JP2015226117A - 同期制御装置および同期制御方法 - Google Patents

同期制御装置および同期制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信データを出力するタイミングが揃っていなくても複数チャネルにおける動作を同期させることができる同期制御装置等を提供する。
【解決手段】複数チャネルに対し互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力する出力手段と、前記通信データに、前記出力手段から前記通信データを出力する時点から前記互いに同期した動作の実行時点までに対応する遅延時間を付加する付加手段と、を備える。前記出力手段は、前記複数チャネルに対して互いに異なるタイミングで前記通信データを出力し、前記付加手段は、個々の前記通信データに付加される前記遅延時間を前記タイミングに応じて設定することにより、前記複数チャネルにおける動作を同期させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数チャネルにおける動作を同期させる制御を実行する同期制御装置等に関する。
マスタにより測定シーケンスを制御し、スレーブにおいてアナログ入力処理などの測定処理を実行する場合、スレーブは、マスタから測定開始を指示する信号をシリアル通信により受信すると測定を実行し、測定実行後に、マスタから測定データの取得を要求する信号を受信すると測定データを返信するという動作が実行される。マスタおよびスレーブは、CPU(Central Processing Unit)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成することができる。またシリアル通信として、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)通信やSPI(Serial Peripheral Interface)通信などが使用されている。
多チャネル測定を行う場合、チャネルごとにスレーブが設けられ、1つのマスタが複数のスレーブを制御する方式が採られる。このとき、マスタのシリアル通信ポートを1ポートのみ使用した場合、UART通信であれば、マルチプレクサを使用して通信するスレーブを切り替えることなどができ、SPI通信であれば通信するスレーブの指定を切り替えることができる。
特公平08−020279号公報
しかし、マスタのシリアル通信ポートを1ポートのみ使用して多チャネル測定を行う場合には、UART通信あるいはSPI通信にかかわらず、複数のスレーブに対して順次通信を行っており、スレーブごとに測定開始のタイミングが異なっており、同期した測定はできない。
一方、マスタとしてASICを用いた場合には、複数のスレーブに対する並列処理が可能となり、同期した測定が可能となる。しかし、ASICのゲート数/ピン数の増加によりコストアップを招く。また、通信の失敗に備える目的で、マスタから測定開始を指示する信号を再送する場合には、スレーブごとに信号の受信に成功するタイミングが異なる可能性があり、測定の同期性が保証されない。
また、UART通信によるブロードキャストを利用して測定開始を指示する場合には、ASICのゲート数/ピン数の増加によるコストアップは回避できるが、測定開始を指示する信号を再送する場合の問題は依然として解消しない。
本発明の目的は、通信データを出力するタイミングが揃っていなくても複数チャネルにおける動作を同期させることができる同期制御装置等を提供することにある。
本発明の同期制御装置は、複数チャネルにおける動作を同期させる制御を実行する同期制御装置において、複数チャネルに対し互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力する出力手段と、前記通信データに、前記出力手段から前記通信データを出力する時点から前記互いに同期した動作の実行時点までに対応する遅延時間を付加する付加手段と、を備え、前記出力手段は、前記複数チャネルに対して互いに異なるタイミングで前記通信データを出力し、前記付加手段は、個々の前記通信データに付加される前記遅延時間を前記タイミングに応じて設定することにより、前記複数チャネルにおける動作を同期させることを特徴とする。
この同期制御装置によれば、個々の前記通信データに付加される遅延時間を、互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力するタイミングに応じて設定するので、常に複数チャネルにおける動作を同期させることができる。
前記出力手段は、前記複数チャネルの個々に対して順次、前記通信データを出力してもよい。
前記出力手段は、同一の動作の実行を指示する前記通信データを同一のチャネルに対して複数回にわたり出力してもよい。
前記出力手段は、同一の動作の実行を指示する前記通信データを前記複数チャネルに対して同時に複数回にわたり出力してもよい。
前記複数チャネルはそれぞれ測定装置を構成し、前記測定装置において同期した測定が実行されてもよい。
本発明の同期制御方法は、複数チャネルにおける動作を同期させる制御を実行する同期制御方法において、複数チャネルに対し互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力する出力ステップと、前記通信データに、前記出力手段から前記通信データを出力する時点から前記互いに同期した動作の実行時点までに対応する遅延時間を付加する付加ステップと、を備え、前記出力ステップでは、前記複数チャネルに対して互いに異なるタイミングで前記通信データを出力し、前記付加ステップでは、個々の前記通信データに付加される前記遅延時間を前記タイミングに応じて設定することにより、前記複数チャネルにおける動作を同期させることを特徴とする。
この同期制御方法によれば、個々の前記通信データに付加される遅延時間を、互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力するタイミングに応じて設定するので、常に複数チャネルにおける動作を同期させることができる。
本発明の同期制御装置によれば、個々の前記通信データに付加される遅延時間を、互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力するタイミングに応じて設定するので、常に複数チャネルにおける動作を同期させることができる。
また、本発明の同期制御方法によれば、個々の前記通信データに付加される遅延時間を、互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力するタイミングに応じて設定するので、常に複数チャネルにおける動作を同期させることができる。
実施例1の同期制御装置を示す図であり、(a)は実施例1の同期制御装置の構成を示すブロック図、(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図。 実施例1の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャート。 実施例2の同期制御装置を示す図であり、(a)は実施例2の同期制御装置の構成を示すブロック図、(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図。 実施例3の同期制御装置を示す図であり、(a)は実施例3の同期制御装置の構成を示すブロック図、(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図。 実施例4の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャート. 実施例5の同期制御装置を示す図であり、(a)は実施例5の同期制御装置の構成を示すブロック図、(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図。 実施例5の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャート。 実施例6の同期制御装置を示す図であり、(a)は実施例6の同期制御装置の構成を示すブロック図、(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図。 実施例7の同期制御装置を示す図であり、(a)は実施例7の同期制御装置の構成を示すブロック図、(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図、(c)は「データ取得要求」信号のデータ構成を例示する図。 実施例7の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャート。
次に、本発明による同期制御装置の実施形態について説明する。
以下、実施例1の同期制御装置について、図1〜図2を参照しつつ説明する。
図1(a)は実施例1の同期制御装置の構成を示すブロック図である。図1(a)に示すように、実施例1の同期制御装置は測定シーケンスを制御するマスタMと、マスタMに接続されたn個のスレーブSL1〜SLnと、スレーブSL1〜SLnによりそれぞれ制御されアナログ入力処理を実行するADコンバータC1〜Cnと、を備える。マスタMおよびスレーブSL1〜SLnは、それぞれCPU(Central Processing Unit)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成することができる。
図1(a)に示すように、実施例1の同期制御装置では、マスタMのシリアル通信ポートを1つ使用してn個のスレーブSL1〜SLnとマスタMとが接続され、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)通信が行われる。
図1(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図である。
図1(b)に示すように、本発明による同期制御装置ではこの通信データに「ディレイ」が付加される点を特徴とする。「ディレイ」は通信データが送信される時点からスレーブSL1〜SLnを介してADコンバータC1〜Cnによる測定開始時点までの時間(遅延時間)を示す情報である。また、通信データには従来の装置と同様、通信先のスレーブSL1〜SLnを示す「アドレス」、測定開始等の指令内容を示す「データ」、および通信エラー検出のための「チェックコード」が含まれる。
次に、実施例1の同期制御装置の動作について説明する。
図2は実施例1の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図2に示すように、実施例1の同期制御装置では、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して測定開始を指示する「スタート」信号を等間隔で順次、送信する。図2では、スレーブSLk(k=1〜n)に対し、時刻tkに「スタート」信号を送信している。すなわち、図2に示す時刻t1、時刻t2および時刻tnに、それぞれスレーブSL1、スレーブSL2およびスレーブSLnに対してマスタMから「スタート」信号を送信している。なお時刻tの添え字kは「スタート」信号の送信先にあたるスレーブに対応する。
マスタMから「スタート」信号を受信したスレーブSL1〜SLnは、その直後にマスタMに「応答」信号を返すことにより、マスタMにおいて「スタート」信号が正しく転送されたことが確認される。
また、スレーブSL1〜SLnはスレーブSLnが「応答」信号を返すのと同時に一斉に「測定実行」信号を出力してADコンバータC1〜Cnによる測定を開始させる。このように、スレーブSL1〜SLnが同時に「測定実行」信号を出力するための情報として、通信データの「ディレイ」(図1(b))が用いられる。
以下、「ディレイ」が示す遅延時間について説明する。
上記のように、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を等間隔で送信するが、この間隔をDとするとき、スレーブSLkに対して送信される通信データの「ディレイ」は、遅延時間=D×(n−k)を指定する。例えば、スレーブSL1に対して送信される通信データの「ディレイ」は遅延時間=D×(n−1)を、スレーブSL2に対して送信される通信データの「ディレイ」は遅延時間=D×(n−2)を、スレーブSLnに対して送信される通信データの「ディレイ」は遅延時間=D×(n−n)=0を、それぞれ指定している。そして、図2に示すように、スレーブSL1〜SLnのそれぞれは、スレーブSL1〜SLnが「スタート」信号を受信した時点、すなわち実質的にマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号が送信された時点から「ディレイ」が示す遅延時間が経過した時に「測定実行」信号を出力している。
このように、実施例1ではマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。
図2に示すように、ADコンバータC1〜Cnによる測定が終了後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して順次「データ取得要求」信号を送信する。そして、「データ取得要求」信号を受信したスレーブSL1〜SLnからマスタMに向けて順次ADコンバータC1〜Cnによる直前の測定データが「応答」信号として返されることで、マスタMはこれらの測定データを取得する。
マスタMがすべてのスレーブSL1〜SLnから測定データを取得した後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して測定開始を指示する「スタート」信号を等間隔で順次、送信する処理が繰り返される。図2に示すように、スレーブSL1に対する「スタート」信号の送信開始から、次回のスレーブSL1に対する「スタート」信号の送信開始までが1回分の測定周期を構成し、この測定周期を繰り返すことにより、マスタMは周期的に新たな測定データを取得することになる。
以下、実施例2の同期制御装置について、図3を参照しつつ説明する。
図3(a)は実施例2の同期制御装置の構成を示すブロック図、図3(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図である。図3(a)において、図1(a)と同一の構成要素には同一符号を付している。以下、実施例2の同期制御装置について実施例1との相違点を中心に説明する。
図3(a)に示すように、実施例2の同期制御装置ではマスタMとスレーブSL1〜SLnとの間にマルチプレクサ11およびマルチプレクサ12が接続され、マスタMから送信された通信データの通信先がマルチプレクサ11により、スレーブSL1〜SLnからマスタMに送信される通信データがマルチプレクサ12により、それぞれ選択される。マルチプレクサ11およびマルチプレクサ12は、それぞれマスタMから出力される切替制御信号により制御される。
実施例2の同期制御装置では、通信データの「アドレス」(図1(b))に相当する情報が切替制御信号により与えられるため、図3(b)に示すように、マスタMからスレーブSL1〜SLnに向けて送信される通信信号に「アドレス」が含まれることは必須ではない。
図3(b)に示す通信データの「ディレイ」は実施例1と同様の遅延時間を示しており、実施例2の同期制御装置においても図2に示す動作タイミングが確保される。
このように、実施例2においても、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。
以下、実施例3の同期制御装置について、図4を参照しつつ説明する。
図4(a)は実施例3の同期制御装置の構成を示すブロック図、図4(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図である。図4(a)において、図1(a)と同一の構成要素には同一符号を付している。以下、実施例3の同期制御装置について実施例1との相違点を中心に説明する。
実施例3の同期制御装置ではマスタMとスレーブSL1〜SLnとの間でSPI(Serial Peripheral Interface)通信が行われる。マスタMおよびスレーブSL1〜SLn間は、シリアルクロック信号(SCK)、シリアルデータ入力信号(SDI)、シリアルデータ出力信号(SDO)、スレーブセレクト信号(SS)の4本線で接続され、マスタMとの間で通信が行われるスレーブSL1〜SLnは、スレーブセレクト信号(SS)により選択される。
実施例3の同期制御装置では、通信データの「アドレス」(図1(b))に相当する情報がスレーブセレクト信号(SS)により与えられるため、図4(b)に示すように、マスタMからスレーブSL1〜SLnに向けて送信される通信信号(SDO)に「アドレス」が含まれることは必須ではない。
図4(b)に示す通信データの「ディレイ」は実施例1と同様の遅延時間を示しており、実施例3の同期制御装置においても図2に示す動作タイミングが確保される。
このように、実施例3においても、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。
以下、実施例4の同期制御装置について、図5を参照しつつ説明する。実施例4の動機制御装置は、実施例1〜実施例3の同期制御装置において、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対する通信が失敗した場合に再送を行う構成を付加した例を示している。
図5は実施例4の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図5に示すように、実施例4の同期制御装置では、マスタMからスレーブSL1〜SLnのそれぞれに対して測定開始を指示する「スタート」信号を、一定間隔で最大で3回繰り返して送信する。図5では、スレーブSLk(k=1〜n)に対し、時刻tk1、時刻tk2および時刻tk3に「スタート」信号を送信している。すなわち、図5に示す時刻t11、時刻t12および時刻t13にスレーブSL1に対して、時刻t21、時刻t22および時刻t23にスレーブSL2に対して、時刻tn1、時刻tn2および時刻tn3にスレーブSLnに対して、それぞれマスタMから「スタート」信号を送信している。これにより、3回連続して「スタート」信号の受信に失敗しない限り、スレーブSL1〜SLnにおいて「スタート」信号を受信することが可能となる。なお、時刻tの1番目の添え字kは「スタート」信号の送信先にあたるスレーブに対応する。また、時刻tの2番目の添え字は同一のスレーブに対する「スタート」信号の送信回数に対応し、一回目は「1」、2回目は「2」、3回目は「3」である。
マスタMから「スタート」信号を受信したスレーブSL1〜SLnは、その直後にマスタMに「応答」信号を返すことにより、マスタMにおいて「スタート」信号が正しく転送されたことが確認される。なお、1回目または2回目の「スタート」信号に対する「応答」信号が返された場合に、それ以降の「スタート」信号の再送を取りやめてもよい。あるいは常にマスタMから3回ずつ「スタート」信号を送信し、「応答」信号を返送したスレーブにおいて、以降に受信される「スタート」信号を無視してもよい。
実施例4の同期制御装置においても、各スレーブSL1〜SLnに対する1回目の「スタート信号」、すなわち、時刻tk1(k=1,2,・・・n)の「スタート信号」は常に等間隔で送信され、その送信タイミングはそれ以前に送信された「スタート」信号の受信状況に影響されない。
また、スレーブSL1〜SLnはスレーブSLnが3回目の「スタート」信号、すなわち時刻tn3に送信された「スタート」信号に対して「応答」信号を返すのと同時に一斉に「測定実行」信号を出力してADコンバータC1〜Cnによる測定を開始させる。このように、スレーブSL1〜SLnが同時に「測定実行」信号を出力するための情報として、通信データの「ディレイ」(図1(b))が用いられる。
以下、「ディレイ」が示す遅延時間について説明する。
上記のように、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して1回目の「スタート」信号を等間隔で送信するが、この間隔をD1とするときD1に基づく時間差を補償するための遅延時間は、D1×(n−k)となる。
また、上記のように「測定実行」信号は、スレーブSLnが3回目の「スタート」信号を受信した際の「応答」信号に同期して出力される。このため、「スタート」信号が何回目に送信されたものかに応じて、遅延時間を変化させる必要がある。すなわち、「スタート」信号を繰り返し再送する間隔をD2とするとき、1回目の「スタート」信号では遅延時間としてD2×2を、2回目の「スタート」信号では遅延時間としてD2を、それぞれさらに付加する必要がある。
したがって、実施例4の同期制御装置では、スレーブSLkに向けて送信される1回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間は、
D1×(n−k)+D2×2
であり、2回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間は、
D1×(n−k)+D2
である。また、3回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間は、
D1×(n−k)
である。
例えば、図5において、実際に対応するスレーブにおいて受信され「応答」信号が返された「スタート」信号の「ディレイ」が指定する遅延時間は以下のようになる。すなわち、スレーブSL1に対して送信される1回目の「スタート」信号の「ディレイ」は遅延時間=D1×(n−1)+D2×2を、スレーブSL2に対して送信される3回目の「スタート」信号の「ディレイ」は遅延時間=D1×(n−2)を、スレーブSLnに対して送信される1回目の「スタート」信号の「ディレイ」は遅延時間=D2×2を、それぞれ指定している。そして、図5に示すように、スレーブSL1〜SLnのそれぞれは、スレーブSL1〜SLnが「スタート」信号を受信した時点、すなわち実質的にマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号が送信された時点から「ディレイ」が示す遅延時間が経過した時に「測定実行」信号を出力している。
このように、実施例4ではマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。
図5に示すように、ADコンバータC1〜Cnによる測定が終了後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して順次「データ取得要求」信号を送信する。そして、「データ取得要求」信号を受信したスレーブSL1〜SLnからマスタMに向けて順次ADコンバータC1〜Cnによる直前の測定データが「応答」信号として返されることで、マスタMはこれらの測定データを取得する。
また、図5に示すように、実施例4では、同一のスレーブに対して「データ取得要求」信号を3回ずつ送信することにより、通信に3回連続して失敗しない限り、「データ取得要求」信号を各スレーブSL1〜SLnにおいて受信することが可能となる。なお、スレーブSL1〜SLnからマスタMへの測定データの返信は、そのタイミングを一定に制御する必要はない。このため、「データ取得要求」信号の「ディレイ」において、遅延時間をゼロに指定すればよい。あるいは、スレーブSL1〜SLnにおいて、「データ取得要求」信号の「ディレイ」が示す情報を無視してもよい。
マスタMがすべてのスレーブSL1〜SLnから測定データを取得した後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して測定開始を指示する「スタート」信号を順次、送信する処理が繰り返される。図5に示すように、スレーブSL1に対する1回目の「スタート」信号の送信開始から、次回のスレーブSL1に対する1回目の「スタート」信号の送信開始までが1回分の測定周期を構成し、この測定周期を繰り返すことにより、マスタMは周期的に新たな測定データを取得することになる。
以下、実施例5の同期制御装置について、図6〜図7を参照しつつ説明する。
図6(a)は実施例5の同期制御装置の構成を示すブロック図、図6(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図である。図6(a)において、図1(a)と同一の構成要素には同一符号を付している。
図6(a)に示すように、マスタMとスレーブSL1〜SLnとは、マスタMに設けられた複数のUART通信ポートのそれぞれを介して接続される。マスタMはASICにより構成される。
図6(b)に示すように、実施例5の同期制御装置においても、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データに「ディレイ」が付加される。また、通信データには従来の装置と同様、測定開始等の指令内容を示す「データ」、および通信エラー検出のための「チェックコード」が含まれる。なお、通信先のスレーブSL1〜SLnは使用する通信ポートごとに固定されるため、通信先を示す「アドレス」は不要である。
図7は実施例5の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図7に示すように、実施例5の同期制御装置では、マスタMから各スレーブSL1〜SLnに対して測定開始を指示する「スタート」信号を同時に送信する。この「スタート」信号を一定間隔で3回繰り返して送信することにより、3回連続して「スタート」信号の受信に失敗しない限り、スレーブSL1〜SLnにおいて「スタート」信号を受信することが可能となる。
マスタMから「スタート」信号を受信したスレーブSL1〜SLnは、その直後にマスタMに「応答」信号を返すことにより、マスタMにおいて「スタート」信号が正しく転送されたことが確認される。なお、1回目または2回目の「スタート」信号に対する「応答」信号が返された場合に、そのスレーブに対するそれ以降の「スタート」信号の再送を取りやめてもよい。あるいは常にマスタMから3回ずつ「スタート」信号を送信し、「応答」信号を返送したスレーブにおいて、以降に受信される「スタート」信号を無視してもよい。
また、スレーブSL1〜SLnは3回目の「スタート」信号に対する「応答」信号を返すのと同じタイミングで一斉に「測定実行」信号を出力してADコンバータC1〜Cnによる測定を開始させる。このように、スレーブSL1〜SLnが同時に「測定実行」信号を出力するための情報として、通信データの「ディレイ」(図6(b))が用いられる。
以下、「ディレイ」が示す遅延時間について説明する。
上記のように「測定実行」信号は、スレーブSL1〜SLnが3回目の「スタート」信号を受信した際の「応答」信号に同期して出力される。このため、「スタート」信号が何回目に送信されたものかに応じて、遅延時間を変化させる必要がある。すなわち、「スタート」信号を繰り返し再送する間隔をD2とするとき、1回目の「スタート」信号では遅延時間としてD2×2を、2回目の「スタート」信号では遅延時間としてD2を、それぞれ「ディレイ」により指定している。
したがって、実施例5の同期制御装置では、スレーブSLkに向けて送信される1回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間は、D2×2であり、2回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間は、D2である。また、3回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間はゼロである。
例えば、図7において、実際に対応するスレーブにおいて受信され「応答」信号が返された「スタート」信号の「ディレイ」が指定する遅延時間は以下のようになる。すなわち、スレーブSL1に対して送信される1回目の「スタート」信号の「ディレイ」は遅延時間=D2×2を、スレーブSL2に対して送信される3回目の「スタート」信号の「ディレイ」は遅延時間=ゼロを、スレーブSLnに対して送信される2回目の「スタート」信号の「ディレイ」は遅延時間=D2を、それぞれ指定している。そして、図7に示すように、スレーブSL1〜SLnのそれぞれは、スレーブSL1〜SLnが「スタート」信号を受信した時点、すなわち実質的にマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号が送信された時点から「ディレイ」が示す遅延時間が経過した時に「測定実行」信号を出力している。
このように、実施例5ではマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。また、実施例5ではマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を同時に送信しているので、スレーブSL1〜SLnに対して順次「スタート」信号を同時に送信する場合(実施例4)と比較して、遅延時間を短縮できる。
図7に示すように、ADコンバータC1〜Cnによる測定が終了後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して同時に「データ取得要求」信号を送信する。そして、「データ取得要求」信号を受信したスレーブSL1〜SLnからマスタMに向けてADコンバータC1〜Cnによる直前の測定データが「応答」信号として返されることで、マスタMはこれらの測定データを取得する。
また、図7に示すように、実施例5では、同一のスレーブに対して「データ取得要求」信号を3回ずつ送信することにより、通信に3回連続して失敗しない限り、「データ取得要求」信号を各スレーブSL1〜SLnにおいて受信することが可能となる。なお、スレーブSL1〜SLnからマスタMへの測定データの返信は、そのタイミングを一定に制御する必要はない。このため、「データ取得要求」信号の「ディレイ」において、遅延時間をゼロに指定すればよい。あるいは、スレーブSL1〜SLnにおいて、「データ取得要求」信号の「ディレイ」が示す情報を無視してもよい。
マスタMがすべてのスレーブSL1〜SLnから測定データを取得した後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して測定開始を指示する「スタート」信号を送信する処理が繰り返される。図5に示すように、スレーブSL1に対する1回目の「スタート」信号の送信開始から、次回のスレーブSL1に対する1回目の「スタート」信号の送信開始までが1回分の測定周期を構成し、この測定周期を繰り返すことにより、マスタMは周期的に新たな測定データを取得することになる。
以下、実施例6の同期制御装置について、図8を参照しつつ説明する。
図8(a)は実施例6の同期制御装置の構成を示すブロック図、図8(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データのデータ構成を例示する図である。図8(a)において、図6(a)と同一の構成要素には同一符号を付している。以下、実施例6の同期制御装置について実施例5との相違点を中心に説明する。
図8(a)に示すマスタMには、複数のSPI通信ポートが設けられ、マスタMとスレーブSL1〜SLnとは、SPI通信通信ポートのそれぞれを介して接続される。マスタMはASICにより構成される。
図8(b)に示すように、実施例6の同期制御装置においても、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して送信される通信データに「ディレイ」が付加される。また、通信データには従来の装置と同様、測定開始等の指令内容を示す「データ」、および通信エラー検出のための「チェックコード」が含まれる。なお、通信先のスレーブSL1〜SLnは使用する通信ポートごとに固定されるため、通信先を示す「アドレス」は不要である。
実施例6の同期制御装置の動作は、図7のタイミングチャートに示される動作タイミングに従う。実施例6の同期制御装置は、実質的に実施例5の同期制御装置と同様に動作する。「スタート」信号を一定間隔で3回繰り返して送信することにより、3回連続して「スタート」信号の受信に失敗しない限り、スレーブSL1〜SLnにおいて「スタート」信号を受信することが可能となる。
また、実施例6においても、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。また、実施例6ではマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を同時に送信しているので、スレーブSL1〜SLnに対して順次「スタート」信号を送信する場合(実施例4)と比較して、遅延時間を短縮できる。
以下、実施例7の同期制御装置について、図9〜図10を参照しつつ説明する。
図9(a)は実施例7の同期制御装置の構成を示すブロック図である。図9(a)において、図6(a)と同一の構成要素には同一符号を付している。
図9(a)に示すように、実施例7の同期制御装置は測定シーケンスを制御するマスタMと、マスタMに接続されたn個のスレーブSL1〜SLnと、スレーブSL1〜SLnによりそれぞれ制御されるADコンバータC1〜Cnと、を備える。マスタMおよびスレーブSL1〜SLnは、それぞれCPUまたはASICにより構成することができる。
図9(a)に示すように、実施例7の同期制御装置では、マスタMのシリアル通信ポートを1つ使用してn個のスレーブSL1〜SLnとマスタMとが接続され、UART通信が行われる。
図9(b)はマスタMからスレーブSL1〜SLnに対してブロードキャストされる通信データのデータ構成を例示する図である。
図9(b)に示すように、本発明による同期制御装置ではブロードキャストされる通信データに「ディレイ」が付加される点を特徴とする。「ディレイ」は通信データが送信される時点からスレーブSL1〜SLnを介してADコンバータC1〜Cnによる測定開始時点までの時間(遅延時間)を示す情報である。また、通信データには従来の装置と同様、測定開始等の指令内容を示す「データ」、および通信エラー検出のための「チェックコード」が含まれる。
次に、実施例7の同期制御装置の動作について説明する。
図10は実施例7の同期制御装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図10に示すように、実施例7の同期制御装置では、マスタMから各スレーブSL1〜SLnに対して測定開始を指示する「スタート」信号をブロードキャストにより送信する。この「スタート」信号を一定間隔で3回繰り返してブロードキャストにより送信することにより、3回連続して「スタート」信号の受信に失敗しない限り、スレーブSL1〜SLnにおいて「スタート」信号を受信することが可能となる。なお、スレーブSL1〜SLnにおいて「スタート」信号が受信された後、再送されてくる「スタート」信号は無視される。
また、スレーブSL1〜SLnは3回目の「スタート」信号の受信後に同じタイミングで一斉に「測定実行」信号を出力してADコンバータC1〜Cnによる測定を開始させる。このように、スレーブSL1〜SLnが同時に「測定実行」信号を出力するための情報として、通信データの「ディレイ」(図9(b))が用いられる。
以下、「ディレイ」が示す遅延時間について説明する。
上記のように「測定実行」信号は、スレーブSL1〜SLnが3回目の「スタート」信号を受信した後にスレーブSL1〜SLnから同期して出力される。このため、「スタート」信号が何回目に送信されたものかに応じて、遅延時間を変化させる必要がある。すなわち、「スタート」信号を繰り返し再送する間隔をD2とするとき、1回目の「スタート」信号では遅延時間としてD2×2を、2回目の「スタート」信号では遅延時間としてD2を、それぞれ「ディレイ」により指定している。
したがって、実施例7の同期制御装置では、スレーブSLkに向けて送信される1回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間は、D2×2であり、2回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間は、D2である。また、3回目の「スタート」信号において「ディレイ」が指定する遅延時間はゼロである。
このように、実施例7ではマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。また、実施例7ではマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号をブロードキャストにより同時に送信しているので、スレーブSL1〜SLnに対して順次「スタート」信号を送信する場合(実施例4)と比較して、遅延時間を短縮できる。
図10に示すように、ADコンバータC1〜Cnによる測定が終了後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して順次、「データ取得要求」信号を送信する。
図9(c)は「データ取得要求」信号のデータ構成を例示する図である。図9(c)に示すように、「データ取得要求」信号は少なくとも、送信先となるスレーブSL1〜SLnを指定する「アドレス」と、測定データを要求するための「データ」を含んで構成される。
そして、「データ取得要求」信号を受信したスレーブSL1〜SLnからマスタMに向けてADコンバータC1〜Cnによる直前の測定データが「応答」信号として返されることで、マスタMはこれらの測定データを取得する。
また、図10に示すように、実施例7では、同一のスレーブに対して「データ取得要求」信号を3回ずつ送信することにより、通信に3回連続して失敗しない限り、「データ取得要求」信号を各スレーブSL1〜SLnにおいて受信することが可能となる。なお、スレーブSL1〜SLnからマスタMへの測定データの返信は、そのタイミングを一定に制御する必要はない。このため、「データ取得要求」信号に「ディレイ」は必要とならない。なお、「データ取得要求」信号に「ディレイ」が含まれる場合、「ディレイ」において、遅延時間をゼロに指定すればよい。あるいは、スレーブSL1〜SLnにおいて、「データ取得要求」信号の「ディレイ」が示す情報を無視してもよい。
マスタMがすべてのスレーブSL1〜SLnから測定データを取得した後、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して測定開始を指示する「スタート」信号をブロードキャストにより送信する処理が繰り返される。図10に示すように、スレーブSL1〜SLnに対する1回目の「スタート」信号の送信開始から、次回のスレーブSL1〜SLnに対する1回目の「スタート」信号の送信開始までが1回分の測定周期を構成し、この測定周期を繰り返すことにより、マスタMは周期的に新たな測定データを取得することになる。
なお、実施例7では、UART通信を行う場合を例示している。しかし。SPI通信においてもブロードキャストに対応した機能を有する場合には、実施例7の構成をSPI通信を用いた構成に置換することができる。
このように、実施例7においても、マスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を送信する時刻の時間差を「ディレイ」が示す遅延時間により補償することによって、スレーブSL1〜SLnから「測定実行」信号を出力するタイミングを揃えている。このため、ADコンバータC1〜Cnによる測定動作を同期させることができる。また、実施例6ではブロードキャストによりマスタMからスレーブSL1〜SLnに対して「スタート」信号を同時に送信しているので、スレーブSL1〜SLnに対して順次「スタート」信号を送信する場合(実施例4)と比較して、遅延時間を短縮できる。
上記各実施例ではアナログ入力測定を行う場合を例示しているが、本発明はアナログ入力回路等に限定されることなく、アナログ出力回路、デジタル入力回路、デジタル出力回路などによる複数チャネルにおける動作の同期性を確保するための装置に広く適用できる。
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、複数チャネルにおける動作を同期させる制御を実行する同期制御装置に対し、広く適用することができる。
SL1〜SLn:スレーブ(チャネル、測定装置)
M マスタ(出力手段、付加手段)

Claims (6)

  1. 複数チャネルにおける動作を同期させる制御を実行する同期制御装置において、
    複数チャネルに対し互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力する出力手段と、
    前記通信データに、前記出力手段から前記通信データを出力する時点から前記互いに同期した動作の実行時点までに対応する遅延時間を付加する付加手段と、
    を備え、
    前記出力手段は、前記複数チャネルに対して互いに異なるタイミングで前記通信データを出力し、
    前記付加手段は、個々の前記通信データに付加される前記遅延時間を前記タイミングに応じて設定することにより、前記複数チャネルにおける動作を同期させることを特徴とする同期制御装置。
  2. 前記出力手段は、前記複数チャネルの個々に対して順次、前記通信データを出力することを特徴とする請求項1に記載の同期制御装置。
  3. 前記出力手段は、同一の動作の実行を指示する前記通信データを同一のチャネルに対して複数回にわたり出力することを特徴とする請求項1または2に記載の同期制御装置。
  4. 前記出力手段は、同一の動作の実行を指示する前記通信データを前記複数チャネルに対して同時に複数回にわたり出力することを特徴とする請求項1に記載の同期制御装置。
  5. 前記複数チャネルはそれぞれ測定装置を構成し、前記測定装置において同期した測定が実行されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の同期制御装置。
  6. 複数チャネルにおける動作を同期させる制御を実行する同期制御方法において、
    複数チャネルに対し互いに同期した動作の実行を指示する通信データを出力する出力ステップと、
    前記通信データに、前記出力手段から前記通信データを出力する時点から前記互いに同期した動作の実行時点までに対応する遅延時間を付加する付加ステップと、
    を備え、
    前記出力ステップでは、前記複数チャネルに対して互いに異なるタイミングで前記通信データを出力し、
    前記付加ステップでは、個々の前記通信データに付加される前記遅延時間を前記タイミングに応じて設定することにより、前記複数チャネルにおける動作を同期させることを特徴とする同期制御方法。
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