JP2015232799A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送路の異物をより効率よく除去することが可能な技術を提供する。【解決手段】硬貨を搬送する搬送路プレート39と、搬送路プレート39に設けられた穴部50と、穴部50の内部に設けられて硬貨以外の所定の物体を吸着する吸着部材と、を備える、硬貨処理装置1が提供される。【選択図】図3

Description

本発明は、硬貨処理装置に関するものである。
昨今、流通業界などにおいて使用される硬貨処理装置は、会計時に入手された硬貨を入金する機能や、入金した硬貨を次回以降の会計時における釣り銭準備金として出金する機能などを有している。ここで、入金処理または出金処理において、搬送路によって正常硬貨以外の物体(以下、「異物」とも言う。)が搬送されてしまうことがある。かかる異物を除去するための技術として様々な技術が知られている。
例えば、搬送路に設けられた穴に異物を落下させることによって、搬送路から異物を除去する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、搬送方向を急激に変化させるように搬送路を形成することによって、搬送路から異物を振り落す技術も知られている。かかる技術では、例えば、搬送方向を急激に90度程度変化させることなどが想定されている。
特開2012−43257号公報
しかしながら、上記した技術では、搬送路の異物をより効率よく除去することができないという問題があった。そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、搬送路の異物をより効率よく除去することが可能な技術を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、硬貨を搬送する搬送路と、前記搬送路に設けられた穴部と、前記穴部の内部に設けられて硬貨以外の所定の物体を吸着する吸着部材と、を備える、硬貨処理装置が提供される。
前記所定の物体は、磁性体を含む物体であり、前記吸着部材は、前記磁性体を吸着する磁石を含んでもよい。
前記穴部は、前記搬送路のうち前記硬貨が搬送される硬貨搬送領域とは異なる領域に設けられてもよい。
前記穴部は、前記搬送路のうち前記硬貨を前記搬送路に繰り出すことが可能な繰り出しローラより下流に位置し、かつ、前記硬貨を認識する認識部の上流に位置してもよい。
前記吸着部材は、前記搬送路の幅方向における前記穴部の中線を基準として前記硬貨搬送領域とは反対側に設けられてもよい。
前記吸着部材は、前記搬送路の搬送方向における前記穴部の中線を基準として前記搬送方向の下流側に設けられてもよい。
前記穴部は、前記搬送路の厚みと前記所定の物体の厚みとの合計値だけ物体が落下するために要する必要落下時間に前記搬送路による搬送速度を乗じて得られる長さを、少なくとも有してよい。
以上説明したように本発明によれば、搬送路の異物をより効率よく除去することが可能となる。
本発明の実施形態に係る硬貨処理装置の内部構成の一例を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係る硬貨処理装置の内部構成の一例を示す概略左側面図である。 硬貨入金部の詳細な構成例を示す概略上面図である。 硬貨入金部の詳細な構成例を示す概略側面図である。 搬送プレートのうち、穴部の周辺を拡大して示した図である。 穴部の長さとして必要な長さを説明するための穴部の拡大側面図である。 必要穴長の算出手法を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(1.硬貨処理装置の構成)
図1および図2を参照しながら、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置1の構成の一例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置1の内部構成の一例を示す概略正面図である。また、図2は、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置1の内部構成の一例を示す概略左側面図である。
硬貨処理装置1は、店舗などに設置されたレジスタで取り扱われる硬貨を管理する。例えば、硬貨処理装置1は、店舗の係員などがレジスタから運んできた硬貨の入金処理や計数処理を行う。また、硬貨処理装置1は、レジスタで使用する釣銭準備金としての硬貨の出金や両替などでの硬貨の出金処理を行う。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置1は、硬貨投入部2と、硬貨入金部3と、リジェクト硬貨収納部4と、入金一時保留部11と、返却箱13と、金種別ホッパ15と、出金箱17と、制御部40とを有する。
硬貨投入部2は、投入される硬貨Cを受ける部分である。硬貨投入部2は、硬貨処理装置1の上方、かつ、前面側に位置してよい。硬貨投入部2は、複数の硬貨が一括して投入され易いように、広く開口している。硬貨投入部2に投入された硬貨は、硬貨入金部3に落下する。
硬貨入金部3は、硬貨投入部2の下方に位置し、硬貨投入部2から落下した硬貨の真偽および金種などを一枚ずつ判別する。例えば、硬貨入金部3は、硬貨を認識するセンサを有し、センサで検知した硬貨の特徴に基づいて、硬貨の真偽および金種などを判別する。また、硬貨入金部3は、判別結果に基づいて硬貨を搬送する。硬貨入金部3によって正常ではないと判別された硬貨は、リジェクト硬貨収納部4に送られる。一方、硬貨入金部3によって正常であると判別された硬貨は、保留部11a〜11fに送られる。
リジェクト硬貨収納部4は、硬貨入金部3によって正常ではないと判別された硬貨を収納する。図2を参照すると、正常ではないと判別された硬貨を硬貨入金部3からリジェクト硬貨収納部4へ導くためのリジェクトシュートが配置(図2に示す矢印Rのルートで配置)されている。リジェクト硬貨収納部4は、硬貨処理装置1の前面に開閉可能な扉を有し、扉が開いているときに、使用者はリジェクト硬貨収納部4を装置外へ引き出し可能である。
入金一時保留部11は、硬貨入金部3によって正常であると判別された硬貨を、金種別に一時的に収納する。入金一時保留部11は、周囲の4面を囲むフレーム内を金種別に区切って直線状に並んだ金種別の収納部である保留部11a〜11fを含む。図2を参照すると、硬貨入金部3によって正常であると判別された硬貨を保留部11a〜11fへ導くシュートQが設けられている。
返却箱13は、使用者に返却される硬貨を収納する。具体的には、返却箱13は、入金一時保留部11が硬貨処理装置1の背面から正面を見て右方向(紙面上方から図1を見て左方向)に移動する際に、図2に示す矢印Hのルートで入金一時保留部11から落下する硬貨を収納する。返却箱13は、使用者によって硬貨処理装置1の正面から装置外へ引き出し可能になっている。
金種別ホッパ15は、入金された硬貨を金種別に収納する。金種別ホッパ15は、上部に、入金一時保留部11から落下する硬貨が通過する開口を有する。このため、金種別ホッパ15は、入金一時保留部11が硬貨処理装置1の背面から正面を見て左方向(紙面上方から図1を見て右方向)に移動する際に、入金一時保留部11から図1の矢印Sで示すルートで落下する硬貨を収納する。
金種別ホッパ15は、図2に示すように、金種別の保留部11a〜11fに対応するように直線状に並べられた金種別ホッパ15a〜15fによって構成されている。金種別ホッパ15a〜15fは、それぞれ、500円、100円、50円、10円、5円および1円硬貨のいずれかの1種類の硬貨を収納可能であってよい。また、金種別ホッパ15a〜15fは、それぞれ装置本体に対して着脱可能に装着されている。また、金種別ホッパ15a〜15fは、それぞれ1または複数の硬貨を収納する機能と、1または複数の硬貨を一枚ずつ繰り出す機能とを有する。
出金箱17は、出金処理の際に金種別ホッパ15から繰り出された硬貨を収納することが可能である。出金箱17は、装置本体に対して着脱可能に設けられていてよい。例えば、出金箱17は、図1の矢印Tで示すルートで金種別ホッパ15から落下する硬貨を収納する。
制御部40は、硬貨処理装置1の動作全体を制御する。より具体的には、制御部40は、硬貨の入金処理や出金処理を行う際に、硬貨処理装置1の各構成要素の動作を制御する。例えば、硬貨処理装置1は、硬貨処理装置1の動作全体を制御するためのプログラムや各種のデータを記憶する記憶部を備えており、制御部40は、当該記憶部によって記憶されたプログラムを読み出して実行することによって実現され得る。
上記したように、金種別ホッパ15a〜15fは、1または複数の硬貨を収納する機能と、1または複数の硬貨を一枚ずつ繰り出す機能とをそれぞれ有するが、以下では、一例として金種別ホッパ15aの構成例を説明する。なお、金種別ホッパ15b〜15fも金種別ホッパ15aと同様に構成されていてよいため、金種別ホッパ15b〜15fの構成例についての詳細な説明は省略する。
ここで、硬貨入金部3における搬送路によって異物が搬送されてしまうことがある。かかる異物を除去するための技術として様々な技術が知られている。例えば、搬送路に設けられた穴に異物を落下させることによって、搬送路から異物を除去する技術が知られている。また、搬送方向を急激に変化させるように搬送路を形成することによって、搬送路から異物を振り落す技術も知られている。かかる技術では、例えば、搬送方向を急激に90度程度変化させることなどが想定されている。
しかしながら、上記の技術では、搬送路の異物をより効率よく除去することができない。そこで、本明細書においては、搬送路の異物をより効率よく除去することが可能な技術を提案する。より具体的には、搬送路に設けられた穴に異物を落下させるだけでは、搬送路における搬送速度が大きくなるほど、穴の長さを大きくしなければならないという制限が課され得る。しかし、本発明の実施形態によれば、搬送路における搬送速度が大きくなっても、穴の長さをさほど大きくしなくてよい。
また、搬送方向を急激に変化させるように搬送路を形成すれば、搬送路のレイアウトに制限が課され得る。しかし、本発明の実施形態によれば、搬送路のレイアウトに課される制限を抑制することができる。また、本発明の実施形態によれば、搬送路の距離が長くなってしまう可能性を低減することができる。なお、以下においては、硬貨入金部3における搬送路によって異物が搬送される場合を例として主に説明するが、搬送路は硬貨入金部3における搬送路でなくてもよい。
続いて、硬貨入金部3の具体的な構成を説明する。図3は、硬貨入金部3の詳細な構成例を示す概略上面図である。また、図4は、硬貨入金部3の詳細な構成例を示す概略側面図である。図3および図4に示したように、硬貨入金部3は、硬貨繰り出し部20と、認識搬送部30とを備える。硬貨繰り出し部20は、硬貨投入部2を所定の搬送方向に回転させることが可能な支軸22bと、支軸22bを回転させる回転モータ22aとを有している。
また、硬貨繰り出し部20は、所定の搬送方向に回転されて硬貨投入部2から送り出された硬貨Cを、1枚ずつ挟んで搬送プレート39の上に繰り出すことが可能な繰り出しローラ23a、23bを有する。例えば、繰り出しローラ23a、23bは、図4に示されたように、上下に並んで配置されていてよい。また、硬貨繰り出し部20は、繰り出しローラ23a、23bを回転させる繰り出しモータ24を有する。なお、搬送プレート39の上面が搬送路に相当し得る。
認識搬送部30は、搬送プレート39、搬送ベルト37、プーリ35a、35b、35c、認識搬送モータ36、認識部38a、認識部38bを有する。搬送プレート39は、繰り出しローラ23a、23bによって繰り出された硬貨Cを搬送する。また、搬送ベルト37は、繰り出しローラ23a、23bによって繰り出された硬貨Cが搬送プレート39の上面を所定の搬送方向に搬送されるように移動可能に構成されている。
プーリ35a、35b、35cは、それぞれが搬送ベルト37に接しながら回転することによって搬送ベルト37を所定の搬送方向に移動させる。認識搬送モータ36は、プーリ35bと連結してプーリ35bを回転させる。認識部38aおよび認識部38bは、搬送プレート39の上面を搬送される硬貨を認識する。
例えば、認識部38aは、磁気センサによって構成されており、搬送プレート39の上面を搬送される硬貨の特徴(例えば、材質、厚みなど)を認識する。一方、例えば、認識部38bは、光学センサによって構成されており、搬送プレート39の上面を搬送される硬貨の特徴(例えば、形状など)を認識する。硬貨の形状は、硬貨の外径、硬貨の穴の有無などであってもよい。このようにして認識された硬貨の特徴に基づいて、硬貨入金部3においては、硬貨の真偽および金種などが一枚ずつ判別される。
搬送プレート39には、穴部50が設けられている。穴部50に異物を落下させることによって、搬送プレート39から異物を除去することが可能である。さらに、硬貨以外の所定の物体を吸着する吸着部材が搬送プレート39に設けられるとよい。吸着部材は、穴部50の内部に設けられるのがよい。吸着部材が穴部50の内部に設けられることによって、搬送プレート39の上面を搬送された異物が吸着部材に吸着されるため、より効率よく搬送プレート39の上面から異物を除去することが可能である。
例えば、図3および図4に示すように、硬貨以外の所定の物体は、磁性体を含む物体であり、穴部50の内部には、磁性体を吸着する吸着部材の例として磁石51が設けられていてよい。磁性体は、強磁性体(例えば、鉄、コバルト、ニッケルなど)であってよい。以下の説明においては、硬貨以外の所定の物体の例として磁性体を含む物体を用い、吸着部材の例として磁石51を用いる例を主に説明するが、硬貨以外の所定の物体および吸着部材が、かかる例に限定されない。
また、穴部50の下方には、搬送プレート39から落下した硬貨が硬貨処理装置1の内部に入り込んでしまうことを防止するために、図4に示すように、搬送プレート39と硬貨処理装置1の内部との間を仕切る落下防止ブラケット52が設けられているとよい。落下防止ブラケット52が設けられていることによって、硬貨処理装置1の内部に硬貨が落下してしまうことが防止され得る。
例えば、図4に示すように、磁石51は、落下防止ブラケット52の底面の上に配置されるとよい。そうすれば、搬送プレート39の上面よりも下に磁石51が配置されるため、搬送プレート39の上面から磁石51に異物を落下させることができる。なお、落下防止ブラケット52は、異物落下時に異物に与える衝撃を緩衝することが可能な材質によって構成されているのがよい。そうすれば、落下した異物をより確実に落下防止ブラケット52の内部に収めることができる。
穴部50が設けられる位置は限定されないが、図3に示したように、穴部50は、繰り出しローラ23a、23bの下流に位置し、かつ、認識部38aおよび認識部38bの上流に位置するのがよい。そうすれば、認識部38aおよび認識部38bに到達する前に異物を穴部50に落下させることが可能であるため、認識部38aおよび認識部38bにおける認識結果に基づいて判別された異物をリジェクトする動作の回数を低減することが可能となる。
また、図3に示したように、穴部50は、搬送プレート39の上面のうち硬貨が搬送される領域(以下、「硬貨搬送領域」とも言う。)とは異なる領域に設けられるのがよい。そうすれば、搬送プレート39の上面を搬送された硬貨が穴部50に落下してしまう可能性を低減することが可能である。硬貨搬送領域は、搬送ベルト37の真下の領域を含んでよい。図3に示した例では、搬送プレート39の上面のうち、搬送方向に対して右側に穴部50が設けられており、左側に硬貨が搬送される領域が設けられているが、穴部50と硬貨が搬送される領域との位置関係は限定されない。
なお、図3には、穴部50の長さが「Hd」として示され、穴部50の幅が「Hw」として示されている。また、図4には、搬送プレート39の厚みが「Ph」として示され、穴部50の深さが「Hh」として示され、磁石51の高さが「Mh」として示されている。これらのサイズは特に限定されないが、穴部50の長さHdについては、後にさらに詳細に説明する。
図5は、搬送プレート39のうち、穴部50の周辺を拡大して示した図である。磁石51が設けられる位置は限定されないが、図5に示すように、磁石51は、搬送プレート39の上面の幅方向における穴部50の中線Cwを基準として硬貨搬送領域とは反対側に設けられるとよい。異物の速度は硬貨搬送領域から遠ざかる方向の成分を有しているため、中線Cwを基準として硬貨搬送領域とは反対側に磁石51が設けられていると、磁石51に異物が吸着されやすい状況が起こり得るからである。上記したように、硬貨搬送領域は、搬送ベルト37の真下の領域を含んでよい。
また、図5に示すように、磁石51は、搬送プレート39の上面の搬送方向における穴部50の中線Cdを基準として搬送方向の下流側に設けられるとよい。異物の速度は搬送方向の成分を有しているため、中線Cdを基準として搬送方向の下流側に磁石51が設けられていると、磁石51に異物が吸着されやすい状況が起こり得るからである。
続いて、穴部50の長さHdについて詳細に説明する。図6は、穴部50の長さHdとして必要な長さを示す必要穴長Hiを説明するための穴部50の拡大側面図である。図6に示すように、異物Nが搬送プレート39の上面を搬送方向に搬送速度Vで搬送されている場合を想定する。異物Nの厚みは、「Nh」として示されている。このとき、上記のように、異物Nをより確実に落下防止ブラケット52の内部に収めることを考慮すると、異物Nを搬送プレート39ではなく、落下防止ブラケット52に衝突させるのがよい。
したがって、異物Nが、異物の厚みNhと搬送プレートの厚みPhとの合計値(必要落下深さHh)だけ落下するのに要する時間(以下、「必要落下時間」とも言う。)tが算出されれば、必要落下時間tの間に搬送方向に異物Nが移動する距離が必要穴長Hiとして算出することが可能である。図7は、必要穴長Hiの算出手法を示す図である。まず、必要落下深さHhは、異物の厚みNhと搬送プレートの厚みPhとの合計値であるため、図7の「必要落下深さ」に示されるように表現され得る。
また、異物Nの鉛直方向の初速度が零と仮定し、重力加速度をgと表すと、以下の式(1)が成立する。
Hh=Nh+Ph=2×g×t ・・・(1)
上記の式(1)を変形すると、必要落下時間tは、図7の「必要落下時間」に示されるように表され得る。また、異物Nは、落下している間、搬送方向に等速運動をしていると仮定すると、必要穴長Hiは、必要落下時間tと搬送速度Vとを乗じることによって得られるため、図7の「必要穴長」に示されるように表され得る。
したがって、穴部50の長さHdは、このようにして算出され得る必要穴長Hiを少なくとも有していればよい。そうすれば、異物Nを搬送プレート39ではなく、落下防止ブラケット52に衝突させることができるため、異物Nをより確実に落下防止ブラケット52の内部に収めることが可能となる。
(2.硬貨処理装置の動作)
次に、本発明の実施形態に係る硬貨Cの入金処理および出金処理を行う際の硬貨処理装置1の動作例について説明する。硬貨Cの入金処理および出金処理を行う際の硬貨処理装置1の動作は、制御部40が、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって実現され得る。以下では、入金処理時の硬貨処理装置1の動作を説明した後に、出金処理時の硬貨処理装置1の動作を説明する。
(2−1.入金処理時の動作)
図1および図2を参照しながら、入金処理時の硬貨処理装置1の動作の一例について説明する。なお、詳細な説明は省くが、硬貨処理装置1は、計数処理時も入金処理時と同様な動作を行う。
使用者が硬貨投入部2に硬貨Cを投入すると、投入された硬貨Cは硬貨入金部3に落下する。制御部40は、落下した硬貨Cを一枚ずつ分離して繰り出すように硬貨入金部3を制御する。次に、制御部40は、繰り出された硬貨Cの真偽および金種などを判別し、判別した硬貨Cを搬送するように硬貨入金部3を制御する。このとき、硬貨入金部3の搬送プレート39を搬送される異物は、穴部50の内部に設けられた磁石51に吸着されるため、より効率よく搬送プレート39の上面から異物が除去され得る。
制御部40は、硬貨入金部3により正常ではない判別された硬貨Cをリジェクト硬貨収納部4へ落下させる。一方で、制御部40は、硬貨入金部3により正常であると判別された硬貨Cを、入金一時保留部11のうち硬貨Cの金種に対応する保留部11a〜11fへ落下させる。
保留部11a〜11fのいずれかの硬貨の集積量(または集積枚数)が、所定の設定量(設定枚数)に達した場合、または硬貨入金部3内の硬貨が無くなった場合には、制御部40は、硬貨入金部3の動作を停止させる。その後、硬貨入金部3における硬貨Cの搬送動作、硬貨入金部3による硬貨Cの判別動作が終了してから、一旦処理が終了する。
その後、制御部40は、表示部(不図示)に、計数結果に基づく金種別の金額や合計金額などを表示させる。表示部(不図示)を見た使用者は、現在の処理が入金処理の場合には、表示画面中の操作ボタンにより硬貨Cの収納の可否を選択して入力する。
使用者によって収納可の入力が行われた場合、制御部40が、入金一時保留部11を矢印Sで示す方向に移動させると、入金一時保留部11に集積された硬貨Cは、矢印Sで示すルートで落下して、金種別ホッパ15a〜15fに金種別に収納される。一方、使用者によって収納否(すなわち、収納の取り消し)の入力が行われた場合、または現在の処理が計数処理の場合、制御部40が、入金一時保留部11を矢印Hで示す方向に移動させると、入金一時保留部11に集積された硬貨Cは、矢印Hで示すルートで落下して、返却箱13に収納される。
(2−2.出金処理時の動作)
図1および図2を参照しながら、出金処理時の硬貨処理装置1の動作の一例について説明する。出金処理は、上述した入金処理により金種別ホッパ15a〜15fに硬貨Cが金種別に収納されているところから開始される。
出金処理として、まず、使用者が、表示部(不図示)に表示される出金画面で、金種毎の硬貨Cの出金枚数を入力すると、金種別ホッパ15a〜15fから硬貨Cが繰り出される。制御部40は、硬貨Cがセンサによって検知されると、金種別ホッパ15a〜15fから硬貨Cが繰り出されたと認識し、カウント中の出金枚数をカウントアップする。制御部40は、カウント中の出金枚数が入力された出金枚数に達すると、硬貨Cの繰り出しを停止し、硬貨Cは、矢印Tで示すルートで落下して、出金箱17に収納される。
(3.本実施形態の有効性)
本発明の実施形態によれば、硬貨処理装置1が、硬貨を搬送する搬送路プレート39と、搬送路プレート39に設けられた穴部50と、穴部50の内部に設けられて硬貨以外の所定の物体を吸着する吸着部材と、を備える、硬貨処理装置1が提供される。このように、硬貨処理装置1が、穴部50の内部に設けられて異物を吸着する吸着部材を有することによって、搬送路プレート39の異物をより効率よく除去することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、例えば、硬貨処理装置1の動作全体を制御するための制御部40は、専用のハードウェアによって構成されてもよいし、硬貨処理装置1に内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。
1 硬貨処理装置
2 硬貨投入部
3 硬貨入金部
4 リジェクト硬貨収納部
11 入金一時保留部
11a〜11f 保留部
13 返却箱
15a〜15f 金種別ホッパ
17 出金箱
20 硬貨繰り出し部
22b 支軸
22a 回転モータ
23a 繰り出しローラ
24 繰り出しモータ
30 認識搬送部
35a〜35c プーリ
36 認識搬送モータ
37 搬送ベルト
38a、38b 認識部
39 搬送プレート
40 制御部
50 穴部
51 磁石
52 落下防止ブラケット



Claims (7)

  1. 硬貨を搬送する搬送路と、
    前記搬送路に設けられた穴部と、
    前記穴部の内部に設けられて硬貨以外の所定の物体を吸着する吸着部材と、
    を備える、硬貨処理装置。
  2. 前記所定の物体は、磁性体を含む物体であり、
    前記吸着部材は、前記磁性体を吸着する磁石を含む、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記穴部は、前記搬送路のうち前記硬貨が搬送される硬貨搬送領域とは異なる領域に設けられる、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記穴部は、前記搬送路のうち前記硬貨を前記搬送路に繰り出すことが可能な繰り出しローラより下流に位置し、かつ、前記硬貨を認識する認識部の上流に位置する、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記吸着部材は、前記搬送路の幅方向における前記穴部の中線を基準として前記硬貨搬送領域とは反対側に設けられる、
    請求項3に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記吸着部材は、前記搬送路の搬送方向における前記穴部の中線を基準として前記搬送方向の下流側に設けられる、
    請求項3に記載の硬貨処理装置。
  7. 前記穴部は、前記搬送路の厚みと前記所定の物体の厚みとの合計値だけ物体が落下するために要する必要落下時間に前記搬送路による搬送速度を乗じて得られる長さを、少なくとも有する、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
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