JP2015227320A - 燻蒸剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】大がかりな装置を使用することなく空間を殺菌できる燻蒸剤を提供する。【解決手段】燻蒸剤は、主剤として亜塩素酸塩を含み、水の存在下で前記主剤と反応して二酸化塩素ガスを発生させる活性剤として難溶性酸および易溶性酸を含むことを特徴とする。【選択図】 なし

Description

本発明は二酸化塩素ガスによって空間を殺菌する燻蒸剤に関する。
二酸化塩素ガスは、アメリカ環境保護局(Environmental Protection Agency,EPA)において燻蒸の滅菌剤として1988年より認可されている。また、環境消毒や無菌操作が求められるバイオセイフティキャビネット内を二酸化塩素ガスで滅菌する方法は、米国国家規格協会(ANSI)によって規格化されている。
また、一般家屋においても、室内の微生物、悪臭物質、アレルゲンタンパク質を二酸化塩素ガスによって殺菌、分解、変性させる空間除菌剤が使用されている(非特許文献1、2)。
木材や穀類等の殺虫を行うチャンバー、高度な衛生環境を必要とする食品加工場、穀物収納倉庫、医療施設、鶏舎等の広い空間の殺菌においては高濃度の二酸化塩素ガスの大量供給が必要であるため、殺菌空間外に亜塩素酸塩液槽と酸槽、あるいはさらに次亜塩素酸塩液槽の材料液槽と反応槽とを備えた二酸化塩素発生装置を設置し、材料液を反応槽に送って混合して二酸化塩素ガスを発生させ、発生させた二酸化塩素ガスを殺菌空間内に送り込む方法が採られている(特許文献1参照)。
また、二酸化塩素ガスの発生方法としては、金属亜塩素酸塩と固体酸とを水蒸気存在下で反応させる方法が知られている(特許文献2参照)。
一方、一般家屋では低濃度の二酸化塩素ガスが用いられ、市販されている空間除菌剤は容器内の二酸化塩素水から二酸化塩素ガスを徐放させるものである。
また、従来より畜産場の衛生管理には主としてホルムアルデヒドによる燻蒸が行われており、近年はグルタルアルデヒドや過酸化水素等も用いられている。
特許第3815015号公報(特許請求の範囲、段落番号0001、0025) 特許第4014230号公報(特許請求の範囲)
「二酸化塩素による除菌をうたった商品−部屋等で使う据え置きタイプについて−」 独立行政法人国民生活センター 平成22年11月11日 報道発表資料 「二酸化塩素を利用した空間除菌を標ぼうするグッズ販売業者17社に対する景品表示法に基づく措置命令について」 消費者庁ニュースリリース平成26年3月27日
特許文献1に記載された二酸化塩素発生装置は殺菌空間に高濃度の二酸化塩素ガスを供給することが可能であるが、略閉鎖された反応槽中の二酸化塩素ガスは極めて高濃度となる。このような二酸化塩素発生装置を安全に稼働しかつ適正濃度を安定して発生させるには緻密な反応管理と事故防止用装備が必要であり、これらを具備する二酸化塩素発生装置は高価なものとなる。このため、二酸化塩素発生装置は研究室内に設置されたグローブボックスやバイオセイフティキャビネット等の狭い空間で使用されるにとどまっており、畜産場等の広い空間の殺菌には利用されていない。
また、一般家屋で用いられている空間除菌剤は手軽で安全ではあるが、狭い空間を対象としているので、二酸化塩素濃度が極めて低く殺菌効果が低い。このため、上述した畜産場等の燻蒸には適さない。
畜産場の燻蒸の一例として鶏舎の燻蒸を挙げる。養鶏においては、雛から出荷までの飼養に55〜58日間を要し、飼養を完了した鶏を出荷した後の鶏舎は、清掃、水洗、消毒、乾燥、燻蒸、湿度および温度の調整という一連のメンテナンスを行い、飼養環境を整えて次の雛入れを行う。このような飼養とメンテナンスを繰り返す養鶏においては、メンテナンスを行う空舎期間を短縮することで生産性が向上する。しかし、従来より畜産場の燻蒸剤として使用されてきたホルムアルデヒドは毒性が強く、燻蒸後は2日以上の換気が必要であり、その間は次の作業に進むことができない。
しかも、ホルムアルデヒドはその発がん性により使用を避ける傾向がある。ホルムアルデヒドの代替殺菌剤としてホルムアルデヒドよりも毒性の低いグルタルアルデヒドが使用されているが、それでも燻蒸後は24時間以上の換気が必要である。また、グルタルアルデヒドの沸点は71℃でありガス状または微細な霧状にして空間殺菌を行うためには、ガス化または霧化して広い空間に充満させる噴霧装置が必要である。過酸化水素はグルタルアルデヒドよりも短時間で換気できるが、沸点が109℃であり噴霧装置はグルタルアルデヒドよりも高温で運転しなければならない。噴霧装置を必要とする燻蒸は機器費用およびその保守費用が必要であり、これらが燻蒸コストを押し上げている。また、噴霧装置を用いた燻蒸では噴霧ノズルから遠くなるほどガス濃度が低下するので、空間内のガス濃度を均一にすることが難しく、殺菌力にむらが生じる。薬剤の使用量を増やしたり燻蒸時間を延長することによって、空間内のガス濃度を一定値以上に維持することは可能であるが、薬剤の大量使用はコスト面で好ましくなく、燻蒸時間の延長は空舎期間を延長することになるので好ましくない。
本発明は、上述した技術背景に鑑み、大がかりな装置を使用することなく空間を殺菌できる燻蒸剤およびその関連技術を提供するものである。
即ち、本発明は下記[1]〜[13]に記載の構成を有する。
[1]主剤として亜塩素酸塩を含み、水の存在下で前記主剤と反応して二酸化塩素ガスを発生させる活性剤として難溶性酸および易溶性酸を含むことを特徴とする燻蒸剤。
[2]前記難溶性酸は無水コハク酸である前項1に記載の燻蒸剤。
[3]前記易溶性酸は、無水マレイン酸、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、クエン酸の群から選ばれる1種以上の酸である前項1または2に記載の燻蒸剤。
[4]さらに、発生させた二酸化塩素ガスの放散を促進する燻煙促進剤として、炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含む前項1〜3のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
[5]さらに、前記主剤と活性剤との反応を安定させる反応安定剤として、炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含む前項1〜4のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
[6]さらに、発熱剤として、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、無水塩化カルシウム、pH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩の群から選ばれる1種以上を含む前項1〜5のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
[7]前記主剤と活性剤とが、重量で1:0.3〜3.0の比率で配合されている前項1〜6のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤
[8]前記活性剤は、難溶性酸と易溶性酸とが重量で1:0.1〜2.0の比率で配合されている前項1〜7のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
[9]前記主剤と燻煙促進剤とが、重量で1:0.1〜1.5の比率で配合されている前項4〜8のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
[10]前記主剤と反応安定剤とが、重量で、1:0.5〜2.0の比率で配合されている前項5〜9のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
[11]前記主剤と発熱剤とが、重量で1:0.5〜2.0の比率で配合されている前項6〜10のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
[12]主剤として亜塩素酸塩を含み、水の存在下で前記主剤と反応して二酸化塩素ガスを発生させる活性剤として難溶性酸または易溶性酸を含み、さらに発生させた二酸化塩素ガスの放散を促進する燻煙促進剤として、炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする燻蒸剤。
[13]閉鎖された空間内において、重量で、前項1〜12のうちののいずれか1項に記載の燻蒸剤と水とを、重量で1:0.8〜1.5の比率で混合して二酸化塩素ガスを発生させることを特徴とする燻蒸方法。
上記[1]に記載の燻蒸剤は、活性剤として、無水状態において主剤との反応性が高く、主剤と活性剤の混合により瞬時に高濃度の二酸化塩素を発生させる難溶性酸と、水和状態あるいは溶解後に主剤との反応性が高くなって高濃度の二酸化塩素を発生させる易溶性酸とを含んでいるので、高濃度の二酸化塩素の発生を維持することができる。そして、高濃度の二酸化塩素による燻蒸効果が得られる。
上記[2]に記載の燻蒸剤は、活性剤の難溶性酸として無水コハク酸が用いられているので、主剤との反応性が特に高い。
上記[3]に記載の燻蒸剤は、活性剤の易溶性酸として無水マレイン酸、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、クエン酸の群から選ばれる1種以上が用いられているので、主剤との反応性が特に高い。
上記[4]に記載の燻蒸剤は、燻煙促進剤として炭酸塩およびpH6以下に調整した多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含んでいるので、発生したガスが反応液を攪拌して燻煙の放散を促し、燻蒸空間に二酸化塩素の燻煙を行き渡らせることができる。
上記[5]に記載の燻蒸剤は、反応安定剤として炭酸塩およびpH6以下に調整した多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含んでいるので、反応液を攪拌して主剤と活性剤の偏在を防ぎ、局部的な二酸化塩素の高濃度部の発生を防いで反応を安定させることができる。
上記[6]に記載の燻蒸剤は、発熱剤として酸化カルシウム、炭酸カルシウム、無水塩化カルシウム、pH6以下に調整した多孔質ケイ酸塩の群から選ばれる1種以上を含んでいるので、発熱反応により反応液の温度低下を防いで反応温度を維持し、反応効率の低下を防ぐことができる。
上記[7]に記載の燻蒸剤によれば、主剤と活性剤との配合比により高い反応効率が得られる。
上記[8]に記載の燻蒸剤によれば、活性剤の難溶性酸と易溶性酸との配合比により高い反応効率が得られる。
上記[9]に記載の燻蒸剤によれば、主剤と燻煙促進剤との配合比により高い反応効率が得られる。
上記[10]に記載の燻蒸剤によれば、主剤と反応安定剤との配合比により高い反応安定化効果が得られる。
上記[11]に記載の燻蒸剤によれば、主剤と発熱剤との配合比により反応液温度を上昇させて高い反応効率が得られる。
上記[12]に記載の燻蒸剤によれば、主剤と活性剤との反応によって発生した二酸化塩素の放散が燻煙促進剤によって促進されるので、高濃度の二酸化塩素による燻蒸効果が得られる。
上記[13]に記載の燻蒸方法によれば、閉鎖された空間内に二酸化塩素ガスを放散させて燻蒸することができる。二酸化塩素ガスは所定組成の燻蒸剤と水とを混合することによって発生するので、噴霧装置のような装置を必要としない。また、二酸化塩素はホルムアルデヒドやグルタルアルデヒドよりも毒性が低いので、燻蒸後はこれらの薬剤による燻蒸よりも短時間の換気で安全レベルの濃度に低下させることができる。
本発明の燻蒸剤による燻蒸試験を行った鶏舎および燻蒸剤の配置を示す見取り図である。 比較燻蒸試験を行った鶏舎および噴霧装置の配置を示す見取り図である。
[第1の燻蒸剤]
本発明の第1の燻蒸剤は、殺菌作用を有する二酸化塩素を発生させるための必須成分として主剤および活性剤を含み、任意添加成分して燻煙促進剤、反応安定剤、発熱剤のうちの1種以上を含んでいる。前記燻蒸剤は水の存在下で二酸化塩素ガスを発生する。
[主剤]
主剤は二酸化塩素の塩素源であり亜塩素酸塩を用いる。本発明で使用できる亜塩素酸塩として、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸カリウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸バリウム等を挙げることができる。これらの塩のうちでも、特に亜塩素酸ナトリウムを用いることが好ましい。亜塩素酸ナトリウムは工業的に漂白剤や食品添加物として広く用いられており、入手し易くコスト面でも有利である。
[活性剤]
活性剤は主剤の亜塩素酸塩に対して酸化作用を有し、水の存在下で亜塩素酸塩と反応して二酸化塩素を発生させる成分である。本発明においては、主剤と活性剤との混合直後から高濃度の二酸化塩素を発生させ、かつ高濃度の二酸化塩素の発生を所定時間維持するために、水に難溶の酸と水に易溶の酸との混合酸を使用する。
難溶性酸として、亜塩素酸塩と反応性の高い、無水コハク酸、無水フタル酸等の無水酸で、無水状態での反応性の高いものが好ましい。これらの難溶性酸のうちでも特に無水コハク酸が好ましい。無水酸、例えば無水コハク酸は無水状態時の反応性が高く、水の存在下で亜塩素酸塩との混合により瞬時に反応して高濃度の二酸化塩素を発生する。しかし、経時によって水和が進むと反応性が低下して二酸化塩素の発生量が減少する。
一般的に固体と液体との接触反応では固体の粒径を小さくして両者の接触面積を大きくすることで反応が促進されることが多いが、亜塩素酸塩と無水酸の反応においては、無水酸の粒径を小さくすると瞬間的に反応性が高まるが、その一方で水和反応も促進されるために亜塩素酸塩との反応性が早期に低下するため、高濃度の二酸化塩素発生が持続しない。このため、本燻蒸剤においては、無水酸を微細化して用いることは必ずしも燻蒸効果を上げる要因とはならない。無水酸は粒径が100〜2000μmのものを用いることが好ましく、特に150〜1700μmの粒径のものが好ましい。
一方、易溶性酸は、水和し、あるいは溶解後に亜塩素酸塩との反応性が高くなる酸である。難溶性酸の反応性が低下した後も亜塩素酸塩と反応して高濃度の二酸化塩素を発生し続ける。易溶性酸として、無水マレイン酸、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、クエン酸、無水酢酸、アスコルビン酸等を例示でき、特に無水マレイン酸、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、クエン酸が好ましい。
本燻蒸剤においては、亜塩素酸塩に対する反応特性が異なる2種類の酸を活性剤として用いることで高濃度の二酸化塩素の発生を持続させる。高い反応効率を得るために、難溶性酸と易溶性酸の比率は重量で1:0.1〜2.0が好ましく、特に好ましい比率は1:0.8〜1.25である。
また、高い反応効率を得るために、前記主剤と活性剤の比率は重量で1:0.3〜3.0が好ましく、特に好ましい比率は1:0.5〜2.0である。
[燻煙促進剤]
燻煙促進剤は、発生させた二酸化塩素ガスの空気中への放散を促すために添加される。燻煙促進剤は主剤、活性剤、水のいずれかと反応してガスを発生するものを使用し、発生したガスが反応液を攪拌することによって二酸化塩素ガスの空気中への放散を促し、燻蒸空間に二酸化塩素ガスの燻煙を行き渡らせる。主剤、活性剤、水のいずれかと反応してガスを発生する物質として炭酸塩または多孔質ケイ酸塩を挙げることができる。
炭酸塩は活性剤と反応して炭酸ガスを発生し、炭酸ガスが反応液を攪拌する。炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、過炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸リチウム、炭酸銅等を使用できる。これらの塩のうちでも、特に炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムを用いることが好ましい。これらの炭酸塩が好ましい理由は、水溶性が高く、入手し易くコスト面で有利であるためである。
また、多孔質ケイ酸塩は多数の微細孔を有する三次元構造であり、物理的・化学的吸着作用により微細孔内に主剤を吸着することで微細孔に存在した空気が多数の微細気泡として放出される。前記微細気泡が反応液を攪拌する。
前記多孔質ケイ酸塩は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸バリウム等の多孔質体を挙げることができる。これらの塩のうちでも、特に多孔質ケイ酸ナトリウムを用いることが好ましい。ケイ酸ナトリウムはシリカゲル等の乾燥剤の工業的主原料の一つであり、コスト面で有利である。前記多孔質ケイ酸塩は1種を単独で使用しても良いし2種以上を併用することもできる。また、多孔質ケイ酸塩は酸処理によってpH6以下に調整した多孔質ケイ酸塩を使用することが好ましい。酸性に調整した多孔質ケイ酸は主剤と反応して二酸化塩素ガスを生成するので、二酸化塩素ガスの発生量を増大させる。かかる理由により、酸処理によってpH6以下の酸性域に調整した多孔質ケイ酸塩を用いることが好ましく、pH4.5〜6に調整した多孔質ケイ酸塩はなお一層好ましい。pHを調整した多孔質ケイ酸塩として、ケイ酸ナトリウムを酸処理してゲル化したシリカゲルを例示できる。
前記炭酸塩および多孔質ケイ酸塩は1種を単独で使用しても良いし、2種以上を併用することもできる。
燻蒸剤において、高い反応効率を得るために、前記主剤と燻煙促進剤の比率は重量で1:0.1〜1.5が好ましく、特に好ましい比率は1:0.5〜1.0である。
[反応安定剤]
反応安定剤は、反応液を攪拌して主剤と活性剤の偏在を防いで、二酸化塩素の発生反応を安定させるために添加される。二酸化塩素の爆発限界は10vol%とされており、反応用容器内で10vol%を超える部分があると発火や爆発のおそれがある。発生した二酸化塩素は反応用容器内にとどまることなく空気中に放散されていくので反応用容器内の二酸化塩素が爆発限界を超えることがないが、たとえ短時間であっても局部的に高濃度部分が生じないように反応液を攪拌して濃度を均一にすることが好ましい。
反応安定剤は反応液を攪拌するためであるから、使用する物質は上述した燻煙促進剤に準じる。
また、高い反応安定化効果を奏するための好ましい配合量は、主剤と反応安定剤とが重量で1:0.5〜2.0の比率であり、特に好ましい比率は1:1.0〜1.5である。
[発熱剤]
発熱剤は反応液温度を上昇させて反応性を高めるために添加される。また、寒冷地や冬季の低温環境では反応液温度が低下することがあるが、発熱剤の添加によって反応液温度の低下を防いで反応性を高めることができる。発熱剤は、主剤、活性剤、水のうちのいずれかと反応して発熱するものを用いる。例えば、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、無水塩化カルシウム、pH6以下に調整した多孔質ケイ酸塩を用いることができる。
また、反応温度を維持して高い反応効率を得るために、主剤と発熱剤の好ましい比率は重量で1:0.5〜2.0であり、特に好ましい比率は1:0.5〜1.5である。
上述したように、pH6以下に調整した多孔質ケイ酸塩は燻煙促進剤、反応安定剤、発熱剤として共通しているので、pH6以下に調整した多孔質ケイ酸塩を添加すれば全ての効果を奏することができる。
[第2の燻蒸剤]
第2の燻蒸剤は、主剤として亜塩素酸塩を含み、水の存在下で前記主剤と反応して二酸化塩素ガスを発生させる活性剤として難溶性酸または易溶性酸を含み、さらに発生させた二酸化塩素ガスの放散を促進する燻煙促進剤として、炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含んでいる。
第1の燻蒸剤の活性剤が溶解特性の異なる複数の酸の併用であるのに対し、第2の燻蒸剤で用いる活性剤は溶解の難易を問わず、難溶性酸または易溶性酸のどちらか一方を用いる。溶解特性の異なる酸の併用により反応効率を高め得ることは上述したとおりであるが、どちらかの一方の酸のみを用いても燻煙促進剤を加えることによって二酸化塩素の発生量を増大させることができる。
第2の燻蒸剤における主剤、活性剤としての難溶性酸および易溶性酸、燻煙促進剤としての炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩は第1の燻蒸剤のそれらに準ずる。また、主剤と活性剤の配合比率、および主剤と燻煙促進剤との配合比率も第1の燻蒸剤のそれらに準ずる。
また、第2の燻蒸剤において反応安定剤および発熱剤の配合は任意であり、それらに好適な物質および配合比率は第1の燻蒸剤に準ずる。
また、本発明の燻蒸剤は、燻蒸効果を阻害しない限り、上述した成分以外の成分の添加が許容される。
[燻蒸剤の使用方法]
上述した燻蒸剤の構成成分は固体であり、水の存在下で二酸化塩素を発生するので、使用時に水を含む全成分を混合する。水は固体成分の混合物に加えても良いし、一部の固体成分を水溶液とし、この水溶液と他の固体成分とを混合することもできる。例えば、主剤である亜塩素酸塩に水を加えて水溶液とし、亜塩素酸塩水溶液と他の成分とを混合することができる。
反応に要する水量は、重量で、燻蒸剤の合計1に対して0.8〜1.5の比率が好ましく、特に1.0〜1.3の範囲が好ましい。また、亜塩素酸塩水溶液と他の固体成分とを混合する場合、亜塩素酸塩水溶液は主剤以外の成分の固体重量から算出した水量で調整する。例えば、主剤:活性剤:(燻煙促進剤+反応安定剤+発熱剤)を1:1.5:1.25で配合した燻煙剤を100g使用するとき、適正水量は80〜150gである。燻煙剤100中の主剤重量は約26.66gであるから、亜塩素酸塩水溶液は26.66gの亜塩素酸塩に対して80〜150gの水で調整する。また、亜塩素酸ナトリウムを用いる場合、25%を超える高濃度溶液は劇物毒物取締法の対象となるが、上記範囲の水量であれば25%以下となって同法の対象外となる。本発明の燻蒸剤は劇物毒物取締法の対象・非対象に拘わらず使用できるが、同法の対象外となることで燻蒸作業の安全性が高まる。
本発明の燻蒸剤は水を加えるという簡単な作業で二酸化塩素ガスを発生させて燻蒸効果を得ることができる。上記反応には燻蒸剤と水を混合するための容器があれば足り、噴霧装置等の機器や設備を必要としないので燻蒸コストを低減できる。燻蒸剤の使用量は燻蒸空間の容積や燻蒸目的に応じて任意に設定することができる。例えば、鶏舎等の畜産場における通常の燻蒸では、500mにつき160〜280g(水を除く)の燻蒸剤が適量である。燻蒸空間が広い場合は、反応用容器を複数個準備して複数箇所で二酸化塩素を発生させることによって、空間内における二酸化塩素ガス濃度の均一化を図ることができる。燻蒸空間が広くなっても必要数の反応用容器を準備すれば燻蒸可能であるから、噴霧装置を用いる燻蒸で起こりがちな機器の噴霧能力による適用空間の制限も無い。また、反応用容器は安価であるから、燻蒸空間の拡大に伴う燻蒸コストの増加はごく僅かに過ぎない。
また、二酸化塩素はホルムアルデヒドやグルタルアルデヒドよりも毒性が低く、かつ空気中で分解され安いので、燻蒸後はこれらの薬剤による燻蒸よりも短時間の換気で安全レベルの濃度に低下させることができる。このため、燻蒸後に次の作業を行うまでの待機時間を短縮できる。
また、発生させる二酸化塩素量は使用する燻蒸剤の量によって容易に調節できるので、空間の大小に関係なく適用できる。広い空間として畜産場、木材や穀類等の殺虫を行うチャンバー、高度な衛生環境を必要とする食品加工場、穀物収納倉庫、医療施設等を例示でき、狭い空間として、研究室内に設置されたグローブボックスやバイオセイフティキャビネット等を例示できる。
[実施例]
二酸化塩素ガスを発生する実施例の燻蒸剤を調製し、ブロイラーを飼養する3棟のウインドレス鶏舎において燻蒸試験を行った。
(実施例の燻蒸剤)
燻蒸剤は第1剤と第2剤とに分けて調整した。第1剤は25%の亜塩素酸ナトリウム水溶液であり、本発明における主剤の水溶液である。第2剤は固体であり、無水コハク酸、無水マレイン酸、硫酸によってpH6に調節した多孔質シリカゲルの混合物である。前記無水コハク酸および無水マレイン酸は、それぞれ活性剤の難溶性酸および易溶性酸である。前記無水コハク酸の平均粒径1000μmのものを使用した。pH6の多孔質シリカゲルは燻煙促進剤、反応安定剤および発熱剤を兼ねている。これらの成分の配合比は表1に示すとおりであり、第1剤350g(亜塩素酸ナトリウム87.5gを含む)と第2剤115gの合計465gを1単位として下記の燻蒸試験に使用した。本燻蒸剤1単位において、固体成分重量は207.5g、水重量は262.5gであり、これらの比率は1:1.27である。
前記燻蒸剤は、上面が全開した反応用容器に固体の第2剤を入れておき、これに液体の第1剤を加えることとで反応を開始させる。反応により生成した二酸化塩素ガスは空気中に放散される。
Figure 2015227320
[燻蒸試験]
試験に使用した3棟の鶏舎は、通常の飼養作業として、55〜58日間の飼養を完了した鶏を出荷した後、次の雛入れを行う前に、清掃、水洗、塩素あるいは4級アンモニウム塩による消毒、乾燥、燻蒸、換気、湿度および温度の調整という一連のメンテナンスを行い、飼養とメンテナンスとを繰り返している、燻蒸試験は上記の通常の飼養作業を行う中で行い、メンテナンスの乾燥後に行う燻蒸として実施した。
図1に示すように、A棟、B棟、C棟の3棟の鶏舎(1)は幅W×奥行きLの平面視長方形であり、高さHおよび容積は表2に示すとおりである。鶏舎(1)の出入り口(2)は短手方向の一方の壁面(3)に設置されている。また、これらの鶏舎(1)内には、ケージおよび餌箱等の付属設備が設置され、ケージ下の床にはおがこが敷かれている。
(二酸化塩素による燻蒸試験)
上記の実施例の燻蒸剤を用いて燻蒸試験を実施した。
燻蒸剤は鶏舎(1)の容積に応じた単位数の燻蒸剤を用い、1個の反応用容器(10)につき1単位の燻蒸剤を反応させるものとした。前記反応用容器(10)は長手方向の壁面(4)から離間距離(X)の位置に等間隔で一列に配置した。各棟に使用した燻蒸剤数は表2に記載したとおりであり、図1は4単位の燻蒸剤を使用したA棟の例であり、4個の反応用容器(10)が置かれている。また、鶏舎(1)内にはファンを稼働し、常時、出入り口(2)のある短手方向の壁面(3)近傍から対向する壁面側に流れてUターンする空気の流れ(5)がある。
各棟において、人の手作業によって燻蒸剤(10)の第2剤を入れた反応用容器(10)に第1剤を投入して燻蒸を開始した。第1剤を投入した後、作業者は直ちに鶏舎(1)から退出し、表2に示す時間鶏舎(1)を閉鎖して燻蒸を行った。
燻蒸開始30分後および1時間後に、ガステック社製二酸化塩素ガス検知管により鶏舎内の二酸化塩素濃度を測定した。各棟における測定位置は、幅W方向の略中央で地上からの高さが約1.0〜1.5m、奥行D方向に沿って入口側、中央、奥側、中央の3箇所である。いずれの棟のおいても、30分後の二酸化塩素濃度は3ppmであり、1時間後も2.5ppmの濃度を維持していることを確認した。
燻蒸終了後、出入り口(2)を開放し、鶏舎(1)内の二酸化塩素濃度が0.1ppm以下になるまで換気した。換気に要した時間は表2に示すとおりである。上記二酸化塩素濃度は作業者の安全を確保できる濃度である。
Figure 2015227320
(菌検査)
A棟においては、上記燻蒸試験前、および燻蒸終了から3時間後および20時間後に、一般生菌、大腸菌および真菌の菌検査を行った。
検査用検体は、床(おがこを敷いていない部分)、壁、ケージに設置された餌箱およびおがこから、表3に示す採取方法で検体を採取した。検体の採取場所は、燻蒸前の検査において、各項目ついて出入り口(2)からの距離を変えて鶏舎全体から満遍なく4箇所を選定した。燻蒸3時間後および20時間後の検査では、燻蒸前の採取場所の近傍から検体を採取した。
採取した検体は常法により検査した。表3に、菌種、菌の採取場所および採取方法を示すとともに、検査結果(菌数)を示す。採取場所の後に付した数字は出入り口(2)からの遠近を示すものであり、出入り口(2)から遠い場所から順に若い番号を付した。即ち、「1」は出入り口(2)から最も遠い位置で採取したことを示している。また、検査前の菌数(A)と20時間後の菌数(B)から、下記式により20時間後の除菌率を計算した。なお、菌数が10を超える場合は10で計算した。
除菌率(%)={(A−B)/A}×100
Figure 2015227320
B棟においては、燻蒸前および燻蒸終了から20時間後に床および壁からスタンプ法により検体を採取して一般生菌を検査した。
表4に、検査結果に基づいて計算した20時間後の除菌率を示す。また、検体の採取場所の後に、A棟と同じく、出入り口(2)から遠いほど若い番号を付した。
Figure 2015227320
C棟においては、燻蒸前および燻蒸終了から20時間後に、床および壁の各6箇所からスタンプ法により採取した検体の一般生菌を検査し、床の4箇所からスタンプ法に採取した検体の大腸菌を検査した。表5に、検査結果に基づいて計算した20時間後の除菌率を示す。また、検体の採取場所の後に、A棟と同じく、出入り口(2)から遠いほど若い番号を付した。
Figure 2015227320
(グルタルアルデヒドによる燻蒸試験)
上記の3棟の鶏舎(1)において、グルタルアルデヒドを用いた比較燻蒸試験を行った。
図2に示すように、鶏舎(1)の短手方向の壁面(3)前の中央に噴霧装置(6)を設置し、対向する壁面に向けてグルタルアルデヒドを噴霧した。各棟の燻蒸時間は表2に示すとおりであり、この間に噴霧したグルタルアルデヒド量は約1.3mL/mである。また、燻蒸後は出入り口(2)を開放してグルタルアルデヒド濃度が0.03ppm以下になるまで換気した。各棟において換気に要した時間を表2に示す。前記グルタルアルデヒド濃度は作業者の安全を確保できる濃度である。
燻蒸前と燻蒸終了から20時間後に、表3〜5に記載した項目について、二酸化塩素による燻蒸試験と同様の手法により菌検査を行った。なお、燻蒸終了の3時間後はグルタルアルデヒド濃度が十分に低下しておらず鶏舎内への立ち入りは危険であるため、3時間後の菌検査は行わなかった。
各棟の検査結果を表3、表4、表5に併せて示す。
上記の燻蒸試験により、二酸化塩素による本実施例の燻蒸剤はグルタルアルデヒドと同等あるいはそれを上まわる殺菌力を有しており、鶏舎の燻蒸剤として実用できることを確認した。また、燻蒸後はグルタルアルデヒドよりも短時間の換気で鶏舎に入ることが可能であり、本実施例の燻蒸剤を用いることによって空舎期間を短縮することができる。
本実施例の燻蒸剤は構成成分の反応によって発生した二酸化塩素ガスが空気中に放散されるので、噴霧装置のような燻蒸用機器および機器稼働用のエネルギーを必要としない。反応用容器は簡便な容器で足りるので、グルタルアルデヒドによる燻蒸と比較すると、作業は極めて簡単であり燻蒸コストも安い。また、機器を使用する燻蒸では作業員が待機している必要があるが、本実施例の燻蒸剤は噴霧装置を使用しないので作業員を拘束しない。また、燻蒸に必要な道具は反応用容器のみであるから、複数の鶏舎を同時に並行して燻蒸する場合でも機材繰り等の格別の段取りが不要である。
本発明の燻蒸剤は空間の大きさに関係なく利用できる。
1…鶏舎
10…燻蒸剤の反応用容器

Claims (13)

  1. 主剤として亜塩素酸塩を含み、水の存在下で前記主剤と反応して二酸化塩素ガスを発生させる活性剤として難溶性酸および易溶性酸を含むことを特徴とする燻蒸剤。
  2. 前記難溶性酸は無水コハク酸である請求項1に記載の燻蒸剤。
  3. 前記易溶性酸は、無水マレイン酸、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、クエン酸の群から選ばれる1種以上の酸である請求項1または2に記載の燻蒸剤。
  4. さらに、発生させた二酸化塩素ガスの放散を促進する燻煙促進剤として、炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含む請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
  5. さらに、前記主剤と活性剤との反応を安定させる反応安定剤として、炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含む請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
  6. さらに、発熱剤として、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、無水塩化カルシウム、pH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩の群から選ばれる1種以上を含む請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
  7. 前記主剤と活性剤とが、重量で1:0.3〜3.0の比率で配合されている請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤
  8. 前記活性剤は、難溶性酸と易溶性酸とが重量で1:0.1〜2.0の比率で配合されている請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
  9. 前記主剤と燻煙促進剤とが、重量で1:0.1〜1.5の比率で配合されている請求項4〜8のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
  10. 前記主剤と反応安定剤とが、重量で、1:0.5〜2.0の比率で配合されている請求項5〜9のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
  11. 前記主剤と発熱剤とが、重量で1:0.5〜2.0の比率で配合されている請求項6〜10のうちのいずれか1項に記載の燻蒸剤。
  12. 主剤として亜塩素酸塩を含み、水の存在下で前記主剤と反応して二酸化塩素ガスを発生させる活性剤として難溶性酸または易溶性酸を含み、さらに発生させた二酸化塩素ガスの放散を促進する燻煙促進剤として、炭酸塩およびpH6以下に調整された多孔質ケイ酸塩のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする燻蒸剤。
  13. 閉鎖された空間内において、重量で、請求項1〜12のうちののいずれか1項に記載の燻蒸剤と水とを、重量で1:0.8〜1.5の比率で混合して二酸化塩素ガスを発生させることを特徴とする燻蒸方法。
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