JP2015231694A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】通常発行モードと剥離発行モードの切り換えを簡単な作業で行うことができるプリンタを提供する。
【解決手段】通常発行と剥離発行との切り換えが可能な兼用型のラベルプリンタ1において、開閉カバー3の先端部には、所定の間隔で配置された一対のフレーム30、30と、それらの間に配置されたプラテンユニット31およびニップローラ37が取り付けられている。プラテンユニット31は、プラテンローラ32とその近傍に配置された剥離バー33とを一対の支持プレート34、34で支持したものであり、その自重により、印字媒体の通常発行時および剥離発行時における位置と開閉カバー3の開放時における位置との間を移動可能な状態で支持プレート34、34に軸支されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、プリンタに関し、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような所望の情報を台紙に仮着されたラベルに印字する機能を有するラベルプリンタであって、ラベルを台紙に仮着したまま発行する通常発行状態と、ラベルを台紙から剥がして発行する剥離発行状態との切り換えが可能なラベルプリンタに関するものである。
ラベルプリンタは、例えば、ロール状に巻かれたラベル連続体(連続紙)をシート状に繰り出して搬送する途中において、ラベル連続体を構成する長尺状の台紙に仮着された複数枚のラベルの各々に所望の情報を印字するプリンタである(例えば特許文献1〜5を参照)。
この種のラベルプリンタには、通常発行状態と剥離発行状態とを切換可能な兼用型のラベルプリンタがある。通常発行は、ラベルを台紙に仮着したまま発行する方式であり、剥離発行は、ラベルを台紙から剥がして発行する方式である。通常発行の場合は、必要枚数のラベルが貼られた台紙を切断処理により作成しておき、現場でラベルを台紙から剥がして貼り付けることができるので、ラベルを貼り付ける対象物がプリンタから離れた場所にある場合に適している。一方、剥離発行の場合は、ラベルが1枚ずつ台紙から剥がれた状態で排出されるのでラベルを貼り付ける対象物が作業者の近くにある場合に適している。そして、兼用型のラベルプリンタの場合、1台で2つの状況に対応できるので使い勝手が良く経済的である。
特許第2537904号公報 特許第2585769号公報 特開平11−147341号公報 特開2000−118060号公報 特開2010−222114号公報
しかし、兼用型のラベルプリンタにおいては、通常発行状態と剥離発行状態とを切り換える作業が面倒な場合がある。特に、携帯型ラベルプリンタのような小型のラベルプリンタの場合、各部品が小さいので切換作業の際に取り扱いが難しい場合がある。したがって、兼用型のラベルプリンタにおいては、通常発行と剥離発行との切換作業を如何にして簡単に行えるようにするかが課題となっている。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、通常発行と剥離発行との切換作業を簡単に行うことのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のプリンタは、一面に開口部が設けられた筐体と、前記筐体に開閉可能に支持され、前記筐体から離間する方向に付勢された開閉カバーと、前記開閉カバーの一端部に、前記開閉カバーに対して相対移動可能な状態で取り付けられ、印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記筐体内に収容されると共に、前記剥離発行時に前記印字媒体の剥離発行動作を行う剥離機構と、前記剥離機構に回動可能な状態で軸支され、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記筐体内に収容されると共に、前記印字媒体を搬送するプラテンローラと、前記筐体に回動可能に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開閉カバーを支持すると共に、前記プラテンローラに対向するように配置される開閉カバー支持機構と、前記筐体内に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記プラテンローラと前記開閉カバー支持機構とに挟持されて前記印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、前記開閉カバー支持機構に取り付けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開閉カバー支持機構および前記印字ヘッドを前記プラテンローラ側に付勢する付勢部材とを備え、前記剥離機構は、前記プラテンローラと、前記プラテンローラに近接して配置された剥離バーと、を一体に移動可能な状態で支持する支持プレートを有するプラテンユニットと、前記開閉カバーの前記一端部に設けられ、前記プラテンユニットを移動可能な状態で支持するプラテンユニット支持部材と、前記プラテンユニット支持部材に支持され、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記プラテンローラに近接して配置されるニップローラとを備え、前記プラテンユニット支持部材は、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時における前記プラテンユニットの位置を規制する開口部を備え、前記プラテンユニットは、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時における位置と前記開閉カバーの開放時における位置との間をその自重によって移動可能な状態で前記支持プレートの前記開口部に軸支されていることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明のプリンタは、上記請求項1記載の発明において、前記プラテンユニット支持部材が、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開閉カバー支持機構に係合される係合突起を有することを特徴とする。
請求項3に記載の本発明のプリンタは、上記請求項1または2記載の発明において、前記プラテンユニット支持部材の前記開口部が、前記支持プレートに設けられた係合突起が挿通される第1開口部と、前記プラテンローラが挿通される第2開口部とからなることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、通常発行モードと剥離発行モードとの切り換えを簡単に行うことが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、開閉カバーを確実に剥離発行位置に保持することができる。
請求項3記載の発明によれば、プラテンユニットの位置を規制する開口部を複数設けることにより、開閉カバーを確実に通常発行位置および剥離発行位置に保持することができる。
ラベルプリンタの外観を示す斜視図である。 ラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 ラベルプリンタの開閉カバーを開いた状態を示す側面図である。 ラベルプリンタで使用するラベル連続体の斜視図である。 ラベルプリンタの開閉カバーを示す全体斜視図である。 開閉カバーの先端部の側面図である。 排出ガイドとサイドカバーを取り外した開閉カバーの先端部の斜視図である。 剥離ユニットの一部を構成するプラテンユニットの斜視図である。 通常発行モード設定開始時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 (a)、(b)は、互いに反対方向から見たヘッドブラケットの斜視図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットの係合前の状態を示す側面図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットとの係合状態を示す側面図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットとの係合状態を示す側面図である。 開閉カバーの先端部の斜視図である。 通常発行モード設定時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットとの係合状態を示す側面図である。 剥離発行モード設定開始時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 剥離発行モード設定時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 剥離発行時における印字部の拡大図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、図1〜図3を参照して本実施の形態のラベルプリンタの概略構成を説明する。図1は、本実施の形態のラベルプリンタの外観を示す斜視図、図2は、このラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図、図3は、このラベルプリンタの開閉カバーを開いた状態を示す側面図である。
本実施の形態のラベルプリンタ1は、図1に示すような本体ケース(筐体)2と、開閉カバー3と、この開閉カバー3の一部に組み込まれた剥離ユニット(剥離機構)4と、本体ケース2の上部に取り付けられたフロントカバー5とを有している。このラベルプリンタ1は、後述するラベル連続体Pの台紙25からラベル26を剥がすことなく発行する通常発行モードと、台紙25からラベル26を1枚ずつ剥がして発行する剥離発行モードとを簡単な操作で切り換えることのできる構成を備えている。
図2に示すように、ラベルプリンタ1の開閉カバー3は、その後端部(同図の右端部)がヒンジ機構によって本体ケース2に軸支され、本体ケース2に対して離間および接近する方向に回動されるようになっている。また、この開閉カバー3は、その後端部に取り付けられたトーションバネ6の弾性によって、本体ケース2から離間する方向に付勢されている。
開閉カバー3の先端部には、剥離ユニット4が組み込まれている。図2には、剥離ユニット4を構成する部材のうち、フレーム30およびニップローラ37が模式的に示されている。剥離ユニット4の具体的な構成については、後に詳述する。
本体ケース2の内部の後半部分は、ラベル連続体(印字媒体)Pが収容される用紙収容部となっている。図4は、本実施の形態のラベルプリンタ1で使用するラベル連続体Pの斜視図である。ラベル連続体Pは、長尺の台紙25とその表面(ラベル貼付面)に所定の間隔で仮着された多数枚のラベル26とを有しており、ロール状に巻回された状態でラベルプリンタ1の用紙収容部に着脱可能に収容される。また、台紙25の裏面には、ラベル26の位置を検出するための位置検出マーク27が所定の間隔で形成されている。なお、図示は省略するが、台紙25のラベル貼付面には、ラベル26を容易に剥離することが可能なように、シリコーンなどの剥離剤がコーティングされている。また、ラベル26の表面(印字面)には、所定の温度領域に達すると発色する感熱発色層がコーティングされている。
ラベルプリンタ1の本体ケース2内の用紙収容部に隣接した領域は、印字部となっている。印字部は、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pに印字を施す機能部であり、図2に示すヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)11、サーマルヘッド(印字ヘッド)12、コイルバネ(付勢部材)13、プラテンローラ32などによって構成されている。印字部を構成するこれらの部材うち、ヘッドブラケット11、サーマルヘッド12およびコイルバネ13は、本体ケース2に取り付けられている。一方、プラテンローラ32は、開閉カバー3の先端部に取り付けられている。
本体ケース2に取り付けられたヘッドブラケット11は、開閉カバー3を閉止状態(図1および図2に示す状態)に維持する部材であり、コイルバネ13の弾性によって常に開閉カバー3に近接する方向(図2の右方向)に付勢されている。ヘッドブラケット11は、開閉カバー3が閉止状態になっている時には、開閉カバー3に取り付けられたプラテンローラ32と対向する位置に配置される。ヘッドブラケット11の具体的な構成については、後に詳述する。
サーマルヘッド12は、ラベル連続体Pに文字、記号、図形、バーコードなどの情報を印字する手段であり、サーマルヘッド12に印字信号を伝送する回路基板14に実装された状態でヘッドブラケット11に取り付けられている。サーマルヘッド12は、開閉カバー3が閉止状態になっている時に、その印字面がプラテンローラ32に対向して配置される。そして、ラベルプリンタ1が印字を行う際は、通常発行モード、剥離発行モードのいずれの場合も、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pがサーマルヘッド12の印字面とプラテンローラ32との間に挟まれた状態で搬送される。図示は省略するが、サーマルヘッド12の印字面には、通電によって発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)が設けられている。
図1および図3に示すように、フロントカバー5は、本体ケース2の上部を覆うようにして本体ケース2に固定されている。また、フロントカバー5は、開閉カバー3および剥離ユニット4を本体ケース2に収容するための開口部5aを備えており、この開口部5aの手前側(ラベルプリンタ1の正面側)には、操作パネル15およびカバーオープンボタン20が取り付けられている。
図1に示すように、操作パネル15は、ラベルプリンタ1の操作コマンドや各種メッセージを表示する表示部16、ラベルプリンタ1の動作を操作する操作ボタン17、18、ラベルプリンタ1の電源をオン/オフする電源ボタン19などを備えている。
図2に示すように、カバーオープンボタン20は、その下端部がヘッドブラケット11に当接している。そして、作業者がカバーオープンボタン20を指で下方に押すと、その下端部がヘッドブラケット11に下向きの力を加え、後述する機構によって開閉カバー3の閉止状態が解除される。なお、カバーオープンボタン20は、図示しないバネの弾性によって常に上方に付勢されている。
カバーオープンボタン20の下方には、印字部のプラテンローラ32を駆動するためのステッピングモータ21が取り付けられている。このステッピングモータ21は、開閉カバー3が開放状態から閉止状態になった時、すなわち開閉カバー3が本体ケース2に収容された時に、図示しないギア、タイミングベルト等を介してプラテンローラ32の回転軸(プラテンローラ軸)に係合される。
図2に示す開閉カバー3の先端部とフロントカバー5との隙間は、通常発行時に印字部で印字が施されたラベル連続体Pが排出される発行口8である。この発行口8の一部には、発行口8から排出されるラベル連続体Pの台紙25(図4参照)を作業者が手動で切断するためのカッター9が取り付けられている。一方、剥離発行時には、剥離ユニット4によって台紙25から剥離されたラベル26(図4参照)が発行口8から排出され、不要となった台紙25は、剥離ユニット4の後方から排出される。
本体ケース2の内部において、用紙収容部から印字部に搬送されるラベル連続体Pの搬送経路には、発光素子10aと受光素子10bとからなる透過型センサが取り付けられている。透過型センサは、発光素子10aと受光素子10bとの隙間(ラベル連続体Pの搬送経路)に発光素子10aの光を照射し、この搬送経路を通るラベル連続体Pを透過した光を受光素子10bで検出することによって、ラベル連続体Pのラベル位置などを検出するセンサである。なお、図示は省略するが、透過型センサの近傍には反射型センサが取り付けられている。反射型センサは、例えば上記の搬送経路をラベル連続体Pが通過しているかどうかを検出するために用いられる。
本体ケース2の内部において、操作パネル15の下方には、上記のセンサによって検出された情報に基づいて印字タイミングなどを制御する制御部が設けられているが、その図示は省略する。印字を行う時は、この制御部から印字部のサーマルヘッド12に送信された印字信号に従ってサーマルヘッド12の発熱抵抗体が選択的に発熱し、図4に示すラベル連続体Pのラベル26に所望の情報が印字される。
図2に示す本体ケース2の下部には、バッテリケース22が設けられている。このバッテリケース22の内部には、ラベルプリンタ1の駆動電源であるリチウムイオン二次電池などからなるバッテリ23が着脱可能に収容されている。図1および図3に示すように、本体ケース2の一方の側面には、バッテリケース22のバッテリ挿入口を覆うバッテリカバー22aが取り付けられている。
次に、開閉カバー3の先端部に設けられた剥離ユニット4の構成について、図5〜図8を参照しながら説明する。
図5は、開閉カバー3の全体斜視図、図6は、開閉カバー3の先端部の側面図、図7は、排出ガイドとサイドカバーを取り外した開閉カバー3の先端部の斜視図、図8は、剥離ユニットの一部を構成するプラテンユニットの斜視図である。
開閉カバー3の先端部には、所定の間隔で配置された一対のフレーム(プラテンユニット支持部材)30、30と、それらの間に配置されたプラテンユニット31およびニップローラ37が取り付けられている。
図8に示すように、プラテンユニット31は、プラテンローラ32とその近傍に配置された剥離バー33とを一対の支持プレート34、34で支持したものである。ラベル連続体Pの搬送手段であるプラテンローラ32は、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aの両端部が支持プレート34、34に挿通され、正逆方向に回動可能な状態で支持プレート34、34に取り付けられている。
剥離バー33は、剥離発行モードで印字を行う際に、図4に示すラベル連続体Pの台紙25から印字済みのラベル26を機械的に剥離する部材であり、その両端部が支持プレート34、34に挿通された状態でプラテンローラ32の近傍に配置されている。
プラテンローラ軸35の一端部には、ギア36が取り付けられている。このギア36は、開閉カバー3が閉止状態になった時に、図示しないギアやタイミングベルトを介して本体ケース2のステッピングモータ21(図2参照)に機械的に接続され、これによってステッピングモータ21の回転がプラテンローラ軸35に伝達される。
支持プレート34の上端部には、水平方向に突出する円柱状の係合突起34aが設けられている。一方、フレーム30には、この係合突起34aが挿通される長溝(第1開口部)30aと、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aが挿通される長穴(第2開口部)30bとが設けられている。すなわち、プラテンユニット31は、支持プレート34の係合突起34aが長溝30aに挿通され、かつプラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aの端部が長穴30bに挿通されることによって、長穴に沿って移動可能(上下動可能)な状態で一対の支持プレート34、34に支持されている。
また、フレーム30には、剥離バー33の端部が係合される切り欠き30cが設けられており、プラテンユニット31がフレーム30に対して上下動する際は、この切り欠き30cに沿って剥離バー33が上下動する。すなわち、フレーム30の切り欠き30cは、長溝30aおよび長穴30bと共に、プラテンユニット31が上下動する際のガイドとして機能する。
さらに、フレーム30には、水平方向に突出する円柱状の係合突起30dが設けられている。後述するように、この係合突起30dは、ラベルに印字を行う際に、開閉カバー3を本体ケース2に固定するために利用される。
プラテンユニット31の斜め上方には、プラテンローラ32の延在方向に沿ってニップローラ37が取り付けられている。ニップローラ37は、剥離発行モードで印字を行う際に、剥離バー33と協動してラベル連続体Pの台紙25から印字済みのラベル26を剥離する部材である。
図5および図7に示すように、ニップローラ37は、ニップローラ軸38の両端部がフレーム30に挿通されることによって、正逆方向に回動可能な状態でフレーム30に取り付けられている。また、フレーム30に挿通されたニップローラ軸38の両端部には、トーションバネ40の一端側が固定されており、ニップローラ37は、このトーションバネ40の弾性によって、プラテンローラ32に近接する方向に付勢されている。すなわち、後述するように、剥離発行モードで印字を行う際には、ニップローラ37がラベル連続体Pの台紙25を介してプラテンローラ32に当接するが、トーションバネ40は、この時、ニップローラ37を確実にプラテンローラ32に当接させるための部材である。
トーションバネ40は、ネジ41によってフレーム30に取り付けられている。また、トーションバネ40は、作業者が誤って触れたり、取り外したりすることがないように、サイドカバー42によって被覆されている。サイドカバー42は、トーションバネ40と同じくネジ41によってフレーム30に取り付けられている。
一対のフレーム30、30のそれぞれに取り付けられたサイドカバー42は、トーションバネ40を保護する部材であるが、その一部にU字形の板バネ42aが一体形成されている。図6に示すように、サイドカバー42の板バネ42aは、フレーム30の長溝30aに挿通された支持プレート34の係合突起34aに当接している。これにより、係合突起34aが長溝30aの幅方向に付勢されるので、係合突起34aの揺動が防止され、円滑に上下動することができる。
ニップローラ37の上部には、排出ガイド43が設けられている。排出ガイド43は、剥離発行モードで印字を行う際に、ニップローラ37とプラテンローラ32との間を通過したラベル連続体Pの台紙25を開閉カバー3の後方に送るためのガイド部材であり、ネジ44によってフレーム30に取り付けられている。
排出ガイド43の上面は、平坦な面となっている。後述するように、印字を行う際には、作業者が排出ガイド43の上面を指で押し下げることにより、フレーム30(プラテンユニット31、ニップローラ37)が下降する。
プラテンユニット31は、その自重によってフレーム30に対して上下動するようになっている。従って、例えばラベルプリンタ1がフロントカバー5の開口部5aを上に向けた横置き状態で開閉カバー3を開放した直後は、プラテンユニット31がフレーム30の最下部に位置にしている(図3参照)。この時、支持プレート34の係合突起34aは、フレーム30の長溝30aの最下部に位置し、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aは、フレーム30の長穴30bの最下部に位置している。
次に、本実施の形態のラベルプリンタ1の通常発行モードおよび剥離発行モードにおける剥離ユニット4の動作について説明する。
まず、通常発行モードで印字を行う時は、図9に示すように、本体ケース2の用紙収容部に装填されたラベル連続体Pの先端部を作業者が手動で引き出してフロントカバー5の発行口8から露出させる。
次に、この状態で作業者が開閉カバー3の先端部を本体ケース2側に押し付けることによって開閉カバー3を閉止状態にする。この時の開閉カバー3の先端部と本体ケース2のヘッドブラケット11の動作を図10および図11を参照しながら説明する。図10(a)および図10(b)は、互いに反対方向から見たヘッドブラケット11の斜視図である。図11は、開閉カバーの先端部とヘッドブラケットの係合前の状態を示す側面図である。
図10に示すように、ヘッドブラケット11は、開閉カバー3の先端部方向に折り曲げられた一対の側壁を有しており、各側壁には開閉カバー3の先端部方向に突出する一対の係合爪11a、11bが設けられている。また、各側壁において、一対の係合爪11a、11bの間には、開閉カバー3に取り付けられたプラテンローラ軸35の端部の径よりも僅かに大きい径を有する略半円形の係合溝11cが設けられている。
ヘッドブラケット11の各側壁の下端部近傍には、本体ケース2に取り付けられた回動軸(図示せず)が挿通される丸穴11dが設けられている。ヘッドブラケット11は、これらの丸穴11dに挿通された回動軸を中心にして回動可能な状態で本体ケース2に取り付けられている。
ヘッドブラケット11の中央上端部には、背面側に折り曲げられた回動レバー11eが設けられている。図1〜図3に示すフロントカバー5に取り付けられたカバーオープンボタン20は、その下端部がこの回動レバー11eの上面に当接されている。そのため、作業者がカバーオープンボタン20を指で下方に押すと、回動レバー11eに下向きの力が加わり、ヘッドブラケット11が丸穴11dを中心にして回動する。また、作業者がカバーオープンボタン20から指を離すと、ヘッドブラケット11はコイルバネ13の弾性によって逆方向に回動し、元の位置に復帰する。
図9に示す開閉カバー3の先端部がフロントカバー5の開口部5aを通じて本体ケース2内に収容されると、図11に示すように、フレーム30の長穴30bに挿通されているプラテンローラ軸受35aの端部がヘッドブラケット11の係合爪11aの上端に当接する。この時、作業者が開閉カバー3の先端部(フレーム30の排出ガイド43)を指で下方に押すと、ヘッドブラケット11の係合爪11aに下向きの力が加わり、ヘッドブラケット11が丸穴11dを中心にして同図の矢印で示す方向(反時計回り方向)に回動する。
続いて、図12に示すように、作業者が開閉カバー3の先端部(フレーム30の排出ガイド43)をさらに押し下げると、フレーム30の長穴30bに挿通されているプラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aがヘッドブラケット11の係合溝11cに入り込み、プラテンユニット31が長溝30aおよび長穴30bに沿ってニップローラ37方向に移動する。
これにより、プラテンユニット31がフレーム30に対して最も高い位置に配置され、図13および図14に示すように、ニップローラ37がプラテンローラ32に近接した位置に配置される。
このようにして、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aがヘッドブラケット11の係合溝11cに嵌り込み、ニップローラ37がプラテンローラ32に近接した位置に配置されると、図15に示すように、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pが印字部のサーマルヘッド12とプラテンローラ32との間に挟まれた状態になり、ラベルプリンタ1が通常発行モードに設定される。その後、作業者が図1に示すフロントカバー5に設けられた操作パネル15の電源ボタン19をオンにし、所定の操作コマンドを入力することによって、通常発行モードでの印字が開始される。
次に、上述した通常発行モードから剥離発行モードに切り換えて印字を行う方法について説明する。
この場合は、まず、作業者がフロントカバー5のカバーオープンボタン20を押し下げ、ヘッドブラケット11を図16の矢印で示す方向(反時計回り方向)に回動させると、フレーム30の長穴30bに挿通されているプラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aがヘッドブラケット11の係合溝11cから外れる。これにより、開閉カバー3および開閉カバー3に取り付けられたフレーム30は、トーションバネ6の弾性によって本体ケース2から離間する方向に移動する。一方、プラテンユニット31は、その自重により、長溝30aおよび長穴30bに沿ってニップローラ37から離間する方向(長溝30aおよび長穴30bの下端方向)に移動する。
次に、図17に示すように、作業者がラベル連続体Pの先端部を手動で引き出し、開閉カバー3の先端部に取り付けられたプラテンローラ32とニップローラ37との間に挿通する。
次に、この状態で作業者が開閉カバー3の先端部を本体ケース2側に押し付けることによって、開閉カバー3を閉止し、図11〜図14を参照して説明した手順に従って、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aをヘッドブラケット11の係合溝11cに嵌め込むと共に、ニップローラ37をプラテンローラ32に近接した位置に配置する。
これにより、図18に示すように、ラベルプリンタ1が剥離発行モードに設定される。その後、作業者が図1に示すフロントカバー5に設けられた操作パネル15の電源ボタン19をオンにし、所定の操作コマンドを入力することによって、剥離発行モードでの印字が開始される。
このように、開閉カバー3を開放状態から閉止状態に切り換える時の開閉カバー3、プラテンユニット31およびヘッドブラケット11の動作は、通常発行モード、剥離発行モードのいずれの場合も同一であるが、通常発行モードの設定時には、図9に示すように、あらかじめラベル連続体Pの先端部をフロントカバー5の発行口8から露出させておくのに対し、剥離発行モードの設定時には、図18に示すように、あらかじめラベル連続体Pの先端部をプラテンローラ32とニップローラ37との間に挿通しておく点が異なっている。
図19に示すように、剥離発行モードで印字を行うと、印字部においてラベル26に所望の情報が印字されたラベル連続体Pは、剥離バー33およびニップローラ37によって急角度で曲げられて開閉カバー3の後端部方向に引っ張られる。これにより、ラベル連続体Pの台紙25に仮着されたラベル26が台紙25から機械的に剥離され、発行口8から一枚ずつ排出される。一方、ラベル26が剥離されて不要となった台紙25は、開閉カバー3の後方から排出される。
上述した剥離発行モードから通常発行モードへの切り換えは、上述した手順と逆の手順で行うことができるので、その説明は省略する。
以上、詳述したように、本実施の形態のラベルプリンタ1によれば、通常発行モードと剥離発行モードとを簡単な作業で切り換えることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
1 ラベルプリンタ
2 本体ケース(筐体)
3 開閉カバー
4 剥離ユニット(剥離機構)
5 フロントカバー
5a 開口部
6 トーションバネ
8 発行口
9 カッター
10a 発光素子
10b 受光素子
11 ヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)
11a、11b 係合爪
11c 係合溝
11d 丸穴
11e 回動レバー
12 サーマルヘッド(印字ヘッド)
13 コイルバネ(付勢部材)
14 回路基板
15 操作パネル
16 表示部
17、18 操作ボタン
19 電源ボタン
20 カバーオープンボタン
21 ステッピングモータ
22 バッテリケース
22a バッテリカバー
23 バッテリ
25 台紙
26 ラベル
27 位置検出マーク
30 フレーム(プラテンユニット支持部材)
30a 長溝(第1開口部)
30b 長穴(第2開口部)
30c 切り欠き
30d 係合突起
31 プラテンユニット
32 プラテンローラ
33 剥離バー
34 支持プレート
34a 係合突起
35 プラテンローラ軸
35a プラテンローラ軸受
36 ギア
37 ニップローラ
38 ニップローラ軸
40 トーションバネ
41 ネジ
42 サイドカバー
42a 板バネ
43 排出ガイド
44 ネジ
P ラベル連続体(印字媒体)
本発明は、プリンタに関し、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような所望の情報を台紙に仮着されたラベルに印字する機能を有するラベルプリンタであって、ラベルを台紙に仮着したまま発行する通常発行状態と、ラベルを台紙から剥がして発行する剥離発行状態との切り換えが可能なラベルプリンタに関するものである。
ラベルプリンタは、例えば、ロール状に巻かれたラベル連続体(連続紙)をシート状に繰り出して搬送する途中において、ラベル連続体を構成する長尺状の台紙に仮着された複数枚のラベルの各々に所望の情報を印字するプリンタである(例えば特許文献1〜5を参照)。
この種のラベルプリンタには、通常発行状態と剥離発行状態とを切換可能な兼用型のラベルプリンタがある。通常発行は、ラベルを台紙に仮着したまま発行する方式であり、剥離発行は、ラベルを台紙から剥がして発行する方式である。通常発行の場合は、必要枚数のラベルが貼られた台紙を切断処理により作成しておき、現場でラベルを台紙から剥がして貼り付けることができるので、ラベルを貼り付ける対象物がプリンタから離れた場所にある場合に適している。一方、剥離発行の場合は、ラベルが1枚ずつ台紙から剥がれた状態で排出されるのでラベルを貼り付ける対象物が作業者の近くにある場合に適している。そして、兼用型のラベルプリンタの場合、1台で2つの状況に対応できるので使い勝手が良く経済的である。
特許第2537904号公報 特許第2585769号公報 特開平11−147341号公報 特開2000−118060号公報 特開2010−222114号公報
しかし、兼用型のラベルプリンタにおいては、通常発行状態と剥離発行状態とを切り換える作業が面倒な場合がある。特に、携帯型ラベルプリンタのような小型のラベルプリンタの場合、各部品が小さいので切換作業の際に取り扱いが難しい場合がある。したがって、兼用型のラベルプリンタにおいては、通常発行と剥離発行との切換作業を如何にして簡単に行えるようにするかが課題となっている。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、通常発行と剥離発行との切換作業を簡単に行うことのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のプリンタは、 台紙に仮着されたラベルからなる印字媒体に印字を施すプリンタであって、筐体と、前記筐体に開閉可能に支持され開閉カバーと、前記開閉カバーに設けら、前記印字媒体を搬送するプラテンローラと前記開閉カバーに設けられ、前記印字媒体の剥離発行時に前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離機構と、前記筐体に設けられ、前記開閉カバーの閉止時に前記開閉カバーを支持すると共に、前記プラテンローラに対向配置される開閉カバー支持機構と、前記開閉カバー支持機構に設けられ、前記印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、を備え、前記剥離機構は、前記開閉カバーの前記プラテンローラの延在方向に設けられ、前記印字媒体の剥離発行時に前記プラテンローラに近接して配置されるニップローラを有し、前記プラテンローラは、前記開閉カバーを開放状態から閉止状態に切り換える時には前記剥離機構の前記ニップローラ方向に移動し、前記開閉カバーを閉止状態から開放状態に切り換える時には前記剥離機構の前記ニップローラから離間する方向に移動することを特徴とするプリンタ。
請求項2に記載の本発明のプリンタは、上記請求項1記載の発明において、前記剥離機構は、前記プラテンローラと、前記プラテンローラに近接して配置された剥離バーと、を一体に移動可能な状態で支持する支持プレートを有するプラテンユニットと、前記開閉カバーの前記一端部に設けられ、前記プラテンユニットを移動可能な状態で支持するプラテンユニット支持部材と、前記プラテンユニット支持部材に支持され、前記印字媒体の剥離発行時に前記プラテンローラに近接して配置されるニップローラと、を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明のプリンタは、上記請求項2記載の発明において、前記プラテンユニット支持部材には、記プラテンユニットを移動可能に支持する開口部が設けられていることを特徴とする。
発明によれば、通常発行モードと剥離発行モードとの切り換えを簡単に行うことが可能となる。
発明によれば、開閉カバーを確実に剥離発行位置に保持することができる。
発明によれば、プラテンユニットの位置を規制する開口部を複数設けることにより、開閉カバーを確実に通常発行位置および剥離発行位置に保持することができる。
ラベルプリンタの外観を示す斜視図である。 ラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 ラベルプリンタの開閉カバーを開いた状態を示す側面図である。 ラベルプリンタで使用するラベル連続体の斜視図である。 ラベルプリンタの開閉カバーを示す全体斜視図である。 開閉カバーの先端部の側面図である。 排出ガイドとサイドカバーを取り外した開閉カバーの先端部の斜視図である。 剥離ユニットの一部を構成するプラテンユニットの斜視図である。 通常発行モード設定開始時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 (a)、(b)は、互いに反対方向から見たヘッドブラケットの斜視図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットの係合前の状態を示す側面図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットとの係合状態を示す側面図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットとの係合状態を示す側面図である。 開閉カバーの先端部の斜視図である。 通常発行モード設定時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 開閉カバーの先端部とヘッドブラケットとの係合状態を示す側面図である。 剥離発行モード設定開始時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 剥離発行モード設定時におけるラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 剥離発行時における印字部の拡大図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、図1〜図3を参照して本実施の形態のラベルプリンタの概略構成を説明する。図1は、本実施の形態のラベルプリンタの外観を示す斜視図、図2は、このラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図、図3は、このラベルプリンタの開閉カバーを開いた状態を示す側面図である。
本実施の形態のラベルプリンタ1は、図1に示すような本体ケース(筐体)2と、開閉カバー3と、この開閉カバー3の一部に組み込まれた剥離ユニット(剥離機構)4と、本体ケース2の上部に取り付けられたフロントカバー5とを有している。このラベルプリンタ1は、後述するラベル連続体Pの台紙25からラベル26を剥がすことなく発行する通常発行モードと、台紙25からラベル26を1枚ずつ剥がして発行する剥離発行モードとを簡単な操作で切り換えることのできる構成を備えている。
図2に示すように、ラベルプリンタ1の開閉カバー3は、その後端部(同図の右端部)がヒンジ機構によって本体ケース2に軸支され、本体ケース2に対して離間および接近する方向に回動されるようになっている。また、この開閉カバー3は、その後端部に取り付けられたトーションバネ6の弾性によって、本体ケース2から離間する方向に付勢されている。
開閉カバー3の先端部には、剥離ユニット4が組み込まれている。図2には、剥離ユニット4を構成する部材のうち、フレーム30およびニップローラ37が模式的に示されている。剥離ユニット4の具体的な構成については、後に詳述する。
本体ケース2の内部の後半部分は、ラベル連続体(印字媒体)Pが収容される用紙収容部となっている。図4は、本実施の形態のラベルプリンタ1で使用するラベル連続体Pの斜視図である。ラベル連続体Pは、長尺の台紙25とその表面(ラベル貼付面)に所定の間隔で仮着された多数枚のラベル26とを有しており、ロール状に巻回された状態でラベルプリンタ1の用紙収容部に着脱可能に収容される。また、台紙25の裏面には、ラベル26の位置を検出するための位置検出マーク27が所定の間隔で形成されている。なお、図示は省略するが、台紙25のラベル貼付面には、ラベル26を容易に剥離することが可能なように、シリコーンなどの剥離剤がコーティングされている。また、ラベル26の表面(印字面)には、所定の温度領域に達すると発色する感熱発色層がコーティングされている。
ラベルプリンタ1の本体ケース2内の用紙収容部に隣接した領域は、印字部となっている。印字部は、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pに印字を施す機能部であり、図2に示すヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)11、サーマルヘッド(印字ヘッド)12、コイルバネ(付勢部材)13、プラテンローラ32などによって構成されている。印字部を構成するこれらの部材うち、ヘッドブラケット11、サーマルヘッド12およびコイルバネ13は、本体ケース2に取り付けられている。一方、プラテンローラ32は、開閉カバー3の先端部に取り付けられている。
本体ケース2に取り付けられたヘッドブラケット11は、開閉カバー3を閉止状態(図1および図2に示す状態)に維持する部材であり、コイルバネ13の弾性によって常に開閉カバー3に近接する方向(図2の右方向)に付勢されている。ヘッドブラケット11は、開閉カバー3が閉止状態になっている時には、開閉カバー3に取り付けられたプラテンローラ32と対向する位置に配置される。ヘッドブラケット11の具体的な構成については、後に詳述する。
サーマルヘッド12は、ラベル連続体Pに文字、記号、図形、バーコードなどの情報を印字する手段であり、サーマルヘッド12に印字信号を伝送する回路基板14に実装された状態でヘッドブラケット11に取り付けられている。サーマルヘッド12は、開閉カバー3が閉止状態になっている時に、その印字面がプラテンローラ32に対向して配置される。そして、ラベルプリンタ1が印字を行う際は、通常発行モード、剥離発行モードのいずれの場合も、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pがサーマルヘッド12の印字面とプラテンローラ32との間に挟まれた状態で搬送される。図示は省略するが、サーマルヘッド12の印字面には、通電によって発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)が設けられている。
図1および図3に示すように、フロントカバー5は、本体ケース2の上部を覆うようにして本体ケース2に固定されている。また、フロントカバー5は、開閉カバー3および剥離ユニット4を本体ケース2に収容するための開口部5aを備えており、この開口部5aの手前側(ラベルプリンタ1の正面側)には、操作パネル15およびカバーオープンボタン20が取り付けられている。
図1に示すように、操作パネル15は、ラベルプリンタ1の操作コマンドや各種メッセージを表示する表示部16、ラベルプリンタ1の動作を操作する操作ボタン17、18、ラベルプリンタ1の電源をオン/オフする電源ボタン19などを備えている。
図2に示すように、カバーオープンボタン20は、その下端部がヘッドブラケット11に当接している。そして、作業者がカバーオープンボタン20を指で下方に押すと、その下端部がヘッドブラケット11に下向きの力を加え、後述する機構によって開閉カバー3の閉止状態が解除される。なお、カバーオープンボタン20は、図示しないバネの弾性によって常に上方に付勢されている。
カバーオープンボタン20の下方には、印字部のプラテンローラ32を駆動するためのステッピングモータ21が取り付けられている。このステッピングモータ21は、開閉カバー3が開放状態から閉止状態になった時、すなわち開閉カバー3が本体ケース2に収容された時に、図示しないギア、タイミングベルト等を介してプラテンローラ32の回転軸(プラテンローラ軸)に係合される。
図2に示す開閉カバー3の先端部とフロントカバー5との隙間は、通常発行時に印字部で印字が施されたラベル連続体Pが排出される発行口8である。この発行口8の一部には、発行口8から排出されるラベル連続体Pの台紙25(図4参照)を作業者が手動で切断するためのカッター9が取り付けられている。一方、剥離発行時には、剥離ユニット4によって台紙25から剥離されたラベル26(図4参照)が発行口8から排出され、不要となった台紙25は、剥離ユニット4の後方から排出される。
本体ケース2の内部において、用紙収容部から印字部に搬送されるラベル連続体Pの搬送経路には、発光素子10aと受光素子10bとからなる透過型センサが取り付けられている。透過型センサは、発光素子10aと受光素子10bとの隙間(ラベル連続体Pの搬送経路)に発光素子10aの光を照射し、この搬送経路を通るラベル連続体Pを透過した光を受光素子10bで検出することによって、ラベル連続体Pのラベル位置などを検出するセンサである。なお、図示は省略するが、透過型センサの近傍には反射型センサが取り付けられている。反射型センサは、例えば上記の搬送経路をラベル連続体Pが通過しているかどうかを検出するために用いられる。
本体ケース2の内部において、操作パネル15の下方には、上記のセンサによって検出された情報に基づいて印字タイミングなどを制御する制御部が設けられているが、その図示は省略する。印字を行う時は、この制御部から印字部のサーマルヘッド12に送信された印字信号に従ってサーマルヘッド12の発熱抵抗体が選択的に発熱し、図4に示すラベル連続体Pのラベル26に所望の情報が印字される。
図2に示す本体ケース2の下部には、バッテリケース22が設けられている。このバッテリケース22の内部には、ラベルプリンタ1の駆動電源であるリチウムイオン二次電池などからなるバッテリ23が着脱可能に収容されている。図1および図3に示すように、本体ケース2の一方の側面には、バッテリケース22のバッテリ挿入口を覆うバッテリカバー22aが取り付けられている。
次に、開閉カバー3の先端部に設けられた剥離ユニット4の構成について、図5〜図8を参照しながら説明する。
図5は、開閉カバー3の全体斜視図、図6は、開閉カバー3の先端部の側面図、図7は、排出ガイドとサイドカバーを取り外した開閉カバー3の先端部の斜視図、図8は、剥離ユニットの一部を構成するプラテンユニットの斜視図である。
開閉カバー3の先端部には、所定の間隔で配置された一対のフレーム(プラテンユニット支持部材)30、30と、それらの間に配置されたプラテンユニット31およびニップローラ37が取り付けられている。
図8に示すように、プラテンユニット31は、プラテンローラ32とその近傍に配置された剥離バー33とを一対の支持プレート34、34で支持したものである。ラベル連続体Pの搬送手段であるプラテンローラ32は、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aの両端部が支持プレート34、34に挿通され、正逆方向に回動可能な状態で支持プレート34、34に取り付けられている。
剥離バー33は、剥離発行モードで印字を行う際に、図4に示すラベル連続体Pの台紙25から印字済みのラベル26を機械的に剥離する部材であり、その両端部が支持プレート34、34に挿通された状態でプラテンローラ32の近傍に配置されている。
プラテンローラ軸35の一端部には、ギア36が取り付けられている。このギア36は、開閉カバー3が閉止状態になった時に、図示しないギアやタイミングベルトを介して本体ケース2のステッピングモータ21(図2参照)に機械的に接続され、これによってステッピングモータ21の回転がプラテンローラ軸35に伝達される。
支持プレート34の上端部には、水平方向に突出する円柱状の係合突起34aが設けられている。一方、フレーム30には、この係合突起34aが挿通される長溝(第1開口部)30aと、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aが挿通される長穴(第2開口部)30bとが設けられている。すなわち、プラテンユニット31は、支持プレート34の係合突起34aが長溝30aに挿通され、かつプラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aの端部が長穴30bに挿通されることによって、長穴に沿って移動可能(上下動可能)な状態で一対の支持プレート34、34に支持されている。
また、フレーム30には、剥離バー33の端部が係合される切り欠き30cが設けられており、プラテンユニット31がフレーム30に対して上下動する際は、この切り欠き30cに沿って剥離バー33が上下動する。すなわち、フレーム30の切り欠き30cは、長溝30aおよび長穴30bと共に、プラテンユニット31が上下動する際のガイドとして機能する。
さらに、フレーム30には、水平方向に突出する円柱状の係合突起30dが設けられている。後述するように、この係合突起30dは、ラベルに印字を行う際に、開閉カバー3を本体ケース2に固定するために利用される。
プラテンユニット31の斜め上方には、プラテンローラ32の延在方向に沿ってニップローラ37が取り付けられている。ニップローラ37は、剥離発行モードで印字を行う際に、剥離バー33と協動してラベル連続体Pの台紙25から印字済みのラベル26を剥離する部材である。
図5および図7に示すように、ニップローラ37は、ニップローラ軸38の両端部がフレーム30に挿通されることによって、正逆方向に回動可能な状態でフレーム30に取り付けられている。また、フレーム30に挿通されたニップローラ軸38の両端部には、トーションバネ40の一端側が固定されており、ニップローラ37は、このトーションバネ40の弾性によって、プラテンローラ32に近接する方向に付勢されている。すなわち、後述するように、剥離発行モードで印字を行う際には、ニップローラ37がラベル連続体Pの台紙25を介してプラテンローラ32に当接するが、トーションバネ40は、この時、ニップローラ37を確実にプラテンローラ32に当接させるための部材である。
トーションバネ40は、ネジ41によってフレーム30に取り付けられている。また、トーションバネ40は、作業者が誤って触れたり、取り外したりすることがないように、サイドカバー42によって被覆されている。サイドカバー42は、トーションバネ40と同じくネジ41によってフレーム30に取り付けられている。
一対のフレーム30、30のそれぞれに取り付けられたサイドカバー42は、トーションバネ40を保護する部材であるが、その一部にU字形の板バネ42aが一体形成されている。図6に示すように、サイドカバー42の板バネ42aは、フレーム30の長溝30aに挿通された支持プレート34の係合突起34aに当接している。これにより、係合突起34aが長溝30aの幅方向に付勢されるので、係合突起34aの揺動が防止され、円滑に上下動することができる。
ニップローラ37の上部には、排出ガイド43が設けられている。排出ガイド43は、剥離発行モードで印字を行う際に、ニップローラ37とプラテンローラ32との間を通過したラベル連続体Pの台紙25を開閉カバー3の後方に送るためのガイド部材であり、ネジ44によってフレーム30に取り付けられている。
排出ガイド43の上面は、平坦な面となっている。後述するように、印字を行う際には、作業者が排出ガイド43の上面を指で押し下げることにより、フレーム30(プラテンユニット31、ニップローラ37)が下降する。
プラテンユニット31は、その自重によってフレーム30に対して上下動するようになっている。従って、例えばラベルプリンタ1がフロントカバー5の開口部5aを上に向けた横置き状態で開閉カバー3を開放した直後は、プラテンユニット31がフレーム30の最下部に位置にしている(図3参照)。この時、支持プレート34の係合突起34aは、フレーム30の長溝30aの最下部に位置し、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aは、フレーム30の長穴30bの最下部に位置している。
次に、本実施の形態のラベルプリンタ1の通常発行モードおよび剥離発行モードにおける剥離ユニット4の動作について説明する。
まず、通常発行モードで印字を行う時は、図9に示すように、本体ケース2の用紙収容部に装填されたラベル連続体Pの先端部を作業者が手動で引き出してフロントカバー5の発行口8から露出させる。
次に、この状態で作業者が開閉カバー3の先端部を本体ケース2側に押し付けることによって開閉カバー3を閉止状態にする。この時の開閉カバー3の先端部と本体ケース2のヘッドブラケット11の動作を図10および図11を参照しながら説明する。図10(a)および図10(b)は、互いに反対方向から見たヘッドブラケット11の斜視図である。図11は、開閉カバーの先端部とヘッドブラケットの係合前の状態を示す側面図である。
図10に示すように、ヘッドブラケット11は、開閉カバー3の先端部方向に折り曲げられた一対の側壁を有しており、各側壁には開閉カバー3の先端部方向に突出する一対の係合爪11a、11bが設けられている。また、各側壁において、一対の係合爪11a、11bの間には、開閉カバー3に取り付けられたプラテンローラ軸35の端部の径よりも僅かに大きい径を有する略半円形の係合溝11cが設けられている。
ヘッドブラケット11の各側壁の下端部近傍には、本体ケース2に取り付けられた回動軸(図示せず)が挿通される丸穴11dが設けられている。ヘッドブラケット11は、これらの丸穴11dに挿通された回動軸を中心にして回動可能な状態で本体ケース2に取り付けられている。
ヘッドブラケット11の中央上端部には、背面側に折り曲げられた回動レバー11eが設けられている。図1〜図3に示すフロントカバー5に取り付けられたカバーオープンボタン20は、その下端部がこの回動レバー11eの上面に当接されている。そのため、作業者がカバーオープンボタン20を指で下方に押すと、回動レバー11eに下向きの力が加わり、ヘッドブラケット11が丸穴11dを中心にして回動する。また、作業者がカバーオープンボタン20から指を離すと、ヘッドブラケット11はコイルバネ13の弾性によって逆方向に回動し、元の位置に復帰する。
図9に示す開閉カバー3の先端部がフロントカバー5の開口部5aを通じて本体ケース2内に収容されると、図11に示すように、フレーム30の長穴30bに挿通されているプラテンローラ軸受35aの端部がヘッドブラケット11の係合爪11aの上端に当接する。この時、作業者が開閉カバー3の先端部(フレーム30の排出ガイド43)を指で下方に押すと、ヘッドブラケット11の係合爪11aに下向きの力が加わり、ヘッドブラケット11が丸穴11dを中心にして同図の矢印で示す方向(反時計回り方向)に回動する。
続いて、図12に示すように、作業者が開閉カバー3の先端部(フレーム30の排出ガイド43)をさらに押し下げると、フレーム30の長穴30bに挿通されているプラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aがヘッドブラケット11の係合溝11cに入り込み、プラテンユニット31が長溝30aおよび長穴30bに沿ってニップローラ37方向に移動する。
これにより、プラテンユニット31がフレーム30に対して最も高い位置に配置され、図13および図14に示すように、ニップローラ37がプラテンローラ32に近接した位置に配置される。
このようにして、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aがヘッドブラケット11の係合溝11cに嵌り込み、ニップローラ37がプラテンローラ32に近接した位置に配置されると、図15に示すように、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pが印字部のサーマルヘッド12とプラテンローラ32との間に挟まれた状態になり、ラベルプリンタ1が通常発行モードに設定される。その後、作業者が図1に示すフロントカバー5に設けられた操作パネル15の電源ボタン19をオンにし、所定の操作コマンドを入力することによって、通常発行モードでの印字が開始される。
次に、上述した通常発行モードから剥離発行モードに切り換えて印字を行う方法について説明する。
この場合は、まず、作業者がフロントカバー5のカバーオープンボタン20を押し下げ、ヘッドブラケット11を図16の矢印で示す方向(反時計回り方向)に回動させると、フレーム30の長穴30bに挿通されているプラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aがヘッドブラケット11の係合溝11cから外れる。これにより、開閉カバー3および開閉カバー3に取り付けられたフレーム30は、トーションバネ6の弾性によって本体ケース2から離間する方向に移動する。一方、プラテンユニット31は、その自重により、長溝30aおよび長穴30bに沿ってニップローラ37から離間する方向(長溝30aおよび長穴30bの下端方向)に移動する。
次に、図17に示すように、作業者がラベル連続体Pの先端部を手動で引き出し、開閉カバー3の先端部に取り付けられたプラテンローラ32とニップローラ37との間に挿通する。
次に、この状態で作業者が開閉カバー3の先端部を本体ケース2側に押し付けることによって、開閉カバー3を閉止し、図11〜図14を参照して説明した手順に従って、プラテンローラ軸35およびプラテンローラ軸受35aをヘッドブラケット11の係合溝11cに嵌め込むと共に、ニップローラ37をプラテンローラ32に近接した位置に配置する。
これにより、図18に示すように、ラベルプリンタ1が剥離発行モードに設定される。その後、作業者が図1に示すフロントカバー5に設けられた操作パネル15の電源ボタン19をオンにし、所定の操作コマンドを入力することによって、剥離発行モードでの印字が開始される。
このように、開閉カバー3を開放状態から閉止状態に切り換える時の開閉カバー3、プラテンユニット31およびヘッドブラケット11の動作は、通常発行モード、剥離発行モードのいずれの場合も同一であるが、通常発行モードの設定時には、図9に示すように、あらかじめラベル連続体Pの先端部をフロントカバー5の発行口8から露出させておくのに対し、剥離発行モードの設定時には、図18に示すように、あらかじめラベル連続体Pの先端部をプラテンローラ32とニップローラ37との間に挿通しておく点が異なっている。
図19に示すように、剥離発行モードで印字を行うと、印字部においてラベル26に所望の情報が印字されたラベル連続体Pは、剥離バー33およびニップローラ37によって急角度で曲げられて開閉カバー3の後端部方向に引っ張られる。これにより、ラベル連続体Pの台紙25に仮着されたラベル26が台紙25から機械的に剥離され、発行口8から一枚ずつ排出される。一方、ラベル26が剥離されて不要となった台紙25は、開閉カバー3の後方から排出される。
上述した剥離発行モードから通常発行モードへの切り換えは、上述した手順と逆の手順で行うことができるので、その説明は省略する。
以上、詳述したように、本実施の形態のラベルプリンタ1によれば、通常発行モードと剥離発行モードとを簡単な作業で切り換えることが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
1 ラベルプリンタ
2 本体ケース(筐体)
3 開閉カバー
4 剥離ユニット(剥離機構)
5 フロントカバー
5a 開口部
6 トーションバネ
8 発行口
9 カッター
10a 発光素子
10b 受光素子
11 ヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)
11a、11b 係合爪
11c 係合溝
11d 丸穴
11e 回動レバー
12 サーマルヘッド(印字ヘッド)
13 コイルバネ(付勢部材)
14 回路基板
15 操作パネル
16 表示部
17、18 操作ボタン
19 電源ボタン
20 カバーオープンボタン
21 ステッピングモータ
22 バッテリケース
22a バッテリカバー
23 バッテリ
25 台紙
26 ラベル
27 位置検出マーク
30 フレーム(プラテンユニット支持部材)
30a 長溝(第1開口部)
30b 長穴(第2開口部)
30c 切り欠き
30d 係合突起
31 プラテンユニット
32 プラテンローラ
33 剥離バー
34 支持プレート
34a 係合突起
35 プラテンローラ軸
35a プラテンローラ軸受
36 ギア
37 ニップローラ
38 ニップローラ軸
40 トーションバネ
41 ネジ
42 サイドカバー
42a 板バネ
43 排出ガイド
44 ネジ
P ラベル連続体(印字媒体)

Claims (3)

  1. 一面に開口部が設けられた筐体と、
    前記筐体に開閉可能に支持され、前記筐体から離間する方向に付勢された開閉カバーと、
    前記開閉カバーの一端部に、前記開閉カバーに対して相対移動可能な状態で取り付けられ、印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記筐体内に収容されると共に、前記剥離発行時に前記印字媒体の剥離発行動作を行う剥離機構と、
    前記剥離機構に回動可能な状態で軸支され、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記筐体内に収容されると共に、前記印字媒体を搬送するプラテンローラと、
    前記筐体に回動可能に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開閉カバーを支持すると共に、前記プラテンローラに対向するように配置される開閉カバー支持機構と、
    前記筐体内に設けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記プラテンローラと前記開閉カバー支持機構とに挟持されて前記印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、
    前記開閉カバー支持機構に取り付けられ、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開閉カバー支持機構および前記印字ヘッドを前記プラテンローラ側に付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記剥離機構は、
    前記プラテンローラと、前記プラテンローラに近接して配置された剥離バーと、を一体に移動可能な状態で支持する支持プレートを有するプラテンユニットと、
    前記開閉カバーの前記一端部に設けられ、前記プラテンユニットを移動可能な状態で支持するプラテンユニット支持部材と、
    前記プラテンユニット支持部材に支持され、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記プラテンローラに近接して配置されるニップローラと、
    を備え、
    前記プラテンユニット支持部材は、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時における前記プラテンユニットの位置を規制する開口部を備え、
    前記プラテンユニットは、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時における位置と前記開閉カバーの開放時における位置との間をその自重によって移動可能な状態で前記支持プレートの前記開口部に軸支されていることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記プラテンユニット支持部材は、前記印字媒体の通常発行時および剥離発行時に前記開閉カバー支持機構に係合される係合突起を有することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記プラテンユニット支持部材の前記開口部は、前記支持プレートに設けられた係合突起が挿通される第1開口部と、前記プラテンローラが挿通される第2開口部とからなることを特徴とする請求項1または2記載のプリンタ。
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