JP2015218584A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブの開弁時にロッカアームとバルブステムとの間に生じる摩擦損失を低減することができるとともに、ロストモーション機構によってバルブが休止状態に切換えられたときに、バルブステムの形状を変更することなしにバルブステムからロッカアームが脱落することを防止することができる内燃機関の可変動弁装置を提供すること。
【解決手段】吸気バルブ5が吸気ポートを閉止した閉弁状態において、バルブステム5Bの上端部5aと同一面で、かつバルブステム5Bの軸線方向Lと直交する平面を仮想平面G1とした場合に、揺動中心O1を、仮想平面G1に対してロッカアーム4のスリッパ部14とは反対側に設置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関し、特に、内燃機関の運転状態に応じてバルブを休止状態にすることができる内燃機関の可変動弁装置に関する。
自動車等の車両に搭載される内燃機関は、可変動弁装置を備えており、この可変動弁装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。図8、図9において、従来の可変動弁装置は、回転自在なカム31と、一端部33aがバルブ32のバルブステム32Aの上端部32aに当接し、カム31の回転に応じて揺動することでバルブ32に開弁方向への押圧力を付与するロッカアーム33と、本体部34および本体部34に往復動自在に支持される支持部としてのプランジャ部35を有し、ロッカアーム33の他端部33bがプランジャ部35に当接することでロッカアーム33の押圧力をバルブ32に伝達するラッシュアジャスタ36とを備えたものが知られている。
この可変動弁装置は、通常モードでの動作ができるように図示しない係合部をプランジャ部35にラッチ止めするか、あるいは休止モード(無効化モード)での動作ができるように係合部のラッチ止め解除するように動作するロストモーション機構を備えている。
この可変動弁装置は、バルブがポートを閉止した閉弁状態において、バルブステム32Aの上端部32aと同一面で、かつバルブステム32Aの軸線方向と直交する平面を仮想平面Gとした場合に、揺動中心Oが仮想平面Gに対してロッカアーム33の一端部33aと同じ側に設置され、かつ、バルブステム32Aの上端部32aに当接するロッカアーム33の一端部33aが同一の湾曲面に形成されている。なお、図8は、バルブ32の開弁状態を示し、図9は、バルブの休止状態を示している。
特開2001−271620号公報
しかしながら、このような従来の内燃機関の可変動弁装置にあっては、バルブ32がポートを閉止した閉弁状態において、バルブステム32Aの上端部32aと同一面で、かつバルブステム32Aの軸線方向と直交する平面を仮想平面Gとした場合に、揺動中心Oが仮想平面Gに対してロッカアーム33の一端部33aと同じ側に設置されている。
このため、バルブ32の閉弁時において、バルブステム32Aの軸線方向における揺動中心Oとバルブステム32Aの上端部32aとの距離が離れてしまい、バルブ32の閉弁時においてロッカアーム33のバルブ32側への傾きが大きくなる。
したがって、図8に示すように、バルブ32が閉弁した状態(揺動中心Oとバルブステム32Aの上端部32aとロッカアーム33の一端部33aとの接触点C0を結んだ線X1で示す)からロッカアーム33が揺動中心Oを中心に揺動してバルブ32が開弁される(揺動中心Oとバルブステム32Aの上端部32aとロッカアーム33の一端部33aとの接触点C0を結んだ線X2で示す)までの間に、ロッカアーム33の傾きθがより一層大きくなってしまう。
この結果、バルブステム32Aの上端部32aに接触するロッカアーム33の一端部33aの接触点C0がバルブステム32Aの軸線方向L0に対して横方向に大きく移動してしまい、ロッカアーム33とバルブステム32Aとの間の摩擦損失が大きくなってしまう。
また、従来の可変動弁装置は、バルブステム32Aの上端部32aに当接するロッカアーム33の一端部33aが同一の曲率半径の湾曲面に形成されているため、図9に示すように、プランジャ部35が下方に移動してロッカアーム33の揺動中心Oが下方に移動した場合(バルブ32の休止時)に、ロッカアーム33の一端部33aの接触点C0がバルブステム32Aの軸線方向L0に対して横方向に大きく移動してしまい、ロッカアーム33の一端部33aがバルブステム32Aから脱落するおそれがある。
この結果、図9に示すように、バルブステム32Aの上端部32aにバルブステム32Aの径よりも大きいキャップ37を設ける必要があり、可変動弁装置の部品点数が増大して、可変動弁装置の製造コストが増大してしまう。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、バルブの開弁時にロッカアームとバルブステムとの間に生じる摩擦損失を低減することができるとともに、ロストモーション機構によってバルブが休止状態に切換えられたときに、バルブステムの形状を変更することなしにバルブステムからロッカアームが脱落することを防止することができる内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、ポートを開閉するバルブヘッドおよびバルブヘッドに延在方向一端部が連続するバルブステムを有し、内燃機関のシリンダヘッドに往復動自在に支持されるバルブと、延在方向一端部がシリンダヘッドに配置される支持部に支持されるとともに、延在方向他端部に、バルブステムの延在方向他端部に接触する半円弧状のスリッパ部が形成され、カムの回転に応じて支持部の揺動中心を中心に揺動自在なロッカアームと、支持部とシリンダヘッドとの間に設けられ、支持部の揺動中心をシリンダヘッドに対して相対移動させることにより、バルブを作動させる作動状態とバルブを休止させる休止状態とに切換えるロストモーション機構とを備えた内燃機関の可変動弁装置であって、バルブがポートを閉止した閉弁状態において、バルブステムの延在方向他端部と同一面で、かつバルブステムの軸線方向と直交する平面を仮想平面とした場合に、揺動中心を仮想平面に対してスリッパ部とは反対側に設置し、バルブステムの軸線方向を挟んで揺動中心に近接する側のスリッパ部の曲率半径を、揺動中心から離隔する側のスリッパ部の曲率半径よりも小さくしたものから構成されている。
本発明の第2の態様としては、スリッパ部の曲率半径が、大きい曲率半径から小さい曲率半径に連続的に変化してもよい。
本発明の第3の態様としては、スリッパ部が、大きい曲率半径から小さい曲率半径に変化する境界を有し、バルブの閉弁状態において、境界が、ロッカアームの延在方向他端部とバルブステムの延在方向他端部との接触点よりも揺動中心側に配置されてもよい。
このように上記の第1の態様によれば、バルブステムの延在方向他端部と同一面で、かつバルブステムの軸線方向と直交する平面を仮想平面とした場合に、揺動中心を仮想平面に対してスリッパ部とは反対側に設置したので、バルブの開弁時にロッカアームが揺動中心を中心に揺動したときに、ロッカアームの傾きを小さくしてロッカアームの延在方向他端部をバルブステムの軸線方向に沿って移動させることができる。
このため、ロッカアームの延在方向他端部がバルブステムの延在方向他端部に対してバルブステムの軸線方向と直交する方向に滑ることを抑制でき、バルブの開弁時にロッカアームの延在方向他端部とバルブステムの延在方向一端部との間の摩擦損失を低減することができる。
また、バルブステムの軸線方向を挟んで揺動中心に近接する側のスリッパ部の曲率半径を、揺動中心から離隔する側のスリッパ部の曲率半径よりも小さくしたので、支持部の揺動中心をシリンダヘッドに対して相対移動させてバルブが休止状態に切換えられた場合に、バルブステムの延在方向一端部にロッカアームの曲率半径が小さいスリッパ部の部位を接触させることができる。このため、バルブステムの軸線方向他端部とロッカアームの軸線方向他端部との接触点におけるバルブステムの軸線方向と直交する方向への移動量を小さくすることができる。
したがって、従来のようにバルブステムの延在方向他端部にキャップを設けることを不要にして、ロッカアームの延在方向他端部がバルブステムの延在方向他端部から脱落することを防止することができ、可変動弁装置の構成を簡素化して可変動弁装置の製造コストが増大することを防止することができる。
上記の第2の態様によれば、スリッパ部の曲率半径を、大きい曲率半径から小さい曲率半径に連続的に変化させたので、バルブの開閉時にロッカアームの延在方向他端部がバルブステムの軸線方向他端部に対して直交する方向に移動するときに、バルブステムの延在方向他端部とロッカアームの延在方向他端部との接触面にガタが生じることを防止して、バルブを円滑に開閉することができる。
上記の第3の態様によれば、スリッパ部が、大きい曲率半径から小さい曲率半径に変化する境界を有し、バルブの閉弁状態において、境界が、ロッカアームの延在方向他端部とバルブステムの延在方向他端部との接触点よりも揺動中心側に配置されるので、ロッカアームの製造ばらつきがあった場合であっても、バルブが休止状態に切換えられた状態において、バルブステムの延在方向他端部にロッカアームの曲率半径が小さいスリッパ部の部位を確実に接触させることができる。
したがって、バルブステムの軸線方向他端部とロッカアームの軸線方向他端部との接触点におけるバルブステムの軸線方向と直交する方向への移動量を小さくすることができる。
図1は、本発明の内燃機関の可変動弁装置の一実施形態を示す図であり、閉弁状態にある吸気バルブおよび可変動弁装置の断面図である。 図2は、本発明の内燃機関の可変動弁装置の一実施形態を示す図であり、開弁状態にある吸気バルブおよび可変動弁装置の断面図である。 図3は、本発明の内燃機関の可変動弁装置の一実施形態を示す図であり、休止状態にある吸気バルブおよび可変動弁装置の断面図である。 図4は、本発明の内燃機関の可変動弁装置の一実施形態を示す図であり、仮想平面と揺動中心の位置関係を示す図である。 図5は、本発明の内燃機関の可変動弁装置の一実施形態を示す図であり、閉弁状態にある吸気バルブおよび可変動弁装置の外観図である。 図6は、本発明の内燃機関の可変動弁装置の一実施形態を示す図であり、開弁状態にある吸気バルブおよび可変動弁装置の外観図である。 図7は、本発明の内燃機関の可変動弁装置の一実施形態を示す図であり、休止状態にある吸気バルブおよび可変動弁装置の外観図である。 図8は、従来の可変動弁装置を示す図であり、仮想平面と揺動中心との位置関係を示す図である。 図9は、従来の可変動弁装置を示す図であり、休止状態にある吸気バルブおよび可変動弁装置の外観図である。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図7は、本発明に係る一実施形態の内燃機関の可変動弁装置を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、シリンダヘッド1Aを備えており、このシリンダヘッド1Aは、図示しないピストンやクランクシャフト等を有する図示しないシリンダブロックの上部に設けられている。
シリンダヘッド1Aの内部には、シリンダヘッド1Aの前後方向(車両の前後方向)に沿って配設され、シリンダヘッド1Aに回転自在に支持されたカムシャフト2と、カムシャフト2に対して気筒毎に設けられたカム3と、カム3の回転に応じて揺動運動を行うロッカアーム4と、ロッカアーム4の揺動に応じてバルブスプリング6のばね力を介して軸線方向に往復運動してポートを構成する吸気ポート1aを開閉するバルブとしての吸気バルブ5とを備えている。
なお、本実施形態の可変動弁装置は、排気バルブ側の構成も吸気バルブ側の構成と同一であるので、吸気バルブ側の構成のみを説明する。
カム3は、カムシャフト2と共に回転自在に設けられており、ベース円3aおよびベース円3aから半径方向外方に突出するカムノーズ3bを有している。
吸気バルブ5は、吸気ポート1aを開閉するバルブヘッド5Aおよびバルブヘッド5Aに延在方向一端部が連続するバルブステム5Bを有し、吸気ポート1aを開閉するようにシリンダヘッド1Aに往復動自在に支持されている。
ロッカアーム4は、延在方向の中央部にローラ7がピン7aによって回転自在に支持されており、このローラ7は、カム3に接触している。カム3に対してロッカアーム4の延在方向一端部(以下、単に一端部という)4aは、ラッシュアジャスタ8のプランジャ部9に支持されており、ロッカアーム4の延在方向他端部(以下、単に他端部という)4bは、バルブステム5Bの延在方向他端部である上端部5aが当接している。
具体的には、ロッカアーム4の他端部4bには半円弧状のスリッパ部14が形成されており、このスリッパ部14がバルブステム5Bの上端部5aに当接している。
また、ロッカアーム4は、カム3の回転に応じてプランジャ部9に設定される揺動中心O1を中心に揺動することで、バルブスプリング6の付勢力に抗して吸気バルブ5に開弁方向への押圧力を付与する。
具体的には、プランジャ部9の上端は湾曲面を有しており、ロッカアーム4の一端部4aにはプランジャ部9の湾曲面に接触する湾曲した凹部を有している。プランジャ部9に設定される揺動中心O1は、プランジャ部9の湾曲面を含んだ円の中心部であり、ロッカアーム4は、この揺動中心O1を中心として揺動する。ここで、本実施形態のプランジャ部9は、支持部を構成している。
ラッシュアジャスタ8は、本体部10および本体部10に往復動自在に支持されるプランジャ部9を備えており、ラッシュアジャスタ8は、ロッカアーム4の一端部4aがプランジャ部9に当接することでロッカアーム4の押圧力を吸気バルブ5に伝達する。
本体部10とシリンダヘッド1Aとの間にはロストモーション機構11が設けられている。ロストモーション機構11は、シリンダヘッド1Aに取付けられたハウジング12を備えており、このハウジング12に本体部10が往復動自在に支持されている。
ロストモーション機構11は、ハウジング12の底部と本体部10との間に介装されたロストモーションスプリング13を備えており、このロストモーションスプリング13は、本体部10およびプランジャ部9をロッカアーム4の一端部4aに向かって付勢している。
プランジャ部9の内部には低圧室15が形成されているとともに、プランジャ部9と本体部10とによって囲まれる空間には高圧室16が形成されており、低圧室15および高圧室16は、プランジャ部9の底面に形成された油孔9aを介して連通している。
高圧室16には油孔9aを開閉する逆止弁が設けられており、この逆止弁は、低圧室15から油孔9aを介して高圧室16にのみ作動油を流入させるチェックボール18と、チェックボール18を収容するリテーナ19と、リテーナ19の内部に保持されて、チェックボール18を閉弁方向に付勢する小ばね力のスプリング20とを有している。
また、逆止弁は、リテーナ19をプランジャ部9の下面に押圧しつつ、プランジャ部9と本体部10とを互いに離間する方向に付勢するスプリング20よりも大きいばね力を有するスプリング21を有している。
プランジャ部9、本体部10およびハウジング12にはロック機構22が設けられており、ロック機構22は、内側ロックピン23、外側ロックピン24、25、コイルスプリング26および付勢油圧室27を含んで構成されている。
プランジャ部9にはプランジャ部9の半径方向に貫通される長穴9bが形成されており、内側ロックピン23は、長穴9bに移動自在に挿入されている。本体部10には本体部10の半径方向に貫通する内側貫通孔10Aが形成されており、内側ロックピン23は、内側貫通孔10Aに移動自在に挿入されている。
長穴9bの上下方向の長さは、内側貫通孔10Aの上下方向長さよりも長く形成されており、内側ロックピン23の短手方向長さは、長穴9bの上下方向長さよりも短く形成されている。また、内側ロックピン23の長手方向長さは、内側貫通孔10Aに対応する長さに形成されている。ここで、内側貫通孔10Aに対応する内側ロックピン23の長さとは、本体部10の中心部を通る本体部10の外周面を結んだ長さである。
ハウジング12には外側貫通孔12A、12Bが形成されており、この外側貫通孔12A、12Bは、内側貫通孔10Aに直列に連なるように内側貫通孔10Aの両側に形成されている。
外側貫通孔12A、12Bには外側ロックピン24、25が移動自在に挿入されており、外側ロックピン24、25は、それぞれの内周面が内側ロックピン23の外周面に接触している。
コイルスプリング26は、外側ロックピン24の外周面側に設けられており、コイルスプリング26は、外側ロックピン24を内側ロックピン23に付勢する。
コイルスプリング26によって外側ロックピン24が内側ロックピン23に付勢されると、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aに進入し、本体部10およびハウジング12が連結して吸気バルブ5を作動させる作動状態に切換えられる。
付勢油圧室27は、外側ロックピン25の外周面側に設けられており、外側ロックピン25を内側ロックピン23に付勢する油圧を発生させる。
この付勢油圧室27にはシリンダヘッド1Aに形成された図示しないオイル供給通路を通して高圧のオイルが供給されるようになっており、付勢油圧室27に高圧のオイルが供給されると、コイルスプリング26を圧縮する方向に外側ロックピン25が移動され、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aから離脱する。
このとき、内側ロックピン23の外周面がハウジング12の内周面と略一致するため、本体部10およびハウジング12の連結が解除されて、本体部10がハウジング12に対して上下方向に移動自在となり、カム3によってロッカアーム4が押圧された場合に、ロッカアーム4の押圧力を吸気バルブ5に伝達しないようにして、吸気バルブ5を休止させる休止状態に切換えることができる(図3参照)。
このようにロストモーション機構11は、プランジャ部9の揺動中心O1をシリンダヘッド1Aに対して相対移動させることにより、吸気バルブ5を作動させる作動状態と吸気バルブ5を休止させる休止状態とに切換える。
ここで、ロストモーションスプリング13のばね力は、バルブスプリング6のばね力よりも小さく構成されており、ロストモーションスプリング13が最大に圧縮された場合に、バルブスプリング6を弾性変形させないようにしている。
外側ロックピン25にはオイル供給通路25dが形成されており、このオイル供給通路25dは、シリンダヘッド1Aのオイル供給通路に連通している。内側ロックピン23には内側ロックピン23の長手方向に沿ってオイル供給通路23cが形成されており、このオイル供給通路23cは、オイル供給通路25dに連通している。
また、内側ロックピン23には内側ロックピン23の短手方向に沿ってオイル供給通路23dが形成されており、このオイル供給通路23dは、オイル供給通路23cおよび低圧室15に連通している。
また、シリンダヘッド1Aのオイル供給通路の上流側には図示しない切換弁が設けられており、この切換弁は、高圧のオイルまたは低圧のオイルをシリンダヘッド1Aのオイル供給通路に供給するように、オイルの供給経路を高圧オイル供給経路と低圧オイル供給経路とに切換える。
切換弁によってオイルの供給経路が低圧オイル供給経路に切換えられると、付勢油圧室27の油圧がコイルスプリング26の付勢力よりも小さくなり、外側ロックピン25が内側ロックピン23を押圧しなくなる。なお、シリンダヘッド1Aのオイル供給通路から付勢油圧室27、オイル供給通路25d、オイル供給通路23cおよびオイル供給通路23dを通して低圧室15にラッシュアジャスタ8の駆動用のオイルが供給される。
また、切換弁によってオイルの供給経路が高圧オイル供給経路に切換えられると、付勢油圧室27の油圧がコイルスプリング26の付勢力よりも大きくなり、外側ロックピン25がコイルスプリング26の付勢力に抗して内側ロックピン23を押圧する。なお、本実施形態のカム3、ロッカアーム4、ラッシュアジャスタ8、ロストモーション機構11およびロック機構22は、可変動弁装置30を構成している。
吸気バルブ5が吸気ポート1aを閉止した閉弁状態において、図4に示すように、バルブステム5Bの上端部5aと同一面で、かつバルブステム5Bの軸線方向Lと直交する平面を仮想平面G1とした場合に、揺動中心O1は、仮想平面G1に対してスリッパ部14とは反対側に設置されている。
このため、本実施形態の可変動弁装置30は、バルブステム5Bの軸線方向Lにおける揺動中心O1とバルブステム5Bの上端部5aとの距離が近くなり、吸気バルブ5の閉弁時におけるロッカアーム4の吸気バルブ5側への傾きが小さくなる。
また、スリッパ部14におけるバルブステム5Bの軸線方向Lを挟んで揺動中心O1に近接する側は、第1の湾曲面14aを構成しているとともに、揺動中心O1から離隔する側のスリッパ部14は、第2の湾曲面14bを構成しており、第1の湾曲面14aの曲率半径R1は、第2の湾曲面14bの曲率半径R2よりも小さく形成されている。
また、スリッパ部14の曲率半径は、大きい第2の湾曲面14bの曲率半径R2から第2の湾曲面14bよりも小さい第2の湾曲面14aの曲率半径R1に連続的に変化しており、スリッパ部14は、第2の湾曲面14bの曲率半径R2から第1の湾曲面14aの曲率半径R1に変化する境界Pを有している。
そして、吸気バルブ5の閉弁状態において、境界Pは、ロッカアーム4の他端部4b(スリッパ部14)とバルブステム5Bの上端部5aとの接触点Cよりも揺動中心O1側に配置されている。
次に、作用を説明する。
吸気バルブ5の閉弁時(図1、図5参照)から吸気バルブ5を開弁させる作動状態においては、切換弁によってオイルの供給経路が低圧オイル供給経路に切換えられると、シリンダヘッド1Aのオイル供給通路から付勢油圧室27に供給される油圧が低下する。この際、付勢油圧室27からオイル供給通路25d、オイル供給通路23cおよびオイル供給通路23dを通して低圧室15にラッシュアジャスタ8の駆動用のオイルが供給される。
また、コイルスプリング26によって外側ロックピン24が内側ロックピン23に付勢され、図1に示すように、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aに進入するため、本体部10およびハウジング12が連結されて本体部10がハウジング12に対して摺動しない。
図2、図6に示すように、回転するカム3のカムノーズ3bがロッカアーム4を押圧すると、ロッカアーム4の他端部4bがプランジャ部9を押圧するが、プランジャ部9は、高圧室16の高圧の油圧によって下方に移動することが規制されるので、ロッカアーム4の他端部4bが吸気バルブ5を下方に移動させて吸気ポート1aを開放する。
また、カム3の回転に伴ってカムノーズ3bからベース円3aがロッカアーム4に接触するに連れてバルブスプリング6の付勢力によって吸気バルブ5が上昇して吸気ポート1aを閉塞する。
吸気バルブ5の上昇が終了すると、プランジャ部9は、ロッカアーム4から押圧力を受けないので、第2のスプリング21の付勢力によって上昇する。このとき、吸気バルブ5がロッカアーム4の他端部4bに接触することで、吸気バルブ5とロッカアーム4の他端部4bとの間の隙間が零となるように維持されて打音等の発生が防止される。
また、プランジャ部9の上昇に伴って高圧室16の容積が拡大するため、低圧室15に常時充填されているオイルが、低圧室15から逆止弁のチェックボール18を押し開いて高圧室16に流入する。
本実施形態の可変動弁装置30は、吸気バルブ5が吸気ポート1aを閉止した閉弁状態において、バルブステム5Bの上端部5aと同一面で、かつバルブステム5Bの軸線方向Lと直交する平面を仮想平面G1とした場合に、揺動中心O1を、仮想平面G1に対してスリッパ部14とは反対側に設置したので、バルブステム5Bの軸線方向Lにおける揺動中心O1とバルブステム5Bの上端部5aとの距離を近くして、吸気バルブ5の閉弁時におけるロッカアーム4の傾きを小さくすることができる。換言すれば、揺動中心O1と接触点Cとを結んだ平面を従来よりも水平に近くすることができる。
このため、吸気バルブ5の開弁時にロッカアーム4が揺動中心O1を中心に揺動したときに、吸気バルブ5に対するロッカアーム4の傾きを小さくしてロッカアーム4の他端部4bをバルブステム5Bの軸線方向Lに沿って移動させることができる。
したがって、ロッカアーム4の他端部4bがバルブステム5Bの上端部5aに対してバルブステム5Bの軸線方向Lと直交する方向に滑ることを抑制でき、吸気バルブ5の開弁時にロッカアーム4の他端部4bとバルブステム5Bの上端部5aとの間の摩擦損失を低減することができる。この結果、ロッカアーム4の他端部4bとバルブステム5Bの上端部5aとの磨耗を抑制して、ロッカアーム4とバルブステム5Bとの耐久性を向上させることができる。
一方、燃費の向上を図るために、例えば、大きな出力を必要としない走行条件下では、一部の気筒を休止させる休筒モードで運転が行われ、この休筒モードでは、吸気バルブ5の昇降を休止する休止状態に切換えられる。
吸気バルブ5が休止状態に切換えられる際、切換弁が高圧オイル供給経路に切換られるため、付勢油圧室27の油圧がコイルスプリング26の付勢力よりも大きくなり、外側ロックピン25がコイルスプリング26の付勢力に抗して内側ロックピン23を押圧する。
コイルスプリング26を圧縮するに連れて外側ロックピン25が内側ロックピン23をコイルスプリング26の圧縮方向に移動させると、内側ロックピン23および外側ロックピン24がそれぞれ外側貫通孔12Bおよび内側貫通孔10Aから離脱する。
このとき、内側ロックピン23の外周面がハウジング12の内周面と略一致するため、本体部10およびハウジング12の連結が解除されて、本体部10がハウジング12に対して上下方向に移動自在になる(図3参照)。
次いで、回転するカム3のカムノーズ3bがロッカアーム4を押圧すると、ロッカアーム4の一端部4aがプランジャ部9を押圧するが、ロストモーションスプリング13のばね力がバルブスプリング6のばね力よりも小さいため、プランジャ部9がロッカアーム4の一端部4aに押圧されると、ロストモーションスプリング13の付勢力に抗して本体部10が下降するだけとなり(図3、図7参照)、バルブスプリング6が弾性変形しない。このため、ロッカアーム4の押圧力が吸気バルブ5に伝達されず、吸気バルブ5の昇降が休止される。
本実施形態の可変動弁装置30は、スリッパ部14におけるバルブステム5Bの軸線方向Lを挟んで揺動中心O1に近接する側の第1の湾曲面14aの曲率半径R1を、揺動中心O1から離隔する側の第2の湾曲面14bの曲率半径R2よりも小さくしたので、上述したように休止状態に切換えられた場合に、バルブステム5Bの上端部5aに曲率半径R1が小さい第1の湾曲面14aを接触させることができる。このため、バルブステム5Bの上端部5aとロッカアーム4の他端部4bとの接触点Cにおけるバルブステム5Bの軸線方向Lと直交する方向への移動量を小さくすることができる。
したがって、従来のようにバルブステム5Bの上端部5aに、上端部5aより半径の大きいキャップを設けることを不要にして、ロッカアーム4の他端部4bがバルブステム5Bの上端部5aから脱落することを防止することができ、可変動弁装置30の構成を簡素化して可変動弁装置30の製造コストが増大することを防止することができる。
また、本実施形態の可変動弁装置30によれば、スリッパ部14の曲率半径を、大きい第2の湾曲面14bの曲率半径R2から小さい第1の湾曲面14aの曲率半径R1に連続的に変化させたので、吸気バルブ5の開閉時にロッカアーム4の他端部4bがバルブステム5Bの上端部5aに対して直交する方向に移動するときに、バルブステム5Bの上端部5aとロッカアーム4の他端部4bとの接触面にガタが生じることを防止して、吸気バルブ5を円滑に開閉することができる。
また、本実施形態の可変動弁装置30によれば、スリッパ部14が、第2の湾曲面14bの曲率半径R2から第1の湾曲面14aの曲率半径R1に変化する境界Pを有し、吸気バルブ5の閉弁状態において、境界Pを、ロッカアーム4の他端部4bとバルブステム5Bの上端部5aとの接触点Cよりも揺動中心O1側に配置した。
このため、ロッカアーム4の製造ばらつきがあった場合であっても、プランジャ部9の揺動中心O1をシリンダヘッド1Aに対して相対移動させて吸気バルブ5が休止状態に切換えられた状態において、バルブステム5Bの上端部5aにロッカアーム4の第1の湾曲面14aを確実に接触させることができる。
したがって、バルブステム5Bの上端部5aとロッカアーム4の他端部4bとの接触点Cにおけるバルブステム5Bの軸線方向Lと直交する方向への移動量を小さくすることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1…エンジン(内燃機関)、1A…シリンダヘッド、1a…吸気ポート(ポート)、3…カム、4…ロッカアーム、4a…一端部(ロッカアームの延在方向一端部)、4b…他端部(ロッカアームの延在方向他端部)、5…吸気バルブ(バルブ)、5A…バルブヘッド、5a…上端部(バルブステムの延在方向一端部)5B…バルブステム、9…プランジャ部(支持部)、11…ロストモーション機構、14…スリッパ部、14a…第1の湾曲面(揺動中心に近接する側のスリッパ部)、14b…第2の湾曲面(揺動中心から離隔する側の前記スリッパ部)、30…可変動弁装置、G1…仮想平面、O1…揺動中心、P…境界、L…バルブステムの軸線方向、C…接触点、R1,R2…曲率半径

Claims (3)

  1. ポートを開閉するバルブヘッドおよび前記バルブヘッドに延在方向一端部が連続するバルブステムを有し、内燃機関のシリンダヘッドに往復動自在に支持されるバルブと、
    延在方向一端部が前記シリンダヘッドに配置される支持部に支持されるとともに、延在方向他端部に、前記バルブステムの延在方向他端部に接触する半円弧状のスリッパ部が形成され、カムの回転に応じて前記支持部の揺動中心を中心に揺動自在なロッカアームと、
    前記支持部と前記シリンダヘッドとの間に設けられ、前記支持部の揺動中心を前記シリンダヘッドに対して相対移動させることにより、前記バルブを作動させる作動状態と前記バルブを休止させる休止状態とに切換えるロストモーション機構とを備えた内燃機関の可変動弁装置であって、
    前記バルブが前記ポートを閉止した閉弁状態において、前記バルブステムの延在方向他端部と同一面で、かつ前記バルブステムの軸線方向と直交する平面を仮想平面とした場合に、前記揺動中心を前記仮想平面に対して前記スリッパ部とは反対側に設置し、
    前記バルブステムの軸線方向を挟んで前記揺動中心に近接する側の前記スリッパ部の曲率半径を、前記揺動中心から離隔する側の前記スリッパ部の曲率半径よりも小さくしたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記スリッパ部の曲率半径が、大きい曲率半径から小さい曲率半径に連続的に変化することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記スリッパ部が、大きい曲率半径から小さい曲率半径に変化する境界を有し、
    前記閉弁状態において、前記境界が、前記ロッカアームの延在方向他端部と前記バルブステムの延在方向他端部との接触点よりも前記揺動中心側に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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