JP2008027551A - 静電破壊防止用基板、電子デバイスの静電破壊防止構造、該構造を備えたディスク駆動装置及びその製造方法、並びに電子デバイスの静電破壊防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ピックアップを構成する半導体レーザに代表される電子デバイスの静電破壊を防止すべく、その2つの端子間の短絡、及びその解除を容易かつ適切に行えるようにする。
【解決手段】電子デバイスの電源供給端子に導電接続する導電パターン21と、電子デバイスの接地端子に導電接続する導電パターン22とを形成した基板7を備える。基板7は、導電パターン21に連続するショートランド31と、導電パターン22に連続するショートランド32と、ショートランド31,32により囲まれてその両者31,32を短絡するための有頭雄ねじ36が導入される貫通孔23とを有する。そして、その貫通孔23に導電性の有頭雄ねじ36を導入して該ねじの頭部座面36Aをショートランド31,32に接触せしめ、その有頭雄ねじ36によりショートランド31,32を導通、短絡せしめる。
【選択図】図5
【解決手段】電子デバイスの電源供給端子に導電接続する導電パターン21と、電子デバイスの接地端子に導電接続する導電パターン22とを形成した基板7を備える。基板7は、導電パターン21に連続するショートランド31と、導電パターン22に連続するショートランド32と、ショートランド31,32により囲まれてその両者31,32を短絡するための有頭雄ねじ36が導入される貫通孔23とを有する。そして、その貫通孔23に導電性の有頭雄ねじ36を導入して該ねじの頭部座面36Aをショートランド31,32に接触せしめ、その有頭雄ねじ36によりショートランド31,32を導通、短絡せしめる。
【選択図】図5
Description
本発明は、電子デバイスを静電気から保護する技術に係り、特に光ピックアップを構成する発光素子(半導体レーザ)がピックアップユニットとしてCDプレーヤなどの機器本体内に組み込まれる前に静電破壊してしまうことを防止する構造および方法に関する。
電子機器として、例えばディスク駆動装置には、ディスクにビジュアル情報を記録したり、その記録情報を読み出したりするため、ディスクの盤面に沿ってその半径方向に移動する光ピックアップが内蔵される。係る光ピックアップは、ディスクに照射すべき光を発生する発光素子(半導体レーザ)を有して構成されるが、半導体レーザに代表される電子デバイスは静電気に弱く、静電破壊を生じ易いという問題がある。
そこで、光ピックアップに接続されるフレキシブルプリント基板において、光ピックアップを機器本体内に組み込む際などに半導体レーザが静電破壊せぬよう、半導体レーザの2つの端子(電源供給端子LDと接地端子GND)に接続する並行なリードパターンを予めショートパターンにより接続しておき、半導体レーザを含む光ピックアップを機器本体内に組み込み終わった後、上記ショートパターンの部分で基板に穿孔を施して短絡解除することが行われている(例えば、特許文献1)。
又、半導体レーザの2つの端子に接続する系統(パターン)を有する配線板(フレキシブルプリント基板)であって、その両系統に互いに近接し合うランド部を形成し、その両系統をランド部間に盛り付けられる半田により導通して短絡し、その半田を除去して短絡解除することが知られている(例えば、特許文献2)。
尚、特許文献2では、ランド部が近接しているので半田による短絡および短絡解除が容易に行えるとされる。
一方、光ピックアップを構成するプリント基板に、半導体レーザの電源供給端子が接続された配線パターンに連続するショートランドと、半導体レーザの接地端子が接続された配線パターンに連続するショートランドと、から成るショートランド部を外方側に突出状態に設け、そのショートランド部を折り取ることにより半導体レーザの2つの端子の短絡を解除できるようにしたものが知られる(例えば、特許文献3)。
しかしながら、特許文献1のように、半導体レーザの2つの端子に接続するリードパターンをショートパターンにより接続したフレキシブルプリント基板によれば、半導体レーザを含む光ピックアップを機器本体に組み込んだ後で基板に穿孔を施す作業は至極困難であり、穿孔位置を誤って導通されるべき信号系統を断線させてしまう虞もある。
一方、特許文献2のように、2つの系統を半田により短絡せしめたものでは、光ピックアップを機器本体内に組み込んだ後、半田鏝を機器本体内に挿入して半田を除去するが、組み込み後における半田の除去作業は容易でなく、鏝先から溶融半田が落下してしまったり、半田を完全に除去し切れず短絡状態が維持されてしまったりする危険性がある。
又、特許文献3でも、光ピックアップを機器本体内に組み込んだ後に行われるショートランド部の切除作業は難しく時間が掛り、しかも切除後には短絡を行えなくなるので、機器本体内に組み込んだ光ピックアップを取り出して不具合の調整などを行う場合、これに設けられた半導体レーザが静電破壊してしまう虞がある。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は光ピックアップを構成する半導体レーザに代表される電子デバイスの2つの端子間の短絡、及びその解除を容易かつ適切に行えるようにすることにある。
本発明は上記目的を達成するため、
電子機器の機器本体1内に組み込まれる電子デバイスを静電気から保護するための基板であって、
前記電子デバイスの電源供給端子に導電接続される第1の導電パターン21と、前記電子デバイスの接地端子に導電接続される第2の導電パターン22と、第1の導電パターンに連続する第1のショートランド31と、該第1のショートランド31に近接して第2の導電パターン22に連続する第2のショートランド32と、ショートランド31,32により囲まれる貫通孔23と、を備え、
その貫通孔23に頭部を有する雄ねじ36を導入することにより該雄ねじ36の頭部座面がショートランド31,32に接触してその両者31,32間が短絡する構成としたことを特徴とする静電破壊防止用基板を提供する。
電子機器の機器本体1内に組み込まれる電子デバイスを静電気から保護するための基板であって、
前記電子デバイスの電源供給端子に導電接続される第1の導電パターン21と、前記電子デバイスの接地端子に導電接続される第2の導電パターン22と、第1の導電パターンに連続する第1のショートランド31と、該第1のショートランド31に近接して第2の導電パターン22に連続する第2のショートランド32と、ショートランド31,32により囲まれる貫通孔23と、を備え、
その貫通孔23に頭部を有する雄ねじ36を導入することにより該雄ねじ36の頭部座面がショートランド31,32に接触してその両者31,32間が短絡する構成としたことを特徴とする静電破壊防止用基板を提供する。
又、電子機器の機器本体1内に組み込まれる基板7に導電接続された電子デバイスを静電気から保護するための構造であり、
前記基板7は、
前記電子デバイスの電源供給端子に導電接続された第1の導電パターン21と、前記電子デバイスの接地端子に導電接続された第2の導電パターン22と、第1の導電パターン21に連続する第1のショートランド31と、該第1のショートランド31に近接して第2の導電パターン22に連続する第2のショートランド32と、ショートランド31,32により囲まれる貫通孔23と、を備え、
その貫通孔23が雌ねじ孔とされるか、又は、貫通孔23に対応する前記電子機器における基板7とは別の構成部材の部位に雌ねじ孔が穿設されており、
基板7の一方の面側から前記雌ねじ孔に対して頭部を有する雄ねじ36が螺合された際に、その頭部がショートランド31,32に接触して該ショートランド31,32が短絡するよう構成された電子デバイスの静電破壊防止構造を提供する。
前記基板7は、
前記電子デバイスの電源供給端子に導電接続された第1の導電パターン21と、前記電子デバイスの接地端子に導電接続された第2の導電パターン22と、第1の導電パターン21に連続する第1のショートランド31と、該第1のショートランド31に近接して第2の導電パターン22に連続する第2のショートランド32と、ショートランド31,32により囲まれる貫通孔23と、を備え、
その貫通孔23が雌ねじ孔とされるか、又は、貫通孔23に対応する前記電子機器における基板7とは別の構成部材の部位に雌ねじ孔が穿設されており、
基板7の一方の面側から前記雌ねじ孔に対して頭部を有する雄ねじ36が螺合された際に、その頭部がショートランド31,32に接触して該ショートランド31,32が短絡するよう構成された電子デバイスの静電破壊防止構造を提供する。
加えて、ショートランド31,32がそれぞれ複数に分割されると共に、その複数分割されたショートランド31,32が貫通孔23の周囲における同一円周上に交互に配置されていることを特徴とする。
更に、電子デバイスは、光ピックアップ6を構成している半導体レーザ10であることを特徴とする。
一方、本発明は、上記のような電子デバイスの静電破壊防止構造を備えると共に、前記電子デバイスとして半導体レーザ10を含む光ピックアップ6を備えていることを特徴とするディスク駆動装置を提供する。
又、上記のディスク駆動装置を製造する方法であり、
基板7および電子デバイスとして半導体レーザ10を含む光ピックアップ6を機器本体1内に組み込む前に、前記雌ねじ孔に頭部を有する導電性の雄ねじ36を螺合してその頭部をショートランド31,32に接触させ、
基板7および光ピックアップ6を機器本体1内に組み込んだ後に雄ねじ36を取り外すことを特徴とするディスク駆動装置の製造方法を提供する。
基板7および電子デバイスとして半導体レーザ10を含む光ピックアップ6を機器本体1内に組み込む前に、前記雌ねじ孔に頭部を有する導電性の雄ねじ36を螺合してその頭部をショートランド31,32に接触させ、
基板7および光ピックアップ6を機器本体1内に組み込んだ後に雄ねじ36を取り外すことを特徴とするディスク駆動装置の製造方法を提供する。
更に、電子デバイスの電源供給端子に導電接続する第1の導電パターン21と前記電子デバイスの接地端子に導電接続する第2の導電パターン22とを形成した基板7を用い、電子機器の機器本体1内に組み込まれる前記電子デバイスを静電気から保護するための方法であり、
基板7に、第1の導電パターン21に連続する第1のショートランド31と第2の導電パターン22に連続する第2のショートランド32とにより囲まれる貫通孔23を穿設しておき、
その貫通孔23に頭部を有する雄ねじ36を導入して該雄ねじ36の頭部座面36Aをショートランド31,32に接触せしめ、その雄ねじ36によりショートランド31,32を導通せしめてその両者31,32間を短絡することを特徴とする電子デバイスの静電破壊防止方法を提供する。
基板7に、第1の導電パターン21に連続する第1のショートランド31と第2の導電パターン22に連続する第2のショートランド32とにより囲まれる貫通孔23を穿設しておき、
その貫通孔23に頭部を有する雄ねじ36を導入して該雄ねじ36の頭部座面36Aをショートランド31,32に接触せしめ、その雄ねじ36によりショートランド31,32を導通せしめてその両者31,32間を短絡することを特徴とする電子デバイスの静電破壊防止方法を提供する。
本発明に係る基板によれば、電子デバイスの電源供給端子に導電接続する第1の導電パターンと、電子デバイスの接地端子に導電接続する第2の導電パターンとを形成した基板を備え、その基板に、第1の導電パターンに連続する第1のショートランドと第2の導電パターンに連続する第2のショートランドとにより囲まれる貫通孔が穿設され、その貫通孔に頭部を有する導電性の雄ねじを導入することにより該有頭雄ねじの頭部座面が第1及び第2のショートランドに接触してその両者間が短絡する構成としていることから、貫通孔に対する有頭雄ねじの抜き差しのみで短絡およびその解除を容易に行うことができる。
又、本発明に係る電子デバイスの静電破壊防止構造では、基板に穿設した貫通孔が雌ねじ孔とされるか、又は貫通孔に対応する電子機器における基板とは別の構成部材の部位に雌ねじ孔が穿設されて成ることから、その雌ねじ孔に頭部を有する雄ねじを螺合するだけで電子デバイスの2つの端子間を短絡せしめ、以って電子デバイスの静電破壊を防止することができる。
又、電子デバイスを機器本体内に組み込んだ後でも、ドライバーなどの工具を用いて有頭雄ねじを取り外して短絡を容易に解除することができ、しかも有頭雄ねじにより電子デバイスの2つの端子間の短絡、及びその解除を行うものでは、作業終了時に有頭雄ねじの個数などを管理することで短絡したままの製品が出荷されてしまうことを防止することができる。
更に、有頭雄ねじの着脱により短絡および短絡解除を繰り返すことができるので、機器本体を修理するときなどにも予め有頭雄ねじを貫通孔に導入して電子デバイスの静電破壊を防止できる。
加えて、第1のショートランドと第2のショートランドがそれぞれ3分割されて貫通孔の周囲に交互に配置されていることから、有頭雄ねじが貫通孔に対して若干傾いても、その頭部座面を双方のショートランドのいずれか一組に確実に接触させることができる。
又、本発明に係る方法によれば、従来例に比べ、機器本体に組み込まれた電子デバイス(光ピックアップを構成する半導体レーザなど)の2つの端子の短絡解除を効率よく安全かつ適切に行うことができる。
以下、図面に基づき本発明を詳しく説明する。先ず、本発明に適用する電子機器の一例として、図1にディスク駆動装置の構成例を概略的に示す。図1において、1は機器本体(シャーシ)であり、その内部にはスピンドルモータ2により回転駆動されるターンテーブル3が設けられる。ターンテーブル3に対向する位置にはクランプ盤4が設けられ、その両者3,4によりディスク5が中心部をクランプされて回転されるようになっている。
又、機器本体1内にはターンテーブル3とクランプ盤4とによりクランプされたディスク5の盤面に沿って、その半径方向に移動する光ピックアップ6が設けられる。
光ピックアップ6は、ディスク5にビジュアル情報などを記録したり、その記録情報を読み出したりする光学部品であり、これはディスク5に照射すべき光を発生する発光素子やディスク5からの反射光を受ける受光素子などを具備して構成される。
そして、その光ピックアップ6と基板7は、フレキシブルプリント基板8(以下、FPCと略称する)を介して電気的に接続され、これにより光ピックアップ6と基板7との間で信号の遣り取りなどが行われる。尚、本例において、基板7は硬質の絶縁板に導体による電気回路を形成したプリント基板であり、これは光ピックアップ6やスピンドルモータ2などを一体として備えるドライブユニット(俗にトラメカと呼ばれる)の底部に固定される。
図2において、10は電子デバイスとして光ピックアップ6に一体的に設けられる半導体レーザ(発光素子)であり、その2つの端子(電源供給端子および接地端子)は、FPC8に形成される導線部11,12に接続される。
尚、図2に示されるように、電源側(正極側)の導線部11と接地側(負極側)の導線部12には相対向するランド部11A,12Aが形成され、光ピックアップ6がユニット部品として単独で輸送されるときなどには、2つの導線部11,12がランド部11A,12Aを半田で導通させることにより短絡されており、これにより半導体レーザ10の静電破壊が防止されている。
次に、図3は本発明に係る基板7を示す。図3において、白色部分は導電領域、黒色部分は絶縁領域であり、係る基板7上には複数条の導線が平行に密集された部分においてコネクタ13が取り付けられ、そのコネクタ13に上記FPC8の一端が結合されるようになっている。
特に、基板7に形成される導電領域は、コネクタ13及びFPC8(導線部11)を介して上記半導体レーザ10の電源接続端子に導電接続する導電パターン21(第1の導電パターン)と、コネクタ13及びFPC8(導電部12)を介して上記半導体レーザ10の接地端子に導電接続する導電パターン22(第2の導電パターン)とを有している。
ここで、基板7の部位には円形の貫通孔23が穿設されている。尚、基板7の大部分はレジストにより覆われて回路が短絡せぬようにしてあるが、貫通孔23の周囲はレジストにより覆われず、そこに頭部を有する導電性の雄ねじ(以下、有頭雄ねじと称する)を導入することによって上記2つの導電パターン21,22を短絡できるようになっている。
次に、図4は貫通孔の周囲における導電パターンを示した図であり、(a)は第1の導電パターン21、(b)は第2の導電パターン22を示す。図4(a)から明らかなように、第1の導電パターン21は、貫通孔23に向けて延びる3つの電路部21A,21B,21Cを有している。このうち、独立した島状の電路部21CはポイントP1,P2間に架け渡した図示せぬチップ部品により他の電路部21A,21Bと導通している。又、各電路部21A〜21Cの先端は、貫通孔23の周囲においてレジストにより覆われない円弧台形状のショートランド31(第1のショートランド)とされている。
一方、図4(b)から明らかなように、第2の導電パターン22も貫通孔23に向けて延びる3つの電路部22A,22B,22Cを有している。このうち、電路部22A,22Bは基板7の周囲を迂回して当該導電パターン22を形成する領域22Dに連続して導通している(図3参照)。又、独立した島状の電路部22CもポイントP3,P4間に架け渡した図示せぬチップ部品により領域22Dと導通している。更に、各電路部22A〜22Cの先端は、貫通孔23の周囲においてレジストにより覆われない円弧台形状のショートランド32(第2のショートランド)とされている。
図5は導電パターン21,22の貫通孔付近の拡大平面図であり、図6には図5におけるX−X断面を示す。図5において、33は上記した第1の導電パターン21と第2の導電パターン22を区分する境界溝であり、この境界溝33は導電パターン21,22などを形成する導体(銅箔など)をエッチングにより除去することで形成される。そして、その境界溝33により、導電パターン21に連続するショートランド31と、導電パターン22に連続するショートランド32がそれぞれ3分割され、双方のショートランド31,32が貫通孔23の周囲において同一円周上に交互に現れるよう配置されるようになっている。これにより各ショートランド31,32が円弧台形状の形態とされる。
特に、境界溝33は貫通孔23に向かってテーパ状に広げられている。つまり、ショートランド31,32の外周側に位置する溝幅w1よりも貫通孔33に通じる溝幅w2が大きく(w1<w2)設定されている。
又、図6から明らかなように、貫通孔23の周囲において、各ショートランド31,32の相互間における境界溝33内にはレジスト34が施されず、これによりショートランド31,32が基板7を構成する硬質の絶縁板7A上に凸状に設けられるようになっている。尚、図6において、35はレジスト34により覆われない露出状態のショートランド31,32を保護するフラックス(松脂など)である。
次に、図7は第1の導電パターンと第2の導電パターンを短絡した状態を示す。図7において、36は上記した有頭雄ねじであり、この有頭雄ねじ36は貫通孔23に導入される。特に、本例において、貫通孔23は有頭雄ねじ36と螺合する雌ねじ孔とされる。そして、その貫通孔23に有頭雄ねじ36を螺入したとき、当該有頭雄ねじ36の頭部座面36Aがショートランド31,32に接触し、これによってショートランド31,32に連続する導電パターン21,22が短絡され、その両導電パターン21,22にFPC8を介して導電接続する電子デバイス(半導体レーザ10)の静電破壊が防止されるようになっている。
尚、本例によれば、上記の如くショートランド31,32が基板7の表面に凸状に設けられることから、有頭雄ねじ36の頭部を接触させ易く、しかもショートランド31,32がそれぞれ複数に分割(本例において3分割であるが、導体パターン21,22の幅の許容範囲内において分割数を多くすることも可)されて貫通孔23の周囲に交互に配置されていることから、有頭雄ねじ36が貫通孔23に若干傾いて螺入されても、その頭部座面36Aをショートランド31,32のいずれか一組に確実に接触させることができる。
又、ショートランド31,32の相互間において、境界溝33がテーパ状に広げられていることから、ショートランド31,32の側縁が有頭雄ねじ36の回転方向に対して斜めに交差し、これによりショートランド31,32の側縁に作用する有頭雄ねじ36の締付トルクが軽減されるためにショートランド31,32が隣り合う方向に変形し難く、若干変形した場合でもその変形部分が境界溝33を跨いで隣接する他のショートランド31,32に接触してしまうことを防止することができる。
しかして、有頭雄ねじ36を貫通孔23から取り外した場合には、導電パターン21,22の短絡が解除されて半導体レーザ10が駆動可能とされる。
ここで、本発明に係る方法について説明すると、電子デバイスとして半導体レーザ10を備えた光ピックアップ6が部品工場から納入されたとき、光ピックアップ6に付属するFPC8のランド部11A,12A(図2参照)には半田が付けられて半導体レーザ10の静電破壊が防止された状態にある。
その光ピックアップ6などを用いてディスク駆動装置を製造する場合、図2のようにFPC8を基板7に接続すると共に、当該基板7に予め穿設された貫通孔23に工具(ドライバーなど)を用いて有頭雄ねじ36を螺入し、その頭部座面36Aを図7のようにショートランド31,32に接触せしめる。そして、その状態でFPC8のランド部11A,12Aに付けられた半田を除去するが、このときには半導体レーザ10の2つの端子間が有頭雄ねじ36により短絡されているために、組立工程中に半導体レーザ10が静電破壊してしまうことはない。
しかして、半導体レーザ10を含む光ピックアップ6や基板7などを機器本体1内に組み込み、それらの組込み作業終了後(半導体レーザ10が基板7などを介して図示せぬ制御部に接続されて半導体レーザ10の2つの端子を含む電気回路が閉じられた状態とされた後)、機器本体1内にドライバーなどを挿入して有頭雄ねじ36を取り外して短絡解除を行う。
このように有頭雄ねじ36により半導体レーザ10の2つの端子間の短絡、及びその解除を行うものでは、作業を効率よく安全かつ容易に行うことができ、しかも作業終了時には有頭雄ねじ36の個数などを管理することで短絡したままの製品が出荷されてしまうことを防止することができる。
尚、有頭雄ねじ36は導電性を有していればよいが、これを鉄その他の磁性体製とすることが更に好ましく、これによれば先端が磁化されたドライバーを用いて該ドライバーの先端ビットに吸着させたまま有頭雄ねじ36を落下させることなく作業できるので作業効率を更に上げることができる。
以上、本発明について説明したが、貫通孔23は有頭雄ねじ36と螺合する雌ねじ孔として予め形成しておくことに限らず、これを有頭雄ねじ36が遊挿するルーズホールとし、タップねじを用いてセルフタップでのネジ締めで雌ねじ孔としたり、あるいは上記ルーズホールに対応する基板7とは別の構成部材(例えば、基板7を取り付けるドライブユニットのシャーシ)の部位に有頭雄ねじ36と螺合する雌ねじ孔を穿設したりするようにしてもよく、この場合でも基板7の一方の面側から有頭雄ねじ36を雌ねじ孔に螺合することにより、その頭部座面36Aを貫通孔23の周囲におけるショートランド31,32に押し付けて半導体レーザ10の2つの端子間(第1および第2の導電パターン21,22)を短絡することができる。
又、上記の場合では硬質のプリント基板に限らず、本発明をFPC(フレキシブルプリント基板)に適用し、これに導電パターン21,22、ショートランド31,32、及び貫通孔23を形成することができる。
更に、上記例では電子デバイスを光ピックアップの構成部品である半導体レーザとしたが、本発明は、静電破壊強度の低い全ての電子デバイス(特に半導体デバイス)、ならびにこれを備えたレザービームプリンタやパソコン本体などの製造に適用することができる。
1 機器本体
6 光ピックアップ
7 基板
8 フレキシブルプリント基板
10 半導体レーザ
21 第1の導電パターン
22 第2の導電パターン
23 貫通孔
31 第1のショートランド
32 第2のショートランド
33 境界溝
34 レジスト
35 フラックス
36 有頭雄ねじ
6 光ピックアップ
7 基板
8 フレキシブルプリント基板
10 半導体レーザ
21 第1の導電パターン
22 第2の導電パターン
23 貫通孔
31 第1のショートランド
32 第2のショートランド
33 境界溝
34 レジスト
35 フラックス
36 有頭雄ねじ
Claims (7)
- 電子機器の機器本体内に組み込まれる電子デバイスを静電気から保護するための基板であって、
前記電子デバイスの電源供給端子に導電接続される第1の導電パターンと、前記電子デバイスの接地端子に導電接続される第2の導電パターンと、前記第1の導電パターンに連続する第1のショートランドと、該第1のショートランドに近接して前記第2の導電パターンに連続する第2のショートランドと、前記第1及び第2のショートランドにより囲まれる貫通孔と、を備え、
その貫通孔に頭部を有する雄ねじを導入することにより該雄ねじの頭部座面が前記第1及び第2のショートランドに接触してその両者間が短絡する構成としたことを特徴とする静電破壊防止用基板。 - 電子機器の機器本体内に組み込まれる基板に導電接続された電子デバイスを静電気から保護するための構造であり、
前記基板は、
前記電子デバイスの電源供給端子に導電接続された第1の導電パターンと、前記電子デバイスの接地端子に導電接続された第2の導電パターンと、前記第1の導電パターンに連続する第1のショートランドと、該第1のショートランドに近接して前記第2の導電パターンに連続する第2のショートランドと、前記第1及び第2のショートランドにより囲まれる貫通孔と、を備え、
その貫通孔が雌ねじ孔とされるか、又は、前記貫通孔に対応する前記電子機器における前記基板とは別の構成部材の部位に雌ねじ孔が穿設されており、
前記基板の一方の面側から前記雌ねじ孔に対して頭部を有する雄ねじが螺合された際に、その頭部が前記第1及び第2のショートランドに接触して該第1及び第2のショートランドが短絡するよう構成された電子デバイスの静電破壊防止構造。 - 第1及び第2のショートランドがそれぞれ複数に分割されると共に、その複数分割された第1及び第2のショートランドが貫通孔の周囲における同一円周上に交互に配置されていることを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの静電破壊防止構造。
- 電子デバイスは、光ピックアップを構成している半導体レーザである請求項2、又は3記載の電子デバイスの静電破壊防止構造。
- 請求項2、又は3記載の電子デバイスの静電破壊防止構造を備えると共に、前記電子デバイスとして半導体レーザを含む光ピックアップを備えていることを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項5記載のディスク駆動装置を製造する方法であり、
前記基板および電子デバイスとして半導体レーザを含む光ピックアップを機器本体内に組み込む前に、前記雌ねじ孔に頭部を有する導電性の雄ねじを螺合してその頭部を前記第1及び第2のショートランドに接触させ、
前記基板および光ピックアップを機器本体内に組み込んだ後に前記雄ねじを取り外すことを特徴とするディスク駆動装置の製造方法。 - 電子デバイスの電源供給端子に導電接続する第1の導電パターンと前記電子デバイスの接地端子に導電接続する第2の導電パターンとを形成した基板を用い、電子機器の機器本体内に組み込まれる前記電子デバイスを静電気から保護するための方法であり、
前記基板に、前記第1の導電パターンに連続する第1のショートランドと前記第2の導電パターンに連続する第2のショートランドとにより囲まれる貫通孔を穿設しておき、
その貫通孔に頭部を有する雄ねじを導入して該雄ねじの頭部座面を前記第1及び第2のショートランドに接触せしめ、その雄ねじにより前記第1及び第2のショートランドを導通せしめてその両者間を短絡することを特徴とする電子デバイスの静電破壊防止方法。
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- 2006-07-25 JP JP2006201838A patent/JP2008027551A/ja not_active Withdrawn
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