JP2015514439A - 大きい標的化ベクターによるヌクレアーゼ媒介標的化 - Google Patents

大きい標的化ベクターによるヌクレアーゼ媒介標的化 Download PDF

Info

Publication number
JP2015514439A
JP2015514439A JP2015509128A JP2015509128A JP2015514439A JP 2015514439 A JP2015514439 A JP 2015514439A JP 2015509128 A JP2015509128 A JP 2015509128A JP 2015509128 A JP2015509128 A JP 2015509128A JP 2015514439 A JP2015514439 A JP 2015514439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
acid sequence
human
sequence
nuclease
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015509128A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015514439A5 (ja
JP6275120B2 (ja
Inventor
デイビッド フレンデウェイ,
デイビッド フレンデウェイ,
ウォジテック アウアーバッハ,
ウォジテック アウアーバッハ,
デイビッド エム. ヴァレンズエラ,
デイビッド エム. ヴァレンズエラ,
ジョージ ディー. ヤンコポーロス,
ジョージ ディー. ヤンコポーロス,
カ−マン ビーナス ライ,
カ−マン ビーナス ライ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Regeneron Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Regeneron Pharmaceuticals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Regeneron Pharmaceuticals Inc filed Critical Regeneron Pharmaceuticals Inc
Publication of JP2015514439A publication Critical patent/JP2015514439A/ja
Publication of JP2015514439A5 publication Critical patent/JP2015514439A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6275120B2 publication Critical patent/JP6275120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/715Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for cytokines; for lymphokines; for interferons
    • C07K14/7155Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for cytokines; for lymphokines; for interferons for interleukins [IL]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • C12N15/8509Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells for producing genetically modified animals, e.g. transgenic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/87Introduction of foreign genetic material using processes not otherwise provided for, e.g. co-transformation
    • C12N15/90Stable introduction of foreign DNA into chromosome
    • C12N15/902Stable introduction of foreign DNA into chromosome using homologous recombination
    • C12N15/907Stable introduction of foreign DNA into chromosome using homologous recombination in mammalian cells

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

標的ゲノム遺伝子座またはその近傍における一本鎖切断または二本鎖切断によって促進される相同組換えを使用することによって、標的ゲノム遺伝子座において、1つまたは複数の標的化された遺伝子改変を作製するための組成物および方法が提供される。操作されたヌクレアーゼを使用して、原核細胞または真核細胞におけるLTVECと標的ゲノム遺伝子座との間の相同組換えの効率を促進するための組成物および方法もまた、提供される。

Description

本出願は、2012年4月25日に出願された米国特許仮出願第61/638,267号の優先権の利益を請求し、その全体が参照によって本開示に組み込まれる。
標的ゲノム遺伝子座において相同組換えを達成するための、ヌクレアーゼおよび標的化ベクター(例えば、大きい標的化ベクター、「LTVEC」)を含むDNA構築物。標的ゲノム遺伝子座またはその近傍における一本鎖切断または二本鎖切断によって促進される相同組換えを介して、標的化された遺伝子改変を作製するための組成物および方法。操作されたヌクレアーゼを使用して原核細胞または真核細胞におけるLTVECと標的ゲノム遺伝子座との間の相同組換えの効率を促進するための組成物および方法。
ゲノム遺伝子座において特定の核酸配列を付加、欠失または置換するように特に設計された標的化ベクターを使用する相同組換えは、非ヒト動物における所望のゲノム改変を達成するための一般的なアプローチである。標的ゲノム遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を導入するように特に操作されたヌクレアーゼが、その標的ゲノム遺伝子座における相同組換えの効率を増強するために、標的化ベクターと一緒に使用され得る。
相同組換えを介したゲノム改変の分野は、過去20年間にわたってかなり進歩したが、げっ歯類ゲノムの大きい部分が大きいヒトゲノム断片で置換される場合などの多くの状況では、非常に大きい標的化ベクターLTVECを使用して許容可能な標的化頻度を達成すること、またはある特定の細胞型、例えば、線維芽細胞もしくは他の体細胞を標的化することには、なお困難が存在したままである。LTVECを使用して真核生物ゲノムの大きいゲノム遺伝子座を改変するためのさらなる改善された方法の必要性が、当該分野に存在する。
対象のゲノム遺伝子座における大きい核酸配列の効率的な欠失、付加(例えば、挿入)および/または置換を可能にする、ヌクレアーゼ剤と組み合わせて大きい標的化ベクター(LTVEC)を使用して対象のゲノム遺伝子座を改変するための組成物および方法が提供される。
細菌相同組換え(BHR)を介してLTVECおよびヌクレアーゼ剤を使用して原核細胞において哺乳動物の標的ゲノム遺伝子座を改変するための組成物および方法が提供され、このBHRは、ヌクレアーゼ剤によって創出される、標的ゲノム遺伝子座またはその近傍における一本鎖切断または二本鎖切断によって促進される。LTVECと、発現の際に標的部位またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を導入することが可能なヌクレアーゼ剤とを含む原核細胞が提供される。本明細書に記載される種々のLTVECおよびヌクレアーゼを使用することによって、組換え誘導の原核細胞において、外因性核酸配列、例えば、相同なまたはオルソロガスなヒトゲノム核酸配列によって非ヒト動物の大きいゲノム遺伝子座を置換するための組成物および方法が提供される。
種々の多能性哺乳動物細胞においてLTVECおよびヌクレアーゼ剤を使用して対象のゲノム遺伝子座を改変するための組成物および方法が提供される。本明細書に記載される種々のLTVECおよびヌクレアーゼを使用することによって、非ヒト動物の多能性細胞において、外因性核酸配列、例えば、相同なまたはオルソロガスなヒトゲノム核酸配列によって非ヒト動物の大きいゲノム遺伝子座を置換するための組成物および方法が提供される。
本明細書に記載される種々のLTVECおよびヌクレアーゼ剤を含む非ヒト動物の多能性細胞が提供される。
本明細書に記載される1つまたは複数の標的化された遺伝子改変を含む遺伝子改変された非ヒト動物を生成するための組成物および方法が提供される。
一態様では、標的遺伝子座に対する相同性アームを含む大きい標的化ベクター(LTVEC)と、標的遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を作製するヌクレアーゼ剤をコードする核酸配列とを含む、原核細胞が提供される。
一実施形態では、この原核細胞は、細菌相同組換え(BHR)を媒介するリコンビナーゼを発現することが可能である。一実施形態では、この原核細胞は、組換えコンピテント株のE.coliである。
一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約300kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約75kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約75kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約100kbから125kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約125kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約150kbから約175kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約175kbから約200kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約200kbから約225kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約225kbから約250kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約250kbから約275kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約275kbから約300kbまでの範囲である。
一実施形態では、標的化ベクターの相同性アームは、BACライブラリー、コスミドライブラリーまたはP1ファージライブラリーから誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、従来の方法を使用しては標的不能な非ヒト動物のゲノム遺伝子座から誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、合成DNAから誘導される。
一実施形態では、上流相同性アームおよび下流相同性アームの総計は、少なくとも10kbである。一実施形態では、この上流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この下流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約5kbから約10kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約10kbから約20kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約20kbから約30kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約30kbから約40kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約40kbから約50kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約50kbから約60kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約60kbから約70kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約70kbから約80kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約80kbから約90kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約90kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約100kbから約110kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約110kbから約120kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約120kbから約130kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約130kbから約140kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約140kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約150kbから約160kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約160kbから約170kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約170kbから約180kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約180kbから約190kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約190kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、このLTVECは、選択カセットを含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞において活性である。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞および真核細胞の両方において活性である。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このLTVECは、約5kbから約200kbまでの範囲のインサート核酸を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、約5kbから約10kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約10kbから約20kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約20kbから約30kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約30kbから約40kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約40kbから約50kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約60kbから約70kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約80kbから約90kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約90kbから約100kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約100kbから約110kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約120kbから約130kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約130kbから約140kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約140kbから約150kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約150kbから約160kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約160kbから約170kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約170kbから約180kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約180kbから約190kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約190kbから約200kbまでである。
一実施形態では、このLTVECは、部位特異的組換え標的配列に隣接した核酸を含むインサート核酸を含む。一実施形態では、この核酸はゲノム核酸を含む。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウス、ヒトまたはそれらの組合せから誘導される。一実施形態では、この部位特異的組換え標的配列は、loxP、lox511、lox2272、lox66、lox71、loxM2、lox5171、FRT、FRT11、FRT71、attp、att、FRT、roxおよびそれらの組合せからなる群より選択される。
一実施形態では、このLTVECは、条件的対立遺伝子を含むインサート核酸を含む。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799に記載されるような、多機能性対立遺伝子である。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、以下を含む:(a)標的遺伝子の転写に関してセンス配向の発動配列、およびセンス配向またはアンチセンス配向の薬物選択カセット;(b)アンチセンス配向の、対象のヌクレオチド配列(nucleotide sequence of interest)(NSI)および反転モジュールにより条件的(conditional by inversion module)(COIN、エクソン分割イントロンおよび反転可能なジーントラップ様モジュールを利用する;例えば、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799を参照のこと);ならびに(c)第1のリコンビナーゼへの曝露の際に組み換わって、(i)発動配列およびDSCを欠きかつ(ii)センス配向でNSIを含有しアンチセンス配向でCOINを含有する条件的対立遺伝子を形成する、組換え可能な単位。
一実施形態では、このLTVECは、選択カセットを含むインサート核酸を含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞において活性である。一実施形態では、この核酸は、原核細胞および真核細胞の両方において活性である。一実施形態では、この選択カセットは、部位特異的組換え標的配列に隣接している。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このLTVECは、プロモーターに作動可能に連結したレポーター遺伝子を含むインサート核酸を含み、このレポーター遺伝子は、LacZ、mPlum、mCherry、tdTomato、mStrawberry、J−Red、DsRed、mOrange、mKO、mCitrine、Venus、YPet、高感度黄色蛍光タンパク質(EYFP)、Emerald、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)、CyPet、シアン蛍光タンパク質(CFP)、Cerulean、T−Sapphire、ルシフェラーゼ、アルカリホスファターゼおよびそれらの組合せからなる群より選択されるレポータータンパク質をコードする。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、誘導性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、内因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、外因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、特異的細胞型において発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、組織特異的様式で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、発生段階特異的様式で発現される。
一態様では、真核細胞のゲノム内の標的遺伝子座に対する相同性アームを含む大きい標的化ベクターと、標的遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を作製するヌクレアーゼ剤をコードする核酸配列とを含む、真核細胞が提供される。
一実施形態では、この真核細胞は、多能性細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、胚性幹(ES)細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、非ヒトES細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、誘導多能性幹(iPS)細胞である。一実施形態では、この誘導多能性(iPS)細胞は、線維芽細胞から誘導される。一実施形態では、この誘導多能性(iPS)細胞は、ヒト線維芽細胞から誘導される。一実施形態では、この多能性細胞は、造血幹細胞(HSC)である。一実施形態では、この多能性細胞は、神経幹細胞(NSC)である。一実施形態では、この多能性細胞は、胚盤葉上層幹細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、発生的に制限された前駆細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、げっ歯類多能性細胞である。一実施形態では、このげっ歯類多能性細胞は、ラット多能性細胞である。一実施形態では、このラット多能性細胞は、ラットES細胞である。一実施形態では、このげっ歯類多能性細胞は、マウス多能性細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、マウス胚性幹(ES)細胞である。
一実施形態では、この真核細胞は、不死化マウス細胞または不死化ラット細胞である。一実施形態では、この真核細胞は、不死化ヒト細胞である。一実施形態では、この真核細胞は、ヒト線維芽細胞である。一実施形態では、この真核細胞は、がん細胞である。一実施形態では、この真核細胞は、ヒトがん細胞である。
一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約300kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約75kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約75kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約100kbから125kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約125kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約150kbから約175kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約175kbから約200kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約200kbから約225kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約225kbから約250kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約250kbから約275kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約275kbから約300kbまでの範囲である。
一実施形態では、標的化ベクターの相同性アームは、BACライブラリー、コスミドライブラリーまたはP1ファージライブラリーから誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、従来の方法を使用しては標的不能な非ヒト動物のゲノム遺伝子座から誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、合成DNAから誘導される。
一実施形態では、上流相同性アームおよび下流相同性アームの総計は、少なくとも10kbである。一実施形態では、この上流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この下流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約5kbから約10kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約10kbから約20kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約20kbから約30kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約30kbから約40kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約40kbから約50kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約50kbから約60kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約60kbから約70kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約70kbから約80kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約80kbから約90kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約90kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約100kbから約110kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約110kbから約120kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約120kbから約130kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約130kbから約140kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約140kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約150kbから約160kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約160kbから約170kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約170kbから約180kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約180kbから約190kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約190kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、このLTVECは、選択カセットを含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞において活性である。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞および真核細胞の両方において活性である。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このLTVECは、約5kbから約200kbまでの範囲のインサート核酸を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、約5kbから約10kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約10kbから約20kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約20kbから約30kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約30kbから約40kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約40kbから約50kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約60kbから約70kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約80kbから約90kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約90kbから約100kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約100kbから約110kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約120kbから約130kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約130kbから約140kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約140kbから約150kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約150kbから約160kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約160kbから約170kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約170kbから約180kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約180kbから約190kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約190kbから約200kbまでである。
一実施形態では、このLTVECは、部位特異的組換え標的配列に隣接した核酸を含むインサート核酸を含む。一実施形態では、この核酸はゲノム核酸を含む。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウス、ヒトまたはそれらの組合せから誘導される。一実施形態では、この部位特異的組換え標的配列は、loxP、lox511、lox2272、lox66、lox71、loxM2、lox5171、FRT、FRT11、FRT71、attp、att、FRT、roxおよびそれらの組合せからなる群より選択される。
一実施形態では、このLTVECは、条件的対立遺伝子を含むインサート核酸を含む。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799に記載されるような、多機能性対立遺伝子である。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、以下を含む:(a)標的遺伝子の転写に関してセンス配向の発動配列、およびセンス配向またはアンチセンス配向の薬物選択カセット;(b)アンチセンス配向の、対象のヌクレオチド配列(NSI)および反転モジュールにより条件的(COIN、エクソン分割イントロンおよび反転可能なジーントラップ様モジュールを利用する;例えば、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799を参照のこと);ならびに(c)第1のリコンビナーゼへの曝露の際に組み換わって、(i)発動配列およびDSCを欠きかつ(ii)センス配向でNSIを含有しアンチセンス配向でCOINを含有する条件的対立遺伝子を形成する、組換え可能な単位。
一実施形態では、このLTVECは、選択カセットを含むインサート核酸を含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞において活性である。一実施形態では、この核酸は、原核細胞および真核細胞の両方において活性である。一実施形態では、この選択カセットは、部位特異的組換え標的配列に隣接している。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このLTVECは、プロモーターに作動可能に連結したレポーター遺伝子を含むインサート核酸を含み、このレポーター遺伝子は、LacZ、mPlum、mCherry、tdTomato、mStrawberry、J−Red、DsRed、mOrange、mKO、mCitrine、Venus、YPet、高感度黄色蛍光タンパク質(EYFP)、Emerald、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)、CyPet、シアン蛍光タンパク質(CFP)、Cerulean、T−Sapphire、ルシフェラーゼ、アルカリホスファターゼおよびそれらの組合せからなる群より選択されるレポータータンパク質をコードする。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、誘導性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、内因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、外因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、特異的細胞型において発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、組織特異的様式で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、発生段階特異的様式で発現される。
一態様では、原核細胞において細菌相同組換え(BHR)を介して哺乳動物細胞の標的ゲノム遺伝子座を改変する方法が提供され、この方法は、
(a)哺乳動物の標的ゲノム遺伝子座を含む原核細胞中に、以下:
(i)第1の上流相同性アームおよび第1の下流相同性アームに隣接したインサート核酸を含む標的化ベクター、および
(ii)標的ゲノム遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を作製するヌクレアーゼ剤、
を導入するステップ、ならびに
(b)インサート核酸を含む標的化された原核細胞を選択するステップ、
を含み、
この原核細胞は、BHRを媒介するリコンビナーゼを発現することが可能である。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、FcER1a遺伝子座、TLR4遺伝子座、PRLR遺伝子座、Notch4遺伝子座、Accn2遺伝子座、Adamts5遺伝子座、TRPA1遺伝子座、FolH1遺伝子座、LRP5遺伝子座およびERBB4遺伝子座から選択される。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、第2の上流相同性アームおよび第2の下流相同性アームを含む大きい標的化ベクター(LTVEC)中に存在する。一実施形態では、第2の上流相同性アームおよび第2の下流相同性アームの総計は、少なくとも10kbである。一実施形態では、この第2の上流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の下流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約5kbから約10kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約10kbから約20kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約20kbから約30kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約30kbから約40kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約40kbから約50kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約50kbから約60kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約60kbから約70kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約70kbから約80kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約80kbから約90kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約90kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約100kbから約110kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約110kbから約120kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約120kbから約130kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約130kbから約140kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約140kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約150kbから約160kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約160kbから約170kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約170kbから約180kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約180kbから約190kbまでの範囲である。一実施形態では、この第2の上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約190kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、この哺乳動物はヒトであり、標的化は、ex vivoヒト細胞の標的化である。一実施形態では、この哺乳動物は、げっ歯類である。一実施形態では、このげっ歯類は、マウス、ラットおよびハムスターから選択される。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、標的化ベクターと一緒に導入される。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、一定期間にわたって標的化ベクターとは別々に導入される。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、標的化ベクターの導入前に導入される。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、標的化ベクターの導入後に導入される。
一実施形態では、標的化ベクターとヌクレアーゼ剤との併用は、標的化ベクター単独の使用と比較して、増加した標的化効率を生じさせる。一実施形態では、標的化ベクターがヌクレアーゼ剤と併せて使用される場合、この標的化ベクターの標的化効率は、標的化ベクターが単独で使用される場合と比較して、少なくとも2倍増加される。一実施形態では、標的化ベクターがヌクレアーゼ剤と併せて使用される場合、この標的化ベクターの標的化効率は、標的化ベクターが単独で使用される場合と比較して、少なくとも3倍増加される。一実施形態では、標的化ベクターがヌクレアーゼ剤と併せて使用される場合、この標的化ベクターの標的化効率は、標的化ベクターが単独で使用される場合と比較して、少なくとも4倍増加される。
一実施形態では、この原核細胞は、組換えコンピテント株のE.coliである。一実施形態では、この原核細胞は、リコンビナーゼをコードする核酸を含む。一実施形態では、この原核細胞は、リコンビナーゼをコードする核酸を含まず、リコンビナーゼをコードする核酸が、原核細胞中に導入される。一実施形態では、この核酸は、リコンビナーゼをコードするDNAまたはmRNAを含む。一実施形態では、リコンビナーゼをコードするこの核酸は、pABGである。一実施形態では、このリコンビナーゼは、誘導性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このリコンビナーゼの発現は、アラビノースによって制御される。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼをコードする核酸配列を含む発現構築物であり、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、構成的に活性なプロモーターである。一実施形態では、このプロモーターは、誘導性プロモーターである。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞において活性である。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、エンドヌクレアーゼをコードするmRNAである。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)である。一実施形態では、このZFNの各モノマーは、3つ以上のジンクフィンガーベースのDNA結合ドメインを含み、各ジンクフィンガーベースのDNA結合ドメインは、3bpの下位部位に結合する。一実施形態では、このZFNは、独立ヌクレアーゼに作動可能に連結したジンクフィンガーベースのDNA結合ドメインを含むキメラタンパク質である。一実施形態では、この独立エンドヌクレアーゼは、FokIエンドヌクレアーゼである。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、第1のZFNおよび第2のZFNを含み、この第1のZFNおよび第2のZFNの各々は、FokIヌクレアーゼに作動可能に連結しており、この第1のZFNおよび第2のZFNは、約6bpから約40bpの切断部位によって分離された標的DNA配列の各鎖中の2つの連続する標的DNA配列を認識し、このFokIヌクレアーゼは、二量体化して、二本鎖切断を作製する。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、転写アクチベータ様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)である。一実施形態では、このTALENの各モノマーは、12〜25のTALリピートを含み、各TALリピートは、1bpの下位部位に結合する。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、独立ヌクレアーゼに作動可能に連結したTALリピートベースのDNA結合ドメインを含むキメラタンパク質である。一実施形態では、この独立ヌクレアーゼは、FokIエンドヌクレアーゼである。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、第1のTALリピートベースのDNA結合ドメインおよび第2のTALリピートベースのDNA結合ドメインを含み、この第1のTALリピートベースのDNA結合ドメインおよび第2のTALリピートベースのDNA結合ドメインの各々は、FokIヌクレアーゼに作動可能に連結しており、この第1のTALリピートベースのDNA結合ドメインおよび第2のTALリピートベースのDNA結合ドメインは、約6bpから約40bpの切断部位によって分離された標的DNA配列の各鎖中の2つの連続する標的DNA配列を認識し、このFokIヌクレアーゼは、二量体化して、標的配列において二本鎖切断を作製する。
一実施形態では、このヌクレアーゼの各モノマーは、少なくとも9ヌクレオチドの標的配列を認識する。一実施形態では、この標的配列は、約9から約12ヌクレオチド長までである。一実施形態では、この標的配列は、約12から約15ヌクレオチド長までである。一実施形態では、この標的配列は、約15から約18ヌクレオチド長までである。一実施形態では、この標的配列は、約18から約21ヌクレオチド長までである。
一実施形態では、ヌクレアーゼ剤の標的配列は、イントロン中に位置付けられる。一実施形態では、この標的配列は、エクソン中に位置付けられる。一実施形態では、この標的配列は、プロモーター中に位置付けられる。一実施形態では、この標的配列は、非タンパク質コード領域中に位置付けられる。一実施形態では、この非タンパク質コード領域は、調節領域である。一実施形態では、この標的配列は、プロモーター調節領域中に位置付けられる。一実施形態では、この標的配列は、エンハンサー領域中に位置付けられる。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、メガヌクレアーゼである。一実施形態では、このメガヌクレアーゼは、12から40塩基対の二本鎖DNA配列を認識する。一実施形態では、このメガヌクレアーゼは、ゲノム中の1つの完全に一致した標的配列を認識する。一実施形態では、このメガヌクレアーゼは、ホーミングヌクレアーゼである。一実施形態では、このホーミングヌクレアーゼは、LAGLIDADGファミリーのホーミングヌクレアーゼである。一実施形態では、このLAGLIDADGファミリーのホーミングヌクレアーゼは、I−SceI、I−CreIおよびI−Dmolから選択される。
一実施形態では、この標的化ベクターは、大きい標的化ベクター(LTVEC)である。
一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約300kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約75kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約75kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約100kbから125kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約125kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約150kbから約175kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約175kbから約200kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約200kbから約225kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約225kbから約250kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約250kbから約275kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約275kbから約300kbまでの範囲である。
一実施形態では、標的化ベクターの相同性アームは、BACライブラリー、コスミドライブラリーまたはP1ファージライブラリーから誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、従来の方法を使用しては標的不能な非ヒト動物のゲノム遺伝子座から誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、合成DNAから誘導される。
一実施形態では、上流相同性アームおよび下流相同性アームの総計は、少なくとも10kbである。一実施形態では、この上流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この下流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約5kbから約10kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約10kbから約20kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約20kbから約30kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約30kbから約40kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約40kbから約50kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約50kbから約60kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約60kbから約70kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約70kbから約80kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約80kbから約90kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約90kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約100kbから約110kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約110kbから約120kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約120kbから約130kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約130kbから約140kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約140kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約150kbから約160kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約160kbから約170kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約170kbから約180kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約180kbから約190kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約190kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、この標的化ベクターは、選択カセットを含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞において活性である。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞および真核細胞の両方において活性である。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このインサート核酸は、約5kbから約200kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約5kbから約10kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約10kbから約20kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約20kbから約30kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約30kbから約40kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約40kbから約50kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約60kbから約70kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約80kbから約90kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約90kbから約100kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約100kbから約110kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約120kbから約130kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約130kbから約140kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約140kbから約150kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約150kbから約160kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約160kbから約170kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約170kbから約180kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約180kbから約190kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約190kbから約200kbまでである。
一実施形態では、このインサート核酸は、部位特異的組換え標的配列に隣接した核酸を含む。一実施形態では、この核酸はゲノム核酸を含む。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウス、ヒトまたはそれらの組合せから誘導される。一実施形態では、この部位特異的組換え標的配列は、loxP、lox511、lox2272、lox66、lox71、loxM2、lox5171、FRT、FRT11、FRT71、attp、att、FRT、roxおよびそれらの組合せからなる群より選択される。
一実施形態では、このインサート核酸は、条件的対立遺伝子を含む。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799に記載されるような、多機能性対立遺伝子である。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、以下を含む:(a)標的遺伝子の転写に関してセンス配向の発動配列、およびセンス配向またはアンチセンス配向の薬物選択カセット;(b)アンチセンス配向の、対象のヌクレオチド配列(NSI)および反転モジュールにより条件的(COIN、エクソン分割イントロンおよび反転可能なジーントラップ様モジュールを利用する;例えば、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799を参照のこと);ならびに(c)第1のリコンビナーゼへの曝露の際に組み換わって、(i)発動配列およびDSCを欠きかつ(ii)センス配向でNSIを含有しアンチセンス配向でCOINを含有する条件的対立遺伝子を形成する、組換え可能な単位。
一実施形態では、このインサート核酸は、選択カセットを含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞において活性である。一実施形態では、この核酸は、原核細胞および真核細胞の両方において活性である。一実施形態では、この選択カセットは、部位特異的組換え標的配列に隣接している。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このインサート核酸は、プロモーターに作動可能に連結したレポーター遺伝子を含み、このレポーター遺伝子は、LacZ、mPlum、mCherry、tdTomato、mStrawberry、J−Red、DsRed、mOrange、mKO、mCitrine、Venus、YPet、高感度黄色蛍光タンパク質(EYFP)、Emerald、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)、CyPet、シアン蛍光タンパク質(CFP)、Cerulean、T−Sapphire、ルシフェラーゼ、アルカリホスファターゼおよびそれらの組合せからなる群より選択されるレポータータンパク質をコードする。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、誘導性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、内因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、外因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、特異的細胞型において発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、組織特異的様式で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、発生段階特異的様式で発現される。
一実施形態では、標的ゲノム遺伝子座中へのインサート核酸の組込みは、本明細書に記載される1つまたは複数の遺伝子改変を導入する。一実施形態では、この遺伝子改変は、内因性核酸配列の欠失である。一実施形態では、この遺伝子改変は、標的ゲノム遺伝子座中への外因性核酸配列の付加である。一実施形態では、この遺伝子改変は、標的ゲノム遺伝子座における、外因性核酸配列による内因性核酸配列の置換である。一実施形態では、この外因性核酸配列は、非マウス核酸配列である。一実施形態では、この外因性核酸配列は、ヒト核酸配列である。一実施形態では、この遺伝子改変は、ノックアウト、欠失、挿入、置換(「ノックイン」)、点変異、ドメインスワップ、エクソンスワップ、イントロンスワップ、調節配列スワップ、遺伝子スワップまたはそれらの組合せである。
一実施形態では、このインサート核酸は、マウス核酸配列に対して相同である。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸である。一実施形態では、このインサート核酸は、ゲノム核酸の断片である。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウスゲノム核酸、ヒトゲノム核酸またはそれらの組合せである。一実施形態では、このインサート核酸は、上記のように、約5kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、このインサート核酸は、マウス核酸配列に対してオルソロガスである。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸である。一実施形態では、このインサート核酸は、ゲノム核酸の断片である。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウスゲノム核酸、ヒトゲノム核酸またはそれらの組合せである。一実施形態では、このインサート核酸は、上記のように、約5kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、このインサート核酸は、神経系、骨格系、消化器系、循環器系、筋肉系、呼吸器系、心血管系、リンパ系、内分泌系、泌尿器系、生殖器系またはそれらの組合せにおいて発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、骨髄または骨髄由来細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、脾臓細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、このゲノム遺伝子座は、マウスゲノム核酸配列、ヒトゲノム核酸配列またはそれらの組合せを含む。一実施形態では、この核酸は、B細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、この核酸は、未熟B細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、この核酸は、成熟B細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変領域アミノ酸配列をコードするゲノム核酸配列を含む。
一実施形態では、このゲノム核酸配列は、免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されていないヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列もしくはヒト免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列、またはそれらの組合せである。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、この重鎖定常領域核酸配列は、C1−ヒンジ−C2−C3を含む。一実施形態では、このゲノム核酸配列は、免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されたヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列もしくはヒト免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列、またはそれらの組合せである。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、この重鎖定常領域核酸配列は、C1−ヒンジ−C2−C3を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域アミノ酸配列をコードするゲノム核酸配列を含む。一実施形態では、このゲノム核酸配列は、再編成されていないヒトλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、このゲノム核酸配列は、再編成されたヒトλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この再編成されていないまたは再編成されたλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列は、λ軽鎖定常領域核酸配列およびκ軽鎖定常領域核酸配列から選択されるマウス、ラットまたはヒトの免疫グロブリン軽鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結している。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、細胞外タンパク質をコードする。一実施形態では、このヒト核酸配列は、受容体に対するリガンドをコードする。一実施形態では、このリガンドは、サイトカインである。一実施形態では、このサイトカインは、CCL、CXCL、CX3CLおよびXCLから選択されるケモカインである。一実施形態では、このサイトカインは、腫瘍壊死因子(TNF)である。一実施形態では、このサイトカインは、インターロイキン(IL)である。一実施形態では、このインターロイキンは、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL−14、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、IL−19、IL−20、IL−21、IL−22、IL−23、IL−24、IL−25、IL−26、IL−27、IL−28、IL−29、IL−30、IL−31、IL−32、IL−33、IL−34、IL−35およびIL−36から選択される。一実施形態では、このインターロイキンは、IL−2である。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、細胞質タンパク質をコードする。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、膜タンパク質をコードする。一実施形態では、この膜タンパク質は、受容体である。一実施形態では、この受容体は、サイトカイン受容体である。一実施形態では、このサイトカイン受容体は、インターロイキン受容体である。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体アルファである。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体ベータである。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体ガンマである。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、核タンパク質をコードする。一実施形態では、この核タンパク質は、核受容体である。
一実施形態では、このインサート核酸は、コード配列中に遺伝子改変を含む。一実施形態では、この遺伝子改変は、コード配列の欠失変異を含む。一実施形態では、この遺伝子改変は、2つの内因性コード配列の融合を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、変異体ヒトタンパク質をコードするヒト核酸配列を含む。一実施形態では、この変異体ヒトタンパク質は、変更された結合特徴、変更された局在、変更された発現および/または変更された発現パターンを特徴とする。一実施形態では、このヒト核酸配列は、少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子を含む。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、神経学的疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、心血管疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、腎臓疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、筋肉疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、血液疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、がん原因遺伝子の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、免疫系疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、優性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、劣性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、一塩基多型(SNP)対立遺伝子を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、調節配列を含む。一実施形態では、この調節配列は、プロモーター配列である。一実施形態では、この調節配列は、エンハンサー配列である。一実施形態では、この調節配列は、転写リプレッサー結合配列である。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸配列を含み、このヒト核酸配列は、非タンパク質コード配列の欠失を含むが、タンパク質コード配列の欠失は含まない。一実施形態では、この非タンパク質コード配列の欠失は、調節配列の欠失を含む。一実施形態では、この調節エレメントの欠失は、プロモーター配列の欠失を含む。一実施形態では、この調節エレメントの欠失は、エンハンサー配列の欠失を含む。
一態様では、哺乳動物細胞において標的ゲノム遺伝子座を改変する方法が提供され、この方法は、哺乳動物細胞中に、以下:(i)標的ゲノム遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を作製するヌクレアーゼ剤、および(ii)上流相同性アームおよび下流相同性アームに隣接したインサート核酸を含む大きい標的化ベクター(LTVEC)、を導入するステップを含む。
一実施形態では、この哺乳動物細胞は、多能性細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、胚性幹(ES)細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、非ヒトES細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、誘導多能性幹(iPS)細胞である。一実施形態では、この誘導多能性(iPS)細胞は、線維芽細胞から誘導される。一実施形態では、この誘導多能性(iPS)細胞は、ヒト線維芽細胞から誘導される。一実施形態では、この多能性細胞は、造血幹細胞(HSC)である。一実施形態では、この多能性細胞は、神経幹細胞(NSC)である。一実施形態では、この多能性細胞は、胚盤葉上層幹細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、発生的に制限された前駆細胞である。
一実施形態では、この多能性細胞は、げっ歯類多能性細胞である。一実施形態では、このげっ歯類多能性細胞は、ラット多能性細胞である。一実施形態では、このラット多能性細胞は、ラットES細胞である。一実施形態では、このげっ歯類多能性細胞は、マウス多能性細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、マウス胚性幹(ES)細胞である。
一実施形態では、この哺乳動物細胞は、不死化マウス細胞または不死化ラット細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、不死化ヒト細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、ヒト線維芽細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、がん細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、ヒトがん細胞である。
一実施形態では、この哺乳動物細胞は、疾患を有する患者から単離されたヒト細胞である。一実施形態では、このヒト細胞は、変異体タンパク質をコードするヒト核酸配列を含む。一実施形態では、この変異体ヒトタンパク質は、変更された結合特徴、変更された局在、変更された発現および/または変更された発現パターンを特徴とする。一実施形態では、このヒト核酸配列は、少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子を含む。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、神経学的疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、心血管疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、腎臓疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、筋肉疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、血液疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、がん原因遺伝子の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、免疫系疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、優性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、劣性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、一塩基多型(SNP)対立遺伝子を含む。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、FcER1a遺伝子座、TLR4遺伝子座、PRLR遺伝子座、Notch4遺伝子座、Accn2遺伝子座、Adamts5遺伝子座、TRPA1遺伝子座、FolH1遺伝子座、LRP5遺伝子座およびERBB4遺伝子座から選択される。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、ヒトゲノム配列を含む。一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、非ヒト動物のゲノム核酸配列を含む。一実施形態では、この非ヒト動物は、げっ歯類である。一実施形態では、このげっ歯類は、マウス、ラットおよびハムスターから選択される。
一実施形態では、標的ゲノム遺伝子座に位置付けられる上記少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子が、インサート核酸で置換される。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子の置換は、ノックアウト、欠失、挿入、置換(「ノックイン」)、ドメインスワップ、エクソンスワップ、イントロンスワップ、調節配列スワップ、遺伝子スワップまたはそれらの組合せによって媒介される。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、大きい標的化ベクター(LTVEC)と一緒に導入される。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、一定期間にわたってLTVECとは別々に導入される。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、LTVECの導入前に導入される。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、LTVECの導入後に導入される。
一実施形態では、LTVECとヌクレアーゼ剤との併用は、LTVEC単独の使用と比較して、増加した標的化効率を生じさせる。一実施形態では、LTVECがヌクレアーゼ剤と併せて使用される場合、このLTVECの標的化効率は、LTVECが単独で使用される場合と比較して、少なくとも2倍増加される。一実施形態では、LTVECがヌクレアーゼ剤と併せて使用される場合、このLTVECの標的化効率は、LTVECが単独で使用される場合と比較して、少なくとも3倍増加される。一実施形態では、LTVECがヌクレアーゼ剤と併せて使用される場合、このLTVECの標的化効率は、LTVECが単独で使用される場合と比較して、少なくとも4倍増加される。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、ヌクレアーゼをコードする核酸配列を含む発現構築物であり、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、構成的に活性なプロモーターである。一実施形態では、このプロモーターは、誘導性プロモーターである。一実施形態では、このプロモーターは、哺乳動物細胞において活性である。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、エンドヌクレアーゼをコードするmRNAである。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)である。一実施形態では、このZFNの各モノマーは、3つ以上のジンクフィンガーベースのDNA結合ドメインを含み、各ジンクフィンガーベースのDNA結合ドメインは、3bpの下位部位に結合する。一実施形態では、このZFNは、独立ヌクレアーゼに作動可能に連結したジンクフィンガーベースのDNA結合ドメインを含むキメラタンパク質である。一実施形態では、この独立エンドヌクレアーゼは、FokIエンドヌクレアーゼである。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、第1のZFNおよび第2のZFNを含み、この第1のZFNおよび第2のZFNの各々は、FokIヌクレアーゼに作動可能に連結しており、この第1のZFNおよび第2のZFNは、約6bpから約40bpの切断部位によって分離された標的DNA配列の各鎖中の2つの連続する標的DNA配列を認識し、このFokIヌクレアーゼは、二量体化して、二本鎖切断を作製する。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、転写アクチベータ様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)である。一実施形態では、このTALENの各モノマーは、12〜25のTALリピートを含み、各TALリピートは、1bpの下位部位に結合する。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、独立ヌクレアーゼに作動可能に連結したTALリピートベースのDNA結合ドメインを含むキメラタンパク質である。一実施形態では、この独立ヌクレアーゼは、FokIエンドヌクレアーゼである。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、第1のTALリピートベースのDNA結合ドメインおよび第2のTALリピートベースのDNA結合ドメインを含み、この第1のTALリピートベースのDNA結合ドメインおよび第2のTALリピートベースのDNA結合ドメインの各々は、FokIヌクレアーゼに作動可能に連結しており、この第1のTALリピートベースのDNA結合ドメインおよび第2のTALリピートベースのDNA結合ドメインは、約6bpから約40bpの切断部位によって分離された標的DNA配列の各鎖中の2つの連続する標的DNA配列を認識し、このFokIヌクレアーゼは、二量体化して、二本鎖切断を作製する。
一実施形態では、このヌクレアーゼの各モノマーは、少なくとも9ヌクレオチドの標的配列を認識する。一実施形態では、この標的配列は、約9から約12ヌクレオチド長までである。一実施形態では、この標的配列は、約12から約15ヌクレオチド長までである。一実施形態では、この標的配列は、約15から約18ヌクレオチド長までである。一実施形態では、この標的配列は、約18から約21ヌクレオチド長までである。
一実施形態では、ヌクレアーゼ剤の標的核酸配列は、イントロン中に位置付けられる。一実施形態では、この標的核酸配列は、エクソン中に位置付けられる。一実施形態では、この標的核酸配列は、プロモーター中に位置付けられる。一実施形態では、この標的核酸配列は、非タンパク質コード領域中に位置付けられる。一実施形態では、この非タンパク質コード領域は、調節領域である。一実施形態では、この標的核酸配列は、プロモーター調節領域中に位置付けられる。一実施形態では、この標的核酸配列は、エンハンサー領域中に位置付けられる。
一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、メガヌクレアーゼである。一実施形態では、このメガヌクレアーゼは、12から40塩基対の二本鎖DNA配列を認識する。一実施形態では、このメガヌクレアーゼは、ゲノム中の1つの完全に一致した標的配列を認識する。一実施形態では、このメガヌクレアーゼは、ホーミングヌクレアーゼである。一実施形態では、このホーミングヌクレアーゼは、LAGLIDADGファミリーのホーミングヌクレアーゼである。一実施形態では、このLAGLIDADGファミリーのホーミングヌクレアーゼは、I−SceI、I−CreIおよびI−Dmolから選択される。
一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約300kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約50kbから約75kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約75kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約100kbから125kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約125kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約150kbから約175kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約175kbから約200kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約200kbから約225kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約225kbから約250kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約250kbから約275kbまでの範囲である。一実施形態では、このLTVECは、約275kbから約300kbまでの範囲である。
一実施形態では、LTVECの相同性アームは、BACライブラリー、コスミドライブラリーまたはP1ファージライブラリーから誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、従来の方法を使用しては標的不能な非ヒト動物のゲノム遺伝子座から誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、合成DNAから誘導される。
一実施形態では、上流相同性アームおよび下流相同性アームの総計は、少なくとも10kbである。一実施形態では、この上流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この下流相同性アームは、約5kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約5kbから約10kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約10kbから約20kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約20kbから約30kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約30kbから約40kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約40kbから約50kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約50kbから約60kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約60kbから約70kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約70kbから約80kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約80kbから約90kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約90kbから約100kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約100kbから約110kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約110kbから約120kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約120kbから約130kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約130kbから約140kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約140kbから約150kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約150kbから約160kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約160kbから約170kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約170kbから約180kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約180kbから約190kbまでの範囲である。一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、約190kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、この標的化ベクターは、選択カセットを含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、哺乳動物細胞において活性である。一実施形態では、このプロモーターは、原核細胞および真核細胞の両方において活性である。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このインサート核酸は、約5kbから約200kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約5kbから約10kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約10kbから約20kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約20kbから約30kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約30kbから約40kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約40kbから約50kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約60kbから約70kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約80kbから約90kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約90kbから約100kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約100kbから約110kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約120kbから約130kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約130kbから約140kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約140kbから約150kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約150kbから約160kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約160kbから約170kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約170kbから約180kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約180kbから約190kbまでである。一実施形態では、このインサート核酸は、約190kbから約200kbまでである。
一実施形態では、このインサート核酸は、部位特異的組換え標的配列に隣接した核酸を含む。一実施形態では、この核酸はゲノム核酸を含む。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウス、ヒトまたはそれらの組合せから誘導される。一実施形態では、この部位特異的組換え標的配列は、loxP、lox511、lox2272、lox66、lox71、loxM2、lox5171、FRT、FRT11、FRT71、attp、att、FRT、roxおよびそれらの組合せからなる群より選択される。
一実施形態では、このインサート核酸は、条件的対立遺伝子を含む。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799に記載されるような、多機能性対立遺伝子である。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、以下を含む:(a)標的遺伝子の転写に関してセンス配向の発動配列、およびセンス配向またはアンチセンス配向の薬物選択カセット;(b)アンチセンス配向の、対象のヌクレオチド配列(NSI)および反転モジュールにより条件的(COIN、エクソン分割イントロンおよび反転可能なジーントラップ様モジュールを利用する;例えば、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799を参照のこと);ならびに(c)第1のリコンビナーゼへの曝露の際に組み換わって、(i)発動配列およびDSCを欠きかつ(ii)センス配向でNSIを含有しアンチセンス配向でCOINを含有する条件的対立遺伝子を形成する、組換え可能な単位。
一実施形態では、このインサート核酸は、選択カセットを含む。一実施形態では、この選択カセットは、選択マーカーをコードする核酸配列を含み、この核酸配列は、プロモーターに作動可能に連結している。一実施形態では、このプロモーターは、哺乳動物細胞において活性である。一実施形態では、この核酸は、真核細胞において活性である。一実施形態では、この選択カセットは、部位特異的組換え標的配列に隣接している。一実施形態では、この選択マーカーは、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(neo)、ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼ(hyg)、ピューロマイシン−N−アセチルトランスフェラーゼ(puro)、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsr)、キサンチン/グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(gpt)および単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ(HSV−k)ならびにそれらの組合せから選択される。
一実施形態では、このインサート核酸は、プロモーターに作動可能に連結したレポーター遺伝子を含み、このレポーター遺伝子は、LacZ、mPlum、mCherry、tdTomato、mStrawberry、J−Red、DsRed、mOrange、mKO、mCitrine、Venus、YPet、高感度黄色蛍光タンパク質(EYFP)、Emerald、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)、CyPet、シアン蛍光タンパク質(CFP)、Cerulean、T−Sapphire、ルシフェラーゼ、アルカリホスファターゼおよびそれらの組合せからなる群より選択されるレポータータンパク質をコードする。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、誘導性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、内因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、外因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、特異的細胞型において発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、組織特異的様式で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、発生段階特異的様式で発現される。
一実施形態では、標的ゲノム遺伝子座中へのインサート核酸の組込みは、本明細書に記載される1つまたは複数の遺伝子改変を導入する。一実施形態では、この遺伝子改変は、内因性核酸配列の欠失である。一実施形態では、この遺伝子改変は、標的ゲノム遺伝子座中への外因性核酸配列の付加である。一実施形態では、この遺伝子改変は、標的ゲノム遺伝子座における、外因性核酸配列による内因性核酸配列の置換である。一実施形態では、この外因性核酸配列は、非マウス核酸配列である。一実施形態では、この外因性核酸配列は、ヒト核酸配列である。一実施形態では、この遺伝子改変は、ノックアウト、欠失、挿入、置換(「ノックイン」)、点変異、ドメインスワップ、エクソンスワップ、イントロンスワップ、調節配列スワップ、遺伝子スワップまたはそれらの組合せである。
一実施形態では、このインサート核酸は、マウス核酸配列に対して相同である。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸である。一実施形態では、このインサート核酸は、ゲノム核酸の断片である。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウスゲノム核酸、ヒトゲノム核酸またはそれらの組合せである。一実施形態では、このインサート核酸は、上記のように、約5kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、このインサート核酸は、マウス核酸配列に対してオルソロガスである。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸である。一実施形態では、このインサート核酸は、ゲノム核酸の断片である。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウスゲノム核酸、ヒトゲノム核酸またはそれらの組合せである。一実施形態では、このインサート核酸は、上記のように、約5kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、このインサート核酸は、神経系、骨格系、消化器系、循環器系、筋肉系、呼吸器系、心血管系、リンパ系、内分泌系、泌尿器系、生殖器系またはそれらの組合せにおいて発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、骨髄または骨髄由来細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、脾臓細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、このゲノム遺伝子座は、マウスゲノム核酸配列、ヒトゲノム核酸配列またはそれらの組合せを含む。一実施形態では、この核酸は、B細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、この核酸は、未熟B細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、この核酸は、成熟B細胞において発現されるタンパク質をコードするゲノム遺伝子座を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変領域アミノ酸配列をコードするゲノム核酸配列を含む。
一実施形態では、このゲノム核酸配列は、免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されていないヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列もしくはヒト免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列、またはそれらの組合せである。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、この重鎖定常領域核酸配列は、C1−ヒンジ−C2−C3を含む。一実施形態では、このゲノム核酸配列は、免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されたヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列もしくはヒト免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列、またはそれらの組合せである。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、この重鎖定常領域核酸配列は、C1−ヒンジ−C2−C3を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域アミノ酸配列をコードするゲノム核酸配列を含む。一実施形態では、このゲノム核酸配列は、再編成されていないヒトλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、このゲノム核酸配列は、再編成されたヒトλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この再編成されていないまたは再編成されたλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列は、λ軽鎖定常領域核酸配列およびκ軽鎖定常領域核酸配列から選択されるマウスまたはヒトの免疫グロブリン軽鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結している。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、細胞外タンパク質をコードする。一実施形態では、このヒト核酸配列は、受容体に対するリガンドをコードする。一実施形態では、このリガンドは、サイトカインである。一実施形態では、このサイトカインは、CCL、CXCL、CX3CLおよびXCLから選択されるケモカインである。一実施形態では、このサイトカインは、腫瘍壊死因子(TNF)である。一実施形態では、このサイトカインは、インターロイキン(IL)である。一実施形態では、このインターロイキンは、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL−14、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、IL−19、IL−20、IL−21、IL−22、IL−23、IL−24、IL−25、IL−26、IL−27、IL−28、IL−29、IL−30、IL−31、IL−32、IL−33、IL−34、IL−35およびIL−36から選択される。一実施形態では、このインターロイキンは、IL−2である。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、細胞質タンパク質をコードする。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、膜タンパク質をコードする。一実施形態では、この膜タンパク質は、受容体である。一実施形態では、この受容体は、サイトカイン受容体である。一実施形態では、このサイトカイン受容体は、インターロイキン受容体である。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体アルファである。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体ベータである。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体ガンマである。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、核タンパク質をコードする。一実施形態では、この核タンパク質は、核受容体である。
一実施形態では、このインサート核酸は、コード配列中に遺伝子改変を含む。一実施形態では、この遺伝子改変は、コード配列の欠失変異を含む。一実施形態では、この遺伝子改変は、2つの内因性コード配列の融合を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、変異体ヒトタンパク質をコードするヒト核酸配列を含む。一実施形態では、この変異体ヒトタンパク質は、変更された結合特徴、変更された局在、変更された発現および/または変更された発現パターンを特徴とする。一実施形態では、このヒト核酸配列は、少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子を含む。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、神経学的疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、心血管疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、腎臓疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、筋肉疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、血液疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、がん原因遺伝子の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、免疫系疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、優性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、劣性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、一塩基多型(SNP)対立遺伝子を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、調節配列を含む。一実施形態では、この調節配列は、プロモーター配列である。一実施形態では、この調節配列は、エンハンサー配列である。一実施形態では、この調節配列は、転写リプレッサー結合配列である。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸配列を含み、このヒト核酸配列は、非タンパク質コード配列の欠失を含むが、タンパク質コード配列の欠失は含まない。一実施形態では、この非タンパク質コード配列の欠失は、調節配列の欠失を含む。一実施形態では、この調節エレメントの欠失は、プロモーター配列の欠失を含む。一実施形態では、この調節エレメントの欠失は、エンハンサー配列の欠失を含む。
一態様では、本明細書に記載される方法を用いて作製された哺乳動物細胞が提供される。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、標的ゲノム遺伝子座において本明細書に記載される1つまたは複数の遺伝子改変を含むインサート核酸を含む。
一実施形態では、この哺乳動物細胞は、多能性細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、胚性幹(ES)細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、誘導多能性幹(iPS)細胞である。一実施形態では、この誘導多能性(iPS)細胞は、線維芽細胞から誘導される。一実施形態では、この誘導多能性(iPS)細胞は、ヒト線維芽細胞から誘導される。一実施形態では、この多能性細胞は、造血幹細胞(HSC)である。一実施形態では、この多能性細胞は、神経幹細胞(NSC)である。一実施形態では、この多能性細胞は、胚盤葉上層幹細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、発生的に制限された前駆細胞である。
一実施形態では、この多能性細胞は、マウス多能性細胞である。一実施形態では、この多能性細胞は、マウス胚性幹(ES)細胞である。
一実施形態では、この哺乳動物細胞は、不死化マウス細胞または不死化ラット細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、不死化ヒト細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、ヒト線維芽細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、がん細胞である。一実施形態では、この哺乳動物細胞は、ヒトがん細胞である。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、FcER1a遺伝子座、TLR4遺伝子座、PRLR遺伝子座、Notch4遺伝子座、Accn2遺伝子座、Adamts5遺伝子座、TRPA1遺伝子座、FolH1遺伝子座、LRP5遺伝子座およびERBB4遺伝子座から選択される。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、本明細書に記載される1つまたは複数の遺伝子改変を含む。一実施形態では、この遺伝子改変は、内因性核酸配列の欠失である。一実施形態では、この遺伝子改変は、標的ゲノム遺伝子座中への外因性核酸配列の付加である。一実施形態では、この遺伝子改変は、標的ゲノム遺伝子座における、外因性核酸配列による内因性核酸配列の置換である。一実施形態では、この外因性核酸配列は、非マウス核酸配列である。一実施形態では、この外因性核酸配列は、ヒト核酸配列である。一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、ノックアウト、欠失、挿入、置換(「ノックイン」)、ドメインスワップ、エクソンスワップ、イントロンスワップ、調節配列スワップ、遺伝子スワップおよびそれらの組合せから選択される改変を含む。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、マウス核酸配列に対して相同なインサート核酸を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸である。一実施形態では、このインサート核酸は、ゲノム核酸の断片である。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウスゲノム核酸、ヒトゲノム核酸またはそれらの組合せである。一実施形態では、このインサート核酸は、上記のように、約5kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、マウス核酸配列に対してオルソロガスなインサート核酸を含む。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸である。一実施形態では、このインサート核酸は、ゲノム核酸の断片である。一実施形態では、このゲノム核酸は、マウスゲノム核酸、ヒトゲノム核酸またはそれらの組合せである。一実施形態では、このインサート核酸は、上記のように、約5kbから約200kbまでの範囲である。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、条件的対立遺伝子を含む。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799に記載されるような、多機能性対立遺伝子である。一実施形態では、この条件的対立遺伝子は、以下を含む:(a)標的遺伝子の転写に関してセンス配向の発動配列、およびセンス配向またはアンチセンス配向の薬物選択カセット;(b)アンチセンス配向の、対象のヌクレオチド配列(NSI)および反転モジュールにより条件的(COIN、エクソン分割イントロンおよび反転可能なジーントラップ様モジュールを利用する;例えば、その全体が参照により組み込まれるUS2011/0104799を参照のこと);ならびに(c)第1のリコンビナーゼへの曝露の際に組み換わって、(i)発動配列およびDSCを欠きかつ(ii)センス配向でNSIを含有しアンチセンス配向でCOINを含有する条件的対立遺伝子を形成する、組換え可能な単位。
一実施形態では、このインサート核酸は、プロモーターに作動可能に連結したレポーター遺伝子を含み、このレポーター遺伝子は、LacZ、mPlum、mCherry、tdTomato、mStrawberry、J−Red、DsRed、mOrange、mKO、mCitrine、Venus、YPet、高感度黄色蛍光タンパク質(EYFP)、Emerald、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)、CyPet、シアン蛍光タンパク質(CFP)、Cerulean、T−Sapphire、ルシフェラーゼ、アルカリホスファターゼおよびそれらの組合せからなる群より選択されるレポータータンパク質をコードする。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、誘導性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、内因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、外因性プロモーターの制御下で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、特異的細胞型において発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、組織特異的様式で発現される。一実施形態では、このレポーター遺伝子は、発生段階特異的様式で発現される。
一実施形態では、このインサート核酸は、神経系、骨格系、消化器系、循環器系、筋肉系、呼吸器系、心血管系、リンパ系、内分泌系、泌尿器系、生殖器系またはそれらの組合せにおいて発現されるタンパク質をコードするヒト核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、骨髄または骨髄由来細胞において発現されるタンパク質をコードする。一実施形態では、マウスES細胞のゲノムは、脾臓細胞において発現されるタンパク質をコードするヒトゲノム遺伝子座を含む。一実施形態では、このヒト核酸は、B細胞において発現されるタンパク質をコードする。一実施形態では、このヒト核酸は、未熟B細胞において発現されるタンパク質をコードする。一実施形態では、このヒト核酸は、成熟B細胞において発現されるタンパク質をコードする。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変領域アミノ酸配列をコードするヒト核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、再編成されていないヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この再編成されていないヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列は、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列、ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列またはそれらの組合せに作動可能に連結している。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、この重鎖定常領域核酸配列は、C1−ヒンジ−C2−C3を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、再編成されたヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列は、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列、ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列またはそれらの組合せに作動可能に連結している。一実施形態では、この免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列は、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、この重鎖定常領域核酸配列は、C1−ヒンジ−C2−C3を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト免疫グロブリン軽鎖可変領域アミノ酸配列をコードするヒト核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、再編成されていないヒトλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、再編成されたヒトλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む。一実施形態では、この再編成されていないλおよび/またはκ軽鎖可変領域核酸配列は、λ軽鎖定常領域核酸配列およびκ軽鎖定常領域核酸配列から選択されるマウスまたはヒトの免疫グロブリン軽鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結されている。
一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸配列を含む。一実施形態では、このヒト核酸配列は、細胞外タンパク質をコードする。一実施形態では、このヒト核酸配列は、受容体に対するリガンドをコードする。一実施形態では、このリガンドは、サイトカインである。一実施形態では、このサイトカインは、CCL、CXCL、CX3CLおよびXCLから選択されるケモカインである。一実施形態では、このサイトカインは、腫瘍壊死因子(TNF)である。一実施形態では、このサイトカインは、インターロイキン(IL)である。一実施形態では、このインターロイキンは、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL−14、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、IL−19、IL−20、IL−21、IL−22、IL−23、IL−24、IL−25、IL−26、IL−27、IL−28、IL−29、IL−30、IL−31、IL−32、IL−33、IL−34、IL−35およびIL−36から選択される。一実施形態では、このインターロイキンは、IL−2である。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、細胞質タンパク質をコードする。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、膜タンパク質をコードする。一実施形態では、この膜タンパク質は、受容体である。一実施形態では、この受容体は、サイトカイン受容体である。一実施形態では、このサイトカイン受容体は、インターロイキン受容体である。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体アルファである。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体ベータである。一実施形態では、このインターロイキン受容体は、インターロイキン2受容体ガンマである。一実施形態では、このヒトゲノム核酸配列は、核タンパク質をコードする。一実施形態では、この核タンパク質は、核受容体である。
一実施形態では、このインサート核酸は、コード配列中に遺伝子改変を含む。一実施形態では、この遺伝子改変は、コード配列の欠失変異を含む。一実施形態では、この遺伝子改変は、2つの内因性コード配列の融合を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、変異体ヒトタンパク質をコードするヒト核酸配列を含む。一実施形態では、この変異体ヒトタンパク質は、変更された結合特徴、変更された局在、変更された発現および/または変更された発現パターンを特徴とする。一実施形態では、このヒト核酸配列は、少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子を含む。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、神経学的疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、心血管疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、腎臓疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、筋肉疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、血液疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、がん原因遺伝子の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、免疫系疾患の対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、優性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、劣性対立遺伝子である。一実施形態では、このヒト疾患対立遺伝子は、一塩基多型(SNP)対立遺伝子を含む。
一実施形態では、このインサート核酸は、調節配列を含む。一実施形態では、この調節配列は、プロモーター配列である。一実施形態では、この調節配列は、エンハンサー配列である。一実施形態では、この調節配列は、転写リプレッサー結合配列である。一実施形態では、このインサート核酸は、ヒト核酸配列を含み、このヒト核酸配列は、非タンパク質コード配列の欠失を含むが、タンパク質コード配列の欠失は含まない。一実施形態では、この非タンパク質コード配列の欠失は、調節配列の欠失を含む。一実施形態では、この調節エレメントの欠失は、プロモーター配列の欠失を含む。一実施形態では、この調節エレメントの欠失は、エンハンサー配列の欠失を含む。
一態様では、その生殖系列中に本明細書に記載される1つまたは複数の遺伝子改変を含む非ヒト動物を作製する方法が提供され、この方法は以下を含む:
(a)大きい標的化ベクター(LTVEC)と、対象のゲノム遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を生成するヌクレアーゼ剤とを使用して、原核細胞において非ヒト動物の対象のゲノム遺伝子座を改変するステップであって、このLTVECは、上流相同性アームおよび下流相同性アームに隣接したインサート核酸を含み、この原核細胞は、リコンビナーゼを発現することが可能である、ステップ;
(b)遺伝子改変されたLTVECを含む改変された原核細胞を選択するステップ;
(c)遺伝子改変されたLTVECを単離するステップ;
(d)非ヒト動物の多能性細胞中に遺伝子改変されたLTVECを導入して、対象のゲノム遺伝子座中にインサート核酸を含む遺伝子改変された多能性細胞を生成するステップ;
(e)遺伝子改変された多能性細胞を選択するステップ;
(f)プレ桑実胚期における非ヒト動物の宿主胚中に、遺伝子改変された多能性細胞を導入するステップ;ならびに
(g)遺伝子改変された多能性細胞を含む宿主胚を代理母に移植して、遺伝子改変された多能性細胞から誘導されたF0世代を生成するステップ。
一実施形態では、この非ヒト動物は、哺乳動物である。一実施形態では、この哺乳動物は、げっ歯類である。一実施形態では、このげっ歯類は、マウス、ラットおよびハムスターから選択される。一実施形態では、この非ヒト動物はマウスであり、この多能性細胞はマウスES細胞である。一実施形態では、この非ヒト動物はラットであり、この多能性細胞はラットES細胞である。
一実施形態では、この標的ゲノム遺伝子座は、本明細書に記載される1つまたは複数の遺伝子改変を含む。
一実施形態では、単離するステップ(c)は、遺伝子改変されたLTVECを線状化するステップ(c)’をさらに含む。
一実施形態では、導入するステップ(d)は、多能性細胞中に本明細書に記載されるヌクレアーゼ剤を導入するステップ(d)’をさらに含む。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)である。一実施形態では、このヌクレアーゼ剤は、転写アクチベータ様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)である。
一実施形態では、選択するステップ(b)および/または(e)は、原核細胞または多能性細胞に、本明細書に記載される選択可能な薬剤を適用することによって実行される。
一実施形態では、選択するステップ(b)および/または(e)は、本明細書に記載される対立遺伝子の改変(modification of allele)(MOA)アッセイを介して実行される。
図1は、マウスIl2rg遺伝子上のジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)切断部位を示す図である。この図の縮尺は比例させなかった。下のパネル中の四角で囲んだ配列は、ZFN標的配列を示す。
本発明は、記載された特定の方法および実験条件に限定されないが、それは、かかる方法および条件が変動し得るからである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定されるので、本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を記載する目的のためだけであり、限定することを意図しないこともまた理解すべきである。
特に規定しない限り、本明細書で使用される全ての用語および語句は、その用語または語句が使用される文脈から相容れないことが明らかに示されるまたは明らかに見て取れる場合を除き、その用語および語句が当該分野で獲得している意味を含む。本明細書に記載される方法および材料と類似または等価な任意の方法および材料が、本発明の実施および試験において使用され得るが、特定の方法および材料がここで記載されている。言及される全ての刊行物は、参照によって本明細書に組み込まれる。
定義
用語「胚性幹細胞」または「ES細胞」には、本明細書で使用する場合、in vitroで未分化増殖が可能であり、胚中への導入の際に発生中の胚の任意の組織に寄与することが可能な、胚由来の全能性細胞または多能性細胞が含まれる。用語「多能性細胞」には、本明細書で使用する場合、1つよりも多い分化した細胞型へと発生する能力を有する未分化細胞が含まれる。
免疫グロブリン核酸配列に言及した用語「生殖系列」は、子孫に受け継がれ得る核酸配列を含む。
語句「重鎖」または「免疫グロブリン重鎖」には、任意の生物由来の、免疫グロブリン重鎖定常領域配列を含む免疫グロブリン重鎖配列が含まれる。重鎖可変ドメインは、特に示さない限り、3つの重鎖CDRおよび4つのフレームワーク(FR)領域を含む。重鎖の断片には、CDR、CDRおよびFR、ならびにそれらの組合せが含まれる。典型的な重鎖は、可変ドメインの後ろに(N末端からC末端へと)、C1ドメイン、ヒンジ、C2ドメインおよびC3ドメインを有する。重鎖の機能的断片には、細胞から発現および分泌することが可能で、少なくとも1つのCDRを含む、エピトープを特異的に認識することが可能な(例えば、マイクロモル濃度、ナノモル濃度またはピコモル濃度の範囲のKでエピトープを認識する)断片が含まれる。重鎖可変ドメインは、生殖系列中に存在するV、DおよびJセグメントのレパートリーから誘導されるV、DおよびJセグメントを一般に含む可変領域ヌクレオチド配列によってコードされる。種々の生物についてのV、DおよびJ重鎖セグメントの配列、位置および術語体系は、URL「imgt.org」においてワールドワイドウェブ(www)上のインターネットを介してアクセス可能なIMGTデータベース中で見出すことができる。
語句「軽鎖」には、任意の生物由来の免疫グロブリン軽鎖配列が含まれ、特に示さない限り、ヒトカッパ(κ)およびラムダ(λ)軽鎖ならびにVpreB、ならびに代替軽鎖が含まれる。軽鎖可変ドメインは、特に示さない限り、典型的には、3つの軽鎖CDRおよび4つのFRを含む。一般に、全長軽鎖は、アミノ末端からカルボキシル末端へとFR1−CDR1−FR2−CDR2−FR3−CDR3−FR4を含む可変ドメインと、軽鎖定常領域アミノ酸配列とを含む。軽鎖可変ドメインは、生殖系列中に存在する軽鎖VおよびJ遺伝子セグメントのレパートリーから誘導される軽鎖Vおよび軽鎖J遺伝子セグメントを一般に含む軽鎖可変領域ヌクレオチド配列によってコードされる。種々の生物についての軽鎖VおよびJ遺伝子セグメントの配列、位置および術語体系は、URL「imgt.org」においてワールドワイドウェブ(www)上のインターネットを介してアクセス可能なIMGTデータベース中で見出すことができる。軽鎖には、例えば、それらが現れるエピトープ結合タンパク質によって選択的に結合される第1のエピトープまたは第2のエピトープのいずれにも選択的に結合しない軽鎖が含まれる。軽鎖には、それらが現れるエピトープ結合タンパク質によって選択的に結合される1つもしくは複数のエピトープを結合および認識する軽鎖、または重鎖がかかるエピトープを結合および認識するのを補助する軽鎖もまた含まれる。
用語「相同な核酸」には、本明細書で使用する場合、公知の参照配列と同一または実質的に類似した、いずれかの核酸配列が含まれる。一実施形態では、用語「相同な核酸」は、公知の参照配列に対して、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%またはさらには100%同一なDNAまたはRNA配列を特徴付けるために使用される。
用語「オルソロガスな核酸」には、本明細書で使用する場合、別の種における公知の参照配列と機能的に等価な、1つの種由来の核酸配列が含まれる。
用語「大きい標的化ベクター」または「LTVEC」には、本明細書で使用する場合、真核細胞における相同標的化を実施するために意図される他のアプローチによって典型的に使用されるものよりも大きなクローニングされたゲノム核酸の断片から誘導される、真核細胞のための大きい標的化ベクターが含まれる。LTVECのサイズは大きすぎて、サザンブロッティングおよびロングレンジ(例えば、1kb〜5kb)PCRなどの従来のアッセイによる標的化事象のスクリーニングができない。LTVECの例には、細菌人工染色体(BAC)および酵母人工染色体(YAC)から誘導されたベクターが含まれるが、これらに限定されない。
用語「対立遺伝子の改変」または「MOA」には、ゲノム中の遺伝子(複数可)または染色体遺伝子座(複数可)の1つの対立遺伝子の正確なDNA配列の改変が含まれる。「対立遺伝子の改変(MOA)」の例には、単一ヌクレオチドほどの小ささの欠失、置換もしくは挿入、または対象の遺伝子(複数可)もしくは染色体遺伝子座(複数可)に及ぶ多数キロ塩基の欠失、ならびにこれら両極端の間の任意のおよび全ての可能な改変が含まれるが、これらに限定されない。
用語「ヌクレアーゼ」には、本明細書で使用する場合、核酸配列中の中断、例えば、二本鎖DNA配列中の一本鎖切断または二本鎖切断を誘導する薬剤が含まれる。ヌクレアーゼには、予め選択された配列または特異的配列に結合し、この予め選択された配列または特異的配列またはその近傍において切るヌクレアーゼ、例えば、操作されたジンクフィンガーヌクレアーゼおよび操作されたTALエフェクターヌクレアーゼが含まれる。ヌクレアーゼは、ZFNおよびTALエフェクターヌクレアーゼに限定されず、改善された標的化効率を達成するためにLTVECと共に使用するのに適した任意のヌクレアーゼであり得る。非限定的な例には、予め選択された配列または特異的配列において切る、他のジンクフィンガーベースのヌクレアーゼおよび操作されたメガヌクレアーゼが含まれる。
本発明との使用に適したTALエフェクターヌクレアーゼには、当該分野で公知の任意のTALヌクレアーゼが含まれる。適切なTALヌクレアーゼの例および適切なTALヌクレアーゼを調製するための方法は、例えば、米国特許出願公開第2011/0239315(A1)号、同第2011/0269234(A1)号、同第2011/0145940(A1)号、同第2003/0232410(A1)号、同第2005/0208489(A1)号、同第2005/0026157(A1)号、同第2005/0064474(A1)号、同第2006/0188987(A1)号および同第2006/0063231(A1)号(各々、本明細書で参照により組み込まれる)に開示されている。種々の実施形態では、例えば対象のゲノム中の標的核酸配列またはその近傍において切るTALエフェクターヌクレアーゼが操作され、この標的核酸配列は、LTVECによって改変される配列またはその近傍に存在する。TALエフェクターヌクレアーゼは、1つのエンドヌクレアーゼドメインおよび1つまたは複数のTALエフェクターDNA結合ドメインを含むタンパク質であり、この1つまたは複数のTALエフェクターDNA結合ドメインは、予め選択された核酸配列または特異的核酸配列を認識する配列を含む。本発明との使用に適したTALヌクレアーゼには、本明細書に記載されるLTVECによって改変される標的核酸配列またはその近傍に結合するように特異的に設計されたTALヌクレアーゼが含まれる。
語句「作動可能に連結した」には、作動可能に連結した成分が意図した様式で機能する関係性が含まれる。一例では、タンパク質をコードする核酸配列は、適切な転写調節を保持するように、調節配列(例えば、プロモーター、エンハンサー、サイレンサー配列など)に作動可能に連結し得る。一例では、免疫グロブリン可変領域(またはV(D)Jセグメント)の核酸配列は、免疫グロブリンの重鎖または軽鎖の配列への配列間の適切な組換えを可能にするように、免疫グロブリン定常領域の核酸配列に作動可能に連結し得る。
用語「プロモーター」および「プロモーター調節エレメント」などには、本明細書で使用する場合、その遺伝子の発現を制御する、核酸断片または遺伝子内のヌクレオチド配列エレメントが含まれる。
用語「組換え部位」には、本明細書で使用する場合、部位特異的リコンビナーゼによって認識され、組換え事象の基質として機能し得るヌクレオチド配列が含まれる。
用語「部位特異的リコンビナーゼ」には、本明細書で使用する場合、「組換え部位」間の組換えを促進し得る1群の酵素が含まれ、これら2つの組換え部位は、単一の核酸分子内または別々の核酸分子上に、物理的に分離されている。「部位特異的リコンビナーゼ」の例には、Cre、FlpおよびDreリコンビナーゼが含まれるが、これらに限定されない。
LTVECおよびヌクレアーゼ剤を使用したゲノム遺伝子座の改変
非ヒト動物の種々のゲノム遺伝子座を標的化することにおいては進展がなされてきたが、従来の標的化戦略で標的化できない多くのゲノム遺伝子座または細胞型が未だ存在する。失敗の理由は異なり得るが、本明細書で使用する場合、従来の標的化方法によって、全く首尾よく標的化されないまたは不適切にもしくは顕著に低い効率で標的化されるかのいずれかの、遺伝子座または細胞が含まれる。従来の標的化方法には、従来の標的化ベクターを使用した相同組換えを使用する標的化が含まれる。標的化が困難な遺伝子座には、LTVEC単独、即ち、組換え誘導の一本鎖切断もしくは二本鎖切断の形態での補助の非存在下でさえも標的化できない遺伝子座、または組換え誘導の一本鎖切断もしくは二本鎖切断の非存在下で不適切にもしくは低い効率でLTVECで標的化された遺伝子座が含まれる。
大きい標的化ベクター即ちLTVECと併せて、組換え誘導の一本鎖切断または二本鎖切断を形成することが可能なヌクレアーゼ剤を使用して核酸配列を標的化するための組成物および方法が提供され、この標的化された核酸配列(または標的化された核酸配列の近傍の配列)が、LTVECによって改変される。これらの組成物および方法は、LTVEC単独を使用した場合であっても従来の標的化戦略を使用して改変することが困難または不可能なゲノム核酸配列を改変するために有用である。
種々の態様では、標的核酸、例えばゲノム中の遺伝子座に対する改変を作製するためにLTVECを使用するための組成物および方法が提供され、この標的核酸は、LTVECの配列によって(標的核酸とLTVECとの相同組換えにより)改変される標的配列を含み、一本鎖切断または二本鎖切断は、標的配列またはその近傍において標的核酸中に作製される。
標的核酸またはその近傍における一本鎖切断または二本鎖切断の存在は、種々の実施形態では、LTVECと標的核酸との間の組換えの効率および/または頻度を増加させる。一実施形態では、この組換えは、相同組換えである。別の実施形態では、この組換えは、非相同な末端連結による挿入である。種々の実施形態では、一本鎖切断または二本鎖切断の存在下での標的ゲノム遺伝子座におけるLTVEC配列の標的化効率は、一本鎖切断または二本鎖切断の非存在下よりも、少なくとも約2倍高い、少なくとも約3倍高い、少なくとも約4倍高い(例えば、一本鎖切断または二本鎖切断を作製する添加されたヌクレアーゼの非存在下だが、同じLTVECと、同じ標的配列を含む同じ標的核酸とを使用する)。
本発明との使用に適したLTVECおよびそれらを作製する方法は、例えば、米国特許第6,586,251号、同第6,596,541号、同第7,105,348号およびWO2002/036789(PCT/US01/45375)中に記載されている。
マウスES細胞などのマウス多能性細胞中にLTVECを導入することに関する実施形態を広く議論してきたが、種々の哺乳動物細胞型中にLTVECを導入する他の方法もまた、本明細書に提供される。かかる哺乳動物細胞には、本明細書に開示される方法に従って遺伝子改変され得る任意の哺乳動物細胞が含まれ、例えば、マウス細胞、ラット細胞、ウサギ細胞、ブタ細胞、ウシ細胞、シカ細胞、ヒツジ細胞、ヤギ細胞、ニワトリ細胞、ネコ細胞、イヌ細胞、フェレット細胞、霊長類(例えば、マーモセット、アカゲザル)細胞などが含まれる。一部の実施形態では、遺伝子改変可能な適切な多能性細胞が容易に入手できない哺乳動物について、体細胞を多能性細胞へと再プログラミングするために、例えば、体細胞中への、Oct3/4、Sox2、KLF4、Myc、Nanog、LIN28およびGlis1が含まれるがこれらに限定されない多能性誘導因子の組合せの導入を介した、他の方法が使用される。
一実施形態では、この上流相同性アームおよび下流相同性アームは、標的化されたゲノムと同じゲノム由来である。一実施形態では、これらの相同性アームは、関連のゲノム由来であり、例えば、標的化されたゲノムは、第1の株のマウスゲノムであり、標的化アームは第2の株のマウスゲノム由来であり、この第1の株と第2の株とは異なっている。一実施形態では、これらの標的化アームは、BACライブラリー、コスミドライブラリーまたはP1ファージライブラリーから誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、合成DNAから誘導される。一実施形態では、これらの相同性アームは、従来の方法を使用しては標的化できない遺伝子から誘導される。特定の実施形態では、これらの相同性アームは、従来の標的化技術を使用しては標的化できない遺伝子由来であるか、またはヌクレアーゼ剤によって誘導される一本鎖切断もしくは二本鎖切断の非存在下では不正確にのみもしくは顕著に低い効率でのみ標的化できる遺伝子由来である。
種々の実施形態では、標的化された改変の同定を促進するために、ハイスループットの定量的アッセイ、即ち、対立遺伝子の改変(MOA)アッセイが使用される。本明細書に記載されるMOAアッセイは、遺伝子改変後の親染色体における改変された対立遺伝子(複数可)の大規模スクリーニングを可能にする。このMOAアッセイは、定量的PCR、例えば、リアルタイムPCR(qPCR)が含まれるがこれに限定されない種々の分析技法を介して実行され得る。例えば、リアルタイムPCRは、標的遺伝子座を認識する第1のプライマーセットおよび標的化されない参照遺伝子座を認識する第2のプライマーセットを含む。さらに、このプライマーセットは、増幅された配列を認識する蛍光プローブを含む。定量的アッセイは、蛍光媒介in situハイブリダイゼーション(FISH)、比較ゲノムハイブリダイゼーション、等温DNA増幅、固定化されたプローブ(複数可)に対する定量的ハイブリダイゼーション、Invader Probes(登録商標)、MMPアッセイ(登録商標)、TaqMan(登録商標)Molecular Beacon、およびEclipse(商標)プローブ技術が含まれるがこれらに限定されない種々の分析技法を介しても実行され得る(例えば、その全体が本明細書で参照により組み込まれるUS2005/0144655を参照のこと)。
一部の実施形態では、本明細書に記載される標的ゲノム遺伝子座の種々の遺伝子改変は、VELOCIGENE(登録商標)遺伝子操作技術を使用して細菌人工染色体(BAC)DNAから誘導されたLTVECを使用して、細菌細胞において一連の相同組換え反応(BHR)によって実行され得る(例えば、その全体が本明細書で参照により組み込まれる米国特許第6,586,251号およびValenzuela, D. M.ら(2003年)、High−throughput engineering of the mouse genome coupled with high−resolution expression analysis、Nature Biotechnology 21巻(6号):652〜659頁を参照のこと)。
一部の実施形態では、本明細書に記載される種々の遺伝子改変を含む標的化されたマウスES細胞がドナーES細胞として使用され、VELOCIMOUSE(登録商標)法を介して、プレ桑実胚期のマウス胚、例えば、8細胞期のマウス胚中に導入される(例えば、全てその全体が本明細書で参照により組み込まれるUS7,576,259、US7,659,442、US7,294,754およびUS2008−0078000A1を参照のこと)。遺伝子改変されたES細胞を含むマウス胚は、胚盤胞期までインキュベートされ、次いで、代理母中に移植されて、F0マウスを生成する。遺伝子改変されたゲノム遺伝子座を保有するマウスは、本明細書に記載される対立遺伝子の改変(MOA)アッセイを介して同定され得る。遺伝子改変されたES細胞から誘導される得られたF0世代のマウスは、野生型マウスと交雑されて、F1世代の子孫を得る。特異的プライマーおよび/またはプローブを用いた遺伝子型決定の後、遺伝子改変されたゲノム遺伝子座についてヘテロ接合性のF1の子が互いに交雑されて、遺伝子改変されたゲノム遺伝子座についてホモ接合性のマウスを生成する。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「この(the)」は、文脈が明らかに他を示さない限り、複数形の言及を含むことに留意すべきである。本明細書で使用した全ての技術用語および科学用語は、同じ意味を有する。
本明細書で議論される刊行物は、本出願の出願日前の開示に関してのみ提供される。本明細書のいずれの内容も、記載された発明に、以前の発明によってかかる刊行物に先行する資格が与えられないことの告白と解釈すべきではない。さらに、提供された公開の日付は、実際の公開日とは異なる可能性があり、独立して確認する必要があり得る。
記載された発明は、その精神または本質的特質から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化され得、従って、上記明細書ではなく添付の特許請求の範囲に対する言及が、本発明の範囲を示すとしてなされるべきである。
以下の実施例は、本発明を作製および使用する方法の完全な開示および記載を当業者に提供するために示されるものであり、本発明者らが本発明とみなすものの範囲を制限する意図も、以下の実験が全てであることまたは実施された唯一の実験であることを示す意図もない。使用した数値(例えば、量、温度など)に関して正確さを確実にするための試みがなされてきたが、いくらかの実験誤差および偏差を考慮すべきである。特に示さない限り、部は重量部であり、分子量は重量平均分子量であり、温度はセルシウス度であり、圧力は大気圧またはその近傍である。
(実施例1)
ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)により増強されたLTVECの標的化
ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)による遺伝子中の二本鎖切断の誘導がLTVEC(大きいBACベースの標的化ベクター)による同じ遺伝子の標的化を増強できるかどうかを試験するために、Il2rg遺伝子を標的化するLTVECおよびZFN対の各半分をコードするプラスミドを用いた、F1H4 ES細胞中への3つのエレクトロポレーションを、以下の組合せで実施した:(1)1.5μgのIl2rg LTVEC単独;(2)20μgのIl2rg ZFN−1+20μgのIl2rg LTVEC ZFN−2+1.5μgのIl2rg LTVEC;および(3)20μgのIl2rg ZFN−1+20μgのIl2rg ZFN−2、LTVECなし。
本明細書で使用したZFN−1およびZFN−2は、(1)6bpの切断部位によって分離された標的配列の各鎖中の2つの連続する標的DNA配列を認識するジンクフィンガーDNA結合ドメイン;および(2)二量体化し、標的部位において二本鎖切断を作製するFokIヌクレアーゼ、を含有するように設計した。より具体的には、ZFN−1のジンクフィンガードメインを、Il2rg遺伝子中のエクソン1のセンス鎖中の5’−AGCTCCAAGGTCCTC−3’(配列番号1)を認識するように設計し;ZFN−2のジンクフィンガードメインを、エクソン1のアンチセンス鎖中の5’−GTCTTCATTCGCACT−3’(配列番号2)を認識するように設計した。
LTVEC(VelociGene MAID 5057L1)は、IL−2受容体ガンマ鎖のコード配列の全てを含むIl2rg遺伝子のおよそ3,000塩基対(3kb)を欠失し、ハイグロマイシンBに対する耐性を付与するハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼを発現する選択カセットで内因性配列を置換するように、設計した。LTVEC 5057L1は、市販のBACライブラリー(BAC ES Release 2;Incyte Genomics)から単離された親BACクローン290o15から誘導され、約90kb(相同性アーム1)および約8kb(相同性アーム2)を有する2つの大きい相同性アームを含有する。
エレクトロポレーション(1)および(2)について、ハイグロマイシンB耐性コロニーを単離した。エレクトロポレーション(3)について、薬物選択なしにコロニーを形成させた。コロニーを、各エレクトロポレーションから取り上げ、96ウェルプレート中で培養し、その後、LTVECによるIl2rg遺伝子の正確な標的化によって創出された3kbの欠失を検出するように設計された対立遺伝子の喪失(loss−of−allele)(LOA)アッセイによって、標的化事象についてスクリーニングした。LOAアッセイを使用して、エクソン1中のZFNによって誘導された切断事象もまた検出した。
Figure 2015514439
Figure 2015514439
Figure 2015514439
表3に示されるように、標的遺伝子中の部位を切断するように設計されたZFNをコードするプラスミドを、同じ遺伝子を標的化するLTVECと組み合わせた場合(EP#2)、標的化効率の顕著な増強(記載された実験においておよそ約4倍の増加)が、LTVEC単独(EP#1)と比較して達成された。
記載された発明を、その特定の実施形態を参照して記載してきたが、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなしに、種々の変化がなされ得、等価物が置換され得ることが、当業者に理解されるべきである。さらに、多くの改変が、記載された発明の目的の精神および範囲に対して、特定の状況、材料、物質の組成、プロセス、プロセスステップまたはステップを採用するためになされ得る。全てのかかる改変は、本明細書に添付される特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。

Claims (64)

  1. 哺乳動物細胞において標的ゲノム遺伝子座を改変する方法であって、
    (a)哺乳動物細胞中に、以下:
    (i)標的ゲノム遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を作製するヌクレアーゼ剤、および
    (ii)上流相同性アームおよび下流相同性アームに隣接したインサート核酸を含む大きい標的化ベクター(LTVEC)、
    を導入するステップ;ならびに
    (b)該標的ゲノム遺伝子座中に前記インサート核酸を含む標的化された哺乳動物細胞を選択するステップ、
    を含む、方法。
  2. 前記哺乳動物細胞が多能性細胞である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記哺乳動物細胞が誘導多能性幹(iPS)細胞である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記多能性細胞がマウス胚性幹(ES)細胞である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記多能性細胞が造血幹細胞である、請求項2に記載の方法。
  6. 前記多能性細胞が神経幹細胞である、請求項2に記載の方法。
  7. 前記哺乳動物細胞がヒト線維芽細胞である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記哺乳動物細胞が、疾患を有する患者から単離されたヒト細胞であり、該ヒト細胞が、そのゲノム中に少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記標的ゲノム遺伝子座中への前記インサート核酸の組込みが、前記ゲノム中の前記少なくとも1つのヒト疾患対立遺伝子を置換する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記LTVECと前記ヌクレアーゼ剤との併用が、前記LTVEC単独の使用と比較して、増加した標的化効率を生じさせる、請求項1に記載の方法。
  11. 前記LTVECの前記標的化効率が、前記LTVEC単独の使用と比較して、少なくとも2倍増加される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ヌクレアーゼ剤が、ヌクレアーゼをコードする核酸配列を含む発現構築物であり、前記核酸が、前記哺乳動物細胞において活性なプロモーターに作動可能に連結している、請求項1に記載の方法。
  13. 前記ヌクレアーゼ剤が、ヌクレアーゼをコードするmRNAである、請求項1に記載の方法。
  14. 前記ヌクレアーゼがジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)である、請求項12に記載の方法。
  15. 前記ヌクレアーゼが転写アクチベータ様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)である、請求項12に記載の方法。
  16. 前記ヌクレアーゼがメガヌクレアーゼである、請求項12に記載の方法。
  17. 前記ヌクレアーゼ剤の標的配列が、前記標的ゲノム遺伝子座中のイントロン、エクソン、プロモーター、プロモーター調節領域またはエンハンサー領域中に位置付けられる、請求項1に記載の方法。
  18. 前記上流相同性アームおよび前記下流相同性アームの総計が少なくとも10kbである、請求項1に記載の方法。
  19. 前記インサート核酸が、約5kbから300kbまでの範囲の長さである、請求項1に記載の方法。
  20. 前記インサート核酸が選択カセットを含む、請求項1に記載の方法。
  21. 前記インサート核酸がレポーター遺伝子を含む、請求項1に記載の方法。
  22. 前記標的ゲノム遺伝子座中への前記インサート核酸の組込みが、前記標的ゲノム遺伝子座における内因性遺伝子の欠失を生じさせる、請求項1に記載の方法。
  23. 前記標的ゲノム遺伝子座中への前記インサート核酸の組込みが、前記標的ゲノム遺伝子座における外因性配列の付加を生じさせる、請求項1に記載の方法。
  24. 前記標的ゲノム遺伝子座中への前記インサート核酸の組込みが、ノックアウト、ノックイン、点変異、ドメインスワップ、エクソンスワップ、イントロンスワップ、調節配列スワップ、遺伝子スワップまたはそれらの組合せを生じさせる、請求項1に記載の方法。
  25. 前記インサート核酸が、ヒト核酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  26. 前記インサート核酸が、免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されていないヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記免疫グロブリン重鎖定常領域配列が、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域配列、ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列またはそれらの組合せである、請求項26に記載の方法。
  28. 前記免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列が、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される、請求項26に記載の方法。
  29. 前記インサート核酸が、λ軽鎖定常領域核酸配列およびκ軽鎖定常領域核酸配列から選択されるマウスまたはヒトの免疫グロブリン軽鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されていないヒトλまたはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  30. 前記インサート核酸が、λ軽鎖定常領域核酸配列およびκ軽鎖定常領域核酸配列から選択されるマウスまたはヒトの免疫グロブリン軽鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されたヒトλまたはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  31. 選択するステップ(b)が、対立遺伝子の改変(MOA)アッセイを介して実行される、請求項1に記載の方法。
  32. 前記インサート核酸が、前記哺乳動物細胞のゲノム中の核酸配列に対して相同な核酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  33. 前記インサート核酸が、前記哺乳動物細胞のゲノム中の核酸配列に対してオルソロガスな核酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  34. 前記インサート核酸が、異なる種由来の核酸配列を含む、請求項1に記載の方法。
  35. 前記標的化された哺乳動物細胞が、そのゲノム中に、約5kbから約300kbまでの範囲の前記インサート核酸を含む、請求項1に記載の方法。
  36. 原核細胞において細菌相同組換え(BHR)を介して哺乳動物の標的ゲノム遺伝子座を改変する方法であって、
    (a)哺乳動物の標的ゲノム遺伝子座を含む原核細胞中に、以下:
    (i)第1の上流相同性アームおよび第1の下流相同性アームに隣接したインサート核酸を含む標的化ベクター、および
    (ii)前記標的ゲノム遺伝子座またはその近傍において一本鎖切断または二本鎖切断を作製するヌクレアーゼ剤、
    を導入するステップ、ならびに
    (b)前記インサート核酸を含む標的化された原核細胞を選択するステップ、
    を含み、
    ここで、前記標的ゲノム遺伝子座は、第2の上流相同性アームおよび第2の下流相同性アームを含む大きい標的化ベクター(LTVEC)中に存在し、
    前記原核細胞が、前記BHRを媒介するリコンビナーゼを発現することが可能である、方法。
  37. 前記哺乳動物がヒトである、請求項36に記載の方法。
  38. 前記哺乳動物がげっ歯類である、請求項36に記載の方法。
  39. 前記げっ歯類が、マウス、ラットまたはハムスターである、請求項38に記載の方法。
  40. 前記標的化ベクターと前記ヌクレアーゼ剤との併用が、前記標的化ベクター単独の使用と比較して、増加した標的化効率を生じさせる、請求項36に記載の方法。
  41. 前記標的化効率が、前記標的化ベクター単独の使用と比較して、少なくとも2倍増加される、請求項40に記載の方法。
  42. 前記原核細胞が、組換えコンピテント株のE.coliである、請求項36に記載の方法。
  43. 前記原核細胞が、前記リコンビナーゼをコードする核酸を含む、請求項36に記載の方法。
  44. 前記原核細胞が、前記リコンビナーゼをコードする核酸を含まず、前記リコンビナーゼをコードする該核酸が、前記原核細胞中に導入される、請求項36に記載の方法。
  45. 前記ヌクレアーゼ剤が、ヌクレアーゼをコードする核酸配列を含む発現構築物であり、該核酸が、前記原核細胞において活性なプロモーターに作動可能に連結している、請求項36に記載の方法。
  46. 前記ヌクレアーゼ剤が、ヌクレアーゼをコードするmRNAである、請求項36に記載の方法。
  47. 前記ヌクレアーゼがジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)である、請求項45に記載の方法。
  48. 前記ヌクレアーゼが転写アクチベータ様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)である、請求項45に記載の方法。
  49. 前記ヌクレアーゼがメガヌクレアーゼである、請求項45に記載の方法。
  50. 前記ヌクレアーゼ剤の標的配列が、前記標的ゲノム遺伝子座中のイントロン、エクソン、プロモーター、プロモーター調節領域またはエンハンサー領域中に位置付けられる、請求項36に記載の方法。
  51. 前記第2の上流相同性アームおよび前記第2の下流相同性アームの総計が少なくとも10kbである、請求項36に記載の方法。
  52. 前記インサート核酸が、約5kbから300kbまでの範囲の長さである、請求項36に記載の方法。
  53. 前記インサート核酸が選択カセットを含む、請求項36に記載の方法。
  54. 前記インサート核酸がレポーター遺伝子を含む、請求項36に記載の方法。
  55. 前記標的ゲノム遺伝子座中への前記インサート核酸の組込みが、前記標的ゲノム遺伝子座における内因性遺伝子の欠失を生じさせる、請求項36に記載の方法。
  56. 前記標的ゲノム遺伝子座中への前記インサート核酸の組込みが、前記標的ゲノム遺伝子座における外因性配列の付加を生じさせる、請求項36に記載の方法。
  57. 前記標的ゲノム遺伝子座中への前記インサート核酸の組込みが、ノックアウト、ノックイン、点変異、ドメインスワップ、エクソンスワップ、イントロンスワップ、調節配列スワップ、遺伝子スワップまたはそれらの組合せを生じさせる、請求項36に記載の方法。
  58. 前記インサート核酸が、ヒト核酸配列である、請求項36に記載の方法。
  59. 前記インサート核酸が、免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されていないヒト免疫グロブリン重鎖可変領域核酸配列を含む、請求項58に記載の方法。
  60. 前記免疫グロブリン重鎖定常領域配列が、マウス免疫グロブリン重鎖定常領域配列、ヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列またはそれらの組合せである、請求項59に記載の方法。
  61. 前記免疫グロブリン重鎖定常領域核酸配列が、C1、ヒンジ、C2、C3およびそれらの組合せから選択される、請求項59に記載の方法。
  62. 前記インサート核酸が、λ軽鎖定常領域核酸配列およびκ軽鎖定常領域核酸配列から選択されるマウスまたはヒトの免疫グロブリン軽鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されていないヒトλまたはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む、請求項36に記載の方法。
  63. 前記インサート核酸が、λ軽鎖定常領域核酸配列およびκ軽鎖定常領域核酸配列から選択されるマウスまたはヒトの免疫グロブリン軽鎖定常領域核酸配列に作動可能に連結した再編成されたヒトλまたはκ軽鎖可変領域核酸配列を含む、請求項36に記載の方法。
  64. 選択するステップ(b)が、対立遺伝子の改変(MOA)アッセイを介して実行される、請求項36に記載の方法。
JP2015509128A 2012-04-25 2013-04-25 大きい標的化ベクターによるヌクレアーゼ媒介標的化 Active JP6275120B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261638267P 2012-04-25 2012-04-25
US61/638,267 2012-04-25
PCT/US2013/038165 WO2013163394A1 (en) 2012-04-25 2013-04-25 Nuclease-mediated targeting with large targeting vectors

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015514439A true JP2015514439A (ja) 2015-05-21
JP2015514439A5 JP2015514439A5 (ja) 2016-06-02
JP6275120B2 JP6275120B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=48289700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015509128A Active JP6275120B2 (ja) 2012-04-25 2013-04-25 大きい標的化ベクターによるヌクレアーゼ媒介標的化

Country Status (20)

Country Link
US (2) US9834786B2 (ja)
EP (1) EP2847335B1 (ja)
JP (1) JP6275120B2 (ja)
KR (1) KR101904508B1 (ja)
CN (2) CN104364380B (ja)
AU (1) AU2013251558B2 (ja)
BR (1) BR112014026294B1 (ja)
CA (1) CA2869016C (ja)
CY (1) CY1120572T1 (ja)
DK (1) DK2847335T3 (ja)
ES (1) ES2683071T3 (ja)
HK (1) HK1207396A1 (ja)
IL (1) IL234905B (ja)
IN (1) IN2014DN09261A (ja)
MX (1) MX362523B (ja)
PL (1) PL2847335T3 (ja)
PT (1) PT2847335T (ja)
RU (1) RU2645475C2 (ja)
SG (2) SG11201406547YA (ja)
WO (1) WO2013163394A1 (ja)

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IN2014DN09261A (ja) 2012-04-25 2015-07-10 Regeneron Pharma
EP4289948A3 (en) 2012-05-25 2024-04-17 The Regents of the University of California Methods and compositions for rna-directed target dna modification and for rna-directed modulation of transcription
US20160017366A1 (en) 2012-12-06 2016-01-21 Sigma-Aldrich Co. Llc Crispr-based genome modification and regulation
BR112015019950B1 (pt) 2013-02-20 2023-02-14 Regeneron Pharmaceuticals, Inc Método para gerar linhagem de células-tronco embrionárias (es) de rato, e, cultura in vitro
HUE040575T2 (hu) 2013-04-16 2019-03-28 Regeneron Pharma A patkány genom célzott módosítása
ES2844174T3 (es) 2013-09-18 2021-07-21 Kymab Ltd Métodos, células y organismos
KR101566498B1 (ko) * 2013-11-13 2015-11-06 건국대학교 산학협력단 인터루킨 2 수용체 감마 유전자 적중벡터, 그 벡터가 도입된 면역세포 결핍 형질전환 미니 복제돼지 생산과 그 제조방법 및 활용
US10787684B2 (en) * 2013-11-19 2020-09-29 President And Fellows Of Harvard College Large gene excision and insertion
AU2014360811B2 (en) 2013-12-11 2017-05-18 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for the targeted modification of a genome
HUE049776T2 (hu) * 2014-06-06 2020-10-28 Regeneron Pharma Módszerek és készítmények egy célzott lókusz módosítására
ES2901074T3 (es) 2014-06-26 2022-03-21 Regeneron Pharma Métodos y composiciones para modificaciones genéticas objetivo y métodos de uso
DK3207124T3 (da) 2014-10-15 2019-08-12 Regeneron Pharma Fremgangsmåder og sammensætninger til generering eller bevaring af pluripotente celler
SI3221457T1 (sl) 2014-11-21 2019-08-30 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Postopki in sestavki za ciljno genetsko modifikacijo z uporabo vodilnih RNK v parih
AU2015364427B2 (en) 2014-12-19 2021-05-27 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for targeted genetic modification through single-step multiple targeting
IL274285B (en) 2015-03-16 2022-07-01 Regeneron Pharma Non-human animals exhibiting reduced upper and lower motor neuron function and sensory perception
JP6619822B2 (ja) * 2015-05-29 2019-12-11 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッドRegeneron Pharmaceuticals, Inc. C9orf72遺伝子座における破壊を有する非ヒト動物
AU2017336100B2 (en) 2016-09-30 2023-11-30 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals having a hexanucleotide repeat expansion in a C9ORF72 locus
CA3066945A1 (en) 2017-06-27 2019-01-03 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized asgr1 locus
BR112020001996A2 (pt) 2017-07-31 2020-08-18 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. animal não humano, e, métodos para testar e para otimizar a capacidade de uma crispr/cas nuclease de excisar um ácido nucleico genômico in vivo, para testar a recombinação induzida por crispr/cas de um ácido nucleico genômico com um ácido nucleico de doador exógeno in vivo e para otimizar a capacidade de crispr/cas de induzir a recombinação de um ácido nucleico genômico com um ácido nucleico de doador exógeno in vivo.
SG11201912235PA (en) 2017-07-31 2020-01-30 Regeneron Pharma Cas-transgenic mouse embryonic stem cells and mice and uses thereof
WO2019028029A1 (en) 2017-07-31 2019-02-07 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. EVALUATION OF CRISPR / CAS INDUCED RECOMBINATION WITH IN VIVO EXOGENIC DONOR NUCLEIC ACID
CA3071712C (en) 2017-09-29 2023-02-14 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized ttr locus and methods of use
WO2019094735A1 (en) 2017-11-10 2019-05-16 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising slc30a8 mutation and methods of use
JP7361031B2 (ja) 2017-11-30 2023-10-13 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド ヒト化trkb遺伝子座を含む非ヒト動物
WO2019183123A1 (en) 2018-03-19 2019-09-26 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Transcription modulation in animals using crispr/cas systems
JP7222075B2 (ja) 2018-09-13 2023-02-14 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド C3糸球体症のモデルとしての補体因子h遺伝子ノックアウトラット
WO2020131632A1 (en) 2018-12-20 2020-06-25 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Nuclease-mediated repeat expansion
ES2966625T3 (es) 2019-04-04 2024-04-23 Regeneron Pharma Roedores que comprenden un locus del factor de coagulación 12 humanizado
CA3137761A1 (en) 2019-06-04 2020-12-10 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized ttr locus with a beta-slip mutation and methods of use
CA3137764A1 (en) 2019-06-07 2020-12-10 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized albumin locus
RU2722933C1 (ru) * 2019-06-11 2020-06-05 Автономная некоммерческая образовательная организация высшего образования Сколковский институт науки и технологий Средство разрезания днк на основе cas9 белка из бактерии demequina sediminicola
WO2021108363A1 (en) 2019-11-25 2021-06-03 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Crispr/cas-mediated upregulation of humanized ttr allele
AU2021212668A1 (en) 2020-01-28 2022-08-18 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized PNPLA3 locus and methods of use
US20230081547A1 (en) 2020-02-07 2023-03-16 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized klkb1 locus and methods of use
US20230102342A1 (en) 2020-03-23 2023-03-30 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized ttr locus comprising a v30m mutation and methods of use
EP4171215A2 (en) 2020-06-26 2023-05-03 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a humanized ace2 locus
DE112022001365T5 (de) 2021-03-05 2024-02-15 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University In vivo dna zusammenbau und analyse
CA3231899A1 (en) 2021-11-04 2023-05-11 Trevor Stitt Non-human animals comprising a modified cacng1 locus
WO2023108047A1 (en) 2021-12-08 2023-06-15 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Mutant myocilin disease model and uses thereof
WO2023122506A1 (en) 2021-12-20 2023-06-29 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising humanized ace2 and tmprss loci
WO2023150798A1 (en) 2022-02-07 2023-08-10 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for defining optimal treatment timeframes in lysosomal disease
WO2023154861A1 (en) 2022-02-11 2023-08-17 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for screening 4r tau targeting agents
WO2024026488A2 (en) 2022-07-29 2024-02-01 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Non-human animals comprising a modified transferrin receptor locus
WO2024031053A1 (en) 2022-08-05 2024-02-08 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Aggregation-resistant variants of tdp-43
WO2024073679A1 (en) 2022-09-29 2024-04-04 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Correction of hepatosteatosis in humanized liver animals through restoration of il6/il6r/gp130 signaling in human hepatocytes

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030232410A1 (en) * 2002-03-21 2003-12-18 Monika Liljedahl Methods and compositions for using zinc finger endonucleases to enhance homologous recombination
JP2004524841A (ja) * 2001-02-16 2004-08-19 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド 真核生物細胞を改変する方法
JP2007501626A (ja) * 2003-08-08 2007-02-01 サンガモ バイオサイエンシズ インコーポレイテッド 標的化された切断及び組換えの方法及び組成物
JP2010529042A (ja) * 2007-06-01 2010-08-26 オーエムティー,インコーポレイティド 内在性免疫グロブリン遺伝子を阻害し、そして、トランスジェニック・ヒト・イディオタイプ抗体を製造するための組成物及び方法
WO2011051390A1 (en) * 2009-10-28 2011-05-05 Helmholtz Zentrum München - Deutsches Forschungszentrum für Gesundheit und Umwelt (GmbH) Homologous recombination in the oocyte
WO2011154927A2 (en) * 2010-06-10 2011-12-15 Gene Bridges Gmbh Direct cloning
WO2012012667A2 (en) * 2010-07-21 2012-01-26 Sangamo Biosciences, Inc. Methods and compositions for modification of a hla locus
WO2012018726A1 (en) * 2010-08-02 2012-02-09 Cellectis Sa Method for increasing double-strand break-induced gene targeting

Family Cites Families (87)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5830729A (en) 1996-04-18 1998-11-03 Institut Pasteur I Sce I-induced gene replacement and gene conversion in embryonic stem cells
ES2242997T3 (es) 1997-03-14 2005-11-16 Biogen Idec Inc. Metodo para integrar genes en sitios especificos en celulas de mamifero por medio de recombinacion homologa y vectores para realizar el mismo.
US5830698A (en) * 1997-03-14 1998-11-03 Idec Pharmaceuticals Corporation Method for integrating genes at specific sites in mammalian cells via homologous recombination and vectors for accomplishing the same
CA2354542A1 (en) 1998-12-31 2000-07-06 The J. David Gladstone Institutes Transgenic rodents and rodent cell lines expressing hiv co-receptors
EP1147209A2 (en) 1999-02-03 2001-10-24 The Children's Medical Center Corporation Gene repair involving the induction of double-stranded dna cleavage at a chromosomal target site
AU776576B2 (en) * 1999-12-06 2004-09-16 Sangamo Biosciences, Inc. Methods of using randomized libraries of zinc finger proteins for the identification of gene function
US6586251B2 (en) 2000-10-31 2003-07-01 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Methods of modifying eukaryotic cells
US20050144655A1 (en) * 2000-10-31 2005-06-30 Economides Aris N. Methods of modifying eukaryotic cells
US7105348B2 (en) 2000-10-31 2006-09-12 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Methods of modifying eukaryotic cells
US8106255B2 (en) 2002-01-23 2012-01-31 Dana Carroll Targeted chromosomal mutagenasis using zinc finger nucleases
EP1581610A4 (en) 2002-09-05 2009-05-27 California Inst Of Techn USE OF CHIMERIC NUCLEASES TO STIMULATE GENE TARGETING
US20030175968A1 (en) 2002-10-30 2003-09-18 Golic Kent G. Gene targeting method
WO2004063356A2 (en) * 2003-01-13 2004-07-29 Rao Mahendra S Persistent expression of candidate molecule in proliferating stem and progenitor cells for delivery of therapeutic products
US7888121B2 (en) 2003-08-08 2011-02-15 Sangamo Biosciences, Inc. Methods and compositions for targeted cleavage and recombination
US8409861B2 (en) 2003-08-08 2013-04-02 Sangamo Biosciences, Inc. Targeted deletion of cellular DNA sequences
AU2005287278B2 (en) 2004-09-16 2011-08-04 Sangamo Biosciences, Inc. Compositions and methods for protein production
JP5252922B2 (ja) 2004-10-19 2013-07-31 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド 遺伝的改変についてホモ接合性の動物を生み出すための方法
FR2879622B1 (fr) 2004-12-17 2008-02-01 Agronomique Inst Nat Rech Procede in vitro de production d'ovocytes ou d'oeufs presentant une modification genomique ciblee
US10022457B2 (en) 2005-08-05 2018-07-17 Gholam A. Peyman Methods to regulate polarization and enhance function of cells
GB0615327D0 (en) 2006-03-30 2006-09-13 Univ Edinburgh Culture medium containing kinase inhibitors and uses thereof
JP5514539B2 (ja) 2006-03-31 2014-06-04 メダレックス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー ヒト抗体の調製に用いるためのキメラ抗体を発現するトランスジェニック動物
US7771967B2 (en) 2006-12-22 2010-08-10 The J. David Gladstone Institutes Nucleic acid encoding apolipoprotein E-I3
US10155038B2 (en) 2007-02-02 2018-12-18 Yale University Cells prepared by transient transfection and methods of use thereof
CA2684378C (en) 2007-04-26 2016-11-29 Sangamo Biosciences, Inc. Targeted integration into the ppp1r12c locus
CA2734235C (en) 2008-08-22 2019-03-26 Sangamo Biosciences, Inc. Methods and compositions for targeted single-stranded cleavage and targeted integration
US20100076057A1 (en) 2008-09-23 2010-03-25 Northwestern University TARGET DNA INTERFERENCE WITH crRNA
EP2180058A1 (en) 2008-10-23 2010-04-28 Cellectis Meganuclease recombination system
WO2010065123A1 (en) 2008-12-04 2010-06-10 Sangamo Biosciences, Inc. Genome editing in rats using zinc-finger nucleases
US20110239315A1 (en) 2009-01-12 2011-09-29 Ulla Bonas Modular dna-binding domains and methods of use
WO2010124200A2 (en) 2009-04-23 2010-10-28 Transposagen Biopharmaceuticals, Inc. Genetically modified rat models for cancer
US8772008B2 (en) 2009-05-18 2014-07-08 Sangamo Biosciences, Inc. Methods and compositions for increasing nuclease activity
WO2011011678A2 (en) 2009-07-24 2011-01-27 Transposagen Biopharmaceuticals, Inc. Genetically modified rat models for cytokine-cytokine signaling pathways
CA2779858C (en) 2009-10-29 2019-10-29 Aris N. Economides Multifunctional alleles
US20120315670A1 (en) 2009-11-02 2012-12-13 Gen9, Inc. Compositions and Methods for the Regulation of Multiple Genes of Interest in a Cell
CA2782596A1 (en) 2009-12-01 2011-06-09 National Cancer Center Method for constructing chimeric rat using rat embryonic stem cells
ES2696825T3 (es) 2009-12-10 2019-01-18 Univ Minnesota Modificación del ADN inducida por el efector TAL
EP2516652B1 (en) 2009-12-21 2014-11-05 Keygene N.V. Improved techniques for transfecting protoplasts
JP2013517774A (ja) 2010-01-22 2013-05-20 ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー 遺伝子改変生物における導入遺伝子の切除
CA2788850C (en) * 2010-02-09 2019-06-25 Sangamo Biosciences, Inc. Targeted genomic modification with partially single-stranded donor molecules
CA2798988C (en) 2010-05-17 2020-03-10 Sangamo Biosciences, Inc. Tal-effector (tale) dna-binding polypeptides and uses thereof
CN104711218B (zh) 2010-06-11 2018-09-25 瑞泽恩制药公司 由xy es细胞制备能育的xy雌性动物
WO2012129198A1 (en) 2011-03-23 2012-09-27 Transposagen Biopharmaceuticals, Inc. Genetically modified rat models for obesity and diabetes
US20140304847A1 (en) 2011-06-07 2014-10-09 Ralf Kühn Recombination efficiency by inhibition of nhej dna repair
CN107858332A (zh) 2011-10-28 2018-03-30 瑞泽恩制药公司 T细胞受体基因修饰小鼠
US9637739B2 (en) 2012-03-20 2017-05-02 Vilnius University RNA-directed DNA cleavage by the Cas9-crRNA complex
WO2013141680A1 (en) 2012-03-20 2013-09-26 Vilnius University RNA-DIRECTED DNA CLEAVAGE BY THE Cas9-crRNA COMPLEX
IN2014DN09261A (ja) 2012-04-25 2015-07-10 Regeneron Pharma
BR112014027813A2 (pt) 2012-05-07 2017-08-08 Dow Agrosciences Llc métodos e composições para integração de transgenes direcionada mediada por nuclease
EP4289948A3 (en) 2012-05-25 2024-04-17 The Regents of the University of California Methods and compositions for rna-directed target dna modification and for rna-directed modulation of transcription
JP6279562B2 (ja) 2012-06-12 2018-02-14 ジェネンテック, インコーポレイテッド 条件付きノックアウト対立遺伝子を生成するための方法および組成物
WO2014018423A2 (en) 2012-07-25 2014-01-30 The Broad Institute, Inc. Inducible dna binding proteins and genome perturbation tools and applications thereof
JP6517143B2 (ja) 2012-10-23 2019-05-22 ツールゲン インコーポレイテッド 標的dnaに特異的なガイドrnaおよびcasタンパク質コード核酸またはcasタンパク質を含む、標的dnaを切断するための組成物、ならびにその使用
US20160017366A1 (en) 2012-12-06 2016-01-21 Sigma-Aldrich Co. Llc Crispr-based genome modification and regulation
WO2014093479A1 (en) 2012-12-11 2014-06-19 Montana State University Crispr (clustered regularly interspaced short palindromic repeats) rna-guided control of gene regulation
EP2931899A1 (en) 2012-12-12 2015-10-21 The Broad Institute, Inc. Functional genomics using crispr-cas systems, compositions, methods, knock out libraries and applications thereof
EP2931892B1 (en) 2012-12-12 2018-09-12 The Broad Institute, Inc. Methods, models, systems, and apparatus for identifying target sequences for cas enzymes or crispr-cas systems for target sequences and conveying results thereof
PL2784162T3 (pl) 2012-12-12 2016-01-29 Broad Inst Inc Opracowanie systemów, metod oraz zoptymalizowanych kompozycji przewodnikowych do manipulacji sekwencyjnej
US20140310830A1 (en) 2012-12-12 2014-10-16 Feng Zhang CRISPR-Cas Nickase Systems, Methods And Compositions For Sequence Manipulation in Eukaryotes
US8697359B1 (en) 2012-12-12 2014-04-15 The Broad Institute, Inc. CRISPR-Cas systems and methods for altering expression of gene products
US20140189896A1 (en) 2012-12-12 2014-07-03 Feng Zhang Crispr-cas component systems, methods and compositions for sequence manipulation
ES2786193T3 (es) 2012-12-12 2020-10-09 Broad Inst Inc Modificación por tecnología genética y optimización de sistemas, métodos y composiciones enzimáticas mejorados para la manipulación de secuencias
WO2014093655A2 (en) 2012-12-12 2014-06-19 The Broad Institute, Inc. Engineering and optimization of systems, methods and compositions for sequence manipulation with functional domains
PL2921557T3 (pl) 2012-12-12 2017-03-31 Broad Inst Inc Projektowanie systemów, sposoby i optymalizowane kompozycje kierujące do manipulacji sekwencją
US20140179770A1 (en) 2012-12-12 2014-06-26 Massachusetts Institute Of Technology Delivery, engineering and optimization of systems, methods and compositions for sequence manipulation and therapeutic applications
KR20150095861A (ko) 2012-12-17 2015-08-21 프레지던트 앤드 펠로우즈 오브 하바드 칼리지 Rna-가이드된 인간 게놈 조작
CN105025701B (zh) 2012-12-27 2018-09-25 凯津公司 去除植物中遗传连锁的方法
WO2014127287A1 (en) 2013-02-14 2014-08-21 Massachusetts Institute Of Technology Method for in vivo tergated mutagenesis
BR112015019950B1 (pt) 2013-02-20 2023-02-14 Regeneron Pharmaceuticals, Inc Método para gerar linhagem de células-tronco embrionárias (es) de rato, e, cultura in vitro
WO2014130955A1 (en) 2013-02-25 2014-08-28 Sangamo Biosciences, Inc. Methods and compositions for enhancing nuclease-mediated gene disruption
JP2016507244A (ja) 2013-02-27 2016-03-10 ヘルムホルツ・ツェントルム・ミュンヒェン・ドイチェス・フォルシュンクスツェントルム・フューア・ゲズントハイト・ウント・ウムベルト(ゲーエムベーハー)Helmholtz Zentrum MuenchenDeutsches Forschungszentrum fuer Gesundheit und Umwelt (GmbH) Cas9ヌクレアーゼによる卵母細胞における遺伝子編集
US10612043B2 (en) 2013-03-09 2020-04-07 Agilent Technologies, Inc. Methods of in vivo engineering of large sequences using multiple CRISPR/cas selections of recombineering events
EP3620534B1 (en) 2013-03-14 2021-10-13 Caribou Biosciences, Inc. Crispr-cas compositions of nucleic acid-targeting nucleic acids
US9234213B2 (en) 2013-03-15 2016-01-12 System Biosciences, Llc Compositions and methods directed to CRISPR/Cas genomic engineering systems
US20140273230A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Sigma-Aldrich Co., Llc Crispr-based genome modification and regulation
US20140349400A1 (en) 2013-03-15 2014-11-27 Massachusetts Institute Of Technology Programmable Modification of DNA
JP6346266B2 (ja) 2013-03-21 2018-06-20 サンガモ セラピューティクス, インコーポレイテッド 操作されたジンクフィンガータンパク質ヌクレアーゼを使用するt細胞受容体遺伝子の標的化された破壊
WO2014165825A2 (en) 2013-04-04 2014-10-09 President And Fellows Of Harvard College Therapeutic uses of genome editing with crispr/cas systems
US20160186208A1 (en) 2013-04-16 2016-06-30 Whitehead Institute For Biomedical Research Methods of Mutating, Modifying or Modulating Nucleic Acid in a Cell or Nonhuman Mammal
HUE040575T2 (hu) 2013-04-16 2019-03-28 Regeneron Pharma A patkány genom célzott módosítása
WO2014172458A1 (en) 2013-04-16 2014-10-23 University Of Washington Through Its Center For Commercialization Activating an alternative pathway for homology-directed repair to stimulate targeted gene correction and genome engineering
EP2796558A1 (en) 2013-04-23 2014-10-29 Rheinische Friedrich-Wilhelms-Universität Bonn Improved gene targeting and nucleic acid carrier molecule, in particular for use in plants
US11306328B2 (en) 2013-07-26 2022-04-19 President And Fellows Of Harvard College Genome engineering
AU2014360811B2 (en) 2013-12-11 2017-05-18 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for the targeted modification of a genome
HUE049776T2 (hu) 2014-06-06 2020-10-28 Regeneron Pharma Módszerek és készítmények egy célzott lókusz módosítására
ES2901074T3 (es) 2014-06-26 2022-03-21 Regeneron Pharma Métodos y composiciones para modificaciones genéticas objetivo y métodos de uso
EP3169773B1 (en) 2014-07-15 2023-07-12 Juno Therapeutics, Inc. Engineered cells for adoptive cell therapy
AU2015364427B2 (en) 2014-12-19 2021-05-27 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for targeted genetic modification through single-step multiple targeting

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004524841A (ja) * 2001-02-16 2004-08-19 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド 真核生物細胞を改変する方法
US20030232410A1 (en) * 2002-03-21 2003-12-18 Monika Liljedahl Methods and compositions for using zinc finger endonucleases to enhance homologous recombination
JP2007501626A (ja) * 2003-08-08 2007-02-01 サンガモ バイオサイエンシズ インコーポレイテッド 標的化された切断及び組換えの方法及び組成物
JP2010529042A (ja) * 2007-06-01 2010-08-26 オーエムティー,インコーポレイティド 内在性免疫グロブリン遺伝子を阻害し、そして、トランスジェニック・ヒト・イディオタイプ抗体を製造するための組成物及び方法
WO2011051390A1 (en) * 2009-10-28 2011-05-05 Helmholtz Zentrum München - Deutsches Forschungszentrum für Gesundheit und Umwelt (GmbH) Homologous recombination in the oocyte
WO2011154927A2 (en) * 2010-06-10 2011-12-15 Gene Bridges Gmbh Direct cloning
WO2012012667A2 (en) * 2010-07-21 2012-01-26 Sangamo Biosciences, Inc. Methods and compositions for modification of a hla locus
WO2012018726A1 (en) * 2010-08-02 2012-02-09 Cellectis Sa Method for increasing double-strand break-induced gene targeting

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
NATURE BIOTECHNOLOGY, vol. 25, no. 11, JPN6016050836, 2007, pages 1298 - 1306, ISSN: 0003711154 *

Also Published As

Publication number Publication date
CN104364380B (zh) 2018-10-09
SG11201406547YA (en) 2014-11-27
WO2013163394A1 (en) 2013-10-31
US20180037910A1 (en) 2018-02-08
AU2013251558B2 (en) 2019-01-03
HK1207396A1 (en) 2016-01-29
MX2014012994A (es) 2015-02-04
EP2847335A1 (en) 2015-03-18
EP2847335B1 (en) 2018-06-27
KR101904508B1 (ko) 2018-10-04
SG10201702445TA (en) 2017-04-27
ES2683071T3 (es) 2018-09-24
KR20150004816A (ko) 2015-01-13
US20130309670A1 (en) 2013-11-21
RU2645475C2 (ru) 2018-02-21
DK2847335T3 (en) 2018-08-13
AU2013251558A1 (en) 2014-10-02
US10301646B2 (en) 2019-05-28
CN109536526A (zh) 2019-03-29
CA2869016A1 (en) 2013-10-31
PL2847335T3 (pl) 2019-01-31
CY1120572T1 (el) 2019-07-10
CN109536526B (zh) 2020-06-09
BR112014026294A2 (pt) 2020-07-07
IN2014DN09261A (ja) 2015-07-10
JP6275120B2 (ja) 2018-02-07
CA2869016C (en) 2020-05-05
IL234905B (en) 2018-10-31
RU2014145942A (ru) 2016-06-10
MX362523B (es) 2019-01-22
US9834786B2 (en) 2017-12-05
CN104364380A (zh) 2015-02-18
BR112014026294B1 (pt) 2021-11-23
PT2847335T (pt) 2018-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10301646B2 (en) Nuclease-mediated targeting with large targeting vectors
JP7154248B2 (ja) 標的遺伝子座を修飾するための方法及び組成物
KR102530821B1 (ko) 단일 단계 다중 표적화를 통한 표적화된 유전자 변형을 위한 방법 및 조성물
Young et al. Genome editing in mice using CRISPR/Cas

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6275120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250