JP2015229643A - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】敏感肌、乾燥肌の人、特にアトピー性皮膚炎の患者の肌に使用しても問題がなく、且つ、保湿性、バリア機能、使用感に優れた皮膚外用剤を提供する。【解決手段】基材と紫外線散乱剤を含み、前記基材としてワセリンと揮発性油剤を含むことを特徴とする、皮膚外用剤。【選択図】なし
Description
本発明はワセリンを基材として含む皮膚外用剤に関する。
敏感肌や乾燥肌、アトピー性皮膚炎の患者の肌にとって保湿は最重要課題である。ワセリンは肌への刺激が少なく、かつ、保湿力に特に優れた基材であるため、これら問題のある肌に用いる保湿剤等の基材として、広く用いられている(例えば特許文献1)。
また、これら問題のある肌は紫外線に敏感であるため、サンスクリーン剤によって肌を紫外線から守ることも重要である。
サンスクリーン剤に含まれる紫外線防御剤としては、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類がある。
サンスクリーン剤に含まれる紫外線防御剤としては、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類がある。
紫外線吸収剤を含有するサンスクリーン剤としては、例えば特許文献2に記載のものが知られている。かかるサンスクリーン剤は高いSPF値を誇り、肌を紫外線から守る機能に優れている。しかし、紫外線吸収剤の酸化物や分解物が肌に炎症を引き起こす可能性があることが知られている。
一方、紫外線散乱剤を含有するサンスクリーン剤としては、例えば特許文献3に記載のようなものが知られている。紫外線散乱剤としては酸化亜鉛や酸化チタンがよく用いられており、これらは肌への刺激が少ないことから、敏感肌やアトピー性皮膚炎の患者の肌に使用することができる。
上述したようなサンスクリーン剤は、乳液タイプ(特許文献2、3)や化粧水タイプ(例えば特許文献4)、エアロゾルタイプ、ジェルタイプ等の剤型で提供される。これらは、さっぱりとした使用感をもたらすものであるが、保湿性の観点から劣るものであった。
上述したように紫外線吸収剤を含有したサンスクリーン剤は肌への刺激が強いため、敏感肌、乾燥肌及びアトピー性皮膚炎の患者の肌への使用には不適当である。
また、従来の乳液タイプ、化粧水タイプ、エアロゾルタイプ及びジェルタイプのサンスクリーン剤は保湿性の観点から優れたものではない。
また、従来の乳液タイプ、化粧水タイプ、エアロゾルタイプ及びジェルタイプのサンスクリーン剤は保湿性の観点から優れたものではない。
こうした事情から日焼け止め化粧料の基材として保湿力の高いワセリンを使用し、紫外線防御剤として肌への刺激が少ない紫外線散乱剤を用いることが考えられる。
しかし、紫外線散乱剤とワセリンを単純に混合すると、きしみ感が強く、使用性に劣る。
また、ワセリン中に親水性である紫外線散乱剤を均一に混合することも困難であった。
しかし、紫外線散乱剤とワセリンを単純に混合すると、きしみ感が強く、使用性に劣る。
また、ワセリン中に親水性である紫外線散乱剤を均一に混合することも困難であった。
そこで、本発明は、ワセリンと紫外線散乱剤を含む保湿性に優れた皮膚外用剤であって、皮膚に塗布した際にきしみ感が無く伸びの良い皮膚外用剤を提供することを第1の課題とする。
また、本発明は、べたつき感の無い皮膚外用剤を提供することを第2の課題とする。
また、本発明は、紫外線散乱剤が均一に分散された、均一性の高い皮膚外用剤を提供することを第3の課題とする。
また、本発明は、べたつき感の無い皮膚外用剤を提供することを第2の課題とする。
また、本発明は、紫外線散乱剤が均一に分散された、均一性の高い皮膚外用剤を提供することを第3の課題とする。
上記課題を解決する本発明は、基材と紫外線散乱剤を含み、前記基材としてワセリンと揮発性油剤を含むことを特徴とする、皮膚外用剤である。
本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際にきしみ感が無く伸びの良い使用感を有する。
また、本発明の皮膚外用剤は、使用時にべたつきを感じにくく使用感に優れている。
さらに、本発明の皮膚外用剤は均一性に優れる。
本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際にきしみ感が無く伸びの良い使用感を有する。
また、本発明の皮膚外用剤は、使用時にべたつきを感じにくく使用感に優れている。
さらに、本発明の皮膚外用剤は均一性に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記基材においてワセリン及び揮発性油剤が占める割合が80質量%以上である。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より保湿性に優れる。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より保湿性に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記基材がワセリン及び揮発性油剤からなる。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より保湿性に優れる。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より保湿性に優れる。
本発明の好ましい形態では、皮膚外用剤におけるワセリンの含有量が50質量%以上である。
かかる形態の本発明は、より保湿性に優れる。
かかる形態の本発明は、より保湿性に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記揮発性油剤が揮発性シリコーン油である。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際の伸びが良く、べたつきの無い使用感に優れる。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際の伸びが良く、べたつきの無い使用感に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記紫外線散乱剤が、酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化セリウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の酸化金属の粒子である。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、紫外線防御の性能に優れる。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、紫外線防御の性能に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記酸化金属の粒子の平均一次粒子径が10〜200nmである。
平均一次粒子径が上の範囲にある酸化金属の粒子(以下、微粒子という)を用いた本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際に伸びの良い使用感に優れる。
また、かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、使用後の白浮きがほとんどなく、透明感に優れる。
また、かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より紫外線防御の性能に優れる。
平均一次粒子径が上の範囲にある酸化金属の粒子(以下、微粒子という)を用いた本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際に伸びの良い使用感に優れる。
また、かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、使用後の白浮きがほとんどなく、透明感に優れる。
また、かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より紫外線防御の性能に優れる。
本発明の好ましい形態では、前記酸化金属の粒子が疎水化処理されていることを特徴とする。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際に伸びが良い使用感にさらに優れる。
また、かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より均一性に優れる。
かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際に伸びが良い使用感にさらに優れる。
また、かかる形態の本発明の皮膚外用剤は、より均一性に優れる。
本発明によれば、ワセリンと紫外線散乱剤を含む保湿性に優れた皮膚外用剤であって、皮膚に塗布した際にきしみ感が無く伸びの良い使用感を有する皮膚外用剤を提供することができる。
また、本発明は、べたつき感の無い皮膚外用剤を提供することができる。
さらに、本発明の好ましい形態によれば、均一性の高い皮膚外用剤を提供することができる。
また、本発明は、べたつき感の無い皮膚外用剤を提供することができる。
さらに、本発明の好ましい形態によれば、均一性の高い皮膚外用剤を提供することができる。
<1>本発明の皮膚外用剤の構成
本発明は、基材と紫外線散乱剤を含み、前記基材としてワセリンと揮発性油剤を含むことを特徴とする、皮膚外用剤である。以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、基材と紫外線散乱剤を含み、前記基材としてワセリンと揮発性油剤を含むことを特徴とする、皮膚外用剤である。以下、本発明の実施の形態について説明する。
(1)基材
本発明において基材とは、皮膚外用剤の主成分であり、剤型を決定する成分のことを言う。通常、基材は皮膚外用剤全量の50質量%以上を占める。また、基材は該皮膚外用剤の有効成分や、防腐剤などの添加成分以外の成分のことを言う。
本発明において基材とは、皮膚外用剤の主成分であり、剤型を決定する成分のことを言う。通常、基材は皮膚外用剤全量の50質量%以上を占める。また、基材は該皮膚外用剤の有効成分や、防腐剤などの添加成分以外の成分のことを言う。
本発明の皮膚外用剤は基材としてワセリンと揮発性油剤を含むことを特徴とする。
本発明の実施の形態では、基材においてワセリン及び揮発性油剤が占める割合は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上である。
本発明の実施の形態では、基材においてワセリン及び揮発性油剤が占める割合は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上である。
基材は他の成分を含んでいても良い。前記他の成分としては、流動パラフィン等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル類、ミツロウ、ラノリン等のロウ類、ステアリン酸等の高級脂肪酸類、ステアリルアルコール、セタノール等の高級アルコール類、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類及び水等の一般的に皮膚外用剤の基材として用いられるものが挙げられる。
基材におけるこれらの成分の含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。
基材におけるこれらの成分の含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。
本発明の好ましい実施の形態では、基材はワセリン及び揮発性油剤以外の成分を含まない。
かかる実施の形態の本発明の皮膚外用剤は剤型が軟膏タイプとなり、保湿力に特に優れるものとなる。
かかる実施の形態の本発明の皮膚外用剤は剤型が軟膏タイプとなり、保湿力に特に優れるものとなる。
本発明の好ましい実施の形態では、皮膚外用剤においてワセリン及び揮発性油剤の占める割合が、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上である。
かかる実施の形態の皮膚外用剤は、特に保湿力に優れたものとなる。
かかる実施の形態の皮膚外用剤は、特に保湿力に優れたものとなる。
本発明の皮膚外用剤において、ワセリンの含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、均一性の観点から好ましくは0.1〜3、より好ましくは0.2〜2、さらに好ましくは0.3〜1である。
また、本発明の皮膚外用剤において、ワセリンの含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、伸びの良さ及びべたつきのなさの観点から好ましくは0.1〜5、より好ましくは0.2〜3、さらに好ましくは0.3〜2である。
また、本発明の皮膚外用剤において、ワセリンの含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、伸びの良さ及びべたつきのなさの観点から好ましくは0.1〜5、より好ましくは0.2〜3、さらに好ましくは0.3〜2である。
(1−1)ワセリン
本発明におけるワセリンの種類は特に限定されず、市販のものを使用してもよい。本発明においてワセリンは、日本工業規格JIS K 2220に準拠して稠度を測定したときに、好ましくは90〜300、より好ましくは130〜240、さらに好ましくは130〜170の数値範囲を示すものを使用することができる。
本発明におけるワセリンの種類は特に限定されず、市販のものを使用してもよい。本発明においてワセリンは、日本工業規格JIS K 2220に準拠して稠度を測定したときに、好ましくは90〜300、より好ましくは130〜240、さらに好ましくは130〜170の数値範囲を示すものを使用することができる。
本発明の実施の形態では、基材におけるワセリンの含有量が、好ましくは30〜90質量%、より好ましくは40〜80質量%、さらに好ましくは50〜70質量%である。
かかる実施の形態の本発明の皮膚外用剤は、伸びの良い使用感に優れる。また、べたつき感の無い使用感に優れる。さらには、かかる実施形態の本発明の皮膚外用剤は均一性に優れる。
かかる実施の形態の本発明の皮膚外用剤は、伸びの良い使用感に優れる。また、べたつき感の無い使用感に優れる。さらには、かかる実施形態の本発明の皮膚外用剤は均一性に優れる。
本発明の好ましい実施の形態では、皮膚外用剤におけるワセリンの含有量が40質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上である。
かかる実施の形態の本発明の皮膚外用剤は、より保湿性に優れる。
かかる実施の形態の本発明の皮膚外用剤は、より保湿性に優れる。
(1−2)揮発性油剤
本発明において揮発性油剤とは、1気圧下における沸点が200℃以下であり、水とは任意の割合では混合せず、常温・常圧下で開放系に放置すれば、揮散して重量減少を認める液性の成分のことを意味する。
本発明において揮発性油剤とは、1気圧下における沸点が200℃以下であり、水とは任意の割合では混合せず、常温・常圧下で開放系に放置すれば、揮散して重量減少を認める液性の成分のことを意味する。
揮発性油剤としては、例えば、軽質流動イソパラフィン等の揮発性炭化水素油、鎖状シリコーンや環状シリコーン等の揮発性シリコーン油、低級アルコール及びフロン類が挙げられる。
これらは一種のみを含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。
これらは一種のみを含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。
本発明における揮発性油剤としては、上述した油剤のうち揮発性シリコーン油を用いることが特に好ましい。
揮発性シリコーン油としては例えば、ジメチコン環状5量体、ジメチコン環状4量体またはジメチコン環状3量体などのシクロメチコン類;1気圧20℃における粘度が5 mPascal・秒以下のジメチコンなどが好適に例示できる。
揮発性シリコーン油は特に良好な揮発性を示すため、伸びが良くべたつき感の無い使用感に寄与する。
揮発性シリコーン油としては例えば、ジメチコン環状5量体、ジメチコン環状4量体またはジメチコン環状3量体などのシクロメチコン類;1気圧20℃における粘度が5 mPascal・秒以下のジメチコンなどが好適に例示できる。
揮発性シリコーン油は特に良好な揮発性を示すため、伸びが良くべたつき感の無い使用感に寄与する。
具体的に揮発性シリコーン油としては、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン等の鎖状ジメチルポリシロキサンが、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状ジメチルポリシロキサンが好ましく挙げられる。
揮発性シリコーン油としては市販のものを用いても良い。市販の揮発性シリコーン油としては、「シリコーンKF96L−1cs」(低重合度 信越化学株式会社製)、「ジメチコンシリコーンDC344」(環状ジメチコン4量体 東レ・ダウコーニング株式会社製)、「シリコーンKF995」(環状ジメチコン5量体 信越化学株式会社製)等が好ましく例示できる。
本発明の実施の形態では、基材における揮発性油剤の含有量が、好ましくは10〜60質量%、より好ましくは15〜50質量%、さらに好ましくは20〜40質量%である。
本発明の実施の形態では、揮発性油剤の含有量は、好ましくは5〜60質量%、より好ましくは10〜50質量%、さらに好ましくは15〜40質量%である。
(2)紫外線散乱剤
本発明における紫外線散乱剤としては、公知のものでよく酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、タルク及びそれらの混合物等が挙げられる。
本発明の好ましい実施の形態では、紫外線散乱剤は酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化セリウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の酸化金属の粒子である。
本発明における紫外線散乱剤としては、公知のものでよく酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、タルク及びそれらの混合物等が挙げられる。
本発明の好ましい実施の形態では、紫外線散乱剤は酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化セリウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の酸化金属の粒子である。
本発明の好ましい実施の形態では、前記酸化金属の粒子は、平均一次粒子径が10〜200nm、より好ましくは15〜100nm、さらに好ましくは20〜50nmである。
なお、本発明において平均一次粒子径とは、特に制限されず酸化金属に関して一般的に用いられる方法で測定される一次粒子の径を意味するものであるが、具体的には透過電子顕微鏡写真から、粒子の長軸と短軸の相加平均として求められるものである。
なお、本発明において平均一次粒子径とは、特に制限されず酸化金属に関して一般的に用いられる方法で測定される一次粒子の径を意味するものであるが、具体的には透過電子顕微鏡写真から、粒子の長軸と短軸の相加平均として求められるものである。
本発明の好ましい実施の形態では、前記酸化金属の粒子を疎水化処理する。疎水化処理とは、化学反応あるいは物理吸着などを利用して粒子の表面を疎水化することをいい、主にシリコーン処理、フッ素化合物処理及び脂肪酸石けん処理等が知られている。
本発明の好ましい実施の形態においては、シリコーン処理によって前記酸化金属の粒子を疎水化することが好ましい。かかる実施の形態の本発明の皮膚外用剤は、伸びの良い使用感に優れる。
シリコーン処理によって酸化金属の粒子を疎水化処理する場合には、ジメチコン、ハイドロゲンジメチコンといった、シリコーン系の表面処理剤を用いて、酸化金属の粒子の表面を疎水化処理することが好ましい。
疎水化処理は常法に従って行う。すなわち、酸化金属の粒子を、表面処理剤、有機溶剤(エタノールなど)と混合・分散し、乾燥後、粉砕工程を取ることで、均一な疎水化処理酸化金属粒子を得ることができる。
本発明において疎水化処理された酸化金属の粒子としては、「MTY−02(粒子酸化チタンのシリコーン処理品)」「MTY−110M3S(粒子酸化チタンのシリコーン処理品)」、「MT−500SAS(粒子酸化チタンのシリコーン処理品)」、「MTY−700BS(粒子酸化チタンのシリコーン処理品)」、「MZY−303S(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZ−306X(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」「MZY−505S(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZY−510M3S(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZ−506X(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZ−510HPSX(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」(以上、テイカ社製)等の市販品を用いることができる。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有量は、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは5〜15質量%、さらに好ましくは8〜12質量%である。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時のワセリンの含有質量は、伸びの良さ及びべたつきのなさの観点から、好ましくは1〜15、より好ましくは1.5〜13、さらに好ましくは2〜10である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時のワセリンの含有質量は、透明感の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは2.5〜17、さらに好ましくは3〜15である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時のワセリンの含有質量は、保湿性の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは3〜17、さらに好ましくは4〜15である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時のワセリンの含有質量は、透明感の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは2.5〜17、さらに好ましくは3〜15である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時のワセリンの含有質量は、保湿性の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは3〜17、さらに好ましくは4〜15である。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、伸びの良さ及びべたつきのなさの観点から、好ましくは0.5〜10、より好ましくは1〜5、さらに好ましくは1.5〜4である。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、透明性の観点から、好ましくは1〜15、より好ましくは2〜12、さらに好ましくは2.5〜10である。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、保湿性の観点から、好ましくは0.5〜15、より好ましくは1〜12、さらに好ましくは1.5〜10である。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、透明性の観点から、好ましくは1〜15、より好ましくは2〜12、さらに好ましくは2.5〜10である。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の揮発性油剤の含有質量は、保湿性の観点から、好ましくは0.5〜15、より好ましくは1〜12、さらに好ましくは1.5〜10である。
本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の基材の含有質量は、伸びの良さ及びべたつきのなさの観点から、好ましくは1〜15、より好ましくは1.5〜13、さらに好ましくは2〜10である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の基材の含有質量は、透明感の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは2.5〜17、さらに好ましくは3〜15である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の基材の含有質量は、保湿性の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは3〜17、さらに好ましくは4〜15である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の基材の含有質量は、透明感の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは2.5〜17、さらに好ましくは3〜15である。
また、本発明の実施の形態では、皮膚外用剤における紫外線散乱剤の含有質量を1とした時の基材の含有質量は、保湿性の観点から、好ましくは2〜20、より好ましくは3〜17、さらに好ましくは4〜15である。
(3)その他
本発明の皮膚外用剤は発明の効果を損なわない範囲で、通常、皮膚外用剤に使用する、成分を、任意成分として含有することができる。かかる任意成分としては、具体的に、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1、3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1、2−ペンタンジオール、2、4−ヘキシレングリコール、1、2−ヘキサンジオール、1、2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
本発明の皮膚外用剤は発明の効果を損なわない範囲で、通常、皮膚外用剤に使用する、成分を、任意成分として含有することができる。かかる任意成分としては、具体的に、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1、3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1、2−ペンタンジオール、2、4−ヘキシレングリコール、1、2−ヘキサンジオール、1、2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
皮膚外用剤において上記任意成分の含有量は、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。
<2>本発明の皮膚外用剤の用途
(1)アトピー性皮膚炎患者の肌の保湿及び紫外線防御の用途
本発明の皮膚外用剤は乾燥肌、特にアトピー性皮膚炎の患者の肌に使用することが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は保湿性に優れ、かつ、肌への刺激が少ないからである。
(1)アトピー性皮膚炎患者の肌の保湿及び紫外線防御の用途
本発明の皮膚外用剤は乾燥肌、特にアトピー性皮膚炎の患者の肌に使用することが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は保湿性に優れ、かつ、肌への刺激が少ないからである。
(2)経表皮水分蒸散量の高い肌(乾燥肌やアトピー性皮膚炎患者の肌)の保湿及び紫外線防御の用途
経表皮水分蒸散量(transepidermal water loss、TEWL)とは、体内から角層を通じて揮散する水分量のことであり、単位面積(m2)あたり、単位時間(h)あたりに、蒸散した水分の重量(g)、すなわち、g/(m2・h)で表される。
健常人の肌のTEWLは5〜10g/(m2・h)である。一方、アトピー性皮膚炎患者のTEWLは20〜30g/(m2・h)と、健常人の約2〜6倍の水分蒸散量を示す。
本発明の皮膚外用剤は保湿性に特に優れたものであるので、上述のアトピー性皮膚炎患者の肌や乾燥肌のような、TEWLの高い肌に用いることが好ましい。
すなわち、本発明の皮膚外用剤は、好ましくは10g/(m2・h)以上、より好ましくは15g/(m2・h)以上、さらに好ましくは20g/(m2・h)以上のTEWLを示す肌に用いることが好ましい。
経表皮水分蒸散量(transepidermal water loss、TEWL)とは、体内から角層を通じて揮散する水分量のことであり、単位面積(m2)あたり、単位時間(h)あたりに、蒸散した水分の重量(g)、すなわち、g/(m2・h)で表される。
健常人の肌のTEWLは5〜10g/(m2・h)である。一方、アトピー性皮膚炎患者のTEWLは20〜30g/(m2・h)と、健常人の約2〜6倍の水分蒸散量を示す。
本発明の皮膚外用剤は保湿性に特に優れたものであるので、上述のアトピー性皮膚炎患者の肌や乾燥肌のような、TEWLの高い肌に用いることが好ましい。
すなわち、本発明の皮膚外用剤は、好ましくは10g/(m2・h)以上、より好ましくは15g/(m2・h)以上、さらに好ましくは20g/(m2・h)以上のTEWLを示す肌に用いることが好ましい。
<製造例>本発明の皮膚外用剤の製造
本製造例においては以下に記す基材及び紫外線散乱剤を用いて実施例1〜13及び比較例1〜6の皮膚外用剤を製造した。
本製造例においては以下に記す基材及び紫外線散乱剤を用いて実施例1〜13及び比較例1〜6の皮膚外用剤を製造した。
・ワセリン(基材)
本製造例において使用したワセリンは、「クロラータムV」(クローダジャパン社製)、「サンホワイトP−150」、「サンホワイトP−200」、「サンホワイトYグレード」(以上、日興リカ社製)の4種類である。それぞれのワセリンは、日本工業規格JIS K 2220に準拠して稠度を測定したときに以下の数値範囲内に含まれる稠度を示す。
クロラータムV :130〜170
サンホワイトP−150 :130〜170
サンホワイトP−200 :170〜230
サンホワイトYグレード :200〜240
本製造例において使用したワセリンは、「クロラータムV」(クローダジャパン社製)、「サンホワイトP−150」、「サンホワイトP−200」、「サンホワイトYグレード」(以上、日興リカ社製)の4種類である。それぞれのワセリンは、日本工業規格JIS K 2220に準拠して稠度を測定したときに以下の数値範囲内に含まれる稠度を示す。
クロラータムV :130〜170
サンホワイトP−150 :130〜170
サンホワイトP−200 :170〜230
サンホワイトYグレード :200〜240
・油剤(基材)
本製造例においては、油剤として揮発性油剤と不揮発性油剤を使用して皮膚外用剤を製造した。
揮発性油剤としては、シクロペンタシロキサン(KF−995、信越化学工業社製)、低分子量シリコーン(KF96L−1、信越化学工業社製)、軽質流動パラフィン(パールリーム4、日油社製)の3種類を使用した。
不揮発性油としては、水添ポリデセン(SILKFLO 364、Lipo Chemicals)、スクワラン(スクワラン、岸本特殊肝油工業所製)、トリオクタノイン(MYRITOL GTEH、コグニスジャパン社製)の3種類を用いた。
本製造例においては、油剤として揮発性油剤と不揮発性油剤を使用して皮膚外用剤を製造した。
揮発性油剤としては、シクロペンタシロキサン(KF−995、信越化学工業社製)、低分子量シリコーン(KF96L−1、信越化学工業社製)、軽質流動パラフィン(パールリーム4、日油社製)の3種類を使用した。
不揮発性油としては、水添ポリデセン(SILKFLO 364、Lipo Chemicals)、スクワラン(スクワラン、岸本特殊肝油工業所製)、トリオクタノイン(MYRITOL GTEH、コグニスジャパン社製)の3種類を用いた。
・酸化亜鉛(紫外線散乱剤)
本製造例において使用した酸化亜鉛は「アエンカ特性1号」(堺化学製)、「MZY−510M3S」、「MZ−500」、「MZ−500HP」、「MZY505S」(以上、テイカ社製)の5種類を用いた。
アエンカ特性1号は顔料級の酸化亜鉛粒子であり、その平均一次粒子径は450〜600nmである。
MZY−510M3Sは、シリコーンオイル(ジメチコン、ハイドロゲンジメチコン)で疎水化処理した微粒子酸化亜鉛であり、その平均一次粒子径は25nmである。
MZ−500は、平均一次粒子径が25nmの微粒子酸化亜鉛であり、表面処理は施されていない。
MZ−500HPは、MZ−500の表面をシリカ(二酸化ケイ素)で処理した微粒子酸化亜鉛である。
MZY505Sは、MZ−500の表面をシリコーンオイル(ハイドロゲンジメチコン)で疎水化処理した微粒子酸化亜鉛である。
本製造例において使用した酸化亜鉛は「アエンカ特性1号」(堺化学製)、「MZY−510M3S」、「MZ−500」、「MZ−500HP」、「MZY505S」(以上、テイカ社製)の5種類を用いた。
アエンカ特性1号は顔料級の酸化亜鉛粒子であり、その平均一次粒子径は450〜600nmである。
MZY−510M3Sは、シリコーンオイル(ジメチコン、ハイドロゲンジメチコン)で疎水化処理した微粒子酸化亜鉛であり、その平均一次粒子径は25nmである。
MZ−500は、平均一次粒子径が25nmの微粒子酸化亜鉛であり、表面処理は施されていない。
MZ−500HPは、MZ−500の表面をシリカ(二酸化ケイ素)で処理した微粒子酸化亜鉛である。
MZY505Sは、MZ−500の表面をシリコーンオイル(ハイドロゲンジメチコン)で疎水化処理した微粒子酸化亜鉛である。
次に、本製造例における皮膚外用剤の製造方法について説明する。
まず、表1に示した処方に従って原料をポットに入れ、均一になるようにテフロン棒にて軽く撹拌を行った。その後、かかる混合物をハイブリッドミキサー(KEYENCE製 HM−500)にセットし、撹拌を3分間、脱泡を1分間実施し、実施例1〜13及び比較例1〜6の皮膚外用剤を製造した。
製造した皮膚外用剤の状態について、以下の基準により3段階で目視評価を行った。評価結果は表1の下段に示す。
○・・・原料が均一に分散している。
△・・・おおむね原料が均一に分散している。
×・・・原料が均一に分散しておらず、分離している。
まず、表1に示した処方に従って原料をポットに入れ、均一になるようにテフロン棒にて軽く撹拌を行った。その後、かかる混合物をハイブリッドミキサー(KEYENCE製 HM−500)にセットし、撹拌を3分間、脱泡を1分間実施し、実施例1〜13及び比較例1〜6の皮膚外用剤を製造した。
製造した皮膚外用剤の状態について、以下の基準により3段階で目視評価を行った。評価結果は表1の下段に示す。
○・・・原料が均一に分散している。
△・・・おおむね原料が均一に分散している。
×・・・原料が均一に分散しておらず、分離している。
表1に示した結果より、皮膚外用剤におけるワセリンの含有量が50質量%以上である皮膚外用剤(実施例2)は、ワセリンの含有量が50質量%以下である皮膚外用剤(実施例8)と比較して均一性が高いことがわかった。
この結果より、ワセリンの含有量が50質量%以上である皮膚外用剤は均一性の観点から優れていることがわかった。
この結果より、ワセリンの含有量が50質量%以上である皮膚外用剤は均一性の観点から優れていることがわかった。
また、疎水化処理された粒子酸化亜鉛を使用した皮膚外用剤(実施例2及び7)は、疎水化処理されていない粒子酸化亜鉛を使用した皮膚外用剤(実施例5及び6)に比べて、均一性に優れていることがわかった。
この結果は、本発明の皮膚外用剤における紫外線散乱剤として酸化金属の粒子を用いる際には、疎水化処理された酸化金属の粒子を用いることが、皮膚外用剤の均一性の観点から好ましいことを示している。
この結果は、本発明の皮膚外用剤における紫外線散乱剤として酸化金属の粒子を用いる際には、疎水化処理された酸化金属の粒子を用いることが、皮膚外用剤の均一性の観点から好ましいことを示している。
また、実施例2及び9〜11の皮膚外用剤を比較した結果、何れのワセリンを使用した場合であっても均一性の高い皮膚外用剤を得られることがわかった。
中でも「クロラータムV(稠度:130〜170)」及び「サンホワイトP−150(稠度:130〜170)」を使用して製造した皮膚外用剤(実施例2、9)は、特に均一性に優れていた。
中でも「クロラータムV(稠度:130〜170)」及び「サンホワイトP−150(稠度:130〜170)」を使用して製造した皮膚外用剤(実施例2、9)は、特に均一性に優れていた。
<試験例1>感触評価
製造例に記載の方法によって製造した皮膚外用剤について、伸びの良さ、べたつきのなさ、及び透明感について評価を行った。
評価方法は、肌に塗布した際の感触を熟練評価者5名により、以下の基準によって5段階評価した。評価者5名による評価値の平均を表2に示す。
・伸びの良さ
5点・・・伸びが非常に良い
4点・・・伸びが良い
3点・・・伸びがやや良い
2点・・・伸びが悪い
1点・・・伸びが非常に悪い
・べたつきのなさ
5点・・・べたつきが全くない
4点・・・べたつきがほとんどない
3点・・・べたつきがややある
2点・・・べたつきがある
1点・・・非常にべたつく
・透明感
5点・・・透明感が非常にある
4点・・・透明感がある
3点・・・透明感がややある
2点・・・透明感がほとんどない
1点・・・透明感が全くない
製造例に記載の方法によって製造した皮膚外用剤について、伸びの良さ、べたつきのなさ、及び透明感について評価を行った。
評価方法は、肌に塗布した際の感触を熟練評価者5名により、以下の基準によって5段階評価した。評価者5名による評価値の平均を表2に示す。
・伸びの良さ
5点・・・伸びが非常に良い
4点・・・伸びが良い
3点・・・伸びがやや良い
2点・・・伸びが悪い
1点・・・伸びが非常に悪い
・べたつきのなさ
5点・・・べたつきが全くない
4点・・・べたつきがほとんどない
3点・・・べたつきがややある
2点・・・べたつきがある
1点・・・非常にべたつく
・透明感
5点・・・透明感が非常にある
4点・・・透明感がある
3点・・・透明感がややある
2点・・・透明感がほとんどない
1点・・・透明感が全くない
表2より、油剤として不揮発性油剤を使用した皮膚外用剤(比較例4〜6)に比べ、油剤として揮発性油剤を使用した皮膚外用剤(実施例2、12、13)は伸びの良さ及びべたつきのなさに優れていることがわかる。
この結果より、基材として揮発性油剤を使用する本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際の使用感に優れることがわかった。
この結果より、基材として揮発性油剤を使用する本発明の皮膚外用剤は、皮膚に塗布した際の使用感に優れることがわかった。
また、表2より疎水化処理された粒子酸化亜鉛を使用した皮膚外用剤(実施例2及び7)は、疎水化処理されていない粒子酸化亜鉛を使用した皮膚外用剤(実施例5及び6)にくらべて、伸びの良さに優れていることがわかる。
この結果より、本発明の皮膚外用剤における紫外線散乱剤として酸化金属の粒子を用いる際には、疎水化処理された酸化金属の粒子を用いることが、皮膚外用剤の使用感の観点から好ましいことがわかった。
この結果より、本発明の皮膚外用剤における紫外線散乱剤として酸化金属の粒子を用いる際には、疎水化処理された酸化金属の粒子を用いることが、皮膚外用剤の使用感の観点から好ましいことがわかった。
また、揮発性油剤としてシリコーン油剤(シクロペンタシロキサン、低分子量シリコーン)を用いた皮膚外用剤(実施例2、12)は、軽質流動イソパラフィンを用いた皮膚外用剤(実施例13)に比べ特に伸びの良さに優れていることがわかった。
この結果より、揮発性油剤の内、シリコーン油剤を使用した本発明の皮膚外用剤は特に使用感に優れることがわかった。
この結果より、揮発性油剤の内、シリコーン油剤を使用した本発明の皮膚外用剤は特に使用感に優れることがわかった。
また、表2より基材としての揮発性油剤を含まない比較例2の皮膚外用剤は、伸びが悪く、べたつくことがわかる。これはワセリン特有の使用感の悪さが表れた結果である。
一方、ワセリンと共に揮発性油剤を含む実施例2及び8の皮膚外用剤は、伸びの良さ及びべたつきのなさに非常に優れていることがわかる。
この結果より、使用感が悪いワセリンを基材として用いているにも関わらず、本発明の皮膚外用剤は、揮発性油剤の効果によって非常に優れた使用感を実現していることがわかる。
一方、ワセリンと共に揮発性油剤を含む実施例2及び8の皮膚外用剤は、伸びの良さ及びべたつきのなさに非常に優れていることがわかる。
この結果より、使用感が悪いワセリンを基材として用いているにも関わらず、本発明の皮膚外用剤は、揮発性油剤の効果によって非常に優れた使用感を実現していることがわかる。
また、酸化亜鉛としてアエンカ特性1号を使用した実施例1の皮膚外用剤に比べ、微粒子酸化亜鉛を使用した実施例2及び5〜7の皮膚外用剤は透明感に優れていることがわかる。
この結果から、本発明の皮膚外用剤における紫外線散乱剤として酸化金属の微粒子を用いることが、透明性の観点から好ましいことがわかった。
この結果から、本発明の皮膚外用剤における紫外線散乱剤として酸化金属の微粒子を用いることが、透明性の観点から好ましいことがわかった。
<試験例2>保湿性の評価
製造例に記載の方法によって製造した皮膚外用剤の保湿性について評価した。
保湿性の評価は、健常人の肌にて、テープストリッピングを同箇所で10回行い、同箇所に製造した皮膚外用剤を塗布し、5分後の塗布部位の経表皮水分蒸散量(TEWL)をTEWAMETER TM210(courage+khazaka製)を用いて、測定することによって行った。
結果を表3に示す。なお、TEWLの値は小さいほど皮膚表面からの水分蒸発が押さえられていること、すなわち塗布した皮膚外用剤が保湿性に優れていることを表す。なお、テープストリッピング後に何も処理を施さない場合のTEWLは55.3g/(m2・h)であった。
製造例に記載の方法によって製造した皮膚外用剤の保湿性について評価した。
保湿性の評価は、健常人の肌にて、テープストリッピングを同箇所で10回行い、同箇所に製造した皮膚外用剤を塗布し、5分後の塗布部位の経表皮水分蒸散量(TEWL)をTEWAMETER TM210(courage+khazaka製)を用いて、測定することによって行った。
結果を表3に示す。なお、TEWLの値は小さいほど皮膚表面からの水分蒸発が押さえられていること、すなわち塗布した皮膚外用剤が保湿性に優れていることを表す。なお、テープストリッピング後に何も処理を施さない場合のTEWLは55.3g/(m2・h)であった。
表3より、ワセリンを含む実施例の皮膚外用剤は、ワセリンを含まない皮膚外用剤(比較例3)と比較して、保湿性に優れていることがわかる。
したがって、本発明の皮膚外用剤は保湿性に優れているということができる。すなわち、本発明の皮膚外用剤は、乾燥肌、特にアトピー性皮膚炎の患者の肌に使用することが好ましい。
したがって、本発明の皮膚外用剤は保湿性に優れているということができる。すなわち、本発明の皮膚外用剤は、乾燥肌、特にアトピー性皮膚炎の患者の肌に使用することが好ましい。
また、実施例2及び8並びに比較例2及び3の結果より、ワセリンの含有量が多いほど保湿性に優れることもわかる。
また、ブランク試験のTEWL値は55.3g/(m2・h)であったが、ワセリンを50質量%以上含む皮膚外用剤(実施例2)を塗布した後は、TEWL値が半分以下となっている。
すなわち、ワセリンの含有量が50質量%以上である本発明の皮膚外用剤は、特に保湿性に優れていることがわかった。
すなわち、ワセリンの含有量が50質量%以上である本発明の皮膚外用剤は、特に保湿性に優れていることがわかった。
<試験例3>紫外線防御機能の評価
製造した皮膚外用剤の紫外線防御機能を評価した。
紫外線防御機能の評価は、人工皮膜(ビトロスキン)30cm2区画に製造した皮膚外用剤60mgを均一に塗布し、20分間室温で乾燥させた後、SPF Analyzer System UV−1000S(labsphere社製)を用いてSPF値を測定することによって行った。
すなわち、SPF値が高いものほど紫外線防御機能に優れていると評価することができる。
結果を表4に示す。
製造した皮膚外用剤の紫外線防御機能を評価した。
紫外線防御機能の評価は、人工皮膜(ビトロスキン)30cm2区画に製造した皮膚外用剤60mgを均一に塗布し、20分間室温で乾燥させた後、SPF Analyzer System UV−1000S(labsphere社製)を用いてSPF値を測定することによって行った。
すなわち、SPF値が高いものほど紫外線防御機能に優れていると評価することができる。
結果を表4に示す。
表4より、酸化亜鉛を含む皮膚外用剤(実施例1〜13)は何れも、酸化亜鉛を含まない皮膚外用剤(比較例1)と比較して高いSPF値を示すことが分かる。
したがって、本発明の皮膚外用剤は紫外線防御機能に優れていることが分かった。
したがって、本発明の皮膚外用剤は紫外線防御機能に優れていることが分かった。
また、表4より酸化亜鉛としてアエンカ特性1号を使用した皮膚外用剤(実施例1)に比べ、酸化亜鉛の微粒子を使用した皮膚外用剤(実施例2及び5〜7)は高いSPF値を示すことがわかる。
この結果より、本発明における紫外線散乱剤としては、酸化金属の微粒子を使用することが好ましいことがわかった。
この結果より、本発明における紫外線散乱剤としては、酸化金属の微粒子を使用することが好ましいことがわかった。
また表4より、疎水化処理がされていない微粒子酸化亜鉛を使用した皮膚外用剤(実施例5及び6)と比較して、疎水化処理がされている微粒子酸化亜鉛を使用した皮膚外用剤(実施例2及び7)は、より高いSPF値を示すことがわかった。
この結果から、本発明の紫外線散乱剤として疎水化処理がされた酸化金属の粒子を用いることが、紫外線防御機能の向上の観点から好ましいことがわかった。
この結果から、本発明の紫外線散乱剤として疎水化処理がされた酸化金属の粒子を用いることが、紫外線防御機能の向上の観点から好ましいことがわかった。
試験例1〜3の結果より、本発明の皮膚外用剤は、均一性が高く、ワセリン特有の優れた保湿性を維持しつつも、伸びが良くべたつきのない優れた使用感を発揮することがわかった。また、本発明の皮膚外用剤は十分な紫外線防御機能を有することがわかった。
本発明はアトピー性皮膚炎患者の肌に用いる保湿機能を有したサンスクリーン剤として応用することができる。
Claims (8)
- 基材と紫外線散乱剤を含み、前記基材としてワセリンと揮発性油剤を含むことを特徴とする、皮膚外用剤。
- 前記基材においてワセリン及び揮発性油剤が占める割合が80質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記基材がワセリン及び揮発性油剤からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 前記皮膚外用剤におけるワセリンの含有量が50質量%以上であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記揮発性油剤が揮発性シリコーン油であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記紫外線散乱剤が、酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化セリウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の酸化金属の粒子であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記酸化金属の粒子の平均一次粒子径が10〜200nmであることを特徴とする、請求項6に記載の皮膚外用剤。
- 前記酸化金属の粒子が疎水化処理されていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の皮膚外用剤。
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CN113939265A (zh) * | 2019-06-06 | 2022-01-14 | 花王株式会社 | 大气有害物质的附着抑制方法 |
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- 2014-06-04 JP JP2014115554A patent/JP2015229643A/ja active Pending
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