JP2015225120A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察視野範囲の全域にわたり、光刺激による標本の反応を観察する。【解決手段】光源1から発せられた照明光および刺激光を集光して標本Sに照射する対物レンズ15と、対物レンズ15の瞳位置と光学的に共役な位置に配置され、対物レンズ15により標本Sに照射される刺激光の位相を変調可能な位相変調部5と、対物レンズ15により照明光が照射された標本Sから戻る戻り光を検出して標本Sの画像を取得するとともに観察視野範囲を設定する制御部25とを備え、刺激光の照射による光刺激を伴う観察用の画像を取得する刺激用の観察視野範囲として、制御部25が位相変調部5により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近を含まない範囲を設定するよう刺激用の観察視野範囲が制限さている顕微鏡装置20を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡装置に関するものである。
従来、位相変調型の空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)により任意の光パターンを標本面上に形成するパターン照射装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。空間光変調器により位相変調が施されて標本に照射される光には、位相変調の影響を受けない0次光が含まれる。そのため、特許文献1に記載のレーザ加工装置は、標本と共役な位置の光軸上に遮蔽部材を配置し、空間光変調器により位相変調が施された光に含まれる0次光を遮蔽部材によりカットして、位相変調された光軸周りのパターンのみを標本に照射させることとしている。
特開2011−170338号公報
しかしながら、特許文献1に記載のパターン照射装置は、標本に照射される光の0次光を遮蔽部材により遮光するため、標本における照射範囲の中心に光の照射による刺激を与えることができないという不都合がある。そして、標本における光の照射範囲の中心も含めて観察視野範囲とするため、標本の観察視野範囲に光刺激による影響を受けていない部分が含まれるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、観察視野範囲の全域にわたり、光刺激による標本の反応を観察することができる顕微鏡装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、光源から発せられた照明光および刺激光を集光して標本に照射する対物レンズと、該対物レンズの瞳位置と光学的に共役な位置に配置され、前記対物レンズにより標本に照射される刺激光の位相を変調可能な位相変調部と、前記対物レンズにより照明光が照射された標本から戻る戻り光を検出して該標本の画像を取得する画像取得部と、該画像取得部の観察視野範囲を設定する観察視野範囲設定部とを備え、前記画像取得部により刺激光の照射による光刺激を伴う観察用の画像を取得する刺激用の観察視野範囲として、前記観察視野範囲設定部が前記位相変調部により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近を含まない範囲を設定するよう、前記刺激光の照射範囲および/または前記刺激用の観察視野範囲が制限されている顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、光源から発せられた照明光が対物レンズによって標本に照射されることにより、標本から戻る戻り光が画像取得部によって検出されて標本の画像が取得される。また、光源から発せられ位相変調部によって位相変調された刺激光が対物レンズによって標本に照射されることにより、その位相変調パターンに応じた標本の複数の照射位置が同時に光刺激される。したがって、観察視野範囲設定部により設定された刺激用の観察視野範囲に基づいて画像取得部により取得された光刺激を伴う観察用の画像において、標本の所望の刺激位置を指定して刺激光を照射するとともに、刺激光の照射による標本の反応を観察することができる。
ここで、空間光変調器のような位相変調部により位相変調が施されて出射される光には、位相変調の影響を受けない0次光が含まれている。そのため、標本における刺激光の0次光に相当する位置付近は、所望の位相変調パターンで光刺激することができない。これに対し、刺激光の照射範囲および/または刺激用の観察視野範囲の制限により、観察視野範囲設定部が位相変調部により位相変調が施された刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない範囲を刺激用の観察視野範囲として設定することで、所望の位相変調パターンで刺激光を照射可能な範囲を全域とする光刺激を伴う観察用の画像により標本の刺激位置を指定して観察することができる。したがって、観察視野範囲の全域にわたり、光刺激による標本の反応を観察することができる。
上記発明においては、非平行な2つの軸線回りにそれぞれ揺動可能な2枚の揺動ミラーを有し、前記対物レンズにより前記標本に照射される照明光を2次元的に走査させる走査部と、該走査部の前記揺動ミラーの揺動角を制御する制御部とを備え、前記観察視野範囲設定部が、前記刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近を含まないように制限した走査範囲を前記刺激用の観察視野範囲として前記制御部に対して設定し、前記制御部は、前記制限された走査範囲内で前記走査部による照明光の走査を行うように前記揺動ミラーを制御することとしてもよい。
このように構成することで、制御部により揺動ミラーの揺動角が制御されて、観察視野範囲設定部により刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近が含まれないように制限された走査範囲内で照明光を走査される。したがって、刺激を伴う観察用として、刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない画像を簡易に取得することができる。
上記発明においては、前記対物レンズと前記位相変調部とが、該位相変調部により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光を前記対物レンズの光軸に対して該光軸に交差する方向にずらすように配置され、前記観察視野範囲設定部が、前記ずらされた0次光に対応する位置付近を含まないように制限した走査範囲を前記制御部に対して設定することとしてもよい。
このように構成することで、対物レンズと位相変調部との相対的な位置関係により、対物レンズの視野中心に対して刺激光の照射範囲がずれる。この場合において、制御部により、ずらされた0次光に対応する位置付近を含まないように制限された走査範囲内で照明光が走査されることで、刺激を伴う観察用として、観察視野範囲の中心を画像の中心に一致させたまま、刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない画像を簡易に取得することができる。
上記発明においては、前記位相変調部から出射された刺激光を前記対物レンズの瞳位置にリレーするリレー光学系を備え、該リレー光学系と前記位相変調部とが、該位相変調部により位相変調が施された前記刺激光に含まれる0次光が前記リレー光学系の入射範囲から外れるように配置されていることとしてもよい。
このように構成することで、位相変調部により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光がリレー光学系から外れ、0次光を含まない光のみがリレー光学系により対物レンズの瞳位置にリレーされて標本に照射される。したがって、刺激光の0次光に相当する位置付近が刺激用の観察視野範囲に含まれないように刺激光の照射範囲を簡易に制限することができる。また、0次光に相当する位置が顕微鏡の本来の観察視野に含まれないので、観察可能な視野の全範囲を刺激用の観察視野範囲として設定することができる。
本発明によれば、観察視野範囲の全域にわたり、光刺激による標本の反応を観察することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置を示す概略構成図である。 図1の顕微鏡装置により光刺激による標本の反応を観察する観察視野範囲の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る顕微鏡装置により設定する観察視野範囲の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る顕微鏡装置により設定する観察視野範囲の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置を示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る顕微鏡装置を示す概略構成図である。 図6の顕微鏡装置の位相変調部とリレー光学系との間の刺激光の光路を示す拡大図である。 本発明の第4実施形態に係る顕微鏡装置を示す概略構成図である。 図8の顕微鏡装置の位相変調部とリレー光学系との間の刺激光の光路を示す拡大図である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡装置について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置20は、図1に示すように、レーザ光(照明光、刺激光)を発生する光源1と、光源1から発せられたレーザ光を平行光に変換するコリメートレンズ3と、平行光に変換されたレーザ光の位相を変調可能な位相変調部5と、レーザ光から0次光をカットする0次光カットフィルタ7と、レーザ光をリレーする第1リレー光学系9と、第1リレー光学系9によりリレーされたレーザ光を偏向する走査部11と、走査部11により偏向されたレーザ光をリレーする第2リレー光学系13と、第2リレー光学系13によりリレーされたレーザ光を集光して標本Sに照射する一方、標本Sから戻る戻り光を集光する対物レンズ15とを備えている。
また、顕微鏡装置20には、標本Sから戻り対物レンズ15により集光された戻り光をレーザ光の光路から分岐させるダイクロイックミラー17と、ダイクロイックミラー17により分岐された戻り光をリレーする第3リレー光学系19と、第3リレー光学系19によりリレーされた戻り光を検出する光電子増倍管(Photomultiplier Tube)のような検出器23と、走査部11の制御や画像生成等を行う制御部(画像取得部、観察視野範囲設定部)25と、制御部25により生成された画像を表示するモニタ27と、画像上で標本Sの刺激位置を指定し、位相変調部5に所定の変調パターンを設定する位置指定部29とが備えられている。以下、画像を取得するために標本Sに照射するレーザ光を照明光といい、光刺激を与えるために標本Sに照射するレーザ光を刺激光という。
位相変調部5は、反射型あるいは透過型のLCOS−SLM(Liquid Crystal On Silicon − Spatial Light Modulator)のような位相変調器6と、光源1からのレーザ光を位相変調器6に向けて反射する反射ミラー4Aと、位相変調器6からのレーザ光を第1リレー光学系9に向けて反射する反射ミラー4Bとにより構成されている。本実施形態においては、位相変調器6として、反射型のLCOS−SLMを例示して説明する。
位相変調器6は、対物レンズ15の瞳位置と光学的に共役な位置に配置されている。また、位相変調器6は、2次元的に配列された多数の微小変調素子(図示略)を備えており、これら微小変調素子ごとに入射したレーザ光に与える位相変調量を位置指定部29により個々に制御することができるようになっている。
この位相変調器6は、位置指定部29により設定された所定の変調パターンに基づき、入射したレーザ光の波面形状を微小変調素子ごとに位相変調により変化させることができるようになっている。これにより、位相変調器6は、標本S上での刺激光の強度分布を3次元的に変化させて、標本Sに所望の3次元的なパターンの刺激光を照射することができるようになっている。例えば、位相変調器6は、標本S上の一点に刺激光を照射したり、標本S上のXYZ軸方向にわたる3次元的な多点に刺激光を同時に照射したりすることができる。
0次光カットフィルタ7は、第1リレー光学系9における標本Sと共役な位置の光軸上に挿脱可能(IN/OUT)に配置されている。
第1リレー光学系9は、位相変調部5の反射ミラー4Bからのレーザ光を集光する瞳投影レンズ8Aと、瞳投影レンズ8Aにより集光されたレーザ光を平行光に変換する結像レンズ8Bとにより構成されている。第1リレー光学系9と位相変調部5の反射ミラー4A,4Bおよび位相変調器6は、位相変調器6により位相変調された刺激光の軸中心が第1リレー光学系9の入射範囲に含まれるようにそれぞれ角度調節されて設置されている。
走査部11は、いわゆる近接ガルバノスキャナであり、互いに対向して配された2枚の揺動ミラー10A,10Bを備えている。この走査部11は、制御部25の制御により、2枚の揺動ミラー10A,10Bを相互に直交する軸線(XY)回りにそれぞれ揺動させて、ラスタスキャン動作によりレーザ光を偏向するようになっている。これにより、走査部11は、揺動ミラー10A,10Bの搖動動作に応じて、標本S上でレーザ光を2次元的に走査させることができるようになっている。
一方の揺動ミラー10Aの揺動速度は、他方の揺動ミラー10Bの揺動速度に対して十分に速く設定されている。高速側の揺動ミラー10Aは標本S上におけるX方向の走査のために使用され、低速側の揺動ミラー10Bは標本S上におけるY方向の走査のために使用される。これら揺動ミラー10A,10Bは、図示しないモータにより軸線回りに揺動させられるようになっている。
第2リレー光学系13は、走査部11からのレーザ光を集光する瞳投影レンズ12と、瞳投影レンズ12により集光されたレーザ光を平行光に変換する結像レンズ14とにより構成されている。
ダイクロイックミラー17は、第2リレー光学系13からのレーザ光を対物レンズ15に向けて反射する一方、対物レンズ15により集光された戻り光を第3リレー光学系19に向けて透過させるようになっている。
制御部25は、走査部11のモータに対して、各揺動ミラー10A,10Bの揺動角度を指令する角度指令信号を出力するようになっている。また、制御部25は、検出器23により検出された戻り光の強度情報とその検出時の走査部11によるレーザ光の走査位置情報とに基づいて、標本Sの2次元的な画像を生成するようになっている。
また、制御部25は、光刺激を伴わない観察と光刺激を伴う観察とで観察視野範囲を切り替えて設定し、その観察視野範囲で照明光を走査させるよう走査部11を制御するようになっている。すなわち、制御部25は、光刺激を伴わない観察の場合は、本来の観察可能な範囲、すなわち、走査部11により走査可能な範囲を観察視野範囲として設定するようになっている。また、制御部25は、設定した観察視野範囲で照明光を走査させるよう、走査部11の各揺動ミラー10A,10Bの揺動角度を制御するようになっている。以下、光刺激を伴わない観察時に設定する観察視野範囲を「通常の観察視野範囲」という。
一方、制御部25は、光刺激を伴う観察の場合は、位相変調器6により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近を含まないように制限した走査範囲を観察視野範囲として設定するようになっている。そして、制御部25は、設定した走査範囲内で照明光を走査させるよう、各揺動ミラー10A,10Bの搖動角度を通常の観察視野範囲設定時よりも狭い角度に制限するようになっている。以下、光刺激を伴う観察時に設定する観察視野範囲を「刺激用の観察視野範囲」という。
これにより、制御部25は、光刺激を伴わない観察の場合は、図2に示すような通常の観察視野範囲に基づく画像を取得するようになっている。一方、光刺激を伴う観察の場合は、図2に示すような刺激用の観察視野範囲に基づく画像(光刺激を伴う観察用の画像)、すなわち、位相変調器6により位相変調が施された刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない観察視野範囲の画像を取得するようになっている。図2は、走査部11による走査範囲をY方向にずらすことにより、Y方向の幅が通常の観察視野範囲の半分以下の大きさに制限された刺激用の観察視野範囲を例示している。
また、制御部25は、光刺激を伴わない観察の場合は0次光カットフィルタ7を光路から脱離し、光刺激を伴う観察の場合は光路に0次光カットフィルタ7を挿入するようになっている。
位置指定部29は、光刺激を伴う観察において、制御部25により生成された刺激用の観察視野範囲に基づく画像上で光刺激する刺激位置を指定し、その刺激位置に応じた位相変調パターンを位相変調器6に設定するようになっている。なお、標本Sの画像を取得する場合は、位相変調器6を作動させないようになっている。
このように構成された顕微鏡装置20の作用について説明する。
まず、本実施形態に係る顕微鏡装置20により光刺激を伴わない観察を行う場合について説明する。
この場合は、制御部25により、照明光の光路から0次光カットフィルタを脱離するとともに、走査部11に角度指令信号を出力して通常の観察視野範囲を設定する。そして、位相変調器6を作動させずに光源1から照明光を発生させる。
光源1から発せられたレーザ光は、図1に示すように、コリメートレンズ3により平行光に変換されて反射ミラー4Aを介して位相変調器6に入射する。そして、レーザ光は、位相変調器6により位相変調を伴わずに反射され、反射ミラー4Bを介して第1リレー光学系9によりリレーされて走査部11に入射する。
走査部11においては、高速側の揺動ミラー10Aが揺動させられることにより、揺動ミラー10Aにより反射された照明光がX方向に走査される。そして、揺動ミラー10AによるX方向の1走査ラインが走査されるごとに低速側の揺動ミラー10Bが揺動させられることにより、揺動ミラー10Bにより反射された照明光がY方向に走査されてX方向の走査ラインが切り替えられる。これにより、照明光が2次元的に走査される。
走査部11により走査された照明光は、第2リレー光学系13によりリレーされてダイクロイックミラー17により反射され、対物レンズ15により集光されて標本Sに照射される。これにより、標本Sにおける通常の観察視野範囲の全域にわたり走査部11の動作に応じて照明光が2次元的に走査される。
照明光が照射されることにより標本Sから戻る戻り光は、対物レンズ15により集光されてダイクロイックミラー17を透過した後、第3リレーレンズ19によりリレーされて検出器23により検出される。
制御部25においては、検出器23から出力される戻り光の強度情報と走査部11による照明光の走査位置情報とに基づいて、図2に示すような通常の観察視野範囲について、標本Sの2次元的な画像が生成される。制御部25により生成された画像はモニタ27に表示される。これにより、画像上で標本Sを観察することができる。
次に、光刺激を伴う観察を行う場合について説明する。
標本Sの画像を取得する場合は、制御部25により、走査部11に角度指令信号を出力して、光刺激による標本Sの反応を観察する刺激用の観察視野範囲が設定される。すなわち、制御部25により、低速側の揺動ミラー10Bの揺動角度範囲が制御されて、走査部11による照明光の走査範囲が刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない範囲に制限される。そして、照明光の光路から0次光カットフィルタを脱離させたまま、位相変調器6を作動させずに光源1から照明光を発生させる。
この場合、光刺激を伴わない観察と同様にして、標本Sにおける刺激用の観察視野範囲の全域にわたり走査部11の動作に応じて刺激光が2次元的に走査され、その戻り光が検出器23により検出される。これにより、制御部25において、位相変調器6によって位相変調が施された刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない刺激用の観察視野範囲に基づく画像が生成される。制御部25により生成された画像はモニタ27に表示される。
続いて、標本Sを光刺激する場合は、位置指定部29により、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像上で標本Sを光刺激する位置を指定し、その刺激位置に応じた位相変調パターンを位相変調器6に設定する。また、制御部25により、刺激光の光路上に0次光カットフィルタ7を挿入し、走査部11の揺動ミラー10A,10Bをノーマル位置に固定して光源1から刺激光を発生させる。
光源1から発せられたレーザ光は、コリメートレンズ3および反射ミラー4Aを介して位相変調器6に入射し、位相変調器6により波面が変調されて反射ミラー4Bを介して第1リレー光学系9によりリレーされる。第1リレー光学系9によりリレーされる刺激光は、0次光カットフィルタ7を介して走査部11により反射される。
そして、刺激光は、第2リレー光学系13およびダイクロイックミラー17を介して対物レンズ15により集光される。これにより、位相変調器6の位相変調パターンに応じて標本Sにおける刺激用の観察視野範囲の所望の照射位置に所望の照射形状で刺激光が照射され、その照射パターンに従って標本Sが刺激される。ユーザは、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像により、光刺激による標本Sの反応を観察することができる。
ここで、LCOS−SLMのような位相変調器6により位相変調が施されて出射される刺激光には、位相変調の影響を受けない0次光が含まれている。そのため、標本Sにおける刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近は、所望の位相変調パターンで光刺激することができない。
これに対し、本実施形態に係る顕微鏡装置20によれば、光刺激を伴う観察の場合は、制御部25が、図2に示す刺激用の観察視野範囲のように、位相変調器6により位相変調が施された刺激光の0次光に相当する位置付近を含まないように観察視野範囲を制限することで、所望の位相変調パターンで光刺激可能な範囲を全域とする画像により標本Sの刺激位置を指定して観察することができる。したがって、観察視野範囲の全域にわたり、光刺激による標本Sの反応を観察することができる。
本実施形態は以下のように変形することができる。
すなわち、本実施形態においては、制御部25が、光刺激を伴う観察時に低速側の揺動ミラー12の揺動角度範囲を制御することとしたが、第1変形例としては、制御部25が、光刺激を伴う観察時に走査部11による照明光の走査範囲が刺激光の0次光に相当する位置付近を含まないよう、2枚の揺動ミラー10A,10Bの揺動角を制御することとしてもよい。
このようにすることで、制御部25により、刺激を伴う観察用として、図3に示すように、走査部11による照明光の走査範囲をX方向およびY方向に狭めて、位相変調器6により位相変調が施された刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない画像を取得することができる。
また、第2変形例としては、対物レンズ15と位相変調部5とを、位相変調器6により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光を対物レンズ15の光軸に対して交差する方向にずらすように配置することとしてもよい。この場合、例えば、反射ミラー4Bにより反射された刺激光に含まれる0次光が対物レンズ15の入射範囲内で対物レンズ15の光軸に対して交差する方向にずれた位置に入射するように、反射ミラー4Bの設置角度を調節することとすればよい。
そして、制御部25が、ずらした刺激光の0次光に対応する位置付近を含まないように制限した走査範囲を刺激用の観察視野範囲として設定し、設定した刺激用の観察視野範囲内で照明光を走査させるよう、2枚の揺動ミラー10A,10Bの揺動角を制御することとしてもよい。
このようにすることで、図4に示すように、対物レンズ15と位相変調部5との相対的な位置関係により、観察視野範囲の中心に対して刺激光に含まれる0次光に相当する位置がずれる。そして、制御部25が、ずらした0次光に対応する位置付近を含まないように制限した走査範囲内で照明光を走査させることで、刺激を伴う観察用として、観察視野範囲の中心を画像の観察視野範囲の中心に一致させたまま、刺激光の0次光に相当する位置付近が含まない画像を取得することができる。
本変形例においては、レーザ光の光軸をずらす手段として揺動ミラー10A,10Bを採用することとしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置30は、図5に示すように、光源1に代えて、画像取得用の照明光を発生する照明光源31Aと、光刺激用の刺激光を発生する刺激光源31Bとを採用し、照明光源31Aを有する照明光学系33と、刺激光源31Bを有する刺激光学系35と、これらの光路を合成するダイクロイックミラー37とを備える点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置20と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
照明光学系33は、照明光源31Aと、コリメートレンズ3Aと、走査部11と、瞳投影レンズ12Aとにより構成されている。刺激光学系35は、刺激光源31Bと、コリメートレンズ3Bと、位相変調部5と、位相変調部5により波面が変調された刺激光を反射する反射ミラー39と、瞳投影レンズ12Bと、0次光カットフィルタ7とにより構成されている。
瞳投影レンズ12Aと結像レンズ14および瞳投影レンズ12Bと結像レンズ14は、それぞれリレー光学系13A,13Bを構成している。
リレー光学系13Bと位相変調部5の反射ミラー4A,4Bおよび位相変調器6は、位相変調器6により位相変調された刺激光の軸中心が反射ミラー39を介して瞳投影レンズ12Bの入射範囲に含まれるように、それぞれ角度調節されて設置されている。
ダイクロイックミラー37は、照明光学系33からの照明光を結像レンズ14に向けて透過させる一方、刺激光学系35からの刺激光を結像レンズ14に向けて反射するようになっている。
このように構成された顕微鏡装置30の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置30により、光刺激を伴う観察において標本Sの画像を取得する場合は、制御部25により走査部11に角度指令信号を出力して刺激用の観察視野範囲を設定し、照明光源31Aから照明光を発生させる。
照明光源31Aから発せられた照明光は、コリメートレンズ3Aにより平行光に変換された後、走査部11により偏向されて、瞳投影レンズ12Aを介してダイクロイックミラー37を透過する。そして、照明光は、刺激光と共通の光路を通り、結像レンズ14、ダイクロイックミラー17、対物レンズ15を介して標本Sにおける刺激用の観察視野範囲に照射される。
照明光が照射された標本Sから戻る戻り光は、対物レンズ15、ダイクロイックミラー17および第3リレー光学系19を介して光検出器23により検出される。これにより、制御部25において、戻り光の強度情報と照明光の走査位置情報とに基づき、位相変調器6によって位相変調が施された刺激光の0次光に相当する位置付近を含まない刺激用の観察視野範囲に基づく標本Sの画像が生成される。制御部25により生成された画像はモニタ27に表示される。
続いて、標本Sを光刺激する場合は、位置指定部29により、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像上で標本Sを光刺激する位置を指定するとともに位相変調器6に位相変調パターンを設定し、刺激光源31Bから刺激光を発生させる。
刺激光源31Bから発せられた刺激光は、コリメートレンズ3Bにより平行光に変換された後、反射ミラー4Aを介して位相変調器6により波面が変調され、反射ミラー4B、反射ミラー39、投影レンズ12B、0次光カットフィルタ7を介してダイクロイックミラー37により反射される。
そして、刺激光は、照明光と共通の光路を通り、結像レンズ14、ダイクロイックミラー17、対物レンズ15を介して集光される。これにより、位相変調器6の位相変調パターンに応じて標本Sにおける刺激用の観察視野範囲の所望の照射位置に所望の照射形状で刺激光が照射されて、標本Sが刺激される。
ユーザは、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像により、光刺激による標本Sの反応を観察することができる。
本実施形態に係る顕微鏡装置30によれば、照明光を発する照明光源31Aと刺激光を発する刺激光源31Bとを別個に備えることで、標本Sの画像取得と光刺激とを同時に行うことができる。したがって、光刺激による標本Sの反応を刺激用の観察視野範囲に基づく画像上で迅速に観察することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置40は、図6および図7に示すように、リレー光学系13Bと位相変調部5とが、位相変調器6により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光がリレー光学系13Bの入射範囲から外れるように配置され、また、刺激光学系35が0次光カットフィルタ7を備えない点で第2実施形態と異なる。
以下、第2実施形態に係る顕微鏡装置30と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、図7に示すように、位相変調器6により位相変調が施された刺激光が反射ミラー4Bにより反射されて、刺激光に含まれる0次光が瞳投影レンズ12Bの入射範囲から外れ、0次光を含まない光束の残り部分が瞳投影レンズ12Bの入射範囲に入射するように、反射ミラー4Bの設置角度が調節されている。
制御部25は、本来の観察可能な視野の全範囲を刺激用の観察視野範囲として設定するようになっている。
このように構成された顕微鏡装置40の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置40により光刺激を伴う観察を行う場合において、画像取得については第2実施形態と同様であるので説明を省略する。
標本Sを光刺激する場合は、位置指定部29により、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像上で標本Sを光刺激する位置を指定するとともに位相変調器6に位相変調パターンを設定し、刺激光源31Bから刺激光を発生させる。
刺激光源31Bから発せられた刺激光は、コリメートレンズ3B、反射ミラー4Aを介して位相変調器6により波面が変調され、反射ミラー4Bにより刺激光に含まれる0次光が瞳投影レンズ12Bの入射範囲から外れる角度で反射される。これにより、位相変調器6により波面が変調された刺激光の内、0次光を含まない光束の残り部分が反射ミラー39を介して瞳投影レンズ12Bに入射する。
瞳投影レンズ12Bに入射した刺激光は、ダイクロイックミラー37、結像レンズ14B、ダイクロイックミラー17を介して、対物レンズ15により標本Sに集光される。これにより、0次光を含まない光束の刺激光が位相変調器6の位相変調パターンに応じて標本Sに所望の照射位置に所望の照射形状で照射され、標本Sが刺激される。
ユーザは、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像により、光刺激による標本Sの反応を観察することができる。
この場合において、位相変調器6により位相変調が施された刺激光の内、0次光を除くその周りの位相変調された光のみが第2リレー光学系13により対物レンズ15の瞳位置にリレーされて標本Sに照射されるので、制御部25により生成される刺激用の観察視野範囲に基づく画像には刺激光に含まれる0次光の照射範囲が含まれない。
したがって、本実施形態に係る顕微鏡装置40によれば、制御部25により走査部11の走査範囲を調整することなく、刺激光の0次光に相当する位置付近が含まれない観察視野範囲を設定することができる。これにより、観察視野範囲の全域にわたり、光刺激による標本Sの反応を観察することができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係る顕微鏡装置について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置50は、図8に示すように、照明光源31Aに代えて、水銀ランプのような照明光源41Aを備えるとともに、検出器23に代えて、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等の2次元画像を撮像可能な検出器43を備える点で第3実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡装置20または第3実施形態に係る顕微鏡装置40と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
顕微鏡装置50は、照明光源41Aから発せられた照明光をダイクロイックミラー17に向けて反射する一方、標本Sから戻り対物レンズ15により集光されてダイクロイックミラー17を透過した戻り光を結像レンズ21に向けて透過させるダイクロイックミラー45を備えている。
ダイクロイックミラー45は、照明光源41Aからの照明光の入射面にExフィルタ(Excitation filter、励起フィルタ)を有し、結像レンズ21への戻り光の出射面にBAフィルタ(Barrier filter)を有している。
また、顕微鏡装置50は、第1リレー光学系9および走査部11を備えず、刺激光源31Bから発せられ位相変調部5により波面が変調された刺激光をリレー光学系13によりダイクロイックミラー17に入射させるようになっている。また、顕微鏡装置50は、第3リレー光学系19を備えず、標本Sからの戻り光を結像レンズ21により検出器43の撮像面に結像させるようになっている。
本実施形態においては、図9に示すように、位相変調器6により位相変調が施された刺激光が反射ミラー4Bにより反射されて、刺激光に含まれる0次光が瞳投影レンズ12の入射範囲から外れ、0次光を含まない光束の残り部分が瞳投影レンズ12の入射範囲に入射するように、反射ミラー4Bの設置角度が調節されている。
制御部25は、本来観察可能な視野の全範囲を刺激用の観察視野範囲として設定するようになっている。
このように構成された顕微鏡装置50の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置50により光刺激を伴う観察において標本Sの画像を取得する場合は、照明光源41Aから照明光を発生させる。照明光源41Aから発せられた照明光は、ダイクロイックミラー45により反射されてダイクロイックミラー17を透過し、対物レンズ15により集光されて標本Sに照射される。
標本Sから戻る戻り光は、対物レンズ15により集光されてダイクロイックミラー17およびダイクロイイクミラー45を透過し、結像レンズ21により検出器43の撮像面に結像される。これにより、検出器43により像が撮影されて標本Sの画像が取得される。検出器43により取得された画像はモニタ27に表示される。
続いて、標本Sを光刺激する場合は、位置指定部29により、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像上で標本Sを光刺激する位置を指定し、刺激光源31Bから刺激光を発生させる。刺激光源31Bから発せられた刺激光は、コリメートレンズ3Bおよび反射ミラー4Aを介して位相変調器6により波面が変調され、反射ミラー4Bにより刺激光に含まれる0次光が瞳投影レンズ12の入射範囲から外れる角度で反射されて、0次光を含まない光束の残り部分が瞳投影レンズ12に入射する。
瞳投影レンズ12に入射した刺激光は、結像レンズ14を透過しダイクロイックミラー17により反射されて対物レンズ15により集光される。これにより、0次光を含まない光束の刺激光が位相変調器6の位相変調パターンに応じて標本Sの所望の照射位置に所望の照射形状で照射され、標本Sが刺激される。
ユーザは、モニタ27に表示されている刺激用の観察視野範囲に基づく画像により、光刺激による標本Sの反応を観察することができる。
この場合において、位相変調器6により位相変調が施された刺激光の内、0次光を除くその周りの位相変調された光のみがリレー光学系13により対物レンズ15の瞳位置にリレーされて標本Sに照射されるので、制御部25により生成される観察視野範囲の画像には刺激光に含まれる0次光の照射範囲が含まれない。
したがって、本実施形態に係る顕微鏡装置50によれば、水銀ランプのような照明光源41AおよびCCDのような検出器43を採用して、刺激光の0次光に相当する位置付近が含まれない観察視野範囲を簡易に設定することができる。また、標本Sの画像取得と光刺激とを同時に行い、光刺激による標本Sの反応を画像上で迅速に観察することができる。
本実施形態は以下のように変形することができる。
すなわち、本実施形態においては、位相変調器6により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光が瞳投影レンズ12の入射範囲から外れるように反射ミラー4Bの設置角度が調節されていることとした。本変形例は、これに代えて、例えば、位相変調器6により位相変調された刺激光の0次光が瞳投影レンズ12の入射範囲に含まれるように反射ミラー4Bを角度調節しておき、制御部25により、CCDのような検出器43の有効エリアを制限することで、位相変調器6により位相変調が施された刺激光の0次光に相当する位置付近を含まないように刺激用の観察視野範囲を制限することとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記の各実施形態に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。また、本実施形態においては、画像取得部および観察視野範囲設定部として、両方の機能を兼ねる制御部25を例示して説明したが、これらを個々に備えることとしてもよい。
1 光源
5 位相変調部
11 走査部
10A,10B 揺動ミラー
13,13B リレー光学系
15 対物レンズ
20,30,40,50 顕微鏡装置
25 制御部(画像取得部、観察視野範囲設定部)
31A,41A 照明光源(光源)
31B 刺激光源(光源)
S 標本

Claims (4)

  1. 光源から発せられた照明光および刺激光を集光して標本に照射する対物レンズと、
    該対物レンズの瞳位置と光学的に共役な位置に配置され、前記対物レンズにより標本に照射される刺激光の位相を変調可能な位相変調部と、
    前記対物レンズにより照明光が照射された標本から戻る戻り光を検出して該標本の画像を取得する画像取得部と、
    該画像取得部の観察視野範囲を設定する観察視野範囲設定部とを備え、
    前記画像取得部により刺激光の照射による光刺激を伴う観察用の画像を取得する刺激用の観察視野範囲として、前記観察視野範囲設定部が前記位相変調部により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近を含まない範囲を設定するよう、前記刺激光の照射範囲および/または前記刺激用の観察視野範囲が制限されている顕微鏡装置。
  2. 非平行な2つの軸線回りにそれぞれ揺動可能な2枚の揺動ミラーを有し、前記対物レンズにより前記標本に照射される照明光を2次元的に走査させる走査部と、
    該走査部の前記揺動ミラーの揺動角を制御する制御部とを備え、
    前記観察視野範囲設定部が、前記刺激光に含まれる0次光に相当する位置付近を含まないように制限した走査範囲を前記刺激用の観察視野範囲として前記制御部に対して設定し、
    前記制御部は、前記制限された走査範囲内で前記走査部による照明光の走査を行うように前記揺動ミラーを制御する請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記対物レンズと前記位相変調部とが、該位相変調部により位相変調が施された刺激光に含まれる0次光を前記対物レンズの光軸に対して該光軸に交差する方向にずらすように配置され、
    前記観察視野範囲設定部が、前記ずらされた0次光に対応する位置付近を含まないように制限した走査範囲を前記制御部に対して設定する請求項2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記位相変調部から出射された刺激光を前記対物レンズの瞳位置にリレーするリレー光学系を備え、
    該リレー光学系と前記位相変調部とが、該位相変調部により位相変調が施された前記刺激光に含まれる0次光が前記リレー光学系の入射範囲から外れるように配置されている請求項1に記載の顕微鏡装置。
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