JP2020170441A - ガス仕入計画に基づくローリ配車計画の策定方法 - Google Patents

ガス仕入計画に基づくローリ配車計画の策定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス仕入計画に適合した配車計画を策定するローリ配車計画の策定方法を提供する。【解決手段】基地で燃料を積み込んで配送するローリの配車計画を作成する方法は、複数の仕入先のそれぞれについて、仕入先と、仕入先の燃料を供給する1以上の基地と、仕入先との間で設定された1以上の基地のそれぞれにおける月毎の積込予定数量とを対応付けるガス仕入計画の情報を取得し、ローリの配送実績及びガス仕入計画に基づいて、月毎の積込予定数量を超えないように、基地と仕入先との組み合わせを各ローリに割り当てて、日毎の配車計画を作成する。【選択図】図6

Description

本発明は、ガス仕入計画に基づくローリ配車計画の策定方法に関する。
従来より、液化石油ガス(LPG:Liquefied Petroleum Gas)の取引においては、元売業者や商社などの仕入先とガス事業者との間で年間契約が締結され、契約に基づくガス仕入計画に従ってガス事業者が仕入先からLPGを仕入れる仕組みが採られている。LPGを仕入れる際、ガス事業者は、数量を指定して前日までに仕入先に発注を行い、当日、発注した数量のLPGを基地からローリで運び出す。基地から運び出されたLPGは、例えば、充填工場、委託充填工場、簡易ガス設備、その他の顧客設備などへと配送される。
仕入先に対する発注数量は、例えば、充填工場や委託充填設備への充填量予測、簡易ガス設備のタンク残量、及び顧客からの注文数量などに基づいて決定される。また、発注数量に応じてローリの配車計画が策定され、その配車計画に基づいてローリが配車される。ローリの配車に関し、下記の特許文献1には、受け付けた注文の内容を管理する受注データベースに基づいてローリの配送計画を立案し、配送計画の内容を配送計画データベースで管理する仕組みが提案されている。
特開2003−271879号公報
仕入先は、ガス事業者との間で締結された年間契約に基づいて計画的にLPGを調達する。そのため、ガス仕入計画で定められた毎月の発注予定数量に比べ、ガス事業者から仕入先への発注数量(ローリに積み込んで運び出す数量)が少ないと、仕入先は過剰在庫を抱える事態になりうる。一方、発注予定数量に比べて実際の発注数量が多いと在庫が不足する又は発注に応じられない事態になりうる。こうしたことから、発注予定数量と実際の発注数量とを近づける工夫が求められている。
そこで、上記の課題に鑑み、本発明の1つの観点によれば、本発明の目的は、ガス仕入計画に適合した配車計画を策定するための方法及びシステムを提供することにある。
本発明の一態様によれば、基地で燃料を積み込んで配送するローリの配車計画を作成する方法が提供される。この方法は、複数の仕入先のそれぞれについて、仕入先と、仕入先の燃料を供給する1以上の基地と、仕入先との間で設定された1以上の基地のそれぞれにおける月毎の積込予定数量とを対応付けるガス仕入計画の情報を取得することと、ローリの配送実績及びガス仕入計画に基づいて、月毎の積込予定数量を超えないように、日毎に、基地と仕入先との組み合わせを各ローリに割り当てて、日毎の配車計画を作成することと、を含む。
また、本発明の他の態様によれば、基地で燃料を積み込んで配送するローリの配車計画を作成するシステムが提供される。このシステムは、複数の仕入先のそれぞれについて、仕入先と、仕入先の燃料を供給する1以上の基地と、仕入先との間で設定された1以上の基地のそれぞれにおける月毎の積込予定数量とを対応付けるガス仕入計画の情報を記憶する記憶部と、ローリの配送実績及びガス仕入計画に基づいて、月毎の積込予定数量を超えないように、日毎に、基地と仕入先の組み合わせを各ローリに割り当てて、日毎の配車計画を作成する計画作成部と、を有する。
本発明によれば、ガス仕入計画に適合した配車計画を策定することができる。
ガス仕入計画及び配車計画の概要について説明するための模式図である。 ガス事業者システムの機能について説明するためのブロック図である。 仕入計画DBについて説明するための図表である。 配車計画DBについて説明するための図表である。 実績管理DBについて説明するための図表である。 ガス仕入計画に基づく配車計画の作成について、及び発注の受け付けから配送完了報告の受け付けまでの処理について説明するためのフロー図である。 ガス事業者システムの機能を実現可能なハードウェアについて説明するためのブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について説明する。なお、本明細書及び図面において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
本実施形態は、ガス仕入計画に基づく配車計画の作成方法に関する。ガス仕入計画は、ガスの元売り業者や商社などの仕入先と、ガス事業者との間で締結される年間契約に基づいて策定される月別の数量計画であり、ガス事業者が仕入先のガスをどこの基地から、どのくらいの数量だけ毎月取得するかを示す情報である。
配車計画は、翌日配送すべきガスの数量に応じて、どこの基地にローリを向かわせ、どの仕入先のガスをどのくらい積み込んで、どの配送先へ向かわせるかを示す情報である。翌日配送すべきガスの数量は、例えば、充填工場における翌日の充填予定、委託充填工場における過去の充填実績から予測した翌日の充填予定、簡易ガス設備の充填スケジュールに基づく翌日の充填予定、及び個別の顧客設備から受け付けた翌日分の発注数量などに基づいて決定されうる。
一般に、毎月のガス消費量は、当月の気温条件などによって変動する。例えば、平年よりも冬場の平均気温が高い場合にはガスの消費量が少なくなり、逆に平均気温が低い場合にはガスの消費量が多くなる傾向にある。さらに、同じ冬場でも、1月は温暖で、2月になって急に冷え込みが厳しくなった場合、1月は予想よりもガスの消費量が少なく、2月は予想よりもガスの消費量が多くなるだろう。
上記のような場合、翌日の充填予定や受注数量だけを考慮して日々の配車計画を作成していると、ガス仕入計画で策定した月別の数量計画と、実際にガス事業者が仕入れたガスの数量とが乖離するリスクがある。以下で説明するように、本実施形態では、ガス事業者が、日々行われる配車計画の作成時に、ガス仕入計画に基づいてローリの割り当てを調整し、さらに、必要に応じて月末に空きローリを活用して仕入れ量を調整することで、月別の数量計画と、実際の仕入れ数量との間の乖離を最小化する方法を提案する。
まず、図1を参照しながら、具体例に基づいて、上述したガス仕入計画及び配車計画について、さらに説明する。図1は、ガス仕入計画及び配車計画の概要について説明するための模式図である。
図1の例には、ガス事業者Gが仕入先#1、#2、…、#Jと年間契約を締結し、その年間契約に基づいて、ガス事業者Gが、仕入先#1、#2、…、#Jから供給されるガスを、基地#1、#2、…、#Kのうち対応する基地からローリ#1、#2、…、#6で運び出す様子が模式的に示されている。図1には、ローリ#1、#2、…、#6によるガスの配送先の例として、充填工場#1、…、#L、簡易ガス設備#1、…、#M、顧客設備#1、…、#Nが記載されている。
上記の例では、仕入先#1は、基地#1(1a)、基地#2(2a)、基地#3(3a)からガスを供給しうる。また、仕入先#2は、基地#1(1b)、基地#2(2b)からガスを供給しうる。仕入先#Jは、基地#K(Ka)からガスを供給しうる。なお、1a、1bなど、各基地に付された符号は、どの基地から、どの仕入先のガスを取得するかについて説明するために、説明の都合上付与されているものである。
上記の例において、ローリL1は、基地#1で仕入先#1のガス(1a)を積み込み、充填工場#1へと配送している。ローリL2は、基地#1で仕入先#2(1b)のガスを積み込み、充填工場#Lへと配送している。ローリL3、L4は、基地#2で積み込んだガスを、それぞれ簡易ガス設備#1、#Mへと配送している。ローリL5、L6は、基地#Kで積み込んだガスを、それぞれ顧客設備#1、#Nへと配送している。
ローリは、事前に基地に登録され、登録済みの基地でガスを積み込む。また、ローリは、基地でガスを積み込み、積み込んだガスの全量を配送先で下ろす。そのため、配送が完了したローリに基地で積み込んだガスの数量が配送実績(配送済みの数量)となる。ローリには、最大積載量が異なる複数の種類がある。そのため、配送するガスの数量に応じてローリの種類が選択されうる。また、最大積載量が大きいローリほど大型になるため、配送先へ向かう道路の幅や交通事情などに応じて適切な種類のローリが選択されうる。
ガス事業者Gは、上述した年間契約に基づく月別の数量計画(ガス仕入計画)、翌日に配送すべきガスの予定数量、及び上述したローリの属性(例えば、登録基地の場所、最大積載量、サイズなど)を考慮してローリの配車計画を策定する。このとき、ガス事業者Gは、各仕入先との間で取り決めた当月の数量を超えないようにローリの配車を決める。また、ガス事業者Gは、仕入先毎に異なることがある単価(例えば、単位数量(1t)当たりの価格)を考慮して、どの仕入先のガスを優先的に取得するかを決めてもよい。
上記のように、ガス仕入計画を考慮して配車計画を策定することで、ガス事業者Gは、各仕入先との間で締結した年間契約が示す月別の数量計画に対して、大きな過不足を生じることなくガスを配送することができる。これにより、ガス事業者Gは、数量計画で示された数量に近い数量を毎月確実に取得することができ、過剰取得或いは取得不足に伴う追加コストの発生を抑えることができる。また、各仕入先も、取得不足に伴う過剰在庫の発生リスクや、過剰取得に伴う在庫不足の発生リスクを低減することができる。
以下、ガス仕入計画に基づく配車計画の作成方法について、より詳細に説明する。なお、以下では、説明の都合上、当該配車計画の作成方法をシステム(ガス事業者システム)に実装する場合の実施例を示し、当該実施例に沿って説明を進める。
まず、図2を参照しながら、ガス事業者システム10について説明する。図2は、ガス事業者システムの機能について説明するためのブロック図である。
図2に示すように、ガス事業者システム10は、記憶部11、発注管理部12、配車計画策定部13、及び計画調整部14を含む。
記憶部11には、ガス事業者システム10で利用される情報を含むデータベース(DB)が格納される。例えば、記憶部11には、仕入計画DB11a、配車計画DB11b、及び実績管理DB11cが格納される。
仕入計画DB11aは、ガス事業者Gが各仕入先との間で締結した年間契約に基づいて策定された月別の数量計画(ガス仕入計画)に関する情報を含む。例えば、仕入計画DB11aは、図3に示すような情報を含む。図3は、仕入計画DBについて説明するための図表である。
図3に例示した仕入計画DB11aは、仕入先の名称、基地の名称、月別数量、及び単価の情報を含む。なお、仕入先の名称は、仕入先を識別するために用いられる情報の一例であり、仕入先の識別情報(識別コードなど)で代替されてもよい。基地の名称は、基地を識別するために用いられる情報の一例であり、基地の識別情報(識別コードなど)で代替されてもよい。
月別数量は、該当する月内に、対応する基地から、対応する仕入先のガスを、ガス事業者Gが取得すべき数量である。図1の例では、ガス事業者Gが、仕入先#1のガスを、1月に、基地#1から200t、基地#2から500t、基地#3から300t取得することになっている。この数量を超過してガスを取得した場合、例えば、超過取得した分について通常より高い単価での取得になる。単価の情報は、単位数量(1t)当たりの取得価格(通常価格)を示す。なお、単価は、仕入先と基地の組み合わせ毎に設定されてもよいし、市場価格の変動に応じて更新されてもよい。
配車計画DB11bは、どのローリに、どの基地で、どの仕入先のガスを、どのくらい積み込み、積み込んだガスをどこへ配送するかを示す配車計画の情報を含む。例えば、配車計画DB11bは、図4に示すような情報を含む。図4は、配車計画DBについて説明するための図表である。
図4に例示した配車計画DB11bは、ローリの車番、積込数量、仕入先の名称、基地の名称、及び配送先の名称を含む。なお、仕入先の名称、基地の名称、及び配送先の名称は、それぞれ識別情報(識別コードなど)で代替されてもよい。
車番の欄には、ローリの車両番号(ナンバープレートに記載の番号)や、各ローリに割り振られた固有の番号などの識別情報(例えば、基地に登録される識別情報)が記載される。積込数量の欄には、ローリに積み込むべきガスの数量を示す情報が記載される。仕入先の欄には、ローリがどの仕入先のガスを積み込むかを示す情報が記載される。基地の欄には、ローリがどの基地でガスを積み込むかを示す情報が記載される。配送先の欄には、ガスを積み込んだローリが向かうべき配送先を示す情報が記載される。
実績管理DB11cは、現時点で、各基地から各仕入先のガスをどれだけ取得しているかを月毎に示す情報を含む。また、実績管理DB11cは、前年実績を含んでもよい。例えば、実績管理DB11cは、図5に示すような情報を含む。図5は、実績管理DBについて説明するための図表である。
図5に例示した実績管理DB11cは、2019年2月26日の時点(例えば、当日分の配送が全て完了した時点)で、仕入先と基地との各組み合わせについて各月に既に取得したガスの総量(総積込数量)を含む。また、実績管理DB11cは、当月について、月末時点での総積込数量の予測値(積込予定数量)を含む。なお、図5の例において、今年度の総積込数量が得られていない月については、前年の総積込数量(前年実績)が記載されている。
積込予定数量は、例えば、前年実績(前年当月の数量、前年当月前後の3ヶ月平均数量など)、前月実績、現時点までの当月の総積込数量などに基づいて推定されうる。例えば、現時点までの当月の総積込数量を日数(26日)で割って平均値を算出し、当月の日数(28日)に平均値を掛けることで、積込予定数量の推定値を計算することができる。なお、過去3年間における当月の総積込数量の平均値などを積込予定数量の推定値として利用してもよく、推定値の計算方法はこれに限定されない。
総積込数量は、配車計画に基づく各ローリによる配送が完了した時点で日毎に確定する。例えば、全てのローリについて配送完了(配送先へのガスの配送完了)の報告を受けたとき、配車計画DB11bに記載の積込数量の総量を、前日までの総積込数量に加算することで、当日の配送分を含めた当月の総積込数量が確定する。つまり、過去の各配車計画(配送実績11d)から総積込数量を計算することができる。なお、積込完了の方向に応じて総積込数量が更新されてもよい。
再び図2を参照する。発注管理部12は、翌日の配送予定に基づいて各仕入先に予定数量を発注する。このとき、発注管理部12は、配車計画DB11bに基づいて、配送の前日に、発注対象の仕入先(例えば、仕入先21)に対し、どの基地から、どれだけのガスを、どのローリで取得するかを指定する。この発注を受けた仕入先21は、指定された基地(例えば、基地22)に対し、指定されたローリ(例えば、ローリ23)の車番、及び指定された積込数量を通知する。
配車計画策定部13は、配送先へと配送すべき数量に基づいて配車計画を策定する。例えば、配車計画策定部13は、配送先へと配送すべき数量及び配送先付近の道路事情(道幅など)に応じてローリの種別を選択する。また、配車計画策定部13は、仕入計画DB11a及び実績管理DB11cを参照し、総積込数量が月別数量に達していない仕入先と基地との組み合わせを抽出し、抽出した組み合わせのうち単価の低い組み合わせに、選択した種別のローリを割り当てる。
ローリを割り当てる際、配車計画策定部13は、配送先に近い基地に登録されているローリを優先的に選択してもよい。なお、万が一、全ての仕入先と基地との組み合わせについて積込予定数量が月別数量を超過する場合、配車計画策定部13は、単価の安い仕入先から順に、選択したローリを割り当てる。配車計画策定部13は、仕入先と基地との組み合わせに対するローリの割り当て結果を配車計画DB11bに格納する。
配送当日が月末又は月末に近い場合(例えば、月末の2日前)、計画調整部14は、積込予定数量が月別数量を大きく下回る仕入先と基地との組み合わせを抽出し、抽出した組み合わせに対応する仕入先のガスをローリに積み込んで所定の待機場所(例えば、自社の充填工場など)に待機させる月末調整を実施する。例えば、月別数量と積込予定数量との差が所定の閾値(例えば、月別数量の3%)より大きい仕入先と基地との組み合わせがある場合に月末調整が実施される。
例えば、図3の仕入計画DB11aを参照すると、仕入先#1と基地#1との組み合わせに対する2月の月別数量は220tである。図5の実績管理DB11cを参照すると、仕入先#1と基地#1との組み合わせに対する2月の積込予定数量は210tである。積込予定数量と月別数量との差は10tであり、閾値が月別数量の3%である場合、その差は月別数量220tの3%(6.6t)を上回る。この場合、計画調整部14は、その差の少なくとも一部について月末調整を実施する。
上記のように、ガス仕入計画に基づいて配車計画を作成することで、月毎の総積込数量を月別数量に近づけることができる。なお、上記の月末調整は省略してもよいが、この月末調整を実施することで、さらに月毎の総積込数量と月別数量との差が小さくすることができる。これにより、ガス事業者Gは、各仕入先との間で締結した年間契約をより厳密に履行することができ、各仕入先との間の信頼関係をより強固にすることができる。
配送前日における仕入先への発注及びローリの手配は、上述した配車計画DB11bに基づいて行われる。配送前日又は当日における各ローリへの配送指示も、上述した配車計画DB11bに基づいて行われる。また、実績管理DB11cの総積込数量は、配送完了の報告を受けて、配車計画DB11bに基づいて更新される。実績管理DB11cの積込予定数量は、更新後の総積込数量に基づいて更新される。
なお、上記の説明では各処理をガス事業者システム10が実施することを前提に説明してきたが、一部の処理を人手で実施してもよい。例えば、仕入先への発注は、配車計画DB11bを参照しながら、人がWebやFAXで仕入先に発注を行ってもよい。このような変形例についても当然に本実施形態の技術的範囲に属する。
次に、図6を参照しながら、配車計画の作成を含む処理の流れについて説明する。図6は、ガス仕入計画に基づく配車計画の作成について、及び発注の受け付けから配送完了報告の受け付けまでの処理について説明するためのフロー図である。なお、以下で述べる処理の内容はあくまでも一例であり、様々な変形が可能である。
(S101)発注管理部12は、配送先からの発注を受け付ける。このとき、翌日の充填数量を予測できる配送先(自社の充填工場など)について、発注管理部12は、その充填数量を発注数量として管理する。
(S102)配車計画策定部13は、各配送先における発注数量に応じたローリの種別を設定する。例えば、配送先24から1tの発注を受け付けた場合、配車計画策定部13は、最大積載量が1tを超える種別のローリを割り当て対象に設定する。
(S103)配車計画策定部13は、各配送先と各ローリの登録基地(ローリが登録されている基地)との位置関係に基づいて各配送先にローリを割り当てる。例えば、配送先24に割り当て可能な同種のローリが複数ある場合、配車計画策定部13は、配送先24に近い基地(基地22)に登録されているローリ(ローリ23)を配送先24に割り当てる。これにより、基地22、ローリ23、配送先24が対応付けられる。
(S104)配車計画策定部13は、仕入計画DB11aに記載された当月の月別数量と、実績管理DB11cに記載された現時点での総積込数量とを参照し、総積込数量と月別数量との差が、翌日の積込数量より大きくなるように各ローリと仕入先とを対応付ける。例えば、基地22にローリ23が対応付けられている場合、配車計画策定部13は、基地22で積込可能なガスを供給する仕入先のうち、総積込数量と月別数量との差が翌日の積込数量より大きい仕入先にローリ23を割り当てる。
上記の場合、配車計画策定部13は、単価を考慮してローリ23に対応付ける仕入先を選択してもよい。また、基地22に対応する全ての仕入先について、総積込数量と月別数量との差が翌日の積込数量より大きい場合、配車計画策定部13は、仕入計画DB11a及び実績管理DB11cを参照して、翌日の積込数量を供給できる基地と仕入先との組み合わせを検索し、ローリ23の割り当て先を変更する。
(S105)計画調整部14は、配送当日が月末調整の対象日(例えば、月末又は月末の前日)であるか否かを判定し、月末調整の対象日である場合には月末調整を行うことを決定する。月末調整を行う場合、処理はS106へと進む。一方、月末調整を行わない場合、処理はS107へと進む。
(S106)計画調整部14は、積込予定数量が許容範囲(例えば、月別数量の95%〜100%)内にない仕入先と基地との組み合わせに対して空きローリを割り当てる。このとき、計画調整部14は、空きローリの配送先として所定の待機場所(例えば、自社の充填工場)を指定する。なお、月末調整の対象として指定され、基地でガスを積み込んだローリは所定の待機場所で待機し、ローリに積み込んだガスは、翌月の配送分に割り当てられる。例えば、所定の待機場所が充填工場の場合、待機しているローリのガスが翌月の充填分に充てられる。
(S107)発注管理部12は、確定した配車計画(配車計画DB11bの内容)に基づいて仕入先への発注及びローリの手配を行う。なお、仕入先への発注及びローリの手配は、配車計画DB11bの内容を参照しながら人手で行ってもよい。
(S108)配送当日、配車計画策定部13は、各ローリから配送完了報告を受けた場合、その報告に対応する配送が完了したとして、その当日に対応する配車計画DB11bの内容に基づいて実績管理DB11cを更新する。例えば、配車計画策定部13は、実績管理DB11cの総積込数量及び積込予定数量を更新する。
S108の処理が完了すると図6に示した一連の処理は終了するが、S101〜S108の処理は、ガスの発注、積込、及び配送を行うことが可能な期間(例えば、土日祝日などの非営業日を除く毎日)、毎日実行されうる。なお、上述した各処理の内容及び処理の順番は一例であり、一部の処理を省略したり、一部の処理内容を変更したり、新たな処理を追加したりする様々な変形が可能である。このような変形についても当然に本実施形態の技術的範囲に属する。
ここで、図7を参照しながら、上述したガス事業者システム10の機能を実現可能なハードウェアの例について述べる。図7は、ガス事業者システムの機能を実現可能なハードウェアについて説明するためのブロック図である。
ガス事業者システム10が有する機能は、例えば、図7に示すハードウェア資源を用いて実現することが可能である。つまり、ガス事業者システム10の機能は、コンピュータプログラムを用いて図7に示すハードウェアを制御することにより実現される。
図7に示すように、このハードウェアは、主に、プロセッサ10a、メモリ10b、表示I/F(Interface)10c、通信I/F10d、及び接続I/F10eを有する。
上述した記憶部11の機能は、主にメモリ10bなどにより実現可能である。上述した発注管理部12、配車計画策定部13、及び計画調整部14の機能は、主にプロセッサ10aの機能により実現可能である。
プロセッサ10aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などである。メモリ10bは、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの記憶装置である。
表示I/F10cは、LCD(Liquid Crystal Display)、ELD(Electro-Luminescence Display)などのディスプレイデバイスを接続するためのインターフェースである。例えば、表示I/F10cは、プロセッサ10aや表示I/F10cに搭載されたGPU(Graphic Processing Unit)により表示制御を実施する。
通信I/F10dは、有線及び/又は無線のネットワークに接続するためのインターフェースである。通信I/F10dは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、光通信ネットワーク、携帯電話ネットワークなどに接続される。
接続I/F10eは、外部デバイスを接続するためのインターフェースである。接続I/F10eは、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)などである。
接続I/F10eには、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、タッチパッドなどの入力インターフェースが接続されうる。また、接続I/F10eには、プリンタや可搬性の記録媒体10fなどが接続されうる。記録媒体10fは、例えば、磁気記録媒体、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどである。
上述したプロセッサ10aは、記録媒体10fに格納されたプログラムを読み出してメモリ10bに格納し、メモリ10bから読み出したプログラムに従ってガス事業者システム10の動作を制御することができる。なお、ガス事業者システム10の動作を制御するプログラムは、メモリ10bに予め格納されていてもよいし、通信I/F10dを介してネットワークからダウンロードされてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属する。
10 ガス事業者システム
10a プロセッサ
10b メモリ
10c 表示I/F
10d 通信I/F
10e 接続I/F
10f 記録媒体
11 記憶部
11a 仕入計画DB
11b 配車計画DB
11c 実績管理DB
11d 配送実績
12 発注管理部
13 配車計画策定部
14 計画調整部
21 仕入先
22 基地
23 ローリ
24 配送先
本発明の一態様によれば、基地で燃料を積み込んで配送するローリの配車計画を作成する方法が提供される。この方法は、コンピュータが、複数の仕入先のそれぞれについて、仕入先と、仕入先の燃料を供給する1以上の基地と、仕入先との間で設定された1以上の基地のそれぞれにおける月毎の積込予定数量とを対応付けるガス仕入計画の情報を取得することと、コンピュータが、ローリの配送実績及びガス仕入計画に基づいて、月毎の積込予定数量を超えないように、日毎に、基地と仕入先との組み合わせを各ローリに割り当てて、日毎の配車計画を作成することと、を含む。

Claims (12)

  1. 基地で燃料を積み込んで配送するローリの配車計画を作成する方法であって、
    複数の仕入先のそれぞれについて、仕入先と、前記仕入先の燃料を供給する1以上の基地と、前記仕入先との間で設定された前記1以上の基地のそれぞれにおける月毎の積込予定数量と、を対応付けるガス仕入計画の情報を取得することと、
    前記ローリの配送実績及び前記ガス仕入計画に基づいて、前記月毎の積込予定数量を超えないように、日毎に、基地と仕入先との組み合わせを各ローリに割り当てて、日毎の配車計画を作成することと、を含む、方法。
  2. 月末から所定日数前の時点で、特定の基地と仕入先との組み合わせについて、予測される月末時点での当月の総積込数量が、対応する前記積込予定数量より少ないとき、これらの数量の差に応じた量の燃料を、配送先が未設定のローリに積み込むように、当該ローリを前記特定の基地と仕入先との組み合わせに割り当てることをさらに含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記数量の差に応じた量の燃料を積み込んだローリは、所定の充填工場に配車される
    請求項2に記載の方法。
  4. 当月の現時点までの前記配車計画に基づいて、現時点における前記当月の総積込数量を計算し、前年度の発注実績、前月度の発注実績、及び当月の現時点までの発注実績の少なくとも1つに基づいて、前記月末時点での当月の総積込数量を予測することをさらに含む、
    請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記配送先が未定のローリを前記特定の基地と仕入先との組み合わせに割り当てるとき、前記配送先が未設定のローリが複数ある場合、割り当て対象のローリが最少になるようにローリの組み合わせが選択される
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記基地と仕入先との組み合わせの全てについて、各組み合わせと燃料の単価とを対応付ける単価情報を取得することをさらに含み、
    前記配車計画を作成するとき、予測される当月の総積込数量が、当月の積込予定数量の全量を超える場合には、前記単価が低い組み合わせを優先して、前記基地と仕入先との組み合わせにローリが割り当てられる
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 基地で燃料を積み込んで配送するローリの配車計画を作成するシステムであって、
    複数の仕入先のそれぞれについて、仕入先と、前記仕入先の燃料を供給する1以上の基地と、前記仕入先との間で設定された前記1以上の基地のそれぞれにおける月毎の積込予定数量と、を対応付けるガス仕入計画の情報を記憶する記憶部と、
    前記ローリの配送実績及び前記ガス仕入計画に基づいて、前記月毎の積込予定数量を超えないように、日毎に、基地と仕入先の組み合わせを各ローリに割り当てて、日毎の配車計画を作成する計画作成部と、を有する、システム。
  8. 月末から所定日数前の時点で、特定の基地と仕入先との組み合わせについて、予測される月末時点での当月の総積込数量が、対応する前記積込予定数量より少ないとき、前記計画作成部は、これらの数量の差に応じた量の燃料を、配送先が未設定のローリに積み込むように、当該ローリを前記特定の基地と仕入先との組み合わせに割り当てる
    請求項7に記載のシステム。
  9. 前記数量の差に応じた量の燃料を積み込んだローリは、所定の充填工場に配車される
    請求項8に記載のシステム。
  10. 前記計画作成部は、当月の現時点までの前記配車計画に基づいて、現時点における前記当月の総積込数量を計算し、前年度の発注実績、前月度の発注実績、及び当月の現時点までの発注実績の少なくとも1つに基づいて、前記月末時点での当月の総積込数量を予測する
    請求項8又は9に記載のシステム。
  11. 前記計画作成部は、前記配送先が未設定のローリが複数ある場合、割り当て対象のローリが最少になるようにローリの組み合わせを選択する
    請求項8〜10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記記憶部は、前記基地と仕入先との組み合わせの全てについて、各組み合わせと燃料の単価とを対応付ける単価情報をさらに記憶し、
    前記計画作成部は、予測される当月の総積込数量が、当月の積込予定数量の全量を超える場合、前記単価が低い組み合わせを優先して、前記基地と仕入先の組み合わせにローリを割り当てる
    請求項7〜11のいずれか1項に記載のシステム。
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