JP2015218854A - ロール位置決め機構 - Google Patents

ロール位置決め機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2015218854A
JP2015218854A JP2014104433A JP2014104433A JP2015218854A JP 2015218854 A JP2015218854 A JP 2015218854A JP 2014104433 A JP2014104433 A JP 2014104433A JP 2014104433 A JP2014104433 A JP 2014104433A JP 2015218854 A JP2015218854 A JP 2015218854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
pivot
plate
positioning mechanism
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014104433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6254901B2 (ja
Inventor
光明 芹澤
Mitsuaki Serizawa
光明 芹澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2014104433A priority Critical patent/JP6254901B2/ja
Publication of JP2015218854A publication Critical patent/JP2015218854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6254901B2 publication Critical patent/JP6254901B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

【課題】例えば印刷や転写の際に、印刷ずれや転写ずれを抑制しつつ、ロール相互の平行を微調整することが可能なロール位置決め技術を提供する。【解決手段】1本の直線状の軸線Ax2を中心に回転する一方のロール2と、1本の直線状の軸線Ax3を中心に回転する他方のロール3と、一方のロールを回動させるための支点となるピボット18と、一方のロールを他方のロールに対して傾斜させる方向に沿って、当該一方のロールをピボットを中心に回動させる作動機構とを備える。一方のロールと他方のロールとは、作動機構によって、当該ロール相互の平行を微調整することが可能である。一方および他方のロールは、互いに対向しつつ、回転方向に沿って連続した幅広のロール面2s,3sを有している。ピボットは、一方のロールのロール面のうち、他方のロールに最も接近した部位2pの中央部(分割点32)に対向した位置に設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば印刷や転写の際に、印刷ずれや転写ずれを抑制しつつ、ロール相互の平行を微調整することが可能なロール位置決め技術に関する。かかる技術において、「ロール相互の平行を微調整する」とは、「正に平行にする」こと、および、「平行状態にあったとしても、わずかに回動(傾斜)させる」ことの両方を含む概念である。
ロール位置決め技術の一例として、特許文献1には、互いに並列配置させたロール(例えば、感光体ドラム、転写ローラ)によって両側から印刷用紙に圧力を加えて印刷を行う装置が示されている。かかる装置では、一方のロールを他のロールに圧接させる際、微小ストロークで加圧させることで、双方のロール同士の接線方向の加圧力の均等化が図られている。
特開2003−106329号公報
ところで、特許文献1の装置において、印刷を開始した後に、例えば印刷用紙の左右で濃淡の違いやトナーの厚み変化などの不具合が生じた場合、一方のロールを他方のロールに対して平行移動させるだけでは、かかる不具合に対処することができない。この場合、不具合の状態に応じて、例えば一方のロールを他方のロールに対して傾斜させること、すなわち、一方のロールを回動させることができれば、上記不具合に対処することも可能である。
しかしながら、一方のロールを回動させる場合、その回動中心となる支点(ピボット)位置によっては、回動(傾斜)角度の分だけロール位置が全体的に偏心することで、当該ロール上における印刷位置が大幅にずれてしまう場合がある。そうなると、印刷ずれや印刷不良などが顕著に生じ、その結果、完成品である印刷物の品質を一定に保つことができなくなってしまう。なお、このような弊害は、転写技術の分野においても同様に起こり得る。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的は、例えば印刷や転写の際に、印刷ずれや転写ずれを抑制しつつ、ロール相互の平行を微調整することが可能なロール位置決め技術を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明のロール位置決め機構は、1本の直線状の軸線を中心に回転する一方のロールと、1本の直線状の軸線を中心に回転する他方のロールと、一方のロールを回動させるための支点となるピボットと、一方のロールを他方のロールに対して傾斜させる方向に沿って、当該一方のロールをピボットを中心に回動させる作動機構とを備える。一方のロールと他方のロールとは、作動機構によって、当該ロール相互の平行を微調整することが可能である。一方および他方のロールは、互いに対向しつつ、回転方向に沿って連続した幅広のロール面を有している。ピボットは、一方のロールのロール面のうち、他方のロールに最も接近した部位の中央部に対向した位置に設定されている。
本発明によれば、例えば印刷や転写の際に、印刷ずれや転写ずれを抑制しつつ、ロール相互の平行を微調整することが可能なロール位置決め技術を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るロール位置決め機構の全体構成を示す平面図。 図1の矢印F2方向から見たロール位置決め機構の一部を断面した図。 図1の矢印F3方向から見たロール位置決め機構の一部を断面した図。 図1のロール位置決め機構に適用されたピボットの構成を示す断面図。 ピボット位置に対するロールの取り付け機構の構成を示す図であって、小径ロールが取り付けられた状態を示す平面図。 ピボット位置に対するロールの取り付け機構の構成を示す図であって、大径ロールが取り付けられた状態を示す平面図。 本発明のロール位置決め機構が適用される印刷装置の構成を示す図。 本発明のロール位置決め機構が適用される転写装置の構成を示す図。
以下、本発明の一実施形態に係るロール位置決め機構について、添付図面を参照して説明する。
図1ないし図3に示すように、本実施形態のロール位置決め機構1は、1本の直線状の軸線Ax2を中心に回転する一方のロール2(以下、可動ロール2という)と、1本の直線状の軸線Ax3を中心に回転する他方のロール3(以下、固定ロール3という)とを備えている。
可動ロール2および固定ロール3は、互いに平行な位置関係となるように配置されている。可動ロール2および固定ロール3は、互いに対向しつつ、回転方向に沿って連続した幅広のロール面2s,3sを有している。それぞれのロール面2s,3sは、円筒形状を有している。
可動ロール2は、一対の可動用支持部4の間に回転可能に支持されている。一対の可動用支持部4は、後述する作動機構を介してベース6に支持されている。固定ロール3は、一対の固定用支持部5の間に回転可能に支持されている。一対の固定用支持部5は、ベース6に固定されている。
ロール位置決め機構1は、作動機構を備えている。作動機構は、可動ロール2を支持した一対の可動用支持部4が固定されるプレート7と、プレート7を回動(移動)可能に支持するテーブル8と、テーブル8を固定ロール3の方向に沿って平行に移動させて、当該テーブル8を固定ロール3に対して接近あるいは離間させる移動部と、を備えている。
プレート7とテーブル8とは、可動ロール2よりも広範囲に亘って延在し、互いに重ね合わされた状態で配置されている。すなわち、テーブル8の表面にプレート7が回動(移動)可能に載置されている。この場合、プレート7は、例えば一対のクランプ機構9によってテーブル8上に保持されている。これにより、テーブル8からのプレート7の脱落防止が図られている。
移動部は、テーブル8とベース6との間に構築されている。移動部は、一対のガイドレール10と、各ガイドレール10に取り付けられ、当該各ガイドレール10沿って移動可能なスライダ11と、スライダ11をガイドレール10に沿って移動させるアクチュエータ12と、を備えている。
一対のガイドレール10は、固定ロール3に向けて互いに平行に延出した状態で、ベース6上に固定されている。各ガイドレール10の延出方向は、固定ロール3の軸線Ax3を直交する方向に一致している。スライダ11は、その一方側がガイドレール10に跨った構造を有し、その他方側がテーブル8の裏面に固定されている。
アクチュエータ12としては、例えば、油圧や空気圧によってスライダ11を移動させるもの、あるいは、サーボモータとボールねじ機構を組み合わせたものなど、既存の駆動装置を適用することができるが、ここでは一例として、サーボモータ13とボールねじ機構を組み合わせたものを適用する。
この場合、ボールねじ機構は、雄ねじ14と、雄ねじ14に組み合わされたナット15とを備え、雄ねじ14とナット15との間には鋼球(図示しない)が転動自在に組み込まれている。雄ねじ14は、ベース6上に固定された一対の支持部16で回転可能に支持されている。ナット15は、テーブル8の裏面に固定されている。サーボモータ13は、ジョイント17を介して雄ねじ14を回動制御可能に構成されている。
このような移動部によれば、サーボモータ13によって雄ねじ14を回動させて、ナット15を雄ねじ14に沿って移動させると、ナット15が固定されたテーブル8がスライダ11とともに、一対のガイドレール10に沿って移動する。テーブル8が移動すると、上記したクランプ機構9を介して当該テーブル8の表面に保持されたプレート7も移動する。このとき、プレート7とともに、当該プレート7に固定された一対の可動用支持部4が移動することで、当該可動用支持部4に支持された可動ロール2を移動させることができる。このように、サーボモータ13によってテーブル8を固定ロール3に対して接近あるいは離間させることで、高精度に、可動ロール2を固定ロール3に近づけたり、遠ざけたりすることができる。
さらに、作動機構は、プレート7とテーブル8との間に設けられ、テーブル8に対してプレート7を回動可能とするピボット18を備えている。プレート7には、一対の可動用支持部4を介して可動ロール2が支持されている。この結果、ピボット18は、可動ロール2を回動させるための支点となる。
ピボット18の構成としては、テーブル8に対してプレート7を回動可能であれば、特に限定されることは無い。図4にはピボット18の一例が示されている。すなわち、プレート7の一部に穿孔させた貫通孔19を通して軸芯20をテーブル8の表面に固定する。当該軸芯20と貫通孔19との間に軸受21を組み込む。貫通孔19を覆うように蓋体22をプレート7に固定する。これにより、軸芯20および軸受21を外気から密封することができるため、軸受の早期劣化を防止することができる。この結果、ピボット18の回動性能を長期に亘って一定に維持することができる。
なお、軸受21としては、例えば、玉軸受、ころ軸受、すべり軸受など既存のもの選択することができる。また、蓋体22をプレート2に固定する方法として、図面には一例として、ピン23によって固定しているが、これに代えて、例えば、接着、ねじ止めなど各種の固定方法を適用することができる。
さらに、作動機構は、テーブル8に対してプレート7を回動させるアクチュエータを備えている。アクチュエータとしては、例えば、油圧や空気圧によってプレート7を回動させるもの、あるいは、コッタとスプリング機構を組み合わせたものなど、既存の駆動装置を適用することができるが、ここでは一例として、コッタ24とスプリング機構25を組み合わせたものを適用する。
この場合、プレート7の一方側にスプリング機構25を配置する。スプリング機構25は、プレート7の一方側の端面に対して、常時、押圧力を作用させることができるように構成されている。例えば、スプリング機構25は、圧縮ばね26を備えている。圧縮ばね26は、その基端26bがベース6に固定されるとともに、その先端26aがプレート7の一方側の端面に突設された当接部27に当接するように構成されている。かかる構成により、プレート7は、ピボット18を中心に常に一方向に回転しようとする状態に維持される。
なお、プレート7の一方向の回転とは、当該プレート7を可動ロール2の側から見たときの回転方向として規定されている。このとき、プレート7は、スプリング機構25の押圧力によって、常時、時計回りに回転しようとする状態に維持されている。
さらに、プレート7の他方側にコッタ24を配置する。コッタ24は、プレート7の一方向(時計回り)の回転を、常時、支持するように構成されている。コッタ24は、プレート7の他方側に突設された当接部28に当接する当接面24sを有している。コッタ24は、スクリュ軸29の先端に支持されている。スクリュ軸29の基端は、ジョイント30を介して例えばモータ等の回転装置31に連結されている。回転装置31によってスクリュ軸29を回転させることで、スクリュ軸29の先端側をジョイント30から突没させることができる。
さらに、コッタ24の当接面24sは、スクリュ軸29の突没方向に沿って勾配を有している。このため、スクリュ軸29をジョイント30から突出させると、例えば当接面24sの上り勾配に従って、コッタ24からプレート7の当接部28に押圧力が作用する。この結果、プレート7を、上記したスプリング機構25の押圧力に抗して、ピボット18を中心に他方向(逆時計回り)に回転させる。
これに対し、スクリュ軸29をジョイント30から没入させると、例えば当接面24sの下り勾配に従って、コッタ24からプレート7の当接部28への押圧力が解消される。この結果、プレート7を、上記したスプリング機構25の押圧力に従って、ピボット18を中心に一方向(時計回り)に回転させる。
従って、回転装置31によってスクリュ軸29を突没させて、プレート7を回動させることで、可動ロール2を、固定ロール3に対して傾斜させる方向に沿って、ピボット18を中心に回動させることができる。これにより、可動ロール2と固定ロール3とは、作動機構によって、当該ロール相互の平行を微調整することが可能となる。換言すると、可動ロール2の軸線Ax2と固定ロール3の軸線Ax3とを、作動機構によって、互いに平行な位置関係に調整することが可能となる。ここで、「ロール相互の平行を微調整する」、「互いに平行な位置関係に調整する」とは、「正に平行にする」こと、および、「平行状態にあったとしても、わずかに回動(傾斜)させる」ことの両方を含む概念である。
さらに、上記したロール位置決め機構1において、ピボット18は、可動ロール2のロール面2sのうち、固定ロール3に最も接近した部位2pの中央部に対向した位置に設定されている。換言すると、ピボット18の位置は、可動ロール2のロール面2sの中央部で、かつ、その回転中心である軸線Ax2から固定ロール3の側に向かって、当該可動ロール2のロール径(直径)の半分離れた位置、すなわち半径分離れた位置に設定されている。ここで、可動ロール2のロール面2sのうち、固定ロール3に最も接近した部位2pは、可動ロール2の軸線Ax2と平行で、かつ、当該可動ロール2のロール面2sを横断する方向に沿って延在する長手領域2pである。そして、ピボット18が対向して位置する中央部は、当該長手領域2pを等分に2分割した場合の分割点32として規定されている。
さらに、ピボット18には、可動ロール2を回動させる際の回動中心線Ax18が規定されている。回動中心線Ax18は、可動ロール2の軸線Ax2と直交し、かつ、長手領域2pを等分に2分割した分割点32と一致している。具体的には、ピボット18の回動中心線Ax18は、長手領域2pを等分に2分割した分割点32を通り、かつ、可動ロール2のロール面2sに接する接線として規定される。
このようなピボット18の位置関係によれば、可動ロール2を回転させても、当該可動ロール2のロール面2sの中央部(すなわち、分割点32)が偏心することはない。換言すると、可動ロール2の回転中、ロール面2sの中央部(分割点32)は常に同一点からずれることがない。
ここで、図7には、本実施形態のロール位置決め機構1が適用された印刷装置の構成が示されている。印刷装置は、繰出部から繰り出されたフィルムに、印刷部によって所定の印刷を行った後、乾燥部を介して巻取部に巻き取る装置である。かかる印刷装置では、印刷部において、版胴とバックアップロールとの位置決めに一定の精度が求められる。この場合、上記したロール位置決め機構1の可動ロール2を版胴として適用することで、当該版胴(可動ロール2)のロール面の中央部(分割点32)を常に同一点に位置決めすることができる。
さらに、図8には、本実施形態のロール位置決め機構1が適用された転写装置の構成が示されている。転写装置は、繰出部から塗工部を経由して繰出されたフィルムに、転写部によって所定のパターンを転写した後、巻取部に巻き取る装置である。かかる転写装置では、転写部において、バックアップロールとグラビアロールとの位置決めに一定の精度が求められる。この場合、上記したロール位置決め機構1の可動ロール2をバックアップロールとして適用することで、当該バックアップロール(可動ロール2)のロール面の中央部(分割点32)を常に同一点に位置決めすることができる。
ここで、印刷装置や転写装置においては、その初期設定として、印刷や転写の運転開始前に、例えば隙間ゲージや光学式隙間計測器などを用いて、対向するロール相互が平行に調整される。すなわち、印刷装置では、版胴を回動させて、当該版胴のロール面とバックアップロールとロール面とが平行になるように調整する。また、転写装置では、バックアップロールを回動させて、当該バックアップロールのロール面とグラビアロールのロール面とが平行になるように調整する。
ところで、このようにロール相互を平行に調整しても、例えば、印刷や転写を開始した後に、印刷用紙の左右で濃淡の違いや、転写の厚み変化などの不具合が生じるケースがある。かかる不具合の発生要因としては、運転開始前の初期設定の不良や、印刷や転写するフィルム側の問題などが考えられる。フィルム側の問題としては、例えば、印刷や転写するフィルムの幅方向(ロール軸方向)の左右に微小な厚さムラが存在するような場合が想定される。この場合、たとえロール相互を平行に維持したとしても、厚さムラが存在する箇所においては、印刷の濃淡の違いや、転写の厚み変化などの不具合が生じてしまう。
そこで、かかる不具合の状態に応じて、例えば一方のロールを他方のロールに対して傾斜させること、すなわち、一方のロールを回動させることができれば、上記不具合に対処することも可能である。
しかし、一方のロールを回動させる場合、その回動中心となる支点(ピボット)位置によっては、回動(傾斜)角度の分だけロール位置が全体的に偏心することで、当該ロール上における印刷位置や転写位置が大幅にずれてしまう場合がある。そうなると、印刷ずれや印刷不良、転写ずれや転写不良などが顕著に生じ、その結果、完成品である印刷物や転写物の品質を一定に保つことができなくなってしまう。
そこで、本実施形態のロール位置決め機構1は、例えば、印刷や転写を開始した後に、印刷用紙の左右で濃淡の違いや、転写の厚み変化などの不具合が生じた際に、かかる不具合の状態に応じて、可動ロール2と固定ロール3との「ロール相互の平行を微調整する」ようにしている。
具体的には、本実施形態のロール位置決め機構1は、上記した不具合の状態に応じて、可動ロール2と固定ロール3とを高精度に平行にさせるだけでなく、たとえ可動ロール2と固定ロール3とが平行状態にあったとしても、可動ロール2をわずかに回動(傾斜)させるようにしている。
さらに、本実施形態のロール位置決め機構1において、可動ロール2の回動中心であるピボット18の位置は、可動ロール2のロール面2sの中央部で、かつ、その回転中心である軸線Ax2から固定ロール3の側に向かって、当該可動ロール2のロール径(直径)の半分離れた位置、すなわち半径分離れた位置に設定されている。
これによれば、当該ロール位置決め機構1が適用された印刷装置(図7参照)や転写装置(図8参照)において、例えば、印刷や転写を開始した後に、印刷用紙の左右で濃淡の違いや、転写の厚み変化などの不具合が生じた際に、かかる不具合を解消すべく、版胴やバックアップロールを回動(傾斜)させて、相手方ロールに対する平行の微調整を行っても、版胴やバックアップロールを回動(傾斜)させている際、当該ロール面の中央部(分割点)は常に同一点からずれることが無い。このため、当該ロール上における印刷位置や転写位置が大幅にずれることは無い。
この場合、当該ロール面の中央部(分割点)から両側に亘る部位では、ロール回動角度に応じた位置ずれが生じるが、かかる位置ずれ量は、極めて微量であって、肉眼では殆ど確認できない程度のものであるから、完成品である印刷物や転写物の品質には影響を与えることはまったく無い。
ところで、上記した印刷装置や転写装置では、常にロール径(直径)が同一の可動ロール2が用いられることは無く、使用目的や使用環境に応じて、ロール径の異なるものが適用される場合が想定される。すなわち、プレート7におけるピボット18の位置は、固定され、移動させることができない。
そうなると、次のような不具合が生じる。例えば、ロール径が小さい可動ロール2の場合、ロール面2sの中央部(分割点32)がピボット18の位置に達することができず、一方、ロール径が大きい可動ロール2の場合、ロール面2sの中央部(分割点32)がピボット18の位置を越えてしまう。
そこで、どのようなロール径の可動ロール2がセットされた場合でも、当該可動ロール2のロール面2sの中央部(分割点32)が、ピボット18の位置に対して正確に位置決めされるように、図5および図6に示すように、本実施形態のロール位置決め機構1は、可動ロール2のロール径に応じて、プレート7に対する一対の可動用支持部4の固定位置を調整する固定位置調整機構を備えている。
固定位置調整機構は、一対の可動用支持部4の移動方向に沿ってプレート7に形成された複数の固定穴33a,33bと、複数の固定穴33a,33bに嵌挿させることが可能な固定治具(図示しない)と、を備えている。
なお、固定穴33a,33bとしては、その内周にねじ溝が形成されたものを適用し、また、固定治具としては、当該固定穴33a,33bにねじ込むことが可能なボルトやねじ等を適用すればよい。さらに、一対の可動用支持部4には、固定治具を固定穴33a,33bにねじ込むことで、当該固定治具によって位置決め固定されるような固定用構造が施されているものとする。この場合、固定用構造としては、例えば、各固定穴33a,33bに連通可能な固定用穴を各可動用支持部4に設ければよい。
ここで、可動ロール2のロール面2sの中央部(分割点32)をピボット18の位置に位置決めする際に、一対の可動用支持部4を移動させる方向は、例えば、固定ロール3の軸線Ax3に直交する方向に一致させることが好ましい。そうすることで、可動ロール2を、固定ロール3に対して平行な位置関係となるように移動させて配置させることができる。
従って、複数の固定穴33a,33bは、固定ロール3の軸線Ax3に直交する方向に沿って、所定間隔でプレート7に形成されている。また、上記したように、各支持部4は、これら固定穴33a,33bに嵌挿させた固定治具によって、プレート7に固定することが可能である。さらに、プレート7には、各支持部4の移動方向を規定する移動方向ガイド34と、各支持部4の固定位置を規定する固定位置ガイド35a,35bと、が設けられている。
このような構成によれば、例えば図5に示すように、ロール径が小さい可動ロール2の場合、各支持部4は、その移動方向が移動方向ガイド34で規定されるとともに、その固定位置が固定位置ガイド35aで規定される。このとき、各支持部4は、固定ロール3寄りに形成された小径ロール用の固定穴33aに位置付けられる。この状態で、当該支持部4から各固定穴33aに亘って固定治具を嵌挿させる。これにより、小径の可動ロール2におけるロール面2sの中央部(分割点32)を、ピボット18の位置に位置決めすることができる。
さらに、例えば図6に示すように、ロール径が大きい可動ロール2の場合、各支持部4は、その移動方向が移動方向ガイド34で規定されるとともに、その固定位置が固定位置ガイド35bで規定される。このとき、各支持部4は、固定ロール3から離れて形成された大径ロール用の固定穴33bに位置付けられる。この状態で、当該支持部4から各固定穴33bに亘って固定治具を嵌挿させる。これにより、大径の可動ロール2におけるロール面2sの中央部(分割点32)を、ピボット18の位置に位置決めすることができる。
このような固定位置調整機構によれば、可動ロール2がロール径の異なるものに交換された場合、そのロール径の大きさに基づいて、当該可動ロール2を支持する支持部4を移動させ、固定治具で固定するだけで、当該可動ロール2のロール面2sの中央部(分割点32)をピボット18に対向させて位置決めすることができる。
なお、図面には一例として、小径と大径の可動ロール2をセットする際の固定位置調整について示したが、これ以外に、例えば中径の可動ロール2をセットする場合には、そのロール径に合わせて、固定穴をプレート7に形成すればよい。
要するに、セットする可動ロール2の種類(ロール径)に応じて固定穴をプレートに形成することで、あらゆる種類(ロール径)の可動ロール2について、そのロール面2sの中央部(分割点32)を、ピボット18の位置に位置決めすることができる。
1…ロール位置決め機構、2…一方のロール(可動ロール)、Ax2…軸線、
2p…他方のロールに最も接近した部位(長手領域)、3…他方のロール(固定ロール)、
Ax3…軸線、2s,3s…ロール面、18…ピボット、32…分割点

Claims (8)

  1. 1本の直線状の軸線を中心に回転する一方のロールと、
    1本の直線状の軸線を中心に回転する他方のロールと、
    前記一方のロールを回動させるための支点となるピボットと、
    前記一方のロールを前記他方のロールに対して傾斜させる方向に沿って、当該一方のロールを前記ピボットを中心に回動させる作動機構と、を備え、
    前記一方のロールと前記他方のロールとは、前記作動機構によって、当該ロール相互の平行を微調整することが可能であり、
    前記一方および他方のロールは、互いに対向しつつ、回転方向に沿って連続した幅広のロール面を有しているロール位置決め機構であって、
    前記ピボットは、前記一方のロールの前記ロール面のうち、前記他方のロールに最も接近した部位の中央部に対向した位置に設定されているロール位置決め機構。
  2. 前記一方および他方のロールの前記ロール面は、それぞれ、円筒形状を有し、
    前記一方のロールの前記ロール面のうち、前記他方のロールに最も接近した部位は、前記一方のロールの前記軸線と平行で、かつ、当該一方のロールの前記ロール面を横断する方向に沿って延在する長手領域であり、
    前記ピボットが対向して位置する前記中央部は、前記長手領域を等分に2分割した場合の分割点として規定されている請求項1に記載のロール位置決め機構。
  3. 前記ピボットには、前記一方のロールを回動させる回動中心線が規定されており、
    前記回動中心線は、前記一方のロールの前記軸線と直交し、かつ、前記長手領域を等分に2分割した分割点と一致している請求項2に記載のロール位置決め機構。
  4. 前記ピボットの前記回動中心線は、前記長手領域を等分に2分割した分割点を通り、かつ、前記一方のロールの前記ロール面に接する接線として規定される請求項3に記載のロール位置決め機構。
  5. 前記作動機構は、
    前記一方のロールを回転可能に支持する支持部と、
    前記支持部が固定されるプレートと、
    前記プレートを移動可能に支持するテーブルと、
    前記テーブルを前記他方のロールに対して接近あるいは離間させる移動部と、を備え、
    前記ピボットは、前記プレートと前記テーブルとの間に設けられ、前記テーブルに対して前記プレートを回動可能とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロール位置決め機構。
  6. 前記プレートに対する前記支持部の固定位置を調整する固定位置調整機構を備え、
    前記固定位置調整機構は、前記一方のロールが、ロール径の異なるものに交換された場合、そのロール径の大きさに基づいて、当該ロール径の異なる前記一方のロールを支持する前記支持部を移動させることで、当該一方のロールにおける前記ロール面の前記中央部を前記ピボットに対向した位置に調整した状態で、当該支持部を前記プレートに固定する請求項5に記載のロール位置決め機構。
  7. 前記固定位置調整機構は、
    前記支持部の移動方向に沿って前記プレートに形成された複数の固定穴と、
    前記複数の固定穴に嵌挿させることが可能な複数の固定治具と、を備え、
    前記支持部は、前記固定穴に嵌挿させた前記固定治具によって、前記プレートに固定することが可能な請求項6に記載のロール位置決め機構。
  8. 前記プレートには、
    前記支持部の移動方向を規定する移動方向ガイドと、
    前記支持部の固定位置を規定する固定位置ガイドと、が設けられている請求項6または7に記載のロール位置決め機構。
JP2014104433A 2014-05-20 2014-05-20 ロール位置決め機構 Active JP6254901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014104433A JP6254901B2 (ja) 2014-05-20 2014-05-20 ロール位置決め機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014104433A JP6254901B2 (ja) 2014-05-20 2014-05-20 ロール位置決め機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015218854A true JP2015218854A (ja) 2015-12-07
JP6254901B2 JP6254901B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=54778394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014104433A Active JP6254901B2 (ja) 2014-05-20 2014-05-20 ロール位置決め機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6254901B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08160791A (ja) * 1994-12-07 1996-06-21 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2003106329A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Toshiba Mach Co Ltd 加圧装置およびその加圧装置を備えた印刷機
JP2008024475A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Clean Technology Kk ローラ軸平行保持装置及びローラ取付方法
JP2009298527A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2012063565A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd ベルトユニット、ベルト駆動装置及び画像形成装置
JP2012255902A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08160791A (ja) * 1994-12-07 1996-06-21 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2003106329A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Toshiba Mach Co Ltd 加圧装置およびその加圧装置を備えた印刷機
JP2008024475A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Clean Technology Kk ローラ軸平行保持装置及びローラ取付方法
JP2009298527A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2012063565A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd ベルトユニット、ベルト駆動装置及び画像形成装置
JP2012255902A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6254901B2 (ja) 2017-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4500183B2 (ja) 転写装置
WO2011102193A1 (ja) 圧電アクチュエータ機構
WO2013175639A1 (ja) スクリーン印刷機
JP6254901B2 (ja) ロール位置決め機構
JP2011110733A (ja) 印刷用ロールと版、印刷対象の平行度制御方法及び装置
JP6207490B2 (ja) 電子デバイスパターンの印刷装置及びその印刷方法
TWI790298B (zh) 輪胎建造裝置和用於連接或切割輪胎構件的方法
JP2005231761A (ja) 薄板の垂直保持装置
JP6463099B2 (ja) 定着装置
US10401729B2 (en) Roller mold manufacturing apparatus and method
JP2007326278A (ja) ロール間のニップ圧調整方法及び装置
JP4543079B2 (ja) 電子写真印刷機
JP6893466B2 (ja) 印刷装置、転写ローラ
JP5595187B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2003001706A (ja) パターン転写装置
JP6329865B2 (ja) 塗布装置
JP2013197559A (ja) アライメントステージ
JP2563743B2 (ja) ロール位置設定装置
KR101659047B1 (ko) 웹가이드 장치
JP2015515401A (ja) 板を曲げることによるローラの調整を有するインク装置及び調整方法
JPH11156260A (ja) 小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置
JP4465690B2 (ja) 基板の垂直保持装置
KR20230027741A (ko) 가변 작용점을 가지는 가압 장치
JP2006035179A (ja) 塗工装置
JP2016047610A (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6254901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350