0.11mol)を加えた。得られた濁った溶液を100℃まで加熱し、15時間撹拌したところ、この時点で、LCMS及びTLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、これを室温まで冷まし、ブライン溶液及びEAに注いだ。2つの層を分離し、水層をEAでもう1回抽出した。合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗生成物を得て、これを、ヘキサン中の0〜100%EA及びジクロロメタン中の10%メタノールで溶離するISCO(40g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の生成物はジクロロメタン中の10%メタノールで流れてきた。その分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、(R)−1−フェニル−エチル−1−(4’−(1−(1H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(25mg、収率46%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H26N8O2(m/e) についての計算値506、観測値507.1 [M+H, ES+]. 1H NMR (DMSO-d6) δ: 16.08 (br. s., 1H), 9.20 - 9.84 (m, 1H), 7.85 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.52 - 7.65 (m, 2H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (br. s., 5H), 5.52 - 5.84 (m, 1H), 2.17 (s, 3H), 1.51 - 1.63 (m, 4H), 1.15 - 1.35 (m, 3H)
実施例30
{3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
Figure 2015520203

50mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(50mg、0.201mmol)を、窒素下で、DCM(1mL)及びDMF(少量)と混ぜ合わせて白色の懸濁液を得た。これに塩化オキサリル(26.3mg、18.1μl、0.207mmol)を2回に分けて滴下した(添加の間10分開けて)。反応物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を濃縮し、DCM/トルエン及びDCM/ヘキサンから乾燥させて、THF(1.00ml)に溶解させた。5mLのバイアル中、メタンスルホンアミド(29.6mg、311μmol)を窒素下でDCM(1mL)と混ぜ合わせて無色の溶液を得た。これにNaH(鉱油中の60%分散物、7.46mg、0.311mmol)を加えて、白色の懸濁液を室温で1.5時間撹拌した。塩化アシルのTHF溶液(THFですすいだ、1×1mL)をスルホンアミド混合物に滴下した。反応物を室温で1日間撹拌した。反応物を冷蔵庫で3日間保存した。追加のNaH(鉱油中の60%分散物、7.46mg、0.311mmol)を加え、反応物を室温で1日間撹拌した。追加のNaH(鉱油中の60%分散物、7.46mg、0.311mmol)を加え、反応物を室温で1日間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中の0%〜5%MeOH)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、{3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(5.6mg、収率9.7%)を白色の固体として得た。LC/MS C29H29N5O5S (m/e) についての計算値559、観測値560 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 11.24 (br. s., 1H), 9.68 (br. s., 1H), 7.85 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (br. s., 5H), 5.70 (br. s., 1H), 3.23 (s, 3H), 2.17 (s, 3H), 1.29 - 1.73 (m, 5H), 1.23 (br. s., 2H)
実施例31
1−{4’−[3−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520203

工程1:1−ブロモ−4−イソチオシアナトベンゼン
250mLの丸底フラスコ中、炭酸カルシウム(6.11g、61.0mmol、Eq:2.1)及び4−ブロモアニリン(5g、29.1mmol)をジクロロメタン(25ml)及び水(25.0ml)と混ぜ合わせて明褐色の懸濁液を得た。反応混合物を0℃まで冷却し、チオホスゲン(3.68g、2.45ml、32.0mmol、Eq:1.1)を4分間かけて滴下した。反応物を0℃で30分間、次に、25℃で19時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄した。水層をジクロロメタン(1×25mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、HO(1×25mL)、飽和NaCl(1×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。明褐色の固体を真空下で乾燥させて、5.43g(87%)の所望の生成物を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 7.55 - 7.74 (m, 2H), 7.28 - 7.50 (m, 2H)
工程2:(4−ブロモフェニル)−チオ尿素
500mLの丸底フラスコ中、1−ブロモ−4−イソチオシアナトベンゼン(1.5g、7.01mmol)をTHF中の0.4Mアンモニア(52.5mL、21.0mmol、Eq:3)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。反応物を25℃で一晩撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮して、所望の生成物を明褐色の固体として得た。(M+H)+ = 230.9/233.0 (m/e)
工程3:硝酸N−(4−ブロモフェニル)−ヒドラジンカルボキシイミドアミド
250mLの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモフェニル)チオ尿素(1.62g、7.01mmol)をメタノール(50ml)と混ぜ合わせて明褐色の懸濁液を得た。MeI(1.09g、482μl、7.71mmol、Eq:1.1)を加え、反応混合物を25℃で17時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮して、明褐色の粉末を得た。その物質をさらに精製することなく使用した。250mLの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−イソチオ尿素ヨウ化水素酸塩(2.61g、7.00mmol)を水(10mL)及びエタノール(10.0mL)と混ぜ合わせて明褐色の溶液を得た。ヒドラジン一水和物(525mg、509μL、10.5mmol、Eq:1.5)を加え、反応物を25℃で20時間撹拌した。粗反応混合物をほぼ半分の容量まで減圧下で濃縮して、激しく撹拌しながら硝酸銀(1.19g、7.00mmol)を加えた。灰色/褐色の固体をセライトで濾過し、フィルターケーキを沸騰した水で2回洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、濃厚な黄色の油状物を得た。油状物を少し加熱しながら真空下で乾燥させて、2.27g(111%)の所望の物質を得た。その生成物をさらに精製することなく使用した。(M+H)+ = 229.1/231.0 (m/e)
工程4:4−(4−ブロモフェニル)−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミン
500mLの丸底フラスコ中、硝酸N’−(4−ブロモフェニル)−ヒドラジンカルボキシイミドアミド(2.27g、7.77mmol)及びギ酸(715mg、596μL、15.5mmol、Eq:2)を混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。反応混合物を120℃で3.5時間加熱した。反応物を冷却し、3M NaOHで塩基性化した。混合物を150mlのジクロロメタンで希釈し、激しく撹拌した。不溶性の固体を濾過し、相を分離した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過した。水相を廃棄した。濾過した固体を乾燥させた有機相と合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を還流エタノールに溶かし、熱濾過して、少量の白色の不溶性固体を除去した。明褐色の濾液を黄褐色の粉末まで揮散させ、真空下で乾燥させて、1.665g(90%)の所望の物質を得た。(M+H)+ = 239.0/240.9 (m/e). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 8.20 (s, 1H), 7.66 - 7.81 (m, 2H), 7.34 - 7.54 (m, 2H), 5.86 (s, 2H)
工程5:1−[4’−(3−アミノ−[1,2,4]トリアゾール−4−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
20mLの密閉管中、4−(4−ブロモフェニル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−アミン(349mg、1.46mmol)、4−(1−(メトキシカルボニル)シクロプロピル)フェニルボロン酸(450mg、2.04mmol、Eq:1.4)及び2M NaCO(2.19mL、4.38mmol、Eq:3)をジオキサン(6ml)と混ぜ合わせて明黄色の懸濁液を得た。PdCl(dppf)(95.4mg、117μmol、Eq:0.08)を加え、反応物をアルゴンでパージした。反応混合物を密閉し、アルゴン下、100℃で24時間加熱した。反応物を冷却し、EtOAc及び水で希釈した。混合物を濾過し、濾液を水及びブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した固体と合わせて、減圧下で濃縮した。セライトを残渣に加え、混合物を還流メタノールでトリチュレートした。混合物を濾過し、フィルターケーキを還流メタノールで2回洗浄した。濾液を減圧下で揮散し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、ジクロロメタン中の0%〜10%メタノール)によって精製して、257mg(53%)の所望の生成物を明褐色の粉末として得た。(M+H)+= 335.1 (m/e). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 8.24 (s, 1H), 7.79 - 7.86 (m, 2H), 7.62 - 7.70 (m, 2H), 7.53 - 7.60 (m, 2H), 7.41 - 7.49 (m, 2H), 5.86 (s, 2H), 3.58 (s, 3H), 1.42 - 1.61 (m, 2H), 1.16 - 1.35 (m, 2H)
工程6:(R)−1−フェニルエチル1H−イミダゾール−1−カルボキシレート
250mLの丸底フラスコ中、(R)−1−フェニルエタノール(2.01g、16.5mmol)及びカルボニルジイミダゾール(2.67g、16.5mmol、Eq:1.00)を酢酸エチル(40ml)と混ぜ合わせて無色の溶液を得た。反応混合物をアルゴン下で20時間還流し、冷却して、EtOAcで希釈した。混合物をHO(2×40mL)、飽和NaCl(1×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。その物質を放置したところ結晶化して、3.42g(96%)の所望の生成物をオフホワイトの針状物として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 8.42 (s, 1H), 7.65 (dd, J = 1.8, 1.3 Hz, 1H), 7.45 - 7.54 (m, 2H), 7.22 - 7.45 (m, 3H), 7.09 (dd, J = 1.6, 0.9 Hz, 1H), 6.05 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 1.66 (d, J = 6.6 Hz, 3H)
工程7:1−{4’−[3−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
250の丸底フラスコ中に、1−(4’−(3−アミノ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)ビフェニル−4−イル)シクロプロパンカルボン酸メチル(115mg、344μmol)をTHF(6ml)と混ぜ合わせて明褐色の懸濁液を得た。THF中の1M LiHMDS(447μl、447μmol、Eq:1.3)を加え、褐色の溶液をアルゴン下、25℃で15分間撹拌した。(R)−1−フェニルエチル1H−イミダゾール−1−カルボキシレート(112mg、516μmol、Eq:1.5)を1mlのTHFに加え、反応混合物を25℃で15分間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタン中の10%メタノールで希釈した。NaSOを加え、混合物をセライトで濾過し、褐色の濾液を減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、ジクロロメタン中の0%〜10%メタノール)によって精製して、85mg(51%)の所望の生成物をオフホワイトの固体として得た。(M+H)+= 483.1 (m/e). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 10.01 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 7.76 - 7.93 (m, 2H), 7.58 - 7.75 (m, 2H), 7.38 - 7.57 (m, 4H), 7.12 - 7.38 (m, 5H), 5.62 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 3.58 (s, 3H), 1.47 - 1.60 (m, 2H), 1.34 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.15 - 1.31 (m, 3H)
工程8:1−{4’−[3−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
250mLの丸底フラスコ中、1−{4’−[3−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(110mg、228μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)及びメタノール(1mL)と混ぜ合わせて黄色の溶液を得た。1M LiOH(2mL、2.00mmol、Eq:8.77)を加え、反応物を25℃で17時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、1M HClで酸性化し、EtOAcで希釈した。相を分離し、有機層をHO(1×15mL)、飽和NaCl(1×15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、ジクロロメタン中の0%〜10%メタノール)によって精製して、86mg(80%)の所望の生成物を白色の固体として得た。(M+H)+= 469.2 (m/e). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 12.39 (br. s., 1H), 10.01 (br. s., 1H), 8.87 (br. s., 1H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.39 - 7.59 (m, 4H), 7.10 - 7.39 (m, 5H), 5.62 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 1.45 - 1.54 (m, 2H), 1.40 (br. s., 1H), 1.09 - 1.37 (m, 4H)
実施例32及び33
(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸(実施例32)
Figure 2015520203

(R)−2−{4’−[4−メチル−5−(−1−フェニルエトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸(実施例33)
Figure 2015520203

工程1:1−(4−ブロモフェニル)シクロブタンカルボン酸エチルエステル及び2−(4−ブロモフェニル)−ペンタ−4−エン酸エチルエステル
DMF(60mL)中の2−(4−ブロモフェニル)酢酸エチルエステル(5.98g、24.6mmol)の溶液を0℃まで冷却し、次に、固体の水素化ナトリウム(2.17g、54.4mmol)を5回に分けて10分かけて加えた。添加の間、発泡を伴う激しい反応が起こり、反応混合物は黄色の懸濁液に変化した。追加の10mLのDMFを使用して水素化ナトリウムを洗浄した。得られた黄色の懸濁液を20分間撹拌し、この温度で原液の1,3−ジブロモプロパン(5.46g、2.75mL、27.1mmol)を加えた。5分後、冷却浴を取り外し、反応混合物を室温まで放温した。この期間に、反応混合物は無色の濁った溶液に変化し、これを1時間撹拌した。次に、反応混合物を0.1N HClに注ぎ、有機化合物をEA(2×100mL)中に抽出した。合わせた抽出物を水及びブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。乾燥剤の濾過及び濾液の濃縮によって白色の粗懸濁液を得て、これを、ヘキサン中のEA(0〜15%)で溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。1−(4−ブロモフェニル)シクロブタンカルボン酸エチルエステル及び2−(4−ブロモフェニル)−ペンタ−4−エン酸エチルエステルの両方の化合物を混合物として単離した。
工程2:(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸エチルエステル及び(R)−2−{4’−[4−メチル−5−(1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸エチルエステル
100mLのRBフラスコ中の(R)−1−フェニルエチル4−メチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(1.34g、3mmol)、1−(4−ブロモフェニル)シクロブタンカルボン酸エチルエステル及び2−(4−ブロモフェニル)−ペンタ−4−エン酸エチルエステル(1.02g、3.6mmol)、酢酸パラジウム(II)(135mg、0.6mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(493mg、1.2mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(1.91g、9.0mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で、トルエン(18mL)及び水(4.0mL)を加えた。次に、得られた明褐色の懸濁液を105℃まで加熱し、3時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、黒色の反応混合物を室温まで冷まし、水で希釈した。有機化合物をEA(2×100mL)中に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。乾燥剤の濾過及び濾液の濃縮によって粗残渣を得て、これを、ヘキサン中のEA(0〜100%)で溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製して、(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸エチルエステル及び(R)−2−{4’−[4−メチル−5−(1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸エチルエステルを混合物として得た。LC/MS C31H32N4O4(m/e) についての計算値524、観測値525.3 [M+H, ES+]
工程3:((R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸及び(R)−2−{4’−[4−メチル−5−(1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸
THF(6.0mL)及びEtOH(6.0mL)中の得られた(R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸エチルエステル及び(R)−2−{4’−[4−メチル−5−(1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸エチルエステルの混合物(120mg、0.229mmol)の溶液に、室温で、過剰の1N水酸化ナトリウム水溶液(2.29mL、2.29mmol)を加えた。得られた明黄色の溶液を室温で2日間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、塩基性の水層を1N HClで中和した。得られた白色の濁った溶液をEA(2×50mL)で抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄した。乾燥及び溶媒の除去によって粗混合物を得て、これを、DAICEL OIカラム(3×25cm、40%メタノール及びCO、70mL/分、ピークは220nMで回収した)を使用して精製した。ピーク1を回収し、溶媒を除去して、(R)−2−{4’−[4−メチル−5−(1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸(12mg、収率10.5%、実施例33)を得た。1H NMR (クロロホルム-d) δ: 7.29 - 7.61 (m, 8H), 7.19 (s, 6H), 5.44 - 5.83 (m, 2H), 4.92 - 5.14 (m, 2H), 3.67 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 2.81 (dt, J = 14.2, 7.2 Hz, 1H), 2.41 - 2.60 (m, 1H), 2.24 (s, 3H), 1.12 - 1.30 (m, 3H)。ピーク2を回収し、溶媒を除去して、((R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸(26mg、収率23%、実施例32)を得た。1H NMR (クロロホルム-d) δ: 7.29 - 7.55 (m, 8H), 7.19 (s, 6H), 5.69 (br. s., 1H), 2.78 - 2.91 (m, 2H), 2.45 - 2.59 (m, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.99 - 2.11 (m, 1H), 1.87 (td, J = 10.0, 4.5 Hz, 1H), 1.10 - 1.35 (m, 3H). LC/MS C29H28N4O4(m/e) についての計算値496、観測値497.3 [M+H, ES+]
実施例34
(R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸
Figure 2015520203

工程1:2−(4−ヨードシクロヘキシル)−酢酸エチルエステル
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)酢酸エチル(3g、16.1mmol)、ヨウ素(6.13g、24.2mmol)、イミダゾール(1.64g、24.2mmol)及びトリフェニルホスフィン(6.34g、24.2mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、ジクロロメタン(100mL)を加えた。得られた褐色の懸濁液を15時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、残渣のほとんどはEA(約500mL)に溶解したが、残渣の一部は溶解せず、これはPhP=OであることがH NMRによって認められた。EA溶液を水とメタノール(3:1)の溶液で2回洗浄して、残りのトリフェニルホスフィンオキシドを除去し、次に、ブライン溶液で洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗残渣を得て、これを、ヘキサン中のEA(0〜50%)で溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、2−(4−ヨードシクロヘキシル)酢酸エチルエステル(3.39g、収率71.1%)を明黄色の粘性油状物として得た。この生成物のH NMRは、約30〜40%の脱離副生成物(オレフィン)を含有し、これがTLCで分離不可能であることを示した。
工程2:1−[4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)フェニル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−カルボン酸tert−ブチルエステル
滴下漏斗及び温度計を備えた50mLの3口RBフラスコに、窒素雰囲気下、室温で、99.9%亜鉛末(490mg、7.5mmol)を投入した。次に、フラスコを真空下にて窒素でパージし、THF(2mL)を加えて亜鉛末を被覆した。1,2−ジブロモエタン(60.6mg、27.8μL、0.322mmol)を加え、エチレンガスの発生が止むまで混合物をヒートガンで加熱した。次に、懸濁液を室温まで冷まし、クロロトリメチルシラン(35.0mg、40.8μL、0.322mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。次に、THF(2mL及び洗浄用に1mL)中の2−(4−ヨードシクロヘキシル)酢酸エチルエステル(740mg、2.5mmol)の溶液を5分間かけて滴下した。添加後、反応混合物を油浴で約60℃まで加熱し、3時間撹拌したところ、その時点で、加水分解した反応混合物のTLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、加熱を停止し、過剰の亜鉛末を沈降させ(15時間)、上部の層を無色の溶液として得た。別の25mLの2口RBフラスコに、酢酸パラジウム(II)(24.9mg、0.111mmol)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(91.0mg、0.222mmol)を投入し、フラスコを窒素ガスでパージした。次に、THF(1mL)を加え、得られた明褐色の懸濁液を5分間撹拌した後、窒素雰囲気下、室温で、THF(3mL)中の1−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(150mg、0.444mmol)の溶液を加えた。次に、この混合物に先に調製した無色の亜鉛溶液を加えた。添加後、暗褐色の溶液に変化し、次に、これを60℃まで加熱し、8時間撹拌したところ、その時点で、加水分解した反応混合物のTLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、これを室温まで冷まし、飽和塩化アンモニウム溶液及びEAで希釈した。2つの層を分離し、水層をEAで抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。乾燥剤の濾過及び濾液の濃縮によって明黄色の粗残渣を得て、これを、ヘキサン中のEA(0〜60%)で溶離するISCO(80g)カラムを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、1−[4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)フェニル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−カルボン酸tert−ブチルエステル(55mg、収率29%)を明褐色の油状物として得た。LC/MS C24H33N3O4(m/e) についての計算値427、観測値428.1 [M+H, ES+]
工程3:1−[4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)フェニル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−カルボン酸
ジクロロメタン(5mL)中の1−(4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)フェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(96mg、0.225mmol)の明黄色の溶液に、窒素雰囲気下、室温で、過剰のTFA(2.56g、1.73mL、22.5mmol)を加えた。得られた明黄色の溶液を20時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、残渣をトルエンと共に共沸した。残渣を高真空下で乾燥させて、1−[4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)フェニル)−5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−カルボン酸(85mg、収率97%)を明褐色の固体として得た。LC/MS C20H25N3O4(m/e) についての計算値371、観測値372.1 [M+H, ES+]
工程4:(R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸エチルエステル
トルエン(5mL)中の1−(4−(4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)シクロヘキシル)フェニル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボン酸(85mg、0.229mmol)の固体を少し含有する明褐色の溶液に、室温で、トリエチルアミン(46.3mg、63.8μL、0.458mmol)を加えた。得られた溶液に、室温で、ジフェニルホスホリルアジド(69.3mg、54.2μL、0.252mmol)、続いて、(R)−1−フェニルエタノール(30.8mg、30.4μL、0.252mmol)を加えた。得られた溶液を油浴で81℃まで加熱し、1時間撹拌したところ、その時点で、TLC分析は新しいスポットの存在を示した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去した。粗残渣(約450mg)をジクロロメタンに懸濁し、濾過した。濾液をISCO(40g)カラムクロマトグラフィーに装填し、ヘキサン中のEA(0〜100%)で溶離させた。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、(R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸エチルエステル(50mg、収率45%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H34N4O4(m/e) についての計算値490、観測値491.3 [M+H, ES+]
工程5:(R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸
THF(5mL)及びEtOH(5mL)中の(R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸エチルエステル(46mg、0.94mmol)の無色の溶液に、過剰の1M水酸化ナトリウム水溶液(2.81mL、2.81mmol)を加えた。得られた無色の溶液を室温で15時間撹拌したところ、この時点で、LC/MS及びTLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、塩基性の水層を1N HClで中和した。得られた白色の固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、(R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸(35mg、収率80.7%)を白色の固体として単離した。1H NMR (DMSO-d6) δ: 12.05 (s, 1H), 9.15 - 9.74 (m, 1H), 6.97 - 7.64 (m, 9H), 5.70 (br. s., 1H), 2.54 - 2.72 (m, 1H), 2.07 - 2.26 (m, 5H), 1.62 - 1.91 (m, 5H), 1.36 - 1.59 (m, 4H), 1.04 - 1.32 (m, 3H). LC/MS C26H30N4O4(m/e) についての計算値462、観測値463.3 [M+H, ES+]
実施例35
{3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル
Figure 2015520203

工程1:N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボニル]−メタンスルホンアミド
100mLの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸(4g、16.6mmol)をDCM(15mL)及び3滴のDMFと混ぜ合わせて白色の懸濁液を得た。これに、DCM(6mL)に溶解させた塩化オキサリル(6.96g、4.8mL、54.8mmol)の清澄な溶液を滴下した。10分後、混合物は清澄になり、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮し、トルエン及びヘキサンから乾燥させ、冷凍庫で一晩保存した。200mLの丸底フラスコ中、NaH(60%鉱油分散物、876mg、36.5mmol)をヘキサンで洗浄し、得られた固体をDMF(6mL)で希釈して白色の懸濁液を得た。懸濁液を氷浴中で冷却し、DMF(6mL)に溶解させたメタンスルホンアミド(3.16g、33.2mmol)を窒素下で滴下した。添加(5分間)後、氷浴を取り外し、反応物を室温で一晩温めた。反応物を氷浴中で冷却し、先に調製してDMF(6mL)に溶解させた酸塩化物を滴下し、反応物を室温で一晩温めた。反応物を0.2N HCl(200mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濃縮した。粗物質を最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜60%EtOAc、0.5%AcOH)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボニル]−メタンスルホンアミド(2.74g、収率51.9%)を白色の固体として得た。LC/MS C11H12BrNO3S (m/e) についての計算値317/319、観測値318/320 (M+H, ES+)
工程2:N−{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボニル}−メタンスルホンアミド
N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボニル]−メタンスルホンアミド(2.71g、8.52mmol)を含有する350mLの反応バイアルに、ビス−ピナコラトジボロン(3.24g、12.8mmol)及び酢酸カリウム(2.51g、25.6mmol、Eq:3)及び1,4−ジオキサン(63.8mL)を加え、白色の懸濁液を得た。混合物を窒素で20分間パージして、次に、PdCl(dppf)CHCl(701mg、859μmol)を加えた。バイアルを密閉し、油浴中80℃で16時間加熱した。反応物をEtOAc(150mL)で希釈し、濾過し、0.2M HCl(200mL)及びEtOAc(50mL)ですすいだ。合わせた濾液を激しく混合し、濾過し、分離した。水層をEtOAc(150mL)で1回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCM/ヘキサンから褐色の固体(4g)として乾燥させた。粗物質をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0〜60%EtOAc、0.5%AcOH)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、N−{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボニル}−メタンスルホンアミド(2.75g、収率88.4%)を白色の固体として得た。LC/MS C17H24BNO5S (m/e) についての計算値365、観測値366 (M+H, ES+)
工程3:{3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル
8mLのバイアル中、[3−(4−ブロモ−フェニル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(47mg、100μmol)、N−{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボニル}−メタンスルホンアミド(40.2mg、110μmol)、DPPF(8.33mg、15.0μmol)及びPdCl(dppf)CHCl(12.3mg、15.0μmol)をDMF(1mL)(事前に窒素で20分間パージした)と混ぜ合わせて、明褐色/赤色の溶液を得た。これに2N NaCO(200μL、401μmol)(事前に窒素で20分間パージした)を加えると沈殿物が生じた。得られた赤色の混合物を窒素で1分間パージした。バイアルを密閉し、ドライブロック中に入れ、80℃で2時間加熱した。反応物をEtOAc(50mL)及び0.1N HCl(50mL)で希釈し、混合して、濾過し、分離した。水層をEtOAc(50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、DCM/ヘキサンから黄色の膜状物(120mg)として乾燥させた。粗物質をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜60%EtOAc、0.5%AcOH)によって精製した。適切な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサン及びDCMから乾燥させて、{3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(32mg、収率50.9%)を明黄色の固体として得た。LC/MS C30H28F3N5O5S (m/e) についての計算値627、観測値628 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ: 11.23 (br. s., 1H), 9.80 (br. s., 1H), 7.85 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.49 - 7.77 (m, 8H), 7.45 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 5.68 - 5.95 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.17 (br. s., 3H), 1.44 - 1.64 (m, 4H), 1.23 (br. s., 3H)
実施例36
蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)を使用したカルシウムフラックスアッセイ
細胞培養条件:ヒト組み換えLPA1リゾリン脂質受容体を含有する安定なChemiScreen Calcium−Optimized 細胞株を、Chemicon International, Inc./Milliporeから購入した。10%ウシ胎仔血清、2mMグルタミン、100U/mLペニシリン/100μg/mLストレプトマイシン、1×非必須アミノ酸、10mM HEPES及び0.25mg/mLジェネティシンを補充したDMEM−高グルコース中で細胞を培養した。細胞をトリプシン−EDTAを用いて回収し、ViaCount試薬を使用してカウントした。完全増殖培地を用いて細胞懸濁液の容量を2.0×10細胞/mLに調整した。50μLのアリコートを384ウェルの黒色/透明組織培養処理プレート(BD)に分注し、そのマイクロプレートを37℃のインキュベーターに一晩入れた。翌日、プレートをアッセイに使用した。
ダイローディング及びアッセイ:ローディングバッファー(FLIPR Calcium-4, Molecular Devices)は、20mM HEPES及び2.5mMプロベネシドを含有する100mLのハンクス平衡塩類溶液中にワンボトル分の内容物を溶解することによって調製した。プレートをBiotekプレート洗浄機に載せ、増殖培地を除去し、20mM HEPES及び2.5mMプロベネシドを含有する20μLのハンクス平衡塩類溶液、続いて、25μLのローディングバッファーを入れた。次に、プレートを37℃で30分間インキュベートした。
インキュベートの間、90μLのHBSS/20mM HEPES/0.1%BSAバッファーを2μLの段階希釈した化合物に加えることによって試験化合物を調製した。段階希釈物を調製するために、化合物の10mMストックを100%DMSO中に調製した。化合物希釈プレートを以下のように準備した:ウェル#1に29μLのストック化合物及び31μLのDMSOを入れ;ウェル2〜10に40μLのDMSOを入れ;混合して、ウェル#1の溶液の20μLをウェル#2に移し;1:3段階希釈を10工程繰り返し;2μLの希釈化合物を384ウェル「アッセイプレート」の2連ウェルに移し、次に、90μLのバッファーを加えた。
インキュベート後、細胞プレートと「アッセイ」プレートの両方をFLIPRに運び、20μLの希釈化合物をFLIPRによって細胞プレートに移した。化合物の添加をFLIPRによってモニタリングして、化合物の任意のアゴニスト活性を検出した。次に、プレートを遮光して室温で30分間インキュベートした。インキュベート後、プレートをFLIPRに戻し、20μLの4.5×濃縮のアゴニストを細胞プレートに加えた。アッセイの間、細胞プレートの384ウェル全てからの蛍光読み取りを1.5秒毎に同時に行った。5回の読み取りを行って、安定ベースラインを確立し、次に、細胞プレートの各ウェルに20μLの試料を素早く(30μL/秒)かつ同時に加えた。試料の添加の前、間及び後の蛍光を合計100秒の経過時間にわたって連続してモニタリングした。アゴニスト添加後の各ウェルにおける応答(ピーク蛍光の増加)を決定した。リガンド刺激の前の各ウェルからの初期の蛍光読み取り値をそのウェルからのデータについてのゼロベースライン値として使用した。応答をバッファーコントロールの阻害%として表した。Genedata Condoseo プログラム[モデル205、F(x)=(A+(B−A)/(1+((C/x)^D))))]を使用して、10種類の濃度についての阻害率データをシグモイド用量応答(4パラメーターロジスティック)モデルに適合させることによって、IC50値(バッファーコントロールの50%阻害に必要な化合物の濃度として定義される)を計算し、その結果を以下の表1に示す:
Figure 2015520203

Figure 2015520203
本発明において特定の実施態様の変更を行ってもよく、これが依然として添付の特許請求の範囲の範囲内にあることから、本発明は上述した本発明の特定の実施態様に限定されないことを理解されたい。

Claims (34)

  1. 式(I):
    Figure 2015520203

    [式中、
    は、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルは、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;
    は、水素又は低級アルキルであり;
    は、水素、フッ素又は−OCHであり;
    Xは、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;
    は、水素又はハロゲンであり;
    は、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;
    及びRは、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいは
    及びRは、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する]
    で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  2. 一般式(I)、(Ia)、(Ib)又は(Ic):
    Figure 2015520203

    [式中、
    は、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルは、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;
    は、水素又は低級アルキルであり;
    は、水素、フッ素又は−OCHであり;
    Xは、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;
    は、水素又はハロゲンであり;
    は、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;
    及びRは、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいは
    及びRは、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する]
    で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  3. 式(I)、(Ia)、(Ib)又は(Ic):
    Figure 2015520203

    [式中、
    は、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルは、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;
    は、水素又は低級アルキルであり;
    は、水素、フッ素又は−OCHであり;
    Xは、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;
    は、水素又はハロゲンであり;
    は、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;
    及びRは、互いに独立して、水素、低級アルキル又は低級アルケニルであるか;あるいは
    及びRは、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する]
    で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  4. が、非置換低級アルキルである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. が、ジメチルプロピル、ブチル又はイソプロピルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. が、シクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  7. が、−CH(CH)−フェニル、−CH(CH)−フルオロフェニル、−CH(CH)−トリフルオロメチルフェニル、エチル−シクロプロピル又はエチル−シクロブチルである、請求項6に記載の化合物。
  8. が、低級アルキルである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. が、メチルである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  10. が、水素である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. Xが、シクロヘキシル酢酸である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  12. Xが、以下:
    Figure 2015520203

    である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  13. が、水素又はフッ素である、請求項12に記載の化合物。
  14. が、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル又はメタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピルである、請求項12に記載の化合物。
  15. が、以下:
    Figure 2015520203

    である、請求項12に記載の化合物。
  16. 及びRが、互いに独立して、水素又はメチルである、請求項12に記載の化合物。
  17. 及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロプロピル基を形成する、請求項12に記載の化合物。
  18. が、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル又は非置換フェニルで置換されており;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいはR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  19. が、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいはR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  20. が、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;Rが、エチルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、水素、シアノ、テトラゾール−シクロプロピル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、互いに独立して、水素又は低級アルキルであるか;あるいはR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  21. が、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  22. が、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  23. が、低級アルキル又はインダニルであり、前記低級アルキルが、非置換であるか、あるいはシクロアルキル、非置換フェニル又はハロゲンもしくは−CFで置換されているフェニルで置換されており;Rが、水素又は低級アルキルであり;Rが、水素、フッ素又は−OCHであり;Xが、シクロアルキル酢酸又は以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素又はハロゲンであり、そして、Rが、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピルである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  24. が、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、低級アルキルであり;Xが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素であり、そして、Rが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、水素であるか、又はR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項2又は3に記載の式(Ia)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  25. が、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、低級アルキルであり;Rが、水素であり;Xが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素であり、そして、Rが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、水素であるか、又はR及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項2又は3に記載の式の(Ib)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  26. が、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;Rが、水素であり;Xが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;Rが、水素であり、そして、Rが、以下:
    Figure 2015520203

    であり;R及びRが、これらが連結している炭素と一緒になって、シクロアルキル基を形成する、請求項2又は3に記載の式(Ic)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  27. 以下の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    1−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    {4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
    1−{4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    {4’−[5−メチル−4−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
    1−(4’−{5−[(R)−1−(2−フルオロ−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
    1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
    1−(4’−{4−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[5−((R)−インダン−1−イルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[5−((R)−sec−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−[4’−(5−イソ−プロポキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[5−(1−シクロプロピル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[5−(1−シクロブチル−エトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−[4’−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−メチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−ビフェニル−4−イル]−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{3−フルオロ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{3’−メトキシ−4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    {4’−[4−エチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
    1−(4’−{4−エチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−[1,2,3]トリアゾール−1−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
    {4’−[4−エチル−5−((R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
    1−{4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    {4’−[5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
    2−メチル−2−{4’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−プロピオン酸;
    (R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸;
    1−{3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    {3’−[4−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
    (3−ビフェニル−4−イル−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
    [3−(4’−シアノ−ビフェニル−4−イル)−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
    (R)−1−フェニル−エチル−1−(4’−(1−(1H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)ビフェニル−4−イル)−4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート;
    {3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
    1−{4’−[3−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−[1,2,4]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    (R)−1−(4’−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ビフェニル−4−イル)シクロブタンカルボン酸;
    (R)−2−{4’−[4−メチル−5−(−1−フェニルエトキシカルボニルアミノ)−[1,2,3]トリアゾール−1−イル]−ビフェニル−4−イル}−ペンタ−4−エン酸;
    (R)−2−(4−(4−(4−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)シクロヘキシル)酢酸;又は
    {3−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−5−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル。
  28. 治療活性物質として使用するための、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
  29. 治療有効量の請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物と治療上不活性な担体を含む、医薬組成物。
  30. 肺線維症の治療又は予防のための、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  31. 肺線維症の治療又は予防のための医薬の調製のための、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  32. 肺線維症の治療又は予防のための、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
  33. 肺線維症の治療又は予防のための方法であって、それを必要とする患者に有効量の請求項1〜27のいずれか一項に定義される化合物を投与する工程を含む方法。
  34. 本明細書に記載される発明。
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