JP2015506993A5 - - Google Patents

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第1態様では、本発明は、下記の一般式(I):
(I)
であって、式中、
およびR’は、互いに同じまたは異なるが、水素原子;ハロゲン原子;ヒドロキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルおよびC〜Cアルコキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、−C(O)OH、−C(O)ORおよび−C(O)NRからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、3〜12員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環であり;
Yは、結合、任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニル基であり;
はC〜Cアルコキシ基;−C(O)OH;−C(O)OR;−NO;−NHC(O)Rであり;
およびRは独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、式
を有する1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物、ならびに医薬的に許容可能な有機および無機酸および塩基を添加したその塩に関する。
第2態様では、本発明は、(i)2型糖尿病、X症候群、肥満および多嚢胞性卵巣症候群のような、インスリン抵抗性障害;(ii)パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病および脊髄性神経変性障害のような、神経変性疾患;(iii)双極性障害およびうつ病性障害のような、気分障害;(iv)統合失調症;(v)前立腺、膵臓、卵巣、および大腸癌ならびにMLL関連白血病のような、癌性障害;(vi)炎症;(vii)物質乱用障害;(viii)てんかん;ならびに(ix)精神因性疼痛からなる群から選択される、GSK−3βの無制御活性化および/または過剰発現に起因する疾患の治療のための、下記の一般式(I):
(I)
であって、式中、
およびR’は、互いに同じまたは異なるが、水素原子;ハロゲン原子;ヒドロキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルおよびC〜Cアルコキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、−C(O)OH、−C(O)ORおよび−C(O)NRからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、3〜12員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環であり;
Yは、結合、任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニル基であり;
はC〜Cアルコキシ基;−C(O)OH;−C(O)OR;−NO;−NHC(O)Rであり;
およびRは独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、式
を有する1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物、ならびに医薬的に許容可能な有機および無機酸および塩基を添加したその塩の使用に関する。
さらなる態様では、本発明は、(i)2型糖尿病、X症候群、肥満および多嚢胞性卵巣症候群のような、インスリン抵抗性障害;(ii)パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病および脊髄性神経変性障害のような、神経変性疾患;(iii)双極性障害およびうつ病性障害のような、気分障害;(iv)統合失調症;(v)前立腺、膵臓、卵巣、および大腸癌ならびにMLL関連白血病のような、癌性障害;(vi)炎症;(vii)物質乱用障害;(viii)てんかん;ならびに(ix)精神因性疼痛からなる群から選択される、GSK−3βの無制御活性化および/または過剰発現に起因する病理状態の治療方法であって、それを必要とするヒトへの効果的な量の、下記の一般式(I):
(I)
であって、式中、
およびR’は、互いに同じまたは異なるが、水素原子;ハロゲン原子;ヒドロキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルおよびC〜Cアルコキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、−C(O)OH、−C(O)ORおよび−C(O)NRからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、3〜12員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環であり;
Yは、結合、任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニル基であり;
はC〜Cアルコキシ基;−C(O)OH;−C(O)OR;−NO;−NHC(O)Rであり;
およびRは独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、式
を有する1H−インダゾール−3−カルボキサミド、ならびに医薬的に許容可能な有機および無機酸および塩基を添加したその塩の投与による、治療方法に関する。
好適には、RおよびR’は、互いに同じまたは異なるが、水素原子;塩素、臭素およびヨウ素から選択されるハロゲン原子;ヒドロキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、またはC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、−C(O)OH、−C(O)ORおよび−C(O)NRからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、4〜10員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環である。
より好適には、RおよびR’は、互いに同じまたは異なるが、塩素および臭素から選択されるハロゲン原子;ヒドロキシ基;C〜Cアルキル基;C〜Cアルコキシ基;または任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、および−C(O)OHからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、5〜6員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素環または脂肪族もしくは芳香族の複素環である。
有利には、前記5または6員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環は、フェニル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、ピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、2H−ピラン、シクロヘキシル、シクロペンチル、ピペリジン、ピペラジンから選択される。
さらにより好適には、RおよびR’は、互いに同じまたは異なるが、臭素原子;ヒドロキシ基;C〜Cアルコキシ基;または任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NRおよび−C(O)OHからなる群から選択される1つもしくは2つの置換基により置換される、6員を有する芳香族炭素環また芳香族の複素環である。
好適な実施形態では、前記6員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環は、フェニル、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、2H−ピラン、シクロヘキシル、ピペリジン、ピペラジンから選択される。
さらにより好適な実施形態では、前記6員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環は、フェニル、ピリジン、ピリミジン、2H−ピラン、シクロヘキシルから選択される。
さらにより好適な実施形態では、前記5員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環は、オキサゾールおよびイソキサゾールから選択される。

Claims (22)

  1. 下記の一般式(I):
    (I)
    であって、式中、
    およびR’は、互いに同じまたは異なるが、水素原子;ハロゲン原子;ヒドロキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルおよびC〜Cアルコキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、−C(O)OH、−C(O)ORおよび−C(O)NRからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、3〜12員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環であり;
    Yは、結合、任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニル基であり;
    はC〜Cアルコキシ基;−C(O)OH;−C(O)OR;−N あり;
    およびRは独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、式
    を有する1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物、ならびに医薬的に許容可能な有機および無機酸および塩基を添加したその塩。
  2. およびR’が、互いに同じまたは異なるが、水素原子;塩素、臭素およびヨウ素から選択されるハロゲン原子;ヒドロキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、またはC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、−C(O)OH、−C(O)ORおよび−C(O)NRからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、4〜10員を有する飽和もしくは不飽和炭素または飽和もしくは不飽和の複素環であり;RおよびRが独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、請求項1に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  3. およびR’が、互いに同じまたは異なるが、塩素もしくは臭素から選択されるハロゲン原子;ヒドロキシ基;C〜Cアルキル基;C〜Cアルコキシ基;または任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NRおよび−COOHからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、5〜6員を有する飽和もしくは不飽和炭素または飽和もしくは不飽和の複素環であり;RおよびRが独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、請求項2に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  4. およびR’が、互いに同じまたは異なるが、臭素原子;ヒドロキシ基;C〜Cアルコキシ基;または任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NRおよび−COOHからなる群から選択される1つまたは2つの置換基により置換される、6員を有する不飽和炭素環また不飽和複素環であり;RおよびRが独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、請求項3に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  5. Yが、結合、任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル基である、前請求項のいずれか1項に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  6. YがC〜Cアルキル基である、請求項5に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  7. YがC〜Cアルキル基である、請求項6に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  8. がC〜Cアルコキシ基;−C(O)OH;−C(O)O ある、前請求項のいずれか1項に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  9. がC〜Cアルコキシ基、−C(O)OHである、請求項8に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  10. がC〜Cアルコキシ基、−C(O)OHである、請求項9に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  11. およびRが独立してC〜Cアルキル基である、前請求項のいずれか1項に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物。
  12. (i)インスリン抵抗性障害;(ii)神経変性疾患;(iii)気分障害;(iv)統合失調症;(v)癌性障害;(vi)炎症;(vii)物質乱用障害;(viii)てんかん;および(ix)精神因性疼痛からなる群から選択される、GSK−3βの無制御活性化および/または過剰発現に起因する疾患の治療用医薬を製造するための、下記の一般式(I):
    (I)
    であって、式中、
    およびR’は、互いに同じまたは異なるが、水素原子;ハロゲン原子;ヒドロキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜CアルキニルおよびC〜Cアルコキシ基;任意でハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NR、−C(O)OH、−C(O)ORおよび−C(O)NRからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、3〜12員を有する脂肪族もしくは芳香族炭素または脂肪族もしくは芳香族の複素環であり;
    Yは、結合、任意でハロゲン、ヒドロキシ、−NH、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1つ以上の置換基により置換される、C〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニル基であり;
    はC〜Cアルコキシ基;−C(O)OH;−C(O)OR;−N あり;
    およびRは独立して水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、およびフェニル基である、式
    を有する1H−インダゾール−3−カルボキサミド化合物、ならびに医薬的に許容可能な有機および無機酸および塩基を添加したその塩の使用。
  13. 前記インスリン抵抗性障害が2型糖尿病、X症候群、肥満および多嚢胞性卵巣症候群からなる群から選択される、請求項12に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  14. 前記神経変性疾患がパーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、および脊髄性神経変性障害からなる群から選択される、請求項12に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  15. 前記脊髄性神経変性障害が筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、脊髄性筋萎縮症および脊髄損傷による神経変性からなる群から選択される、請求項14に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  16. 前記気分障害が双極性障害およびうつ病性障害からなる群から選択される、請求項12に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  17. 前記双極性障害がI型双極性、II型双極性、気分循環性および特定不能の双極性障害(BD−NOS)からなる群から選択される、請求項16に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  18. 前記うつ病性障害が大うつ病性障害(MDD)、非定型うつ病(AD)、メランコリー型うつ病、精神病性大うつ病(PMD)、緊張病性うつ病、産後うつ病(PPD)、季節性情動障害(SAD)、気分変調症、および特定不能のうつ病性障害(DD−NOS)からなる群から選択される、請求項16に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  19. 前記物質乱用障害が精神刺激薬による乱用障害の群から選択される、請求項12に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  20. 前記統合失調症が妄想型統合失調症、解体型統合失調症、緊張型統合失調症、単純型統合失調症、残遺型統合失調症、および未分化型統合失調症からなる群から選択される、請求項12に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  21. 前記癌性障害が前立腺、膵臓、卵巣、および大腸癌ならびにMLL関連白血病からなる群から選択される、請求項12に記載の1H−インダゾール−3−カルボキサミドの使用。
  22. 少なくとも1つの上記請求項1〜11のいずれか1項において定義した式(I)の化合物、医薬的に許容可能な有機もしくは無機酸もしくは塩基を含むその塩、またはそのプロドラッグ、および少なくとも1つの不活性で医薬的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
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