JP2015228073A - 配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラム - Google Patents

配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015228073A
JP2015228073A JP2014112668A JP2014112668A JP2015228073A JP 2015228073 A JP2015228073 A JP 2015228073A JP 2014112668 A JP2014112668 A JP 2014112668A JP 2014112668 A JP2014112668 A JP 2014112668A JP 2015228073 A JP2015228073 A JP 2015228073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delivery
demand
value
fuel
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014112668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6205310B2 (ja
Inventor
翔平 倉都
Shohei Kurato
翔平 倉都
英孝 篠▲崎▼
Hidetaka Shinozaki
英孝 篠▲崎▼
治 山崎
Osamu Yamazaki
治 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2014112668A priority Critical patent/JP6205310B2/ja
Publication of JP2015228073A publication Critical patent/JP2015228073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6205310B2 publication Critical patent/JP6205310B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】本発明に係る需要予測値導出手段、在庫予測値導出手段、及び出力手段を有しない場合に比べ、燃料の配送に要する費用の削減に寄与することができる配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】出力部26は、需要設備16での燃料の在庫量と、需要予測値導出部22により導出された需要予測値と、在庫予測値導出部24により導出された在庫予測値と、需要設備16に対する燃料の配送に要する車両の車両種毎の配送台数に応じて配送予定量を規定する規定情報との相関が定式化された相関情報を制約条件の1つとして有する最適化問題であって、配送台数が変数の1つとされた目的関数を最小にする最適化問題の解に応じた情報を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラムに関する。
従来、LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)などの燃料を配送業者が需要設備(例えば、工場)に配送する場合、配送業者は需要設備の担当者から注文を受け付け、受け付けた注文の内容から経験則に基づいて配送車両を手配していた。なお、ここで、配送車両とは、需要設備に燃料を配送する車両(例えば、タンクローリ)をいう。
しかし、配送業者が経験則に基づいて配送車両を手配する作業は手間がかかる上、人為的な判断を要する作業であるため、手配ミスが発生する虞がある。また、需要設備の担当者の注文が必ずしも適切であるとは限らないため、燃料を配送した結果、需要設備が保有する燃料の在庫が過不足してしまうことが考えられる。
そこで、近年、コンピュータが需要設備の燃料の在庫を管理し、在庫状況に応じた配送計画を策定する自動配送計画方法が検討されている。自動配送計画方法に関連する従来技術は、例えば、特許文献1〜特許文献4に開示されている。
特許文献1には、需要設備が使用したガス量を計測することで残量を予測し、予測結果と地図データとに基づいて需要設備までの配送ルートを決定する技術が開示されている。
特許文献2には、前回のガス使用量を建物の環境に応じて補正することでガス使用量を予測し、予測結果に基づいてガスボンベの配送予定日を決定する技術が開示されている。
特許文献3には、LNG受入基地のLNGタンク運用上の制約条件を含むデータベースを構築し、各LNG受入基地でのLNGの需要予測に基づいて、各LNGタンクが制約条件を満たして運用されるように配船計画を作成する技術が開示されている。
特許文献4には、ガスメータに記憶された過去のガス使用量に基づいて将来のガス使用量を予測する技術が開示されている。
特開平9−134391号公報 特開2012−219933号公報 特開2004−238180号公報 特開2013−254414号公報
しかしながら、上記の従来技術は何れも、需要設備毎に車両種(例えば、大型タンクローリ、中型タンクローリ、及び小型タンクローリ)毎の配送台数が異なる場合、最適な配送車両を最適な台数で手配することが困難である。従って、上記の従来技術を用いた場合、需要設備が保有する燃料の在庫量が精度良く予測されたとしても、必要最小限の配送回数で配送が行われなかったり、手配のやり直しが行われたりするという非効率的な事態の発生が予想される。このような非効率的な事態が発生すると、結果的に、自動配送計画方法を用いずに人為的な判断のみで配送車両を手配する場合よりも、燃料の配送に要する費用が増大してしまう虞がある。なお、ここで、燃料の配送に要する費用とは、配送車両の手配に要する費用、及び配送車両を走行させた際に発生する費用などをいう。
本発明は上記問題点を解決するために成されたものであり、本発明に係る需要予測値導出手段、在庫予測値導出手段、及び出力手段を有しない場合に比べ、燃料の配送に要する費用の削減に寄与することができる配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の配送計画装置は、燃料の需要がある需要設備での前記燃料の需要実績値、及び予測モデルに基づいて、前記需要設備での前記燃料の需要予測値を導出する需要予測値導出手段と、前記需要設備での前記燃料の在庫量、前記需要設備に対する前記燃料の配送予定量として受け付けられた受付値、及び前記需要予測値導出手段により導出された前記需要予測値に基づいて、前記需要設備での前記燃料の在庫予測値を導出する在庫予測値導出手段と、前記在庫量と、前記需要予測値導出手段により導出された前記需要予測値と、前記在庫予測値導出手段により導出された前記在庫予測値と、前記需要設備に対する前記燃料の配送に要する車両の車両種毎の配送台数に応じて前記配送予定量を規定する規定情報との相関が定式化された相関情報を制約条件の1つとして有する最適化問題であって、前記配送台数が変数の1つとされた目的関数を最小にする最適化問題の解に応じた情報を出力する出力手段と、を含む。
請求項2に記載の配送計画装置は、前記需要設備から送信された前記在庫量に関する情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記在庫量に関する情報、及び前記需要設備に配送された前記燃料の配送量に基づいて、所定期間の前記需要実績値を導出する需要実績値導出手段と、を更に含む。
請求項3に記載の配送計画装置では、前記予測モデルは、予め定められた複数の予測モデルのうち、前記予め定められた複数の予測モデルの各々に前記需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と前記需要実績値との誤差に応じて定められた予測モデルである。
請求項4に記載の配送計画装置では、前記予測モデルは、前記予め定められた複数の予測モデルのうち、前記予め定められた複数の予測モデルの各々に前記需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と前記需要実績との標準偏差が最小の予測モデルである。
請求項5に記載の配送計画装置では、前記目的関数は、前記需要設備に対する前記燃料の配送に要する費用を示す関数を含む目的関数である。
請求項6に記載の配送計画装置では、前記費用は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記車両種との関連性に応じて定まる費用である。
請求項7に記載の配送計画装置では、前記配送台数は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記車両種との関連性に応じて定まる配送台数である。
請求項8に記載の配送計画装置では、前記目的関数は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記需要設備との距離、又は前記距離に対応する時間を有する目的関数である。
請求項9に記載の配送計画装置では、前記目的関数は、本日得られる前記解から特定される前記配送台数と前日以前に得られた前記解から特定された前記配送台数との差を用いた項を含む目的関数である。
請求項10に記載の配送計画装置では、前記目的関数は、前記車両種毎の前記車両の調整用台数を調整項として有する目的関数である。
請求項11に記載の配送計画装置では、前記調整用台数は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記車両種との関連性に応じて定まる調整用台数である。
請求項12に記載の配送計画装置では、前記最適化問題は、前記配送台数が前記車両種毎の配送命令待ちの前記車両の台数と前記調整用台数との和以下であるとの条件を制約条件の1つとして有する。
請求項13に記載の配送計画装置では、前記最適化問題は、前記在庫量が予め定められた範囲内に収まるとの条件を制約条件の1つとして有する。
請求項14に記載の配送計画装置では、前記最適化問題は、前記車両種が前記需要設備で受け入れ可能な車両種であるとの条件を制約条件の1つとして有する。
請求項15に記載の配送計画装置では、前記最適化問題は、前記配送台数が前記車両種毎の前記車両の全保有台数以下であるとの条件を制約条件の1つとして有する。
請求項16に記載の配送計画システムは、請求項1から請求項15の何れか1項に記載の配送計画装置と、前記配送計画装置が前記需要実績値の導出に用いる情報として前記在庫量に関する情報を前記配送計画装置に送信する送信手段と、を含む。
請求項17に記載の配送計画方法は、燃料の需要がある需要設備での前記燃料の需要実績値、及び予測モデルに基づいて、前記需要設備での前記燃料の需要予測値を導出し、前記需要設備での前記燃料の在庫量、前記需要設備に対する前記燃料の配送予定量として受け付けられた受付値、及び導出した前記需要予測値に基づいて、前記需要設備での前記燃料の在庫予測値を導出し、前記在庫量と、導出した前記需要予測値と、導出した前記在庫予測値と、前記需要設備に対する前記燃料の配送に要する車両の車両種毎の配送台数に応じて前記配送予定量を規定する規定情報との相関が定式化された相関情報を制約条件の1つとして有する最適化問題であって、前記配送台数が変数の1つとされた目的関数を最小にする最適化問題の解に応じた情報を出力することを含む。
請求項18に記載のプログラムは、コンピュータを、請求項1から請求項15の何れか1項に記載の配送計画装置における需要予測値導出手段、在庫予測値導出手段、及び出力手段として機能させるためのプログラムである。
請求項1、請求項16、請求項17、及び請求項18に係る発明によれば、本発明に係る需要予測値導出手段、在庫予測値導出手段、及び出力手段を有しない場合に比べ、燃料の配送に要する費用の削減に寄与することができる。
請求項2に係る発明によれば、需要設備から送信された在庫量に関する情報を受信し、受信した在庫量に関する情報に基づいて需要実績値を導出する構成を有しない場合に比べ、需要実績値の算出に要する人的な負担を軽減することができる。
請求項3に係る発明によれば、需要予測値の導出に用いる予測モデルを、複数の予測モデルの各々に需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と需要実績値との誤差に応じて定める構成を有しない場合に比べ、需要予測値を精度良く算出することができる。
請求項4に係る発明によれば、需要予測値の導出に用いる予測モデルを、複数の予測モデルの各々に需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と需要実績値との標準偏差に応じて定める構成を有しない場合に比べ、需要予測値を精度良く算出することができる。
請求項5に係る発明によれば、最適化問題の目的関数として、需要設備に対する燃料の配送に要する費用を示す関数を含む目的関数を用いない場合に比べ、需要設備に対する燃料の配送に要する費用の最小化に寄与する解を得ることができる。
請求項6に係る発明によれば、目的関数により規定される配送に要する費用を、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定めない場合に比べ、複数の基地が存在する場合の車両種毎の配送に要する費用の最小化に寄与する解を得ることができる。
請求項7に係る発明によれば、目的関数の変数の1つとされている配送台数を、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定めない場合に比べ、複数の基地が存在する場合の配送台数の平準化に寄与する解を得ることができる。
請求項8に係る発明によれば、最適化問題の目的関数として、複数の基地の各々と需要設備との距離、又はこの距離に対応する時間を有する目的関数を用いない場合に比べ、配送に要する距離又は時間の最短化に寄与する解を得ることができる。
請求項9に係る発明によれば、本日得られる解から特定される配送台数と前日以前に得られた解から特定された配送台数との差を用いた項を含む目的関数を用いない場合に比べ、過去に手配された実績のある配送台数からの乖離を抑制する解を得ることができる。
請求項10に係る発明によれば、最適化問題の目的関数として、車両種毎の車両の調整用台数を調整項として有する目的関数を用いない場合に比べ、最適化問題の解が得られないという事態の発生を回避することができる。
請求項11に係る発明によれば、最適化問題の目的関数の調整項として用いられる調整用台数を、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定めない場合に比べ、複数の基地が存在する場合に最適化問題の解が得られないという事態の発生を回避することができる。
請求項12に係る発明によれば、制約条件の1つとして、配送台数が車両種毎の配送命令待ちの車両の台数と調整用台数との和以下であるとの条件を採用しない場合に比べ、目的関数の調整項として採用された調整用台数の存在価値を向上させることができる。
請求項13に係る発明によれば、最適化問題の制約条件の1つとして、在庫量が予め定められた範囲内に収まるとの条件を用いない場合に比べ、最適化問題の解として在庫量の過不足を招く解が得られてしまうことを回避することができる。
請求項14に係る発明によれば、制約条件の1つとして、車両種が需要設備で受け入れ可能な車両種であるとの条件を用いない場合に比べ、需要設備が車両を受け入れられないという事態の発生を招く解が得られてしまうことを回避することができる。
請求項15に係る発明によれば、制約条件の1つとして、配送台数が車両種毎の車両の全保有台数以下であるとの条件を用いない場合に比べ、解から特定された配送台数が全保有台数を上回るという事態の発生を回避することができる。
実施形態に係る配送計画システムの要部機能の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る配送計画システムの電気系のハードウェア機能の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る配送計画装置に含まれる二次記憶部の記憶内容の一例を示す概念図である。 実施形態に係る配送計画装置に含まれる二次記憶部に記憶されている在庫管理DBの要部構成の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係る配送計画装置に含まれる二次記憶部に記憶されている配送量DBの要部構成の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係る配送計画装置に含まれる二次記憶部に記憶されている車両台数DBの要部構成の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係る配送計画装置に含まれる二次記憶部に記憶されている車両受入可否DBの要部構成の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係る配送計画装置に含まれる二次記憶部に記憶されている配送費用DBの要部構成の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係るDB構築処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る配送計画処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る需要実績導出部又は在庫予測値導出部により算出された在庫量の実績値(実線)、及び在庫予測値導出部により算出された在庫予測値(破線)の日単位の経時変化の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
一例として図1に示すように、本実施形態に係る配送計画システム10は、配送計画装置12及び送信部14A,14Bを含む。送信部14Aは、第1需要設備16Aに備えられており、送信部14Bは、第2需要設備16Bに備えられている。
配送計画装置12は、例えば、LNGの配送を行う配送業者(以下、単に「配送業者」と称する)が所持しており、LNGの配送計画を策定する。本実施形態では、配送計画装置12により、例えば、LNGの配送に要する車両の車両種に応じた配送台数(車両種毎に手配される台数)、及びこの配送台数に関連する情報の少なくとも一方が最終的に策定された配送計画として出力される。配送台数に関連する情報とは、例えば、配送台数から一意に導出される情報をいう。車両種は、例えば、気化器が搭載されている車両と気化器が搭載されていない車両とで区別され、LNGの積載可能容積が異なる車両の規模(例えば、タンクローリの規模)によっても区別される。
なお、以下では、説明の便宜上、「LNGの配送に要する車両」を単に「車両」と称する。また、以下では、説明の便宜上、送信部14A,14Bを区別して説明する必要がない場合、「送信部16」と称する。また、以下では、説明の便宜上、第1需要設備16A及び第2需要設備16Bを区別して説明する必要がない場合、「需要設備16」と称する。また、ここでは、説明の便宜上、第1需要設備16A及び第2需要設備16Bを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、3つ以上の需要設備16であってもよいことは言うまでもない。また、ここでは、説明の便宜上、配送される燃料としてLNGを例示しているが、LPG、灯油、又はガソリンなどの燃料であってもよいことは言うまでもない。
需要設備16とは、LNGの需要がある設備(例えば、工場、研究施設、又は港湾施設)をいう。すなわち、需要設備16は、配送業者によるLNGの配送先であり、配送されたLNGを消費する。送信部14は、需要設備16が保有するLNGの在庫量(以下、単に「在庫量」と称する)に関する情報を配送計画装置12に送信する。
配送計画装置12は、受信部18、需要実績値導出部20、需要予測値導出部22、在庫予測値導出部24、及び出力部26を含む。
受信部18は、送信部16により送信された在庫量に関する情報を受信する。需要実績値導出部20は、受信部18により受信された在庫量に関する情報、及び需要設備16に配送されたLNGの配送量に基づいて、所定期間の需要設備16でのLNGの需要実績値(以下、単に「需要実績値」と称する)を導出する。なお、需要実績値とは、例えば、需要設備16で実際に消費されたLNGの量をいう。
需要予測値導出部22は、需要実績値導出部20により導出された需要実績値、及び予測モデルに基づいて、需要設備16でのLNGの需要予測値(以下、単に「需要予測値」と称する)を導出する。なお、需要予測値とは、例えば、需要設備16で将来消費されるLNGの量として予測された量をいう。また、予測モデルとは、例えば、移動平均、指数平滑、及びウインタースモデルなどの予め定められた複数の予測モデルから選定された1つの予測モデルをいう。
在庫予測値導出部24は、在庫量、需要設備16に対するLNGの配送予定量として受け付けられた受付値、及び需要予測値導出部22により導出された需要予測値に基づいて在庫予測値を導出する。なお、ここで、受付値とは、例えば、需要設備16の管理者や従業員など(以下、「顧客」と称する)が配送業者に注文し、配送業者が受け付けた注文から特定されるLNGの配送量(以下、「注文配送量」と称する)をいう。また、在庫予測値とは、例えば、需要設備16での将来の在庫量として予測された在庫量をいう。
出力部26は、制約条件の下で、需要設備に対するLNGの配送に要する車両の車両種毎の配送台数が変数(意思決定変数)の1つとされた目的関数(例えば、後述の数式(8))を最小にする最適化問題の解(最適解)に応じた情報を出力する。解に応じた情報の一例としては、需要設備16に対するLNGの配送に要する車両の車両種毎の配送台数が挙げられる。
ここで、最適化問題は、相関情報を制約条件の1つとして有する。相関情報とは、在庫量と、需要予測値導出部22により導出された需要予測値と、在庫予測値導出部24により導出された在庫予測値と、規定情報との相関が定式化された情報をいう。規定情報とは、需要設備16に対するLNGの配送に要する車両の車両種毎の配送台数に応じて配送予定量を規定する情報(例えば、定式化された情報)をいう。また、相関情報の一例としては、需要実績値(定数)、需要予測値(定数)、在庫予測値(定数)、及び規定情報(配送台数が変数とされた項)の相関を示す数式が挙げられる(例えば、後述の数式(4)参照)。
一例として図2に示すように、配送計画装置12は、CPU(Central Processing Unit)30、一次記憶部32、及び二次記憶部34を含む。CPU30、一次記憶部32、及び二次記憶部34は、バス36を介して相互に接続されている。
CPU30は、配送計画装置12の全体の動作を制御する。一次記憶部32は、揮発性のメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)である。二次記憶部34は、不揮発性のメモリであり、例えば、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)である。
配送計画装置12は、インプット・アウトプット・インターフェース(I/O)38を備えている。I/O38は、CPU30と各種の入出力デバイスとを電気的に接続してCPU30と各種の入出力デバイスとの間の各種情報の送受信を司る。配送計画装置12は、I/O38に接続されることで、バス36を介してCPU30と電気的に接続される入出力デバイスとして、受付部40、表示部42、外部インタフェース(I/F)44、及び通信I/F46を備えている。
受付部40は、配送業者からの指示を含む各種情報を受け付ける。受付部40の一例としては、キーボード、マウス、及びタッチパネルなどの入力デバイスが挙げられる。受付部40によって受け付けられる各種情報の一例としては、顧客から注文されたLNGの配送量(以下、「注文配送量」と称する)、データベース(DB)構築開始指示、及び配送計画開始指示が挙げられる。DB構築開始指示とは、CPU30に対して後述のDB構築処理を開始させる指示をいい、配送計画開始指示とは、CPU30に対して後述の配送計画処理を開始させる指示をいう。
表示部42は、受付部40によって受け付けられた各種情報に応じてCPU30によって実行された処理の結果や警報等を表示する。表示部42の一例としては、液晶ディスプレイが挙げられる。
外部I/F44は、外部装置(例えば、USBメモリ)に接続され、外部装置とCPU30との間の各種情報の送受信を司る。
通信I/F46は、通信回線48(例えば、専用線又はインターネット回線)に接続されており、通信回線48に接続されたガスメータ50,・・・・50(図1に示す送信部14の一例)との間の各種情報の送受信を司る。なお、以下では、説明の便宜上、ガスメータ50,・・・・50を区別して説明する必要がない場合、「ガスメータ50」と称する。
ガスメータ50は、LNGが充填されるタンク51,・・・・51の各々に設けられている。なお、以下では、説明の便宜上、タンク51,・・・・51を区別して説明する必要がない場合、「タンク51」と称する。
ガスメータ50は、通信回線48に接続された基地局(図示省略)との間で無線通信を行う無線通信機能を有している。また、ガスメータ50は、内蔵センサ(図示省略)を有しており、内蔵センサは、タンク51内のLNGの液面の高さを定期的(例えば、1時間毎)に計測する。
従って、ガスメータ50では、内蔵センサによりタンク内のLNGの液面の高さが定期的に計測され、液面の高さが計測されると、計測された液面の高さを示す液面高さ情報が通信回線48を介して配送計画装置12に送信される。ここで、液面高さ情報は、計測が実施された需要設備16を特定するID、計測対象とされたタンク51を特定するID、及びガスメータ50によってタンク51内の液面の高さが計測された時刻(以下、「計測時刻」と称する)を示す情報を有している。
なお、図2に示す例では、ガスメータ50が通信回線48に直接接続されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガスメータ50が需要設備16のホストコンピュータを介して通信回線48に接続されていてもよい。この場合、例えば、ホストコンピュータがガスメータ50から定期的に在庫量を受信し、受信した在庫量を通信回線48を介して配送計画装置12に送信するようにすればよい。
一例として図3に示すように、二次記憶部34は、DB構築プログラム52及び配送計画プログラム54を記憶している。なお、以下では、説明の便宜上、DB構築プログラム52及び配送計画プログラム54を区別して説明する必要がない場合、「プログラム」と称する。
CPU30は、二次記憶部34からプログラムを読み出して一次記憶部32に展開する。そして、CPU30は、一次記憶部32に展開したプログラムを実行することで、一例として図1に示す受信部18、需要実績値導出部20、需要予測値導出部22、在庫予測値導出部24、及び出力部26として動作する。
なお、ここではプログラムを二次記憶部34から読み出す場合を例示しているが、必ずしも最初から二次記憶部34に記憶させておく必要はない。例えば、配送計画装置12に接続されて使用されるSSD(Solid State Drive)、ICカード、光磁気ディスク、CD−ROMなどの任意の可搬型の記憶媒体に先ずはプログラムを記憶させておいてもよい。そして、CPU30がこれらの可搬型の記憶媒体からプログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、通信手段を介して配送計画装置12に接続されるコンピュータ又はサーバ装置等の外部電子計算機の記憶部にプログラムを記憶させておいてもよい。この場合、CPU30は外部電子計算機からプログラムを取得して実行する。
一例として図3に示すように、二次記憶部34は、在庫管理DB56、配送量DB58、車両台数DB60、車両受入可否DB62、及び配送費用DB64を記憶している。在庫管理DB56は、CPU30によって後述のDB構築処理が実行されることによって構築される。配送量DB58、車両台数DB60、車両受入可否DB62、及び配送費用DB64は、受付部40によって受け付けられた情報に基づいて構築される。
一例として図4に示すように、在庫管理DB56は、需要設備名、計測時刻、及びガスメータ50によって計測された液面の高さを記憶している。すなわち、在庫管理DB56では、計測時刻とガスメータ50によって計測された液面の高さとが需要設備16毎に対応付けられている。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、需要設備16毎に使用しているタンク51の規格が統一されていることを前提としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、需要設備16毎にタンク51の規格は統一されていなくてもよい。この場合、在庫量の算出のために、液面の高さと共にタンク51の規格を特定する情報が配送量DB58に記憶されることが好ましい。
一例として図5に示すように、配送量DB58は、需要設備16に実際に配送されたLNGの配送量(以下、「実績配送量」と称する)及び需要設備16に配送される予定のLNGの配送量として注文配送量を記憶している。すなわち、配送量DB58では、需要設備16毎に、実績配送量と配送が実施された年月日とが対応付けられており、需要設備16毎に、注文配送量と配送の実施が予定されている月日とが対応付けられている。
なお、配送量DB58は、受付部40によって受け付けられた実績配送量及び注文配送量が現在の年月日と対応付けられて登録(追加記憶)されることで更新される。
一例として図6に示すように、車両台数DB60は、基地特定情報、車両種特定情報、全保有台数、配送命令待ち台数、及び整備台数(=全保有台数−配送命令待ち台数)を時間帯(図6に示す例では、半日)毎に記憶している。すなわち、車両台数DB60では、時間帯毎に、基地特定情報、車両種特定情報、全保有台数、配送命令待ち台数、及び整備台数が対応付けられている。
なお、車両台数DB60は、受付部40によって受け付けられた時間帯、基地特定情報、車両種特定情報、全保有台数、配送命令待ち台数、及び整備台数が互いに対応付けられて登録されることで更新される。
ここで、基地特定情報とは、車両が待機する複数の基地のうちの何れか1つを特定する情報をいう。なお、複数の基地の一例としては、図6及び図8に例示されているように、第1基地又は第2基地が挙げられる。
また、車両種特定情報とは、車両の車両種を特定する情報をいう。なお、車両種の一例としては、図6〜図8に例示されているように、第1車両(例えば、小型タンクローリ)、第2車両(例えば、中型タンクローリ)、又は第3車両(例えば、大型タンクローリ)が挙げられる。
また、全保有台数とは、基地が保有している車両の全台数をいう。また、配送命令待ち台数とは、全保有台数のうち、配送命令(出動命令)を待機している車両の台数をいう。更に、整備台数とは、全保有台数のうち、整備中(メンテナンス中)の車両の台数をいう。
一例として図7に示すように、車両受入可否DB62は、車両種特定情報、及び車両種が受け入れ可能であるか否かを示す受入可否情報(図7に示す例では、“○”及び“×”)を、需要設備16毎に、かつ、時間帯(図7に示す例では、半日)毎に記憶している。すなわち、車両受入可否DB62では、需要設備16毎に、かつ、時間帯毎に、車両種特定情報と受入可否情報とが対応付けられている。
なお、車両受入可否DB62は、受付部40によって受け付けられた時間帯、車両種特定情報、及び受入可否情報が互いに対応付けられて登録されることで更新される。
一例として図8に示すように、配送費用DB64は、基地特定情報、車両種特定情報、距離情報、及び配送費用情報を、需要設備16毎に、かつ、時間帯(図8に示す例では、半日)毎に記憶している。すなわち、配送費用DB64では、需要設備16毎に、かつ、時間帯毎に、基地特定情報、車両種特定情報、距離情報、及び配送費用情報が対応付けられている。
ここで、距離情報とは、基地特定情報により特定される基地と需要設備16との間の距離を示す情報をいう。また、配送費用情報とは、配送費用を示す情報をいう。更に、配送費用とは、需要設備16に対するLNGの1回の配送に要する費用をいう。
なお、配送費用DB64は、受付部40によって受け付けられた時間帯、基地特定情報、車両種特定情報、距離情報、及び配送費用情報が互いに対応付けられて登録されることで更新される。
次に、受付部40によってDB構築開始指示が受け付けられた場合にCPU30がDB構築プログラム52を実行することでCPU30が行うDB構築処理について、図9を参照して説明する。
図9に示すDB構築処理では、先ず、ステップ100で、受信部18は、ガスメータ50により送信された液面高さ情報(本発明に係る「在庫量に関する情報」の一例)を受信したか否かを判定する。ステップ100において、ガスメータ50により送信された液面高さ情報を受信した場合は判定が肯定されて、ステップ102へ移行する。ステップ100において、ガスメータ50により送信された液面高さ情報を受信していない場合は判定が否定されて、ステップ104へ移行する。
ステップ102で、ステップ100で受信した液面高さ情報に基づいて、在庫管理DB56に計測時刻及び液面の高さを需要設備16毎に登録することで在庫管理DB56の記憶内容を更新し、その後、ステップ104へ移行する。
ステップ104で、受信部18は、本DB構築処理を終了する条件(終了条件)を満たしたか否かを判定する。終了条件とは、例えば、DB構築処理を終了させる指示が受付部40によって受け付けられたとの条件、又はDB構築処理を開始してから所定時間(例えば、30分)が経過したとの条件をいう。ステップ104において、終了条件を満たしていない場合は判定が否定されて、ステップ100へ移行する。ステップ104において、終了条件を満たした場合は判定が肯定されて、本DB構築処理を終了する。
次に、受付部40によって第1需要設備16Aに関する配送計画開始指示が受け付けられた場合にCPU30が配送計画プログラム54を実行することでCPU30が行う配送計画処理について、図10を参照して説明する。
なお、ここでは、説明の便宜上、第1需要設備16Aに対しての配送計画が策定される場合を例示するが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2需要設備16Bに対しての配送計画が策定されてもよいことは言うまでもない。この場合、受付部40によって第2需要設備16Bに関する配送計画開始指示が受け付けられた場合に第2需要設備16Bに関する配送計画処理が実行されることで第2需要設備16Bに対しての配送計画が策定される。
図10に示す配送計画処理では、先ず、ステップ150で、需要実績値導出部20は、第1需要設備16Aに関する過去の所定期間(本ステップ150では一例として過去60日分)の需要実績値を日単位で算出する。需要実績値は、次の数式(1)によって算出される。
数式(1)、後述の数式(2)、及び後述の数式(4)において、“X日の0時時点の在庫量”(在庫量の実績値)は、在庫管理DB56に記憶されているX日の0時時点の液面の高さとタンク51の規格とに基づいて一意に算出される。また、数式(1)において、“X日の24時時点の在庫量”は、在庫管理DB56に記憶されているX日の24時時点の液面の高さとタンク51の規格とに基づいて一意に算出される。更に、数式(1)及び後述の数式(2)において、“X日の実績配送量”は、在庫管理DB56に記憶されているX日の実績配送量である。
次のステップ152で、需要予測値導出部22は、ステップ150で算出された需要実績値に基づいて、予め定められた複数の予測モデルから後述のステップ154で使用する1つの予測モデルを決定する。
後述のステップ154で使用される予測モデルは、ステップ150で算出された需要実績値を複数の予測モデルの各々に当て嵌めて得られた結果の各々とステップ150で算出された需要実績値との誤差に応じて決定される。誤差とは、例えば、偏差又は標準偏差などをいう。よって、「誤差に応じて決定される」とは、例えば、誤差が最小の予測モデルが後述のステップ154で使用される予測モデルとして決定されることを意味する。なお、本ステップ152では、ステップ150で算出された需要実績値を複数の予測モデルの各々に当て嵌めて得られた結果の各々とステップ150で算出された需要実績値との標準偏差が予測モデル毎に算出される。そして、算出された標準偏差のうちの最小の標準偏差の予測モデルが後述のステップ154で使用する予測モデルとして決定される。
次のステップ154で、需要予測値導出部22は、ステップ150で算出された需要実績値とステップ152で決定した予測モデルとに基づいて、第1需要設備16Aに関するX日の需要予測値を算出する。なお、X日とは、後述のステップ162において判定が否定されると1日加算されて更新される日付であり、初期設定の日付は、例えば、本配送計画処理の実行を開始した日付の翌日の日付である。
次のステップ156で、在庫予測値導出部24は、在庫量、注文配送量、及び需要予測値に基づいて、一例として図11に示すように、第1需要設備16Aに関する在庫予測値を算出する。なお、図11には、ステップ156の処理が繰り返し実行されて得られた20XX年3月1日〜3月30日の在庫予測値の推移の一例が示されており、在庫予測値は、第1需要設備16Aの在庫下限量と在庫上限量(≒タンク51の容量)との間で推移している。本ステップ156で算出された在庫予測値(例えば、図11に示すグラフ)は、表示部42に表示されるようにしてもよい。これにより、配送業者は、将来の在庫量の推移を予測することができるので、配送の追加又はキャンセルが必要か否かを判断することができる。
本ステップ156において在庫予測値とは、X日+1日の0時時点の在庫量をいう。X日+1日の0時時点の在庫量は、次の数式(2)によって算出される。なお、数式(2)及び後述の数式(4)において、“X日の需要予測値”とは、ステップ154で算出された需要予測値のうちのX日の需要予測値をいう。
次のステップ158で、出力部26は、数式(3)、数式(4)、数式(5)、数式(6)、及び数式(7)を制約条件とし、各種DBを参照して、目的関数である数式(8)の解を最小にする最適化問題を解く。なお、ここで、各種DBとは、例えば、在庫管理DB56、車両台数DB60、車両受入可否DB62、及び配送費用DB64をいう。
数式(3)〜数式(8)において、需要設備iとは、第1需要設備16A又は第2需要設備16Bをいう。基地kとは、基地特定情報により特定される基地をいう。車両種jとは、車両種特定情報により特定される車両種をいう。
数式(3)は、在庫量が予め定められた範囲内に収まるとの条件が制約条件の1つとされていることを示している。
数式(4)は、本発明に係る相関情報の一例であり、数式(4)の“(X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数)*(車両種jの積載可能量)”は、本発明に係る規定情報の一例である。
数式(3)及び数式(4)において、“在庫量”は、在庫管理DB56に記憶されている液面の高さとタンク51の規格とに基づいて一意に算出される。数式(4)において、“X日+1日の0時時点の在庫量”は、ステップ156で算出された在庫予測値である。数式(4)において、車両種jの積載可能量とは、車両種jの車両に対するLNGの積載可能量をいう。なお、数式(4)の“車両種jの積載可能量”として使用される値は、二次記憶部34に予め記憶されている値であってもよいし、受付部40によって受け付けられた値であってもよい。
数式(5)は、制約条件の1つとして、配送台数が車両種の配送命令待ち台数と調整用台数との和以下であるとの条件を規定した数式である。数式(5)の“車両種jの配送命令待ち台数+X日の基地kの車両種jの調整用台数”は、車両種毎の車両の全保有台数以下の台数である。なお、これは、制約条件の1つとして課せられており、この制約条件により、最適化問題の解から特定される車両種毎の配送台数が車両種毎の車両の全保有台数を上回ることを回避することが可能となる。
数式(6)は、数式(8)に含まれる“車両の調整用台数”を規定する数式である。“車両の調整用台数”は、例えば、車両台数DB60に記憶されている整備台数以下の台数である。
数式(5)及び数式(6)において、“X日における基地kに待機している車両の車両種jの調整用台数”は、車両台数DB60に記憶されている車両種毎の配送命令待ち台数の範囲内で定められる。
数式(7)は、制約条件の1つとして、需要設備に対する配送に用いられる車両の車両種が需要設備16で受け入れ可能な車両種であるとの条件を規定した数式である。数式(7)の“需要設備iに対する配送に要する車両の車両種jの受け入れ可否値”は、車両受入可否DB62に記憶されている受入可否情報から一意に導出される。
数式(8)は、需要設備16に対する燃料の配送に要する費用を示す関数を含む目的関数である。また、数式(8)は、“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”が変数の1つとされた目的関数である。数式(8)の“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”は、配送台数が複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定まることを示しており、最適化問題の解として導出される。
ここで、需要設備16に対する燃料の配送に要する費用を示す関数とは、“(X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数)*(基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送費用)”をいう。数式(8)の“基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送費用”は、需要設備16に対する燃料の配送に要する費用が複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定まることを示している。数式(8)の“基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送費用”は、配送費用DB64に記憶されている配送費用から一意に導出される。
数式(8)において、“w1”及び“w2”は、重み値である。重み値は、デフォルトで設定された固定値(例えば、需要設備16毎に時期(季節)に応じて定められた固定値)であってもよいし、受付部40によって受け付けられた指示に応じてカスタマイズされる可変値であってもよい。
数式(8)の第2項の“車両の調整用台数”は、目的関数の調整項であり、数式(8)の第1項のみで最適化問題が解けなかった場合であっても解が得られないという事態の発生を回避するために設けられている。すなわち、配送計画を策定するには車両が足りないという状態を回避するために、“車両の調整用台数”を余裕台数として設けることで違反を許容している。また、“車両の調整用台数”を最小化することで車両の出荷台数を平準化することが可能になる。
ステップ160で、出力部26は、ステップ158で最適化問題を解くことによって得た解である“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”を二次記憶部34の所定の記憶領域に記憶(上書き保存)する。
ステップ162で、出力部26は、所定日数分(ここでは一例として30日分)の解が二次記憶部34の所定の記憶領域に記憶されているか否かを判定する。ステップ162において、所定日数分の解が二次記憶部34の所定の記憶領域に記憶されていない場合は判定が否定されて、ステップ154へ移行する。ステップ162において、所定日数分の解が二次記憶部34の所定の記憶領域に記憶されている場合は判定が肯定されて、ステップ164へ移行する。
ステップ164で、出力部26は、ステップ160で二次記憶部34の所定の記憶領域に記憶された解に応じた情報である配送計画情報を表示部42に表示し、その後、本配送計画処理を終了する。
ここで、配送計画情報とは、例えば、ステップ158で最適化問題を解くことによって得た解である“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”に関連する情報をいう。
配送計画情報の一例としては、“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”が挙げられる。また、配送計画情報の他の一例としては、“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”から一意に導出される配送費用が挙げられる。また、配送計画情報の他の一例としては、“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”から一意に導出される在庫量が挙げられる。更に、配送計画情報の他の一例としては、“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”から一意に導出される需要予測値が挙げられる。
なお、配送計画情報は、表示部42に表形式で表示されるようにしてもよいし、グラフで時系列に表示されるようにしてもよい。
また、本ステップ164では、配送計画情報が表示部42に可視表示されるが、これに限らず、スピーカを利用した音声出力による可聴表示、プリンタを利用した印刷出力による永久可視表示、又はこれらを組み合わせた表示が行われるようにしてもよい。
また、本ステップ164では、出力部26が配送計画情報を表示部42に表示する例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、出力部26は、配送計画情報を外部I/F44を介して外部装置(例えば、USBメモリやSSD等の可搬型の記憶媒体)に出力することで外部装置に配送計画情報を記憶するようにしてもよい。
以上説明したように、配送計画システム10では、需要予測値導出部22により需要実績値及び予測モデルに基づいて需要予測値が算出される(ステップ154)。また、在庫予測値導出部24により、在庫量、注文配送量、及び需要予測値導出部22で算出された需要予測値に基づいて、在庫予測値が算出される(ステップ156)。そして、出力部26により、数式(4)を制約条件の1つとして有する最適化問題であって、目的関数である数式(8)を最小にする最適化問題が解かれることによって得られた解に応じた配送計画情報が出力される(ステップ164)。従って、配送計画システム10は、需要予測値導出部22、在庫予測値導出部24、及び出力部26を有しない場合に比べ、燃料の配送に要する費用の削減に寄与することができる。
また、配送計画システム10では、ガスメータ50により送信された液面高さ情報が受信部18によって受信される(ステップ100)。そして、需要実績値導出部20により、受信部18で受信された液面高さ情報、及び配送量DB58に記憶されている実績配送量に基づいて、需要設備16に関する過去の所定期間の需要実績値が日単位で算出される(ステップ150)。従って、配送計画システム10は、ガスメータ50により送信された液面高さ情報を受信し、受信した液面高さ情報に基づいて需要実績値を算出する構成を有しない場合に比べ、需要実績値の算出に要する人的な負担を軽減することができる。
また、配送計画システム10では、需要予測値導出部22による需要予測値の算出に用いる予測モデルとして、複数の予測モデルの各々に需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と需要実績値との誤差に応じて定められた予測モデルが採用されている。従って、配送計画システム10は、需要予測値の算出に用いる予測モデルを、複数の予測モデルの各々に需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と需要実績値との誤差に応じて定める構成を有しない場合に比べ、需要予測値を精度良く算出することができる。
また、配送計画システム10では、需要予測値導出部22による需要予測値の算出に用いる予測モデルとして、複数の予測モデルの各々に需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と需要実績値との標準偏差が最小の予測モデルが採用されている。従って、配送計画システム10は、需要予測値の算出に用いる予測モデルを、複数の予測モデルの各々に需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と需要実績値との標準偏差に応じて定める構成を有しない場合に比べ、需要予測値を精度良く算出することができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の目的関数として、需要設備16に対するLNGの配送に要する費用を示す関数を含む目的関数が採用されている(数式(8)参照)。従って、配送計画システム10は、最適化問題の目的関数として、需要設備16に対するLNGの配送に要する費用を示す関数を含む目的関数を用いない場合に比べ、需要設備16に対するLNGの配送に要する費用の最小化に寄与する解を得ることができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の目的関数により示される需要設備16に対するLNGの配送に要する費用として、車両が待機する複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定まる費用が採用されている。従って、配送計画システム10は、目的関数により示される配送に要する費用を、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定めない場合に比べ、複数の基地が存在する場合の車両種毎の配送に要する費用の最小化に寄与する解を得ることができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の目的関数の変数の1つとされている配送台数として、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定まる配送台数が採用されている。従って、配送計画システム10は、目的関数の変数の1つとされている配送台数を、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定めない場合に比べ、複数の基地が存在する場合の配送台数の平準化に寄与する解を得ることができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の目的関数として、車両種毎の車両の調整用台数を調整項として有する目的関数が採用されている。従って、配送計画システム10は、最適化問題の目的関数として、車両種毎の車両の調整用台数を調整項として有する目的関数を用いない場合に比べ、最適化問題の解が得られないという事態の発生を回避することができる。また、調整用台数を最小化することで、配送台数の平準化にも寄与することができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の目的関数の調整項として用いられる調整用台数として、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定まる調整用台数が採用されている(数式(6)及び数式(8)参照)。従って、配送計画システム10は、目的関数の調整項として用いられる調整用台数を、複数の基地の各々と車両種との関連性に応じて定めない場合に比べ、複数の基地が存在する場合に最適化問題の解が得られないという事態の発生を回避することができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の制約条件の1つとして、配送台数が車両種における使用可能な車両の台数と調整用台数との和以下であるとの条件が採用されている(数式(5)参照)。従って、配送計画システム10は、制約条件の1つとして、配送台数が車両種毎の配送命令待ちの車両の台数と調整用台数との和以下であるとの条件を採用しない場合に比べ、目的関数の調整項として採用された調整用台数の存在価値を向上させることができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の制約条件の1つとして、在庫量が予め定められた範囲内に収まるとの条件が採用されている(数式(3)参照)。従って、配送計画システム10は、最適化問題の制約条件の1つとして、在庫量が予め定められた範囲内に収まるとの条件を用いない場合に比べ、最適化問題の解として在庫量の過不足を招く解が得られてしまうことを回避することができる。
また、配送計画システム10では、最適化問題の制約条件の1つとして、車両種が需要設備16で受け入れ可能な車両種であるとの条件が採用されている(数式(7)参照)。従って、配送計画システム10は、制約条件の1つとして、車両種が需要設備16で受け入れ可能な車両種であるとの条件を用いない場合に比べ、需要設備16が車両を受け入れられないという事態の発生を招く解が得られてしまうことを回避することができる。
また、配送計画システム10では、制約条件の1つとして、配送台数が車両種毎の車両の全保有台数以下であるとの条件が採用されている。従って、配送計画装置12は、制約条件の1つとして、配送台数が車両種毎の車両の全保有台数以下であるとの条件を用いない場合に比べ、解から特定された配送台数が全保有台数を上回るという事態の発生を回避することができる。
なお、上記実施形態では、数式(8)を目的関数として例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、数式(9)、数式(10)、数式(11)、数式(12)、又は数式(13)を目的関数として使用してもよい。
数式(9)において、“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”は、目的関数の変数の1つとされており、最適化問題の解として導出される。数式(9)において、“昨日策定したX日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”は、例えば、昨日に配送計画処理が行われることによって得られた最適化問題の解から特定された配送台数である。従って、配送計画装置12は、数式(9)を目的関数とし、この目的関数が最小となるように最適化問題を解くことで、昨日の配送計画処理の実行によって得られた最適化問題の解からの変更を最小化するので、配送台数の平準化に寄与する解を得ることができる。
なお、数式(9)は、“昨日策定したX日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、“昨日策定したX日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”に代えて“一昨日に策定したX日の基地kから需要設備iへの配送に要する車両の車両種jの配送台数”を採用してもよい。
このように、配送計画装置12は、最適化問題の目的関数として、本日の最適化問題を解いて得られる解から特定される配送台数と前日以前に最適化問題を解いて得られた解から特定された配送台数との差を用いた項を含む目的関数を採用してもよい。このように、配送計画装置12は、本日得られる解から特定される配送台数と前日以前に得られた解から特定された配送台数との差を用いた項を含む目的関数を用いない場合に比べ、過去に手配された実績のある配送台数からの乖離を抑制する解を得ることができる。
数式(10)において、“X日の需要設備iと基地kとの距離”は、配送費用DB64に記憶されている距離情報から一意に導出される。従って、配送計画装置12は、数式(10)を目的関数とし、この目的関数が最小となるように最適化問題を解くことで、配送に要する距離を最小化する配送台数で配送計画を策定することができる。
なお、数式(10)の“X日の需要設備iと基地kとの距離”に代えて“X日の基地kから需要設備iへの配送に要する時間”又はX日の基地kと需要設備iとの往復に要する時間“を採用してもよい。このように、配送計画装置12は、“X日の需要設備iと基地kとの距離”に代えて距離に対応する時間(距離に応じて一意に定まる時間)を使用しても同様の効果を得ることができる。
数式(11)は、数式(8)に比べ、複数の基地の各々から需要設備16までの配送が考慮されていない点(1箇所の基地から需要設備16までの配送を考慮している点)が異なる。数式(11)を目的関数として最適化問題を解く場合、数式(6)に代えて数式(13)が制約条件の1つとして用いられる。数式(13)は、数式(6)に比べ、複数の基地の各々から需要設備16までの配送が考慮されていない点が異なる。従って、数式(11)が目的関数とされ、数式(13)が制約条件とされる場合、配送計画装置12は、数式(11)を目的関数として有すると共に数式(6)を制約条件として有する最適化問題を解く場合に比べ、演算に要する負荷を軽減することができる。
数式(12)は、数式(9)に比べ、複数の基地の各々から需要設備16までの配送が考慮されていない点(1箇所の基地から需要設備16までの配送を考慮している点)が異なる。数式(12)を目的関数として最適化問題を解く場合、数式(6)に代えて数式(13)が制約条件の1つとして用いられる。従って、数式(12)が目的関数とされ、数式(13)が制約条件とされる場合、配送計画装置12は、数式(9)を目的関数として有すると共に数式(6)を制約条件として有する最適化問題を解く場合に比べ、演算に要する負荷を軽減することができる。
また、上記実施形態では、数式(5)を制限条件の1つとして用いて最適化問題を解く例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、配送計画装置12は、数式(5)に代えて次の数式(14)を制限条件の1つとして用いて最適化問題を解くようにしてもよい。
数式(14)は、数式(5)に比べ、複数の基地の各々から需要設備16までの配送が考慮されていない点(1箇所の基地から需要設備16までの配送を考慮している点)が異なる。数式(14)を制約条件の1つとして用いる場合、数式(6)に代えて数式(13)が制約条件の1つとして用いられる。
数式(14)の“車両種jの配送命令待ち台数+車両の調整用台数”は、車両種毎の車両の全保有台数(≒車両種毎の手配可能な車両の総台数)を意味する。従って、配送計画装置12は、制約条件の1つとして、数式(14)を用いない場合に比べ、解から特定された配送台数が全保有台数を上回るという事態の発生を回避することができる。
また、上記実施形態では、配送計画処理のステップ150で需要実績値導出部20が演算式を用いて需要実績値を算出する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、需要実績値導出部20は、演算式に入力される値と同一の値が入力され、演算式から得られる解と同一の値が出力されるテーブルを用いて需要実績値を導出するようにしてもよい。同様に、需要予測値導出部22は、テーブルを用いて需要予測値を導出するようにしてもよいし、在庫予測値導出部24は、テーブルを用いて在庫予測値を導出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、各需要設備16に対して1つのタンク51が備えられている場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各需要設備16に対して複数のタンク51が備えられていてもよい。この場合、タンク51毎にガスメータ50によって液面高さ情報が取得されて配送計画装置12に対して定期的に送信される。
また、上記実施形態では、液面高さ情報が通信回線48を介して配送計画装置12に送信される場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、液面高さ情報が受付部40又は外部I/F44を介して配送計画装置12に入力されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、液面高さ情報が配送計画装置12に入力され、入力された液面高さ情報に基づいて在庫量が算出される場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、液面高さ情報に代えて在庫量が受付部40又は外部I/F44を介して配送計画装置12に入力され、入力された在庫量が在庫管理DB56に登録されるようにしてもよい。この場合、CPU30による在庫量の算出に要する負荷が軽減される。
また、上記実施形態では、需要実績値導出部20により需要実績値が算出される場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、人為的に算出された需要実績値が受付部40又は外部I/F44を介して配送計画装置12に入力されるようにしてもよい。この場合、CPU30による需要実績値の算出に要する負荷が軽減される。
また、上記実施形態では、需要実績値、需要予測値、在庫予測値、及び最適化問題の解が日単位で算出される場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、需要実績値、需要予測値、在庫予測値、及び最適化問題の解は、数日単位、半月単位、1月単位、数箇月単位、又は年単位等の所定期間単位で算出されてもよい。
また、上記実施形態では、DB構築処理及び配送計画処理を例示したがこれはあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。また、上記第1実施形態で説明したDB構築処理及び配送計画処理の各々に含まれる各処理は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やプログラマブルロジックデバイス等のハードウェア構成で実現されてもよい。また、上記第1実施形態で説明したDB構築処理及び配送計画処理の各々に含まれる各処理は、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現してもよい。
10 配送計画システム
12 配送計画装置
14A,14B 送信部
16A 第1需要設備
16B 第2需要設備
18 受信部
20 需要実績値導出部
22 需要予測値導出部
24 在庫予測値導出部
26 出力部

Claims (18)

  1. 燃料の需要がある需要設備での前記燃料の需要実績値、及び予測モデルに基づいて、前記需要設備での前記燃料の需要予測値を導出する需要予測値導出手段と、
    前記需要設備での前記燃料の在庫量、前記需要設備に対する前記燃料の配送予定量として受け付けられた受付値、及び前記需要予測値導出手段により導出された前記需要予測値に基づいて、前記需要設備での前記燃料の在庫予測値を導出する在庫予測値導出手段と、
    前記在庫量と、前記需要予測値導出手段により導出された前記需要予測値と、前記在庫予測値導出手段により導出された前記在庫予測値と、前記需要設備に対する前記燃料の配送に要する車両の車両種毎の配送台数に応じて前記配送予定量を規定する規定情報との相関が定式化された相関情報を制約条件の1つとして有する最適化問題であって、前記配送台数が変数の1つとされた目的関数を最小にする最適化問題の解に応じた情報を出力する出力手段と、
    を含む配送計画装置。
  2. 前記需要設備から送信された前記在庫量に関する情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記在庫量に関する情報、及び前記需要設備に配送された前記燃料の配送量に基づいて、所定期間の前記需要実績値を導出する需要実績値導出手段と、を更に含む請求項1に記載の配送計画装置。
  3. 前記予測モデルは、予め定められた複数の予測モデルのうち、前記予め定められた複数の予測モデルの各々に前記需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と前記需要実績値との誤差に応じて定められた予測モデルである請求項1又は請求項2に記載の配送計画装置。
  4. 前記予測モデルは、前記予め定められた複数の予測モデルのうち、前記予め定められた複数の予測モデルの各々に前記需要実績値を当て嵌めて得られた結果の各々と前記需要実績との標準偏差が最小の予測モデルである請求項3に記載の配送計画装置。
  5. 前記目的関数は、前記需要設備に対する前記燃料の配送に要する費用を示す関数を含む目的関数である請求項1から請求項4の何れか1項に記載の配送計画装置。
  6. 前記費用は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記車両種との関連性に応じて定まる費用である請求項5に記載の配送計画装置。
  7. 前記配送台数は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記車両種との関連性に応じて定まる配送台数である請求項1から請求項6の何れか1項に記載の配送計画装置。
  8. 前記目的関数は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記需要設備との距離、又は前記距離に対応する時間を有する目的関数である請求項1から請求項4の何れか1項に記載の配送計画装置。
  9. 前記目的関数は、本日得られる前記解から特定される前記配送台数と前日以前に得られた前記解から特定された前記配送台数との差を用いた項を含む目的関数である請求項1から請求項4の何れか1項に記載の配送計画装置。
  10. 前記目的関数は、前記車両種毎の前記車両の調整用台数を調整項として有する目的関数である請求項1から請求項9の何れか1項に記載の配送計画装置。
  11. 前記調整用台数は、前記車両が待機する複数の基地の各々と前記車両種との関連性に応じて定まる調整用台数である請求項10に記載の配送計画装置。
  12. 前記最適化問題は、前記配送台数が前記車両種毎の配送命令待ちの前記車両の台数と前記調整用台数との和以下であるとの条件を制約条件の1つとして有する請求項10又は請求項11に記載の配送計画装置。
  13. 前記最適化問題は、前記在庫量が予め定められた範囲内に収まるとの条件を制約条件の1つとして有する請求項1から12の何れか1項に記載の配送計画装置。
  14. 前記最適化問題は、前記車両種が前記需要設備で受け入れ可能な車両種であるとの条件を制約条件の1つとして有する請求項1から請求項13の何れか1項に記載の配送計画装置。
  15. 前記最適化問題は、前記配送台数が前記車両種毎の前記車両の全保有台数以下であるとの条件を制約条件の1つとして有する請求項1から請求項14の何れか1項に記載の配送計画装置。
  16. 請求項1から請求項15の何れか1項に記載の配送計画装置と、
    前記配送計画装置が前記需要実績値の導出に用いる情報として前記在庫量に関する情報を前記配送計画装置に送信する送信手段と、
    を含む配送計画システム。
  17. 燃料の需要がある需要設備での前記燃料の需要実績値、及び予測モデルに基づいて、前記需要設備での前記燃料の需要予測値を導出し、
    前記需要設備での前記燃料の在庫量、前記需要設備に対する前記燃料の配送予定量として受け付けられた受付値、及び導出した前記需要予測値に基づいて、前記需要設備での前記燃料の在庫予測値を導出し、
    前記在庫量と、導出した前記需要予測値と、導出した前記在庫予測値と、前記需要設備に対する前記燃料の配送に要する車両の車両種毎の配送台数に応じて前記配送予定量を規定する規定情報との相関が定式化された相関情報を制約条件の1つとして有する最適化問題であって、前記配送台数が変数の1つとされた目的関数を最小にする最適化問題の解に応じた情報を出力することを含む配送計画方法。
  18. コンピュータを、
    請求項1から請求項15の何れか1項に記載の配送計画装置における需要予測値導出手段、在庫予測値導出手段、及び出力手段として機能させるためのプログラム。
JP2014112668A 2014-05-30 2014-05-30 配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラム Active JP6205310B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014112668A JP6205310B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014112668A JP6205310B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015228073A true JP2015228073A (ja) 2015-12-17
JP6205310B2 JP6205310B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=54885522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014112668A Active JP6205310B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6205310B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020170456A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置
JP2020170441A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 日本瓦斯株式会社 ガス仕入計画に基づくローリ配車計画の策定方法
WO2021171078A1 (en) * 2020-02-28 2021-09-02 Coupang Corp. Computer-implemented systems and methods for generating demand forecasting data by performing wavelet transform for generating accurate purchase orders
JP2022514134A (ja) * 2018-08-31 2022-02-10 グラブタクシー ホールディングス プライベート リミテッド 輸送サービスプロバイダを管理する方法、当該方法を実施するための命令を含むコンピュータプログラム、当該方法を実行させる命令を記憶する非一時記憶媒体、及び輸送サービスプロバイダを管理するための装置
WO2022153716A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 日本電気株式会社 最適化装置、最適化方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体
JP2023042633A (ja) * 2021-09-15 2023-03-28 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、制御方法、プログラム
JP7461244B2 (ja) 2020-08-04 2024-04-03 東京瓦斯株式会社 ガスの需要予測方法、システム、プログラム、記録媒体およびサーバー

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307279A (ja) * 2000-04-17 2001-11-02 Idemitsu Eng Co Ltd 商品配送システム
JP2004359263A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Idemitsu Kosan Co Ltd コージェネレーション燃料自動発注・配送システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001307279A (ja) * 2000-04-17 2001-11-02 Idemitsu Eng Co Ltd 商品配送システム
JP2004359263A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Idemitsu Kosan Co Ltd コージェネレーション燃料自動発注・配送システム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022514134A (ja) * 2018-08-31 2022-02-10 グラブタクシー ホールディングス プライベート リミテッド 輸送サービスプロバイダを管理する方法、当該方法を実施するための命令を含むコンピュータプログラム、当該方法を実行させる命令を記憶する非一時記憶媒体、及び輸送サービスプロバイダを管理するための装置
JP7253041B2 (ja) 2018-08-31 2023-04-05 グラブタクシー ホールディングス プライベート リミテッド 輸送サービスプロバイダを管理する方法、当該方法を実施するための命令を含むコンピュータプログラム、当該方法を実行させる命令を記憶する非一時記憶媒体、及び輸送サービスプロバイダを管理するための装置
JP2020170456A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置
JP2020170441A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 日本瓦斯株式会社 ガス仕入計画に基づくローリ配車計画の策定方法
JP7120131B2 (ja) 2019-04-05 2022-08-17 トヨタ自動車株式会社 情報処理装置
WO2021171078A1 (en) * 2020-02-28 2021-09-02 Coupang Corp. Computer-implemented systems and methods for generating demand forecasting data by performing wavelet transform for generating accurate purchase orders
JP7461244B2 (ja) 2020-08-04 2024-04-03 東京瓦斯株式会社 ガスの需要予測方法、システム、プログラム、記録媒体およびサーバー
WO2022153716A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 日本電気株式会社 最適化装置、最適化方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体
JP2023042633A (ja) * 2021-09-15 2023-03-28 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、制御方法、プログラム
JP7460916B2 (ja) 2021-09-15 2024-04-03 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、制御方法、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6205310B2 (ja) 2017-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6205310B2 (ja) 配送計画装置、配送計画システム、配送計画方法、及びプログラム
JP6298917B1 (ja) ガス容器の交換システム、その交換プログラム、その交換装置およびその交換方法
CN107608398B (zh) 管理对来自水网络的水的需求的方法以及需求管理系统
JP5570552B2 (ja) 配送予測システムおよび配送予測方法
CN109478784A (zh) 用于调节微电网的系统和方法
EP2862133A2 (en) Decision support tool for opeation of a facility
US20140365276A1 (en) Data-driven inventory and revenue optimization for uncertain demand driven by multiple factors
Maghrebi et al. Assessing the accuracy of expert-based decisions in dispatching ready mixed concrete
JP2023532733A (ja) 損失の認定および定量化を介したメータードリフトのリアルタイム判定
Emms Pricing general insurance in a reactive and competitive market
US20240110701A1 (en) Fuel Tank Monitoring Systems and Methods
JP5509184B2 (ja) 燃料タンクの燃料補充決定装置
JP2004274915A (ja) 給電計画システム
Van den Berg et al. Allocating service parts in two-echelon networks at a utility company
JP2020166596A (ja) 配送員がメーター交換作業を行うことによる年間作業の平準化方法
JP2017084346A (ja) 発電機運転計画作成装置、発電機運転計画作成方法、プログラム、データ及び発電機制御装置
JP2004328907A (ja) 託送電力の需要予測方法と装置、そのためのプログラム
JP5973356B2 (ja) ガス使用量の予測システムおよび予測方法
JP2016136313A (ja) 最適取引量決定システム、最適取引量決定方法及びプログラム
JP5191341B2 (ja) Lng管理システムおよびlng管理プログラム
JP2012003660A (ja) 検針業務調整システム及び検針業務調整方法
US11036516B2 (en) Parallel distributed processing control system, program, and parallel distributed processing control method
JP6534718B2 (ja) 高圧ガス発注システム、発注方法及びコンピュータプログラム
CN110414875B (zh) 产能数据处理方法、装置、电子设备及计算机可读介质
JP6236110B2 (ja) ガス使用量の予測システムおよび予測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6205310

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250