JP2015223018A - 過電流検出回路、空気調和機、サーミスタの取り付け構造、及び電気機器 - Google Patents

過電流検出回路、空気調和機、サーミスタの取り付け構造、及び電気機器 Download PDF

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【課題】過電流検出レベルを容易に設定することができる過電流検出回路を提供する。【解決手段】過電流検出回路は、導体ライン上に設けられる電流駆動型トランジスタQ1と、前記電流駆動型トランジスタの制御端子に供給する制御電流の値を調整する調整部102、R1、R2、C2とを備え、前記導体ラインを流れる過電流を前記電流駆動型トランジスタの第1端子−第2端子間電圧に基づいて検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、過電流検出回路、空気調和機、サーミスタの取り付け構造、及び電気機器に関する。なお、本発明に係る電気機器は、過電流検出回路及びサーミスタの取り付け構造の少なくとも一つを備える。
従来の空気調和機の要部構成例を図18に示す。従来の空気調和機は、インバータ回路101と、マイクロコンピュータ102と、インバータ制御回路103と、圧縮機の三相交流モータ104と、リアクタL1と、ダイオードブリッジ回路DB1と、電解コンデンサC1と、シャント抵抗Rdとを備えている。
商用交流電源100から出力される商用交流電圧は、ダイオードブリッジ回路DB1により整流され、電解コンデンサC1によって平滑されて直流電圧となり、その直流電圧がインバータ回路101に供給される。リアクタL1によって力率が改善される。
インバータ回路101は、2つのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が直接接続された直列回路を3つ並列接続している回路構成であり、各直列接続回路におけるIGBT同士の接続ノードの電圧がインバータ回路101の各相出力電圧となる。なお、各IGBTのコレクタ−エミッタ間にはエミッタからコレクタに向けて順方向となるようにダイオードが接続されている。インバータ回路101は直流電圧を三相正弦波状電圧に変換し、三相交流モータ104に供給する。
マイクロコンピュータ102は、センサによって検知される室内環境やユーザのリモコン操作により設定された運転状態に基づいて、インバータ制御回路103にインバータ回路101の駆動制御内容を指示する。
インバータ制御回路103は、マイクロコンピュータ102の指示に従ってインバータ回路101を駆動する。また、インバータ制御回路103は、インバータ回路101に流れ得る過電流をシャント抵抗Rdの両端電位差を用いて検出する。インバータ制御回路103は、インバータ回路101及び圧縮機に過電流が流れていることを検出すると、インバータ回路101の全IGBTをオフ状態に保持してインバータ回路101及び圧縮機の動作を停止させる。
また、空気調和機の据え付けにおいて、圧縮機やファンが正常に動作するかを点検するために、強制運転が行われる。強制運転は、引越しなどによる移設の際に熱交換器や配管内の冷媒を回収するためにも実施され、空気調和機が正常に機能していないときにも実施される。
室内機と室外機とを備える分離型の空気調和機では、強制運転の開始を指示するためのスイッチは通常室内機に設けられる。なお、特許文献2で提案されている空気調和機では、強制運転の開始を指示するためのスイッチを室外機に設け、作業性の向上を図っている。
また、従来、空気調和機に搭載される圧縮機が大型である場合には、圧縮機の上面から突出している端子をカバーする端子カバー部材の内部にサーミスタを固定する取り付けアングルが装備されており、そのアングルを用いて専用ばねでサーミスタを取り付け、圧縮機の上面の温度をサーミスタで検出していた。一方、空気調和機に搭載される圧縮機が大型でない場合には、端子カバー部材の内部に取り付けアングルが装備されていないため、圧縮機の吐出管にサーミスタをばねで取り付け、圧縮機の吐出管の温度をサーミスタで検出していた。
特許第4589453号公報 特開平2−150648号公報 特開昭61−39504号公報 特開平9−210311号公報
図18に示す従来の空気調和機において、三相交流モータ104のステータコイルに電流が流れると、三相交流モータ104のステータ内に磁界が発生する。この磁界がロータに設置している磁石に作用し、ロータが回転する。
三相交流モータ104のステータコイルに大きな電流が流れると、三相交流モータ104のステータ内に発生する磁界も大きくなってしまう。この磁界が過大になると、三相交流モータ104のロータに設置している磁石の磁極が弱まってしまい、ロータがスムーズに回転しなくなる。
三相交流モータ104のロータに設置している磁石の種類には、着磁されているフェライトや希土類などがある。そして、ステータコイルに流れる電流が同じであっても、ロータに設置している磁石の種類によって磁極の弱化レベルが異なる。したがって、磁極の弱化を所定のレベル以下に抑えるためには、過電流の検出レベルをロータに設置している磁石の種類に応じて調整しなければならない。
また、インバータ回路で用いているパワー半導体素子(図18に示す例ではインバータ回路101のIGBT)の種類が異なれば、パワー半導体素子の最大定格電流値が異なってくる。
異なる種類の空気調和機において圧縮機やインバータ回路が共通化されている場合もあるが、空気調和機の種類に応じて、圧縮機の種類が複数存在し、インバータ回路で用いているパワー半導体素子の種類も複数存在する。このため、過電流の検出レベルも複数存在することになる。
図18に示す従来の空気調和機においては、過電流検出回路の過電流検出レベルを変更するには、シャント抵抗Rdの抵抗値を変更する、すなわち使用するシャント抵抗Rdの種類を変更する必要があり、過電流検出回路の過電流検出レベルを設定するのに手間がかかっていた。また、使用するシャント抵抗Rdの種類を変更する必要があることから、過電流検出回路の標準化ができない状況になっていた。
なお、特許文献1で提案されている空気調和機は、過電流検出回路を用いて過熱保護を行っているが、過電流検出回路の過電流検出レベル(電流制限値)を変更するには感温抵抗素子の種類を変更する必要がある点で、図18に示す従来の空気調和機と同様である。
また、強制運転に関して、上述した通り特許文献2で提案されている空気調和機では、強制運転の開始を指示するためのスイッチを室外機に設けている。しかしながら、特許文献2で提案されている空気調和機の構成では、強制運転の開始を指示するためのスイッチを室外機に追加する必要があるため、コストが上がるという問題があった。
また、サーミスタの取り付け構造に関して、圧縮機の吐出管にサーミスタをばねで取り付け、圧縮機の吐出管の温度をサーミスタで検出している構造において、冷媒を循環している場合は、圧縮機の上面の温度と圧縮機の吐出管の温度に若干の差はあるものの空気調和機を制御するのに問題のないレベルであった。しかしながら、冷媒を循環していない状態で圧縮機内部に搭載しているモータのステータ巻線に通電している場合、圧縮機の上面の温度は上昇するが圧縮機の吐出管の温度は殆ど上昇しないため、圧縮機の上面の温度と圧縮機の吐出管の温度に大きな差が生じ、圧縮機内部に設けられている巻線の温度を正確に検出することができなかった。このため、圧縮機内部に設けられている巻線が異常高温になるおそれがあった。
なお、特許文献3及び特許文献4で提案されているサーミスタの取り付け構造は、サーミスタを固定する取り付けアングルが装備されていない端子カバー部材が装着される圧縮機に適用しても、圧縮機の上面の温度を検出できない構造である。
上記の過電流検出回路に関する問題は空気調和機に限らず、過電流検出回路を備える電気機器全般に起こり得る問題である。また、上記のサーミスタの取り付けに関する問題は空気調和機に限らず、サーミスタ及び圧縮機を備える電気機器全般に起こり得る問題である。
本発明は、上記の状況に鑑み、過電流検出レベルを容易に設定することができる過電流検出回路及びそれを備えた電気機器を提供することを第1の目的とする。
本発明は、上記の状況に鑑み、低コストで強制運転を行うことができる空気調和機を提供することを第2の目的とする。
本発明は、上記の状況に鑑み、圧縮機内部に設けられている巻線の温度の検出精度が高いサーミスタの取り付け構造及びそれを備えた電気機器を提供することを第3の目的とする。
上記第1の目的を達成するために本発明に係る過電流検出回路は、導体ライン上に設けられる電流駆動型トランジスタと、前記電流駆動型トランジスタの制御端子に供給する制御電流の値を調整する調整部とを備え、前記導体ラインを流れる過電流を前記電流駆動型トランジスタの第1端子−第2端子間電圧に基づいて検出する構成(第1の構成)とする。
上記第1の構成の過電流検出回路において、前記調整部が、パルス電圧信号を出力するパルス回路と、前記パルス電圧信号を平滑する平滑回路とを備え、前記パルス電圧信号のオンデューティを調整して前記制御電流の値を調整する構成(第2の構成)とすることが望ましい。
上記第2の構成の過電流検出回路において、前記調整部が、前記平滑回路と前記電流駆動型トランジスタの制御端子との間に設けられる抵抗を備える構成(第3の構成)とすることが望ましい。
上記第2の目的を達成するために本発明に係る空気調和機は、プリント基板と、前記プリント基板を支持するプリント基板支持体と、前記プリント基板を前記プリント基板支持体に固定するための複数のねじと、前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されているか否かを検出し、前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されているか否かに応じて強制運転のオン/オフを切り替える制御部とを備える構成(第4の構成)とする。
上記第4の構成の空気調和機において、前記プリント基板が、第1の導電パターンと、第2の導電パターンとを有し、前記第1の導電パターンに所定の電圧が印加され、前記第2の導電パターンに前記制御部の検出用端子が接続されており、前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されていない場合は前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとが前記複数のねじのうち所定の一つを介して電気的に接続され、前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されている場合は前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとが電気的に接続されていない構成(第5の構成)とすることが望ましい。
上記第5の構成の空気調和機において、前記プリント基板が、前記第1の導電パターンの端部上に設けられる第1の導電体と、前記第2の導電パターンの端部上に設けられる第2の導電体とを有し、前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されていない場合は、前記複数のねじのうち所定の一つの頭部が前記第1の導電体及び前記第2の導電体と接触する構成(第6の構成)とすることが望ましい。
上記第3の目的を達成するために本発明に係るサーミスタの取り付け構造は、サーミスタと、圧縮機と、前記圧縮機の上面から突出している端子をカバーする端子カバー部材と、前記端子カバー部材を前記圧縮機に固定するためのボルトとを備え、前記サーミスタが、感温部と、貫通孔が形成されている固定部と、前記感温部と前記固定部とを連結する連結部とを有し、前記ボルトが前記貫通孔を貫通し、前記ボルトにより前記サーミスタが前記圧縮機に固定され、前記サーミスタが前記圧縮機に固定されている状態において、前記感温部が前記圧縮機の上面に接触している構成(第7の構成)とする。
上記第7の構成のサーミスタの取り付け構造において、前記感温部が、前記連結部によって前記固定部と連結される外装部と、前記外装部に対して着脱可能な内装部とを有する構成(第8の構成)とすることが望ましい。
上記第1及び第3の少なくとも一つの目的を達成するために本発明に係る電気機器は、上記第1〜第3のいずれかの構成の過電流検出回路、上記第7〜第8のいずれかの構成のサーミスタの取り付け構造を少なくとも一つ備える構成(第9の構成)とする。
本発明に係る過電流検出回路及びそれを備えた電気機器によると、調整部が制御電流の値をソフトウェア的に調整することで、同一部品(同一ハードウェア)を使用したまま過電流検出レベルを変更することができる。これにより、過電流検出レベルを容易に設定することができるとともに、過電流検出回路の標準化が行える。
本発明に係る空気調和機によると、プリント基板をプリント基板支持体に固定するための複数のねじのうち所定の一つが取り外されているか否かに応じて強制運転のオン/オフを切り替えるので、複数のねじのうち所定の一つが強制運転のオン/オフを切り替えるためのスイッチを兼ねることになる。これより、低コストで強制運転を行うことができる。
本発明に係るサーミスタの取り付け構造及びそれを備えた電気機器によると、サーミスタの感温部が圧縮機の上面に接触した状態で、端子カバー部材を圧縮機に固定するためのボルトを用いてサーミスタを圧縮機に固定することができる。これにより、冷媒を循環していない状態で圧縮機内部に搭載しているモータのステータ巻線に通電している場合に圧縮機内部に設けられている巻線の温度との温度差が大きい圧縮機の吐出管の温度ではなく、温度差が小さい圧縮機の上面の温度が検出されるので、圧縮機内部に設けられている巻線の温度を精度良く検出することができる。
本発明の各実施形態に係る空気調和機の外観斜視図である。 本発明の各実施形態に係る空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る空気調和機の要部構成図である。 パルス電圧信号及びアナログ電流信号の波形図である。 パルス電圧信号及びアナログ電流信号の波形図である。 本発明の第2実施形態に係る空気調和機の要部構成図である。 本発明の第3実施形態に係る空気調和機の要部構成図である。 本発明の第3実施形態におけるプリント基板の部分上面図である。 本発明の第3実施形態におけるプリント基板の部分上面図である。 図8の一点鎖線で切断した本発明の第3実施形態におけるプリント基板の部分断面図である。 本発明の第3実施形態における等価回路図である。 本発明の第4実施形態に係る空気調和機が備える圧縮機の正面図である。 本発明の第4実施形態に係る空気調和機が備える圧縮機の上面図である。 圧縮機に装着される端子カバー部材の上面図である。 従来のサーミスタの上面図である。 本発明の第4実施形態で用いられるサーミスタの上面図である。 本発明の第4実施形態で用いられるサーミスタの正面図である。 本発明の第4実施形態で用いられる他のサーミスタの正面図である。 従来例の空気調和機の要部構成図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の各実施形態に係る空気調和機の外観斜視図である。本発明の各実施形態に係る空気調和機は、室内機1と室外機2とを備える分離型の空気調和機である。本発明の各実施形態に係る空気調和機は、室内機1と室外機2との間で電力及び制御信号を伝送するためのVA線3と、室内機1と室外機2との間で冷媒を循環させるための冷媒配管4及び5と、水を排出するドレイン管6と、室内機1から延出する電源コードの端部に設けられる電源プラグ7とを備えている。なお、図1においては図示を省略しているが、通常、VA線3と、冷媒配管4及び5と、ドレイン管6とは化粧カバーによってまとめて覆われる。
図2は、本発明の各実施形態に係る空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。なお、図2において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
室外機2内には、圧縮機11と、四方弁12と、室外熱交換器13と、膨張弁14と、室外ファン15とが設けられる。室内機1内には、室内熱交換器16と、室内ファン17とが設けられる。
圧縮機11は、冷媒管18内に冷媒を流通させ冷凍サイクルを運転する。冷媒管18の一部が、室内機1と室外機2との間で冷媒を循環させるための冷媒配管4及び5に該当する。
室外熱交換器13及び室内熱交換器16は、冷媒管18に近接する多数のフィン(不図示)を有しており、フィン間を通過する空気と熱交換を行う。
圧縮機11には四方弁12及び冷媒管18を介して室外熱交換器13及び室内熱交換器16の各一端が接続される。室外熱交換器13及び室内熱交換器16の他端同士は膨張弁14及び冷媒管18を介して接続される。
室外ファン15は室外熱交換器13に対向配置される。室外ファン15の駆動によって室外の空気が室外熱交換器13に供給され、室外熱交換器13と室外の空気との熱交換が促進される。室外熱交換器13と熱交換した空気は室外ファン15に面して室外機2の正面に開口する排気口(図1参照)を介して外部に排気される。
室内熱交換器16及び室内ファン17は室内機1に設けた送風通路(不図示)内に配される。室内ファン17の駆動によって室内の空気が送風通路に流入して室内熱交換器16に供給され、送風通路を流通する空気と室内熱交換器16とが熱交換される。室内熱交換器16と熱交換した空気は室内機1の正面下方に運転状態において開口し運転停止状態において閉口する吹出口(図1参照)を介して室内に送出される。
暖房運転時には室外ファン15及び室内ファン17が駆動され、四方弁12が図中、実線で示すように切り替えられる。これにより、圧縮機11の駆動によって矢印Aに示す方向に冷媒が流通し、圧縮機11により圧縮された高温高圧の冷媒は室内熱交換器16で放熱しながら凝縮する。
高温の冷媒は膨張弁14で低温低圧となり、室外熱交換器13に送られる。室外熱交換器13に流入する冷媒は吸熱しながら蒸発して低温のガス冷媒となり、圧縮機11に送られる。この冷凍サイクルにより、冷凍サイクルの高温部となる室内熱交換器16と熱交換した空気が室内ファン17により室内に送出され、室内の暖房が行われる。また、冷凍サイクルの低温部となる室外熱交換器13と熱交換した空気が室外ファン15により外部に排気される。
冷房運転時には室外ファン15及び室内ファン17が駆動され、四方弁12が図中、破線で示すように切り替えられる。これにより、圧縮機11の駆動によって矢印Aと逆方向に冷媒が流通し、室内熱交換器16が冷凍サイクルの低温部となるとともに室外熱交換器13が冷凍サイクルの高温部となる。室内熱交換器16と熱交換した空気が室内ファン17により室内に送出され、室内の冷房が行われる。室内熱交換器16と熱交換した空気の水蒸気の凝集によって発生する水はドレイン管6(図1参照)から外部に排出される。また、冷凍サイクルの高温部となる室外熱交換器13と熱交換した空気が室外ファン15により外部に排気される。
<第1実施形態>
図3は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の要部構成図である。なお、図3において図18と同一の部分には同一の符号を付す。本実施形態においては、電流駆動型NPNバイポーラトランジスタQ1(以下、「トランジスタQ1」と略す)が請求項に記載されている「電流駆動型トランジスタ」に対応しており、マイクロコンピュータ102、抵抗R1とコンデンサC2からなる平滑回路、及び抵抗R2が請求項に記載されている「調整部」に対応しており、トランジスタQ1のコレクタ、エミッタ、ベースが請求項に記載されている「第1端子」、「第2端子」、「制御端子」にそれぞれ対応しており、マイクロコンピュータ102が請求項に記載されている「パルス回路」に対応している。
本実施形態に係る空気調和機が図18に示す従来の空気調和機と異なる点は、シャント抵抗Rdの代わりにトランジスタQ1を設け、抵抗R1とコンデンサC2からなる平滑回路と、電圧信号を電流信号に変換するための抵抗R2と、トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間にエミッタからコレクタに向けて順方向となるように接続されるダイオードD1とを追加している点である。なお、インバータ回路101のスイッチング素子はIGBT以外のパワースイッチング素子であってもよい。
本実施形態では、マイクロコンピュータ102はパルス電圧信号S1を生成する機能及びパルス電圧信号S1のオンデューティをソフトウェア的に調整する機能を有している。マイクロコンピュータ102はパルス電圧信号S1を抵抗R1とコンデンサC2からなる平滑回路に出力する。
抵抗R1とコンデンサC2からなる平滑回路は、パルス電圧信号S1を、パルス電圧信号S1のオンデューティに応じた値のアナログ電圧信号S2に変換する。
抵抗R2は、アナログ電圧信号S2をアナログ電流信号S3に変換して、アナログ電流信号S3をトランジスタQ1のベースに供給する。なお、抵抗R1とコンデンサC2からなる平滑回路とトランジスタQ1のベースとの間の線路抵抗で抵抗R2を代用できる場合には、抵抗R2を設けなくてよい。
トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間電圧は、トランジスタQ1のベースに供給されるアナログ電流信号S3と、インバータ回路101及び圧縮機を流れトランジスタQ1のコレクタに供給される電流とに応じて変化する。
インバータ制御回路103は、トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間電圧が所定値以上であるときに、インバータ回路101及び圧縮機に過電流が流れていることを検出し、インバータ回路101の全IGBTをオフ状態に保持してインバータ回路101及び圧縮機の動作を停止させる。
マイクロコンピュータ102は、使用している圧縮機の減磁電流やインバータ回路のパワー半導体素子の定格電流などを考慮して定められる最大過電流以上の電流が圧縮機やインバータ回路に流れないように、パルス電圧信号S1のオンデューティを調整する。
過電流検出レベルを低く設定する場合は、図4Aに示すように、パルス電圧信号S1のオンデューティを小さくし、アナログ電流信号S3の電流値を小さくする。これにより、トランジスタQ1のベース電流が小さくなり、結果的にインバータ回路101及び圧縮機を流れトランジスタQ1のコレクタに供給される電流が小さい状態でトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間電圧が大きくなるので、過電流検出レベルが低くなる。
一方、過電流検出レベルを高く設定する場合は、図4Bに示すように、パルス電圧信号S1のオンデューティを大きくし、アナログ電流信号S3の電流値を大きくする。これにより、トランジスタQ1のベース電流が大きくなり、結果的にインバータ回路101及び圧縮機を流れトランジスタQ1のコレクタに供給される電流がある程度大きくなるまではトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間電圧が大きくならないので、過電流検出レベルが高くなる。
過電流検出レベルを高く設定する利点は、圧縮機を高回転させた際や電源変動などによってインバータ回路101及び圧縮機を流れる電流が変動した際に簡単に過電流によって運転が停止しなくなることである。要するに、使用している圧縮機の減磁電流やインバータ回路のパワー半導体素子の定格電流などを考慮して定められる最大過電流以上の電流が圧縮機やインバータ回路に流れない条件下で、できるだけ過電流検出レベルを高くすることが望ましい。
本実施形態に係る空気調和機によると、マイクロコンピュータ102がトランジスタQ2のベース電流の値をソフトウェア的に調整することで、同一部品(同一ハードウェア)を使用したまま過電流検出レベルを変更することができる。これにより、過電流検出レベルを容易に設定することができるとともに、過電流検出回路の標準化が行える。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る空気調和機の要部構成図である。なお、図5において図3と同一の部分には同一の符号を付す。
本実施形態に係る空気調和機が本発明の第1実施形態に係る空気調和機と異なる点は、抵抗R1とコンデンサC2からなる平滑回路を備えておらず、マイクロコンピュータ102が直流電圧信号を抵抗R2に供給する点である。
マイクロコンピュータ102は、使用している圧縮機の減磁電流やインバータ回路のパワー半導体素子の定格電流などを考慮して定められる最大過電流以上の電流が圧縮機やインバータ回路に流れないように、上記直流電圧信号の電圧値を調整する。
抵抗R2は、上記直流電圧信号をアナログ電流信号S3に変換して、アナログ電流信号S3をトランジスタQ1のベースに供給する。なお、マイクロコンピュータ102とトランジスタQ1のベースとの間の線路抵抗で抵抗R2を代用できる場合には、抵抗R2を設けなくてよい。
したがって、本実施形態に係る空気調和機も本発明の第1実施形態に係る空気調和機と同様に、マイクロコンピュータ102がトランジスタQ2のベース電流の値をソフトウェア的に調整することで、同一部品(同一ハードウェア)を使用したまま過電流検出レベルを変更することができる。これにより、過電流検出レベルを容易に設定することができるとともに、過電流検出回路の標準化が行える。ただし、本発明の第1実施形態に係る空気調和機とは異なり、マイクロコンピュータ102を多値の直流電圧信号を出力することができるハードウェア構成にする必要があり、ハードウェア構成が若干複雑になる。
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る空気調和機の室外機の要部透過正面図である。なお、図6において図2と同一の部分には同一の符号を付す。本実施形態においては、電装ボックス109が請求項に記載されている「プリント基板支持体」に対応しており、マイクロコンピュータ117が請求項に記載されている「制御部」に対応しており、第1の銅箔パターン110が請求項に記載されている「第1の導電パターン」に対応しており、第2の銅箔パターン111が請求項に記載されている「第2の導電パターン」に対応しており、第1の半田層112が請求項に記載されている「第1の導電体」に対応しており、第2の半田層113が請求項に記載されている「第2の導電体」に対応している。
室外機2には、圧縮機11、室外熱交換器13、室外ファン15、室外ファン15の回転によって生じた風を排気口(図1参照)に導く導風器105、室外ファン15の設置空間と圧縮機11の設置空間とを遮蔽する遮蔽版106、及びインバータ回路や力率改善回路等の構成部品である電装部品107が実装されるプリント基板108の一部を格納する電装ボックス109が設けられている。
プリント基板108の周縁には複数の貫通孔が設けられており、電装ボックス109の側壁にはプリント基板108の貫通孔に対応するねじ孔が設けられている。これにより、複数のねじを用いてプリント基板108を電装ボックス109に固定することができる。
図7に示すプリント基板108の部分上面図のように、複数のねじのうちの所定の一つに対応する貫通孔114がプリント基板108に設けられており、プリント基板108上に形成される第1の銅箔パターン110の端部とプリント基板108上に形成される第2の銅箔パターン111の端部とが貫通孔114を介して向かい合っている。更に、第1の銅箔パターン110の端部上には第1の半田層112が形成され、第2の銅箔パターン111の端部上には第2の半田層113が形成されている。
図7に示すように複数のねじのうちの所定の一本が貫通孔114及び貫通孔114に対応する電装ボックス109のねじ孔から取り外されている場合は、第1の銅箔パターン110と第2の導電パターン111とが電気的に接続されていない。
一方、図8及び図9に示すように複数のねじのうちの所定の一本(頭部115及び軸部116からなるねじ)が取り外されていない場合は第1の銅箔パターン110と第2の銅箔パターン111とが頭部115及び軸部116からなるねじを介して電気的に接続される。頭部115及び軸部116からなるねじは導電性が高いことが望ましく、例えば真鍮製のねじにすればよい。なお、第1の銅箔パターン110とねじの頭部115とが厚みがあり比較的柔らかい第1の半田層112を介して電気的に接続されるので、電気的接続が強固になる。同様に、第2の銅箔パターン111とねじの頭部115とが厚みがあり比較的柔らかい第2の半田層113を介して電気的に接続されるので、電気的接続が強固になる。
プリント基板108に実装されるマイクロコンピュータ117の検出用端子118は、図10に示すように第2の銅箔パターン111に接続されている。また、第2の銅箔パターン111にはプルダウン抵抗119も接続されている。第1の銅箔パターン110には所定の電圧(例えばDC5V)が印加されている。
頭部115及び軸部116からなるねじが取り外されていない場合は、ねじの頭部と等価であるスイッチSW1がオンになり、マイクロコンピュータ117の検出用端子118に所定の電圧が印加される。一方、頭部115及び軸部116からなるねじが取り外されている場合は、ねじの頭部115と等価であるスイッチSW1がオフになり、マイクロコンピュータ117の検出用端子118はグランド電位になる。
マイクロコンピュータ117は、検出用端子118が所定の電圧である場合に強制運転をオフにし、検出用端子118がグランド電位である場合に強制運転をオンにする。強制運転の内容は特に限定されないが、例えば所定の回数で圧縮機内部のモータを回転させる運転などを挙げることができる。
頭部115及び軸部116からなるねじの取り付け及び取り外しは、特殊な工具を必要とせず、汎用の工具(ドライバ)を用いて簡単に実施することができる。
頭部115及び軸部116からなるねじを取り外す場合には、感電防止のため電源を抜いてからねじを取り外すことが推奨される。ねじを取り外した後に、電源を再投入して強制運転を実施すればよい。このとき、固定用のねじが1本不足することになるが、プリント基板108が多少ぐらつく程度であり、強制運転は安全に実施することができる。
頭部115及び軸部116からなるねじを再度取り付ける場合にも、感電防止のため電源を抜いてからねじを取り付けることが推奨される。
本実施形態に係る空気調和機によると、プリント基板108を電装ボックス109に固定するための複数のねじのうち所定の一つが取り外されているか否かに応じて強制運転のオン/オフを切り替えるので、複数のねじのうち所定の一つが強制運転のオン/オフを切り替えるためのスイッチを兼ねることになる。これより、低コストで強制運転を行うことができる。
なお、本実施形態では室外機2において本発明を適用したが、室内機1にもプリント基板及び当該プリント基板支持体(例えば室内機1の筐体フレームなど)が設けられているので、室内機1において本発明を適用してもよい。通常、室内機1には強制運転のオン/オフを切り替えるための専用スイッチが設けられているが、室内機1において本発明を適用する場合には当該専用スイッチを廃止して低コスト化を図ることが望ましい。
<第4実施形態>
図11は本発明の第4実施形態に係る空気調和機が備える圧縮機の正面図であり、図12は本発明の第4実施形態に係る空気調和機が備える圧縮機の上面図である。図13は圧縮機に装着される端子カバー部材の上面図である。
圧縮機の上面120から端子121と吐出管122が突出している。端子カバー部材124の貫通孔125にボルト123を貫通させ、ボルト123を圧縮機のねじ孔に取り付けることで、端子カバー部材124が圧縮機に装着される。
端子カバー部材124にはサーミスタを固定する取り付けアングルが装備されていない。そのため、図14に示すような直方体形状の感温部126と、当該感温部から延びるリード線とを備える従来のサーミスタを用いた場合、感温部126と圧縮機の上面120とを接触させた状態でサーミスタを圧縮機に固定することができなかった。
そこで、本実施形態では、図15及び図16に示すようなサーミスタ127を用いる。サーミスタ127は、感温部128と、平板状の固定部130と、感温部128と固定部130とを連結する連結部131とを有している。固定部130には貫通孔129が形成されている。
端子カバー部材124の貫通孔125とサーミスタ127の貫通孔129にボルト123を貫通させ、ボルト123を圧縮機のねじ孔に取り付けることで、端子カバー部材124及びサーミスタ127を圧縮機に装着することができる。そして、固定部130と感温部128との間にサーミスタ127の厚さ方向の段差があり、サーミスタ127が圧縮機に固定されている状態において感温部128が圧縮機の上面120に接触するように上記段差の値(連結部131の形状)が設計される。
これにより、冷媒を循環していない状態で圧縮機内部に搭載しているモータのステータ巻線に通電している場合に圧縮機内部に設けられている巻線の温度との温度差が大きい圧縮機の吐出管122の温度ではなく、温度差が小さい圧縮機の上面120の温度が検出されるので、圧縮機内部に設けられている巻線の温度を精度良く検出することができる。なお、冷媒を循環していない状態で圧縮機内部に搭載しているモータのステータ巻線に通電している場合でも、圧縮機内部に設けられている巻線の温度と圧縮機の上面120の温度との差はせいぜい5〜10℃程度である。
図15及び図16に示すようなサーミスタ127を用いる代わりに、図17に示すサーミスタ127を用いてもよい。図17に示すサーミスタ127では、感温部128が、連結部131によって固定部130と連結される外装部132と、外装部132に対して着脱可能な内装部133とを有している。
図17に示すサーミスタ127では、内装部133に図14に示す従来のサーミスタを用いることができるので、低コスト化を図ることができる。なお、より一層の低コスト化を図るために、固定部130、連結部131、及び外装部132は一体形成されることが望ましい。
また、図15及び図16に示すようなサーミスタ127及び図17に示すサーミスタ127において、サーミスタ127が圧縮機に固定されている状態において連結部131が弾性変形しており、当該弾性変形により感温部128が圧縮機の上面120に押しつけられる方向に付勢力が生じていることが望ましい。これにより、感温部128と圧縮機の上面120との接触が確実になる。
<まとめ>
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。例えば、上記の第1実施形態、第2実施形態、第4実施形態では、過電流検出回路、サーミスタの取り付け構造をそれぞれ空気調和機に搭載したが、冷蔵庫などの他の電気機器に搭載してもよい。また、本発明の各実施形態の少なくとも二つを適宜組み合わせて実施してもよい。
以上説明した過電流検出回路は、導体ライン上に設けられる電流駆動型トランジスタ(Q1)と、前記電流駆動型トランジスタ(Q1)の制御端子に供給する制御電流(S3)の値を調整する調整部(102、R1、C2、R2)とを備え、前記導体ラインを流れる過電流を前記電流駆動型トランジスタ(Q1)の第1端子−第2端子間電圧に基づいて検出する構成(第1の構成)である。
このような構成によると、調整部が電流駆動型トランジスタの制御電流の値をソフトウェア的に調整することで、同一部品(同一ハードウェア)を使用したまま過電流検出レベルを変更することができる。これにより、過電流検出レベルを容易に設定することができるとともに、過電流検出回路の標準化が行える。
上記第1の構成の過電流検出回路において、前記調整部が、パルス電圧信号(S1)を出力するパルス回路(102)と、前記パルス電圧信号(S1)を平滑する平滑回路(R1、R2)とを備え、前記パルス電圧信号(S1)のオンデューティを調整して前記制御電流(S3)の値を調整する構成(第2の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、パルス電圧信号(S1)のオンデューティを調整のみで制御電流を連続的に調整することができるので、制御電流の調整レベルを多数設けた場合でも調整部のハードウェア構成が簡単になる。
上記第2の構成の過電流検出回路において、前記調整部が、前記平滑回路と前記電流駆動型トランジスタの制御端子との間に設けられる抵抗を備える構成(第3の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、制御電流を確実に発生させることができる。
また、以上説明した空気調和機は、プリント基板(108)と、前記プリント基板(108)を支持するプリント基板支持体(109)と、前記プリント基板(108)を前記プリント基板支持体(109)に固定するための複数のねじと、前記複数のねじのうち所定の一つ(115、116)が取り外されているか否かを検出し、前記複数のねじのうち所定の一つ(115、116)が取り外されているか否かに応じて強制運転のオン/オフを切り替える制御部(117)とを備える構成(第4の構成)である。
このような構成によると、プリント基板をプリント基板支持体に固定するための複数のねじのうち所定の一つが取り外されているか否かに応じて強制運転のオン/オフを切り替えるので、複数のねじのうち所定の一つが強制運転のオン/オフを切り替えるためのスイッチを兼ねることになる。これより、低コストで強制運転を行うことができる。
上記第4の構成の空気調和機において、前記プリント基板(108)が、第1の導電パターン(110)と、第2の導電パターン(111)とを有し、前記第1の導電パターン(110)に所定の電圧が印加され、前記第2の導電パターン(111)に前記制御部(117)の検出用端子が接続されており、前記複数のねじのうち所定の一つ(115、116)が取り外されていない場合は前記第1の導電パターン(110)と前記第2の導電パターン(111)とが前記複数のねじのうち所定の一つ(115、116)を介して電気的に接続され、前記複数のねじのうち所定の一つ(115、116)が取り外されている場合は前記第1の導電パターン(110)と前記第2の導電パターン(111)とが電気的に接続されていない構成(第5の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、検出用端子に印加される電圧に基づいて制御部が強制運転のオン/オフを切り替えることができる。
上記第5の構成の空気調和機において、前記プリント基板(108)が、前記第1の導電パターン(110)の端部上に設けられる第1の導電体(112)と、前記第1の導電パターン(110)の端部上に設けられる第2の導電体(113)とを有し、前記複数のねじのうち所定の一つ(115、116)が取り外されていない場合は、前記複数のねじのうち所定の一つの頭部(115)が前記第1の導電体(112)及び前記第2の導電体(113)と接触する構成(第6の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、複数のねじのうち所定の一つの頭部と第1の導電パターン及び第2の導電パターンとの電気的接続を第1の導電体及び第2の導電体によって強固にすることができる。
また、以上説明したサーミスタの取り付け構造は、サーミスタ(127)と、圧縮機と、前記圧縮機の上面(120)から突出している端子(121)をカバーする端子カバー部材(124)と、前記端子カバー部材(124)を前記圧縮機に固定するためのボルト(123)とを備え、前記サーミスタ(127)が、感温部(128)と、貫通孔(129)が形成されている固定部(130)と、前記感温部(128)と前記固定部(130)とを連結する連結部(131)とを有し、前記ボルト(123)が前記貫通孔(129)を貫通し、前記ボルト(123)により前記サーミスタ(127)が前記圧縮機に固定され、前記サーミスタ(127)が前記圧縮機に固定されている状態において、前記感温部(128)が前記圧縮機の上面(120)に接触している構成(第7の構成)である。
このような構成によると、サーミスタの感温部が圧縮機の上面に接触した状態で、端子カバー部材を圧縮機に固定するためのボルトを用いてサーミスタを圧縮機に固定することができる。これにより、冷媒を循環していない状態で圧縮機内部に搭載しているモータのステータ巻線に通電している場合に圧縮機内部に設けられている巻線の温度との温度差が大きい圧縮機の吐出管の温度ではなく、温度差が小さい圧縮機の上面の温度が検出されるので、圧縮機内部に設けられている巻線の温度を精度良く検出することができる。
上記第7の構成のサーミスタの取り付け構造において、前記感温部(128)が、前記連結部(131)によって前記固定部(130)と連結される外装部(132)と、前記外装部(132)に対して着脱可能な内装部(133)とを有する構成(第8の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、内装部に従来のサーミスタを用いることができるので、低コスト化を図ることができる。
また、以上説明した電気機器は、上記第1〜第3のいずれかの構成の過電流検出回路、上記第7〜第8のいずれかの構成のサーミスタの取り付け構造を少なくとも一つ備える構成(第9の構成)である。
102、117 マイクロコンピュータ
103 インバータ制御回路
108 プリント基板
109 電装ボックス
110 第1の銅箔パターン
111 第2の銅箔パターン
112 第1の半田層
113 第2の半田層
115 ねじの頭部
116 ねじの軸部
118 検出用端子
120 圧縮機の上面
121 端子
123 ボルト
124 端子カバー部材
127 サーミスタ
128 感温部
129 貫通孔
130 固定部
131 連結部
132 外装部
133 内装部
C2 コンデンサ
Q1 電流駆動型NPNバイポーラトランジスタ
R1 抵抗

Claims (9)

  1. 導体ライン上に設けられる電流駆動型トランジスタと、
    前記電流駆動型トランジスタの制御端子に供給する制御電流の値を調整する調整部とを備え、
    前記導体ラインを流れる過電流を前記電流駆動型トランジスタの第1端子−第2端子間電圧に基づいて検出することを特徴とする過電流検出回路。
  2. 前記調整部が、パルス電圧信号を出力するパルス回路と、前記パルス電圧信号を平滑する平滑回路とを備え、前記パルス電圧信号のオンデューティを調整して前記制御電流の値を調整する請求項1に記載の過電流検出回路。
  3. 前記調整部が、前記平滑回路と前記電流駆動型トランジスタの制御端子との間に設けられる抵抗を備える請求項2に記載の過電流検出回路。
  4. プリント基板と、
    前記プリント基板を支持するプリント基板支持体と、
    前記プリント基板を前記プリント基板支持体に固定するための複数のねじと、
    前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されているか否かを検出し、前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されているか否かに応じて強制運転のオン/オフを切り替える制御部とを備えることを特徴とする空気調和機。
  5. 前記プリント基板が、第1の導電パターンと、第2の導電パターンとを有し、
    前記第1の導電パターンに所定の電圧が印加され、前記第2の導電パターンに前記制御部の検出用端子が接続されており、
    前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されていない場合は前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとが前記複数のねじのうち所定の一つを介して電気的に接続され、
    前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されている場合は前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとが電気的に接続されていないことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記プリント基板が、前記第1の導電パターンの端部上に設けられる第1の導電体と、前記第2の導電パターンの端部上に設けられる第2の導電体とを有し、
    前記複数のねじのうち所定の一つが取り外されていない場合は、前記複数のねじのうち所定の一つの頭部が前記第1の導電体及び前記第2の導電体と接触することを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  7. サーミスタと、圧縮機と、前記圧縮機の上面から突出している端子をカバーする端子カバー部材と、前記端子カバー部材を前記圧縮機に固定するためのボルトとを備え、
    前記サーミスタが、感温部と、貫通孔が形成されている固定部と、前記感温部と前記固定部とを連結する連結部とを有し、
    前記ボルトが前記貫通孔を貫通し、前記ボルトにより前記サーミスタが前記圧縮機に固定され、
    前記サーミスタが前記圧縮機に固定されている状態において、前記感温部が前記圧縮機の上面に接触していることを特徴とするサーミスタの取り付け構造。
  8. 前記感温部が、前記連結部によって前記固定部と連結される外装部と、前記外装部に対して着脱可能な内装部とを有することを特徴とする請求項7に記載のサーミスタの取り付け構造。
  9. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の過電流検出回路及び請求項7〜8のいずれか一項に記載のサーミスタの取り付け構造を少なくとも一つ備えることを特徴とする電気機器。
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