JP2015227234A - フックブロックおよびロープホイスト - Google Patents

フックブロックおよびロープホイスト Download PDF

Info

Publication number
JP2015227234A
JP2015227234A JP2014113377A JP2014113377A JP2015227234A JP 2015227234 A JP2015227234 A JP 2015227234A JP 2014113377 A JP2014113377 A JP 2014113377A JP 2014113377 A JP2014113377 A JP 2014113377A JP 2015227234 A JP2015227234 A JP 2015227234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
shaft
rope
sheave
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014113377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6189794B2 (ja
Inventor
幸介 小菅
kosuke Kosuge
幸介 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kito KK
Kito Corp
Original Assignee
Kito KK
Kito Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kito KK, Kito Corp filed Critical Kito KK
Priority to JP2014113377A priority Critical patent/JP6189794B2/ja
Priority to CN201580026674.1A priority patent/CN106458535B/zh
Priority to PCT/JP2015/064822 priority patent/WO2015182528A1/ja
Priority to EP15799477.3A priority patent/EP3150541B1/en
Priority to US15/311,766 priority patent/US9950904B2/en
Publication of JP2015227234A publication Critical patent/JP2015227234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6189794B2 publication Critical patent/JP6189794B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C1/00Load-engaging elements or devices attached to lifting or lowering gear of cranes or adapted for connection therewith for transmitting lifting forces to articles or groups of articles
    • B66C1/10Load-engaging elements or devices attached to lifting or lowering gear of cranes or adapted for connection therewith for transmitting lifting forces to articles or groups of articles by mechanical means
    • B66C1/22Rigid members, e.g. L-shaped members, with parts engaging the under surface of the loads; Crane hooks
    • B66C1/34Crane hooks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C11/00Trolleys or crabs, e.g. operating above runways
    • B66C11/02Trolleys or crabs, e.g. operating above runways with operating gear or operator's cabin suspended, or laterally offset, from runway or track
    • B66C11/04Underhung trolleys
    • B66C11/06Underhung trolleys running on monorails
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D1/00Rope, cable, or chain winding mechanisms; Capstans
    • B66D1/28Other constructional details
    • B66D1/36Guiding, or otherwise ensuring winding in an orderly manner, of ropes, cables, or chains
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/04Pulley blocks or like devices in which force is applied to a rope, cable, or chain which passes over one or more pulleys, e.g. to obtain mechanical advantage
    • B66D3/06Pulley blocks or like devices in which force is applied to a rope, cable, or chain which passes over one or more pulleys, e.g. to obtain mechanical advantage with more than one pulley
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/18Power-operated hoists
    • B66D3/20Power-operated hoists with driving motor, e.g. electric motor, and drum or barrel contained in a common housing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/18Power-operated hoists
    • B66D3/20Power-operated hoists with driving motor, e.g. electric motor, and drum or barrel contained in a common housing
    • B66D3/22Power-operated hoists with driving motor, e.g. electric motor, and drum or barrel contained in a common housing with variable-speed gearings between driving motor and drum or barrel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/18Power-operated hoists
    • B66D3/26Other details, e.g. housings

Abstract

【課題】吊状態における重心を低下させること、および重量を軽減することのうち、少なくとも一方を達成可能なフックブロックおよびロープホイストを提供する。
【解決手段】ワイヤロープを介して吊り下げられるフックブロック70であって、フックシーブ71を回転自在に支持するシーブ軸部73と、シーブ軸部73を軸方向に貫く軸孔73aに挿入される連結軸72と、第1片部75aの嵌合孔75a1に嵌め込まれてシーブ軸部73を支持し、その第1片部75aと略直交する第2片部75bを備え、互いに対向した状態でフック76の上方側を挿通させることが可能な挿通孔75b2が形成されるブラケット75と、第2片部75bの上方側で当該第2片部75bによって支持されるブラケット固定部材77と、ブラケット固定部材77の上方側に回転自在な状態で配置され、フック76の上方側の外周に対して固定されるフック支持部材78と、を具備する。
【選択図】図17

Description

本発明は、荷揚げ作業に用いられるフックブロックおよびロープホイストに関する。
荷を鉛直方向に移動させると共に、吊り下げた荷を天井側に設置されたレールに沿って移動させるために、ロープホイストが一般的に用いられている。かかるロープホイストは、ワイヤロープを巻き付けるロープドラムを備え、そのワイヤロープには、フックブロックが懸吊されている。このようなフックブロックを備えるロープホイストの一例が、特許文献1に示されている。
特許文献1に示すロープホイストでは、下部滑車19(フックブロック)にはフックが設けられているが、そのフックは、たとえば鋳造により形成されたフック受け部分によって支持されている。このフック受部分は、フックシーブが内蔵された一対のカバーの間に位置していて、そのカバーが取り付けられると共に、一対のフックシーブも回転自在に支持している。
特表2013−511452号公報(図1、図5等参照)
ところで、特許文献1に示すような構成の下部滑車19では、フック受け部分は大きく、重量が重いという問題がある。すなわち、特許文献1においては、フックを支持するフック受け部分は、たとえば鋳造等により形成されているが、そのフック受け部分の直径が大きく、重量が大きくなっている。すなわち、フックよりも上方側の部分で、重量が大きくなっている。
ここで、下部滑車19においては、その重心の位置が高いほど、傾斜し易くなる。このような傾斜が下部滑車19に生じると、特に荷を吊り下げていない状態においては、下部滑車19がロープを中心として回転し易くなる。すなわち、巻き上げまたは巻き下げ状態では、一対の滑車(フックシーブ)が互いに異なる方向に回転するが、その回転による力の作用により、荷を吊り下げていない状態で、下部滑車19が回転してしまう。
このように、下部滑車19の重心位置が高く、その下部滑車19が傾斜し易い状態で、下部滑車19が回転してしまうと、下部滑車19の挙動が不安定となり、好ましくない。たとえば上限まで下部滑車19を巻き上げた場合には、他の部位と衝突を生じる虞があり、また下限まで下部滑車19を巻き下げた場合には、荷やその他の部分に下部滑車19が衝突してしまう虞がある。
このような、下部滑車19の傾斜を抑えるために、フック受けの重量に対応させて、フックの重量を大きくする、という手法を採用することが考えられる。しかしながら、この場合には、下部滑車19の全体の重量が大きくなってしまい、製造や設置の際に余分な労力が必要となる。また、重量が大きくなる分だけ、余分に材料が必要となる。
なお、下部滑車19の傾斜を抑えるためには、フックを下方に位置させて、重心を下げる、という手法を採用することも考えられる。しかしながら、ローヘッド形と呼ばれているロープホイストにおいては、天井が低い建屋に設置される場合があり、また揚程の割には荷の上下寸法が大きいものを可能な限り上方に吊り上げる必要のある場合がある。そのような場合に、フックが下方に位置してしまうのは、揚程の減少につながり、好ましくない。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、懸吊状態における重心を低下させること、および重量を軽減することのうち、少なくとも一方を達成可能なフックブロックおよびロープホイストを提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、荷を掛けるフックを備えると共に、ワイヤロープを介して吊り下げられるフックブロックであって、ワイヤロープが掛けられる一対のフックシーブと、それぞれのフックシーブを回転自在に支持する一対のシーブ軸部と、軸方向における中心を挟んで一方側および他方側が、一対のシーブ軸部を軸方向に貫く軸孔にそれぞれ挿入される連結軸と、第1片部の嵌合孔に嵌め込まれてシーブ軸部を支持し、その第1片部と略直交する第2片部を備えると共に、互いに対向した状態でフックの上方側を挿通させることが可能な挿通孔が形成される一対のブラケットと、一対のブラケットのそれぞれが固定されると共に、フックのうち荷を掛けるフック本体部とは反対側で第2片部によって支持されるブラケット固定部材と、ブラケット固定部材のうちフックとは反対側に回転自在な状態で配置され、フックの上方側の外周に対して固定されるフック支持部材と、を具備することを特徴とするフックブロックが提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、シーブ軸部には、一対の第1片部のうち互いに対向する内壁側に当接すると共に軸孔に挿通不能なフランジ部が設けられていて、連結軸にはシーブ軸部のうち互いに対向する側の端面に当接する段部が設けられていて、その段部よりも軸線方向の端部側は軸孔に差し込まれる一方、その段部よりも軸線方向の中央側は軸孔に挿通不能に設けられていて、フックに荷を吊り下げた負荷状態では、フランジ部の第1片部の内壁側への当接と、段部へのシーブ軸部の端面への当接により、第1片部が互いに近接するように撓むのを阻止する、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、ブラケット固定部材は、第2片部のうちフックとは反対側に配置され、ブラケット固定部材には、一対の第2片部のそれぞれが固定手段を介して固定されると共に、フックの上方側を挿通させる貫通孔が形成されていて、フック支持部材は、ブラケット固定部材のうちフックとは反対側に、軸受が介在する状態で配置されている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の各発明に係るフックブロックを用いたロープホイストであることが好ましい。
本発明によると、懸吊状態における重心を低下させること、および重量を軽減することのうち、少なくとも一方を達成可能なフックブロックおよびロープホイストを提供することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る正面側から見たときのロープホイストの全体構成を示す斜視図である。 図1のロープホイストを背面側から見たときの全体構成を示す斜視図である。 図1のロープホイストを上側から見たときの構成を示す平面図である。 図1のロープホイストを下側から見たときの構成を示す底面図である。 図1のロープホイストを前側から見たときの構成を示す正面図である。 図1のロープホイストを後側から見たときの構成を示す背面図である。 図1のロープホイストにおけるトロリ機構およびフレーム構造の構成を示す平面図である。 図1のロープホイストにおけるロープドラムの構成を示す側面図であり、ロープドラム付近およびドラム用モータ付近を断面で示している。 図1のロープホイストにおけるロープガイド機構付近を示すためのロープドラムの部分的な側面図である。 図1のロープホイストにおけるロープドラムの断面を示すと共に、ロープガイド機構の構成を示す背面図である。 図1のロープホイストにおけるロープガイド機構の構成を示す斜視図である。 図1のロープホイストにおける中間シーブ体を側面から見た状態を示す部分的な断面図である。 図1のロープホイストにおける中間シーブ体の構成を示す正面断面図である。 図1のロープホイストにおけるロープ固定部材の構成を示す側面図である。 図1のロープホイストにおけるロープ固定部材の構成を示す分解斜視図である。 図1のロープホイストにおけるフックブロックの構成を示す側面図である。 図1のロープホイストにおけるフックブロックの構成を示す側面断面図である。 図1のロープホイストにおけるフックブロックの構成を示す分解斜視図である。 図1のロープホイストにおける制動抵抗器の内部構成を示す斜視図である。 図1のロープホイストにおける制動抵抗器がスペースに突出している様子を示す平面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る、フックブロック70を用いたロープホイスト10について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、必要に応じてXYZ直交座標系を用いて説明することとする。XYZ直交座標系においてX方向とはレールが延伸する方向を指し、X1側とはロープホイスト10の長手方向のうちドラム用モータ33および横行用モータ42が位置する側を指し、X2側とはそれとは逆側を指す。Z方向とは鉛直方向を指し、Z1側とは上方側(すなわちフックブロック70から見てレールRが位置する側)を指し、Z2側とはそれとは逆の下側を指す。また、Y方向とはX方向およびZ方向に直交する方向(レールRの幅方向)を指し、Y1側とはロープドラム機構30から見てトロリ機構40が位置する側を指し、Y2側とはそれとは逆側を指す。
<1.ロープホイスト10の全体構成について>
図1は、正面側から見たときのロープホイスト10の全体構成を示す斜視図である。図2は、背面側から見たときのロープホイスト10の全体構成を示す斜視図である。図3は、上側から見たときのロープホイスト10の構成を示す平面図である。図4は、下側から見たときのロープホイスト10の構成を示す底面図である。図5は、前側から見たときのロープホイスト10の構成を示す正面図である。図6は、後側から見たときのロープホイスト10の構成を示す背面図である。
図1〜図6に示すように、ロープホイスト10は、フレーム構造20と、ロープドラム機構30と、トロリ機構40と、中間シーブ体50と、ロープ固定部材60と、フックブロック70と、カウンタウェイト80と、制御部90と、制動抵抗器100とを備えている。
<2.フレーム構造20について>
まず、フレーム構造20について説明する。図7は、フレーム構造20とトロリ機構40の構成を示す平面図である。図7に示すように、フレーム構造20は、一対の前後フレーム21と、連結バー24と、ドラム支持フレーム29と、取付フレーム271とを有していて、これらによってロープホイスト10の全体が支持される。
前後フレーム21は、レールRの延伸方向(X方向)を長手として延伸するフレームであり、レールRを挟んで左右(Y1側とY2側)にそれぞれ設けられている。一対の前後フレーム21は、それぞれ2つの支持フレーム22と、これらの支持フレーム22を接続する連結フレーム23とを有している。支持フレーム22は、車輪41を始めとして、各種の部材が取り付けられている。また、支持フレーム22には、差込孔22aが設けられていて、その差込孔22aには後述するマウント部材25が差し込まれている。
支持フレーム22には、連結フレーム23がたとえばボルト等によって連結されている。図1から図6に示す構成では、連結フレーム23は、レールRの延伸方向(X方向)に沿う2つの支持フレーム22の間に位置している。なお、連結フレーム23は、レールR側に位置しており、それによってY方向で対向する前後フレーム21間に位置するスペースの有効活用が図られている。
なお、支持フレーム22および連結フレーム23は、車輪41を始めとする各種部材を支持可能とすべく、薄板ではない厚板状に設けられている。
また、フレーム構造20は、連結バー24を有している。連結バー24は、幅方向(Y方向)に沿って延伸する部分である。連結バー24は、上述した差込孔22aに、図1等に示すようなマウント部材25を介して差し込まれることで、支持フレーム22に取り付けられる。ここで、連結バー24の他端側(Y2側)には、一対の前後フレーム21のうち他方の前後フレーム21(ドラム側フレームに対応)が固定されている。また、連結バー24の中途部分には、一方側の前後フレーム21(ウェイト側フレームに対応)が固定されていて、さらに連結バー24の一端側(Y1側)には、カウンタウェイト80が固定されている。
また、マウント部材25は、差込孔22aに対して固定的に取り付けられている。このマウント部材25には、ネジ等の固定手段を捻じ込み可能としていて、その捻じ込みによって、連結バー24に対する支持フレーム22の位置が定まる。ただし、本実施の形態では、幅方向の他端側(Y2側)に位置するマウント部材25の他端側(Y2側)の開口には、ドラム支持フレーム29が差し掛かり、それによって連結バー24がドラム支持フレーム29に度当たりすることで、連結バー24に対する他方側(Y2側)の前後フレーム21の位置が定まる。しかしながら、ボルト等の締結手段を緩めることで、一方側(Y1側)の前後フレーム21は、連結バー24に対して自在に変更可能となっている。それにより、ロープホイスト10の上架の際には、一方側(Y1側)の前後フレーム21を他方側(Y2側)の前後フレーム21に対して離すことができる。
なお、図7に示す構成では、フレーム構造20には、中間シーブ支持部27および端末支持部28が取り付けられている。中間シーブ支持部27は、後述する中間シーブ体50を支持する吊り手軸S1を支持する部分であり、図7等に示す構成では、フレーム構造20のうち幅方向(Y方向)の一方側(Y1側)に配置されている。上述の吊り手軸S1を支持するために、中間シーブ支持部27は、一対の取付フレーム271を有していて、それぞれの取付フレーム271は、長手方向(X方向)において離間している一対の支持フレーム22にそれぞれ取り付けられている。
上記のように、中間シーブ支持部27がフレーム構造20の幅方向(Y方向)の一方側(Y1側)に配置されている関係上、取付フレーム271は、幅方向(Y方向)の一方側(Y1側)に向かうように突出している。このため、後述するカウンタウェイト80との間のスペースSPは、かかる取付フレーム271および中間シーブ体50が存在する分だけ狭められている。
また、端末支持部28は、後述するロープ固定部材60を支持する端末支持軸S2を支持する部分であり、図7等に示す構成では、フレーム構造20のうち幅方向(Y方向)の他方側(Y2側)に配置されている。端末支持部28は、一対の軸保持部281を有していて、それぞれの軸保持部281は、長手方向(X方向)において離間している一対の支持フレーム22にそれぞれ取り付けられている。
また、フレーム構造20には、ドラム支持フレーム29が幅方向(Y方向)の他方側(Y2側)に向かって突出するように設けられている。ドラム支持フレーム29は一対設けられていて、それぞれのドラム支持フレーム29は、長手方向(X方向)において離間している支持フレーム22にそれぞれ取り付けられている。一対のドラム支持フレーム29には、次に述べるロープドラム機構30の一端側および他端側がそれぞれ固定される。
<3.ロープドラム機構30について>
次に、ロープドラム機構30について説明する。図1〜図6等に示すように、ロープドラム機構30は、ロープドラム31と、ロープガイド機構32と、ドラム用モータ33と、減速機構34とを主要な構成要素としている。
図8は、ロープドラム31の構成を示す側面図であり、ロープドラム31付近およびドラム用モータ33付近を断面で示している。図8に示すように、ロープドラム31は、ワイヤロープWを巻回するドラム状の部材であり、その外周側には、ワイヤロープWが嵌まる凹溝状の螺旋溝311が形成されている。螺旋溝311は、ロープドラム31の外周に螺旋状に形成されていて、ワイヤロープWの半径に対応して形成されている。また、螺旋溝311は、ワイヤロープWが重ならない状態で(一重の状態で)整列するように形成されている。
なお、ロープドラム31の他端側(後側;X2側)には、ワイヤロープWの一端側を固定するためのロープ押さえ金具312が取り付けられる。ロープ押さえ金具312は、ワイヤロープWを位置させる凹部312aを備え、その凹部312aにワイヤロープWを位置させた状態で、締結手段であるネジ312bをロープドラム31に強固に捻じ込む。それにより、ワイヤロープWの一端側がロープドラム31に固定される。
また、ロープドラム31の一端側(前側;X1側)および他端側(後側;X2側)には、それぞれ軸支部313,314が取り付けられている。図8に示すように、一端側(前側;X1側)の軸支部313には、たとえばスプライン結合によってドラム回転軸315が連結されている。このドラム回転軸315は、一対のギヤハウジング316a,316bに対し軸受としてのベアリング317a,317bを介して取り付けられている。なお、本実施の形態では、それぞれのギヤハウジング316a,316bは異なる形状に形成されていて、ベアリング317a,317bも異なるタイプとなっているが、ギヤハウジング316a,316bやベアリング317a,317bを共通化するようにしても良い。
また、ロープドラム31の他端側(後側;X2側)の軸支部314のうち、径方向中央側の環状凸部314aには、ベアリング314bが取り付けられ、そのベアリング314bの外周側は、取付フレーム318に取り付けられる。それにより、ロープドラム31の他端側も、回転自在に支持される。なお、図1等に示すように、ロープドラム31は、カバーフレーム319によって上方側が覆われている。
図9は、ロープガイド機構32付近を示すためのロープドラム31の部分的な側面図である。図10は、ロープドラム31の断面を示すと共に、ロープガイド機構32の構成を示す背面図である。図11は、ロープガイド機構32の構成を示す斜視図である。図9および図10に示すように、ロープガイド機構32は、ロープドラム31の回転に伴い、支軸Gによりガイドされつつ、前後方向(X方向)に移動する部材である。なお、支軸Gは、たとえば上述したギヤハウジング316aおよび取付フレーム318によって支持されていて、ロープガイド機構32の摺動を良好にガイド可能としている。なお、支軸Gは、たとえば3つ等、複数設けられている。また、複数の支軸Gがギヤハウジング316aおよび取付フレーム318に取り付けられることにより、これらがロープドラム31を支持するドラム支持構造を構成する。
図9から図11に示すように、ロープガイド機構32は、リング状部材321と、ガイド部材322と、ガイドローラ体323とを主要な構成要素としている。
図11に示すように、リング状部材321は、たとえば2つ等のような複数の周状の部材と、ガイド部材322とを組み合わせてリング状に形成した部材である。このリング状部材321の内周側には、ロープドラム31の螺旋溝311に嵌まる螺旋凸部321aが設けられている。螺旋凸部321aは、螺旋をなす周状に設けられている。ただし、ロープドラム31との干渉を防ぐべく、螺旋凸部321aは、リング状部材321の内周側のうち、ワイヤロープWの非巻回側と対向するように設けられている。
また、図11に示すように、リング状部材321は、その周方向の両端側は、X方向の他方側(X2側)に突出する突出部321bが設けられることで幅広に設けられている。しかし、周方向のうち両端の突出部321bの間に位置する部位は幅狭の幅狭部321cとなっている。そして、一方のリング状部材321の幅狭部321cにはガイド部材322が固定されている。それにより、リング状部材321とガイド部材322の間には、ワイヤロープWをガイドするガイド開口部32aが設けられている。なお、ガイド開口部32aは、ロープドラム31に巻取るワイヤロープWを螺旋溝311にガイドしつつ案内するための開口部分であり、長孔の開口形状に設けられている。
また、図11に示すように、ガイド部材322は、リング状部材321の幅狭部321cに対してネジ等を介して取り付けられている。ガイド部材322には、円弧状部322aと、連結部322bと、ガイド部322cとが設けられている。円弧状部322aは、ロープドラム31の外周に倣うように円弧状に設けられている。また、連結部322bは、円弧状部322aの両端側に位置すると共に、幅狭部321cに当接する部分である。かかる幅狭部321cへの当接を可能とするため、連結部322bは、円弧状部322aよりも幅方向(X方向)の寸法が大きく設けられている。
また、ガイド部322cは、湾曲したフック形状に設けられていて、その湾曲の内側である凹部321c1において支軸Gに接触している。かかる凹部321c1に支軸Gが嵌まることにより、ロープガイド機構32が前後方向(X方向)に良好に移動可能となる。
また、図10および図11に示すように、他方のリング状部材321の幅狭部321cには、ガイドローラ体323が取り付けられている。ガイドローラ体323は、一対のローラ支持具324と、ローラ326と、付勢バネ327と、取付軸328を有している。そして、ガイド開口部32aを通って螺旋溝311に入り込んだワイヤロープWをローラ326で押さえることで、そのワイヤロープWが螺旋溝311から外れるのを防止している。
ガイドローラ体323のうち、ローラ支持具324は、それぞれ基底部324aと、一対の対向壁部324bとを有していて、これらが略U字形状をなしている。ただし、一対のローラ支持具324のうちの一方は、ローラ支持具324の他方よりも幅広に設けられていて、一方のローラ支持具324の内側に、他方のローラ支持具324を位置させることを可能としている。そして、これら2つのローラ支持具324は、取付軸328を介して連結されている。
それぞれの基底部324aには、付勢バネ327の端部側がそれぞれ支持される。そのため、2つの基底部324aの間に付勢バネ327が位置可能なように、基底部324aの長さは、対向壁部324bの長さよりも短く設けられ、それによって2つの基底部324aの間に開口部324cが形成されている。
また、基底部324aからは、開口部324cに向かい、ロッド部324a1が突出し、そのロッド部324a1が付勢バネ327の空芯部に差し込まれている。それにより、付勢バネ327が2つの基底部324aの間で支持されている。なお、付勢バネ327は圧縮バネであり、それぞれのローラ326に対してワイヤロープWを螺旋溝311に押し付ける向きの付勢力を与えている。
また、対向壁部324bには、軸孔324b1が設けられていて、この軸孔324b1によってローラ326の支持軸が回転自在に支持されている。また、対向壁部324bには、2つのローラ支持具324を連結するための連結孔324b2も設けられている。そして、外側に位置するローラ支持具324の連結孔324b2と、内側に位置するローラ支持具324との連結孔324b2を位置合わせし、これらの連結孔324b2に取付軸328を挿通させる。また、取付軸328は、他方のリング状部材321の幅狭部321cにおいて、そのリング状部材321と連結される。それにより、ローラ支持具324が、取付軸328を介してリング状部材321に取り付けられる。
以上のようなロープガイド機構32の構成により、ワイヤロープWは、ガイド開口部32aを介してロープドラム31の螺旋溝311に入り込むのを可能としている。また、ワイヤロープWは、螺旋溝311からガイド開口部32aを介して外部に導出したりするのを可能としている。このとき、ガイド開口部32aに対して周方向の反対側にガイドローラ体323が設けられているので、螺旋溝311からワイヤロープWが外れるのを防止している。
また、図8に示すように、ギヤハウジング316a,316bには、ドラム用モータ33が取り付けられている。ドラム用モータ33は、ロープドラム31を回転させる駆動力を与えるものである。このドラム用モータ33の出力軸331には、減速機構34を構成するピニオンギヤ341が取り付けられていて、そのピニオンギヤ341の駆動力は、ギヤ輪列342を介してドラム回転軸315に伝達される。なお、出力軸331もギヤハウジング316a,316bに対し軸受としてのベアリング332a,332bを介して取り付けられている。以下では、ギヤハウジング316a,316bを纏めて述べる場合には、単にギヤハウジング316と称呼する。
<4.トロリ機構40について>
次に、トロリ機構40について説明する。図1〜図6等に示すように、ロープホイスト10は、トロリ機構40を有している。トロリ機構40は、フレーム構造20の支持フレーム22に取り付けられている車輪41と、横行用モータ42と、ギヤ機構部43,44と、ドライブシャフト45と、ガイドローラ46を有している。なお、フレーム構造20もトロリ機構40を構成するものとしても良い。車輪41はレールRの一方側と他方側とにそれぞれ2つずつ(合計4つ)設けられている。この車輪41は、レールRのフランジ部R1に上架される。
図7に示すように、幅方向の一方側(Y1側)に位置する支持フレーム22には、駆動力を発生させる横行用モータ42が取り付けられている。横行用モータ42は、長手方向(X方向)の一方側(X1側)に位置する2つの車輪41に駆動力を与えている。詳述すると、横行用モータ42の出力軸からの駆動力は、ギヤ機構部43の内部に位置するギヤ輪列(図示省略)を介して、ドライブシャフト45に伝達される。
ドライブシャフト45は、幅方向(Y方向)に沿うように設けられていて、幅方向(Y方向)の他端側(Y2側)がギヤ機構部44に接続されている。ギヤ機構部44の内部にもギヤ輪列(図示省略)が設けられていて、そのギヤ輪列を介して他端側(Y2側)の車輪41に駆動力が与えられる。それにより、2つの車輪41が同時に回転し、ロープホイスト10の安定的な走行が可能となる。
なお、それぞれの支持フレーム22には、ガイドローラ46が取り付けられている。横行用モータ42を駆動させて、レールRに沿ってロープホイスト10が移動する際に、ロープホイスト10が蛇行する場合がある。そのような蛇行を防ぐために、それぞれの車輪41の近傍には、ガイドローラ46が設けられていて、かかるガイドローラ46はレールRのフランジ部R1に接触している。それにより、ロープホイスト10の走行が安定的となる。ガイドローラ46は、フランジ部R1に接触するために、車輪41よりも若干下方側に位置していて、しかも車輪41よりも長手方向(X方向)の外側にそれぞれ設けられている。
<5.中間シーブ体50について>
次に、中間シーブ体50について説明する。図3および図6に示すように、横行用モータ42よりも後方側(X2側)には、中間シーブ体50が設けられている。図12は、中間シーブ体50を側面から見た状態を示す部分的な断面図である。また、図13は、中間シーブ体50の構成を示す正面断面図である。
図12に示すように、中間シーブ体50は、ワイヤロープWが掛けられる中間シーブ51(滑車)を備えていて、その中間シーブ51はフランジ51aで囲まれた凹溝51bを有している。また、中間シーブ51は、レールRに平行となる向きに配置されている。中間シーブ体50は、後述するフックブロック70の隣り合うフックシーブ71(図16、図17参照)の間でワイヤロープWを中継することを可能としている。この中間シーブ体50は、吊り手軸S1に対して取り付けられている。また、中間シーブ体50は、吊り金具52を備え、この吊り金具52が吊り手軸S1に支持されている。
図11および図12に示すように、吊り金具52は、互いに対向する一対のプレート部分521を有しているが、プレート部分521の両端側かつ上方側には、一対のプレート部分521をつなぐ連結部分522が設けられている。図12に示すように、連結部分522は、吊り手軸S1を囲むように湾曲した形状に設けられていて、この連結部分522が吊り手軸S1に接触しつつ揺動(回動)することにより、中間シーブ体50は揺動する(向きを変える)ことを可能としている。なお、一対の連結部分522の間の部分は、打ち抜き部分Pとなっている。
一対のプレート部分521の間には、中間シーブ51が回転自在に支持されている。すなわち、一対のプレート部分521には、それぞれ軸支孔521aが設けられていて、その軸支孔521aには、支軸523が取り付けられている。支軸523の外周側かつ一対のプレート部分521の間には、軸受としてのベアリング524が取り付けられていて、このベアリング524の外周側に中間シーブ51が取り付けられている。それにより、中間シーブ51はプレート部分521に対して回転自在に設けられている。
<6.ロープ固定部材60について>
また、図1〜図4等に示すように、ワイヤロープWの一端側を留めるために、ロープ固定部材60が設けられている。このロープ固定部材60は、上述した端末支持軸S2に取り付けられている。図14は、ロープ固定部材60の構成を示す側面図である。図15は、ロープ固定部材60の構成を示す分解斜視図である。図14および図15に示すように、ロープ固定部材60は、横回動金具61と、接続部材62と、縦回動金具63と、楔部材64とを主要な構成要素としている。横回動金具61は、その正面形状が略U字形状に設けられていて、その略U字形状の湾曲部分61aが端末支持軸S2に接触し、湾曲部分61aに連続するプレート部分61bが互いに対向している。かかる湾曲部分61aと端末支持軸S2との間の摺動により、横回動金具61がYZ平面内で揺動可能としている。
横回動金具61の一対のプレート部分61bには、軸孔61cが設けられている。また、一対のプレート部分61bの間には、接続部材62が配置されている。また、接続部材62の上方側には、固定軸65aを差し込むための貫通孔62aが設けられている。そのため、軸孔61cと貫通孔62aとを位置合わせして、固定軸65aを差し込むことで、接続部材62は、固定軸65aを介してレールRの延伸方向を含む面内で揺動可能に設けられている。
また、縦回動金具63の上方側にも、一対のプレート部分63aが設けられていて、その一対のプレート部分63aの間に接続部材62の下方側が配置される。ここで、一対のプレート部分63aには、それぞれ軸孔63bが設けられている。また、接続部材62の下方側にも、貫通孔62bが設けられている。そのため、軸孔63bと貫通孔62bとを位置合わせして、固定軸65bを差し込むことで、縦回動金具63が、接続部材62を介してレールRの延伸方向を含む面内で揺動可能に設けられている。
また、縦回動金具63の下方側には、ロープ留め部63cが設けられている。ロープ留め部63cは、四角錐状の筒形状のうち上方側と下方側とが開口して、ワイヤロープWや後述する楔部材64が上方側および下方側から挿入可能に設けられている。また、ロープ留め部63cは、下方に向かうにつれて、断面積が小さくなるように設けられている。
図14および図15に示すように、ロープ留め部63cの内部には、楔部材64が配置される。楔部材64は、図15に示す構成では、所定の直径の条鋼(線材)等のような棒状部材を曲げることにより形成されている。かかる楔部材64は、上方側では湾曲部位の直径が大きく設けられているが、下方に向かうにつれて棒状部材同士が互いに近接するように設けられている。また、楔部材64の外周側には、ワイヤロープWが周回するように設けられている。そのため、ワイヤロープWは、楔部材64とロープ留め部63cの内壁とに挟まれて、楔留めにてワイヤロープWの他端側が固定される。特に、ワイヤロープWに大きな荷重が作用すると、楔部材64が下方に移動しようとするが、その場合、ワイヤロープWは、楔部材64とロープ留め部63cの内壁との間で、大きな挟持力にて挟まれる。それにより、ワイヤロープWの下方への移動が規制される。
なお、ワイヤロープWの最も端末側は、ロープ留め部63cよりも下方において、不図示の固定金具により、ワイヤロープWの中途部分に固定されている。
<7.フックブロック70について>
次に、フックブロック70について説明する。図1〜図6に示すように、ロープホイスト10は、フックブロック70を備えている。フックブロック70は、ワイヤロープWの一端側と他端側の間の中途部分に吊り下げられている。
図16は、フックブロック70の構成を示す側面図である。図17は、フックブロック70の構成を示す側面断面図である。また、図18は、フックブロック70の構成を示す分解斜視図である。図16から図18に示すように、フックブロック70は、一対のフックシーブ71を備えていて、そのフックシーブ71は、連結軸72に取り付けられているシーブ軸部73に対し、軸受B1を介して取り付けられている。
詳述すると、連結軸72には、大径部72aと、小径部72bとが設けられている。大径部72aは、連結軸72のうち軸線方向の中央側に位置していて、小径部72bよりは大径に設けられている。しかし、大径部72aは、シーブ軸部73よりもはるかに小径に設けられている。また、小径部72bは、連結軸72のうち大径部72aよりも両端寄りの部分に設けられている。小径部72bは、シーブ軸部73の軸孔73aに差し込まれる部分であり、その両端部側は、軸孔73aから突出する。
ここで、大径部72aと小径部72bの間の境界部分には、段部72cが設けられている。段部72cは、一対のシーブ軸部73のうち互いに対向する端面73bに当接する。かかる当接により、一対のシーブ軸部73が互いに近接する向きに移動するのが阻止される。すなわち、一対のシーブ軸部73に対し、後述するブラケット75から互いに近接する向きの力が作用しても、段部72cでの端面73bの当接により、その力を受け止めることができる。
なお、図18に示すように、連結軸72の両端側には、ネジ部72dが設けられている。ネジ部72dは、カバー74よりも軸線方向の端部側に突出する部分が存在している。そのため、ネジ部74dにワッシャWSを介してナットNが捻じ込まれることにより、シーブ軸部73やカバー74、フックシーブ71の軸方向における位置が定まる。
また、連結軸72は、軸受B1の内径(軸受支持部73eの外径)の1/6から2/3の範囲内とするのが良く、特に軸受B1の内径(軸受支持部73eの外径)1/3であることが好ましい。なお、連結軸72のうち大径部72aが上記の範囲内であっても良いが、小径部72bやネジ部72dが上記の範囲内であっても良い。
図17および図18に示すように、シーブ軸部73には、上述したような連結軸72を差し込むために、径方向中心を軸線方向に貫く軸孔73aが設けられている。また、シーブ軸部73の外周には、ブラケット支持部73cと、フランジ部73dと、軸受支持部73eとが設けられている。ブラケット支持部73cは、後述するブラケット75が取り付けられる部分であり、そのブラケット75の嵌合孔75a1に、たとえば圧入等によって嵌め込まれるが、フランジ部73dよりは小径に設けられている。そのため、フランジ部73dは嵌合孔75a1に嵌め込まれずにその外周側で係止される。
また、軸受支持部73eは、ブラケット支持部73cよりも小径に設けられていて、その外周側に軸受B1が配置される。この軸受B1の外周側には、フックシーブ71が取り付けられ、それによってフックシーブ71が連結軸72に対し回転自在に支持される。なお、軸受B1の内側(軸方向中央側)と外側(軸方向端部側)には、それぞれスナップリングSR1,SR2が配置され、軸受B1の抜け止めとして機能する。
フックシーブ71は、ワイヤロープWが掛けられる溝部71aを有する滑車である。リング状のフックシーブ71の内周側には、内周孔71bが設けられているが、その内周孔71bのうち、軸方向の端部側の内壁には、軸受B1が係止される係止部71cが設けられている(図18参照)。
また、フックシーブ71の外周側の大部分は、異物を巻き込むのを防止するためのカバー74によって覆われている。カバー74は、図18に示すように外側カバー74aと内側カバー74bとを組み付けることにより構成される。なお、内側カバー74bは、たとえば取付ピンPNといった固定手段を介してブラケット75の長片部75aに取り付けられる。図16に示すように、外側カバー74aと内側カバー74bとが組み付けられた状態では、カバー74には、ワイヤロープWを導出させるための開口部74cが設けられている。また、外側カバー74aには貫通孔74a1が設けられていて、その貫通孔74a1を介して連結軸72のネジ部72dが外部に突出する。また、内側カバー74bには、取付孔74b1が設けられていて、この取付孔74b1は後述する嵌合孔75a1と連通して、シーブ軸部73のブラケット支持部73cを位置させることを可能としている。
上述のシーブ軸部73を支持するために、一対のブラケット75が設けられている。ブラケット75は、図16から図18に示すように、その外観が略L字形状に設けられている。そのL字形状のうち長片部75a(第1片部に対応)には、上述したシーブ軸部73を圧入等して嵌め込むための嵌合孔75a1が設けられている。この嵌合孔75a1には、シーブ軸部73のうちブラケット支持部73cが圧入されるが、長片部75aの内壁側には、上述したシーブ軸部73が当接する。
また、長片部75aに直交する短片部75b(第2片部に対応)は、その先端側が他方のブラケット75の短片部75bと対向する状態で配置されている。それにより、長片部75aおよび短片部75bで囲まれた収納空間部P1が形成される。
また、短片部75bのうち互いに対向する先端側には、半割状の開口部75b1が設けられていて、2つの開口部75b1が対向することで、フック76の軸支部76aを挿通させる挿通孔75b2(図17参照)を形成する。
上述した収納空間部P1には、フック受部77が配置されている。なお、フック受部77は、ブラケット固定部材に対応する。フック受部77は、その外観が厚肉の矩形状に設けられていて、その中央側には、フック76の軸支部76aを下方側(Z2側)から挿通させるための貫通孔77aが設けられている。また、フック受部77は、一対の短片部75bのそれぞれに、その下面側に面的に接触するように設けられていて、ネジSCやスプリングピンBP等といった固定手段でそれぞれの短片部75bに固定されている。かかるフック受部77への短片部75bの固定により、ブラケット75の位置が固定的となる。
フック受部77の上面側には、凹部77bが設けられていて、その凹部77bには、軸受B2が収納されている。軸受B2は、たとえばスラストベアリングであり、この軸受B2の上部に配置される支持ナット78を回転自在に支持する。なお、支持ナット78の下面側には、軸受B2の上方側を収納するための凹部78aが設けられている。
支持ナット78は、フック支持部材に対応する。この支持ナット78の内周側には、ネジ孔78bが設けられていて、そのネジ孔78bには、フック76の軸支部76aの外周側の雄ネジ部76bが捻じ込まれる。さらに、支持ナット78には、その外周面から径方向の中心に向かう貫通孔78cが設けられている。貫通孔78cは、後述する軸支部76aの貫通孔76a1と連通し、それら貫通孔78c,76a1には、係止ピン79が差し込まれる。それにより、ネジ孔78bと後述する雄ネジ部76bの捻じ込み状態が緩まないように構成されている。
フック76は、軸支部76aと、フック本体部76cとを有している。軸支部76aは、フック本体部76cよりも上方に向かい突出している部分であり、その断面が円形状に設けられている。軸支部76aの上方側の外周側には、雄ネジ部76bが設けられていて、その雄ネジ部76bがネジ孔78bに捻じ込まれる。また、フック本体部76cは、荷を掛ける部分であり、その外観が鉤形状に設けられている。
フック本体部76cには、掛けられている荷が外れるのを防止するためのレバー76dが取り付けられている。レバー76dは、その一端側が上側(Z1側)に位置し、その一端側の回動軸76eを支点として回動可能に設けられている。また、レバー76dの他端側は下側(Z2側)に位置し、フック本体部76cの先端側の内周に当接するように設けられている。レバー76dは、不図示のバネによる付勢力が作用して、常に他端側がレバー76dの先端側の内周に当接するように設けられている。それにより、レバー76dに外力が作用しない状態では、レバー76dの閉じ状態を維持することができ、レバー76dが開いて荷が落下するのを防止可能となる。
<8.本実施の形態のフックブロック70と従来構成等との比較>
ところで、たとえば特許文献1に示すような従来構成では、一対のフックシーブが内蔵されるカバー間には、鋳造等により形成されるフック受け部分が存在しているが、そのフック受け部分の径方向の両端側でフックシーブが軸支されている。また、フック受け部分は、フックを回転自在に支持している。このように、特許文献1に開示の構成では、カバー間に存在するフック受け部分が大きく、したがって重量も大きくなっている。また、フックブロックよりも上方側の重量が大きくなり、その結果フックブロックの重心の位置が高くなると、フックブロックは荷を吊り下げていない状態では、傾斜し易くなる。
特に、特許文献1の構成では、フック受け部分は、一対のフックシーブを支持する回転軸が取り付けられたり、フックを回転自在に支持する部分が下方側に設けられるために、剛性が必要とされる部材であり、そのため小型化することが難しい状態となっている。
これに対して、本実施の形態では、フックシーブ71の間には、特許文献1のような鋳造等によって形成される重量の大きなフック受け部分を用いずに、小径の連結軸72と、シーブ軸部73とを用いている。特に、一対のシーブ軸部73の間には、従来構成のような厚肉のフック受け部分は存在せず、小径の連結軸72が配置されている。そのため、フック76よりも上方側(Z1側)において、大幅に軽量化することが可能となっている。
このように、フック76よりも上方側(Z1側)を軽量化する場合、フックブロック70の全体の重心も、下方側(Z2側)に下がる状態となる。すると、特に荷を吊り下げていない状態において、フックブロック70の傾斜が小さくなる。この様子を、図16に示す。図16においては、本実施の形態のフックブロック70の重心を重心G1で示し、従来構成のフックブロックの重心の一例を重心G2で示している。なお、重心G1,G2は、フックブロック70が傾斜せずに鉛直方向(Z方向)に懸吊された状態において、上下方向の中心線Kに対して、若干ずれた位置に存在するのが通常である。
ここで、フック76は軸受B2によって回転自在に設けられている。そのため、実際のフックブロック70の傾斜は、決まった向きになるとは限らず、種々の方向を向く場合がある。
図16から明らかなように、重心G1が重心G2よりも低い位置にある場合、荷を吊り下げていない状態では、従来構成におけるフックブロックの傾斜角度θ2よりも、フックブロック70の傾斜角度θ1が小さくなる。ここで、ワイヤロープWの巻き上げまたは巻き下げ状態において、一対のフックシーブ71が互いに異なる方向に回転する。その場合、ジャイロモーメントの作用により、フックブロック70は、ワイヤロープWを捩じる向きに回転する。しかし、そのような回転がフックブロック70に生じても、フックブロック70の傾斜角度θ1が小さい場合には、フックブロック70の挙動が不安定にならず、安定的となる。また、傾斜角度θ2のように傾斜角度が大きくなると、ワイヤロープWを捩じる向きの回転も速くなるが、上記の傾斜角度θ1のような小さな傾斜角度では、ワイヤロープWを捩じる向きの回転も遅くなり、それによってもフックブロック70の挙動が安定的となる。
なお、傾斜角度θ1としては、一般的には3〜4度であるが、4度以内で、より小さい角度となっても良い。
また、本実施の形態では、フック受部77は、一対の短片部75bの両方にネジSC等によって固定されている。しかも、小径の連結軸72や一対のシーブ軸部73は、略L字形状のブラケット75の長片部75a側に支持されている。このため、フックブロック70の上方側(Z1側)での軽量化を図りながらも、連結軸72の曲げ方向、捩じり方向や連結軸72のせん断方向における強度を十分に確保することが可能となっている。
すなわち、従来構成においては、大きくて重量のあるフック受け部分にて、フックシーブやフックを支持しており、他にフックシーブやフックを支持する部分がない。そのため、重量物をフックに吊り下げることを考慮すると、フック受け部分を大きくし、しかもフック受け部分から突出するフックシーブの支持軸を大きくしないと、支持軸の曲げ方向、捩じり方向や連結軸72のせん断方向における強度を十分に得られない状態となっている。
これに対して、本実施の形態では、フック受部77は、一対の短片部75bに対してネジSC等を介して強固に取り付けられ、しかも連結軸72やシーブ軸部73が長片部75aで支持されている。加えて、一対のブラケット75を橋渡しするように連結軸72が設けられ、その連結軸72の段部72cがシーブ軸部73の端面73bに当接し、さらにシーブ軸部73のフランジ部73dが長片部75aの内側の面に当接している。加えて、連結軸72は、カバー74の外側においてナットNが捻じ込まれている。
かかる構成を採用する場合、フック76に荷を吊り下げても、フック76とワイヤロープWの間には、シーブ軸部73と一対のブラケット75が位置する構成のため、連結軸72の曲げ方向には力が作用し難くなる。加えて、荷を吊り下げるフック76とワイヤロープWの間では、シーブ軸部73と一対のブラケット75が荷重を受け止めるので、連結軸72のせん断方向には力が作用し難くなり、また連結軸72の捩じり方向にも力が作用し難くなる。
そのため、連結軸72を小径化して、フック76の上方側(Z1側)を大幅に軽量化しても、連結軸72に対する曲げ、捩じりおよびせん断に対する強度を高めることが可能となっている。
なお、本実施の形態では、一対の短片部75bは一体構造ではなく、互いに分離している。そのため、フック76に重量物が吊り下げられると、長片部75aには、その上方側(Z1側)に向かうにつれて、互いに近付くような(上すぼみとなるような)向きの力が作用する。しかしながら、連結軸72の段部72cがシーブ軸部73の端面73bに当接し、さらにシーブ軸部73のフランジ部73dが長片部75aの内側の面に当接している。そのため、上方側(Z1側)に向かうにつれて、互いに近付くような(上すぼみとなるような)向きの力が作用しても、そのような力に良好に抗することが可能な構成となっている。
また、本実施の形態では、略L字状のブラケット75を用いている。このような略L字状のブラケット75に代えて、通常の平板状のブラケットを用いる場合と比較すると、次のようなメリットがある。すなわち、平板状のブラケットを用いる場合、フック受部77をブラケットに固定しようとすると、カバー74側に、フック受部77を固定するためのネジSC等が突出する構成となる。その場合、カバー74とネジSCとが干渉する可能性があるので、ネジSCの設置スペースを確保するために平板状のブラケットを下方側(Z2側)に突出させる必要がある。
しかし、かかる構成とする場合には、ネジSCがカバー74と干渉しないように下方側に位置することで、フック受部77の位置も下方に位置し、それに伴ってフック76も下方側に位置してしまう。すると、傾斜角度θ1がたとえば3〜4度といった規定範囲以内に収まっているにも拘わらず、フック76が不必要に下方に突出してしまう。
このようなフック76の下方側への突出は好ましくない。なぜならば、ローヘッド形と呼ばれているロープホイスト10においては、天井が低い建屋に設置される場合があり、また揚程の割には荷の上下寸法が大きいものを可能な限り上方に吊り上げる必要のある場合がある。そのような場合に、フックが下方に位置してしまうのは、揚程の減少につながり、好ましくない。
これに対して、本実施の形態では、ブラケット75は、長片部75aと短片部75bとを有する略L字形状に設けられていて、そのうちカバー74とは離れた短片部75bにて、フック受部77がネジSC等で固定されている。このため、ネジSC等とカバー74とが干渉しない構成となり、その結果、フック76が不必要に下方に位置しない構成となっている。
<9.カウンタウェイト80について>
続いて、カウンタウェイト80について説明する。図1から図7に示すように、ロープホイスト10には、カウンタウェイト80が設けられている。カウンタウェイト80は、ロープホイスト10の幅方向(Y方向)におけるバランスを取るために設けられている。すなわち、ロープホイスト10の幅方向(Y方向)の他端側(Y2側)には、多数の構成要素からなるロープドラム機構30が設けられていて、その重量は比較的大きなものとなっている。かかるロープドラム機構30との重量バランスを取るために、連結バー24の幅方向(Y方向)の一端側(Y1側)には、カウンタウェイト80が連結されている。
カウンタウェイト80は、厚肉の鋼板等から構成される板状の部材であり、一対の連結バー24の間に亘るように設けられている。しかも、本実施の形態では、制御部90や制動抵抗器100よりもXZ平面における面積が大きく設けられている。そのため、カウンタウェイト80の重量は比較的大きいが、ロープドラム機構30の全重量よりは十分に小さく設けられている。そのため、幅方向(Y方向)におけるモーメントのバランスを取るために、カウンタウェイト80と一方側(Y1側)の前後フレーム21の間の距離は、ロープドラム機構30と他方側(Y2側)の前後フレーム21の間の距離よりも大きく設けられている。
かかるカウンタウェイト80の配置により、図3、図4および図7等に示すように、中間シーブ体50とカウンタウェイト80の間には、比較的大きなスペースSPが設けられている。
<10.制御部90について>
続いて、制御部90について説明する。制御部90は、ドラム用モータ33や横行用モータ42等を始めとして、ロープホイスト10の駆動を制御する部分である。そのため、制御部90には、これらの制御を実行するための制御機器が内部に配置されている。なお、制御機器としては、たとえば全体の制御を司る主制御部、モータドライバ、電源等が挙げられ、それらがカバー部材91で覆われている。また、制御部90には、制動抵抗器100に電流を流す際の制御を行うための制動回路も設けられている。この制御部90は、カウンタウェイト80の一方側(Y1側)の面に対してネジ等を介して固定されている。
<10.制動抵抗器100について>
続いて、制動抵抗器100について説明する。制動抵抗器100は、制動抵抗部に対応し、ドラム用モータ33をインバータ制御するために設けられており、ドラム用モータ33に対して運転時よりも駆動周波数を低くすることにより、回生制動能力を発揮させることを可能としている。この制動抵抗器100は抵抗体(図示省略)を備え、その抵抗体にドラム用モータ33から還流される電気エネルギを流すことで、電気エネルギを熱に変換する。そして、かかる熱への変換によってドラム用モータ33の回転速力を抑えている。
なお、制動抵抗器100の抵抗体としては、ホーロー抵抗器、セメント抵抗器等、大電流に対応可能なものであれば、どのようなものであっても良い。
図19は、制動抵抗器100の内部構成を示す斜視図である。この図19に示すように、制動抵抗器100は、不図示の抵抗体を囲むように放熱フィン部材102が配置された抵抗ユニット101を備えていて、その抵抗ユニット101が取付ステー103を介してカウンタウェイト80にネジ等を介して固定される。このように、制動抵抗器100の抵抗カバー104が、開放した状態でカウンタウェイト80に取り付けられることにより、カウンタウェイト80にも熱が伝達され、カウンタウェイト80が放熱板としての機能を果たすことが可能となっている。
また、抵抗ユニット101は、その全体が抵抗カバー104によって覆われているが、その抵抗カバー104には、多数の放熱用の開口部分である放熱スリット104aが設けられている。本実施の形態では、放熱スリット104aは、長孔形状に設けられていて、多数段の放熱スリット104aが複数列配置された構成となっている。
ここで、制動抵抗器100は、カウンタウェイト80のうち、幅方向(Y方向)の他方側(Y2側)の面に取り付けられている。そのため、制動抵抗器100は、スペースSP側に突出するように設けられている。図20は、制動抵抗器100がスペースSPに突出している様子を示す平面図である。
図20に示すように、制動抵抗器100は、その鉛直方向(Z方向)においても、横行用モータ42や一対の連結バー24等のような他の部材と重ならない配置となっている。そのため、制動抵抗器100における鉛直方向(Z方向)における寸法を大きく取ることが可能となっている。また、ロープホイスト10における鉛直方向(Z方向)における寸法を小さくすることも可能となる。また、鉛直方向(Z方向)における寸法を小さくすることができるので、その寸法の低減分だけ、フック76に吊り下げられた荷を上昇させることが可能となる。
ところで、ロープホイスト10は、想定されているレールRが最大幅となる場合(2本のレールRを並べた場合を初め複数のレールRが並べられている場合も含む)においても、レールRに良好に上架される必要がある。そのため、レールRが想定されている最大幅となる場合でも、連結バー24に対して一方側の前後フレーム21を幅方向(Y方向)の一方側(Y1側)に移動させて、車輪41がフランジ部R1を避けつつ上方に移動可能な状態とする必要がある。すなわち、車輪41が想定されている最大幅のレールRに上架される場合、上架のためには幅方向(Y方向)の両方側の車輪41がフランジ部R1を避けて、上方に移動可能とする必要がある。
ここで、想定されている最大幅のレールRに上架された場合の一方側(Y1側)の前後フレーム21の位置を基準位置とし、その基準位置における中間シーブ体50のうち幅方向(Y方向)の最も一方側(Y1側)の部分と、制動抵抗器100のうち幅方向(Y方向)の最も他方側(Y2側)の部分の間の寸法をL1とする。この寸法L1に対し、上架の際には、両方側の車輪41の幅の合計分と、さらに余裕分だけ、一方側の前後フレーム21を制動抵抗器100側に移動させることになる。
かかる一方側の前後フレーム21の移動によっても、中間シーブ体50と制動抵抗器100とが干渉しないようにする必要がある。そのため、スペースSPは、2つの車輪41の幅の合計分と、さらに余裕分を加えた以上の寸法に設定されている必要がある。なお、かかる余裕分の寸法としては、適宜の寸法が設定可能であり、また余裕分はゼロとしても良い。
また、次のように寸法を設定しても良い。すなわち、上述の寸法L1は、車輪41が搭載される2つのレールRのフランジ部R1の幅の合計分と、さらに余裕分を加えた以上の寸法としても良い。図5および図6から明らかなように、レールRのフランジ部R1の幅は、車輪41の幅よりも大きい。そのため、このような寸法設定としても良好な上架が可能となる。
ここで、図5および図6に示すように、カウンタウェイト80の下端側(Z2側)は、ロープドラム機構30の下端側(Z2側)と同等の高さとなるように設けられている(図5および図6では、いずれの下端側も一点鎖線Mに位置している)。しかも、制動抵抗器100の下端側(Z2側)の高さは、カウンタウェイト80の下端側(Z2側)の高さよりも上方側(Z1側)に位置している。そのため、いずれか一方の下端側(Z2側)が下方に突出する場合のような、ロープホイスト10の高さ方向における寸法が小さくなるのを防止可能となっている。
<12.作用効果>
以上のような構成のロープホイスト10においては、フックブロック70では、ブラケット75は、長片部75aには、シーブ軸部73が取り付けられ、そのシーブ軸部73の軸孔73aに連結軸72の小径部72bが挿入されている。このため、連結軸72は、小径化することが可能となり、その小径化により、フック76の上方側(Z1側)を大幅に軽量化することが可能となる。
そのため、フックブロック70の全体の重心G1を、下方側(Z2側)に下げることが可能となる。それにより、特に荷を吊り下げていない状態において、フックブロック70の鉛直方向に対する傾斜を小さくすることができる。したがって、ワイヤロープWの巻き上げまたは巻き下げ状態において、一対のフックシーブ71が互いに異なる方向に回転し、ジャイロモーメントの作用によってワイヤロープWを捩じる向きに回転しても、フックブロック70の傾斜角度θ1が小さい場合には、フックブロック70の挙動が不安定になるのを防止可能となる。また、フックブロック70の傾斜角度θ1が小さくなることで、ワイヤロープWを捩じる向きの回転も遅くすることが可能となり、それによっても、フックブロック70の挙動が不安定になるのを防止可能となる。
また、本実施の形態では、フック受部77は、一対のブラケット70の双方に固定されている。しかも、連結軸72や一対のシーブ軸部73は、ブラケット75に支持されている。このため、荷をフック76に吊り下げたときの荷重は、フック受部77やブラケット75で受け止め、さらにシーブ軸部73に作用する。このため、連結軸72を小径化してフックブロック70の上方側(Z1側)での軽量化を図りながらも、連結軸72の曲げ方向、捩じり方向や連結軸72のせん断方向における強度を十分に確保することが可能となる。
また、フック受部77は、略L字形状のブラケット75の短片部75bによって支持されている。このため、平板状のブラケットを用いる場合と比較して、荷重を受け止める部位の面積を増やすことが可能となり、それによってフックブロック70の強度を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、シーブ軸部73には、長片部75aの内壁側に当接すると共に軸孔73aに挿通不能なフランジ部73dが設けられていて、連結軸72にはシーブ軸部73のうち互いに対向する側の端面に当接する段部72cが設けられている。そして、その段部72cよりも軸線方向の端部側は軸孔73aに差し込まれる一方、その段部72cよりも軸線方向の中央側は73aに挿通不能に設けられている。そして、フック76に荷を吊り下げた負荷状態では、フランジ部73dの長片部75aの内壁側への当接と、段部72cへのシーブ軸部73の端面73bへの当接により、長片部75aが互いに近接するように撓むのを阻止している。
すなわち、互いに分離している一対の短片部75bは、フック76に重量物が吊り下げられると、長片部75aには、その上方側(Z1側)に向かうにつれて、互いに近付くような(上すぼみとなるような)向きの力が作用する。しかしながら、連結軸72の段部72cがシーブ軸部73の端面73bに当接し、さらにシーブ軸部73のフランジ部73dが長片部75aの内側の面に当接している。そのため、上方側(Z1側)に向かうにつれて、互いに近付くような(上すぼみとなるような)向きの力が作用しても、そのような力に良好に抗することが可能となる。それにより、フックブロック70の強度を向上させることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、フック受部77には、一対の短片部75bのそれぞれがネジSCやスプリングピンBP等を介して固定され、このフック受部77には、軸支部76aを挿通させる貫通孔77aが設けられている。そして、このフック受部77の上方側(Z1側)には、軸受B2が介在する状態で支持ナット78が配置されている。そのため、ネジSCやスプリングピンBP等の固定手段は、カバー74と干渉しない位置である、短片部75bの下方側に位置させることができる。それにより、フック76が不必要に下方に位置するのを防止可能となり、不必要にフック76が下方に位置することによる、揚程の減少を防ぐことができる。
<12.変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、一対のブラケット75は、略L字形状に設けられている。しかしながら、ブラケットは、略L字形状のものに限られない。たとえば、略U字形状のブラケットを用いても良い。略U字形状のブラケットにおいては、長片部の下方側(Z2側)に位置する短片部のみならず、長片部の上方側(Z1側)に位置する短片部も存在する構成となる。かかる構成では、フック76に重量物が吊り下げられた場合に、一対の長片部75aが互いに近付くような(上すぼみとなるような)向きの力が作用しても、そのような力に一層良好に抗することが可能となる。また、長片部の上方側(Z1側)に位置する短片部同士を互いに連結する構成を採用することも可能となる。
なお、略U字形状以外のブラケット以外に平板形状のブラケット他、種々のブラケットを用いても良い。
また、ブラケット75には、長片部75aと短片部75b以外の部分が設けられていても良い。たとえば、長片部75aと短片部75bの境界部分である曲げ部分の強度を確保する必要がある場合、それらの側縁部に、長片部75aと短片部75bとを橋渡しするようなリブが設けられる構成としても良い。このリブは、長片部75aや短片部75bと一体的としても良いが、別体的なリブを取り付ける構成としても良い。また、リブは、たとえばXZ平面が最も大面積となるように構成するのが好ましい。このようにすると、長片部75aと短片部75bの境界部分が曲げにくくなり、一層強度が向上する。
また、上述の実施の形態では、フック受部77は、ネジSCやスプリングピンBP等の固定手段を介して短片部75bに固定されている。しかしながら、フック76をより下方に位置させても良い場合には、長片部75aにてネジSC等の固定手段を用いて、フック受部77を固定しても良い。また、上述様なリブをブラケット75に設ける場合には、そのリブによってフック受部77を固定するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、寸法L1は、想定されている最大幅のレールRに上架された場合の一方側(Y1側)の前後フレーム21の位置を基準位置とした場合、両方側の車輪41の幅の合計分と、さらに余裕分を加えた以上の寸法に設定されている。しかしながら、かかる寸法L1は、幅方向(Y方向)におけるガイドローラ46の内側(フランジ部R1に接触する側)間の寸法に、そのガイドローラ46の内側と車輪41の内側(レールRの中心側)の間の距離の2倍を加え、さらに余裕分を加えた寸法としても良い。
また、上述の実施の形態では、ドラム用モータ33についてインバータ制御されるものとして説明している。しかしながら、横行用モータ42についても、インバータ制御するものとしても良い。
また、上述の実施の形態では、横行用モータ42を有するトロリ機構40を備えるロープホイスト10について説明している。しかしながら、横行用モータ42を備えない、手動式のトロリ機構を備えるロープホイストであっても、ドラム用モータ33をインバータ制御するための制動抵抗器100を備えるものであれば、本発明を適用しても良い。
また、上述の実施の形態におけるロープホイスト10は、ワイヤロープWの一端はロープドラム31に固定され、ワイヤロープWの他端はロープ固定部材60に固定され、その間に中間シーブ体50が配置された、いわゆる4/1掛けタイプのものとなっている。しかしながら、本発明は、4/1掛けタイプのみに適用されるものではない。たとえば、ワイヤロープWの一端はロープドラム31に固定され、ワイヤロープWの他端はロープ固定部材60に固定されるものの、中間シーブ体を用いない、いわゆる2/1掛けタイプのものに本発明を適用しても良い。また、ワイヤロープWの一端は一方のロープドラム31に固定され、ワイヤロープWの他端は他方のロープドラム(このロープドラムの螺旋溝は、ロープドラム31とは逆向きとなっている)に固定され、その間に中間シーブ体50が配置された、いわゆる4/2掛けタイプのものに本発明を適用しても良い。
10…ロープホイスト、20…フレーム構造、21…前後フレーム(ドラム側フレーム、ウェイト側フレームに対応)、22…支持フレーム、23…連結フレーム、24…連結バー、25…マウント部材、27…中間シーブ支持部、28…端末支持部、29…ドラム支持フレーム、30…ロープドラム機構、31…ロープドラム、32…ロープガイド機構、32a…ガイド開口部、33…ドラム用モータ、34…減速機構、40…トロリ機構、41…車輪、42…横行用モータ、43…ギヤ機構部、44…ギヤ機構部、45…ドライブシャフト、46…ガイドローラ、50…中間シーブ体、51…中間シーブ、51a…フランジ、51b…凹溝、52…吊り金具、60…ロープ固定部材、61…横回動金具、62…接続部材、63…縦回動金具、64…楔部材、65a,65b…固定軸、70…フックブロック、71…フックシーブ、72…連結軸、72a…大径部、72b…小径部、72c…段部、72d…ネジ部、73…シーブ軸部、73a…軸孔、73b…端面、73c…ブラケット支持部、73d…フランジ部、73e…軸受支持部、74…カバー、75…ブラケット、75a…長片部(第1片部に対応)、75b…短片部(第2片部に対応)、76…フック、76a…軸支部、76b…雄ネジ部、76c…フック本体部、76d…レバー、76e…回動軸、77…フック受部(ブラケット固定部材に対応)、77a…貫通孔、77b…凹部、78…支持ナット(フック支持部材に対応)、78a…凹部、78b…ネジ孔、79…係止ピン、80…カウンタウェイト、90…制御部、91…カバー部材、100…制動抵抗器(制動抵抗部に対応)、101…抵抗ユニット、102…放熱フィン部材、103…取付ステー、104…抵抗カバー、104a…放熱スリット、271…取付フレーム、281…軸保持部、311…螺旋溝、312…ロープ押さえ金具、312a…凹部、312b…ネジ、313,314…軸支部、314a…環状凸部、314b…ベアリング、315…ドラム回転軸、316…ギヤハウジング、318…取付フレーム、319…カバーフレーム、321…リング状部材、321c1…凹部、321a…螺旋凸部、321b…突出部、321c…幅狭部、322…ガイド部材、322a…円弧状部、322b…連結部、322c…ガイド部、323…ガイドローラ体、324…ローラ支持具、324a…基底部、324a1…ロッド部、324b…対向壁部、324b1…軸孔、324b2…連結孔、324c…開口部、326…ローラ、327…付勢バネ、328…取付軸、331…出力軸、332a…ベアリング、341…ピニオンギヤ、342…ギヤ輪列、521…プレート部分、521a…軸支孔、522…連結部分、523…支軸、524…ベアリング、751a…嵌合孔、751b…開口部、752b…挿通孔、B1、B2…軸受、S1…吊り手軸、S2…端末支持軸、SC…ネジ(固定手段に対応)、BP…スプリングピン(固定手段に対応)

Claims (4)

  1. 荷を掛けるフックを備えると共に、ワイヤロープを介して吊り下げられるフックブロックであって、
    前記ワイヤロープが掛けられる一対のフックシーブと、
    それぞれの前記フックシーブを回転自在に支持する一対のシーブ軸部と、
    軸方向における中心を挟んで一方側および他方側が、一対の前記シーブ軸部を前記軸方向に貫く軸孔にそれぞれ挿入される連結軸と、
    第1片部の嵌合孔に嵌め込まれて前記シーブ軸部を支持し、その第1片部と略直交する第2片部を備えると共に、互いに対向した状態で前記フックの上方側を挿通させることが可能な挿通孔が形成される一対のブラケットと、
    一対の前記ブラケットのそれぞれが固定されると共に、前記フックのうち荷を掛けるフック本体部とは反対側で前記第2片部によって支持されるブラケット固定部材と、
    前記ブラケット固定部材のうち前記フックとは反対側に回転自在な状態で配置され、前記フックの上方側の外周に対して固定されるフック支持部材と、
    を具備することを特徴とするフックブロック。
  2. 請求項1記載のフックブロックであって、
    前記シーブ軸部には、一対の前記第1片部のうち互いに対向する内壁側に当接すると共に前記軸孔に挿通不能なフランジ部が設けられていて、
    前記連結軸には前記シーブ軸部のうち互いに対向する側の端面に当接する段部が設けられていて、その段部よりも軸線方向の端部側は前記軸孔に差し込まれる一方、その段部よりも軸線方向の中央側は前記軸孔に挿通不能に設けられていて、
    前記フックに荷を吊り下げた負荷状態では、前記フランジ部の前記第1片部の内壁側への当接と、前記段部への前記シーブ軸部の端面への当接により、前記第1片部が互いに近接するように撓むのを阻止する、
    ことを特徴とするフックブロック。
  3. 請求項1または2記載のフックブロックであって、
    前記ブラケット固定部材は、前記第2片部のうち前記フックとは反対側に配置され、
    前記ブラケット固定部材には、一対の前記第2片部のそれぞれが固定手段を介して固定されると共に、前記フックの上方側を挿通させる貫通孔が形成されていて、
    前記フック支持部材は、前記ブラケット固定部材のうち前記フックとは反対側に、軸受が介在する状態で配置されている、
    ことを特徴とするフックブロック。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のフックブロックを用いることを特徴とするロープホイスト。

JP2014113377A 2014-05-30 2014-05-30 フックブロックおよびロープホイスト Active JP6189794B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014113377A JP6189794B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 フックブロックおよびロープホイスト
CN201580026674.1A CN106458535B (zh) 2014-05-30 2015-05-22 带钩滑轮和钢索吊车
PCT/JP2015/064822 WO2015182528A1 (ja) 2014-05-30 2015-05-22 フックブロックおよびロープホイスト
EP15799477.3A EP3150541B1 (en) 2014-05-30 2015-05-22 Hook block and rope hoist
US15/311,766 US9950904B2 (en) 2014-05-30 2015-05-22 Hook block and rope hoist

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014113377A JP6189794B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 フックブロックおよびロープホイスト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015227234A true JP2015227234A (ja) 2015-12-17
JP6189794B2 JP6189794B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=54698859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014113377A Active JP6189794B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 フックブロックおよびロープホイスト

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9950904B2 (ja)
EP (1) EP3150541B1 (ja)
JP (1) JP6189794B2 (ja)
CN (1) CN106458535B (ja)
WO (1) WO2015182528A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10549958B2 (en) * 2014-05-30 2020-02-04 Kito Corporation Rope hoist
JP6392700B2 (ja) * 2015-05-01 2018-09-19 株式会社キトー ロープホイスト
DE102015109900B4 (de) * 2015-06-19 2017-05-04 Terex Mhps Gmbh Unterflasche, insbesondere für Seilzüge, und Montageverfahren für ein Abdeckelement an der Seilflasche
CN106323747B (zh) * 2016-08-18 2018-11-13 浙江思纳克热流道科技有限公司 一种五金制作用钢管强度检测装置
US20190161315A1 (en) * 2017-11-29 2019-05-30 Cameron International Corporation Controlled rotational measuring head and spooling system for strings configured to deliver and retrieve downhole tools and method of its use
FI128543B (fi) * 2017-12-12 2020-07-31 Konecranes Global Oy Nostinlaitteen nostoköyden kiinnityslaite
US10947089B2 (en) * 2018-09-19 2021-03-16 Konecranes Global Corporation Bottom block assembly
USD930317S1 (en) * 2019-09-17 2021-09-07 Konecranes Global Corporation Hoist
US20220363524A1 (en) * 2019-10-21 2022-11-17 Kito Corporation Hoist
CN113247767A (zh) * 2021-03-30 2021-08-13 武汉船用机械有限责任公司 随动旋转钩箱
CN114044437B (zh) * 2021-12-08 2023-07-14 中铁建工集团第四建设有限公司 一种起重机吊钩缓冲装置
CN116692688B (zh) * 2023-08-03 2023-09-29 中国建筑第五工程局有限公司 一种塔吊吊钩防坠落装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4936699Y1 (ja) * 1970-07-24 1974-10-07
JPS53106973U (ja) * 1977-02-01 1978-08-28
JPS55113391U (ja) * 1979-02-05 1980-08-09
JPS60209497A (ja) * 1984-03-31 1985-10-22 新明和工業株式会社 フツク装置
JPH0280684U (ja) * 1988-12-10 1990-06-21

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3179376A (en) * 1962-09-19 1965-04-20 Owen Bucket Company Assembly, such as a crane hook
DE1274295B (de) * 1965-12-17 1968-08-01 Scholten Geb Unterflasche fuer die Lastaufnahme bei Hubwerken und Winden
US3633961A (en) * 1970-11-12 1972-01-11 Microdot Inc Powered crane hook disconnect and overload device
US4069921A (en) 1976-01-30 1978-01-24 Harnischfeger Corporation Overhead crane including a single failure proof hoist
JPS6030634B2 (ja) * 1981-05-30 1985-07-17 福山鍛鋼造機株式会社 物上げ用鈎
JPS58131277U (ja) 1982-02-26 1983-09-05 住友重機械工業株式会社 フツクブロツク
DE3322350C1 (de) * 1983-06-22 1984-08-16 Gerhard Dipl.-Ing. 3352 Einbeck Meurer Kranunterflasche mit Drehantrieb
US5476247A (en) * 1993-10-18 1995-12-19 Msi Crane & Equipment Co. Load block
JP2941700B2 (ja) 1995-12-15 1999-08-25 古河機械金属株式会社 フック装置
JP3323854B2 (ja) * 2000-02-29 2002-09-09 コベルコ建機株式会社 給脂機構付き吊りフック
DE10311424B3 (de) * 2003-03-13 2004-12-02 Demag Cranes & Components Gmbh Seilflasche, insbesondere Unterflasche für Seilzüge
CN100484859C (zh) * 2006-04-07 2009-05-06 渤海船舶重工有限责任公司 大吨位吊车吊钩平衡滑轮组
US8789813B2 (en) 2009-11-21 2014-07-29 Demag Cranes & Components Gmbh Lifting apparatus, especially cable traction mechanism, comprising connecting possibilities
CN102838049B (zh) * 2011-06-21 2015-12-16 北京金炫业科技有限公司 起重用链式液压葫芦
CN202164047U (zh) * 2011-06-28 2012-03-14 攀钢集团有限公司 吊钩装置和吊车
CN203079554U (zh) * 2012-12-12 2013-07-24 中国核电工程有限公司 一种核电厂用装卸料机辅助单轨吊车
CN203345956U (zh) * 2013-04-02 2013-12-18 中国建筑第七工程局有限公司 吊车吊钩冲顶防坠落装置
CN103803431B (zh) * 2014-03-11 2016-04-20 中联重科股份有限公司 自动换倍率装置及具有该自动换倍率装置的起重机

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4936699Y1 (ja) * 1970-07-24 1974-10-07
JPS53106973U (ja) * 1977-02-01 1978-08-28
JPS55113391U (ja) * 1979-02-05 1980-08-09
JPS60209497A (ja) * 1984-03-31 1985-10-22 新明和工業株式会社 フツク装置
JPH0280684U (ja) * 1988-12-10 1990-06-21

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015182528A1 (ja) 2015-12-03
EP3150541B1 (en) 2019-07-03
JP6189794B2 (ja) 2017-08-30
EP3150541A1 (en) 2017-04-05
EP3150541A4 (en) 2018-01-24
CN106458535B (zh) 2018-04-17
CN106458535A (zh) 2017-02-22
US9950904B2 (en) 2018-04-24
US20170081152A1 (en) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6189794B2 (ja) フックブロックおよびロープホイスト
JP6467410B2 (ja) ロープホイスト
US9309092B2 (en) Fixing arrangement for a hoisting machine, and elevator assembly
JP6321473B2 (ja) ロープガイド機構およびロープホイスト
JP6392700B2 (ja) ロープホイスト
US20090071760A1 (en) Machineroomless elevator
JP2001048451A (ja) エレベーター装置
JPH10310377A (ja) 手動式チェンブロック
JP2017040091A (ja) ウインドレギュレータ
WO2014125919A1 (ja) フックブロックおよびロープホイスト
JP2010116254A (ja) エレベータシステム
JP4809773B2 (ja) エレベータの懸垂装置
JP4383579B2 (ja) エレベーター装置
EP1702877B1 (en) Elevator system
JP6432926B1 (ja) エレベータ装置
IES20060641A2 (en) Hoisting system and elevator without a machine room
WO2012011593A1 (ja) ウインドウレギュレータ
JP2010006581A (ja) エレベータ用吊り車装置
JP2014156318A (ja) ロープホイスト
CN220396331U (zh) 一种电动车鼓刹结构
CN209872058U (zh) 一种稳定的补偿装置以及电梯
JP2012153445A (ja) エレベーター装置
JP2022112746A (ja) 建物用シャッター装置における巻き取り体の取り付け構造および取り付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6189794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250