JP2015220915A - 間接活線工事用先端工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線被覆剥離工具を電線の回りに広角度で回転できる間接活線工事用先端工具を提供する。【解決手段】先端工具10は、工具台座1と先端工具本体2を備える。工具台座1は、共用操作棒9の工具部91と着脱自在な接続金具11、及び座面に固定した軸受け部材12を有する。先端工具本体2は、回転軸21、回転台22、及びフック部材23を有する。回転軸21は軸受け部材12と回転自在に連結している。回転台22は、回転軸21の両端部を回り止め可能に支持している。フック部材23は、回転台22の中央部から突出している。引張コイルばね3aの引っ張り力と引張コイルばね3bの引っ張り力が拮抗したフック部材23の中立状態では、軸受け部材12に設けた第1磁石41と回転台22に設けた第2磁石42が互いに吸磁することで、フック部材23が工具台座1から起立している。【選択図】図1

Description

本発明は、間接活線工事用先端工具に関する。特に、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線作業できる間接活線工事用工具であって、電線の被覆を剥離する電線被覆剥離工具から突出したアイボルトの先端部に設けたリング部材に係止して、電線被覆剥離工具を電線の回りに広角度で回転できる間接活線工事用先端工具の構造に関する。
高圧配電線を無停電で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがある。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の高圧配電線に直接触れて配電工事を行う。一方、間接活線工法は、作業者が絶縁操作棒(ホットスティック)などを用いて、通電中の高圧配電線に直接触れることなく配電工事を行うことができる。
一般に、絶縁操作棒は、長尺の操作棒とこの操作棒の先端部に取り付けた配電作業用工具(以下、先端工具という)で構成している。そして、絶縁操作棒は、高圧配電線を把持、又は切断するなど、作業目的に対応して、先端工具を交換できるように構成している。
このような先端工具として、高所に配置された高圧配電線の被覆を剥離可能な、間接活線工事用の電線被覆剥離工具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−220182号公報
図9は、従来技術による電線被覆剥離工具の一例を示す図であり、図9(A)は、電線被覆剥離工具の正面図、図9(B)は、図9(A)の右側面図である。又、図10は、従来技術による電線被覆剥離工具の使用方法を示す状態変化図である。本願の図9は、先行文献の図9に相当し、本願の図10は、先行文献の図11に相当している。
図9を参照すると、従来技術による電線被覆剥離工具(以下、剥離工具と略称する)7は、縦断面がC字状の本体フレーム71と移動台72を備えている。本体フレーム71は、円弧溝71aを形成した保持部711を一方の端部に形成している。円弧溝71aには、電線Wの外周面を部分的に当接できる(図10参照)。
又、図9を参照すると、本体フレーム71は、保持部711と離隔して対向配置された台部712を他方の端部に形成している。更に、本体フレーム71は、保持部711と台部712を片持ち状に結合する胴部713を形成している。
図9を参照すると、移動台72は、その後部が胴部713とスライド自在に連結している。又、移動台72は、円弧溝71aと対向するように配置された凹溝72aを形成している。凹溝72aには、電線Wを外周方向から受け入れることができる(図10参照)。そして、円弧溝71aと凹溝72aの間に、電線Wを導入できる。
図9を参照すると、移動台72は、その前面に片刃の刃体721を固定している。刃体721は、その刃先が円弧溝71aに向かうように移動台72に固定されている。図9に示すように、刃体721は帯状に形成され、その長手方向の長さによって、電線Wの被覆の剥離幅が規定されている。
図9を参照すると、剥離工具7は、アイハンドル73とアイボルト74を更に備えている。アイハンドル73とアイボルト74は、それらの軸中心が直交するように配置されている。
図9を参照すると、アイハンドル73は、送りねじ部73sと蝶形の把持部73cを有している。送りねじ部73sは、その先端部が移動台72の底部と回転自在に連結している。又、送りねじ部73sは、台部712とねじ結合している。把持部73cを回転することで、電線Wをその外周方向から押圧するように、移動台72を移動できる。
図9を参照すると、把持部73cは、後述するバインド打ち器8に設けたフック部8aが係合可能な係合穴73hを中央部に開口している。係合穴73hにフック部8aを係止し、把持部73cを軸回りに一方の方向に回転することで、保持部711に向かって移動台72を進出できる。そして、保持部711と移動台72が相対的に近づくことで、刃体721の刃先を電線Wの被覆に食い込ませることができる。次に、剥離工具7を電線Wの回りに360度旋回することで、電線Wの被覆を剥離できる。
図9を参照すると、アイボルト74は、円柱状の絶縁シャフト74sと円環状の操作リング74rを備えている。絶縁シャフト74sは、その基端部を保持部711に固定している。又、絶縁シャフト74sは、その先端部に操作リング74rを取り付けている。
図9を参照して、一対の把持腕を先端部に有する絶縁操作棒(いわゆる、絶縁ヤットコ)を用いて、絶縁シャフト74sを把持でき、高所に配置された電線Wに剥離工具7を近づけることができる(図10参照)。そして、保持部711と移動台72の間に電線Wを導入して、円弧溝71aに電線Wを係止することで、剥離工具7を吊り下げることができる。次に、後述するバインド打ち器8を用いて、把持部73cを軸回りに一方の方向に回転することで、電線Wを挟持できる。
図10を参照すると、バインド打ち器8は、長尺の絶縁操作棒80の先端部に着脱自在に取り付けられている。バインド打ち器8は、円板状の菊座部8bを基端部に備えている。又、バインド打ち器8は、フック部8aを先端部側に形成している。
一方、図10を参照すると、絶縁操作棒80は、ツイストロック形の接続金具81を先端部に設けている。接続金具81は、雄ねじ部81sと蝶ナット81nを備えている。菊座部8bの中央部に雄ねじ部81sを挿通すると共に、蝶ナット81nを雄ねじ部81sに締結することで、絶縁操作棒80が延びる方向に対して、任意の角度でバインド打ち器8を固定できる。なお、バインド打ち器の名称は、高圧配電線を碍子に支持するバインド線を操作できることに由来している。
次に、図10を参照して、電線被覆の剥離方法を説明する。最初に、間接活線工事用の把持工具(図示せず)を用いて、剥離工具7の近傍で、電線Wを下方から支持する。次に、係合穴73hにフック部8aを係止し、把持部73cを軸回りに一方の方向に回転することで、刃体721の刃先を電線Wの被覆に食い込ませることができる(図9参照)。
次に、図10を参照して、フック部8aをアイボルト74の操作リング74rに挿入し、剥離工具7が電線Wの回りに時計方向に回転する力に抗して、剥離工具7が電線Wの回りに反時計方向に360度回転することで、電線Wの被覆を剥離できる。そして、電線Wの被覆を軸方向に部分的に剥離でき、電線Wの芯線を露出できる。
なお、図10を参照すると、剥離工具7は、電線Wを把持した状態で、アイボルト74が下方に垂れ下がるように、重心を構成している。これにより、アイボルト74が鉛直方向に垂下した状態から、アイボルト74を電線Wの回りに反時計方向に旋回したときに、重心の位置が変わることから、アイボルト74には電線Wの回りに時計方向に旋回する力が発生する。
図10を参照して、前述した理由から、図10に示したアイボルト74の開始位置から、アイボルト74を180度旋回して、更に、アイボルト74を90度以上旋回しようとすると、フック部8aから操作リング74rが外れ易いという問題があった。
以上のことから、電線の被覆を剥離する電線被覆剥離工具から突出したアイボルトの先端部に設けたリング部材に係止して、電線被覆剥離工具を電線の回りに広角度で回転できる間接活線工事用先端工具が求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、電線被覆剥離工具を電線の回りに広角度で回転できる間接活線工事用先端工具を提供することを目的とする。
本発明者は、電線被覆剥離工具から突出したアイボルトの先端部に設けたリング部材に係止可能なフック部材を起立した中立状態から傾動可能に構成することで、電線被覆剥離工具を電線の回りに広角度で回転できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用先端工具を発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用先端工具は、用途の異なる先端工具を交換自在な共用操作棒の先端部と着脱自在に連結される接続金具を基端部に有し、円筒状の軸受け部材を座面の中央部に固定した工具台座と、前記軸受け部材と回転自在に連結した回転軸、この回転軸の両端部を回り止め可能に一対の鍔片で支持すると共に、前記軸受け部材の外周に近接する円弧状の内壁を形成した部分円弧部を設けた回転台、及び、この回転台の外周の中央部から軸部が突出し、C字状に湾曲したフック部を先端部側に形成したフック部材を有する先端工具本体と、一端部を前記フック部材の中間部に係止し、他端部を前記工具台座に係止し、前記フック部の開口側に前記フック部材が傾倒するように力を付勢する第1引張コイルばねと、一端部を前記フック部材の中間部に係止し、他端部を前記工具台座に係止し、前記フック部の開口と反対側に前記フック部材が傾倒するように力を付勢する第2引張コイルばねと、を備え、前記軸受け部材は、その外壁に埋設された帯板状の第1磁石を有し、前記部分円弧部は、その内壁に埋設された帯板状の第2磁石を有し、前記第1引張コイルばねの引っ張り力と前記第2引張コイルばねの引っ張り力が拮抗した前記フック部材の中立状態では、前記第1磁石と前記第2磁石が対向して、互いに吸磁することで、前記フック部材が前記工具台座の座面から起立した状態を維持している。
(2)前記第1磁石と前記第2磁石の吸磁力に抗して、前記フック部材を前記フック部の開口側に傾倒したときは、前記第2引張コイルばねは、前記フック部材を中立状態に復帰させる力を付勢すると共に、前記第1磁石と前記第2磁石の吸磁力に抗して、前記フック部材を前記フック部の開口と反対側に傾倒したときは、前記第1引張コイルばねは、前記フック部材を中立状態に復帰させる力を付勢することが好ましい。
(3)前記フック部材は、電線の被覆を剥離する電線被覆剥離工具から突出したアイボルトの先端部に設けた円環状の操作リングに係止できることが好ましい。
(4)前記接続金具は、前記共用操作棒の先端部から外周方向に突出した一対のピンに係合自在な一対のT字状の係合溝を有していることが好ましい。
本発明による間接活線工事用先端工具は、電線被覆剥離工具から突出したアイボルトの先端部に設けたリング部材に係止可能なフック部材を起立した中立状態から傾動可能に構成している。これにより、本発明による間接活線工事用先端工具は、電線被覆剥離工具を電線の回りに広角度で回転できる。
本発明の一実施形態による間接活線工事用先端工具の構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による間接活線作業用先端工具の構成を示す正面図である。 前記実施形態による間接活線作業用先端工具の構成を示す平面図である。 前記実施形態による間接活線作業用先端工具の構成を示す左側面図であり、一部を断面図で示している。 前記実施形態による間接活線作業用先端工具の要部を部分断面で示す左側面図であり、フック部材をフック部の開口側に傾倒した状態図である。 共用操作棒の一例による構成を示す正面図である。 共用操作棒の先端部に設けた工具部を拡大した斜視図である。 前記実施形態による間接活線作業用先端工具を用いた、電線被覆剥離工具の使用方法を示す状態変化図である。 従来技術による電線被覆剥離工具の一例を示す図であり、図9(A)は、電線被覆剥離工具の正面図、図9(B)は、図9(A)の右側面図である。 従来技術による電線被覆剥離工具の使用方法を示す状態変化図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用先端工具の構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用先端工具の構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用先端工具の構成を示す斜視分解組立図である。図2は、前記実施形態による間接活線作業用先端工具の構成を示す正面図である。図3は、前記実施形態による間接活線作業用先端工具の構成を示す平面図である。
図4は、前記実施形態による間接活線作業用先端工具の構成を示す左側面図であり、一部を断面図で示している。図5は、前記実施形態による間接活線作業用先端工具の要部を部分断面で示す左側面図であり、フック部材をフック部の開口側に傾倒した状態図である。
なお、係止対象物としては、図9又は図10に示した操作リング72rを実施例として開示するが、係止対象物は操作リングに限定されない。
(全体構成)
図1から図5を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線作業用先端工具(以下、先端工具と略称する)10は、工具台座1と先端工具本体2を備えている。工具台座1は、共用操作棒9(図6参照)の工具部91と着脱自在に連結される円筒状の接続金具11を基端部に有している。又、工具台座1は、円筒状の軸受け部材12を座面1pの中央部に固定している。
図1から図5を参照すると、先端工具本体2は、回転軸21、回転台22、及びフック部材23を有している。回転軸21は、軸受け部材12と回転自在に連結している。回転台22は、部分円弧部22cと一対の鍔片22a・22bで構成している。一対の鍔片22a・22bは、部分円弧部22cの両端部に形成されている。一対の鍔片22a・22bは、回転軸21の両端部を回り止め可能に支持している。部分円弧部22cは、軸受け部材12の外周に近接する円弧状の内壁を形成している(図5参照)。
図1から図5を参照すると、フック部材23は、軸部23sとC字状に湾曲したフック部23aを有している。軸部23sは、回転台22の外周の中央部から突出している。フック部23aは、フック部材23の先端部側に形成している。又、フック部材23は、相反する向きに向かう一対の片持ち軸23b・23bを軸部23sの中間部から突出している。これらの片持ち軸23b・23bは、回転軸21の軸中心と略平行に同軸上に配置されている。
図1から図5を参照すると、先端工具10は、第1引張コイルばね3aと第2引張コイルばね3bを更に備えている。第1引張コイルばね3aは、その一端部を一方の片持ち軸23bの端部に係止している。又、第1引張コイルばね3aは、その他端部を座面1pから突出した支柱部材11pに係止している。そして、第1引張コイルばね3aは、フック部23aの開口23k側にフック部材23が傾倒するように力を付勢している(図4又は図5参照)。
同様に、図1から図5を参照すると、第2引張コイルばね3bは、その一端部を他方の片持ち軸23bの端部に係止している。又、第2引張コイルばね3bは、その他端部を座面1pから突出した支柱部材11pに係止している。そして、第2引張コイルばね3bは、フック部23aの開口23kと反対側にフック部材23が傾倒するように力を付勢している(図4参照)。なお、第1引張コイルばね3aと第2引張コイルばね3bは、同じものであるが、説明の便宜上、順位数と符号を変えて区別した。
図1又は図5を参照すると、軸受け部材12は、その外壁に帯板状の第1磁石41を埋設している。一方、部分円弧部22cは、その内壁に帯板状の第2磁石42を埋設している。第1磁石41と第2磁石42は、それらの極性が異なるように対向配置されている。
図4に示すように、第1引張コイルばね3aの引っ張り力と第2引張コイルばね3bの引っ張り力が拮抗したフック部材23の中立状態では、第1磁石41と第2磁石42が対向して(図1参照)、互いに吸磁することで、フック部材23が工具台座1の座面1pから起立した状態を維持している。
(共用操作棒の構成)
次に、各構成品の構成を詳細に説明するのに先立ち、共用操作棒の一例による構成を説明する。図6は、共用操作棒の一例による構成を示す正面図である。図7は、共用操作棒の先端部に設けた工具部を拡大した斜視図である。
図6を参照すると、共用操作棒9は、工具部91、柄部92、及び把持部93を備えている。工具部91は、後述する接続金具11(図1又は図2参照)を着脱可能となっている。把持部93は、作業員が把持し易いように滑り止めが施されている。柄部92は、工具部91と把持部93とを連結し、絶縁性を有する長尺の管体からなっている。
図6を参照すると、柄部92の中間部には、円錐体状の水切り鍔9aを取り付けている。水切り鍔9aは、工具部91から進出する雨水を堰き止めることができる。又、柄部92と把持部93との接続部には、円錐体状の限界鍔9bを取り付けている。限界鍔9bの取付け位置は、絶縁性を考慮して安全に作業できる限界を示している。
図7を参照すると、工具部91は、軸部91aと一対のピン91b・91bを備えている。軸部91aは、柄部92の軸方向に突出している。一対のピン91b・91bは、相反する向きに軸部91aの外周から突出している。
又、図7を参照すると、工具部91は、プッシュロッド91cとプッシュリング91dを備えている。プッシュロッド91cは、軸部91aの先端面から突出するように、工具部91に内蔵された圧縮コイルばね(図示せず)によって、力を付勢されている。プッシュリング91dは、軸部91aの下方に配置されている。プッシュリング91dは、図示しない圧縮コイルばねによって、軸部91aに向かう力を付勢されている。
図6又は図7に示した長尺の絶縁操作棒は、用途の異なる先端工具を交換自在に工具部に取り付けることができることから、共用操作棒と呼ばれている。
(接続金具の構成)
次に、接続金具の構成を説明する。図1又は図2及び図4又は図5を参照すると、接続金具11は、底面が開口された円筒状に形成している。接続金具11には、共用操作棒9の軸部91a(図7参照)が嵌合する軸穴11aを底面から開口している。
又、図1又は図2及び図4又は図5を参照すると、接続金具11には、一対のT字状の係合溝11b・11bを外周に形成している。一対のピン91b・91b(図7参照)を軸穴11aの軸方向に挿入した後に、これらのピン91b・91bを軸穴11aの周方向に回動することで、係合溝11b・11bに係合できる。更に、軸穴11aの内部では、プッシュロッド91c(図7参照)が軸穴11aの上内壁を押圧しているので、共用操作棒9を接続金具11に確実に係合できる。
(工具台座の構成)
次に、工具台座の構成を説明する。図1から図5を参照すると、工具台座1は、台形台状のブロック体13と台座プレート14で構成している。ブロック体13は、接続金具11を底面にねじ止めしている(図4参照)。又、ブロック体13は、台座プレート14を上面にねじ止めしている。
図1から図5を参照すると、台座プレート14は、軸受け部材12を座面1pにねじ止めしている(図5参照)。なお、軸受け部材12は、座面1pに当接可能に、外周の一部が平坦に加工されている。又、台座プレート14は、対角する隅部に一組の支柱部材11p・11pをねじ止めしている。これらの支柱部材11p・11pには、第1引張コイルばね3aの他端部、又は第2引張コイルばね3bの他端部が係止されている。
図1を参照すると、軸受け部材12は、軸穴12hを中心部に開口している。軸穴12hには、回転軸21を嵌合できる。そして、軸受け部材12は、回転軸21を回転自在に支持している。又、軸受け部材12は、上面から角穴を穿設しており、この角穴に第1磁石41を埋設している(図5参照)。
(回転軸の構成)
次に、回転軸の構成を説明する。図1を参照すると、回転軸21は、鍔部21fを頭部に形成し、第1キー溝21kを軸部21sの先端部に形成している。軸部21sを先頭にして、回転軸21を鍔片22aに開口した第1嵌合穴221に挿入すると、鍔部21fを鍔片22aの外壁に当接できる。第1キー溝21kには、キー2kが噛み合うように嵌合できる。
(回転台の構成)
次に、回転台の構成を説明する。図1を参照すると、鍔片22aには、第1嵌合穴221を開口している。第1嵌合穴221には、回転軸21の軸部21sを略圧入状態で嵌合できる。同様に、鍔片22bには、第2嵌合穴222を開口している。第2嵌合穴222には、回転軸21の軸部21sを略圧入状態で嵌合できる。なお、第1嵌合穴221と第2嵌合穴222は、同軸上に配置されている。
図1を参照すると、第2嵌合穴222には、第2キー溝22kを形成している。軸部21sを第2嵌合穴222に挿入し、第1キー溝21kと第2キー溝22kの向きを一致させた状態で、キー2kをこれらの第1キー溝21k及び第2キー溝22kに圧入すると、一対の鍔片22a・22bが回転軸21を回り止め可能に支持できる(図4参照)。
又、図1又は図5を参照すると、部分円弧部22cは、内壁側から角穴を穿設しており、この角穴に第2磁石42を埋設している(図5参照)。
図1を参照して、軸受け部材12の軸穴12hと一対の第1嵌合穴221及び第2嵌合穴222を一致させた状態で、回転軸21を挿入し、更にキー2kを回転軸21に圧入すると、工具台座1に対して、回転軸21を回転中心として、フック部材23を一方の方向又は他方の方向に回動できる(図4参照)。
[間接活線工事用先端工具の作用]
次に、実施形態による先端工具10の操作方法を説明すると共に、先端工具10の作用及び効果を説明する。図8は、前記実施形態による間接活線作業用先端工具を用いた、電線被覆剥離工具の使用方法を示す状態変化図である。
図4を参照して、先端工具10は、通常、工具台座1に対してフック部材23を起立している。図4は、第1引張コイルばね3aの引っ張り力と第2引張コイルばね3bの引っ張り力が拮抗して、フック部材23を中立状態に起立させている。しかし、引張コイルばねの製作誤差、又は引張コイルばねの取り付け誤差などの要因により、拮抗状態が変わり、フック部材23が一方の方向又は他方の方向に少し傾倒することが考えられる。
そこで、実施形態による先端工具10は、極性の異なる第1磁石41と第2磁石42を対向配置して(図1参照)、互いに吸磁させることで、フック部材23が工具台座1の座面1pから起立した状態を維持できるようにした。
図1から図5を参照して、このように構成した先端工具10は、第1磁石41と第2磁石42の吸磁力に抗して、フック部材23をフック部23aの開口23k側に傾倒したときは(図5参照)、第2引張コイルばね3bがフック部材23を中立状態に復帰させる力を付勢できる。
一方、このように構成した先端工具10は、第1磁石41と第2磁石42の吸磁力に抗して、フック部材23をフック部23aの開口23kと反対側に傾倒したときは、第1引張コイルばね3aがフック部材23を中立状態に復帰させる力を付勢できる。
次に、図8を参照して、実施形態による先端工具10を用いた、電線被覆の剥離方法を説明する。なお、アイボルト74を旋回させるまでは、状来と手順が同じであるので、説明を省略する。
図8に示したアイボルト74の開始位置から、フック部材23を中立状態で操作リング74rに係止して、アイボルト74を180度旋回できる。更に、アイボルト74を90度以上旋回しようとするときには、フック部材23をフック部23aの開口23k側に傾倒することで(図5参照)、フック部23aから操作リング74rが外れ難くなる。
次に、図8に示した状態から、操作リング74rとの係合を解除した後に、図8の左方から、フック部材23を操作リング74rに係止して、アイボルト74を反時計方向に旋回することで、剥離工具7を電線Wの回りに360度旋回できる。そして、電線Wの被覆を剥離できる。
このように、実施形態による先端工具10は、電線Wの被覆を剥離する剥離工具7から突出したアイボルト74の先端部に設けた操作リング74rに係止して、剥離工具7を電線Wの回りに広角度で回転できる。
本発明による間接活線工事用先端工具は、次のような効果が奏される。
(1)フック部材の傾倒角度を変えるときには、絶縁操作棒を押し上げることで、電線被覆剥離工具を回転方向させる方向に傾動できる。
(2)アイハンドルとアイボルトをフック部材に交互に係止して回転させる必要が無くなる。
(3)フック部材を中立状態に素早く復帰できる。
(4)フック部材が起立する中立状態を維持できる。
本発明は、絶縁操作棒などを用いて、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用先端工具を開示したが、本発明の先端工具は、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1 工具台座
1p 座面
2 先端工具本体
3a 第1引張コイルばね
3b 第2引張コイルばね
9 共用操作棒
10 先端工具(間接活線工事用先端工具)
11 接続金具
12 軸受け部材
21 回転軸
22 回転台
22a・22b 一対の鍔片
22c 部分円弧部
23 フック部材
23a フック部
23k フック部の開口
23s 軸部
41 第1磁石
42 第2磁石

Claims (4)

  1. 用途の異なる先端工具を交換自在な共用操作棒の先端部と着脱自在に連結される接続金具を基端部に有し、円筒状の軸受け部材を座面の中央部に固定した工具台座と、
    前記軸受け部材と回転自在に連結した回転軸、この回転軸の両端部を回り止め可能に一対の鍔片で支持すると共に、前記軸受け部材の外周に近接する円弧状の内壁を形成した部分円弧部を設けた回転台、及び、この回転台の外周の中央部から軸部が突出し、C字状に湾曲したフック部を先端部側に形成したフック部材を有する先端工具本体と、
    一端部を前記フック部材の中間部に係止し、他端部を前記工具台座に係止し、前記フック部の開口側に前記フック部材が傾倒するように力を付勢する第1引張コイルばねと、
    一端部を前記フック部材の中間部に係止し、他端部を前記工具台座に係止し、前記フック部の開口と反対側に前記フック部材が傾倒するように力を付勢する第2引張コイルばねと、を備え、
    前記軸受け部材は、その外壁に埋設された帯板状の第1磁石を有し、
    前記部分円弧部は、その内壁に埋設された帯板状の第2磁石を有し、
    前記第1引張コイルばねの引っ張り力と前記第2引張コイルばねの引っ張り力が拮抗した前記フック部材の中立状態では、前記第1磁石と前記第2磁石が対向して、互いに吸磁することで、前記フック部材が前記工具台座の座面から起立した状態を維持している、間接活線工事用先端工具。
  2. 前記第1磁石と前記第2磁石の吸磁力に抗して、前記フック部材を前記フック部の開口側に傾倒したときは、前記第2引張コイルばねは、前記フック部材を中立状態に復帰させる力を付勢すると共に、前記第1磁石と前記第2磁石の吸磁力に抗して、前記フック部材を前記フック部の開口と反対側に傾倒したときは、前記第1引張コイルばねは、前記フック部材を中立状態に復帰させる力を付勢する、請求項1記載の間接活線工事用先端工具。
  3. 前記フック部材は、電線の被覆を剥離する電線被覆剥離工具から突出したアイボルトの先端部に設けた円環状の操作リングに係止できる、請求項1又は2記載の間接活線工事用先端工具。
  4. 前記接続金具は、前記共用操作棒の先端部から外周方向に突出した一対のピンに係合自在な一対のT字状の係合溝を有している、請求項1から3のいずれかに記載の間接活線工事用先端工具。
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