JP2015232646A - フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁石の鉄芯と駆動レバーの鉄片との間の吸着力の低下を抑制したフォーカルプレーンシャッタ及び光学機器を提供することを課題とする。【解決手段】開口を有する基板と、前記開口を開閉可能な幕と、鉄芯76bを有し前記基板に支持された電磁石と、前記鉄芯76bにより吸着保持される鉄片46bを有し前記基板に揺動可能に支持され前記幕を駆動するための駆動レバーと、前記鉄芯76bから前記鉄片46bが離れるように前記駆動レバーを付勢して前記幕を走行させる付勢部材と、から構成されるフォーカルプレーンシャッタにおいて、前記鉄芯76b及び前記鉄片46bの当接面76b?、46b?に磁性流体Mを塗布する。【選択図】図5

Description

本発明は、フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器に関する。
特許文献1には、電磁石の吸着力と付勢部材の付勢力とを利用して幕を駆動させるフォーカルプレーンシャッタが開示されている。このような電磁石は鉄芯を有し、幕を駆動させるための駆動レバーは鉄芯に吸着保持される鉄片を有している。また、付勢部材は鉄芯から鉄片が離れるように駆動レバーを付勢している。鉄片が鉄芯に吸着された状態で電磁石への通電状態が切り替えられることにより、吸着力が低下する。吸着力が付勢部材の付勢力よりも低下すると、鉄片が鉄芯から離れるように駆動レバーは付勢部材の付勢力に従って駆動する。これにより幕が走行する。
特開2011−170227号公報
このような鉄芯及び鉄片の当接面には、いわゆる表面粗さと呼ばれる、微小な凹凸がある。この微小な凹凸により、鉄片が鉄芯に当接した状態であっても両者の当接面の間にエアギャップが生じる。これにより、鉄片及び鉄芯間の吸着力が低下する恐れがある。
そこで本発明は、電磁石の鉄芯と駆動レバーの鉄片との間の吸着力の低下を抑制したフォーカルプレーンシャッタ及び光学機器を提供することを目的とする。
上記目的は、開口を有する基板と、前記開口を開閉可能な幕と、鉄芯を有し前記基板に支持された電磁石と、前記鉄芯により吸着保持される鉄片を有し前記基板に揺動可能に支持され前記幕を駆動するための駆動レバーと、前記鉄芯から前記鉄片が離れるように前記駆動レバーを付勢して前記幕を走行させる付勢部材と、前記鉄芯及び鉄片の当接面に塗布された磁性流体と、を備えたフォーカルプレーンシャッタによって達成できる。
上記目的は、上記フォーカルプレーンシャッタを備えた光学機器によっても達成できる。
本発明によれば、電磁石の鉄芯と駆動レバーの鉄片との間の吸着力の低下を抑制したフォーカルプレーンシャッタ及び光学機器を提供できる。
図1は、本実施例のフォーカルプレーンシャッタの正面図である。 図2は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図3は、フォーカルプレーンシャッタの動作の説明図である。 図4は、駆動レバーが電磁石に吸着保持された状態にある駆動レバー、電磁石周辺の断面図である。 図5Aは、鉄片が鉄芯に当接した状態での当接面の拡大図であり、図5Bは、比較例での鉄片が鉄芯に当接した状態での当接面の拡大図である。 図6は、本実施例と比較例との吸着力を示したグラフである。
以下、図面を参照して実施例を説明する。図1は、本実施例のフォーカルプレーンシャッタの正面図である。図1に示すように、フォーカルプレーンシャッタ1は、基板10、羽根21a〜24a、21b〜24b、駆動アーム31a、31b、補助アーム32a、32b、電磁石70A、70B等を有している。基板10は合成樹脂製であり、矩形状の開口11を有している。羽根21a〜24a、21b〜24bは合成樹脂製であり、それぞれ薄く形成されている。また、羽根21a〜24a、21b〜24bは合成樹脂製であるが金属の薄板あるいは繊維強化樹脂製であってもよく、駆動アーム31a、31b、補助アーム32a、32bは金属の薄板であるが合成樹脂製であってもよい。
4枚の羽根21a〜24aは、先幕20Aを構成する。4枚の羽根21b〜24bは、後幕20Bを構成する。先幕20A、後幕20Bは、開口11を開閉する。図1は、先幕20Aが重畳状態であり後幕20Bが展開状態の場合を示している。図1の場合には、先幕20Aは開口11から退避し、後幕20Bが開口11を閉鎖している。先幕20A、後幕20Bは、それぞれ開口11を閉鎖する閉鎖位置、開口11から退避した退避位置間を移動可能である。
先幕20Aは駆動アーム31a、補助アーム32aに連結されている。後幕20Bは、駆動アーム31b、補助アーム32bに連結されている。これら駆動アーム31a、31b、補助アーム32a、32bは、それぞれ基板10に揺動自在に支持されている。
基板10には、駆動アーム31a、31bをそれぞれ駆動するための駆動レバー40A、40Bが設けられている。駆動レバー40A、40Bは、基板10に対して、所定の範囲を揺動可能に支持されている。詳細には、駆動レバー40Aは基板10に形成された軸を中心にして揺動可能に支持されている。駆動レバー40Bも同様である。駆動レバー40A、40Bは、それぞれ先幕20A、後幕20Bを駆動する駆動部材である。駆動レバー40A、40Bは、合成樹脂製である。
駆動アーム31aは、駆動レバー40Aに連結されている。駆動アーム31bは、駆動レバー40Bに連結されている。駆動レバー40Aが揺動することにより、駆動アーム31aが揺動し、これにより先幕20Aが移動する。同様に、駆動レバー40Bが揺動することにより、駆動アーム31bが揺動し、これにより後幕20Bが移動する。
具体的には、駆動レバー40A、40Bのそれぞれに駆動ピン43a、43bが設けられ、駆動ピン43a、43bはそれぞれ駆動アーム31a、31bに嵌合している。基板10には、駆動ピン43a、43bをそれぞれ逃すための逃げ孔13a、13bが円弧状に形成されている。逃げ孔13a、13bのそれぞれの端部には駆動ピン43a、43bを緩衝するためのゴムGa、Gbが設けられている。
駆動レバー40A、40Bは、それぞれ符号は付さないが鉄片を保持している。駆動レバー40Aは、鉄片が電磁石70Aに当接した位置から、鉄片が電磁石70Aから離反した位置の間を揺動可能である。即ち、駆動レバー40Aは、鉄片が電磁石70Aから離接するように移動可能である。駆動レバー40Bについても同様である。
また、駆動レバー40Aは、不図示のバネにより鉄片が電磁石70Aから離れる方向に付勢されている。同様に、駆動レバー40Bは、不図示のバネにより鉄片が電磁石70Bから離れる方向に付勢されている。尚、後述の図4では、駆動レバー40Bの鉄片、バネについて示す。
駆動レバー40A、40Bには、上述したバネを介して、それぞれラチェット車50A、50Bが係合している。駆動レバー40Aを電磁石70Aから離れる方向に付勢するバネの一端は、ラチェット車50Aに係合しており、バネの他端は駆動レバー40Aに係合している。ラチェット車50Aの任意の基準位置からの回転量を調整することにより、バネの付勢力を調整することができる。例えば回転量が増加するのに応じてバネの付勢力が増大する。ラチェット車50Bも、ラチェット車50Aと同様の機能を有している。
電磁石70Aは、通電されることにより、上述のバネの付勢力に抗して駆動レバー40Aの鉄片を吸着可能となる。同様に、電磁石70Bも通電されることにより、上述のバネの付勢力に抗して駆動レバー40Bの鉄片を吸着可能となる。
次に、フォーカルプレーンシャッタ1の動作について説明する。図1乃至3は、フォーカルプレーンシャッタ1の動作の説明図である。ここで、図2は、フォーカルプレーンシャッタ1の初期状態を示している。この初期状態においては、不図示のセットレバーが初期位置に固定されており、先幕20Aは展開して開口11を閉鎖し、後幕20Bは重畳して開口11から退避している。この初期状態において、駆動レバー40A、40Bの鉄片は、それぞれ電磁石70A、70Bに当接し、これに吸着可能な初期位置にセットされている。
撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、電磁石70A、70Bのコイルが通電され、駆動レバー40Aの鉄片は電磁石70Aに吸着され、駆動レバー40Bの鉄片は電磁石70Bに吸着される。その後、セットレバーは、駆動レバー40A、40Bから退避する。ここで、駆動レバー40A、40Bはそれぞれ電磁石70A、70Bに吸着された状態で保持されている。
その後、電磁石70Aのコイルの通電が遮断されると、図3に示すように、駆動レバー40Aはバネの付勢力に従って時計方向に回転した後、駆動ピン43aが、逃げ孔13aの端部に形成されたゴムGaに当接して停止する。これにより、先幕20Aは開口11から退避して重畳状態となる。また、所定期間電磁石70Bのコイルへの通電が維持され、後幕20Bは開口11から退避した状態に維持される。これにより、開口11は開いた状態となる。図3は、露出中の状態を示している。
レリーズボタンが押されてから所定期間経過後に電磁石70Bのコイルへの通電が遮断され、バネの付勢力により駆動レバー40Bが時計方向に回転する。これにより、後幕20Bは展開して開口11を閉鎖する。駆動レバー40Bは、逃げ孔13bの端部に形成されたゴムGbに当接して停止する。図1は、露光作動を終了した直後の状態を示している。このようにして1回の撮影が終了する。
次に、不図示のセットレバーにより駆動レバー40A、40Bが反時計方向に回転させられる。これにより、先幕20Aは展開されて開口11を閉鎖し、後幕20Bは重畳して開口11から退避し、図2に示す初期状態に戻る。
次に、電磁石70Bについて詳細に説明する。図4は、駆動レバー40Bが電磁石70Bに吸着保持された状態にある駆動レバー40B、電磁石70B周辺の断面図である。
駆動レバー40Bは、板状のベース部41b、ベース部41b上に立設した円筒部41b1、駆動ピン43b、鉄片46bを保持する保持部42b等を含む。円筒部41b1周りには、ラチェット車50Bや、駆動レバー40Bに付勢力を与えるバネ59Bなどが配置される。バネ59Bの一端は駆動レバー40B側に固定され、バネ59Bの他端はラチェット車50B側に固定される。ラチェット車50Bの回転量を調整することにより、バネ59Bの付勢力を調整できる。バネ59Bは、電磁石70Bから離れる方向に駆動レバー40Bを付勢する。
円筒部41b1内には、基板10に設けられた支軸11b1が嵌合する。駆動レバー40Bは、支軸11b1周りに所定の範囲を回転する。支軸11b1の先端には、ピン110により保持板120が固定されている。保持板120の上面側にはプリント基板100が固定されている。保持板120は、電磁石70A、70Bを保持する。プリント基板100は、電磁石70A、70Bへの通電を制御する。
駆動ピン43bは、ベース部41bから下側に向けて延在している。駆動ピン43bは、駆動アーム31bと嵌合する。基板10には、支軸11b1と略同軸上にある支軸11b2が形成されている。駆動アーム31bは、支軸11b2に回転可能に嵌合している。駆動アーム31bは、支軸11b2を支点として所定の範囲を回転する。
保持部42bは、ベース部41bから上方に向けて立設した壁状である。保持部42bには、鉄片46bに嵌合したピン45bが貫通している。ピン45bは、保持部42bに対してピン45bの軸方向に所定範囲を移動可能に貫通している。保持部42bと鉄片46bとの間には、両者が離れるように付勢するバネ47bが配置されている。バネ47bは、鉄片46bが後述する電磁石70Bの鉄芯76bに当接した際の衝撃を吸収する機能を有している。
背面板18は、基板10と対向している。基板10と背面板18との間に、駆動アーム31bや後幕20Bなどが収納される。背面板18には、駆動ピン43bを逃すための逃げ孔18b8、支軸11b2を逃すための逃げ孔18b2が形成されている。
電磁石70Bは、鉄芯76bと、鉄芯76bを励磁するためのコイル79bと、コイル79bが巻回されたボビン72bを有している。コイル79bが通電されることにより、鉄芯76bと鉄片46bとの間には磁気的吸引力が発生する。鉄芯76bは、U字状に形成されている。鉄芯76bの先端部の端面が、鉄片46bに吸着する。コイル79bは、半田によりプリント基板100に形成されたパターンと導通可能に接続されている。これにより、電磁石70Bとプリント基板100とは電気的に接続される。
保持板120は、平板状の平板部121と、平板部121から立ち上がった一対の挟持部122b、125bとを有している。保持板120は、弾性変形可能な金属製の薄板状である。平板部121には、プリント基板100が固定されている。挟持部122b、125bは、基板10側に向けて突出するように平板部121から立ち上がっている。挟持部122b、125bは、電磁石70Bを挟んで保持している。
図4には、ラチェット車50Bと係合してラチェット車50Bの回転を停止させる係止部材130bを示している。係止部材130bは、保持板120に一体に形成されている。係止部材130bは、板バネであり、係止部材130bの先端部とラチェット車50Bの外周に形成された歯列部の歯が係合することにより、ラチェット車50Bが所定の位置で停止される。尚、ラチェット車50Bは、支軸11b1の先端側で回転可能に支持されている。
バネ59Bの付勢力は、ラチェット車50Bの停止位置に応じて調整される。バネ59Bは、駆動レバー40Bを常に付勢しており後幕20Bを走行させる。上述したように、ラチェット車50Bの歯列部の歯と係止部材130bとが係合することによりラチェット車50Bが所定の位置で停止される。従って、ラチェット車50Bの停止可能な位置は、ラチェット車50Bの歯列部の歯のピッチに依存する。尚、ラチェット車50Aによって付勢力が調整される、先幕20Aを走行させるためのバネ59Aについても、同様である。バネ59Bは付勢部材の一例である。
図5Aは、鉄片46bが鉄芯76bに当接した状態での当接面46b´、76b´の拡大図である。鉄片46bの当接面46b´及び鉄芯76bの当接面76b´には、いわゆる表面粗さと呼ばれる、微小な凹凸が存在している。当接面46b´、76b´の表面粗さは、いわゆるRaは、例えば0.2a程度である。この凹凸の山頂部と谷底部の最大高さ、いわゆるRmaxは、例えば0.8s程度である。この凹凸により、当接面46b´、76b´間には表面粗さに起因するエアギャップが生じる。例えば、当接面46b´と76b´のそれぞれのRmaxを0.8sとすれば、Rmax部同士が突き当たった場合の、一方の谷底から他方の谷底までの距離は1.6μmとなり、1.6μmのエアギャップが生じたことになる。このように本実施例では、当接面46b´と76b´の全面で表面粗さに起因するエアギャップが生じている。しかしながら、本実施例では、当接面46b´、76b´に磁性流体Mが、当接面46´、76´のそれぞれの凹凸を覆う程度に塗布されている。このため、当接面46b´、76b´が当接した状態では両者間に磁性流体Mが充填されてエアギャップが生じることが抑制される。尚、電磁石70Aの鉄芯の当接面と駆動レバー40Aの鉄片の当接面にも同様の磁性流体Mが塗布されている。
磁性流体Mは、流体である油と固体である磁性粒子とを含む。油は、例えば炭化水素系油、エステル系油、フッ素系油の少なくとも一つを含む。磁性粒子は、例えば酸化鉄である。尚、磁性粒子の直径は、例えば0.02μm以下である。
図5Bは、本実施例とは異なる比較例での鉄片46bxが鉄芯76bxに当接した状態での当接面46bx´、76bx´の拡大図である。本実施例と異なり、比較例では当接面46bx´、76bx´には磁性流体Mは塗布されていない。このため、当接面46bx´、76bx´が当接した状態で両者間にエアギャップAGが生じて、両者間には空気層が形成される。エアギャップAGは例えば1.6μm程度である。ここで、空気層の透磁率は、磁性流体Mの透磁率よりも小さい。磁性流体M内には磁性粒子が含まれているからである。このため、鉄片46bx、鉄芯76bx間の吸着力が低下する恐れがある。
なお、磁性粒子の直径が、例えば表面粗さの最大高さRmaxよりも大きい場合には、磁性粒子が凹凸に充填された際に、凸部の頂点を超えてしまうことが考えられる。このような磁性粒子同士が当接して、当接面46b´、76b´の当接を阻害すると、今度は磁性粒子に起因するエアギャップが発生して吸着力が低下する恐れがある。したがって、磁性粒子の径は、磁性粒子が凹凸に充填された際に、凸部の頂点を超えないものを適宜選択するのが好ましい。
例えば、表面粗さを測定して、頂点から、谷底までの間隔が最小のものを選択して、それよりも磁性粒子の直径が小さければ、充填された際に、磁性粒子が凸部の頂点を超えることはない。本実施形態では凹凸に塗布されている磁性流体の径は凸部の頂点を超えることがないものが選択されており、当接面46b´、76b´の当接を阻害することがないため、磁性粒子によるエアギャップが発生する恐れが少ない。
図6は、本実施例と比較例との吸着力を示したグラフである。図6では、縦軸が吸着力を示し、横軸は電磁石に印加される電流値を示している。本実施例と比較例とについて、電磁石に印加する電流値が高い場合と低い場合とについて示している。尚、電圧値は同じである。線分Cは、本実施例の吸着力を示し、線分Cxは比較例の吸着力を示している。電流値が高い場合には、比較例の吸着力は本実施例の吸着力よりも若干小さい。具体的には、比較例の吸着力は本実施例の吸着力よりも3パーセント程度低下している。しかしながら、電流値が低い場合には、比較例の吸着力は本実施例の給略力よりも大きく低下している。具体的には、比較例の吸着力は本実施例の吸着力よりも10〜20パーセント程度低下する。
吸着力が低下すると、電磁石70Bの、コイル79bへの通電が遮断されてから、実際に鉄心76bと鉄片46bが離反するまでのタイミングが早くなる。具体的には、レリーズボタンが押されてから、後幕20Bが展開して開口11を閉鎖するタイミングが早くなる。このため露出時間が短くなってしまう恐れがある。
本実施例では、当接面46b´、76b´間に磁性流体Mを塗布することにより、エアギャップが生じることを抑制し、吸着力の低下が抑制されている。これにより、駆動レバー40Bを初期位置で安定して保持でき、駆動レバー40Bの誤動作などが防止される。また、消費電力抑制等の観点から電磁石70Bへの印加される電流値が低く設定されている場合であっても、吸着力の低下が抑制される。したがって露出時間の変動が抑制される。
比較例の場合、当接面46bx´、76bx´の当接の繰り返しによって当接面46bx´、76bx´が磨耗して、磨耗粉が発生する恐れがある。また当接面46bx´、76bx´にさびが生じる恐れもある。本実施例の場合、磁性流体Mにより当接面46b´、76b´が覆われるので磨耗が抑制される。これにより、磨耗粉やさびの発生が抑制される。また、当接面46b´、76b´が磨耗して磨耗粉が生じたとしても、磨耗粉は磁性流体Mに含有される。これにより、磨耗粉の飛散が抑制される。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、変形・変更が可能である。
本実施例のフォーカルプレーンシャッタは、スチールカメラやデジタルカメラなどの光学機器に採用できる。
電磁石70A、70Bの少なくとも一方が自己保持型ソレノイドであってもよい。尚、自己保持型ソレノイドは、非通電状態で鉄片を吸着可能であり、通電状態で鉄片へ作用する吸着力が弱まる。自己保持型ソレノイドは、ヨーク、ヨークに取り付けられたコイルボビン、コイルボビンに巻回されたコイル、ヨークに固定された永久磁石、を含む。ヨークに永久磁石が設けられているので、ヨークも磁石として作用する。これにより、自己保持型ソレノイドは、非通電状態でも鉄片を吸着可能となる。
1 フォーカルプレーンシャッタ
10 基板
11 開口
20A 先幕
20B 後幕
21a〜24a、21b〜24b 羽根
31a、31b 駆動アーム
40A、40B 駆動レバー
46b 鉄片
46b´、76b´ 当接面
70A、70B 電磁石
76b 鉄芯

Claims (2)

  1. 開口を有する基板と、
    前記開口を開閉可能な幕と、
    鉄芯を有し前記基板に支持された電磁石と、
    前記鉄芯により吸着保持される鉄片を有し前記基板に揺動可能に支持され前記幕を駆動するための駆動レバーと、
    前記鉄芯から前記鉄片が離れるように前記駆動レバーを付勢して前記幕を走行させる付勢部材と、
    前記鉄芯及び前記鉄片の当接面に塗布された磁性流体と、を備えたフォーカルプレーンシャッタ。
  2. 請求項1のフォーカルプレーンシャッタを備えた光学機器。

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