JP2015516899A - 高レベルのコーディングを行う多層フレーク - Google Patents
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Abstract
第1の検出可能パラメータを有する第1のCLCP層及び第2の検出可能パラメータを含む第2のCLCP層を含有する少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層と、第3の検出可能パラメータを含む少なくとも1つの追加の層とを含有するコーディングフレーク又はフィルムであって、前記少なくとも1つの追加の層が、キラル液晶ポリマーではない材料を含み、少なくとも第3の検出可能パラメータが、第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータとは異なっている、コーディングフレーク又はフィルム。【選択図】 図1
Description
[発明の分野]
[0001]本発明は、文書又はアイテムのマーキング及び識別の分野に属する。本発明は、ユニークな個別のマークが付いた文書又はアイテムを形成する方法、並びにマークが付けられた文書又はアイテムを識別する方法及びデバイスに関する。本発明はまた、アイテムの識別及び/若しくはトラッキング、並びに/又はアイテム、例えば貴重なアイテムの認証にも関する。本発明はまた、セキュリティの分野、並びに貴重なアイテム、例えば重要な文書にも関し、偽造の防止に使用することができる。
[背景情報の考察]
[0001]本発明は、文書又はアイテムのマーキング及び識別の分野に属する。本発明は、ユニークな個別のマークが付いた文書又はアイテムを形成する方法、並びにマークが付けられた文書又はアイテムを識別する方法及びデバイスに関する。本発明はまた、アイテムの識別及び/若しくはトラッキング、並びに/又はアイテム、例えば貴重なアイテムの認証にも関する。本発明はまた、セキュリティの分野、並びに貴重なアイテム、例えば重要な文書にも関し、偽造の防止に使用することができる。
[背景情報の考察]
[0002]本発明は、アイテムのトラッキング及びトレーシング等の目的、並びに偽造防止対策等の認証目的のために、コーディングに使用できるキラル(コレステリック)液晶ポリマーを含む多層フレーク又はフィルム(コーディングフレークとも呼ばれる)に関する。
[0003]米国特許第6200628号は、コーティング組成物のマーキング、並びに/又はバルク材及びそれらで形成される製品の符号化のための、化学組成、所定の分析的に識別可能な順序及び/又は所定の分析的に識別可能な厚さが明確な、少なくとも2つの薄い無機層から形成される粒子の使用に関する。このような符号化粒子をタグ及びセキュリティ素子として使用し、それによって物品の偽造を防止する。
[0004]米国特許出願公開第2011/0258924号及び国際公開第2009/139631号パンフレットは、製品のマーキング及び識別、より詳細には製品又は製品バーションの区別方法、及び製品の認証のためのマーカーシステム、マーカーシステムを製品に適用し、マークが付けられた種子等の製品を識別する部品一式を含めた製品の認証方法を開示している。
[0005]米国特許出願公開第2011/0101088号及び国際公開第2010/115879号パンフレットは、確固たる光学特性を持つ高分子液晶材料を含む、アイテム若しくは物品の安全なトラッキング又はトレーシングのためのマーキングを開示しており、これにより装置によるアイテム若しくは物品の認証及び読取り、並びに人の目によるアイテム若しくは物品の認証が可能になる。マーキングは、種々の情報印刷工程によって、識別できるユニークなコードを表す印の形態で基材の上に生成され得る。更にマーキングは、その部分が人の肉眼に見えないように施されると更に好ましい。
[0006]米国特許第7702108号及び米国特許出願公開第2003/136837号は、最先端の技術的通信手段を活用した高度なセキュリティレベルでのアイテム、特にセキュリティ文書の認証のための方法及び機器を開示している。
[0007]米国特許出願公開第2010/0178508号は、多層コレステリック液晶ポリマーを開示しており、ここで少なくとも1つの光学的性質の点で異なる少なくとも2つのコレステリック液晶ポリマーの層が重ねて配置され、前記少なくとも2層がポリマーネットワークを通して化学的に層間架橋されて機械的にユニークな固形物を形成することを特徴とし、この固形物は内部構造を崩壊せずに粉砕されて顔料とすることができ、前記少なくとも2つのコレステリック液晶ポリマー層間の界面でコレステリック液晶ピッチを急激に変化させる。
[0008]米国特許出願公開第2011/0101088号は、例えば少なくとも1つのセキュリティ素子を含めた「トラック&トレース」アプリケーションが、マークが付けられた品物の認証を原物として認定できることを開示している。
[0009]国際公開第2010/115879号パンフレット及びその米国国内段階出願第13/262348号は、装置による認証及び読取り並びに人の肉眼による認証を可能にする確固たる光学特性を持つ高分子液晶材料のマーキングを開示している。種々の情報印刷工程によってマーキングをアイテム、品物又は物品に適用することができる。マーキングは、ユニークなコードを表す印の形態であってもよく、このコードは、人の肉眼による容易な認証並びにマークが付けられたアイテム、品物又は物品のライフサイクルを通しての安全なトラッキング及びトレーシングを可能にする。
[0010]米国特許出願公開第2010/0200649号は、全ての種類の文書又は品物に対する全ての種類の認証、識別、トラッキング及びトレーシングの各アプリケーションに使用できる、偏光効果によって区別可能なマーキングに関する。ここで開示されるように、多くの方法、マーキング、認証機器及びシステムが先行技術で開示されており、これらは全てランダム粒子分布を文書又はアイテムの識別手段として利用している。米国特許出願公開第2010/0200649号は、理想的には、ランダムに分布している粒子を有するマーキングによって具現化される、故意に取り入れたランダム特性を開示しており、対応する認証手段は、以下の要件:a)文書又はアイテムと読取デバイスとの間に機械的接触を持たない、b)局所化及び焦点化を容易にするために十分な広範の検出領域、c)マーキングの強力なシグナル応答、d)多種多様な施行技術との適合性、e)小サイズの発生位置情報データ記録、f)見つけやすい粒子、g)高速操作能力、h)高耐久性/安定性のマーキングに従うべきである。米国特許出願公開第2010/0200649号で開示されるフレークは、フレークのランダム分布に基づいてユニークなコードを生成させる。しかし、フィルム又はフレーク中に更なるセキュリティ素子を含めて更により効率的なコーディングレベルにすることが有利であると思われる。
[0011]その上、コーディングに加えて、個々のアイテムを識別させる、より効率的なトラック及びトレースの各アプリケーションを、アイテムが本物であるかの認証を追加的に可能にする少なくとも1つのセキュリティ素子と共に提供することが有用と思われる。医薬品、化粧品等のアイテム(複数可)が製造元から小売業者までのサプライチェーンを通って運ばれるとき、アイテムをトラッキングできるととりわけ有用である。
[0012]その上、アイテム又はアイテム群に存在する1つ以上のシグニチャーから生成されるコードを数十億含有するデータベース中でユニークなコードを持つ前記アイテム又はアイテム群を即座に確実に検索して、1つ以上のアイテムの小売業者若しくは製造元の場所又はサプライチェーンに沿ってある場所を確認及び/又は検証すること、並びに/或いは1つ以上のアイテムが本物か偽造かを確認することも有用と思われる。
[発明の概要]
[発明の概要]
[0013]非限定的な実施形態によれば、第1の検出可能パラメータを有する第1のCLCP層及び第2の検出可能パラメータを含む第2のCLCP層を備える少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層と、第3の検出可能パラメータを含む少なくとも1つの追加の層とを備えるコーディングフレーク又はフィルムが提供され、前記少なくとも1つの追加の層はキラル液晶ポリマーではない材料を含み、少なくとも第3の検出可能パラメータは第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータそれぞれとは異なる。
[0014]少なくとも1種のコーディングフレークを含むインク又はコーティング組成物も提供する。2つの群のフレーク(一方が肉眼で見え、他方が肉眼では見えず、第1のフレーク群と第2のフレーク群は互いにサイズが異なる)を含むインク又はコーティング組成物も提供する。
[0015]貴重な物品又はアイテムに付属するマーキングも提供するが、ここで、マーキングは複数のコーディングフレーク、又はインク若しくはコーティング組成物を含む。
[0016]基材、貴重な物品又はアイテムをマーキングする方法であって、基材、物品又はアイテムに、複数のコーディングフレークを含むマーキングを付与するステップと、マーキングを表す少なくとも1つの確定的データ(deterministic data)及び不確定的データ(non−deterministic data)を読み取るステップと、前記マーキングを表す確定的データ及び/又は不確定的データをコンピュータデータベース中に記録し保存するステップとを含む方法も提供する。
[0017]基材、貴重な物品又はアイテムの識別及び/又は認証の方法であって、基材、物品又はアイテムに付属するマーキング(複数のコーディングフレークを含む)の確定的データ及び不確定的データを少なくとも1つ読み取るステップと、コンピュータのデータベースを利用して、読み取ったデータを、マーキング中の複数のコーディングフレークの確定的及び/又は不確定的データの保存データと比較するステップとを含む方法も提供する。
[0018]物品又はアイテムのマーキング方法であって、物品又はアイテムに、複数のフレークを含む少なくとも1つのマーキングを付与するステップを含む方法も提供する。
[0019]フレークのランダム分布を含むマーキングも提供するが、ここでランダム分布は少なくとも1mm2の領域で検出可能である。
[0020]識別及び/又は認証マークを含むアイテムであって、該アイテムの少なくとも1つの領域にランダムに分布したフレークを、1平方ミリメートル当たりフレーク100個以下のフレーク密度で含むアイテムも提供する。識別及び/又は認証マークを含むアイテムであって、その少なくとも1つの領域にランダムに分布した2つのフレーク群(一方が肉眼で見え、他方が肉眼では見えず、第1のフレーク群と第2のフレーク群は互いにサイズが異なる)を含むアイテムも提供する。
[0021]アイテムをマーキング及び識別するコーティング組成物であって、コーティング組成物の総重量に基づいて、約0.01重量%〜約30重量%、好ましくは約0.01重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、更により好ましくは約0.2重量%〜約1重量%の濃度でフレークを含むコーティング組成物も提供する。
[0022]フレーク及び/又はフィルム並びにフレーク混合物も提供する。
[0023]フレークと、セキュリティ文書、未保護アイテム、包装等の様々なアイテムとの組合せも提供する。
[0024]また、フレークの混合物と、セキュリティ文書、包装等のアイテムとを組み合わせて提供するが、ここでフレークの混合物は、最大領域が9〜100mm2のマーキング形態のランダムに分布したフレークの組合せを含む。
[0025]セキュリティ文書又はアイテムのマーキング方法であって、第1の検出可能パラメータ、第2の検出可能パラメータ及び第3の検出可能パラメータのうち少なくとも1つが分類パラメータとなるように、フレーク混合物をセキュリティ文書又はアイテムと結び付けるステップを含む方法も提供する。第3の検出可能パラメータが分類パラメータであってもよい。
[0026]第1の検出可能パラメータ、第2の検出可能パラメータ及び第3の検出可能パラメータは、それぞれ異なっていることもあるため、コーディングフレーク又はフィルムは、少なくとも3つの異なる検出可能パラメータを含む。
[0027]少なくとも1つの追加の層は、第1のCLCP層と第2のCLCP層の間に配置されてもよい。
[0028]第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータは、反射円偏光を備えることができる。
[0029]第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータは、少なくとも10nm、又は少なくとも20nm、又は少なくとも30nmの反射率差(硬化性液晶ポリマー組成物が示す選択的反射バンドの位置に関連する)を備えることができ、反射波長間の差は20nm〜80nmの範囲でもあってもよい。
[0030]少なくとも1つの追加の層は、磁性材料、紫外線領域、可視領域及び赤外線領域のうち少なくとも1つで電磁放射を吸収する吸収体材料、発光材料、フォトクロミック材料、並びにサーモクロミック材料の少なくとも1種から選択される材料を含むことができる。
[0031]追加の層は、不透明材料を含むことができる。
[0032]追加の層は、着色材料を含むことができる。
[0033]少なくとも2つのCLCP層は、同じカラーシフト特性を持つことができる、又は少なくとも2つのCLCP層は、異なるカラーシフト特性を持つことができる。例えば、少なくとも2つのCLCP層は、同じカラーシフト特性と異なる偏光特性を持つことができる。
[0034]少なくとも2つのCLCP層は、同一又は異なるキラル液晶前駆体組成物を含むことができる。
[0035]少なくとも2つのCLCP層は、異なるピッチを持つように配合することができる。
[0036]少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、成分A)及びB)を含むことができ、
A)は、20〜99.5wt%の、次式(1):
Y1−A1−M1−A2−Y2 (1)
[式中、
Y1、Y2は、同一又は異なっており、重合性基を表し、
A1、A2は、一般式CnH2n(式中、nは0〜20の整数であり、少なくとも1つのメチレン基は酸素原子で置き換えることができる)の同一又は異なる残基であり、
M1は、
式−R1−X1−R2−X2−R3−X3−R4−
(式中、
R1〜R4は、−O−、−COO−、−COHN−、−CO−、−S−、−C=C−、CH−CH−、−N≡N−、−N=N(O)−、及びC−C結合からなる群から選択される同一又は異なる二価の残基であり、R2−X2−R3又はR2−X2又はR2−X2−R3−X3もC−C結合でもよく、
X1〜X3は、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、アリールコア中に6〜10個の原子を持ち、O、N及びSからなる群から1〜3個のヘテロ原子を含み、置換基B1、B2及び/又はB3を有するヘテロアリーレン、3〜10個の炭素原子を持ち、置換基B1、B2及び/又はB3を有するシクロアルキレンからなる群から選択される同一又は異なる残基であり、
ここで、
B1〜B3は、水素、C1〜C20−アルコキシ、C1〜C20−アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、及びエーテル酸素、チオエーテル、硫黄若しくはエステル基のいずれかによって遮断される鎖を持つ1〜20個の炭素原子を含むアルキル残基、アルコキシ残基、又はアルキルチオ残基からなる群から選択される同一又は異なる置換基である)
を有する]
の少なくとも1種の三次元的に架橋可能な化合物であり、
B)は、0.5〜80wt%の、次式(2):
V1−A1−W1−Z−W2−A2−V2 (2)
[式中、
V1、V2は、同一又は異なっており、以下の残基:アクリレート、メタクリレート、エポキシ、ビニルエーテル、ビニル、イソシアネート、C1〜C20−アルキル、C1〜C20−アルコキシ、アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、C1〜C20−アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、並びにエーテル酸素、チオエーテル、硫黄、若しくはエステル基のいずれかによって遮断される鎖を持つ1〜20個の炭素原子を含むアルキル残基、アルコキシ残基又はアルキルチオ残基、或いはコレステロール残基を表し、
A1、A2は、上記の通りであり、
W1、W2は、
一般式−R1−X1−R2−X2−R3−
(式中、
R1〜R3は、上記の通りであり、R2又はR2−X2又はX1−R2−X2−R3もC−C結合でもよく、
X1、X2は、上記の通りである)
を有し、
Zは、ジアンヒドロヘキサイト、ヘキソース、ペントース、ビナフチル誘導体、ビフェニル誘導体、酒石酸の誘導体、及び光学活性グリコール、並びにV1又はV2がコレステロール残基である場合にはC−C結合からなる群から選択される二価のキラル残基である]
の少なくとも1種のキラル化合物である。
A)は、20〜99.5wt%の、次式(1):
Y1−A1−M1−A2−Y2 (1)
[式中、
Y1、Y2は、同一又は異なっており、重合性基を表し、
A1、A2は、一般式CnH2n(式中、nは0〜20の整数であり、少なくとも1つのメチレン基は酸素原子で置き換えることができる)の同一又は異なる残基であり、
M1は、
式−R1−X1−R2−X2−R3−X3−R4−
(式中、
R1〜R4は、−O−、−COO−、−COHN−、−CO−、−S−、−C=C−、CH−CH−、−N≡N−、−N=N(O)−、及びC−C結合からなる群から選択される同一又は異なる二価の残基であり、R2−X2−R3又はR2−X2又はR2−X2−R3−X3もC−C結合でもよく、
X1〜X3は、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、アリールコア中に6〜10個の原子を持ち、O、N及びSからなる群から1〜3個のヘテロ原子を含み、置換基B1、B2及び/又はB3を有するヘテロアリーレン、3〜10個の炭素原子を持ち、置換基B1、B2及び/又はB3を有するシクロアルキレンからなる群から選択される同一又は異なる残基であり、
ここで、
B1〜B3は、水素、C1〜C20−アルコキシ、C1〜C20−アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、及びエーテル酸素、チオエーテル、硫黄若しくはエステル基のいずれかによって遮断される鎖を持つ1〜20個の炭素原子を含むアルキル残基、アルコキシ残基、又はアルキルチオ残基からなる群から選択される同一又は異なる置換基である)
を有する]
の少なくとも1種の三次元的に架橋可能な化合物であり、
B)は、0.5〜80wt%の、次式(2):
V1−A1−W1−Z−W2−A2−V2 (2)
[式中、
V1、V2は、同一又は異なっており、以下の残基:アクリレート、メタクリレート、エポキシ、ビニルエーテル、ビニル、イソシアネート、C1〜C20−アルキル、C1〜C20−アルコキシ、アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、C1〜C20−アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、並びにエーテル酸素、チオエーテル、硫黄、若しくはエステル基のいずれかによって遮断される鎖を持つ1〜20個の炭素原子を含むアルキル残基、アルコキシ残基又はアルキルチオ残基、或いはコレステロール残基を表し、
A1、A2は、上記の通りであり、
W1、W2は、
一般式−R1−X1−R2−X2−R3−
(式中、
R1〜R3は、上記の通りであり、R2又はR2−X2又はX1−R2−X2−R3もC−C結合でもよく、
X1、X2は、上記の通りである)
を有し、
Zは、ジアンヒドロヘキサイト、ヘキソース、ペントース、ビナフチル誘導体、ビフェニル誘導体、酒石酸の誘導体、及び光学活性グリコール、並びにV1又はV2がコレステロール残基である場合にはC−C結合からなる群から選択される二価のキラル残基である]
の少なくとも1種のキラル化合物である。
[0037]成分B)は、AnABIs−(2−[4−(アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]−5−(4−メトキシベンゾイル)−イソソルビド)、DiABIs(ジ−2,5−[4−(アクリロロオキシ(acryloloxy))−ベンゾイル]−イソソルビド)、及びDiABIm(ジ−2,5[(4’−アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]−イソマンニド)から少なくとも1つ選択することができる。
[0038]第1の検出可能パラメータ及び第2のパラメータは、反射円偏光、少なくとも1つのスペクトル反射バンドの位置、肉眼による可視性又は不可視性、及び層の厚さから選択される少なくとも1つの特性を備えることができる。
[0039]少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、それぞれ、電磁スペクトルの可視領域にあってもよい、又は少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、それぞれ、電磁スペクトルの不可視領域にあってもよい、又は2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、電磁スペクトルの可視領域中に少なくとも1つの層を含むことができ、電磁スペクトルの不可視領域中に少なくとも1つの層を含むことができる。
[0040]第3の検出可能パラメータは、分類パラメータとして配合することができる。
[0041]第1の検出可能パラメータは、第1の光学的に測定可能なパラメータを含むことができ、第2の検出可能パラメータは、第2の光学的に測定可能なパラメータを含むことができ、第3の検出可能パラメータは、第3の光学的に又は磁気的に測定可能なパラメータを含むことができる。
[0042]少なくとも1つの追加の層は、磁性材料を含むことができ、磁性材料は、強磁性材料、フェリ磁性材料、常磁性材料及び反磁性材料から選択される少なくとも1種の材料を含むことができる。例えば、磁性材料は、鉄、コバルト、ニッケル、及びガドリニウムのうち少なくとも1種を含む金属及び金属合金から選択される少なくとも1種の材料を含むことができる。例えば、磁性材料は、限定されないが、鉄、コバルト、アルミニウム、及びニッケルの合金(銅、ニオブ、及び/又はタンタルを含有する、又は含有しない)、例えばアルニコ、又はチタン、ニッケル、コバルト、アルミニウム、及び鉄の合金、例えばチコナール;セラミック;並びにフェライトを含むことができる。磁性材料はまた、無機酸化物化合物、式MFe2O4のフェライト(式中、Mは、Mg、Mn、Co、Fe、Ni、Cu又はZnを表す)、及び式A3B5O12のガーネット(式中、Aは、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu又はBiを表し、Bは、Fe、Al、Ga、Ti、V、Cr、Mn又はCoを表す)から選択される少なくとも1種の材料も含むことができる。磁性材料は、軟磁性材料及び硬磁性材料のうち少なくとも1種を含む。
[0043]少なくとも1つの追加の層は、1種以上のランタニド化合物を含む発光材料を含むことができる。
[0044]発光材料は、ランタニドとβ−ジケト化合物の少なくとも1種の錯体を含むことができる。
[0045]少なくとも1つの追加の層は、少なくとも1種の磁性材料及び少なくとも1種のランタニド化合物を含むことができる。少なくとも1つの追加の層は、少なくとも1種の磁性材料及びランタニドとβ−ジケト化合物の少なくとも1種の錯体を含むことができる。
[0046]フレーク又はフィルムは、第1のCLCP層、第2のCLCP層及び追加の層から構成され得、そのため3つの層のみが存在する。
[0047]フレーク又はフィルムは、第1のCLCP層と第2のCLCP層の間に配置される少なくとも2つの追加の層を備えることができる。少なくとも2つの追加の層は、それぞれ、少なくとも1つの検出可能パラメータを備えることができる。少なくとも2つの追加の層それぞれの少なくとも1つの検出可能パラメータは、異なる少なくとも1つの検出可能パラメータを含むことができる。
[0048]フレーク又はフィルムは、全体の厚さが約5μm〜約100μmでもよい。各キラル液晶層は、約2μm〜3μmの厚さを持つことができ、追加の層は約1μm以上の厚さを持つことができる。少なくとも2つのCLCP層は、それぞれ、約2μm〜約30μmの厚さを持つことができる。
[0049]インク又はコーティング組成物は、インク又はコーティング組成物の総重量に基づいて、約0.01重量%〜約30重量%、好ましくは約0.01重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、更により好ましくは約0.2重量%〜約1重量%のフレークを含むことができる。
[0050]少なくとも1種のコーディングフレークは、複数の異なる種類のコーディングフレークを含むことができる。
[0051]コーディングフレークは、少なくとも2つの異なるサイズを持つことができる。
[0052]フレークの平均直径は、フレークを構成するフィルムの層全体の厚さの3〜30倍であってもよい。
[0053]コーディングフレークは、ランダムに分布していてもよい。
[0054]コーディングフレークは、異なる種類のコーディングフレークを含むことができる。コーディングフレークは、少なくとも2つの異なるサイズを持つことができる。
[0055]物品又はアイテムは、ラベル、カートリッジ、食料品、飲料、栄養補給食品又は医薬品を収容する容器又はカプセル、紙幣、クレジットカード、スレッド、切手、納税印紙、不正変更防止シール(an anti−tamper seal)、セキュリティ文書、パスポート、身分証明書、運転免許証、アクセスカード、交通切符、イベントチケット、証票、インク転写フィルム、反射フィルム、アルミホイル、及び商品、カプセル、コルク、くじ引き券、及び煙草等の包装又は医薬包装のうち少なくとも1つを含むことができる。
[0056]マーキングは、バーコード、データ行列、ストライプ、ロゴ、ベタ印刷、無数の点のうち少なくとも1つを含むことができる。マーキングは肉眼で見えても見えなくてもよい。
[0057]フレークは、上下が重ね刷り、ダウンプリント、及びコーティングされたバーコード、データ行列、ストライプ、ロゴ、ベタ印刷、無数の点のうち少なくとも1つであってもよく、マーキングは肉眼で見えても見えなくてもよい。
[0058]フレーク密度は、フレーク1000個以下/mm2、好ましくはフレーク100個以下/mm2、より好ましくはフレーク35個以下/mm2、更により好ましくはフレーク7個以下/mm2以下であってもよい。
[0059]読取りは、少なくとも照明素子及び光検出素子を備える読取デバイスを用いて実施できる。読取デバイスは、磁気的検出を更に含むことができる。
[0060]複数のフレークは、同一のコーディングフレーク又は異なるコーディングフレークを含むことができる。例えば、同一のフレークは、異なるサイズを持つことができる。その上、同一のフレークと異なるフレークのサイズの差はコードの一部であってもよい。データベース又はリポジトリ中で実行されるコードは、フレークから得られる一部又は全ての検出可能パラメータ、例えばこれらに限定されないが、フレーク及び/若しくはマーキング中のフレーク中におけるその分布に関連するパラメータ並びに/又はアイテムに関するパラメータに基づくであろう。
[0061]不確定的データは、マーキング中の複数のフレークのフレーク分布を含むことができる。これに応じて、フレーク分布はマーキングごとに異なると見込まれる点で、フレーク分布はコードの一部を含み得る。その上、不確定的データは、マーキング中のフレークのサイズを含むことができる。
[0062]確定的データは、磁性、吸収、反射率、蛍光、発光、粒径及び偏光のうち少なくとも1つを含むことができる。
[0063]不確定的データは、マーキング中の複数のフレークのフレーク分布を備えることができ、確定的データは、磁性及び/又は発光特性を含むことができる。
[0064]確定的データは、少なくとも1つの光学的性質を更に含むことができる。
[0065]コーディングフレークは、ランダムに分布していてもよい。
[0066]フレーク分布は、少なくとも1種のフレークを含む液体、半固体又は固体の組成物で、印刷、コーティング又はブロンジングのうち少なくとも1つを行うことによって、基材、物品又はアイテムに付与され得る。
[0067]ランダム分布は、少なくとも100mm2の領域中で検出可能とすることができる。
[0068]ランダム分布は、3〜1000個、又は30〜100個のフレークを含むことができる。
[0069]コーティング組成物は、0.01〜20重量%、好ましくは0.2重量%〜1重量%の濃度で、フレークを含むことができる。
[0070]フレーク混合物は、第1の検出可能パラメータ、第2の検出可能パラメータ、及びフレーク混合物中の他のフレークとは異なる第3の検出可能パラメータのうち少なくとも1つを有するフレークを含むことができる。
[0071]第1の検出可能パラメータ、第2の検出可能パラメータ、及び第3の検出可能パラメータのうち少なくとも1つは、反射率、蛍光、発光、フレークサイズ、磁気特性、偏光及び吸収のうち少なくとも1つを含む。
[0072]本発明の非限定的な実施例及び例示的な実施形態によって、記述した複数の図面を参照して、本発明を以下の詳細な説明の中で更に説明していく。ここで、参照番号は、いくつかの図面を通して記載される類似部分を表す。
[0073]本明細書で示す事項は、実施例により、本発明の実施形態の実例となる説明のみを目的とするものであり、最も有用と考えられるものと、本発明の原理及び概念的見地の理解しやすい記述とを提供するために提示するものである。これに関し、本発明の構造細部を示す試みは、本発明の基礎的理解のために必要である以上には詳細にされず、図面と並行してされる説明は、フレーク及びフィルムの実施形態を含めた本発明の形態がどのように実際に具現化されるかを当業者に明らかにする。
[0074]別段指定のない限り、化合物又は成分への言及は、単独の化合物又は成分、並びに他の化合物又は成分との組合せ、例えば化合物の混合物を含む。
[0075]本明細書で使用する単数形「1つ(1種)(a)」、「1つ(1種)(an)」及び「その(the)」は、別段明らかな指示がない限り、複数の言及を含む。例えば、「1種の(a)磁性材料」への言及は、1種以上の磁性材料の混合物が、明確に除外されない限り、存在し得ることをも意味すると思われる。
[0076]別段指定される場合を除いて、本明細書及び特許請求の範囲で使用される成分の量、反応条件等を表す全ての数は、全ての場合において、「約」という用語によって修正されることを理解されたい。これに応じて、反対を示さない限り、本明細書及び特許請求の範囲で明記する数値パラメータは、本発明によって得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、特許請求の範囲に相当する原則の適用を限定する試みとして見なすべきでなく、各数値パラメータは、有効桁数及び一般の丸め規則に照らして解釈すべきである。
[0077]加えて、本明細書中の数値域の列挙は、その範囲内の全ての数値及び範囲の開示と考えられる。例えば、範囲が約1〜約50の場合、例えば、1、7、34、46.1、23.7、又は任意の他の値若しくは範囲を範囲内に含むと見なされる。
[0078]本明細書で開示される様々な実施形態は、反対が別段指定されない限り、単独で使用されてもよく、様々な組合せで使用されてもよい。
[0079]本発明は、少なくとも1種のキラル液晶ポリマー(コレステリック液体キラルポリマー(cholesteric liquid chiral polymer))を含む多層フレーク又はフィルムに関する。特に、本発明は、少なくとも2つのキラル液晶ポリマー層と、キラル液晶ポリマーから形成されず、これをその中に含まないことが好ましい少なくとも1つの追加の層とを備える、少なくとも3つの層を備えるフレーク又はフィルム(本明細書で使用する用語「フィルム」は、例えば、シート又はホイル等の任意の二次元配置のものを含む)に関する。したがって、フレーク(この用語は、例えば、任意の実質的に二次元又は平板の粒子を含む)又はフィルムは、少なくとも2つのキラル液晶ポリマー層に加えて、少なくとも1つの追加の層を備え、この少なくとも1つの追加の層は2つのキラル液晶ポリマー層の間に挟まれて配置されると好ましい。
[0080]フレーク又はフィルムの追加の層は、コレステリック液晶ポリマー層のいずれの検出可能パラメータとも異なる少なくとも1つの検出可能パラメータを含むことができ、これを含むことが好ましい。
[0081]液晶ポリマー層は、同一又は異なるキラル液晶ポリマーを含むことができ、例えば、カラーシフト及び/又は円偏光の反射の点で同一又は異なる特性を備えてもよい。検出可能パラメータは、反射円偏光を備えることができる。そのため、例えば、液晶ポリマー層は、同一の偏光で異なるカラーシフトを有することができ、異なる偏光で同一のカラーシフトを有することができ、異なる偏光で異なるカラーシフトを有することができる。
[0082]本発明によるフレークは、例えば、先ず本発明による多層フィルムを調製するステップと、その後でフィルムを粉砕(例えば、細断、圧搾等)することにより多層フレークを形成するステップとによって作製することができ、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2010/0178508号又は米国特許出願公開第2010/0200649号で開示される通りである。
[0083]本発明の多層フレークは、例えば、強力なカラーシフト特性を持つ顔料として使用してもよく、例えば、透明であると好ましい樹脂又はインクに取り入れてもよい。
[0084]更に、フレークは、樹脂又はインク等のコーティング材に取り入れる場合、インクジェット印刷等の印刷技術又はスプレー技術等の好適な技術によってランダム分布で基材に付着させることができる。これにより、フレークのランダム分布及び/若しくはフレークの異なるサイズ及び/若しくはカラーシフト効果のユニークな分配に基づくことができる、並びに/又はフレークの層、例えば1つ以上のキラル液晶ポリマー層及び/若しくは追加の層のいずれか1つを含むフレーク中、好ましくは少なくともフレークの追加の層の中に存在し得る1つ以上の検出可能素子の特性に基づくことができるユニークなコードの作製が可能になる。
[0085]そのため、本明細書において、検出可能パラメータ、例えば、少なくとも1つの検出可能パラメータを含む、又は2つ若しくは3つ以上の検出可能パラメータ等の少なくとも2つ以上の検出可能パラメータを含むと好ましいフィルム及びフレークが生成され、フレークの分布と組み合わせるとコードデータベース中のコードを即座に対応付ける能力を含む高レベルのコーディングが与えられる。複数の検出可能パラメータは、フレーク中、2つのキラル液晶ポリマー層の中間に介在することが好ましい追加の層の中の少なくとも1つの検出可能パラメータを、フレークのランダム分布と組み合わせて含むことが好ましく、これにより大容量のコードのデータベースを設ける能力が与えられ、同時にデータベースの分類も可能になる。また、キラル液晶ポリマー層のいずれか又は各キラル液晶ポリマー層は、同一でも異なっていてもよい検出可能パラメータを含むことができる。例えば、1つの検出可能パラメータは、煙草等の1つのアイテムのカテゴリーと一意的に関連付けることができ、別の検出可能パラメータは、香水等の別のアイテムカテゴリーと一意的に関連付けることができ、更に別の検出可能パラメータは、アルコール飲料等の更に別のアイテムカテゴリーと一意的に関連付けることができる。
[0086]したがって、データベース中のコードの能力は、確定的データ及び/又は不確定的データに基づくことができる。確定的データは、制御又は選択できる特性に基づき、フレーク又はフィルム中で定まることができ、例えば、限定されないが、磁性、吸収、反射率、蛍光、発光及び/又は制御若しくは選択される粒径がある。不確定的データは、制御又は選択できない特性に基づき、フレーク又はフィルム中で定まることができない、例えばマーキング中のフレークのランダム分布及びランダムなフレークのサイズがある。例えば、不確定的データは、フレークがマーキングにランダムに結び付く仕方であり得、例えば、限定されないが、マーキング内部又はマーキングの下部若しくはマークの外部のフレークのランダム分布、例えば、バーコード、及び/或いはマーキング内部又はマーキングの下部若しくはマークの外部のランダムなフレークのサイズ(複数可)、例えば、バーコードがある。
[0087]フィルム又はフレークは、互いに隣接し合うことが好ましい少なくとも3つの層を含み、ここで少なくとも追加の層(非キラル液晶ポリマー層が好ましい)は、キラル液晶ポリマー層中のいずれの検出可能パラメータとも異なる検出可能パラメータを少なくとも1つ含む。他の層の検出可能パラメータと異なる検出可能パラメータとは、フレーク又はフィルムが、コーディング目的で別の層で測定されることが意図される検出可能パラメータ以外の少なくとも1つの検出可能パラメータを含むことを意味する。検出可能パラメータは、一意的に識別され得る任意のパラメータであってよく、例えばマーキング中、パラメータが存在し、アイテム上のフレーク分布を含むことができることが確立される。例えば、フレークは、インク又はコーティング組成物にランダムに取り入れることができ、アイテムにインク又はコーティング組成物でマークを付けることができる。マークを、各層に関連する検出可能パラメータ、例えば、各キラル液晶層の各キラル液晶ポリマーの反射率について読み取ることができ、例えば、追加の層の材料の磁気特性及び/又は色及び/又は蛍光を、マーキング中のフレークのサイズ及び/又は分布があってもなくても測定することができる。この情報は、適当なリーダーを使った同じ検出可能パラメータ(フレーク分布を含んでもよい)の測定に基づく後々のマークが付けられたアイテムの識別のために、バイナリコードとしてデータベースに保存することができる。そしてデータベースの検索を行って、測定したマーキングを、データベース中に保存されているコードと突き合わせることができる。
[0088]例えば、フレーク(同一でも異なっていてもよい)は、コーディング素子としてアイテムに様々な種類の方法で含まれてよく、例えばアイテムに印刷又はコーティング又はスプレーしてもよい。フレークに関連する確定的及び/又は不確定的特性は、コード化することができ、コードはデータベースに保存され得る。その後、コーディング素子が読み取られ、読み取ったコーディング素子の確定的及び/又は不確定的特性が、データベース中に保存されているコードと比較され得る。読み取ったアイテムのコードとデータベース中のコードとの突き合わせは、例えば図7のバイナリコードの突き合わせで見られるように、限定されないが、アイテムの特定、アイテムのトラッキング及び/又はアイテムの認証等の様々な目的のために使用することができる。
[0089]本明細書の実施形態によるフィルム及びフレークは、高レベルのコーディング特性を含む。例えば、確定的及び/又は不確定的パラメータ、好ましくはそれらの組合せを含む、多種多様な検出可能パラメータとつながる能力を持つことによって、フレークは、数百万、数億、数十億、更には数兆ものアイテムを含むデータベース等の極めて大容量のデータベースであっても、データベース中のコードを即座に見つけるための索引付けを有する高レベルのコーディングを実現することができる。すなわち、異なる確定的及び/又は不確定的パラメータを含む、数多くの異なる検出可能パラメータを混合することによって、高いコーディング可能性を得る能力がもたらされる。異なるパラメータの混合は、非限定的なアイテムの特定、トラック及び/又は認証能力の本質的獲得を可能にする。例えば、異なるサイズのフレークは、フレークの1つ以上の異なる確定的及び/若しくは不確定的特性並びに/又は検出可能パラメータ(コーディング素子中のフレークの分布、並びに/又はフレークの見える特性及び/若しくは見えない特性)とつながることができる。
[0090]例えば、フレークに付随する検出可能パラメータは、以下のうち1つ以上を備えることができる:
キラルLCP層中の反射バンドの位置、並びに偏光及び各キラルLCP層間の偏光差と、
追加の層に付随する磁性、発光、フォトクロミック、サーモクロミック、及び混合物と、
肉眼による可視性(見えるか見えないか)と、
フレークの分布及び/又はサイズ。
キラルLCP層中の反射バンドの位置、並びに偏光及び各キラルLCP層間の偏光差と、
追加の層に付随する磁性、発光、フォトクロミック、サーモクロミック、及び混合物と、
肉眼による可視性(見えるか見えないか)と、
フレークの分布及び/又はサイズ。
[0091]また、例えば、1つ以上の確定的特性と1つ以上の不確定的特性の混合、例えばランダム分布のユニーク性を、セキュリティのために、例えば、アイテムが本物であり、偽造ではないかを決定するために使用することができる。そのため、ランダムに分布したフレークから形成されるマーキングを有するアイテムは、ユニークであると同時に、コードの完全な識別前でも、アイテムの製造者のみが知る特定の特性の存在の簡単な高速照合も最初に活用でき、そのアイテムに付随すると考えられる検出可能パラメータ(複数可)について照合することによってアイテムが本物かを決定することもできる。
[0092]例えば、ユニークなコードは、2つ以上の異なるフレーク群によって得ることができる。例えば、フレークがランダムに分布した2つの異なるフレーク群を設けることができる。例えば、コーディング素子は、2つのフレーク群を含むことができ、一方のフレーク群は肉眼で見え、他方のフレーク群は肉眼で見えず、第1のフレーク群と第2のフレーク群はサイズが互いに異なる。その上、別の例として、コーディング素子は、特定のサイズを持ち、肉眼で完全に見え、特定の値以下のCLCP層の2つの異なる反射バンドを有する一フレーク群を含むことができ、第2のフレーク群は、第1の群のサイズとは異なるフレークサイズで完全に可視でき、追加の層は、赤外(IR)、近赤外、又は紫外線条件下で観察される1種以上のランタニド化合物を含有することができる。その上、例えば、追加の層は、磁性化合物及び/又は蛍光及び/又は発光材料で作られてもよい。
[0093]別の例として、複数の検出可能パラメータ、例えば2つ以上の異なるサイズの同一のフレーク及び/若しくは異なるフレーク並びに/又は多数の異なるフレークを使用しても、本明細書で開示されるフレークによって、ほとんど制限されないコーディング可能性が容易に得られることが見受けられる。それぞれの状況において、生成されたコードは、マーキングに使用されるフレークの性質に関連する一連の情報全体の性質を反映することができる。これに応じて、検出可能パラメータの数が増えるにしたがって、コーディング可能性の制限がほとんどなくなることが確認できる。
[0094]カテゴリーは任意の数のカテゴリーに限定されず、特定のカテゴリーが特定の検出可能パラメータに関連すれば、カテゴリーをサブカテゴリーに分けることができ、これによってコードのデータベースは、これらのサブカテゴリーを基準にして索引付けされ得る。例えば、コードのデータベースは索引付けされて、先ず分類検出可能パラメータについて照合を行い、次いでインデックス付きカテゴリーの中から特定のパラメータを探すことができる。索引付けに使用される検出可能パラメータは、例えば追加の層の中に含まれることによって、追加の層に付随されることが好ましい。したがって、索引付けは本明細書で開示される実施形態によって容易に得ることができ、索引付けパラメータは、コーティング、トラッキング又は保護しようとする1種のアイテムに選択的に属してもよい。
[0095]すなわち、分類パラメータとは、フィルム又はフレークの少なくとも1つの検出可能な特性が、アイテムの1つのカテゴリーをアイテムの別のカテゴリーと区別する、又は一アイテムを別のアイテムと区別するために使用されることを意味する。例えば、限定されないが、その化学的及び/又は物理的特性を含むことができる、1層、又は1つ以上の層、好ましくは追加の層又は少なくとも追加の層の性質に基づく1つ以上の検出可能パラメータを、1つのカテゴリー又は1つのアイテムを他と区別するために使用できる。例えば、特定の確定的特性を持つ特定のフレーク又はフレークの組合せは、医薬包装にのみ属することができ、特定の確定的特性を持つ別の特定のフレーク(複数可)は、化粧包装にのみ属することができる。
[0096]コーディングデータベースは、集中コンピュータデータベースに保存することができ、データベースを遠隔で検索するのに好適な任意の方法、例えばインターネット等の任意の好適な無線又は有線接続を介する方法で遠隔評価することができる。
[0097]第1の検出可能パラメータを有する第1のCLCP層及び第2の検出可能パラメータを含む第2のCLCP層を備える少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層と、第3の検出可能パラメータを含み、キラル液晶ポリマーではない材料を備える少なくとも1つの追加の層とを備えるコーディングフレーク又はフィルムを形成することが好ましく、ここで少なくとも第3の検出可能パラメータは、第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータそれぞれとは異なる。
[0098]第1の検出可能パラメータは、第1の光学的に測定可能なパラメータであってもよく、第2の検出可能パラメータは、第2の光学的に測定可能なパラメータであってもよく)、第3の検出可能パラメータは、第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータそれぞれとは異なっていてもよく、第3の光学的に及び/又は磁気的に測定可能なパラメータを備えてもよい。
[0099]第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータは、少なくとも10nm、又は少なくとも20nm、又は少なくとも30nmの反射波長間の差を含むことができ、反射波長間の差は20nm〜80nmの範囲であってもよい。
[0100]検出可能パラメータは、層を形成する材料、例えばキラル液晶ポリマー及び/又は層に含まれる材料に付随させてもよい。検出可能パラメータを設けるための層に含まれる材料は、道理にかなった任意の材料でよい。例えば、該材料は、フレーク、(有機又は無機)染料、結晶、ポリマー、多形体、有機化合物、無機化合物、錯化合物、キレート化合物、(無機又は有機)塩、及びナノ粒子のうち少なくとも1つの形態で存在できる。該材料は、可視スペクトル内の光の下で実質的に見えないが、紫外線光又は赤外光等の可視スペクトル外の光の下では見えるものであってもよい。当然ながら、目に見えないフレーク又はフィルムを作製する材料は、液晶ポリマーと適合する必要もある(材料が液晶ポリマーと直接接触する場合)。
[0101]層、好ましくは少なくとも1つの追加の層又は追加の層のみが、磁性材料、紫外線、可視及び赤外線領域の少なくとも1つにおいて電磁放射を吸収する吸収体材料、発光材料、フォトクロミック材料、並びにサーモクロミック材料の少なくとも1種から選択される材料を含むことができる。追加の層は、不透明材料、例えば、限定されないが磁赤鉄鉱及び/又は赤鉄鉱等の種々の磁性材料から選択できる磁性粒子、限定されないが、例えば参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2011/0293899号で開示されるVAT染料、ペリレン、クアテリレン、テリレン誘導体等の蛍光を発することができる化合物、又は励起若しくは吸収の特定波長を持つ蛍光化合物、発光特性及び特定の減衰時間特性を持つランタニド誘導体、並びに/或いは可食又は非毒性の利点も持つリボフラビン又はフラボイノイド(flavoinoid)等の着色材料を含むことができるが限定されない。
[0102]追加の層は、他の2層の値と関連する励起又は吸収の特定波長を有する1種以上の蛍光又は燐光材料を含むことができ、フレークの偽造又は複製の困難さを高める。また、追加の層は、異なる軟磁性材料及び/又は硬磁性化合物で作製されてもよい。
[0103]例えば、追加の層は、1種以上の軟質磁性化合物及び/又は1種以上の硬質磁性化合物等の1種以上の磁性材料に加えて、ランタニド化合物及び/又は発光化合物の混合物を含む。これらの化合物は全て、それらの特性(特定波長及び磁気特性)に応じて選択的に選択することができ、フレークの確定的コーディング特性の一部を構成する。
[0104]第1の検出可能パラメータ及び第2のパラメータは、反射円偏光、少なくとも1つのスペクトル反射バンドの位置、肉眼による可視性、及び層の厚さから選択される少なくとも1つの特性を備えることができる。
[0105]第3の検出可能パラメータは、分類パラメータとして配合することができる。
[0106]検出可能パラメータは、任意の層に磁性材料を取り入れることによって、磁性に基づくことができる。磁性材料は、少なくとも追加の1層又は追加の層のみに含まれることが好ましい。磁性材料は、強磁性材料、フェリ磁性材料、常磁性材料及び反磁性材料から選択される少なくとも1種の材料を含むことができる。磁性材料は、鉄、コバルト、ニッケル及びガドリニウムのうち少なくとも1種を含む金属及び金属合金から選択される少なくとも1種の材料を含むことができる。例えば、磁性材料は、限定されないが、鉄、コバルト、アルミニウム、及びニッケルの合金(銅、ニオブ、及び/又はタンタルを含有する、又は含有しない)、例えばアルニコ、又はチタン、ニッケル、コバルト、アルミニウム、及び鉄の合金、例えばチコナール;セラミック;並びにフェライトを含むことができる。磁性材料はまた、無機酸化物化合物、式MFe2O4のフェライト(式中、Mは、Mg、Mn、Co、Fe、Ni、Cu又はZnを表す)、及び式A3B5O12のガーネット(式中、Aは、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu又はBiを表し、Bは、Fe、Al、Ga、Ti、V、Cr、Mn又はCoを表す)から選択される少なくとも1種の材料も含むことができる。磁性材料は、軟磁性材料及び硬磁性材料のうち少なくとも1種を含む。
[0107]追加の層は、磁性層、例えば金属層又は磁性インク層を備えることができる。金属層は、化学蒸着又は物理蒸着等、種々の方法で蒸着できる。1つ以上の保護層が、こうした場合に、追加の層及びCLCP層間で有用なことがある。例えば、磁性インクに使用される磁性材料として、磁赤鉄鉱及び/又は赤鉄鉱を用意してもよい。
[0108]とりわけ追加の層及び/又は該追加の層の中の1つ以上の成分が、CLCP層及び/又は該CLCP層の中に含有される任意の成分にとって有害であり得る場合、1つ以上の保護層をフィルム及びフレークに加えてもよい。例えば、1つ以上の保護層として、ワニス層をフィルム又はフレークに含めてもよい。
[0109]追加の層は、磁性材料で作製される場合又は他の化合物(発光化合物等)と共に存在する場合でさえ、マーキング等のコーディング素子の形態で印刷されるときにフレークを支持する媒体の内部でランダムに分散したフレークを容易に位置合わせできるようにする。その結果、フレークは、反射率及び検出のための最大能力を実現でき、それによりデータベースに入れてマーキングを読み取るための生成されたコードの信頼性を高める。
[0110]検出可能パラメータは、任意の層に発光材料を取り入れることによって発光に基づくことができる。発光材料は、少なくとも追加の1層又は追加の層のみに含まれることが好ましい。発光材料は、1種以上のランタニド化合物(特定の減衰時間特性を持つ、又は持たない)を含むことができる。発光材料はまた、ランタニド及びβ−ジケト化合物の少なくとも1種の錯体を含むこともできる。
[0111]発光材料は、ある波長範囲で光を反射する蛍光又は燐光材料であってもよい。蛍光又は燐光材料がコーディングの一部になり、また放射光が、上の層に配置される検出可能材料を背面から照らすことができ、該検出可能材料が見えやすくなるので、これは二重の利点がある。
[0112]また、層、好ましくは少なくとも1つの追加の層又は追加の層のみが、希土類金属(スカンジウム、イットリウム、及びランタニド、例えばCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYb)及びアクチニドの塩及び/又は錯体を含有することができる。対応する材料の非限定的な具体例として、ユーロピウム、イッテルビウム、又はテルビウムの少なくとも1種と、ジピコリン酸、4−ヒドロキシ−2,6−ピリジンジカルボン酸、4−アミノ−2,6−ピリジンジカルボン酸、4−エトキシ−2,6−ピリジンジカルボン酸、4−イソプロポキシ−2,6−ピリジンジカルボン酸及び4−メトキシ−2,6−ピリジンジカルボン酸の少なくとも1種とのキレートが挙げられる。本発明で使用できる顔料の非限定的な例として、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2008/000755号パンフレットで開示されるものが挙げられる。
[0113]その上、顔料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2010/0307376号で開示されるものであってもよく、例えば、限定されないが、次式:
M3[Ln(A)3]
[式中、
Mは、アルカリカチオンのLi+、Na+、K+、Rb+、及びCs+、並びにそれらの混合物から選択され、
Lnは、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYbの三価の希土類カチオン、並びにそれらの混合物から選択され、
Aは、二価負電荷を有する5−又は6員の三座ヘテロアリール配位子である]
の少なくとも1種の発光ランタニド錯体、例えば、二価負電荷を有する5−又は6員の三座ヘテロアリール配位子Aが、少なくとも1つのカルボキシル基を有するピリジン、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピラジンから選択され、配位子Aが、好ましくは、ジピコリン酸、4−ヒドロキシピリジン−2,6−ジカルボン酸、4−アミノ−2,6−ピリジンカルボン酸、4−エトキシピリジン−2,6−ジカルボン酸、4−イソプロポキシピリジン−2,6−ジカルボン酸及び/若しくは4−メトキシピリジン−2,6−ジカルボン酸である、並びに/又はLnは、ユーロピウム(Eu3+)及び/若しくはテルビウム(Tb3+)の三価イオンから選択されるものであってもよい。その上、少なくとも1つのカルボキシル基を有する5〜6員ヘテロアリールは、基:ヒドロキシル、アミノ、C1〜C6−アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ等の基又はC1〜C6−アルキル、例えばメチル、エチル、イソプロピル等の基によって更に置換されてもよい。
M3[Ln(A)3]
[式中、
Mは、アルカリカチオンのLi+、Na+、K+、Rb+、及びCs+、並びにそれらの混合物から選択され、
Lnは、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びYbの三価の希土類カチオン、並びにそれらの混合物から選択され、
Aは、二価負電荷を有する5−又は6員の三座ヘテロアリール配位子である]
の少なくとも1種の発光ランタニド錯体、例えば、二価負電荷を有する5−又は6員の三座ヘテロアリール配位子Aが、少なくとも1つのカルボキシル基を有するピリジン、イミダゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピラジンから選択され、配位子Aが、好ましくは、ジピコリン酸、4−ヒドロキシピリジン−2,6−ジカルボン酸、4−アミノ−2,6−ピリジンカルボン酸、4−エトキシピリジン−2,6−ジカルボン酸、4−イソプロポキシピリジン−2,6−ジカルボン酸及び/若しくは4−メトキシピリジン−2,6−ジカルボン酸である、並びに/又はLnは、ユーロピウム(Eu3+)及び/若しくはテルビウム(Tb3+)の三価イオンから選択されるものであってもよい。その上、少なくとも1つのカルボキシル基を有する5〜6員ヘテロアリールは、基:ヒドロキシル、アミノ、C1〜C6−アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ等の基又はC1〜C6−アルキル、例えばメチル、エチル、イソプロピル等の基によって更に置換されてもよい。
[0114]本発明で使用する赤外線吸収体化合物の非限定的な例として、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2007/060133号パンフレットで開示されるものが挙げられる。特定の材料の非限定的な例として、フッ化銅(II)(CuF2)、水酸化フッ化銅(CuFOH)、水酸化銅(Cu(OH)2)、リン酸銅水和物(Cu3(PO4)2*2H2O)、無水リン酸銅(Cu3(PO4)2)、塩基性リン酸銅(II)(例えば、Cu2PO4(OH)、「リン銅鉱」(この式はCu3(PO4)2*(OH)2と記述されることがある);Cu3(PO4)(OH)3、「コルネタイト」、Cu5(PO4)3(OH)4、「シュードマラカイト」、CuAl6(PO4)4(OH)8・5H2O「ターコイズ」等)、ピロリン酸銅(II)(Cu2(P2O7)*3H2O)、無水ピロリン酸銅(II)(Cu2(P2O7))、メタリン酸銅(II)(Cu(PO3)2、Cu3(P3O9)2と記述するとより正確である)、フッ化鉄(II)(FeF2*4H2O)、無水フッ化鉄(II)(FeF2)、リン酸鉄(II)(Fe3(PO4)2*8H2O、「藍鉄鉱」)、リン酸鉄(II)リチウム(LiFePO4、「トリフィライト」)、リン酸鉄(II)ナトリウム(NaFePO4、「マリサイト」)、ケイ酸鉄(II)(Fe2SiO4、「鉄かんらん石」;FexMg2xSiO4、「かんらん石」)、炭酸鉄(II)(FeCO3、「アンケライト」、「菱鉄鉱」);リン酸ニッケル(II)(Ni3(PO4)2*8H2O)、及びメタリン酸チタン(III)(Ti(P3O9))が挙げられる。その上、結晶性赤外線吸収体は、混合イオン化合物であってもよく、すなわち、例えば「アナパイト」のCa2Fe(PO4)2*4H2Oのように、2つ以上のカチオンが結晶構造に加わる。同様に、OH−が第2のアニオンである前述した塩基性リン酸銅のように、2つ以上のアニオンが構造に加わることができる、又はフッ化リン酸マグネシウム鉄、MgFe(PO4)F、「ワグネル石」のように、両方が一緒になることさえできる。本発明で使用する材料の追加の非限定的な例は、参照によりその開示全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2008/128714号パンフレットで開示される。
[0115]上で考察したように、好ましくは、2つのCLCP層の中間に介在することが好ましい追加の層の検出可能特性の組合せは、ほとんど制限のないコーディング能力を実現する。例えば、磁性材料及びランタニド材料の両方が含まれる追加の層は有益であり得る。このような追加の層は、特定の最大値(CLCP材の反射バンドの位置と見なされる)等の各層独自の特定の特性を持つCLCP層と様々に組み合わせて使用することができる。発光及び/又は蛍光材料の様々な組合せを、サーモクロミック化合物及び/又はフォトクロミック化合物と共に又はなしで使用して、多様な検出可能特性及び/又は検出可能特性のバリエーション及び/又は多様な検出可能特性から選択する能力を実現することができる。
[0116]磁性材料を、ランタニド又は他の種類の材料、例えば蛍光材料、サーモクロミック材料、及び/又はフォトクロミック材料と組み合わせて加えることによってもたらされる別の利点は、磁性材料と関連する1種以上の異なる特性を選択する能力である。
[0117]例えば、磁性材料は、そのコーディング特性若しくはその適応能力、及び/又はそれらの組合せのためにのみ選択することができる。磁性材料をフィルム又はフレークに加えると、磁性材料は高レベルのコーディング特性に寄与することができる。その上、アイテムに付着したフィルム及び/又はフレークは、ランダムに再分配され、二次元(2D)及び/又は三次元(3D)に配置され得る。2D及び/又は3Dのランダム分布を決定することによって、フレークの不確定的部分の特性及び確定的特性、例えば蛍光、波長、円偏光等として、得られるコードは、非常に頑強で、偽造が不可能であるという点で有利である。
[0118]例えば、磁場の変化を利用して磁性フレークを一方向に配向することによって、3D硬化、また2D効果さえも得ることができる。すなわち、磁性材料を含有する同一種類のフレークがアイテム上にあるようにして、本明細書で開示するコーディングフレークを含むマーキングを含有するアイテムに、マーキングの媒体中のフレークを積み重ね及びフレークが照射に晒されるときに最大限の反射率特性を示す可能性を高めるために使用できる強力な磁場を、印加してもよい。
[0119]フレーク又はフィルムは、第1のCLCP層、第2のCLCP層及び追加の層からなっていてもよく、そのため3層のみが存在する。フレーク又はフィルムはまた、第1のCLCP層、続けて追加の層、続けて第2のCLCP層で構成されてもよい。
[0120]フレーク又はフィルムは、第1のCLCP層及び第2のCLCP層間に配置される少なくとも2つの追加の層を備えてもよい。少なくとも2つの追加の層は、それぞれ少なくとも1つの検出可能パラメータを備えることができる。少なくとも2つの追加の層それぞれの少なくとも1つの検出可能パラメータは、異なる検出可能パラメータを少なくとも1つ含むことができる。
[0121]フレーク又はフィルムは、全体の厚さが約5μm〜約100μmであってもよい。各キラル液晶層は、約2μm〜3μmの厚さでもよく、追加の層は、約1μm以上の厚さであってもよい。少なくとも2つのCLCP層は、それぞれ、約2μm〜約30μmの厚さを有することができる。
[0122]本発明による3層のフィルム又はフレークの非限定的な例は、例えば、異なる液晶(LC)ポリマーを備える2つのキラル液晶ポリマー層1及び2の間に挟まれた黒色の紫外線硬化性ワニスから形成される黒色中間層3を含む図1で説明されている。
[0123]図1の中間層として説明される第3の層3は、第3の層3の上下に配置されるキラル液晶ポリマー層1及び2の反射力を向上させるために、着色及び/又は不透明であることが好ましい。
[0124]また、第3の層3(又は複数の中間層が存在する場合は少なくとも1つの中間層)は、金属(磁性を含む)層(例えば、Ni、Cu、Cr、Ag、Au、Fe等の金属、又は2種以上の金属を含む合金、例えば1種以上のNi、Cu、Cr、Ag、Au、Fe等を含む合金を含む)であってもよい。金属(薄)層がポリマー材料及び他の材料に適用できる種々の方法は、当業者に周知であり、例えば、物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)、及び化学めっきが挙げられる。これに関し、例えば、参照によりその開示全体が本明細書に組み込まれるB.Wangら、「Metal deposition on liquid crystal polymers for molded interconnect devices using physical vapor deposition」、J.Adhesion Sci. Technol.、18巻、No.8、883〜891頁(2004年)を参照されたい。層は、物理的技術又は蒸着技術以外によって施されるのが好ましく、インクジェット印刷によって施されるのが好ましい。
[0125]金属及び/又は磁性中間層は、例えば、金属(磁性)粒子を含有する組成物(例えば、インク)をキラル液晶ポリマー(ベース)層に適用することによって、更に形成され得る。
[0126]図1で例示されるフレーク又はフィルムの第3の(中間の、例えば黒色又は透明又は半透明の)層3等の追加の層には、例えば、コーディング/セキュリティを可能にする1つ以上の検出可能なエレメンタル(elemental)、例えば、UC顔料、発光顔料又は染料、磁性顔料等、一般的には、多層フレーク又は層によって提供されるセキュリティレベルを更に向上させるために、例えば、キラル液晶ポリマー(複数可)の特性(例えば、カラーシフト特性)に基づくだけでなく、例えば1つ以上の磁気特性、減衰時間特性等にも基づく認識/識別/認証を可能にするためにセキュリティの分野で使用される(例えば着色剤又はインクによって蒸着される)有機及び無機の分子及び物質を充填し得る。
[0127]本発明によるフレーク又は層を作製するために使用するキラル液晶前駆体組成物は、組成物のコレステリック状態を向上させることができる(i)1種以上のネマチック(前駆体)化合物Aと、(ii)1種以上のコレステリック(すなわち、キラルドーパント)化合物B(コレステロールを含む)との混合物を含むことが好ましい。得られるコレステリック状態のピッチは、ネマチック化合物とコレステリック化合物の相対比に依存する。通常、本発明で使用するキラル液晶前駆体組成物中の1種以上のネマチック化合物Aの(総)濃度は、1種以上のコレステリック化合物Bの(総)濃度の約5〜約20倍になるであろう。
[0128]キラル液晶前駆体組成物中の使用に好適なネマチック(前駆体)化合物Aは、当技術分野で公知であり、単独で使用する場合(すなわち、コレステリック化合物なし)、その複屈折によって特徴付けられる状態で、それら自体で配列する。本発明で使用するのに好適なネマチック化合物Aの非限定的な例は、例えば、国際公開第93/22397号パンフレット、国際公開第95/22586号パンフレット、欧州特許第0847432号、米国特許第6589445号、米国特許出願公開第2007/0224341号に記載されている。これらの文書の全体の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
[0129]本発明で使用する好ましいクラスのネマチック化合物は、分子当たり、互いに同一又は異なる1つ以上(例えば、1つ、2つ又は3つ)の重合性基を含む。重合性基の例として、フリーラジカル重合に加わることができる基、特に、炭素−炭素二重結合又は三重結合を含む基、例えばアクリレート部分、ビニル部分又はアセチレン部分が挙げられる。特に好ましい重合性基は、アクリレート部分である。
[0130]本発明で使用するネマチック化合物は、1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ又は6つ)の任意選択により置換された芳香族基、好ましくはフェニル基を含むことができる。芳香族基の任意選択による置換基の例として、式(I)のキラルドーパント化合物のフェニル環上の置換基の例として本明細書で説明されているもの、例えばアルキル基及びアルコキシ基が挙げられる。
[0131]ネマチック化合物Aの重合性基とアリール(例えば、フェニル)基を連結するために任意選択により存在し得る基の例として、式(I)のキラルドーパント化合物B(下記の式(IA)及び式(IB)のもの等)について本明細書で例示されているものが挙げられる。例えば、ネマチック化合物Aは、式(I)のA1及びA2(並びに式(IA)及び(IB))が通常、任意選択により置換されるフェニル基に結合されることを意味して、上記の式(i)〜(iii)の1つ以上の基を含むことができる。本発明で使用するのに好適なネマチック化合物の非限定的な具体例は、以下、実施例に記載する。
[0132]本発明で使用する1種以上のコレステリック(すなわち、キラルドーパント)化合物Bは、少なくとも1つの重合性基を含むことが好ましい。
1種以上のキラルドーパント化合物Bの好適な例として、式(I)のものが挙げられる:
[式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシを示し、
A1及びA2は、それぞれ独立に、式(i)〜(iii)
(i)−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(ii)−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(iii)−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
の基を示し、
D1は、次式
の基を示し、
D2は、次式
の基を示し、
m、n、o、p、q、r、s及びtは、それぞれ独立に、0、1又は2を示し、
yは、0、1、2、3、4、5又は6を示し、
yが0に等しい場合、zは0に等しく、yが1〜6に等しい場合、zは1に等しい]。
一態様において、1種以上のキラルドーパント化合物Bは、式(IA):
[式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシを示し、
A1及びA2は、それぞれ独立に、式(i)〜(iii)の基
(i)−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(ii)−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(iii)−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
を示し、
D1は、次式
の基を示し、
D2は、次式
の基を示し、
m、n、o、p、q、r、s及びtは、それぞれ独立に、0、1又は2を示し、
yは、0、1、2、3、4、5又は6を示し、
yが0に等しい場合、zは0に等しく、yが1〜6に等しい場合、zは1に等しい]
の1種以上のイソマンニド誘導体を含んでもよい。
1種以上のキラルドーパント化合物Bの好適な例として、式(I)のものが挙げられる:
[式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシを示し、
A1及びA2は、それぞれ独立に、式(i)〜(iii)
(i)−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(ii)−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(iii)−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
の基を示し、
D1は、次式
の基を示し、
D2は、次式
の基を示し、
m、n、o、p、q、r、s及びtは、それぞれ独立に、0、1又は2を示し、
yは、0、1、2、3、4、5又は6を示し、
yが0に等しい場合、zは0に等しく、yが1〜6に等しい場合、zは1に等しい]。
一態様において、1種以上のキラルドーパント化合物Bは、式(IA):
[式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシを示し、
A1及びA2は、それぞれ独立に、式(i)〜(iii)の基
(i)−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(ii)−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(iii)−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
を示し、
D1は、次式
の基を示し、
D2は、次式
の基を示し、
m、n、o、p、q、r、s及びtは、それぞれ独立に、0、1又は2を示し、
yは、0、1、2、3、4、5又は6を示し、
yが0に等しい場合、zは0に等しく、yが1〜6に等しい場合、zは1に等しい]
の1種以上のイソマンニド誘導体を含んでもよい。
[0133]式(IA)の化合物(及び式(I)の化合物)の一実施形態では、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルを示す。代替の実施形態では、式(IA)(及び式(I))のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルコキシを示す。
[0134]式(I)及び式(IA)の化合物の別の実施形態では、A1及びA2は、それぞれ独立に、式−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルを示し、m、n、o、及びpは、それぞれ独立に、0、1又は2を示す。更に別の実施形態では、式(I)及び式(IA)のA1及びA2は、それぞれ独立に、式−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、C1〜C6アルコキシを示し、m、n、o、及びpは、それぞれ独立に、0、1又は2を示す。
[0135]式(IA)(及び式(I))の化合物の別の実施形態では、A1及びA2は、それぞれ独立に、式−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、及び/又は式−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルを示す。代替の実施形態では、式(IA)(及び式(I))のA1及びA2は、それぞれ独立に、式−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基、及び/又は式−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルコキシを示す。
[0136]別の態様では、1種以上のキラルドーパント化合物Bは、式(IB):
[式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシを示し、
A1及びA2は、それぞれ独立に、式(i)〜(iii)
(i)−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(ii)−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(iii)−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
の基を示し、
D1は、次式
の基を示し、
D2は、次式
の基を示し、
m、n、o、p、q、r、s及びtは、それぞれ独立に、0、1又は2を示し、
yは、0、1、2、3、4、5又は6を示し、
yが0に等しい場合、zは0に等しく、yが1〜6に等しい場合、zは1に等しい]
で表される1種以上のイソソルビド誘導体を含むことができる。
[式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキル及びC1〜C6アルコキシを示し、
A1及びA2は、それぞれ独立に、式(i)〜(iii)
(i)−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(ii)−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
(iii)−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、
の基を示し、
D1は、次式
の基を示し、
D2は、次式
の基を示し、
m、n、o、p、q、r、s及びtは、それぞれ独立に、0、1又は2を示し、
yは、0、1、2、3、4、5又は6を示し、
yが0に等しい場合、zは0に等しく、yが1〜6に等しい場合、zは1に等しい]
で表される1種以上のイソソルビド誘導体を含むことができる。
[0137]式(IB)の化合物の一実施形態では、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルを示す。代替の実施形態では、式(IB)のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルコキシを示す。
[0138]式(IB)の化合物の別の実施形態では、A1及びA2は、それぞれ独立に、式−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルを示し、m、n、o、及びpは、それぞれ独立に、0、1又は2を示す。更に別の実施形態では、式(IB)のA1及びA2は、それぞれ独立に、式−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に、C1〜C6アルコキシを示し、m、n、o、及びpは、それぞれ独立に、0、1又は2を示す。
[0139]式(IB)の化合物の別の実施形態では、A1及びA2は、それぞれ独立に、式−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2、及び/又は式−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルを示す。代替の実施形態では、式(IB)のA1及びA2は、それぞれ独立に、式−C(O)−D1−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基、及び/又は式−C(O)−D2−O−[(CH2)y−O]z−C(O)−CH=CH2の基を示し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立に、C1〜C6アルコキシを示す。
[0140]好ましい実施形態において、式(I)、(IA)及び(IB)のR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8のアルキル基及びアルコキシ基は、3つ、4つ、6つ又は7つの炭素原子、特に4つ又は6つの炭素原子を含んでもよい。
[0141]3つ又は4つの炭素原子を含むアルキル基の例として、イソプロピル及びブチルが挙げられる。6つ又は7つの炭素原子を含むアルキル基の例として、ヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、及び2,3−ジメチルペンチルが挙げられる。
[0142]3つ又は4つの炭素原子を含むアルコキシ基の例として、イソプロポキシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、及びtert−ブトキシが挙げられる。6つ又は7つの炭素原子を含むアルコキシ基の例として、ヘキサ−1−オキシ、ヘキサ−2−オキシ、ヘキサ−3−オキシ、2−メチルペンタ−1−オキシ、2−メチルペンタ−2−オキシ、2−メチルペンタ−3−オキシ、2−メチルペンタ−4−オキシ、4−メチルペンタ−1−オキシ、3−メチルペンタ−1−オキシ、3−メチルペンタ−2−オキシ、3−メチルペンタ−3−オキシ、2,2−ジメチルペンタ−1−オキシ、2,2−ジメチルペンタ−3−オキシ、2,2−ジメチルペンタ−4−オキシ、4,4−ジメチルペンタ−1−オキシ、2,3−ジメチルペンタ−1−オキシ、2,3−ジメチルペンタ−2−オキシ、2,3−ジメチルペンタ−3−オキシ、2,3−ジメチルペンタ−4−オキシ、及び3,4−ジメチルペンタ−1−オキシが挙げられる。
[0143]本発明において使用する式(I)のキラルドーパント化合物Bの非限定的な具体例を以下の実施例に提供する。
[0144]1種以上のキラルドーパント化合物Bは、普通、組成物の総重量に基づいて、約0.1重量%〜約30重量%、例えば約0.1重量%〜約25重量%、又は約0.1重量%〜約20重量%の総濃度で存在するであろう。例えば、インクジェット印刷の場合、最高の結果は、ポリマー組成物の総重量に基づいて、3重量%〜10重量%、例えば5重量%〜8重量%の濃度で得られることが多いであろう。1種以上のネマチック化合物Aは、ポリマー組成物の総重量に基づいて、約30重量%〜約50重量%の濃度で存在することが多いであろう。
[0145]本発明で使用するキラル液晶前駆体組成物は、普通、その粘性を、用いられる適用方法に好適な値まで調節する溶媒を含むであろう。好適な溶媒は、当業者に公知である。非限定的なその例には、低粘性の、やや極性で非プロトン性の有機溶媒、例えば、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、トルエン、及びそれらの2種以上の混合物が挙げられる。
[0146]本発明で使用するキラル液晶前駆体組成物(1種以上の重合性モノマーを含む)が紫外線放射によって硬化/重合されるなら、組成物は、組成物に対して無視できない溶解性を示す少なくとも1種の光開始剤も含むであろう。多くの好適な光開始剤の非限定的な例として、α−ヒドロキシケトン、例えば1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン及び1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンと1種以上のベンゾフェノンとの混合物(例えば、約1:1)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン、並びに2−ヒドロキシ−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチル−1−プロパノン;フェニルグリオキシレート、例えばベンゾイルギ酸メチル、及びオキシ−フェニル−酢酸2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステルとオキシ−フェニル−酢酸2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルとの混合物;ベンジルジメチルケタール、例えばα,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン;α−アミノケトン、例えば2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン及び2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン;ホスフィンオキシド及びホスフィンオキシド誘導体、例えばジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド;Ciba社によって供給されるフェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル);並びにチオキサントン誘導体、例えばLambson社によって供給されるSpeedcure ITX(CAS142770−42−1)、Speedcure DETX(CAS82799−44−8)、Speedcure CPTX(CAS5495−84−1−2又はCAS83846−86−0)が挙げられる。
[0147]本発明で使用するキラル液晶前駆体組成物が、紫外線光による照射とは異なる方法、例えば高エネルギー粒子(例えば、電子ビーム)、X線、γ線等の手段で硬化されるなら、当然ながら、光開始剤は無くしてもよい。
[0148]加えて、キラル液晶ポリマー層は、例えば参照により本明細書にその全体が組み込まれる米国特許出願公開第2011/0101088号及び国際公開第2010/115879号パンフレット及びその米国国内段階出願第13/262348号で開示される成分を含むことができる。少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、成分A)及びB)を含むことができ、
A)は、20〜99.5wt%の、次式(1):
Y1−A1−M1−A2−Y2 (1)
[式中、
Y1、Y2は、同一又は異なり、重合性基を表し、
A1、A2は、同一又は異なる一般式CnH2n(式中、nは0〜20の整数であり、少なくとも1つのメチレン基を酸素原子で置き換えることができる)の残基であり、
M1は、
式−R1−X1−R2−X2−R3−X3−R4−
(式中、
R1〜R4は、−O−、−COO−、−COHN−、−CO−、−S−、−C=C−、CH−CH−、−N≡N−、−N=N(O)−、及びC−C結合からなる群から選択される、同一又は異なる二価の残基であり、R2−X2−R3又はR2−X2又はR2−X2−R3−X3も同様にC−C結合であってもよく、
X1〜X3は、1,4−フェニレン;1,4−シクロヘキシレン;アリールコアに6〜10個の原子を持ち、O、N及びSからなる群から1〜3個のヘテロ原子を持ち、置換基B1、B2及び/又はB3を有するヘテロアリーレン;3〜10個の炭素原子を持ち、置換基B1、B2及び/又はB3を有するシクロアルキレンからなる群から選択される、同一又は異なる残基であり、
ここで、
B1〜B3は、水素、C1〜C20−アルコキシ、C1〜C20−アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、及び1〜20個の炭素原子を有し、エーテル酸素、チオエーテル、硫黄又はエステル基によって遮断される鎖を持つアルキル残基、アルコキシ残基、又はアルキルチオ残基からなる群から選択される、同一又は異なる置換基である)
を有する]
の少なくとも1種の三次元的に架橋可能な化合物であり、
B)は、0.5〜80wt%の、次式(2):
V1−A1−W1−Z−W2−A2−V2 (2)
[式中、
V1、V2は、同一又は異なり、以下の残基:アクリレート、メタクリレート、エポキシ、ビニルエーテル、ビニル、イソシアネート、C1〜C20−アルキル、C1〜C20−アルコキシ、アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、C1〜C20−アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、並びに1〜20個の炭素原子を有し、エーテル酸素、チオエーテル、硫黄若しくはエステル基によって遮断される鎖を持つアルキル残基、アルコキシ残基、若しくはアルキルチオ残基、又はコレステロール残基を表し、
A1、A2は、上記の通りであり、
W1、W2は、
一般式−R1−X1−R2−X2−R3−
(式中、
R1〜R3は、上記の通りであり、R2又はR2−X2又はX1−R2−X2−R3はまた、C−C結合であってもよく、
X1、X2は、上記の通りである)
を有し、
Zは、ジアンヒドロヘキサイト、ヘキソース、ペントース、ビナフチル誘導体、ビフェニル誘導体、酒石酸の誘導体、及び光学活性グリコール、並びにV1又はV2がコレステロール残基である場合にはC−C結合からなる群から選択される二価のキラル残基である]
の少なくとも1種のキラル化合物である。
A)は、20〜99.5wt%の、次式(1):
Y1−A1−M1−A2−Y2 (1)
[式中、
Y1、Y2は、同一又は異なり、重合性基を表し、
A1、A2は、同一又は異なる一般式CnH2n(式中、nは0〜20の整数であり、少なくとも1つのメチレン基を酸素原子で置き換えることができる)の残基であり、
M1は、
式−R1−X1−R2−X2−R3−X3−R4−
(式中、
R1〜R4は、−O−、−COO−、−COHN−、−CO−、−S−、−C=C−、CH−CH−、−N≡N−、−N=N(O)−、及びC−C結合からなる群から選択される、同一又は異なる二価の残基であり、R2−X2−R3又はR2−X2又はR2−X2−R3−X3も同様にC−C結合であってもよく、
X1〜X3は、1,4−フェニレン;1,4−シクロヘキシレン;アリールコアに6〜10個の原子を持ち、O、N及びSからなる群から1〜3個のヘテロ原子を持ち、置換基B1、B2及び/又はB3を有するヘテロアリーレン;3〜10個の炭素原子を持ち、置換基B1、B2及び/又はB3を有するシクロアルキレンからなる群から選択される、同一又は異なる残基であり、
ここで、
B1〜B3は、水素、C1〜C20−アルコキシ、C1〜C20−アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、及び1〜20個の炭素原子を有し、エーテル酸素、チオエーテル、硫黄又はエステル基によって遮断される鎖を持つアルキル残基、アルコキシ残基、又はアルキルチオ残基からなる群から選択される、同一又は異なる置換基である)
を有する]
の少なくとも1種の三次元的に架橋可能な化合物であり、
B)は、0.5〜80wt%の、次式(2):
V1−A1−W1−Z−W2−A2−V2 (2)
[式中、
V1、V2は、同一又は異なり、以下の残基:アクリレート、メタクリレート、エポキシ、ビニルエーテル、ビニル、イソシアネート、C1〜C20−アルキル、C1〜C20−アルコキシ、アルキルチオ、C1〜C20−アルキルカルボニル、C1〜C20−アルコキシカルボニル、C1〜C20−アルキルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチル、並びに1〜20個の炭素原子を有し、エーテル酸素、チオエーテル、硫黄若しくはエステル基によって遮断される鎖を持つアルキル残基、アルコキシ残基、若しくはアルキルチオ残基、又はコレステロール残基を表し、
A1、A2は、上記の通りであり、
W1、W2は、
一般式−R1−X1−R2−X2−R3−
(式中、
R1〜R3は、上記の通りであり、R2又はR2−X2又はX1−R2−X2−R3はまた、C−C結合であってもよく、
X1、X2は、上記の通りである)
を有し、
Zは、ジアンヒドロヘキサイト、ヘキソース、ペントース、ビナフチル誘導体、ビフェニル誘導体、酒石酸の誘導体、及び光学活性グリコール、並びにV1又はV2がコレステロール残基である場合にはC−C結合からなる群から選択される二価のキラル残基である]
の少なくとも1種のキラル化合物である。
[0149]成分B)は、AnABIs−(2−[4−(アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]−5−(4−メトキシベンゾイル)−イソソルビド)、DiABIs(ジ−2,5−[4−(アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]−イソソルビド)、及びDiABIm(ジ−2,5[(4’−アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]−イソマンニド)のうち少なくとも1種から選択することができる。
[0150]少なくとも2つのCLCP層は、異なるキラル液晶前駆体組成物を含むことができる。
[0151]第1の検出可能パラメータ及び第2のパラメータは、反射円偏光、少なくとも1つのスペクトル反射バンドの位置、肉眼による可視性、及び層の厚さから選択される少なくとも1つの特性を備えることができる。
[0152]少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、それぞれ、電磁スペクトルの可視領域内にあってもよい、又は少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、それぞれ、電磁スペクトルの不可視領域内にあってもよい、又は少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、電磁スペクトルの可視領域内に少なくとも1つの層を含み、電磁スペクトルの不可視領域内に少なくとも1つの層を含むことができる。
[0153]本発明で使用するキラル液晶前駆体組成物はまた、組成物の特定の所望の特性を実現するのに好適及び/又は所望の様々な他の任意選択による成分も含むことができ、一般的に、組成物の不可欠な特性に著しい悪影響がない任意の成分/物質を含むことができる。このような任意選択による成分の非限定的な例には、樹脂、シラン化合物、光開始剤(存在する場合)の増感剤等がある。例えば、とりわけ、本発明で使用するキラル液晶前駆体組成物は、組成物に対して無視できない溶解性を示す1種以上のシラン化合物を含むことができる。好適なシラン化合物の非限定的な例として、任意選択により重合性のシラン、例えば式R1R2R3−Si−R4のもの(式中、R1、R2及びR3は、独立に、合計で1〜約6個の炭素原子を有するアルコキシ及びアルコキシアルコキシを表し、R4は、ビニル、アリル、(C1〜10)アルキル、(メタ)アクリルオキシ(C1〜6)アルキル、及びグリシジルオキシ(C1〜6)アルキルを表す)、例えば、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、3−メタクリルオキシプロピル−トリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、及び3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン(Evonik社より供給されるダイナシラン(Dynasylan)(登録商標)ファミリー)が挙げられる。
[0154]液晶前駆体組成物中の1種以上のシラン化合物(存在する場合)の濃度は、普通、組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%〜約5重量%であろう。
[0155]追加の層は、限定されないが、種々の磁性材料、例えば、限定されないが、磁赤鉄鉱及び/又は赤鉄鉱等から選択できる磁性粒子、蛍光を発することができる化合物、例えば、限定されないが、例えば米国特許出願公開第2011/0293899号で開示されるVAT染料、ペリレン、クアテリレン、テリレン誘導体、又は励起若しくは吸収の特定波長を有する特定の設計された蛍光化合物、発光特性及び特定の減衰時間特性も有するランタニド誘導体、並びに/或いは可食又は非毒性の利点も持つリボフラビン又はフラボイノイド等の着色材料を含むことができる。追加の層は透明、半透明又は不透明であってもよい。
[0156]追加の層は、中に1つ以上の検出可能パラメータを含むことができる種々の組成物から形成されてもよい。例えば、追加の層は、例えば、参照により本明細書にその全体が組み込まれる米国特許出願公開第2009/0230670号、国際公開第2010/138048号パンフレット、米国特許第4434010号、米国特許第5084351号、米国特許第5171363号、又は欧州特許出願公開第0227423号で開示される硬化性バインダー組成物から形成されてもよい。その上、磁性フレークが組成物中で配向されるとき、配向は、米国特許出願公開第2009/0230670号で開示される方法で実現できる。好適なバインダー化学品は、例えば、ビニル樹脂、アクリル樹脂、例えばスチレンアクリルコポリマー、アクリレート樹脂、ウレタン−アルキド樹脂、ニトロセルロース、ポリアミド、ラテックス等の群、並びにそれらと他のポリマーの混合物から選択でき、組成物は更に、溶媒ベース又は水ベースのいずれかであってもよい。ワックス及び/又は消泡剤等の添加剤も含めることができる。ワックスは、カルナウバ、パラフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、ポリアミド、エチレン酢酸ビニル、エチレン酢酸ブチル、アクリル酸エチレン及びポリテトラフルオロエチレンを含む任意の群を含むことができる。消泡剤は、ポリグリコール、鉱油、ポリシロキサン、疎水性シリカ、シリコーン又は鉱油を含むことができる。溶媒は、例えば、任意のエトキシプロパノール、n−プロパノール、エタノール、酢酸エチル、水、イソ−プロパノール、グリコール、又は遅延溶剤を含むことができる。
[0157]本発明によれば、上記の発光誘導体又はランタニド誘導体は、追加の層中に、組成物の総重量に基づいて1〜15%、好ましくは1〜10%、より好ましくは1〜5%で存在できる。本発明によれば、磁性材料は、組成物の総重量に基づいて15〜40%、好ましくは30〜35%で存在するであろう。磁性材料のサイズは0.1〜2.5μm、好ましくは0.1〜0.8μm、より好ましくは0.3〜1μmであってもよい。本開示に従う当業者は、フィルム及びフレーク用に、他の層の組成物及び発光又は磁性材料の内容物を適合させることができる。
[0158]本発明によるキラル液晶前駆体組成物の基材、例えば(仮の)支持体(例えば、ポリマーフィルム)又は第3の(中間)層への適用(例えば、蒸着)後、普通、ポリマー組成物を加熱して、コレステリック液晶相を形成し、溶媒を除去する。その後、組成物を、例えば紫外線照射によって硬化してもよい。組成物が本発明のフィルムの第1の(ベースの)層を形成した場合、中間層の組成物は普通、好適な施用技術によって、形成した硬化層に適用されるであろう。中間層を形成する組成物が紫外線硬化性である場合、普通に紫外線照射によって硬化された後、例えば、上層の組成物を適用するが、これはベース層と同じ方法で適用及び処理することができる。
[0159]少なくとも2つのCLCP層は、同一のカラーシフト特性を含むことができる、又は少なくとも2つのCLCP層は、異なるカラーシフト特性を含むことができる。少なくとも2つのCLCP層は、同一又は異なるキラル液晶前駆体組成物を含むことができる。調製技術、例えば異なる温度の使用を利用して、各CLCP層に異なる特徴を与えてもよい。少なくとも2つのCLCP層を、異なるピッチを持つように配合することができる。
[0160]少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、それぞれ、電磁スペクトルの可視領域内にあってもよい、又は少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、それぞれ、電磁スペクトルの不可視領域内にあってもよい、又は少なくとも2つのキラル液晶ポリマー(CLCP)層は、電磁スペクトルの可視領域内に少なくとも1つの層を含み、電磁スペクトルの不可視領域内に少なくとも1つの層を含むことができる。
[0161]参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2010/200649号で開示されるように、アイテムをマーキング及び識別又は認証する方法は、a)本明細書で開示されるフレークの任意の実施形態として選択される粒子のランダム分布を、紙幣、証票、ID文書、プラスチックカード、スレッド、切手、ラベル、包装、品物等のアイテムに付与するステップと、b)照明素子及び光学検出器を備える読取デバイスを使用して、フレークのランダム分布を表すデータを最初の時点で記録し、保存するステップと、c)後の時点で、ステップb)の読取デバイス及び粒子のランダム分布を表す保存データを使用して、マークが付けられたアイテムを識別又は認証するステップとを含むことができる。ステップb)及びc)の読取デバイスは同一である必要はなく、同じ種類でなくてもよい。本方法は、好ましくは紫外線、可視、及び赤外線電磁スペクトルから選択される少なくとも1つのスペクトル領域内で、すなわち300nm〜2500nmの波長で円偏光成分を反射するCLCPフレークを使用することができる。
[0162]用語「読取デバイス」は、本明細書で開示されるフレーク及び/又はフィルムでマークが付けられた文書又はアイテムを識別又は認証することができるデバイスを指す。これに加えて、読取デバイスは、他の能力、例えばバーコードの読取り、画像取得等を有することができる。読取デバイスは、特に、改良バーコードリーダー、カメラ付き携帯電話、電子式タブレット又はパッド、光学式スキャナー等であってもよい。読取りは、少なくとも照明素子及び光検出素子を備え、決定するパラメータに応じて磁気特性検出素子を含むことができる読取デバイスで実施できる。デバイスは、全ての情報を取り込むことができる全ての素子を含有することができる、及び/又は順次に多少の特性のみ取り込める複数のデバイスであってもよく、集められた全情報は、後処理後、まとめて連結されてコードが生成される。
[0163]上記のコーディングフレークからの全情報を取り込んだ後に生成されるコードは、限定されないが、以下を含むことができる:
キラルLCP層における反射バンドの位置(反射率)、
偏光及び各キラルLCP層間の偏光の差、
追加の層に関連する磁性、発光、フォトクロミック、サーモクロミック及び混合物、
肉眼による可視性(見える、又は見えない)、
フレークのサイズ及び/又は分布。
キラルLCP層における反射バンドの位置(反射率)、
偏光及び各キラルLCP層間の偏光の差、
追加の層に関連する磁性、発光、フォトクロミック、サーモクロミック及び混合物、
肉眼による可視性(見える、又は見えない)、
フレークのサイズ及び/又は分布。
[0164]図7に示すように、コードは、位置、反射率、蛍光等の、取得する間に決定されるパラメータを反映するバイナリコードであってもよい。コードは、主に追加の層(一般的に、特定又は専用の種類のアイテムに関連している)の性質をベースとする分類パラメータを活用して、データベースの選択的部分に置かれ、次いで対応するデータベースが、ある種の方法でセグメント化され、このセグメント化されたデータベースが加わって、検索し、アイテムの種類が本物か偽造かを高速で比較する。
[0165]本方法は、基材、貴重な物品又はアイテムをマーキングするステップを含むことができ、本方法は、基材、物品又はアイテムに、複数のコーディングフレークを備えるマーキングを付与するステップと、確定的データ及び/又は不確定的データ、例えば少なくともマーキング中の複数のコーディングフレークの分布を表す不確定的データを読み取るステップと、確定的データ及び/又は不確定的データ、例えば少なくともマーキング中の複数のコーディングフレークの分布を表す不確定的データをコンピュータデータベース中に記録し保存するステップとを含む。
[0166]本方法はまた、基材、貴重な物品又はアイテムを識別及び/又は認証するステップをも含むことができ、本方法は、基材、物品又はアイテムに関連するマーキングであって複数のコーディングフレークを含むマーキングの確定的データ及び/又は不確定的データを読み取るステップと、コンピュータのデータベースを利用して、読み取ったデータを、保存されている確定的及び/又は不確定的データ、例えば少なくともマーキング中の複数のコーディングフレークの分布を表す不確定的データのデータと比較するステップとを含む。
[0167]不確定的データは、マーキング中のフレーク又は複数のフレークの分布を備えることができる。その上、不確定的特性は、1つ以上のマーキング中のフレークのランダムなサイズであってもよい。
[0168]確定的データは、磁性、吸収、反射率、蛍光、発光、及び粒径のうち少なくとも1つを含むことができる。
[0169]不確定的データは、マーキング中の複数のフレークのフレーク分布を備えてもよく、確定的データは、磁性を含むことができる。
[0170]確定的データは、少なくとも1つの光学特性を更に含むことができる。
[0171]フレークは、一方で、有意な二次元サイズ(通常、マイクロメートル以上)であり、したがって容易に検出でき、それと同時に、マーキングを有する文書又はアイテムを摩擦、摩耗、又はしわくちゃにしても容易には失われず、他方では、厚さが薄く(通常、約5マイクロメートル)、一般の印刷工程に適合される、平板フレークである。
[0172]フレークは、低い表面密度で適用されることが好ましく、例えば、これによりマーキング領域全体に存在する粒子の数が中程度になり、マーキングを表すデータセットが、容易に処理でき、存在する処理機器に十分な速度で保存できるサイズまで制限される。
[0173]マーキング領域は、その局所化及び文書又はアイテムのスキャニングを促進するように十分に大きく、非顕微鏡的大きさを有する。
[0174]したがって、円偏光粒子のランダム分布を備えるマーキングは、例えば、CLCPフレークを備えるコーティング組成物を介して文書又はアイテムに適用され得、検出可能パラメータを通して検出可能及び識別可能でユニークな光学指標を文書又はアイテムに付与する。インク中にランダムに存在する粒子はまた、印刷された文書又はアイテム上にランダムな位置及び方向で現れる。ほぼ透明であるが、少なくとも偏光効果によって背景から識別できることが好ましいマーキングは、あらゆる種類の文書又は品物に対する、あらゆる種類の認証、識別、トラッキング及びトレーシングアプリケーションにおいて使用できる。
[0175]その上、一マーキングの一部分、一マーキングの複数の異なる部分、及び/又は複数のマーキングを読み取ることで、コードが、マーキング全体の読取り、マーキングの一部分の読取り、一マーキングの複数の部分の読取り、分かれたマーキング(アイテム上にスペースが設けられているもの等)のマーキング一部又はマーキング全体の読取り、互いに隣接している、又は互いに重なり合っているマーキング一部及び/又はマーキング全体の読取り、並びにそれらの任意の組合せに基づいてもよい。
[0176]上で説明したように、当業者に公知のように、剥離、スクラッチング、ブラッシング又は他の操作によって、重合CLCPフィルムをキャリア及びカバーホイルから外す。結果として得た粗いCLCPフレークを、公知の粉砕操作、例えばハンマーミル、インパクトミル、ボールミル又はジェットミルによるミリングを利用して顔料に仕立て、公知の分離方法、例えばトリアージ及びふるい分けによって分類して、特定の粒径を有し、5〜5000マイクロメートルのアプリケーション指定の範囲でd50値を有する顔料を得る。平均直径は、フレークの全ての層の厚さの3〜30倍であってもよい。
[0177]フィルムを粗いフレークに粉砕し、次いで、例えばエアジェットミル(Hokosawa−Alpine社、Augsburg、Germany)によるミリングによって顔料に仕立てた後、トリアージ/ふるい分けを行って、好ましくは18〜35マイクロメートルで粒径d50を有する顔料を生成することができる。粒径は、Sympatec GmbH、Clausthal−Zellerfeld社の粒径分析器HELOS(水中での分散測定)、又は同等物によって決定する。
[0178]上で説明したように、フレークは、インク又はコーティング組成物中に同一のフレーク又は異なるフレークのいずれも含むことができる。フレークを有するマーキングは、貴重な物品又はアイテム上に含まれていてもよく、マーキングは複数のコーディングフレーク又は複数のコーディングフレークを備えるインク若しくはコーティング組成物を備える。マーキングは、ランダムなフレーク分布を備えていてもよく、ランダムな分布は少なくとも1mm2の領域内で検出可能である。
[0179]アイテムは、1つ以上の識別及び/又は認証マークを含むことができ、アイテムは、その少なくとも1つの領域内に、1平方ミリメートル当たりフレーク100個以下のフレーク密度で、ランダムに分布したフレークを含む1つ以上のマークを備える。
[0180]アイテムをマーキング及び識別するコーティング組成物は、0.01重量%〜30重量%、より好ましくは0.01重量%〜20重量%の濃度で、フレークを備えることができる。
[0181]フレーク及びアイテムの混合物、例えばトラッキングするアイテム又はセキュリティ文書も組み合わせて用意し、フレークの混合物は、最大領域が9〜100mm2のマーキングの形態のランダムに分布したフレークの組合せを備える。
[0182]インク又はコーティング組成物は、インク又はコーティング組成物の総重量に基づいて、約0.01重量%〜約30重量%、好ましくは約0.01重量%〜20重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、更により好ましくは約0.2重量%〜約1重量%のフレークを備えることができる。
[0183]上で述べたように、保護しようとするアイテムは、1種のコーディングフレークを含有することができる、又は複数の異なる種のコーディングフレークを備えることができる。その上、コーディングフレークは、少なくとも2つ以上の異なるサイズを有していてもよい。フレークのサイズの差は、検出器、好ましくは光検出器によって検出可能となる差であるべきである。フレークのサイズ差は、少なくとも10%であることが好ましく、フレークのサイズ差は、少なくとも20%であると更により好ましい。
[0184]物品又はアイテムは、ラベル、包装、カートリッジ、食料品、飲料、栄養補給食品又は医薬品を収容する容器又はカプセル、紙幣、クレジットカード、スレッド、切手、納税印紙、不正変更防止シール、セキュリティ文書、パスポート、身分証明書、運転免許証、アクセスカード、交通切符、イベントチケット、証票、インク転写フィルム、反射フィルム、アルミホイル、及び商品、カプセル、コルク、くじ引き券、及び煙草用包装等の包装のうち少なくとも1つを含むことができる。
[0185]マーキングは、任意の方法で、アイテムに適用でき、任意の幾何学的形状で存在することができ、その中にあるフレーク分布を確認する能力を与えることが好ましい。加えて、マーキングは、バーコード、データ行列、及びストライプのうち少なくとも1つを含むことができる。加えて、フレークは、重ね刷り、ダウンプリント、及び上下がコーティングされたバーコード、データ行列若しくはストライプ、又はロゴ、ベタ印刷、肉眼で見える又は見えず、マーキングを構成する無数の点のうち少なくとも1つであってもよい。
[0186]したがって、フレークは、バーコード等の識別子の一部として含まれてもよく、すなわち識別子の内部にあってもよい。フレークはまた、識別子の上部及び/又は下部に含まれていてもよい。その上、フレークは識別子内部並びに識別子の上部及び/又は下部に含まれていてもよい。これらの場合、それぞれ、フレークはバーコード等の識別子に連結して、識別子を介する識別とフレークを介するコーディングの両方を実現することができる。
[0187]フレーク密度は、フレーク1000個以下/mm2が好ましく、フレーク100個以下/mm2が好ましく、フレーク35個以下/mm2がより好ましく、フレーク7個以下/mm2が更により好ましい。
[0188]フレークの分布は、少なくとも1種のフレークを備える液体、半固体又は固体の組成物を用いた印刷、コーティング、又はブロンジングのうち少なくとも1つによって、基材、物品又はアイテムに付与され得る。
[0189]上で述べたように、コーディングフレークは、ランダムに分布していてもよい。ランダム分布は、少なくとも100mm2の領域内で検出可能であってもよい。ランダム分布は、3〜1000個のフレーク、好ましくは30〜100個のフレークを備えることができる。
[0190]その上、より大きな領域を使用してもよく、このような大きな領域は多数のフレークを含むことができる。そのため、アイテムの表面の一部又はアイテムの全表面を、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2005/0239207号で開示されるような、目に見えないコーディングフレークで覆うことができることも本明細書に含まれる。最初に見た感じでは、アイテムは普通に見える。しかし、実際のところ、アイテムは、高度に保護されており、コーディングフレークの確定的部分を知ること無しに偽造することは困難である、並びに/又はアイテムの同一若しくは異なる部分の不確定的特性、例えばフレークのランダム分布及び/若しくはランダムなサイズもまた複製又は偽造が不可能である。
[0191]コーティング組成物は、0.2重量%〜1重量%の濃度でフレークを備えることができる。
[0192]フレークの混合物は、フレークの混合物中の他のフレークとは異なる少なくとも1つの検出可能パラメータを有するフレークを含むことができる。その上、フレークの混合物中の少なくとも1つの検出可能パラメータは、反射率、蛍光、発光、フレークサイズ、磁気特性、及び吸収のうち少なくとも1つを含むことができる。
[0193]以下の実施例は、本発明を説明することを意図し、本発明を限定するものではない。
[0194]下記は、2種の異なる液晶前駆体組成物(LC組成物1及びLC組成物2)及びランタニド誘導体を備える中間層を作製するための黒色の紫外線硬化性ワニス組成物から形成されるフィルムの製造である。全てのパーセンテージは重量による。
LC組成物1:
66.67% シクロヘキサノン 溶媒
28.49% ネマチック ネマチック前駆体、SICPAの製品
4.13% キラルドーパント キラルドーパント、SICPAの製品
0.57% Irgacure 907 光開始剤、CIBAの製品
0.14% イソプロピルチオキサントン 光開始剤
LC組成物2:
66.67% シクロヘキサノン 溶媒
27.63% ネマチック ネマチック前駆体、SICPAの製品
5.01% キラルドーパント キラルドーパント、SICPAの製品
0.55% Irgacure 907 光開始剤、CIBAの製品
0.14% イソプロピルチオキサントン 光開始剤
ランタニド誘導体を含む黒色UVワニス組成物:
63% Ebecryl 83 紫外線硬化性モノマー、CYTECの製品
25% Ebecryl 2003 紫外線硬化性モノマー、CYTECの製品
1.2% Irgacure 907 光開始剤、CIBAの製品
1% Irgacure 819 光開始剤、CIBAの製品
1.25% Irgacure 500 光開始剤、CIBAの製品
1.55% イソプロピルチオキサントン 光開始剤
2% Na3[Eu(dpa)3] ランタニド誘導体
5.0% Microlith black c−k カーボンブラック顔料分散体、BASF
ここで、dpaは、ジピコリン酸である。
プロセス:
キャリア基材(仮の支持体)として使用する正方形(8×8cm)の透明なPETフィルム(厚さ125μm)の上に、厚さ約10μmのLC組成物1の層を、ハンドコーターを使用して塗布する。
次いで、コーティングしたPETフィルムを即座に、86度に加熱した加熱板の上に置き、LC組成物1に含まれる溶媒を蒸発させ、コレステリック液晶相を発達させる。
数秒後(LC組成物1には30秒で十分)、溶媒が蒸発し、水銀蒸気灯(10mW/cm2の紫外線放射照度を有する低圧水銀灯)の紫外線照射を利用して液晶前駆体組成物を硬化する。1秒の紫外線照射でLC組成物1を完全に硬化してコレステリックLCポリマーに転換するのに十分である。第1のコレステリックLCポリマー層の最終的な厚さは、10μmの約3分の1、すなわち約3.3μmである。第1のコレステリックLCポリマー層の標準反射スペクトルを図2に示す(Boulder、ColoradoにあるAnalytical Spectral Devices Inc.製のLabSpec Proデバイスで測定)。
形成した第1のコレステリック液晶ポリマー層に、ハンドコーターを使用して、黒色のUVワニス組成物(約10μmの層の厚さ)でコーティングする。次いで、水銀蒸気灯(10mW/cm2の紫外線放射照度を有する低圧水銀灯)の紫外線照射を利用して、UVワニス組成物を重合/硬化する。
ランタニド(例えば、Na3[Eu(dpa)3])を含有する硬化した黒色UVワニス層の上部に、LC組成物2の層(約10μmの厚さ)を、ハンドコーターを使用して塗布する。
数秒後(LC組成物2には30秒で十分)、溶媒が蒸発し、水銀蒸気灯(10mW/cm2の紫外線放射照度を有する低圧水銀灯)の紫外線照射を利用して液晶前駆体組成物を硬化する。1秒の紫外線照射でLC組成物2を完全に硬化してコレステリックLCポリマーに転換するのに十分である。第2のコレステリックLCポリマー層の最終的な厚さは、ここでも10μmの約3分の1、すなわち約3.3μmである。第2のコレステリックLCポリマー層の標準反射スペクトルを図3に示す(Boulder、ColoradoにあるAnalytical Spectral Devices Inc.製のLabSpec Proデバイスで測定)。
LC組成物1:
66.67% シクロヘキサノン 溶媒
28.49% ネマチック ネマチック前駆体、SICPAの製品
4.13% キラルドーパント キラルドーパント、SICPAの製品
0.57% Irgacure 907 光開始剤、CIBAの製品
0.14% イソプロピルチオキサントン 光開始剤
LC組成物2:
66.67% シクロヘキサノン 溶媒
27.63% ネマチック ネマチック前駆体、SICPAの製品
5.01% キラルドーパント キラルドーパント、SICPAの製品
0.55% Irgacure 907 光開始剤、CIBAの製品
0.14% イソプロピルチオキサントン 光開始剤
ランタニド誘導体を含む黒色UVワニス組成物:
63% Ebecryl 83 紫外線硬化性モノマー、CYTECの製品
25% Ebecryl 2003 紫外線硬化性モノマー、CYTECの製品
1.2% Irgacure 907 光開始剤、CIBAの製品
1% Irgacure 819 光開始剤、CIBAの製品
1.25% Irgacure 500 光開始剤、CIBAの製品
1.55% イソプロピルチオキサントン 光開始剤
2% Na3[Eu(dpa)3] ランタニド誘導体
5.0% Microlith black c−k カーボンブラック顔料分散体、BASF
ここで、dpaは、ジピコリン酸である。
プロセス:
キャリア基材(仮の支持体)として使用する正方形(8×8cm)の透明なPETフィルム(厚さ125μm)の上に、厚さ約10μmのLC組成物1の層を、ハンドコーターを使用して塗布する。
次いで、コーティングしたPETフィルムを即座に、86度に加熱した加熱板の上に置き、LC組成物1に含まれる溶媒を蒸発させ、コレステリック液晶相を発達させる。
数秒後(LC組成物1には30秒で十分)、溶媒が蒸発し、水銀蒸気灯(10mW/cm2の紫外線放射照度を有する低圧水銀灯)の紫外線照射を利用して液晶前駆体組成物を硬化する。1秒の紫外線照射でLC組成物1を完全に硬化してコレステリックLCポリマーに転換するのに十分である。第1のコレステリックLCポリマー層の最終的な厚さは、10μmの約3分の1、すなわち約3.3μmである。第1のコレステリックLCポリマー層の標準反射スペクトルを図2に示す(Boulder、ColoradoにあるAnalytical Spectral Devices Inc.製のLabSpec Proデバイスで測定)。
形成した第1のコレステリック液晶ポリマー層に、ハンドコーターを使用して、黒色のUVワニス組成物(約10μmの層の厚さ)でコーティングする。次いで、水銀蒸気灯(10mW/cm2の紫外線放射照度を有する低圧水銀灯)の紫外線照射を利用して、UVワニス組成物を重合/硬化する。
ランタニド(例えば、Na3[Eu(dpa)3])を含有する硬化した黒色UVワニス層の上部に、LC組成物2の層(約10μmの厚さ)を、ハンドコーターを使用して塗布する。
数秒後(LC組成物2には30秒で十分)、溶媒が蒸発し、水銀蒸気灯(10mW/cm2の紫外線放射照度を有する低圧水銀灯)の紫外線照射を利用して液晶前駆体組成物を硬化する。1秒の紫外線照射でLC組成物2を完全に硬化してコレステリックLCポリマーに転換するのに十分である。第2のコレステリックLCポリマー層の最終的な厚さは、ここでも10μmの約3分の1、すなわち約3.3μmである。第2のコレステリックLCポリマー層の標準反射スペクトルを図3に示す(Boulder、ColoradoにあるAnalytical Spectral Devices Inc.製のLabSpec Proデバイスで測定)。
[0195]図4は、プロセスのこの時点で得られる構造を説明しており、ここで多層フィルム4は、PETフィルムのキャリア基材5に弱く付着する。
[0196]第1のキラルLCポリマー層のPETフィルムへの付着が弱いため、本発明による3層フィルムは、キャリア基材5から手動で分離でき、図5に例示される支持されない多層フィルムが得られる。
[0197]支持されない多層フィルムは、それ自体で使用してもよい、又は粉砕して本発明によるフレークを得てもよい。
[0198]フレークは、UVワニスであってもよい媒体、例えば透明な媒体に含まれ得る。媒体は、種々の方法で、例えばコーティング又は印刷によって、アイテム、例えばアイテムの表面に適用され得る。図6に例示される実施形態では、媒体を、ランダムに分布したコーディングフレークを含む正方形の形態で適用される。
[0199]図7で例示されるように、中にフレークの分布を含む、コーディング素子中のフレークの検出可能パラメータを使用して、データベースに置くことができるコードを生成できる。コーディング素子を、後の時点で読み取ることができ、結果として得られるコードを、データベース中に保存されているコードと突き合わせて、一致を見つけることができ、これにより、トラッキング、トレーシング及び/又は認証等の様々な目的のためにアイテムを識別することができる。
[0200]以下の化合物は、例えば、LC組成物1及びLC組成物2のキラルドーパントとして上の実施例で用いることができる:
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−6−(4−(4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾイルオキシ)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル4−(4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾエート;
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ)−ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(アクリロイルオキシ)−2−メチル−ベンゾエート);
(3R,3aR,6S,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシ−ベンゾイルオキシ)ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾエート);
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2,5−ジメチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−メトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−エトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2,5−ジメチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−メトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−エトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;及び
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール。
上の実施例のネマチック前駆体として、例えば、1種以上の以下の化合物を、用いることができる(化合物A1):
安息香酸、4−[[[4−[(1−オキソ−2−プロペン−1−イル)オキシ]ブトキシ]カルボニル]オキシ]−1,1’−(2−メチル−1,4−フェニレン)エステル;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}−オキシ)ベンゾエート];
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−2−メチルベンゾエート;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−2−メチル−ベンゾエート];
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−2−メチル−ベンゾエート];
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メチルフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}−オキシ)ベンゾエート];
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシ−ベンゾエート];
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メチルフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジメトキシベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジメトキシ−ベンゾエート];
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジ−メトキシベンゾエート];及び
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジメトキシベンゾエート。
化合物A2:
2−メチル−1,4−フェニレンビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ)−ベンゾエート);
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート;
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メチルベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイル−オキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート}
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾエート};
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メチルベンゾイル}オキシ)−2−メトキシフェニル4−[4−(アクリロイル−オキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾエート;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メチルベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メトキシフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)−ブトキシ]−3−メチルベンゾエート;
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メトキシフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)−ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メトキシベンゾエート};
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメトキシベンゾエート};
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メトキシベンゾエート};
2−エトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾエート};
2−エトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート};
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−2−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル4−[4−(アクリロイル−オキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート;
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート};
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチル−ベンゾエート};
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾエート};及び
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメトキシ−ベンゾエート}。
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシ−ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−6−(4−(4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾイルオキシ)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3−イル4−(4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾエート;
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ)−ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(アクリロイルオキシ)−2−メチル−ベンゾエート);
(3R,3aR,6S,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシ−ベンゾイルオキシ)ベンゾエート);
(3R,3aR,6R,6aR)−ヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラン−3,6−ジイルビス(4−(4(アクリロイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−3−メトキシベンゾエート);
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2,5−ジメチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−メトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−エトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−マンニトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2,5−ジメチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシ−5−メチルベンゾイル]オキシ}−2−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−メトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−エトキシ−5−メチルベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−5−エトキシ−2−メチルベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−3−エトキシベンゾイル]オキシ}ベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−5−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2,5−ジメチルベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−エトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メチルベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール;及び
2,5−ビス−O−(4−{[4−(アクリロイルオキシ)−2−エトキシベンゾイル]オキシ}−3−メトキシベンゾイル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトール。
上の実施例のネマチック前駆体として、例えば、1種以上の以下の化合物を、用いることができる(化合物A1):
安息香酸、4−[[[4−[(1−オキソ−2−プロペン−1−イル)オキシ]ブトキシ]カルボニル]オキシ]−1,1’−(2−メチル−1,4−フェニレン)エステル;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}−オキシ)ベンゾエート];
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メトキシフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−2−メチルベンゾエート;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−2−メチル−ベンゾエート];
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−2−メチル−ベンゾエート];
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)ベンゾイル]オキシ}−2−メチルフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}−オキシ)ベンゾエート];
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシ−ベンゾエート];
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メチルフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジメトキシベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジメトキシ−ベンゾエート];
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジ−メトキシベンゾエート];及び
4−{[4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3−メトキシベンゾイル]オキシ}−2−メトキシフェニル4−({[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]カルボニル}オキシ)−3,5−ジメトキシベンゾエート。
化合物A2:
2−メチル−1,4−フェニレンビス(4−(4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ)−ベンゾエート);
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート;
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メチルベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイル−オキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート}
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾイル}オキシ)−3−メチルフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート;
2−メチルベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾエート};
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メチルベンゾイル}オキシ)−2−メトキシフェニル4−[4−(アクリロイル−オキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチルベンゾエート;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メチルベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メトキシフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)−ブトキシ]−3−メチルベンゾエート;
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−3−メトキシフェニル4−[4−(アクリロイルオキシ)−ブトキシ]−2,5−ジメチルベンゾエート;
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メトキシベンゾエート};
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメトキシベンゾエート};
2−メトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3−メトキシベンゾエート};
2−エトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾエート};
2−エトキシベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート};
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾエート};
4−({4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]ベンゾイル}オキシ)−2−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル4−[4−(アクリロイル−オキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート;
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2−メチルベンゾエート};
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−2,5−ジメチル−ベンゾエート};
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメチル−ベンゾエート};及び
2−(プロパン−2−イルオキシ)ベンゼン−1,4−ジイルビス{4−[4−(アクリロイルオキシ)ブトキシ]−3,5−ジメトキシ−ベンゾエート}。
[0201]前述の実施例は、単に説明のために提供したものであり、本発明を制限すると解釈するものではないことを留意されたい。本発明を例示的な実施形態を参照して記述してきたが、本明細書で使用してきた語は、説明と例示の語であり、制限の語ではないことを理解されたい。本発明の態様において本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、現在規定される通りに、また変更されたように、添付の特許請求の範囲の範囲内で変更してもよい。本発明を、特定の意味、材料及び実施形態を参照して本明細書で説明してきたが、本発明は、本明細書で開示される事項に限定されることを意図せず、むしろ本発明は、例えば添付の特許請求の範囲の範囲内にある全ての機能的に同等の構造、方法及び使用にまで及ぶ。
Claims (21)
- 第1の検出可能パラメータを有する第1のキラル液晶ポリマー(CLCP)層及び第2の検出可能パラメータを含む第2のCLCP層を備える少なくとも2つのCLCP層と、
第3の検出可能パラメータを含む少なくとも1つの追加の層であって、キラル液晶ポリマーではない材料を備える少なくとも1つの追加の層と、
を備え、
少なくとも第3の検出可能パラメータが、第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータのそれぞれとは異なっている、コーディングフレーク又はフィルム。 - 少なくとも1つの追加の層が、第1のCLCP層と第2のCLCP層との間に位置する、請求項1に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータが、反射円偏光を備える、請求項1又は2に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータが、20nm〜80nmの範囲の反射波長間の差を備える、請求項3に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 少なくとも1つの追加の層が、磁性材料、紫外線領域、可視領域及び赤外線領域のうちの少なくとも1つの中で電磁放射を吸収する吸収体材料、発光材料、フォトクロミック材料、並びにサーモクロミック材料の少なくとも1種から選択される材料を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 第1の検出可能パラメータ及び第2の検出可能パラメータが、反射円偏光、少なくとも1つのスペクトル反射バンドの位置、肉眼による可視性、及び層の厚さから選択される少なくとも1つの特性を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 第1の検出可能パラメータが、第1の光学的に測定可能なパラメータを備え、第2の検出可能パラメータが、第2の光学的に測定可能なパラメータを備え、第3の検出可能パラメータが、第3の光学的に又は磁気的に測定可能なパラメータを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 少なくとも1つの追加の層が、強磁性材料、フェリ磁性材料、常磁性材料及び反磁性材料から選択される少なくとも1種の材料を備える磁性材料を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 少なくとも1つの追加の層が、1種以上のランタニド化合物を備える発光材料を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 3層のみが存在するように、第1のCLCP層、第2のCLCP層、及び追加の層からなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の少なくとも1種のコーディングフレークを備える、インク又はコーティング組成物。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の複数のコーディングフレーク、又は請求項11に記載のインク若しくはコーティング組成物を備える、貴重な物品又はアイテムに付与されたマーキング。
- 物品又はアイテムが、ラベル、包装、カートリッジ、食料品、飲料、栄養補給食品若しくは医薬品を収容する容器又はカプセル、紙幣、クレジットカード、スレッド、切手、納税印紙、不正変更防止シール、セキュリティ文書、パスポート、身分証明書、運転免許証、アクセスカード、交通切符、イベントチケット、クーポン券、インク転写フィルム、反射フィルム、アルミホイル、商品、カプセル、コルク、及びくじ引き券のうちの少なくとも1つ含む、請求項12に記載のマーキング。
- 基材、貴重な物品又はアイテムをマーキングする方法であって、
基材、物品又はアイテムに、請求項1〜10のいずれか一項に記載の複数のコーディングフレークを備えるマーキングを付与するステップと、
マーキングの確定的データ及び不確定的データを少なくとも1つ読み出すステップと、
マーキングを表す確定的及び/又は不確定的データをコンピュータデータベースに記録し、保存するステップと
を含む、方法。 - 基材、貴重な物品又はアイテムを識別及び/又は認証する方法であって、
基材、物品又はアイテムに関連するマーキングであり、請求項1〜10のいずれか一項に記載の複数のコーディングフレークを含むマーキングの確定的データ及び不確定的データの少なくとも1つを読み出すステップと、
コンピュータのデータベースを使用して、読み取ったデータを、マーキング中の複数のコーディングフレークの確定的データ及び/又は不確定的データの保存データと比較するステップと
を含む、方法。 - 不確定的データが、マーキング中の複数のフレークのフレーク分布を備える、請求項15に記載の方法。
- 確定的データが、磁性、吸収、反射率、蛍光、発光、粒径、及び偏光の少なくとも1つを備える、請求項15又は16に記載の方法。
- 識別及び/又は認証マークを含むアイテムであって、アイテムの少なくとも1箇所の領域内に、請求項1〜10のいずれか一項に記載のランダムに分布したフレークを、1平方ミリメートル当たりフレーク100個以下のフレーク密度で備える、アイテム。
- 識別及び/又は認証マークを含むアイテムであって、アイテムの少なくとも1箇所の領域内に、請求項1〜10のいずれか一項に記載のランダムに分布した2群のフレークを備え、一方が肉眼で見え、他方が肉眼で見えず、第1のフレーク群及び第2のフレーク群のサイズが互いに異なる、アイテム。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載のコーディングフレークを得るために使用されるフィルム。
- 少なくとも1つの追加の層が、少なくとも1種の磁性材料及び少なくとも1種のランタニド化合物を備える、請求項1に記載のコーディングフレーク又はフィルム。
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