JP2015223882A - 車両用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミラーを使用する乗員の顔を均一に照明し且つ安全を図るために照明部の点灯状態を制御する車両用照明装置を提供する。【解決手段】本車両用照明装置1は、乗員の顔に対向して配置させることが可能なミラー41を具備するミラー部4と、ミラーの周囲に配設された照明部11と、照明部の点灯を制御する制御部12と、を備える車両用照明装置であって、制御部は、照明部の照度を所定時間で所定照度に達するまで漸増させるとともに、制御部は、周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、所定時間を周辺照度が所定値以上であることを検知した場合より長くなるようにする第1の制御と、所定照度を前記検知した場合より低くなるようにする第2の制御と、の少なくとも一方の制御を行って照明部を点灯させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、車室内に備えられたミラーを使用する乗員を照明部によって照明する車両用照明装置に関する。詳しくは、ミラーを使用する乗員の顔を均一に照明し且つ安全を図るために照明部の点灯状態を制御する車両用照明装置に関する。
従来、乗用車等の車両のサンバイザ等には、乗員が自身の顔を見るために用いられるミラー(所謂バニティミラー)が設けられている。そして、乗員の周辺が暗くてもバニティミラーを利用できるように、バニティミラーの周囲に専用の照明装置を設けることが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
例えば、特許文献1に記載された車両用のサンバイザは、サンバイザの一方の面にミラー部が設けられており、更に同一の面であってミラー部の左右の周囲に発光部が設けられている。このようなサンバイザにおいては、ミラー部と同一の面であり、且つミラー部を使用しようとする乗員の顔と同じ高さとなるように、発光部が設けられる。それによって、発光部の発光時において顔面全体に発光部の光が照射されて、明るい状態の使用者の像がうつされるため、夜間等でも視認しやすく、使い勝手のよいものとなる。また、発光部がミラー部から一定の距離だけ離されているため、乗員の視界に発光部からの直射光が入りにくく、乗員の感じるまぶしさが低減される。
特開2005−219635号公報
しかし、特許文献1に記載されているような照明装置においては、左右の発光部からの光が、乗員の顔の正面に対して一定の角度で照射されるため、鼻等顔面の凹凸によって影が生じやすく、顔の像をうつすのに適切とはいえない。また、乗員が顔の向きを左右方向に変えたときに、発光部を視認することとなって眩惑を生じるという問題があった。
更に、人間の眼は明るさや暗さに直ちに順応することが困難である。このため、車外等周辺の明るさと、ミラー使用時の発光部による照明の明るさとが大きく異なる場合には、乗員がミラーを見ようとするときや、ミラーの使用後に運転しようとするときに、乗員の眼が直ちに順応できないという問題があった。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、車室内に備えられたミラーを使用する乗員の顔を均一に照明し且つ安全を図るために照明部の点灯状態を制御する車両用照明装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、乗員の顔に対向して配置させることが可能なミラーを具備するミラー部と、前記ミラーの周囲に配設されて前記乗員の顔に対向して配置させることが可能な照明部と、前記照明部の点灯を制御する制御部と、を備える車両用照明装置であって、前記制御部は、前記照明部を点灯させるときに、前記照明部の照度を所定時間で所定照度に達するまで漸増させるとともに、前記制御部は、前記乗員の周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、前記所定時間を前記周辺照度が前記所定値以上であることを検知した場合より長くなるようにする第1の制御と、前記乗員の周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、前記所定照度を前記周辺照度が前記所定値以上であることを検知した場合より低くなるようにする第2の制御と、の少なくとも一方の制御を行って前記照明部を点灯させることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記周辺照度が前記所定値未満であることを検知した場合において、車両のシフトレバーが駐車レンジ以外であるときは、前記シフトレバーが前記駐車レンジであるときよりも低い照度で前記照明部を点灯させることを要旨とする。
本発明の車両用照明装置によると、乗員の顔に対向して配置させることが可能なミラーを具備するミラー部と、前記ミラーの周囲に配設されて前記乗員の顔に対向して配置させることが可能な照明部と、前記照明部の点灯を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記照明部を点灯させるときに、前記照明部の照度を所定時間で所定照度に達するまで漸増させるとともに、前記制御部は、前記乗員の周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、前記所定時間を前記周辺照度が前記所定値以上であることを検知した場合より長くなるようにする第1の制御と、前記乗員の周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、前記所定照度を前記周辺照度が前記所定値以上であることを検知した場合より低くなるようにする第2の制御と、の少なくとも一方の制御を行って前記照明部を点灯させる。
このため、照明部の照明によって影が生じないように、乗員の顔をむらなく照明することができる。また、照明部点灯時は漸次明るさを増すため、乗員の眼の順応(明順応)を容易にし、照明部が明るくてもまぶしさを軽減することができる。更に、乗員の周辺照度に合わせて照明部の照度、又は漸増時間の少なくとも一方が調整される。
周辺照度が明るい昼間等には照明部の点灯による明るさの変化が少ないため、より短時間で照度を漸増させることにより、眩惑を感じさせることなく短時間で乗員の顔を明瞭にミラーにうつすようにすることができる。一方、周辺照度が暗い夜間等には、長い時間をかけて徐々に照明部を明るくさせることによって、乗員の眼の明順応に合わせてまぶしさを軽減することができる。
また、昼間等は周辺照度に見合った高照度の照明により、乗員の顔を明瞭にミラーにうつすことができる。一方、夜間等の暗いときは低照度とすることにより、必要十分な明るさで乗員の顔をミラーにうつすことができ、ミラー使用後はより短時間で眼を周辺の暗さに順応(暗順応)させて、直後の運転に支障が生じるのを防ぐことができる。
前記制御部は、前記周辺照度が前記所定値未満であることを検知した場合において、車両のシフトレバーが駐車レンジ以外であるときは、シフトレバーが駐車レンジであるときよりも低い照度で照明部を点灯させる場合には、シフトレバーが駐車レンジであるときは、即座に運転することができず、眼を暗順応させる時間に余裕があるため、照明部を一定の照度とすることによって乗員の顔を明瞭にミラーにうつすことができる。一方、停車時等に乗員がシフトレバーを駐車レンジ以外としているときは、より低い照度で照明部が点灯されるため、ミラーの使用後直ぐに運転しても、より短時間で乗員の眼を暗順応させ、運転に支障が生じることを防止することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本実施形態に係る車両用照明装置の構成を表すブロック図である。 サンバイザにミラー部及び本車両用照明装置を設けた例を表す模式図である。 照明部照度の漸増時の漸増比率の違いを表すグラフである。 乗員の周辺照度等に違いによって漸増時間を変化させる制御を説明するためのグラフである。 乗員の周辺照度等に違いによって漸増後の照明部照度を変化させる制御を説明するためのグラフである。 乗員の周辺照度等に違いによって照明部の照度等を変化させる制御を説明するためのグラフである。
以下、図を参照しながら、本発明を詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
(車両用照明装置の構成)
本実施形態に係る車両用照明装置は、図1及び2に示すように、乗員の顔に対向して配置させることが可能なミラー(41)を具備するミラー部(4)と、ミラー(41)の周囲に配設されて乗員の顔に対向して配置させることが可能な照明部(11)と、照明部(11)の点灯を制御する制御部(12)と、を備える。
そして、制御部(12)は、照明部(11)を点灯させるときに、照明部(11)の照度を所定時間で所定照度に達するまで漸増させとともに、制御部(12)は、乗員の周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、所定時間を、周辺照度が所定値以上であることを検知した場合より長くなるようにする第1の制御と、所定照度を、周辺照度が所定値以上であることを検知した場合より低くなるようにする第2の制御と、の少なくとも一方の制御を行って照明部(11)を点灯させるように構成されている。
ミラー部4は、乗員が使用できる位置に展開された状態で、ミラー41を乗員の顔と対向させる。ミラー部の構成や構造、展開方法等は、特に限定されない。例えば、図2に示すように、サンバイザ6の一面にミラー41が配設されるミラー部4を挙げることができる。このような場合、通常、照明部11はサンバイザ6のミラー41と同一の一面に設けられる。そして、ミラー部4が展開された状態、すなわちサンバイザ6が下方に回転された状態で、ミラー41を乗員の顔と対向させることができる。
また、ミラー部として、後部の座席の乗員が使うために、前の座席の背もたれの後面部にミラーを設ける例を挙げることができる。このような場合、通常、照明部は、前の座席の背もたれの後面部、すなわちミラーと同一の一面に設けられる。
また、天井等に一端が固定されて可動する支持部材の他端に取り付けられており、必要に応じて支持部材を動かすことによって、ミラーが乗員の顔と対向するように展開されるミラー部を挙げることができる。照明部は、例えば、支持部材の前記他端側に設けることができる。
照明部11は、ミラー41が乗員の顔と対向しているときに、同様に乗員の顔と対向して乗員の顔を照らすことができるように、ミラー41の周囲に配設することができる。照明部11はミラー41の周囲に設けられればよく、その位置は特に限定されない。通常は、ミラー部4においてミラー41が設けられて部位の面と同じ面に照明部11が設けられるが、異なる面に設けられていてもよい。照明部11は、ミラー41と同一平面上に配設される必要はなく、ミラー41面よりも後側(乗員の顔とは反対側)又は前側に設けられてもよい。また、ミラー部4と一体となるように照明部11が設けられてもよいし(図2を参照)、ミラー部4と隣接するように照明部11が設けられてもよいし、ミラー部4と任意の間隔を空けて設けられてもよい。
照明部11の数も特に限定されず、1以上の任意の数の照明部11を備えることができる。例えば、ミラー41の左右の位置に1つずつ設けることができる(図2)。このように、ミラー41を中心とした両側に照明部11を設ければ、顔に影が生じにくくなるため好ましい。また、照明部11は、ミラー41の上下の位置又は上の位置に設けられてもよい。更に、ミラーを囲むように、ミラー41の左右上下又は全周に、照明部11が設けられてもよい。
照明部11に用いる光源の種類は特に問わない。例えば、光源として、LED、白熱電球、有機EL、無機EL、蛍光灯、放電灯等を挙げることができる。
また、照明部11の発光面の広さも特に問わない。発光面を広くすることにより低輝度で一定の照度を得ることが可能となるため好ましい。
車両用照明装置1は、乗員の周辺照度を検知する手段を備える。図1において、照度センサ7は、この乗員周辺の照度の検知手段を構成する。
前記「周辺照度」とは、照明部11を点灯していない状態における乗員の顔面の照度を意図しているが、厳密である必要はなく、車室内の照度とすることができる。車室内の照度は車外の明るさに大きく依存するため、例えば、日射の状態によって乗員の周辺照度を判断することが可能である。したがって、本車両用照明装置1においては、「周辺照度」は、乗員の顔面の照度を計測する照度センサによって測定されてもよいし、車室内に備えられた照度センサや、車外の照度を検出する日射センサ等の検出値から算定されてもよい。
したがって、照度センサ7は、上記いずれかのセンサを用いて乗員の周辺照度を検知する手段とすることができる。周辺照度は、照明部11を点灯又は消灯した前後で乗員の眼が順応する時間に関係するため、日射センサを利用して検知されることが好ましい。
制御部12(後述)においては、周辺照度が所定値以上であるか否かを判断するために、上記のような照度の検知手段によって得られた照度を所定値と比較して判断するように構成することができる。また、日射センサは、ヘッドライト等の自動点灯のために一般に利用されており、ヘッドライト等を点灯する状態であるときには周辺照度が所定値未満であると判断するような簡単な構成とすることもできる。
また、照度センサ7の代わりに、ヘッドライトや車幅灯等のスイッチ信号を入力するように構成することもできる。上記と同様に、ヘッドライト等のスイッチがオフであるときには所定値以上の照度とし、スイッチがオンであるときには所定値未満の照度と判定するような、簡単な構成とすることができる。
尚、周辺照度は、1つの所定値のみによって判断するに限らず、2以上の所定値を定めておくことができる。
図1に示されている点灯スイッチ13は、照明部11を点灯させるときに通常用いられる任意の手段を用いることができる。点灯スイッチ13として、乗員が直接操作するスイッチの他、例えば、ミラー41を覆う蓋42を外したときに作動するスイッチや、ミラー部4が乗員の顔の位置まで移動したときに作動するスイッチ等を挙げることができる。また、スイッチの種類も特に問わず、メカニカルスイッチの他、タッチスイッチや近接スイッチ等を挙げることができる。
車両用照明装置1には、変速機のシフトポジションを検知するためのシフトポジションスイッチ8を備えることができる。シフトポジションスイッチ8は、変速機をどのレンジ(「P」、「N」、「D」、「R」等)にするかを設定するスイッチである。また、変速機がどのレンジにされているかを示す信号が用いられてもよい。
制御部12は、照明部11の点灯状態を制御する手段であり、照度センサ7及び点灯スイッチ13から信号を入力し、照明部11に対して点灯制御信号を出力するように構成されている。また、制御部12は、シフトポジションスイッチ8の信号を入力するように構成することができる。
制御部12は、前記のとおり、照度センサ7により周辺照度が所定値以上であるか否かを判断する判断手段を備える。前記所定値は任意に設定することができる。簡単には、車両のライトを点灯させるべき照度の値を、前記所定値とすることができる。
また、制御部12は、点灯スイッチ13の状態を検知し、点灯スイッチ13がオンとなったときに照明部11を点灯させる点灯制御手段を備える。
また、制御部12は、点灯制御信号により照明部11点灯時の照度を変化させる照度制御手段を備える。照度制御手段は、シフトポジションスイッチ8の信号により変速機のレンジを検知し、そのレンジによって更に照明部11の照度を変化させるように制御することができる。点灯制御信号の形式は問わず、例えば、PWM(パルス幅変調)信号を用いて、その周期及びデューティ比によって照明部11の照度を制御するようにすることができる。
制御部12は、ハードウェア、ソフトウェアのいずれによって実現されてもよく、例えば、図示しないCPU、メモリ(ROM、RAM等)、入出力回路等を備えるマイクロコントローラ(マイクロコンピュータ)を中心に、入出力インターフェース等周辺回路を備えることにより構成することができる。また、プログラム可能な論理回路、ゲートアレーその他の論理回路を用いて構成されてもよい。
(車両用照明装置の動作及び制御方法)
車両用照明装置1において、制御部12は、点灯スイッチ13がオンとなったことを検知したときに照明部11の点灯を開始させ、その後の照明部11の照度を以下のように制御する。
制御部12は、照明部11の点灯後、その照度を所定時間で所定照度に達するまで漸増させる。この所定時間及び所定照度は、適宜設定される。後述する周辺照度の違いによって、所定時間及び所定照度の一方又は両方を異なる値としてもよい。
図3は、時間t経過後に照明部11の照度が照度Bとなるように変化させる例を表している。時間により照明部の照度を変化させる比率(漸増比率)は特に問わず、例えば、一定比率(図3に示す(a))で増加させることができる。また、漸増カーブの傾斜が立ち上がり時に小さく、徐々に大きくなるように変化させてもよい(図3に示す(b))。その逆に、漸増カーブの傾斜が立ち上がり時に大きく、徐々に小さくなるように変化させることもできる(図3に示す(c))。いずれの場合も、所望の照度Bに達した後は所定照度(到達照度)となるように制御することができる。
上記のうち、立ち上がりを緩やかとする漸増比率とすると(図3に示す(b))人間の眼が明順応しやすいとされており、好ましい。
図4は、乗員の周辺照度によって、漸増に要する前記所定時間を変化させる第1の制御の例を表している。
制御部12は、漸増に要する所定時間を、周辺照度によって設定する。制御部12は、周辺照度が所定値以上である高照度の場合に照度Bに達するまでの時間t1は、周辺照度が所定値未満である低照度の場合に照度Bに達するまでの時間t2よりも短くされている。このような周辺照度に応じた所定時間の長さは特に限定されず、任意に決められればよい。更に、周辺照度が高照度の場合には所定時間を0秒として、瞬時に点灯させてもよい。また、所定時間は、周辺照度と照明部11の所定照度とに基づいて設定されてもよい。
制御部12は、照度センサ7により乗員の周辺照度を検知し、照明部11の点灯時に、周辺照度に応じて所定照度になるまでの所定時間を設定することができる。
このように周辺照度に応じた所定時間の長さを設定することによって、照明部11の照度に応じて眼の順応を容易にさせることができる。例えば、昼間等の明るいときは、照明部11の発光の有無による照度の変化が少ないため、より短時間で照度を漸増させてもまぶしさを感じることがない(図4のグラフ(1))。また、より短時間に高照度に達するため、より早くミラーを適切に使用できる状態とすることができる。更に、夜間等の暗いときは、長い時間をかけて徐々に照明部11を明るくさせることによって、乗員の眼の明順応に合わせてまぶしさを軽減することができる(図4のグラフ(2))。
図5は、乗員の周辺照度によって、照明部の照度の漸増が終わった後の前記所定照度を変化させる制御の例(第2制御)を表している。
制御部12は、所定時間が経過して漸増が終わった後の照明部11の所定照度を、周辺照度によって設定する。例えば、高照度として所定照度B1に設定され(図5のグラフ(1))、その高照度よりも低い照度の低照度として所定照度B2に設定される(図5のグラフ(2))。この高照度B1、低照度B2の具体的な照度は特に限定されず、低照度時の照度(B2)が高照度(B1)未満であればよい。
制御部12は、照度センサ7により周辺照度を検知し、照明部11の点灯時に、周辺照度が所定値以上である場合(例えば、昼間)は、照明部11の所定照度を高照度に設定し、周辺照度が所定値未満である場合(例えば、夜間)は、照明部11の所定照度を低照度に設定することができる。これによって、周辺照度に応じて、適切な照度の照明とすることができる。
更に、制御部12は、乗員の周辺照度によって、前記所定時間及び前記所定照度の両方を変化させる制御を行ってもよい。図6は、乗員の周辺照度によって、前記所定時間及び前記所定照度の両方を変化させる制御の例を表している。
制御部12は、照度センサ7により周辺照度を検知し、照明部11の点灯時に、周辺照度が所定値以上である場合(例えば、昼間)は、照明部11の漸増の所定時間を短時間t1とし、所定照度を高照度B1としている。また、周辺照度が所定値未満である場合(例えば、夜間)は、照明部11の漸増の所定時間を長時間t2とし、所定照度を低照度B2としている。これによって、周辺照度に応じて、乗員の眼の明順応に合わせてまぶしさを軽減することができる。
尚、照明部11の照度は、高照度と低照度に区分するに限らず、3段階以上の照度を設定しておいてもよいし、連続的な照度の調節を可能としてもよい。
また、制御部12は、周辺照度が前記所定値未満である場合(例えば、夜間)において、車両のシフトレバーが駐車レンジ以外であるときは、シフトレバーが駐車レンジであるときよりも低い照度で照明部を点灯させるようにすることができる。
シフトレバーが駐車レンジ「P」以外であるとき、例えばAT車においてニュートラルレンジ「N」、走行レンジ「D」「B」等、後退レンジ「R」であるときは、直ちに運転開始可能(又は走行中)であると推定することができる。一方、シフトレバーが駐車レンジ「P」であるときは、即時に運転開始することは不可能である。したがって、特に運転席に備えられるミラー41については、シフトレバーが即時に運転開始な「P」レンジ以外であるときは、「P」レンジであるときよりも低い照度で照明部11を点灯させるようにすることができる。
例えば、「P」レンジであるときは所定照度B2(図6の(2))とし、「P」レンジ以外であるときは所定照度をB2よりも低いB3(図6の(3))のようにすることができる。この更に低い照度B3は、低照度B2よりも低い照度であればよい。また、低い照度B2及びB3は、ミラー部を使用する乗員の顔を最小限に照らすことができる程度であり、ミラー部の使用後の乗員周辺の暗さに眼が順応できる照度であることが好ましい。これによって、ミラー部の使用後直ぐに運転しても、より短時間で眼を暗順応させて、支障なく運転することができるようにすることができる。この更に低い照度(B3)は、前記低照度(B2)よりも低い照度であればよい。
尚、駐車レンジ「P」か否かにより、照明部11の照度を漸増させる所定時間を変化させてもよい。例えば、駐車レンジ「P」のときには前記所定時間を増加させて、より確実に眼が順応できるようにすることができる。
(実施例)
ミラー部4及び車両用照明装置1の照明部11は、図2に示すような乗用車の運転席のサンバイザ6に設けられている。ミラー部4には、ミラー41と、ミラー41を覆う蓋42が設けられている。乗員がミラー41を使用するときには、図2に示すように、蓋42を横方向に摺動させることによってミラー41を露出させることができる。
車両用照明装置1は、図1に示すように、照明部11、制御部12、点灯スイッチ13を備える。照明部11は、図2に示すように、ミラー部4と一体に構成され、ミラー41の左右に一定の隙間を空けて1つずつ設けられている。この2つの照明部11は、サンバイザ6上でミラー41とほぼ同じ高さとされている。照明部11内にはそれぞれ複数のLED素子(図示せず)が配設されており、乗員から見た照明部11全体が白色に発光する。ミラー41の蓋42には点灯スイッチ13が組み込まれており、蓋42の開閉は点灯スイッチ13によって検出可能である。
車両用照明装置1の制御部12はマイクロコントローラ等により構成され、サンバイザ6内に設けられている。図1に示すように、制御部12は、照明部11、点灯スイッチ13、照度センサ7、シフトポジションスイッチ8と接続されている。制御部12は、点灯スイッチ13により、蓋42が摺動されてミラー41が露出したことを検知し、照明部11を点灯させる。そして、制御部12は、照明部11にPWM(パルス幅変調)信号を送ることにより供給電力を制御して、照明部11の発光による照度を制御する。
本例において使用する照度センサ7は、ヘッドライトの点灯制御等に用いられる照度センサであり、車内に設けられてガラス越しに車外の照度を計測することができる。そして、ヘッドライトを点灯するか否かの照度の閾値を、周辺照度を判断するための所定値としている。
シフトポジションスイッチ8は、変速機の状態をどのレンジ(「P」、「N」、「D」、「R」等)にするかを指定するスイッチ情報を生成する。変速機がどのレンジにあるかの検出情報であってもよい。
制御部12は、点灯スイッチ13によってミラー41の使用を検知して照明部11の点灯を開始するときに、照度センサ7により周辺照度の情報を取得し、シフトポジションスイッチ8によりレンジの情報を取得する。そして、周辺照度の情報及びレンジの情報に基づき、照明部11の照度を漸増させる所定時間、漸増時の照度変化率、及び漸増後の所定照度を決定する。
具体的には、周辺照度が所定値以上である場合は、照明部の照度の変化が図6に示すグラフ(1)となるように、漸増時間t1を短く設定し(約1秒)、漸増時の照度変化率を設定し、漸増後の照度を高照度B1(100%)に設定する。これによって、照明部11の照度は、図6に示すグラフ(1)のように変化する。
一方、周辺照度が所定値未満である場合は、更に、レンジの情報に基づき、漸増時間、漸増時の照度変化率、及び漸増後の照度を決定する。レンジがPレンジであるときは、漸増時間t2を所定時間と設定し(約3秒)、漸増時の照度変化率を設定し、漸増後の照度を低照度B2(約50%)に設定する。これによって、照明部11の照度は、グラフ(2)のように変化する。また、レンジがPレンジ以外であるときは、漸増後の照度をPレンジの場合と比べて更に低い低照度B3(約30%)に設定する。これによって、照明部11の照度は、グラフ(3)のように変化する。
照明部11の点灯を開始させた制御部12は、設定された所定時間の間、設定された照度変化率に従って照明部11の照度を漸増させるように、照明部11に送るPWM信号のデューティ比を変化させて、供給電力を漸増する。そして、所定時間が経過した後は、照度を維持させる。
このような車両用照明装置1は、複数の照明部11がミラー41とほぼ同じ面に配設され、使用する乗員の顔と対向しているため、乗員の顔をむらなく照らすことができる。また、周辺照度に応じて照明部11の照度が決定されるため、乗員にまぶしさを感じさせることなく、適切な照度で乗員の顔を照明することができ、乗員の眼の明順応及び暗順応を容易にすることができる。また、照明部11の点灯時に照度が漸増されるため、乗員の眼の順応を容易にすることができる。例えば、昼間等の明るいときは、照明部11の発光の有無による照度の変化が少ないため、短時間で照度を漸増させてもまぶしさを感じることがなく、短時間に高照度の照明とすることができる。一方、夜間等の暗いときは、明るいときよりも漸増時間を長くすることにより、眼の明順応に合わせてまぶしさを軽減することができる。
尚、本発明においては、以上に示した実施形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した態様とすることができる。
実施例においては、ミラー部4の蓋42の開閉によりミラー41の使用開始の検出を行っているが、これに限られず、他の手段でミラー41の使用を検出するようにしてもよい。また、実施例は、照明部11がミラー部4と一体に構成されているがこれに限られず、照明部11及びミラー部4が別々にサンバイザ6に設けられていてもよい。
実施例は、サンバイザに設けられているバニティミラー用の照明装置であるが、これに限られず、座席の背もたれの後面に設けられるミラーや、天井等に一端が固定される可動する支持部材に設けられるミラー等に用いる照明装置についても、同様に適用することができる。それらのミラーの周囲に照明部を配設することで、サンバイザに設けられる照明装置と同様の効果を奏する。
1;車両用照明装置、11;照明部、12;制御部、13;点灯スイッチ、4;ミラー部、41;ミラー、42;蓋、6;サンバイザ、7;照度センサ、8;シフトポジションスイッチ。

Claims (2)

  1. 乗員の顔に対向して配置させることが可能なミラーを具備するミラー部と、前記ミラーの周囲に配設されて前記乗員の顔に対向して配置させることが可能な照明部と、前記照明部の点灯を制御する制御部と、を備える車両用照明装置であって、
    前記制御部は、前記照明部を点灯させるときに、前記照明部の照度を所定時間で所定照度に達するまで漸増させるとともに、
    前記制御部は、前記乗員の周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、前記所定時間を前記周辺照度が前記所定値以上であることを検知した場合より長くなるようにする第1の制御と、前記乗員の周辺照度が所定値未満であることを検知した場合において、前記所定照度を前記周辺照度が前記所定値以上であることを検知した場合より低くなるようにする第2の制御と、の少なくとも一方の制御を行って前記照明部を点灯させることを特徴とする車両用照明装置。
  2. 前記制御部は、前記周辺照度が前記所定値未満であることを検知した場合において、
    車両のシフトレバーが駐車レンジ以外であるときは、前記シフトレバーが前記駐車レンジであるときよりも低い照度で前記ランプを点灯させる請求項1に記載の車両用照明装置。
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