JP2015520202A - Lpar拮抗薬としてのn−アルキルトリアゾール化合物 - Google Patents

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Abstract

本明細書において、式(I)(式中、置換基は、本明細書に開示されるとおりである)の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩を提供する。これらの化合物及びそれらを含有する医薬組成物は、例えば、肺線維症などの炎症性疾患及び障害の処置に有用である。

Description

本発明は、炎症性疾患又は障害の哺乳動物における治療及び/又は予防に有用な有機化合物、特に、N−アルキルトリアゾール化合物、それらの製造、それらを含有する医薬組成物及びリゾホスファチジン酸(LPA)拮抗薬としてのそれらの使用に関する。
LPAは、生理活性を有するリン酸脂質ファミリーであり、Gタンパク質共役受容体(GPCR)ファミリーであるLPA受容体と相互作用することによって成長因子メディエーターのように機能する。その脂質ファミリーは、エステル結合を介してグリセロールに連結している長鎖の飽和(C18:0又はC16:0など)又は不飽和(C18:1又はC20:4)炭素鎖を有する。生体系において、LPAは、膜リン脂質の脱エステル化を介する多段階酵素経路によって産生される。LPA合成に寄与する酵素としては、リゾホスホリパーゼD(lysoPLD)、オートタキシン(ATX)、ホスホリパーゼA1(PLA1)、ホスホリパーゼA2(PLA2)及びアシルグリセロールキナーゼ(AGK)が挙げられる(British J. of Pharmacology 2012, 165, 829-844)。
少なくとも6種のLPA受容体(LPAR1〜6)が同定されている。LPAシグナル伝達は、多くの異なる細胞型に対して、細胞成長、細胞増殖、細胞移動及び細胞収縮をもたらしうる広範な生物学的応答を及ぼす。LPA経路のアップレギュレーションは、癌、アレルギー性気管支炎ならびに腎臓、肺及び肝臓の線維症を含む、多発性疾患と関係している。そのため、LPA受容体又はLPA代謝酵素を標的化することは、精神神経障害、神経因性疼痛、不妊症、心血管疾患、炎症、線維症及び癌を含む、医学的に重要な疾患の処置に対する新しいアプローチを提供しうる(Annu. Rev. Pharmacol. Toxicol. 2010, 50, 157-186; J. Biochem. 2011, 150, 223-232)。
線維症は、細胞外マトリックス(ECM)の過剰な蓄積をもたらす、未制御の組織治癒プロセスの結果である。最近になって、特発性肺線維症(IPF)患者においてLPA1受容体が過剰発現していることが報告された。LPA1受容体ノックアウトマウスは、ブレオマイシン誘発性肺線維症の発症を防いだ(Nature Medicine 2008, 14, 45-54)。従って、LPA1受容体に拮抗することは、腎線維症、肺線維症、動脈線維化及び全身性硬化症などの線維症の処置に有用でありうる。
本発明のある実施態様において、一般式(I):
Figure 2015520202

[式中、
は、水素又はハロゲンであり;
は、非置換低級アルキルであり;
は、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして
は、水素、ハロゲン、シクロアルキル酢酸、非置換フェニル、又は酢酸、シクロプロパンカルボン酸、シクロプロパンカルボン酸メチルエステル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパン及びシクロプロピルテトラゾールから選択される部分で置換されているフェニルである]
で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
本発明のさらなる実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物と治療上不活性な担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明のなおさらなる実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物を投与する工程を含む方法を提供する。
以下に引用する又は帰依する全ての文献は、参照によって本明細書に明示的に組み入れられる。
特に指示のない限り、本明細書及び特許請求の範囲において使用される以下の特定の用語及び表現を、次のように定義する:
本明細書において使用されるように、用語「アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わされて、1〜20個の炭素原子、好ましくは、1〜16個の炭素原子、より好ましくは、1〜10個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素基を指す。
用語「低級アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わされて、1〜9個の炭素原子、好ましくは、1〜6個の炭素原子、より好ましくは、1〜4個の炭素原子の分岐鎖又は直鎖アルキル基を指す。この用語は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなどの基によってさらに例示される。
用語「シクロアルキル」は、3〜10個、好ましくは、3〜6個の炭素原子の一価の単環式又は多環式炭素環基を指す。この用語は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル、アダマンチルなどの基によってさらに例示される。好ましい実施態様において、「シクロアルキル」部分は、1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されていてよいが、前記置換基は、次にさらに置換されないと理解されるものとする。特に指示がない限り、各置換基は、例えば、独立して、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル又は酸素(O=)でありうる。シクロアルキル部分の例としては、特に限定されないが、場合により置換されているシクロプロピル、場合により置換されているシクロブチル、場合により置換されているシクロペンチル、場合により置換されているシクロペンテニル、場合により置換されているシクロヘキシル、場合により置換されているシクロヘキシレン、場合により置換されているシクロヘプチルなど又は本明細書において具体的に例示するものが挙げられる。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、炭素環原子の1、2又は3個がN、O又はSなどのヘテロ原子に置き換わっている、単環式又は多環式アルキル環を示す。ヘテロシクロアルキル基の例としては、特に限定されないが、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキサニルなどが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基は、非置換であっても置換されていてもよく、連結は、必要に応じてそれらの炭素骨格を介してもそれらのヘテロ原子を介してもよいが、前記置換基は、次にさらに置換されないと理解されるものとする。
用語「アリール」は、少なくとも1個の芳香族環を有する、6〜12個の炭素原子の芳香族の単環式又は多環式炭素環基を指す。そのような基の例としては、特に限定されないが、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロナフタレン、インダニル、1H−インデニルなどが挙げられる。
用語「ヘテロアリール」は、N、O及びSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含有しかつ残りの環原子がCである少なくとも1個の芳香族環を有する、5〜12個の原子の芳香族の単環式又は多環式基を指す。そのような基の例としては、特に限定されないが、ピリジン、チアゾール及びピラニルが挙げられる。
上述したアルキル、低級アルキル、アリール及びヘテロアリール基は、1、2又は3個の置換基で独立して置換されていてよいが、前記置換基は、さらに次に置換されないと理解されるものとする。置換基としては、例えば、ハロゲン、低級アルキル、−CF、−SOCH、アルコキシ、−C(O)CH、−OH、−SCH及び−CHCHOHを挙げることができる。
本明細書において使用されるように、用語「アルコキシ」は、アルキル−O−を意味し;そして、「アルコイル(alkoyl)」は、アルキル−CO−を意味する。アルコキシ置換基又はアルコキシ含有置換基は、例えば、1つ又は複数のアルキル基によって置換されていてよいが、前記置換基は、次にさらに置換されないと理解されるものとする。
本明細書において使用されるように、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素基、好ましくは、フッ素、塩素又は臭素基、より好ましくは、フッ素又は塩素基を意味する。
式Iの化合物は、1つ又は複数の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物(例えば、ラセミ体など)、光学的に純粋なジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマーのラセミ体又はジアステレオマーのラセミ体の混合物の形態で存在することができる。この光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割によって、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離剤を用いるクロマトグラフィー)によって得ることができる。本発明は、これらの形態の全てを包含する。
本明細書において使用されるように、用語「薬学的に許容しうる塩」は、式(I)の化合物の任意の薬学的に許容しうる塩を意味する。塩は、無機及び有機の酸及び塩基を含む薬学的に許容しうる無毒の酸及び塩基から調製することができる。そのような酸としては、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸(ethensulfonic)、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。特に好ましいのは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸及びメタンスルホン酸である。許容しうる塩基の塩としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)及びアルミニウムの塩が挙げられる。
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のいずれか1つ又は本発明の化合物のいずれかの組み合わせ又はその薬学的に許容しうる塩を、当技術分野で公知の通常の許容しうる方法のいずれかを介して、単独又は組み合わせのいずれかで投与する。従って、本化合物又は本組成物は、経口(例えば、口腔)、舌下、非経口(例えば、筋肉内、静脈内又は皮下)、直腸(例えば、坐剤又は洗浄剤によって)、経皮(例えば、皮膚エレクトロポレーション)又は吸入(例えば、エアロゾルによって)によって、錠剤又は懸濁剤を含む、固体、液体又は気体の投与剤形で投与することができる。投与は、適宜、単回の単位投与剤形の持続的治療で、又は単回投与治療で実施することができる。治療組成物は、また、パモ酸などの脂溶性の塩と併せた油乳剤又は分散剤の形態であっても、皮下又は筋肉内投与用の生物分解性の徐放性組成物の形態であってもよい。
本発明の組成物の調製に有用な薬学的担体は、固体、液体又は気体であってよい。従って、本組成物を、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、粉剤、腸溶性コーティング製剤又は他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂に結合しているか又は脂質−タンパク質小胞に封入されている)、徐放性製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアロゾル剤などの形態にすることができる。担体は、石油、動物、植物又は合成起源の油を含む様々な油、例えば、落花生油、大豆油、鉱油、ゴマ油などから選択することができる。水、生理食塩水、デキストロース水溶液及びグリコールが、特に(血液と等張である場合)注射剤用の好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与用の製剤は、固体活性成分を水に溶解させて水溶液を生成し、その溶液を滅菌することにより調製される、活性成分の無菌水溶液を含む。適切な薬学的賦形剤としては、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、タルク、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが挙げられる。本組成物に、例えば、防腐剤、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧調整用の塩、緩衝剤などの従来の薬学的添加剤を添加してもよい。適切な薬学的担体及びそれらの製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences by E. W. Martin に記載されている。そのような組成物は、いずれにしても、受容者へ適切に投与するための適切な投与剤形を調製するように、有効量の活性化合物を適切な担体と共に含有する。
本発明の化合物の用量は、例えば、投与方法、被検体の年齢及び体重ならびに処置される被検体の状態などの多くの要因に依存し、最終的には、主治医または獣医によって決定される。主治医または獣医によって決定されるこのような活性化合物の量は、本明細書および特許請求の範囲において、「治療有効量」と呼ぶ。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には、1日あたり約1〜約1000mgの範囲である。好ましくは、治療有効量は、1日あたり約1mg〜約500mgの量である。
本発明の1つの実施態様において、Rが、水素である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、臭素又はフッ素である、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、メチルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、エチル又はジメチルプロピルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、非置換フェニルで置換されているエチルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、トリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されているエチルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、水素、臭素又は非置換フェニルである、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、Rが、酢酸、シクロプロパンカルボン酸及びシクロプロパンカルボン酸メチルから選択される部分で置換されているフェニルである、式(I)の化合物を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、ハロゲン、特に、フッ素であり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、水素、ハロゲン、シクロアルキル酢酸、非置換フェニル、又は酢酸、シクロプロパンカルボン酸及びシクロプロパンカルボン酸メチルエステル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパン及びシクロプロピルテトラゾールから選択される部分で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、水素、ハロゲン、シクロアルキル酢酸、非置換フェニル、又は酢酸、シクロプロパンカルボン酸及びシクロプロパンカルボン酸メチルエステル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパン及びシクロプロピルテトラゾールから選択される部分で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、ハロゲン、特に、臭素である、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、シクロアルキル酢酸である、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、酢酸、シクロプロパンカルボン酸及びシクロプロパンカルボン酸メチルエステル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパン及びシクロプロピルテトラゾールから選択される部分で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、酢酸で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、シクロプロパンカルボン酸で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキルであり;そして、Rが、シクロプロパンカルボン酸で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、トリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、シクロプロパンカルボン酸メチルエステルで置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、ハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、シクロプロパンカルボン酸で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、ハロゲンであり;Rが、3位が非置換である低級アルキルであり;Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、シクロプロパンカルボン酸で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、ハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換フェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、3位がシクロプロパンカルボン酸で置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパンで置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
別の実施態様において、本発明は、Rが、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、トリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパンで置換されているフェニルである、一般式(I)を有する化合物又はその薬学的に許容しうる塩を提供する。
式(I)の特定の化合物は、以下を含む:
[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
1−{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
1−(4’−{1−メチル−5−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
1−(4’−{1−メチル−5−[(S)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
1−(4’−{1−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
1−{4’−[3−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
(R)−1−(4’−(1−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸;
1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル;
1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
{5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
{5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル;及び
(4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸。
本発明の別の実施態様において、治療活性物質として使用するための、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、治療有効量の式(I)の化合物と治療上不活性な担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための、式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための医薬の調製のための、式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、以下のプロセスに従って製造される、式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の実施態様において、肺線維症の治療又は予防のための方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物を投与する工程を含む方法を提供する。
本発明の別の実施態様において、本明細書において上述した発明を提供する。
本発明において、一般式Iの化合物を官能基で誘導体化して、インビボで親化合物に変換し戻すことが可能な誘導体を提供してよいことが明らかであろう。インビボで一般式Iの親化合物を生成することが可能な、生理学的に許容可能でかつ代謝的に不安定な誘導体もまた、本発明の範囲内である。
本発明の化合物は、市販の出発物質から開始し、当業者に公知の一般的な合成技術及び手順を利用して調製することができる。化学薬品は、例えば、Aldrich, Argonaut Technologies, VWR, Lancaster, Princeton, Alfa, Oakwood, TCI, Fluorochem, Apollo, Matrix, Maybridge又はMeinoahなどの販売会社から購入することができる。クロマトグラフィー用品及び機器は、例えば、AnaLogix, Inc, Burlington, WI; Biotage AB, Charlottesville, VA; Analytical Sales and Services, Inc., Pompton Plains, NJ; Teledyne Isco, Lincoln, NE; VWR International, Bridgeport, NJ; Varian Inc., Palo Alto, CA, and Multigram II Mettler Toledo Instrument Newark, DEなどの販売会社から購入することができる。BiotageのISCO及びAnalogixカラムは、標準的なクロマトグラフィーにおいて使用される充填済みシリカゲルカラムである。最終化合物及び中間体は、MDL ISIS DrawアプリケーションのAutoNom2000機能を使用して命名した。
本発明は、また、治療有効量の式Iの化合物を、炎症性又はアレルギー性の疾患及び障害の処置用の他の薬物又は活性剤と組み合わせて又は一緒に投与することに関する。1つの実施態様において、本発明は、そのような疾患又は障害の治療及び/又は予防のための方法であって、ヒト又は動物に、治療有効量の式Iの化合物と別の薬物又は活性剤(別の抗炎症性又は抗アレルギー性の薬物又は薬剤など)を同時に、連続的に又は別々に投与することを含む方法に関する。これらの他の薬物又は活性剤は、同じ作用機序、類似する作用機序又は完全に異なる作用機序を有していてよい。適切な他の薬物又は活性剤としては、特に限定されないが、β2−アドレナリン作動薬、例えば、アルブテロール又はサルメテロール;コルチコステロイド、例えば、デキサメタゾン又はフルチカゾン;抗ヒスタミン剤、例えば、ロラチジン(loratidine);ロイコトリエン拮抗薬、例えば、モンテルカスト又はザフィルルカスト;抗IgE抗体治療薬、例えば、オマリズマブ;抗感染薬、例えば、フシジン酸(特にアトピー性皮膚炎の処置用);抗真菌薬、例えば、クロトリマゾール(特にアトピー性皮膚炎の処置用);免疫抑制剤、例えば、タクロリムス及びピメクロリムス;他の受容体に作用するその他のPGD2の拮抗薬、例えば、DP拮抗薬;4型ホスホジエステラーゼの阻害薬、例えば、シロミラスト;サイトカイン産生を調節する薬物、例えば、TNF−α変換酵素(TACE)の阻害薬;Th2サイトカインIL−4及びIL−5の活性を調節する薬物、例えば、遮断モノクローナル抗体及び可溶性受容体;PPAR−γ作動薬、例えば、ロシグリタゾン;ならびに5−リポキシゲナーゼ阻害薬、例えば、ジロートンを挙げることができる。
本発明の化合物は、任意の従来手段によって調製することができる。これらの化合物を合成するための適切なプロセスは、実施例において提供する。一般的に、式Iの化合物は、以下に説明するスキームに従って調製することができる。例えば、本発明の特定の化合物は、スキーム1〜7に概説するアプローチを使用して製造することができる。
Figure 2015520202
アリール置換N−アルキルトリアゾール核の構築をスキーム1に記載する。LDAなどの強塩基性条件下で、アリールアセチレン1を脱プロトン化し、続いて、クロロギ酸エステル、例えば、クロロギ酸エチルと反応させることによって、アリールアセチレンカルボン酸エチルエステル2を提供することができる。式中のR1は、水素、ハロゲン又は低級アルコキシル基であってよい。化合物2とアルキルアジド3を反応させると、2つのトリアゾール異性体4及び5を提供することができる。式中のR2は、低級アルキル基、例えば、メチル基であってよい。化合物3及び4は、反応混合物から分離することができ、それらの構造の帰属は、プロトンNOE実験から確認することができる。
Figure 2015520202
あるいは、化合物4及び5中のR2が水素である場合のトリアゾール核の合成をスキーム2に記載する。アリールアセチレンカルボン酸エステル2をトリメチルシリルメチルアジド6と反応させると、トリアゾール異性体7及び8を形成することができる。化合物7と8は分離することができ、それらの化学構造は、プロトンNOE実験から確認することができる。化合物7又は8をフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)で処理すると、シリル基が脱保護され、化合物9又は10を提供することができる。
Figure 2015520202
スキーム3に記載するように、アリール置換トリアゾールカルボン酸エステル11を塩基性条件下で加水分解すると、対応するカルボン酸12を与えることができる。式中のR1は、H、ハロゲン及び低級アルコキシル基であってよく、そして、R2は、低級アルキル基、例えば、メチル又はエチル基であってよい。化合物12は、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、置換アルコール及びトリエチルアミン(TEA)などの塩基の存在下、Curtis反応を介して、対応するカルバメート13に変換することができる。式中のR3は、アルキル基又はアリール置換アルキル基であってよい。パラジウム触媒により触媒されるSuzukiアリール−アリールカップリング条件下で化合物13とアリール置換ボロン酸ピナコールエステル14をカップリングさせると、ビアリール中間体15を提供することができる。式中のR4及びR5は、水素、低級アルキル基、例えば、メチル基であってよい。ボロン酸エステル14中のR4及びR5は、また、連結して、環、例えば、3員、4員又は5員炭素環を形成してよく、R7は、水素又はハロゲン、例えば、フッ素であってよい。化合物15を塩基性条件下で加水分解すると、所望のカルボン酸16を提供することができる。
Figure 2015520202
スキーム4において、シクロアルキル酢酸、例えば、化合物20を調製するために、シクロアルキルアルコール、例えば、4−ヒドロキシシクロヘキシル酢酸エチルエステル17を、ヨウ素及びトリフェニルホスフィンを使用することによって、対応するヨウ化物18に変換することができる。ヨウ化シクロアルキル18を対応するシクロアルキル亜鉛ハロゲン化物に変換することができ、これをNeigishiカップリング条件下でハロゲン化アリール21にカップリングさせると、化合物19を提供することができる。式中のR1及びR2は、スキーム3に定義される。19の水素化、続く、Curtis転位及び加水分解によって、所望のシクロアルキルカルボン酸20を提供することができる。
Figure 2015520202
スキーム5において、複素環置換カルボン酸25を調製するために、カルボン酸12を臭化ベンジル及び塩基の存在下で対応するベンジルエステル21に変換することができる。Buchwaldアミノ化条件下、化合物21をパラジウム触媒の存在下で環状アミン22とカップリングさせると、所望のカップリング生成物23を与えることができる。化合物22中のR4及びR5は、水素であってよく、また、R4及びR5は、連結して、環、例えば、3員環を形成してもよい。R4及びR5が連結してシクロプロパン環を形成する場合、環状アミン22は、文献の手順(WO2008/053194)に従って調製することができる。23の水素化、続く、Curtis転位反応によって所望のカルバメート24に導くことができ、これをさらに加水分解して、所望のカルボン酸25を形成することができる。
Figure 2015520202
スキーム6において、化合物30を調製するために、フェニル酢酸誘導体26を塩化チオニルと反応させることによって、その塩化アシル27に変換することができ、これを、メタンスルホンアミド及び塩基の存在下で、その対応するアシルスルホンアミド28にさらに変換することができる。臭化アリール28を対応するピナコールボロン酸エステル29に変換することができ、これを化合物13とカップリングさせると、所望のN−アシルスルホンアミド30を提供することができる。
Figure 2015520202
テトラゾール類似体の調製をスキーム7に記載する。臭化アリール31のボロン酸エステル32への変換は、パラジウム触媒の存在下で、ビス(ピナコラト)ジボロンを用いて達成することができる。Suzukiカップリング条件下での化合物32と化合物13のカップリングは、化合物33を提供することができ、これをアジドトリメチルシランと反応させることによってテトラゾール34に変換することができる。
実施例
本明細書において、特定の例示的実施態様を記述及び記載しているが、適当な出発物質を使用し、本明細書に一般的に記載する方法に従って、かつ/又は当業者に利用可能な方法によって、本発明の化合物を調製することができる。
略語の定義:DPPA:ジフェニルホスホリルアジド;DPPF:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン;S−Phos:ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−ホスフィン;X−Phos:ジシクロヘキシル[2’,4’,6’−トリス(1−メチルエチル)[1,1’−ビフェニル]−2−イル]−ホスフィン;DBA:ジベンジリデンアセトン;DMF:ジメチルホルムアミド;LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド;TEA:トリエチルアミン;DCM:ジクロロメタン;THF:テトラヒドロフラン;TLC:薄層クロマトグラフィー。
実施例1
[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
Figure 2015520202

工程1:(4−ブロモ−フェニル)−プロピオン酸エチルエステルの調製
THF中のLDA溶液(2M)(20.71mL、41.436mmol)を、−70℃で、脱水THF(40mL)中の1−ブロモ−4−エチニル−ベンゼン(3g、16.57mmol)の撹拌溶液に加え、30分間撹拌した。クロロギ酸エチル(11.81mL、74.58mmol)を加え、混合物を周囲温度まで放温した。撹拌を2時間続けた。混合物を冷却し、飽和NHCl溶液でクエンチした。THFを減圧下で蒸発させて、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、溶離溶媒としてEtOAc−ヘキサンを使用する通常のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、(4−ブロモ−フェニル)−プロピン酸エチルエステル(2.9g、収率69.13%)を明黄色の液体として得た。GC-MS: 253 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.32 (t, J=7.0 Hz, 3H). 4.28 (q, J=7.0 Hz, 2H), 7.43 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H)
工程2a:5−(4−ブロモ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
ベンゼン(4mL)中の(4−ブロモ−フェニル)−プロピン酸エチルエステル(2.5g、9.881mmol)の撹拌溶液に、トリメチルシリルメチルアジド(5.108g、39.52mmol)を加えた。反応混合物を4時間還流し、次に、室温まで冷まし、溶媒を減圧下で留去した。粗生成物(crude mass)を、溶離溶媒としてEtOAc−ヘキサンを使用する通常のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、2つの主要な分画を得た。1つの分画は、明黄色の液体としての5−(4−ブロモ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.7g、45%)である。LC-MS: 382 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.10 (s, 9H), 1.21 (t, J=7.2 Hz, 3H), 4.31 (m, 4H), 7.66 (s, 4H)。位置化学は、NOE試験によって確認した。
工程2b:5−(4−ブロモ−フェニル)−1−トリメチルシラニルメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
工程2aにおいて単離したもう一方の主要分画から、5−(4−ブロモ−フェニル)−1−トリメチルシラニルメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.8g、収率47.68%)を明黄色の液体として得た。LC-MS: 382 (M+H). 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.02 (s, 9H), 1.13 (t, J=7.2 Hz, 3H), 3.76 (s, 2H), 4.16 (q, J=7.2 Hz, 2H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.74 (d, J=8.4 Hz, 2H)。位置化学は、NOE試験によって確認した。
工程3a:5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
THF(40mL)中の5−(4−ブロモ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.9g、4.974mmol)の撹拌溶液に、水(0.18mL、9.948mmol)を加え、0℃まで冷却した。次に、THF中のTBAF(1M)溶液(5.9mL、5.9mmol)を加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。揮発性物質を留去し、粗生成物を、溶離溶媒としてEtOAc−ヘキサンを使用する通常のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.7g、収率45.42%)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS: 310 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.23 (t, J=7.0 Hz, 3H), 4.27 (s, 3H), 4.31 (q, J=7.0 Hz, 2H), 7.68 (s, 4H)。位置化学は、NOE試験によって確認した。
工程3b:5−(4−ブロモ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
THF(100mL)中の5−(4−ブロモ−フェニル)−1−トリメチルシラニルメチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(6.5g,17.01mmol)の撹拌溶液に、水(0.61ml、34.03mmol)を加え、0℃まで冷却した。次に、THF中のTBAF(1M)溶液(20.41mL、20.41mmol)をそこに加え、混合物を0℃で10分間撹拌した。揮発性物質を留去し、粗生成物を、溶離溶媒としてEtOAc−ヘキサンを使用する通常のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、5−(4−ブロモ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(4.7g、89.02%)を白色の固体として得た。LC-MS: 310 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.14 (t, J=7.0 Hz, 3H), 3.91 (s, 3H), 4.18 (q, J=7.0 Hz, 2H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.75 (d, J=8.4 Hz, 2H)。位置化学は、NOE試験によって確認した。
工程4a:5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸の調製
5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.2g、3.87mmol)をTHF(15mL)に溶解させ、水酸化リチウム溶液(0.5N、10mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濃縮し、残渣を水(20mL)に溶解させ、濾過した。濾液を2N塩酸(3mL)で酸性化した。白色の固体を濾過し、乾燥させて、5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(1.03g、収率94.4%)を白色の固体として得た。m.p.209〜210℃; LC-MS C10H8BrN3O2(m/e) について計算値283.0、観測値284.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.26 (s, 3H), 7.66-7.72 (m, 4H), 14.20 (br s, 1H)
工程4b:5−(4−ブロモ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸の調製
5−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチル(工程3bから、2.0g、6.45mmol)を30mLのTHFに溶解させ、0.5N水酸化リチウム溶液(15mL)を加えた。混合物を室温で10時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残渣を水(30mL)に溶解させ、濾過した。濾液を塩酸(2N、4mL)で処理した。白色の固体を濾過し、乾燥させて、5−(4−ブロモ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(1.82g、収率100%)を得た。LC-MS C10H8BrN3O2 (m/e) についての計算値283.0、観測値282.0 (M-H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.89 (s, 3H), 7.50 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.75 (d, J=8.4 Hz, 2H), 12.95 (br s, 1H)
工程5:[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステルの調製
5−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(500mg、1.77mmol)、(R)−1−フェニルエタノール(260mg、2.13mmol)、DPPA(537mg、1.95mmol)及びTEA(179mg、1.7mmol)をトルエン(10mL)中で混ぜ合わせた。混合物を90℃で2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層を重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(80 シリカゲル、ヘキサン中の0%〜50%酢酸エチル)によって精製して、[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(440mg、収率61.9%)を非晶質の粉末として得た。LC/MS C18H17BrN4O2(m/e) についての計算値402、観測値402.9 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.55 (br, 3H)), 3.83 (s, 3H), 5.76 (br s, 1H), 7.20-7.50 (m, 5H), 7.57-7.70 (m, 4H), 9.95 (br s, 1H)
実施例2
1−{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(実施例1から、566mg、1.41mmol)、1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(511mg、1.69mmol)、X−Phos(134mg、0.28mmol)、酢酸パラジウム(31.7mg、0.14mmol)及びリン酸カリウム(898mg、4.23mmol)をトルエン(12mL)中で混ぜ合わせ、脱気水(3mL)を加えた。混合物を脱気し、密閉した。混合物を95℃で3時間撹拌し、室温まで冷ました。混合物を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲル、ヘキサン中10%〜70%酢酸エチルで15分)によって精製して、1−{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(370mg、収率52.8%)を淡黄色の固体として得た。LC/MS C29H28N4O4(m/e) についての計算値496.0、観測値497.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.25 (m, 3H), 1.66 (m, 4H), 3.67 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 5.91 (m, 1H), 6.44 (br, 1H), 7.29-7.40 (m, 5H), 7.44 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.57 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.61 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.78 (br d, J=6.6 Hz, 2H)
1−{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(50mg)を1mLのTHF及び1mLのエタノールに溶解させた。この混合物に1N水酸化ナトリウム溶液(1mL)を加えた。清澄な溶液を室温で12時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を2N塩酸(1.4mL)で処理した。固体を濾過し、水ですすぎ、風乾させて、1−{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(47.5mg、収率97.8%)を得た。LC/MS C28H26N4O4(m/e) についての計算値482.0、観測値483.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.14-1.24 (m, 3H), 1.49 (m, 2H), 1.59 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 5.80 (m, 1H), 7.28-7.50 (m, 7H), 7.63 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.71 (m, 2H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 2H), 9.95 及び 9.62 (br s, 1H), 12.35 (s, 1H)
実施例3
{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸
Figure 2015520202

[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(実施例1から、120mg、0.30mmol)、2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)酢酸エチル(130mg、0.45mmol)、X−PHOS(43mg、0.09mmol)、酢酸パラジウム(10mg、0.045mmol)及びリン酸カリウム(190mg、0.90mmol)を5mLのトルエン中で混ぜ合わせた。脱イオン水(1mL)を加え、混合物をアルゴンで2分間脱気した。混合物を密閉し、100℃で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲル、ヘキサン中の0%〜70%酢酸エチル)によって精製して、{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(70mg、収率48.3%)を非晶質の粉末として得た。LC/MS C28H28N4O4(m/e) についての計算値484.0、観測値485.1 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.31 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.53-1.76 (m, 3H), 3.69 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 4.21 (q, J=7.2 Hz, 2H), 5.93 (m, 1H), 6.40 (br s, 1H), 7.31-7.49 (m, 7H), 7.56-7.66 (m, 4H), 7.80 (d, J-6.8 Hz, 2H)
{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸エチルエステル(60mg、0.124mmol)を3mLのTHFに溶解させ、水酸化リチウム溶液(0.5N、1.0mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濃縮し、水(8mL)に溶解させた。清澄な溶液を塩酸(1N、0.6mL)で処理した。混合物を濾過し、白色の固体を乾燥させて、{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸(51mg、収率90.2%)を得た。LC/MS C26H24N4O4(m/e) についての計算値456.0、観測値457.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.12-1.32 (m, 0.6H), 1.59 (br, 2.4H), 3.64 (s, 2H), 3.89 (s, 3H), 5.80 (br m, 1H), 6.96-7.54 (m, 7H), 7.61-7.74 (m, 4H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 2H), 9.54 及び 9.95 (br s, 1H), 12.38 (br s, 1H)
実施例4
1−(4’−{1−メチル−5−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

5−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(実施例1の工程4aから、517mg、1.83mmol)を10mLのトルエンに懸濁した。トリエチルアミン(0.27mL)、続いて、トルエン(2mL)中のDPPA(530mg、1.92mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌した。トルエン(2mL)中の3−トリフルオロメチルフェニルエタノール(383mg、2.02mmol)を加えた。混合物を85℃で3時間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0%〜50%酢酸エチル、40gシリカゲル)によって精製して、[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(700mg、収率81.4%)を非晶質の綿状白色粉末として得た。LC/MS C19H16BrF3N4O2(m/e) についての計算値468.0、観測値468.9 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.35-1.70 (br, 3H), 3.85 (s, 3H), 5.85 (br, 1H), 7.30-7.90 (m, 8H), 10.01 (br s, 1H)
[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(680mg、1.45mmol)、1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(525mg、1.74mmol)、X−Phos(138mg、0.29mmol)、酢酸パラジウム(33mg、0.14mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(923mg、4.35mmol)をトルエン(10mL)中で混合した。脱気水(2mL)を加え、混合物をアルゴンで脱気し、次に、密閉した。出発物質が全て消費されるまで混合物を95℃で5時間撹拌した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%〜70%酢酸エチルで15分、40gシリカゲル)によって精製して、非晶質の白色の綿状物質として1−(4’−{1−メチル−5−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(436mg、収率53.3%)を得た。LC/MS C30H27F3N4O4(m/e) についての計算値564.0、観測値565.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.18-1.35 (m, 2.6H), 1.48-1.55 (m, 2H), 1.60 (br d, J=3.8 Hz, 2.4H), 3.57 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 5.80-5.90 (br m, 1H), 7.44 (d, J=8.3 Hz, 2.5H), 7.63 (d, J=8.1 Hz, 2.5H), 7.69 (br d, J=7.3 Hz, 3.5H), 7.80 (d, J=7.3 Hz, 3.5H), 9.65及び 10.06 (br s, 1H)
1−(4’−{1−メチル−5−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(410mg、0.726mmol)を4mLのTHF及び4mLのエタノールに溶解させた。この撹拌した溶液に、1N水酸化ナトリウム溶液(8mL)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濃縮し、残渣を15mLの水に溶解させた。希塩酸(1N、9mL)を加えた。白色の固体を濾過し、風乾させて、1−(4’−{1−メチル−5−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸(400mg、収率100%)を得た。LC/MS C29H25F3N4O4(m/e) についての計算値550.0、観測値551.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13-1.29 (m, 2.6H), 1.44-1.52 (m, 2H), 1.60 (br d, 2.4H), 3.86 (s, 3H), 5.75-5.95 (br m, 1H), 7.43 (d, J=8.1 Hz, 2.5H), 7.61 (d, J=8.1 Hz, 2.5H), 7.69 (br m, 3.5H), 7.79 (d, J=7.6 Hz, 3.5H), 9.65 及び 10.05 (br s, 1H), 12.35 (s, 1H)
実施例5
1−(4’−{1−メチル−5−[(S)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

1−(4’−(1−メチル−5−((1−(3−(トリフルオロメチル)−フェニル)−エトキシ)カルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−ビフェニル−4−イル)シクロプロパンカルボン酸(370mg、ラセミ体、実施例4から)を、Whelk-O1 (R,R)−カラム(3×25cm)を使用したWaters/Berger Multigram IIでの超臨界流体クロマトグラフィーによって、CO中の50%イソプロパノールを用いて70mL/分で溶離させて分離した(220nM、背圧100Bar、オーブン35℃で検出)。第一の分画から、1−(4’−{1−メチル−5−[(S)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸(158mg)を白色の固体として得た。LC/MS C29H25F3N4O4(m/e) についての計算値550.0、観測値551.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13-1.29 (m, 2.6H), 1.44-1.52 (m, 2H), 1.60 (br d, 2.4H), 3.86 (s, 3H), 5.75-5.95 (br m, 1H), 7.43 (d, J=8.1 Hz, 2.5H), 7.61 (d, J=8.1 Hz, 2.5H), 7.69 (br m, 3.5H), 7.79 (d, J=7.6 Hz, 3.5H), 9.65 and 10.05 (br s, 1H), 12.35 (s, 1H)
実施例6
1−(4’−{1−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

1−(4’−(1−メチル−5−((1−(3−(トリフルオロメチル)−フェニル)−エトキシ)カルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−ビフェニル−4−イル)シクロプロパンカルボン酸(370mg、ラセミ体、実施例4から)を、Whelk-O1 (R,R)−カラム(3×25cm)を使用したWaters/Berger Multigram IIでの超臨界流体クロマトグラフィーによって、CO中の50%イソプロパノールを用いて70mL/分で溶離させて分離した(220nM、背圧100Bar、オーブン35℃で検出)。第二の分画から、1−(4’−{1−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸(159mg)を白色の固体として得た。LC/MS C29H25F3N4O4(m/e) についての計算値550.0、観測値551.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13-1.29 (m, 2.6H), 1.44-1.52 (m, 2H), 1.60 (br d, 2.4H), 3.86 (s, 3H), 5.75-5.95 (br m, 1H), 7.43 (d, J=8.1 Hz, 2.5H), 7.61 (d, J=8.1 Hz, 2.5H), 7.69 (br m, 3.5H), 7.79 (d, J=7.6 Hz, 3.5H), 9.65 and 10.05 (br s, 1H), 12.35 (s, 1H)。絶対立体化学は、また、(R)−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−エタノールを使用することによって確認した。
実施例7
1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

5−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(330mg、1.17mmol)、(R)−3−メチルブタン−2−オール(113mg、1.29mmol)、DPPA(338mg、1.23mmol)及びTEA(0.18mL)をトルエン(15mL)中で混ぜ合わせた。溶液を90℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水で抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮した。残渣をISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲル、ヘキサン中の0%〜60%酢酸エチル)によって精製して、淡黄色の非晶質物質として(R)−3−メチルブタン−2−イル4−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(297mg、収率69.1%)を得た。LC/MS C15H19BrN4O2(m/e) についての計算値366.0、観測値366.9 (M+H)
(R)−3−メチルブタン−2−イル4−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(101.4mg、0.28mmol)、1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(108mg、0.36mmol)、X−Phos(39.5mg、0.083mmol)、酢酸パラジウム(9.3mg、0.041mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(176mg、0.83mmol)をトルエン(6mL)中で混ぜ合わせた。この混合物に脱気水(1.5mL)を加え、混合物を黒色になるまで95℃で2時間撹拌した。LC/MSは、もはや出発物質が存在しないことを示した。混合物を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をISCOフラッシュカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲル、ヘキサン中の5%〜65%酢酸エチル)によって精製して、淡黄色の固体として1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(97.8mg、収率76.6%)を得た。LC/MS C26H30N4O4 (m/e) についての計算値462、観測値463.2 (M+H)
1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(97mg)を2mLのTHF及び2mLのエタノールに溶解させた。この清澄な溶液に、2mLの1N NaOH溶液を加えた。清澄な溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を水(12mL)に溶解させた。溶液を濾過した。濾液を塩酸(1N、2.5mL)で処理した。白色の沈殿物を濾過し、風乾させて、1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸(84mg、収率89.3%)を淡黄色の固体として得た。LC/MS C25H28N4O4(m/e) についての計算値448.0、観測値449.2 (M+H); 1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.52 (br, 1H), 0.88 (br, 5H), 1.04-1.25 (m, 5H), 1.35-1.43 (m, 2H), 1.62-1.85 (br, 1H), 3.80 (s, 3H), 4.55 (br, 1H), 7.35 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.57 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.68 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.78 (d, J=8.3 Hz, 2H), 9.34 and 9.67 (br s, 1H), 12.30 (br s, 1H)
実施例8
1−{4’−[3−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

この化合物は、5−(4−ブロモ−フェニル)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(実施例1の工程4bから)を使用した以外は、実施例2の1−{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸の調製について記載した方法と同じ方法を使用して調製した。LC/MS C28H26N4O4 (m/e) についての計算値482.0、観測値483.0 (M+H); 1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.15-1.30 (m, 2.4H), 1.32-1.62 (m, 4.6H), 4.05 (s, 3H), 5.69 (br m, 1H), 7.20-7.40 (br m, 5H), 7.46 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.59 (d, J=-8.1 Hz, 2H), 7.66 (d, J=8.1 Hz, 2H), 7.77 (d, J=7.6 Hz, 2H), 9.34 (br s, 1H), 12.39 (s, 1H)
実施例9
(R)−1−(4’−(1−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

350mLの密閉したキャップ容器に、1−(3−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(3.56g、13.2mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.03g、15.9mmol)及び酢酸カリウム(2.6g、26.5mmol)を投入し、次に、1,4−ジオキサン(40mL)を加えて白色の懸濁液を得た。次に、反応混合物に窒素ガスを10分間泡立てた後、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(484mg、0.66mmol)を室温で加えた。フラスコに蓋をして密閉し、褐色の反応混合物を油浴中80℃で5時間加熱した。次に、これを室温まで冷まし、水(100mL)及びブライン(100mL)の溶液に注ぎ、有機化合物を酢酸エチル(2×150mL)中に抽出した。合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって黒色の粗油状物を得て、これを、ヘキサン中の0〜60%酢酸エチルで溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(2.55g、収率61%)を粘性油状物として得た。LC/MS C18H25BO4 (m/e) についての計算値316.0、観測値317.2 (M+H, ES+)
バイアル中、(R)−1−フェニルエチル4−(4−ブロモフェニル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イルカルバメート(120mg、0.3mmol)、エチル1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(142mg、0.449mmol)、酢酸パラジウム(II)(10.1mg、0.05mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(36.8mg、0.1mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(190mg、0.9mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、トルエン(2.25mL)及び水(0.5mL)を加えた。得られた明褐色の懸濁液を窒素ラインから離し、反応混合物を105℃まで加熱し、反応の進行をTLC分析によって追跡したところ、この温度で1時間後に反応は完了した。次に、これを室温まで冷まし、水及び酢酸エチルで希釈した。2層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって粗化合物を得て、これを、ヘキサン中の0〜70%酢酸エチルで溶離するISCO(40g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、(R)−1−(4’−(1−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(94mg、収率61%)を白色の固体として得た。LC/MS C30H30N4O4 (m/e) についての計算値510.0、観測値511.1 (M+H, ES+)
THF(5mL)及びエタノール(5mL)中の(R)−1−(4’−(1−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸エチルエステル(90mg、0.176mmol)の溶液に、室温で、過剰の水酸化ナトリウム水溶液(1.76mL、1.76mmol、1.0M)を加えた。得られた無色の溶液を20時間撹拌したところ、この時点で、LCMS分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、塩基性の水層を1.0N HClで中和した。得られた白色の固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、75mg(収率88%)の(R)−1−(4’−(1−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸を白色の固体として単離した。LC/MS C28H26N4O4 (m/e) についての計算値482.0、観測値483.1 (M+H, ES+)
実施例10
1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
Figure 2015520202

工程1:(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−プロピン酸エチルエステルの調製
100mLの丸底フラスコ中、4−ブロモ−1−エチニル−2−フルオロベンゼン(2.0g、10.0mmol)をTHF(28ml)と混ぜ合わせて褐色の溶液を得た。溶液を−78℃まで冷却し、シクロヘキサン中の1.5M LDA(16.4mL、24.6mmol、Eq:2.45)をシリンジで加えた。反応物を−78℃で20分間撹拌し、クロロギ酸エチル(5.42g、4.8mL、50.0mmol、Eq:4.97)を−78℃で加え、反応物をアルゴン下室温で2時間撹拌した。反応物を飽和NHClでクエンチし、EtOAcで希釈した。水層をEtOAcで逆抽出した。有機層を合わせ、1M HCl(2×50mL)、HO(1×50mL)、飽和NaHCO(1×50mL)及びブライン(1×25mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で暗赤色の油状物まで濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、220g、ヘプタン中の0%〜20%EtOAc)によって精製して、純粋な分画(4.49g、46%)の所望の生成物をオフホワイトの固体として得た。純粋でない分画は揮散させ、残渣をEtOAc/ヘキサンから再結晶させて、追加の所望の生成物1.64g(17%)を桃色の粉末として得た。1H NMR (CDCl3) δ ppm 7.40 - 7.53 (m, 1H), 7.28 - 7.39 (m, 2H), 4.28 (q, J=7.0 Hz, 2H), 1.32 (t, J=7.0 Hz, 3H)
工程2:5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
50mLのナシ型フラスコ中、3−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)プロピオール酸エチル(1.27g、4.68mmol)及び(アジドメチル)トリメチルシラン(2.42g、2.78mL、18.7mmol、Eq:4)をベンゼン(3.5mL)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。反応混合物を90℃まで加熱し、4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、ヘプタン中の0%〜20%EtOAc)によって精製して、616mg(33%)の所望の極性の低い位置異性体を白色の固体として得た。(M+H)+= 400.0/402.0 m/e.1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 7.68 - 7.75 (m, 1H), 7.49 - 7.64 (m, 2H), 4.30 - 4.38 (m, 2H), 4.23 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.11 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.06 - 0.12 (m, 9H)
工程3:5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
250mLの丸底フラスコ中、5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−トリメチルシラニルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(616mg、1.54mmol)及び水(55.4mg、55.4μL、3.08mmol、Eq:2)をテトラヒドロフラン(13mL)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。反応物を0℃まで冷却し、THF中の1M TBAF(1.85ml、1.85mmol、Eq:1.2)を加えた。反応物を0℃で20分間撹拌し、次に、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、ヘプタン中の0%〜20%EtOAc)によって精製して、291mg(58%)の所望の生成物を白色の固体として得た。(M+H)+= 327.9/329.9 m/e; 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 7.73 (dq, J = 9.9, 0.7 Hz, 1H), 7.50 - 7.62 (m, 2H), 4.29 (s, 3H), 4.25 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.14 (t, J = 7.1 Hz, 3H)
工程4:5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸の調製
250mLの丸底フラスコ中、5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸エチルエステル(291mg、887μmol)をテトラヒドロフラン(18mL)と混ぜ合わせて無色の溶液を得た。1M LiOH(9mL、9.00mmol、Eq:10.1)を加え、反応物を25℃で15時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、10mLの1M HClで酸性化した。反応物をEtOAcで希釈し、有機層をHO(1×20mL)及び飽和NaCl(1×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。白色の粉末を真空下で乾燥させて、266mg(100%)の所望の生成物を得た。(M-H)- = 297.8 及び 299.9 (m/e). 1H NMR (DMSO-d6) 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 13.54 - 14.48 (br s, 1H), 7.64 - 7.84 (m, 1H), 7.42 - 7.63 (m, 2H), 4.27 (s, 3H)
工程5:[5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニルエチルエステルの調製
20mLの密閉バイアル中、5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(102mg、340μmol)、(R)−1−フェニルエタノール(83.0mg、82.1μL、680μmol、Eq:2)及びTEA(86.0mg、118μL、850μmol、Eq:2.5)をトルエン(4ml)と混ぜ合わせて無色の溶液を得た。DPPA(196mg、154μL、714μmol、Eq:2.1)を加え、反応混合物を、アルゴン下、65℃で1.5時間加熱した。反応物を冷却し、減圧下で濃縮した。油状の残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、ヘプタン中の0%〜50%EtOAc)によって精製して、真空下で乾燥させた後、83mg(58%)の所望の生成物を白色の粉末として得た。(M+H)+= 419.0 及び 420.9 (m/e). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 9.32 - 10.12 (m, 1H), 6.60 - 7.99 (m, 8H), 5.47 - 5.98 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 1.33 - 1.65 (m, 3H)
工程6:1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルの調製
密閉バイアル中、[5−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニルエチルエステル(237mg、565μmol)、4−(1−(メトキシカルボニル)シクロプロピル)フェニルボロン酸(124mg、565μmol)、S−Phos(69.6mg、170μmol、Eq:0.30)及びKPO(360mg、1.7mmol、Eq:3.00)の混合物に、トルエン(6mL)及び水(1mL)を加えた。Pd(OAc)(19.0mg、84.8μmol、Eq:0.15)を加え、黄色の懸濁液をアルゴンでパージし、密閉した。反応混合物を105℃で2時間加熱し、次に、冷却した。LC/MSは、反応が完了していないことを示した。4−(1−(メトキシカルボニル)シクロプロピル)フェニルボロン酸(49.8mg、226μmol、Eq:0.4)を加え、反応物をアルゴンでパージし、105℃で30分間加熱した。反応物を冷却し、EtOAc及び50%ブラインで希釈した。懸濁液を濾過し、有機相を50%ブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、ヘプタン中の0%〜80%EtOAc)によって精製して、107mg(37%)の所望の生成物を白色の泡状物として得た。(M+H)+= 515.2 (m/e); 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 9.92 (br. s., 1H), 7.64 - 7.87 (m, 3H), 7.60 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.37 - 7.51 (m, 5H), 7.32 (br. s., 2H), 5.75 (br. s., 1H), 3.79 - 4.01 (m, 3H), 3.58 (s, 3H), 1.44 - 1.63 (m, 4H), 1.20 - 1.33 (m, 3H)
実施例11
1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2015520202

250mLの丸底フラスコ中、1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(95mg、185μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)及びメタノール(1.5mL)と混ぜ合わせて明黄色の溶液を得た。1M LiOH(1.85mL、1.85mmol、Eq:10)を加え、反応物を25℃で22時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、1M HClで酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。水層をジクロロメタン(1×15mL)で逆抽出し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、ジクロロメタン中の0%〜10%メタノール)によって精製して、85mg(92%)の所望の生成物を白色の粉末として得た。(M+H)+= 501.1 (m/e). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 12.39 (br. s., 1H), 9.92 (br. s., 1H), 7.64 - 7.78 (m, 3H), 7.59 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.37 - 7.50 (m, 5H), 7.02 - 7.37 (m, 2H), 5.74 (br. s., 1H), 3.89 (s, 3H), 1.41 - 1.60 (m, 4H), 1.09 - 1.32 (m, 3H)
実施例12
{5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル
Figure 2015520202

工程1:N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボニル]−メタンスルホンアミドの調製
100mLの丸底フラスコ中、1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボン酸(4g、16.6mmol)をDCM(15mL)及び3滴のDMFと混ぜ合わせて白色の懸濁液を得た。これに、DCM(6mL)に溶解させた塩化オキサリル(6.96g、4.8mL、54.8mmol)の清澄な溶液を滴下した。10分後、混合物は清澄になり、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮し、トルエン及びヘキサンから乾燥させ、冷凍庫で一晩保存した。200mLの丸底フラスコ中、NaH(60%鉱油分散物、876mg、36.5mmol)をヘキサンで洗浄し、得られた固体をDMF(6mL)で希釈し、白色の懸濁液を得た。懸濁液を氷浴中で冷却し、DMF(6mL)に溶解させたメタンスルホンアミド(3.16g、33.2mmol)を窒素下で滴下した。添加後(5分間)、氷浴中を取り外し、反応物を室温で一晩温めた。反応物を氷浴中で冷却し、事前に調製したDMF(6mL)に溶解させた酸塩化物を滴下し、反応物を室温で一晩温めた。反応物を0.2N HCl(200mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濃縮した。粗物質を最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜60%EtOAc、0.5%AcOH)によって精製した。適当な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボニル]−メタンスルホンアミド(2.74g、収率51.9%)を白色の固体として得た。LC/MS C11H12BrNO3S (m/e) についての計算値317/319、観測値318/320 (M+H, ES+)
工程2:N−{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボニル}−メタンスルホンアミドの調製
N−[1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロプロパンカルボニル]−メタンスルホンアミド(2.71g、8.52mmol)を含有する350mLの反応バイアルに、ビス−ピナコラトジボロン(3.24g、12.8mmol)、酢酸カリウム(2.51g、25.6mmol、Eq:3)及び1,4−ジオキサン(63.8mL)を加えて白色の懸濁液を得た。混合物を窒素で20分間パージし、次に、PdCl(dppf)CHCl(701mg、859μmol)を加えた。バイアルを密閉し、油浴中80℃で16時間加熱した。反応物をEtOAc(150mL)で希釈し、濾過し、0.2M HCl(200mL)及びEtOAc(50mL)ですすいだ。合わせた濾液を激しく撹拌し、濾過し、分離した。水層をEtOAc(150mL)で1回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、褐色の固体(4g)を得た。粗物質をセライトに担持し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0〜60%EtOAc、0.5%AcOH)によって精製した。適当な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、N−{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボニル}−メタンスルホンアミド(2.75g、収率88.4%)を白色の固体として得た。LC/MS C17H24BNO5S (m/e) についての計算値365、観測値366 (M+H, ES+)
工程3:{5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステルの調製
20mLのバイアル中、[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(実施例1、110.3mg、275μmol)、N−{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボニル}−メタンスルホンアミド(112mg、307μmol)、DPPF(38mg、68.5μmol)及びPdCl(dppf)CHCl(39mg、47.8μmol)をDMF(5mL)と混ぜ合わせ、混合物を窒素で20分間泡立てて、明褐色/赤色の溶液を得た。これに2N NaCO(550μL、1.1mmol、窒素で泡20分間立てて脱気した)を加え、赤色の混合物(沈殿した塩のように見えた)を窒素で1分間泡立てた。バイアルを密閉し、ドライブロック中に入れ、80℃で4時間加熱した。反応物を酢酸エチル(75mL)及び0.1M HCl(100mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(75mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、粗物質(311mg)を得た。粗物質を最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g Redisep、30mL/分、ヘキサン中の0%〜100%EtOAc、0.5%AcOH)によって精製した。適当な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサン及びDCMから乾燥させて、{5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル(98.5mg、収率64%)を得た。LC/MS C29H29N5O5S (m/e) についての計算値559、観測値560 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 11.16 (br. s., 1H), 9.93 (br. s., 1H), 7.80 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.62 - 7.76 (m, 4H), 7.06 - 7.57 (m, 7H), 5.65 - 5.93 (m, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 1.38 - 1.76 (m, 5H), 1.20 (br. s., 2H)
実施例13
{5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル
Figure 2015520202

20mLのバイアル中、5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(114.3mg、405μmol)、(R)−1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール(84.8mg、446μmol)及びトリエチルアミン(90.2mg、124μL、891μmol)をトルエン(5mL)と混ぜ合わせて無色の溶液を得て、これにDPPA(167mg、131μL、608μmol)を加えた。反応バイアルを密閉し、ドライブロック中65℃で3時間加熱し、一晩かけて室温まで放冷した。反応物を濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させ、最少量のDCMに溶解させて、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0%〜60%EtOAc)によって精製した。適当な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(130mg、収率68.4%)を白色の固体として得た。LC/MS C19H16BrF3N4O2 (m/e) についての計算値468/470、観測値469/471 (M+H, ES+)
20mLのバイアル中、[5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(123.7mg、264μmol)、N−{1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボニル}−メタンスルホンアミド(110mg、301μmol)、DPPF(36mg、64.9μmol)及びPdCl(dppf)CHCl(40mg、49.0μmol)をDMF(5mL、窒素で20分間泡立てた)と混ぜ合わせて明褐色/赤色の溶液を得た。これに2N NaCO(527μL、1.05mmol、窒素で20分間泡立てた)を加え、赤色の混合物(沈殿した塩のように見えた)を窒素で1分間泡立てた。バイアルを密閉し、ドライブロック中に入れ、80℃で4時間加熱した。反応物を酢酸エチル(75mL)及び0.1M HCl(100mL)で希釈した。層を分離した。水層を酢酸エチル(75mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、粗物質(311mg)を得た。粗物質を最少量のDCMに溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、24g Redisep、30mL/分、ヘキサン中の0%〜100%EtOAc、0.5%AcOH)によって精製した。適当な分画を合わせ、濃縮し、DCM/ヘキサンから乾燥させて、{5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル(69.2mg、収率41.8%)を褐色の固体として得た。C30H28F3N5O5S (m/e) 627、観測値628 (M+H, ES+). 1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 11.16 (br. s., 1H), 9.47 - 10.15 (m, 1H), 7.53 - 7.94 (m, 10H), 7.41 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 5.89 (br. s., 1H), 3.86 (br. s., 3H), 3.20 (s, 3H), 1.60 (br. s., 3H), 1.47 - 1.53 (m, 2H), 1.20 (d, J = 1.8 Hz, 2H)
実施例14
(4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸
Figure 2015520202

工程1:5−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸ベンジルエステルの調製
DMF(10mL)中の5−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(209mg、0.74mmol)及び重炭酸ナトリウム(187mg、2.22mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、室温で、過剰の臭化ベンジル(380mg、264μL、2.22mmol)を加えた。得られた無色の反応混合物を15時間撹拌したところ、この時点で、LC/MS及びTLC分析は出発物質が存在しないことを示した。混合物を水で希釈し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。濾過及び濃縮によって無色の粗油状物を得て、これを、ヘキサン中の酢酸エチル(0〜60%)で溶離するISCO(40g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を回収し、溶媒を真空下で除去して、5−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸ベンジルエステル(275mg、収率99%)を粘性の油状物として単離した。LC/MS C17H14BrN3O2(m/e) についての計算値373、観測値373.8 [M+H, ES+]
工程2:2−(4−ヨードシクロヘキシル)酢酸エチルエステルの調製
2−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)酢酸エチルエステル(3g、16.1mmol)、ヨウ素(6.13g、24.2mmol)、イミダゾール(1.64g、24.2mmol)及びトリフェニルホスフィン(6.34g、24.2mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、ジクロロメタン(100mL)を加えた。得られた褐色の懸濁液を15時間撹拌したところ、この時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、残渣のほとんどは酢酸エチル(〜500mL)に溶解したが、残渣の一部は溶解せず、これはH NMRによってPhPOであることが分かった。酢酸エチル溶液を水とメタノール(3:1)の溶液で2回洗浄して、残っているトリフェニルホスフィンオキシドを除去し、次に、ブライン溶液で洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の酢酸エチル(0〜50%)で溶離するISCO(120g)カラムクロマトグラフィーを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、2−(4−ヨードシクロヘキシル)酢酸エチルエステル(3.39g、収率71.1%)を明黄色の粘性油状物として得た。この生成物のH NMRは、TLCで分離できない脱離生成物(オレフィン)を約30〜40%含有することを示した。
工程3:5−[4−(4−エトキシカルボニルメチル−シクロヘキシル)−フェニル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸ベンジルエステルの調製
滴下漏斗及び温度計を備えた50mLの3口RBフラスコに、窒素雰囲気下、室温で、99.9%亜鉛末(490mg、7.5mmol)を投入した。次に、漏斗を真空下にて窒素でパージし、THF(2mL)を加えて亜鉛末を被覆した。1,2−ジブロモエタン(60.6mg、27.8μL、0.322mmol)を加え、エチレンガスの発生が止むまで混合物をヒートガンで加熱した。次に、懸濁液を室温まで冷まし、クロロトリメチルシラン(35.0mg、40.8μL、0.322mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。次に、THF(2mL及び洗浄用に1mL)中の2−(4−ヨードシクロヘキシル)酢酸エチルエステル(740mg、2.5mmol)の溶液を5分間かけて滴下した。添加後、反応混合物を油浴で約60℃まで加熱し、3時間撹拌したところ、この時点で、加水分解した反応混合物のTLC分析は、出発物質が存在しないことを示した。次に、加熱を止めて、過剰の亜鉛末を沈降させて(15時間)、無色の溶液を得た。
別の25mLの2口RBフラスコ中、酢酸パラジウム(II)(18.1mg、0.081mmol)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(66.2mg、0.162mmol)を投入し、フラスコを窒素ガスでパージした。次に、THF(1mL)を加え、得られた明褐色の懸濁液を5分間撹拌した後、窒素雰囲気下、室温で、THF(3mL)中の5−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸ベンジルエステル(120mg、0.322mmol)の溶液を加えた。次に、先に調製した無色の亜鉛溶液をこの混合物に加えた。添加の間、溶液は褐色の溶液に変化し、次に、これを60℃まで加熱し、5時間撹拌したところ、この時点で、加水分解した反応混合物のTLC分析は、出発物質が存在しないことを示した。次に、これを室温まで冷まし、飽和塩化アンモニウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。2層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた。乾燥剤の濾過及び濾液の濃縮によって、明黄色の粗残渣を得て、これを、ヘキサン中の酢酸エチル(0〜100%)で溶離するISCO(80g)カラムを使用して精製した。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、5−[4−(4−エトキシカルボニルメチル−シクロヘキシル)−フェニル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸ベンジルエステル(55mg、収率37.0%)を明褐色の油状物として得た。LC/MS C27H31N3O4(m/e) についての計算値461、観測値462.1 [M+H, ES+]
工程4:5−[4−(4−エトキシカルボニルメチル−シクロヘキシル)−フェニル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸の調製
5−[4−(4−エトキシカルボニルメチル−シクロヘキシル)−フェニル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸ベンジルエステル(51mg、0.11mmol)及び10%Pd/C(58.8mg、0.552mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、室温で、酢酸エチル(5mL)を加えた。次に、窒素を水素ガスバルーンに置き換えて、黒色の反応混合物を水素雰囲気下で15時間撹拌したところ、この時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、反応混合物を濾過し、炭を温酢酸エチル(50mL)、THF(25mL)、CHCN(75mL)及びエタノール(25mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、残渣を高真空下で乾燥させて、5−[4−(4−エトキシカルボニルメチル−シクロヘキシル)−フェニル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(40mg、収率97.5%)を白色の固体として得た。LC/MS C20H25N3O4 (m/e) についての計算値371、観測値372.3 [M+H, ES+]
工程5:(4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸エチルエステルの調製
トルエン(5mL)中の5−[4−(4−エトキシカルボニルメチル−シクロヘキシル)−フェニル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(37mg、0.099mmol)の明褐色の溶液に、室温で、トリエチルアミン(20.2mg、27.8μL、0.199mmol)を加えた。得られた溶液に、室温で、ジフェニルホスホリルアジド(30.2mg、23.6μL、0.11mmol)、続いて、(R)−1−フェニルエタノール(13.4mg、13.2μL、0.11mmol)を加えた。得られた溶液を油浴で81℃まで加熱し、1時間撹拌したところ、この時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、反応混合物を室温まで冷まし、溶媒を真空下で除去した。粗残渣をジクロロメタン(10mL)で処理し、濾過した。濾液をISCO(40g)カラムクロマトグラフィーに装填し、ヘキサン中の酢酸エチル(0〜100%)で溶離させた。所望の分画を合わせ、溶媒を真空下で除去して、(4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸エチルエステル(17mg、収率35%)を白色の固体として得た。LC/MS C28H34N4O4 (m/e) についての計算値490、観測値491.3 [M+H, ES+]
工程6:(4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸の調製
THF(2mL)及びエタノール(2mL)中の(4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸エチルエステル(15mg、0.031mmol)の溶液に、室温で、1.0M水酸化ナトリウム溶液(310μL、0.31mmol)を加えた。得られた無色の溶液を15時間撹拌したところ、この時点で、TLC分析は出発物質が存在しないことを示した。次に、溶媒を真空下で除去し、塩基性の水層を1N HClで中和した。得られた固体を濾過によって回収し、水及びヘキサンで洗浄した。風乾後、(4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸(10mg、収率71%)を白色の固体として単離した。1H NMR (DMSO-d6) δ ppm 12.04 (br. s., 1H), 9.85 (br. s., 1H), 7.62 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.84 - 7.54 (m, 7H), 5.78 (br. s., 1H), 3.83 (s, 3H), 2.16 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.65 - 1.93 (m, 5H), 1.39 - 1.64 (m, 5H), 1.01 - 1.35 (m, 3H). LC/MS C26H30N4O4(m/e) についての計算値462、観測値463.3 [M+H, ES+]
実施例15
蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)を使用したカルシウムフラックスアッセイ
細胞培養条件:ヒト組み換えLPA1リゾリン脂質受容体を含有する安定なChemiScreen カルシウム最適化細胞株を、Chemicon International, Inc./Milliporeから購入した。10%ウシ胎仔血清、2mMグルタミン、100U/mLペニシリン/100μg/mLストレプトマイシン、1×非必須アミノ酸、10mM HEPES及び0.25mg/mLジェネティシンを補充したDMEM−高グルコース中で細胞を培養した。細胞をトリプシン−EDTAを用いて回収し、ViaCount試薬を使用してカウントした。完全増殖培地を用いて細胞懸濁液の容量を2.0×10細胞/mLに調整した。50μLのアリコートを384ウェルの黒色/透明組織培養処理プレート(BD)に分注し、そのマイクロプレートを37℃のインキュベーターに一晩入れた。翌日、プレートをアッセイに使用した。
ダイローディング及びアッセイ:ローディングバッファー(FLIPR Calcium-4, molecular Devices)は、20mM HEPES及び2.5mMプロベネシドを含有する100mLのハンクス平衡塩類溶液にワンボトル分の内容物を溶解することによって調製した。プレートをBiotekプレート洗浄機に載せ、増殖培地を除去し、20mM HEPES及び2.5mMプロベネシドを含有する20μLのハンクス平衡塩類溶液、続いて、25μLのローディングバッファーを入れた。次に、プレートを37℃で30分間インキュベートした。
インキュベートの間、90μLのHBSS/20mM HEPES/0.1%BSAバッファーを2μLの段階希釈した化合物に加えることによって試験化合物を調製した。段階希釈物を調製するために、化合物の10mMストックを100%DMSO中に調製した。化合物希釈プレートを以下のように準備した:ウェル#1に29μLのストック化合物及び31μLのDMSOを入れた。ウェル2〜10に40μLのDMSOを入れた。混合後、ウェル#1の溶液の20μLをウェル#2に移し、続いて、1:3段階希釈を10工程繰り返した。2μLの希釈化合物を384ウェル「アッセイプレート」の2連ウェルに移し、次に、90μLのバッファーを加えた。
インキュベート後、細胞プレートと「アッセイ」プレートの両方をFLIPRに運び、20μLの希釈化合物をFLIPRによって細胞プレートに移した。化合物の添加をFLIPRによってモニタリングして、化合物の任意のアゴニスト活性を検出した。次に、プレートを遮光して室温で30分間インキュベートした。インキュベート後、プレートをFLIPRに戻し、20μLの4.5×濃縮のアゴニストを細胞プレートに加えた。アッセイの間、細胞プレートの384ウェル全てからの蛍光読み取りを1.5秒毎に同時に行った。5回の読み取りを行って、安定ベースラインを確立し、次に、細胞プレートの各ウェルに20μLの試料を素早く(30μL/秒)かつ同時に加えた。試料の添加の前、間及び後の蛍光を合計100秒の経過時間にわたって連続してモニタリングした。アゴニスト添加後の各ウェルにおける応答(ピーク蛍光の増加)を決定した。リガンド刺激の前の各ウェルからの初期の蛍光読み取り値をそのウェルからのデータについてのゼロベースライン値として使用した。応答をバッファーコントロールの阻害%として表した。Genedata Condoseo プログラム[モデル205、F(x)=(A+(B−A)/(1+((C/x)^D))))]を使用して、10種類の濃度についての阻害率データをシグモイド用量応答(4パラメーターロジスティック)モデルに適合させることによって、IC50値(バッファーコントロールの50%阻害に必要な化合物の濃度として定義される)を計算した。本発明の代表化合物のアンタゴニスト活性を以下の表1に示す:
Figure 2015520202
本発明において特定の実施態様の変更を行ってもよく、これが依然として添付の特許請求の範囲の範囲内にあることから、本発明は上述した本発明の特定の実施態様に限定されないことを理解されたい。

Claims (18)

  1. 式(I):
    Figure 2015520202

    [式中、
    は、水素又はハロゲンであり;
    は、非置換低級アルキルであり;
    は、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして
    は、水素、ハロゲン、シクロアルキル酢酸、非置換フェニル、又は酢酸、シクロプロパンカルボン酸、シクロプロパンカルボン酸メチルエステル、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパン及びシクロプロピルテトラゾールから選択される部分で置換されているフェニルである]
    で表される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  2. が、水素又はハロゲンであり;Rが、非置換低級アルキルであり;Rが、非置換低級アルキル、非置換フェニルで置換されている低級アルキル、又はトリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されている低級アルキルであり;そして、Rが、メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロパンで置換されているフェニルである、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  3. が、水素である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、臭素又はフッ素である、請求項1又は2に記載の化合物。
  5. が、メチルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. が、エチル又はジメチルプロピルである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. が、非置換フェニルで置換されているエチルである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  8. が、トリフルオロメチルで置換されているフェニルで置換されているエチルである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  9. が、水素、臭素又は非置換フェニルである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  10. が、酢酸、シクロプロパンカルボン酸及びシクロプロパンカルボン酸メチルから選択される部分で置換されているフェニルである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  11. 以下の化合物である、請求項1に記載の化合物:
    [5−(4−ブロモ−フェニル)−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
    1−{4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    {4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−酢酸;
    1−(4’−{1−メチル−5−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
    1−(4’−{1−メチル−5−[(S)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
    1−(4’−{1−メチル−5−[(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エトキシカルボニルアミノ]−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−ビフェニル−4−イル)−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[5−((R)−1,2−ジメチル−プロポキシカルボニルアミノ)−1−メチル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    1−{4’−[3−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    (R)−1−(4’−(1−メチル−5−((1−フェニルエトキシ)カルボニルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ビフェニル−3−イル)シクロプロパンカルボン酸;
    1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル;
    1−{3’−フルオロ−4’−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−ビフェニル−4−イル}−シクロプロパンカルボン酸;
    {5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−フェニル−エチルエステル;
    {5−[4’−(1−メタンスルホニルアミノカルボニル−シクロプロピル)−ビフェニル−4−イル]−3−メチル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル}−カルバミン酸(R)−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチルエステル;又は
    (4−{4−[1−メチル−5−((R)−1−フェニル−エトキシカルボニルアミノ)−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル]−フェニル}−シクロヘキシル)−酢酸。
  12. 治療活性物質として使用するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 治療有効量の請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物と治療上不活性な担体を含む、医薬組成物。
  14. 肺線維症の治療又は予防のための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  15. 肺線維症の治療又は予防のための医薬の調製のための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  16. 肺線維症の治療又は予防のための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  17. 肺線維症の治療又は予防のための方法であって、それを必要とする患者に有効量の請求項1〜11のいずれか一項に定義される化合物を投与する工程を含む方法。
  18. 本明細書に記載される発明。
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