JP2015218610A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バルブの休止状態において、ラッシュアジャスタとハウジングとの間の摺動抵抗をすることができ、ラッシュアジャスタおよびハウジングの耐久性を向上させることができる内燃機関の可変動弁装置を提供すること。
【解決手段】可変動弁装置によれば、外側ロックピン24と内側ロックピン23との互いに対向する面間に油圧が作用する隙間31Aを形成し、外側ロックピン24がロック解除位置にある場合に、外側ロックピン24と内側ロックピン23との間の隙間31Aに油圧を作用させることにより、外側ロックピン24をハウジング12の内周面に対向するラッシュアジャスタ8の外周面と接触しない位置に保持するので、ラッシュアジャスタ8がハウジング12に対して往復動する際にラッシュアジャスタ8とハウジング12との間の摺動抵抗を低減させ、ラッシュアジャスタ8およびハウジング12の耐久性を向上させる。
【選択図】図2
【解決手段】可変動弁装置によれば、外側ロックピン24と内側ロックピン23との互いに対向する面間に油圧が作用する隙間31Aを形成し、外側ロックピン24がロック解除位置にある場合に、外側ロックピン24と内側ロックピン23との間の隙間31Aに油圧を作用させることにより、外側ロックピン24をハウジング12の内周面に対向するラッシュアジャスタ8の外周面と接触しない位置に保持するので、ラッシュアジャスタ8がハウジング12に対して往復動する際にラッシュアジャスタ8とハウジング12との間の摺動抵抗を低減させ、ラッシュアジャスタ8およびハウジング12の耐久性を向上させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関し、特に、内燃機関の運転状態に応じてバルブを休止状態にすることができる内燃機関の可変動弁装置に関する。
自動車等の車両に搭載される内燃機関は、可変動弁装置を備えており、この可変動弁装置は、回転自在なカムと、延在方向一端部が吸排気バルブに当接し、カムの回転に応じて揺動することで吸排気バルブに開弁方向への押圧力を付与するロッカアームと、本体部および本体部に往復動自在に支持されるプランジャ部を有し、ロッカアームの延在方向他端部がプランジャ部に当接することでロッカアームの押圧力をバルブに伝達するラッシュアジャスタとを備えている。
ところで、内燃機関にあっては、燃費の向上を図るために、例えば、大きな出力を必要としない走行条件下で、一部の気筒を休止させる休筒モードの運転が行なえるようにしたものがあり、こうした内燃機関の休筒モード運転の多くは、ポンピングロスの低減のために、可変動弁装置を用いて各気筒の吸排気バルブの昇降運動を休止させるようにしている。従来のこの種の可変動弁装置としては、例えば、特許文献1に記載されるものが挙げられる。
特許文献1に可変動弁装置は、ボディ(本体部)とシリンダヘッドとの間に設けられたロストモーション機構とを備えている。このロストモーション機構は、ボディを往復動自在に支持するホルダ部材(ハウジング)と、ホルダ部材の底部とボディとの間に介装され、ボディおよびプランジャ部をロッカアームの延在方向他端部に向かって付勢するロストモーションスプリングと、ボディおよびホルダ部材を連結してバルブを作動させる作動状態とボディおよびハウジングの連結を解除してバルブを休止させる休止状態とに切換えるロック機構とを備えている。
ロック機構は、ボディに対してホルダ部材の一方の内周面に形成された摺動穴に移動自在に挿入されたピンと、摺動穴に対向するようにボディに形成されたピストン摺動穴に摺動自在に設けられ、スプリングによってピン側に付勢されるピストンとを備えている。
この可変動弁装置は、吸排気バルブの作動時において、スプリングの付勢力に抗してピンによりピストンをピストン摺動穴の内方に引っ込ませ、ピンをピストン摺動穴に嵌合してボディとホルダ部材とを連結することにより、カムに対してロッカアームの押圧力を吸排気バルブに伝達して吸排気バルブを作動させる。
また、吸排気バルブの休止時において、スプリングの付勢力によってピストンがピンを押圧し、ピンをピストン摺動穴から離脱させてボディをホルダ部材に対して摺動自在とすることにより、カムの回転に伴うロッカアームの押圧力を吸排気バルブに伝達しないようにして、吸排気バルブを休止させる。
しかしながら、このような従来の内燃機関の可変動弁装置にあっては、ホルダ部材の内周面に設けられたピンが1箇所でボディに嵌合するようになっているので、ホルダ部材とボディとの間の隙間が大きい場合には、吸排気バルブの作動時において、ラッシュアジャスタの軸線がハウジングの軸線に対して傾いてしまう。このため、ラッシュアジャスタとハウジングとの間の摺動抵抗が増大してしまうおそれがある。
また、ピストンがスプリングによってピン側に付勢されており、吸排気バルブの休止時において、スプリングの付勢力によってピストンがピンを押圧して、ピンをピストン摺動穴から離脱させる。
このため、ピンがピストン摺動部から離脱してラッシュアジャスタがハウジングに対して摺動する際に、すなわち、ロック解除位置において、スプリングの付勢力によりピストンがハウジングの内周面に押し付けられつつ摺動してしまう。
この結果、ラッシュアジャスタとハウジングとの間の摺動抵抗が増大してしまい、ラッシュアジャスタおよびハウジングの耐久性が悪化してしまうおそれがある。
この結果、ラッシュアジャスタとハウジングとの間の摺動抵抗が増大してしまい、ラッシュアジャスタおよびハウジングの耐久性が悪化してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、バルブの休止状態において、ラッシュアジャスタとハウジングとの間の摺動抵抗を低減することができ、ラッシュアジャスタおよびハウジングの耐久性を向上させることができる内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、カムの回転に応じてバルブに開弁方向への押圧力を付与するロッカアームを揺動自在に支持するラッシュアジャスタと、ラッシュアジャスタを往復動自在に収納するハウジングと、ハウジングの内部に収容され、ラッシュアジャスタをロッカアーム側に付勢する付勢部材と、ラッシュアジャスタおよびハウジングを連結してバルブを作動させる作動状態とラッシュアジャスタおよびハウジングの連結を解除してバルブを休止させる休止状態とに切換えるロック機構とを備えた内燃機関の可変動弁装置であって、ハウジングが、ラッシュアジャスタの軸線方向と直交する方向に延在する第1の孔を有し、ラッシュアジャスタが、ラッシュアジャスタを貫通し、かつ、貫通方向一端部が第1の孔と連通する第2の孔を有し、ハウジングが、第2の孔の貫通方向他端部に連通する第3の孔を有し、ロック機構が、第1の孔内に配置され、スプリングの付勢力によって第2の孔内に進入するロック位置とスプリングの付勢力に抗して第1の孔内に収納されるロック解除位置とに移動自在な第1のピンと、第2の孔内に配置され、第1の孔に対向する一端部および第3の孔に対向する他端部を有し、ロック位置において他端部が第3の孔内に進入する一方、ロック解除位置において第2の孔内に収納される第2のピンと、第3の孔内に配置されて第2のピンの他端部に接触する一端部と油圧が作用する他端部とを有し、他端部に作用する油圧によって第1のピンと第2のピンとをロック解除位置に移動させる第3のピンとを備え、第1のピンと第2のピンとの互いに対向する面間に油圧が作用する隙間を形成し、第1のピンがロック解除位置にある場合に、隙間に油圧を作用させることにより、第1のピンをハウジングの内周面に対向するラッシュアジャスタの外周面と接触しない位置に保持するものから構成されている。
本発明の第2の態様としては、第1のピンに対向する第2のピンの一端部の端面を円弧状に湾曲させることにより、隙間を形成してもよい。
本発明の第3の態様としては、ハウジングが、第3のピンの他端部に面する油圧室を有し、ハウジングおよびラッシュアジャスタが、油圧室から隙間にオイルを供給する油路を有してもよい。
本発明の第3の態様としては、ハウジングが、第3のピンの他端部に面する油圧室を有し、ハウジングおよびラッシュアジャスタが、油圧室から隙間にオイルを供給する油路を有してもよい。
本発明の第4の態様としては、油路が、第3のピンに形成され、第3のピンの軸線方向に延在する第1の油路と、第1の油路に連通するように第2のピンと第3のピンとの間に形成される他の隙間と、他の隙間と第1のピンおよび第2のピンの間の隙間とに連通するように、ラッシュアジャスタの外周面とハウジングの内周面との間に形成される第2の油路とを含んで構成されてもよい。
このように上記の第1の態様によれば、バルブを作動させる作動状態において、ロック機構が、スプリングの付勢力によって第1のピンおよび第2のピンを第2の孔および第3の孔に進入させて、ハウジングとラッシュアジャスタとを連結することにより、ロッカアームの押圧力をバルブに伝達することができる。
このため、バルブの作動状態において、ラッシュアジャスタを2箇所でハウジングに連結することができ、ハウジングとラッシュアジャスタとの間の隙間が大きい場合であっても、ラッシュアジャスタがハウジングに対して傾いてしまうことを防止することができる。
したがって、ラッシュアジャスタを正規の位置に保持することができ、ラッシュアジャスタとロッカアームとの間の摺動抵抗を低減して、ラッシュアジャスタおよびロッカアームの耐久性を向上させることができる。
一方、バルブの休止状態において、第3のピンの他端部に作用する油圧によってスプリングを圧縮する方向に第1のピンを移動させて第1のピンおよび第2のピンをそれぞれ第2の孔および第3の孔から離脱させることにより、ラッシュアジャスタをハウジングに対して往復動させてロッカアームの押圧力をバルブに伝達しないようにすることができる。
本発明では、第1のピンと第2のピンとの互いに対向する面間に油圧が作用する隙間を形成し、第1のピンがロック解除位置にある場合に、第1のピンと第2のピンとの間の隙間に油圧を作用させることにより、第1のピンをハウジングの内周面に対向するラッシュアジャスタの外周面と接触しない位置に保持するので、ラッシュアジャスタがハウジングに対して往復動する際にラッシュアジャスタとハウジングとの間の摺動抵抗を低減することができ、ラッシュアジャスタおよびハウジングの耐久性を向上させることができる。
特に、第1のピンのロック解除時にラッシュアジャスタの外周面と接触しない位置に保持するので、ラッシュアジャスタがハウジングに対して往復動を開始する直後において、ラッシュアジャスタを小さい力で移動させることができ、ラッシュアジャスタを円滑に往復動させることができる。
上記の第2の態様によれば、第1のピンに対向する第2のピンの一端部の端面を円弧状に湾曲させることにより、隙間を形成したので、簡素な構成によって第1のピンと第2のピンとの間に油圧が作用する隙間を形成することができる。
上記の第3の態様によれば、ハウジングが、第3のピンの他端部に面する油圧室を有し、ハウジングおよびラッシュアジャスタが、油圧室から隙間にオイルを供給する油路を有するので、油圧室から第1のピンと第2のピンとの間の隙間にオイルを供給する油路の構成を簡素化することができる。
上記の第4の態様によれば、油路が、第3のピンに形成され、第3のピンの軸線方向に延在する第1の油路と、第1の油路に連通するように第2のピンと第3のピンとの間に形成される他の隙間と、他の隙間と第1のピンおよび第2のピンの間の隙間とに連通するように、ラッシュアジャスタの外周面とハウジングの内周面との間に形成される第2の油路とを含んで構成されるので、油圧室と、第1のピンと第2のピンとの間の隙間とを連通する油路の構成を簡素化することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図8は、本発明に係る一実施形態の内燃機関の可変動弁装置を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、内燃機関本体としてのシリンダヘッド1Aを備えており、このシリンダヘッド1Aは、図示しないピストンやクランクシャフト等を有する図示しないシリンダブロックの上部に設けられている。
図1〜図8は、本発明に係る一実施形態の内燃機関の可変動弁装置を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、内燃機関本体としてのシリンダヘッド1Aを備えており、このシリンダヘッド1Aは、図示しないピストンやクランクシャフト等を有する図示しないシリンダブロックの上部に設けられている。
シリンダヘッド1Aの内部には、シリンダヘッド1Aの前後方向に沿って配設され、シリンダヘッド1Aに回転自在に支持されたカムシャフト2と、カムシャフト2に対して気筒毎に設けられたカム3と、カム3の回転に応じて揺動運動を行うロッカアーム4と、ロッカアーム4の揺動に応じてバルブスプリング6のばね力に抗して軸線方向に往復動して吸気ポート1aを開閉するバルブとしての吸気バルブ5とを備えている。
なお、本実施形態の可変動弁装置は、吸気バルブ側の構成も排気バルブ側の構成と同一であるので、吸気バルブ側の構成のみを説明する。また、本実施形態のロストモーションスプリング13は、付勢部材を構成している。
カム3は、カムシャフト2と共に回転自在に設けられており、ベース円3aおよびベース円3aから半径方向外方に突出するカムノーズ3bを有している。
ロッカアーム4は、延在方向の中央部にローラ7がピン7aによって回転自在に支持されており、このローラ7は、カム3に接触している。カム3に対してロッカアーム4の延在方向一端部4aは、吸気バルブ5が当接しており、ロッカアーム4は、カム3の回転に応じて延在方向他端部4bを支点に揺動することで、バルブスプリング6の付勢力に抗して吸気バルブ5に開弁方向への押圧力を付与する。
カム3に対してロッカアーム4の延在方向他端部4bにはラッシュアジャスタ8のプランジャ部9が当接している。ラッシュアジャスタ8は、本体部10および本体部10に往復動自在に支持されるプランジャ部9を備えており、ラッシュアジャスタ8は、ロッカアーム4の延在方向他端部4bがプランジャ部9に当接することでロッカアーム4の押圧力を吸気バルブ5に伝達する。
図1〜図3において、本体部10とシリンダヘッド1Aとの間にはロストモーション機構11が設けられている。ロストモーション機構11は、シリンダヘッド1Aに取付けられたハウジング12を備えており、このハウジング12に本体部10が往復動自在に支持されている。
図2において、ロストモーション機構11は、ハウジング12の底部12aと本体部10との間に介装されたロストモーションスプリング13を備えており、このロストモーションスプリング13は、本体部10およびプランジャ部9をロッカアーム4の延在方向他端部4bに向かって付勢している。
プランジャ部9の内部には低圧室15が形成されているとともに、プランジャ部9と本体部10とによって囲まれる空間には高圧室16が形成されており、低圧室15および高圧室16は、プランジャ部9の底面に形成された油孔9aを介して連通している。
高圧室16には油孔9aを開閉する逆止弁17が設けられており、この逆止弁17は、吸気バルブ5を作動させる際に高圧室16から低圧室15に作動油が流出することを阻止するチェックボール18と、チェックボール18を収容するリテーナ19と、リテーナ19の内部に保持されて、チェックボール18を閉弁方向に付勢する小ばね力の第1のスプリング20とを有している。
また、逆止弁17は、リテーナ19をプランジャ部9の下面に押圧しつつ、プランジャ部9と本体部10とを互いに離間する方向に付勢する第1のスプリング20よりも大きいばね力を有する第2のスプリング21を有している。
プランジャ部9、本体部10およびハウジング12にはロック機構22が設けられており、ロック機構22は、内側ロックピン23、外側ロックピン24、25、コイルスプリング26および油圧室としての付勢油圧室27を含んで構成されている。ここで、内側ロックピン23は、第2のピンを構成し、外側ロックピン24は、第1のピンを構成し、外側ロックピン25は、第3のピンを構成している。
図2、図3において、プランジャ部9にはプランジャ部9の半径方向に貫通される長穴9bが形成されており、内側ロックピン23は、長穴9bに移動自在に挿入されている。本体部10には本体部10の半径方向に貫通する内側貫通孔10Aが形成されており、内側ロックピン23は、内側貫通孔10Aに移動自在に挿入されている。
長穴9bの上下方向の長さは、内側貫通孔10Aの上下方向長さよりも長く形成されており、内側ロックピン23の短手方向長さは、長穴9bの上下方向長さよりも短く形成されている。また、内側ロックピン23の長手方向長さは、内側貫通孔10Aに対応する長さに形成されている。ここで、内側貫通孔10Aに対応する内側ロックピン23の長さとは、本体部10の中心部を通る本体部10の外周面10aを結んだ長さである。
ハウジング12には外側貫通孔12A、12Bが形成されており、この外側貫通孔12A、12Bは、内側貫通孔10Aに直列に連なるように内側貫通孔10Aの両側に形成され、これら外側貫通孔12A、12Bおよび内側貫通孔10Aは、ラッシュアジャスタ8の軸線方向と直交する方向に延在している。
ここで、外側貫通孔12Aは、第1の貫通孔を構成し、内側貫通孔10Aは、第2の貫通孔を構成し、外側貫通孔12Bは、第3の貫通孔を構成する。
ここで、外側貫通孔12Aは、第1の貫通孔を構成し、内側貫通孔10Aは、第2の貫通孔を構成し、外側貫通孔12Bは、第3の貫通孔を構成する。
本実施形態の内側貫通孔10Aの貫通孔方向一端部10bは、外側貫通孔12Aに連通しており、内側貫通孔10Aの貫通方向他端部10cは、外側貫通孔12Bに連通している。
外側貫通孔12A、12Bには外側ロックピン24、25が移動自在に挿入されており、外側ロックピン24、25は、それぞれの内周部24a、25aが内側ロックピン23の外周部23a、23bに接触している。
ここで、本実施形態の内側ロックピン23の外周部23aが、内側ロックピン23の一端部を構成し、内側ロックピン23の外周部23bが、内側ロックピン23の他端部を構成する。また、外側ロックピン25の内周部25aが外側ロックピン25の一端部を構成し、後述する外側ロックピン25の外周部25bが外側ロックピン25の他端部を構成する。
スプリングを構成するコイルスプリング26は、外側ロックピン24の外周部24b側に設けられており、外側貫通孔12Aに嵌合するスプリングホルダ28に収容されている。
コイルスプリング26は、外側ロックピン24を内側ロックピン23に付勢するようになっており、コイルスプリング26によって外側ロックピン24が内側ロックピン23に付勢されると、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aに進入して、内側ロックピン23および外側ロックピン24がロック位置に移動する(図2、図5参照)。このとき、本体部10およびハウジング12が連結して吸気バルブ5を作動させる作動状態に切換えられる。
付勢油圧室27は、外側ロックピン25の外周部25b側に設けられており、外側ロックピン25を内側ロックピン23に付勢する油圧を発生させる。すなわち、ハウジング12は、外側ロックピン25の外周部25bに面する付勢油圧室27を有する。
この付勢油圧室27にはシリンダヘッド1Aに形成されたオイル供給通路1bを通して高圧のオイルが供給されるようになっており、付勢油圧室27に高圧のオイルが供給されると、コイルスプリング26を圧縮する方向に外側ロックピン25が移動され、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aから離脱して、内側ロックピン23および外側ロックピン24がロック解除位置に移動する(図6、図8参照)。
このとき、内側ロックピン23の外周部23a、23bがハウジング12の内周面12bと略一致するため、本体部10およびハウジング12の連結が解除されて、本体部10がハウジング12に対して上下方向に移動自在となり、カム3によってロッカアーム4が押圧された場合に、ロッカアーム4の押圧力を吸気バルブ5に伝達しないようにして、吸気バルブ5を休止させる休止状態に切換えることができる。
ここで、ロストモーションスプリング13のばね力は、バルブスプリング6のばね力よりも小さく構成されており、ロストモーションスプリング13が最大に圧縮された場合に、バルブスプリング6を弾性変形させないようにしている。
このように本実施形態のロック機構22は、外側貫通孔12A内に配置され、コイルスプリング26の付勢力によって内側貫通孔10A内に進入するロック位置とコイルスプリング26の付勢力に抗して外側貫通孔12A内に収容されるロック解除位置とに移動自在な外側ロックピン24を有する。
また、本実施形態のロック機構22は、内側貫通孔10A内に配置され、外側貫通孔12Aに対向する外周部23aおよび外側貫通孔12Bに対向する外周部23bを有し、ロック位置において外周部23bが外側貫通孔12Bに進入する一方、ロック解除位置において内側貫通孔10A内に収納される内側ロックピン23を有する。
また、本実施形態のロック機構22は、内側貫通孔10A内に配置され、外側貫通孔12Aに対向する外周部23aおよび外側貫通孔12Bに対向する外周部23bを有し、ロック位置において外周部23bが外側貫通孔12Bに進入する一方、ロック解除位置において内側貫通孔10A内に収納される内側ロックピン23を有する。
さらに、本実施形態のロック機構22は、外側貫通孔12B内に配置されて内側ロックピン23の外周部23bに接触する内周部25aと油圧が作用する外周部25bとを有し、外周部25bに作用する油圧によって外側ロックピン24と内側ロックピン23とをロック解除位置に移動させる外側ロックピン25を有する。
外側貫通孔12Bにはリング状のストッパ29が嵌合されており、コイルスプリング26によって外側ロックピン24が付勢された場合に、外側ロックピン25がストッパ29に当接することで、外側ロックピン24、25の移動が規制され、外側ロックピン24、25が外側貫通孔12A、12Bから脱落することを防止することができる。
外側貫通孔12Bにはリング状のストッパ29が嵌合されており、コイルスプリング26によって外側ロックピン24が付勢された場合に、外側ロックピン25がストッパ29に当接することで、外側ロックピン24、25の移動が規制され、外側ロックピン24、25が外側貫通孔12A、12Bから脱落することを防止することができる。
外側ロックピン25は、付勢油圧室27側の外周部25bにフランジ部25cを有している。ハウジング12は、フランジ部25cに係合するストッパ部12cを有しており、フランジ部25cがストッパ部12cに係合したときに、外側ロックピン25がハウジング12の内周面12bよりも本体部10側に突出しない。
外側ロックピン25には外側ロックピン25の長手方向に沿って4つの油路25dが形成されており、この油路25dは、オイル供給通路1bに連通している。
内側ロックピン23には内側ロックピン23の長手方向に沿って4つの油路23cが形成されており、この油路23cは、油路25dに連通している。
内側ロックピン23には内側ロックピン23の長手方向に沿って4つの油路23cが形成されており、この油路23cは、油路25dに連通している。
また、内側ロックピン23には内側ロックピン23の短手方向に沿って4方向に油路23dが形成されており、この油路23dは、油路23cおよび低圧室15に連通している。
また、オイル供給通路1bの上流側には図示しない切換弁が設けられており、この切換弁は、高圧のオイルまたは低圧のオイルをオイル供給通路1bに供給するように、オイルの供給経路を高圧オイル供給経路と低圧オイル供給経路とに切換える。
切換弁によってオイルの供給経路が低圧オイル供給経路に切換えられると、付勢油圧室27の油圧がコイルスプリング26の付勢力よりも小さくなり、外側ロックピン25は、内側ロックピン23を押圧しない。また、オイル供給通路1bから付勢油圧室27、油路25d、油路23cおよび油路23dを通して低圧室15にラッシュアジャスタ8の駆動用のオイルが供給される。
また、切換弁によってオイルの供給経路が高圧オイル供給経路に切換えられると、付勢油圧室27の油圧がコイルスプリング26の付勢力よりも大きくなり、外側ロックピン25がコイルスプリング26の付勢力に抗して内側ロックピン23を押圧する。なお、本実施形態のカム3、ロッカアーム4、ラッシュアジャスタ8、ロストモーション機構11およびロック機構22は、可変動弁装置30を構成している。
一方、外側ロックピン24に対向する内側ロックピン23の外周部23aは、円弧状に湾曲しており、外側ロックピン24の内周部24aと内側ロックピン23の外周部23aとの互いに対向する面間には油圧が作用する隙間31Aが形成されている。
また、外側ロックピン25に対向する内側ロックピン23の外周部23bは、円弧状に湾曲しており、外側ロックピン25の内周部25aと内側ロックピン23の外周部23bとの互いに対向する面間には油圧が作用する他の隙間31Bが形成されている。
図3、図5、図6において、ハウジング12の内周面12bにはハウジング12の円周方向に延在する凹溝32が形成されているとともに、ラッシュアジャスタ8の本体部10の外周面10aには本体部10の円周方向に延在し、かつ、凹溝32に対して上下方向に延在する凹溝33が形成されており、凹溝32と本体部10の外周面10aとの間および凹溝33とハウジング12の内周面12bとの間には油路34が形成される。
これら凹溝32、33は、外側ロックピン24および内側ロックピン23がロック解除位置に移動したときに、外側ロックピン24の内周部24aと内側ロックピン23の外周部23aとの間の隙間31Aに連通するようになっており、凹溝32、33は、隙間31Aから外側ロックピン25の油路25dを介して付勢油圧室27に連通する。
このように本実施形態の可変動弁装置30は、ハウジング12およびラッシュアジャスタ8が、付勢油圧室27から隙間31Aにオイルを供給する油路41を有する。この油路41は、外側ロックピン25に形成され、外側ロックピン25の軸線方向である長手方向に延在する第1の油路としての油路25dと、油路25dに連通するように内側ロックピン23と外側ロックピン25との間に形成される他の隙間31Bと、他の隙間31Bと外側ロックピン24および内側ロックピン23の間の隙間31Aとに連通するように、ラッシュアジャスタ8の本体部10の外周面10aとハウジング12の内周面12bとの間に形成される第2の油路としての油路34と含んで構成される。
このような構成を有する本実施形態の可変動弁装置30は、図6に示すように、外側ロックピン25および内側ロックピン23がロック解除位置に移動したときに、オイル供給通路1bから外側ロックピン25の油路25dを介して油路34にオイルが供給され、このオイルが油路34を周回して外側ロックピン24の内周部24aと内側ロックピン23の外周部23aとの間の隙間31Aに供給される。
この油圧が隙間31Aに作用すると、外側ロックピン24が内側ロックピン23から離隔する方向に油圧による荷重が加わり、内側ロックピン23がハウジング12の内周面12bに対向するラッシュアジャスタ8の本体部10の外周面10aと接触しない位置に保持されることになる。
次に、作用を説明する。
吸気バルブ5の作動状態においては、ロック機構22をロック位置に切換えるために、切換弁によってオイルの供給経路を低圧オイル供給経路に切換える。オイルの供給経路が低圧オイル供給経路に切換えられると、オイル供給通路1bから付勢油圧室27、油路25d、油路23cおよび油路23dを通して低圧室15にラッシュアジャスタ8の駆動用のオイルが供給される。
吸気バルブ5の作動状態においては、ロック機構22をロック位置に切換えるために、切換弁によってオイルの供給経路を低圧オイル供給経路に切換える。オイルの供給経路が低圧オイル供給経路に切換えられると、オイル供給通路1bから付勢油圧室27、油路25d、油路23cおよび油路23dを通して低圧室15にラッシュアジャスタ8の駆動用のオイルが供給される。
また、コイルスプリング26によって外側ロックピン24が内側ロックピン23に付勢され、図2に示すように、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aに進入するため、本体部10およびハウジング12が連結されて本体部10がハウジング12に対して摺動しない。
図7に示すように、回転するカム3のカムノーズ3bがロッカアーム4を押圧すると、ロッカアーム4の延在方向他端部4bがプランジャ部9を押圧するが、プランジャ部9は、高圧室16の高圧の油圧によって下方に移動することが規制されるので、ロッカアーム4の延在方向一端部4aが吸気バルブ5を下方に移動させて吸気ポート1aを開放する。
また、カム3の回転に伴ってカムノーズ3bからベース円3aがロッカアーム4に接触するに連れてバルブスプリング6の付勢力によって吸気バルブ5が上昇して吸気ポート1aを閉塞する。
吸気バルブ5の上昇が終了すると、プランジャ部9は、ロッカアーム4から押圧力を受けないので、第2のスプリング21の付勢力によって上昇する。このとき、吸気バルブ5がロッカアーム4の延在方向他端部4bに接触することで、吸気バルブ5とロッカアーム4の延在方向他端部4bとの間の隙間が零となるように維持されて打音等の発生が防止される。
また、プランジャ部9の上昇に伴って高圧室16の容積が拡大するため、低圧室15に常時充填されているオイルが、低圧室15から逆止弁17のチェックボール18を押し開いて高圧室16に流入する。
一方、燃費の向上を図るために、例えば、大きな出力を必要としない走行条件下では、一部の気筒を休止させる休筒モードで運転が行われ、この休筒モードでは、吸気バルブ5の昇降を休止する休止状態に切換えられる。
吸気バルブ5を休止状態に切換えるにはロック機構22をロック解除位置に切換えるために、切換弁によってオイル供給経路を高圧オイル供給経路に切換える。オイル供給経路が高圧オイル供給経路に切換えられると、付勢油圧室27の油圧がコイルスプリング26の付勢力よりも大きくなり、外側ロックピン25がコイルスプリング26の付勢力に抗して内側ロックピン23を押圧する。
コイルスプリング26を圧縮するに連れて外側ロックピン25が内側ロックピン23をコイルスプリング26の圧縮方向に移動させると、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aから離脱する。
このとき、内側ロックピン23の外周部23a、23bがハウジング12の内周面12bと略一致するため、本体部10およびハウジング12の連結が解除されて、本体部10がハウジング12に対して上下方向に移動自在になる(図8参照)。
このとき、図6に示すように、外側ロックピン25の油路25dが油路34を介して外側ロックピン24の内周部24aと内側ロックピン23の外周部23aとの間の隙間31Aに連通し、オイル供給通路1bから外側ロックピン25の油路25dを介して油路34にオイルOが供給され、このオイルが油路34を周回して外側ロックピン24の内周部24aと内側ロックピン23の外周部23aとの間の隙間31Aに供給される。
この油圧が隙間31Aに作用すると、外側ロックピン24が内側ロックピン23から離隔する方向に油圧による荷重が加わり、外側ロックピン24がハウジング12の内周面12bに対向するラッシュアジャスタ8の本体部10の外周面10aと接触しない位置に保持される。
ここで、ロック解除位置において、外側ロックピン25の内周部25aと内側ロックピン23の外周部23bとの間の他の隙間31Bにも油圧が発生し、この油圧によって外側ロックピン25が図6中、右側に移動しようとするが、外側ロックピン25の外周部25bに、内周部25aの直径よりも大きいフランジ部25cが形成されるので、外側ロックピン25の内周部25aに作用する油圧よりもフランジ部25cに作用する油圧が大きくなり、外側ロックピン25が図6中、右側に移動することを防止できる。
次いで、回転するカム3のカムノーズ3bがロッカアーム4を押圧すると、ロッカアーム4の延在方向他端部4bがプランジャ部9を押圧するが、ロストモーションスプリング13のばね力がバルブスプリング6のばね力よりも小さいため、プランジャ部9がロッカアーム4の延在方向他端部4bに押圧されると、ロストモーションスプリング13の付勢力に抗して本体部10が下降するだけとなり、バルブスプリング6が弾性変形しない。このため、ロッカアーム4の押圧力が吸気バルブ5に伝達されず、吸気バルブ5の昇降が休止される(図8参照)。
このように本実施形態の可変動弁装置30によれば、ロック機構22が、ハウジング12の外側貫通孔12A内に配置され、コイルスプリング26の付勢力によって内側貫通孔10A内に進入するロック位置に移動自在な外側ロックピン24と、ラッシュアジャスタ8の内側貫通孔10A内に配置され、外側貫通孔12Aに対向する外周部23aおよび外側貫通孔12Bに対向する外周部23bを有し、ロック位置において外周部23bが外側貫通孔12B内に進入する一方、ロック解除位置において内側貫通孔10A内に収納される内側ロックピン23と、ハウジング12の外側貫通孔12B内に配置されて内側ロックピン23の外周部23bに接触する内周部25aと油圧が作用する外周部25bとを有し、外周部25bに作用する油圧によって外側ロックピン24Aと内側ロックピン23とをロック解除位置に移動させる外側ロックピン25とを備えている。
この可変動弁装置30は、吸気バルブ5を作動させる作動状態において、コイルスプリング26の付勢力によって外側ロックピン24および内側ロックピン23を内側貫通孔10Aおよび外側貫通孔12Bに進入させるようにして、ロッカアーム4の押圧力を吸気バルブ5に伝達することができる。
このため、吸気バルブ5の作動状態において、ラッシュアジャスタ8を2箇所でハウジング12に連結することができ、ハウジング12とラッシュアジャスタ8との間の隙間が大きい場合であっても、ラッシュアジャスタ8がハウジング12に対して傾いてしまうことを防止することができる。
したがって、ラッシュアジャスタ8を正規の位置に保持することができ、ラッシュアジャスタ8とロッカアーム4との間の摺動抵抗を低減して、ラッシュアジャスタ8およびロッカアーム4の耐久性を向上させることができる。
一方、吸気バルブ5の休止状態において、外側ロックピン25の他端部に作用する油圧によってコイルスプリング26を圧縮する方向に外側ロックピン24を移動させて内側ロックピン23および外側ロックピン24をそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aから離脱させることにより、ラッシュアジャスタ8をハウジング12に対して往復動させてロッカアーム4の押圧力を吸気バルブ5に伝達しないようにすることができる。
本実施形態の可変動弁装置30によれば、外側ロックピン24と内側ロックピン23との互いに対向する面間に油圧が作用する隙間31Aを形成し、外側ロックピン24がロック解除位置にある場合に、外側ロックピン24と内側ロックピン23との間の隙間31Aに油圧を作用させることにより、外側ロックピン24をハウジング12の内周面12bに対向する本体部10の外周面10aと接触しない位置に保持する。
このため、ラッシュアジャスタ8がハウジング12に対して往復動する際にラッシュアジャスタ8とハウジング12との間の摺動抵抗を低減することができ、ラッシュアジャスタ8およびハウジング12の耐久性を向上させることができる。
特に、外側ロックピン24のロック解除時にラッシュアジャスタ8の外周面と接触しない位置に保持するので、ラッシュアジャスタ8がハウジング12に対して往復動を開始する直後において、ラッシュアジャスタ8を小さい力で移動させることができ、ラッシュアジャスタ8を円滑に往復動させることができる。
また、本実施形態の可変動弁装置30によれば、外側ロックピン24に対向する内側ロックピン23の外周部23aの端面を円弧状に湾曲させることにより、隙間31Aを形成したので、簡素な構成によって外側ロックピン24と内側ロックピン23との間に油圧が作用する隙間31Aを形成することができる。
また、本実施形態の可変動弁装置30によれば、ハウジング12が、外側ロックピン25の外周部25bに面する付勢油圧室27を有し、ハウジング12およびラッシュアジャスタ8が、付勢油圧室27から隙間31Aにオイルを供給する油路41を有するので、付勢油圧室27から外側ロックピン24と内側ロックピン23との間の隙間31Aにオイルを供給する油路41の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態の可変動弁装置30によれば、油路41が、外側ロックピン25に形成され、外側ロックピン25の軸線方向に延在する油路25dと、油路25dに連通するように内側ロックピン23と外側ロックピン25との間に形成される他の隙間31Bと、他の隙間31Bと外側ロックピン24および内側ロックピン23の間の隙間31Aとに連通するように、本体部10の外周面10aとハウジング12の内周面12bとの間に形成される油路34とを含んで構成されるので、付勢油圧室27と、外側ロックピン24と内側ロックピン23との間の隙間31Aとを連通する油路41の構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態の可変動弁装置30は、付勢油圧室27のオイルを、外側ロックピン25の油路25dおよび他方の隙間31Bからハウジング12およびラッシュアジャスタ8に形成された油路34を通して隙間31Aに供給しているが、ハウジング12およびラッシュアジャスタ8に、付勢油圧室27と別の油圧源と隙間31Aとを連通する油路を形成してもよい。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1A...シリンダヘッド、3...カム、4...ロッカアーム、5...吸気バルブ(バルブ)、8...ラッシュアジャスタ、10A...内側貫通孔(第2の貫通孔)、10a...外周面(ラッシュアジャスタ8の外周面)、10b...貫通孔方向一端部(第2の孔の貫通孔方向一端部)、10c...貫通方向他端部(第2の孔の貫通方向他端部)、12...ハウジング、12A...外側貫通孔(第1の貫通孔)、12B...外側貫通孔(第3の貫通孔)、12b...内周面(ハウジングの内周面)、13...ロストモーションスプリング(付勢部材)、22...ロック機構、23...内側ロックピン(第2のピン)、23a...外周部(第2のピンの一端部)、23b...外周部(第2のピンの他端部)、24...外側ロックピン(第1のピン)、25...外側ロックピン(第3のピン)、25a...内周部(第3のピンの一端部)、25b...外周部(第3のピンの他端部)、25d...油路(第1の油路)、26...コイルスプリング(スプリング)、27...付勢油圧室(油圧室)、30...可変動弁装置、31A...隙間、31B...他の隙間、34...油路(第2の油路)、41...油路
Claims (4)
- カムの回転に応じてバルブに開弁方向への押圧力を付与するロッカアームを揺動自在に支持するラッシュアジャスタと、
前記ラッシュアジャスタを往復動自在に収納するハウジングと、
前記ハウジングの内部に収容され、前記ラッシュアジャスタを前記ロッカアーム側に付勢する付勢部材と、
前記ラッシュアジャスタおよび前記ハウジングを連結して前記バルブを作動させる作動状態と前記ラッシュアジャスタおよび前記ハウジングの連結を解除して前記バルブを休止させる休止状態とに切換えるロック機構とを備えた内燃機関の可変動弁装置であって、
前記ハウジングが、前記ラッシュアジャスタの軸線方向と直交する方向に延在する第1の孔を有し、
前記ラッシュアジャスタが、前記ラッシュアジャスタを貫通し、かつ、貫通方向一端部が前記第1の孔と連通する第2の孔を有し、
前記ハウジングが、前記第2の孔の貫通方向他端部に連通する第3の孔を有し、
前記ロック機構が、前記第1の孔内に配置され、スプリングの付勢力によって前記第2の孔内に進入するロック位置と前記スプリングの付勢力に抗して第1の孔内に収納されるロック解除位置とに移動自在な第1のピンと、
前記第2の孔内に配置され、前記第1の孔に対向する一端部および前記第3の孔に対向する他端部を有し、前記ロック位置において前記他端部が前記第3の孔内に進入する一方、前記ロック解除位置において前記第2の孔内に収納される第2のピンと、
前記第3の孔内に配置されて前記第2のピンの前記他端部に接触する一端部と油圧が作用する他端部とを有し、前記他端部に作用する油圧によって前記第1のピンと前記第2のピンとを前記ロック解除位置に移動させる第3のピンとを備え、
前記第1のピンと前記第2のピンとの互いに対向する面間に油圧が作用する隙間を形成し、前記第1のピンが前記ロック解除位置にある場合に、前記隙間に油圧を作用させることにより、前記第1のピンを前記ハウジングの内周面に対向する前記ラッシュアジャスタの外周面と接触しない位置に保持することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記第1のピンに対向する前記第2のピンの前記一端部の端面を円弧状に湾曲させることにより、前記隙間を形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記ハウジングが、前記第3のピンの他端部に面する油圧室を有し、前記ハウジングおよび前記ラッシュアジャスタが、前記油圧室から前記隙間にオイルを供給する油路を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記油路が、前記第3のピンに形成され、前記第3のピンの軸線方向に延在する第1の油路と、前記第1の油路に連通するように前記第2のピンと前記第3のピンとの間に形成される他の隙間と、前記他の隙間と前記第1のピンおよび前記第2のピンの間の前記隙間とに連通するように、前記ラッシュアジャスタの外周面と前記ハウジングの内周面との間に形成される第2の油路とを含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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JP2014101084A JP2015218610A (ja) | 2014-05-15 | 2014-05-15 | 内燃機関の可変動弁装置 |
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JP2014101084A JP2015218610A (ja) | 2014-05-15 | 2014-05-15 | 内燃機関の可変動弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015218610A true JP2015218610A (ja) | 2015-12-07 |
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JP2014101084A Pending JP2015218610A (ja) | 2014-05-15 | 2014-05-15 | 内燃機関の可変動弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015218610A (ja) |
-
2014
- 2014-05-15 JP JP2014101084A patent/JP2015218610A/ja active Pending
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