JP2015224622A - スタータ - Google Patents

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龍 解
Ryu Kai
龍 解
眞徳 渡部
Masanori Watabe
眞徳 渡部
安部 元幸
Motoyuki Abe
元幸 安部
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
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    • F02N15/06Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the toothed gears being moved by axial displacement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion

Abstract

【課題】スタータ作動時の振動や騒音を低減できるスタータを提供する。【解決手段】回転トルクを発生するモータ1と、モータ回転軸に形成されるサンギヤ21と、フロントフレームに設置されるインターナルギヤ23と、サンギヤとインターナルギヤに噛み合う遊星ギヤ22と、遊星ギヤを回転支持する遊星ギヤピンおよびと遊星ギヤピンを保持するキャリア24を有する遊星ギヤ機構2と、モータの軸方向に配置され、モータの駆動力を一方向でピニオンに伝達する一方向クラッチ3と、一方向クラッチのインナと一体になり、エンジンのリングギヤに噛合うピニオン5とを備え、キャリアには、軸方向中央部に丸孔が形成され、滑り軸受けを介してモータ回転軸の前端部を回転自在に支持するスタータであって、モータ回転軸12とキャリア24の間に軸プレート20を設けることを特徴とするスタータ。【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車に搭載されるスタータに関するものである。
近年、騒音規制や快適性の追求の観点から自動車始動用スタータなどの自動車コンポーネントにおいては、静粛性のニーズが高まっている。スタータの静音化を実現する方策の一つとして、スタータの内部で発生する振動を抑制する方策がある。このようなスタータの振動抑制に関する技術として、例えば特許文献1に記載のものがある。
特開2006−170104号公報
特許文献1に開示されるスタータでは、スラストワッシャの設置より軸方向の振動を低減できる。しかし、このような従来技術によるスタータの構成では、モータ回転軸の前端部がケーシングに設置される軸受けに支持され、モータ回転軸後端部がエンドプレート中央に設置される軸受けに支持されるため、モータの製造誤差やモータ回転軸に加える力のアンバランスより、モータ回転軸の偏芯回転が発生する。このような場合、モータ回転軸の前端部と前端部を支持する軸受けとの衝突が発生し、振動や騒音が大きくなりやすいという課題があった。また、この衝突によって、モータ回転軸と軸受けの耐久性が低下してしまう可能性があった。
そこで、本発明は、スタータ作動時の振動や騒音を低減できるスタータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、回転トルクを発生するモータと、モータ回転軸に形成されるサンギヤと、フロントフレームに設置されるインターナルギヤと、前記サンギヤとインターナルギヤに噛み合う遊星ギヤと、前記遊星ギヤを回転支持する遊星ギヤピンおよびと前記遊星ギヤピンを保持するキャリアを有する遊星ギヤ機構と、前記モータの軸方向に配置され、前記モータの駆動力を一方向でピニオンに伝達する一方向クラッチと、前記一方向クラッチのインナと一体になり、エンジンのリングギヤに噛合うピニオンとを備え、前記キャリアには、軸方向中央部に丸孔が形成され、滑り軸受けを介して前記モータ回転軸の前端部を回転自在に支持するスタータであって、前記モータ回転軸と前記キャリアの間に軸プレートを設けることを特徴とする。
を特徴とする。
本発明によれば、スタータ作動時の振動や騒音を低減できるスタータを提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
スタータの軸方向断面図。 遊星ギヤ機構および軸プレートの軸方向断面図の拡大図。 軸プレートを軸方向前方から見た正面図の拡大図。 軸プレートのA−A線矢視断面図。 改良軸プレートを軸方向前方から見た正面図の拡大図。 改良軸プレートのA−A線矢視断面図。 実施例2のキャリアとモータ回転軸の前端面の軸方向断面図の拡大図。 実施例3のキャリアとモータ回転軸の前端面の軸方向断面図の拡大図。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は、スタータの軸方向断面図である。本実施例のスタータは、モータ1、遊星ギヤ機構2、一方向クラッチ3、ピニオン軸4、ピニオン5、マグネットスイッチ6、シフトレバー7を備えている。
モータ1は直流モータであり、円筒状のヨーク11と、モータ回転軸12と、ヨーク11の径方向内側に配置されるアーマチュア13を有している。ヨーク11の内周面には、複数の永久磁石14が周方向に設置されている。ヨーク11の後端には、エンドプレート15が設けられている。エンドプレート15の径方向中央には、モータ回転軸12の後端部を回転自在に支持するための後部滑り軸受け16が設けられている。
アーマチュア13には、ティース(不図示)が周方向に複数形成され、隣接するティース間にスロット(不図示)が形成されている。また、2つのスロット間には、コイル(不図示)が巻装されている。整流子17は、相互絶縁される複数のセグメント(不図示)より構成され、各セグメントがそれぞれコイルに結合されている。
アーマチュア13と整流子17はモータ回転軸12に固定され、モータ回転軸12の後端部はエンドフレーム15に設置される滑り軸受け16を介して回転自在に支持されている。
ヨーク11の前部に設置されるフロントフレーム81に遊星ギヤ機構2が収容されている。遊星ギヤ機構2は、モータ回転軸12の前端部に形成されるサンギヤ21と、サンギヤ21に噛合い複数の遊星ギヤ22と、遊星ギヤ22の外周側に設置されたインターナルギヤ23とにより構成される減速機であり、モータ回転軸12の回転速度を減速し、出力トルクを増幅する。
インターナルギヤ23がフロントフレーム81に設置され、内周面に歯(不図示)が形成されている。キャリア24はインターナルギヤ23に係合され、インターナルギヤ23に対して回転自在に支持される。キャリア24には、等間隔で遊星ギヤ支持ピン25が立設されており、遊星ギヤ22が回転自在に支持されている。また、キャリアの径方向中央に丸孔が形成され、この丸孔内周面には、滑り軸受けが圧入されている。モータ回転軸の前端部が滑り軸受けに挿入され、回転自在に支持されている。
ピニオン軸4は、モータ回転軸12と同軸に配置され、前端部が軸受82(図1参照)を介してフロントフレーム81に支持され、後端部が遊星ギヤ機構2のキャリア24の中心部に固定されている。これにより、ピニオン軸4は、キャリア24と一体に回転する。ピニオン軸4の外周に形成されたヘリカルスプライン41がクラッチアウタ31のヘリカルスプライン34に係合している。これにより、ピニオン軸4のトルクをクラッチアウタ31に伝達でき、且つ、ピニオン軸4に対し、一方向クラッチ3が軸方向に移動可能になる。
一方向クラッチ3は、クラッチアウタ31と、クラッチアウタ31の内側に配置されるクラッチインナ32と、クラッチローラ33等より構成されている。クラッチアウタ31の内周面には、ヘリカルスプライン34が形成され、該内周面はピニオン軸4に形成されたヘリカルスプライン41に噛み合っている。これにより、ピニオン軸4のトルクがクラッチアウタ31に伝達されている。クラッチローラ33がクラッチアウタ31とクラッチインナ32の間に配置され、クラッチインナ32へトルクを伝達する。また、クラッチインナ32の先端に、ピニオン5が一体的に設けられている。ピニオン5は、ピニオン軸4の回転トルクをエンジンのリングギヤ(不図示)に伝達する。
マグネットスイッチ6は、バッテリからの通電により電磁力を発生する励磁コイル62と、この電磁力を利用してシフトレバー7を操作するプランジャ61と、励磁コイル62への通電停止時プランジャ61を押し戻すリターンスプリング63等より構成されている。マグネットスイッチ6は周知であるため、これ以上の説明は省略する。
シフトレバー7は、フロントケース81に固定されるレバーピン71により回転自在に支持されている。シフトレバー7の上端部はマグネットスイッチ6のプランジャ61の前端部につながり、シフトレバー7の下端部は一方向クラッチ3に当接するワッシャ72に係合されている。プランジャ61の動きをワッシャ72を介して一方向クラッチ3に伝達することで、一方向クラッチ3が軸方向に移動可能になる。
エンジン始動スイッチをオンにすると、マグネットスイッチ6の励磁コイル62に通電される。励磁コイル62によって発生する電磁力よりプランジャ61が後方へ吸引され、これにつながるシフトレバー7の上端が引込まれる。これにより、シフトレバー7の下端がリングギヤに移動し、一方向クラッチ3を前方へ押し出す。
また、プランジャ61の移動により、マグネットスイッチ6の可動接点(不図示)が固定接点側に移動し、固定接点に接触する。すると、アーマチュア13にバッテリの電圧が印加されて通電が開始し、磁界が発生する。この磁界とヨーク11に設けられる永久磁石14との間に生じる電磁力によって、アーマチュア13が回転する。アーマチュア13が回転することにより、アーマチュア13の回転トルクが遊星歯車減速機構2を介してピニオン軸4に伝達され、ピニオン軸4が回転させる。ピニオン軸4が回転することにより、ピニオン軸4に噛み合うクラッチアウタ31を連れ回り、クラッチローラ33を介して、クラッチインナ32と一体になるピニオン5が回転させる。すると、ピニオン5が回転しながら、リングギヤ側へ押し出され、リングギヤに噛み合う。ピニオン5とリングギヤが噛合った後、ピニオン5からリングギヤに回転トルクが伝達されてエンジンをクランキングする。
エンジン始動スイッチをオフにすると、励磁コイル62への通電停止のため発生する電磁力が減少する。リターンスプリング63の反力によりプランジャ61が元の位置に戻され、マグネットスイッチ6の可動接点は固定接点から分離してモータ1への通電が停止される。また、プランジャ61が戻されるとシフトレバー7を介して一方向クラッチ3が戻されるため、ピニオン5がリングギヤから離れて戻される。
ここで、モータ1が回転する時に、モータ回転軸12の両端がそれぞれ滑り軸受け16と滑り軸受け26を介して支持されるため、軸と軸受けの間の隙間が大きくなる。また、アーマチュア13やモータ回転軸12の製造誤差があるため、モータ回転軸12には偏芯回転が発生する。これに対し、図1に示すように、モータ回転軸12の前端部に軸プレート20を設置することにより、モータ回転軸12の偏芯回転を抑制することができる。以下、この実施例の特徴をなす軸プレート20について、図2、図3、図4を参照して詳しく説明する。
図2は遊星ギヤ機構2および軸プレート20の軸方向断面図の拡大図である。図3は軸プレート20を軸方向前方から見た正面図の拡大図である。図4は軸プレート20のA−A線矢視断面図である。
図3に示すように、軸プレート20は中央部に丸孔をもつ耐摩耗円板状部材より構成される。軸プレート20の径方向の寸法のうち、軸プレート20の直径は、軸プレート20の外周が遊星ギヤ支持ピン25の外周に接触しない範囲で、最大になるように設定されている。軸プレート20軸方向の寸法については、軸プレート20の後端面が、遊星ギヤ22の前端面に軽く当接するように設定されている(図2参照)。また、軸プレート20の前端面とキャリア24の後端面が軸方向に軽く当接するように、軸プレート20を設置するとよい。
このように軸プレート20を設けることによって、モータ回転軸12が偏芯回転する場合、軸プレート20前後端面がそれぞれキャリア24の後端面と遊星ギヤ22の前端面に接触するため、キャリア24と遊星ギヤ22が軸プレート20に力を加えて、モータ回転軸12の偏芯回転を抑制することができる。この作用により、モータ回転軸12の先端部と軸受け26の衝突より生じる振動と応力を低減することができる。
同様の効果を得るための軸プレート20の形状はこれに限らない。例えば、図5のような形状であっても、上述の効果を得られる。更に、図5のような形状であると、モータ回転軸12の偏芯回転を抑制する上で、モータ回転軸12の振動の吸収、軸プレートと遊星ギヤ間の摩擦力の低減ができる。図5は改良軸プレート50を軸方向前方から見た正面図の拡大図である。図6は改良軸プレート50のA−A線矢視断面図である。
図5に示すように、改良軸プレート50は耐摩耗の円板状部材より構成され、中央部に丸孔をもつ円板部501と、円板部501の外周部に等間隔で円板面の外側に向いて曲げられた複数の曲げ部502とを有し、弾性構造が形成されている。図5に4箇所の曲げ部を示しているが、曲げ部の個数はこれに限らない。各曲げ部502は、軸方向前方(キャリア24の後端面へ向かう方向)へ曲げられ形成されている。また、円板部501には、軸方向後方(遊星ギヤ22の前端面へ向かう方向)へ周方向に輪形突部503が加工されている(図6参照)。
改良軸プレート50の径方向の寸法については、改良軸プレート50の直径は、改良軸プレート50の外周が遊星ギヤ支持ピン25の外周に接触しない範囲で、最大に設定されている。改良軸プレート50の軸方向の寸法については、輪形突部503が、遊星ギヤ22の前端面に軽く当接するように設定されている。また、改良軸プレートの曲げ部502の前端面とキャリア24の後端面が軸方向に軽く当接するように、改良軸プレート50を設置するとよい。
このように軸プレート50を設けることによって、モータ回転軸12が偏芯回転する場合、軸プレート50の輪形突部503と曲げ部502がそれぞれ遊星ギヤ22の前端面とキャリア24の後端面に接触することによって、キャリア24と遊星ギヤ22が軸プレート50に力を加えて、モータ回転軸12の偏芯回転を抑制することができる。軸プレート50の直径ができる限り大きく設定されるため、軸プレート50がもっと大きいトルクを受けられ、モータ回転軸12の偏芯回転の抑制効果を向上できる。これにより、モータ回転軸12の先端部と軸受け26の衝突より生じる振動と応力を低減することができる。また、曲げ部502に弾性構造が形成されることによって、キャリア24、遊星ギヤ22、モータ回転軸12自体の振動を吸収することができ、騒音を低減することができる。さらに、改良軸プレート50に曲げ部502と輪形突部503の設置により、キャリア24と遊星ギヤ22それぞれの接触面積が小さくなり、摩擦力を小さくなる。
実施例2では、モータ1、遊星ギヤ機構2の構成は、実施例1と同一である、以下は実施例1と異なるところを説明する。尚、実施例1と同一部分には、同一符号を付している。
図7は、実施例2のキャリア24とモータ回転軸12の前端面の軸方向断面図の拡大図である。キャリア24中央部に形成された丸孔底面に球形凹部28が形成され、モータ回転軸12前端面に球形凸部27が形成されている。球形凸部27と球形凹部28の直径が同一に設置され、球形凸部27と球形凹部28が同軸に設置されている。遊星ギヤ機構2が組み立てられた後、球形凸部27と球形凹部28は曲面嵌合されている。これにより、モータ回転軸の偏芯回転が発生する際に、球形凹部28は球形凸部27に力を加えることにより、モータ回転軸12の偏芯回転を抑制することができる。これにより、モータ回転軸12の先端部と軸受け26の衝突より生じる振動を低減することができる。
実施例3では、モータ1、遊星ギヤ機構2の構成は、実施例1と同一である、以下は実施例1と異なるところを説明する。尚、実施例1と同一部分には、同一符号を付している。
図8は実施例3のキャリア24とモータ回転軸12の前端面の軸方向断面図の拡大図である。キャリア24中央部に形成された丸孔底面に軸方向の円台形突部209が設けられ、モータ回転軸12前端面に軸方向の有底圧入孔210が設けられている。有底圧入孔210の内径は円台形突部209の外径より僅かに大きくなり、円台形突部209が有底圧入孔210に挿入される。モータ回転軸12の偏芯回転が発生する際に、円台形突部209の外側面は有底圧入孔210の内側面に力を加え、モータ回転軸12の偏芯回転を抑制することにより、モータ回転軸12の先端部と軸受け26の衝突より生じる振動を低減することができる。
以上説明した如く、本発明では、モータ回転軸の前端に軸プレートが設置されている。モータ回転軸が偏芯回転する場合、キャリアと遊星ギヤは軸プレートに力を加えて、モータ回転軸の偏芯回転を抑制することによって、モータ回転軸の振動とこの振動より生じる騒音と応力を低減することができる。以下詳細に説明する。
回転トルクを発生するモータと、モータ回転軸に形成されるサンギヤと、フロントフレームに設置されるインターナルギヤと、前記サンギヤとインターナルギヤに噛み合う遊星ギヤと、前記遊星ギヤを回転支持する遊星ギヤピンおよびと前記遊星ギヤピンを保持するキャリアを有する遊星ギヤ機構と、前記モータの軸方向に配置され、前記モータの駆動力を一方向でピニオンに伝達する一方向クラッチと、前記一方向クラッチのインナと一体になり、エンジンのリングギヤに噛合うピニオンとを備え、前記キャリアには、軸方向中央部に丸孔が形成され、滑り軸受けを介して前記モータ回転軸の前端部を回転自在に支持するスタータであって、前記モータ回転軸と前記キャリアの間に軸プレートを設けることを特徴とする。
前記軸プレートは、耐摩耗の円板状部材より構成され、径方向中央部に丸孔をもつ円板部と、前記円板部の外周部に等間隔で円板面の外側に曲げられた複数の曲げ部を有し、前記各曲げ部は、軸方向前方(前記キャリアの後端面へ向かう方向)へ曲げられて形成され、弾性を持つようになっている。
前記軸プレートは、前記モータ回転軸に固定され、前記モータ回転軸が前記滑り軸受け内へ入り込んだ後に、前記曲げ部の前端面と前記キャリアの後端面が軸方向に接触するように、前記軸プレートの軸方向の設置位置を決定する。
前記軸プレート直径は、前記軸プレートの外周が前記遊星ギヤ支持ピンの外周に接触しない範囲で、最大になるように設定される。
前記円板部周方向には、軸方向後方(前記遊星ギヤの前端面へ向かう方向)へ輪形突部が形成される。
前記遊星ギヤ機構が組み立てられた後、前記輪形突部は、前記遊星ギヤの前端面に接触するように設定される。
また、前記モータ回転軸前端面に球形凸部と、前記キャリア中央部に形成された丸孔底面に球形凹部が形成され、前記球形凸部と前記球形凹部が曲面嵌合される。
さらに、前記モータ回転軸前端面に軸方向の有底圧入孔と、前記キャリア中央部に形成された丸孔底面に軸方向の円台形突部が設けられ、前記円台形突部が前記有底圧入孔に挿入され、回転自在に支持される。
上記のような構成によって、モータ回転軸が偏芯回転する場合、モータ回転軸の偏芯回転を抑制することができる。偏芯回転により生じる振動と騒音を低減することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 モータ
11 ヨーク
12 モータ回転軸
13 アーマチュア
14 永久磁石
15 エンドプレート
16 モータ回転軸後部滑り軸受け
17 整流子
2 遊星ギヤ機構
21 サンギヤ
22 遊星ギヤ
23 インターナルギヤ
24 キャリア
25 遊星ギヤ支持ピン
26 モータ回転軸前部滑り軸受け
27 球形凸部
28 球形凹部
209 円台形突部
210 圧入孔
20 軸プレート
3 一方向クラッチ
31 クラッチアウタ
32 クラッチインナ
33 クラッチローラ
34 クラッチアウタのヘリカルスプライン
4 ピニオン軸
41 ピニオン軸のヘリカルスプライン
5 ピニオン
50 改良軸プレート
501 円板部
502 曲げ部
503 輪形突部
6 マグネットスイッチ
61 プランジャ
62 励磁コイル
63 リターンスプリング
7 シフトレバー
71 レバーピン
72 ワッシャ
81 フロントフレーム
82 ピニオン軸滑り軸受け

Claims (8)

  1. 回転トルクを発生するモータと、
    モータ回転軸に形成されるサンギヤと、フロントフレームに設置されるインターナルギヤと、前記サンギヤとインターナルギヤに噛み合う遊星ギヤと、前記遊星ギヤを回転支持する遊星ギヤピンおよびと前記遊星ギヤピンを保持するキャリアを有する遊星ギヤ機構と、
    前記モータの軸方向に配置され、前記モータの駆動力を一方向でピニオンに伝達する一方向クラッチと、
    前記一方向クラッチのインナと一体になり、エンジンのリングギヤに噛合うピニオンとを備え、
    前記キャリアには、軸方向中央部に丸孔が形成され、滑り軸受けを介して前記モータ回転軸の前端部を回転自在に支持するスタータであって、
    前記モータ回転軸と前記キャリアの間に軸プレートを設けたスタータ。
  2. 請求項1に記載のスタータにおいて、
    前記軸プレートは、耐摩耗の円板状部材より構成され、径方向中央部に丸孔をもつ円板部と、前記円板部の外周部に等間隔で径方向外側に設けられる複数の曲げ部を有し、前記各曲げ部は、軸方向前方(前記キャリアの後端面へ向かう方向)へ曲げられて形成され、弾性を持つスタータ。
  3. 請求項1又は2に記載のスタータにおいて、
    前記軸プレートは、前記モータ回転軸に固定され、前記モータ回転軸が前記滑り軸受け内へ入り込んだ後に、前記曲げ部の前端面と前記キャリアの後端面が軸方向に接触するように、前記軸プレートの軸方向の設置位置が決定されたスタータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のスタータにおいて、
    前記軸プレートの外周が遊星ギヤ支持ピン25の外周に接触しない範囲で、最大に設定されるスタータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のスタータにおいて、
    前記円板部周方向には、軸方向後方(前記遊星ギヤの前端面へ向かう方向)へ輪形突部が形成されるスタータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のスタータにおいて、
    前記遊星ギヤ機構が組み立てられた後、前記輪形突部は、前記遊星ギヤの前端面に接触するように設定されるスタータ。
  7. 請求項1に記載のスタータにおいて、
    前記モータ回転軸前端面に球形凸部と、前記キャリア中央部に形成された丸孔底面に球形凹部が形成され、前記球形凸部と前記球形凹部が曲面嵌合されるスタータ。
  8. 請求項1に記載のスタータにおいて、
    前記モータ回転軸前端面に軸方向の有底圧入孔と、前記キャリア中央部に形成された丸孔底面に軸方向の円台形突部が設けられ、前記円台形突部が前記有底圧入孔に挿入され、回転自在に支持されるスタータ。
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