JP2015224077A - スクイズ変形可能なボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボトル10は、筒状の胴部13に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部51が周方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、周方向で隣り合うパネル部51同士の間が柱部52とされ、パネル部51は、径方向の内側に位置する底壁部と、底壁部の外周縁から径方向の外側に向けて延びる側壁部と、を有し、底壁部には、側壁部のうち、周方向を向く縦側壁部との間に隙間をあけて径方向の外側に向けて突出する突部55が形成され、突部55を画成する壁面のうち、径方向の外側を向く頂壁面には、径方向の内側に向けて窪みかつ周方向の両側に開口する第1凹部と、ボトル軸O方向に延びる押圧部と、が、ボトル軸O方向に沿って口部11側である上側から底部14側である下側に向けてこの順に連設されている。
【選択図】図1
Description
このボトルによれば、例えばボトルに密封された内容物の温度が低下してボトル内が減圧した場合等に、パネル部が径方向の内側に向けて優先的に変形することで、ボトルのうちパネル部以外の部分での変形を抑えつつ、ボトル内の減圧を吸収する。
本発明に係るボトルは、筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、周方向で隣り合う前記パネル部同士の間が柱部とされ、前記パネル部は、径方向の内側に位置する底壁部と、該底壁部の外周縁から径方向の外側に向けて延びる側壁部と、を有し、前記底壁部には、前記側壁部のうち、周方向を向く縦側壁部との間に隙間をあけて径方向の外側に向けて突出する突部が形成されたボトルであって、前記突部を画成する壁面のうち、径方向の外側を向く頂壁面には、径方向の内側に向けて窪みかつ周方向の両側に開口する第1凹部と、ボトル軸方向に延びる押圧部と、が、ボトル軸方向に沿って口部側である上側から底部側である下側に向けてこの順に連設されていることを特徴とする。
図1から図5に示されるように、ボトル10は、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備えている。口部11、肩部12、胴部13および底部14は、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設されている。
口部11、肩部12、胴部13および底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。口部11には、図示しないキャップが装着される。
上隣接凹部71は、柱部52において、上凹部61に対して周方向で隣り合う部分に形成されている。上凹部61および上隣接凹部71は、周方向に延びる同一直線上に位置している。本実施形態では、全ての突部55および柱部52についての上凹部61および上隣接凹部71が、前記側面視において周方向に延びる同一直線上に位置している。
なお、上凹部61、下凹部67、上隣接凹部71および下隣接凹部75それぞれについてのボトル軸O方向の大きさおよび径方向の内側に向けた窪み量は、互いに同等となっている。
湾曲部73の周方向の大きさは、ボトル軸O方向の外側から内側に向かうに従い漸次、大きくなっている。柱部52の縦断面視において、湾曲部73は、ボトル軸O方向の外側から内側に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びる曲面状に形成されている。
また、柱部52における第2上押圧部72および第2下押圧部74が、前記横断面視において、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている場合には、前記第1仮想円L1が、複数の柱部52における各第2上押圧部72の表面形状に実質的に倣っていてもよく、前記第2仮想円が、複数の柱部52における各第2下押圧部74の表面形状に実質的に倣っていてもよい。
さらに、第1仮想円L1と前記第2仮想円とが互いに同径となっていて、各突部55における第1上押圧部62および第1下押圧部66が、胴部13の下側胴部13bにおける最大外径部を構成していてもよい。
底壁部53には、接続部分53aが設けられている。接続部分53aは、縦側壁部54aにおける径方向の内端と、周端壁面55bにおける径方向の内端と、を接続している。接続部分53aは、前記横断面視において、径方向の外側に向けて突となるように屈曲している。なお、上述した隙間56は、縦側壁部54a、接続部分53a、および周端壁面55bによって画成されている。
なお、パネル部51を覆うように胴部13にラベルを巻き付けることもできる。この場合、ラベルを径方向の内側から突部55により支持し、ラベルが径方向の内側へ移動するのを規制することができる。これにより、ラベルがパネル部51の内側に引き込まれるのを抑制し、ラベルに外観不良が発生するのを抑制することができる。また、減圧時にパネル部51が径方向の内側に向けて変形した場合であっても、ラベルの変位は抑制される。その結果、所望の減圧吸収性能を維持した上で、胴部13に巻き付けられるラベルに外観不良が発生するのを抑制することができる。
また、上凹部61および上隣接凹部71が、前記側面視において、周方向に延びる同一直線上に位置しているので、第1上押圧部62を押圧したときに、突部55および柱部52を径方向の内側に向けてより変形させ易くすることができる。例えば、親指で第1上押圧部62を押し込むときに、他の指で柱部52を掴んだとしても、同じ高さ位置をスクイズ変形させることができるため、安定したスクイズ操作が可能となる。
また、上述した実施形態では、肩部12、胴部13および底部14のそれぞれの横断面視形状を円形状としたが、本発明はこれに限られない。例えば、前記横断面視形状を多角形状や偏平状にする等適宜変更してもよい。
また、突部55は上述した実施形態に示した構成に限られず、突部55の頂壁面55aに、上凹部61と第1上押圧部62とが上側から下側に向けてこの順に連設された他の構成に適宜変更することができる。例えば、上傾斜部63、中央凹部64、下傾斜部65、第1下押圧部66および下凹部67がなく、第1上押圧部62の下端部が、直接、第2横側壁部54cに連なる構成を採用してもよい。
さらに、ボトル10は単層構造体に限らず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、若しくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
11 口部
13 胴部
14 底部
51 パネル部
52 柱部
53 底壁部
54 側壁部
54a 縦側壁部
54b 第1横側壁部
55 突部
55a 頂壁面
56 隙間
61 上凹部(第1凹部)
62 第1上押圧部(押圧部)
63 上傾斜部(傾斜部)
68 上側部分
71 上隣接凹部(第2凹部)
O ボトル軸
Claims (5)
- 筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、周方向で隣り合う前記パネル部同士の間が柱部とされ、
前記パネル部は、径方向の内側に位置する底壁部と、該底壁部の外周縁から径方向の外側に向けて延びる側壁部と、を有し、
前記底壁部には、前記側壁部のうち、周方向を向く縦側壁部との間に隙間をあけて径方向の外側に向けて突出する突部が形成されたボトルであって、
前記突部を画成する壁面のうち、径方向の外側を向く頂壁面には、径方向の内側に向けて窪みかつ周方向の両側に開口する第1凹部と、ボトル軸方向に延びる押圧部と、が、ボトル軸方向に沿って口部側である上側から底部側である下側に向けてこの順に連設されていることを特徴とするボトル。 - 前記柱部において、前記第1凹部または前記押圧部に対して周方向で隣り合う部分には、径方向の内側に向けて窪みかつ周方向の両側に開口する第2凹部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のボトル。
- 前記第1凹部および前記第2凹部は、前記胴部を径方向の外側から見た側面視において、周方向に延びる同一直線上に位置していることを特徴とする請求項2記載のボトル。
- 前記頂壁面には、前記押圧部から下側に向けて離れるに従い漸次、径方向の内側に向けて延びる傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のボトル。
- 前記突部のうち、前記第1凹部より上側に位置する上側部分は、前記第1凹部から上側に向けて延びており、前記側壁部のうちの下側を向く第1横側壁部に連なっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のボトル。
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