JP2015228878A - 定量吐出容器 - Google Patents

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孝 小嶋
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Abstract

【課題】 従来より、注射器には注射筒の外周面に投薬に必要な薬液量の目盛りが表示され、一定量を正確に吐出することが望まれている。しかし、バイアルやアンプルから薬液を吸引し、投薬に先立って、泡抜き操作と呼ばれる注射筒内の気泡を抜くために、注射筒内の薬液の一部を注射針から排出する必要がある。この時、バイアルやアンプルから薬液を吸引する際の吸引量にばらつきが生じ、また、投薬時に排出される薬液量にもばらつきが生じていた。【解決手段】 シリンジの内部に摺動自在にピストンを配置した定量吐出容器であって、前記シリンジ又はピストンの何れか一方の長手方向には溝部を形成し、他方には突出部を設け、前記溝部と突出部とを相対的に前後動可能に嵌挿させると共に、前記溝部には前記突出部と長手方向で当接する段部を設け、前記シリンジ前部の内径が前記シリンジ後部の内径よりも小さいことを特徴とする定量吐出容器。【選択図】 図1

Description

本発明は、シリンジの内部に摺動自在にピストンを配置した定量吐出容器に関するものである。
一定量の液体を吐出させる容器の1例として、注射器がある。注射器は、投薬に必要な薬液や筆記具のインキを一定量吐出するのに適している。
その一例が、特開2001−299913号公報に記載の注射器である。以下、記述する。注射筒の外周面に投薬に必要な薬液量の目盛りが表示され、そこにピストンを合わせ、簡単、且つ、正確に投薬出来るようになっている。
特開2001−299913号公報
従来より、注射器には注射筒の外周面に投薬に必要な薬液量の目盛りが表示され、一定量を正確に吐出することが望まれている。
しかし、バイアルやアンプルから薬液を吸引し、投薬に先立って、泡抜き操作と呼ばれる注射筒内の気泡を抜くために、注射筒内の薬液の一部を注射針から排出する必要がある。この時、バイアルやアンプルから薬液を吸引する際の吸引量にばらつきが生じ、また、投薬時に排出される薬液量にもばらつきが生じていた。
このような不都合の発生を防止するために、医療従事者は、注射筒の外周面に投薬に必要な薬液量の目盛りにピストンを的確に合わせて適正量とする必要があり、細心の注意を払って投薬操作に集中しなければならなかった。
また、前記注射器は、筆記具のインキの充填器として使用する場合もある。主に、サンプル用として10本〜100本程度を試作するボールペンやマーキングペンなどのインキ収容部へのインキの充填である。このような場合、最初にインキを注射器に注入するが、明るい色よりも暗い色、特に黒色は、注射器の目盛りと同色のため、見えにくく、必要なインキ量の目盛りにピストンを合わせることが非常に難しい。よって、作業性が非常に悪く、ややもすると、一定量のインキを注入することができなくなってしまうことがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、シリンジの内部に摺動自在にピストンを配置した定量吐出容器であって、前記シリンジ又はピストンの何れか一方の長手方向には溝部を形成し、他方には突出部(レバー)を設け、前記溝部と突出部とを相対的に前後動可能に嵌挿させると共に、前記溝部には前記突出部と長手方向で当接する段部を設け、前記シリンジ前部の内径を前記シリンジ後部の内径よりも小さくすることを要旨とする。
本発明は、シリンジの内部に摺動自在にピストンを配置した定量吐出容器であって、前記シリンジ又はピストンの何れか一方の長手方向には溝部を形成し、他方には突出部(レバー)を設け、前記溝部と突出部とを相対的に前後動可能に嵌挿させると共に、前記溝部には前記突出部と長手方向で当接する段部を設け、前記シリンジ前部の内径を前記シリンジ後部の内径よりも小さくした定量吐出容器であるので、前記ピストンのシリンジへの組み付けが容易になると共に、一定量の液体を正確に吐出させることができる。
実施例1の薬液吸引前および薬液吐出完了時の定量吐出容器全体の斜視図である。 図1の縦切断側面図である。 図2のレバー9の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3前部の小内径部3bにある状態の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3後部の大内径部3dにある状態の拡大図である。 図1の分解斜視図である。 吸引完了時の定量吐出容器全体の斜視図である。 図7の縦切断側面図である。 第1段階の吐出完了時(泡抜き完了時)の定量吐出容器全体の斜視図である。 図9の縦切断側面図である。 第2段階の吐出前(薬液吐出前)の定量吐出容器全体の断面斜視図である。 図11の縦切断側面図である。 レバー9の斜視図である。 Oリング8がシリンジ3前部の小内径部3bにある状態の変形例1の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3後部の大内径部3dにある状態の変形例1の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3前部の小内径部3bにある状態の変形例2の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3後部の大内径部3dにある状態の変形例2の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3前部の小内径部3bにある状態の変形例3の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3後部の大内径部3dにある状態の変形例3の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3前部の小内径部3bにある状態の変形例4の拡大図である。 Oリング8がシリンジ3後部の大内径部3dにある状態の変形例4の拡大図である。 実施例2のインキ充填器全体の正面図である。
作用について説明する。シリンジの長手方向に複数の段部を有する溝部を形成すると共に、その溝部にピストンに設けられた突出部が嵌り込み、前記溝部内で前記シリンジの軸線方向に対して前後摺動可能となっているので、定量の吸引と吐出が出来、更に、溝部を複数段にしたことにより、シリンジの軸線方向の前後移動と周方向の回転移動が可能となり、簡便な操作で定量の吸引、複数回の吐出が出来る。また、前記溝部の後端側の内側の側面にリブを設けたことにより、突出部が溝部に対して軽い圧入状態となるので、定量の吸引が完了したことが分かるようになっている。
そして、定量吐出容器においてシリンジ前部の内径をシリンジ後部の内径よりも小さくすることで、シリンジの後方からOリングを取り付けたピストンセットを組み付ける操作が容易になる。さらに、シリンジ前部の小内径部と前記シリンジ後部の大内径部の間にテーパー部を設けることで、ピストン先端部に取り付けられたOリングをキズ付けることなくスムーズに、シリンジの後方からピストンセットを組み付けることができる。
このように、本容器の使用者は、注射筒の外周面に吐出に必要な液量の目盛りにピストンを正確に合わせる操作を要しないので、過度の注意を払わずとも適正な吐出量の注射を行うことが出来る。
本発明の実施の形態の1例を図1〜13に示し、説明する。一定量の薬液を正確に投与する医療用注射器に適応させた例である。
実施例1
実施例1の注射器1は、注射針セット2、シリンジ3、ピストンセット4で構成されている。前記注射針セット2は前記シリンジ3の軸線方向に対して前方に着脱可能にねじ螺合されていて、一般的にルアーロック方式と呼ばれているものである。前記注射針セット2は針5が針基6に圧入固定、及び、接着されていて、且つ、前記針基6の内径6aと前記シリンジ3の先端部3aが圧入嵌合されているので薬液が注射針先端以外から漏れ出ないようになっている。それぞれ材質は、前記針5がステンレス鋼、前記針基6がPP樹脂(ポリプロピレン)である。
また、前記シリンジ3前部の小内径部3bにピストンセット4が前記シリンジ3の軸線方向に対して、前後摺動可能に配置されていている。その前記ピストンセット4は、ピストン7の前方に設けた溝7aに配置されたOリング8から構成されている。そして、前記Oリング8の外周面8aは前記シリンジ3前部の小内径部3bに対して摺動可能に圧入されている。つまり、前記シリンジ3前部の前記小内径部3bは前記Oリング8の前記外周面8aの外径より若干、小さく出来ており、且つ、前記Oリング8の材質は軟質部材であるシリコーンゴムで出来ているので圧縮、変形可能となっているため、密閉性が保たれ、薬液が前記ピストン7から漏れ出ないようになっている。更に、前記シリンジ3前部の前記小内径部3bとの摺動性を向上させるため、前記Oリング8の外周面8aにシリコーンを塗布している。なお、前記シリンジ3の材質はCOP樹脂(シクロオレフィンポリマー)である。
また、前記シリンジ3前部には前記Oリング8の前記外周面8aより、若干、小さい前記小内径部3bが配置されているが、前記シリンジ3後部には溝部3cとOリング8の前記外周面8aより、若干、大きい大内径部3dが配置されている。そして前記シリンジ3前部と前記シリンジ3後部は同一の材質または異なる材質でつながっている。図1〜12は、シリンジ3の小径部3bと大内径部3dの間に緩やかなテーパー部3gが設けられているものを示す。
尚、実施例1においては、前記大内径部3dの内径を、Oリング8の外周面8aの外径よりも、若干、大きく形成しているが、ほぼ同一な径としても良い。
次に、前記シリンジ3と前記ピストンセット4の組み立て方法と固定方法を詳しく説明する。前記ピストンセット4は前記シリンジ3の後方に開放された孔3eから前端に向かって挿嵌されており、前記大内径部3dは前記Oリング8の前記外周面8aより若干、大きく出来ているので、挿嵌時に、前記Oリング8は前記大内径部3dの内壁面で圧縮、変形されることはない、したがって、組立段階で前記溝部3cのエッジ3fによって、前記Oリング8はキズつけられることはない。また、前記シリンジ3前部にある前記小内径部3bと前記シリンジ3後部にある前記大内径部3dとの間には緩やかな前記テーパー部3gを設ければ、前記ピストンセット4が前進する際に前方に配置された前記Oリング8がキズつくことなくスムーズに、前記小内径部3bに組み付けられ、注射器の組立性がより向上する。
前記シリンジ3に前記ピストンセット4が挿嵌された後、レバー9は、前記シリンジ3の前記溝部3cの外周面から軸線方向に向かって前記ピストン7の貫通孔7bへと挿嵌される。この時、前記レバー9には係止部9aと凸部9bを有しており、その前記係止部9aは前記ピストン7の前記貫通孔7bに嵌合し、且つ、前記凸部9bにより圧入されている。更に、前記レバー9は凹部7cに嵌り込み、前記レバー9は前記シリンジ3の軸線方向に対して垂直方向に前記ピストンセット4と一体的に係合しているので、前記レバー9は前記ピストンセット4から容易に抜けることが出来ないようになっている。それぞれ材質は前記ピストン7がPP樹脂(ポリプロピレン)であり、レバー9がPP樹脂(ポリプロピレン)である。
また、前記シリンジ3の溝部3cは第1溝部3hと第2溝部3iからなり、前記レバー9が嵌り込んでいて、且つ、そのレバー9の前端部9cが前記第1溝部3hの段部3jと前記第2溝部3iの前端面3kにそれぞれ当接し、更に、前記レバー9の後端部9dが前記第1溝部3hの後端面3lに当接すると共に、前記シリンジ3の軸線方向に対して前後、及び、回転方向に移動可能となっている。この時、前記Oリング8の外周面8aは前記シリンジ3前部の前記小内径部3bに対して常に摺動可能に圧入されている状態であるため、薬液が前記ピストン7から後方に向かって漏れ出ることはなく、更に、前記シリンジ3と前記ピストンセット4は前記シリンジ3の溝部3cと前記ピストンセット4と一体的に係合した前記レバー9によって、前後摺動可能に、且つ、外れることなく、固定されているので、誤って前記シリンジ3から前記ピストンセット4が抜け落ちることはない。
操作方法について説明する。操作として吸引、吐出の操作がある。使用前、ビーカー等の容器に入っている薬液を吸引する前の状態は、図1の様にシリンジ3の第2溝部3iの前端面3kにレバー9の前端部9cが当接している。つまり、前記ピストンセット4が最前端の位置にいる。次に、容器から薬液を吸引するため、前記ピストンセット4を後方へ引くと、前記ピストン7とOリング8、前記ピストンセット4と一体的に係合した前記レバー9が後方へと移動を始める、更に、前記ピストンセット4を後方へ引くと斜面3mに前記レバー9の後端部9dが当接し、その前記レバー9が前記斜面3mに沿って、軸線方向に対して回転しながら第1溝部3hへ移動する。更に、前記ピストンセット4を後方へ移動し、図7の様に前記第1溝部3hの後端面3lに前記レバー9の前記後端部9dが当接し、前記ピストンセット4が最後端の位置となる。この時、前記シリンジ3の前記溝部3cの前記第1溝部3hにあるリブ3nよって、前記レバー9が軽い圧入状態で固定され、吸引が完了し、前記シリンジ3内に薬液が充填された状態となる。この間、前記Oリング8の外周面8aは前記シリンジ3前部の小内径部3bに対して常に摺動可能に圧入されている状態であるため、薬液が前記ピストン7から後方に向かって漏れ出ることはない。
前記シリンジ3の前記溝部3cに前記レバー9が嵌り込んでいるので、通常の注射器の様に誤って前記シリンジ3の後方へ前記ピストンセット4が抜け出る心配がない。また、前記注射針セット2を取り外し、替わりにキャップをして、包装すれば、薬液充填済シリンジとして利用できる。さらに、注射針を通じて薬液を吸引しなくても、キャップをした状態で薬液をシリンジ3の後方からピストンセット4を組み付ける前に充填して、包装すれば、同様に薬液充填済シリンジとして利用できる。
続いて、前記シリンジ3内の薬液を吐出するため、前記ピストン7の押圧操作部7dの後端面を押圧すると、前記ピストンセット4と一体的に係合した前記レバー9が前方へ移動し、針5の先端穴5aから薬液が吐出し始めると共に、図9の様に前記レバー9の前端部9cが前記シリンジ3の溝部3cの第1溝部3hの段部3jと当接し、前記ピストン7の前進が規制される。この時、第1段階の吐出が完了し、泡抜きされた状態となる。
次に、第2段階の吐出の操作方法について説明する。第2段階の吐出をするため、前記ピストンセット4をシリンジ3の軸線方向に対して回転させると、前記レバー9が前記第2溝部3iへ移動する。更に、前記ピストン7の押圧操作部7dの後端面を押圧すると前記ピストンセット4が前方へ移動を始める。最後に図1の様に前記シリンジ3の第2溝部3iの前端面3kに前記レバー9の前記前端部9cが当接し、吐出が完了し、使用前と同じ状態に戻る。
実施例1では、注射針セット2の固定方法をルアーロック方式(ねじ螺合)を用いているが、シリンジ3の筒先をテーパー形状のルアースリップ方式(差し込み式)でも良く、適宜選択可能である。また、前記シリンジ3は、PP樹脂(ポリプロピレン)やPE樹脂(ポリエチレン)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)、PC樹脂(ポリカーボネート)などの樹脂材質であっても良く、ステンレス鋼やガラスなどからなる硬質な材質であっても良い。さらに、変形例1の図14と図15、変形例2の図16と図17の様にシリンジ3の前部と後部が異なる材質で構成されていても良く、つまり、シリンジ3の前部の小内径部3bはガラス材で、シリンジ3の後部の大内径部3dはPP樹脂(ポリプロピレン)で構成し、その接合方法と材質の構成は用途により適宜選択可能である。シリンジ3の前部と後部が異なる材質で構成させる理由として、使用する薬液の種類により、シリンジに使用できる材質がガラス材や特殊な材料などに限られている場合などが挙げられる。ただし、部品点数が増えるためコストアップとなり、出来れば実施例1の様にシリンジ3は1部品で構成されるのがより望ましい。さらには、インサート成形や2色成形などを用いていて一体に形成しても良い。
また、成形性を考慮すれば、シリンジ3の前部と後部の肉厚が均一であることが好ましく、変形例3の図18と図19、変形例4の図20と図21の様にシリンジ3の前部と後部の内径に合わせて、外径が異なる径で構成されても良く、つまり、外観上、シリンジ3に段があっても良い。
実施例1では吸引時と吐出時において、注射針セット2を細い針と交換しているが、用途に合わせて注射針セット2を太い針に変えても良い。
また、実施例1では、レバー9の形状は長方形であったが、これに限定されることはなく、例えば、正方形や丸、だ円、ひょうたん形などであっても良く、レバー9の形状は適宜選択可能である。
更に、実施例1においては、シリンジ3と針基6を透明樹脂、ピストン7とレバー9を色付き不透明樹脂で成形しているが、それらを逆転させても良く、更には、不透明樹脂同士や透明樹脂同士、あるいは半透明樹脂同士でも良く、それらを組み合わせるなど適宜選択可能である。
更に、実施例1では針基6とピストン7とレバー9の材質はPP樹脂(ポリプロピレン)を使用しているが、PE樹脂(ポリエチレン)等でも良い。また、Oリング8はシリコーンゴムを使用しているが透明、不透明樹脂に限らず、ブタジエンゴムやブチルゴム、エラストマー樹脂でも良く、また、Oリングの形状はO形だけでなく、□形、△形、U形、V形、W形、もしくはガスケット形状にするなどしても良く、使用状況により、その材質及び形状は適宜選択可能である。
更に、実施例1においては、シリンジ3のテーパー部3gのテーパー角度は約30°だが、テーパー角度は例えば5°〜90°の範囲であれば良く、その角度についてはOリングやガスケットの形状、及び、材質もしくはゴム硬度など、その用途により適宜選択可能である。また、実施例1のテーパー部3gは直線状であるが、R形状や放物線のような円弧形状、スプライン曲線でも良く、組立性やOリング8の破損やねじれなどの変形、機能上に支障がなければ、その形状は適宜選択可能である。なお、変形例1〜4の図14〜21の様にシリンジ3の後部の大内径部3dの内径がOリング8の外径より、極端に大きい場合、組立性やOリング8の破損やねじれなどの変形、機能上に支障がなければ、テーパー部3gと大内径部3dの間に段が生じても良い。なお、シリンジ3前部の内径をシリンジ3後部の内径よりも小さくしているので、シリンジ3前部の小内径部と前記シリンジ3後部の大内径部の間にテーパー部が設けられていなくとも、組立用治具などを用いれば、シリンジ3の後方からピストンセット4を組み付けることができる。ただし、組立性を簡易にしたい場合は、実施例1の様にテーパー部3gを設けた方がより望ましい。
更に、実施例1では、第1段階の吐出完了後、第2段階の吐出前へ移行させる場合、シリンジ3の段部3jの幅は1.8mmで、レバー9の幅0.8mmの倍以上の幅とし、且つ、約50°回転させて、第1溝部3hから第2溝部3iへ移動するようになっている。その理由として、第1段階の吐出時に誤ってレバーを回転させてしまうことがあり、第1溝部3hから第2溝部3iへ誤ってレバーを移動させないためであり、回転角度はシリンジの第1溝部3h、第2溝部3iやレバー9の形状、及び、材質もしくは硬度など、その用途により適宜選択可能であり、特に制限されないが、例えば15°〜120°の範囲が望ましく、さらに30〜80°の範囲がより望ましい。
前記レバー9の係止形状はピストン7から抜けないように、前記シリンジ3の軸線方向に対して垂直方向に係止部9aと凸部9bが形成されており、前記係止部9aが前記ピストン7の貫通孔7bと嵌合され、且つ、凸部9bと圧入され、一体的に固定されているが、圧入固定のみでも良く、また、着脱可能であったり、容易に組み立て可能であったりしても良く、使用状況により、その係止形状は適宜選択可能である。
実施例1では2段階の溝部を設けているが、3段階、4段階など、多段階にしても良く、更に、溝形状も直線でなく、円弧形状、スプライン曲線でも良い。
具体的に説明すると、シリンジ3の溝部3cを3段階、4段階など、多段階にすると、各段、正確に一定量を吐出可能となり、例えば細字用は2段階まで、中字用は3段階まで、太字用は4段階まで、と多くのペン先の太さ、或いは、中綿の太さや長さ等に対応可能となる。
また、溝形状を直線でなく、円弧形状、スプライン曲線にした場合、人が物を押す時、人の指や手首など多くの関節を使いながら押すため、その軌跡は一直線ではなく、若干、湾曲する傾向がある。それに合わせるように円弧形状、スプライン曲線を組み込むことにより、操作性の向上が期待される。
更に、ピストン側に溝部を設け、シリンジの内径部に凸部を設け、その凸部にピストン側の溝部が嵌り込むような構造にすると、外観にレバー(突出部)が出なくなるので、外観が良くなり、それらを組み合わせるなど用途に合わせて適宜選択可能である。
また、前記ピストン7の前記凸部7eは凸形状に指の側面に当てて、前記レバー9を軸線方向に対して回転させているが、凹形状にして、指の腹に当てても良く、用途に合わせて適宜選択可能である。
尚、前記実施例1においては、一定量の薬液を正確に投与する医療用注射器への適応例を示したが、例えばボールペンや直液式、或いは、中綿式のマーキングペンなど筆記具のインキ充填器として好適に展開できるので、その適用について説明する。
筆記具は、その外径、内径や全長などにより、充填出来るインキの量は筆記具毎に異なり、軸筒の中に入っている中綿に、染み込ませられる量より多いインキを充填してしまうと、インキ漏れが発生してしまい、また、充填不足だと筆記距離が短くなるなどの不具合があり、そのため、第1段階の吐出の次に第2段階の吐出、第3段階の吐出などを行い、充填するインキ量を微調整させる必要がある。例えば図22は、3つの溝部を設けて第1段階〜第3段階の吐出を可能とする実施例2のインキ充填器である。
さらに、本発明は、簡便に一定量の吐出が出来る容器なので、注射針を外せば乳児用や小動物用の飲み薬、アロマオイル、香水などの定量吐出容器としても利用できる。
また、シリンジの溝部を3段階、4段階など、多段階にすることによって、第2段階までは4.2ミリリットル、第3段階までは4.5ミリリットルなど、シャーレに一定量の試薬を滴下するような実験の条件を変える時などに有効である。
1 注射器
2 注射針セット
3 シリンジ
3a 先端部
3b 小内径部
3c 溝部
3d 大内径部
3e 孔
3f エッジ
3g テーパー部
3h 第1溝部
3i 第2溝部
3j 段部
3k 前端面
3l 後端面
3m 斜面
3n リブ
4 ピストンセット
5 針
5a 先端穴
6 針基
6a 内径
7 ピストン
7a 溝
7b 貫通孔
7c 凹部
7d 押圧操作部
7e 凸部
8 Oリング
8a 外周面
9 レバー
9a 係止部
9b 凸部
9c 前端部
9d 後端部

Claims (4)

  1. シリンジの内部に摺動自在にピストンを配置した定量吐出容器であって、前記シリンジ又はピストンの何れか一方の長手方向には溝部を形成し、他方には突出部を設け、前記溝部と突出部とを相対的に前後動可能に嵌挿させると共に、前記溝部には前記突出部と長手方向で当接する段部を設け、前記シリンジ前部の内径が前記シリンジ後部の内径よりも小さいことを特徴とする定量吐出容器。
  2. 前記シリンジ前部と前記シリンジ後部の間にテーパー部を設けたことを特徴とする請求項1記載の定量吐出容器。
  3. 前記シリンジ前部に薬液を充填すると共に、前記シリンジ後部に溝部を配置することを特徴とする請求項1または2記載の定量吐出容器。
  4. 前記シリンジ前部にインキを充填すると共に、前記シリンジ後部に溝部を配置することを特徴とする請求項1または2記載の定量吐出容器。
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