JP2013146006A - 通信システム、通信システム制御方法、マスタ装置、マスタ装置制御方法、マスタ装置制御プログラム、スレーブ装置、スレーブ装置制御方法、及び、スレーブ装置制御プログラム - Google Patents

通信システム、通信システム制御方法、マスタ装置、マスタ装置制御方法、マスタ装置制御プログラム、スレーブ装置、スレーブ装置制御方法、及び、スレーブ装置制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期することが可能な通信システムを提供すること。
【解決手段】通信システム500は、マスタ装置が、単位データがリング型ネットワークを1周するために要する時間である所要時間を取得し(501)、各スレーブ装置が、第1の単位データ及び第2の単位データを、互いに異なる方向にてマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し(502)、マスタ装置が各スレーブ装置に対して、第1の単位データを受信した時刻と、第2の単位データを受信した時刻と、の差である時刻差を取得し(503)、所要時間と時刻差とに基づいて、マスタ装置からスレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し(504)、遅延時間とマスタ装置の時刻とに基づいて、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを同期させる(505)。
【選択図】図11

Description

本発明は、リング型ネットワークを構成する複数の通信装置を備える通信システムに関する。
リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備える通信システムが知られている。この種の通信システムの一つとして、特許文献1に記載の通信システムは、複数の通信装置のそれぞれが、自装置が有する時計が示す時刻に基づいて、計測パケットを送信した時刻、及び、計測パケットを受信した時刻を取得する。
更に、通信システムは、上記取得された時刻に基づいて、複数の通信装置の1つであるマスタ装置が有する時計が示す時刻(マスタ装置の時刻)と、複数の通信装置のうちのマスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが有する時計が示す時刻(スレーブ装置の時刻)と、を同期させる。
特許第4558094号公報
ところで、上記通信システムにおいては、スレーブ装置が有する時計が示す時刻に基づいて、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを同期させている。従って、スレーブ装置が有する時計の精度が比較的低い場合には、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期できない虞があった。
このため、本発明の目的は、上述した課題である「マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期できない場合が生じること」を解決することが可能な通信システムを提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である通信システムは、リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備えるシステムである。
更に、この通信システムは、
上記複数の通信装置の1つであるマスタ装置が、上記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得する周回所要時間取得手段と、
上記複数の通信装置のうちの上記マスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが、第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて上記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段と、
上記マスタ装置が、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された上記第1の単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された上記第2の単位データを受信した時刻と、の差である伝送受信時刻差を取得する受信時刻差取得手段と、
上記取得された周回所要時間と、上記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記算出された遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態である通信システム制御方法は、
リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備える通信システムに適用され、
上記複数の通信装置の1つであるマスタ装置が、上記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
上記複数の通信装置のうちの上記マスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが、第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて上記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
上記マスタ装置が、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された上記第1の単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された上記第2の単位データを受信した時刻と、の差である伝送受信時刻差を取得し、
上記取得された周回所要時間と、上記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記算出された遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、方法である。
また、本発明の他の形態であるマスタ装置は、現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置である。
更に、このマスタ装置は、
上記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得する周回所要時間取得手段と、
上記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて上記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得する受信時刻差取得手段と、
上記取得された周回所要時間と、上記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記算出された遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態であるマスタ装置制御方法は、
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるマスタ装置に適用され、
上記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
上記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて上記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得し、
上記取得された周回所要時間と、上記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記算出された遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、方法である。
また、本発明の他の形態であるマスタ装置制御プログラムは、
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるマスタ装置に、
上記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
上記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて上記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得し、
上記取得された周回所要時間と、上記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記算出された遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、処理を実行させるためのプログラムである。
また、本発明の他の形態であるスレーブ装置は、現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置である。
更に、このスレーブ装置は、
第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、上記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段と、
上記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から上記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
を備える。
また、本発明の他の形態であるスレーブ装置制御方法は、
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるスレーブ装置に適用され、
第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、上記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
上記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から上記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、方法である。
また、本発明の他の形態であるスレーブ装置制御プログラムは、
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるスレーブ装置に、
第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、上記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
上記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から上記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、処理を実行させるためのプログラムである。
本発明は、以上のように構成されることにより、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期することができる。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る、スレーブ装置としての通信装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る、マスタ装置としての通信装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る、マスタ装置としての通信装置が記憶する情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係る、マスタ装置としての通信装置が記憶する情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係る通信システムにおける伝送所要時間を概念的に示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る、スレーブ装置としての通信装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る、マスタ装置としての通信装置が記憶する情報を示したテーブルである。 本発明の第2実施形態に係る通信システムにおける、伝送所要時間及び内部所要時間を概念的に示した説明図である。 本発明の第3実施形態に係る通信システムにおける、伝送所要時間及び内部所要時間を概念的に示した説明図である。 本発明の第4実施形態に係る通信システムの構成を表すブロック図である。
以下、本発明に係る、通信システム、通信システム制御方法、マスタ装置、マスタ装置制御方法、マスタ装置制御プログラム、スレーブ装置、スレーブ装置制御方法、及び、スレーブ装置制御プログラム、の各実施形態について図1〜図11を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(構成)
図1に示したように、第1実施形態に係る通信システム1は、複数(本例では、4つ)の通信装置11〜14を備える。複数の通信装置11〜14は、リング型ネットワークを構成する。
具体的には、通信装置11(通信装置#1)は、通信装置14(通信装置#4)、及び、通信装置12(通信装置#2)のそれぞれと、通信路を介して互いに通信可能に接続されている。また、通信装置12(通信装置#2)は、通信装置11(通信装置#1)、及び、通信装置13(通信装置#3)のそれぞれと、通信路を介して互いに通信可能に接続されている。また、通信装置13(通信装置#3)は、通信装置12(通信装置#2)、及び、通信装置14(通信装置#4)のそれぞれと、通信路を介して互いに通信可能に接続されている。また、通信装置14(通信装置#4)は、通信装置13(通信装置#3)、及び、通信装置11(通信装置#1)のそれぞれと、通信路を介して互いに通信可能に接続されている。
通信システム1は、リング型ネットワークにおける両方向(第1の方向としての時計方向(時計回りの方向)、及び、第2の方向としての反時計方向(反時計回りの方向))のそれぞれにてデータを伝送可能に構成されている。即ち、このリング型ネットワークにおいては、時計方向(図1における矢印A1〜A4)と、反時計方向(図1における矢印B1〜B4)の両方の通信方向が存在する。
本例では、各通信路に対して、時計方向における伝送所要時間と、反時計方向における伝送所要時間と、が略等しい場合を想定する。伝送所要時間は、接続されている2つの通信装置の一方によりデータが送信されてから、当該2つの通信装置の他方により当該データが受信されるまでに(即ち、1つの通信路をデータが伝送されるために)要する時間である。
また、本例では、内部所要時間が伝送所要時間に対して十分に小さい場合を想定する。内部所要時間は、データが通信装置により受信されてから、当該通信装置により送信(即ち、転送)されるまでに要する時間である。
通信システム1は、非同期通信(本例では、イーサネット(登録商標)に従った通信)を行う。即ち、本例では、通信システム1は、予め定められた形式に従った単位データとしてフレームを伝送する。なお、通信システム1は、イーサネット以外の方式に従った通信を行うように構成されていてもよい。例えば、通信システム1は、単位データとして、パケット、セル、又は、フラグメント等を伝送するように構成されていてもよい。
本例では、通信装置11は、マスタ装置である。通信装置12〜14のそれぞれは、スレーブ装置である。
図2に示したように、通信装置12(スレーブ装置)は、第1のフレーム入力部101と、第1の入力側バッファ部102と、第1の出力側バッファ部103と、第1のフレーム出力部104と、第2のフレーム入力部105と、第2の入力側バッファ部106と、第2の出力側バッファ部107と、第2のフレーム出力部108と、フレーム生成部109と、時計部110と、を備える。
第1のフレーム入力部101は、時計方向にて伝送される(即ち、通信装置11により送信された)フレームを受信する(フレームが入力される)。
同様に、第2のフレーム入力部105は、反時計方向にて伝送される(即ち、通信装置13により送信された)フレームを受信する。
第1のフレーム入力部101及び第2のフレーム入力部105のそれぞれは、受信されたフレームが、自装置(本例では、通信装置12)に対する時刻補正情報を含む場合、当該時刻補正情報を時計部110へ出力する。時刻補正情報は、設定されるべき時刻を表す情報である。
第1のフレーム入力部101は、受信されたフレームを第1の入力側バッファ部102へ出力する。
また、第2のフレーム入力部105は、受信されたフレームを第2の入力側バッファ部106へ出力する。
第1の入力側バッファ部102は、第1のフレーム入力部101により出力されたフレームを一時的に記憶する。第1の入力側バッファ部102は、FIFO(First In First Out)方式に従ったバッファである。第1の入力側バッファ部102は、記憶されているフレームのうちの、自装置が宛先として設定されていないフレームを、順次、第1の出力側バッファ部103へ出力する。
第1の出力側バッファ部103は、第1の入力側バッファ部102により出力されたフレームを一時的に記憶する。第1の出力側バッファ部103は、FIFO方式に従ったバッファである。第1の出力側バッファ部103は、記憶されているフレームを、順次、第1のフレーム出力部104へ出力する。
第2の入力側バッファ部106は、第2のフレーム入力部105により出力されたフレームを一時的に記憶する。第2の入力側バッファ部106は、FIFO方式に従ったバッファである。第2の入力側バッファ部106は、記憶されているフレームのうちの、自装置が宛先として設定されていないフレームを、順次、第2の出力側バッファ部107へ出力する。
第2の出力側バッファ部107は、第2の入力側バッファ部106により出力されたフレームを一時的に記憶する。第2の出力側バッファ部107は、FIFO方式に従ったバッファである。第2の出力側バッファ部107は、記憶されているフレームを、順次、第2のフレーム出力部108へ出力する。
第1のフレーム出力部104は、第1の出力側バッファ部103、又は、フレーム生成部109により出力されたフレームを時計方向にて(本例では、通信装置13へ)送信する。本例では、第1のフレーム出力部104は、フレーム生成部109により出力されたフレームを、第1の出力側バッファ部103により出力されたフレームよりも優先して送信する。
また、第2のフレーム出力部108は、第2の出力側バッファ部107、又は、フレーム生成部109により出力されたフレームを反時計方向にて(本例では、通信装置11へ)送信する。本例では、第2のフレーム出力部108は、フレーム生成部109により出力されたフレームを、第2の出力側バッファ部107により出力されたフレームよりも優先して送信する。
フレーム生成部109は、マスタ装置としての通信装置11が宛先として設定された第1のフレーム(第1の区間用フレーム)と、マスタ装置としての通信装置11が宛先として設定された第2のフレーム(第2の区間用フレーム)と、を生成する。フレーム生成部109は、同時に、第1のフレームを第1のフレーム出力部104へ出力し、且つ、第2のフレームを第2のフレーム出力部108へ出力する。
即ち、フレーム生成部109は、第1の単位データとしての第1の区間用フレーム、及び、第2の単位データとしての第2の区間用フレームを、互いに異なる方向にてマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段を構成している。
時計部110は、現在の時刻を示す時計を有する。本例では、時計は、水晶発振子(水晶振動子)を用いることにより時間を計測する。時計部110は、上記時計が示す現在の時刻を、第1のフレーム入力部101、又は、第2のフレーム入力部105により出力された時刻補正情報が表す時刻に設定(補正)する。
なお、通信装置13及び通信装置14のそれぞれも、通信装置12と同様に構成される。
図3に示したように、通信装置11(マスタ装置)は、時計部201と、フレーム生成部202と、第1のフレーム出力部203と、第2のフレーム出力部204と、第1のフレーム入力部205と、第1の時刻情報取得部206と、第2のフレーム入力部207と、第2の時刻情報取得部208と、時刻情報記憶部209と、時刻補正情報生成部210と、を備える。
時計部201は、現在の時刻を示す時計を有する。本例では、時計は、水晶発振子(水晶振動子)を用いることにより時間を計測する。なお、本例では、各スレーブ装置が有する時計が示す時刻は、時計部201(マスタ装置)が有する時計が示す時刻に基づいて補正される。
フレーム生成部202は、マスタ装置としての自装置(通信装置11)が宛先として設定され、且つ、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す送信時刻情報を含むフレーム(周回用フレーム)を生成する。フレーム生成部202は、生成された周回用フレームを、同時に、第1のフレーム出力部203、及び、第2のフレーム出力部204のそれぞれへ出力する。
なお、フレーム生成部202は、生成された周回用フレームを、第1の時点にて第1のフレーム出力部203へ出力し、且つ、第1の時点と異なる第2の時点にて第2のフレーム出力部204へ出力するように構成されていてもよい。
本例では、第1のフレーム出力部203、及び、第2のフレーム出力部204のそれぞれへ出力された周回用フレームは、リング型ネットワークを互いに異なる方向にて1周するようにマスタ装置により送信される一対の単位データを構成している。
第1のフレーム出力部203は、フレーム生成部202、又は、時刻補正情報生成部210により出力されたフレームを時計方向にて(本例では、通信装置12へ)送信する。
同様に、第2のフレーム出力部204は、フレーム生成部202、又は、時刻補正情報生成部210により出力されたフレームを反時計方向にて(本例では、通信装置14へ)送信する。
第1のフレーム入力部205は、時計方向にて伝送される(即ち、通信装置14により送信された)フレームを受信する(フレームが入力される)。
同様に、第2のフレーム入力部207は、反時計方向にて伝送される(即ち、通信装置12により送信された)フレームを受信する。
第1のフレーム入力部205は、受信されたフレームを第1の時刻情報取得部206へ出力する。
同様に、第2のフレーム入力部207は、受信されたフレームを第2の時刻情報取得部208へ出力する。
第1の時刻情報取得部206は、第1のフレーム入力部205により出力されたフレームが周回用フレームである場合、当該周回用フレームに含まれる送信時刻情報と、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、時計方向を表す情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
更に、第1の時刻情報取得部206は、第1のフレーム入力部205により出力されたフレームが第1の区間用フレームである場合、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、時計方向を表す情報と、当該第1のフレームの送信元として設定された通信装置を表す装置特定情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
本例では、第1の時刻情報取得部206は、フレームに含まれる、当該フレームの送信元を表す情報に基づいて、当該フレームが、周回用フレーム、及び、第1の区間用フレームのいずれであるかを判定する。なお、第1の時刻情報取得部206は、フレームに含まれる他の情報に基づいて当該判定を行うように構成されていてもよい。
第2の時刻情報取得部208は、第2のフレーム入力部207により出力されたフレームが周回用フレームである場合、当該周回用フレームに含まれる送信時刻情報と、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、反時計方向を表す情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
更に、第2の時刻情報取得部208は、第2のフレーム入力部207により出力されたフレームが第2の区間用フレームである場合、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、反時計方向を表す情報と、当該第2のフレームの送信元として設定された通信装置を表す装置特定情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
本例では、第2の時刻情報取得部208は、フレームに含まれる、当該フレームの送信元を表す情報に基づいて、当該フレームが、周回用フレーム、及び、第2の区間用フレームのいずれであるかを判定する。なお、第2の時刻情報取得部208は、フレームに含まれる他の情報に基づいて当該判定を行うように構成されていてもよい。
このように、時計部201、フレーム生成部202、第1のフレーム出力部203、第2のフレーム出力部204、第1のフレーム入力部205、第1の時刻情報取得部206、第2のフレーム入力部207、第2の時刻情報取得部208、及び、時刻情報記憶部209は、周回所要時間取得手段を構成している。
時刻情報記憶部209は、記憶装置(本例では、読み書き可能なメモリ)により構成される。
図4に示したように、時刻情報記憶部209は、第1の時刻情報取得部206、及び、第2の時刻情報取得部208のそれぞれにより出力された、通信方向情報と、送信時刻情報と、受信時刻情報と、を対応付けて記憶する。
図5に示したように、時刻情報記憶部209は、第1の時刻情報取得部206、及び、第2の時刻情報取得部208のそれぞれにより出力された、装置特定情報と、通信方向情報と、受信時刻情報と、を対応付けて記憶する。
時刻補正情報生成部210は、時刻情報記憶部209に記憶されている情報と、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す情報と、に基づいて、各スレーブ装置に対する時刻補正情報を生成する。時刻補正情報生成部210は、生成された時刻補正情報を含むフレームを生成する。時刻補正情報生成部210は、生成されたフレームを、第1のフレーム出力部203、又は、第2のフレーム出力部204へ出力する。
ここで、時刻補正情報生成部210について、より詳細に説明する。
先ず、時刻補正情報生成部210は、周回所要時間troundを取得(算出)する。周回所要時間は、フレームがリング型ネットワークを1周するために要する時間である。
本例では、時刻補正情報生成部210は、数式1に基づいて周回所要時間troundを取得する。
Figure 2013146006
ここで、t11は、時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている送信時刻情報が表す時刻である。即ち、t11は、時計方向にて周回用フレームが送信された時刻である。
また、t12は、時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t12は、時計方向にて送信された周回用フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
更に、t13は、反時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている送信時刻情報が表す時刻である。即ち、t13は、反時計方向にて周回用フレームが送信された時刻である。
また、t14は、反時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t14は、反時計方向にて送信された周回用フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
即ち、本例では、時刻補正情報生成部210は、リング型ネットワークを互いに異なる方向にて1周するように送信された一対の単位データとしての周回用フレームのそれぞれが、当該リング型ネットワークを1周するために要する時間を平均した値を、周回所要時間として取得している、と言うことができる。
これによれば、周回所要時間を高い精度にて取得することができる。この結果、高い精度にて、後述する遅延時間を算出することができる。
なお、時刻補正情報生成部210は、いずれか一方の通信方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている、送信時刻情報及び受信時刻情報のみに基づいて周回所要時間を算出するように構成されていてもよい。
次いで、時刻補正情報生成部210は、取得された周回所要時間troundと、数式2〜数式5と、に基づいて、各通信路に対する伝送所要時間を取得(算出)する。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
図6に示したように、Taは、通信装置11と通信装置12とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tbは、通信装置12と通信装置13とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tcは、通信装置13と通信装置14とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tdは、通信装置14と通信装置11とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。
また、t21は、通信装置12を表す装置特定情報、及び、時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t21は、通信装置12により時計方向にて送信された第1の区間用フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
更に、t22は、通信装置12を表す装置特定情報、及び、反時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t22は、通信装置12により反時計方向にて送信された第2の区間用フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
t31〜t42も、t22、及び、t22と同様である。
なお、数式3〜数式5における右辺は、各スレーブ装置に対する伝送受信時刻差である。伝送受信時刻差は、マスタ装置が、スレーブ装置により送信された第1の区間用フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された第2の区間用フレームを受信した時刻と、の差である。
即ち、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、伝送受信時刻差を取得(算出)している、と言うことができる。
このように、時計部201、第1のフレーム入力部205、第1の時刻情報取得部206、第2のフレーム入力部207、第2の時刻情報取得部208、時刻情報記憶部209、及び、時刻補正情報生成部210は、受信時刻差取得手段を構成している。
そして、時刻補正情報生成部210は、取得された伝送所要時間と、数式6〜数式8と、に基づいて、各スレーブ装置に対する遅延時間を取得(算出)する。遅延時間は、マスタ装置からスレーブ装置へフレームが到達する(マスタ装置によりフレームが送信されてから、当該フレームがスレーブ装置により受信される)までに要する時間である。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
ここで、td2は、通信装置12に対する遅延時間である。また、td3は、通信装置13に対する遅延時間である。また、td4は、通信装置14に対する遅延時間である。
このように、時刻補正情報生成部210は、周回所要時間と、伝送受信時刻差と、に基づいて、スレーブ装置のそれぞれに対して遅延時間を算出する遅延時間算出手段を構成している。
そして、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、時計部201が有する時計が示す現在の時刻に、当該スレーブ装置に対して取得された遅延時間を加えた時刻を表す時刻補正情報を生成する。更に、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、生成された時刻補正情報を含むフレームを生成する。そして、時刻補正情報生成部210は、生成されたフレームを、第1のフレーム出力部203へ出力する(即ち、時計方向にて送信する)。
このように、第1のフレーム入力部101、第2のフレーム入力部105、時計部110、時刻情報記憶部209、及び、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、算出された遅延時間と、マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段を構成している。
なお、時刻補正情報生成部210は、時刻補正情報を含むフレームを反時計方向にて送信するように構成されていてもよい。この場合、時刻補正情報生成部210は、数式6〜数式8に代えて、数式9〜数式11に基づいて遅延時間を取得する。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
また、時刻補正情報生成部210は、時刻補正情報を含むフレームを、一部のスレーブ装置に対して時計方向にて送信し、且つ、他のスレーブ装置に対して反時計方向にて送信するように構成されていてもよい。
(作動)
次に、上述した通信システム1の作動について説明する。
先ず、マスタ装置(通信装置11)は、予め設定された周回用フレーム送信周期が経過する毎に、リング型ネットワークを互いに異なる方向にて1周するように、一対の周回用フレームを送信する。
なお、マスタ装置は、図4に示した情報が記憶されていない場合にのみ、周回用フレームを送信するように構成されていてもよい。また、マスタ装置は、ユーザからの指示に応じて、周回用フレームを送信するように構成されていてもよい。
その後、マスタ装置は、時計方向にて送信された周回用フレームと、反時計方向にて送信された周回用フレームと、をそれぞれ受信する。これにより、マスタ装置は、図4に示したように、一対の周回用フレームのそれぞれに対して、通信方向情報と、送信時刻情報と、受信時刻情報と、を対応付けて記憶する。
一方、スレーブ装置としての通信装置12は、予め設定された区間用フレーム送信周期が経過する毎に、第1の区間用フレーム、及び、第2の区間用フレームを、互いに異なる方向にてマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始する。これにより、通信装置12は、第1の区間用フレームを時計方向にて送信し、且つ、第2の区間用フレームを反時計方向にて送信する。
これにより、マスタ装置は、通信装置12により送信された、第1の区間用フレーム、及び、第2の区間用フレームのそれぞれを受信する。そして、マスタ装置は、図5に示したように、第1の区間用フレーム及び第2の区間用フレームのそれぞれに対して、装置特定情報と、通信方向情報と、受信時刻情報と、を対応付けて記憶する。
同様に、スレーブ装置としての、通信装置13及び通信装置14のそれぞれも、通信装置12と同様に、第1の区間用フレーム及び第2の区間用フレームを送信する。
なお、各スレーブ装置は、ユーザからの指示に応じて、第1の区間用フレーム及び第2の区間用フレームを送信するように構成されていてもよい。
これにより、マスタ装置は、通信装置13及び通信装置14のそれぞれにより送信された、第1の区間用フレーム、及び、第2の区間用フレームのそれぞれを受信する。そして、マスタ装置は、図5に示したように、フレームの送信元としての通信装置毎に、第1の区間用フレーム及び第2の区間用フレームのそれぞれに対して、装置特定情報と、通信方向情報と、受信時刻情報と、を対応付けて記憶する。
そして、マスタ装置は、図4に示した、記憶されている情報に基づいて、周回所要時間を取得する。更に、マスタ装置は、図5に示した、記憶されている情報と、取得された周回所要時間と、に基づいて、各スレーブ装置に対する遅延時間を算出する。
その後、マスタ装置は、スレーブ装置のそれぞれに対して、マスタ装置が有する時計が示す現在の時刻に、当該スレーブ装置に対して取得された遅延時間を加えた時刻を表す時刻補正情報を生成する。
次いで、マスタ装置は、スレーブ装置のそれぞれに対して、生成された時刻補正情報を含み、且つ、当該スレーブ装置が宛先として設定されたフレームを生成する。そして、マスタ装置は、スレーブ装置のそれぞれに対して、生成されたフレームを当該スレーブ装置へ向けて時計方向にて送信する。
その後、各スレーブ装置は、自装置が宛先として設定され、且つ、時刻補正情報を含むフレームを受信する。各スレーブ装置は、自装置が有する時計が示す現在の時刻を、受信されたフレームに含まれる時刻補正情報が表す時刻に設定(補正)する。
このようにして、マスタ装置が有する時計が示す時刻(マスタ装置の時刻)と、スレーブ装置が有する時計が示す時刻(スレーブ装置の時刻)と、が同期される。
以上、説明したように、本発明の第1実施形態に係る通信システム1によれば、通信システム1は、マスタ装置が有する時計が示す時刻のみに基づいて、マスタ装置の時刻と、スレーブ装置の時刻と、を同期させる。従って、スレーブ装置が有する時計の精度が比較的低い場合であっても、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期させることができる。
なお、数式3〜数式5におけるTa〜Tdのそれぞれは、正の値を有する。従って、数式3〜数式5における右辺の値は、数式3が最も大きく、且つ、数式5が最も小さい。従って、第1実施形態の変形例に係る通信システム1において、マスタ装置は、数式3〜数式5における右辺の値に基づいて、リング型ネットワークにおける各スレーブ装置の位置を特定するように構成されていてもよい。
また、第1実施形態の変形例に係る通信システム1において、フレーム生成部109が第1のフレーム出力部104及び第2のフレーム出力部108へフレームを出力するように構成されていたが、第1のフレーム入力部101及び第2のフレーム入力部105へフレームを出力するように構成されていてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る通信システムについて説明する。第2実施形態に係る通信システムは、上記第1実施形態に係る通信システムに対して、内部所要時間にも基づいて遅延時間を算出する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。ここで、内部所要時間は、フレームが通信装置により受信されてから、当該フレームが当該通信装置により送信(即ち、転送)されるまでに要する時間である。
本例では、各スレーブ装置において、時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間と、反時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間と、の差が比較的小さい場合を想定する。
図7に示したように、第2実施形態に係る通信装置12(スレーブ装置)は、第1実施形態に係る通信装置12と同様に構成される。なお、通信装置13及び通信装置14のそれぞれも、通信装置12と同様に構成される。
本例では、時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間は、第1の入力側バッファ部102、及び、第1の出力側バッファ部103を経由するために要する時間である。また、反時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間は、第2の入力側バッファ部106、及び、第2の出力側バッファ部107を経由するために要する時間である。
第2実施形態に係るフレーム生成部109は、第1のバッファ経由フレーム(第1のバッファ経由単位データ)、第1のバッファ未経由フレーム(第1のバッファ未経由単位データ)、第2のバッファ経由フレーム(第2のバッファ経由単位データ)、及び、第2のバッファ未経由フレーム(第2のバッファ未経由単位データ)を生成する。
第1のバッファ経由フレーム、第1のバッファ未経由フレーム、第2のバッファ経由フレーム、及び、第2のバッファ未経由フレームのそれぞれは、マスタ装置としての通信装置11が宛先として設定されたフレームである。
フレーム生成部109は、同時に、第1のバッファ経由フレームを第1のフレーム入力部101へ出力し、且つ、第1のバッファ未経由フレームを第1のフレーム出力部104へ出力し、且つ、第2のバッファ経由フレームを第2のフレーム入力部105へ出力し、且つ、第2のバッファ未経由フレームを第2のフレーム出力部108へ出力する。即ち、フレーム生成部109は、4つのフレームを同時に出力する。
即ち、フレーム生成部109は、第1のバッファ経由フレーム及び第1のバッファ未経由フレームと、第2のバッファ経由フレーム及び第2のバッファ未経由フレームと、を互いに異なる方向にてマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段を構成している。
第2実施形態に係る第1のフレーム入力部101は、受信されたフレーム、及び、フレーム生成部109により出力されたフレームを第1の入力側バッファ部102へ出力する。
また、第2実施形態に係る第2のフレーム入力部105は、受信されたフレーム、及び、フレーム生成部109により出力されたフレームを第2の入力側バッファ部106へ出力する。
第2実施形態に係る第1の時刻情報取得部206は、第1のフレーム入力部205により出力されたフレームが第1のバッファ経由フレームである場合、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、時計方向を表す情報と、当該第1のバッファ経由フレームの送信元として設定された通信装置を表す装置特定情報と、バッファを経由することを表す経由情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
更に、第1の時刻情報取得部206は、第1のフレーム入力部205により出力されたフレームが第1のバッファ未経由フレームである場合、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、時計方向を表す情報と、当該第1のバッファ未経由フレームの送信元として設定された通信装置を表す装置特定情報と、バッファを経由しないことを表す経由情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
また、第2実施形態に係る第2の時刻情報取得部208は、第2のフレーム入力部207により出力されたフレームが第2のバッファ経由フレームである場合、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、反時計方向を表す情報と、当該第2のバッファ経由フレームの送信元として設定された通信装置を表す装置特定情報と、バッファを経由することを表す経由情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
更に、第2の時刻情報取得部208は、第2のフレーム入力部207により出力されたフレームが第2のバッファ未経由フレームである場合、時計部201が有する時計が示す現在の時刻を表す受信時刻情報と、通信方向を表す通信方向情報としての、反時計方向を表す情報と、当該第2のバッファ未経由フレームの送信元として設定された通信装置を表す装置特定情報と、バッファを経由しないことを表す経由情報と、を時刻情報記憶部209へ出力する。
第2実施形態に係る時刻情報記憶部209は、図5に代わる図8に示したように、第1の時刻情報取得部206、及び、第2の時刻情報取得部208のそれぞれにより出力された、装置特定情報と、通信方向情報と、経由情報と、受信時刻情報と、を対応付けて記憶する。
第2実施形態に係る時刻補正情報生成部210は、先ず、第1実施形態に係る時刻補正情報生成部210と同様に、周回所要時間troundを取得(算出)する。本例では、時刻補正情報生成部210は、数式1に基づいて周回所要時間troundを取得する。
次いで、時刻補正情報生成部210は、数式12〜数式14に基づいて、各スレーブ装置に対する内部所要時間を取得(算出)する。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
図9に示したように、Taは、通信装置11と通信装置12とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tbは、通信装置12と通信装置13とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tcは、通信装置13と通信装置14とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tdは、通信装置14と通信装置11とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。
また、T2は、通信装置12に対する内部所要時間である。また、T3は、通信装置13に対する内部所要時間である。更に、T4は、通信装置14に対する内部所要時間である。
また、t21は、通信装置12を表す装置特定情報、バッファを経由することを表す経由情報、及び、時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t21は、バッファを経由した後に通信装置12により時計方向にて送信された第1のバッファ経由フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
また、t22は、通信装置12を表す装置特定情報、バッファを経由しないことを表す経由情報、及び、時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t22は、バッファを経由することなく通信装置12により時計方向にて送信された第1のバッファ未経由フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
また、t23は、通信装置12を表す装置特定情報、バッファを経由することを表す経由情報、及び、反時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t23は、バッファを経由した後に通信装置12により反時計方向にて送信された第2のバッファ経由フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
また、t24は、通信装置12を表す装置特定情報、バッファを経由しないことを表す経由情報、及び、反時計方向を表す通信方向情報と対応付けて時刻情報記憶部209に記憶されている受信時刻情報が表す時刻である。即ち、t24は、バッファを経由することなく通信装置12により反時計方向にて送信された第2のバッファ未経由フレームがマスタ装置により受信された時刻である。
t31〜t44も、t21〜t24と同様である。
なお、数式12〜数式14における右辺は、第1のバッファ受信時刻差と、第2のバッファ受信時刻差と、を平均した値(バッファ受信時刻差)である。第1のバッファ受信時刻差は、スレーブ装置により時計方向にて送信された第1のバッファ経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により時計方向にて送信された第1のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、の差である。また、第2のバッファ受信時刻差は、スレーブ装置により反時計方向にて送信された第2のバッファ経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により反時計方向にて送信された第2のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、の差である。
即ち、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、第1のバッファ受信時刻差と、第2のバッファ受信時刻差と、を取得(算出)している、と言うことができる。
なお、時刻補正情報生成部210は、数式12〜数式14に代えて、数式12〜数式14における右辺を、第1のバッファ受信時刻差、又は、第2のバッファ受信時刻差に置換した数式を用いてもよい。即ち、時刻補正情報生成部210は、バッファ受信時刻差として、第1のバッファ受信時刻差、又は、第2のバッファ受信時刻差を用いてもよい。
この場合、各スレーブ装置は、第1のバッファ経由フレーム、第1のバッファ未経由フレーム、第2のバッファ経由フレーム、及び、第2のバッファ未経由フレームのうちの3つのフレームのみを送信するように構成されていてもよい。
次いで、時刻補正情報生成部210は、取得された周回所要時間troundと、取得された内部所要時間と、数式15〜数式18と、に基づいて、各通信路に対する伝送所要時間を取得(算出)する。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
なお、数式16〜数式18における右辺は、各スレーブ装置に対する伝送受信時刻差である。伝送受信時刻差は、マスタ装置が、スレーブ装置により送信された第1のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された第2のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、の差である。
即ち、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、伝送受信時刻差を取得(算出)している、と言うことができる。
なお、時刻補正情報生成部210は、マスタ装置が、スレーブ装置により送信された第1のバッファ経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された第2のバッファ経由フレームを受信した時刻と、の差を伝送受信時刻差として用いるように構成されていてもよい。
そして、時刻補正情報生成部210は、取得された伝送所要時間と、取得された内部所要時間と、数式19〜数式21と、に基づいて、各スレーブ装置に対する遅延時間を取得(算出)する。遅延時間は、マスタ装置からスレーブ装置へフレームが到達する(マスタ装置によりフレームが送信されてから、当該フレームがスレーブ装置により受信される)までに要する時間である。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
ここで、td2は、通信装置12に対する遅延時間である。また、td3は、通信装置13に対する遅延時間である。また、td4は、通信装置14に対する遅延時間である。
このように、時刻補正情報生成部210は、周回所要時間と、伝送受信時刻差と、バッファ受信時刻差と、に基づいて、スレーブ装置のそれぞれに対して遅延時間を算出する遅延時間算出手段を構成している。
以上、説明したように、本発明の第2実施形態に係る通信システム1は、第1実施形態に係る通信システム1と同様の作用及び効果を奏する。
更に、第2実施形態に係る通信システム1によれば、単位データとしてのフレームがバッファを経由することにより、フレームがスレーブ装置により受信されてから、当該スレーブ装置により送信されるまでに所定の内部所要時間を要する場合であっても、遅延時間を高い精度にて算出することができる。
なお、第2実施形態に係る通信システム1において、スレーブ装置は、各通信方向にて2つのバッファを備えていたが、1つのバッファ、又は、3つ以上のバッファを備えていてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る通信システムについて説明する。第3実施形態に係る通信システムは、上記第2実施形態に係る通信システムに対して、時計方向における内部所要時間と、反時計方向における内部所要時間と、に基づいて遅延時間を算出する点において相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
本例では、各スレーブ装置において、時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間と、反時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間と、の差が比較的大きい場合を想定する。
第3実施形態に係る通信装置12(スレーブ装置)は、第2実施形態に係る通信装置12と同様に構成される。なお、通信装置13及び通信装置14のそれぞれも、通信装置12と同様に構成される。
第3実施形態に係る時刻補正情報生成部210は、先ず、第2実施形態に係る時刻補正情報生成部210と同様に、周回所要時間troundを取得(算出)する。本例では、時刻補正情報生成部210は、数式1に基づいて周回所要時間troundを取得する。
次いで、時刻補正情報生成部210は、数式22〜数式27に基づいて、各スレーブ装置に対して、時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間と、反時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間と、を取得(算出)する。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
図10に示したように、Taは、通信装置11と通信装置12とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tbは、通信装置12と通信装置13とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tcは、通信装置13と通信装置14とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。また、Tdは、通信装置14と通信装置11とを接続する通信路に対する伝送所要時間である。
また、T2xは、通信装置12における時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間である。また、T2yは、通信装置12における反時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間である。
また、T3xは、通信装置13における時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間である。また、T3yは、通信装置13における反時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間である。また、T4xは、通信装置14における時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間である。また、T4yは、通信装置14における反時計方向にて転送されるフレームに対する内部所要時間である。
また、t21〜t44は、第2実施形態におけるt21〜t44と同様である。
なお、数式22、数式24、及び、数式26における右辺は、第1のバッファ受信時刻差である。第1のバッファ受信時刻差は、スレーブ装置により時計方向にて送信された第1のバッファ経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により時計方向にて送信された第1のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、の差である。
また、数式23、数式25、及び、数式27における右辺は、第2のバッファ受信時刻差である。第2のバッファ受信時刻差は、スレーブ装置により反時計方向にて送信された第2のバッファ経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により反時計方向にて送信された第2のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、の差である。
即ち、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、第1のバッファ受信時刻差と、第2のバッファ受信時刻差と、を取得(算出)している、と言うことができる。
次いで、時刻補正情報生成部210は、取得された周回所要時間troundと、取得された内部所要時間と、数式28〜数式31と、に基づいて、各通信路に対する伝送所要時間を取得(算出)する。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
なお、数式29〜数式31における右辺は、各スレーブ装置に対する伝送受信時刻差である。伝送受信時刻差は、マスタ装置が、スレーブ装置により送信された第1のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された第2のバッファ未経由フレームを受信した時刻と、の差である。
即ち、時刻補正情報生成部210は、スレーブ装置のそれぞれに対して、伝送受信時刻差を取得(算出)している、と言うことができる。
なお、時刻補正情報生成部210は、マスタ装置が、スレーブ装置により送信された第1のバッファ経由フレームを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された第2のバッファ経由フレームを受信した時刻と、の差を伝送受信時刻差として用いるように構成されていてもよい。
また、時刻補正情報生成部210は、数式28に代えて、数式32又は数式33を用いるように構成されていてもよい。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
そして、時刻補正情報生成部210は、取得された伝送所要時間と、取得された内部所要時間と、数式28〜数式31と、に基づいて、各スレーブ装置に対する遅延時間を取得(算出)する。遅延時間は、マスタ装置からスレーブ装置へフレームが到達する(マスタ装置によりフレームが送信されてから、当該フレームがスレーブ装置により受信される)までに要する時間である。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
ここで、td2は、通信装置12に対する遅延時間である。また、td3は、通信装置13に対する遅延時間である。また、td4は、通信装置14に対する遅延時間である。
このように、時刻補正情報生成部210は、周回所要時間と、伝送受信時刻差と、第1のバッファ受信時刻差と、第2のバッファ受信時刻差と、に基づいて、スレーブ装置のそれぞれに対して遅延時間を算出する遅延時間算出手段を構成している。
なお、時刻補正情報生成部210は、時刻補正情報を含むフレームを反時計方向にて送信するように構成されていてもよい。この場合、時刻補正情報生成部210は、数式34〜数式36に代えて、数式37〜数式39に基づいて遅延時間を取得する。
Figure 2013146006
Figure 2013146006
Figure 2013146006
また、時刻補正情報生成部210は、時刻補正情報を含むフレームを、一部のスレーブ装置に対して時計方向にて送信し、且つ、他のスレーブ装置に対して反時計方向にて送信するように構成されていてもよい。
以上、説明したように、本発明の第3実施形態に係る通信システム1は、第2実施形態に係る通信システム1と同様の作用及び効果を奏する。
更に、第3実施形態に係る通信システム1によれば、フレームが送信される方向(リング型ネットワークにおける方向)が異なることにより、内部所要時間が異なる場合であっても、高い精度にて遅延時間を算出することができる。
なお、第3実施形態に係る通信システム1において、スレーブ装置は、各通信方向にて2つのバッファを備えていたが、1つのバッファ、又は、3つ以上のバッファを備えていてもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る通信システムについて図11を参照しながら説明する。
第4実施形態に係る通信システム500は、リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備えるシステムである。
更に、この通信システム500は、
上記複数の通信装置の1つであるマスタ装置が、上記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得する周回所要時間取得部(周回所要時間取得手段)501と、
上記複数の通信装置のうちの上記マスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが、第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて上記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信部(スレーブ側単位データ送信手段)502と、
上記マスタ装置が、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された上記第1の単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された上記第2の単位データを受信した時刻と、の差である伝送受信時刻差を取得する受信時刻差取得部(受信時刻差取得手段)503と、
上記取得された周回所要時間と、上記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出する遅延時間算出部(遅延時間算出手段)504と、
上記スレーブ装置のそれぞれに対して、上記算出された遅延時間と、上記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期部(時刻同期手段)505と、
を備える。
これによれば、通信システム500は、マスタ装置が有する時計が示す時刻のみに基づいて、マスタ装置が有する時計が示す時刻(マスタ装置の時刻)と、スレーブ装置が有する時計が示す時刻(スレーブ装置の時刻)と、を同期させる。従って、スレーブ装置が有する時計の精度が比較的低い場合であっても、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期させることができる。
以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。例えば、通信システムは、2つの通信装置、3つの通信装置、又は、5つ以上の通信装置により構成されていてもよい。
また、通信システムは、ある通信路が遮断された場合に、当該通信路を介して接続されていた2つの通信装置のそれぞれが、2つの通信方向の一方にて受信したフレームのうちの自装置以外の通信装置が宛先として設定されたフレームを、2つの通信方向の他方にて送信する(即ち、フレームを送り返すように転送する)ように構成されることが好適である。この場合、ある通信路が遮断されたときであっても、本願発明を適用することにより、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期させることができる。
なお、上記各実施形態において通信装置の各機能は、回路等のハードウェアにより実現されていた。ところで、通信装置は、処理装置と、プログラム(ソフトウェア)を記憶する記憶装置と、を備えるとともに、処理装置がそのプログラムを実行することにより、各機能を実現するように構成されていてもよい。この場合、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備える通信システムであって、
前記複数の通信装置の1つであるマスタ装置が、前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得する周回所要時間取得手段と、
前記複数の通信装置のうちの前記マスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが、第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段と、
前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記第1の単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第2の単位データを受信した時刻と、の差である伝送受信時刻差を取得する受信時刻差取得手段と、
前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
を備える通信システム。
これによれば、通信システムは、マスタ装置が有する時計が示す時刻のみに基づいて、マスタ装置が有する時計が示す時刻(マスタ装置の時刻)と、スレーブ装置が有する時計が示す時刻(スレーブ装置の時刻)と、を同期させる。従って、スレーブ装置が有する時計の精度が比較的低い場合であっても、マスタ装置の時刻とスレーブ装置の時刻とを高い精度にて同期させることができる。
(付記2)
付記1に記載の通信システムであって、
前記時刻同期手段は、
前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻に、当該スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを送信し、且つ、当該スレーブ装置が、当該マスタ装置により送信された単位データを受信し、当該スレーブ装置が有する時刻を、当該受信された単位データに含まれる時刻に設定するように構成された通信システム。
(付記3)
付記1又は付記2に記載の通信システムであって、
前記スレーブ装置のそれぞれは、受信された単位データをバッファに一時的に記憶させるとともに、当該バッファに記憶されている単位データのうちの、宛先として当該スレーブ装置が設定されていない単位データを、順次、送信するように構成され、
前記スレーブ側単位データ送信手段は、
前記スレーブ装置のそれぞれが、当該スレーブ装置が備えるバッファを経由する単位データであるバッファ経由単位データと、当該バッファを経由しない単位データであるバッファ未経由単位データと、を同一の方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するように構成され、
前記受信時刻差取得手段は、
前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記バッファ経由単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記バッファ未経由単位データを受信した時刻と、の差であるバッファ受信時刻差を取得するように構成され、
前記遅延時間算出手段は、
前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、前記取得されたバッファ受信時刻差と、に基づいて、前記遅延時間を算出するように構成された通信システム。
これによれば、単位データがバッファを経由することにより、単位データがスレーブ装置により受信されてから、当該スレーブ装置により送信されるまでに所定の内部所要時間を要する場合であっても、遅延時間を高い精度にて算出することができる。
(付記4)
付記3に記載の通信システムであって、
前記スレーブ側単位データ送信手段は、
前記スレーブ装置のそれぞれが、第1のバッファ経由単位データ及び第1のバッファ未経由単位データと、第2のバッファ経由単位データ及び第2のバッファ未経由単位データと、を互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するように構成され、
前記受信時刻差取得手段は、
前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記第1のバッファ経由単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第1のバッファ未経由単位データを受信した時刻と、の差である第1のバッファ受信時刻差を取得するとともに、当該スレーブ装置により送信された前記第2のバッファ経由単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第2のバッファ未経由単位データを受信した時刻と、の差である第2のバッファ受信時刻差を取得するように構成され、
前記遅延時間算出手段は、
前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、前記取得された第1のバッファ受信時刻差と、前記取得された第2のバッファ受信時刻差と、に基づいて、前記遅延時間を算出するように構成された通信システム。
これによれば、単位データが送信される方向(リング型ネットワークにおける方向)が異なることにより、内部所要時間が異なる場合であっても、高い精度にて遅延時間を算出することができる。
(付記5)
付記1乃至付記4のいずれかに記載の通信システムであって、
前記周回所要時間取得手段は、
前記マスタ装置が、前記リング型ネットワークを互いに異なる方向にて1周するように、一対の単位データを送信し、且つ、受信することにより、当該一対の単位データのそれぞれが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間を取得し、当該取得された時間を平均した値を前記周回所要時間として取得するように構成された通信システム。
これによれば、周回所要時間を高い精度にて取得することができる。この結果、高い精度にて遅延時間を算出することができる。
(付記6)
リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備える通信システムに適用され、
前記複数の通信装置の1つであるマスタ装置が、前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
前記複数の通信装置のうちの前記マスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが、第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記第1の単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第2の単位データを受信した時刻と、の差である伝送受信時刻差を取得し、
前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、通信システム制御方法。
(付記7)
付記6に記載の通信システム制御方法であって、
前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻に、当該スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを送信し、且つ、当該スレーブ装置が、当該マスタ装置により送信された単位データを受信し、当該スレーブ装置が有する時刻を、当該受信された単位データに含まれる時刻に設定するように構成された通信システム制御方法。
(付記8)
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるマスタ装置であって、
前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得する周回所要時間取得手段と、
前記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得する受信時刻差取得手段と、
前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
を備えるマスタ装置。
(付記9)
付記8に記載のマスタ装置であって、
前記時刻同期手段は、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻に、当該スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを送信するように構成されたマスタ装置。
(付記10)
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるマスタ装置に適用され、
前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
前記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得し、
前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、マスタ装置制御方法。
(付記11)
付記10に記載のマスタ装置制御方法であって、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻に、当該スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを送信するように構成されたマスタ装置制御方法。
(付記12)
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるマスタ装置に、
前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
前記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得し、
前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、処理を実行させるためのマスタ装置制御プログラム。
(付記13)
付記12に記載のマスタ装置制御プログラムであって、
前記マスタ装置に、
前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻に、当該スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを送信する処理を実行させるように構成されたマスタ装置制御プログラム。
(付記14)
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるスレーブ装置であって、
第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、前記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段と、
前記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から前記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
を備えるスレーブ装置。
(付記15)
付記14に記載のスレーブ装置であって、
前記時刻同期手段は、
前記マスタ装置により送信され、且つ、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻に、前記スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを受信し、当該スレーブ装置が有する時刻を、当該受信された単位データに含まれる時刻に設定するように構成されたスレーブ装置。
(付記16)
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるスレーブ装置に適用され、
第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、前記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
前記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から前記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、スレーブ装置制御方法。
(付記17)
付記16に記載のスレーブ装置制御方法であって、
前記マスタ装置により送信され、且つ、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻に、前記スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを受信し、当該スレーブ装置が有する時刻を、当該受信された単位データに含まれる時刻に設定するように構成されたスレーブ装置制御方法。
(付記18)
現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるスレーブ装置に、
第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、前記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
前記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から前記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、処理を実行させるためのスレーブ装置制御プログラム。
(付記19)
付記18に記載のスレーブ装置制御プログラムであって、
前記スレーブ装置に、
前記マスタ装置により送信され、且つ、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻に、前記スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを受信し、当該スレーブ装置が有する時刻を、当該受信された単位データに含まれる時刻に設定する処理を実行させるように構成されたスレーブ装置制御プログラム。
本発明は、リング型ネットワークを構成する複数の通信装置を備える通信システム等に適用可能である。
1 通信システム
11〜14 通信装置
101 第1のフレーム入力部
102 第1の入力側バッファ部
103 第1の出力側バッファ部
104 第1のフレーム出力部
105 第2のフレーム入力部
106 第2の入力側バッファ部
107 第2の出力側バッファ部
108 第2のフレーム出力部
109 フレーム生成部
110 時計部
201 時計部
202 フレーム生成部
203 第1のフレーム出力部
204 第2のフレーム出力部
205 第1のフレーム入力部
206 第1の時刻情報取得部
207 第2のフレーム入力部
208 第2の時刻情報取得部
209 時刻情報記憶部
210 時刻補正情報生成部
500 通信システム
501 周回所要時間取得部
502 スレーブ側単位データ送信部
503 受信時刻差取得部
504 遅延時間算出部
505 時刻同期部

Claims (10)

  1. リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備える通信システムであって、
    前記複数の通信装置の1つであるマスタ装置が、前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得する周回所要時間取得手段と、
    前記複数の通信装置のうちの前記マスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが、第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段と、
    前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記第1の単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第2の単位データを受信した時刻と、の差である伝送受信時刻差を取得する受信時刻差取得手段と、
    前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
    前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
    を備える通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記時刻同期手段は、
    前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻に、当該スレーブ装置に対して前記算出された遅延時間を加えた時刻を含む単位データを送信し、且つ、当該スレーブ装置が、当該マスタ装置により送信された単位データを受信し、当該スレーブ装置が有する時刻を、当該受信された単位データに含まれる時刻に設定するように構成された通信システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の通信システムであって、
    前記スレーブ装置のそれぞれは、受信された単位データをバッファに一時的に記憶させるとともに、当該バッファに記憶されている単位データのうちの、宛先として当該スレーブ装置が設定されていない単位データを、順次、送信するように構成され、
    前記スレーブ側単位データ送信手段は、
    前記スレーブ装置のそれぞれが、当該スレーブ装置が備えるバッファを経由する単位データであるバッファ経由単位データと、当該バッファを経由しない単位データであるバッファ未経由単位データと、を同一の方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するように構成され、
    前記受信時刻差取得手段は、
    前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記バッファ経由単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記バッファ未経由単位データを受信した時刻と、の差であるバッファ受信時刻差を取得するように構成され、
    前記遅延時間算出手段は、
    前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、前記取得されたバッファ受信時刻差と、に基づいて、前記遅延時間を算出するように構成された通信システム。
  4. 請求項3に記載の通信システムであって、
    前記スレーブ側単位データ送信手段は、
    前記スレーブ装置のそれぞれが、第1のバッファ経由単位データ及び第1のバッファ未経由単位データと、第2のバッファ経由単位データ及び第2のバッファ未経由単位データと、を互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するように構成され、
    前記受信時刻差取得手段は、
    前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記第1のバッファ経由単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第1のバッファ未経由単位データを受信した時刻と、の差である第1のバッファ受信時刻差を取得するとともに、当該スレーブ装置により送信された前記第2のバッファ経由単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第2のバッファ未経由単位データを受信した時刻と、の差である第2のバッファ受信時刻差を取得するように構成され、
    前記遅延時間算出手段は、
    前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、前記取得された第1のバッファ受信時刻差と、前記取得された第2のバッファ受信時刻差と、に基づいて、前記遅延時間を算出するように構成された通信システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通信システムであって、
    前記周回所要時間取得手段は、
    前記マスタ装置が、前記リング型ネットワークを互いに異なる方向にて1周するように、一対の単位データを送信し、且つ、受信することにより、当該一対の単位データのそれぞれが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間を取得し、当該取得された時間を平均した値を前記周回所要時間として取得するように構成された通信システム。
  6. リング型ネットワークを構成し、且つ、現在の時刻を示す時計を有する複数の通信装置を備える通信システムに適用され、
    前記複数の通信装置の1つであるマスタ装置が、前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
    前記複数の通信装置のうちの前記マスタ装置以外のスレーブ装置のそれぞれが、第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
    前記マスタ装置が、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置により送信された前記第1の単位データを受信した時刻と、当該スレーブ装置により送信された前記第2の単位データを受信した時刻と、の差である伝送受信時刻差を取得し、
    前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
    前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、通信システム制御方法。
  7. 現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるマスタ装置であって、
    前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得する周回所要時間取得手段と、
    前記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得する受信時刻差取得手段と、
    前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
    前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
    を備えるマスタ装置。
  8. 現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるマスタ装置に適用され、
    前記リング型ネットワークを1周するように、予め定められた形式に従った単位データを送信し、且つ、当該単位データを受信することにより、当該単位データが当該リング型ネットワークを1周するために要する時間である周回所要時間を取得し、
    前記他の通信装置であるスレーブ装置のそれぞれに対して、当該スレーブ装置が第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて前記マスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始することにより送信された、当該第1の単位データ及び当該第2の単位データのそれぞれを受信した時刻の差である伝送受信時刻差を取得し、
    前記取得された周回所要時間と、前記取得された伝送受信時刻差と、に基づいて、前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記マスタ装置から当該スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間を算出し、
    前記スレーブ装置のそれぞれに対して、前記算出された遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、マスタ装置制御方法。
  9. 現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるスレーブ装置であって、
    第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、前記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始するスレーブ側単位データ送信手段と、
    前記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から前記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる時刻同期手段と、
    を備えるスレーブ装置。
  10. 現在の時刻を示す時計を有し、且つ、他の通信装置とともにリング型ネットワークを構成する通信装置であるスレーブ装置に適用され、
    第1の単位データ、及び、第2の単位データを、互いに異なる方向にて、前記他の通信装置の1つであるマスタ装置へ向けて送信するための処理を同時に開始し、
    前記マスタ装置により算出され、且つ、当該マスタ装置から前記スレーブ装置へ単位データが到達するまでに要する遅延時間と、前記マスタ装置が有する時計が示す時刻と、に基づいて、当該マスタ装置が有する時計が示す時刻と、当該スレーブ装置が有する時計が示す時刻と、を同期させる、スレーブ装置制御方法。
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JP2017121005A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 三菱電機株式会社 伝送システム、親局装置、子局装置および伝送方法
WO2020194554A1 (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱電機株式会社 マスタノードおよび往復伝送遅延時間取得方法

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