JPH11156260A - 小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置 - Google Patents

小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置

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JPH11156260A
JPH11156260A JP32912597A JP32912597A JPH11156260A JP H11156260 A JPH11156260 A JP H11156260A JP 32912597 A JP32912597 A JP 32912597A JP 32912597 A JP32912597 A JP 32912597A JP H11156260 A JPH11156260 A JP H11156260A
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JP
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lens
coating
coating material
oval
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JP32912597A
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Hirokazu Tanaka
宏和 田中
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小判型レンズに対するレンズ用塗布材料塗布
を自動化することでき、並びに塗布材料の塗布厚の均一
化のなどの品質向上を図る。 【解決手段】 小判型レンズ1のレンズ球面を保持する
吸着筒2aに小判型レンズ1の外径形状と同形状のカム
3を固定する。吸着筒2aを回転させる回転手段と、小
判型レンズ1の所要箇所にレンズ用塗布材料を塗布する
塗布チップ4と、塗布チップ4にレンズ用塗布材料を供
給する供給装置6aと、塗布チップ4を小判型レンズ1
に押圧させる上ばね11を設ける。さらに、カム3に当
接するカムフォロア17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小判型など非円形
状のレンズに対して墨などのレンズ用塗布材料を塗布す
る小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ用塗布材料塗布装置として
は、特開平6―142577号公報に示されている。こ
の塗布装置は、図4に示すように、レンズ41を挟持す
るクランプ42,43が備えられている。クランプ42
は、サブスライド44の上に固定され、レンズ41の芯
出しを行うレンズガイド45が矢印Y方向に移動可能に
設けられている。一方、クランプ43は、ストロークベ
アリング46により矢印Y方向に移動可能となってお
り、クランプ42の方向へバネ47により付勢されてい
る。ストロークベアリング46は、テーブル48の上に
固定されており、テーブル48はサブスライド44の上
でシリンダ49により矢印Y方向に移動可能となってい
る。
【0003】サブスライド44は、べース50を介して
べーススライド51の上で矢印X方向に移動可能となっ
ている。このサブスライド44は、ベーススライド51
に一端を固定したバネ52により部材53を介して矢印
X方向に付勢され、バネ52の付勢力に抗して移動され
るようになっている。部材53にはバネ計り54が取り
付けられ、サブスライド44が移動するのに必要な力を
測定し得るようになっている。
【0004】べーススライド51は、支持部55を介し
て基部56の上で矢印X方向に移動可能に設けられてい
る。べーススライド51の移動は、ハンドル57により
回動されるボールネジ58により行われ、その移動限界
を規制するストッパ59が基部56に固定されている。
【0005】また、クランプ42,43で保持したレン
ズ41の外周面に塗布材料63を塗布する円板状の転写
ロール61と、転写ロール61に塗布材料63を供給す
る円板状のロール62が設けられている。転写ロール6
1はゴムロールからなり、モータ64の出力軸に連結さ
れ、矢印R方向に回転されるようになっている。モータ
64の出力軸にはギア65が連結されている。このギア
65は、ロール62を取り付けた軸に連結したギア66
と噛み合わされており、モータ64によりロール62が
矢印S方向に回転されるようになっている。
【0006】さらに、ロール62に塗布材料63を供給
するブレード71が配置され、マイクロヘッド72によ
り矢印Z方向に進退可能に設けられている。ブレード7
1にはダイヤルゲージ73の接触子が接触している。こ
のブレード71にはローラガイド74,75が固定され
ている。ローラガイド74,75は、ロール62の両側
面を挟み得る位置に設けられており、ブレード71の上
面とローラガイド74,75の間に塗布材料63の供給
スペースである塗布材料供給用ポット76が形成されて
いる。
【0007】次に、前記レンズ用塗布材料塗布装置の動
作例を説明する。まずブレード71の上面とローラガイ
ド74,75の間に形成されている塗布材料供給用ポッ
ト76に塗布材料63を入れる。マイクロヘッド72を
操作して、ブレード71を斜め下方へ矢印Z方向に沿っ
て移動し、ローラガイド74,75とブレード71の先
端をロール62に接するように近づける。モータ64を
回転させることにより、塗布材料供給用ポット76の塗
布材料63は、ロール62の周囲面から転写ロール61
の周囲面に転写される。この際の塗布材料63の供給量
の調整は、マイクロヘッド72でブレード71の位置を
制御し、ブレード71とロール62との隙間の大小の調
整により行う。このときのブレード71とロール62の
隙間量の確認はダイヤルゲージ73の目盛りで行う。
【0008】また、モータ64として、スピードコント
ロールの可能なモータを使用することにより、ロール6
2の回転スピードの可変ができる。レンズ41は既にク
ランプ42,43の間にクランプされ、しかもレンズガ
イド45により芯出しが行われている。この際のレンズ
41の保持力は、バネ47の撓み量で調整することがで
きる。
【0009】レンズ41の外周面に対して塗布材料63
を塗布するには、作業者がハンドル57を回転すること
により、ベーススライド51を転写ロール61の方向に
移動し、ベーススライド51がストッパ59により停止
するまで前進させる。このとき、レンズ41が転写ロー
ル61に接する際の押し付け力は、バネ52により調整
する。このバネ52による付勢力は、バネ計り54によ
り数値を確認することができる。この際の過度のベース
スライド51の移動に対しては、サブスライド44がべ
ース50に対して矢印X方向の内の転写ロール61から
離れる方向に移動することができるのである。これによ
り、レンズ41がクランプ42,43から外れたり、あ
るいはレンズ41を転写ロール61に対して押し付ける
力が過大になるのを防止することができる。塗布厚につ
いては、前もってブレード71とロール62の隙間量と
の関連データを取り調べおくことにより、塗布厚の制御
が可能となる。
【0010】また、ブレード71とロール62の隙間を
調整することにより、供給量の調整をして塗布量のばら
つきを防ぐことができる。さらにロール62から転写ロ
ール61に対して塗布材料63を転写するようにしてい
るので、この際にも転写ロール61における周囲面の塗
布材料63の厚みを全体として均一化することができ
る。またブレード71をロール62に近づけて塗布材料
63の厚みを絞ることにより、ダレが生じない。なお塗
布材料63の塗布ムラは、ロール62や転写ロール61
の回転数や、レンズ41と転写ロール62の押し付け力
により調整することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のレンズ用塗布材
料塗布装置では、円板状の転写ロール61の周囲面でレ
ンズ41の外周面に塗布材料63を塗布しているので、
小判型レンズやプリズムなどの円形でない形状の光学素
子に対しては、墨などの塗布材料を一工程で全周に塗布
することができなかった。そのため、筆や刷毛を用いた
手作業により塗布材料の塗布を行っていた。しかし、塗
布厚が安定せず、品質にばらつきが生じたり、作業に熟
練を要するため効率よく塗布することが困難であるのな
どの問題点があった。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、請求項1の発明は、小判型レンズに対
するレンズ用塗布材料塗布を自動化することでき、並び
に塗布材料の塗布厚の均一化などの品質向上を図ること
ができる小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置を提
供することを目的とする。また、請求項2の発明は、レ
ンズに合った押圧力で最適な塗布を行うことができ、並
びに塗布材料の塗布厚を調整することができる小判型レ
ンズのレンズ用塗布材料塗布装置を提供することを目的
とする。さらに、請求項3の発明は、小判型レンズの円
周面部と平面部の切替時の塗布手段の移動による衝撃を
減少でき、円周面部と平面部の塗布切替時の影響を抑え
ることができる小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る小判型レンズのレンズ用塗布材料塗
布装置は、小判型レンズの所要箇所にレンズ用塗布材料
を塗布する装置において、レンズ球面を保持する保持手
段と、この保持手段を回転させる回転手段と、レンズ用
塗布材料をレンズに塗布する塗布手段と、レンズ用塗布
材料を塗布手段に供給する供給手段と、前記塗布手段を
レンズに押圧させる押圧手段と、この押圧手段を位置調
整する位置調整手段と、を有する。
【0014】また、請求項2に係る小判型レンズのレン
ズ用塗布材料塗布装置は、請求項1に係る小判型レンズ
のレンズ用塗布材料塗布装置において、前記押圧手段
は、付勢力可変な状態で支持された弾性部材と塗布手段
突出し量調整部材とからなり、レンズ塗布面に対する塗
布手段の押圧力を任意に設定可能にした。
【0015】さらに、請求項3に係る小判型レンズのレ
ンズ用塗布材料塗布装置は、請求項1に係る小判型レン
ズのレンズ用塗布材料塗布装置において、前記位置調整
手段は、小判型レンズの回転に同期して前記塗布手段か
らレンズ塗布面までの距離を一定に保つように、前記押
圧手段の位置調整をすることとした。
【0016】すなわち、請求項1に係る小判型レンズの
レンズ用塗布材料塗布装置は、小判型レンズのレンズ球
面を保持手段で保持し、回転手段により保持手段ととも
に小判型レンズを回転する。供給手段は遮光材となる墨
などのレンズ用塗布材料を塗布手段に供給し、塗布手段
は小判型レンズの所要箇所にレンズ用塗布材料を塗布す
る。塗布は回転している小判型レンズに塗布手段を押圧
手段により押圧して行う。また、押圧手段の位置調整は
位置調整手段により行う。
【0017】また、請求項2に係る小判型レンズのレン
ズ用塗布材料塗布装置は、押圧手段を、付勢力可変な状
態で支持された弾性部材と塗布手段突出し量調整部材と
から構成し、塗布手段の小判型レンズに対する押圧力を
任意に設定する。
【0018】さらに、請求項3に係る小判型レンズのレ
ンズ用塗布材料塗布装置は、塗布手段を押圧している押
圧手段の位置調整を、位置調整手段により行う。位置調
整は小判型レンズの回転に同期して、すなわち小判型レ
ンズの円周面部と平面部の形状の変化に応じて塗布手段
からレンズ塗布面までの距離を一定に保つように、押圧
手段の位置調整をするように移動する。
【0019】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1を図1に基づいて説明する。図1は本実施の形態
の小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置のレンズ塗
布部分周辺を示す図である。
【0020】図1において、レンズ球面を保持する保持
手段としての吸着機構2は、不図示の吸着装置と、これ
に連結された吸着筒2aからなっており、レンズの外周
輪郭形状が小判形である小判型レンズ1の球面を吸着筒
2aの先端で吸着保持している。吸着筒2aは、図示し
ない回転駆動装置としてのモータおよびカム等により構
成される回転手段としての回転機構により、回転可能な
状態で支持されている。また、吸着筒2aの外周には、
小判型レンズ1の外形と同形状のカム3が固定されてお
り、小判型レンズ1は、このカム3の方向と同方向、す
なわち小判型レンズ1の形状とカム3の形状とを対応さ
せるようにして吸着筒2aに吸着保持されている。
【0021】小判型レンズ1の外周位置には、塗布手段
としての多孔質材料で形成されレンズ用塗布材料が浸み
出すようにされた塗布チップ4がチップホルダ5に装着
されて設けられている。塗布チップ4は、レンズ用塗布
材料を供給する供給手段としての供給用チューブ6を含
む塗料供給装置6aに供給用チューブ6を介して接続さ
れている。チップホルダ5の塗布チップ4を装着した反
対側面には、塗布チップ4の突き出し量調整部材として
のボルト7aがナット7bの締結により固定されてい
る。ボルト7aの頭部は、ボルトストッパ8に当て付い
ており、チップホルダ5とボルトストッパ8は、不図示
のガイドで図の左右方向(矢印A方向)に往復運動可能
に案内される上スライドテーブル9の上に固定されてい
る。
【0022】上スライドテーブル9と上ばねストッパ1
0の間に挟み込むように、押圧手段としての上ばね11
が伸縮可能な状態で配置されている。上スライドテーブ
ル9は不図示のガイドで図の左右方向(矢印B方向)に
往復運動可能に案内される下スライドテーブル12の上
に配置されるとともに、上ばねストッパ10は下スライ
ドテーブル12の上に固定されている。ここで、ボルト
7aとボルト7bおよび上ばね11により、押圧手段に
よる塗布手段の押圧力を任意に設定し得るようになって
いる。
【0023】下スライドテーブル12と下ばねストッパ
13の間に挟み込むように、下ばね14が伸縮可能な状
態で配置されている。下スライドテーブル12はべース
15の上に配置されるとともに、下ばねストッパ13は
べース15の上に固定されている。下スライドテーブル
12の側面には、カムべース16を介してカムフォロア
17が設けられている。カムフォロア17は、カムべー
ス16の上に回転可能な状態で取り付けられ、吸着筒2
aに固定したカム3に当接可能となっている。本実施の
形態では、下スライドテーブル12と下ばね14および
カムフォロア17により押圧手段を位置調整する位置調
整手段が構成されており、カム3と下スライドテーブル
12と下ばね14およびカムフォロア17により小判型
レンズ1の回転に同期して塗布手段としての塗布チップ
4からレンズ塗布面までの距離を一定に保つように押圧
手段の位置調整が行えるようになっている。
【0024】また、吸着筒2aの上方には、レンズの芯
出しを行う芯出し手段として機能するように、吸着筒2
aとともに小判型レンズ1のベル芯出しが可能なクラン
プ25が不図示のシリンダにより上下動可能に配置され
ている。
【0025】次に、上記構成において、小判型レンズ1
にレンズ用塗布材料を塗布する作用について説明する。
図1において、小判型レンズ1は、吸着筒2aとクラン
プ25により挟持されて芯出しされた状態で、吸着筒2
aの先端に吸着固定されており、不図示の回転機構によ
って吸着筒2aの回転中心軸回りに吸着筒2aとともに
回転している。また、塗布チップ4には、塗料供給装置
6aから塗料供給用チューブ6を介してレンズ用塗布材
料が供給されている。塗布チップ4は前記したように、
例えば多孔質材料で形成され、レンズ用塗布材料が表面
に随時浸み出すようになっている。このとき、塗布チッ
プ4の多孔質材料の浸透度や塗料供給装置6aの供給量
を調整することによって、レンズ用塗布材料の塗布チッ
プ4からの浸み出し量を調整することができる。
【0026】塗布チップ4は上スライドテーブル9が上
ばね11によって押圧移動することにより、小判型レン
ズ1の塗布面に押し付けられている。ここで、チップホ
ルダ5からのボルト7aの突き出し量を調整することに
よって、塗布チップ4の小判型レンズ1に対する押圧力
を調整することができる。このとき、チップホルダ5に
対して、ボルト7aを突き出すと塗布チップ4の押圧力
は大きくなり、引っ込めると押圧力は小さくなる。押圧
力の調整後、ナット7bを締め付け、ボルト7aを固定
する。そのボルト7aの頭部をボルトストッパ8に当て
付け、チップホルダ5を上スライドテーブル9の上に固
定する。
【0027】カムフォロア17は、下スライドテーブル
12が下ばね14によって押圧移動することにより、吸
着筒2aに固定されているレンズ外形と同形状のカム3
に押し付けられている。カム3は小判型レンズ1の円周
面部と平面部の位置および方向を一致させて吸着筒2a
に固定されている。吸着筒2aの回転に伴い、小判型レ
ンズ1とカム3が同時に回転する。カム3が回転する
と、カム3の回転中心軸に対する外形面の距離が変化す
る。この距離の変化は、カム3とともに回転している小
判型レンズ1の回転中心軸に対する塗布面の距離変化と
一致する。その距離変化に同期してカム3に当て付いて
いるカムフォロア17が移動することにより、下スライ
ドテーブル12から最終的には塗布チップ4が同期して
移動し、小判型レンズ1の中心軸に対する塗布チップ4
先端の距離が変化する。この塗布チップ4の距離変化も
小判型レンズ1の回転中心軸に対する塗布面の距離変化
と同様であり、小判型レンズ1の円周面部と平面部に対
する塗布チップ4の押圧力は一定となる。
【0028】本実施の形態によれば、ボルト7aの突き
出し量を調整することにより塗布チップ4を小判型レン
ズ1の塗布面に押圧させる押圧力を任意に設定すること
ができるとともに、カム3とカムフォロア17を用いて
小判型レンズ1の回転中心軸に対する塗布面の距離を検
出・追従することによって、小判型レンズ1に対するレ
ンズ用塗布材料の自動化と効率化、並びに塗布材料の塗
布厚の均一化などの品質向上を図ることができる小判型
レンズのレンズ用塗布材料塗布装置を提供することがで
きる。
【0029】[実施の形態2]本発明の実施の形態2を
図2に基づいて説明する。図2は本実施の形態の小判型
レンズのレンズ用塗布材料塗布装置のレンズ塗布部分周
辺を示す図である。
【0030】本実施の形態は、押圧手段を位置調整する
位置調整手段が実施の形態1と異なり、その他のレンズ
球面を保持する保持手段、保持手段を回転させる回転手
段、レンズ用塗布材料をレンズに塗布する塗布手段、レ
ンズ用塗布材料を塗布手段に供給する供給手段および塗
布手段をレンズに押圧させる押圧手段は実施の形態1と
同じ構成なので、その説明は省略する。
【0031】位置調整手段は、下スライドテーブル12
とリニアモータ20からなっている。下スライドテーブ
ル12は実施の形態1と同様にべース15の上に矢印B
方向に往復運動可能に設けられるとともに、リニアモー
タ20はベース15の上に矢印B方向に往復運動可能な
状態で固定され、リニアモータ20の可動部先端が下ス
ライドテーブル12に固定されている。
【0032】また、小判型レンズ1の回転中心軸に対す
る塗布面の距離を測定可能な反射型のセンサ18が設け
られている。このセンサ18は、べース15の上で塗布
チップ4との位置関係および小判型レンズ1との位置関
係が一義的に定まった位置に配置されている。センサ1
8からの通信を行うケーブル19は、センサ18とリニ
アモータ20の間を接続している。ここで、下スライド
テーブル12、センサ18およびリニアモータ20で、
小判型レンズ1の回転に同期して塗布手段である塗布チ
ップ4からレンズ塗布面までの距離を一定に保つように
押圧手段の位置調整をしている。
【0033】次に、上記構成において、小判型レンズ1
にレンズ用塗布材料を塗布する作用について説明する。
実施の形態1では、塗布材料の塗布時に小判型レンズ1
と同期して回転するレンズ外形と同形状のカム3および
カムフォロア17を用いて小判型レンズ1の回転中心軸
に対する塗布面の距離の検出を行ったが、本実施の形態
では、センサ18により、回転する小判型レンズ1の回
転中心軸に対するレンズ塗布面の距離を測定し、その距
離データに基づいてリニアモータ20の移動量を位置決
め制御することによって行い、塗布チップ4のレンズ塗
布面に対する押圧力を一定にする。その他の作用は実施
の形態1と同様である。
【0034】本実施の形態によれば、小判型レンズ1の
回転中心軸に対する塗布面の距離をセンサ18で検出す
ることによって、小判型レンズ1の種類によってカム3
を変更するなどの段取り替えが不要で、また多少の芯ず
れならば制御によって影響とならない小判型レンズのレ
ンズ用塗布材料塗布装置を提供することができる。その
他の効果は実施の形態1と同様である。
【0035】[実施の形態3]本発明の実施の形態3を
図3に基づいて説明する。図3は本実施の形態の小判型
レンズのレンズ用塗布材料塗布装置のレンズ塗布部分周
辺を示す図である。
【0036】本実施の形態は、押圧手段を位置調整する
位置調整手段が実施の形態1と異なり、その他の保持手
段、回転手段、塗布手段、供給手段および押圧手段は実
施の形態1と同じ構成なので、その説明は省略する。
【0037】位置調整手段は、下スライドテーブル12
とリニアモータ20からなっている。下スライドテーブ
ル12は実施の形態1と同様にべース15の上に矢印B
方向に往復運動可能に設けられるとともに、リニアモー
タ20はベース15の上に矢印B方向に往復運動可能な
状態で固定され、リニアモータ20の可動部先端が下ス
ライドテーブル12に固定されている。
【0038】また、塗布材料の塗布を行う小判型レンズ
1の形状を入力可能なコンピュータ21が設けられてい
る。コンピュータ21からの通信を行うケーブル22
は、コンピュータ21とリニアモータ20の間を接続し
ている。ここで、下スライドテーブル12、リニアモー
タ20およびコンピュータ21で、小判型レンズ1の回
転に同期して塗布手段である塗布チップ4からレンズ塗
布面までの距離を一定に保つように押圧手段の位置調整
をしている。
【0039】次に、上記構成において、小判型レンズ1
にレンズ用塗布材料を塗布する作用について説明する。
実施の形態1では、塗布材料の塗布時に小判型レンズ1
と同期して回転するレンズ外形と同形状のカム3とカム
フォロア17を用いて小判型レンズ1の回転中心軸に対
する塗布面の距離の検出を行ったが、本実施の形態で
は、あらかじめコンピュータ21に入力された小判型レ
ンズ1の形状をその回転中心軸に対するレンズ塗布面の
距離に計算して変換し、その距離データに基づいてリニ
アモータ20の移動量を位置決め制御することによって
行い、塗布チップ4のレンズ塗布面に対する押圧力を一
定にする。その他の作用は実施の形態1と同様である。
【0040】本実施の形態によれば、小判型レンズ1の
回転中心軸に対する塗布面の距離をコンピュータ21に
入力された小判型レンズ1の形状を計算して変換するこ
とにより、カム3や小判型レンズ1の距離を直接検出す
ることがないため、入力する形状データを微調整するこ
とによって、塗布チップ4の摩耗などの時間変化や、塗
布材料の塗布厚の部分的変更や、平面部と円周面部など
の小判型レンズ1の形状変化の影響の微調整ができる小
判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置を提供すること
ができる。その他の効果は実施の形態1と同様である。
【0041】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)小判型レンズの所要箇所にレンズ用塗布材料を塗
布する装置において、レンズ球面を保持する保持手段
と、この保持手段を回転させる回転手段と、保持手段に
保持するレンズの芯出しを行う芯出し手段と、レンズ用
塗布材料をレンズに塗布する塗布手段と、レンズ用塗布
材料を塗布手段に供給する供給手段と、前記塗布手段を
レンズに押圧させる押圧手段と、この押圧手段を位置調
整する位置調整手段と、を有することを特徴とする小判
型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置。
【0042】付記(1)の小判型レンズのレンズ用塗布
材料塗布装置によれば、従来手作業で行われていた小判
型レンズに対するレンズ用塗布材料の塗布を自動化する
ことでき、塗布厚の安定化および均一化を図ることがで
きる。これにより品質の向上を図ることができる。しか
も作業者の熟練を必要としない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による本
発明の小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置によれ
ば、従来手作業で行われていた小判型レンズに対するレ
ンズ用塗布材料の塗布を自動化することでき、塗布厚の
安定化および均一化を図ることができる。これにより品
質の向上を図ることができる。しかも作業者の熟練を必
要としない。
【0044】また、請求項2による本発明の小判型レン
ズのレンズ用塗布材料塗布装置によれば、塗布手段のレ
ンズに押圧する力を任意に変えることができるので、塗
布するレンズに合った押圧力を得ることが可能になり、
最適な塗布状況を得ることができる。また、レンズに塗
布するレンズ用塗布材料の塗布厚を調整することができ
る。
【0045】さらに、請求項3による本発明の小判型レ
ンズのレンズ用塗布材料塗布装置によれば、押圧手段と
レンズ塗布面の距離を調整しながら塗布材料を小判型レ
ンズの所要箇所に塗布することができるので、小判型レ
ンズの円周面部と平面部の切替時の塗布手段の移動によ
る衝撃を減少させることが可能になり、円周面部と平面
部の塗布切替時の影響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態2を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態3を示す図である。
【図4】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 小判型レンズ 2 吸着機構 2a 吸着筒 3 カム 4 塗布チップ 5 チップホルダ 6 塗料供給用チューブ 6a 塗料供給装置 7a ボルト 7b ナット 9 上スライドテーブル 11 上ばね 12 下スライドテーブル 14 下ばね 17 カムフォロア 18 センサ 20 リニアモータ 21 コンピュータ 25 クランプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小判型レンズの所要箇所にレンズ用塗布
    材料を塗布する小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装
    置において、 レンズ球面を保持する保持手段と、この保持手段を回転
    させる回転手段と、レンズ用塗布材料をレンズに塗布す
    る塗布手段と、レンズ用塗布材料を塗布手段に供給する
    供給手段と、前記塗布手段をレンズに押圧させる押圧手
    段と、この押圧手段を位置調整する位置調整手段と、を
    有することを特徴とする小判型レンズのレンズ用塗布材
    料塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段は、付勢力可変な状態で支
    持された弾性部材と塗布手段突出し量調整部材とからな
    り、レンズ塗布面に対する塗布手段の押圧力を任意に設
    定可能にしたことを特徴とする請求項1記載の小判型レ
    ンズのレンズ用塗布材料塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記位置調整手段は、小判型レンズの回
    転に同期して前記塗布手段からレンズ塗布面までの距離
    を一定に保つように、前記押圧手段の位置調整をするこ
    とを特徴とする請求項1記載の小判型レンズのレンズ用
    塗布材料塗布装置。
JP32912597A 1997-11-28 1997-11-28 小判型レンズのレンズ用塗布材料塗布装置 Withdrawn JPH11156260A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105413944A (zh) * 2015-12-05 2016-03-23 重庆市庆颖摩托车配件有限公司 用于环形连接头的刷胶装置
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