JP2015512865A - ベンタゾンとals阻害剤とaccアーゼ阻害剤とを含有する除草剤組成物 - Google Patents

ベンタゾンとals阻害剤とaccアーゼ阻害剤とを含有する除草剤組成物 Download PDF

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Abstract

(a)ベンタゾンナトリウムと、(b)ALS阻害剤と、(c)ACCアーゼ阻害剤とを含む除草剤組成物により、様々な作物における感受性雑草及び抵抗性雑草が抑制され、例えば、イネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、ソルガム、トウモロコシ、牧草、草原、放牧地、休閑地、芝生、樹木性果樹及びつる性果樹並びにIVMにおけるそのような雑草が抑制され、しかし、さらには、ALS耐性及びACCアーゼ耐性の作物におけるそのような雑草もまた抑制される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は米国仮特許出願第61/585844号(2012年1月12日出願;その全体が参照によって本明細書中に組み込まれる)の利益を主張する。
本開示は、作物環境における雑草、例えば、イネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、ソルガム、トウモロコシ、牧草、草原、放牧地、休閑地、芝生、樹木性果樹及びつる性果樹並びにIVMにおける雑草、同様にまた、ALS耐性及びACCアーゼ耐性の作物(例えば、ダイズ、ワタ、カノーラ/アブラナ、イネ、穀草類、トウモロコシ、芝生など、これらに限定されない)における雑草を含めて、様々な雑草を抑制するために、3つの除草剤活性成分を含む除草剤組成物及びそれを利用する方法、具体的には、(a)ベンタゾンナトリウム、(b)1つのALS阻害剤及び(c)1つのACCアーゼ阻害剤を含む除草剤組成物及びそれを利用する方法に関する。いくつかの実施形態において、これらの組成物は、イネにおける出芽後除草剤の改善された雑草抑制を提供する。
作物を、作物の成長を阻害する雑草及び他の植生から保護することが、農業において絶えず繰り返される問題である。この問題に取り組むことを助けるために、合成化学の分野の研究者は、そのような望まれない成長の抑制において効果的である広範囲の様々な化学物質及び化学物質配合物を製造している。多くのタイプの化学的除草剤が文献に開示されており、非常に多数のものが商業的に使用されている。
場合により、除草剤活性成分は、個々に適用されるときよりも併用において効果的であることが示されており、このことは「相乗作用」と呼ばれる。Herbicide Handbook(the Weed Science Society of America、Ninth Edition、2007、p. 429)に記載されるように、「『相乗作用』は、併用時の効果が、別個に適用されるそれぞれの因子に対する応答に基づく予測された効果よりも大きくなるような2つ又はそれ以上の因子の相互作用である」。本開示は、ペノキススラム、シハロホップブチル及びベンタゾンが、これらは既にそれらの除草剤効力について個々に公知であるが、三元併用で適用されるときには相乗効果を示すという発見に一部が基づいている。
本開示は、除草剤有効量の3つの除草剤活性成分を含む除草剤組成物、及び、除草剤有効量の3つの除草剤活性成分を利用する方法であって、第1の除草剤活性成分がベンタゾンナトリウムであり、第2の除草剤活性成分がALS阻害剤であり、かつ、第3の除草剤活性成分がACCアーゼ阻害剤である除草剤組成物及び方法に関する。組成物はまた、農学的に許容され得る補助剤及び/又は担体を含有してもよい。
本開示はまた、例えば、イネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、ソルガム、トウモロコシ、牧草、草原、放牧地、休閑地、芝生、樹木性果樹及びつる性果樹並びにIVMを含む単子葉作物において、また、さらには、ALS耐性及びACCアーゼ耐性の作物(例えば、ダイズ、ワタ、カノーラ/アブラナ、イネ、穀草類、トウモロコシ、芝生など、これらに限定されない)において、望ましくない植生の成長を抑制するための除草剤組成物、及び、望ましくない植生の成長を抑制する方法に関する。
本明細書中において、除草剤有効量の3つの除草剤活性成分を含み、第1の除草剤活性成分がベンタゾンナトリウムであり、第2の除草剤活性成分がALS阻害剤であり、かつ、第3の除草剤活性成分がACCアーゼ阻害剤である除草剤組成物が提供される。
本明細書中において、除草剤有効量の3つの除草剤活性成分を適用することを含み、第1の除草剤活性成分がベンタゾンナトリウムであり、第2の除草剤活性成分がALS阻害剤であり、かつ、第3の除草剤活性成分がACCアーゼ阻害剤である、望ましくない植生を抑制する方法が提供される。
例示的なALS阻害剤には、ペノキススラム、ビスピリバックナトリウム、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロランスラム、シノスルフロン、ジクロスラム、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルメツラム、ハロスルフロンメチル、イマザモックス、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨーフェンスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロンメチル、オルトスルファムロン、プロピリスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバックメチル、ピリミスルファン、ピロキススラム及びトリアファモンが含まれるが、これらに限定されない。
例示的なACCアーゼ阻害剤には、シハロホップブチル、フェノキサプロップPエチル、クロジナホッププロパルギル、ジクロホップメチル、フルアジホップPブチル、ハロキシホップメチル、プロパキザホップ、キザロホップPエチル、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム及びピノキサデンが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される場合、ペノキススラムは、2−(2,2−ジフルオロエトキシ)−N−(5,8−ジメトキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドに対する一般名であり、下記の構造を有する。
その除草剤活性が、Tomlin, C. ed., A World Compendium The Pesticide Manual、15th ed., Alton:BCPC Publications、2009(以降、「The Pesticide Manual(Fifteenth Edition, 2009)」)に例示される。ペノキススラムの例示的な使用には、イネにおけるノビエ(Echinochloa spp.)、同様にまた、多くの広葉雑草、スゲ属雑草及び水生雑草、並びに、穀草類におけるアペラ属(Apera spp.)の草、同様にまた、水生植物、多くの穀草作物、放牧地及び牧草地、IVM及び芝生における多くの広葉雑草を抑制することが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される場合、ビスピリバックナトリウムは、2,6−ビス(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルオキシ)安息香酸ナトリウムに対する一般名であり、下記の構造を有する。
その除草剤活性が、The Pesticide Manual(Fifteenth Edition, 2009)に記載される。ビスピリバックナトリウムの例示的な使用には、イネ科雑草、スゲ属雑草及び広葉雑草を抑制するための除草剤としてのその使用が含まれるが、これに限定されない。1つの実施形態において、ビスピリバックナトリウムはノビエを直播きイネにおいて抑制し、別の実施形態においてはまた、雑草の成長を非作物状況において妨げるために使用されてもよい。
ベンタゾンは、3−(1−メチルエチル)−1H−2,1,3−ベンゾチアジアジン−4(3H)−オン2,2−ジオキシドに対する一般名であり、下記の構造を有する。
その除草剤活性が、The Pesticide Manual(Fifteenth Edition, 2009)に記載される。ベンタゾンの例示的な使用には、広範囲の様々な経済的に重要な広葉雑草及びスゲ属雑草を抑制するための除草剤としてのその使用が含まれるが、これに限定されない。ベンタゾンはまた、ベンタゾン及びベンジオキシドとして公知である。特定の実施形態において、ベンタゾンは、酸自体として、或いは、農学的に許容され得る塩又はエステルとして使用することができる。例示的なベンタゾン塩がナトリウム塩である。
シハロホップブチルは、(R)−ブチル2−[4−(4−シアノ−2−フルオロフェノキシ)フェノキシ]プロパノアートに対する一般名であり、下記の構造を有する。
その除草剤活性が、The Pesticide Manual(Fifteenth Edition, 2009)に記載される。シハロホップの例示的な使用には、イネにおけるイネ科雑草を出芽後に抑制するための除草剤としてのその使用が含まれるが、これに限定されない。シハロホップは、酸自体として、或いは、農学的に許容され得る塩又はエステルとして使用することができる。例示的なシハロホップエステルがブチルエステルである。
フェノキサプロップPエチルは、(R)−エチル−2−[4−(6−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)フェノキシ]プロパノアートに対する一般名であり、下記の構造を有する。
その除草剤活性が、The Pesticide Manual(Fifteenth Edition, 2009)に記載される。フェノキサプロップの例示的な使用には、ジャガイモ、インゲン、ダイズ、ビート、野菜、ピーナッツ、亜麻、アブラナ及びワタにおける一年生及び多年生のイネ科雑草、並びに、(除草剤毒性緩和剤のメフェンピルジエチルとともに適用されるときには)コムギ、ライムギ、トリチカレにおける、また、比率に依存して、オオムギの一部の品種における一年生及び多年生のイネ科雑草並びにカラスムギを出芽後に抑制するための除草剤としてのその使用が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、フェノキサプロップはエステルとして使用され、例示的なエステルがP−エチルエステルである。
ベンタゾンナトリウム、ALS阻害剤及びACCアーゼ阻害剤の種スペクトル、すなわち、それぞれの化合物が抑制する雑草種は広範囲であり、かつ、非常に相補的である。例えば、驚くべきことに、ペノキススラム+シハロホップブチル+ベンタゾンナトリウム塩の組合せは、これらの個々の化合物の適用割合と同等又はそれ以下の適用割合で、イヌビエ(Echinochloa crus-galli;ECHCG)、アゼガヤ(Leptochloa chinensis;LEFCH)、コナギ(Monochoria vaginalis、MOOVA)、ヒデリコ(Fimbristylis miliacea、FIMMI)及びコゴメガヤツリ(Cyperus iria;CYPIR)の抑制において相乗作用を示すことが見出されている。驚くべきことに、ペノキススラム+フェノキサプロップPエチル+ベンタゾンナトリウム塩の組合せは、これらの個々の化合物の適用割合と同等又はそれ以下の適用割合で、イヌビエ(Echinochloa crus-galli;ECHCG)及びコナギ(Monochoria vaginalis、MOOVA)の抑制において相乗作用を示すことが見出されている。驚くべきことに、ビスピリバックナトリウム+シハロホップブチル+ベンタゾンナトリウム塩の組合せは、これらの個々の化合物の適用割合と同等又はそれ以下の適用割合で、イヌビエ(Echinochloa crus-galli;ECHCG)の抑制において相乗作用を示すことが見出されている。
除草剤又は除草剤活性成分の用語は、植物を枯らすか、植物の成長を抑制するか、又は、他の場合には植物の成長を不利に改変する活性成分を意味するために本明細書中では使用される。除草剤有効量又は植生抑制量は、不利な改変効果を引き起こし、かつ、自然での発達からの逸脱、枯死、調節、乾燥及び遅延などを含む活性成分の量である。植物及び植生の用語には、発芽する種子、芽生えつつある実生、栄養繁殖体から芽生える植物、及び、定着した植生が含まれる。
いくつかの実施形態において、本明細書中に提供される組成物及び方法は、イネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、ソルガム、トウモロコシ、牧草、草原、放牧地、休閑地、芝生、樹木性果樹及びつる性果樹並びにIVM(これらに限定されない)を含む作物における雑草、公用地における雑草、及び、どのような作物であれ、ALS耐性又はACCアーゼ耐性の作物における雑草を抑制するために利用される。
本明細書中に記載される組成物及び方法は、グリホサート耐性、グルホシナート耐性、ジカンバ耐性、フェノキシ系オーキシン耐性、ピリジルオキシ系オーキシン耐性、アリールオキシフェノキシプロピオナート耐性、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCアーゼ)阻害剤耐性、イミダゾリノン耐性、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤耐性、4−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤耐性、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害剤耐性、トリアジン耐性及びブロモキシニル耐性の作物(例えば、ダイズ、ワタ、カノーラ/アブラナ、イネ、穀草類、トウモロコシ、芝生など、これらに限定されない)における望ましくない植生を、例えば、グリホサート、グルホシナート、ジカンバ、フェノキシ系オーキシン、ピリジルオキシ系オーキシン、アリールオキシフェノキシプロピオナート系除草剤、ACCアーゼ阻害剤、イミダゾリノン系除草剤、ALS阻害剤、HPPD阻害剤、PPO阻害剤、トリアジン系除草剤及びブロモキシニルと併用して抑制するために使用することができる。これらの組成物及び方法は、多数の化学構造体及び/又は多数の作用様式の阻害剤に対する耐性を付与する多数の形質又は積み重ねられた形質を有する作物における望ましくない植生を抑制することにおいて使用されてもよい。いくつかの実施形態において、ペノキススラム+シハロホップブチル+ベンタゾンナトリウム、ペノキススラム+フェノキサプロップPエチル+ベンタゾンナトリウム、及び、ビスピリバックナトリウム+シハロホップブチル+ベンタゾンナトリウム、並びに、他のベンタゾンナトリウム合剤+1つのALS阻害剤+1つのACCアーゼ阻害剤が、処置されようとする作物について選択的であり、かつ、用いられる適用割合でこれらの化合物によって抑制される雑草の作用スペクトルを補完する除草剤との併用で使用される。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される組成物と、他の補完的除草剤とは、併用配合物として、タンクミックス物として、又は、逐次適用物としてそれらのいずれであっても、同時に適用される。
本明細書中に提供される組成物及び方法は、望ましくない植生を抑制するために利用される。望ましくない植生には、イネ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、ソルガム、トウモロコシ、牧草、草原、放牧地、休閑地、芝生、樹木性果樹及びつる性果樹、IVM並びに公用地において現れる望ましくない植生が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、本明細書中に提供される方法は、イネにおける望ましくない植生を抑制するために利用される。特定の実施形態において、望ましくない植生が、Brachiaria platyphylla (Groseb.) Nash(メリケンニクキビ、BRAPP)、Digitaria sanguinalis (L.) Scop.(オニメヒシバ、DIGSA)、Echinochloa crus-galli (L.) P. Beauv.(イヌビエ、ECHCG)、Echinochloa colonum (L.) LINK(コヒメビエ、ECHCO)、Echinochloa oryzoides (Ard.) Fritsch(ノゲタイヌビエ、ECHOR)、Echinochloa oryzicola (Vasinger) Vasinger(タイヌビエ、ECHPH)、Echinochloa spp、Ischaemum rugosum Salisb.(saramollagrass、ISCRU)、Leptochloa chinensis (L.) Nees(アゼガヤ、LEFCH)、Leptochloa fascicularis (Lam.) Gray(オニアゼガヤ、LEFFA)、Leptochloa panicoides (Presl.) Hitchc.(Amazon sprangletop、LEFPA)、Panicum dichotomiflorum (L.) Michx.(オオクサキビ、PANDI)、Paspalum dilatatum Poir.(シマスズメノヒエ、PASDI)、Cyperus difformis L.(タマダヤツリ、CYPDI)、Cyperus esculentus L.(ショクヨウガヤツリ、CYPES)、Cyperus iria L.(コゴメガヤツリ、CYPIR)、Cyperus rotundus L.(ハマスゲ、CYPRO)、Eleocharis species (ELOSS)、Fimbristylis miliacea (L.) Vahl(ヒデリコ、FIMMI)、Schoenoplectus juncoides Roxb.[イヌホタルイ](Japanese bulrush[ホタルイ]、SPCJU)、Schoenoplectus maritimus L.(コウキヤガラ、SCPMA)、Schoenoplectus mucronatus L.(ricefield bulrush、SCPMU)、Aeschynomene species(jointvetch、AESSS)、Alternanthera philoxeroides (Mart.) Griseb.(ナガエツルノゲイトウ、ALRPH)、Alisma plantago-aquatica L.(common waterplantain、ALSPA)、Amaranthus species(アカザ及びアマランス、AMASS)、Ammannia coccinea Rottb.[ホソバヒメミソハギ](redstem、AMMCO)、Eclipta alba (L.) Hassk.(アメリカタカサブロウ、ECLAL)、Heteranthera limosa (SW.) Willd./Vahl(アメリカコナギ、HETLI)、Heteranthera reniformis R. & P.(roundleaf mudplantain、HETRE)、Ipomoea hederacea (L.) Jacq.(アメリカアサガオ、IPOHE)、Lindernia dubia (L.) Pennell(アメリカアゼナ、LIDDU)、Monochoria korsakowii Regel & Maack[ミズアオイ](monochoria、MOOKA)、Monochoria vaginalis (Burm. F.) C. Presl ex Kuhth[コナギ](monochoria、MOOVA)、Murdannia nudiflora (L.) Brenan(シマイボクサ、MUDNU)、Polygonum pensylvanicum L.(Pennsylvania smartweed、POLPY)、Polygonum persicaria L.(ハルタデ、POLPE)、Polygonum hydropiperoides Michx.(POLHP、mild smartweed)、Rotala indica (Willd.) Koehne(キカシグサ、ROTIN)、Sagittaria species(オモダガ、SAGSS)、Sesbania exaltata (Raf.) Cory/Rydb. Ex Hill(アメリカツノクサネム、SEBEX)、又は、Sphenoclea zeylanica Gaertn.(ナガボノウルシ、SPDZE)である。
いくつかの実施形態において、本明細書中に提供される方法は、ぶどう園、果樹園、多年生プランテーション作物、トウモロコシ、ソルガム、ヒマワリ、アブラナ及び野菜(これらに限定されない)を含めて、樹木性及びつる性の多年生作物及び条植え作物において見出される望ましくない植生を抑制するために利用される。特定の実施形態において、望ましくない植生が、Alopecurus myosuroides Huds.(ノスズメノテッポウ、ALOMY)、Avena fatua L.(カラスムギ、AVEFA)、Brachiaria platyphylla (Groseb.) Nash(メリケンニクキビ、BRAPP)、Digitaria sanguinalis (L.) Scop.(オニメヒシバ、DIGSA)、Echinochloa crus-galli (L.) P. Beauv.(イヌビエ、ECHCG)、Echinochloa colonum (L.) Link(コヒメビエ、ECHCO)、Lolium multiflorum Lam.(ネズミムギ、LOLMU)、Panicum dichotomiflorum Michx.(オオクサキビ、PANDI)、Panicum miliaceum L.(野生キビ、PANMI)、Setaria faberi Herrm.(アキノエノコログサ、SETFA)、Setaria viridis (L.) Beauv.(エノコログサ、SETVI)、Sorghumhalepense (L.) Pers.(セイバンモロコシ、SORHA)、Sorghum bicolor (L.) Moench ssp. Arundinaceum(モロコシ、SORVU)、Cyperus esculentus L.(ショクヨウガヤツリ、CYPES)、Cyperus rotundus L.(ハマスゲ、CYPRO)、Abutilon theophrasti Medik.(イチビ、ABUTH)、Amaranthus species(アカザ及びアマランス、AMASS)、Ambrosia artemisiifolia L.(ブタクサ、AMBEL)、Ambrosia psilostachya DC.(ブタクサモドキ、AMBPS)、Ambrosia trifida L.(オオブタクサ、AMBTR)、Asclepias syriaca L.(オオトウワタ、ASCSY)、Chenopodium album L.(シロザ、CHEAL)、Cirsium arvense (L.) Scop.(セイヨウトゲアザミ、CIRAR)、Commelina benghalensis L.(マルバツユクサ、COMBE)、Datura stramonium L.(シロバナチョウセンアサガオ、DATST)、Daucus carota L.(ノラニンジン、DAUCA)、Euphorbia heterophylla L.(ショウジョウソウ、EPHHL)、Erigeron bonariensis L.(アレチノギク、ERIBO)、Erigeron canadensis L.(ヒメムカシヨモギ、ERICA)、Helianthus annuus L.(ヒマワリ、HELAN)、Jacquemontia tamnifolia (L.) Griseb.(オキナアサガオ、IAQTA)、Ipomoea hederacea (L.) Jacq.(アメリカアサガオ、IPOHE)、Ipomoea lacunosa L.(マメアサガオ、IPOLA)、Lactuca serriola L./Torn.(トゲチシャ、LACSE)、Portulaca oleracea L.(スベリヒユ、POROL)、Sida spinosa L.(アメリカキンゴジカ、SIDSP)、Sinapis arvensis L.(ノハラガラシ、SINAR)、Solanum ptychanthum Dunal(アメリカイヌホオズキ、SOLPT)、Taraxacum officinale F.H.Wigg(セイヨウタンポポ、TAROF)、又は、Xanthium strumarium L.(オナモミ、XANST)である。
いくつかの実施形態において、本明細書中に提供される方法は、穀草類における望ましくない植生を抑制するために利用される。特定の実施形態において、望ましくない植生が、Alopecurus myosuroides Huds.(ノスズメノテッポウ、ALOMY)、Apera spica-venti (L.) Beauv.(セイヨウヌカボ、APESV)、Avena fatua L.(カラスムギ、AVEFA)、Bromus tectorum L.(ウマノチャヒキ、BROTE)、Lolium multiflorum Lam.(ネズミムギ、LOLMU)、Phalaris minor Retz.(ヒメカナリークサヨシ、PHAMI)、Poa annua L.(スズメノカタビラ、POANN)、Setaria pumila (Poir.) Roemer & J.A. Schultes(キンエノコロ、SETLU)、Setaria viridis (L.) Beauv.(エノコログサ、SETVI)、Cirsium arvense (L.) Scop.(セイヨウトゲアザミ、CIRAR)、Galium aparine L.[シラホシムグラ](catchweed bedstraw[ヤエムグラ]、GALAP)、Kochia scoparia (L.) Schrad.(ホウキギ、KCHSC)、Lamium purpureum L.(ヒメオドリコソウ、LAMPU)、Matricaria recutita L.(カミツレ、MATCH)、Matricaria matricarioides (Less.) Porter(コシカギク、MATMT)、Papaver rhoeas L.(ヒナゲシ、PAPRH)、Polygonum convolvulus L.(ソバカズラ、POLCO)、Salsola tragus L.(ハリヒジキ、SASKR)、Stellaria media (L.) Vill.(コハコベ、STEME)、Veronica persica Poir.(オオイヌノフグリ、VERPE)、Viola arvensis Murr.(マキバスミレ、VIOAR)、又は、Viola tricolor L.(サンシキスミレ、VIOTR)である。
いくつかの実施形態において、本明細書中に提供される方法は、放牧地及び牧草地、IVM並びに公用地における望ましくない植生を抑制するために利用される。特定の実施形態において、望ましくない植生が、Ambrosia artemisiifolia L.(ブタクサ、AMBEL)、Cassia obtusifolia(エビスグサ、CASOB)、Centaurea maculosa auct. non Lam.(spotted knapweed、CENMA)、Cirsium arvense (L.) Scop.(セイヨウトゲアザミ、CIRAR)、Convolvulus arvensis L.(セイヨウヒルガオ、CONAR)、Euphorbia esula L.(セイヨウハギクソウ、EPHES)、Lactuca serriola L./Torn.(トゲチシャ、LACSE)、Melochia parviflora(escoba blanca、MEOPA)、Plantago lanceolata L.(へラオオバコ、PLALA)、Rumex obtusifolius L.(エゾノギシギシ、RUMOB)、Sida spinosa L.(アメリカキンゴジカ、SIDSP)、Sinapis arvensis L.(ノハラガラシ、SINAR)、Sonchus arvensis L.(タイワンハチジョウナ、SONAR)、Solidago species(アキノキリンソウ、SOOSS)、Taraxacum officinale G.H. Weber ex Wiggers(セイヨウタンポポ、TAROF)、Trifolium repens L.(シロツメクサ、TRFRE)、又は、Urtica dioica L.(セイヨウイラクサ、URTDI)である。
いくつかの実施形態において、本明細書中に提供される組成物及び方法は、イネ科雑草、広葉雑草及びスゲ属雑草からなる望ましくない植生を抑制するために利用される。特定の実施形態において、本明細書中に提供される組成物及び方法は、カヤツリグサ属(Cyperus)、ヒエ属(Echinochloa)、テンツキ属(Fimbristylis)、アゼガヤ属(Leptochloa)及びミズアオイ属(Monochoria)を含む望ましくない植生を抑制するために利用される。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、ベンタゾンナトリウム、ペノキススラム及びシハロホップブチルを利用し、望ましくない植生が、カヤツリグサ属、ヒエ属、テンツキ属、アゼガヤ属又はミズアオイ属である。いくつかの実施形態において、望ましくない植生が、ECHCH、MOOVA、FIMMI、LEFCH又はCYPIRである。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、ベンタゾンナトリウム、ペノキススラム及びフェノキサプロップPエチルを利用し、望ましくない植生がヒエ属又はミズアオイ属である。いくつかの実施形態において、望ましくない植生がECHCH又はMOOVAである。
ペノキススラム+シハロホップブチル+ベンタゾンナトリウム、ペノキススラム+フェノキサプロップPエチル+ベンタゾンナトリウム、及び、ビスピリバックナトリウム+シハロホップブチル+ベンタゾンナトリウムの組合せ、或いは、いずれかの成分の農学的に許容され得る塩又はエステル、並びに、本明細書中に記載される組成物を用いる上記方法はまた、除草剤抵抗性又は除草剤耐性の雑草を抑制するために用いられる場合がある。例示的な抵抗性雑草又は耐性雑草には、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、光化学系II阻害剤、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCアーゼ)阻害剤、合成オーキシン、光化学系I阻害剤、5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸(EPSP)シンターゼ阻害剤、微小管集合阻害剤、脂質合成阻害剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害剤、カロテノイド生合成阻害剤、超長鎖脂肪酸(VLCFA)阻害剤、フィトエンデサチュラーゼ(PDS)阻害剤、グルタミンシンセターゼ阻害剤、4−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤、有糸分裂阻害剤、セルロース生合成阻害剤、多数の作用様式を有する除草剤(例えば、キンクロラックなど)、及び、未分類の除草剤(例えば、アリールアミノプロピオン酸系除草剤、ジフェンゾコート、エンドタール及び有機ヒ素化合物など)に対して抵抗性又は耐性であるバイオタイプが含まれるが、これらに限定されない。例示的な抵抗性雑草又は耐性雑草には、多数の除草剤、多数の化学的クラス及び多数の除草剤作用様式に対する抵抗性又は耐性を有するバイオタイプが含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される組成物は、雑草の最大限の抑制を達成するために、未成熟な望ましくない植生に対して出芽後の葉面適用物として適用されるか、又は、雑草の最大限の抑制を達成するために、未成熟な望ましくない植生に対して水に直接に適用される。
化合物が、成長のどのような段階においても、或いは、植え付け前若しくは出芽前に、又は、出芽後に植物又は植物の場所に対して直接に適用されるとき、除草剤活性が当該化合物によって示される。観測される効果は、適用される化学剤の量と同様に、抑制されるべき植物種、植物の成長段階、希釈及び噴霧液滴サイズの適用パラメーター、固体成分の粒子サイズ、使用時の環境条件、用いられる具体的な化合物、用いられる具体的な補助剤及び担体、並びに、土壌タイプなどに依存する。これらの要因及び他の要因を、非選択的又は選択的な除草剤作用を増進させるために当分野で公知であるように調節することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される組成物は、雑草の最大限の抑制を達成するために、比較的未成熟な望ましくない植生に適用される。
いくつかの実施形態において、組成物は、ベンタゾンナトリウム、ペノキススラム及びシハロホップブチルを含み、方法はこれらを利用する。いくつかの実施形態において、(a)ベンタゾンナトリウム対(b)ペノキススラム対(c)シハロホップブチルの重量比が(a)50〜150対(b)0.5〜1.5対(c)4〜40である。別の実施形態において、重量比が(a)70〜90対(b)1対(c)8〜23である。
いくつかの実施形態において、組成物は、ベンタゾンナトリウム、ペノキススラム及びフェノキサプロップPエチルを含み、方法はこれらを利用する。いくつかの実施形態において、(a)ベンタゾンナトリウム対(b)ペノキススラム対(c)フェノキサプロップPエチルの重量比が(a)50〜100対(b)0.5〜1.5対(c)0.5〜1.5である。別の実施形態において、重量比が(a)75対(b)1対(c)1である。
いくつかの実施形態において、組成物は、ベンタゾンナトリウム、ビスピリバックナトリウム及びシハロホップブチルを含み、方法はこれらを利用する。いくつかの実施形態において、(a)ベンタゾンナトリウム対(b)ビスピリバックナトリウム対(c)シハロホップブチルの重量比が(a)25〜75対(b)0.5〜1.5対(c)10〜20である。別の実施形態において、重量比が(a)56対(b)1対(c)19である。
組成物が適用される割合は、抑制されるべき雑草の具体的なタイプ、要求される抑制の程度、並びに、適用時期及び適用方法に依存するであろう。一般に、本開示の組成物は、組成物における活性成分の総量に基づいて約113グラム活性成分/ヘクタール(g ai/ha)から約2575g ai/haまでの適用割合で適用することができる。別の実施形態において、本開示の組成物は、組成物における活性成分の総量に基づいて約150グラム活性成分/ヘクタール(g ai/ha)から約245g ai/haまでの適用割合で適用することができる。ペノキススラムが約1g ai/haから約50g ai/haまでの割合で適用され、ビスピリバックナトリウムが約4g ai/haから約75g ai/haまでの割合で適用され、ベンタゾンナトリウムが約112g ai/haから約2000g ai/haまでの割合で適用され、シハロホップブチルが約37g ai/haから500g ai/haまでの割合で適用され、フェノキサプロップPエチルが約8g ai/haから500g ai/haまでの割合で適用される。
本明細書中に記載される混合物の成分は、別個に、又は、多成分除草剤系の一部としてそのどちらでも適用することができる。
本開示の混合物は、より幅広い様々な望ましくない植生を抑制するために、1つ又はそれ以上の他の除草剤と併用して適用することができる。他の除草剤と併用して使用されるとき、組成物はそのような他の除草剤とともに配合することができ、そのような他の除草剤とタンク混合することができ、又は、そのような他の除草剤と連続して適用することができる。本明細書中に記載される相乗的組成物と併用して用いることができる除草剤の一部として、下記のものが挙げられる:2,4−D系のエステル&アミン、アセトクロール、アシフルオルフェン、アクロニフェン、AE0172747、アラクロール、アミドスルフロン、アミノシクロピラクロル、アミノピラリド、アミノトリアゾール、チオシアン酸アンモニウム、アニリホス(anilifos)、アトラジン、アジムスルフロン、ベンフレサート、ベンスルフロンメチル、ベンチオカルブ、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビフェノックス、ビスピリバックナトリウム、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタフェナシル、ブトラリン、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾンエチル、クロルフルレノール、クロリムロン、クロルプロファム、シノスルフロン、クレトジム、クロジナホッププロパルギル、クロマゾン、クロメプロップ、クロピラリド、クロランスラムメチル、シクロスルファムロン、シクロキシジム、ダイムロン、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップP、ジクロスラム、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジメピペラート、ジメテナミド、ジメテナミド−p、ジクワット、ジチオピル、ジウロン、EK2612、EPTC、エスプロカルブ、ET−751、エトキシスルフロン、エトベンザニド、フェノキサプロップ、フェノキサプロップPエチル、フェノキサプロップエチル+イソキサジフェンエチル、フェントラザミド、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップPブチル、フルセトスルフロン(LGC−42153)、フルフェナセット、フルフェンピルエチル、フルメツラム、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルピルスルフロン、フルロキシピル、フルロキシピル−メチルヘプチルエステル(MHE)、ホメサフェン、ホラムスルフロン、フミクロラック(fumiclorac)、グルホシナート、グルホシナートアンモニウム、グリホサート、ハロスルフロン、ハロキシホップメチル、ハロキシホップPメチル、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードスルフロン、アイオキシニル、イプフェンカルバゾン(HOK−201)、IR5790、イソプロツロン、イソキサベン、イソキサフルトール、KUH−071、ラクトフェン、リニュロン、ヨーフェンスルフロン、MCPA、MCPA系のエステル&アミン、MCPB、MCPB系のエステル&アミン、メコプロップP、メフェナセット、メソスルフロン、メソトリオン、メタミホップ、メタゾスルフロン(NC−620)、メトラクロール、メトスラム、メトリブジン、メトスルフロン、モリナート、MSMA、ナプロパミド、ニコスルフロン、ノルフルラゾン、OK−9701、オルトスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメホン、オキシフルオルフェン、パラコート、ペンディメタリン、ペントキサゾン、ペトキサミド、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プロホキシジム、プロパクロール、プロパニル、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラゾリナート、ピラゾスルフロン、ピリベンゾキシム(LGC−40863)、ピリブチカルブ、ピリダート、ピリフタリド、ピリミノバックメチル、ピリミスルファン(KUH−021)、ピロキサスルホン(KIH−485)、ピロキススラム、キンクロラック、キザロホップPエチル、S−3252、サフルフェナシル、セトキシジム、シマジン、SL−0401、SL−0402、S−メトラクロール、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホサート(sulfosate)、テブチウロン、テフリルトリオン(AVH−301)、ターバシル、テニルクロール、チアゾピル、チオベンカルブ、トラルコキシジム、トリアファモン、トリクロピル、トリクロピル系のエステル及びアミン、トリフルラリン、トリトスルフロン、DE−729(ハラウキシフェンメチル)系のエステル及びアミン、並びに、ベンジル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−フルオロピコリナート系のエステル及びアミン。
本開示の組成物はさらに、グリホサート耐性、グルホシナート耐性、ジカンバ耐性、イミダゾリノン耐性、スルホニルウレア耐性、ACCアーゼ耐性及び2,4−D耐性の作物に対して、グリホサート、グルホシナート、ジカンバ、イミダゾリノン系除草剤、スルホニルウレア系除草剤、ACCアーゼ(アリールオキシフェノキシプロピオナート及びシクロヘキサンジオン系除草剤)又は2,4−Dと併用して使用することができる。いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される組成物は、処置されようとする作物について選択的であり、かつ、用いられる適用割合でこれらの化合物によって抑制される雑草の作用スペクトルを補完する除草剤との併用で使用される。他の実施形態において、本開示の組成物と、他の補完的除草剤とが、併用配合物として、又は、タンクミックス物としてそのいずれであって、同時に適用される。
本開示の組成物は、それらの選択性を高めるために、公知の除草剤毒性緩和剤との併用で用いることができ、例えば、ベノキサコル、ベンチオカルブ、ブラシノリド、クロキントセット(メキシル)、シオメトリニル、ダイムロン、ジクロルミド、ジシクロノン、ジメピペラート、ジスルホトン、フェンクロラゾールエチル、フェンクロリム、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェンエチル、メフェンピルジエチル、MG191、MON4660、ナフタル酸無水物(NA)、オキサベトリニル、R29148及びN−フェニル−スルホニル安息香酸アミド系除草剤などとの併用で用いることができる。
実際、本明細書中に記載される組成物は、除草剤有効量の除草剤成分を少なくとも1つの農学的に許容され得る補助剤又は担体と一緒に含有する混合物で使用される。好適な補助剤又は担体は、作物の存在下での選択的な雑草抑制のために組成物を適用する際に用いられる濃度では特に、価値のある作物に対して植物毒性であってはならず、また、除草剤成分又は他の組成物成分と化学反応してはならない。そのような混合物は、雑草又はそれらの場所に対して直接に適用されるために設計することができ、或いは、適用前にさらなる担体及び補助剤により通常の場合には希釈される高濃度物又は配合物であることが可能である。そのような混合物は、固体物、例えば、粉剤、粒剤、顆粒水和剤又は水和剤など、或いは、液体物、例えば、乳剤、溶液剤、エマルション剤又は懸濁物剤などであることが可能である。
本明細書中に記載される除草剤混合物を調製することにおいて有用である好適な農業用の補助剤及び担体が当業者には周知である。これらの補助剤のいくつかには、作物油濃縮物(鉱油(85%)+乳化剤(15%));ノニルフェノールエトキシラート;ベンジルココアルキルジメチル第四級アンモニウム塩;石油炭化水素、アルキルエステル、有機酸及びアニオン性界面活性剤のブレンド物;C〜C11アルキルポリグリコシド;ホスフェート化されたアルコールエトキシラート;天然の第一級アルコール(C12〜C16)エトキシラート;ジ−sec−ブチルフェノールEO−POブロックコポリマー;ポリシロキサン−メチルキャップ;ノニルフェノールエトキシラート+尿素アンモニウム硝酸塩;乳化されたメチル化種子油;トリデシルアルコール(合成)エトキシラート(8EO);タローアミンエトキシラート(15EO);PEG(400)ジオレアート−99が含まれるが、これらに限定されない。
用いることができる液体担体には、水、トルエン、キシレン、石油ナフサ、作物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びジエチレングリコールモノメチルエーテル、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、アミルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、N−メチル−2−ピロリジノン、N,N−ジメチルアルキルアミド、ジメチルスルホキシド及び液状肥料などが含まれる。いくつかの実施形態において、水が高濃度物の希釈のために使用される。
好適な固体担体には、タルク、パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルジャイト粘土、カオリン粘土、キースラガー、チョーク、珪藻土、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト粘土、フーラー土、綿実殻、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、クルミ殻粉及びリグニンなどが含まれる。
いくつかの実施形態において、1つ又はそれ以上の表面活性剤を本開示の組成物に取り込むことが望ましい。そのような表面活性剤は、固体組成物及び液体組成物の両方において、とりわけ、適用前に担体により希釈されるように設計される組成物において都合よく用いられる。表面活性剤は、性質においてアニオン性、カチオン性又は非イオン性であることが可能であり、乳化剤、湿潤化剤又は懸濁化剤として、或いは、他の目的のために用いることができる。配合の技術分野において従来から使用され、また、本発明の配合物においてもまた使用され得る界面活性剤が、とりわけ、「McCutcheon's Detergents and Emulsifiers Annual」(MC Publishing Corp., Ridgewood, New Jersey、1998)及び「Encyclopedia of Surfactants」、Vol. I-III(Chemical Publishing Co., New York、1980-81)に記載される。典型的な表面活性剤には、アルキルスルファートの塩、例えば、ジエタノールアンモニウムラウリルスルファートなど;アルキルアリールスルホナート塩、例えば、カルシウムドデシルベンゼンスルホナートなど;アルキルフェノール−アルキレンオキシド付加生成物、例えば、ノニルフェノール−C18エトキシラートなど;アルコール−アルキレンオキシド付加生成物、例えば、トリデシルアルコール−C16エトキシラートなど;石けん、例えば、ステアリン酸ナトリウムなど;アルキルナフタレンスルホナート塩、例えば、ナトリウムジブチルナフタレンスルホナートなど;スルホスクシナート塩のジアルキルエステル、例えば、ナトリウムジ(2−エチルヘキシル)スルホスクシナートなど;ソルビトールエステル、例えば、ソルビトールオレアートなど;第四級アミン、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドなど;脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、例えば、ポリエチレングリコールステアラートなど;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;モノアルキルホスファートエステル及びジアルキルホスファートエステルの塩;植物油、例えば、ダイズ油、ナタネ油/カノーラ油、オリーブ油、ひまし油、ヒマワリ種子油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナッツ油、ベニバナ油、ゴマ油及びキリ油など;並びに、上記植物油のエステルが含まれる。
農業用組成物において一般に使用される他の添加剤には、相容化剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、中和剤及び緩衝剤、腐食防止剤、色素、臭気剤、展着剤、浸透助剤、粘着剤、分散化剤、増粘剤、凝固点降下剤及び抗菌剤などが含まれる。組成物はまた、他の適合し得る成分(例えば、他の除草剤、植物成長調節剤、殺カビ剤及び殺昆虫剤など)を含有する場合があり、また、液状肥料又は固体の粒子状肥料担体(例えば、硝酸アンモニウム及び尿素など)とともに配合することができる。
いくつかの実施形態において、本開示の相乗的組成物における活性成分の濃度は0.1重量パーセント〜98重量パーセントであり、他の実施形態においては、10重量パーセント〜90重量パーセントの濃度が用いられる。組成物が、高濃度物として用いられるために設計される特定の実施形態において、活性成分は約5重量パーセント〜約98重量パーセントの濃度で存在し得、他の実施形態においては約10重量パーセント〜約90重量パーセントの濃度で存在し得る。そのような組成物は、雑草及び作物の露出した葉に対する出芽後の葉面適用を行う前に、不活性な担体(例えば、水など)により希釈されてもよく、或いは、水を張った水田又は他の水性状態に直接に乾燥配合物又は液体配合物として適用されてもよい。いくつかの実施形態において、希釈された組成物が雑草又は雑草の場所に出芽後の葉面適用物として適用され、希釈された組成物は約0.02重量パーセント〜約20重量パーセントの活性成分を含有し、他の実施形態においては約0.04重量パーセント〜約10重量パーセントの活性成分を含有する。
本発明の組成物は、従来の地上散布器又は空中散布器、噴霧器及び顆粒アプリケーターの使用によって、灌漑用水又は水田用水への添加によって、並びに、当業者に公知である他の従来の手段によって雑草又はその場所に適用することができる。
記載された実施形態及び下記の実施例は例示目的のためであり、特許請求の範囲を限定するために意図されない。本明細書中に記載される組成物に関する他の変更、使用又は組合せが、特許請求の範囲に記載される主題の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。
屋外における混合物の出芽後除草剤活性の評価
屋外試験を、除草剤の標準的な小区画研究方法論を使用して、直播きされた栽培稲でベトナム及び台湾において行った。区画は、1×2メートル(m)から4×5m(幅×長さ)にまで及び、処理あたり3つ〜4つの反復実験を伴った。稲作物を、施肥、播種、灌水、湛水及び管理のための通常の栽培実務を使用して成長させて、作物及び雑草の良好な成長を確保した。
屋外試験におけるすべての処理を、320L/ha〜450L/haの噴霧体積をおよそ30PSIにおいて適用するように校正されるフラット・ファン・ノズルを用いる背負い式空気噴霧器を使用して施した。市販製造物のペノキススラム(Clipper 25OD)、ビスピリバックナトリウム(Nominee 100SC)、ベンタゾンナトリウム(Basagran 480SL)、シハロホップブチル(Clincher 100EC)及びフェノキサプロップPエチル(Whip S)を、単位適用面積(ヘクタール)に基づく所望される割合を達成するための適切な配合製造物割合で水において混合して、示されるような所望される割合を達成した。処置を、非処置のコントロール植物と比較して、7日〜42日の適用後日数(DAA)で評価した。目視による雑草抑制を0パーセント〜100パーセントの尺度でスコア化した。この場合、0は、傷害がないことに対応し、100は、完全な枯死に対応する。
表1〜表5は、1つのALS阻害剤+1つのACCアーゼ阻害剤のタンクミックスを伴うベンタゾンナトリウムミックスの雑草抑制に対する除草剤相乗効力を明らかにする。すべての処理結果が、単剤製造物及び混合物の両方について、3つ〜4つの反復実験の平均であり、タンクミックス相互作用は、P>0.05の水準で有意である。
Colbyの式を、混合物から予想される除草剤効果を求めるために使用した(Colby, S.R. Calculation of the synergistic and antagonistic response of herbicide combinations. Weeds 1967, 15, 20-22)。
下記の式を使用して、2つの活性成分(A及びB)を含有する混合物の予想活性を計算した。
予想値=A+B+C−(AB+AC+BC)/100+(ABC)/10,000
A=混合物で使用されるのと同じ濃度における活性成分Aの実測効力。
B=混合物で使用されるのと同じ濃度における活性成分Bの実測効力。
C=混合物で使用されるのと同じ濃度における活性成分Cの実測効力。
試験された化合物、用いられた適用割合、試験された植物種及び結果の一部が表1〜表5に示される。すべての比較が3つ〜4つの反復実験の平均であり、P>0.05の水準で有意である。

Claims (21)

  1. 3つの除草剤活性成分を含む除草剤組成物であって、第1の除草剤活性成分がベンタゾンナトリウムであり、第2の除草剤活性成分がALS阻害剤であり、かつ、第3の除草剤活性成分がACCアーゼ阻害剤である除草剤組成物。
  2. 前記ALS阻害剤が、ペノキススラム、ビスピリバックナトリウム、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロランスラム、シノスルフロン、ジクロスラム、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルメツラム、ハロスルフロンメチル、イマザモックス、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨーフェンスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロンメチル、オルトスルファムロン、プロピリスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバックメチル、ピリミスルファン、ピロキススラム又はトリアファモンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ACCアーゼ阻害剤が、シハロホップブチル、フェノキサプロップPエチル、クロジナホッププロパルギル、ジクロホップメチル、フルアジホップPブチル、ハロキシホップメチル、プロパキザホップ、キザロホップPエチル、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム又はピノキサデンである、請求項1に記載の組成物。
  4. ALS阻害剤がペノキススラムであり、かつ、前記ACCアーゼ阻害剤がシハロホップブチルである、請求項1に記載の組成物。
  5. (a)ベンタゾンナトリウム対(b)ペノキススラム対(c)シハロホップブチルの重量比が(a)50〜150対(b)0.5〜1.5対(c)4〜40である、請求項3に記載の組成物。
  6. (a)ベンタゾンナトリウム対(b)ペノキススラム対(c)シハロホップブチルの重量比が(a)70〜90対(b)1対(c)8〜23である、請求項3に記載の組成物。
  7. 前記ALS阻害剤がペノキススラムであり、かつ、前記ACCアーゼ阻害剤がフェノキサプロップPエチルである、請求項1に記載の組成物。
  8. (a)ベンタゾンナトリウム対(b)ペノキススラム対(c)フェノキサプロップPエチルの重量比が(a)50〜100対(b)0.5〜1.5対(c)0.5〜1.5である、請求項6に記載の組成物。
  9. (a)ベンタゾンナトリウム対(b)ペノキススラム対(c)フェノキサプロップPエチルの重量比が(a)75対(b)1対(c)1である、請求項6に記載の組成物。
  10. 前記ALS阻害剤がビスピリバックナトリウムであり、かつ、前記ACCアーゼ阻害剤がシハロホップブチルである、請求項1に記載の組成物。
  11. (a)ベンタゾンナトリウム対(b)ビスピリバックナトリウム対(c)シハロホップブチルの重量比が(a)25〜75対(b)0.5〜1.5対(c)10〜20である、請求項9に記載の組成物。
  12. (a)ベンタゾンナトリウム対(b)ビスピリバックナトリウム対(c)シハロホップブチルの重量比が(a)56対(b)1対(c)19である、請求項9に記載の組成物。
  13. 農学的に許容され得る補助剤又は担体をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  14. 望ましくない植生を抑制する方法であって、植生の出芽又は成長を防止するために、前記植生又はその場所を除草剤有効量の請求項1に記載される組成物と接触させること、或いは、除草剤有効量の請求項1に記載される組成物を土壌又は水に適用することを含む方法。
  15. 望ましくない植生を抑制する方法であって、植生の出芽又は成長を防止するために、前記植生又はその場所を除草剤有効量の3つの除草剤活性成分と接触させること、或いは、除草剤有効量の3つの除草剤活性成分を土壌又は水に適用することを含み、第1の除草剤活性成分がベンタゾンナトリウムであり、第2の除草剤活性成分がALS阻害剤であり、かつ、第3の除草剤活性成分がACCアーゼ阻害剤である方法。
  16. (a)前記ALS阻害剤が、ペノキススラム、ビスピリバックナトリウム、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、クロランスラム、シノスルフロン、ジクロスラム、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フロラスラム、フルメツラム、ハロスルフロンメチル、イマザモックス、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨーフェンスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロンメチル、オルトスルファムロン、プロピリスルフロン、ピラゾスルフロンエチル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバックメチル、ピリミスルファン、ピロキススラム又はトリアファモンであり、かつ
    (b)前記ACCアーゼ阻害剤が、シハロホップブチル、フェノキサプロップPエチル、クロジナホッププロパルギル、ジクロホップメチル、フルアジホップPブチル、ハロキシホップメチル、プロパキザホップ、キザロホップPエチル、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム又はピノキサデンである、請求項14に記載の方法。
  17. 前記ALS阻害剤がペノキススラム又はビスピリバックナトリウムであり、かつ、前記ACCアーゼ阻害剤がシハロホップブチル又はフェノキサプロップPエチルである、請求項14に記載の方法。
  18. ALS阻害剤がペノキススラムであり、かつ、前記ACCアーゼ阻害剤がシハロホップブチルである、請求項14に記載の方法。
  19. 前記ALS阻害剤がペノキススラムであり、かつ、前記ACCアーゼ阻害剤がフェノキサプロップPエチルである、請求項14に記載の方法。
  20. 前記ALS阻害剤がビスピリバックナトリウムであり、かつ、前記ACCアーゼ阻害剤がシハロホップブチルである、請求項14に記載の方法。
  21. 前記望ましくない植生がイネ作物の存在下で抑制される、請求項14に記載の方法。
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