JP2015223452A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Yasuyuki Joko
康之 上甲
政弘 道坂
Masahiro Dosaka
政弘 道坂
小池 敏文
Toshifumi Koike
敏文 小池
隆太 出井
Ryuta Dei
隆太 出井
平山 亮二
Ryoji Hirayama
亮二 平山
川村 圭三
Keizo Kawamura
圭三 川村
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Abstract

【課題】しわの少ない乾燥仕上がりを実現する洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】筺体と、該筺体に弾性支持された外槽と、該外槽に回転自在に支持された内槽と、該内槽の下部に衣類を撹拌するための回転翼と、空気を前記内槽の内部に送風する送風ファンと、前記空気を前記内槽の内部へ導く乾燥ダクトとを備えた洗濯乾燥機において、前記乾燥ダクトから送風された空気を前記内槽の上方から下方へ導く内槽風路を、前記内槽の内周の一部に設け、前記乾燥ダクトの出口の流路断面積を、前記内槽風路の入口の流路断面積よりも小さくなるように形成し、乾燥工程中の少なくとも一部に、前記乾燥ダクトの出口が前記内槽風路の入口と対向して静止した状態で前記送風ファンを駆動する運転を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は内槽や回転翼を回転させて衣類の洗いやすすぎを行い、さらに内槽を回転して衣類の脱水を行い、その後に内槽に温風、或いは乾燥風を吹き込んで衣類を乾燥する機能を備えた洗濯乾燥機に関するものである。
一般的に洗濯乾燥機は、衣類を収容する内槽の底部に回転翼を設け、内槽及び回転翼を回転支持する外槽に水を溜めた状態で、回転翼を正逆回転させることで洗いを行う。そして、内槽を高速回転させて脱水を終了した後の乾燥工程では、送風ファンにより衣類の水分を含んだ空気が循環経路に導かれ、この循環経路に設けられた除湿機構により水分を取り除いた後、ヒータで加熱して温度を上昇させ、この空気を内槽の上方から内槽内へ再び吹き出すような構成としている。また、乾燥工程では回転翼や内槽を正逆回転させて衣類を撹拌し、送風ファンから送られた空気を衣類に均一に吹き付けることで、衣類ごとの乾燥度合いを均一にしている。
しかしながら、この撹拌を長時間行うと、衣類の絡みやねじれが生じやすく、この状態で乾燥するとしわになり易い。また、内槽を高速回転させて脱水する洗濯乾燥機は、送風ファンを回転する内槽に設けることが出来ないことから、送風ファンから送られた空気の吹き出し口と衣類との距離が長くなり、吹き出し口からの噴流が広がり、衣類に当たる空気の風速が減速してしまう。
そこで、短時間で衣類の乾燥を行う従来技術として、特許文献1には、「内槽の内部へ送風した空気を内槽上方から内槽下方へ導く温風路を内槽の壁面に沿って設けた」と記載されている。これによると、「衣類の出し入れをしやすくすると共に、乾燥効率を向上させ、乾燥時間を短縮し筺体を小型化できる」と記載されている。
特開2006−15028号公報
特許文献1に記載された技術では、送風ファンから内槽内部へ送風する送風口の断面積と温風路の入口の断面積の関係について、何ら考慮されていない。このため、送風口と温風路入口との隙間から空気が漏れやすく、結果として、温風路の下側から吹き出す空気の風量が減少するため、風速も低下してしまう。
本発明の目的は、送風ファンから衣類に向かって吹き出す出口までの間に空気が漏れるのを防ぎ、衣類に近い距離から風量と風速の大きい空気流を送風し続けることで、しわの少ない乾燥仕上がりを実現する洗濯乾燥機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、筺体と、該筺体に弾性支持された外槽と、該外槽に回転自在に支持された内槽と、該内槽の下部に衣類を撹拌するための回転翼と、空気を前記内槽の内部に送風する送風ファンと、前記空気を前記内槽の内部へ導く乾燥ダクトとを備えた洗濯乾燥機において、前記乾燥ダクトから送風された空気を前記内槽の上方から下方へ導く内槽風路を、前記内槽の内周の一部に設け、前記乾燥ダクトの出口の流路断面積を、前記内槽風路の入口の流路断面積よりも小さくなるように形成し、乾燥工程中の少なくとも一部に、前記乾燥ダクトの出口が前記内槽風路の入口と対向して静止した状態で前記送風ファンを駆動する運転を有する。
本発明によれば、送風ファンより下流に位置する乾燥ダクトの出口と、内槽に設けた内槽風路の入口との接続部分で空気が漏れにくく、衣類の下層部に当たる空気の風量と風速を大きくすることができるため、衣類のしわが少ない乾燥仕上りの良い洗濯乾燥機を提供できる。
本発明が適用される洗濯乾燥機の外観図である。 図1に示す洗濯乾燥機の要部を示す縦断面図である。 図2のA−A断面の要部を示す平面図である。 図1に示す洗濯乾燥機の要部を示す縦断面図である。 図1に示す洗濯乾燥機の制御処理の一部を示すフローチャートである。 本発明の実施例2となる洗濯乾燥機の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は洗濯乾燥機100の外観図、図2は洗濯乾燥機100の要部断面であり、内槽9の回転軸をz、内槽9の鉛直方向中心を一点鎖線B−B、そして乾燥工程時に衣類に吹き付ける空気の流れを矢印で示す。また、図2は温風吹き出し口(乾燥Aダクト51の出口)51aと内槽風路入口52aとが対向した状態を表す。
図1より、洗濯乾燥機100は、外郭を構成する筺体1を備え、筺体1の上部にあるトップカバ−2の前側には電源スイッチ5や洗剤・仕上げ剤容器28が設けてある。また筺体1には、衣類投入口2aを覆うように外蓋3が設けられている。外蓋3の前側には、取っ手3aと、操作スイッチ6や表示器7を備えた操作パネル8が設けられており、取っ手3aを上方に引くと中央で折り曲がり開くようになっている。なお、操作パネル8は、筺体1の底部に設けた制御装置14に電気的に接続している。
筺体1の内部には、水を溜める外槽10が弾性支持されている。外槽10の側面外側には、洗濯時や脱水時の外槽10の振動を検出するための、振動センサ27を備えている。また、外槽10の底面には、エアトラップ21aが設けてあり、その内部の圧力がチューブ21bを介して水位センサ21に伝えられ、外槽10内に溜められた水の水位を検知する。
外槽10の内部には、衣類を収納するための内槽9を備える。内槽9は、その外周壁に通水および通風のための多数の小さな貫通孔9aと、その底壁に通水および通風のための複数の貫通孔9bを有し、その上縁部に流体バランサー9cを備え、底部の内側には回転翼11を回転自在に支持している。また、内槽9の内周の一部における内周壁には、温風吹き出し口51aから吹き出した空気を内槽9の上方から下方へ導くための内槽風路52が設けてある。この内槽風路52は、温風吹き出し口51aに向けて開口する内槽風路入口52aと、内槽9の中心に向かって開口する内槽風路出口52bを備える。なお、この内槽風路入口52aは、流体バランサー9cよりも内径側に配置している。
外槽10の底部の外側にはモータ13が設けてあり、クラッチ機構12を制御することで、内槽9と回転翼9の回転を次のように動作させることが出来る。一つは、内槽9を静止させるように係止または自由に回転できるように解放した状態で回転翼11を繰り返し正逆回転させる動作で、主に衣類を撹拌させる場合に用いる。もう1つは、内槽9と回転翼11を一体的に同一方向に回転させる動作で、主に衣類の撹拌と遠心脱水する場合に用いる。
外槽10の上面には槽カバ−31が設けてあり、槽カバー31は上面と下面を連通する衣類投入口31a、洗剤・柔軟仕上げ剤入口28a、温風吹き出し口51a、給水入口32(図3参照)、循環水入口33を備える。また、槽カバー31には、衣類投入口31aを覆うように内蓋23が設けてあり、ヒンジ23bにより開閉自在とする。内蓋23は、取っ手23aを上方に持ち上げることでロックが解除されて開き、下方に押すことでロックされる。
筺体1の後側には乾燥Aダクト51と乾燥Bダクト22を設けている。乾燥Aダクト51は、送風ファン19の出口と温風吹き出し口51aとの間を接続し、その途中には熱源であるヒータ20と、温度センサ26を備える。一方、乾燥Bダクト22は、通水通気口10bと送風ファン19との間を接続し、その途中には、空気を除湿するための除湿機構22bを備える。また、筺体1には給水電磁弁4が設けてあり、内槽9、除湿機構22b、そして洗剤・仕上げ剤容器28に給水可能となっている。
外槽10には、通水通気口10bと循環水入口33との間を接続する循環パイプ17を設けている。循環パイプ17の途中には、筺体1の底部に設けた循環ポンプ16、異物トラップ18があり、異物トラップ18には排水弁15を介して排水ホース24が接続している。循環ポンプ16を運転すると、外槽10内の水は、通水通気口10bから循環パイプ17を通り外槽10の上部に運ばれ、槽カバー31の循環水入口33から外槽10内に導かれ、糸屑を取り除いた後に内槽9内に散水される。
ここで、温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aの流路断面積の大小関係について、図2及び図3を用いて説明する。図3は、図2中のA−A断面の要部を示す平面図であり、上方から見て内槽風路入口52aの内槽9の周方向長さをL、径方向長さをdで示す。流路断面積とは空気の流れ方向に垂直な面であり、内槽風路入口52aの流路断面積を温風吹き出し口51aの流路断面積よりも大きくする。これにより、温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aは図3から見て重なる範囲が広くなることで、内槽9を回転させて温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aとを対向させる位置に固定しようとした時、内槽9の位置決めがし易くなり、温風吹き出し口51aから出た空気を内槽風路52へ送風することが出来る。特に、内槽風路入口52aの内槽9の周方向長さLが、径方向長さdよりも大きくすることで、内槽風路52が内槽9の径方向に突出する量を抑えながら、温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aとをより対向させやすくなる。なお、本実施例では温風吹き出し口51aを円形としているが、内槽風路入口52aに合せて楕円形とする方が空気の漏れは少なくなる。
また、内槽風路出口52bの流路断面積は、内槽風路入口52aの流路断面積よりも大きくする。これにより、内槽風路52に流入した空気が内槽風路入口52aから漏れるのを防ぐことができる。さらに、内槽風路52は、内槽風路入口52aを流体バランサー9cよりも回転軸zに近い位置に設けることで、流体バランサー9cの制振性能を損なわずに、内槽風路出口52bまで空気を導くことが出来る。また、内槽風路52は内槽風路出口52bを少なくとも内槽9の鉛直方向の中心である一点鎖線B−Bよりも下方に備えることで、乾燥工程時に内槽9の下側に溜まった衣類に対して、内槽9の上方から衣類への空気を吹き付ける場合に比べ、より近い距離から空気を吹き付けることが出来る。
次に、乾燥Aダクト51の流路断面積について、図2及び図3を用いて説明する。乾燥Aダクト51は、送風ファン19の出口から温風吹き出し口51aに向かって流路断面積が減少し、温風吹き出し口51aで流路断面積が最小となるように設ける。これにより、送風ファン19から送られた空気は増速され、温風吹き出し口51aから出る空気の速度が大きくなる。同時に、温風吹き出し口51a近傍の静圧が低下することで、温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aとの隙間から周囲の空気が流入し、内槽風路52に導かれる空気の風量は増加する。このように、温風吹き出し出口51aで空気の流れを絞ることで、内槽風路出口52bから衣類に向けて吹き付ける空気の風量が増加し、衣類のしわをより低減することが出来る。
ここで図4は、内槽風路52と、それと同様の作用効果を有する内槽風路71の二つの流路を設けた構成の縦断面図である。内槽風路71を設けることで、内槽9の下部から空気を吹き付ける場所が増えてより万遍なく衣類に送風できるため、乾燥時間が短くなり、衣類のしわを低減できる。また、内槽風路71の重心は、回転軸zに対して内槽風路52の重心と対向する位置となるように設けられている。これは、内槽9が回転した時に内槽風路52のみでは回転軸zに対して不釣り合い質量となるが、内槽風路71を設けることで、内槽9と、内槽9に固定された内槽風路52や内槽風路71などの構成要素の合計から成る回転体としての偏心質量は小さくなり、釣り合いがとり易くなる。なお、内槽9が回転した時に回転軸zと釣り合うように設置する質量は、前述の内槽風路71に限らず、内槽9内に設ける流路、水の流れや布の動きを促進するための構造物、糸屑捕集手段などでも同様の効果が得られ、またそれらを複数個設けてもよい。
次に、制御装置4が実行する洗濯乾燥運転の制御フローについて図5を用いて説明する。
≪ステップS101≫
洗濯乾燥機の状態確認および初期設定を行う。
≪ステップS102≫
操作パネル8の表示器7を点灯表示し、操作スイッチ6からの指示入力に従って洗濯コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯コースまたは前回実施の洗濯コースを自動的に設定する。
≪ステップS103≫
操作パネル8の操作スイッチ6における運転開始の指示入力を監視して処理を分岐する。
≪ステップS104≫
洗い水を給水する前の乾布状態において、衣類の重量検出処理を実行する。次に、予め設定した布量と洗剤量及び水量の対照テーブルから、必要な洗剤量と水量を求める。
≪ステップS105≫
求めた洗剤量を操作パネル8の表示器7に表示する。
≪ステップS106≫
使用者が表示された量の洗剤を洗剤・柔軟仕上げ剤容器28に投入するまでの間、所定時間待機する。
≪ステップS107≫
高濃度の洗い水を生成するための洗剤溶かしを実施する。まず、給水電磁弁4を開き、洗剤・柔軟仕上げ剤容器28の洗剤投入室に給水し、洗剤給水の水と共に洗剤・柔軟仕上げ剤入口28aを通り外槽10の底部に落下する。
次に、洗剤溶かし水位まで給水したら給水を停止する。洗剤溶かし水位とは、内槽9を回転させたときに、内槽9の底で給水した水と洗剤を攪拌するのに十分な水量で、かつ水面が回転翼11の下面の高さより低くなる(衣類が洗剤溶かし前に濡れない)ように設定したものである。
最後に、内槽9を回転させることによって、外槽10の底部に投入された洗剤溶かし水と洗剤を攪拌して、洗剤が高濃度に溶解した洗い水を生成する洗剤溶かしが実行される。
≪ステップS108≫
前洗いを実行する。まず、内槽9を静止させた状態で回転翼11を正逆回転させる撹拌を間欠的に行ない、回転翼11の正逆回転中に循環ポンプ16を運転することによって外槽10の底部の洗い水を衣類の上に降り掛ける。このとき、高濃度の洗い水が衣類に散布されるため、洗剤の浸透作用で衣類にむらなく浸透する。衣類に浸透した高濃度の洗い水は、油の溶解能力が高く、皮脂汚れなどの油脂汚れを溶解し、衣類から汚れが浮き上がらせる効果が非常に大きく、高い洗浄力が得られる。次に、回転翼11と循環ポンプ16の停止中に水位センサ21の検出信号を参照しながら給水電磁弁4を開いて水位が設定水位を越えないように補給水する。この運転を複数回繰り返すことによって、衣類に洗い水が浸透する。
≪ステップS109≫
本洗いを実行する。まず、内槽9を静止させた状態で回転翼11を正逆回転させながら循環ポンプ16を運転し、外槽10の底部に溜った洗い水を衣類に降り掛けて洗いを行なう。最後に、循環ポンプ16の運転を停止して洗い水の循環を止めた状態で回転翼11を正逆回転させることで、内槽9内の衣類の分布を均一にし、本洗い時間を終了させるようにする。
≪ステップS110≫
シャワーすすぎを実行する。まず、排水弁15を開いて外槽10の底部に溜っている洗い水を排水した後に、内槽9を一方向に回転させて衣類に含まれている洗い水を遠心脱水する。内槽9の脱水時の回転速度は、後述する最終脱水における回転速度(約1000r/min)と同様に設定し、高い脱水率を実現するように脱水運転を行なう。次に、内槽9を所定の回転速度で回転させながら、給水電磁弁4を開放して水道水を回転翼11上の衣類に降り掛けるように給水し、衣類に含まれる洗剤分を希釈する。この動作を所定時間行った後、内槽9を所定の脱水回転速度まで上昇させて、脱水を行う。
≪ステップS111≫
溜めすすぎを実行する。まず、排水弁15を閉じて、給水電磁弁4を開いて洗剤・柔軟剤投入容器28における柔軟仕上げ剤投入室に給水することによって、該柔軟仕上げ剤投入室内の柔軟仕上げ剤を外槽10の底部に給水する。次に、ステップ110と同様に、内槽9により衣類の撹拌を行うことで、衣類が含む洗剤分を希釈する。
≪ステップS112≫
最終脱水を実行する。まず、排水弁15を開いて外槽10の底部に溜っている水を排水し、次に内槽9を一方向に回転させて衣類に含まれている洗い水を遠心脱水する。この最終脱水の回転数と運転時間は、所望の脱水率が得られるように設定する。
≪ステップS113≫
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して処理を分岐する。
≪ステップS114≫
洗濯乾燥コースが設定されている場合は、乾燥を実行する。まず、排水弁15を開放した後、送風ファン19から送られた空気を内槽風路出口52bまで導くために、内槽9を回転させて、温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aとが対向した位置で静止させるように係止または自由に回転できるように解放した状態とする。
≪ステップS115≫送風ファン19により送風を開始する。
≪ステップS116≫ヒータ20に通電し、送風ファン19から送られた空気を加熱する。このとき、送風ファン19から送られた空気は、図2の矢印のように、乾燥Aダクト51を通って温風吹き出し口51aから内槽風路入口52aに向かって吹き出し、さらに内槽風路52を通って内槽風路出口52bから衣類に吹きつけられ、衣類を温めて水分を蒸発させる。高温多湿となった空気は、貫通孔9a、9bを通り外槽10に出て、通水通気口10bから乾燥Bダクト22に送られ、除湿機構22bにより除湿された空気となり、ヒータ20で再度加熱され、内槽9内に吹き込むように循環する。
≪ステップS117≫
内槽風路出口52bから出た空気が衣類に均一に当たるように、回転翼11を正逆回転させて、衣類の撹拌を行う。なお、回転翼11の正逆回転は断続的に行ってもよく、連続して行ってもよい。
≪ステップS118≫
内槽9を回転させることで、温風吹き出し口51aから衣類の上層部に空気を吹き付ける。この動作により、ステップS117で対向していた温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aは、その位置関係は解消されて内槽風路出口52bではなく温風吹き出し口51aから空気を吹き付けることになるため、空気が衣類に向かって吹き出す位置と衣類との距離が遠くなる。しかしながら、温風吹き出し口51aの流路断面積が最小となるように乾燥Aダクト51を設けてあるため、温風吹き出し口51aから吹き出した空気が内槽風路52を介さずに直接衣類に吹きつける場合でも、高速の空気を衣類に吹き付けることが出来る。なお、乾燥工程で送風ファン19により送風している間は、内槽9が回転している時間を、回転翼11が回転している時間よりも短くする。すなわち、送風ファン19で送風している間は、内槽9の回転が止まっている時間を、回転翼11が内槽9に対して止まっている時間よりも長くする。これにより、温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aとが対向した状態で回転翼11を動かすことが出来るため、内槽風路出口52bから高速の空気流を送風しながら回転翼11により衣類の撹拌ができ、万遍なく衣類に空気を吹き付けることが出来る。加えて、衣類に近い内槽風路出口52bまで持続的に空気を導くことができ、衣類から遠い温風吹き出し口51aから空気を吹き付けるよりも速い風速の空気を衣類に長時間供給できる。これらの作用効果により、衣類が均一に乾燥するまでの時間は短くなり、かつ高速の空気で衣類のしわを持続的に伸ばすことが出来るため、衣類のしわを低減することが出来る。ただし、この内槽9が止まっている時間は、内槽9を係止させずに、自由に回転できるよう解放している時間も含むが、回転翼11を回転させた勢いで、対向している温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aの位置関係が解消している時間は含まない。このように、温風吹き出し出口52bから衣類に空気を吹き付ける時間を極力長くすることで、衣類のしわを減少させることができる。
≪ステップS119≫
S114と同様に、内槽9を回転させて、温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aとが対向する位置で固定する。
≪ステップS120≫温度センサ26で検出した温風の温度変化の割合が、所定の値になったときに衣類が乾燥したと判断する。衣類が乾燥していない場合は、ステップS117からステップS119の動作を繰り返す。ただし、衣類のしわを減少させる効果が最も高いのは、衣類に近い内槽風路出口52bから送風する方法であるため、内槽9を回転させて衣類の上層部に空気を当てるステップS118とS119を省略して、回転翼11で撹拌しながら衣類の下層部に空気を送るステップS117のみとしてもよい。
≪ステップS121≫
ヒータ20の通電をやめる。なお、本実施例では衣類が乾燥するまでヒータ20の通電を続けたが、消費電力量を抑えるために、ステップS117からステップS119までの中で、一貫して通電しない場合や途中でヒータの通電をやめる場合、または通電を断続的に行っても良い。
≪ステップS122≫
送風ファン19による送風を停止する。
≪ステップS123≫
乾燥工程を終了し、表示器7またはブザー43で使用者に知らせる。
なお、以上で述べた洗濯乾燥運転は標準コースであり、毛布やいたみ易い衣類を対象とした特殊コースの場合は、衣類が傷まないように回転翼11を回転させる時間は短い方が良い。この場合、乾燥工程の始めは、内槽9を回転させながら温風吹き出し口51aから衣類の上層部に向かって温風を吹き付け、最後に温風吹き出し口51aと内槽風路入口52aとを対向させて、内槽風路出口52bから衣類に向かって空気を吹き付けることで、衣類の傷みも防ぎながら、しわも低減することが出来る。
また、本実施の形態例では空気を加熱する熱源としてヒータ20を用いて説明したが、熱源はヒートポンプによるものでも同様の効果を得ることが出来る。
図6は、第二の実施の形態例における洗濯乾燥機100の温風吹き出し口61a近傍を拡大して示す縦断面図である。図6(A)(B)は、それぞれ温風吹き出し口61aと内槽風路入口62aとの接続前後を表しており、送風ファン19から送風された空気を細い矢印で、その空気の流れに対して伸縮継ぎ手61bが上流側に縮む力を太い矢印で、伸縮継ぎ手61bが下流側に伸ばされる力を白抜きの矢印で示している。実施例2における洗濯乾燥機100は、乾燥Aダクト61の温風吹き出し口61a近傍に伸縮継ぎ手61bを備える。これにより、乾燥Aダクト61は送風ファン19から送風された空気の上流側から下流側に向かって、または上流側から下流側に向かって伸縮自在となり、伸縮継ぎ手61bの伸縮により温風吹き出し口61aと内槽風路入口62aが接続または非接続となるどちらの形態も可能としている。なお、他の構成は第1の実施形態と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
ここで、伸縮継ぎ手61bを伸縮させる形態の一例として、伸縮継ぎ手61bが上流側に縮む復元力を備え、送風ファン19から送られる空気の圧力で下流側に伸びる構成について述べる。まず、図9(A)は、送風ファン19から送られた空気が所定の圧力以下で、温風吹き出し口61aと内槽風路入口62aとが接続されていない状態を示す。このとき、内槽9は、温風吹き出し口61aに妨げられることなく回転自在であるため、脱水を行うことが出来る。
一方、図9(B)は、送風ファン19から送られた空気が所定の圧力以上となり、温風吹き出し口61aと内槽風路入口62aとが接続された状態を示す。このとき、太い矢印で示す伸縮継ぎ手61bの復元力よりも、白抜き矢印で示す送風ファン19から送られた空気の圧力による伸び力の方が大きいため、温風吹き出し口61aは内槽風路入口62aの上面または内槽風路62の内壁に押しつけられ、空気の漏れが少なくなる。また、内槽風路62には、温風吹き出し口61a近傍の乾燥Aダクト61との接触面積が大きくなるように、乾燥Aダクト61の温風吹き出し口61aの近傍に沿った傾斜部62bを設けることで、接続した際に摩擦力で抜けにくくすると共に、空気の漏れが少なくなる。特に、図3のように、周方向長さLが長い場合、乾燥Aダクト61と内槽風路62との接触面積が小さくなりやすいので、傾斜部62bにより接触面積を大きくする必要がある。
このように、送風ファン19を用いて、伸縮継ぎ手61bの伸縮を任意に切替えることで、内槽9を回転させる時はその妨げとならないように伸縮継ぎ手61bを縮めて非接続とし、衣類に空気を吹き付ける時は空気の漏れが少なくなるように伸縮継ぎ手61bを伸ばして接続とすることが出来るため、衣類に当たる空気の風速の減速を抑え、衣類のしわを低減することが出来る。
なお、本実施例では伸縮継ぎ手61aをゴム製の蛇腹形状として、伸縮継ぎ手61a自身に復元力を持たしているが、コイルばねや板ばねなどで復元力を与えても良い。また、伸縮継ぎ手61aを下流側に伸ばす力として、送風ファン19から送られた空気の圧力を利用したが、モータや電磁力により外部から力を与えても良い。また、温風吹き出し口61aの開口形状を、内槽風路入口62aの開口形状と相似関係となるように設けることで、温風吹き出し口61aと内槽風路入口62aとの隙間が狭くなり、より空気が漏れにくくなる。
また、本実施の形態例では熱源としてヒータ20を用いて説明したが、熱源はヒートポンプによるものでも同様の効果を得ることが出来る。
1 筺体
9 内槽
10 外槽
11 回転翼
19 送風ファン
22 乾燥Bダクト
51 乾燥Aダクト
51a 温風吹き出し口
52 内槽風路
52a 内槽風路入口
52b 内槽風路出口

Claims (4)

  1. 筺体と、該筺体に弾性支持された外槽と、該外槽に回転自在に支持された内槽と、該内槽の下部に衣類を撹拌するための回転翼と、空気を前記内槽の内部に送風する送風ファンと、前記空気を前記内槽の内部へ導く乾燥ダクトとを備えた洗濯乾燥機において、
    前記乾燥ダクトから送風された空気を前記内槽の上方から下方へ導く内槽風路が、前記内槽の内周の一部に設けられ、
    前記乾燥ダクトの出口の流路断面積が、前記内槽風路の入口の流路断面積よりも小さくなるように形成されており、
    乾燥工程中の少なくとも一部に、前記乾燥ダクトの出口が前記内槽風路の入口と対向して静止した状態で前記送風ファンを駆動する運転を有することを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 請求項1において、前記乾燥ダクトの流路断面積は出口で最も小さくなることを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項1乃至2において、前記乾燥ダクトの一部が伸縮する伸縮継ぎ手を備え、前記伸縮継ぎ手が伸びることで前記乾燥ダクトの出口と前記内槽風路の入口とを接続することを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 筺体と、該筺体に弾性支持された外槽と、該外槽に回転自在に支持された内槽と、該内槽の下部に衣類を撹拌するための回転翼と、空気を前記内槽の内部に送風する送風ファンと、前記空気を前記内槽の内部へ導く乾燥ダクトとを備えた洗濯乾燥機において、
    前記乾燥ダクトから送風された空気を前記内槽の上方から下方へ導く内槽風路が、前記内槽の内周の一部に設けられ、
    前記内槽風路の入口の鉛直投影内に、前記乾燥ダクトの出口の鉛直投影が含まれる状態で、前記送風ファンを駆動する乾燥工程を有することを特徴とする洗濯乾燥機。
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