JP2015512887A - ニトロアルコールの調製プロセス - Google Patents
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Abstract
ニトロポリオール、例えば、2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオールからニトロアルコール、例えば、2−ニトロ−2−メチル−1−プロパンを調製するプロセスであって、水素化条件下で、ニトロポリオールを、水素、水素化触媒、および任意選択でキレート化剤と接触させるステップを含むプロセス。【選択図】なし
Description
本発明は、ニトロポリオールの還元的脱ヒドロキシル化によるニトロアルコールの生成プロセスに関する。一態様では、本発明は、最初にニトロアルカンをアルキル化してニトロポリオールを得、その後、ニトロポリオールを水素化してニトロアルコールを生成するニトロアルコールの生成プロセスである。
ニトロアルカンは、ニトロアルコール調製用の供給原料として使用され、ニトロアルコールはさらにアミノアルコールまで還元することもできる。商業的には、2−ニトロ−2−メチル−1−プロパノール(NMP)および対応するアミノアルコール(2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP))が、2−ニトロプロパン(2−NP)から生成される。代替の供給原料、例えば、ニトロエタンから同等の生成物を調製できることが望ましい。
活性化アルコール、例えば、ベンジル型アルコールの還元的脱ヒドロキシル化が知られている。1,2−ニトロアルコールなどのニトロポリオールの還元的脱ヒドロキシル化は報告されていない。
2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(NMPD)を還元してヒドロキシルアミン類似体を得ることが試みられているが、反応生成物のガスクロマトグラフィー(GC)分析から、出発材料のほとんどが変換されてしまうことが明らかになった。ガスクロマトグラフィー/質量分析(GC/MS)の分析により、ヒドロキシル基が切断されて、出発材料の2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオールがニトロモノアルコール、2−ニトロ−2−メチル−1−プロパノールに変換されるという意外な結果が明らかとなった。ヒドロキシル基を1つ有するニトロアルコールは、同じ水素化条件にさらされても影響を受けないので、これは予想外の結果であった。
一実施形態では、本発明は、ニトロポリオールからヒドロキシル基を切断するプロセスである。このプロセスは、水素化触媒の存在下におけるニトロポリオールの水素圧力下での反応である。また、このプロセスは、ニトロエタンやニトロメタンなどの代替ニトロアルカン供給原料を使用したNMPおよびAMPの製造にも有用である。
一実施形態では、本発明はニトロポリオールからニトロアルコールを調製するプロセスであり、このプロセスは、水素化条件下で、ニトロポリオールを、水素、水素添加水素化触媒、および任意選択でキレート化剤と接触させるステップを含む。
一実施形態では、本発明は、ニトロアルカンからニトロアルコールを調製するプロセスであり、このプロセスは、
A.ニトロアルカン、アルデヒドおよびアルカリ触媒をアルカリ性条件下で接触させ、ニトロポリオールを生成するステップと、
B.水素化条件下で、ステップAのニトロポリオールを、水素、水素化触媒および、任意選択でキレート化剤と接触させるステップと、
を含む。
A.ニトロアルカン、アルデヒドおよびアルカリ触媒をアルカリ性条件下で接触させ、ニトロポリオールを生成するステップと、
B.水素化条件下で、ステップAのニトロポリオールを、水素、水素化触媒および、任意選択でキレート化剤と接触させるステップと、
を含む。
本発明のプロセスは、2−NPではなくニトロアルカン供給原料からNMPおよびAMP(両方共工業的に有用な化合物)の調製を可能とする。このNMPおよびAMPへの代替経路は、2−NPの製造への資本投資に興味を示さない人、および入手が容易なニトロメタンまたはニトロエタン供給原料を保有している人にとって有用である。
定義
特段の記載、文脈からの暗黙事項、または当技術分野での慣例による定めのない限り、全ての部およびパーセントは、重量ベースであり、全ての試験方法は、本開示の出願日時点のものである。米国特許実務を目的として、引用されるどのような特許、特許出願または刊行物の内容も、特に、(本開示において具体的に示されるどのような定義とも矛盾しない程度の)定義、および当分野における一般知識に関する事項に関し、その全体が参照により組み込まれ(または、その相当する米国版も、同様に参照により組み込まれる)。
特段の記載、文脈からの暗黙事項、または当技術分野での慣例による定めのない限り、全ての部およびパーセントは、重量ベースであり、全ての試験方法は、本開示の出願日時点のものである。米国特許実務を目的として、引用されるどのような特許、特許出願または刊行物の内容も、特に、(本開示において具体的に示されるどのような定義とも矛盾しない程度の)定義、および当分野における一般知識に関する事項に関し、その全体が参照により組み込まれ(または、その相当する米国版も、同様に参照により組み込まれる)。
本開示の数値範囲は、概算値であり、特段の記載のない限り範囲外の値を含んでもよい。数値範囲は1単位の刻みで、下方値および上方値を含む、その範囲の値を含む。ただし、任意の低い値と任意の高い値の間に少なくとも2単位の間隔があることを条件とする。例として、温度などの組成特性、物理特性または他の特性が、100から1,000までである場合、100、101、102などのすべての個別の値、および100〜144、155〜170、197〜200などの部分範囲がはっきりと列挙されることを意図している。1未満の値を含む範囲、または1を超える分数(例えば1.1、1.5など)を含む範囲については、1単位は、適宜、0.0001、0.001、0.01または0.1とみなされる。10未満の1桁の数字(例えば1〜5)を含む範囲については、1単位は、通常0.1であるとみなされる。これらは具体的に意図している例に過ぎず、列挙した最低値と最高値の間のすべての数値の可能な組み合わせが、本開示において明確に記されているとみなすべきである。とりわけ反応温度および圧力については、本開示内で数値範囲を提示する。
「水素化条件」および類似の用語は、水素、水素化触媒、溶媒、および任意選択でキレート化剤の存在下で、ニトロポリオールがニトロアルコールに変換される温度および圧力を意味する。これらの条件は、ニトロポリオール、水素化触媒と水素化触媒の量、溶媒、キレート化剤が存在する場合は、キレート化剤の存在または非存在およびその化学組成を含む多数の要因に依存するが、これらに限定されない。温度は、典型的な例では25℃〜120℃、さらに典型的な例では60℃〜100℃であり、圧力は典型的な例では300psi(2,068kPa)〜1,400psi(9,653kPa)、さらに典型的な例では500psi(3,447kPa)〜800psi(5,516kPa)である。
「アルカリ性条件」および類似の用語は、アルデヒド、アルカリ触媒および溶媒の存在下でニトロアルカンがニトロポリオールに変換される温度および圧力を意味する。これらの条件は、ニトロアルカン、アルデヒド、アルカリ触媒とアルカリ触媒の量、および溶媒を含む多くの要因に依存するがこれらに限定されない。典型的な例では、温度は20℃〜100℃、さらに典型的な例では、40℃〜80℃、および典型的な例では、圧力は0psi(0kPa)〜10psi(69kPa)である。
「触媒量」および類似の用語は、ニトロポリオールを生成するために、アルカリ性条件下でニトロアルカンとアルデヒドとの反応を所望の速度で推進するのに必要な触媒の量、または水素化条件下でニトロアルコールを生成するために、ニトロポリオールと水素の反応を所望の速度で推進するのに必要な触媒の量を意味する。この量は、試薬の性質、アルカリ性または水素化条件、触媒の性質などの種々の要因に強く依存して変動するが、これらに限定されない。通常は、典型的なアルカリ性条件下でのニトロアルカンとアルデヒドの反応に対し、アルカリ触媒の量は、0.01〜10モルパーセント(mol%)、さらに典型的には0.2〜0.5mol%である。典型的な水素化条件下でのニトロポリオールと水素との反応に対しては、水素化触媒の量は、通常、1〜20mol%、さらに典型的な例では2〜5mol%である。
ニトロアルカン、アルデヒドおよびニトロポリオール
本発明の実施時に使用可能なニトロアルカンとしては、ニトロ基を有する炭素原子に結合した2個以上の水素原子を有する全てのニトロアルカンが挙げられ、ニトロメタン、ニトロエタンおよびニトロプロパンが好ましい。これらのニトロアルカンは、アルカリ性条件下でアルデヒドと反応して、対応するニトロポリオールに容易に変換される。例えば、2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオールは、ニトロエタンとホルムアルデヒドとの反応により調製され、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタンは、ニトロメタンとホルムアルデヒドとの反応により調製される。
本発明の実施時に使用可能なニトロアルカンとしては、ニトロ基を有する炭素原子に結合した2個以上の水素原子を有する全てのニトロアルカンが挙げられ、ニトロメタン、ニトロエタンおよびニトロプロパンが好ましい。これらのニトロアルカンは、アルカリ性条件下でアルデヒドと反応して、対応するニトロポリオールに容易に変換される。例えば、2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオールは、ニトロエタンとホルムアルデヒドとの反応により調製され、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタンは、ニトロメタンとホルムアルデヒドとの反応により調製される。
アルカリ性および水素化触媒
ニトロアルカンのニトロポリオールへの変換は、通常、アルカリ触媒上、およびそれとの接触により行われる。アルカリ触媒は、一級アミン、二級アミンまたは三級アミン、アミン塩、フッ化物イオン、塩基性シリカまたはアルミナ、塩基性イオン交換樹脂、金属水酸化物またはアルコキシド塩であってよい。好ましい触媒は、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの三級アミンである。
ニトロアルカンのニトロポリオールへの変換は、通常、アルカリ触媒上、およびそれとの接触により行われる。アルカリ触媒は、一級アミン、二級アミンまたは三級アミン、アミン塩、フッ化物イオン、塩基性シリカまたはアルミナ、塩基性イオン交換樹脂、金属水酸化物またはアルコキシド塩であってよい。好ましい触媒は、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの三級アミンである。
ニトロポリオールのニトロアルコールへの変換は、典型的な例では、1種以上の白金族または貴金属族を含む水素化触媒上およびこれと接触させて行われる。代表的な例としては、限定されないが、パラジウム、白金、イリジウム、ルテニウム、金、銀、などが挙げられる。白金族金属、特に、パラジウムが好ましい触媒である。触媒は、坦持されても、されなくてもよく、前者の場合、例えば、アルミナ、シリカ、炭素、などのいずれかの適切な支持体を採用できる。坦持される場合は、坦持触媒は、通常、0.05%〜10%、好ましくは、0.5%〜5%の金属を含む。
任意選択で、例えば、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HEEDA)、N−2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HEIDA)、ニトリロ三酢酸(NTA)などのキレート化剤と組み合わせて触媒を使用するのが好ましい。使用されるキレート化剤と支持体なしの触媒との量の比は、重量比で、1:1〜1.5:1である。
具体的な実施形態
トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタンの調製
攪拌下の熱電対、滴下ロート、および還流冷却器を備えた1リットルの丸底フラスコに、295.3グラム(g)の50%ホルムアルデヒド水溶液および3.0gのトリエチルアミンを加える。滴下ロートに100.0gのニトロメタンを加える。添加速度を調節することにより60℃未満に温度を保持しながら、4時間かけてフラスコ混合物にニトロメタンを加える。1時間保持し、冷却期間後、反応混合物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、カールフィッシャー滴定により分析する。主な成分は、60.37%トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン(TN)、37.5%水、および0.33%遊離ホルムアルデヒドであると同定される。
トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタンの調製
攪拌下の熱電対、滴下ロート、および還流冷却器を備えた1リットルの丸底フラスコに、295.3グラム(g)の50%ホルムアルデヒド水溶液および3.0gのトリエチルアミンを加える。滴下ロートに100.0gのニトロメタンを加える。添加速度を調節することにより60℃未満に温度を保持しながら、4時間かけてフラスコ混合物にニトロメタンを加える。1時間保持し、冷却期間後、反応混合物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、カールフィッシャー滴定により分析する。主な成分は、60.37%トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン(TN)、37.5%水、および0.33%遊離ホルムアルデヒドであると同定される。
ANGUSニトロポリオールの脱ヒドロキシル化(CRI2011015477の要約)
還元的脱ヒドロキシル化反応を介したNMB(2−ニトロ−2−メチル−1−ブタノール)を調製する能力についてNEPDを評価した。
還元的脱ヒドロキシル化反応を介したNMB(2−ニトロ−2−メチル−1−ブタノール)を調製する能力についてNEPDを評価した。
下記の6種の実験を行った。
NEPD/DTPA/H2O/Pd−C/600psigH2/80℃
NEPD/H2O/Pd−C/600psigH2/80℃
NEPD/H2O/Pd−C/600psigH2/100℃
TN/H2O/Pd−C/600psigH2/80℃
TN/MeOH/Pd−C/600psigH2/80℃
TN/MeOH/Pd−C/600psigH2/60℃
NEPD/DTPA/H2O/Pd−C/600psigH2/80℃
NEPD/H2O/Pd−C/600psigH2/80℃
NEPD/H2O/Pd−C/600psigH2/100℃
TN/H2O/Pd−C/600psigH2/80℃
TN/MeOH/Pd−C/600psigH2/80℃
TN/MeOH/Pd−C/600psigH2/60℃
NEPDシリーズ反応のGC分析により所望のNMB(2−ニトロ−2−メチル−1−ブタノール)が主要生成物であることが示される。
DTPAの存在により、40%も少ない副産物または解離生成物が生成した。また、その存在は反応の進行を遅らせるか、または場合によっては最終生成物への変換を制限するようにも見えた。
反応2Aおよび2Bの結果の比較により、H2Oの代わりにMeOHを溶媒として使用することにより、目的の最終生成物NMPへの変換の約5〜10%の増加、およびより少ない(20〜30%程度の)副反応(またはより少ない解離生成物)につながることが示された。この観察は、過去の実験観察と一致するように見える。
2−ニトロ−1−メチルプロパノールの調製
攪拌下の2−リットルのParrステンレス鋼オートクレーブに、295.6gの脱イオン水、3.02gの5%パラジウム炭素触媒、1.0gのCiba−Geigy CHEL DTPA−41(40%ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩水溶液)、および295.6gの2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(NMPD)を加える。オートクレーブを密封し、窒素(N2)で加圧パージを3回、水素(H2)で3回行い、その後、約500 psigH2の調節圧に加圧する。600回転/分(rpm)に設定し攪拌を開始する。反応器の温度を50℃に維持するための設定値に加熱する。明らかな発熱のない25分後、設定値を60℃に上げる。発熱反応の徴候のない状態で設定値を70℃、85℃、および100℃に漸増させる。温度を100℃で3時間保持する。オートクレーブを60℃に冷却し、ガス抜きし、N2パージを行う。反応生成物をガラス超極細繊維フィルターを通して濾過し、触媒を除去して、512.1gのろ液を回収する。このろ液をGCで分析し、主な成分を、38.8面積%の2−ニトロ−2−メチル−1−プロパノール(NMP)、9.4面積%の2−ニトロ−1−プロパノール、および21.1面積%の出発材料(NMPD)であるとGC/MSで同定した。
攪拌下の2−リットルのParrステンレス鋼オートクレーブに、295.6gの脱イオン水、3.02gの5%パラジウム炭素触媒、1.0gのCiba−Geigy CHEL DTPA−41(40%ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩水溶液)、および295.6gの2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(NMPD)を加える。オートクレーブを密封し、窒素(N2)で加圧パージを3回、水素(H2)で3回行い、その後、約500 psigH2の調節圧に加圧する。600回転/分(rpm)に設定し攪拌を開始する。反応器の温度を50℃に維持するための設定値に加熱する。明らかな発熱のない25分後、設定値を60℃に上げる。発熱反応の徴候のない状態で設定値を70℃、85℃、および100℃に漸増させる。温度を100℃で3時間保持する。オートクレーブを60℃に冷却し、ガス抜きし、N2パージを行う。反応生成物をガラス超極細繊維フィルターを通して濾過し、触媒を除去して、512.1gのろ液を回収する。このろ液をGCで分析し、主な成分を、38.8面積%の2−ニトロ−2−メチル−1−プロパノール(NMP)、9.4面積%の2−ニトロ−1−プロパノール、および21.1面積%の出発材料(NMPD)であるとGC/MSで同定した。
前述の好ましい実施形態の説明により、本発明をある程度詳細に説明したが、この詳細は例示を主な目的としている。当業者であれば、添付の請求項に記載の本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、多くの変更および修正を想到し得る。
具体的な実施形態
トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタンの調製
攪拌下の熱電対、滴下ロート、および還流冷却器を備えた1リットルの丸底フラスコに、295.3グラム(g)の50%ホルムアルデヒド水溶液および3.0gのトリエチルアミンを加える。滴下ロートに100.0gのニトロメタンを加える。添加速度を調節することにより60℃未満に温度を保持しながら、4時間かけてフラスコ混合物にニトロメタンを加える。1時間保持し、冷却期間後、反応混合物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、カールフィッシャー滴定により分析する。主な成分は、60.37%トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン(TN)、37.5%水、および0.33%遊離ホルムアルデヒドであると同定される。
トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタンの調製
攪拌下の熱電対、滴下ロート、および還流冷却器を備えた1リットルの丸底フラスコに、295.3グラム(g)の50%ホルムアルデヒド水溶液および3.0gのトリエチルアミンを加える。滴下ロートに100.0gのニトロメタンを加える。添加速度を調節することにより60℃未満に温度を保持しながら、4時間かけてフラスコ混合物にニトロメタンを加える。1時間保持し、冷却期間後、反応混合物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、カールフィッシャー滴定により分析する。主な成分は、60.37%トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン(TN)、37.5%水、および0.33%遊離ホルムアルデヒドであると同定される。
Claims (8)
- ニトロポリオールからニトロアルコールを調製するプロセスであって、水素化条件下でニトロポリオールを水素および水素化触媒と接触させるステップを含むプロセス。
- 前記水素化条件が、25〜120℃の温度および300〜1400psiの圧力を含む請求項1に記載のプロセス。
- 前記水素化触媒が、白金族金属または貴金属の内の少なくとも1種を含む請求項2に記載のプロセス。
- 前記水素化触媒がキレート化剤と組み合わせて使用される請求項3に記載のプロセス。
- 前記キレート化剤が、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ジエチレントリアミン四酢酸(EDTA)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HEEDA)、N−2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HEIDA)およびニトリロ三酢酸(NTA)の内の少なくとも1種である請求項4に記載のプロセス。
- 使用される前記キレート化剤と前記触媒金属との量の比が、重量比で1:1〜1.5:1である請求項5に記載のプロセス。
- 前記ニトロポリオールが、2−ニトロ−2−メチル−1,3−プロパンジオールおよびトリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタンの内の少なくとも1種である請求項6に記載のプロセス。
- ニトロアルカンからニトロアルコールを調製するプロセスであって、
A.アルカリ性条件下でニトロアルカン、アルコールおよびアルカリ触媒を接触させ、ニトロポリオールを生成するステップと、
B.水素化条件下で、前記ステップAのニトロポリオールを、水素、水素化触媒、および任意選択でキレート化剤と接触させるステップと、
を含むプロセス。
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