JP2015232962A - 電線モジュール及びパイプ - Google Patents
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Abstract
【課題】パイプと編組線とを直接固定することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】電線モジュール10は、少なくとも1本の電線12と、前記電線12を挿入可能な筒状に形成された筒状本体部22と、前記筒状本体部22の外周面から外側に向かって突出するとともに前記筒状本体部22の外周面に向けて加締め変形可能に形成された突起部24とを含む金属製のパイプ20と、複数の金属線42が編み込まれて筒状に形成され、その一端が前記筒状本体部22にかぶさった状態で前記突起部24と前記筒状本体部22の外周面とに挟み込まれることにより前記パイプ20に固定されている編組線40と、を備える。【選択図】図1
Description
この発明は、電線をシールドする技術に関する。
電線をシールドするために、例えば、特許文献1の実施例1にあるような金属製のパイプ、または、同じく特許文献1の実施例3にあるような編組線を用いることがある。さらに、上記金属製のパイプと上記編組線とを組み合わせて用いることもある。
金属製のパイプと編組線とを組み合わせて用いる場合、編組線の内部にパイプの長手方向一端側を通し、編組線の内周面とパイプの外周面とが接した状態で、その接している箇所の編組線の外周面にリング状の部材を加締めることで、パイプと編組線とを固定する場合がある。
しかしながら、上記したようにパイプと編組線とを固定する場合、リング状の部材が必須であり、この部材に係るコスト等が問題になる恐れがある。
そこで、本発明は、パイプと編組線とを直接固定することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線モジュールは、少なくとも1本の電線と、前記電線を挿入可能な筒状に形成された筒状本体部と、前記筒状本体部の外周面から外側に向かって突出するとともに前記筒状本体部の外周面に向けて加締め変形可能に形成された突起部とを含む金属製のパイプと、複数の金属線が編み込まれて筒状に形成され、その一端が前記筒状本体部にかぶさった状態で前記突起部と前記筒状本体部の外周面とに挟み込まれることにより前記パイプに固定されている編組線と、を備える。
第2の態様に係る電線モジュールは、第1の態様に係る電線モジュールであって、前記突起部が前記筒状本体部の一部を切り起こすことによって形成されている切り起こし片である。
第3の態様に係る電線モジュールは、第2の態様に係る電線モジュールであって、前記切り起こし片の先端が丸められている。
第4の態様に係る電線モジュールは、第2又は第3の態様に係る電線モジュールであって、前記切り起こし片が、前記切り起こし片を形成することによって前記パイプに生じる孔に向かって倒れることで、前記編組線を挟み込んでいる。
第5の態様に係る電線モジュールは、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る電線モジュールであって、前記突起部が前記パイプの軸方向に沿って前記編組線の先端側に向けて倒れることで前記編組線を挟み込んでいる。
第6の態様に係る電線モジュールは、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る電線モジュールであって、前記突起部が前記パイプの周方向に倒れることで前記編組線を挟み込んでいる。
第7の態様に係るパイプは、前記電線を挿入可能な筒状に形成された筒状本体部と、前記筒状本体部の外周面から外側に向かって突出するとともに前記筒状本体部の外周面に向けて加締め変形可能に形成された突起部と、を含む、金属製のパイプである。
第1〜第6の態様に係る電線モジュールによると、編組線の一部が突起部とパイプの外周面とに挟み込まれることにより編組線がパイプに固定されているため、パイプと編組線とを直接固定することができる。これにより、パイプと編組線とを固定するための他の部材を省略することができる。
特に、第2の態様に係る電線モジュールによると、突起部が筒状本体部の一部を切り起こすことによって形成されている切り起こし片であるため、突起部を容易に形成することができる。
特に、第3の態様に係る電線モジュールによると、切り起こし片の先端が丸められているため、編組線を傷つけにくくなる。また、切り起こし片が編組線の編目の間に入り易くなる。
特に、第4の態様に係る電線モジュールによると、切り起こし片が、切り起こし片を形成することによってパイプに生じる孔に向かって倒れることで、切り起こし片が孔とは反対側に倒れる場合に比べて、切り起こし片と筒状本体部との接続部分の変形量を抑えることができる。これにより、切り起こし片がパイプから切れてしまうことを抑えることができる。また、編組線の一部が孔に入るように挟み込めるため、編組線がパイプから外れにくくなる。
特に、第5の態様に係る電線モジュールによると、突起部がパイプの軸方向に沿って編組線の先端側に向けて倒れることで編組線を挟み込んでいるため、編組線が軸方向後方に引っ張られても、編組線がパイプから外れにくくなる。
特に、第6の態様に係る電線モジュールによると、突起部がパイプの周方向に倒れることで編組線を挟み込んでいるため、突起部一つで周方向に多くの領域で編組線を固定可能となる。これにより、なるべく周方向全体に亘って編組線を固定しつつ、突起部の数を少なくすることができる。
第7の態様に係るパイプによると、倒れ込んだ突起部とパイプの外周面との間に編組線の一部を挟み込むことができる。これにより、パイプと編組線とを直接固定することができるし、電気的な接続も可能となる。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る電線モジュール10について説明する。図1は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す正面図である。図2は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す概略断面図である。図3は、第1実施形態に係るパイプ20を示す斜視図である。図4は、第1実施形態に係るパイプ20を示す側面図である。図5は、図4のV−V線に沿って切断した断面図である。
以下、第1実施形態に係る電線モジュール10について説明する。図1は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す正面図である。図2は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す概略断面図である。図3は、第1実施形態に係るパイプ20を示す斜視図である。図4は、第1実施形態に係るパイプ20を示す側面図である。図5は、図4のV−V線に沿って切断した断面図である。
電線モジュール10は、電線12と、パイプ20と、編組線40とを備える。この電線モジュール10は、例えば、車両における電気部品同士の接続配線、特に、高電圧印加用の配線、より具体的には、車両のバッテリーとインバータとを接続する配線に用いられる。
電線12は、線状導体の外周囲を、樹脂の押出被覆等によって形成された被覆部で覆った部材である。ここでは、電線12が3本である例で説明するが、電線12は少なくとも1本含まれていればよい。また、ここでは、電線12の端部に端子14が圧着されており、本端子14が相手側の端子に電気的、機械的に接続されるようになっている。
編組線40は、銅、ステンレス、アルミニウム等で形成された複数の金属線42が編み込まれて筒状に形成されている。この編組線40の一端が後述するパイプ20の筒状本体部22にかぶさった状態で編組線40の一部がパイプ20の突起部24と筒状本体部22の外周面とに挟み込まれることにより、編組線40がパイプ20に固定されている。
具体的には、編組線40には、2本の金属線42が交差する部分(以下、交差部44と呼ぶ)と、金属線42同士の隙間(以下、編目46と呼ぶ)が形成されている。ここでは、編組線40のうち編目46の部分に突起部24が挿入されると共に、編組線40のうち交差部44が突起部24に挟み込まれている。そして、この編組線40が電線12の外周囲を覆うと共にパイプ20を介してアース接続されることで、電線12と外部との間が電磁的に遮蔽される。
なお、編組線40に用いる金属線42としては、1本の素線で構成されたものであってもよいし、複数本の素線で構成されたものであってもよい。
パイプ20は、金属製の筒状部材であり、編組線40を固定可能に形成されている。パイプ20は、筒状本体部22と、突起部24とを含む。
筒状本体部22は、電線12を挿入可能な筒状に形成されている。筒状本体部22は、例えば、銅、ステンレス、アルミニウム等の金属板材をプレス加工等することによって形成された部材である。筒状本体部22は、円筒状、より具体的には、その軸方向における内径が同じである筒形状であるが、必ずしもその必要はない。また、ここでは、筒状本体部22は、略円形状であるが、楕円筒状、角筒状等であってもよい。つまり、筒状本体部22は、電線12を挿入可能な筒状に形成されていればよい。
以下では、筒状本体部22の軸方向のうち、端子14が位置する側を先端側と呼び、その反対側を後端側と呼ぶ。
突起部24は、筒状本体部22の外周面から外側に向かって突出するとともに筒状本体部22の外周面に向けて加締め変形可能に形成されている。ここでは、突起部24が周方向に間隔をあけて8つ形成されている例で説明するが、突起部24は少なくとも1つ形成されていればよい。また、ここでは、突起部24同士の間隔が等間隔に設定されているが、これに限られるものではない。突起部同士の間隔が一部異なっている部分があってもよい。しかしながら複数の突起部24が周方向に等間隔に形成されることで編組線40をより確実にパイプ20に固定することができる。
また、ここでは、複数の突起部24は、すべて同一周上に形成されているが、このことは必須ではなく、複数の突起部が軸方向にずれた位置にある異なる複数の周上に分けて形成されていてもよい。この場合、例えば、突起部が以下に説明する切り起こし片である際に、同一周上において筒状本体部22が切られ、孔28となる領域が減ることによって、筒状本体部22の剛性が小さくなることを抑えることができる。
突起部24は、ここでは、筒状本体部22の一部を切り起こすことによって形成されている切り起こし片26である。また、ここでは、切り起こし片26は、軸方向に沿って起き上がるように形成されている。
このような切り起こし片26は、例えば、以下のようにして形成することができる。即ち、まず、筒状本体部22の一部の領域であって、周方向二辺と軸方向二辺とに囲まれた領域において、打ち抜き加工等により周方向の一辺を残した三辺を切断する。ここで、筒状本体部22の周方向に切り起こし片26が複数形成されている場合は、筒状本体部22を周方向に回転させつつ、順次打ち抜き加工を施していけばよい。次に、周方向に残った一辺(より詳細には、周方向に残った一辺のうち中央の部分の接線)を中心として、打ち抜き加工を施した部分を外側に向かって曲げることで起こし、切り起こし片26が形成される。
もっとも、切り起こし片26の形成方法は上記したものに限られない。例えば、金型を用いて筒状本体部を形成する際に予め1辺を残して成型することで、打ち抜き加工を省略してもよい。
ここでは、周方向の二辺のうち筒状本体部22の軸方向後端側に位置する一辺を残している。このため、切り起こし片26は、筒状本体部22の軸方向後端側に向かって起き上がるようになっている。
さらに、ここでは、切り起こし片26の先端が丸められている。これにより、切り起こし片26が編組線40を傷つけにくくなる。また、切り起こし片26が編組線40の編目46の間に入り易くなる。
なお、筒状本体部22に対して突起部24の延びる方向(ここでは、切り起こし片26が起こされる量)は、筒状本体部22の外周面に対して直角となるように設定されているが、これに限られるものではない。編組線40の口を広げた状態で広がった口よりも切り起こし片26の先端が内側になるように設定されていればよい。これにより、編組線40をパイプ20に被せる際に、編組線40の編目46の間に切り起こし片26を通すことができる。
また、突起部24の長手方向の寸法(ここでは、筒状本体部22を軸方向に切る量)は、編組線40の編目46を一つ分挟めるように設定されているが、複数の編目46を挟めるように設定されていてもよい。
また、パイプ20の周方向における突起部24の寸法(ここでは、筒状本体部22を周方向に切る量)は、周方向における編目46の寸法の最大値、つまり、編組線40のうち周方向に位置する2つの隣り合う交差部44の間隔以内であることが好ましい。これにより、突起部24が編目46に入った状態で、編組線40が変形することを抑えることができる。
このように形成された切り起こし片26は、ここでは、切り起こし片26を形成することによってパイプ20に生じる孔28に向かって倒れることで、編組線40を挟み込んでいる。また、ここでは、突起部24がパイプ20の軸方向に沿って編組線40の先端側に向けて倒れることで編組線40を挟み込んでいる。
より詳細には、ここでは、突起部24が筒状本体部22の一部を切り起こした切り起こし片26であるため、パイプ20のうち筒状本体部22には、切り起こし片26を形成したあとに孔28(貫通孔28)が生じる。そして、編組線40を筒状本体部22に被せた状態で、切り起こし片26が貫通孔28に向かって倒れるように切り起こし片26を加締める。これにより、編組線40のうち、貫通孔28の上方に位置する部分が切り起こし片26と筒状本体部22の貫通孔28の内周縁部とに挟まれる。
切り起こし片26が、切り起こし片26を形成することによってパイプ20に生じる貫通孔28に向かって倒れることで、切り起こし片26が貫通孔28と異なる方向に向かって倒れる場合、特に貫通孔28とは反対側に倒れる場合に比べて、切り起こし片26と筒状本体部22との接続部分の変形量を抑えることができる。これにより、切り起こし片26が筒状本体部22からちぎれてしまうことを抑えることができる。また、編組線40の一部が孔28に入ように編組線40を挟み込めるため、編組線40が突起部24から外れにくくなる。
この際に、上述したように、突起部24は、筒状本体部22の軸方向後端側に向かって軸方向に沿って起き上がるように形成されている切り起こし片26であるため、切り起こし片26を貫通孔28に向かって倒すことで、切り起こし片26(突起部24)が編組線40の先端側に向かって倒れることになる。このように、切り起こし片26(突起部24)がパイプ20の軸方向に沿って編組線40の先端側に向けて倒れることで編組線40を挟み込んでいるため、編組線40が軸方向後方に引っ張られても、編組線40がパイプ20から外れにくくなる。
なお、突起部24を軸方向に沿って加締める場合、内周面が筒状本体部22の外周面に沿った形状に形成されるとともに、その内周面の径が筒状本体部22の外周面と同じかそれよりも若干大きい径を有するリング状の部材を用いることで、複数の突起部24を一度に加締めることができる。より具体的には、リング状の部材をパイプ20の軸方向後端に位置させたのち、リング状の部材が軸方向先端に向かうようにリング状の部材とパイプ20とを相対移動させる。これにより、複数の突起部24がリング状の部材に押圧され、複数の突起部24が各突起部24と筒状本体部22との接続部分を中心に筒状本体部22の径方向中心側に倒される。そして、リング状の部材が突起部24の先端を通過したらリング状の部材を取り外し、加締め作業が終了となる。もっとも、複数の突起部24を一度に加締めることは必須ではなく、複数の突起部24のうち一部の突起部から順々に加締めていってもよい。
また、突起部24のうち編組線40を押さえつけている部分よりも先端側が、編組線40を押さえつけている部分よりも筒状本体部22の径方向中心側に曲げられるように突起部24が加締められると、編組線40が突起部24からより外れにくくなる。
また、突起部24が切り起こし片26である場合、切り起こし片26のうち編組線40を押さえつけている部分よりも先端側が貫通孔28に入るように切り起こし片26が加締められると、編組線40が突起部24からより外れにくくなる。
なお、ここでは、突起部24が切り起こし片26である例で説明したが、突起部24が切り起こし片26であることは必須ではない。例えば、突起部は、棒状の別部材が筒状本体部に接合等されることで形成されてもよいし、金型等により筒状本体部から突出するように筒状本体部と一体的に設けられてもよい。これらの場合、貫通孔は形成されてもよいし、形成されなくてもよい。また、これらの場合、突起部を倒す方向についても任意の方向に倒せばよい。しかしながら、突起部24が切り起こし片26であると、打ち抜き加工等により、突起部24を容易に形成することができる。
第1実施形態に係る電線モジュール10によると、編組線40の一部が突起部24とパイプ20の外周面とに挟み込まれることにより編組線40がパイプ20に固定されているため、パイプ20と編組線40とを直接固定することができる。これにより、パイプ20と編組線40とを固定するための他の部材を省略することができる。
また、突起部24が筒状本体部22の一部を切り起こすことによって形成されている切り起こし片26であるため、突起部24を容易に形成することができる。
また、切り起こし片26の先端が丸められているため、編組線40を傷つけにくくなる。また、切り起こし片26が編組線40の編目46の間に入り易くなる。
また、切り起こし片26が、切り起こし片26を形成することによってパイプ20に生じる孔28に向かって倒れることで、切り起こし片26が孔28とは反対側に倒れる場合に比べて、切り起こし片26と筒状本体部22との接続部分の変形量を抑えることができる。これにより、切り起こし片26がパイプ20からちぎれてしまうことを抑えることができる。また、編組線40の一部が孔28に入るように挟み込めるため、編組線40がパイプ20から外れにくくなる。
また、突起部24がパイプ20の軸方向に沿って編組線40の先端側に向けて倒れることで編組線40を挟み込んでいるため、編組線40が軸方向後方に引っ張られても、編組線40がパイプ20から外れにくくなる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係る電線モジュール10Aについて説明する。図6は、第2実施形態に係る電線モジュール10Aを示す正面図である。図7は、図6のVII−VII線に沿って切断した断面図である。図8は、第2実施形態に係るパイプ20Aを図7と同様の位置で切断した断面図である。なお、本実施形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る電線モジュール10Aについて説明する。図6は、第2実施形態に係る電線モジュール10Aを示す正面図である。図7は、図6のVII−VII線に沿って切断した断面図である。図8は、第2実施形態に係るパイプ20Aを図7と同様の位置で切断した断面図である。なお、本実施形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る電線モジュール10Aは、パイプ20Aに設けられる突起部24Aの倒れる方向が第1実施形態に係る電線モジュール10のパイプ20に設けられる突起部24の倒れる方向とは異なる。
具体的には、パイプ20Aの突起部24Aは、パイプ20Aの周方向に倒れることで編組線40を挟み込んでいる。
より具体的には、ここでは、突起部24Aは、第1実施形態の突起部24と同様に切り起こし片26Aとなっている。しかしながら、ここでは、切り起こし片26Aは、第1実施形態に係る切り起こし片26とは違い、軸方向を残した三方が切断されている。これにより、切り起こし片26Aは、軸方向に残った部分を中心として曲げられることで周方向に起き上がることができるように形成されている。この切り起こし片26Aを、切り起こし片26Aを形成することによって生じた貫通孔28Aに向かって倒すことで、切り起こし片26A(突起部24A)がパイプ20Aの周方向に倒れ、編組線40が挟み込んでいる。この際に、切り起こし片26Aを周方向に起こす場合、軸方向に残った部分が中心となるため、この部分の表面のうち軸方向に沿う部分が平であることによって、周方向に残った部分を中心に曲げる場合に比べて、切り起こし片26Aが曲がりやすい。
また、ここでは、複数の突起部24Aで、編組線40を周方向になるべく全体的に押さえられるように形成されている。具体的には、1つの切り起こし片26Aが編組線40の外周の6分の1程度を挟み込むことができるように切り起こし片26Aの長さ寸法が設定されている。そして、切り起こし片26Aは1周に3つ等間隔に(120度ずつずれて)形成され、それが、軸方向に間をあけて2周分形成されている。さらに、一方の周と他方の周とで、互い違いとなるように(60度ずつずれて)形成されている。これにより、電線モジュール10Aの側面視において、周方向に全体的に、突起部24Aに編組線40を挟み込むことができる。
もっとも、切り起こし片26A(突起部24A)の数、配置、及び、長さ等は、これに限られるものではない。例えば、切り起こし片26Aは1周分だけ形成されていてもよいし、1周につき4つ形成されていてもよい。また、例えば、切り起こし片26Aは、編組線40の外周の8分の1程度を挟み込めるように形成されていてもよい。
また、ここでは、図8において、軸方向に位置する2辺のうち時計回りに進む方向に位置する側の辺を残すことによって、切り起こし片26Aがこの残った辺を中心に時計回りに起きるように形成されているが、逆側の片が残され、反時計回りに起きるように形成されていてもよい。また、ここでは、すべての切り起こし片26Aが時計回りに起きるように形成されているが、時計回りに起きるものと、反時計回り起きるものとが共存していてもよい。
また、パイプ20の軸方向における突起部24の寸法(ここでは、筒状本体部22を軸方向に切る量)は、軸方向における編目46の寸法の最大値、つまり、編組線40のうち軸方向に位置する2つの隣り合う交差部44の間隔以内であることが好ましい。これにより、突起部24が編目46に入った状態で、編組線40が変形することを抑えることができる。
第2実施形態に係る電線モジュール10Aによっても、切り起こし片の起き上がる方向が軸方向であること以外の効果については、第1実施形態に係る電線モジュール10と同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態に係る電線モジュール10Aによると、突起部24がパイプ20の周方向に倒れることで編組線40を挟み込んでいるため、突起部24が一つで周方向に多くの領域で編組線40を固定可能となる。これにより、なるべく周方向全体に亘って編組線40を固定しつつ、突起部24の数を少なくすることができる。
なお、上記各実施形態で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。例えば、1つのパイプに、軸方向に切り起こされた切り起こし片26と、周方向に切り起こされた切り起こし片26Aとが同時に存在する場合もあり得る。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,10A 電線モジュール
12 電線
14 端子
20,20A パイプ
22 筒状本体部
24,24A 突起部
26,26A 切り起こし片
28,28A 孔
40 編組線
42 金属線
44 交差部
46 編目
12 電線
14 端子
20,20A パイプ
22 筒状本体部
24,24A 突起部
26,26A 切り起こし片
28,28A 孔
40 編組線
42 金属線
44 交差部
46 編目
Claims (7)
- 少なくとも1本の電線と、
前記電線を挿入可能な筒状に形成された筒状本体部と、前記筒状本体部の外周面から外側に向かって突出するとともに前記筒状本体部の外周面に向けて加締め変形可能に形成された突起部とを含む金属製のパイプと、
複数の金属線が編み込まれて筒状に形成され、その一端が前記筒状本体部にかぶさった状態で前記突起部と前記筒状本体部の外周面とに挟み込まれることにより前記パイプに固定されている編組線と、
を備える、電線モジュール。 - 請求項1に記載の電線モジュールであって、
前記突起部が前記筒状本体部の一部を切り起こすことによって形成されている切り起こし片である、電線モジュール。 - 請求項2に記載の電線モジュールであって、
前記切り起こし片の先端が丸められている、電線モジュール。 - 請求項2又は請求項3に記載の電線モジュールであって、
前記切り起こし片が、前記切り起こし片を形成することによって前記パイプに生じる孔に向かって倒れることで、前記編組線を挟み込んでいる、電線モジュール。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電線モジュールであって、
前記突起部が前記パイプの軸方向に沿って前記編組線の先端側に向けて倒れることで前記編組線を挟み込んでいる、電線モジュール。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電線モジュールであって、
前記突起部が前記パイプの周方向に倒れることで前記編組線を挟み込んでいる、電線モジュール。 - 電線を挿入可能な筒状に形成された筒状本体部と、
前記筒状本体部の外周面から外側に向かって突出するとともに前記筒状本体部の外周面に向けて加締め変形可能に形成された突起部と、
を含む、金属製のパイプ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022219828A1 (ja) * | 2021-04-14 | 2022-10-20 | 株式会社フジクラ | 光コネクタの端部構造 |
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2014
- 2014-06-10 JP JP2014119385A patent/JP2015232962A/ja active Pending
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