本開示の実施形態は、共に十分に働く異なる弾性構造体を有する使捨着用可能吸収性物品を含む。異なる弾性構造体は、多層内に分離され得る。例えば、使捨着用可能吸収性物品は、材料の1つ以上の層によって互いから分離される成形弾性体及び固定弾性体を含むことができる。成形弾性体は固定弾性体から分離されているため、それらは互いに独立して働くことができる。成形弾性体は、順応するフィット性を提供し、着用者の皮膚全体に接触力を分散するのに少なくとも役立ち得るのに対し、固定弾性体は、物品を着用者上の適所に保持するのに少なくとも役立ち得る。その結果、本開示の使捨着用可能吸収性物品は、適用がより簡単で、快適さを感じ、魅力的に見え、着用者が着用している間、十分に機能することができる。
吸収性物品としては、ヒト用生理用品及びヒト用衛生用途などのための製品が挙げられる。吸収性物品の一部のものは着用型である。着用可能吸収性物品は、着用者の身体の胴体下部又はその周囲に着用されるよう構成されている。着用可能吸収性物品の例には、おむつ、トレーニングパンツ、及び失禁用下着が挙げられる(全年齢の人向けのこれらのそれぞれの実施形態を含む)。
使捨着用可能吸収性物品は、吸収性コアを含むことができる。本開示全体を通して、用語、吸収性コアは、着用者の体から物品に受容される排泄物(尿、経血、及び糞便など)を吸収するように構成された使捨着用可能吸収性物品の一部を指す。吸収性コアは、当業者により理解されるであろう種々の方法で構成されることができる。吸収性コアは、吸収性フォーム、嵩高不織布、木材パルプ、及び/又は超吸収体粒子などの1つ以上の吸収性材料を含むことができ、当該技術分野において既知のように、体外排泄物を受容し、収容し、貯蔵し、及び/又は処理するための1つ以上の更なる組成物、材料、又は構造体を含んでもよい。
吸収性コアは、液体透過性トップシート、獲得層、分配層、貯蔵層、及び液体不透過性バックシートのような1つ以上の層を備える、吸収性アセンブリの一部であってもよい。吸収性コアの一部、いくつかの部分、若しくは全て、及び/又は吸収性アセンブリの一部、いくつかの部分、若しくは全ては、バリアレグカフ、糞便収容区画、湿り度インジケータ、物品内にコアを保持するための締結具、廃棄用テープなどの、1つ以上の種々の構造体も含み得る。更に、吸収性コアの一部、いくつかの部分、若しくは全て、及び/又は吸収性アセンブリの一部、いくつかの部分、若しくは全ては、ローション、香料、及び感覚剤などの、1つ以上の組成物を含み得る。吸収性コア及び/又は吸収性アセンブリは、バケット型吸収性アセンブリ、取り外し可能な吸収性コア又は吸収性アセンブリ、交換可能な吸収性コアなどとして構成されてもよい。
使捨着用可能吸収性物品は、外側カバーもまた含むことができる。本開示全体を通して、用語、外側カバーは、吸収性コアの縁を越えて広がり、たいていは着用者の臀部の大部分を覆い、一般的に下着の外観に似た形状である、物品の外側表面(バックシートと呼ぶこともある)を形成する使捨着用可能吸収性物品の一部を指す。本明細書に記述するように、外側カバーは様々な方法で構成され得る。様々な実施形態では、外側カバーは、使捨着用可能吸収性物品のシャーシの少なくとも一部と一致する、及び/又はそれを画定することができる。
吸収性物品の一部のものは使捨である。使捨吸収性物品は、一回使用した後に廃棄されるよう構成される(例えば、再利用、再保管、又は洗濯されるよう意図されない)。使捨吸収性物品の例としては、使捨おむつ、使捨トレーニングパンツ、使捨失禁用下着、並びに女性用ケアのパッド及びライナーが挙げられる。
弾性材料は、使捨着用可能吸収性物品で様々な弾性構造体として構成され得る。これらの弾性構造体は、異なる方法で働き、着用者に様々な利益を提供することができる。例えば、より力の小さい弾性体又は離間した弾性体を成形弾性体として構成してもよい。成形弾性体は、順応するフィット性を提供し、着用者の皮膚全体に接触力を分散するのに少なくとも役立ち得る。別の例としては、より力の大きい弾性体又は密集させた弾性体を固定弾性体として構成してもよい。固定弾性体は、物品から着用者の体の特定部分へ負荷を伝達することによって物品を着用者上の適所に保持するのに少なくとも役立ち得る。
図1A〜3Eの実施形態は、多層内に弾性体の様々な実施形態を有する、異なる種類の使捨着用可能吸収性物品を示す。
図1Aは、多層内に弾性体の第1の実施形態を含む、ベルト型使捨着用可能吸収性物品100の平面図を示す。図1Aは、ベルト型使捨着用可能吸収性物品100の平面図を示す。図1Aの図は、物品100の内側(着用者に面する側)を示す。
本開示全体を通して、ベルト型使捨着用可能吸収性物品への言及は、締結可能な実施形態、又は締結具のない実施形態を指すことができる。ベルト型使捨着用可能吸収性物品への言及はまた、予め形成された(すなわち、物品の製造中に形成された)1つ以上の腰部開口部及び/又は脚部開口部を有する物品の実施形態、又は予め形成されたのではない腰部開口部及び脚部開口部を有する物品の実施形態を指す場合もある。したがって、当業者には理解されるように、ベルト型として記載される本開示の使捨着用可能吸収性物品のそれぞれの実施形態は、これらのいずれのやり方でも構成され得る。
図1Aでは、長手方向中心線113及び横方向中心線117が、物品100の部分の相対位置を参照するための基準線を提供する。第1部分が第2部分よりも長手方向中心線113に近接するとき、第1部分は、第2部分に対して横方向に内側寄り112にあると考えることができる。同様に、第2部分は、第1部分から横方向外側114にあるものとみなすことができる。第1部分は第2部分に対して近位にあり、第2部分は第1部分に対して遠位にあるであろう。第3部分が第4部分よりも横方向中心線117に近接するとき、第3部分は、第4部分に対して長手方向内側寄り116にあると考えることができる。同様に、第4部分は、第3部分から長手方向外側118にあるものとみなすことができる。第3部分は第4部分に対して近位にあり、第4部分は第3部分に対して遠位にあるであろう。本開示全体を通して、ある部分が別の部分から単に内側寄りと言われるとき、ある部分は他の部分から横方向内側寄り及び/又は長手方向内側寄りにある。同様に、ある部分が別の部分から単に外側寄りと言われるとき、ある部分は他の部分から横方向外側寄り及び/又は長手方向外側寄りにある。
図1Aは、物品100に関し、横方向内側寄り112、横方向外側寄り114、長手方向内側寄り116、及び長手方向外側寄り118の相対方向を示す矢印を含んでいる。本開示全体を通して、特に指定のない限り、長手方向寸法、測定値、線、又は方向への言及は、長手方向中心線113に対して実質的に又は完全に平行である寸法、測定値、線、又は方向を指し、横方向寸法、測定値、線、又は方向への言及は、横方向中心線117に対して実質的に又は完全に平行である寸法、測定値、線、又は方向を指す。
物品100は、前方124及び後方126を含む。前方124は、物品100が着用者によって着用されるとき、一般に着用者の腹部に近接して及び/又はその下に配置されている物品100の部分である。「前方」への言及は、その言及の前後関係に応じて、前方それ自体、前方の要素の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、及び/又は前方の配置を意味し得る。後方126は、物品100が着用者によって着用されるとき、一般に着用者の背部に近接して及び/又はその下に配置されている物品100の部分である。「後方」への言及は、その言及の前後関係に応じて、後方それ自体、後方の要素の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、及び/又は後方の配置を意味し得る。物品100の横方向中心線117は、物品を長手方向で半分に分け、前方124と後方126との間に境界線を形成する。上記した前方及び後方の技術用語は、特に指示がない限り、本開示全体を通して使捨着用可能吸収性物品に使用される。
物品100は、ベルト160及びセンターシャーシ120を含む。前方ベルト部分161及び後方ベルト部分169は、ベルト160を形成する。物品100は、前方ベルト部分161からセンターシャーシ120を通って後方ベルト部分まで延びる吸収性コア127を含む。センターシャーシ120は、吸収性コア127の内側にあるトップシート106と、吸収性コア127の外側にあるバックシート107とを含む。
前方124は、前方腰部端縁109に隣接し、物品の長手方向全長の3分の1〜4分の1である、前方腰部領域を有する前方ベルト部分161を含む。後方126は、後方腰部端縁104に隣接し、物品の長手方向全長の3分の1〜4分の1である、後方腰部領域を有する後方ベルト部分169を含む。センターシャーシ120は、前方腰部領域と後方腰部領域との間に配置された股部領域を含み、股部領域は横方向中心線117を含む。吸収性コア127は、前方124から後方126まで延在する。
前方ベルト部分161は、図1B及び1Cに示したように、前方内側ベルト部分162及び前方外側ベルト部分165を有する。前方内側ベルト部分162は、複数個195の前方成形弾性体197を含む。複数個195は、図4Aの実施形態の複数個495と同じやり方で構成される。前方外側ベルト部分165は、固定弾性体141を有する固定システム130を含む。固定システム130の固定弾性体141は、弾性体が図11Bの実施形態の前方CAM 1141と同様に本明細書に定義及び記載されるような周囲固定部材(CAM)の形態で共に働く固定弾性体であることを除き、図8Bの実施形態の複数個の成形弾性体895と同じやり方で構成される。共に、複数個195の前方成形弾性体197及び複数個の固定弾性体141は、多層内に弾性体の第1の実施形態を形成する。
用語、内側及び外側は、内側ベルト部分及び外側ベルト部分に適用するとき、2つの部分の相対位置を互いとの関係において提供することを意味する。換言すれば、内側ベルト部分は、外側ベルト部分より物品の着用者に面する表面に近く配置され、外側ベルト部分は、内側ベルト部分より物品の衣類に面する表面に比較的近く配置される。特定の実施形態では、内側ベルト部分は、物品の内側の着用者に面する表面の一部を形成してもよく、外側ベルト部分は、物品の外側の衣類に面する表面の一部又は全てを形成してもよい。内側ベルト部分及び外側ベルト部分の一方又は両方は、バックシートの外側又は別の方法としてはバックシートの内側に配置され得る。
内側及び/又は外側ベルトは、様々な形状で形成されてもよい。内側及び外側ベルトは、方形であってもよく、又は腰部端縁及び横軸に対して凹状である内側及び外側の長手方向対向端縁を有してもよい。形状はまた、それぞれのベルト構造体に配置された弾性体の形状又は湾曲に実質的に従ってもよい。
図1Aの実施形態では、後方ベルト部分169は弾性体を有していない。ただし、様々な実施形態では、後方ベルト部分169は、前方ベルト部分161と同じやり方で構成されてもよく、又は後方ベルト部分169は、異なるやり方で構成された弾性体を有してもよい。更に、図1Aの実施形態に加えて本明細書に開示される任意の他の実施形態に関して、吸収性物品の前方又は後方で開示される成形弾性体及び/又は固定弾性体の任意の構成は、吸収性物品の他方の対応する端部で開示される弾性体の任意の他の構成と部分的又は全体的に組み合わされ得る。換言すれば、吸収性物品の実施形態は、本明細書に開示される任意の後方ベルト部分と部分的又は全体的に組み合わされた本明細書に開示される任意の前方ベルト部分から形成されることが、本明細書で意図される。
図1Bは、第1の断面線で得られた、図1Aの物品100の前方ベルト部分161の分解組立断面側面図を示す。図1Bは、内側方向111(着用者に向かい、外衣から離れる方向)及び外側方向119(着用者から離れ、外衣に向かう方向)を含む。この内側、内部、外側、及び外部の技術用語は、特に指示がない限り、本開示全体を通して使捨着用可能吸収性物品に使用される。
前方内側ベルト部分162は、内側ベルト層163、複数個195の前方成形弾性体197、及び外側ベルト層164を含む。ベルト内側層163は、最も内側のベルト層である。複数個195の前方成形弾性体197は、内側ベルト層163の外側119にある。外側ベルト層164は、複数個の成形弾性体197の外側119にある。様々な実施形態では、複数個195の前方成形弾性体197は、内側ベルト層163及び外側ベルト層164の一方又は両方に接合され得る。
内側ベルト層163及び/又は外側ベルト層164は、不織布、フィルム、不織布及びフィルムを含む積層体、又は材料の層を形成するのに好適な任意の他の種類の材料であってもよい。様々な代替実施形態では、内側ベルト層163又は外側ベルト層164は、削除されてもよい。様々な代替実施形態では、前方内側ベルト部分162は、1つ以上の追加の材料又は層も含み得る。
前方外側ベルト部分165は、内側ベルト層166、複数個の固定弾性体141から形成される固定システム130、及び外側ベルト層167を含む。複数個の固定弾性体141は、内側ベルト層166の外側119にある。外側ベルト層の材料167は、複数個の固定弾性体141の外側119にある。外側層167は、ベルト部分165の最も外側の層である。様々な実施形態では、複数個の固定弾性体141は、内側ベルト層166及び外側ベルト層167の一方又は両方に接合され得る。
内側ベルト層166及び/又は外側ベルト層167は、不織布、フィルム、不織布及びフィルムを含む積層体、又は材料の層を形成するのに好適な任意の他の種類の材料であってもよい。様々な代替実施形態では、内側ベルト層166又は外側ベルト層167は、削除されてもよい。様々な代替実施形態では、前方外側ベルト部分165は、1つ以上の追加の材料又は層も含み得る。
成形弾性体197及び固定弾性体141は、多層内に分離されている。成形弾性体は固定弾性体から分離されているため、それらは互いにある程度独立して働くことができる。成形弾性体は、順応するフィット性を提供し、着用者の皮膚全体に接触力を分散するのに少なくとも役立ち得るのに対し、固定弾性体は、物品を着用者上の適所に保持するのに少なくとも役立ち得る。その結果、ベルト型使捨着用可能吸収性物品100の実施形態は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図1Bの実施形態では、センターシャーシ120は、前方内側ベルト部分162の外側119にあり、前方外側ベルト部分165は、センターシャーシ120の外側119にある。ただし、代替実施形態では、前方外側ベルト部分165は、前方内側ベルト部分162の外側119かつセンターシャーシ120の内側111に配置されてもよい。別の代替実施形態では、前方内側ベルト部分162は、センターシャーシ120の外側119かつ前方外側ベルト部分165の内側に配置されてもよい。これらの代替実施形態では、外側ベルト層164は、内側ベルト層166に接合されてもよく、又はこれら2つの層の材料は、更には単一層の材料に置き換えられてもよい。
図1Cは、第2の断面線で得られた、図1Aの物品100の前方ベルト部分161の分解組立断面図を示す。
図1Dは、多層内に弾性体の第1の実施形態を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品102の平面図を示す。図1Dのパンツ型物品102での弾性体の第1の実施形態は、シャーシの種類の違いを除き、図1Aのベルト型物品100での弾性体の第1の実施形態と同じやり方で構成される。
本開示全体を通して、パンツ型使捨着用可能吸収性物品への言及は、締結可能な実施形態、又は締結具のない実施形態を指すことができる。パンツ型使捨着用可能吸収性物品への言及はまた、予め形成された(すなわち、物品の製造中に形成された)1つ以上の腰部開口部及び/又は脚部開口部を有する物品の実施形態、又は予め形成されたのではない腰部開口部及び脚部開口部を有する物品の実施形態を指す場合もある。したがって、当業者には理解されるように、パンツ型として記載される本開示の使捨着用可能吸収性物品のそれぞれの実施形態は、これらのいずれのやり方でも構成され得る。
物品102は、前方124及び後方126を有するパンツ型シャーシ122を含む。物品102は、サイドパネル151も含む。物品102が着用のために形成されるとき、それぞれの前方サイドパネル151は、サイドパネル接続部で対応の後方サイドパネル151に接続される。
パンツ型使捨着用可能吸収性物品102は、多層内に分離された成形弾性体及び固定弾性体を備える弾性体の第1の実施形態を有するため、これらの弾性体は、互いにある程度独立して働くことができ、物品102は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図1Eは、多層内に弾性体の第1の実施形態を含む、前締結式使捨着用可能吸収性物品101の平面図を示す。図1Eの前締結式物品101での弾性体の第1の実施形態は、シャーシの種類の違いを除き、図1Aのベルト型物品100での弾性体の第1の実施形態と同じやり方で構成される。
物品101は、前方123及び後方125を有する前締結式シャーシ121を含む。物品101は、後方125に締結具154も含む。物品102が着用のために形成されるとき、後方125の締結具154のそれぞれは、前方123の部分と接続して締結接続部を形成する。
本開示は、前締結式使捨着用可能吸収性物品に関するが、本開示はまた、本明細書に記載するような使捨着用可能吸収性物品の別の実施形態も考えられ、この場合、使捨着用可能吸収性物品は、後締結式若しくは横締結式又はベルト締結式である。したがって、当業者には理解されるように、前締結式として記述される本開示の使捨着用可能吸収性物品のそれぞれの実施形態は、これらのいずれのやり方でも構成され得る。有用な締結具には、テープタブ、フック・ループ式ファスナー、連結締結具、例えば、タブ及びスロット、バックル、ボタン、スナップ、及び/又は雌雄同体締結要素が挙げられ得る。代表的な表面締結装置は、米国特許第3,848,594号、同第4,662,875号、同第4,846,815号、同第4,894,060号、同第4,946,527号、同第5,151,092号、及び同第5,221,274号に開示されており、それに対して代表的な連結締結装置は、米国特許第6,432,098号に開示されている。締結装置は、米国特許第4,699,622号に開示されるように、一次及び二次締結装置を備えてもよい。更に、代表的な締結具及び締結具の配置、これらの締結具を形成する締結要素、並びに締結具の形成に好適な材料は、米国特許出願公開第2003/0060794号及び同第2005/0222546号、並びに米国特許第6,428,526号に記載されている。
前締結式使捨着用可能吸収性物品101は、多層内に分離された成形弾性体及び固定弾性体を備える弾性体の第1の実施形態を有するため、これらの弾性体は、互いにある程度独立して働くことができ、物品101は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図2Aは、多層内に弾性体の第2の実施形態を含む、ベルト型使捨着用可能吸収性物品200の平面図を示す。図2Aは、ベルト型使捨着用可能吸収性物品200の平面図を示す。図2Aの図は、物品200の内側(着用者に面する側)を示す。
図2Aでは、長手方向中心線213及び横方向中心線217が、物品200の部分の相対位置を参照するための基準線を提供する。図2Aは、物品200に関し、横方向内側寄り212、横方向外側寄り214、長手方向内側寄り216、及び長手方向外側寄り218の相対方向を示す矢印を含んでいる。
物品200は、前方224及び後方226を含む。物品200は、ベルト260及びセンターシャーシ220を含む。前方ベルト部分261及び後方ベルト部分269は、ベルト260を形成する。物品200は、前方ベルト部分261からセンターシャーシ220を通って後方ベルト部分269まで延びる吸収性コア227を含む。センターシャーシ220は、吸収性コア227の内側にあるトップシート206と、吸収性コア227の外側にあるバックシート207とを含む。
前方224は、前方腰部端縁209に隣接し、物品の長手方向全長の3分の1〜4分の1である、前方腰部領域を有する前方ベルト部分261を含む。後方226は、後方腰部端縁204に隣接し、物品の長手方向全長の3分の1〜4分の1である、後方腰部領域を有する後方ベルト部分269を含む。センターシャーシ220は、前方腰部領域と後方腰部領域との間に配置された股部領域を含み、股部領域は横方向中心線217を含む。吸収性コア227は、前方224から後方226まで延在する。
前方ベルト部分261は、図2Bに示したように、前方内側ベルト部分262及び前方外側ベルト部分265を有する。前方内側ベルト部分262は、複数個295の前方成形弾性体297(例えば、第1の複数個の弾性体)を含む。複数個295は、図4Aの実施形態の複数個495と同じやり方で構成される。前方外側ベルト部分265は、固定弾性体241(例えば、第2の複数個の弾性体)を有する固定システム230を含む。固定システム230の固定弾性体241は、図11Bの実施形態の前方CAM 1141と同様に、CAMを形成する。共に、複数個295の前方成形弾性体297及び複数個の固定弾性体241は、多層内に弾性体の第2の実施形態を形成する。
前方及び後方腰部領域の一方のみで内側ベルト部分及び外側ベルト部分に複数個の弾性体を含む実施形態に関して、腰部領域で内側ベルト部分に配置された複数個の弾性体を、以下は第1の複数個の弾性体と呼ぶ。腰部領域で外側ベルト部分に配置された複数個の弾性体を、以下は第2の複数個の弾性体と呼ぶ。
前方及び後方腰部領域の両方で内側ベルト部分及び外側ベルト部分に複数個の弾性体を含む実施形態に関して、前方腰部領域で内側ベルト部分に配置された複数個の弾性体を、以下は第1の複数個の弾性体と呼ぶ。前方腰部領域で外側ベルト部分に配置された複数個の弾性体を、以下は第2の複数個の弾性体と呼ぶ。後方腰部領域で内側ベルト部分に配置された複数個の弾性体を、以下は第3の複数個の弾性体と呼ぶ。後方腰部領域で外側ベルト部分に配置された複数個の弾性体を、以下は第4の複数個の弾性体と呼ぶ。
図2Aの実施形態では、後方ベルト部分269は、前方ベルト部分261と同じやり方で構成される。ただし、様々な実施形態では、後方ベルト部分269は、異なるやり方で構成された弾性体を有してもよく、又は弾性体なしで構成されてもよい。
図2Bは、第1の断面線で得られた、図2Aの物品200の前方ベルト部分261の分解組立断面側面図を示す。図2Bは、内側方向211及び外側方向219を含む。
前方内側ベルト部分262は、内側ベルト層263、複数個295の前方成形弾性体297、及び外側ベルト層264を含む。内側ベルト層263は、最も内側の層である。複数個295の前方成形弾性体297は、内側ベルト層263の外側219にある。外側ベルト層264は、複数個の成形弾性体297の外側219にある。様々な実施形態では、複数個295の前方成形弾性体297は、内側ベルト層263及び外側ベルト層264の一方又は両方に接合され得る。
内側ベルト層263及び/又は外側ベルト層264は、不織布、フィルム、不織布及びフィルムを含む積層体、又は材料の層を形成するのに好適な任意の他の種類の材料であってもよい。様々な代替実施形態では、内側ベルト層263又は外側ベルト層264は、削除されてもよい。様々な代替実施形態では、前方内側ベルト部分262は、1つ以上の追加の材料又は層も含み得る。
前方外側ベルト部分265は、内側ベルト層266、複数個の固定弾性体241から形成される固定システム230、及び外側ベルト層267を含む。複数個の固定弾性体241は、内側ベルト層266の外側219にある。外側ベルト層267は、複数個の固定弾性体241の外側219にある。外側ベルト層267は、最も外側の層である。様々な実施形態では、複数個の固定弾性体241は、内側ベルト層266及び外側ベルト層267の一方又は両方に接合され得る。
内側ベルト層266及び/又は外側ベルト層267は、不織布、フィルム、不織布及びフィルムを含む積層体、又は材料の層を形成するのに好適な任意の他の種類の材料であってもよい。様々な代替実施形態では、内側ベルト層266又は外側ベルト層267は、削除されてもよい。様々な代替実施形態では、前方外側ベルト部分265は、1つ以上の追加の材料又は層も含み得る。
成形弾性体297及び固定弾性体241は、多層内に分離されている。成形弾性体は固定弾性体から分離されているため、それらは互いにある程度独立して働くことができる。成形弾性体は、順応するフィット性を提供し、着用者の皮膚全体に接触力を分散するのに少なくとも役立ち得るのに対し、固定弾性体は、物品を着用者上の適所に保持するのに少なくとも役立ち得る。その結果、ベルト型使捨着用可能吸収性物品200の実施形態は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図2Bの実施形態では、センターシャーシ220は、前方内側ベルト部分262の外側219にあり、前方外側ベルト部分265は、センターシャーシの外側219にある。ただし、代替実施形態では、前方外側ベルト部分265は、前方内側ベルト部分262の外側219かつセンターシャーシ220の内側211に配置されてもよい。別の代替実施形態では、前方内側ベルト部分262は、センターシャーシ220の外側219かつ前方外側ベルト部分265の内側に配置されてもよい。これらの代替実施形態では、外側ベルト層264は、内側ベルト層266に接合されてもよく、又はこれら2つの層の材料は、更には単一層の材料に置き換えられてもよい。
図2Cは、多層内に弾性体の第2の実施形態を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品202の平面図を示す。図2Cのパンツ型物品202での弾性体の第2の実施形態は、シャーシの種類の違いを除き、図2Aのベルト型物品200での弾性体の第2の実施形態と同じやり方で構成される。物品202は、パンツ型シャーシ222を含む。パンツ型使捨着用可能吸収性物品202は、多層内に分離された成形弾性体及び固定弾性体を備える弾性体の第2の実施形態を有するため、これらの弾性体は、互いにある程度独立して働くことができ、物品202は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図2Dは、多層内に弾性体の第2の実施形態を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品201の平面図を示す。図2Dの前/横締結式物品201での弾性体の第2の実施形態は、シャーシの種類の違いを除き、図2Aのベルト型物品200での弾性体の第2の実施形態と同じやり方で構成される。物品201は、前/横締結式シャーシ221を含む。前/横締結式使捨着用可能吸収性物品201は、多層内に分離された成形弾性体及び固定弾性体を備える弾性体の第2の実施形態を有するため、これらの弾性体は、互いにある程度独立して働くことができ、物品201は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。特定の実施形態では、固定弾性体は、締結具が物品の前方と後方との間で画定される接続部を提供することによって一方の腰部領域内の固定弾性体を反対側の腰部領域内の固定弾性体と連結するように、締結具と一直線に配置され得る。
図3Aは、多層内に弾性体の第3の実施形態を含む、ベルト型使捨着用可能吸収性物品300の平面図を示す。図3Aは、ベルト型使捨着用可能吸収性物品300の平面図を示す。図3Aの図は、物品300の内側(着用者に面する側)を示す。
図3Aでは、長手方向中心線313及び横方向中心線317が、物品300の部分の相対位置を参照するための基準線を提供する。図3Aは、物品300に関し、横方向内側寄り312、横方向外側寄り314、長手方向内側寄り316、及び長手方向外側寄り318の相対方向を示す矢印を含んでいる。
物品300は、前方324及び後方326を含む。物品300は、ベルト360及びセンターシャーシ320を含む。前方ベルト部分361及び後方ベルト部分369は、ベルト360を形成する。物品300は、前方ベルト部分361からセンターシャーシ320を通って後方ベルト部分369まで延びる吸収性コア327を含む。センターシャーシ320は、吸収性コア327の内側にあるトップシート306と、吸収性コア327の外側にあるバックシート307とを含む。
前方324は、前方腰部端縁309に隣接し、物品の長手方向全長の3分の1〜4分の1である、前方腰部領域を有する前方ベルト部分361を含む。後方326は、後方腰部端縁304に隣接し、物品の長手方向全長の3分の1〜4分の1である、後方腰部領域を有する後方ベルト部分369を含む。センターシャーシ320は、前方腰部領域と後方腰部領域との間に配置された股部領域を含み、股部領域は横方向中心線317を含む。吸収性コア327は、前方324から後方326まで延在する。
前方ベルト部分361は、図3B及び3Cに示したように、前方内側ベルト部分362及び前方外側ベルト部分365を有する。前方内側ベルト部分362は、複数個395の前方成形弾性体398を含む。複数個395は、図6Aの実施形態の複数個695と同じやり方で構成される。前方外側ベルト部分365は、固定弾性体341を有する固定システム330を含む。固定システム330の固定弾性体341は、弾性体が図11Bの実施形態の前方CAM 1141と同様にCAMの形態で共に働く固定弾性体であることを除き、図6Aの実施形態の複数個の成形弾性体695と同じやり方で構成される。共に、複数個395の前方成形弾性体398及び複数個の固定弾性体341は、多層内に弾性体の第3の実施形態を形成する。
図3Aの実施形態では、後方ベルト部分369も弾性体を有する。後方ベルト部分369は、図5Aの実施形態の複数個591と同じやり方で構成された複数個の前方成形弾性体と、弾性体が図11Bの実施形態の前方CAM 1141と同様にCAMの形態で共に働く固定弾性体であることを除き、図5Aの実施形態の複数個の成形弾性体591と同じやり方で構成された固定弾性体を有する固定システムと、を有する。共に、後方ベルト部分内の複数個の前方成形弾性体及び複数個の固定弾性体は、多層内に弾性体の実施形態を形成する。様々な実施形態では、後方ベルト部分369は、前方ベルト部分361と同じやり方で構成されてもよく、又は後方ベルト部分369は、異なるやり方で構成された弾性体を有してもよく、又は後方ベルト部分369は、弾性体なしで構成されてもよい。
図3Aは、センターシャーシ上の横方向中心線に対して凸状の前方ベルト部分内の弾性体と、センターシャーシ上の横方向中心線に対して凹状の後方ベルト部分内の弾性体とを有する実施形態を示す。これらの弾性体が吸収性物品に共に組み込まれるとき、このような吸収性物品は(着用者に着けられると)、持続的な動的フィット性を有し、排泄物の収容及び着用者の快適さ/可動性を改善する。弾性体は、ユーザーの腰の後ろから腹部のしわでへその下へ延びて腰の後ろに戻る、固定連続体を形成する。したがって、この弾性連続体は、解剖学の最小周囲に従い、最大レベルの固定を提供する。
図3Bは、第1の断面線で得られた、図3Aの物品300の前方ベルト部分361の分解組立断面側面図を示す。図3Bは、内側方向311及び外側方向319を含む。
前方内側ベルト部分362は、内側ベルト層363、複数個395の前方成形弾性体398、及び外側ベルト層364を含む。内側ベルト層363は、最も内側の層である。複数個395の前方成形弾性体398は、内側ベルト層363の外側319にある。外側ベルト層364は、複数個の成形弾性体398の外側319にある。様々な実施形態では、複数個395の前方成形弾性体398は、内側ベルト層363及び外側ベルト層364の一方又は両方に接合され得る。
内側ベルト層363及び/又は外側ベルト層364は、不織布、フィルム、不織布及びフィルムを含む積層体、又は材料の層を形成するのに好適な任意の他の種類の材料であってもよい。様々な代替実施形態では、内側ベルト層363又は外側ベルト層364は、削除されてもよい。様々な代替実施形態では、前方内側ベルト部分362は、1つ以上の追加の材料又は層も含み得る。
前方外側ベルト部分365は、内側ベルト層366、複数個の固定弾性体341から形成される固定システム330、及び外側ベルト層367を含む。複数個の固定弾性体341は、内側ベルト層366の外側319にある。外側ベルト層367は、複数個の固定弾性体341の外側319にある。外側ベルト層367は、最も外側の層である。様々な実施形態では、複数個の固定弾性体341は、内側ベルト層366及び外側ベルト層367の一方又は両方に接合され得る。
内側ベルト層366及び/又は外側ベルト層367は、不織布、フィルム、不織布及びフィルムを含む積層体、又は材料の層を形成するのに好適な任意の他の種類の材料であってもよい。様々な代替実施形態では、内側ベルト層366又は外側ベルト層367は、削除されてもよい。様々な代替実施形態では、前方外側ベルト部分365は、1つ以上の追加の材料又は層も含み得る。
成形弾性体398及び固定弾性体341は、多層内に分離されている。成形弾性体は固定弾性体から分離されているため、それらは互いにある程度独立して働くことができる。成形弾性体は、順応するフィット性を提供し、着用者の皮膚全体に接触力を分散するのに少なくとも役立ち得るのに対し、固定弾性体は、物品を着用者上の適所に保持するのに少なくとも役立ち得る。その結果、ベルト型使捨着用可能吸収性物品300の実施形態は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図3Bの実施形態では、センターシャーシ320は、前方内側ベルト部分362の外側319にあり、前方外側ベルト部分365は、センターシャーシの外側319にある。ただし、代替実施形態では、前方外側ベルト部分365は、前方内側ベルト部分362の外側319かつセンターシャーシ320の内側311に配置されてもよい。別の代替実施形態では、前方内側ベルト部分362は、センターシャーシ320の外側319かつ前方外側ベルト部分365の内側に配置されてもよい。これらの代替実施形態では、外側ベルト層364は、内側ベルト層366に接合されてもよく、又はこれら2つの層の材料は、更には単一層の材料に置き換えられてもよい。
図3Cは、第2の断面線で得られた、図3Aの物品300の前方ベルト部分361の分解組立断面図を示す。
図3Dは、多層内に弾性体の第3の実施形態を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品302の平面図を示す。図3Dのパンツ型物品302での弾性体の第3の実施形態は、シャーシの種類の違いを除き、図3Aのベルト型物品300での弾性体の第3の実施形態と同じやり方で構成される。物品302は、パンツ型シャーシ322を含む。パンツ型使捨着用可能吸収性物品302は、多層内に分離された成形弾性体及び固定弾性体を備える弾性体の第3の実施形態を有するため、これらの弾性体は、互いにある程度独立して働くことができ、物品302は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図3Eは、多層内に弾性体の第3の実施形態を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品301の平面図を示す。図3Eの前/横締結式物品301での弾性体の第3の実施形態は、シャーシの種類の違いを除き、図3Aのベルト型物品300での弾性体の第3の実施形態と同じやり方で構成される。前/横締結式使捨着用可能吸収性物品301は、多層内に分離された成形弾性体及び固定弾性体を備える弾性体の第3の実施形態を有するため、これらの弾性体は、互いにある程度独立して働くことができ、物品301は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用されている間、十分に機能することができる。
図4A〜8Bの実施形態は、使捨着用可能吸収性物品に使用するための様々な複数個の成形弾性体について記載する。これらの複数個は、様々なやり方で構成され得る。成形弾性体は、例えば、Lycra、ゴム、スパンデックス、スチレン−エチルブチレン−スチレン、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレン、スチレン−ブダジエン−スチレン、スチレン−イソプレン−スチレン、ポリオレフィンエラストマー、エラストマーポリウレタン、ゴム、同様な材料、当該技術分野において既知の他の弾性材料、及びこれらの組み合わせなど、様々な材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、成形弾性体は、任意の数のストランド(又はフィラメント)を有する押出ストランド弾性体であってもよい。成形弾性体は、50〜500の範囲のデシテックス、又はこの範囲におけるいずれかのデシテックスの値に関するいずれかの整数の値、又はこれらの整数の値のいずれかによって形成されるいずれかの範囲を有し得る。図4A〜8Bでは、分かりやすくするために、使捨着用可能吸収性物品の一部の下にある部分は、弾性体を見えにくくしないように隠線で示していない。
図4A〜8Bでは、図を簡単にするために、それぞれの複数個の成形弾性体を弾性体の代表的な数で示している。ただし、これらの複数個のそれぞれは、任意の数の弾性体を含むことができる。様々な代替実施形態では、これらの成形弾性体のいずれも本明細書に記載の任意のやり方で構成され得る。図4A〜8Bの複数個の成形弾性体のそれぞれは、順応するフィット性を提供し、着用者の皮膚全体に接触力を分散するために、使捨着用可能吸収性物品内に構成され得る。
図9A〜11Bの実施形態は、使捨着用可能吸収性物品に使用するための様々な固定システムについて記載する。これらの固定システムは、本明細書に記載されるように、1つ以上の周囲固定部材(CAM)、固定バンド、負荷分配要素(LDE)、スパイン、及び/又は他の固定経路を用いて、様々なやり方で構成され得る。図9A〜11Bでは、分かりやすくするために、使捨着用可能吸収性物品の一部の部分を透明であるように示し、さもなければ上にある材料で隠される恐れがある構造及び特徴を示している。
前/横締結式使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4A、5A、6A、7A、8A、9A、10A、及び11Aの物品のいずれか1つ以上の前方(任意の代替実施形態を含む)は、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4A、5A、6A、7A、8A、9A、10A、及び11Aの物品のいずれか1つ以上の後方(任意の代替実施形態を含む)と組み合わされ得る。このような組み合わせでは、得られた物品は、前方、後方、又はその両方で多層内に弾性体を有することができる。前/横締結式使捨着用可能吸収性物品に関して、本明細書に開示される任意の前方は、本明細書に開示される又は当該技術分野において既知の任意の後方(弾性体のない任意の後方を含む)と組み合わせて、更なる代替実施形態を形成してもよい。
前/横締結式使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4A、5A、6A、7A、8A、9A、10A、及び11Aの物品のいずれか1つ以上の後方(任意の代替実施形態を含む)は、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4A、5A、6A、7A、8A、9A、10A、及び11Aの物品のいずれか1つ以上の前方(任意の代替実施形態を含む)と組み合わされ得る。このような組み合わせでは、得られた物品は、後方、前方、又はその両方で多層内に弾性体を有することができる。前/横締結式使捨着用可能吸収性物品に関して、本明細書に開示される任意の後方は、本明細書に開示される又は当該技術分野において既知の任意の前方(弾性体のない任意の前方を含む)と組み合わせて、更なる代替実施形態を形成してもよい。様々な代替実施形態では、本明細書に開示される任意の前/横締結式使捨着用可能吸収性物品は、本明細書に開示される又は当該技術分野において既知の任意のやり方で構成されたベルト型物品になるように変更されてもよい。
パンツ型使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4B、5B、6B、7B、8B、9B、10B、及び11Bの物品のいずれか1つ以上の前方(任意の代替実施形態を含む)は、パンツ型使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4B、5B、6B、7B、8B、9B、10B、及び11Bの物品のいずれか1つ以上の後方(任意の代替実施形態を含む)と組み合わされ得る。このような組み合わせでは、得られた物品は、前方、後方、又はその両方で多層内に弾性体を有することができる。パンツ型使捨着用可能吸収性物品に関して、本明細書に開示される任意の前方は、本明細書に開示される又は当該技術分野において既知の任意の後方(弾性体のない任意の後方を含む)と組み合わせて、更なる代替実施形態を形成してもよい。
パンツ型使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4B、5B、6B、7B、8B、9B、10B、及び11Bの物品のいずれか1つ以上の後方(任意の代替実施形態を含む)は、パンツ型使捨着用可能吸収性物品を表すように構成されたときの図4B、5B、6B、7B、8B、9B、10B、及び11Bの物品のいずれか1つ以上の前方(任意の代替実施形態を含む)と組み合わされ得る。このような組み合わせでは、得られた物品は、後方、前方、又はその両方で多層内に弾性体を有することができる。パンツ型使捨着用可能吸収性物品に関して、本明細書に開示される任意の後方は、本明細書に開示される又は当該技術分野において既知の任意の前方(弾性体のない任意の前方を含む)と組み合わせて、更なる代替実施形態を形成してもよい。様々な代替実施形態では、本明細書に開示される任意のパンツ型使捨着用可能吸収性物品は、本明細書に開示される又は当該技術分野において既知の任意のやり方で構成されたベルト型物品になるように変更されてもよい。
図4Aは、成形弾性体490、495を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品401の平面図を示す。図4Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図4Aの図は、物品401及びシャーシ421の内側(着用者に面する側)を示す。
物品401では、複数個495の前方成形弾性体497が前方423に配置される。図4Aの実施形態では、前方成形弾性体497のそれぞれは、真っ直ぐかつ前方腰部端縁409と平行であり、物品401のシャーシを横切って延在する。前方成形弾性体497は、互いに平行であり、互いから離間している。物品401では、複数個490の後方成形弾性体492が後方425に配置される。図4Aの実施形態では、後方成形弾性体492のそれぞれは、真っ直ぐかつ後方腰部端縁404と平行であり、物品401のシャーシを横切って延在する。後方成形弾性体492は、互いに平行であり、互いから離間している。
図4Bは、複数個の成形弾性体490、495を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品402の平面図を示す。図4Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、複数個の成形弾性体490、495は、シャーシの種類の違いを除き、図4Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品402は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
図5Aは、複数個の成形弾性体590、595を含む、前締結式使捨着用可能吸収性物品501の平面図を示す。図5Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図5Aの図は、物品501及びシャーシ521の内側(着用者に面する側)を示す。
物品501では、複数個595の前方成形弾性体596が前方523に配置される。図5Aの実施形態では、前方成形弾性体596のそれぞれは、前方腰部端縁509に対して全体的な凸状を有して湾曲しており、物品501のシャーシ521を実質的に横切って延在する。前方及び後方腰部領域のいずれか一方又は両方での内側及び外側ベルト部分の一方又は両方の腰部端縁は、横方向中心線に対して凸状又は横方向中心線に対して凹状のいずれかに湾曲していてもよい。このような実施形態では、1つ以上の弾性体は、対応するベルト部分の腰部端縁に沿って延在するように湾曲していてもよい。更に、内側又は外側ベルト部分の長手方向対向端縁は、横方向中心線に対して凸状又は横方向中心線に対して凹状のいずれかに湾曲していてもよい。また、腰部端縁に対する長手方向対向端縁に隣接する1つ以上の弾性体は、長手方向対向端縁に沿って延在するように湾曲していてもよい。
前方成形弾性体596は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。物品501では、複数個590の後方成形弾性体591が後方525に配置される。図5Aの実施形態では、後方成形弾性体591のそれぞれは、後方腰部端縁504に対して全体的な凸状を有して湾曲しており、物品501のシャーシ521を実質的に横切って延在する。後方成形弾性体591は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。
図5Bは、複数個の成形弾性体590、595を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品502の平面図を示す。図5Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、複数個の成形弾性体590、595は、シャーシの種類の違いを除き、図5Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品502は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
図6Aは、複数個の成形弾性体690、695を含む、前締結式使捨着用可能吸収性物品601の平面図を示す。図6Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図6Aの図は、物品601及びシャーシ621の内側(着用者に面する側)を示す。
物品601では、複数個695の前方成形弾性体698が前方623に配置される。図6Aの実施形態では、前方成形弾性体698のそれぞれは、前方腰部端縁609に対して全体的な凹状を有して湾曲しており、物品601のシャーシ621を実質的に横切って延在する。前方成形弾性体698は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。物品601では、複数個690の後方成形弾性体693が後方625に配置される。図6Aの実施形態では、後方成形弾性体693のそれぞれは、後方腰部端縁604に対して全体的な凹状を有して湾曲しており、物品601のシャーシ621を実質的に横切って延在する。後方成形弾性体693は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。
図6Bは、複数個の成形弾性体690、695を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品602の平面図を示す。図6Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、複数個の成形弾性体690、695は、シャーシの種類の違いを除き、図6Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品602は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
図7Aは、複数個の成形弾性体790、795を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品701の平面図を示す。図7Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図7Aの図は、物品701及びシャーシ721の内側(着用者に面する側)を示す。
物品701では、複数個795の前方成形弾性体796、797、及び798が前方723に配置される。前方成形弾性体796は、前方成形弾性体797から長手方向外側寄り718にあり、前方成形弾性体797は、前方成形弾性体798から長手方向外側寄り718にある。図7Aの実施形態では、前方成形弾性体796のそれぞれは、前方腰部端縁709に対して全体的な凸状を有して湾曲しており、物品701のシャーシ721を実質的に横切って延在し、前方成形弾性体797のそれぞれは、真っ直ぐかつ前方腰部端縁709と実質的に平行であり、物品701のシャーシ721を横切って延在し、前方成形弾性体798のそれぞれは、前方腰部端縁709に対して全体的な凹状を有して湾曲しており、物品701のシャーシ721を実質的に横切って延在する。前方成形弾性体796は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。前方成形弾性体798も、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。
物品701では、複数個790の後方成形弾性体791、792、及び793が後方725に配置される。後方成形弾性体791は、後方成形弾性体792から長手方向外側寄り718にあり、後方成形弾性体792は、後方成形弾性体793から長手方向外側寄り718にある。図7Aの実施形態では、後方成形弾性体791のそれぞれは、後方腰部端縁704に対して全体的な凸状を有して湾曲しており、物品701のシャーシ721を実質的に横切って延在し、後方成形弾性体792のそれぞれは、真っ直ぐかつ後方腰部端縁704と実質的に平行であり、物品701のシャーシ721を横切って延在し、後方成形弾性体793のそれぞれは、後方腰部端縁709に対して全体的な凹状を有して湾曲しており、物品701のシャーシ721を実質的に横切って延在する。後方成形弾性体791は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。後方成形弾性体793も、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。
図7Bは、複数個の成形弾性体790、795を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品702の平面図を示す。図7Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、複数個の成形弾性体790、795は、シャーシの種類の違いを除き、図7Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品702は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
図8Aは、成形弾性体890、895を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品801の平面図を示す。図8Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図8Aの図は、物品801及びシャーシ821の内側(着用者に面する側)を示す。
物品801では、複数個895の前方成形弾性体896、897、及び898が前方823に配置される。前方成形弾性体898は、前方成形弾性体897から長手方向外側寄り818にあり、前方成形弾性体897は、前方成形弾性体896から長手方向外側寄り818にある。図8Aの実施形態では、前方成形弾性体896のそれぞれは、前方腰部端縁809に対して全体的な凸状を有して湾曲しており、物品801のシャーシ821を実質的に横切って延在し、前方成形弾性体897のそれぞれは、真っ直ぐかつ前方腰部端縁809と実質的に平行であり、物品801のシャーシ821を横切って延在し、前方成形弾性体898のそれぞれは、前方腰部端縁809に対して全体的な凹状を有して湾曲しており、物品801のシャーシ821を実質的に横切って延在する。前方成形弾性体896は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。前方成形弾性体898は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。
物品801では、複数個890の後方成形弾性体891、892、及び893が後方825に配置される。後方成形弾性体893は、後方成形弾性体892から長手方向外側寄り818にあり、後方成形弾性体892は、後方成形弾性体891から長手方向外側寄り818にある。図8Aの実施形態では、後方成形弾性体891のそれぞれは、後方腰部端縁804に対して全体的な凸状を有して湾曲しており、物品801のシャーシ821を実質的に横切って延在し、後方成形弾性体892のそれぞれは、真っ直ぐかつ後方腰部端縁809と実質的に平行であり、物品801のシャーシ821を横切って延在し、後方成形弾性体893のそれぞれは、後方腰部端縁804に対して全体的な凹状を有して湾曲しており、物品801のシャーシ821を実質的に横切って延在する。後方成形弾性体891は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。後方成形弾性体893は、実質的に同心であり、互いから離間していてもよい。
図8Bは、複数個の成形弾性体890、895を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品802の平面図を示す。図8Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、複数個の成形弾性体890、895は、シャーシの種類の違いを除き、図8Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品802は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
図9A〜11Bの実施形態は、使捨着用可能吸収性物品に使用するための様々な固定システムについて記載する。これらの固定システムは、本明細書に記載されるように、1つ以上のCAM、固定バンド、LDE、スパイン、及び/又は他の固定経路を用いて、様々なやり方で構成され得る。図9A〜11Bでは、分かりやすくするために、使捨着用可能吸収性物品の一部の部分を透明であるように示し、さもなければ上にある材料が隠す恐れがある構造及び特徴を示している。
固定に関して、本開示は以下の技術用語を使用する。
用語「固定システム」は、1つ以上の固定経路を指し、固定システムは、本明細書に記載されるように、使捨着用可能吸収性物品を着用者の体上の適所に保持するのに少なくとも役立ち得る。用語「固定経路」は、本明細書に記載されるように、吸収性コアを含むシャーシの部分から物品の着用者の体上の固定場所へ負荷を伝達する、張力移送経路として構成される、1つ以上の固定要素を指す。
用語「固定要素」は、固定システムの部分を形成する、1つ以上の個別に識別可能な構造要素を指す。いくつかの固定要素は、本明細書に記載されるように、使捨着用可能吸収性物品から負荷を集めるように構成され得る。例えば、固定要素は、吸収性コア及び/又は吸収性アセンブリに接合されてもよい。いくつかの固定要素は、本明細書に記載されるように、固定システムで負荷を伝達するように構成され得る。例えば、固定要素は、固定経路に沿って張力を移送するように構成され得る。固定弾性体は、固定要素であり得る。いくつかの固定要素は、本明細書に記載されるように、1つ以上の固定場所で着用者の体との接触を介して保持力を提供するように構成され得る。用語「固定場所」は、本明細書に記載されるように、固定経路から伝達された負荷を支持できる、着用者の体上の場所を指す。
用語「固定される」は、使捨着用可能吸収性物品を着用者の体上の適所に保持するために固定システムを使用することを指す。使捨着用可能吸収性物品を着用者の体の一部に固定するとき、固定システムは、着用者が物品を着用している間、物品と体のその部分との間の相対運動を少なくとも低減及び/又は防止するように構成される。固定システムを有する使捨着用可能吸収性物品は、着用者の体の部分上の1つ以上の様々な固定場所を直接及び/又は間接的に(例えば、別の層の材料を介して)覆う及び/又はそれらと接触するように構成された固定システムの1つ以上の固定要素を用いて、着用者の体に固定され得る。
比較的小さな曲率半径を有する体の部分は、固定要素がこのような部分をよりしっかり包み込む傾向を有し得るため、いくつかの実施形態では、比較的大きな摩擦力をもたらす固定場所として働く。これは、湾曲した表面の周囲に巻かれ、張力下に置かれる可撓性材料の物理特性による。こうした場合、引張力が可撓性材料を張力下に置くため、可撓性材料は、曲面と垂直であり、曲面上で内側に向う垂直力を生じる。基本的なキャプスタン(capstan)の公式により、垂直力は曲面の半径で除した引張力に比例する。したがって、所定の引張力では、半径が小さくなるに従って、垂直力は大きくなる。
また、例として、固定システムは、1つ以上の固定要素を体から突出する1つ以上の固定場所、その周り、及び/又はその上に固定することにより少なくとも部分的に固定されることができ、それにより摩擦及び/又は反作用の力をもたらす。いくつかの実施形態では、固定要素は比較的大きい水平方向の突出した部分を有する体の部分又はその上に、よりしっかりと架かる及び/又は乗る傾向を有することができる(すなわち、負荷を支持することが可能な体からの反作用力には上向きの構成要素がある)ので、比較的大きい水平方向の突出した部分は、より大きい反作用力をもたらすことができる。
固定経路は、様々な形態で構成されることができる。固定経路は、固定システムの張力を運ぶのに好適な任意の材料から作製され得る。固定経路の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、種々の好適な材料から作製された1つ以上の固定要素(複数個の固定弾性体など)を含むことができる。固定経路は、単一の連続的経路であってもよく、又は経路に沿って(直列又は並列に)配置された任意の数の固定要素で形成されてもよい。固定経路(及びその固定要素)の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、直線形、曲線形、角形、分割形、又は他の形、又はこれらの形の任意の組み合わせであることができる。いくつかの実施形態では、固定経路は、ベルト、シーム、及び/又は締結具などの、1つ以上の接続要素を含み得る。
固定要素は、任意の好適な寸法、形状、及び構成からなることができる。固定要素の寸法及び/又は形状は、固定要素の1つ以上の部分にかけて又は固定要素の全長にかけて実質的に均一又は完全に均一であってもよく、固定要素の長さにかけて変化してもよい。
様々な実施形態では、固定弾性体を固定要素として使用することができる。固定弾性体は、成形弾性体に関して本明細書に記載された材料などの、様々な材料から形成され得る。固定弾性体は、250〜2500の範囲のデシテックス、又はこの範囲におけるいずれかのデシテックスの値に関するいずれかの整数の値、又はこれらの整数の値のいずれかによって形成されるいずれかの範囲を有し得る。
任意の固定要素の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、使捨着用可能吸収性物品の1つ以上の他の要素(外側カバー及び/又は腰部カバー及び/又は吸収性コアなど)と、分離していること、及び/又は構造上関連付けること、及び/又は接合すること、及び/又は取り付けること、及び/又は耐久的に取り付けること、及び/又は再締結可能に取り付けること、及び/又は埋め込むこと、及び/又は一体化することができる。本明細書で使用するとき、用語「接合される」は、要素が別の要素に直接に固定される構成、及び要素が1つ以上の中間部材に接続され、その中間部材が別の要素に接続されることによって要素が別の要素に間接的に固定される構成を指す。
固定経路が1つ以上の他の要素に埋め込まれた又は一体化した1つ以上の固定要素によって形成されるとき、固定経路は、その構造内で別個の識別可能な固定経路を形成する。例えば、外側カバーと一体化した固定要素が固定経路を形成するとき、固定要素は、経路を取り囲む外側カバーの領域より実質的に高い弾性係数を有する固定経路を形成し得る。
使捨着用可能吸収性物品内で表面上に配置された固定経路は、固定システムを含む使捨着用可能吸収性物品の着用者の体の外側表面上に画定される解剖学的経路とそろうように意図される。解剖学的表面の形状は、固定経路の形状に影響を及ぼし得る。固定経路の形状は、今度は固定要素の構成に影響を及ぼし得る。
固定経路の1つの種類は、固定バンドである。固定バンドは、引張力を一方の末端部から他方に伝達し、そのような張力を固定システムに保持する十分な力を有するように構成され得る。様々な実施形態において、固定バンドは、着用者の体の胴体下部、例えば物品の後方を、少なくとも部分的に取り囲むことができる。
別の種類の固定経路は、負荷分配要素(LDE)である。LDEは、使捨着用可能吸収性物品の固定システムで負荷を伝達する固定経路の一種である。LDEは、吸収性コアなどの使捨着用可能吸収性物品の1つ以上の他の要素に接合されることにより少なくともいくらかの収集された負荷を受容することができる。また、LDEは、このような負荷を1つ以上の固定場所又は固定経路(例えば、周囲固定部材(CAM)又は固定バンド)に伝達することができる。様々な実施形態では、LDEは、負荷の一部若しくはいくらかの部分又は実質的に全て若しくは全てを吸収性コアの吸収性アセンブリから使捨着用可能吸収性物品の他の部分(例えば、吸収性物品のベルト又はサイドパネル、腰部弾性体又は脚部弾性体)へ伝達するように構成され得る。
更に別の種類の固定経路はスパインである。スパインは、使捨着用可能吸収性物品の固定システムで吸収性コア内の負荷を支持するのに役立つ、固定バンドの一種である。スパインは、実質的に横方向又は完全に横方向に配向されるか、実質的に縦方向又は完全に縦方向に配向される。スパインの大部分は、使捨着用可能吸収性物品の吸収性コア又は吸収性アセンブリの区域を貫通する。いくつかの実施形態では、スパインの実質的に全て若しくは全ては、吸収性コアの一区域内に収容される。
CAMは、使捨着用可能吸収性物品内の曲面又は着用者の体上の曲面に概ね従う、別の種類の固定経路である。CAMは、着用者の体の下部胴体を少なくとも部分的に取り囲む。いくつかの実施形態では、CAMは、着用者の体の下部胴体を実質的に又は完全に取り囲むことができる。着用者が物品を着用している間、CAMは湾曲した経路に従うことができるが、物品を平らに広げたとき、CAMは実質的に又は完全に線形であってもよい。
更に、本明細書に開示される固定システムの部分は、同じ弾性体から形成されてもよい。例えば、CAM及びLDEの部分は、同じ弾性体から形成されてもよい。換言すれば、弾性体は、腰部に沿って端縁から長手方向中心線に向けて内側に供給され、次に横方向中心線に向けて内側に方向転換されてLDEの一方を形成し、その後、腰部端縁に向けて外側に方向転換され、再度、ベルトの側端縁に向けて方向転換され得る。
図9A〜11Bでは、図を簡単にするために、固定経路のそれぞれを単一構造体として示す。ただし、これらの固定経路のそれぞれは、固定弾性体である複数個の固定要素によって形成されてもよい。様々な代替実施形態では、これらの固定経路のいずれも本明細書に記載の任意のやり方で構成され得る。図9A〜11Bのこれらの固定システムのそれぞれは、吸収性物品及び/又は吸収性コアを着用者に固定するように、使捨着用可能吸収性物品内に構成され得る。様々な実施形態では、これらの固定システムのそれぞれは、吸収性コア及び物品の着用者によって吸収性コアに導入された排出物由来の負荷の一部若しくはいくらかの部分又は実質的に全て若しくは全てを移送するように、使捨着用可能吸収性物品内に構成され得る。
図9Aは、固定システム930を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品901の平面図を示す。図9Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Eの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図9Aの図は、物品901及びシャーシ921の内側(着用者に面する側)を示す。
固定システム930は、後方925に配置された後方CAM 931と、後方925に配置された後方LDE 933と、前方923に配置された前方CAM 941と、前方923に配置された前方LDE 943と、スパイン935、945とを含む。スパイン935、945は、後方925に配置されたスパインの後方935と、前方923に配置されたスパインの前方945とを含む。LDE 933は、CAM 931の延長部分であってもよいことに留意すべきである。換言すれば、CAM 931の部分は、CAM 931からLDE 933に沿って内側に方向転換され、次に反対側のLDE 933に沿って外側に方向転換され、最後に製品の反対側でCAM 931に沿って方向転換される、弾性支持要素を含み得る。
後方CAM 931は、後方腰部端縁904に対して長手方向内側寄りに、かつそれからオフセットに配置される。後方CAM 931はまた、吸収性コア927の長手方向外側寄り後縁に対して長手方向内側寄りに、かつそれからオフセットに配置される。後方CAM 931は、1つの締結具954に接合され、その1つの締結具954から横方向に延び、後方925の第1の部分を横方向に貫通し、吸収性コア927の後方を真っ直ぐに横切ってその下でそれと接合され、後方925の第2の部分を横方向に貫通し、他方の締結具954まで横方向に延びて、その他方の締結具954に接合し得る。後方CAM 931は、本明細書に記載される任意のやり方で物品901内に構成され得る。後方CAM 931は、着用者が物品901を着用するとき、後方CAM 931が着用者を少なくとも部分的に取り囲むため、CAMとみなされる。
第1の代替実施形態では、後方CAM 931の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927の長手方向外側寄り後端に近接して配置され得る。第2の代替実施形態では、後方CAM 931の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927の長手方向外側寄り後端から長手方向外側寄りに配置され得る。第3の代替実施形態では、後方CAM 931の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、後方腰部端縁904に近接して配置され得る。第4の代替実施形態では、後方CAM 931の一部又はいくつかの部分は、側耳部の片方又は両方まで1つ以上の代替経路に従うことができる。第5の代替実施形態では、後方CAM 931の一部又はいくつかの部分は、本明細書に記載されているように、1つ以上の追加的な固定経路と接続することができる。第6の代替実施形態では、後方CAM 931は、締結具954の一方又は両方と接合しなくてもよい。第7の代替実施形態では、後方CAM 931の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927を貫通して延びるか又はその上に重なっていてもよい。第8の代替実施形態では、後方CAM 931の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927と接合されなくてもよい。これらの代替実施形態のいずれにおいても、後方CAM 931の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、削除されてもよい。また、これらの代替実施形態のいずれにおいても、1つ以上の固定バンドを、後方CAM 931の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、又はその経路全体に沿って、使用することができる。更に、これらの代替実施形態のいずれをも、全体として又は部分的に組み合わせて、追加的な代替実施形態を創出することができる。
後方LDE 933は2つあり、長手方向中心線913のそれぞれの側に1つずつある。長手方向中心線の右の後方LDE 933に関しては、後方LDE 933の一端はスパインの後方935に、横方向中心線917から長手方向にオフセットした場所で接続する。後方LDE 933の一部は、吸収性コア927の一部の下にあってもよく、その部分に接合されてもよい。後方LDE 933は、スパインの後方935から横方向及び長手方向に外側に向かって真っ直ぐ延び、後方CAM 931に接続する。第1の後方LDE 933は、物品901が着用者によって着用されているとき、第1の後方LDE 933が吸収性コア927から後方CAM 931へ負荷の少なくとも一部を伝達するように構成されるので、LDEとみなされる。左の後方LDE 933は、長手方向中心線913をはさんだ対称であるが、同じやり方で構成される。それぞれの後方LDE 933は、あらゆる代替実施形態を含む本明細書に記載されている任意のやり方で物品901内に構成され得る。
第1の代替実施形態では、後方LDE 933は、横方向中心線917の場所又はそれと近接した場所でスパインの後方935と接続することができる。第2の代替実施形態では、後方LDE 933は、スパインの後方935と接続しなくてもよく、長手方向中心線913からオフセットした場所で、吸収性コア927の後方の区域内で終わることができる。第3の代替実施形態では、後方LDE 933は、長手方向中心線913の場所又はそれと近接した場所で後方CAM 931と接続することができる。第4の代替実施形態では、後方LDE 933は、締結具954に近接して後方CAM 931と接続することができる。第5の代替実施形態では、後方LDE 933の一部又はいくつかの部分は、1つ以上の代替経路に従うことができる。第6の代替実施形態では、後方LDE 933の一部又はいくつかの部分は、本明細書に記載されているように、1つ以上の追加的な固定経路と接続することができる。第7の代替実施形態では、後方LDE 933の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927を貫通して延びるか又はその上に重なっていてもよい。第8の代替実施形態では、後方CAM 933の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927と接合されなくてもよい。これらの代替実施形態のいずれにおいても、後方LDE 933の一方又は両方の、一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、削除されてもよい。また、これらの代替実施形態のいずれにおいても、1つ以上の固定バンドを、後方LDE 933の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、又はその経路全体に沿って、使用することができる。更に、これらの代替実施形態のいずれをも、全体として又は部分的に組み合わせて、追加的な代替実施形態を創出することができる。
前方CAM 941は、シャーシ921の前方腰部端縁909に対して長手方向内側寄りに、かつそれからオフセットに配置される。前方CAM 941はまた、吸収性コア927の長手方向外側寄り前縁に対して長手方向内側寄りに、かつそれからオフセットに配置される。前方CAM 941は、1つの側部で始まり、シャーシ921の1つの長手方向側縁から横方向に延び、前方923の第1の部分を横方向に貫通し、吸収性コア927の前方を横切ってその下でそれと接合され、前方923の第2の部分を横方向に貫通し、シャーシ921の他の長手方向側縁で、他の側部において終わる。前方CAM 941は、本明細書に記載されている任意のやり方で物品901内に構成され得る。前方CAM 941は、着用者が物品901を着用するとき、前方CAM 941が着用者を少なくとも部分的に取り囲むため、CAMとみなされる。物品901が着用者に着用されているとき、前方CAM 941と後方CAM 931とは、共に着用者を完全に取り囲む単一のCAMとみなすことができる。
第1の代替実施形態では、前方CAM 941の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927の長手方向外側寄り前端に近接して配置され得る。第2の代替実施形態では、前方CAM 941の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927の長手方向外側寄り前端から長手方向外側寄りに配置され得る。第3の代替実施形態では、前方CAM 941の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、前方腰部端縁909に近接して配置され得る。第4の代替実施形態では、前方CAM 941の一部又はいくつかの部分は、後方CAM 931に関して記載される実施形態と同様に、長手方向側部の一方又は両方に近接している1つ以上の代替経路に従うことができる。第5の代替実施形態では、前方CAM 941の一部又はいくつかの部分は、本明細書に記載されているように、1つ以上の追加的な固定経路と接続することができる。第6の代替実施形態では、前方CAM 941の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927を貫通して延びるか又はその上に重なっていてもよい。第7の代替実施形態では、前方CAM 941の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927と接合されなくてもよい。これらの代替実施形態のいずれにおいても、前方CAM 941の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、削除されてもよい。また、これらの代替実施形態のいずれにおいても、1つ以上の固定バンドを、前方CAM 941の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、又はその経路全体に沿って、使用することができる。更に、これらの代替実施形態のいずれをも、全体として又は部分的に組み合わせて、追加的な代替実施形態を創出することができる。
前方LDE 943は2つあり、長手方向中心線913のそれぞれの側に1つずつある。前方LDE 943は、横方向中心線917をはさんだ対称であるが、前締結式使捨着用可能吸収性物品の後方と前方との間の相違を除き、後方LDE 933と同じやり方で構成される。それぞれの前方LDE 943は、あらゆる代替実施形態を含む本明細書に記載されている任意のやり方で物品901内に構成され得る。
スパインの後方935は、後方LDE 933と、スパインの前方945とに接続する。スパインの後方935は、吸収性コア927の後方の下にあり、それに接合される。スパインの前方945は、スパインの後方935と、前方LDE 943とに接続する。スパインの前方945は、吸収性コア927の前方の下にあり、それに接合される。スパイン935、945は、物品901上に横方向に中心合わせされる。スパイン935、945は、本明細書に記載されている任意のやり方で物品901内に構成され得る。
第1の代替実施形態では、スパインの後方935の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、及び/又はスパインの前方945の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、長手方向中心線913からオフセットに、及び/又は吸収性コア927の横方向外側寄り側部に近接して配置され得る。第2の代替実施形態では、スパインの後方935の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、及び/又はスパインの前方945の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927の区域の外側に配置され得る。第3の代替実施形態では、スパインの後方935の一部又はいくつかの部分は、1つ以上の追加的な場所及び/又は代替の場所で後方LDE 933の一方又は両方と接続することができ、及び/又は、スパインの前方945の一部又はいくつかの部分は、1つ以上の追加的な場所及び/又は代替の場所で前方LDE 943の一方又は両方と接続することができる。第4の代替実施形態では、スパインの後方935の一部又はいくつかの部分、及び/又はスパインの前方945の一部又はいくつかの部分は、本明細書に記載したように、1つ以上の追加的な固定経路と接続することができる。第5の代替実施形態では、物品901は2つ以上のスパインを含むことができ、それぞれのスパインは本明細書に記載される任意のやり方で構成される。第6の代替実施形態では、スパインの後方935の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、及び/又はスパインの前方945の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全ては、吸収性コア927に接合されなくてもよい。これらの代替実施形態のいずれにおいても、スパインの後方935の経路の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全て、及び/又はスパインの前方945の経路の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全てを、削除することができる。これらの代替実施形態のいずれにおいても、1つ以上の固定バンドを、スパインの後方935及び/又はスパインの前方945の経路の一部若しくはいくつかの部分又は実質的に全て若しくは全てに沿って使用することができる。更に、これらの代替実施形態のいずれをも、全体として又は部分的に組み合わせて、追加的な代替実施形態を創出することができる。
更に、物品901の前方923の実施形態のいずれも、本明細書に開示されるように又は当該技術分野において既知のように、任意の前/横締結式使捨着用可能吸収性物品の後方の実施形態のいずれか(固定システムのない後方を含む)と組み合わせて、更なる代替実施形態を創出することができる。更に、物品901の後方925の実施形態のいずれも、本明細書に開示されるように又は当該技術分野において既知のように、任意の前/横締結式使捨着用可能吸収性物品の前方の実施形態のいずれか(固定システムのない前方を含む)と組み合わせて、更なる代替実施形態を創出することができる。
図9Bは、固定システム930を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品902の平面図を示す。図9Bの図は、物品902及びシャーシ922の内側(着用者に面する側)を示す。
図9Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、固定システム930の要素は、シャーシの種類の違いを除き、図9Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品902は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
図10Aは、固定システム1030を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品1001の平面図を示す。図10Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Eの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図10Aの図は、物品1001及びシャーシ1021の内側(着用者に面する側)を示す。
固定システム1030は、図9AのCAM 930に相当する要素を含まない。後方LDE 1033のそれぞれは、真っ直ぐではなく湾曲している。図10Aの実施形態では、後方LDE 1033は、後方腰部端縁1004に対して凸状になるように湾曲しているが、様々な実施形態では、後方LDEの一方又は両方は、後方腰部端縁1004に対して凹状になるように湾曲していてもよい。また、後方LDE 1033のそれぞれは、吸収性コア1027から側耳部の長手方向端縁の部分まで延在する。前方LDE 1043のそれぞれは、真っ直ぐではなく湾曲している。図10Aの実施形態では、前方LDE 1043は、前方腰部端縁1009に対して凸状になるように湾曲しているが、様々な実施形態では、前方LDEの一方又は両方は、前方腰部端縁1009に対して凹状になるように湾曲していてもよい。また、前方LDE 1043のそれぞれは、吸収性コア1027から側耳部の長手方向端縁の部分まで延在する。後方LDE 1033及び前方LDE 1043は、図9Aに関して記載されたLDEの任意の代替実施形態を含む、本明細書に記載の任意のやり方で構成され得る。
図10Bは、固定システム1030を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品1002の内側の平面図を示す。図10Bの図は、物品1002及びシャーシ1022の内側(着用者に面する側)を示す。
図10Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、固定システム1030の要素は、シャーシの種類の違いを除き、図10Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品1002は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
図11Aは、固定システム1130を含む、前/横締結式使捨着用可能吸収性物品1101の内側の平面図を示す。図11Aの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Eの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。図11Aの図は、物品1101及びシャーシの内側(着用者に面する側)を示す。
固定システム1130は、図9AのLDE 933及び943に相当する要素を含まない。固定システム1130は、前方CAM 1131及び後方CAM 1161を含み、CAMのそれぞれは、図9Aに関して記載されたCAMの任意の代替実施形態を含む、CAMに関して本明細書に記載される任意のやり方で構成され得る。
図11Bは、固定システム1130を含む、パンツ型使捨着用可能吸収性物品1102の内側の平面図を示す。図11Bの図は、物品1102及びシャーシの内側(着用者に面する側)を示す。
図11Bの実施形態の一般的な要素のそれぞれは、図1Dの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成され、固定システム1130の要素は、シャーシの種類の違いを除き、図11Aの実施形態の同様の番号の要素と同じやり方で構成される。代替実施形態では、パンツ型使捨着用可能吸収性物品1102は、図1Aの実施形態と同じやり方で構成されたシャーシを有するベルト型パンツになるように変更されてもよい。
本開示の実施形態は、共に十分に働く異なる弾性構造体を有する使捨着用可能吸収性物品を含む。異なる弾性構造体は、多層内に分離されている。例えば、使捨着用可能吸収性物品は、材料の層によって互いから分離される成形弾性体及び固定弾性体を含むことができる。成形弾性体は固定弾性体から分離されているため、それらの働きは競合しない。成形弾性体は、順応するフィット性を提供し、着用者の皮膚全体に接触力を分散するのに少なくとも役立ち得るのに対し、固定弾性体は、物品を着用者上の適所に保持するのに少なくとも役立ち得る。その結果、本開示の使捨着用可能吸収性物品は、快適さを感じ、魅力的に見え、着用者が着用している間、十分に機能することができる。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
あらゆる相互参照又は関連特許若しくは特許出願を含む、本明細書に引用される文献は全て、明白に除外、さもなくば限定されている場合を除いて、参照することにより本明細書中にその全容を援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。